(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022021676
(43)【公開日】2022-02-03
(54)【発明の名称】浴槽洗浄装置
(51)【国際特許分類】
A47K 3/00 20060101AFI20220127BHJP
【FI】
A47K3/00 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020125417
(22)【出願日】2020-07-22
(71)【出願人】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100089004
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】濱田 誠
(72)【発明者】
【氏名】市丸 秀仁
(72)【発明者】
【氏名】藤原 克博
(72)【発明者】
【氏名】後藤 洋明
(72)【発明者】
【氏名】小幡 恭士
(72)【発明者】
【氏名】中塚 悠介
(57)【要約】
【課題】清潔な浴槽の維持を支援することができる浴槽洗浄装置を提供すること。
【解決手段】洗剤と湯水を散布することによって浴槽(1)を自動洗浄する洗浄運転を行う浴槽洗浄装置(10)において、自動洗浄に関する情報を表示する表示部(12a)を備え且つ洗浄運転の開始操作を行うための操作端末(12)と、洗浄運転を制御して洗浄運転履歴を記憶する制御手段(21)を有し、制御手段は、操作端末による洗浄運転の開始操作時に、洗浄運転履歴に基づく自動洗浄回数が予め設定された基準回数以上である場合には、表示部に手洗いによって浴槽を洗浄することを推奨する手洗い洗浄推奨表示を行う。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗剤と湯水を散布することによって浴槽を自動洗浄する洗浄運転を行う浴槽洗浄装置において、
前記自動洗浄に関する情報を表示する表示部を備え且つ前記洗浄運転の開始操作を行うための操作端末と、前記洗浄運転を制御して洗浄運転履歴を記憶する制御手段を有し、
前記制御手段は、前記操作端末による前記洗浄運転の開始操作時に、前記洗浄運転履歴に含まれる自動洗浄回数が予め設定された基準回数以上である場合には、前記表示部に手洗いによって前記浴槽を洗浄することを推奨する手洗い洗浄推奨表示を行うことを特徴とする浴槽洗浄装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記手洗い洗浄推奨表示を行った後に手洗いによる洗浄実行に対応する操作が行われた場合には、前記自動洗浄回数をゼロにリセットすることを特徴とする請求項1に記載の浴槽洗浄装置。
【請求項3】
前記制御手段は、洗浄能力が異なる複数の洗浄コースを有し、前記手洗い洗浄推奨表示を行った後に手洗いによる洗浄実行に対応する操作が行われなかった場合に、洗浄能力が高い洗浄コースの設定を促すことを特徴とする請求項1又は2に記載の浴槽洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗剤と湯水を散布して浴槽を洗浄する浴槽洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、浴槽に洗剤の散布と湯水の散布を繰り返し行う洗浄運転によって、浴槽を洗浄する浴槽洗浄装置が利用されている。浴槽洗浄装置が浴槽を自動洗浄するので、手間がかからず便利である。
【0003】
また、例えば特許文献1,2のように、洗浄能力が異なる複数の洗浄コースを備えた浴槽洗浄装置が知られている。汚れの程度に応じて洗浄コースを設定して洗浄できるので、洗剤使用の無駄を省くことができ、浴槽の汚れを適切に除去することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6-30881号公報
【特許文献2】特許第4075122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、汚れの程度に応じて洗浄コースを設定しても、浴槽洗浄装置による自動洗浄では汚れを完全に除去できない場合がある。それ故、わずかな汚れ残りが蓄積されて、自動洗浄ではユーザが満足できる仕上がりにならなくなる場合がある。
【0006】
また、インターネットを介して機器を操作する技術が、様々な家庭用機器で既に利用されており、ユーザが外出先で、例えばスマートフォンからインターネットを介して浴槽洗浄装置を操作することも可能である。この場合、ユーザは、洗浄コースを設定するために浴槽を確認することができない。
【0007】
汚れ残りの蓄積や外出先からの操作のため、自動洗浄前には、設定した洗浄コースで満足できる十分な仕上がりになるかどうかわからず、ユーザが判断に困ったり、十分に洗浄できず汚れが残ったりする場合がある。そして、自動洗浄では除去できなかった汚れを除去して浴槽を清潔にするためには、浴槽を手洗いによって洗浄することが必要である。
【0008】
本発明の目的は、清潔な浴槽の維持を支援することができる浴槽洗浄装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明の浴槽洗浄装置は、洗剤と湯水を散布することによって浴槽を自動洗浄する洗浄運転を行う浴槽洗浄装置において、前記自動洗浄に関する情報を表示する表示部を備え且つ前記洗浄運転の開始操作を行うための操作端末と、前記洗浄運転を制御して洗浄運転履歴を記憶する制御手段を有し、前記制御手段は、前記操作端末による前記洗浄運転の開始操作時に、前記洗浄運転履歴に含まれる自動洗浄回数が予め設定された基準回数以上である場合には、前記表示部に手洗いによって前記浴槽を洗浄することを推奨する手洗い洗浄推奨表示を行うことを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、洗浄運転の開始操作時に、自動洗浄回数が基準回数以上になった場合に、手洗いによる浴槽の洗浄をユーザに促す手洗い洗浄推奨表示を行う。これにより、汚れ残りの蓄積によって自動洗浄では不十分な仕上がりにならないように、手洗いによる浴槽の洗浄のタイミングをユーザに知らせることができ、清潔な浴槽の維持を支援することができる。
【0011】
請求項2の発明の浴槽洗浄装置は、請求項1の発明において、前記制御手段は、前記手洗い洗浄推奨表示を行った後に手洗いによる洗浄実行に対応する操作が行われた場合には、前記自動洗浄回数をゼロにリセットすることを特徴としている。
上記構成によれば、ユーザの手洗いによる洗浄実行に対応する操作によって、洗浄すること又は洗浄したことが浴槽洗浄装置に申告され、自動洗浄回数がリセットされる。従って、手洗いによる洗浄実行を容易に把握して自動洗浄回数をリセットすることができ、手洗いによる浴槽の洗浄の適切なタイミングをユーザに知らせることができる。
【0012】
請求項3の発明の浴槽洗浄装置は、請求項1又は2の発明において、前記制御手段は、洗浄能力が異なる複数の洗浄コースを有し、前記手洗い洗浄推奨表示を行った後に手洗いによる洗浄実行に対応する操作が行われなかった場合に、洗浄能力が高い洗浄コースの設定を促すことを特徴としている。
上記構成によれば、手洗いによる浴槽の洗浄の適切なタイミングをユーザに知らせても手洗いにより浴槽が洗浄されない場合に、洗浄能力を高めて自動洗浄することをユーザに促す。従って、自動洗浄によって浴槽をできるだけ清潔に維持するように支援することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の浴槽洗浄装置によれば、清潔な浴槽の維持を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施例1に係る浴槽洗浄装置と周辺機器の構成図である。
【
図2】実施例1に係る浴槽洗浄装置の構成図である。
【
図3】実施例1に係る操作手段の操作を説明するフローチャートである。
【
図4】実施例1~4に係るホーム画面を示す図である。
【
図5】実施例1に係るメニュー画面を示す図である。
【
図6】実施例1に係るふろメニュー画面(1)を示す図である。
【
図7】実施例1に係る洗浄運転制御フローチャートである。
【
図8】実施例1~4に係るふろ洗浄画面(1)を示す図である。
【
図9】実施例1~4に係る自動洗浄中画面を示す図である。
【
図10】実施例1,3に係るふろメニュー画面(2)を示す図である。
【
図11】実施例1~4に係るふろ洗浄画面(2)を示す図である。
【
図12】実施例1に係るふろ洗浄画面(3)を示す図である。
【
図13】本発明の実施例2に係る洗浄運転制御フローチャートである。
【
図14】実施例2,4に係るふろメニュー画面(3)を示す図である。
【
図15】実施例2に係るふろ洗浄画面(4)を示す図である。
【
図16】本発明の実施例3に係る洗浄運転制御フローチャートである。
【
図17】実施例3に係るふろメニュー画面(4)を示す図である。
【
図18】本発明の実施例4に係る洗浄運転制御フローチャートである。
【
図19】実施例4に係るふろメニュー画面(5)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例0016】
最初に、本発明の浴槽洗浄装置10の周辺機器を含めた全体構成について、
図1に基づいて説明する。浴槽1には、浴槽1の湯張りや追焚きのための給湯装置2が湯張り追焚き配管3を介して接続されている。また、浴槽1の底部には、湯水を排水するための排水栓4と、洗剤と湯水を散布して浴槽1を洗浄するための洗浄ノズル5が配設されている。浴槽1には、蓋1aが覆い被せられている。
【0017】
浴槽1の近傍には、洗浄ノズル5に洗剤と湯水を供給する供給ユニット6と、洗剤をためておく洗剤タンク7と、排水栓4の開閉操作を行うための排水スイッチ9が配設されている。浴槽洗浄装置10は、供給ユニット6と洗剤タンク7と洗浄ノズル5を有し、複数の配管類によってこれらを接続して構成されている。
【0018】
供給ユニット6には、洗剤タンク7から洗剤を供給するための洗剤配管7aと、給湯装置2から湯水を供給するための給湯配管2aが接続されている。また、例えば浴室の天井に配設された電源通信ユニット8と供給ユニット6は、給湯装置2等との通信用の通信コードと電源コードを束ねたコード8aによって接続されている。
【0019】
給湯装置2は、例えば燃料の燃焼熱を利用して加熱した湯水を給湯する燃焼式給湯装置であるが、ヒートポンプ式熱源機を有する給湯装置等であってもよい。給湯装置2には、湯張り運転や追焚き運転の開始操作、給湯設定温度の設定操作等を行うための浴室リモコン11、台所リモコン12が接続されている。また、浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作等を行うための洗浄リモコン13が給湯装置2に接続されている。
【0020】
給湯装置2と電源通信ユニット8は、給湯装置2等との通信用の通信コードと電源コードを束ねたコード8bによって接続され、洗浄リモコン13は、給湯装置2と電源通信ユニット8を介して浴槽洗浄装置10と通信可能である。また、台所リモコン12及び浴室リモコン11も、浴槽洗浄装置10と通信可能である。台所リモコン12は、タッチ操作可能な表示部12aと音声出力部12bを有し、表示部12aには自動洗浄に関する情報等が表示され、音声出力部12bからは自動洗浄に関する情報等が出力される。洗浄リモコン13は、図示を省略するが、2桁の数字の表示部と複数の操作スイッチと音声出力部を有する。
【0021】
台所リモコン12、洗浄リモコン13は、例えばルータ機能を備えた回線終端装置14によって構築された家庭内無線ネットワークを介してインターネット15に接続されている。インターネット15には、給湯装置2、浴槽洗浄装置10の提供者(製造者等)が設置したサーバ16が接続されている。
【0022】
サーバ16は、給湯装置2及び浴槽洗浄装置10のユーザが外出先でスマートフォン17等からインターネット15を介して操作を行うことができるように中継する。これら台所リモコン12、洗浄リモコン13、スマートフォン17等は、浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作を行うための操作端末である。尚、浴室リモコン11からも浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作を行うことができる。
【0023】
次に、浴槽洗浄装置10について説明する。
図2に示すように、浴槽洗浄装置10の供給ユニット6は、洗浄運転を制御する制御部21(制御手段)と、湯水を洗浄ノズル5に供給する湯水供給管22と、洗浄ノズル5に供給する湯水に洗剤を混合する例えばベンチュリ等の混合器24等を備えている。尚、電源通信ユニット8が制御部21を備えていてもよい。
【0024】
給湯配管2aが接続される湯水供給管22は、電磁弁23、流量センサ25、定流量弁26、複数の逆止弁27a~27c、排水弁28a,28b等を備えている。混合器24には、洗剤タンク7から洗剤を供給するための洗剤配管7aが接続されている。洗剤配管7aは、電磁弁7bを備えている。
【0025】
制御部21は、電磁弁23及び電磁弁7bの開閉が可能なように通信接続され、排水スイッチ9の操作に応じて排水栓4を開閉可能なように通信接続されている。また、制御部21は、洗剤タンク7の洗剤残量を検知可能なように通信接続されている。
【0026】
制御部21は、例えば演算装置と記憶装置と入出力装置と時計装置を備えたコンピュータであり、記憶装置に格納された制御プログラム等に基づいて洗浄運転や排水栓4の開閉等を制御する。この制御部21は、洗浄運転では、排水栓4を開け、電磁弁23,7b等の開閉やポンプ23の駆動等を制御すると共に、洗浄運転の開始時刻又は終了時刻、洗浄コース、洗浄運転の回数(自動洗浄回数)等を含む洗浄運転履歴を記憶する。
【0027】
次に、洗浄運転について説明する。
台所リモコン12等の操作端末の操作によって浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作が行われると、制御部21は電磁弁23と電磁弁7bを開け、洗浄ノズル5に供給する湯水に洗剤を混合し、洗浄ノズル5から洗剤と湯水を散布する。そして一定時間待機後、洗浄ノズル5から湯水を散布して洗剤と汚れを洗い流す。この洗剤の散布と湯水の散布を所定の回数だけ繰り返すと洗浄運転が終了する。尚、洗浄運転は、洗剤等が浴槽1の外に飛び散らないように蓋1aを被せた状態で行う。
【0028】
洗浄運転の洗浄能力は、一般的に洗剤の散布と湯水の散布の繰り返し回数が多い程強力になる。制御部21は複数の洗浄コースを有し、例えば標準コースと、標準コースよりも散布の繰り返し回数が少ない節約コースと、標準コースよりも散布の繰り返し回数が多い強力コースの何れか1つの洗浄コースを設定して洗浄運転が行われる。ユーザは洗浄コースを設定することができ、例えば操作端末の洗浄運転の開始操作時に洗浄コースを設定する。
【0029】
次に、ユーザによる操作端末の操作について、
図3のフローチャートと
図4~
図6に基づいて、台所リモコン12を操作する例を説明する。図中のSi(i=1,2,・・・)はステップを表す。同様の操作はスマートフォン17、浴室リモコン11から行うことができる。
【0030】
S1において、台所リモコン12の表示部12aにはホーム画面が表示されている(
図4参照)。そして、S2においてメニューを選択操作することによりS3に進み、S3においてメニュー画面が表示される(
図5参照)。尚、ホーム画面を除き、[戻る]が選択操作されると1つ前の画面に戻り、一定時間内(例えば10分以内)に何も操作が無ければホーム画面に戻る。
【0031】
次に、S4においてふろメニューを選択操作することによりS5に進み、S5においてふろメニュー画面が表示される(
図6参照)。そして、S6において、ふろ洗浄を選択操作することによりS7に進み、S7において洗浄運転制御が開始される。
【0032】
次に、制御部21による洗浄運転制御について、
図7のフローチャートと
図8~
図12に基づいて、台所リモコン12を用いて説明する。浴槽1を清潔に保つために、自動洗浄は1日1回実行されることが想定され、自動洗浄をしていても、汚れの蓄積を防ぐために2週間に1度は手洗いによって浴槽1を洗浄することが推奨されている。
【0033】
洗浄運転制御が開始されると、S11において、自動洗浄回数が予め設定された基準回数未満か否か判定する。基準回数は例えば14回に設定されているが、任意の回数に変更することも可能である。S11の判定がYesの場合はS12に進み、S12において台所リモコン12の表示部12aにふろ洗浄画面(1)を表示して(
図8参照)、S13に進む。尚、ふろ洗浄画面(1)では洗浄コースの設定操作が可能である。
【0034】
S13において、ふろ洗浄の[開始]が選択操作されるとS14に進み、S14において自動洗浄中画面を表示する(
図9参照)。そして自動洗浄が終了するとS15に進み、S15において自動洗浄回数を1回増加させて記憶してS16に進む。次に、S16においてホーム画面(
図4参照)に戻り、洗浄運転制御を終了する。
【0035】
一方、S11の判定がNoの場合はS17に進み、S17において表示部12aにふろメニュー画面(2)を表示し(
図10参照)、S18に進む。ふろメニュー画面(2)では、自動洗浄が連続して2週間となったため、手洗いによって浴槽1を洗浄するようにユーザに促す内容の手洗い洗浄推奨表示を行う。また、手洗い洗浄推奨表示には、[OK]と[手洗い洗浄する]の2つの選択肢が表示されている。自動洗浄を中止して手洗い洗浄を行うか否か、ユーザに申告してもらうためのものである。
【0036】
次にS18において、[手洗い洗浄する]の選択操作が行われたか否か判定する。[OK]が選択操作されてS18の判定がNoの場合にはS19に進む。そしてS19において、強力コースでの自動洗浄回数が予め設定された第2基準回数未満か否か判定する。第2基準回数は例えば14回に設定されているが、任意の回数に変更することも可能である。
【0037】
S19の判定がYesの場合はS20に進み、S20においてふろ洗浄画面(2)を表示し(
図11参照)、S21に進む。ふろ洗浄画面(2)は、今回のみ洗浄能力が高い洗浄コースに変更を促す表示、及び[変更しない]と[変更する]の2つの選択肢が表示されている。尚、標準コース又は節約コースから強力コースに変更を促すが、節約コースから標準コースに変更を促すようにしてもよい。
【0038】
次にS21において、[変更する]の選択操作が行われたか否か判定する。S21の判定がYesの場合はS22に進み、S22において今回のみ強力コースで自動洗浄を開始し、S14に進む。S14以降は上記と同じなので説明を省略する。また、[変更しない]が選択操作されてS21の判定がNoの場合は、S12に進む。S12以降は上記と同じなので説明を省略する。
【0039】
一方、S19の判定がNoの場合はS23に進み、S23においてふろ洗浄画面(3)を表示し(
図12参照)、S24に進む。ふろ洗浄画面(3)では、強力コースでの自動洗浄が連続で2週間となったため、手洗いによって浴槽1を洗浄するようにユーザに強く促す内容の第2手洗い洗浄推奨表示を行っている。また、第2手洗い洗浄推奨表示には、[OK]と[手洗い洗浄する]の2つの選択肢が表示されている。自動洗浄を中止して手洗い洗浄を行うか否か、ユーザに申告してもらうためのものである。強力コースでの自動洗浄は、ユーザが設定した場合だけでなく、上記S22における今回のみ強力コースに変更して自動洗浄を開始することが、第2基準回数以上連続して繰り返された場合を含む。
【0040】
次にS24において、[手洗い洗浄する]の選択操作が行われたか否か判定する。S24の判定がYesの場合にはS25に進み、S25において記憶している自動洗浄回数をゼロにリセットしてS16に進む。S16以降は上記と同じなので説明を省略する。また、[OK]が選択操作されてS24の判定がNoの場合には、S20に進む。S20以降は上記と同じなので説明を省略する。一方、S18の判定がYesの場合もS25に進む。S25以降は上記と同じなので説明を省略する。
【0041】
台所リモコン12による洗浄運転の開始操作時に、制御部21は記憶した洗浄運転履歴に基づいて洗浄運転回数が基準回数以上になると手洗いによる洗浄を推奨する内容を表示する。さらに、洗浄運転履歴に基づいて強力コースでの自動洗浄が連続して第2基準回数以上になった場合には、第2手洗い洗浄推奨表示を行う。これも音声によって案内することができる。手洗いによる洗浄の推奨を報知した後、洗浄能力が高い強力コースで自動洗浄を行うことを促し、この強力コースでの自動洗浄が続いた場合に手洗いによる洗浄を強く推奨する内容の報知を行うので、浴槽1を清潔に保つための支援を段階的に行うことができる。
【0042】
手洗い洗浄推奨表示、洗浄能力が高い洗浄コースに変更を促す表示等と共に、音声出力部12bから音声によって手洗いによる洗浄を推奨する内容、洗浄能力が高い洗浄コースに変更を促す内容等の案内をすることもできる。洗浄リモコン13による洗浄運転の開始操作時には、音声によって手洗いによる洗浄を推奨する内容、洗浄能力が高い洗浄コースに変更を促す内容等を報知する。スマートフォン17においても手洗いによる洗浄を推奨する内容等を表示及び音声によって報知する。
次にS28において、[手洗い洗浄した]の選択操作が行われたか否か判定する。[OK]が選択操作されてS28の判定がNoの場合には、S19に進む。そしてS19において、強力コースでの自動洗浄回数が予め設定された第2基準回数未満か否か判定する。S19の判定がYesの場合はS20に進む。S20~S22は実施例1と同じなので説明を省略する。
次にS34において、[手洗い洗浄した]の選択操作が行われたか否か判定する。[手洗い洗浄した]の選択操作がされてS34の判定がYesの場合には、S35に進む。そしてS35において、記憶している自動洗浄回数をゼロにリセットしてS12に進む。S12以降は上記と同じなので説明を省略する。[OK]が選択操作されてS34の判定がNoの場合には、S20に進む。S20以降は上記と同じなので説明を省略する。また、S28の判定がYesの場合もS35に進む。S35以降は上記と同じなので説明を省略する。