(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022025525
(43)【公開日】2022-02-10
(54)【発明の名称】包装用容器の蓋およびそれを備えた包装用容器
(51)【国際特許分類】
B65D 43/02 20060101AFI20220203BHJP
【FI】
B65D43/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020128399
(22)【出願日】2020-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】390041058
【氏名又は名称】シーピー化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000707
【氏名又は名称】特許業務法人竹内・市澤国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大石 修嗣
(72)【発明者】
【氏名】山本 敏之
(72)【発明者】
【氏名】片島 真
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA24
3E084BA01
3E084CA03
3E084CC03
3E084DA03
3E084DB13
3E084DC03
3E084FA09
3E084FC03
3E084FC04
3E084GA08
3E084GB12
(57)【要約】
【課題】合成樹脂シートを薄肉化しつつ従来と同等或いはそれ以上の剛性、特に蓋の天面部の剛性を保つことができる包装用容器の蓋を提供する。
【解決手段】包装用容器の蓋1は、薄肉の合成樹脂シートからなり、平面状の天面部2を有し、天面部2に、上方に膨らむ凸条部3を天面部2の縁部に沿って間隔をあけて複数設けるとともに、隣接する凸条部3の間に、下方に凹む凹溝部4を天面部2の縁部に沿って設け、凸条部3と凹溝部4の端部同士が重なり合う接合部41を有することを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄肉の合成樹脂シートからなり、平面状の天面部を有する包装用容器の蓋であって、該天面部に、上方に膨らむ凸条部を該天面部の縁部に沿って間隔をあけて複数設けるとともに、隣接する該凸条部の間に、下方に凹む凹溝部を該天面部の縁部に沿って設け、該凸条部と該凹溝部の端部同士が重なり合う接合部を有する包装用容器の蓋。
【請求項2】
前記接合部は、前記凸条部の天面部から立ち上がる傾斜面部に前記凹溝部の端部を形成した請求項1に記載の包装用容器の蓋。
【請求項3】
前記天面部を、多角形状を呈する外形形状とし、前記凸条部を前記天面部縁部の辺部に沿って設け、前記凹溝部を前記天面部縁部の角部に沿って設けた請求項1又は2に記載の包装用容器の蓋。
【請求項4】
前記天面部の周縁部から下方に延びる側壁面部を設け、該側壁面部の前記接合部付近の下方位置に、上下方向に延びるリブ部を設けた請求項1~3のいずれかに記載の包装用容器の蓋。
【請求項5】
前記凹溝部の幅を、前記凸条部の幅よりも狭くした請求項1~4のいずれかに記載の包装用容器の蓋。
【請求項6】
前記凹溝部の断面形状を、湾曲状、V字状又は逆台形状とした請求項1~5のいずれかに記載の包装用容器の蓋。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の包装用容器の蓋を備えた包装用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄肉の合成樹脂シートからなる包装用容器の蓋およびそれを備えた包装用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどではお弁当やお惣菜が販売されているのが見かけられる。これらは、薄肉の合成樹脂(プラスチック)シートからなる容器に収容され、複数個を段積みした状態で陳列されていることが見られる。
このような容器は薄肉であるため、持ち上げたり段積みしたりする際に変形しやすいという問題があった。透明な容器では変形した箇所が白くなる白化が生じ、変形したことがあからさまになってしまうことがあった。特に、蓋は内部が視認しやすいように透明であることが多く、変形した場合に白化した場所が目立ち、見栄えが悪くなるおそれがあった。
【0003】
そこで、例えば、下記特許文献1には、「積み重ねられる蓋付き容器を構成する蓋であって、蓋付き容器同士が積み重ねられた際に、蓋付き容器同士の水平方向の位置ずれを防止すべく上側の容器本体の底面部に係合する積み重ね用突部を備えた蓋において、透明な合成樹脂シートから熱成形され、平滑面から構成された多角形状の天面部と、該天面部の周縁から下方に延設され、天面部と共に積み重ね用突部を構成する突部側面部と、該突部側面部の下端から下方且つ外側に向けて傾斜して延びる傾斜側面部とを備え、突部側面部は、多角形状の天面部の辺及び頂点に対応して複数の辺面部及び角部を備え、該辺面部は、傾斜側面部の上端から上方に延びる側面主部と、該側面主部の上端から天面部まで延びる面取り部とを備え、且つ、以下の構成a及び構成bのうち、少なくとも一つを備えていることを特徴とする蓋付き容器の蓋。
構成a:側面主部は、角部に近い両端部よりも中央部の方が内側に傾斜している。
構成b:面取り部は、角部に近い両端部よりも中央部の方が大き」くした発明が開示されており、この蓋は、蓋の天面部に局所的に力が作用して変形しても力が解除されると直ぐに元の状態に復元しやすいものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
最近では、容器の軽量化、低コスト化を図るため、より一層に薄肉とした合成樹脂シートから容器を製造することが行われている。
合成樹脂シートが薄くなれば、当然に容器の強度や剛性は弱まる。蓋の天面部は視認性や他の容器を積み重ねるために平面状に形成されることがあり、平面中心付近に荷重がかかると押し潰されて変形しやすく、透明乃至半透明である場合は白化が生じやすくなるものであった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、合成樹脂シートを薄肉化しつつ従来と同等或いはそれ以上の剛性、特に蓋の天面部の剛性を保つことができる包装用容器の蓋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態の包装用容器の蓋は、薄肉の合成樹脂シートからなり、平面状の天面部を有し、天面部に、上方に膨らむ凸条部を該天面部の縁部に沿って間隔をあけて複数設けるとともに、隣接する凸条部の間に、下方に凹む凹溝部を天面部の縁部に沿って設け、凸条部と凹溝部の端部同士が重なり合う接合部を有することを特徴とする。
この接合部は、凸条部の天面部から立ち上がる傾斜面部に凹溝部の端部を形成するのが好ましい。
【0008】
このように、天面部の縁部に沿って凸条部を複数設け、隣接する凸条部を接ぐように凹溝部を設け、天面部の周囲に凸条部及び凹溝部を形成することにより、天面部の剛性が高まり、この蓋を用いた容器を積み重ねても変形しにくくなる。蓋を透明乃至半透明にした場合は、天面部が白化することを防ぐことができる。
【0009】
上記形態において、天面部を、多角形状を呈する外形形状とし、凸条部を天面部縁部の辺部に沿って設け、凹溝部を天面部縁部の角部に沿って設けることが好ましい。
このようにすることにより、荷重が集中しやすい角部の剛性を高めることができ、天面部全面の剛性がより一層高まるものとなる。
【0010】
上記形態において、天面部の周縁部から下方に延びる側壁面部を設け、側壁面部の接合部付近の下方位置に、上下方向に延びるリブ部を設けることが好ましい。
このようにすることにより、リブ部により側壁面部が変形しにくくなるだけでなく、凸条部及び凹溝部の接合部を下側から支えることになり、天面部の変形を防ぐことができる。
【0011】
上記形態において、凹溝部の幅を、凸条部の幅よりも狭くすることが好ましく、凹溝部の断面形状を、湾曲状、V字状又は逆台形状とすることが好ましい。
このようにすることにより、天面部の剛性を高め、変形しにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の包装用容器の蓋の一実施形態を示した平面図である。
【
図2】
図1の蓋の隅部付近を示した部分拡大平面図である。
【
図3】
図1の蓋の隅部付近を示した部分拡大斜視図である。
【
図4】
図2のA-A線で切断した部分拡大端面図である。
【
図5】
図1の蓋の凸条部及び凹溝部の接合部付近を示した部分拡大端面図である。
【
図6】
図1の蓋を被せる容器本体の一例を示した平面図である。
【
図9】
図8の蓋の隅部付近を示した部分拡大平面図である。
【
図10】
図9のB-B線で切断した部分拡大端面図である。
【
図11】
図8の蓋の凸条部及び凹溝部の接合部付近を示した部分拡大端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の包装用容器の蓋の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
本発明の一実施形態の包装用容器の蓋1は、
図1~
図4に示すように、天面部2を備え、天面部2に凸条部3及び凹溝部4を備える。
蓋1は、
図1又は
図7に示すように、平たい直方体状乃至四角錐台状としてあり、容器本体5に被せることができるようにしてある。蓋1の形態は、これに限定されるものではなく、例えば、平面視円形乃至長円形状、四角形、六角形や八角形などの平面視多角形状などにすることができ、また、高さのない平板状にしてもよい。
【0015】
天面部2は、
図1に示すように、各角部を面取り状にした平面視長方形平面状に形成してあり、その縁部に沿って凸条部3及び凹溝部4が設けてある。
本実施形態では天面部2を水平面としてあるが、傾斜面状にしてもよく、平面状であればいかなる形態でもよい。なお、本発明において、平面状とは、やや膨らむ凸湾曲面、やや凹む凹湾曲面、微小な凹凸を繰り返す波形面なども含むものである。
【0016】
また、本実施形態では、天面部2を平面視長方形状としてあるが、これに限定されるものではなく、平面視円形乃至長円形状、三角形、正方形及び長方形を含む四角形、六角形、八角形などの平面視多角形状などにすることができ、なかでも平面視多角形状、特に正方形状又は長方形状が好ましい。
【0017】
凸条部3は、
図1に示すように、天面部2の縁部に沿って形成してあり、本実施形態では、長方形状の天面部2の角部付近を除く各辺部に沿う、ほぼ一定幅の直線状に形成してある。また、凸条部3の長さを各辺部と略同じ長さとしてあるが、これに限定されるものではない。
凸条部3は、
図2又は
図3に示すように、天面部2を上方に膨らむように形成してあり、断面が台形状になるようにしてある。凸条部3は、断面を逆U字状などの湾曲状、逆V字状などの三角形状、四角形状などの角形状等にしてもよい。
凸条部3は、天面部2の縁部から隙間なく形成してあるが、縁部から間隔をあけて天面部2の中心寄りに設けるようにしてもよい。
【0018】
凸条部3の端部は、
図2又は
図3に示すように、天面部2から徐々に立ち上がる傾斜面部31(
図2の凸条部3の薄墨色部分)としてあり、傾斜面部31に凹溝部4の端部を設けるようにしてある。傾斜面部31は、本実施形態では平面状に形成してあるが、凹湾曲面状や凸湾曲面状に形成してもよい。
【0019】
凹溝部4は、
図1~
図3に示すように、隣接する凸条部3間に、天面部2の縁部に沿う、ほぼ一定幅に形成してあり、本実施形態では、平面視長方形状の天面部2の各角部付近に沿って、直線の両端部が反った平面視変形への字状に形成してある。また、凹溝部4は、天面部2を下方に凹ませて形成してあり、
図4に示すように、断面が逆台形状になるようにしてある。凹溝部4は、断面をU字状などの湾曲状、V字状などの逆三角形状、四角形状などの角形状等にしてもよい。
【0020】
図8~
図11には、凹溝部4の断面をV字状にした場合の変形例が示してある。
【0021】
凹溝部4の端部は凸条部3の端部に重なるように形成し、重なる部分を接合部41(
図2のハッチング部分)としてある。接合部41は、凸条部3の傾斜面部31の一部を凹ませた構成とし、凹溝部4の端部が傾斜面部31の高さ中間付近に位置するようにしてある。
凹溝部4の幅を凸条部3の幅よりも狭く形成し、凹溝部4の端部が凸条部3の傾斜面部31内に納まるようにするのが好ましい。凹溝部4の幅は、特に限定するものではないが、凸条部3の幅の3/4以下、特に1/2以下、さらに1/3以下にするのが好ましい。
なお、凸条部3の幅及び凹溝部4の幅は、天面部2の高さにおける傾斜面部31と凹溝部4とが交差する部分の幅をいう。
また、
図8~
図11に示した変形例において、
図9又は
図11に示すように、端部を先細り状にし、端部が傾斜面部31の上縁に位置するようにしてもよい。
【0022】
図5に示すように、凸条部3の天面部2からの高さHは、凹溝部4の天面部2からの深さDに対して、特に限定するものではないが、深さD<高さHの関係、好ましくは深さD≦高さH×0.75の関係にすることができる。
なお、本実施形態では、短手の凸条部3の高さは一定であるが、長手の凸条部3の高さは中間付近で変わる二段状にしてある。
【0023】
天面部2の周縁部には、
図4に示すように、下方に延びる側壁面部6が設けてある。
側壁面部6は、下方に向かい拡がる傾斜面状に形成してあり、
図2又は
図3に示すように、側壁面部6の面上には、リブ部7が設けてある。
リブ部7は、上下方向に延び、好ましくは側壁面部6の全高に渡り形成し、蓋1の内側に凹ませ又は外側に膨らませて形成することができ、特に限定するものではないが、断面を四角形状にするのが好ましい。
リブ部7は、凸条部3と凹溝部4とが連結する接合部41付近の下方の位置に設けるのが好ましく、これにより、接合部41を下から支え、天面部2の変形を防ぐことができる。また、リブ部7を蓋1の角部に設けておくこともできる。
【0024】
側壁面部6の下端部には、
図4に示すように、外方に拡がり、容器本体2の上縁部を覆い、外嵌合するようにした嵌合部61が設けてある。嵌合部61を後述する被嵌合部54に嵌合させることにより、蓋1を容器本体5に着脱可能に被せることができる。
本実施形態では、蓋1を容器本体2に外嵌合するようにしてあるが、これに限定されるものではなく、内嵌合、内外嵌合するにようにしてもよく、また、嵌合構造ではなく容器本体2に載せ、セロハンテープやステープラで固定するようにしてもよい。
また、蓋1の四隅部には、舌片状に突き出す摘み部が設けてある。
【0025】
容器本体5は、蓋1を被せ、収容物を収容できるように形成してあれば、いずれの形態でもよい。蓋1と容器本体5とで包装用容器を形成する。
本実施形態では、
図6又は
図7に示すように、容器本体5を平面視長方形状の平たい箱型に形成してあり、長方形平板状の底面部51の周縁部から立ち上がる周壁面部52を備える。底面部51の四隅部には、平面視L字状に下方に膨らむ脚部53が設けてある。周壁面部52の上端部には、外方に拡がり、蓋1の嵌合部61を嵌合させる被嵌合部54が設けてあり、蓋1を容器本体2に着脱可能に被せることができるようにしてある。
また、容器本体5の四隅部には、舌片状に突き出す摘み部が設けてある。
【0026】
蓋1及び容器本体5は、特に限定するものではないが、合成樹脂シートを熱成形して製造することができる。合成樹脂シートは、薄肉の非発泡樹脂シート、薄肉の発泡樹脂シートのいずれでもよいが、非発泡樹脂シートが好ましい。
非発泡樹脂シートの場合には、具体的には、厚みが0.1mm~2.0mmの範囲内、特に0.2mm~1.2mmの範囲内のシートを用いるのが好ましい。
発泡樹脂シートの場合には、厚みが0.5mm~4.0mmの範囲内、特に0.7mm~2.2mmの範囲内のシートを用いるのが好ましい。また、発泡樹脂シートの場合には、発泡倍率を1.05倍~20.0倍、特に1.5倍~15.0倍にするのが好ましい。
【0027】
非発泡樹脂シートとしては、例えば、ポリエチレン系樹脂シート・ポリプロピレン系樹脂シートなどのポリオレフィン系樹脂シート、ポリスチレン系樹脂シート、ポリエチレンテレフタレート系樹脂シート・耐熱性を付与した変性ポリエチレンテレフタレート系樹脂シートなどのポリエステル系樹脂シートなどの熱可塑性樹脂シートを用いることができる。また、電子レンジの加熱に耐え得るもの、例えば、耐熱性ポリスチレン系樹脂シート、ポリプロピレン系樹脂シート、耐熱性を付与した変性ポリエチレンテレフタレート系樹脂シートを用いてもよい。
【0028】
発泡樹脂シートとしては、例えば、発泡ポリオレフィン系樹脂シート、発泡ポリスチレン系樹脂シート、発泡ポリエチレンテレフタレートなどの発泡ポリエステル系樹脂シートを用いることができる。
合成樹脂シートを積層した積層シートを用いることもでき、積層シートとしては、例えば、非発泡樹脂シート又は発泡樹脂シートに樹脂フィルムを熱ラミネートした積層シート、共押出法による積層シート、押出ラミネート法による積層シートなどを挙げることができる。
【0029】
非発泡樹脂シート、発泡樹脂シート及び積層シートとして、バイオマスプラスチックを用いてもよい。
バイオマスプラスチックとは、原料として再生可能な有機資源由来の物質を含み,化学的又は生物学的に合成することにより得られる高分子材料をいい、バイオマスプラスチックは、石油由来の樹脂と比して、大気中への二酸化炭素の排出量を抑えることができ、環境への負荷を低減できる。
バイオマスプラスチックとしては、例えば、ポリ乳酸樹脂、バイオマスポリエチレン、バイオマスポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。
【0030】
熱成形としては、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、熱板成形などを挙げることができる。
【0031】
蓋1及び容器本体5は、黒色や白色などの有色でもよいが、内部が視認できるように透明乃至半透明であることが好ましく、特に、蓋1は透明乃至半透明、容器本体5は黒色などの非透明が好ましい。また、蓋1の表面に、透明乃至半透明の場合は視認性を妨げない程度に、文字、絵柄などの印刷や刻印を施してもよく、補強のためのリブを適宜位置に設けることや滑り止めのためのシボ加工を施してもよい。
蓋1及び容器本体5に、直方体状などに膨出させたスタック用突起部を設けることもでき、また、蓋1及び容器本体5をヒンジ部で一体的に連結した、いわゆるフードパックにしてもよい。
【0032】
蓋1は、例えば、収容物を収容した容器本体5に被せて使用することができる。
蓋1は、天面部2の縁部に沿って凸条部3を設け、隣接する凸条部3を接ぐように凹溝部4を設けてあるため、天面部2の剛性が高まり、持ち上げたり積み重ねたりしても変形しにくくなる。蓋1を透明乃至半透明にした場合は、天面部2が白化することを防ぐことができる。
また、蓋1の角部に凹溝部4を設けることにより、荷重が集中しやすい角部の剛性を高めることができ、天面部2全面の剛性がより一層高まるものとなる。
【0033】
さらに、側壁面部6を設け、接合部41付近の下方にリブ部7を形成することにより、側壁面部6が変形しにくくなるだけでなく、凸条部3及び凹溝部4の接合部41を下側から支えることになり、天面部2の変形を防ぐことができる。
【0034】
上記実施形態の構成態様は、本発明を限定するものとして挙げたものではなく、技術目的を共通にする限り変更は可能であり、本発明はそのような変更を含むものである。