IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ファーストシンクの特許一覧

特開2022-42707マッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラム
<>
  • 特開-マッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラム 図1
  • 特開-マッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラム 図2
  • 特開-マッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラム 図3
  • 特開-マッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラム 図4
  • 特開-マッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラム 図5
  • 特開-マッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラム 図6
  • 特開-マッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022042707
(43)【公開日】2022-03-15
(54)【発明の名称】マッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220308BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20220308BHJP
【FI】
G06Q30/06 312
G06Q10/10 344
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020148259
(22)【出願日】2020-09-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】520339862
【氏名又は名称】株式会社ファーストシンク
(74)【代理人】
【識別番号】100194467
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 健文
(72)【発明者】
【氏名】深田 博司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA13
5L049BB53
(57)【要約】
【課題】ユーザが迅速に専門家への相談を開始することができるマッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】マッチングシステム100は、複数の専門家端末3と少なくとも一つのユーザ端末2とが通信可能に接続された制御部12を有する。制御部12によって、複数の専門家端末3から一の専門家端末3を選択して当該専門家端末3を持つ専門家とユーザ端末2を持つユーザとのマッチングを実行するマッチングシステム100である。制御部12は、マッチングの際に、ユーザ端末2に対して、一の専門家端末3を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の専門家端末と少なくとも一つのユーザ端末とが通信可能に接続された制御部を有し、
前記制御部によって、前記複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家と前記ユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行するマッチングシステムであって、
前記制御部は、前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報 を通知する、
マッチングシステム。
【請求項2】
前記複数の専門家端末の各々に割り当てられた専門家情報が登録された記憶部を更に備え、
前記制御部は、前記記憶部に登録された専門家情報から、前記ユーザ端末で入力された条件に適合する専門家を選び出し、当該専門家に対応する前記専門家端末を、前記一の専門家端末として選択する、
請求項1記載のマッチングシステム。
【請求項3】
前記複数の専門家端末の各々には、個別の会議室特定情報が割り当てられており、
前記マッチングを実行する前に、前記複数の専門家端末が、割り当てられた前記会議室特定情報のウェブ会議室に接続されている、
請求項1又は請求項2記載のマッチングシステム。
【請求項4】
前記制御部は、前記マッチングを実行した後、前記ユーザ端末に対し前記会議室特定情報を通知する前に、ユーザに対して決済を実行する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項5】
前記制御部は、前記決済を実行する際、ウェブ会議の利用に関する料金と、専門家の相談に関する料金とを別々に決済する、
請求項4記載のマッチングシステム。
【請求項6】
前記会議室特定情報がウェブ会議URLである、
請求項1~5のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項7】
複数の専門家端末と少なくとも一つのユーザ端末とが通信可能に接続された制御部を有し、前記制御部によって、前記複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家と前記ユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行する専門家マッチング装置であって、
前記制御部は、前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する、
専門家マッチング装置。
【請求項8】
複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家とユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行するように、コンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知させるように実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来のネットワーク・コンサルティングシステムが記載されている。特許文献1記載のネットワーク・コンサルティングシステムでは、クライアントは、インターネットを介して、コンサルタントに対し、各種の相談を依頼することができる。
【0003】
ネットワーク・コンサルティングシステムでは、選択メニュー画面に、相談内容に対応した複数の専門家(コンサルタント)が表示されている。クライアントによって、複数の専門家から相談内容に応じた専門家が選択されると、選択した専門家のスケジュール表が表示される。クライアントは、スケジュール表を見て、コンサルティングの予約の申し込みを行う。
【0004】
クライアントは、予約の日時に、改めてログインを行う。ログイン後、クライアントとコンサルタントとは、音声と画像とでビデオ会議を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-316882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載のネットワーク・コンサルティングシステムでは、クライアントがコンサルタントのスケジュールを確認し、スケジュールに合わせて相談の予約をする必要があるため、迅速に相談を開始することができないという問題がある。
【0007】
ところで、近年、ウェブ会議システムを利用した専門家への相談が増えている。ウェブ会議システムでは、ホストがウェブ会議URLを取得した後、会議の参加者に当該ウェブ会議URLをEメールで送信し、参加者が当該ウェブ会議URLにアクセスすることで、インターネット上で、会議を行うことができる。
【0008】
クライアントは、現在相談を受けられるコンサルタントを探すことができれば、このウェブ会議システムを利用して、相談を開始することは可能である。しかし、現在相談を受けられるコンサルタントを探すのは難しい上に、ウェブ会議URLを取得するのが煩わしく、ユーザは迅速に相談を開始することができない。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、ユーザが迅速に専門家への相談を開始することができるマッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る一態様のマッチングシステムは、複数の専門家端末と少なくとも一つのユーザ端末とが通信可能に接続された制御部を有し、前記制御部によって、前記複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家と前記ユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行するマッチングシステムであって、前記制御部は、前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する。
【0011】
本発明に係る一態様の門家マッチング装置は、複数の専門家端末と少なくとも一つのユーザ端末とが通信可能に接続された制御部を有し、前記制御部によって、前記複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家と前記ユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行する専門家マッチング装置であって、前記制御部は、前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する。
【0012】
本発明に係る一態様のプログラムは、複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家とユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行するように、コンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知させるように実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る上記態様のマッチングシステム、専門家マッチング装置及びプログラムは、ユーザが迅速に専門家への相談を開始することができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明に係る一実施形態のマッチングシステムの構成図である。
図2図2は、同上のマッチングシステムにおける管理サーバ、ウェブ会議サーバ、決済サーバ、専門家端末及びユーザ端末のハードウェアの構成図である。
図3図3は、同上のマッチングシステムにおける機能構成のブロック図である。
図4図4は、専門家を、事前にデータベースに登録する際のフローチャートである。
図5図5は、専門家が管理サーバにログインし、相談前に事前に待機しておくフローチャートである。
図6図6は、ユーザがウェブ会議を開始するまでのフローチャートである。
図7図7は、専門家がウェブ会議を終了した際のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<実施形態>
【0016】
以下、本実施形態に係るマッチングシステム100について、詳細に説明する。
(1)システム構成
【0017】
図1は、本実施形態に係るマッチングシステム100のシステム構成の一例を示す図である。マッチングシステム100は、複数の専門家から一の専門家を選び出し、当該専門家とユーザとをマッチングするシステムである。マッチングシステム100では、ユーザに対して、直ぐに相談を開始するべく待機中の専門家をマッチングするため、迅速にユーザと専門家とをマッチングすることができる。さらに、マッチングシステム100では、マッチングの際に、専門家に紐付いたウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報をユーザに通知する。すなわち、ユーザは当該ウェブ会議室にアクセスすることで、迅速に専門家と相談を開始することができる。
【0018】
本明細書でいう「会議室特定情報」とは、特定のウェブ会議室のウェブ上における場所が関連付けられた情報を意味する。会議室特定情報としては、例えば、ウェブ会議室に連結されたURL等の文字列、ウェブ会議室にハイパーリンクされた文字列又はイメージ、URL等の情報が登録されたQRコード(登録商標)又は二次元バーコード等が挙げられる。会議室特定情報としては、ウェブ会議室にハイパーリンクされていてもよいし、文字列をウェブブラウザに入力してアクセス可能にしたものであってもよい。以下では、「会議室特定情報」の一例として、ウェブ会議室にハイパーリンクされた「ウェブ会議URL」を具体例として挙げて説明する。
【0019】
マッチングシステム100は、図1に示すように、管理サーバ1(本明細書では「専門家マッチング装置」ともいう)と、データベース管理システム6と、ウェブ会議サーバ4と、決済サーバ5と、専門家端末3と、ユーザ端末2と、を備える。決済サーバ5と、管理サーバ1(専門家マッチング装置)と、データベース管理システム6と、ウェブ会議サーバ4と、専門家端末3と、ユーザ端末2とは、ネットワーク8を介して、相互にデータの送受信が可能に接続されている。
【0020】
ネットワーク8は、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、ゲートウェイ等、又はこれらの組み合わせにより構成されている。
【0021】
管理サーバ1(専門家マッチング装置)は、複数の専門家端末3から一の専門家端末3を選択し、当該専門家端末3を持つ専門家とユーザ端末2を持つユーザとのマッチングを実行するサーバ装置である。管理サーバ1は、データベースに登録された複数の専門家から、ユーザ端末2を持つユーザが求める専門家を選び出した上で、専門家が入室するウェブ会議URLをユーザに通知する。その後、ユーザは、直ちに専門家に対して、ウェブ会議上で相談を開始することができる。
【0022】
本明細書でいう「マッチング」とは、複数の専門家からユーザ情報に基づいて一の専門家を選び出し、ユーザに紹介することを意味する。ここでいう「ユーザ情報」とは、専門家に対してユーザが相談をする際の相談に関する情報を意味する。ユーザ情報は、ユーザ端末2から入力された専門家を検索するキーワード(例えば、「弁護士」「離婚」「交通事故」等の用語)であってもよいし、ユーザ端末2から取得したユーザの位置情報であってもよい。
【0023】
「専門家」とは、特定の分野について専門的な知識をもつ者を意味する。「専門家」としては、例えば、医者、弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、弁理士、不動産鑑定士、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士、建築士等の有資格者が挙げられるが、資格の有無は問わない。本実施形態では、専門家の一例として、弁護士を例示して説明する。
【0024】
また、本明細書でいう「ウェブ会議」とは、ユーザ端末2と専門家端末3との間で、ネットワーク8を介してリアルタイムに情報を共有することができるシステムをいう。ウェブ会議では、映像、音声、テキスト等のほか、PCで実行可能なファイルデータを共有することもできる。ただし、本発明に係るウェブ会議は、少なくとも音声及び映像の共有ができればよく、いわゆる「ビデオ会議(テレビ会議)」も含まれる。ウェブ会議は、後述のウェブ会議サーバ4にインストールされたウェブ会議アプリケーションを実行することによって行われる。したがって、「ウェブ会議URL」とは、ウェブ会議サーバ4によって発行されたウェブ会議を行うためのURL(Uniform Resource Locator)のことであり、ウェブ会議に「入室する」とは、専門家端末3又はユーザ端末2によってウェブ会議URLにアクセスすることを意味する。
【0025】
データベース管理システム6は、複数の専門家についての情報についてデータベースを構築する。データベースは、複数の専門家について専門家情報を登録したテーブルを備える。テーブルには、フィールドとして、氏名、弁護士登録番号、所属事務所の名称、所属事務所の住所、専門家端末3の電話番号、メールアドレス、専門分野、性別及び時間単価があり、各専門家についてのデータが登録されている。つまり、データベースには、各専門家が持つ専門家端末3に対して列データ(専門家情報)が関連付けられている。
【0026】
ウェブ会議サーバ4は、ウェブ会議を実行するサーバ装置である。ウェブ会議サーバ4には、ウェブ会議アプリケーションがインストールされている。ウェブ会議アプリケーションとしては、例えば、Zoom(Zoomビデオコミュニケーションズ)、Webex(Cisco Webex)、Microsoft Teams(マイクロソフト)、Skype(マイクロソフト)、Google meet(google)、GoToMeeting(Citrix)、EyeVision(ENWA)、Calling Meeting(ネオラボ)、GlobalMeetコラボレーション(プレミアコンファレンシング)等が挙げられる。本明細書におけるウェブ会議は、一般に提供されているウェブ会議サービスとのAPI連携で実現してもよいし、個別に所有するウェブ会議サーバ4で実現してもよい。
【0027】
ウェブ会議サーバ4は、管理サーバ1からの要求に応じて、ウェブ会議URLを発行し、当該ウェブ会議URLを管理サーバ1に返す。管理サーバ1は、マッチングシステム100にログインして待機する専門家に対して、ウェブ会議URLを割り当て、データベースに登録する。
【0028】
決済サーバ5は、決済処理を実行するサーバ装置である。決済サーバ5は、管理サーバ1の決済の要求に応じて、決済を実行する。決済サーバ5は、ユーザ端末2によって入力されたカード情報が正しいかどうかを照会し、決済処理を実行する。カード情報とは、クレジットカード、デビットカード等の決済を要するカード(決済カード)に割り当てられた契約者名、カード番号、有効期限、セキュリティコード等の情報のことである。決済サーバ5は、決済処理が完了すると、その結果を管理サーバ1に返す。
【0029】
専門家端末3は、各専門家が所有する通信端末機器である。専門家は、専門家端末3によってユーザとウェブ会議を行い、コミュニケーションをとることができる。専門家端末3としては、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、ノート型PC(Personal Computer)、ディスクトップ型PC、スマートウォッチ、スマートグラス等のウェアラブル端末等が挙げられる。専門家端末3は、専門家を撮像するカメラと、専門家の声を入力するマイクと、を備える。
【0030】
ユーザ端末2は、ユーザが所有する通信端末機器である。ユーザは、ユーザ端末2によって専門家とウェブ会議を行い、コミュニケーションをとることができる。ユーザ端末2としては、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PDA、携帯電話機、ノート型PC、ディスクトップ型PC、スマートウォッチ、スマートグラス等のウェアラブル端末等が挙げられる。ユーザ端末2は、専門家端末3と同様、専門家を撮像するカメラと、専門家の声を入力するマイクと、を備える。
【0031】
ユーザ端末2及び専門家端末3には、管理サーバ1が提供するサービスを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、アプリという場合がある)が記憶される。アプリは、当該サービスにおいて、例えば、管理画面の表示、決済処理の要求、ウェブ会議サーバ4との連携、ウェブ会議用画面の表示等を実行する。当該アプリを実行することにより、ユーザ端末2及び専門家端末3は、決済サーバ5及びウェブ会議サーバ4にアクセスして、アプリの実行に用いる情報を送受信することができる。
【0032】
管理サーバ1、ウェブ会議サーバ4及び決済サーバ5は、例えば、PC/AT互換機やMAC規格機等のPC、専用機、ブレードサーバ等を用いた、いわゆるクラウドコンピューティング用のサーバ装置であることが好ましい。
(2)ハードウェア構成
【0033】
管理サーバ1(専門家マッチング装置)、ウェブ会議サーバ4、決済サーバ5、複数の専門家端末3及びユーザ端末2の各々は、図2に示すようなコンピュータ7によって実現される。
【0034】
コンピュータ7は、プロセッサ71と、メモリ72と、ストレージ73と、入出力インターフェース(入出力I/F74)と、通信インターフェース(通信I/F75)と、を備える。これらプロセッサ71、メモリ72、ストレージ73、入出力I/F74及び通信I/F75は、バス76を介して互いに接続される。管理サーバ1、ウェブ会議サーバ4、決済サーバ5、専門家端末3及びユーザ端末2では、ハードウェア構成として、いずれも略同じ構成を有する。
【0035】
プロセッサ71は、ストレージ73に記憶されるプログラムに従って、各種機能を実行する。プロセッサ71としては、例えば、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)等が挙げられる。
【0036】
メモリ72は、ストレージ73から読み込んだプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ71に対して作業領域を提供する。メモリ72としては、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等が挙げられる。
【0037】
ストレージ73は、プログラムを記憶する。ストレージ73としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
【0038】
入出力I/F74は、コンピュータ7に対する各種操作を入力する入力装置及びコンピュータ7によって処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F74は、入力装置と出力装置が一の筐体に収まっていてもよいし、各々が別個の筐体に収まってもよい。
【0039】
入力装置は、プロセッサ71に対して、情報を入力するための装置である。入力装置としては、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ、マイク等が挙げられる。
【0040】
出力装置は、プロセッサ71で処理された処理結果を出力することができる装置である。出力装置は、処理結果を映像又は動画として出力する場合、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる装置のことである。出力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、液晶ディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ、プロジェクター、ホログラム、プロジェクションマッピング、スピーカ、プリンタ等が挙げられる。
【0041】
通信I/F75は、ネットワーク8を介して各種データの送受信を行う。通信I/F75による通信は、有線又は無線で実行される。例えば、ユーザ端末2及び専門家端末3の通信I/F75は、ネットワーク8を介して、管理サーバ1及びウェブ会議サーバ4との通信を実行し、管理サーバ1の通信I/F75は、ネットワーク8を介して、ユーザ端末2、専門家端末3、決済サーバ5及びウェブ会議サーバ4との通信を実行する。通信I/F75で受信した情報は、プロセッサ71に伝達される。
(3)機能構成
【0042】
図3は、本実施形態に係るマッチングシステム100の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0043】
ユーザ端末2は、音声入力部21と、撮像部22と、表示部23と、文字入力部24と、通信部25と、を備える。音声入力部21は、ユーザが発した音声をデータに変換する。音声入力部21は、ユーザ端末2に内蔵されたマイク又は外付けのマイクにより構成される。撮像部22は、ユーザを撮像する。撮像部22は、ユーザ端末2に内蔵されたカメラ又は外付けのカメラにより構成される。音声入力部21及び撮像部22は、ウェブ会議をする際に用いられる。文字入力部24は、ユーザによってテキスト情報が入力される。文字入力部24は、例えば、キーボード、タッチディスプレイによるソフトウェアキーボード、マイク等により構成される。表示部23は、ユーザ端末2において、文字又は/及び画像を表示する。表示部23は、例えば、モニター、ディスプレイ、タッチディスプレイ、プロジェクター等により構成される。通信部25は、音声入力部21、撮像部22及び文字入力部24から入力された情報を、管理サーバ1又は/及びウェブ会議サーバ4に送信する。通信部25は、例えば、通信I/F75及びプロセッサ71により構成される。
【0044】
専門家端末3は、ユーザ端末2と同様、音声入力部31と、撮像部32と、表示部33と、文字入力部34と、通信部35と、を備える。音声入力部31は、専門家が発した音声をデータに変換する。音声入力部31は、専門家端末3に内蔵されたマイク、又は外付けのマイクにより構成される。撮像部32は、専門家を撮像する。撮像部32は、専門家端末3に内蔵されたカメラ又は外付けのカメラにより構成される。音声入力部31及び撮像部32は、ウェブ会議をする際に用いられる。文字入力部34は、専門家によってテキスト情報が入力される。文字入力部34は、例えば、キーボード、タッチディスプレイによるソフトウェアキーボード、マイク等により構成される。表示部33は、専門家端末3において、文字又は/及び画像を表示する。表示部33は、例えば、モニター、ディスプレイ、タッチディスプレイ、プロジェクター等により構成される。通信部35は、管理サーバ1及びウェブ会議サーバ4との通信を行う。通信部35は、音声入力部31、撮像部32及び文字入力部34から入力された情報を、管理サーバ1又は/及びウェブ会議サーバ4に送信する。
【0045】
ウェブ会議サーバ4は、ルーム生成部41と、ルーム処理部42と、通信部43と、を備える。通信部43は、管理サーバ1、ユーザ端末2及び専門家端末3との通信を行う。ルーム生成部41は、管理サーバ1の要求に応じて、ウェブ会議URLを生成し、管理サーバ1に返す。ルーム処理部42は、ウェブ会議URLにアクセスした専門家端末3とユーザ端末2とで、ウェブ会議を実行する。ルーム処理部42は、専門家端末3及びユーザ端末2のいずれか一方から送信された画像及び音声のデータを、同じ会議に入室している専門家端末3及びユーザ端末2のいずれか他方に送信する。ここでは、専門家端末3とユーザ端末2との一対一でのウェブ会議を想定しているが、例えば、二人の専門家端末3と一のユーザ端末2との三者でのウェブ会議を行うものであってもよい。
【0046】
決済サーバ5は、決済部51と、通信部52と、を備える。決済部51は、管理サーバ1からの要求に応じて、決済を実行する。決済部51は、ユーザ端末2から入力されたカード情報を、通信部52を介して受け取り、上述したように、カード情報が正しいかどうか、決済可能かどうかを照会し、決済処理を実行する。そして決済部51は、その結果の情報を管理サーバ1に返す。通信部52は、管理サーバ1との通信を行う。
【0047】
決済部51は、決済を実行する際、ウェブ会議の利用に関する料金と、専門家の相談に関する料金とを別々に決済する。これによって、専門家(弁護士等の有資格者)の報酬と、システム利用料との費用明細を明確に分けることができ、非弁行為をしていないことを明確にすることができる。
【0048】
「別々に決済する」とは、ユーザ端末2の表示部23に表示された決済ボタンを一度押すことで、ウェブ会議の利用に関する料金と、専門家の相談に関する料金との2種類の決済を行ってもよいし、2種類の決済を時間差を設けて順番に決済してもよいし、専門家に相談する前にウェブ会議の利用に関する料金の決済を実行し、専門家の相談後に、専門家の相談に関する料金の決済を実行してもよい。
【0049】
本明細書でいう「ボタンを押す」とは、URLが埋め込まれたボタン画像又はテキスト情報を、シングルクリック、ダブルクリックをすることや、タッチパネル上のボタンをタップすること、カーソルをボタン画像に合わせてキーボードのエンターキーを押下することを含む。
【0050】
管理サーバ1は、通信部11と、制御部12と、を備える。通信部11は、ユーザ端末2、専門家端末3、ウェブ会議サーバ4、決済サーバ5及びデータベース管理装置(データベース)との通信を行う。制御部12は、管理サーバ1に記録されたプログラムを実行し、各部を機能させる。制御部12は、登録部13と、検索部14と、専門家待機情報保持部15と、リスト生成部16と、決済要求部17と、会議URL通知部18と、を備える。
【0051】
登録部13は、専門家をデータベースに事前に登録する。専門家は、専門家端末3によって、氏名、弁護士登録番号、所属事務所の名称、所属事務所の住所、専門家端末3の電話番号、専門分野、性別及び時間単価を入力すると、登録部13は、そのデータをデータベースに登録する。
【0052】
検索部14は、ユーザがユーザ端末2から入力した条件を参照し、データベース管理システム6のテーブル記憶部61(記憶部)に記録されたテーブルから条件に適合する専門家を選び出す。検索部14が選び出す専門家は、一人であってもよいし、複数であってもよい。複数の専門家を選び出す場合、後述のリスト生成部16で一覧表示される。ユーザ端末2では、例えば、専門分野、問題の種別(相談内容)、性別、地域、金額(予算)のうちの一つ以上の条件を入力することで、検索部14は、当該条件を参照して、適合する専門家を選び出すことができる。
【0053】
検索部14は、ユーザ端末2を用いてユーザが入力する条件に限らず、例えば、ユーザ端末2から取得した位置情報(例えば、GPS位置情報)を参照して、ユーザ端末2に近い住所の専門家を選び出してもよいし、ユーザ端末2から取得した性別情報を参照し、同姓の専門家を選び出してもよい。
【0054】
専門家待機情報保持部15は、データベースに登録された専門家のうち、現在待機中の専門家を保持する。データベースに登録された専門家は、相談に乗ることが可能な場合、専門家端末3を用いてマッチングシステム100にログインし、受付可能な状態にして待機する。このとき、専門家待機情報保持部15は、専門家がログインし、待機している情報を保持する。
【0055】
リスト生成部16は、検索部14で選び出された一又は複数の専門家が、専門家待機情報保持部15で保持する待機中の専門家であるか否かを照合し、待機中の専門家でかつ検索部14で選出した専門家をリストアップする。リスト生成部16で一覧表示する専門家は、適合する条件の数量が多い専門家ほど上位に表示されるようにしてもよいし、一の条件(例えば、金額)が適合する専門家を優先的に上位に表示されるようにしてもよいし、ランダムでリスト表示してもよい。
【0056】
決済要求部17は、選び出された一又は複数の専門家から、ユーザが一の専門家を選択し、相談先の専門家が確定すると、ユーザ端末2に決済用の画面を表示させる。ユーザがユーザ端末2を用い、決済に必要な情報を入力すると、決済要求部17は、決済部51に対して決済を要求し、決済を完了させる。
【0057】
会議URL通知部18は、ウェブ会議サーバ4からウェブ会議URLを取得し、専門家端末3に対して当該ウェブ会議URLを通知すると共に、決済要求部17から決済が完了した後にユーザ端末2に対して当該ウェブ会議URLを通知する。すなわち、会議URL通知部18は、マッチングの際に、ユーザ端末2に対して、選出された専門家が入室するウェブ会議URLを通知する。
【0058】
専門家端末3には、ログイン後に、ウェブ会議URLが通知される。そのとき、会議URL通知部18は、データベースにおいて、当該専門家に通知されたウェブ会議URLを当該専門家に割り当てて登録する。ウェブ会議URLが通知された専門家は、専門家端末3を用いて当該ウェブ会議URLにアクセスしてウェブ会議に入室し、待機する。すなわち、複数の専門家端末3は、それぞれの専門家端末3に割り当てられたウェブ会議URLのウェブ会議室に接続された状態に保たれている。
【0059】
ユーザ端末2には、ユーザが複数の専門家から一の専門家を選択し、決済が完了すると、当該専門家に割り当てられたウェブ会議URLが通知される。ユーザは通知されたウェブ会議URLにアクセスして、ウェブ会議に入室すると、待機中の専門家とウェブ会議を行うことができる。
(4)動作
【0060】
次に、図4~7のフローチャートを用いて、本実施形態に係るマッチングシステム100の動作を説明する。
【0061】
図4には、専門家としての弁護士を、事前にデータベースに登録する際のフローチャートを示す。弁護士は、専門家端末3を用いてマッチングシステム100が提供する登録サイトにアクセスする(S1)。すると、管理サーバ1は、専門家端末3に対して、登録サイトの画面を表示させる(S2)。
【0062】
弁護士は、登録サイトから、専門家端末3を用いて、弁護士に関する専門家情報を入力する(S3)。これにより、管理サーバ1は弁護士に関する専門家情報の入力のチェックを実行し、問題なければデータベースに登録する(S4)。その後、管理サーバ1は、専門家端末3に対して登録が完了したこと及び認証用の登録確認URLが記載されたEメールを送信する(S5)。
【0063】
専門家端末3はEメールを受信し(S6)、専門家は登録確認URLをクリックして認証を行う(S7)。これによって、弁護士のデータベースへの事前登録が完了する。
【0064】
図5には、弁護士が管理サーバ1にログインし、相談前に事前に待機しておくフローチャートを示す。弁護士は、専門家端末3を用いて、管理サーバ1にアクセスする(S10)。すると管理サーバ1は、専門家端末3にログイン画面を表示させる(S11)。弁護士は、専門家端末3を用いて、ログイン情報(ID及びパスワード)を入力し、管理サーバ1にログインする(S12、S13)。すると専門家端末3には、ログイン後のトップ画面が表示される(S14)。専門家は、専門家端末3のトップ画面に表示された「ウェブ会議URL作成」ボタンを押すと(S15)、管理サーバ1はウェブ会議サーバ4からウェブ会議URLを取得するよう要求し、ウェブ会議サーバ4はウェブ会議URLを発行して管理サーバ1に送り、管理サーバ1はウェブ会議URLを専門家端末3に通知する(S16)。
【0065】
弁護士は、専門家端末3に送信されたウェブ会議URLを用いてウェブ会議室に入室し(S17)、受付けが完了する。管理サーバ1は専門家が待機している情報を保持する(S18)。専門家は、ウェブ会議室にアクセスした状態で待機する。
【0066】
図6には、ユーザがウェブ会議を開始するまでのフローチャートを示す。ユーザは、ユーザ端末2を用いて、管理サーバ1にアクセスする(S20)。すると、管理サーバ1は、ユーザ端末2にトップ画面を表示させる(S21)。ユーザは、ユーザ端末2を用いて、弁護士の検索条件を入力し、相談内容に適合する弁護士を検索する(S22)。管理サーバ1は、ユーザ端末2に入力されたキーワードを参照し、データベースからキーワードに適合する弁護士であって、かつ待機中の一又は複数の弁護士に通知を行う(S23)。
【0067】
通知がされた専門家端末3を持つ弁護士は、相談が受けられる場合、通知の際に表示される通知URLをクリックする(S24)。このとき、管理サーバ1からは一又は複数の弁護士に通知がいくが、最初に通知URLをクリックした弁護士をユーザにマッチングする弁護士と確定する(S25)。なお、二番目以降に通知URLをクリックした弁護士には、エラー通知を行う。待機中の弁護士に対する通知は、管理サーバ1によってリストアップされた弁護士に対し、上位から順番に行ってもよいし、全ての弁護士に対して同時に行なってもよい。
【0068】
一の弁護士が確定すると、管理サーバ1は、ユーザ端末2に対し、確定した弁護士の氏名等の情報を通知し、引き続き、ユーザ端末2に決済用の画面を表示させる。ユーザは、ユーザ端末2を用いてカード情報を入力し、決済を実行する(S26、S27)。その後、管理サーバ1はユーザ端末2に対して決済の結果の通知を行うと共に、当該弁護士が入室して待機しているウェブ会議URLを通知する(S28)。
【0069】
ユーザは、ユーザ端末2に表示されたウェブ会議URLにアクセスすることで、ウェブ会議室で待機している弁護士とウェブ会議を開始することができる(S29、S30)。
【0070】
図7には、弁護士がウェブ会議を終了した際のフローチャートを示す。弁護士は、ウェブ会議が終了すると、専門家端末3を用いて終了通知を行う(S40)。すると管理サーバ1は終了を受け付け、データベースに記録されている専門家が待機していることを解除し、その旨登録する(S41)。
<変形例>
【0071】
上記実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0072】
上記実施形態では、弁護士がマッチングシステム100にログインした際にウェブ会議URLを発行し、ウェブ会議室に弁護士を待機させたが、本発明では、これに制限されない。例えば、複数の専門家を専門家端末3の近くに待機させておき、ユーザが登録した際に、ウェブ会議URLを発行してユーザ端末に割り当てておき、検索して選出された専門家に対して、当該ウェブ会議URLを通知してもよい。ユーザ端末には、決済が完了した後に、ウェブ会議URLを通知する。このとき、ユーザと専門家とは、同時に入室してもよいし、ユーザが専門家よりも先に入室してもよい。その場合でも、専門家は専門家端末3の近くに待機しているため、ユーザは専門家と迅速にウェブ会議を開始することができる。
【0073】
また、ユーザ又は専門家とは別の者(ここでは、「管理者」とする)が、選出された専門家が入室する予定のウェブ会議URLを発行しておき、管理者がウェブ会議室に待機していてもよい。管理者は、ユーザ及び専門家が入室した後に、ホストを専門家に変更して退室してもよいし、そのままホストとして残ってもよい。
【0074】
上記実施形態では、専門家として弁護士を例示し、データベースを構築したが、例えば、弁護士テーブルや税理士テーブルなどのように、専門家ごとにテーブルを設けてもよいし、テーブルのフィールドに「専門職」を設け、各テーブルに専門職(例えば、弁護士、弁理士、税理士等)を登録してもよい。
【0075】
上記実施形態に係る決済サーバ5は、カード情報による決済を実行したが、本発明では、カードによる決済に限らず、例えば、バーコード決済、二次元コード(例えばQRコード(登録商標))決済等で決済を実行してもよい。
【0076】
上記実施形態では、ユーザは、検索によって専門家を選出したが、本発明では、管理サーバ1がランダムで専門家を選出してもよく、ユーザ端末2による検索は必ずしも必要ではない。また、決済サーバ5もなくてもよく、相談後に、現金によって料金を支払ってもよい。
【0077】
ウェブ会議は、金額に応じた時間で接続が切断されるように設定されてもよいし、ウェブ会議の時間に応じた金額を、ウェブ会議終了後に決済してもよい。
【0078】
また、専門家は、ウェブ会議中に相談を受けるだけでなく、依頼を受任してもよい。
<まとめ>
【0079】
以上説明したように、第1の態様に係るマッチングシステム100は、複数の専門家端末3と少なくとも一つのユーザ端末2とが通信可能に接続された制御部12を有する。制御部12によって、複数の専門家端末3から一の専門家端末3を選択して当該専門家端末3を持つ専門家とユーザ端末2を持つユーザとのマッチングを実行するマッチングシステム100である。制御部12は、マッチングの際に、ユーザ端末2に対して、一の専門家端末3を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する。
【0080】
この態様によれば、マッチングの際に、予め待機している専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知するため、会議室特定情報を用いてウェブ会議室にアクセスすれば、専門家のマッチングと同時にウェブ会議を開始することができ、ユーザは迅速に専門家への相談を開始することができる。
【0081】
第2の態様に係るマッチングシステム100では、第1の態様において、複数の専門家端末3の各々に割り当てられた専門家情報が登録された記憶部を更に備える。制御部12は、記憶部に登録された専門家情報から、ユーザ端末2で入力された条件に適合する専門家を選び出し、当該専門家に対応する専門家端末3を、一の専門家端末3として選択する。
【0082】
この態様によれば、ユーザは、ユーザ端末2を用いて相談内容に合う専門家を検索することができるため、適切な専門家に相談を行うことができる。
【0083】
第3の態様に係るマッチングシステム100では、第1又は第2の態様において、複数の専門家端末3の各々には、個別の会議室特定情報が割り当てられている。マッチングを実行する前に、複数の専門家端末3が、割り当てられた会議室特定情報のウェブ会議室に接続されている。
【0084】
この態様によれば、専門家は、予め、ウェブ会議室で待機しているため、ユーザは迅速に相談を開始することができる。
【0085】
第4の態様に係るマッチングシステム100では、第1~3のいずれか1つの態様において、制御部12は、マッチングを実行した後、ユーザ端末2に対し会議室特定情報を通知する前に、ユーザに対して決済を実行する。
【0086】
この態様によれば、決済をシステム上で行うことができて便利である上に、相談前に決済を行うことができるため、料金トラブルも起こりにくい。
【0087】
第5の態様に係るマッチングシステム100では、第4の態様において、制御部12は、決済を実行する際、ウェブ会議の利用に関する料金と、専門家の相談に関する料金とを別々に決済する。
【0088】
この態様によれば、専門家の報酬を明確にすることができ、非弁行為でないことを明確にすることができる。
【0089】
第6の態様に係る専門家マッチング装置は、第1~5のいずれか1つの態様において、会議室特定情報がウェブ会議URLである。
【0090】
この態様によれば、既存のウェブ会議サーバを利用して、マッチングシステム100を構築することも可能である。
【0091】
第7の態様に係る専門家マッチング装置は、複数の専門家端末3と少なくとも一つのユーザ端末2とが通信可能に接続された制御部12を有し、制御部12によって、複数の専門家端末3から一の専門家端末3を選択して当該専門家端末3を持つ専門家とユーザ端末2を持つユーザとのマッチングを実行する。制御部12は、マッチングの際に、ユーザ端末2に対して、一の専門家端末3を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する。
【0092】
この態様によれば、マッチングの際に、予め待機している専門家が入室するウェブ会議URLを通知するため、専門家のマッチングと同時にウェブ会議を開始することができ、ユーザは迅速に専門家への相談を開始することができる。
【0093】
第7の態様に係るプログラムは、複数の専門家端末3から一の専門家端末3を選択して当該専門家端末3を持つ専門家とユーザ端末2を持つユーザとのマッチングを実行するように、コンピュータ7を機能させるプログラムである。当該プログラムは、コンピュータ7を、マッチングの際に、ユーザ端末2に対して、一の専門家端末3を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知させるように実行させる。
【符号の説明】
【0094】
1 管理サーバ(専門家マッチング装置)
12 制御部
2 ユーザ端末
3 専門家端末
100 マッチングシステム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2020-11-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の専門家端末と少なくとも一つのユーザ端末とが通信可能に接続された制御部を有し、
前記制御部によって、前記複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家と前記ユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行するマッチングシステムであって、
前記制御部は、
前記複数の専門家端末のうち、前記ユーザ端末から入力された条件に適合しかつ待機中である一又は複数の前記専門家端末に対して通知を行い、
前記通知を行なった前記一又は複数の専門家端末のうち、最初に応答した専門家端末を前記一の専門家端末として選択し、
前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する、
マッチングシステム。
【請求項2】
前記複数の専門家端末の各々に割り当てられた専門家情報が登録された記憶部を更に備え、
前記制御部は、前記記憶部に登録された専門家情報から、前記ユーザ端末で入力された条件に適合する専門家を選び出し、当該専門家に対応する前記専門家端末を、前記一の専門家端末として選択する、
請求項1記載のマッチングシステム。
【請求項3】
前記複数の専門家端末の各々には、個別の会議室特定情報が割り当てられており、
前記マッチングを実行する前に、前記複数の専門家端末が、割り当てられた前記会議室特定情報のウェブ会議室に接続されている、
請求項1又は請求項2記載のマッチングシステム。
【請求項4】
前記制御部は、前記マッチングを実行した後、前記ユーザ端末に対し前記会議室特定情報を通知する前に、ユーザに対して決済を実行する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項5】
前記制御部は、前記決済を実行する際、ウェブ会議の利用に関する料金と、専門家の相談に関する料金とを別々に決済する、
請求項4記載のマッチングシステム。
【請求項6】
前記会議室特定情報がウェブ会議URLである、
請求項1~5のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項7】
複数の専門家端末と少なくとも一つのユーザ端末とが通信可能に接続された制御部を有し、前記制御部によって、前記複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家と前記ユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行する専門家マッチング装置であって、
前記制御部は、
前記複数の専門家端末のうち、前記ユーザ端末から入力された条件に適合しかつ待機中である一又は複数の前記専門家端末に対して通知を行い、
前記通知を行なった前記一又は複数の専門家端末のうち、最初に応答した専門家端末を前記一の専門家端末として選択し、
前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する、
専門家マッチング装置。
【請求項8】
複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家とユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行するように、コンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記複数の専門家端末のうち、前記ユーザ端末から入力された条件に適合しかつ待機中である一又は複数の前記専門家端末に対して通知を行い、
前記通知を行なった前記一又は複数の専門家端末のうち、最初に応答した専門家端末を前記一の専門家端末として選択し、
前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知させるように実行させる、
プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2020-12-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の専門家端末と少なくとも一つのユーザ端末とが通信可能に接続された制御部と、
前記複数の専門家端末の各々に割り当てられた専門家情報が登録された記憶部と、
を備え、
前記制御部によって、前記複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家と前記ユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行するマッチングシステムであって、
前記制御部は、
前記複数の専門家端末のうち、前記記憶部に登録された専門家情報と前記ユーザ端末で入力された条件とに基づいて選び出され、かつ待機中である一又は複数の専門家に対応する前記専門家端末に対して通知を行い、
前記通知を行なった前記一又は複数の専門家端末のうち、最初に応答した専門家端末を前記一の専門家端末として選択し、
前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する、
マッチングシステム。
【請求項2】
前記複数の専門家端末の各々には、個別の会議室特定情報が割り当てられており、
前記マッチングを実行する前に、前記複数の専門家端末が、割り当てられた前記会議室特定情報のウェブ会議室に接続されている、
請求項1記載のマッチングシステム。
【請求項3】
前記制御部は、前記マッチングを実行した後、前記ユーザ端末に対し前記会議室特定情報を通知する前に、ユーザに対して決済を実行する、
請求項1又は請求項2記載のマッチングシステム。
【請求項4】
前記制御部は、前記決済を実行する際、ウェブ会議の利用に関する料金と、専門家の相談に関する料金とを別々に決済する、
請求項3記載のマッチングシステム。
【請求項5】
前記会議室特定情報がウェブ会議URLである、
請求項1~4のいずれか一項に記載のマッチングシステム。
【請求項6】
複数の専門家端末と少なくとも一つのユーザ端末とが通信可能に接続された制御部と、
前記複数の専門家端末の各々に割り当てられた専門家情報が登録された記憶部と、
を備え、
前記制御部によって、前記複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家と前記ユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行する専門家マッチング装置であって、
前記制御部は、
前記複数の専門家端末のうち、前記記憶部に登録された専門家情報と前記ユーザ端末で入力された条件とに基づいて選び出され、かつ待機中である一又は複数の専門家に対応する前記専門家端末に対して通知を行い、
前記通知を行なった前記一又は複数の専門家端末のうち、最初に応答した専門家端末を前記一の専門家端末として選択し、
前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する、
専門家マッチング装置。
【請求項7】
各々に専門家情報が割り当てられた複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家とユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行するように、コンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記複数の専門家端末のうち、前記専門家情報と前記ユーザ端末で入力された条件とに基づいて選び出され、かつ待機中である一又は複数の専門家に対応する前記専門家端末に対して通知を行い、
前記通知を行なった前記一又は複数の専門家端末のうち、最初に応答した専門家端末を前記一の専門家端末として選択し、
前記マッチングの際に、前記ユーザ端末に対して、前記一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知させるように実行させる、
プログラム。