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特開2022-48796感圧式タッチセンサ及び車両用ドアシステム
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  • 特開-感圧式タッチセンサ及び車両用ドアシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022048796
(43)【公開日】2022-03-28
(54)【発明の名称】感圧式タッチセンサ及び車両用ドアシステム
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/44 20150101AFI20220318BHJP
   B60J 5/00 20060101ALI20220318BHJP
   H03K 17/96 20060101ALI20220318BHJP
   H03K 17/965 20060101ALN20220318BHJP
【FI】
E05F15/44
B60J5/00 D
H03K17/96 B
H03K17/965 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020154819
(22)【出願日】2020-09-15
(71)【出願人】
【識別番号】390000996
【氏名又は名称】株式会社ハイレックスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上田 貴哉
(72)【発明者】
【氏名】青山 宏文
【テーマコード(参考)】
2E052
5J050
【Fターム(参考)】
2E052AA09
2E052GA03
2E052GA08
2E052GB06
5J050AA36
5J050BB23
5J050CC09
5J050FF27
(57)【要約】      (修正有)
【課題】人体や物体の挟み込みが発生した状態なのかグランドショートが発生した状態なのかを区別できる感圧式タッチセンサ及び車両用ドアシステムを提供する。
【解決手段】感圧式タッチセンサ10は、電源21に接続されるプルアップ抵抗22に対して直列接続される第1抵抗11と、前記第1抵抗に直列接続される第1信号線1と、前記第1信号線に直列接続される第2抵抗12と、前記第2抵抗に直列接続され、外力が加わると前記第1信号線と接触する第2信号線2と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源に接続されるプルアップ抵抗に対して直列接続される第1抵抗と、
前記第1抵抗に直列接続される第1信号線と、
前記第1信号線に直列接続される第2抵抗と、
前記第2抵抗に直列接続され、外力が加わると前記第1信号線と接触する第2信号線と、
を備える感圧式タッチセンサ。
【請求項2】
請求項1に記載の感圧式タッチセンサと、
前記プルアップ抵抗と前記第1抵抗との間の点においてグランドに対する電圧を検出する検出回路と、
を備える車両用ドアシステム。
【請求項3】
前記検出回路は、
前記電圧に基づいて、前記外力が加わったのか、又は、前記プルアップ抵抗から前記第1抵抗までの区間にグランドショートが発生したかを判定する判定部をさらに備える、請求項2に記載の車両用ドアシステム。
【請求項4】
前記判定部は、
前記プルアップ抵抗、前記第1抵抗、前記第1信号線、及び前記第2信号線を介して電流が流れたときに発生する第1電圧に基づき前記外力が加わったと判定し、
前記プルアップ抵抗から前記第1抵抗までの区間と、前記第2抵抗からグランドまでの区間とを短絡するように電流が流れたときに発生する、前記第1電圧よりも低い第2電圧に基づき前記グランドショートが発生したと判定する、請求項3に記載の車両用ドアシステム。
【請求項5】
前記判定部は、前記プルアップ抵抗、前記第1抵抗、前記第1信号線、前記第2抵抗及び前記第2信号線を介して電流が流れたときに発生する、前記第1抵抗、前記第1信号線、及び前記第2信号線を介して電流が流れたときに発生する第1電圧よりも高い第3電圧に基づき、前記外力が加わっていないと判定し、及び前記グランドショートが発生していないと判定する、請求項3又は4に記載の車両用ドアシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感圧式タッチセンサ及び車両用ドアシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されている車両用電動ドアシステムは、ECU(Electronic Control Unit)とタッチセンサを備え、ECU内の抵抗とタッチセンサ内の抵抗とが直列接続されることで分圧回路が形成される。特許文献1では、人体や物体がタッチセンサに接触することによりタッチセンサの2つの電極線が接触することを表すため、タッチセンサに圧力が加わっていない場合にOFF状態となり、タッチセンサに圧力が加わった場合にON状態となる疑似的なスイッチの存在が仮定されている。
【0003】
タッチセンサに圧力が加わっていない場合、タッチセンサ内の抵抗に電流が流れることによって、当該抵抗の両端に発生する電圧の値が、第1電圧値として電圧検出回路で検出される。
【0004】
一方、タッチセンサに圧力が加わった場合、擬似的なスイッチがON状態となるため、タッチセンサ内の抵抗を迂回するようにして、当該スイッチに電流が流れる経路が形成される。これにより、当該抵抗の両端に発生する電圧の値(第2電圧値)が低くなる。このように、第1電圧値よりも低くなった第2電圧値を電圧検出回路が検出することで、人体や物体の挟み込みの発生を検知できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011-73636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら従来技術では、タッチセンサに圧力が加わった際に迂回経路となるスイッチの抵抗成分が非常に小さいため、第2電圧値が0V付近の小さな値になる。従って、0V付近の第2電圧値を電圧検出回路が検出した場合、挟み込みが発生した状態なのか、グランドショートが発生した状態なのかを区別することが難しい、という課題がある。
【0007】
本発明の目的は、人体や物体の挟み込みが発生した状態なのかグランドショートが発生した状態なのかを区別できる感圧式タッチセンサ及び車両用ドアシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の感圧式タッチセンサは、電源に接続されるプルアップ抵抗に対して直列接続される第1抵抗と、前記第1抵抗に直列接続される第1信号線と、前記第1信号線に直列接続される第2抵抗と、前記第2抵抗に直列接続され、外力が加わると前記第1信号線と接触する第2信号線と、を備える。
【0009】
本発明の車両用ドアシステムは、上記の感圧式タッチセンサと、前記プルアップ抵抗と前記第1抵抗との間の点においてグランドに対する電圧を検出する検出回路と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、人体や物体の挟み込みが発生した状態なのかグランドショートが発生した状態なのかを区別できる感圧式タッチセンサ及び車両用ドアシステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態に係る感圧式タッチセンサ10を備えた車両用ドアシステム100の構成例を示す図
図2】挟み込みが発生しておらず、第1信号線1と第2信号線2とが非接触状態にあるときに、感圧式タッチセンサ10に流れる電流C1の経路を示す図
図3】挟み込みが発生したことで、第1信号線1と第2信号線2とが接触状態にあるときに、感圧式タッチセンサ10に流れる電流C2の経路を示す図
図4】プルアップ抵抗から第1抵抗までの区間と、第2抵抗からグランドまでの区間とがグランドショートしたときに流れる電流C3の経路を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態に係る感圧式タッチセンサ10を備えた車両用ドアシステム100の構成例を示す図である。車両用ドアシステム100は、感圧式タッチセンサ10及びECU20を備える。
【0013】
(感圧式タッチセンサ10の構成)
感圧式タッチセンサ10は、自動車、鉄道車両などの車両に搭載される電動ドアの閉作動時に、人体や物体(以下、人など)の挟み込みを検知するためのセンサである。
【0014】
感圧式タッチセンサ10は、第1抵抗11、第2抵抗12、第3抵抗13、スイッチ14、第1信号線1及び第2信号線2を備える。
【0015】
第1抵抗11の一端は、第1配線31に接続される。第1抵抗11は、第1配線31を介して、ECU20内のプルアップ抵抗22に対して直列接続される抵抗体である。
【0016】
第1配線31は、ECU20と感圧式タッチセンサ10とを電気的に接続するための正極側配線である。
【0017】
第1信号線1は、第1抵抗11に直列接続される導電性の配線である。第2抵抗12は、第1信号線1に直列接続される抵抗体である。
【0018】
第2抵抗12には、第2信号線2が直列接続される。第2信号線2は、第2抵抗12に直列接続され、外力が加わると第1信号線1と接触する導電性の配線である。
【0019】
第2信号線2には、第2配線32が接続される。第2配線32は、ECU20と感圧式タッチセンサ10とを電気的に接続するための負極側配線である。
【0020】
第3抵抗13は、第1信号線1と第2信号線2との間に形成される仮想的なインピーダンスを表す。
【0021】
例えば、車両のドアに人などが挟まれた場合、感圧式タッチセンサ10を押し込むような力が加えられたことによって、第1信号線1と第2信号線2とが接触して、両信号線間の抵抗が小さくなる。本実施の形態では、第1信号線1と第2信号線2との間の仮想的な抵抗である第3抵抗13が存在するものと仮定する。
【0022】
スイッチ14は、第1信号線1と第2信号線2とが接触状態又は非接触状態にあることを表すための仮想的なスイッチである。
【0023】
スイッチ14が開いた状態は、第1信号線1と第2信号線2とが非接触状態にあることを表し、スイッチ14が閉じた状態は、第1信号線1と第2信号線2とが接触状態にあることを表す。
【0024】
(ECU20の構成)
ECU20は、直流電源である電源21と、一端が電源21に接続され他端が第1配線31に接続されるプルアップ抵抗22と、プルアップ抵抗22と第1抵抗11との間の点24においてグランド25に対する電圧を検出する検出回路23とを備える。
【0025】
検出回路23は、感圧式タッチセンサ10で発生する電圧を検出し、検出した電圧の値に基づき、挟み込みの有無を判定するための回路である。
【0026】
例えば、感圧式タッチセンサ10に印加される電圧の値によって、検出回路23が挟み込みを検知した場合、ECU20は、検出回路23の検出結果に従い、ドア駆動モータユニット30に対して、電動ドアの閉作動を停止させる制御、あるいは、開動作に転じる制御を行わせる。これにより電動ドアによる挟み込みを防止し、安全性を高めることができる。
【0027】
また検出回路23は、検出した電圧の値に基づいて、感圧式タッチセンサ10に外力が加わったのか(挟み込みが発生したのか)、又は、プルアップ抵抗22から第1抵抗11までの区間にグランドショートが発生したかを判定する判定部23aを備える。
【0028】
(車両用ドアシステム100の動作)
次に図2などを参照して車両用ドアシステム100の動作を説明する。
【0029】
(挟み込みが発生していない場合)
図2は、挟み込みが発生しておらず、第1信号線1と第2信号線2とが非接触状態にあるときに、感圧式タッチセンサ10に流れる電流C1の経路を示す図である。
【0030】
第1信号線1と第2信号線2とが非接触状態の場合、スイッチ14が開放されている。この場合、電源21から供給される電流C1は、プルアップ抵抗22、第1配線31、第1抵抗11、第1信号線1、第2抵抗12、第2信号線2、第2配線32及びグランド25の順に流れる。
【0031】
このとき、検出回路23で検出される電圧Vopenは、下記(1)式により表すことができる。ここで、Vccは電源21の電圧を表し、R22はプルアップ抵抗22の抵抗値を表し、R11は第1抵抗11の抵抗値を表し、R12は第2抵抗12の抵抗値を表す。
【0032】
open=Vcc・(R11+R12)/(R22+R11+R12)・・・(1)
【0033】
例えば、Vccが10V、R22が10Ω、R11が20Ω、R12が30Ωの場合、Vopenは約8.3Vである。
【0034】
判定部23aは、Vopen(後述する第1電圧よりも高い第3電圧)に基づき、感圧式タッチセンサ10に外力が加わっていないと判定する。この場合、ドア駆動モータユニット30に対して、電動ドアの閉作動を停止させる制御や、開動作に転じる制御を行わせる必要がないため、ECU20は、判定部23aの判定結果に従い、これらの制御を行うための制御指令を出力しない。これにより、車両の電動ドアを閉じることができる。
【0035】
(挟み込みが発生している場合)
図3は、挟み込みが発生したことで、第1信号線1と第2信号線2とが接触状態にあるときに、感圧式タッチセンサ10に流れる電流C2の経路を示す図である。
【0036】
第1信号線1と第2信号線2とが接触状態の場合、スイッチ14が閉じている。この場合、電源21から供給される電流C2は、プルアップ抵抗22、第1配線31、第1抵抗11、第1信号線1、第3抵抗13、第2信号線2、第2配線32及びグランド25の順に流れる。
【0037】
このとき、検出回路23で検出される電圧Vcloseは、下記(2)式により表すことができる。ここで、Vccは電源21の電圧を表し、R22はプルアップ抵抗22の抵抗値を表し、R11は第1抵抗11の抵抗値を表し、R13は第3抵抗13の抵抗値を表す。
【0038】
close=Vcc・(R11+R13)/(R22+R11+R13)・・・(2)
【0039】
例えば、Vccが10V、R22が10Ω、R11が20Ω、R13が1Ωの場合、Vcloseは、約6.8Vであり、Vopenよりも低い値になる。
【0040】
判定部23aは、Vopen(第1電圧)に基づき、感圧式タッチセンサ10に外力が加わったと判定する。ECU20は、判定部23aの判定結果に従い、ドア駆動モータユニット30に対して、電動ドアの閉作動を停止させる制御、あるいは、開動作に転じる制御を行わせる制御指令を出力する。これにより、電動ドアによる挟み込みを防止し、安全性を高めることができる。
【0041】
(グランドショートが発生した場合)
図4は、プルアップ抵抗から第1抵抗までの区間と、第2抵抗からグランドまでの区間とがグランドショート(短絡)したときに流れる電流C3の経路を示す図である。
【0042】
例えば、第1配線31が第2配線32に接続されて、グランドショート状態になった場合、電源21から供給される電流C3は、プルアップ抵抗22、第1配線31、第2配線32及びグランド25の順に流れる。
【0043】
このとき、検出回路23で検出される電圧Vshortは例えば約0.1Vとなる。詳しくは以下の通りである。電圧Vshortは、下記(3)式により表すことができる。ここで、Vccは電源21の電圧を表し、R22はプルアップ抵抗22の抵抗値を表し、Rは第1配線31及び第2配線32の抵抗値を表す。
【0044】
short=Vcc・R/(R22+R)・・・(3)
【0045】
例えば、Vccが10V、R22が10Ω、Rが0.1Ωの場合、Vshortは、約0.1Vであり、Vcloseよりもさらに低い値になる。
【0046】
判定部23aは、Vshort(第1電圧よりも低い第2電圧)に基づき、グランドショートが発生したと判定する。ECU20は、判定部23aの判定結果に従い、ドア駆動モータユニット30に対して、電動ドアの閉作動を停止させる制御指令を出力する。さらにECU20は、例えば車両に異常が生じていることを車両の搭乗者に知らせるため、車載モニタに警告表示を行う。
【0047】
従来のタッチセンサは、前述した第2抵抗12と第3抵抗13に相当する抵抗体を備えるが、上記の第1抵抗11に相当する抵抗体を備えていない。そのため、タッチセンサに圧力が加わって擬似的なスイッチがオン状態となり、スイッチに直列接続された抵抗値が小さな抵抗体(上記の第3抵抗13に相当するもの)に電流が流れると、検出回路で検出される電圧は、0V付近の非常に低い値になる。
【0048】
従って、タッチセンサから検出回路に向かって伸びる信号線がグランドショートしたことによって検出される電圧と、挟み込みが生じたときに検出される電圧との間で大小関係を判別できず、グランドショート状態なのか、挟み込み状態なのかを区別できない。
【0049】
これに対して、本発明の実施の形態に係る感圧式タッチセンサ10は、プルアップ抵抗22と第2抵抗12との間に、直列接続される第1抵抗11を追加し、プルアップ抵抗22と第2抵抗12との間の点24に発生する電圧を検出する構成を採用している。そのため、感圧式タッチセンサ10に圧力が加わった場合、第1抵抗11を介して電流が流れるため、第3抵抗13の抵抗値が非常に小さいときでも、グランドショート時に検出される第2電圧よりも高い第1電圧を検出できる。
【0050】
一方、プルアップ抵抗22と第1抵抗11との間の区間でグランドショートが発生した場合、第1抵抗11を介さずに短絡電流が流れるため、第1電圧値よりも低い第2電圧値が検出される。
【0051】
その結果、挟み込みが発生した状態なのか、グランドショートが発生した状態なのかを容易に区別できる。
【0052】
なお、例えば、以下のような態様も本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0053】
(1)感圧式タッチセンサは、電源に接続されるプルアップ抵抗に対して直列接続される第1抵抗と、前記第1抵抗に直列接続される第1信号線と、前記第1信号線に直列接続される第2抵抗と、前記第2抵抗に直列接続され、外力が加わると前記第1信号線と接触する第2信号線と、を備える。
【0054】
(2)車両用ドアシステムは、上記の感圧式タッチセンサと、前記プルアップ抵抗と前記第1抵抗との間の点においてグランドに対する電圧を検出する検出回路と、を備える。
【0055】
(3)前記検出回路は、前記電圧に基づいて、前記外力が加わったのか、又は、前記プルアップ抵抗から前記第1抵抗までの区間にグランドショートが発生したかを判定する判定部をさらに備える。
【0056】
(4)前記判定部は、前記プルアップ抵抗、前記第1抵抗、前記第1信号線、及び前記第2信号線を介して電流が流れたときに発生する第1電圧に基づき前記外力が加わったと判定し、前記プルアップ抵抗から前記第1抵抗までの区間と、前記第2抵抗からグランドまでの区間とを短絡するように電流が流れたときに発生する、前記第1電圧よりも低い第2電圧に基づき前記グランドショートが発生したと判定する。
【0057】
(5)前記判定部は、前記プルアップ抵抗、前記第1抵抗、前記第1信号線、前記第2抵抗及び前記第2信号線を介して電流が流れたときに発生する、前記第1抵抗、前記第1信号線、及び前記第2信号線を介して電流が流れたときに発生する第1電圧よりも高い第3電圧に基づき、前記外力が加わっていないと判定し、及び前記グランドショートが発生していないと判定する。
【0058】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均などの意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0059】
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明に係る感圧式タッチセンサは、挟み込みが発生した状態なのかグランドショートが発生した状態なのかを区別できる装置として有用である。
【符号の説明】
【0061】
1 第1信号線
2 第2信号線
10 感圧式タッチセンサ
11 第1抵抗
12 第2抵抗
13 第3抵抗
14 スイッチ
21 電源
22 プルアップ抵抗
23 検出回路
23a 判定部
24 点
25 グランド
30 ドア駆動モータユニット
31 第1配線
32 第2配線
100 車両用ドアシステム
図1
図2
図3
図4