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特開2022-49493ライダー支援システム及び方法、インターフェース装置、及び、その制御方法及び制御プログラム
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  • 特開-ライダー支援システム及び方法、インターフェース装置、及び、その制御方法及び制御プログラム 図1
  • 特開-ライダー支援システム及び方法、インターフェース装置、及び、その制御方法及び制御プログラム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022049493
(43)【公開日】2022-03-29
(54)【発明の名称】ライダー支援システム及び方法、インターフェース装置、及び、その制御方法及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220322BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020155721
(22)【出願日】2020-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 始
(74)【代理人】
【識別番号】100182626
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 剛
(72)【発明者】
【氏名】シュウ アブサロム
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ライダーを適切に支援し得るライダー支援システム及びライダー支援方法と、そのようなライダー支援システムに用いられるインターフェース装置と、そのようなインターフェース装置の制御方法及び制御プログラムと、を得るものである。
【解決手段】鞍乗り型車両(20)のライダーの支援動作を実行するライダー支援システム(1)であって、支援動作のための機能のライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンス部(11)と、ライダーによる機能の購入を受け付ける受付部(12)と、機能の購入のための決済部(101)を含む外部システム(100)と直接的又は間接的に無線で通信を行う通信部(13)と、を備えているインターフェース装置(10)を備えており、ガイダンス部(11)が、ライダーのパーソナルデータに応じてガイダンスを変化させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鞍乗り型車両(20)のライダーの支援動作を実行するライダー支援システム(1)であって、
前記支援動作のための機能の前記ライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンス部(11)と、該ライダーによる該機能の購入を受け付ける受付部(12)と、該機能の購入のための決済部(101)を含む外部システム(100)と直接的又は間接的に無線で通信を行う通信部(13)と、を備えているインターフェース装置(10)と、
前記鞍乗り型車両(20)に設けられ、前記ライダーによって購入された前記機能の実行プログラムを用いて該鞍乗り型車両(20)に前記支援動作を実行させる制御装置(21)と、
を備えており、
前記ガイダンス部(11)は、前記ライダーのパーソナルデータに応じて前記ガイダンスを変化させる、
ライダー支援システム。
【請求項2】
前記パーソナルデータは、前記ライダーによる前記機能の購入の履歴情報を含む、
請求項1に記載のライダー支援システム。
【請求項3】
前記パーソナルデータは、前記ライダーによる前記ライダー支援システム(1)の設定操作情報を含む、
請求項1又は2に記載のライダー支援システム。
【請求項4】
前記パーソナルデータは、前記ライダーによる車両運転情報を含む、
請求項1~3の何れか一項に記載のライダー支援システム。
【請求項5】
前記車両運転情報は、前記ライダーによる前記鞍乗り型車両(20)の運転情報を含む、
請求項4に記載のライダー支援システム。
【請求項6】
前記車両運転情報は、前記ライダーによる前記鞍乗り型車両(20)とは別の鞍乗り型車両(25)の運転情報を含む、
請求項4又は5に記載のライダー支援システム。
【請求項7】
前記通信部(13)は、前記外部システム(100)から前記機能の新着情報を無線で受信し、
前記ガイダンス部(11)は、前記通信部(13)で受信された前記新着情報に応じて前記ガイダンスを変化させる、
請求項1~6の何れか一項に記載のライダー支援システム。
【請求項8】
前記制御装置(21)は、前記外部システム(100)から直接的又は間接的に無線で送信された前記実行プログラムを用いて前記鞍乗り型車両(20)に前記支援動作を実行させる、
請求項1~7の何れか一項に記載のライダー支援システム。
【請求項9】
前記制御装置(21)は、前記外部システム(100)から直接的又は間接的に無線で送信された前記実行プログラムの更新プログラムを用いて前記鞍乗り型車両(20)に前記支援動作を実行させる、
請求項1~8の何れか一項に記載のライダー支援システム。
【請求項10】
前記インターフェース装置(10)の少なくとも一部は、携帯型無線端末として構成される、
請求項1~9の何れか一項に記載のライダー支援システム。
【請求項11】
前記インターフェース装置(10)の少なくとも一部は、前記鞍乗り型車両(20)に組込まれた端末として構成される、
請求項1~9の何れか一項に記載のライダー支援システム。
【請求項12】
鞍乗り型車両(20)のライダーの支援動作を実行するライダー支援方法であって、
インターフェース装置(10)のガイダンス部(11)が、前記支援動作のための機能の前記ライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンスステップ(S101)と、
前記インターフェース装置(10)の受付部(12)が、前記ライダーによる前記機能の購入を受け付ける受付ステップ(S102)と、
前記インターフェース装置(10)の通信部(13)が、前記機能の購入のための決済部(101)を含む外部システム(100)と直接的又は間接的に無線で通信を行う通信ステップ(S103)と、
前記鞍乗り型車両(20)に設けられた制御装置(21)が、前記ライダーによって購入された前記機能の実行プログラムを用いて該鞍乗り型車両(20)に前記支援動作を実行させる実行ステップ(S104)と、
を備えており、
前記ガイダンスステップ(S101)では、前記ガイダンス部(11)が、前記ライダーのパーソナルデータに応じて前記ガイダンスを変化させる、
ライダー支援方法。
【請求項13】
鞍乗り型車両(20)のライダーの支援動作を実行するライダー支援システム(1)に用いられるインターフェース装置(10)であって、
前記支援動作のための機能の前記ライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンス部(11)と、
前記鞍乗り型車両(20)に設けられた制御装置(21)に前記ライダーによって購入された前記機能の実行プログラムを用いて前記支援動作を実行させるために、該ライダーによる該機能の購入を受け付ける受付部(12)と、
前記機能の購入のための決済部(101)を含む外部システム(100)と直接的又は間接的に無線で通信を行う通信部(13)と、
を備えており、
前記ガイダンス部(11)は、前記ライダーのパーソナルデータに応じて前記ガイダンスを変化させる、
インターフェース装置。
【請求項14】
鞍乗り型車両(20)のライダーの支援動作を実行するライダー支援システム(1)に用いられるインターフェース装置(10)の制御方法であって、
前記インターフェース装置(10)のガイダンス部(11)が、前記支援動作のための機能の前記ライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンスステップ(S101)と、
前記鞍乗り型車両(20)に設けられた制御装置(21)に前記ライダーによって購入された前記機能の実行プログラムを用いて前記支援動作を実行させるために、前記インターフェース装置(10)の受付部(12)が、該ライダーによる該機能の購入を受け付ける受付ステップ(S102)と、
前記インターフェース装置(10)の通信部(13)が、前記機能の購入のための決済部(101)を含む外部システム(100)と直接的又は間接的に無線で通信を行う通信ステップ(S103)と、
を備えており、
前記ガイダンスステップ(S101)では、前記ガイダンス部(11)が、前記ライダーのパーソナルデータに応じて前記ガイダンスを変化させる、
インターフェース装置の制御方法。
【請求項15】
鞍乗り型車両(20)のライダーの支援動作を実行するライダー支援システム(1)に用いられるインターフェース装置(10)の制御プログラムであって、
前記インターフェース装置(10)のガイダンス部(11)が、前記支援動作のための機能の前記ライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンスステップ(S101)と、
前記鞍乗り型車両(20)に設けられた制御装置(21)に前記ライダーによって購入された前記機能の実行プログラムを用いて前記支援動作を実行させるために、前記インターフェース装置(10)の受付部(12)が、該ライダーによる該機能の購入を受け付ける受付ステップ(S102)と、
前記インターフェース装置(10)の通信部(13)が、前記機能の購入のための決済部(101)を含む外部システム(100)と直接的又は間接的に無線で通信を行う通信ステップ(S103)と、
を前記インターフェース装置(10)に実行させ、
前記ガイダンスステップ(S101)では、前記ガイダンス部(11)が、前記ライダーのパーソナルデータに応じて前記ガイダンスを変化させる、
インターフェース装置の制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両のライダーの支援動作を実行するライダー支援システムと、鞍乗り型車両のライダーの支援動作を実行するライダー支援方法と、そのライダー支援システムに用いられるインターフェース装置と、そのインターフェース装置の制御方法と、そのインターフェース装置の制御プログラムと、に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のライダー支援システムとして、鞍乗り型車両に設けられている制御装置が、ライダーがインターフェース装置を用いて購入した機能の実行プログラムを用いて、その鞍乗り型車両にライダーの支援動作を実行させるものが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。インターフェース装置は、ライダーによる機能の購入のガイダンスを提供するガイダンス部と、ライダーによる機能の購入を受け付ける受付部と、機能の購入のための決済部を含む外部システムと直接的又は間接的に無線で通信を行う通信部と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2018/223234号(段落44)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のライダー支援システムでは、機能の購入のガイダンスが、全てのライダーに対して同じ態様で提供される。ところが、鞍乗り型車両の使用では、他の車両と異なり、ライダーの身体運動に対する依存度が極めて高いため、ライダー毎に必要となる支援動作が大きく異なる。そのため、機能の購入のガイダンスが、全てのライダーに対して同じ態様で提供される場合には、ライダーが必要又は有用な機能を購入しそびれる事態が生じてしまい、ライダー支援システムがライダーを適切に支援できなくなる場合が生じ得る。
【0005】
本発明は、上述の課題を背景としてなされたものであり、ライダーを適切に支援し得るライダー支援システム及びライダー支援方法と、そのようなライダー支援システムに用いられるインターフェース装置と、そのようなインターフェース装置の制御方法及び制御プログラムと、を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るライダー支援システムは、鞍乗り型車両のライダーの支援動作を実行するライダー支援システムであって、前記支援動作のための機能の前記ライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンス部と、該ライダーによる該機能の購入を受け付ける受付部と、該機能の購入のための決済部を含む外部システムと直接的又は間接的に無線で通信を行う通信部と、を備えているインターフェース装置と、前記鞍乗り型車両に設けられ、前記ライダーによって購入された前記機能の実行プログラムを用いて該鞍乗り型車両に前記支援動作を実行させる制御装置と、を備えており、前記ガイダンス部は、前記ライダーのパーソナルデータに応じて前記ガイダンスを変化させる。
【0007】
また、本発明に係るライダー支援方法は、鞍乗り型車両のライダーの支援動作を実行するライダー支援方法であって、インターフェース装置のガイダンス部が、前記支援動作のための機能の前記ライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンスステップと、前記インターフェース装置の受付部が、前記ライダーによる前記機能の購入を受け付ける受付ステップと、前記インターフェース装置の通信部が、前記機能の購入のための決済部を含む外部システムと直接的又は間接的に無線で通信を行う通信ステップと、前記鞍乗り型車両に設けられた制御装置が、前記ライダーによって購入された前記機能の実行プログラムを用いて該鞍乗り型車両に前記支援動作を実行させる実行ステップと、を備えており、前記ガイダンスステップでは、前記ガイダンス部が、前記ライダーのパーソナルデータに応じて前記ガイダンスを変化させる。
【0008】
また、本発明に係るインターフェース装置は、鞍乗り型車両のライダーの支援動作を実行するライダー支援システムに用いられるインターフェース装置であって、前記支援動作のための機能の前記ライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンス部と、前記鞍乗り型車両に設けられた制御装置に前記ライダーによって購入された前記機能の実行プログラムを用いて前記支援動作を実行させるために、該ライダーによる該機能の購入を受け付ける受付部と、前記機能の購入のための決済部を含む外部システムと直接的又は間接的に無線で通信を行う通信部と、を備えており、前記ガイダンス部は、前記ライダーのパーソナルデータに応じて前記ガイダンスを変化させる。
【0009】
また、本発明に係るインターフェース装置の制御方法は、鞍乗り型車両のライダーの支援動作を実行するライダー支援システムに用いられるインターフェース装置の制御方法であって、前記インターフェース装置のガイダンス部が、前記支援動作のための機能の前記ライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンスステップと、前記鞍乗り型車両に設けられた制御装置に前記ライダーによって購入された前記機能の実行プログラムを用いて前記支援動作を実行させるために、前記インターフェース装置の受付部が、該ライダーによる該機能の購入を受け付ける受付ステップと、前記インターフェース装置の通信部が、前記機能の購入のための決済部を含む外部システムと直接的又は間接的に無線で通信を行う通信ステップと、を備えており、前記ガイダンスステップでは、前記ガイダンス部が、前記ライダーのパーソナルデータに応じて前記ガイダンスを変化させる。
【0010】
また、本発明に係るインターフェース装置の制御プログラムは、鞍乗り型車両のライダーの支援動作を実行するライダー支援システムに用いられるインターフェース装置の制御プログラムであって、前記インターフェース装置のガイダンス部が、前記支援動作のための機能の前記ライダーによる購入のガイダンスを提供するガイダンスステップと、前記鞍乗り型車両に設けられた制御装置に前記ライダーによって購入された前記機能の実行プログラムを用いて前記支援動作を実行させるために、前記インターフェース装置の受付部が、該ライダーによる該機能の購入を受け付ける受付ステップと、前記インターフェース装置の通信部が、前記機能の購入のための決済部を含む外部システムと直接的又は間接的に無線で通信を行う通信ステップと、を前記インターフェース装置に実行させ、前記ガイダンスステップでは、前記ガイダンス部が、前記ライダーのパーソナルデータに応じて前記ガイダンスを変化させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るライダー支援システム、ライダー支援方法、インターフェース装置、インターフェース装置の制御方法、及び、インターフェース装置の制御プログラムでは、ライダーに機能の購入のガイダンスを提供するガイダンス部が、ライダーのパーソナルデータに応じてガイダンスを変化させる。そのため、ライダーが必要又は有用な機能を購入しそびれる事態が生じることが抑制されることとなって、ライダー支援システムがライダーを適切に支援することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態に係るライダー支援システムの、概略構成を説明するための図である。
図2】本発明の実施の形態に係るライダー支援システムの、処理フローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係るライダー支援システム、ライダー支援方法、インターフェース装置、インターフェース装置の制御方法、及び、インターフェース装置の制御プログラムについて、図面を用いて説明する。
【0014】
なお、以下で説明する構成、動作等は、一例であり、本発明に係るライダー支援システム、ライダー支援方法、インターフェース装置、インターフェース装置の制御方法、及び、インターフェース装置の制御プログラムは、そのような構成、動作等である場合に限定されない。
【0015】
例えば、以下では、本発明に係るライダー支援システムが、自動二輪車に用いられる場合を説明しているが、本発明に係るライダー支援システムが、自動二輪車以外の他の鞍乗り型車両に用いられてもよい。鞍乗り型車両は、ライダーが跨って乗車する乗物全般を意味する。鞍乗り型車両には、モータサイクル(自動二輪車、自動三輪車)、バギー、自転車等が含まれる。モータサイクルには、エンジンを推進源とする自動二輪車又は自動三輪車、モータを推進源とする自動二輪車又は自動三輪車等が含まれ、例えば、オートバイ、スクーター、電動スクーター等が含まれる。また、自転車は、ペダルに付与されるライダーの踏力によって路上を推進することが可能な乗物全般を意味する。自転車には、普通自転車、電動アシスト自転車、電動自転車等が含まれる。
【0016】
また、以下では、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。また、重複又は類似する説明を、適宜簡略化又は省略している。
【0017】
実施の形態.
以下に、実施の形態に係るライダー支援システムを説明する。
【0018】
<ライダー支援システムの構成>
実施の形態に係るライダー支援システムの構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るライダー支援システムの、概略構成を説明するための図である。
【0019】
図1に示されるように、ライダー支援システム1は、少なくとも、インターフェース装置10と、鞍乗り型車両20に設けられている制御装置21と、を備えている。
【0020】
インターフェース装置10は、携帯型無線端末(例えば、スマートフォン、タブレット端末等)であってもよく、また、鞍乗り型車両20に組込まれた端末であってもよく、また、それらの組み合わせであってもよい。なお、図1では、インターフェース装置10が携帯型無線端末である場合を図示している。インターフェース装置10が、鞍乗り型車両20に組込まれた端末である場合には、制御装置21の入力端末及び/又は出力端末としての機能を担っていてもよく、また、担っていなくてもよい。また、制御装置21の入力端末及び/又は出力端末の一部又は全てが、携帯型無線端末に組込まれていてもよい。
【0021】
インターフェース装置10は、少なくとも、ガイダンス部11と、受付部12と、通信部13と、を備えている。ガイダンス部11、受付部12、及び、通信部13のそれぞれは、例えば、マイコン、マイクロプロセッサユニット等で構成されてもよく、また、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行される制御プログラム等であってもよい。また、インターフェース装置10の全てが、1つの筐体にまとめて設けられていてもよく、また、複数の筐体に分かれて設けられていてもよい。また、インターフェース装置10の各部が、1つの筐体にまとめて設けられていてもよく、また、複数の筐体に分かれて設けられていてもよい。
【0022】
ガイダンス部11は、鞍乗り型車両20のライダーの支援動作のための機能のライダーによる購入のガイダンスを提供する。ガイダンス部11は、表示によってガイダンスを提供してもよく、また、音声によってガイダンスを提供してもよい。ガイダンス部11は、例えば、購入可能な機能のリスト、各機能の価格、各機能の解説等をライダーに提供する。購入可能な機能には、例えば、鞍乗り型車両20にヒルホールドコントロール動作を実行させるための機能、鞍乗り型車両20にアダプティブクルーズコントロール動作を実行させるための機能、鞍乗り型車両20にクルーズコントロール動作を実行させるための機能、鞍乗り型車両20に緊急自動ブレーキ動作を実行させるための機能、鞍乗り型車両20に障害物警報動作を含む各種警報動作を実行させるための機能、鞍乗り型車両20に特殊な設定での走行動作(例えば、サーキット用の設定での走行動作、オフロード用の設定での走行動作等)を実行させるための機能等が含まれる。
【0023】
受付部12は、鞍乗り型車両20のライダーの支援動作のための機能のライダーによる購入を受け付ける。受付部12は、ライダーによるインターフェース装置10の操作に応じて機能の購入を受け付けてもよく、また、ライダーによる音声入力に応じて機能の購入を受け付けてもよい。
【0024】
受付部12が、機能の有限の使用期限を定めてその購入を受け付けることが可能であるとよい。つまり、ライダーは、所望する機能を永久的な使用を前提として購入しなくてもよい。使用期限は、ライダーによって期限日が入力又は選択されて定められてもよく、また、ライダーによって期間が入力又は選択されて定められてもよく、また、機能の提供者によって期限日又は期間が定められていてもよい。また、無限の使用期限を定めることが許容されていてもよく、また、禁止されていてもよい。
【0025】
また、受付部12が、鞍乗り型車両20とは別の鞍乗り型車両25(例えば、将来所有する鞍乗り型車両25、将来借用する鞍乗り型車両25等)での機能の使用許可を定めてその購入を受け付けることが可能であるとよい。つまり、ライダーは、所望する機能を現在所有又は借用している鞍乗り型車両20のみでの使用を前提として購入しなくてもよい。使用許可の対象となる別の鞍乗り型車両25は、現在所有又は借用している鞍乗り型車両20と同じ車種であってもよく、また、現在所有又は借用している鞍乗り型車両20と異なる車種であってもよい。使用許可の対象となる別の鞍乗り型車両25は、その別の鞍乗り型車両25をライダーが所有又は借用した際に、車体識別情報がライダーによって入力されることで定められてもよく、また、車体識別情報が自動で取得されることで定められてもよい。
【0026】
通信部13は、外部システム100の、鞍乗り型車両20のライダーの支援動作のための機能のライダーによる購入を決済するための決済部101と直接的又は間接的に無線で通信を行う。インターフェース装置10の受付部12がライダーによる機能の購入を受け付けると、インターフェース装置10の通信部13が決済部101にその旨の情報を送信し、ライダーによる機能の購入が完了する。なお、ライダーが、機能の使用が許可されている状況下で、自らその機能を一時的又は恒久的に無効化できてもよく、また、無効化できなくてもよい。
【0027】
制御装置21は、ライダーによって購入された機能の実行プログラムを用いて鞍乗り型車両20に支援動作を実行させる。制御装置21は、鞍乗り型車両20に設けられている各種センサの出力に基づいて、鞍乗り型車両20に各種支援動作を実行させる。また、制御装置21は、ライダーがその制御装置21の入力端末を用いて入力した設定操作の情報である設定操作情報を用いて、鞍乗り型車両20に支援動作を実行させる。受付部12が機能の有限の使用期限を定めてその購入を受け付けるものである場合には、制御装置21は、その使用期限が満了していない場合に限り鞍乗り型車両20に支援動作を実行させる。使用期限が満了しているか否かが、インターフェース装置10で判定されてもよく、また、外部システム100で判定されてもよく、また、制御装置21で判定されてもよい。制御装置21は、インターフェース装置10又は外部システム100との通信が確立されている状況でのみ、鞍乗り型車両20に支援動作を実行させてもよく、また、その通信の状況に関わらず鞍乗り型車両20に支援動作を実行させてもよい。制御装置21は、1つに纏められていてもよく、また、複数に分けられていてもよい。制御装置21の一部又は全ては、例えば、マイコン、マイクロプロセッサユニット等で構成されてもよく、また、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行される制御プログラム等であってもよい。
【0028】
外部システム100は、決済部101に加えて記憶部102を含む。外部システム100の各部は、例えば、マイコン、マイクロプロセッサユニット等で構成されてもよく、また、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行される制御プログラム等であってもよい。また、外部システム100の全てが、1つの筐体にまとめて設けられていてもよく、また、複数の筐体に分かれて設けられていてもよい。また、外部システム100の各部が、1つの筐体にまとめて設けられていてもよく、また、複数の筐体に分かれて設けられていてもよい。また、外部システム100の全て又は一部が、仮想サーバ(例えば、クラウドサーバ等)として構成されていてもよい。
【0029】
記憶部102は、記憶されている情報を必要に応じて、インターフェース装置10に直接的又は間接的に無線で送信する。記憶部102は、その情報を、鞍乗り型車両20に設けられている制御装置21を介してインターフェース装置10に送信してもよい。また、その情報の一部又は全てが、ライダーによる機能の購入のガイダンスの有効化に先立ってインターフェース装置10に送信されていてもよい。
【0030】
例えば、記憶部102には、新たにリリースされた機能(例えば、完全に新しい機能、旧来の機能を発展させた機能等)の新着情報が記憶されている。記憶部102は、その新着情報を機能の提供者から取得する。インターフェース装置10がその新着情報を受信すると、ガイダンス部11は、その新着情報に応じたガイダンスを提供する。例えば、ガイダンス部11は、その新着情報をライダーに通知する。また、例えば、ガイダンス部11は、購入可能な機能のリストを提供する際に、その新たにリリースされた機能を強調する。
【0031】
例えば、記憶部102には、ライダーのパーソナルデータとして、ライダーによって購入された機能の使用期限の情報が記憶されている。記憶部102は、その使用期限の情報をインターフェース装置10の受付部12から取得する。インターフェース装置10がその使用期限の情報を受信すると、ガイダンス部11は、その使用期限の情報に応じたガイダンスを提供する。例えば、ガイダンス部11は、以前購入された機能の使用期限の満了が近づくと、その旨をライダーに通知する。また、例えば、ガイダンス部11は、購入可能な機能のリストを提供する際に、使用期限の満了が近づいている機能を強調する。ライダーによって購入された機能の使用期限の情報が、記憶部102に記憶されなくてもよい。記憶部102に使用期限の情報が記憶されることで、別のインターフェース装置15との情報の共有が可能となる。
【0032】
例えば、記憶部102には、ライダーのパーソナルデータとして、ライダーによる機能の購入の履歴情報が記憶されている。記憶部102は、その履歴情報をインターフェース装置10の受付部12から取得する。インターフェース装置10がその履歴情報を受信すると、ガイダンス部11は、その履歴情報に応じたガイダンスを提供する。例えば、ガイダンス部11は、以前購入された機能からライダーの趣向に合うと推定できる新しい機能、又は、以前購入された機能を発展させた機能がリリースされると、その旨をライダーに通知する。また、例えば、ガイダンス部11は、購入可能な機能のリストを提供する際に、それらの機能を強調する。ライダーによる機能の購入の履歴情報が、記憶部102に記憶されなくてもよい。記憶部102に履歴情報が記憶されることで、別のインターフェース装置15との情報の共有が可能となる。
【0033】
例えば、記憶部102には、ライダーのパーソナルデータとして、ライダーによるライダー支援システム1の設定操作情報が記憶されている。記憶部102は、その設定操作情報を制御装置21から取得する。インターフェース装置10がその設定操作情報を受信すると、ガイダンス部11は、その設定操作情報に応じたガイダンスを提供する。例えば、ガイダンス部11は、設定操作の傾向からライダーの趣向に合うと推定できる新しい機能、又は、設定操作の傾向からライダーの趣向に合うと推定できる旧来の機能を発展させた機能がリリースされると、その旨をライダーに通知する。また、例えば、ガイダンス部11は、購入可能な機能のリストを提供する際に、それらの機能を強調する。インターフェース装置10が制御装置21の入力端末としての機能を担っている場合には、設定操作情報が、記憶部102に記憶されなくてもよい。記憶部102に設定操作情報が記憶されることで、別のインターフェース装置15との情報の共有が可能となる。
【0034】
例えば、記憶部102には、ライダーのパーソナルデータとして、ライダーによる車両運転情報(例えば、運転特性、運転歴、事故歴、違反歴、車両保険のグレード等)が記憶されている。車両運転情報は、鞍乗り型車両20自体での運転情報であってもよく、また、別の鞍乗り型車両25での運転情報であってもよく、また、それらの組み合わせであってもよい。また、車両運転情報に他のパーソナルデータ(例えば、年齢、性別、身体情報、家族構成等)が加味されてもよい。記憶部102は、その車両運転情報を制御装置21及び/又は外部システム100の他の部分から取得する。インターフェース装置10がその車両運転情報を受信すると、ガイダンス部11は、その車両運転情報に応じたガイダンスを提供する。例えば、ガイダンス部11は、車両運転情報からライダーの趣向に合うと推定される新しい機能、又は、車両運転情報からライダーの趣向に合うと推定される旧来の機能を発展させた機能がリリースされると、その旨をライダーに通知する。また、例えば、ガイダンス部11は、購入可能な機能のリストを提供する際に、それらの機能を強調する。インターフェース装置10が車両運転情報を他の装置との通信によらずに取得できる場合には、記憶部102に車両運転情報が記憶されなくてもよい。記憶部102に車両運転情報が記憶されることで、別のインターフェース装置15との情報の共有が可能となる。
【0035】
例えば、記憶部102には、鞍乗り型車両20の使用環境情報(例えば、道路特性、天気予報、使用時間帯等)が記憶されている。記憶部102は、その使用環境情報を外部システム100の他の部分から取得する。インターフェース装置10がその使用環境情報を受信すると、ガイダンス部11は、その使用環境情報に応じたガイダンスを提供する。例えば、ガイダンス部11は、居住する地域又はナビゲーションされる経路での使用環境情報に基づいて使用が推奨される機能を抽出し、その機能をライダーに通知する。また、例えば、ガイダンス部11は、購入可能な機能のリストを提供する際に、その機能を強調する。インターフェース装置10が使用環境情報を他の装置との通信によらずに取得できる場合には、記憶部102に使用環境情報が記憶されなくてもよい。記憶部102に使用環境情報が記憶されることで、別のインターフェース装置15との情報の共有が可能となる。
【0036】
記憶部102は、記憶されている情報を必要に応じて、鞍乗り型車両20に設けられている制御装置21に直接的又は間接的に無線で送信する。記憶部102は、その情報を、インターフェース装置10を介して制御装置21に送信してもよい。その情報の一部又は全てが、ライダーによる機能の購入に先立って制御装置21に送信されていてもよい。
【0037】
例えば、記憶部102には、ライダーによって購入された機能の実行プログラムが記憶されている。記憶部102は、その実行プログラムを機能の提供者から取得する。制御装置21は、その実行プログラムを受信し、それを用いて鞍乗り型車両20に支援動作を実行させる。その実行プログラムは、鞍乗り型車両20に購入された機能での支援動作を実行させるために必要となる全てのプログラムを集めたものであってもよく、また、そのうちの一部のプログラムで構成されるものであってもよく、また、ライダーによる別の鞍乗り型車両25での設定操作情報を制御装置21の動作に反映するためのプログラムであってもよい。記憶部102から制御装置21への実行プログラムの送信が、ライダーの許可を得ることなく強制的に行われてもよく、また、ライダーの許可を得た後に行われてもよい。また、その送信がライダーの許可を得ることなく強制的に行われる際に、インターフェース装置10及び/又は制御装置21の出力端末においてその送信が通知されてもよく、また、通知されなくてもよい。
【0038】
例えば、記憶部102には、ライダーによって購入された機能の実行プログラムを更新するための更新プログラムが記憶されている。記憶部102は、その更新プログラムを機能の提供者から取得する。制御装置21は、その更新プログラムを受信し、それを用いて鞍乗り型車両20に支援動作を実行させる。更新プログラムは、制御装置21が使用中の実行プログラムの最新バージョンの実行プログラムであってもよく、また、制御装置21が使用中の実行プログラムを最新のものに部分的に修正するためのプログラムであってもよい。記憶部102から制御装置21への更新プログラムの送信が、ライダーの許可を得ることなく強制的に行われてもよく、また、ライダーの許可を得た後に行われてもよい。また、その送信がライダーの許可を得ることなく強制的に行われる際に、インターフェース装置10及び/又は制御装置21の出力端末においてその送信が通知されてもよく、また、通知されなくてもよい。
【0039】
<ライダー支援システムの動作>
実施の形態に係るライダー支援システムの動作について説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係るライダー支援システムの、処理フローの一例を示す図である。
【0040】
鞍乗り型車両20を所有又は借用するライダーが、インターフェース装置10又は制御装置21の入力端末を用いて、その鞍乗り型車両20のための機能の購入のガイダンスを有効化すると、図2に示される処理フローが実行される。
【0041】
(ガイダンスステップ)
ステップS101において、インターフェース装置10のガイダンス部11は、ライダーによる機能の購入のガイダンスを提供する。
【0042】
(受付ステップ)
ステップS102において、インターフェース装置10の受付部12は、鞍乗り型車両20に設けられた制御装置21にライダーによって購入された機能の実行プログラムを用いて支援動作を実行させるために、そのライダーによる機能の購入を受け付ける。
【0043】
(通信ステップ)
ステップS103において、インターフェース装置10の通信部13は、外部システム100の、ライダーによる機能の購入のための決済部101と、直接的又は間接的に無線で通信を行う。
【0044】
(実行ステップ)
ステップS104において、鞍乗り型車両20に設けられた制御装置21は、ライダーによって購入された機能の実行プログラムを用いて鞍乗り型車両20に支援動作を実行させる。
【0045】
<ライダー支援システムの効果>
実施の形態に係るライダー支援システムの効果について説明する。
【0046】
ライダー支援システム1では、ライダーに機能の購入のガイダンスを提供するガイダンス部11が、ライダーのパーソナルデータに応じてガイダンスを変化させる。そのため、ライダーが必要又は有用な機能を購入しそびれる事態が生じることが抑制されることとなって、ライダー支援システム1がライダーを適切に支援することが可能となる。
【0047】
好ましくは、ライダー支援システム1では、パーソナルデータが、ライダーによる機能の購入の履歴情報を含む。そのように構成されることで、ライダーが必要又は有用な機能を購入しそびれることの抑制が確実化されて、ライダー支援システム1がライダーを適切に支援することの確実性が向上する。
【0048】
好ましくは、ライダー支援システム1では、パーソナルデータが、ライダーによるライダー支援システム1の設定操作情報を含む。そのように構成されることで、ライダーが必要又は有用な機能を購入しそびれることの抑制が確実化されて、ライダー支援システム1がライダーを適切に支援することの確実性が向上する。
【0049】
好ましくは、ライダー支援システム1では、パーソナルデータが、ライダーによる車両運転情報を含む。そのように構成されることで、ライダーが必要又は有用な機能を購入しそびれることの抑制が確実化されて、ライダー支援システム1がライダーを適切に支援することの確実性が向上する。
【0050】
好ましくは、ライダー支援システム1では、通信部13が、外部システム100から機能の新着情報を無線で受信し、ガイダンス部11が、通信部13で受信された新着情報に応じて前記ガイダンスを変化させる。そのように構成されることで、ライダーが必要又は有用な機能を購入しそびれることの抑制が確実化されて、ライダー支援システム1がライダーを適切に支援することの確実性が向上する。
【0051】
好ましくは、ライダー支援システム1では、制御装置21が、外部システム100から直接的又は間接的に無線で送信された実行プログラムを用いて鞍乗り型車両20に支援動作を実行させる。そのように構成されることで、ライダーが、機能の購入に際して最新の実行プログラムを取得するために鞍乗り型車両20を製造者又は販売者に持ち込む必要性が低減される。
【0052】
好ましくは、ライダー支援システム1では、制御装置21が、外部システム100から直接的又は間接的に無線で送信された実行プログラムの更新プログラムを用いて鞍乗り型車両20に支援動作を実行させる。そのように構成されることで、ライダーが、購入されて現在使用中の機能の実行プログラムの修正のために鞍乗り型車両20を製造者又は販売者に持ち込む必要性が低減される。
【0053】
以上、実施の形態について説明したが、本発明は実施の形態の説明に限定されない。つまり、本発明には、以上で説明された実施の形態に対して変形を施した形態が含まれる。例えば、実施の形態の一部のみが実施されてもよく、また、実施の形態の一部が変形されてもよい。
【符号の説明】
【0054】
1 ライダー支援システム、10 インターフェース装置、11 ガイダンス部、12 受付部、13 通信部、15 別のインターフェース装置、20 鞍乗り型車両、21 制御装置、25 別の鞍乗り型車両、100 外部システム、101 決済部、102 記憶部。
図1
図2