(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022064800
(43)【公開日】2022-04-26
(54)【発明の名称】閉塞防止機構を備える河道浚渫装置
(51)【国際特許分類】
E02F 3/90 20060101AFI20220419BHJP
【FI】
E02F3/90 A
E02F3/90 J
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020188837
(22)【出願日】2020-11-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-16
(31)【優先権主張番号】202011095171.9
(32)【優先日】2020-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520321465
【氏名又は名称】杭州易薪科技創新有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】朱正直
(57)【要約】 (修正有)
【課題】河道の深度にかかわらずに掻廻しと浚渫の作業が可能である閉塞防止機構を備える河道浚渫装置を提供する。
【解決手段】浚渫作業際における向き角度を調節できる調節機構9が設けられているので、様々な条件下での堆積泥浚渫に対しても適応が可能である。また、閉塞防止機構10が設けられてい流ので、捨てられたプラスチック袋によって調節機構を閉塞することが防止される。また、河道に積み重ねた泥を掻廻す掻廻機構が設けられているので、以降の浚渫作業に寄与できる。さらに、位置制限構成が設けられているので、浚渫機構を掻廻機構と同期に縦方向に移動させることができ、河道の深度にかかわらずに掻廻しと浚渫の作業が可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉塞防止機構を備える河道浚渫装置であって、
対称的に設置されるプラスチックハウジング1と、両プラスチックハウジング1の間に
接続される固定板2とを含み、
固定板2に可変縦長の浚渫機構8が設けられており、浚渫機構8は固定板2の上端を貫
通して固定板2の下側まで延伸しており、
浚渫機構8の下側に、外部環境の変化に基づき浚渫角度を調整可能な調節機構9が設け
られており、
調節機構9の浚渫機構8と反対側の一側に堆積泥中の混在物による調節機構9の閉塞を
防止する閉塞防止機構10が設けられており、
固定板2の下側に河道の堆積泥を掻廻する掻廻機構が設けられており、
掻廻機構の外側に、浚渫機構8と掻廻機構とを同期して縦方向に移動させるように駆動
する位置制限構成6が設けられており、
固定板2に、掻廻機構を限位固定するとともに、掻廻機構を縦方向に移動駆動するプッ
シュ機構が設けられており、
固定板2上にプッシュ機構を回動駆動する伝動機構が設けられている、
ことを特徴とする閉塞防止機構を備える河道浚渫装置。
【請求項2】
浚渫機構8は固定板2の上端に固定設置される接続管81と、接続管81の下端に接続さ
れ、固定板2の底端を貫通する第1波紋管82とを、含み、第1波紋管82の下側寄りの
外端に位置制限板83が固定設置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の閉塞防止機構を備える河道浚渫装置。
【請求項3】
調節機構9は位置制限板83の底端に固定設置される第2波紋管92と、第2波紋管92
の位置制限板83と反対側の一端に固定設置される入水管91と、入水管91の外壁に固
定設置されるコラム93と、位置制限板83の底端に固定設置される接続ロッド94と、
入水管91の右端に固定設置される支持ロッド98と、ナット97によって位置制限板8
3の上端に接続されるネジロッド96と、およびネジロッド96の下端に固定設置される
接続ソケット95とを含み、コラム93と接続ロッド94とが回動可能に接続されており
、支持ロッド98と接続ソケット95とが回動可能に接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の閉塞防止機構を備える河道浚渫装置。
【請求項4】
閉塞防止機構10は入水管91の内壁に固定設置される固定ロッド101と、固定ロッド
101の中心部位に滑動可能に接続されるプッシュロッド102と、プッシュロッド10
2の外壁に固定設置される複数個のフック機構104とを含み、固定ロッド101の左端
に復帰ばね103が固定設置されており、復帰ばね103の左端とフック機構104とが
接触しており、復帰ばね103がプッシュロッド102の外側に位置しており、各フック
機構104はぞれぞれプッシュロッド102に円周状に配置される複数個の円錐体を含む
、
ことを特徴とする請求項1に記載の閉塞防止機構を備える河道浚渫装置。
【請求項5】
伝動機構は、固定板2の上端に固定設置される固定ホルダ42と、固定ホルダ42の上端
に固定設置されるモータ41と、固定板2の上端それぞれ回動可能に接続される第1プー
リ51および第2プーリ53と、第1プーリ51および第2プーリ53の外端に外套され
るベルト52と、を含み、モータ41の出力端が固定ホルダ42の上端を貫通して、第1
プーリ51に固定されており、第1プーリ51と第2プーリ53の間において接続管81
、固定ホルダ42、第1プーリ51および第2プーリ53が右から左まで順次に配置され
ている、
ことを特徴とする請求項1に記載の閉塞防止機構を備える河道浚渫装置。
【請求項6】
プッシュ機構は、第2プーリ53の上端に固定設置される固定筒31と、筒31の上端に
接続固定される取付板75と、取付板75の下端に固定設置されるリニアモータ76とを
含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の閉塞防止機構を備える河道浚渫装置。
【請求項7】
掻廻機構は、リニアモータ76の出力端に固定設置される攪拌軸71と、攪拌軸71の底
端に固定設置され、均一に配置される複数個の掻廻爪72とを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の閉塞防止機構を備える河道浚渫装置。
【請求項8】
位置制限構成6は、攪拌軸71の外側に設けられる止めリング61と、止めリング61と
攪拌軸71との間に固定設置される少なくとも2つの位置決めロッド62とを含み、位置
制限板83の左端が、止めリング61の内側に伸入し、止めリング61の底端に接触する
、
ことを特徴とする請求項1に記載の閉塞防止機構を備える河道浚渫装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、河道浚渫装置に関するもので、特に、閉塞防止機構を備える河道浚渫装置に関
する。
【背景技術】
【0002】
川ルートは、一般的に通航路を意味する。その河道はI、II、III、VI、IVの5
レベルとされている。堆積泥とは、静水や緩慢流の中で堆積した、機械質を含む微細土を
いう。また、静水または緩慢流で堆積し、物理化学的および生物学的作用によって形成さ
れた、未固の軟弱細粒または極細粒土をもいう。実は、堆積泥は現代的堆積物であると言
えている。また、粒度によって、堆積泥は粉土質と粘土質がある。滅多に見えないが、微
細砂質や極細砂質もある。そのうちでは、浜泥の粘土鉱物はイライトとモンモリロナイト
を主とし、また、淡水泥はイライトとカオリナイトを主とする。また、堆積泥における有
機質の含有量は、多ければ2~3%が含まれることがあり、大量の場合は10~12%も
含有可能である。それが、深さの増加とともに減少する。
【0003】
従来では、狭い川の浚渫は、汚水ポンプを使用して底泥をそのまま抽出することが一般的
である。時々、堆積泥中にプラスチック袋が発見することがある。もし、プラスチック袋
を川浚渫時において、汚水ポンプのパイプ内などに吸い込むとしたら、そこに詰まりを引
き起こすおそれがある。また、従来の浚渫作業は、吸込パイプの川底での位置や角度を調
整することが困難で、汚泥の抽出が実に不便である。加えて、堆積泥のため、川底作業な
ので、直接抽出することには、難度が大きい。
【発明の概要】
【0004】
1、解決しようとする課題
上記の問題を解決するために、本発明は、渫作業際における向き角度を調節できる調節機
構が設けられているので、様々な条件下での堆積泥浚渫に対しても適応が可能である。ま
た、閉塞防止機構が設けられてい流ので、捨てられたプラスチック袋によって調節機構を
閉塞することが防止される。また、河道に積み重ねた泥を掻廻す掻廻機構が設けられてい
るので、以降の浚渫作業に寄与できる。さらに、位置制限構成が設けられているので、浚
渫機構を掻廻機構と同期に縦方向に移動させることができ、河道の深度にかかわらずに掻
廻しと浚渫の作業が可能である閉塞防止機構を備える河道浚渫装置を提供する。
【0005】
2、技術方案
上記の問題を解決するために、以下の技術方案を採用する。
閉塞防止機構を備える河道浚渫装置は、
対称的に設置されるプラスチックハウジング1と、両プラスチックハウジング1の間に接
続される固定板2とを含み、
固定板2に可変縦長の浚渫機構8が設けられており、浚渫機構8は固定板2の上端を貫通
して固定板2の下側まで延伸しており、
浚渫機構8の下側に、外部環境の変化によって自動的に浚渫角度を調整可能な調節機構9
が設けられており、
調節機構9の浚渫機構8と反対側の一側に堆積泥中の混在物による調節機構9の閉塞を防
止する閉塞防止機構10が設けられており、
固定板2の下側に河道の堆積泥を掻廻する掻廻機構が設けられており、
掻廻機構の外側に浚渫機構8と掻廻機構とを同期に縦方向に移動させるように駆動する位
置制限構成6が設けられており、
固定板2に、掻廻機構を限位固定するとともに、掻廻機構を縦方向に移動駆動するプッシ
ュ機構が設けられており、
固定板2上にプッシュ機構を回動駆動する伝動機構が設けられている。
【0006】
好ましくは、浚渫機構8は固定板2の上端に固定設置される接続管81と、接続管81の
下端に接続され、固定板2の底端を貫通する第1波紋管82とを、含む。第1波紋管82
は伸縮機能を発揮できるものとする。第1波紋管82の下側寄りの外端に位置制限板83
が固定設置されている。プッシュ機構によって掻廻機構を下移させると、位置制限構成も
連動して下移する。位置制限構成に連動して位置制限板83が下移する。それによって第
1波紋管82が下に引き伸ばされる。このように、掻廻機構を下移させるとともなって浚
渫機構8と調節機構9が下移できるような構成ができる。この構成によって、堆積泥の浚
渫を良好に行うことができる。
【0007】
好ましくは、調節機構9は位置制限板83の底端に固定設置される第2波紋管92と、第
2波紋管92の位置制限板83と反対側の一端に固定設置される入水管91と、入水管9
1の外壁に固定設置されるコラム93と、位置制限板83の底端に固定設置される接続ロ
ッド94と、入水管91の右端に固定設置される支持ロッド98と、ナット97によって
位置制限板83の上端に接続されるネジロッド96と、およびネジロッド96の下端に固
定設置される接続ソケット95とを含む。ここで、コラム93と接続ロッド94とが回動
可能に接続されている。支持ロッド98と接続ソケット95とが回動可能に接続されてい
る。第2波紋管92と第1波紋管82とが連通している。入水管91はコラム93と接続
ロッド94との回動点を回って回動可能であり、即ち入水管91の角度を回動調節するこ
とが可能である。これによって、様々な動作環境に適用できる。ナット97、ネジロッド
96、接続ソケット95および支持ロッド98によって第2波紋管92を固定しているの
で、第2波紋管92の端部が垂れ下がることが難しく、入水管91の回動を邪魔すること
がない。
【0008】
好ましくは、閉塞防止機構10は入水管91の内壁に固定設置される固定ロッド101と
、固定ロッド101の中心部位に滑動可能に接続されるプッシュロッド102と、プッシ
ュロッド102の外壁に固定設置される複数個のフック機構104とを含む。固定ロッド
101の左端に復帰ばね103が固定設置されている。復帰ばね103の左端とフック機
構104とが接触している。復帰ばね103がプッシュロッド102の外側に位置してい
る1。各フック機構104はぞれぞれプッシュロッド102に円周状に配置される複数個
の円錐体を含んでいる。プラスチック袋が入水管91を閉塞するという不都合が発生する
と、水流のスラッシュ力によってプラスチック袋はプッシュロッド102を入水管91の
内部に押し入れる。且つフック機構104によってプラスチック袋は入水管91内におけ
る固定ロッド101の左側空間でブロックされる。また、フック機構104の具体的構成
によってプラスチック袋の一部位がフック掛けられる。このため、プラスチック袋はフッ
ク機構104と入水管91の間の隙間を介して入水管91内に入ることが発生できないが
、堆積泥はフック機構104と入水管91側壁の間の隙間を介して吸込される。一方、浚
渫が終わると、本装置を取出して、入水管91の内部で水流の衝撃力がなくなり、復帰ば
ね103の弾性力によって、プッシュロッド102が入水管91外へ移動させられ、さら
にプラスチック袋を突き出す。これによって、プラスチック袋が入水管91を閉塞するこ
とが発生できない。
【0009】
好ましくは、伝動機構は、固定板2の上端に固定設置される固定ホルダ42と、固定ホル
ダ42の上端に固定設置されるモータ41と、固定板2の上端それぞれ回動可能に接続さ
れる第1プーリ51および第2プーリ53と、第1プーリ51および第2プーリ53の外
端に外套されるベルト52と、を含む。モータ41の出力端が固定ホルダ42の上端を貫
通して、第1プーリ51に固定されている。第1プーリ51と第2プーリ53の間におい
て接続管81、固定ホルダ42、第1プーリ51および第2プーリ53が右から左まで順
次に配置されている。このように構成されると、モータ41が起動すると、第1プーリ5
1および第2プーリ53が回動する。第2プーリ53に連動してプッシュ機構および掻廻
機構を同期に回動させる。これによって、堆積泥を充分に攪拌することができ、よって、
河底に堆積した泥を掻廻することができ、以降の浚渫動作に寄与できる。
【0010】
好ましくは、プッシュ機構は、第2プーリ53の上端に固定設置される固定筒31と、筒
31の上端に接続固定される取付板75と、取付板75の下端に固定設置されるリニアモ
ータ76とを含む。掻廻機構は、伝動機構によって回転するとともに、水位レベルによっ
て堆積泥の攪拌深度を調節することができる。リニアモータ76を起動して、その出力端
によって攪拌軸71を相応の位置まで下移させるように駆動すれば良い。また、取付板7
5と固定筒31の間は、複数個のネジによって接続されており、容易に分解できる。
【0011】
好ましくは、掻廻機構は、リニアモータ76の出力端に固定設置される攪拌軸71と、攪
拌軸71の底端に固定設置され、均一に配置される複数個の掻廻爪72とを含む。堆積泥
を掻廻する際は、掻廻爪72によって堆積泥をさらに十分に攪拌することができ、堆積泥
による阻碍が低減される。
【0012】
好ましくは、位置制限構成6は、攪拌軸71の外側に設けられる止めリング61と、止め
リング61と攪拌軸71との間に固定設置される少なくとも2つの位置決めロッド62と
を含む。位置制限板83の左端が、止めリング61の内側に伸入し、止めリング61の底
端に接触している。攪拌軸71が下向きに移動すると、止めリング61も連動して下向き
に移動する。位置制限板83に止めリング61にが押し付けられているので、止めリング
61を下移させながら、位置制限板83も連動して下向きに移動する。さらに位置制限板
83に連動して第1波紋管82が下向きに引き伸ばされる。これによって、浚渫機構8と
調節機構9の浚渫際における作業距離が大きく増大する。また位置制限板83が止めリン
グ61内側へ一定の距離にて進入しているので、止めリング61により位置制限板83が
下移させられる過程中(移動ストローク)では、位置制限板83が容易に止めリング61
から脱離しない。
【0013】
3、発明の効果
1)本発明は、浚渫作業際における向き角度を調節できる調節機構が設けられているので
、様々な条件下での堆積泥浚渫に対しても適応が可能である。また、閉塞防止機構が設け
られてい流ので、捨てられたプラスチック袋によって調節機構を閉塞することが防止され
る。また、河道に積み重ねた泥を掻廻す掻廻機構が設けられているので、以降の浚渫作業
に寄与できる。さらに、位置制限構成が設けられているので、浚渫機構を掻廻機構と同期
に縦方向に移動させることができ、河道の深度にかかわらずに掻廻しと浚渫の作業が可能
である。
2)浚渫動作の角度を調節できる調節機構が設けられているので、実際によって適当な角
度から、堆積泥の浚渫作業を行うことができる。
3)閉塞防止機構が設けられているので、廃棄プラスチック袋による調節機構の閉塞が発
生する場合、自動的にプラスチック袋を突き上げることができる。これによって、プラス
チック袋による調節機構の閉塞を効果的に防ぐ。
4)掻廻機構が設けられているので、堆積泥を掻廻し、攪拌破枠することができ、以降の
浚渫動作を容易にさせる。
5)位置制限構成が設けられているので、掻廻機構を縦方向に移動させる時に、浚渫機構
も掻廻機構と同期に移動できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【0015】
[符号の説明]
1 プラスチックハウジング
2 固定板
31 固定筒
41 モータ
42 固定ホルダ
51 第1プーリ
52 ベルト
53 第2プーリ
6 位置制限構成
61 止めリング
62 位置決めロッド
71 攪拌軸
72 掻廻爪
75 取付板
76 リニアモータ
8 浚渫機構
81 接続管
82 第1波紋管
83 位置制限板
9 調節機構
91 入水管
92 第2波紋管
93 コラム
94 接続ロッド
95 接続ソケット
96 ネジロッド
97 ナット
98 支持ロッド
10 閉塞防止機構
101 固定ロッド
102 プッシュロッド
103 復帰ばね
104 フック機構
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態における図面とともに、本発明の実施の形態における技術的な
態様を明確かつ完全に説明する。
図1~6は、閉塞防止機構付の河道浚渫装置を示している。対称的に設置されるプラスチ
ックハウジング1と、両プラスチックハウジング1の間に接続される固定板2とを含む。
固定板2に可変縦長の浚渫機構8が設けられている。浚渫機構8は固定板2の上端を貫通
して固定板2の下側まで延伸している。浚渫機構8は固定板2の上端に固定設置される接
続管81と、接続管81の下端に接続され、固定板2の底端を貫通する第1波紋管82と
を、含む。第1波紋管82は伸縮機能を発揮できるものとする。第1波紋管82の下側寄
りの外端に位置制限板83が固定設置されている。プッシュ機構によって掻廻機構を下移
させると、位置制限構成も連動して下移する。位置制限構成に連動して位置制限板83が
下移する。それによって第1波紋管82が下に引き伸ばされる。このように、掻廻機構を
下移させるとともなって浚渫機構8と調節機構9が下移できるような構成ができる。この
構成によって、堆積泥の浚渫を良好に行うことができる。
【0017】
浚渫機構8の下側に、外部環境の変化によって自動的に浚渫角度を調整可能な調節機構9
が設けられている。調節機構9は位置制限板83の底端に固定設置される第2波紋管92
と、第2波紋管92の位置制限板83と反対側の一端に固定設置される入水管91と、入
水管91の外壁に固定設置されるコラム93と、位置制限板83の底端に固定設置される
接続ロッド94と、入水管91の右端に固定設置される支持ロッド98と、ナット97に
よって位置制限板83の上端に接続されるネジロッド96と、およびネジロッド96の下
端に固定設置される接続ソケット95とを含む。ここで、コラム93と接続ロッド94と
が回動可能に接続されている。支持ロッド98と接続ソケット95とが回動可能に接続さ
れている。第2波紋管92と第1波紋管82とが連通している。入水管91はコラム93
と接続ロッド94との回動点を回って回動可能であり、即ち入水管91の角度を回動調節
することが可能である。これによって、様々な動作環境に適用できる。ナット97、ネジ
ロッド96、接続ソケット95および支持ロッド98によって第2波紋管92を固定して
いるので、第2波紋管92の端部が垂れ下がることが難しく、入水管91の回動を邪魔す
ることがない。
【0018】
調節機構9の浚渫機構8と反対側の一側に堆積泥中の混在物による調節機構9の閉塞を防
止する閉塞防止機構10が設けられている。閉塞防止機構10は入水管91の内壁に固定
設置される固定ロッド101と、固定ロッド101の中心部位に滑動可能に接続されるプ
ッシュロッド102と、プッシュロッド102の外壁に固定設置される複数個のフック機
構104とを含む。固定ロッド101の左端に復帰ばね103が固定設置されている。復
帰ばね103の左端とフック機構104とが接触している。復帰ばね103がプッシュロ
ッド102の外側に位置している1。各フック機構104はぞれぞれプッシュロッド10
2に円周状に配置される複数個の円錐体を含んでいる。プラスチック袋が入水管91を閉
塞するという不都合が発生すると、水流のスラッシュ力によってプラスチック袋はプッシ
ュロッド102を入水管91の内部に押し入れる。且つフック機構104によってプラス
チック袋は入水管91内における固定ロッド101の左側空間でブロックされる。また、
フック機構104の具体的構成によってプラスチック袋の一部位がフック掛けられる。こ
のため、プラスチック袋はフック機構104と入水管91の間の隙間を介して入水管91
内に入ることが発生できないが、堆積泥はフック機構104と入水管91側壁の間の隙間
を介して吸込される。一方、浚渫が終わると、本装置を取出して、入水管91の内部で水
流の衝撃力がなくなり、復帰ばね103の弾性力によって、プッシュロッド102が入水
管91外へ移動させられ、さらにプラスチック袋を突き出す。これによって、プラスチッ
ク袋が入水管91を閉塞することが発生できない。
【0019】
固定板2の下側に河道の堆積泥を掻廻する掻廻機構が設けられている。掻廻機構は、リニ
アモータ76の出力端に固定設置される攪拌軸71と、攪拌軸71の底端に固定設置され
、均一に配置される複数個の掻廻爪72、74とを含む。堆積泥を掻廻する際は、掻廻爪
72によって堆積泥をさらに十分に攪拌することができ、堆積泥による阻碍が低減される
。
【0020】
掻廻機構の外側に浚渫機構8と掻廻機構とを同期に縦方向に移動させるように駆動する位
置制限構成6が設けられている。位置制限構成6は、攪拌軸71の外側に設けられる止め
リング61と、止めリング61と攪拌軸71との間に固定設置される少なくとも2つの位
置決めロッド62とを含む。位置制限板83の左端が、止めリング61の内側に伸入し、
止めリング61の底端に接触している。攪拌軸71が下向きに移動すると、止めリング6
1も連動して下向きに移動する。位置制限板83に止めリング61にが押し付けられてい
るので、止めリング61を下移させながら、位置制限板83も連動して下向きに移動する
。さらに位置制限板83に連動して第1波紋管82が下向きに引き伸ばされる。これによ
って、浚渫機構8と調節機構9の浚渫際における作業距離が大きく増大する。また位置制
限板83が止めリング61内側へ一定の距離にて進入しているので、止めリング61によ
り位置制限板83が下移させられる過程中(移動ストローク)では、位置制限板83が容
易に止めリング61から脱離しない。
【0021】
さらに、固定板2に、掻廻機構を限位固定するとともに、掻廻機構を縦方向に移動駆動す
るプッシュ機構が設けられている。プッシュ機構は、第2プーリ53の上端に固定設置さ
れる固定筒31と、筒31の上端に接続固定される取付板75と、取付板75の下端に固
定設置されるリニアモータ76とを含む。掻廻機構は、伝動機構によって回転するととも
に、水位レベルによって堆積泥の攪拌深度を調節することができる。リニアモータ76を
起動して、その出力端によって攪拌軸71を相応の位置まで下移させるように駆動すれば
良い。また、取付板75と固定筒31の間は、複数個のネジによって接続されており、容
易に分解できる。
【0022】
固定板2上にプッシュ機構を回動駆動する伝動機構が設けられている。伝動機構は、固定
板2の上端に固定設置される固定ホルダ42と、固定ホルダ42の上端に固定設置される
モータ41と、固定板2の上端それぞれ回動可能に接続される第1プーリ51および第2
プーリ53と、第1プーリ51および第2プーリ53の外端に外套されるベルト52と、
を含む。モータ41の出力端が固定ホルダ42の上端を貫通して、第1プーリ51に固定
されている。第1プーリ51と第2プーリ53の間において接続管81、固定ホルダ42
、第1プーリ51および第2プーリ53が右から左まで順次に配置されている。このよう
に構成されると、モータ41が起動すると、第1プーリ51および第2プーリ53が回動
する。第2プーリ53に連動してプッシュ機構および掻廻機構を同期に回動させる。これ
によって、堆積泥を充分に攪拌することができ、よって、河底に堆積した泥を掻廻するこ
とができ、以降の浚渫動作に寄与できる。
【0023】
本発明にかかる装置の動作原理について説明する。まず、固定板2を船に組み立てる。次
いでに、モータ41およびリニアモータ76を船上の電源へ電気に接続させる。モータ4
1を起動し、第1プーリ51と第2プーリ53を回動させる。第2プーリ53によって、
固定筒31、リニアモータ76および攪拌軸71を回転させる。攪拌軸71に連動して、
掻廻爪72が回動し、さらに泥中に差し込んで、堆積した泥を充分に攪拌する。このよう
にして、河底の堆積泥を攪拌し、掻き上げる。また、攪拌軸71の堆積泥中への差込深度
を変化させるためには、リニアモータ76を起動して、リニアモータ76の出力端が伸ば
されることに連動して、攪拌軸71を下向に移動させて、攪拌軸71の下移に連動して止
めリング61を下移させる。ここで、位置制限板83に止めリング61が押し付けられる
ので、止めリング61を下移させながら、位置制限板83も下移する。ひいては、位置制
限板83に連動して第1波紋管82が下方向に伸ばされる。それで、浚渫機構8と調節機
構9の浚渫作業距離が増大される。即ち、堆積泥の吸取り深度を変化可能である。これに
よって、本装置の使用が便利に行える。さらに、第2波紋管92は可撓性を有するので、
コラム93と接続ロッド94との回動、および、接続ソケット95と支持ロッド98との
間の回動によって、入水管91は一定の角度にて角度変化できる。このような動作設計に
よって、浚渫中では、プラスチック袋が入水管91を閉塞したとしたら、水流の衝撃力に
よってプラスチック袋はプッシュロッド102を入水管91の内部に押し入れ、そしてフ
ック機構104によってプラスチック袋は入水管91内における固定ロッド101の左側
空間でブロックされ、さらにフック機構104の具体的構成によってプラスチック袋の一
部位はフック掛けられる。このため、プラスチック袋はフック機構104と入水管91間
の隙間から入水管91内に入ることが発生できないが、堆積泥はフック機構104と入水
管91側壁間の隙間を介して吸込される。一方、浚渫が終わると、本装置を取り出して、
入水管91の内部で水流の衝撃力がなくなり、復帰ばね103の弾性力によってプッシュ
ロッド102が入水管91外へ移動させられ、さらにプラスチック袋を突き出す。したが
って、このような構成によって、プラスチック袋は入水管91を閉塞することが防止され
る。さらに、浚渫作業際における向き角度を調節できる調節機構9が設けられているので
、様々な条件下での堆積泥浚渫に適用が可能である。また、閉塞防止機構10が設けられ
てい流ので、廃棄プラスチック袋によって調節機構9を閉塞することがなくなる。また、
堆積泥を掻廻す掻廻機構が設けられているので、以降の浚渫作業に寄与できる。さらに、
位置制限構成6が設けられているので、浚渫機構8を掻廻機構と同期に縦方向に移動させ
ることができ、河道の深度にかかわらず、掻廻しおよび浚渫の作業が可能である。
【手続補正書】
【提出日】2021-02-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉塞防止機構を備える河道浚渫装置であって、
対称的に設置されるプラスチックハウジング1と、両プラスチックハウジング1の間に
接続される固定板2とを含み、
固定板2に可変縦長の浚渫機構8が設けられており、浚渫機構8は固定板2の上端を貫
通して固定板2の下側まで延伸しており、
浚渫機構8の下側に、外部環境の変化に基づき浚渫角度を調整可能な調節機構9が設け
られており、
調節機構9の浚渫機構8と反対側の一側に堆積泥中の混在物による調節機構9の閉塞を
防止する閉塞防止機構10が設けられており、
固定板2の下側に河道の堆積泥を掻廻する掻廻機構が設けられており、
掻廻機構の外側に、浚渫機構8と掻廻機構とを同期して縦方向に移動させるように駆動
する位置制限構成6が設けられており、
固定板2に、掻廻機構を限位固定するとともに、掻廻機構を縦方向に移動駆動するプッ
シュ機構が設けられており、
固定板2上にプッシュ機構を回動駆動する伝動機構が設けられており、
浚渫機構8は固定板2の上端に固定設置される接続管81と、接続管81の下端に接続
され、固定板2の底端を貫通する第1波紋管82とを、含み、第1波紋管82の下側寄り
の外端に位置制限板83が固定設置されており、
調節機構9は位置制限板83の底端に固定設置される第2波紋管92と、第2波紋管9
2の位置制限板83と反対側の一端に固定設置される入水管91と、入水管91の外壁に
固定設置されるコラム93と、位置制限板83の底端に固定設置される接続ロッド94と
、入水管91の右端に固定設置される支持ロッド98と、ナット97によって位置制限板
83の上端に接続されるネジロッド96と、およびネジロッド96の下端に固定設置され
る接続ソケット95とを含み、コラム93と接続ロッド94とが回動可能に接続されてお
り、支持ロッド98と接続ソケット95とが回動可能に接続されており、
閉塞防止機構10は入水管91の内壁に固定設置される固定ロッド101と、固定ロッ
ド101の中心部位に滑動可能に接続されるプッシュロッド102と、プッシュロッド1
02の外壁に固定設置される複数個のフック機構104とを含み、固定ロッド101の左
端に復帰ばね103が固定設置されており、復帰ばね103の左端とフック機構104と
が接触しており、復帰ばね103がプッシュロッド102の外側に位置しており、各フッ
ク機構104はぞれぞれプッシュロッド102に円周状に配置される複数個の円錐体を含
み、
伝動機構は、固定板2の上端に固定設置される固定ホルダ42と、固定ホルダ42の上
端に固定設置されるモータ41と、固定板2の上端それぞれ回動可能に接続される第1プ
ーリ51および第2プーリ53と、第1プーリ51および第2プーリ53の外端に外套さ
れるベルト52と、を含み、モータ41の出力端が固定ホルダ42の上端を貫通して、第
1プーリ51に固定されており、第1プーリ51と第2プーリ53の間において接続管8
1、固定ホルダ42、第1プーリ51および第2プーリ53が右から左まで順次に配置さ
れており、
プッシュ機構は、第2プーリ53の上端に固定設置される固定筒31と、筒31の上端
に接続固定される取付板75と、取付板75の下端に固定設置されるリニアモータ76と
を含む、
ことを特徴とする閉塞防止機構を備える河道浚渫装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、河道浚渫装置に関するもので、特に、閉塞防止機構を備える河道浚渫装置に関
する。
【背景技術】
【0002】
川ルートは、一般的に通航路を意味する。その河道はI、II、III、VI、IVの5
レベルとされている。堆積泥とは、静水や緩慢流の中で堆積した、機械質を含む微細土を
いう。また、静水または緩慢流で堆積し、物理化学的および生物学的作用によって形成さ
れた、未固の軟弱細粒または極細粒土をもいう。実は、堆積泥は現代的堆積物であると言
えている。また、粒度によって、堆積泥は粉土質と粘土質がある。滅多に見えないが、微
細砂質や極細砂質もある。そのうちでは、浜泥の粘土鉱物はイライトとモンモリロナイト
を主とし、また、淡水泥はイライトとカオリナイトを主とする。また、堆積泥における有
機質の含有量は、多ければ2~3%が含まれることがあり、大量の場合は10~12%も
含有可能である。それが、深さの増加とともに減少する。
【0003】
従来では、狭い川の浚渫は、汚水ポンプを使用して底泥をそのまま抽出することが一般的
である。時々、堆積泥中にプラスチック袋が発見することがある。もし、プラスチック袋
を川浚渫時において、汚水ポンプのパイプ内などに吸い込むとしたら、そこに詰まりを引
き起こすおそれがある。また、従来の浚渫作業は、吸込パイプの川底での位置や角度を調
整することが困難で、汚泥の抽出が実に不便である。加えて、堆積泥のため、川底作業な
ので、直接抽出することには、難度が大きい。
【発明の概要】
【0004】
1、解決しようとする課題
上記の問題を解決するために、本発明は、渫作業際における向き角度を調節できる調節機
構が設けられているので、様々な条件下での堆積泥浚渫に対しても適応が可能である。ま
た、閉塞防止機構が設けられてい流ので、捨てられたプラスチック袋によって調節機構を
閉塞することが防止される。また、河道に積み重ねた泥を掻廻す掻廻機構が設けられてい
るので、以降の浚渫作業に寄与できる。さらに、位置制限構成が設けられているので、浚
渫機構を掻廻機構と同期に縦方向に移動させることができ、河道の深度にかかわらずに掻
廻しと浚渫の作業が可能である閉塞防止機構を備える河道浚渫装置を提供する。
【0005】
2、技術方案
上記の問題を解決するために、以下の技術方案を採用する。
閉塞防止機構を備える河道浚渫装置は、
対称的に設置されるプラスチックハウジング1と、両プラスチックハウジング1の間に接
続される固定板2とを含み、
固定板2に可変縦長の浚渫機構8が設けられており、浚渫機構8は固定板2の上端を貫通
して固定板2の下側まで延伸しており、
浚渫機構8の下側に、外部環境の変化によって自動的に浚渫角度を調整可能な調節機構9
が設けられており、
調節機構9の浚渫機構8と反対側の一側に堆積泥中の混在物による調節機構9の閉塞を防
止する閉塞防止機構10が設けられており、
固定板2の下側に河道の堆積泥を掻廻する掻廻機構が設けられており、
掻廻機構の外側に浚渫機構8と掻廻機構とを同期に縦方向に移動させるように駆動する位
置制限構成6が設けられており、
固定板2に、掻廻機構を限位固定するとともに、掻廻機構を縦方向に移動駆動するプッシ
ュ機構が設けられており、
固定板2上にプッシュ機構を回動駆動する伝動機構が設けられている。
【0006】
好ましくは、浚渫機構8は固定板2の上端に固定設置される接続管81と、接続管81の
下端に接続され、固定板2の底端を貫通する第1波紋管82とを、含む。第1波紋管82
は伸縮機能を発揮できるものとする。第1波紋管82の下側寄りの外端に位置制限板83
が固定設置されている。プッシュ機構によって掻廻機構を下移させると、位置制限構成も
連動して下移する。位置制限構成に連動して位置制限板83が下移する。それによって第
1波紋管82が下に引き伸ばされる。このように、掻廻機構を下移させるとともなって浚
渫機構8と調節機構9が下移できるような構成ができる。この構成によって、堆積泥の浚
渫を良好に行うことができる。
【0007】
好ましくは、調節機構9は位置制限板83の底端に固定設置される第2波紋管92と、第
2波紋管92の位置制限板83と反対側の一端に固定設置される入水管91と、入水管9
1の外壁に固定設置されるコラム93と、位置制限板83の底端に固定設置される接続ロ
ッド94と、入水管91の右端に固定設置される支持ロッド98と、ナット97によって
位置制限板83の上端に接続されるネジロッド96と、およびネジロッド96の下端に固
定設置される接続ソケット95とを含む。ここで、コラム93と接続ロッド94とが回動
可能に接続されている。支持ロッド98と接続ソケット95とが回動可能に接続されてい
る。第2波紋管92と第1波紋管82とが連通している。入水管91はコラム93と接続
ロッド94との回動点を回って回動可能であり、即ち入水管91の角度を回動調節するこ
とが可能である。これによって、様々な動作環境に適用できる。ナット97、ネジロッド
96、接続ソケット95および支持ロッド98によって第2波紋管92を固定しているの
で、第2波紋管92の端部が垂れ下がることが難しく、入水管91の回動を邪魔すること
がない。
【0008】
好ましくは、閉塞防止機構10は入水管91の内壁に固定設置される固定ロッド101と
、固定ロッド101の中心部位に滑動可能に接続されるプッシュロッド102と、プッシ
ュロッド102の外壁に固定設置される複数個のフック機構104とを含む。固定ロッド
101の左端に復帰ばね103が固定設置されている。復帰ばね103の左端とフック機
構104とが接触している。復帰ばね103がプッシュロッド102の外側に位置してい
る1。各フック機構104はぞれぞれプッシュロッド102に円周状に配置される複数個
の円錐体を含んでいる。プラスチック袋が入水管91を閉塞するという不都合が発生する
と、水流のスラッシュ力によってプラスチック袋はプッシュロッド102を入水管91の
内部に押し入れる。且つフック機構104によってプラスチック袋は入水管91内におけ
る固定ロッド101の左側空間でブロックされる。また、フック機構104の具体的構成
によってプラスチック袋の一部位がフック掛けられる。このため、プラスチック袋はフッ
ク機構104と入水管91の間の隙間を介して入水管91内に入ることが発生できないが
、堆積泥はフック機構104と入水管91側壁の間の隙間を介して吸込される。一方、浚
渫が終わると、本装置を取出して、入水管91の内部で水流の衝撃力がなくなり、復帰ば
ね103の弾性力によって、プッシュロッド102が入水管91外へ移動させられ、さら
にプラスチック袋を突き出す。これによって、プラスチック袋が入水管91を閉塞するこ
とが発生できない。
【0009】
好ましくは、伝動機構は、固定板2の上端に固定設置される固定ホルダ42と、固定ホル
ダ42の上端に固定設置されるモータ41と、固定板2の上端それぞれ回動可能に接続さ
れる第1プーリ51および第2プーリ53と、第1プーリ51および第2プーリ53の外
端に外套されるベルト52と、を含む。モータ41の出力端が固定ホルダ42の上端を貫
通して、第1プーリ51に固定されている。第1プーリ51と第2プーリ53の間におい
て接続管81、固定ホルダ42、第1プーリ51および第2プーリ53が右から左まで順
次に配置されている。このように構成されると、モータ41が起動すると、第1プーリ5
1および第2プーリ53が回動する。第2プーリ53に連動してプッシュ機構および掻廻
機構を同期に回動させる。これによって、堆積泥を充分に攪拌することができ、よって、
河底に堆積した泥を掻廻することができ、以降の浚渫動作に寄与できる。
【0010】
好ましくは、プッシュ機構は、第2プーリ53の上端に固定設置される固定筒31と、筒
31の上端に接続固定される取付板75と、取付板75の下端に固定設置されるリニアモ
ータ76とを含む。掻廻機構は、伝動機構によって回転するとともに、水位レベルによっ
て堆積泥の攪拌深度を調節することができる。リニアモータ76を起動して、その出力端
によって攪拌軸71を相応の位置まで下移させるように駆動すれば良い。また、取付板7
5と固定筒31の間は、複数個のネジによって接続されており、容易に分解できる。
【0011】
好ましくは、掻廻機構は、リニアモータ76の出力端に固定設置される攪拌軸71と、攪
拌軸71の底端に固定設置され、均一に配置される複数個の掻廻爪72とを含む。堆積泥
を掻廻する際は、掻廻爪72によって堆積泥をさらに十分に攪拌することができ、堆積泥
による阻碍が低減される。
【0012】
好ましくは、位置制限構成6は、攪拌軸71の外側に設けられる止めリング61と、止め
リング61と攪拌軸71との間に固定設置される少なくとも2つの位置決めロッド62と
を含む。位置制限板83の左端が、止めリング61の内側に伸入し、止めリング61の底
端に接触している。攪拌軸71が下向きに移動すると、止めリング61も連動して下向き
に移動する。位置制限板83に止めリング61にが押し付けられているので、止めリング
61を下移させながら、位置制限板83も連動して下向きに移動する。さらに位置制限板
83に連動して第1波紋管82が下向きに引き伸ばされる。これによって、浚渫機構8と
調節機構9の浚渫際における作業距離が大きく増大する。また位置制限板83が止めリン
グ61内側へ一定の距離にて進入しているので、止めリング61により位置制限板83が
下移させられる過程中(移動ストローク)では、位置制限板83が容易に止めリング61
から脱離しない。
【0013】
3、発明の効果
1)本発明は、浚渫作業際における向き角度を調節できる調節機構が設けられているので
、様々な条件下での堆積泥浚渫に対しても適応が可能である。また、閉塞防止機構が設け
られてい流ので、捨てられたプラスチック袋によって調節機構を閉塞することが防止され
る。また、河道に積み重ねた泥を掻廻す掻廻機構が設けられているので、以降の浚渫作業
に寄与できる。さらに、位置制限構成が設けられているので、浚渫機構を掻廻機構と同期
に縦方向に移動させることができ、河道の深度にかかわらずに掻廻しと浚渫の作業が可能
である。
2)浚渫動作の角度を調節できる調節機構が設けられているので、実際によって適当な角
度から、堆積泥の浚渫作業を行うことができる。
3)閉塞防止機構が設けられているので、廃棄プラスチック袋による調節機構の閉塞が発
生する場合、自動的にプラスチック袋を突き上げることができる。これによって、プラス
チック袋による調節機構の閉塞を効果的に防ぐ。
4)掻廻機構が設けられているので、堆積泥を掻廻し、攪拌破枠することができ、以降の
浚渫動作を容易にさせる。
5)位置制限構成が設けられているので、掻廻機構を縦方向に移動させる時に、浚渫機構
も掻廻機構と同期に移動できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【0015】
[符号の説明]
1 プラスチックハウジング
2 固定板
31 固定筒
41 モータ
42 固定ホルダ
51 第1プーリ
52 ベルト
53 第2プーリ
6 位置制限構成
61 止めリング
62 位置決めロッド
71 攪拌軸
72 掻廻爪
75 取付板
76 リニアモータ
8 浚渫機構
81 接続管
82 第1波紋管
83 位置制限板
9 調節機構
91 入水管
92 第2波紋管
93 コラム
94 接続ロッド
95 接続ソケット
96 ネジロッド
97 ナット
98 支持ロッド
10 閉塞防止機構
101 固定ロッド
102 プッシュロッド
103 復帰ばね
104 フック機構
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態における図面とともに、本発明の実施の形態における技術的な
態様を明確かつ完全に説明する。
図1~6は、閉塞防止機構付の河道浚渫装置を示している。対称的に設置されるプラスチ
ックハウジング1と、両プラスチックハウジング1の間に接続される固定板2とを含む。
固定板2に可変縦長の浚渫機構8が設けられている。浚渫機構8は固定板2の上端を貫通
して固定板2の下側まで延伸している。浚渫機構8は固定板2の上端に固定設置される接
続管81と、接続管81の下端に接続され、固定板2の底端を貫通する第1波紋管82と
を、含む。第1波紋管82は伸縮機能を発揮できるものとする。第1波紋管82の下側寄
りの外端に位置制限板83が固定設置されている。プッシュ機構によって掻廻機構を下移
させると、位置制限構成も連動して下移する。位置制限構成に連動して位置制限板83が
下移する。それによって第1波紋管82が下に引き伸ばされる。このように、掻廻機構を
下移させるとともなって浚渫機構8と調節機構9が下移できるような構成ができる。この
構成によって、堆積泥の浚渫を良好に行うことができる。
【0017】
浚渫機構8の下側に、外部環境の変化によって自動的に浚渫角度を調整可能な調節機構9
が設けられている。調節機構9は位置制限板83の底端に固定設置される第2波紋管92
と、第2波紋管92の位置制限板83と反対側の一端に固定設置される入水管91と、入
水管91の外壁に固定設置されるコラム93と、位置制限板83の底端に固定設置される
接続ロッド94と、入水管91の右端に固定設置される支持ロッド98と、ナット97に
よって位置制限板83の上端に接続されるネジロッド96と、およびネジロッド96の下
端に固定設置される接続ソケット95とを含む。ここで、コラム93と接続ロッド94と
が回動可能に接続されている。支持ロッド98と接続ソケット95とが回動可能に接続さ
れている。第2波紋管92と第1波紋管82とが連通している。入水管91はコラム93
と接続ロッド94との回動点を回って回動可能であり、即ち入水管91の角度を回動調節
することが可能である。これによって、様々な動作環境に適用できる。ナット97、ネジ
ロッド96、接続ソケット95および支持ロッド98によって第2波紋管92を固定して
いるので、第2波紋管92の端部が垂れ下がることが難しく、入水管91の回動を邪魔す
ることがない。
【0018】
調節機構9の浚渫機構8と反対側の一側に堆積泥中の混在物による調節機構9の閉塞を防
止する閉塞防止機構10が設けられている。閉塞防止機構10は入水管91の内壁に固定
設置される固定ロッド101と、固定ロッド101の中心部位に滑動可能に接続されるプ
ッシュロッド102と、プッシュロッド102の外壁に固定設置される複数個のフック機
構104とを含む。固定ロッド101の左端に復帰ばね103が固定設置されている。復
帰ばね103の左端とフック機構104とが接触している。復帰ばね103がプッシュロ
ッド102の外側に位置している1。各フック機構104はぞれぞれプッシュロッド10
2に円周状に配置される複数個の円錐体を含んでいる。プラスチック袋が入水管91を閉
塞するという不都合が発生すると、水流のスラッシュ力によってプラスチック袋はプッシ
ュロッド102を入水管91の内部に押し入れる。且つフック機構104によってプラス
チック袋は入水管91内における固定ロッド101の左側空間でブロックされる。また、
フック機構104の具体的構成によってプラスチック袋の一部位がフック掛けられる。こ
のため、プラスチック袋はフック機構104と入水管91の間の隙間を介して入水管91
内に入ることが発生できないが、堆積泥はフック機構104と入水管91側壁の間の隙間
を介して吸込される。一方、浚渫が終わると、本装置を取出して、入水管91の内部で水
流の衝撃力がなくなり、復帰ばね103の弾性力によって、プッシュロッド102が入水
管91外へ移動させられ、さらにプラスチック袋を突き出す。これによって、プラスチッ
ク袋が入水管91を閉塞することが発生できない。
【0019】
固定板2の下側に河道の堆積泥を掻廻する掻廻機構が設けられている。掻廻機構は、リニ
アモータ76の出力端に固定設置される攪拌軸71と、攪拌軸71の底端に固定設置され
、均一に配置される複数個の掻廻爪72とを含む。堆積泥を掻廻する際は、掻廻爪72に
よって堆積泥をさらに十分に攪拌することができ、堆積泥による阻碍が低減される。
【0020】
掻廻機構の外側に浚渫機構8と掻廻機構とを同期に縦方向に移動させるように駆動する位
置制限構成6が設けられている。位置制限構成6は、攪拌軸71の外側に設けられる止め
リング61と、止めリング61と攪拌軸71との間に固定設置される少なくとも2つの位
置決めロッド62とを含む。位置制限板83の左端が、止めリング61の内側に伸入し、
止めリング61の底端に接触している。攪拌軸71が下向きに移動すると、止めリング6
1も連動して下向きに移動する。位置制限板83に止めリング61にが押し付けられてい
るので、止めリング61を下移させながら、位置制限板83も連動して下向きに移動する
。さらに位置制限板83に連動して第1波紋管82が下向きに引き伸ばされる。これによ
って、浚渫機構8と調節機構9の浚渫際における作業距離が大きく増大する。また位置制
限板83が止めリング61内側へ一定の距離にて進入しているので、止めリング61によ
り位置制限板83が下移させられる過程中(移動ストローク)では、位置制限板83が容
易に止めリング61から脱離しない。
【0021】
さらに、固定板2に、掻廻機構を限位固定するとともに、掻廻機構を縦方向に移動駆動す
るプッシュ機構が設けられている。プッシュ機構は、第2プーリ53の上端に固定設置さ
れる固定筒31と、筒31の上端に接続固定される取付板75と、取付板75の下端に固
定設置されるリニアモータ76とを含む。掻廻機構は、伝動機構によって回転するととも
に、水位レベルによって堆積泥の攪拌深度を調節することができる。リニアモータ76を
起動して、その出力端によって攪拌軸71を相応の位置まで下移させるように駆動すれば
良い。また、取付板75と固定筒31の間は、複数個のネジによって接続されており、容
易に分解できる。
【0022】
固定板2上にプッシュ機構を回動駆動する伝動機構が設けられている。伝動機構は、固定
板2の上端に固定設置される固定ホルダ42と、固定ホルダ42の上端に固定設置される
モータ41と、固定板2の上端それぞれ回動可能に接続される第1プーリ51および第2
プーリ53と、第1プーリ51および第2プーリ53の外端に外套されるベルト52と、
を含む。モータ41の出力端が固定ホルダ42の上端を貫通して、第1プーリ51に固定
されている。第1プーリ51と第2プーリ53の間において接続管81、固定ホルダ42
、第1プーリ51および第2プーリ53が右から左まで順次に配置されている。このよう
に構成されると、モータ41が起動すると、第1プーリ51および第2プーリ53が回動
する。第2プーリ53に連動してプッシュ機構および掻廻機構を同期に回動させる。これ
によって、堆積泥を充分に攪拌することができ、よって、河底に堆積した泥を掻廻するこ
とができ、以降の浚渫動作に寄与できる。
【0023】
本発明にかかる装置の動作原理について説明する。まず、固定板2を船に組み立てる。次
いでに、モータ41およびリニアモータ76を船上の電源へ電気に接続させる。モータ4
1を起動し、第1プーリ51と第2プーリ53を回動させる。第2プーリ53によって、
固定筒31、リニアモータ76および攪拌軸71を回転させる。攪拌軸71に連動して、
掻廻爪72が回動し、さらに泥中に差し込んで、堆積した泥を充分に攪拌する。このよう
にして、河底の堆積泥を攪拌し、掻き上げる。また、攪拌軸71の堆積泥中への差込深度
を変化させるためには、リニアモータ76を起動して、リニアモータ76の出力端が伸ば
されることに連動して、攪拌軸71を下向に移動させて、攪拌軸71の下移に連動して止
めリング61を下移させる。ここで、位置制限板83に止めリング61が押し付けられる
ので、止めリング61を下移させながら、位置制限板83も下移する。ひいては、位置制
限板83に連動して第1波紋管82が下方向に伸ばされる。それで、浚渫機構8と調節機
構9の浚渫作業距離が増大される。即ち、堆積泥の吸取り深度を変化可能である。これに
よって、本装置の使用が便利に行える。さらに、第2波紋管92は可撓性を有するので、
コラム93と接続ロッド94との回動、および、接続ソケット95と支持ロッド98との
間の回動によって、入水管91は一定の角度にて角度変化できる。このような動作設計に
よって、浚渫中では、プラスチック袋が入水管91を閉塞したとしたら、水流の衝撃力に
よってプラスチック袋はプッシュロッド102を入水管91の内部に押し入れ、そしてフ
ック機構104によってプラスチック袋は入水管91内における固定ロッド101の左側
空間でブロックされ、さらにフック機構104の具体的構成によってプラスチック袋の一
部位はフック掛けられる。このため、プラスチック袋はフック機構104と入水管91間
の隙間から入水管91内に入ることが発生できないが、堆積泥はフック機構104と入水
管91側壁間の隙間を介して吸込される。一方、浚渫が終わると、本装置を取り出して、
入水管91の内部で水流の衝撃力がなくなり、復帰ばね103の弾性力によってプッシュ
ロッド102が入水管91外へ移動させられ、さらにプラスチック袋を突き出す。したが
って、このような構成によって、プラスチック袋は入水管91を閉塞することが防止され
る。さらに、浚渫作業際における向き角度を調節できる調節機構9が設けられているので
、様々な条件下での堆積泥浚渫に適用が可能である。また、閉塞防止機構10が設けられ
てい流ので、廃棄プラスチック袋によって調節機構9を閉塞することがなくなる。また、
堆積泥を掻廻す掻廻機構が設けられているので、以降の浚渫作業に寄与できる。さらに、
位置制限構成6が設けられているので、浚渫機構8を掻廻機構と同期に縦方向に移動させ
ることができ、河道の深度にかかわらず、掻廻しおよび浚渫の作業が可能である。