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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022072060
(43)【公開日】2022-05-17
(54)【発明の名称】飛沫拡散防止用のフェイスガード
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220510BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20220510BHJP
【FI】
A41D13/11 H
A62B18/02 A
A41D13/11 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020181269
(22)【出願日】2020-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】505266570
【氏名又は名称】株式会社パック・ロード
(71)【出願人】
【識別番号】520423839
【氏名又は名称】株式会社アース化研
(71)【出願人】
【識別番号】398016625
【氏名又は名称】有限会社ギャルソン
(74)【代理人】
【識別番号】100105809
【弁理士】
【氏名又は名称】木森 有平
(72)【発明者】
【氏名】中桐 英策
(72)【発明者】
【氏名】西田 誠宏
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA06
2E185CC32
(57)【要約】
【課題】 使用者の口や鼻の位置に合わせて正面側シート部材を正確に配することができ、水分補給や飲食の際など必要な時には、口や鼻を覆う正面側シート部材を十分に解放することができる飛沫拡散防止用のフェイスガードを提供する。
【解決手段】 使用者の口や鼻の顔正面を水平方向に湾曲させて覆うシールド部材1Sと、前記正面側シート部材1Sの左右端に設けられる一対の側面側シート部材2A(2Al,2Ar)が連結用穴So,Aoを介して軸部材Jで連結させることにより、前記側面側シート部材2Aに対して前記正面側シート部材1Sの位置を変更可能にしたり、軸部材Jを軸に回転可能にする。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
咳、くしゃみや会話中等の飛沫の拡散を防止する飛沫拡散防止用のフェイスガードにおいて、使用者の口や鼻の顔正面を覆う正面側シート部材と、使用者の顔の側面を覆う左右一対の側面側シート部材とを備え、前記正面シート部材は、口と鼻を覆うマスク型に形成した平坦な板状であり、前記側面側シート部材は、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に着脱自在な着脱機構を備え、前記一対の側面側シート部材は正面シートを顔の正面側周囲を覆う半円形状に保持することを特徴とする飛沫拡散防止用のフェイスガード。
【請求項2】
咳、くしゃみや会話中等の飛沫の拡散を防止する飛沫拡散防止用のフェイスガードにおいて、使用者の口や鼻の顔正面を覆う正面側シート部材と、使用者の顔の側面を覆う左右一対の側面側シート部材とを備え、前記正面側シート部材は、目の部分が解放され、口や鼻の部分のみを覆うマスク型に形成した平坦な板状であり、前記正面側シート部材を半円形状に湾曲させた状態で顔の正面側に配置して前記側面側シート部材により可動可能に連結させていることを特徴とする飛沫拡散防止用のフェイスガード。
【請求項3】
前記着脱機能として、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に対する取り付け位置を調整可能な複数段の折り畳み部が設けられ、前記複数段の折り畳み部を選択して折り畳んで、掛止用クリップで折り畳み部を挟み込んで固定することを特徴とする請求項1記載の飛沫拡散防止用のフェイスガード。
【請求項4】
前記正面側シート部材と前記側面側シート部材に相互に対応する連結用穴が形成されるとともに、これらの連結用穴の少なくとも一方が長穴とされて、これらの連結用穴を介して軸部材で連結することにより、軸部材の位置を変更しつつ、前記側面側シート部材に対して前記正面側シート部材の位置を変更可能にしたり、前記側面側シート部材に対して前記正面側シート部材を角度調整を可能にしたりすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の飛沫拡散防止用のフェイスガード。
【請求項5】
前記正面側シート部材の左右に斜め上方に傾斜した上方側の傾斜連結部が設けられ、前記側面側シート部材の斜め下方に傾斜した下方側の傾斜連結部が設けられ、前記上方側と下方側の傾斜連結部の一方には、第1の傾斜角度の長穴が形成され、前記上方側と下方側の傾斜連結部の他方は、これと対応する第2の傾斜角度の長穴が形成されて前記軸部材で連結されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の飛沫拡散防止用のフェイスガード。
【請求項6】
前記正面側シート部材の連結用穴と前記側面側シート部材の連結用穴とは、所定角度に傾斜させた第1の傾斜角度の長穴と、所定角度に傾斜させた第2の傾斜角度の長穴とで構成され、かつ、互いに交差して前記軸部材で連結されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の飛沫拡散防止用のフェイスガード。
【請求項7】
前記正面側シート部材は、目の部分が解放され口や鼻の部分のみを覆う形状であり、前記正面側シート部材の端部周辺には、その一部を使用者の顔面側に折り曲げるための周辺折り曲げ部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の飛沫拡散防止用のフェイスガード。
【請求項8】
前記側面側シート部材の折り畳み部は、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に対して断面U字状に折り返して、掛止用クリップで挟み込む構造であるか、又は、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に対して断面L字状に折り返して、掛止用クリップで挟み込む構造であることを特徴とする請求項3記載の飛沫拡散防止用のフェイスガード。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、咳、くしゃみや会話中等の飛沫の拡散を防止する飛沫拡散防止用のフェイスガードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
咳やくしゃみ、会話中の飛沫の拡散を防止するために、一般的には不織布や布で作成される衛生用マスクが利用されているが、口元が隠れるため表情が見えない、熱がこもる、息苦しさ等の問題があり、この問題の解消を目的とし、口や鼻から少し間隔を開けたところに透明なシートを配するフェイスガードが存在する(フェイスシールドやシールドマスクとも呼ばれる。)。
既存のフェイスガードは、帽子やヘルメット等を介して頭部で固定するもの、眼鏡フレーム状の折り曲げ部材を備え、眼鏡のように装着するものや、透明シートに耳にかける耳掛け部と、顎に固定する接触部を備えて所望する位置に装着するものが公知となっている。
【0003】
このようなフェイスガードのうち、特許文献1には、「覆い部位の左端部及び右端部を、装着者の頭部の後方を介して繋ぐことの可能な装着用繋ぎ部位と、装着者がこの装着用繋ぎ部位を用いて装着を行った際に、覆い部位と鼻先及び口とを隔離させることを可能にする隔離用部位とを備えている」ものが開示されている。すなわち、半円筒状のフェイスガードを使用者の頭部に固定して、頭部側で大きさを調節する。
また、特許文献2には、「作業者の鼻と両耳に架け渡して顔面に装着する固定具(1)と、該固定具(1)の外側に取り付けられて顔面を覆うシールド(2)と、該シールド(2)の下端部に保持されてシールド(2)の下端と顔面との相互間に生じる隙間を覆うクリーン生地からなる受け部材(3)と、を備え、該受け部材(3)は、シールド(2)の下端に配置される受け部(32)と、シールド(2)の下端から下方に垂れ下がる収容部(33)と、からなることを特徴とするフェイスガード。」(その図1では、眼鏡のフレーム13にフェイスガードが取り付けられている)。
また、特許文献3には、「少なくとも口の顔正面側をカバーする透明部材11と、透明部材11を支持する支持部材12と、支持部材12に取り付けられる、装着者への装着用のゴムバンド13と、支持部材12の内側面から突設されたスペーサ部14a、及びスペーサ部14aの先端から上向きに延設された顎受け部14bを有する顎受け部材14とを装備する」フェイスガードが開示されている(透明シートに耳にかける耳掛け部と、顎に固定する接触部)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3227067号公報
【特許文献2】特許第4040612号公報
【特許文献3】実用新案登録第3182684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のフェイスシールドでは、シールドする部分が口や鼻の位置から離れて配されることから、鼻と口を直接覆うマスク(衛生用マスク)のような機能が期待できないものが多かった。このため、従来のフェイスシールドでは、口を覆うマスクを別途装着する等の対策が必要であった(布製マスクをしたうえで、別途フェースシールドをする。)。また、従来のフェイスガードでは、顔全体を円筒状に覆うものが多く、口や鼻の位置に近づけて装着することが難しかった。なお、合成樹脂製のフェイスシールドを布製マスクのようにして使用するためには、平坦な板状にして加工することが、加工上必要になってくる。また、口元を涼しくしたり、背面側を涼しくしたり、音が聞き取りやすくするなどの加工も必要である。
そして、従来のフェイスガードでは、水分補給の際や飲食をする場合には、その度ごとに帽子やメガネ等から外す必要があったり、一度その装着を外すと、再度同じ位置にぴったりと取り付けることが難しいなどの問題を有する。
また、従来のフェイスガードでは、性別や年齢、個人差による適切な装着位置への調節が困難であったり、特許文献2に開示された内容の場合、普段眼鏡を使用している場合、装着の妨げになったり、特許文献3に開示された内容の場合、不織布や布で作成された衛生用マスクと同様、長時間耳に掛けることで痛みやストレスを生じることも考えられる。また、特許文献1や2に開示されたような顔全体を覆うフェイスガードの場合、嵩張り、重量も大きくなるだけでなく、通気性が悪く、熱溜まりを起こすため、スポーツ等運動時の使用に適さなかった。
【0006】
そこで本発明の目的は、使用者の口や鼻の位置に合わせて正面側シート部材を正確に配置することができ、しかも、水分補給や飲食の際など必要な時には、口や鼻を覆う正面側シート部材を十分に解放することができるようにするとともに、口や鼻を覆う正面側シート部材を顔や鼻に近づけたり離したり、その取り付け角度を簡単に角度変更等を調整可能にする飛沫拡散防止用のフェイスガードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、咳、くしゃみや会話中等の飛沫の拡散を防止する飛沫拡散防止用のフェイスガードにお咳、くしゃみや会話中等の飛沫の拡散を防止する飛沫拡散防止用のフェイスガードにおいて、使用者の口や鼻の顔正面を覆う正面側シート部材と、使用者の顔の側面を覆う左右一対の側面側シート部材とを備え、前記正面シート部材は、口と鼻を覆うマスク型に形成した平坦な板状であり、前記側面側シート部材は、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に着脱自在な着脱機構を備え、前記一対の側面側シート部材は正面シートを顔の正面側周囲を覆う半円形状に保持することを特徴とする。また、本発明は、咳、くしゃみや会話中等の飛沫の拡散を防止する飛沫拡散防止用のフェイスガードにおいて、使用者の口や鼻の顔正面を覆う正面側シート部材と、使用者の顔の側面を覆う左右一対の側面側シート部材とを備え、前記正面側シート部材は、目の部分が解放され、口や鼻の部分のみを覆うマスク型に形成した平坦な板状であり、前記正面側シート部材を半円形状に湾曲させた状態で顔の正面側に配置して前記側面側シート部材により可動可能に連結させていることを特徴とする。
本発明によれば、正面側シート部材と側面側シート部材とを別の部材として構成したので、平坦な板状の正面シート部材を左右一対の側面シートで半円形状に保持することができるようになり、正面側シート部材を鼻や口の形状に合わせた加工が容易にできるようになるとともに(目の部分を開けた布製マスク型にすることもできる)、できるだけ口や鼻の位置に近くに配置することができるようになる。
本発明としては、前記側面側シート部材に、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に着脱自在な着脱機構を備え、前記着脱機能として、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に対する取り付け位置を調整可能な複数段の折り畳み部が設けられ、前記複数段の折り畳み部を選択して折り畳んで、掛止用クリップで折り畳み部を挟み込んで固定することを特徴とする。
本発明によれば、前記複数段の折り畳み部を選択して折り畳んで、掛止用クリップで折り畳み部を挟み込んで固定することにより、前記側面側シート部材の長さを調節することができるので、前記正面側シート部材の顔の位置を調節することができる。
本発明としては、前記正面側シート部材と前記側面側シート部材に対応する連結用穴が形成されるとともに、これらの連結用穴の少なくとも一方が長穴とされて、これらの連結用穴を介して軸部材で連結することにより、軸部材の位置を変更しつつその回転を許容することで、前記側面側シート部材に対して前記正面側シート部材の位置を変更可能にしたり、前記側面側シート部材に対して前記正面側シート部材を角度調整を可能にしたりすることを特徴とする。
本発明によれば、連結用穴の少なくとも一方が他方の穴の位置を変更する長穴とされて、これらの連結用穴を介して軸部材で連結することにより、前記側面側シート部材に対して前記正面側シート部材の位置を変更可能にしたり、前記軸部材を介して、前記側面側シート部材に対して前記正面側シート部材を角度調整を可能にしたりすることができる。すなわち、限られたスペースでも可動距離や角度の大きな調整が可能になる。
【0008】
ここで、「正面側シート部材」とは、咳やくしゃみ、会話中などに発生する飛沫を捕捉し、拡散を防止するというフェイスガード本来の役割を担う部材であり、帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に取り付ける役割を担う側面側シート部材と連結するための正面側の傾斜連結部を備え、正面側の傾斜連結部により「正面側シート部材」が構成されている。また、「側面側シート部材」とは、左右一対で、取付位置である帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段等に固定する役割を担う「折り曲げ部」と、各折り曲げ部の下方に設けられ、前記正面側シート部材(正面側の傾斜連結部)と連結する役割を担う「下方側の連結部」により構成されている。
また、上記「正面側の傾斜連結部」と「下方側の傾斜連結部」にはそれぞれ「第1の連結用穴」と「第2の連結用穴」が穿設されており、この連結用穴を介して「軸部材」で、「正面側シート部材」と「側面側シート部材」が連結されたものが本発明のフェイスガードである。
そして、側面側シート部材を構成する折り曲げ部には、略水平の「周辺折り曲げ部」と、略水平の底辺を第2の周辺折り曲げ部とし、他の三辺を切り抜いて略矩形に形成された「折り曲げ片」が鉛直方向(垂直方向)に交互に複数設けられた構成により、本発明のフェイスガードは、帽子のツバに固定する場合と、眼鏡のテンプル等の掛止手段に固定する場合で、異なった形状の側面側シート部材を備える必要が無く、単一の形状で、例えば上段の周辺折り曲げ部と折り曲げ片を使用して帽子のツバに固定し、下段の周辺折り曲げ部と折り曲げ片を使用して眼鏡のテンプル等の掛止手段に固定することができる。
本発明によれば、使用者は、上記構成のフェイスガードの正面側シート部材を水平方向に湾曲させた状態で使用するので、樹脂製のシートが平板に戻ろうとする力(弾性力)が軸部材を介して側面側シート部材に付勢されることにより、単純な構成でありながら、軸部材を軸に正面側シート部材を回転移動させ、所望する位置で保持することができるので、本発明のフェイスガードを装着した状態での飲食等に支障がない。そして、使用者の年齢や性別、骨格等による個人差があっても、鉛直方向(垂直方向)に複数設けられた周辺折り曲げ部と折り曲げ片のいずれかを選択することにより適切な位置に正面側シート部材を配することができる。
【0009】
本発明としては、前記正面側シート部材の左右に斜め上方に傾斜した上方側の傾斜連結部が設けられ、前記側面側シート部材の斜め下方に傾斜した下方側の傾斜連結部が設けられ、前記上方側と下方側の傾斜連結部の一方には、第1の傾斜角度の長穴が形成され、前記上方側と下方側の傾斜連結部の他方は、これと対応する第2の傾斜角度の長穴が形成されて前記軸部材で連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、使用者の顔の形状としては、一般的に楕円形状に認識できるところ、顔の側方の側面側シート部材から正面側シート部を動かすときに、斜め方向の連結部を設けて、前記連結用の長穴を介して操作することにより、最も可動範囲が大きく様々な個人差に対応できる構成である。
【0010】
本発明としては、前記正面側シート部材の連結用穴と前記側面側シート部材の連結用穴とは、所定角度に傾斜させた第1の傾斜角度の長穴と、所定角度に傾斜させた第2の傾斜角度の長穴とで構成され、かつ、互いに交差して前記軸部材で連結されていることを特徴とする。
本発明の連結用の長穴と軸部材により、使用状態を側面から見たときに、斜め横方向や斜め縦方向に正面側シート部材を移動させることが可能となり、より広範な個人差に対応することができる飛沫拡散防止用のフェイスガードとなる。
また、連結用の長穴を設ける向きにも特徴があり、正面側の傾斜連結部及び/又は、下方側の連結部の面積を有効利用できるように、所定角度傾斜させた向きになるように設けられている。これにより、水平方向、又は、鉛直方向(垂直方向)に設けられた連結用の長穴に比べて広範な正面側シート部材の位置調節が可能となる。なお、水平方向や垂直方向に設けられている場合でも、正面側シート部材を装着した場合、顔の形状に合わせてやや斜めに装着される場合でも対応可能である(図15(a)(b))。また、正面側シート部材は、顔に向けて装着するときは、半円形状に湾曲させて使用することで、平板状に戻ろうとする弾性力が側面側シート部材に付勢され、連結用の長穴に配される軸部材は、不使用状態で適度な強度で固定されていなくても、使用状態では正面側シート部材の湾曲度合いに応じて強い固定状態が得られることとなる(図9(b))。
【0011】
本発明としては、正面側シート部材の端部に、その一部を使用者の顔面側に折り曲げるための周辺折り曲げ部が設けられていることを特徴とする。ここで、前記周辺折り曲げ部は、鼻の部分を除いて、その左右に波形で形成したり、又は、フェイスマスク型に形成したり、その周辺に前記周辺折り曲げ部を設けて、接触しないマスク型の正面側シート部材として構成することができる。
本発明によれば、正面側シート部材の形状維持機能に加え、単純なシート状の正面側シート部材のフェイスガードと比較し、飛沫の拡散を防止する効果が増大する。
【0012】
また、本発明としては、前記側面側シート部材に、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に着脱自在な着脱機構を備え、前記着脱機能として、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に対する取り付け位置を調整可能な複数段の折り畳み部が設けられ、前記複数段の折り畳み部を選択して折り畳んで、掛止用クリップで折り畳み部を挟み込んで固定することを特徴とする。
本発明によれば、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に対する取り付け位置を調整可能な複数段の折り畳み部が設けられているので、帽子やメガネ等の身回り装着品に対して取り付け位置を調節したり、又は、前記正面側シート部材の装着位置を調節することができる。
また、本発明としては、前記側面側シート部材の折り畳み部は、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に対して断面U字状に折り返して、掛止用クリップで挟み込む構造であるか、又は、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に対して断面L字状に折り曲げて、掛止用クリップで挟み込む構造であることを特徴とする。
本発明によれば、前記側面側シート部材の折り畳み部は、使用者の帽子のツバや眼鏡のテンプル等の掛止手段に対して兼用可能であり、断面U字状に折り返したり、断面L字状に折り返して、両者に対して同じような掛止方法で掛止用クリップで挟み込むことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、本発明によれば、正面側シート部材と側面側シート部材とを別の部材として構成したので、平坦な板状の正面シート部材を左右一対の側面シートで半円形状に保持することができるようになり、正面側シート部材を鼻や口の形状に合わせた加工がし易くできるとともに、正面側シールド部材の可動範囲を大きくすることができるようになる。また、連結用穴の少なくとも一方が長穴とされて、これらの連結用穴を介して軸部材で連結することにより、軸部材の位置を変更しつつその回転を許容することで、前記側面側シート部材に対して前記正面側シート部材の位置を変更可能にしたり、前記軸部材を介して、前記側面側シート部材に対して前記正面側シート部材を角度調整を可能にしたりすることができる。また、前記複数段の折り畳み部を選択して折り畳んで、掛止用クリップで折り畳み部を挟み込んで固定することにより、前記側面側シート部材の長さを調節することができるので、前記正面側シート部材の顔の位置を調節することができる。
したがって、簡易な構成でありながら、使用者の年齢や性別、骨格等の個人差を問わず単一サイズで使用でき、装着による痛みやストレスもなく、スポーツ等運動時の使用に堪えるとともに、装着状態を維持しながら、正面側シート部材の位置を調節するだけで水分補給も可能となるフェイスガードを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施の形態のフェイスガードを示す概要図である。
図2】本実施の形態の使用状態を示す参考図である。
図3】本実施の形態の正面側シート部材を説明する正面図である。
図4】本実施の形態の側面側シート部材を説明する正面図である。
図5】本実施の形態の折り曲げ部を示す参考図である。
図6】本実施の形態の折り曲げ部を示す参考図である。
図7】本実施の形態の連結部を説明する正面図である。
図8】本実施の形態の組立て状態を示す斜視図である。
図9】本実施の形態の正面側シート部材位置調節機構における軸部材の拡大図である。
図10】本実施の形態の正面側シート部材の位置調節可能範囲を示す図である。
図11】本実施の形態の正面側シート部材の回転移動範囲を示す図である。
図12】他の実施の形態を示す正面図である。
図13】他の実施の形態を示す正面図である。
図14】他の実施の形態を示す正面図である。
図15】上記各実施の形態の連結用の長穴の例を示す正面図である。
図16(a)】上記各実施の形態の正面側シート部を回転した動作を説明する例を示す写真を基に説明する図である。
図16(b)】上記各実施の形態の正面側シート部を回転した動作を説明する例を示す写真を基に説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を適用した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施形態に係るフェイスガード100を示す正面図(a)及び、斜視図(b)であり、不使用時の平板な状態を示している。図2はフェイスガード100の使用状態を示す斜視図であり、帽子HのツバHbに固定する場合(a)、眼鏡GのテンプルGtに固定する場合(b)を示している。
本発明の実施形態に係るフェイスガード100は、使用者の鼻及び、口元から一定の距離をおいて隔離された状態で、咳やくしゃみ、会話で発生する飛沫の拡散を防止する正面側シート部材1Sと、使用者の帽子HのツバHbや、眼鏡GのテンプルGtに取り付ける側面側シート部材2A(2Al,2Ar)が分離しており、前記正面側シート部材1Sと、前記側面側シート部材2A(2Al,2Ar)を接続する連結部Cを介して一体となっている(図1)。
【0017】
図3は、本発明の実施形態における、フェイスガード100を構成する正面側シート部材1Sを示す正面図である。
正面側シート部材1Sは、装着の際、少なくとも鼻と口元を覆うもので、湾曲動作に耐えられ、加工が容易な薄型・透明な合成樹脂製のシートが使用されている。目の部分は、解放されている。そして、正面側シート部材1Sは、側面側シート部材2Al,2Arと組み合わせて使用されるが、顔を覆う領域はできるだけ少なくして構成されている。これらは、不織布製、布製の衛生用マスクとは異なり、装着時、使用者の表情が見え、さらに適度な強度を持ちながら軽量な正面側シート部材1Sとなるものであるが、形状としては、布製等のフェイスマスクの形状に似せている。この少なくとも鼻及び口元を覆う形状により、眼鏡をかけた使用者であっても、正面側シート部材1Sと眼鏡が干渉する等の不具合がなく、視界を良好に保つことができるのみならず、口元を涼しくしたり、背面側を涼しくしたり、音が聞き取り易い形状に加工している。また、正面側シート部材1Sを取り外して、何度でも洗浄して、繰り返ししようすることができる。
材質はアクリル(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)等、種々考えられるが、特に制限されるものではない。これらの材料で構成される正面側シート部材1Sは、一枚板を切り取って形成されるもので、板状にして運搬可能であり、カバンに入れても嵩張るようなことはなく、加工が容易である。使用時には、使用者の顔を覆うように水平方向に湾曲させて(半円形状にして)使用される。
そして、一体成型された正面側シート部材1Sは、飛沫の飛散・拡散を防止する正面側シート部材本来の役割を担う正面シールド部Sと、その左右端に、後述する側面側シート部材2A(2Al,2Ar)と接続する役割を担う左右の傾斜連結部Scに分けられる。なお、傾斜連結部Scと後述する側面側シート部材2Al,2Arの下方側の傾斜連結部Acは、図を基にした説明が明確になるように便宜上、正面側シート部材1Sと異なる着色されているが、実際は、視界の妨げにならないよう、無色透明のシート材で構成することもできる。
また、正面側シート部材1Sの端部には、ミシン目等で成型された複数の周辺折り曲げ部1bが設けられ、前記周辺折り曲げ部1bに沿って、使用者の顔側(内側)に折り曲げることで、正面側シート部材1Sの形状維持、強度増が図られるとともに、口や鼻の部分を覆う正面シールド部Sの形状を形成しているので、飛沫の飛散を防止する効果が増大する。
ここで、本実施の形態では、正面側シート部材1Sと側面側シート部材2Aとは、別部材としたため、正面側シート部材1Sを布製マスクのように加工することができ、正面シールド部Sを口や鼻に対応する形状に加工することができるように。このため、前記正面側シート部材1Sの口や鼻の部分を覆う部分の正面シールド部Sの位置に布製マスクと取り付けたり、布製の生地などを取り付けて使用することができる。
【0018】
図4は、本発明の実施形態における、フェイスガード100を構成する側面側シート部材2Aを示す正面図である。側面側シート部材2Aは、左右一対(2Al、2Ar)で、上記正面側シート部材1Sと同様の材質で構成されているが、正面側シート部材1Sと側面側シート部材2Al,2Arの材質が相互に異なっているものについて、本発明の範囲を逸脱するものではない。
側面側シート部材2Al,2Arは、使用時に帽子のツバHbや眼鏡のテンプルGtに固定する役割を担う折り曲げ部Afと、前記折り曲げ部Afの下方、上述の正面側シート部材S1の左右に設けられた傾斜連結部Scに対応する位置に設けられた下方側の傾斜連結部Acによって構成されている。
折り曲げ部Afには、略水平方向に、ミシン目等で成型された折り曲げ片Abとともに、打ち抜かれて折り曲げ部Afを貫通する切り抜き線Aclと折り曲げ片Absによって形成された略矩形の折り曲げ片Ad(図4における破線で示した部分)が交互に複数設けられており、図5図6に示すように、一つの折り曲げ片Adを折り曲げて、帽子のツバHbや眼鏡のテンプルGtにクリップKで挟み込むようにして固定する。すなわち、切り抜き線Aclを形成してその切り抜き線Ac1から折り曲げ片Adの一部を突出させることができ(テンプルGtを介して折り返すと、折り曲げ片Adの突出方向が逆になる。)、その突出状態を掛止用クリップKにより挟持することで固定する(図6(c))。
図4に示すように、折り曲げ部Afにおける複数の折り曲げ片Abと複数段の折り曲げ片Adが鉛直方向(垂直方向)に交互に複数設けられていることで、帽子のツバHbに固定する場合と、眼鏡GのテンプルGtに固定する場合で異なった形状のものを準備する必要が無く、単一の形状で足りる。なお、折り曲げ部Afでは、三角形状に形成されて、上方側ほど狭い形状(三角形状)になっているので、最初の上方側の折り畳み部は極めて折り畳みやすくなっている。そして、U字状に二つ折りで曲げて、掛止クリップKで掛止すると、傾斜連結部である折り畳み部Acその長さが短くなって、正面側シート部材1Sの可動範囲(長さ)を調節することができる。
【0019】
図7は、正面側シート部材1Sの傾斜連結部Sc及び、一対の側面側シート部材2Al,2Arの下方側の傾斜連結部Acについて説明するための正面図であり、正面側シート部材1Sの左右端に設けられた傾斜連結部Scは、正面シート部材Sと、実際は一連一体であり、一対の側面側シート部材2Aの下方、前記正面側シート部材1Sの左右の傾斜連結部Scに対応する位置に設けられた傾斜連結部Acも折り曲げ部Afと一連一体であるが(図1参照)、説明の便宜上それぞれを区別して表している。
正面側シート部材1Sにおける左右端の傾斜連結部Scには、後述する軸部材Jの形状(サイズ)に応じた連結用の長穴Soが設けられている。この連結用の長穴Soは、正面側シート部材1Sの左右の傾斜連結部Scにおいて、長手方向の両端が左下方と右上方となるように設けられており、本実施の形態では水平(Ea)に対して約10度ほど傾斜している(図中θ1)。これは、正面側シート部1Sを側方の傾斜連結部Acを起点に操作するときに、顔の形状(楕円形状)や顔の動きに調和した動きができるようになる。すなわち、軸部材の位置を変更しつつその回転を許容することで、限られたスペースでより長い可動する範囲(移動距離)としたり角度調整が可能になる。 なお、正面側シート部材1Sの右端の左右の傾斜連結部Sc及び、連結用の長穴Soは、正面側シート部材1Sの中央を通る対称の軸Xに対して、左端の傾斜連結部Sc及び連結用の長穴Soと線対称に表される。
一対の側面側シート部材2Al、2Arにおけるそれぞれの傾斜連結部Acには、正面側シート部材1Sにおける左右の傾斜連結部Scと同様に、後述する軸部材Jの形状(サイズ)に応じた連結用の長穴Aoが設けられている。一対の側面側シート部材2Aのうち、左側の側面側シート部材2Alにおいて、連結用の長穴Aoは、長手方向の両端が傾斜連結部Acの左上方と右下方となるように設けられており、本実施の形態では水平(Ea)に対して約25度ほど傾斜している(図中θ2)。
他方、右側の側面側シート部材2Arの傾斜連結部Acと連結用の長穴Aoは、正面側シート部材1Sの中央を通る鉛直方向(垂直方向)の軸Xに対して、左側の傾斜連結部Ac及び連結用の長穴Aoと線対称に表される。なお、前記正面側シート部材1Sの連結用穴Soと前記側面側シート部材2Al,2Arの連結用穴Aoとは、水平方向を基準にして傾斜させた第1の傾斜角度の長穴Aоと、垂直方向を基準にして傾斜させた第2の傾斜角度の長穴Soとで構成することもできる。連結用の長穴SoとAoに傾斜があることにより、連結用の長穴が設けられている傾斜連結部ScとAcの面積に対し、長手方向の長さを連結用の長穴を鉛直方向(垂直方向)または、水平方向の長穴に比べて長く設定することができるので、限られたスペースでも、より広範な位置調節に貢献する。
【0020】
軸部材J(Jm、Jf)は、図8に示すように、上述の正面側シート部材1Sにおける左右の傾斜連結部Scに設けられた連結用の長穴Soと、一対の側面側シート部材2Aにおける傾斜連結部Acに設けられた連結用の長穴Aoを介して、正面側シート部材1Sと側面側シート部材2Al,2Arを結合して、軸部材Jの位置を変更しつつその回転を許容することで、本実施の形態のフェイスガード100を完成させる。図7の例では、上記連結用の長穴Ao、Soは水平方向を基準に所定角度傾斜させており、それぞれを交差させるように連結することで、軸部材の移動を広範囲なものにしている。
軸部材Jには、カシメ、ハトメ、リベットなど適宜選択可能である。
このような軸部材J(Jm、Jf)が側面側シート部材2A(Al,2Ar)及び、正面側シート部材1Sが接する部分にワッシャーWを追加すると、正面側シート部材1Sの移動がよりスムーズになる(図9(a))。しかし、本実施の形態では、正面側シート部材1Sを使用者の顔に沿わせるように水平方向に湾曲させると、前記正面側シート部材1Sが平板に戻ろとする弾性力が側面側シート部材2Aを外側に付勢し、ワッシャーWがなくとも、側面側シート部材2Al,2Arと、正面側シート部材1S、軸部材Jmが接する部分に生じる隙間をなくことができる(図9(b))。
【0021】
上述した傾斜連結部と軸部材Jにより、正面側シート部材の位置を調節することが可能となるシールド位置調節機構を構成し、その調節(移動)範囲は図10に示すように、連結用の長穴SoとAoの長手方向の長さ、水平に対する傾斜によって規定される。すなわち、図10において、水平方向と垂直方向に各々所定H1,H2の距離を移動させることができる。そして、交差する長穴に対する軸部材Jの位置を調節することで、顔にできるだけ近づけた設定が可能である(図16(a)(b))。
さらに、この機構により、図11に示すように、使用者がフェイスガード100を装着した状態で飲食する場合などを想定し、正面側シート部材1Sを、軸部材Jを軸に大きく回転移動させることも可能となり、正面側シート部材S1を角度θ3が約90℃回転可能である。
本実施の形態のフェイスガード100は、正面側シート部材1S、側面側シート部材2Al,2Arに薄型・透明な合成樹脂製のシートが使用されており、正面側シート部材1Sを湾曲させた状態で、折り曲げ部Afにより帽子のツバHb又は、眼鏡のテンプルGtに取付けられることにより、前記正面側シート部材1S(合成樹脂製のシート)に平板に戻ろうとする力(弾性力)が付勢されており、シールド位置調節機構が簡易な構成でありながら、所望する位置にしっかりと維持できる。
ここで、一方の連結用穴Ao,Soの組み合わせ例としては、互いに複数本で形成しても良く(図15(a))、互いの長さは異なっていても良く(図15(b))、直線状のものに限らず、湾曲したものであってよい(図15(c)(d))。そして、上記連結用穴の端部や中途部に軸部材Jの形状に半円形状の停止部分RcやL字状のロック停止部分(停止用の溝)を設けたりすることで、所定地での艇を確実にすることができる(図15(e)に示すように、連結用の長穴SoとAoの内側に複数の溝を設ける。)。なお、正面側シート部材1S等は湾曲して使用されるので、連結用の長穴SoとAoの箇所やロック停止位置Rcに軸部材Jが位置していても、確実な固定状態が得られる。
【0022】
上述のように、側面側シート部材2Al,2Arを構成する折り曲げ部Afの構成により、帽子のツバHbと眼鏡のテンプルGtのどちらに固定するかを選択するだけでなく、年齢・性別等、使用者の個人差に応じ、正面側シート部材1Sの大まかな位置調節を行い、その後、位置調節機構により微妙な位置調節を行うことで適切な位置にフェイスガード100に配することができるとともに、フェイスガード100を装着したままで、使用者が飲食することも可能となる。
【0023】
(その他の実施の形態)
本発明の別の実施の形態として、図12に示すようなフェイスガード200が想到可能である。上述の第1の実施の形態では、正面側シート部材2Sの左右の傾斜連結部Scと、側面側シート部材3Al,3Arの傾斜連結部Acに設けられた、連結用の長穴So、Aoが、穴Sh、Ahに替わったものであり、軸部材Jを軸にした、正面側シート部材1Sの回転移動は可能だが、正面側シート部材1Sの位置調節は、側面側シート部材2Al,2Arを構成する折り曲げ部Afに鉛直方向(垂直方向)に折り曲げ片Abを挟んで複数設けられた複数段の折り曲げ片Adのどの部分を用いて、帽子のツバHbや眼鏡のテンプルGtに固定するかを選択することでのみ可能となる。
また、図13に示すように、上述の第1の実施の形態のうち、正面側シート部材3Sに設けられた連結用の長穴Soを穴Shに置換するフェイスガード300、図14に示すように、前記フェイスガード300と反対に、側面側シート部材5Al,5Arに設けられた連結用の長穴Aoを穴Ahに置換するフェイスガード400も実施可能で、正面側シート部材4Sの位置調節範囲は、第1の実施の形態よりも小さくなるが、細やかな調節が可能である。
また、本実施の形態では、掛止手段として、頭に装着する掛止手段としては、はちまきやバンダナ等でもよく、また、側面側シート部材2A,3Aを耳に掛止するように加工して使用することもできる。
【符号の説明】
【0024】
100,200,300,400 飛沫拡散防止用のフェイスガード、
1S,2S 正面側シート部材、 1b 周辺折り曲げ部、
S 正面シールド部、
G 眼鏡、 Gt 眼鏡のテンプル(掛止手段)、
H 帽子、 Hb 帽子のツバ(掛止手段)、
Rc 半円形状の停止部分(軸部材のロック停止部)、
Sc 正面側シート部材における傾斜連結部(正面側の傾斜した連結部)、
Sh 正面側シート部材における連結用穴(連結用の長穴)、
So 連結用穴、
A,2Al,2Ar 側面側シート部材、
Ab 側面側シート部材における折り曲げ片、
Abs 側面側シート部材における折り曲げ片、
Ac 側面側シート部材における傾斜連結部、
Ad 側面側シート部材における折り曲げ片、
Acl 側面側シート部材における切り抜き線、
Af 側面側シート部材における折り曲げ部、
Ah,Ao 連結用穴(連結用の長穴)、
J,Jm 軸部材、
K 掛止用クリップ、
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16(a)】
図16(b)】