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  • 特開-液垂れ防止具および容器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022074410
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】液垂れ防止具および容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/20 20060101AFI20220511BHJP
   B65D 23/00 20060101ALN20220511BHJP
【FI】
B65D25/20 J
B65D23/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020184419
(22)【出願日】2020-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】520431421
【氏名又は名称】株式会社テクノロジーポート
(74)【代理人】
【識別番号】110000512
【氏名又は名称】特許業務法人山田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川山 大地
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA09
3E062AB02
3E062BA02
3E062BB06
3E062KA10
(57)【要約】
【課題】簡便な仕組みで液垂れを好適に防止し得る液垂れ防止具および容器を提供する。
【解決手段】液体Lを収容した容器1の開口部1cの下方に、開口部1cから流下する液体Lを受け止める本体部2aを取付可能に構成する。本体部2aは、吸液性を有する素材を備えて構成する。本体部2aは、伸縮性を有する環状の素材を備えて構成することができる。本体部2aに取り付けられる装飾部2bを備えてもよい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容した容器の開口部の下方に、前記開口部から流下する液体を受け止める本体部を取付可能に構成されていること
を特徴とする液垂れ防止具。
【請求項2】
前記本体部は、吸液性を有する素材を備えて構成されていること
を特徴とする請求項1に記載の液垂れ防止具。
【請求項3】
前記本体部は、伸縮性を有する環状の素材を備えて構成されていること
を特徴とする請求項1または2に記載の液垂れ防止具。
【請求項4】
前記本体部は、前記容器の表面に粘着するシール部を備えて構成されていること
を特徴とする請求項1または2に記載の液垂れ防止具。
【請求項5】
前記本体部は、前記容器の外周に取付可能に構成されたリング状の硬質のクリップ部と、
該クリップ部に取り付けられた軟質の弾性部とを備えて構成されていること
を特徴とする請求項1または2に記載の液垂れ防止具。
【請求項6】
前記本体部に取り付けられる装飾部を備えたこと
を特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の液垂れ防止具。
【請求項7】
前記容器は飲料瓶であること
を特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の液垂れ防止具。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の液垂れ防止具を適用したことを特徴とする容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、瓶等の容器の注ぎ口から液体が垂れることを防止するための器具、および該器具の適用された容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、瓶や缶等の容器に収容されている液体を容器外に注ぐ場合、直立した状態で置かれている容器を傾け、該容器の上部に設けられている開口部を、容器内に収められた液体の液面より下方に位置させ、これにより前記開口部から液体を自重によって流下させ、然る後に容器を再び直立させるという手順により行われる。
【0003】
ここで、液体を流下させる際に液体が前記開口部に付着するが、その後、に容器を直立させる際、前記開口部に付着した液体が前記容器の外面を流下して容器の底面に達し、容器の置かれた場所を汚してしまうという問題(以下、本明細書では「液垂れ」と称する)があった。
【0004】
こうした液垂れを防止するための技術はこれまでにも種々創案されており、例えば、下記の非特許文献1に掲載された製品が実用化されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Noro Studio"Noro Shop"、[online]、オンラインショップ、[令和2年10月25日検索]、インターネット<URL:https://foodetdesign.com/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、液垂れという現象そのものは古くから知られ、これを解決する試みも数多く行われているにもかかわらず、現在のところ、これを簡便な仕組みで安価に解決し得るような技術が広く普及するには至っていない。上記非特許文献1に記載されている製品(容器の開口部が内側の注ぎ口と外側の液受け口とを備えた二重構造となっており、容器を傾けて内側の注ぎ口から液体を注いだ後、容器を直立させると、前記注ぎ口に付着した液体は、前記注ぎ口の外壁を伝い落ちるか、外側の前記液受け口に滴下して前記液受け口の内壁を伝い落ち、容器内部に戻るようになっている)にしても、実際上、使い途は限定される。例えば、注ぎ口に同様の仕組みを備えた瓶を飲料瓶や調味料用の瓶として製造し、内容物の詰められた状態で販売する、といった形態には向かない。開口部の構造が複雑で密封がしにくく、また製造にコストがかかるため使い捨てをするには高価すぎるからである。
【0007】
本発明は、斯かる実情に鑑み、簡便な仕組みで液垂れを好適に防止し得る液垂れ防止具および容器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、液体を収容した容器の開口部の下方に、前記開口部から流下する液体を受け止める本体部を取付可能に構成されていることを特徴とする液垂れ防止具にかかるものである。
【0009】
本発明の液垂れ防止具において、前記本体部は、吸液性を有する素材を備えて構成することができる。
【0010】
本発明の液垂れ防止具において、前記本体部は、伸縮性を有する環状の素材を備えて構成することができる。
【0011】
本発明の液垂れ防止具において、前記本体部は、前記容器の表面に粘着するシール部を備えて構成することができる。
【0012】
本発明の液垂れ防止具において、前記本体部は、前記容器の外周に取付可能に構成されたリング状の硬質のクリップ部と、該クリップ部に取り付けられた軟質の弾性部とを備えて構成することができる。
【0013】
本発明の液垂れ防止具は、前記本体部に取り付けられる装飾部を備えることができる。
【0014】
本発明の液垂れ防止具において、前記容器は飲料瓶とすることができる。
【0015】
また、本発明は、上述の液垂れ防止具を適用したことを特徴とする容器にかかるものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の液垂れ防止具および容器によれば、簡便な仕組みで液垂れを好適に防止するという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の液垂れ防止具の第一実施例の形態を示す斜視図である。
図2】第一実施例の液垂れ防止具の使用状態を示す斜視図である。
図3】本発明の液垂れ防止具の第二実施例の形態を示す斜視図である。
図4】第二実施例の液垂れ防止具の使用状態を示す斜視図である。
図5】本発明の液垂れ防止具の第三実施例の形態を示す斜視図である。
図6】第三実施例の液垂れ防止具の使用状態を示す斜視図である。
図7】本発明の第四実施例の液垂れ防止具の形態および使用状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0019】
図1図2は本発明の実施による液垂れ防止具および容器の形態の一例(第一実施例)を示している。ここでは液垂れ防止具を適用する対象の容器として、飲料を収容する瓶(飲料瓶)1を想定している。
【0020】
本第一実施例の液垂れ防止具2は、図1に示す如く、吸液性と伸縮性を備えた環状の本体部2aと、該本体部2aに取り付けられた装飾部2bを備えて構成されている。本体部2aは、例えばヘアゴムのように、伸縮性のある芯材に吸液性のある繊維質の素材を巻きつけた構成としてもよいし、あるいはスポンジゴムのように、伸縮性と吸液性を兼備した一種類の素材で構成することもできる。
【0021】
装飾部2bは、本体部2aに対し取付可能な構造(取付部)2cを備えた部品であり、本体部2aと共に瓶1に取り付けられることで、瓶1を装飾するほか、各種の視覚的な情報を付加する機能を有する。取付部2cとしては、ここでは紐状の本体部2aを通すフック状の構造を例示しているが、本体部2aに対し取付可能であればどのような構造を採用してもよい。尚、装飾部2bの具備は本発明の実施にとって必須ではない。
【0022】
液垂れ防止具2の取り付けられる瓶1は、例えば図2に示す如く、円筒状の胴部1aと、該胴部1aから縮径しつつ上方へ伸びる首部1bと、該首部1bの上端に設けられた開口部1cを備えて構成され、内部には飲料である液体Lが収容されている。
【0023】
液垂れ防止具2は、この瓶1における開口部1cの下方の位置(ここに示した例では、首部1bの適当な高さ)に本体部2aを巻き掛けるようにして取り付けられる。すなわち、液垂れ防止具2の本体部2aは、外力の加わらない状態において、瓶1のうち少なくとも一部の外周より小さい全周を有するような寸法に設定されており、本体部2aを伸ばして瓶1に巻き掛けることで、元の長さに収縮しようとする弾発力によって瓶1の一箇所に固定される。こうして、液垂れ防止具2は、本体部2aを容器1の適当な位置に簡単に取り付けることができるようになっている。
【0024】
このようにして瓶1に液垂れ防止具2を取り付けると、瓶1を傾けて瓶1内に収容された液体Lを瓶1外に注いだ後、瓶1を直立させた際、開口部1cに付着した液体Lの一部が首部1bの外壁を伝って流れ落ちても(図2中の破線の矢印参照)、該液体Lは、首部1bの途中の液垂れ防止具2が取り付けられた位置において本体部2aに受け止められてそこで止まり、底部1dにまでは達しない。こうして、瓶1の置かれた場所(テーブルの表面等)が液体Lで汚れることを防ぐことができる。
【0025】
ここで、液垂れ防止具2の本体部2aは吸液性を備えた素材で構成されているので、本体部2aに受け止められた液体Lは本体部2aに吸収され、これにより、液体Lが液垂れ防止具2の取り付けられた位置を超えて流下してしまうことを一層効果的に防ぐことができる。また、液垂れ防止具2の本体部2aに吸収された液体Lは、そのまま本体部2aの素材に浸透し、さらに時間の経過と共に蒸発するので、一度程度の液垂れでは液垂れ防止具2の吸液能力が限界に達することはなく、瓶1に装着したままの状態で複数回にわたり使用することができる。
【0026】
また、ここに示した例の場合、液垂れ防止具2は瓶1の全周に本体部2aを巻きつける形で設けられているので、瓶1から液体Lを注ぐ際、向きに注意する必要がない。すなわち、開口部1cの周方向におけるどの位置に関しても、その下方に液垂れ防止具2の本体部2aが位置しているので、開口部1cのどの位置からでも流下する液体Lを受け止め、液垂れを防ぐことができる。
【0027】
また、液垂れ防止具2は、このような液垂れ防止という本来の機能のほか、瓶1に視覚的な情報を付加し、瓶1の視認性を高めるという効果をも有する。液垂れ防止具2を取り付けられた瓶1は、そのこと自体により他の瓶との間で識別性が付与されるし、また、本体部2aの色や模様等を瓶1毎に変更することで、液垂れ防止具2を取り付けられた複数の瓶1同士を区別することもできる。こうして、瓶1の所有者や、内容物である液体Lの種類といった情報を瓶1に付加することができる。さらに、装飾部2bを活用することにより、付加する情報の質や量を増すこともできる。例えば文字情報を書き込むタグとして装飾部2bを設け、より詳細な情報を書き込むこともできる。より具体的には、液体Lとして飲料を封じた瓶1に関し、店舗においてボトルキープを行う際、顧客の氏名等を書き込むといった使い方も可能である。むろん、そのように情報を付加する目的でなく、単に外観上の装飾として装飾部2bを設けてもよい。
【0028】
このような液垂れ防止具2は、簡単な構造であり、安価で製造できるので、瓶1毎に使い捨てをすることができる。もちろん、ある瓶1で使用の終わった液垂れ防止具2を別の瓶1で再利用してもよい。
【0029】
また、液垂れ防止具2は、これ自体を独立した製品として販売してもよいし、あるいは図2に示す如く、液垂れ防止具2を瓶1に取り付けた「液垂れ防止機能を有する瓶」という形態での販売も可能である。
【0030】
以上のように、上記本第一実施例の液垂れ防止具2は、液体Lを収容した容器(瓶)1の開口部1cの下方に、開口部1cから流下する液体Lを受け止める本体部2aを取付可能に構成されている。このようにすれば、容器1の外壁を伝って流れ落ちる液体Lが液垂れ防止具2の取り付けられた位置で止まることにより、液垂れを防止することができる。また、瓶1の視認性を高めることもできる。
【0031】
また、本第一実施例の液垂れ防止具2において、本体部2aは、吸液性を有する素材を備えて構成されている。このようにすれば、容器1の表面を流下する液体Lを吸収することで、より効果的に液垂れを防止することができる。
【0032】
また、本第一実施例の液垂れ防止具2において、本体部2aは、伸縮性を有する環状の素材を備えて構成されている。このようにすれば、本体部2aを容器1の適当な位置に簡単に取り付けることができる。
【0033】
また、本第一実施例の液垂れ防止具2は、本体部2aに取り付けられる装飾部2bを備えている。このようにすれば、液垂れ防止具2の取り付けられた容器1に対し、より多くの情報を付加することができる。
【0034】
また、本第一実施例の液垂れ防止具2において、容器1は飲料瓶としている。このようにすれば、飲料瓶である容器1に関して上述の作用効果を奏することができる。
【0035】
また、本第一実施例においては、上述の液垂れ防止具2を容器1に適用しているので、容器1に関し、同様の作用効果を奏することができる。
【0036】
したがって、上記本第一実施例によれば、簡便な仕組みで液垂れを好適に防止し得る。
【0037】
図3図4は本発明の第二実施例による液垂れ防止具および容器の形態を示している。液垂れ防止具を適用する対象の容器としては、上記第一実施例(図2参照)と同様、飲料を収容する瓶(飲料瓶)1を想定している。
【0038】
図3に示す如く、本第二実施例の液垂れ防止具3は、本体部3aに、スポンジや布、紙等の吸液性を有する素材で構成された吸液部3bを備えており、該吸液部3bの一面には、粘着性のシール部3cを備えている。ここに示した例では、吸液部3bは長方形状に形成されたシート状の部材であり、シール部3cは、吸液部3bの片面に設けられた粘着面である。
【0039】
液垂れ防止具3は、例えば販売時においてはシール部3cを覆うように剥離紙(図示せず)を備えており、使用時には、シール部3cから前記剥離紙を剥がし、図4に示す如く、瓶1における開口部1cの下方の適当な位置(ここに示した例では、首部1bの適当な高さ)の表面に、シール部3cを粘着させて本体部3aを固定する。こうして、液垂れ防止具3は、本体部3aを容器1の適当な位置に簡単に取り付けることができ、上記第一実施例(図1図2参照)と同様、瓶1の開口部1cから表面を伝っての液垂れを防止することができるようになっている。
【0040】
尚、本第二実施例の液垂れ防止具3の場合、瓶1の表面に貼り付けて使用するという性質上、使い捨てにするのが簡便である。また、液垂れ防止具3単体での販売のほか、液垂れ防止具3を取り付けた瓶1の状態での販売も可能である。また、このような構成の液垂れ防止具3は、対象とする容器(瓶)1の寸法や形状に合わせ、適当な寸法や形状に切って使うこともできる。また、ここでは図示を省略したが、本体部3aに装飾部を別途備えてもよい。
【0041】
以上のように、上記本第二実施例の液垂れ防止具3において、本体部3aは、容器(瓶)1の表面に粘着するシール部3cを備えて構成されている。このようにすれば、本体部3aを容器1の適当な位置に簡単に取り付けることができる。
【0042】
その他の構成や作用効果については上記第一実施例と同様であるため説明を省略するが、本第二実施例によっても、簡便な仕組みで液垂れを好適に防止し得る。
【0043】
図5図6は本発明の第三実施例による液垂れ防止具および容器の形態を示している。液垂れ防止具を適用する対象の容器としては、上記第一および第二実施例(図2および図4参照)と同様、飲料を収容する瓶(飲料瓶)1を想定している。
【0044】
図5に示す如く、本第三実施例の液垂れ防止具4は、全体としてリング状をなす本体部4aを備えており、該本体部4aは、クリップ部4bと、該クリップ部4bの内周に設けられた弾性部4cとを備えて構成されている。
【0045】
プラスチック樹脂等の硬質の素材で形成されたクリップ部4bは、半円弧状の一対の部品(半割体4dとする)が組み合わされて一個のリング状の形状をなしている。一対の半割体4dは、一端に設けられたヒンジ部4eにおいて互いに開閉可能に連結されており、半割体4dにおけるヒンジ部4eの反対側にあたる他端側には、互いに係止可能な係止部4fが設けられている。各半割体4dの内周には、スポンジゴム等の軟質で且つ吸液性を有する素材で形成された弾性部4cが取り付けられている。
【0046】
液垂れ防止具4を瓶1に対して使用する際には、半割体4dをヒンジ部4eを中心に互いに開いてから、図6に示す如く、瓶1における開口部1cの下方の適当な位置(ここに示した例では、首部1bの適当な高さ)に、一対の半割体4dで瓶1を挟み込むようにして取り付け、続いて係止部4f同士を係止することで、本体部4aを瓶1の外周に取り付ける。瓶1のうち、弾性部4cの内周よりも僅かに大きい外周を有する部分に、このように液垂れ防止具4を取り付けると、弾性部4cは変形しつつ内周面において瓶1の表面に当接する一方、外周面からは硬質のクリップ部4bにより径方向内側に圧縮される。その結果、弾性部4cは、元の形状に戻ろうとする弾発力により瓶1の表面に押し付けられ、摩擦力により瓶1に固定される。こうして、液垂れ防止具4は、本体部4aを容器1の適当な位置に簡単に取り付けることができ、上記第一実施例(図1図2参照)および第二実施例(図3図4)と同様、瓶1の開口部1cから表面を伝っての液垂れを防止することができるようになっている。
【0047】
尚、本第三実施例の液垂れ防止具4の場合、瓶1に対する取付け・取外しが簡便に構成されているので、一回の使用が終了したら、取り外して使い回しするのが便利である。また、液垂れ防止具4単体での販売のほか、液垂れ防止具3を取り付けた瓶1の状態での販売も可能である。また、ここでは図示を省略したが、本体部4aに装飾部を別途備えてもよい。
【0048】
以上のように、上記本第三実施例の液垂れ防止具4において、本体部4aは、容器(瓶)1の外周に取付可能に構成されたリング状の硬質のクリップ部4bと、該クリップ部4bに取り付けられた軟質の弾性部4cとを備えて構成されている。このようにすれば、本体部4aを容器1の適当な位置に簡単に取り付けることができる。
【0049】
その他の構成や作用効果については上記第一、第二実施例と同様であるため説明を省略するが、本第三実施例によっても、簡便な仕組みで液垂れを好適に防止し得る。
【0050】
図7は本発明の第四実施例による液垂れ防止具および容器の形態を示している。本第四実施例の場合、液垂れ防止具を適用する対象の容器としては、上部の開口部5aに注ぎ口5bを形成された広口の容器5を想定している。
【0051】
注ぎ口5bの下方には、上記第二実施例(図3図4参照)と同様の液垂れ防止具3を備えている。液垂れ防止具3は、シール部3c(図3参照)の粘着力により、容器5の表面に固定されている。
【0052】
このように、本発明の液垂れ防止具は、上記第一~第三実施例に示したような飲料瓶だけでなく、その設計や構成を適宜変更することで、液体を収容する種々の形状・用途の容器に適用することができる。むろん、液体Lの種類に関しても、飲料以外の種々の液体を想定することができる。
【0053】
その他の構成や作用効果については上記第一~第三実施例と同様であるため説明を省略するが、本第四実施例によっても、簡便な仕組みで液垂れを好適に防止し得る。
【0054】
尚、本発明の液垂れ防止具および容器は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0055】
1 容器(瓶)
1c 開口部
2 液垂れ防止具
2a 本体部
2b 装飾部
3 液垂れ防止具
3a 本体部
3c シール部
4 液垂れ防止具
4a 本体部
4b クリップ部
4c 弾性部
5 容器
5a 開口部
L 液体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7