(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022086980
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】ドライブレコーダーシステム
(51)【国際特許分類】
H04N 5/247 20060101AFI20220602BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20220602BHJP
H04N 5/232 20060101ALI20220602BHJP
H04N 9/04 20060101ALI20220602BHJP
B60R 1/00 20220101ALI20220602BHJP
B60R 11/04 20060101ALI20220602BHJP
G07C 5/00 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
H04N5/247
H04N5/225 800
H04N5/232 380
H04N5/225 900
H04N5/232 300
H04N5/232 290
H04N9/04 B
B60R1/00 A
B60R11/04
G07C5/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021095112
(22)【出願日】2021-06-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0163869
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520370957
【氏名又は名称】エヌシーアンド カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】NC& Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100169823
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 雄郎
(72)【発明者】
【氏名】クォン サンホ
【テーマコード(参考)】
3D020
3E138
5C065
5C122
【Fターム(参考)】
3D020BA20
3D020BB01
3D020BC02
3D020BC07
3D020BD05
3E138AA07
3E138MA01
3E138MB08
3E138MF05
5C065AA02
5C065BB02
5C065CC01
5C065DD01
5C065GG49
5C122DA14
5C122DA16
5C122EA67
5C122FA03
5C122FA18
5C122FF15
5C122FG14
5C122GA20
5C122GA21
5C122GC52
5C122GE11
5C122GE14
5C122HB01
(57)【要約】
【課題】複数のカメラモジュールを含むドライブレコーダーシステムを提供する。
【解決手段】ドライブレコーダーシステムは、車両の前方に設けられる第1カメラモジュール及び前記車両の後方に設けられる第2カメラモジュールを含み、第1カメラモジュールは、車両の前方を撮影する前方カメラを含み、第2カメラモジュールは、車両の室内を撮影するための室内カメラ及び車両の後方を撮影する後方カメラを含み、室内カメラは、車両の後方の視点で車両の前方を撮影するように位置する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライブレコーダーシステムは、
車両の前方に設けられる第1カメラモジュールと、
前記車両の後方に設けられる第2カメラモジュールと、
を含み、
前記第1カメラモジュールは、前記車両の前方を撮影する前方カメラを含み、
前記第2カメラモジュールは、前記車両の室内を撮影するための室内カメラ及び前記車両の後方を撮影する後方カメラを含み、
前記室内カメラは、前記車両の後方の視点で前記車両の前方を撮影するように位置する、ドライブレコーダーシステム。
【請求項2】
前記第1カメラモジュールは、
前記第1カメラモジュール及び前記第2カメラモジュールを制御するメインプロセッサと、
前記前方カメラによって取得された前方イメージ、前記室内カメラによって取得された室内イメージ、及び前記後方カメラによって取得された後方イメージを格納するメモリと、
を含む、請求項1に記載のドライブレコーダーシステム。
【請求項3】
前記第2カメラモジュールは、
前記室内カメラを制御する第1プロセッサと、
前記後方カメラを制御する第2プロセッサと、
をさらに含む、請求項1に記載のドライブレコーダーシステム。
【請求項4】
前記第1プロセッサは、前記室内カメラを介して取得される情報に基づいて前記室内カメラを撮影するための第1ホワイトバランス値及び第1ゲイン値を決定し、
前記第2プロセッサは、前記後方カメラを介して取得される情報に基づいて前記後方カメラを撮影するための第2ホホワイトバランス値及び第2ゲイン値を決定する、請求項3に記載のドライブレコーダーシステム。
【請求項5】
前記第2カメラモジュールは、前記室内カメラを介して生成された室内イメージ及び前記後方カメラを介して生成された後方イメージを同時に前記第1カメラモジュールに送信するための連結部をさらに含む、請求項1に記載のドライブレコーダーシステム。
【請求項6】
前記連結部は、前記室内イメージ及び前記後方イメージを同時に送信するようにビルトイン(built-in)された単一ケーブルを含む、請求項5に記載のドライブレコーダーシステム。
【請求項7】
前記第2カメラモジュールは、前記室内カメラの視点が調整されるように前記室内カメラに回転自由度を提供する結合部をさらに含む、請求項1に記載のドライブレコーダーシステム。
【請求項8】
車両の後方に設けられる後方カメラモジュールは、
前記車両の室内を撮影するための室内カメラと、
前記車両の後方を撮影する後方カメラと、
を含み、
前記室内カメラは、前記車両の後方の視点で前記車両の前方を撮影するように位置する、
後方カメラモジュール。
【請求項9】
前記後方カメラモジュールは、
前記室内カメラを制御する第1プロセッサと、
前記後方カメラを制御する第2プロセッサと、
をさらに含む、請求項8に記載の後方カメラモジュール。
【請求項10】
前記第1プロセッサは、前記室内カメラを介して取得される情報に基づいて前記室内カメラを撮影するための第1ホワイトバランス値及び第1ゲイン値を決定し、
前記第2プロセッサは、前記後方カメラを介して取得される情報に基づいて前記後方カメラを撮影するための第2ホワイトバランス値及び第2ゲイン値を決定する、請求項9に記載の後方カメラモジュール。
【請求項11】
前記後方カメラモジュールは、前記室内カメラを介して生成された室内イメージ及び前記後方カメラを介して生成された後方イメージを同時に前記車両に前方に位置するドライブレコーダーシステムのメインモジュールに送信するための連結部をさらに含む、請求項8に記載のドライブレコーダーシステム。
【請求項12】
車両の後方カメラモジュールによって実行される、複数のイメージ送信方法は、
第1プロセッサを介して室内カメラを制御するための第1ホワイトバランス値及び第1ゲイン値を決定するステップと、
第2プロセッサを介して後方カメラを制御するための第2ホワイトバランス値及び第2ゲイン値を決定するステップと、
前記室内カメラを介して前記第1ホワイトバランス値及び前記第1ゲイン値に基づいて室内イメージを生成するステップと、
前記後方カメラを介して前記第2ホワイトバランス値及び前記第2ゲイン値に基づいて後方イメージを生成するステップと、
連結部を介して前記車両に前方に位置するドライブレコーダーシステムのメインモジュールに前記室内イメージ及び前記後方イメージを同時に送信するステップと、
を含む、複数のイメージ送信方法。
【請求項13】
ハードウェアと結合して請求項12に記載の方法を実行させるためにコンピュータで読み出し可能な記録媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
下記の実施形態はドライブレコーダーシステムに関し、具体的に車両を中心に360度撮影できるドライブレコーダーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ドライブレコーダーには前方を撮影したり、前方及び後方を撮影する方式が適用されてきた。このような方式は、車両の側面や室内の状況を撮影することができず、撮影の死角が存在する。このような限界を克服するための代案的な形態としてのドライブレコーダーの形態が存在し得る。
例えば、魚眼レンズを用いて車両の室内も撮影できる方式が使用されてもよい。撮影のために魚眼レンズを使用する場合録画映像の歪みが生じ、前方を基準にして撮影することから、運転者及び同乗者の顔や動作が共に録画されることで、プライバシーを侵害するという短所がある。また、車両の後方が詳細に録画できないことから、車両の後方で発生する事故に対する録画が不可能である。
韓国特許公開番号第2014-0002440号(2014.04.28公開)には、魚眼レンズ及びカメラモジュールを収容している映像部と、映像部に接続されて駆動時に映像部が撮影した映像情報を取得する一方、これを格納部に格納させる制御部と、制御部の指示に応じて、撮影された映像情報をデータベース化している格納部及び制御パネルを含んでなる本体が車両の前面ガラス窓に設けられ、それと共に、前記本体の左右の枠を取り囲んで一側に長く拡張され、ガラス窓の上端部まで露出されているケーブルを取り囲みながら本体に固定されているカバー体を含んでなることで、ケーブルが外部に露出しないドライブレコーダーが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一実施形態は、複数のカメラモジュールを含むドライブレコーダーシステムを提供することにある。
一実施形態は、複数のイメージを同時に送信する方法を提供することにある。
但し、技術的な課題は、上述した技術的な課題に限定されることなく、他の技術的な課題が存在し得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一側面に係る、ドライブレコーダーシステムは、ドライブレコーダーシステムは、車両の前方に設けられる第1カメラモジュールと、前記車両の後方に設けられる第2カメラモジュールとを含み、前記第1カメラモジュールは、前記車両の前方を撮影する前方カメラを含み、前記第2カメラモジュールは、前記車両の室内を撮影するための室内カメラ及び前記車両の後方を撮影する後方カメラを含み、前記室内カメラは、前記車両の後方の視点で前記車両の前方を撮影するように位置される。
【0005】
前記第1カメラモジュールは、前記第1カメラモジュール及び前記第2カメラモジュールを制御するメインプロセッサと、前記前方カメラによって取得された前方イメージ、前記室内カメラによって取得された室内イメージ、及び前記後方カメラによって取得された後方イメージを格納するメモリとを含むことができる。
【0006】
前記第2カメラモジュールは、前記室内カメラを制御する第1プロセッサと、前記後方カメラを制御する第2プロセッサとをさらに含むことができる。
前記第1プロセッサは、前記室内カメラを介して取得される情報に基づいて前記室内カメラを撮影するための第1ホワイトバランス値及び第1ゲイン値を決定し、前記第2プロセッサは、前記後方カメラを介して取得される情報に基づいて前記後方カメラを撮影するための第2ホホワイトバランス値及び第2ゲイン値を決定することができる。
前記第2カメラモジュールは、前記室内カメラを介して生成された室内イメージ及び前記後方カメラを介して生成された後方イメージを同時に前記第1カメラモジュールに送信するための連結部をさらに含むことができる。
【0007】
前記連結部は、前記室内イメージ及び前記後方イメージを同時に送信するようにビルトイン(built-in)された単一ケーブルを含むことができる。
前記第2カメラモジュールは、前記室内カメラの視点が調整されるように前記室内カメラに回転自由度を提供する結合部をさらに含むことができる。
他の一実施形態に係る車両の後方に設けられる後方カメラモジュールは、前記車両の室内を撮影するための室内カメラと、前記車両の後方を撮影する後方カメラとを含み、前記室内カメラは、前記車両の後方の視点で前記車両の前方を撮影するように位置される。
前記後方カメラモジュールは、前記室内カメラを制御する第1プロセッサと、前記後方カメラを制御する第2プロセッサとをさらに含むことができる。
前記第1プロセッサは、前記室内カメラを介して取得される情報に基づいて前記室内カメラを撮影するための第1ホワイトバランス値及び第1ゲイン値を決定し、前記第2プロセッサは、前記後方カメラを介して取得される情報に基づいて前記後方カメラを撮影するための第2ホワイトバランス値及び第2ゲイン値を決定することができる。
前記後方カメラモジュールは、前記室内カメラを介して生成された室内イメージ及び前記後方カメラを介して生成された後方イメージを同時に前記車両に前方に位置するドライブレコーダーシステムのメインモジュールに送信するための連結部をさらに含むことができる。
【0008】
更なる一実施形態に係る車両の後方カメラモジュールによって実行される、複数のイメージ送信方法は、第1プロセッサを介して室内カメラを制御するための第1ホワイトバランス値及び第1ゲイン値を決定するステップと、第2プロセッサを介して後方カメラを制御するための第2ホワイトバランス値及び第2ゲイン値を決定するステップと、前記室内カメラを介して前記第1ホワイトバランス値及び前記第1ゲイン値に基づいて室内イメージを生成するステップと、前記後方カメラを介して前記第2ホワイトバランス値及び前記第2ゲイン値に基づいて後方イメージを生成するステップと、連結部を介して前記車両に前方に位置するドライブレコーダーシステムのメインモジュールに前記室内イメージ及び前記後方イメージを同時に送信するステップとを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、複数のカメラモジュールを含むドライブレコーダーシステムをが提供することができる。
本発明によると、複数のイメージを同時に送信する方法を提供することができる
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一例に係るドライブレコーダーシステムによって撮影される場面を示す。
【
図2】一実施形態に係るドライブレコーダーシステムの構成図である。
【
図4】更なる一例に係る後方カメラモジュールである。
【
図5】一実施形態に係る複数のイメージを送信する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で開示する特定の構造的又は機能的な説明は単に実施形態を説明するための目的として例示したものであり、実施形態は様々な異なる形態で実施され、本発明は本明細書で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲は、実施形態で説明した技術的な思想に含まれている変更、均等物、または代替物を含む。
【0012】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
【0013】
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」されているか「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
【0014】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0015】
異なるように定義さがれない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0016】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。添付する図面を参照して説明することにおいて、図面符号に関係なく同じ構成要素には同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することにする。
【0017】
図1は、一例に係るドライブレコーダーシステムによって撮影される場面を示す。
【0018】
一側面によれば、車両100の周辺を撮影するためのドライブレコーダーシステムは、前方カメラモジュール110及び後方カメラモジュール120を含む。前方カメラモジュール110は、車両100の前方の場面111を撮影することで前方イメージを生成する。後方カメラモジュール120は、複数のカメラを含んでもよく、複数のカメラを用いて車両100の室内場面122を撮影することで室内イメージを生成し、車両100の後方の場面121を撮影することで後方イメージを生成する。ドライブレコーダーシステムは、前方イメージ、室内イメージ、及び後方イメージを全て生成し得るため、死角なしに映像の録画を行うことができる。
【0019】
車両100の後方の視点で前方が撮影されることで室内イメージが生成されてもよい。このような時点で、室内イメージが生成されることにより、車両100の室内に位置する運転者及び同乗者の顔は室内イメージに示されない。即ち、運転者及び同乗者のプライバシーなどが保護されるよう、室内イメージが生成されることができる。
【0020】
以下において、
図2~
図5を参照してドライブレコーダーシステム及びドライブレコーダーシステムの動作方法について細説する。
【0021】
図2は、一実施形態に係るドライブレコーダーシステムの構成図である。
一側面に係るドライブレコーダーシステム200は、車両の前方に設けられている第1カメラモジュール210及び車両の後方に設けられている第2カメラモジュール220を含む。例えば、第1カメラモジュール210及び第2カメラモジュール220は、
図1を参照して上述した前方カメラモジュール110及び後方カメラモジュール120にそれぞれ対応する。
【0022】
第1カメラモジュール210は、前方カメラ211、メインプロセッサ212、メモリ213、及び連結部214を含む。第1カメラモジュール210は、車両のウインドシールド(wind shield)を介して前方の場面を撮影できるように車両内部に据置されている。例えば、第1カメラモジュール210は、ウインドシールド上又はウインドシールド周辺の天井に据置されてもよい。
【0023】
前方カメラ211は、車両の前方を撮影することで前方イメージを生成する。
メインプロセッサ212は前方カメラ211の動作を制御し、追加的に第2カメラモジュール220の動作を制御する。
【0024】
メモリ213は、前方カメラ211によって生成された前方イメージ及び第2カメラモジュール220から受信した室内イメージ及び後方イメージを格納する。個別イメージはフレームであってもよく、同じチャネルで受信された複数のイメージ(又は、フレーム)が動画で構成されてもよい。
【0025】
連結部214は、第2カメラモジュール220の連結部260を介して室内イメージ及び後方イメージを受信する。例えば、連結部214及び連結部260は、単一ケーブル261を介して接続されている。
【0026】
第2カメラモジュール220は、第1カメラ部230、第2カメラ部240、結合部250、連結部260を含む。
第1カメラ部230は、室内カメラ231及び第1プロセッサ232を含んでもよい。第1プロセッサ232は、室内カメラ231を介して取得される情報に基づいて、室内カメラ231を撮影するための第1ホワイトバランス値及び第1ゲイン値を決定することができる。例えば、室内カメラ210を介して取得される情報は、照度情報であってもよい。例えば、照度情報は、室内イメージの明るさヒストグラムを分析することで取得されてもよい。異なる例として、照度情報は、別途の照度センサを介して取得されてもよい。
【0027】
例えば、室内カメラ231は、RGB画像センサを含んでもよい。RGB画像センサを介してカラー画像が生成される。
【0028】
他の例として、室内カメラ231は、IR(infrared)画像センサを含んでもよい。IR画像センサを介してIRイメージが生成される。
【0029】
更なる例として、室内カメラ231は、RGBピクセル及びIRピクセルを共に含む画像センサを含んでもよい。RGBピクセル及びIRピクセルを共に含む画像センサは、RGBIR画像センサとして命名されてもよい。RGBピクセル及びIRピクセルを共に含む画像センサは、同時にカラー画像及びIRイメージを生成してもよい。カラー画像及びIRイメージが生成された場合、照度情報に基づいてカラー画像及びIRイメージがブレンディングされる。車両の室内における明るさが暗い場合であっても、ブレンディングされたイメージ内にはオブジェクトの形態が明確に示されることができる。
【0030】
第2カメラ部240は、後方カメラ241及び第2プロセッサ242を含んでいる。第2プロセッサ242は、後方カメラ241を介して取得される情報に基づいて後方カメラを撮影するための第2ホワイトバランス値及び第2ゲイン値を決定することができる。
結合部250は、室内カメラ231の視点が調整されるように室内カメラ231に回転自由度を提供する。また、結合部250は、後方カメラ241の視点が調整されるように後方カメラ241に回転自由度を提供する。結合部250により室内カメラ210及び後方カメラ241が互いに異なる方向に回転自在である。
【0031】
連結部260は、室内カメラ231を介して生成された室内イメージ及び後方カメラ241を介して生成された後方イメージを、同時に車両前方に位置するドライブレコーダーシステム200のメインモジュール(例えば、第1カメラモジュール210)に送信する。連結部261は、室内イメージ及び後方イメージを同時に送信するよう、ビルトイン(built-in)されている単一ケーブル261を含んでもよい。連結部260には、室内イメージのための第1ピン及び後方イメージのための第2ピンが提供されることができる。
【0032】
単一ケーブル261を介して連結部260及び連結部214が接続されてもよい。単一ケーブル261は、連結部260の第1ピン及び第2ピンを介して室内イメージ及び後方イメージを同時にピックアップできる。
【0033】
単一ケーブル261を介して第1カメラモジュール210から第2カメラモジュール220に電源が供給される。
【0034】
図3は、一例に係る後方カメラモジュールである。
一側面に係る
図2を参照して、上述した第2カメラモジュール220が
図3に示すように横の形態に実現することができる。
【0035】
後方カメラモジュール300は、後方カメラモジュール300を据置するための据置部310、第1カメラ部330、第2カメラ部340、結合部350、及び連結部と接続されている単一ケーブル361を含んでいる。
【0036】
第1カメラ部330は室内カメラ331を含み、室内カメラ331を除去するためのプロセッサ(例えば、第1プロセッサ232)が第1カメラ部330内に配置されている。
第2カメラ部340は後方カメラ341を含み、後方カメラ341を除去するためのプロセッサ(例えば、第2プロセッサ242)が第2カメラ部340内に配置されている。
結合部350は、第1カメラ部330及び第2カメラ部340がそれぞれ個別的に回転できる自由度を第1カメラ部330及び第2カメラ部340に提供することができる。
【0037】
図4は、更なる一例に係る後方カメラモジュールである。
【0038】
異なる一側面に係る
図2を参照して、上述した第2カメラモジュール220が
図3に示すように縦の形態に実現されてもよい。
【0039】
後方カメラモジュール400は、後方カメラモジュール400を据置するための据置部410、第1カメラ部430、第2カメラ部440、結合部450、及び連結部と接続されている単一ケーブル461を含む。
第1カメラ部430は、室内カメラ431を含み、室内カメラ431を除去するためのプロセッサ(例えば、第1プロセッサ232)が第1カメラ部430内に配置されている。
【0040】
第2カメラ部440は後方カメラ441を含み、後方カメラ441を除去するためのプロセッサ(例えば、第2プロセッサ242)が第2カメラ部440内に配置されている。
結合部450は、第1カメラ部430及び第2カメラ部440がそれぞれ個別的に回転できる自由度を第1カメラ部430及び第2カメラ部440に提供する。
結合部450が第1カメラ部430及び第2カメラ部440の一側面に位置しているものと示されているが、実施形態により結合部450は、第1カメラ部430及び第2カメラ部440の側面ではない、それぞれの上面又は下面に位置するように実現されてもよい。第1カメラ部430及び第2カメラ部440の回転に妨害されないよう、結合部450が第1カメラ部430及び第2カメラ部440の上面又は下面に位置するように実現されてもよい。
【0041】
図5は、一実施形態に係る複数のイメージを送信する方法のフローチャートである。
次のステップS510~S550は、
図2を参照して上述した第2カメラモジュール220によって実行されることができる。
【0042】
ステップS510において、第1プロセッサ232は、室内カメラ231を制御するための第1ホワイトバランス値及び第1ゲイン値を決定する。
【0043】
ステップS520において、室内カメラ231は、第1ホワイトバランス値及び第1ゲイン値に基づいて室内イメージを生成する。室内カメラ231は、RGB画像センサ、IR画像センサ、及びRGBIR画像センサのうち少なくとも1つを含んでもよく、含まれている画像センサのタイプに応じて室内イメージが生成されてもよい。例えば、室内イメージは、カラー画像、IRイメージ又はブレンディングイメージのいずれか1つであってもよい。
【0044】
ステップS530において、第2プロセッサ242は、 後方カメラ241を制御するための第2ホワイトバランス値及び第2ゲイン値を決定する。
【0045】
ステップS540において、後方カメラ241は、第2ホワイトバランス値及び第2ゲイン値に基づいて後方イメージを生成する。
【0046】
ステップS550において、第2カメラモジュール220は、連結部260を介して車両の前方に位置するドライブレコーダーシステム(例えば、ドライブレコーダーシステム200)のメインモジュール(例えば、第1カメラモジュール210)に室内イメージ及び後方イメージを同時に送信する。
【0047】
メインモジュールは、受信した室内イメージ及び後方イメージを格納することで動画を生成することができる。
【0048】
以上説明された実施形態は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、又はハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合せで具現される。例えば、本実施形態で説明した装置及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサー、又は命令(instruction)を実行して応答する異なる装置のように、1つ以上の汎用コンピュータ又は特殊目的コンピュータを用いて具現される。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及び前記オペレーティングシステム上で行われる1つ以上のソフトウェアアプリケーションを行うことができる。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答てデータをアクセス、格納、操作、処理及び生成することもできる。理解の利便のために、処理装置は、1つが使用されるものと説明される場合もあるが、当該技術分野において通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び又は複数のタイプの処理要素を含んでいることが分かる。例えば、処理装置は、複数のプロセッサ又は一のプロセッサ及び一つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0049】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はそのうちの一つ以上の組合せを含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的又は結合的に処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的又は一時的に具体化することができる。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されたり実行され得る。ソフトウェア及びデータは一つ以上のコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納され得る。
【0050】
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0051】
上記で説明したハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順で実行されるし、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組み合わせられてもよいし、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されて定められるものではなく、特許請求の範囲及び特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。