(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022087069
(43)【公開日】2022-06-09
(54)【発明の名称】中間モジュールを有する聴覚装置イヤピース
(51)【国際特許分類】
H04R 1/10 20060101AFI20220602BHJP
H04R 25/02 20060101ALI20220602BHJP
【FI】
H04R1/10 104Z
H04R1/10 101A
H04R1/10 104E
H04R25/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021193297
(22)【出願日】2021-11-29
(31)【優先権主張番号】PA202070807
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(71)【出願人】
【識別番号】503021401
【氏名又は名称】ジーエヌ ヒアリング エー/エス
【氏名又は名称原語表記】GN Hearing A/S
【住所又は居所原語表記】Lautrupbjerg 7, 2750 Ballerup, Denmark
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミッケル ニールセン
【テーマコード(参考)】
5D005
【Fターム(参考)】
5D005BA16
5D005BB09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】改善されたフィット性と快適性を有する聴覚装置用のイヤピース及び関連するコンポーネントを提供する。
【解決手段】長手軸101を有するイヤピース100であって、近位端104と遠位端106を備えるイヤピースハウジング102と、イヤピースハウジング内に位置するレシーバ120と、イヤピースハウジングから延在し、接地導体と第1の導体を含む複数の導体を備えるワイヤ170と、イヤピースハウジング内に位置し、コネクタ端子の1次セット172とコネクタ端子の2次セット176を備える中間モジュール150と、を備える。コネクタ端子の1次セットは、ワイヤの複数の導体に電気的に接続されるワイヤコネクタ端子174、174Aを含む。コネクタ端子の2次セットは、第1の2次コネクタ端子171と第2の2次コネクタ端子173を備える。前記2次コネクタ端子は各々、コネクタの1次セットのうちのワイヤコネクタ端子に接続される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手軸を有するイヤピースであって、
近位端と遠位端を備えるイヤピースハウジングと、
前記イヤピースハウジング内に位置するレシーバと、
前記イヤピースハウジングから延在し、接地導体と第1の導体を含む複数の導体を備えるワイヤと、
前記イヤピースハウジング内に位置し、コネクタ端子の1次セットとコネクタ端子の2次セットを備える中間モジュールと、を備え、
前記コネクタ端子の1次セットは、前記ワイヤの前記複数の導体に電気的に接続されるワイヤコネクタ端子を含み、
前記コネクタ端子の2次セットは、第1の2次コネクタ端子と第2の2次コネクタ端子を備え、
前記第1の2次コネクタ端子と前記第2の2次コネクタ端子は、各々、前記コネクタの1次セットのうちのワイヤコネクタ端子に接続される、イヤピース。
【請求項2】
前記コネクタ端子の1次セットと前記コネクタ端子の2次セットは、はんだパッドを備える、請求項1のイヤピース。
【請求項3】
前記中間モジュールは、マイクロホンを受け入れるように構成されたマイクロホン受け部を備えるか、または前記中間モジュールと一体的に形成されたマイクロホンを備える、請求項1または2のイヤピース。
【請求項4】
前記受け部内にマイクロホンをさらに備える、請求項3のイヤピース。
【請求項5】
前記ワイヤは前記イヤピースハウジングの前記遠位端から延在し、前記マイクロホンは前記中間モジュールの遠位側に位置する、請求項4のイヤピース。
【請求項6】
前記マイクロホンは、前記長手軸に対して角度をなしている、請求項4または5のイヤピース。
【請求項7】
前記中間モジュールは、前記コネクタ端子の1次セットと前記コネクタ端子の2次セットを備えるプリント回路基板を備える、請求項1から6の何れか一項のイヤピース。
【請求項8】
前記中間モジュールは、前記中間モジュールの近位側と遠位側の間の流体連通を、第1の状態において許容し、第2の状態において妨げるように構成された通気機構を備える、請求項1から7の何れか一項のイヤピース。
【請求項9】
前記コネクタ端子の1次セットは前記中間モジュールの遠位側に配置され、前記コネクタ端子の2次セットは前記中間モジュールの近位側に配置される、請求項1から8の何れか一項のイヤピース。
【請求項10】
前記コネクタ端子の1次セットはN個のコネクタ端子を備え、前記コネクタ端子の2次セットはM個のコネクタ端子を備え、NはM以上である、請求項1から9の何れか一項のイヤピース。
【請求項11】
前記コネクタ端子の1次セットは第1の1次コネクタ端子を備え、前記コネクタ端子の1次セットのうちのワイヤコネクタ端子は前記第1の1次コネクタ端子に接続される、請求項1から10の何れか一項のイヤピース。
【請求項12】
前記中間モジュールは、前記レシーバを受け入れるためのレシーバ受け部を備える、請求項1から11の何れか一項のイヤピース。
【請求項13】
前記レシーバは、前記中間モジュールと一体的に形成されている、請求項1から12の何れか一項のイヤピース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、聴覚装置用のイヤピースおよび関連するコンポーネントに関する。
【背景技術】
【0002】
イヤピースは、音声信号がイヤピースを介してユーザに提示される多種多様な状況において使用される。さらに、イヤピースは、ユーザに音声信号を提示するためおよび/またはユーザから音声信号を受信するためのコミュニケーションシステムにおいて使用される。
【0003】
イヤピースと外部装置を有する、2つの部分からなる聴覚装置では、イヤピースは、1つまたは複数のワイヤおよび/または音案内チャネルを備えるケーブルによって外部装置に接続される。
【0004】
聴覚装置用のイヤピースは、通常、何時間も装着される。したがって、装着の快適性は、特に、様々なユーザの外耳道のサイズが異なる、聴覚装置のユーザにとって重要である。
【発明の概要】
【0005】
したがって、改善されたフィット性および快適性を有する聴覚装置および方法が必要とされている。さらに、消費者への全体的なコストを低減するために、聴覚装置の製造性を改善する必要がある。
【0006】
本明細書に開示されるイヤピースは、長手軸を有するイヤピースであって、近位端と遠位端を備えるイヤピースハウジングと、イヤピースハウジング内に位置するレシーバと、イヤピースハウジングから延在し、接地導体と第1の導体を含む複数の導体を備えるワイヤと、イヤピースハウジング内に位置し、コネクタ端子の1次セットとコネクタ端子の2次セットを備える中間モジュールと、を備え、コネクタ端子の1次セットは、ワイヤの複数の導体に電気的に接続されるワイヤコネクタ端子を含み、コネクタ端子の2次セットは、第1の2次コネクタ端子と第2の2次コネクタ端子を備え、第1の2次コネクタ端子と第2の2次コネクタ端子は、各々、コネクタの1次セットのうちのワイヤコネクタ端子に接続される、イヤピースである。
【0007】
聴覚装置がユーザにとって望ましく快適なサイズであり得ることは、聴覚装置の重要な利点である。組立および/または製造が容易であることもまた、聴覚装置の重要な利点である。
【0008】
本開示は、聴覚装置の改善された組立性を可能にする。特に、本開示のコンポーネントは、単一のユニットとして製造/組立され得、したがって、著しい修正またはいかなる修正もなしに、様々な種類の聴覚装置に容易に組み込まれ得る。
【0009】
その上、本開示は、聴覚装置の組立を容易にすることを可能にする。特定のコンポーネントが共々に組み込まれているので、有利には聴覚装置全体を製造することがより容易になる。
【0010】
さらに、本開示は、例えばいくつかのコンポーネントを単一のモジュールに組み込むことによって、聴覚装置のコンポーネントの改善された小型化を可能にする。これは、特に、より小さい外耳道を有するユーザにおいて、フィット性を改善するのに役立ち得る。加えて、これは、見え得るコンポーネントがより少ないので、聴覚装置の全体的な美観を改善し得る。
【0011】
本開示は、製造性、組立性、および小型化が改善された聴覚装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示の上記および他の特徴および利点は、添付の図面を参照した例示的な実施形態の以下の詳細な説明によって、当業者に容易に明らかになるであろう。
【0013】
【
図1】例示的なイヤピースを概略的に示す図である。
【
図2】例示的な中間モジュールを概略的に示す図である。
【
図3A】例示的な中間モジュールを概略的に示す図である。
【
図3B】例示的な中間モジュールを概略的に示す図である。
【発明の詳細な説明】
【0014】
様々な例示的な実施形態および詳細が、関連する場合には図面を参照して、以下に記載される。図面は、一定の縮尺で描かれていることもあれば、描かれていないこともあり、同様の構造または機能の要素は、図面全体を通して同様の参照番号によって表されることに留意されたい。また、図面は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図していることにも留意されたい。それらは、本発明の網羅的な説明として、または本発明の範囲に対する限定として意図されていない。さらに、図示された実施形態は、図示された態様または利点のすべてを有する必要はない。特定の実施形態に関連して説明される態様または利点は、必ずしもその実施形態に限定されず、そのように図示されていなくても、またはそのように明示的に説明されていなくても、任意の他の実施形態で実施され得る。
【0015】
聴覚装置が開示される。聴覚装置は、ユーザの耳に装着されるように構成されてもよく、ヒアラブルまたは補聴器であってもよく、プロセッサは、ユーザの聴力損失を補償するように構成される。
【0016】
聴覚装置は、Behind-The-Ear(BTE)型、In-The-Ear(ITE)型、In-The-Canal(ITC)型、Receiver-In-Canal(RIC)型、またはReceiver-In-The-Ear(RITE)型であってもよい。補聴器は、バイノーラル補聴器であってもよい。聴覚装置は、第1のイヤピースおよび第2のイヤピースを備えてもよく、第1のイヤピースおよび/または第2のイヤピースは、本明細書に開示されるイヤピースである。
【0017】
具体的には、聴覚装置用のイヤピースが開示される。イヤピースは、少なくとも部分的にユーザの外耳道内に装着されるように構成されてもよく、ヒアラブルまたは補聴器であってもよく、プロセッサは、ユーザの聴力損失を補償するように構成される。
【0018】
本明細書で論じられるように、近位端は、本明細書では、イヤピースがユーザの耳に挿入されているときに、ユーザの鼓膜に最も近い端部として理解され得る。イヤピースの遠位端は、本明細書では、イヤピースがユーザの耳に挿入されているときに、ユーザの鼓膜から最も離れた端部として理解され得る。長手軸は、近位端から遠位端まで(または概して近位端から遠位端まで)延在してもよい。
【0019】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースは、イヤピースハウジングを含み得る。イヤピースハウジングは、本明細書で論じられる、イヤピースの1つまたは複数のコンポーネント、例えば電子および/または処理および/または音声および/またはデータコンポーネントを含んでもよい。電子コネクタ、例えば1つまたは複数のワイヤは、イヤピースから、外耳道の外側の聴覚装置、例えばBehind-The-Ear型の聴覚装置の1つまたは複数の他のコンポーネントまで延在し得る。代替の変形例では、イヤピースは、外耳道の外側の1つまたは複数の他のコンポーネントに無線接続されてもよい。
【0020】
イヤピースハウジングは、近位端(例えば、表面、部分、セクション、コンポーネント)を有し得る。イヤピースハウジングは、遠位端(例えば、表面、部分、セクション、コンポーネント)を有し得る。イヤピースハウジングは、外面(例えば、表面、部分、セクション、コンポーネント)を有し得る。外面は、遠位端と近位端を接続し得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、遠位端および/または近位端および/または接続面は、一体的に形成されてもよい。あるいは、それらは、例えば機械的取り付けまたは化学的取り付けによって、互いに取り付けられた別個のコンポーネントであってもよい。イヤピースハウジングは、金属および/またはプラスチックであってもよい。イヤピースハウジングは、フレキシブルであってもよい。イヤピースハウジングは、リジッドであってもよい。近位端は、音出口、または音をユーザの鼓膜に向けるための音の出口を有してもよい。遠位端は、聴覚装置の別のコンポーネントに接続されたワイヤを受け入れるためのアパーチャ(例えば、穴、空きスペース、開口部、隙間)を含んでもよい。遠位端は、アパーチャを有していなくてもよい。
【0021】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、外面は、イヤピースの長手軸に沿って延在(または概して延在)してもよい。代替的なイヤピースでは、外面は、イヤピースの長手軸から角度をなして延在してもよい。いくつかのイヤピースでは、外面は、イヤピースの長手軸に向かって、および/またはイヤピースの長手軸から離れて、および/またはイヤピースの長手軸に沿って延在するいくつかのコンポーネントを含んでもよい。したがって、外面は、規則的または不規則な表面を有してもよい。外面は、イヤピースハウジングの全周に延在し得る。外面は、近位端と遠位端以外の、イヤピースハウジングの任意の外面であり得る。外面は、リッジおよび/または隙間および/またはスロットおよび/または嵌合形態を含んでもよい。例えば、外面は、本明細書で論じられるように、ドームのうちの1つまたは複数と嵌合してもよい。
【0022】
イヤピースハウジングは、イヤピースハウジングをイヤピースおよび/または聴覚装置のさらなるコンポーネントに接続するために、イヤピースハウジングの内表面(例えば、近位端および/または遠位端および/または外面の内表面)上に、タブおよび/またはエクステンションおよび/またはキャビティおよび/または受け入れ面および/または取り付け面および/または嵌合面を有してもよい。イヤピースハウジングは、イヤピースハウジングをイヤピースおよび/または聴覚装置のさらなるコンポーネントに接続するために、イヤピースハウジングの外表面(例えば、近位端および/または遠位端および/または外面の外表面)上に、タブおよび/またはエクステンションおよび/またはキャビティおよび/または受け入れ面および/または取り付け面および/または嵌合面を有してもよい。例えば、イヤピースハウジングは、本明細書で論じられるように、ドームのうちの1つまたは複数と嵌合してもよい。さらに、イヤピースハウジングは、音管など、他のコンポーネントを含んでもよい。
【0023】
イヤピースハウジングは、イヤピースハウジングをイヤピースおよび/または聴覚装置のさらなるコンポーネントに電気的に接続するために、イヤピースハウジングの内表面(例えば、近位端および/または遠位端および/または外面の内表面)上に電気的接続を有してもよい。イヤピースハウジングは、イヤピースハウジングをイヤピースおよび/または聴覚装置のさらなるコンポーネントに電気的に接続するために、イヤピースハウジングの外表面(例えば、近位端および/または遠位端および/または外面の外表面)上に電気的接続を有してもよい。
【0024】
イヤピースハウジングは、イヤピースを動作させるための1つまたは複数のコンピュータコンポーネントを含み得る。例えば、電力貯蔵コンポーネントおよび/または1つまたは複数のプロセッサおよび/または1つまたは複数のマイクロチップおよび/または1つまたは複数のデジタル信号プロセッサおよび/または回路基板および/または配線は、部分的にまたは完全にイヤピースハウジング内に収容されてもよい。
【0025】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングは、長手軸に垂直な円形(または概して円形または実質的に円形)の断面を有してもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングは、長手軸に垂直な楕円形(または概して楕円形または実質的に楕円形)の断面を有してもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングは、長手軸に垂直な矩形(または概して矩形または実質的に矩形)の断面を有してもよい。矩形の断面が用いられる場合、断面は、丸い角、または代替的に尖った角を含んでもよい。長手軸に垂直な断面は、(対称または非対称な)他の多角形形状を有してもよく、イヤピースハウジングの特定の断面形状は限定的ではない。さらに、後述するように、断面は、イヤピースの長手方向における長さに沿って形状および/または寸法が変化してもよい。
【0026】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースは、レシーバを含んでもよい。レシーバは、膜を含んでもよい。レシーバは、レシーバハウジングを有し得る。レシーバおよび/またはレシーバハウジングは、完全にまたは部分的にイヤピースハウジング内にあってもよい。レシーバは、イヤピース/中間モジュールを含む聴覚装置の1つまたは複数のコンポーネントに電気的に接続されてもよい。レシーバおよび/またはレシーバハウジングは、レシーバハウジングから延在するスパウトを含んでもよい。スパウトは、レシーバハウジングと、イヤピースハウジングの外側の間に、流体連通を提供してもよい。スパウトは、レシーバおよび/またはレシーバハウジングから概して近位に延在してもよい。スパウトがイヤピースハウジング内に留まっていてもよい。スパウトは、イヤピースハウジングを越えて近位に延びてもよい。スパウトの特定の形状は限定的ではないが、スパウトは円形または楕円形の断面を有してもよい。
【0027】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースは、ワイヤ(例えば、ケーブル、コード、電源コネクタ)を含んでもよい。ワイヤは、イヤピースハウジングから延在してもよい。ワイヤは、イヤピースハウジングに取り付けられてもよい。ワイヤは、イヤピースハウジングの遠位端のアパーチャ(例えば、穴、空きスペース、開口部、隙間)を通過して延在してもよい。ワイヤは、イヤピースハウジングの外面のアパーチャ(例えば、穴、空きスペース、開口部、隙間)を通過して延在してもよい。ワイヤは、アパーチャ内に取り付けられてもよい。したがって、ワイヤは、イヤピースハウジングからユーザの外耳道の外側まで延在してもよい。
【0028】
ワイヤは、イヤピース(例えば、イヤピース内のコンポーネントなど)と、聴覚装置の他のコンポーネントの間に電気信号を提供してもよい。例えば、ワイヤは、Behind-The-Ear型の装置に接続されてもよい。加えて、または代替的に、ワイヤは、イヤピース(例えば、イヤピース内のコンポーネントなど)に電力を提供してもよい。加えて、または代替的に、ワイヤは、イヤピースの外側からイヤピースにデータを提供してもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、ワイヤは、電気信号および/または電力および/またはデータをイヤピースに提供し得る。
【0029】
ワイヤは、単一のワイヤであってもよい。単一のワイヤは、非導電性シースで覆われ得る。ワイヤは、複数のワイヤであってもよい。複数のワイヤは、非導電性シースで覆われ得る。ワイヤは、導体を含み得る。ワイヤは、例えば4個から10個の導体の範囲内で、複数の導体を含み得る。導体は、接地導体であり得る。導体は、第1の導体であり得る。導体は、接地導体および/または第1の導体であり得る。ワイヤは、さらなる導体も含み得、ワイヤおよび/または導体の特定の個数および種類は限定的ではない。
【0030】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、ワイヤは、ワイヤ内に複数の導体を含み得る。例えば、ワイヤは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の導体を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、ワイヤは、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個未満の導体を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、ワイヤは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個を上回る導体を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、ワイヤは、NG8ワイヤであってもよい。
【0031】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースは、中間モジュール(例えば、支持体、構造、足場、モジュール、ハウジング、容器、コンポーネント、部分、装置、機構など)を含み得る。中間モジュールは、部分的にまたは完全にイヤピースハウジング内に位置してもよい。中間モジュールは、遠位側(例えば、遠位端、遠位表面)および近位側(例えば、近位端、近位表面)を有してもよい。中間モジュールは、本明細書で論じられるように、いくつかのコンポーネントを含んでもよい。
【0032】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、コネクタ端子の1次セット(例えば、コネクタ、取り付けポイント、電気的ポイント、電気的取り付けポイント、導電性ポイント)を含んでもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、コネクタ端子の2次セット(例えば、コネクタ、取り付けポイント、電気的ポイント、電気的取り付けポイント、導電性ポイント)を含んでもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、コネクタ端子の1次セットおよび/またはコネクタ端子の2次セットを含んでもよい。
【0033】
コネクタ端子の1次セットおよび/またはコネクタ端子の2次セットは、中間モジュールに直接組み込まれてもよい。あるいは、コネクタ端子の1次セットおよび/またはコネクタ端子の2次セットは、中間モジュールの中間コンポーネントに組み込まれてもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットおよび/またはコネクタ端子の2次セットは、中間端子それ自体および中間コンポーネントに組み込まれてもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットは、電気的に相互に接続され得る。
【0034】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットは、ワイヤコネクタ端子を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットは、1つまたは複数のワイヤコネクタ端子、例えば第1のワイヤコネクタ端子、第2のワイヤコネクタ端子、第3のワイヤコネクタ端子、および第4のワイヤ端子のうちの1つまたは複数を含み得る。コネクタ端子の1次セットは、少なくとも3つのワイヤコネクタ端子、例えば4つ、5つ、またはそれ以上のワイヤ端子を含み得る。ワイヤコネクタ端子は、ワイヤに電気的に接続され得る。ワイヤコネクタ端子は、ワイヤ用のワイヤパッドであり得る。例えば、ワイヤコネクタ端子は、ワイヤの複数の導体に電気的に接続され得る。換言すれば、ワイヤの各導体は、中間モジュールの各ワイヤコネクタ端子に電気的に接続されてもよい。
【0035】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、ワイヤは使用されなくてもよい。代わりに、イヤピースは、無線モジュール(例えば、トランシーバ、レシーバ、出力部、コンポーネント、入力部)を含んでもよい。無線モジュールは、中間モジュールに位置してもよい。したがって、ワイヤが使用されない場合には、ワイヤコネクタ端子に対する任意の参照を無線モジュールに関して適用可能である。
【0036】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットは、第1の1次コネクタ端子および/または第2の1次コネクタ端子を含み得る。コネクタ端子の1次セットのうちのワイヤコネクタ端子は、第1の1次コネクタ端子に接続され得る。第1の1次コネクタ端子および/または第2の1次コネクタ端子は、コネクタパッドであってもよい。第1の1次コネクタ端子および/または第2の1次コネクタ端子は、マイクロホンコネクタパッドであってもよい。したがって、第1の1次コネクタ端子および第2の1次コネクタ端子のうちの1つまたは複数は、マイクロホンと電気的に接続するように構成されてもよい。第1の1次コネクタ端子および/または第2の1次コネクタ端子は、通気機構端子であってもよい。したがって、第1の1次コネクタ端子および第2の1次コネクタ端子のうちの1つまたは複数は、以下で詳述するような通気機構と電気的に接続するように構成されてもよい。第1の1次コネクタ端子および第2の1次コネクタ端子のうちの1つまたは複数は、第1または第2の2次コネクタ端子のうちの1つまたは複数と電気的に接続されてもよい。第1の1次コネクタ端子および/または第2の1次コネクタ端子は、各々、それぞれのワイヤコネクタ端子に接続されてもよい。
【0037】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットは、第1の2次コネクタ端子を含み得る。コネクタ端子の2次セットは、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、またはそれ以上のコネクタ端子を含んでもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットは、第2の2次コネクタ端子を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットは、第1の2次コネクタ端子および/または第2の2次コネクタ端子を含み得る。第1の2次コネクタ端子は、コネクタの1次セットのうちのワイヤコネクタ端子に接続され得る。第2の2次コネクタ端子は、コネクタの1次セットのうちのワイヤコネクタ端子に接続され得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットは、電気的に相互接続され得る。
【0038】
第1の2次コネクタ端子は、コネクタパッドであってもよい。第1の2次コネクタ端子は、レシーバコネクタパッドであってもよい。第1の2次コネクタ端子は、光電式容積脈波記録(PPG)センサコネクタであってもよい。第1の2次コネクタ端子は、通気機構端子であってもよい。したがって、第1の2次コネクタ端子のうちの1つまたは複数は、通気機構と電気的に接続するように構成されてもよい。第1の2次コネクタ端子は、レシーバ端子であってもよい。したがって、第1の2次コネクタ端子のうちの1つまたは複数は、レシーバと電気的に接続するように構成されてもよい。
【0039】
第2の2次コネクタ端子は、コネクタパッドであってもよい。第2の2次コネクタ端子は、レシーバコネクタパッドであってもよい。第2の2次コネクタ端子は、PPGセンサコネクタであってもよい。第2の2次コネクタ端子は、通気機構端子であってもよい。したがって、第2の2次コネクタ端子のうちの1つまたは複数は、通気機構と電気的に接続するように構成されてもよい。
【0040】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットは、第1の2次コネクタ端子を含み得る。コネクタ端子の1次セットのうちのワイヤコネクタ端子は、第1の2次コネクタ端子に接続され得る。第2の2次コネクタ端子は、レシーバ端子であってもよい。したがって、第2の2次コネクタ端子のうちの1つまたは複数は、レシーバと電気的に接続するように構成されてもよい。
【0041】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットは、はんだパッドであり得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットは、はんだパッドであり得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットおよびコネクタ端子の2次セットは、はんだパッドであり得る。コンポーネントを端子に接続するために、他の接続方法が使用され得る。例えば、コネクタ端子の1次セットおよび/またはコネクタ端子の2次セットは、プラグおよび/またはコネクタおよび/またはスロットであってもよい。
【0042】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットは、N個のコネクタ端子を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットは、M個のコネクタ端子を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、NはM以上であり、あるいは、NはM以下であり、あるいは、NはMを上回る。あるいは、NはM未満である。あるいは、NはMに等しい。
【0043】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、Nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10である。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、Nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10を上回る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、Nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10未満である。
【0044】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、Mは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10である。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、Mは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10を上回る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、Mは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10未満である。
【0045】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットは、中間モジュールの遠位側に配置され得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットは、中間モジュールの遠位側に配置され得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットは、中間モジュールの近位側に配置され得る。
【0046】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットのうちの第1は、ワイヤからの接続を受け入れるように構成され得る。さらに、コネクタ端子の1次セットのうちの第2の1次コネクタ端子は、マイクロホンに電気的に接続され得る。コネクタ端子の1次セットのうちの第1および第2は、データおよび/または電力および/または電気がワイヤからマイクロホンに伝わり得るように、電気的に接続され得る。
【0047】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次セットのうちの第1の1次コネクタ端子および/または第2の1次コネクタ端子は、コネクタ端子の1次セットのうちのそれぞれのワイヤコネクタ端子に電気的に接続される。
【0048】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットのうちの第1の2次コネクタ端子は、レシーバに電気的に接続され得る。コネクタ端子の2次セットのうちの第1の2次コネクタ端子は、データおよび/または電力および/または電気がワイヤおよび/またはマイクロホンからレシーバに伝わり得るように、コネクタ端子の1次セットのうちの第1のワイヤコネクタ端子および/またはコネクタ端子の2次セットのうちの第2のワイヤコネクタ端子に電気的に接続されてもよい。コネクタ端子の2次セットのうちの第2の2次コネクタ端子は、接地されてもよい。
【0049】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次セットのうちの第1の2次コネクタ端子および第2の2次コネクタ端子は、コネクタ端子の1次セットのうちのそれぞれのワイヤコネクタ端子に電気的に接続される。
【0050】
イヤピースの様々なコンポーネントの動作のために、様々なコネクタ端子同士は、ユーザが望むように、互いに電気的に接続されてもよく、または互いに電気的に絶縁されてもよい。例えば、電力、データ、または電気エネルギーは、様々なコネクタ端子の間に提供され得る。
【0051】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、電気インターフェースを含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、プリント回路基板(PCB)を含み得る。回路基板は、フレキシブル回路基板であり得る。回路基板は、リジッドプリント回路基板であり得る。回路基板は、上述したように、コネクタ端子の1次セットを含み得る。回路基板は、上述したように、コネクタ端子の2次セットを含み得る。コネクタ端子の1次セットは、プリント回路基板において、コネクタ端子の2次セットと反対側にあってもよい。あるいは、コネクタ端子の1次セットは、プリント回路基板において、コネクタ端子の2次セットと同じ側にあってもよい。
【0052】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、回路基板は、コネクタ端子の1次中間セットを含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、回路基板は、コネクタ端子の2次中間セットを含み得る。コネクタ端子の1次中間セットは、プリント回路基板において、コネクタ端子の2次中間セットと反対側にあってもよい。あるいは、コネクタ端子の1次中間セットは、プリント回路基板において、コネクタ端子の2次中間セットと同じ側にあってもよい。
【0053】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次中間セットは、コネクタ端子の1次セットに電気的に接続されてもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次中間セットは、コネクタ端子の2次セットに電気的に接続されてもよい。
【0054】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次中間セットは、コネクタ端子の1次セットに電気的に接続されてもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次中間セットは、コネクタ端子の2次セットであってもよい。
【0055】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の1次中間セットは、コネクタ端子の1次セットであってもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタ端子の2次中間セットは、コネクタ端子の2次セットに電気的に接続されてもよい。
【0056】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、回路基板は本体を有し得る。回路基板は、近位端および遠位端を有し得る。本体は、近位端と遠位端の間に延在し得る。回路基板は、本体を通過および/または周回して回路基板の様々なコンポーネントに至る、電気的接続を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、本体は、イヤピースハウジングを横切って延在し得る。したがって、本体の外周は、イヤピースハウジングの内表面に適合し得る。本体は、イヤピースハウジングに機械的に取り付け得る。本体は、イヤピースハウジングに化学的に取り付け得る。したがって、本体は、長手軸に垂直な断面において、円形および/または楕円形および/または矩形および/または別の幾何学的デザインであってもよい。
【0057】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、本体は、1つまたは複数の通気アパーチャ(例えば、穴、空きスペース、開口部、隙間、アパーチャ)を含み得る。本体は、複数の通気口を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、本体は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の通気口を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、本体は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個を上回る通気口を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、本体は、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個未満の通気口を含み得る。1つまたは複数の通気口は、本体の長手方向における厚さを(例えば、遠位側から近位側まで)通過して延在し得る。
【0058】
コネクタ端子の1次セットのうちの1つまたは複数は、コネクタ端子の2次セットのうちの1つまたは複数に電気的に接続され得る。例えば、プリント回路基板の両側の端子同士は、電気的に接続されてもよい。
【0059】
中間モジュールは、複数のプリント回路基板など、1つより多いプリント回路基板を含み得る。中間モジュールは、複数のプリント回路基板など、1つより多いプリント回路基板から形成され得る。複数のプリント回路基板のうちの1つまたは複数は、電気的に接続されてもよい。複数のプリント回路基板のうちの1つまたは複数は、複数のプリント回路基板のうちの他のプリント回路基板から電気的に絶縁され得る。
【0060】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、通気機構(例えば、通気口、通気システム、通気機構、通気構成、通気モジュール、通気コンポーネント)を含み得る。したがって、中間モジュールは、中間モジュールの近位側と遠位側の間の流体連通を、第1の状態において許容し、第2の状態において妨げるように構成された通気機構を含み得る。
【0061】
通気機構は、能動的通気機構であってもよい。したがって、通気機構は、通気経路(例えば、通気通路、空気経路、音経路、流体経路、流体連通)を開閉するように構成され得る。通気機構は、第1の状態において、開いていてもよい。通気機構は、第2の状態において、閉じていてもよい。
【0062】
開閉は、中間モジュールの通気機構のうちの1つまたは複数のコンポ―ネントを動かすことによって行われてもよい。通気経路は、少なくとも部分的にイヤピースハウジングを通過し得る。通気機構は、通気経路を開閉する任意の機械的機構を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、通気機構は、電気的に、および/または自動的に、および/または、手動で、および/または機械的に動作してもよい。例えば、通気機構は、ピストンおよび/または可動アームを介して動作してもよい。通気機構の開閉音は、ユーザに聞こえなくてもよい。
【0063】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、回路基板は、通気機構の一部を形成し得る。例えば、回路基板は、イヤピースハウジングを横切って延在し得る。したがって、回路基板の外周は、イヤピースハウジングの内表面に適合し得る。回路基板は、イヤピースハウジングに機械的に取り付けられ得る。回路基板は、イヤピースハウジングに化学的に取り付けられ得る。
【0064】
上述したように、回路基板は、1つまたは複数の通気アパーチャ(例えば、穴、空きスペース、開口部、隙間、アパーチャ)を含み得る。回路基板は、複数の通気口を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、回路基板は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個の通気口を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、回路基板は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個を上回る通気口を含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、回路基板は、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個未満の通気口を含み得る。1つまたは複数の通気口は、回路基板の長手方向における厚さを(例えば、遠位側から近位側まで)通過して延在し得る。
【0065】
1つまたは複数の通気口がなければ、回路基板がハウジングの近位端からハウジングの遠位端までの経路を遮断するので、空気はイヤピースハウジングを通過することができない。したがって、通気口は、イヤピースハウジングを通過する通気経路を提供し得る。
【0066】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、回路基板は嵌合形態を含み得る。
【0067】
通気機構は、イヤピースハウジング内で移動可能なプラグ(例えば、シールド、プレート、表面、ブロッカー、ストッパー)を含み得る。例えば、それはイヤピースの長手軸に沿って長手方向に移動し得る。プラグは、閉位置にあるとき、回路基板と共に、1つまたは複数の通気口を遮断し、したがって通気経路を閉鎖する、気密シールを形成し得る。プラグが回路基板から離されると、動きの種類にかかわらず、通気経路が開く。プラグは平坦であってもよい。プラグは、回路基板の1つまたは複数の通気口内にフィットするエクステンションを含んでもよい。プラグは、回路基板の嵌合形態と嵌合するための、対応する嵌合形態を含んでもよい。プラグおよび/または回路基板は、プラグと回路基板の間のシール性を改善するためのシール材を含んでもよい。
【0068】
他の通気機構も同様に使用され得、特定の通気機構は限定的ではない。例えば、通気機構は回転コンポーネントを含み得る。あるいは、通気機構は、並進コンポーネントを含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、通気機構は、回転コンポーネントおよび並進コンポ―ネントの両方を含み得る。
【0069】
通気機構は、概して通気経路を開閉するために使用される。通気機構が開いているとき、通気機構は、イヤピースの近位端と遠位端の間で、音がイヤピースおよび/またはイヤピースハウジングを通過することを許容する。通気機構が閉じているとき、通気機構は、イヤピースの近位端と遠位端の間で、音がイヤピースを通過することを妨げる。したがって、通気機構は、閉じているとき、流体連通を妨げ得る。
【0070】
この開閉は、ユーザが音楽を聴いているときに、音質の改善を有利に可能にし得る。例えば、通気機構は、特に音楽再生中に、ユーザが改善された低音の聴こえを体験し得るように、閉じられ得る。しかしながら、これは、通気口が閉じているとき、環境から受け取られる音を低減し得る。
【0071】
ユーザが周囲環境を聴くことを望むとき、通気機構は、周囲の音声入力をユーザに提供するように、開き得る。これは、ユーザにとっての、環境の聴こえにとって必要でないかまたは望ましくない、1つまたは複数の音レベルの明確さを低減し得る。
【0072】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、通気経路は、第1の通気アパーチャの第1のセット(例えば、穴、空きスペース、開口部、隙間、1つまたは複数のアパーチャ)と、第2の通気アパーチャの第2のセット(例えば、穴、空きスペース、開口部、隙間、1つまたは複数のアパーチャ)を含み得、いずれもイヤピースハウジングとイヤピースハウジングの外側の間で流体連通を提供するように構成されている。第1の通気アパーチャの第1のセットは、中間モジュールを介して、第2の通気アパーチャの第2のセットから長手方向に分離され得る。したがって、通気機構を閉じると、第1の通気アパーチャの第1のセットと第2の通気アパーチャの第2のセットの間で、イヤピースハウジングを通過する流体の流れが停止する。
【0073】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、第1の通気アパーチャの第1のセットは、イヤピースハウジングの外面に位置し得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、第1の通気アパーチャの第1のセットは、イヤピースハウジングの遠位端に位置し得る。
【0074】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、第2の通気アパーチャの第2のセットは、イヤピースハウジングの外面に位置し得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、第1の通気アパーチャの第2のセットは、イヤピースハウジングの近位端に位置し得る。
【0075】
有利には、通気機構は、レシーバと位置合わせして配置される代わりに、またはレシーバよりも近位に配置される代わりに、レシーバよりも遠位に配置され得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、通気機構は、マイクロホンよりも近位に配置され得る。通気機構は通気経路を適切に許容するために特定の寸法である必要があり得るので、イヤピースのサイズは、通気機構によって制限され得る(例えば、イヤピースの縮小は、通気機構の寸法によって制限される可能性がある)。しかしながら、通気機構をレシーバよりも遠位に(例えば、鼓膜からより遠くに)移動させることによって、通気機構よりも近位にあるイヤピースハウジングの寸法、例えば直径は、低減され得る。これは、ユーザ、特に、より小さい外耳道を有するユーザにとってのフィット性を改善し得、その結果、イヤピースは、ユーザの外耳道内に適切に保持され得る。さらに、サイズの低減は、イヤピースがユーザの外耳道内のより深くに配置されることを可能にすることができ、イヤピースのうちユーザの耳の外側において見える部分をより少なくし、したがって美観を改善することができる。
【0076】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングは、2つの異なる直径、遠位セクションの直径、および近位セクションの直径を有してもよい。近位セクションの直径は、遠位セクションの直径よりも小さくてもよい。遠位セクションは、通気機構と位置合わせされ、かつ、通気機構よりも遠位にあるイヤピースハウジングとして定義されてもよい。近位セクションは、通気機構よりも近位にあるイヤピースハウジングとして定義されてもよい。
【0077】
遠位セクションは、イヤピースハウジングの長手方向における長さの10、20、30、40、50、60、または70%であってもよい。遠位セクションは、イヤピースハウジングの長手方向における長さの10、20、30、40、50、60、または70%より大きくてもよい。遠位セクションは、イヤピースハウジングの長手方向における長さの10、20、30、40、50、60、または70%より小さくてもよい。
【0078】
近位セクションは、イヤピースハウジングの長手方向における長さの10%、20%、30%、40%、50%、60%、または70%であってもよい。近位セクションは、イヤピースハウジングの長手方向における長さの10%、20%、30%、40%、50%、60%、または70%より大きくてもよい。近位セクションは、イヤピースハウジングの長手方向における長さの10%、20%、30%、40%、50%、60%、または70%より小さくてもよい。
【0079】
例えば、近位セクションの直径は、遠位セクションの直径より5、10、15、20、25、30、35、40、45、または50%小さくてもよい。近位セクションの直径は、遠位セクションの直径の5、10、15、20、25、30、35、40、45、または50%より大きくてもよい。近位セクションの直径は、遠位セクションの直径の5、10、15、20、25、30、35、40、45、または50%より小さくてもよい。
【0080】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングの近位セクションの直径は、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、または0.1cmであってもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングの近位セクションの直径は、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、または0.1cmより小さくてもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングの近位セクションの直径は、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、または0.1cmより大きくてもよい。
【0081】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングの遠位セクションの直径は、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、または0.1cmであってもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングの遠位セクションの直径は、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、または0.1cmより小さくてもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングの遠位セクションの直径は、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、または0.1cmより大きくてもよい。
【0082】
イヤピースハウジングの遠位セクションの直径から近位セクションの直径までの寸法の変化は、テーパおよび/または複数のテーパ(例えば、テーパード)形状であってもよい。遠位セクションの直径から近位セクションの直径までの寸法の変化は、段差および/または複数の段差(例えば、段付き)形状であってもよい。さらに、イヤピースハウジングは、1つまたは複数の段差および1つまたは複数のテーパを含んでもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースハウジングは、イヤピースの長さに沿って直径が低減し、かつ、イヤピースの長さに沿って直径が増加してもよい。
【0083】
近位セクションの直径を減少させることによって、より小さい外耳道を有するユーザにイヤピースをフィットすることがより容易になり得る。これにより、聴覚装置の快適性および有効性を大幅に向上させ得る。さらに、サイズの低減は、イヤピースが外耳道内のより深くに配置されることを可能にし得る。これは、イヤピースのうちユーザの耳の外側まで延在する部分がより少なくなることを意味し、それによって、聴覚装置の美観が向上する。
【0084】
論じられるように、通気経路は、イヤピースハウジングの少なくとも一部を通過するように形成されてもよい。通気経路は、(例えば、聴覚性シグナリング中の空気の移動のための)流体連通経路として解釈されてもよい。通気経路は、上述したように、通気機構を介して開閉されてもよい。
【0085】
したがって、通気機構は、空気(例えば、音、流体、通気)がイヤピース、具体的には回路基板を通過することを妨げるように開閉し得る。しかしながら、通気機構が閉位置にあるときであっても、電気および/またはデータは、回路基板を含む中間モジュールを通過し得る。例えば、電気および/またはデータは、通気機構が開位置にあるか閉位置にあるかにかかわらず、中間モジュールおよび/または回路基板の近位側から中間モジュールおよび/または回路基板の遠位側に伝わり得る。一例として、電気および/またはデータは、コネクタ端子の1次セットからコネクタ端子の2次セットに伝わり得る。
【0086】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、マイクロホンまたはマイクロホンのセットを含み得、および/またはマイクロホンまたはマイクロホンのセットに関連付けられ得る。マイクロホンのセットは、1つまたは複数のマイクロホンを備えてもよい。マイクロホンのセットは、第1のマイクロホン入力信号を提供するための第1のマイクロホンおよび/または第2のマイクロホン入力信号を提供するための第2のマイクロホンを備える。マイクロホンのセットは、N個のマイクロホン信号を提供するためのN個のマイクロホンを備えてもよく、Nは、1から10の範囲内の整数である。1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、マイクロホンの個数Nは、2、3、4、5またはそれ以上である。マイクロホンのセットは、第3のマイクロホン入力信号を提供するための第3のマイクロホンを備えてもよい。
【0087】
マイクロホンは、イヤピースの長手軸から角度をなしていてもよい(例えば、ある角度だけ傾けられていてもよい)。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、マイクロホンは、長手軸から5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、または90度だけ傾けられていてもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、マイクロホンのセットは、長手軸から5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、または90度よりも大きい角度だけ傾けられていてもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、マイクロホンは、長手軸から5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、または90度よりも小さい角度だけ傾けられていてもよい。
【0088】
マイクロホンは、いくつかの方法で、回路基板などの中間モジュールに関連付けられてもよいが、その方法のいずれも本開示を限定するものではない。
【0089】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュール、例えば回路基板は、マイクロホン受け部(例えば、空間、凹み、窪み、場所、隙間)を含み得る。マイクロホン受け部は、マイクロホンを受け入れるように構成され得る。したがって、中間モジュールは、受け部内(例えば、マイクロホン受け部内)にマイクロホンを含み得る。代替のイヤピースでは、中間モジュールおよび/または回路基板は、マイクロホン受け部を含んでいなくてもよく、マイクロホンは、中間モジュールおよび/または回路基板に直接取り付けられ得る。マイクロホンは、中間モジュールの遠位端に取り付けられ得る。マイクロホンは、回路基板の遠位端に取り付けられ得る。マイクロホンは、中間モジュールの近位端に取り付けられ得る。マイクロホンは、回路基板の遠位端に取り付けられ得る。
【0090】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、マイクロホンは、回路基板に直接取り付けられ得る。例えば、マイクロホンは、マイクロホン受け部にスナップフィットされ得る。あるいは、マイクロホンは、接着剤またはエポキシなどによって、回路基板に化学的に接着されてもよい。
【0091】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、マイクロホンは回路基板に間接的に取り付けられ得る。マイクロホンは、回路基板から長手方向に離間され得、1つまたは複数の機械的コネクタ(例えば、アーム、脚、コネクタ、ポール、壁、ポスト、エクステンション)を介して取り付けられ得る。機械的コネクタは、マイクロホン受け部として機能し得る。
【0092】
機械的コネクタは、回路基板に機械的に取り付けられ得る。機械的コネクタは、回路基板と一体化され得る。機械的コネクタは、回路基板に化学的に取り付けられ得る。
【0093】
機械的コネクタは、マイクロホンに機械的に取り付けられ得る。機械的コネクタは、マイクロホンと一体化され得る。機械的コネクタは、マイクロホンに化学的に取り付けられ得る。
【0094】
マイクロホン受け部は、マイクロホンに適合するように構成され得る。マイクロホンは、マイクロホン受け部から取り外し可能であってもよい。マイクロホンは、マイクロホン受け部内にスナップフィットされてもよい。マイクロホンは、マイクロホン受け部内に機械的に取り付けられ得る。マイクロホンは、マイクロホン受け部内に化学的に取り付けられ得る。マイクロホンは、例えば、中間モジュールに接着またはエポキシ接着され得る。
【0095】
マイクロホンが中間モジュールの遠位側に取り付けられる1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、マイクロホンが直接取り付けられるか、受け部に取り付けられるかにかかわらず、回路基板および/または機械的コネクタは、マイクロホンの平坦な表面と適合するように成形され得る。例えば、マイクロホンが長手軸に対して傾けられ/角度付けされる場合、回路基板および/または機械的コネクタの遠位表面は、マイクロホンの角度と適合するように、同様に傾けられ/角度付けされてもよい。
【0096】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、マイクロホンハウジングを含んでもよい。マイクロホンハウジングは、回路基板に取り付けられ得る。例えば、マイクロホンハウジングは、回路基板の遠位端に取り付けられ得る。マイクロホンは、マイクロホンハウジング内に位置し得る。
【0097】
有利には、マイクロホンを中間モジュールに関連付けることによって、マイクロホンユニットが形成され得る。このマイクロホンユニットは、多くの様々なイヤピースにフィットすることができ、したがって、マイクロホンユニットを別個に製造し、マイクロホンユニットを多くの様々な種類のイヤピースに挿入することができる。これにより、イヤピースの製造性が向上するとともに、マイクロホンユニットが様々なイヤピース設計のために修正される必要がないので、より簡単なモジュラー設計が可能になる。
【0098】
さらに、マイクロホンを中間モジュールに関連付けることで、単一のユニットを提供し得、これにより必要な総部品が減少し、製造性および組立性が向上する。
【0099】
さらに、マイクロホンを中間モジュールに関連付けることによって、アセンブリの小型化がより容易になり得る。
【0100】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、マイクロホンは、通気機構よりも遠位にあってもよい。具体的には、通気機構が閉じている場合であっても、ユーザはマイクロホンを利用することができる。
【0101】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、ワイヤはイヤピースハウジングの遠位端から延在し得、マイクロホンは中間モジュールの遠位側に位置し得る。
【0102】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、レシーバまたはレシーバのセットを含み得、および/またはレシーバまたはレシーバのセットに関連付けられ得る。レシーバのセットは、1つまたは複数のレシーバを備えてもよい。レシーバのセットは、第1のレシーバ入力信号を提供するための第1のレシーバおよび/または第2のレシーバ入力信号を提供するための第2のレシーバを備える。レシーバのセットは、N個のレシーバ信号を提供するためのN個のレシーバを備えてもよく、Nは1から10の範囲内の整数である。1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、レシーバの個数Nは、2、3、4、5またはそれ以上である。レシーバのセットは、第3のレシーバ入力信号を提供するための第3のレシーバを備えてもよい。
【0103】
レシーバは、いくつかの方法で、回路基板などの中間モジュールに関連付けられてもよいが、その方法のいずれも本開示を限定するものではない。
【0104】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュール、例えば回路基板は、レシーバ受け部(例えば、空間、凹み、窪み、場所、隙間)を含み得る。レシーバ受け部は、レシーバを受け入れるように構成され得る。したがって、中間モジュールは、受け部内(例えば、レシーバ受け部内)にレシーバを含み得る。代替のイヤピースでは、中間モジュールおよび/または回路基板はレシーバ受け部を含んでいなくてもよく、レシーバは中間モジュールおよび/または回路基板に直接取り付けられ得る。レシーバは、中間モジュール、例えば回路基板の遠位端に取り付けられ得る。レシーバは、中間モジュール、例えば回路基板の近位端に取り付けられ得る。
【0105】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、レシーバは、回路基板に直接取り付けられ得る。例えば、レシーバは、レシーバ受け部内にスナップフィットされ得る。あるいは、レシーバは、回路基板に化学的に接着されてもよい。
【0106】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、レシーバは、回路基板に間接的に取り付けられ得る。レシーバは、回路基板から長手方向に離間され得、1つまたは複数の機械的コネクタ(例えば、アーム、脚、コネクタ、ポール、壁、ポスト、エクステンション)を介して取り付けられ得る。機械的コネクタは、レシーバ受け部として機能し得る。
【0107】
機械的コネクタは、回路基板に機械的に取り付けられ得る。機械的コネクタは、回路基板と一体化され得る。機械的コネクタは、回路基板に化学的に取り付けられ得る。
【0108】
機械的コネクタは、レシーバに機械的に取り付けられ得る。機械的コネクタは、レシーバと一体化され得る。機械的コネクタは、レシーバに化学的に取り付けられ得る。
【0109】
レシーバ受け部は、レシーバに適合するように構成され得る。レシーバは、レシーバ受け部から取り外し可能であってもよい。レシーバは、レシーバ受け部内にスナップフィットされてもよい。レシーバは、レシーバ受け部内に機械的に取り付けられ得る。レシーバは、レシーバ受け部内に化学的に取り付けられ得る。レシーバは、例えば、中間モジュールに接着またはエポキシ接着され得る。
【0110】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、レシーバハウジングを含んでもよい。レシーバハウジングは、回路基板に取り付けられ得る。例えば、レシーバハウジングは、回路基板の近位端に取り付けられ得る。レシーバはレシーバハウジング内に位置し得る。
【0111】
有利には、レシーバを中間モジュールに関連付けることによって、レシーバユニットが形成され得る。このレシーバユニットは、多くの様々なイヤピースにフィットされ得、したがって、レシーバユニットを別個に製造し、レシーバユニットを多くの様々な種類のイヤピースに挿入することができる。これにより、イヤピースの製造性が向上するとともに、マイクロホンユニットが様々なイヤピース設計のために修正される必要がないので、より簡単なモジュラー設計が可能になる。
【0112】
さらに、レシーバを中間モジュールに関連付けることで、単一のユニットを提供し得、これにより、必要な総部品が減少し、製造性および組立性が向上する。
【0113】
さらに、レシーバを中間モジュールに関連付けることによって、アセンブリの小型化がより容易になり得る。
【0114】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、レシーバは、通気機構よりも近位にあってもよい。具体的には、通気機構が閉じている場合であっても、ユーザはマイクロホンを利用することができる。
【0115】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、レシーバは、中間モジュールと一体的に形成され得る。例えば、レシーバは、回路基板と一体的に形成され得る。
【0116】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、回路基板および/またはコネクタ端子の1次セットおよび/またはコネクタ端子の2次セットおよび/または通気機構を含んでもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、マイクロホン受け部および/またはマイクロホンを含んでもよい。マイクロホンは、回路基板に対して、直接取り付けられてもよく、1つまたは複数の機械的コネクタを介して取り付けられてもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、中間モジュールは、レシーバ受け部および/またはレシーバを含んでもよい。レシーバは、回路基板に対して、直接取り付けられてもよく、あるいは1つまたは複数の機械的コネクタを介して取り付けられてもよい。
【0117】
上述の例示的なイヤピースのいずれにおいても、イヤピースは、イヤピースハウジングの外面から径方向に離れて延在する1つまたは複数のドーム(例えば、円、楕円、スカート、コーン、ホルダ、フィッタ)を含み得る。1つまたは複数のドームは、イヤピースハウジングおよび/またはイヤピースハウジングから延在するコンポーネントの外周の周りにおいて、部分的にまたは全体的に延在し得る。1つまたは複数のドームは、イヤピースハウジングおよび/またはイヤピースハウジングから延在するコンポーネントと一体的に形成され得る。あるいは、1つまたは複数のドームは、イヤピースハウジングおよび/またはイヤピースハウジングから延在するコンポーネントに取り付けられ得る。例えば、それらは外面に取り付けられ得る。あるいは、それらは、近位端および/または遠位端に取り付けられ得る。あるいは、それらは、外面および/または遠位端および/または近位端に取り付けられ得る。1つまたは複数のドームは、イヤピースハウジングおよび/またはイヤピースハウジングから延在するコンポーネントを越えて近位に、および/または遠位に延在してもよい。
【0118】
1つまたは複数のドームは、フレキシブルであってもよい。1つまたは複数のドームは、リジッドであってもよい。1つまたは複数のドームは、プラスチックおよび/またはシリコーンから形成されてもよい。1つまたは複数のドームは、ユーザの外耳道の内表面を押すように構成されてもよい。1つまたは複数のドームは、ユーザの外耳道に適合し得る。したがって、1つまたは複数のドームは、イヤピースにユーザの外耳道内でのフィット性を提供してもよい。これは、ユーザの耳内でのイヤピースの望ましくない動きを妨げ得る。1つまたは複数のドームは、断面形状が概して円形および/または楕円形であってもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、1つまたは複数のドームは、例えば近位方向に開口するような、円錐形に形成され得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、1つまたは複数のドームは、例えば遠位方向に開口するような、円錐形に形成され得る。
【0119】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースは、単一のドームを含み得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、イヤピースは、複数のドームを含み得る。複数のドームが用いられる場合、それらは分離されていてもよく、接続されていてもよい。
【0120】
1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、第1のドームと第2のドームは接続され得、それによって、結合ドームを形成する。それらは、コネクタによって接続され得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、コネクタは、アパーチャを含み得、または流体連通を遮断し得る。例えば、第1のドームと第2のドームは、円筒部によって接続され得る。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、結合ドームは、複数のドーム部、例えば第1のドーム部および第2のドーム部を含み得る。結合ドームは、さらなるドーム部、例えば第3、第4、または第5のドーム部も含み得る。第1のドーム部は、第2のドーム部よりも近位にあり得る。第1のドーム部は、長手方向において、第2のドーム部と重なっていてもよい。第1のドーム部は、長手方向において、第2のドーム部と重なっていなくてもよい。
【0121】
ドームのうちの1つまたは複数は、ドームの長手方向における厚さを通過する流体の流れを遮断してもよい。1つまたは複数の例示的なイヤピースでは、ドームのうちの1つまたは複数は、長手方向の両側の間の流体連通を許容するアパーチャを有してもよい。例えば、最も近位にあるドームは、アパーチャを含んでもよい。
【0122】
聴覚装置および/またはイヤピースは、1つまたは複数の装置、例えばバイノーラル聴覚システムの一部として、例えば別の聴覚装置と、および/または、1つまたは複数の携帯装置、例えばスマートフォンおよび/またはスマートウォッチと、無線通信するように構成されてもよい。聴覚装置および/またはイヤピースは、1つまたは複数の無線入力信号、例えば、第1の無線入力信号および/または第2の無線入力信号をアンテナ出力信号に変換するためのアンテナを任意に備える。無線入力信号は、外部ソース、例えばスパウズマイクロホン装置、無線TV音声送信機、および/または無線送信機に関連付けられた分散マイクロホンアレイから発信されてもよい。無線入力信号は、例えばバイノーラル聴覚システムの一部として別の聴覚装置から、および/または1つまたは複数のアクセサリ装置から発信されてもよい。
【0123】
聴覚装置および/またはイヤピースは、アンテナ出力信号をトランシーバ入力信号に変換するために、アンテナに結合されたラジオトランシーバを任意に備える。異なる外部ソースからの無線信号は、ラジオトランシーバにおいてトランシーバ入力信号に多重化されてもよく、またはラジオトランシーバの別個のトランシーバ出力端子に別個のトランシーバ入力信号として提供されてもよい。聴覚装置および/またはイヤピースは、複数のアンテナを備えてもよく、および/またはアンテナは1つまたは複数のアンテナモードで動作するように構成されてもよい。トランシーバ入力信号は、第1の外部ソースからの第1の無線信号を表す第1のトランシーバ入力信号を任意に備える。
【0124】
聴覚装置および/またはイヤピースは、前処理ユニットを任意に備える。前処理ユニットは、トランシーバ入力信号を前処理するために、ラジオトランシーバに接続されてもよい。前処理ユニットは、第1のマイクロホン入力信号を前処理するために、第1のマイクロホンに接続されてもよい。前処理ユニットは、もし存在する場合、第2のマイクロホン入力信号を前処理するために、第2のマイクロホンに接続されてもよい。前処理ユニットは、アナログマイクロホン入力信号をデジタル前処理済みマイクロホン入力信号に変換するための1つまたは複数のA/D変換器を備えてもよい。
【0125】
聴覚装置および/またはイヤピースは、前処理済みトランシーバ入力信号および/または前処理済みマイクロホン入力信号などの入力信号を処理するためのプロセッサを任意に備える。プロセッサは、プロセッサへの入力信号に基づいた電気出力信号を提供する。プロセッサの入力端子は、前処理ユニットの出力端子のそれぞれに、任意に接続される。例えば、プロセッサのトランシーバ入力端子は、前処理ユニットのトランシーバ出力端子に接続されてもよい。プロセッサの1つまたは複数のマイクロホン入力端子は、前処理ユニットの1つまたは複数のマイクロホン出力端子のそれぞれに接続されてもよい。
【0126】
図1は、例えば聴覚装置のための、例示的なイヤピースを示す。イヤピース100は、ユーザの外耳道内にフィットし得る。図示のように、イヤピースは、鼓膜50に最も近い近位端104と、遠位端106と、近位端104と遠位端106との間に延在する長手軸101を含み得る。近位端104および遠位端106は、外面108を介して接続され得、それによって、イヤピースハウジング102を形成する。
【0127】
図示のように、イヤピースハウジング102は、レシーバ120を収容し得る。レシーバは、レシーバ120から近位に延在するスパウト122を有してもよく、これは、レシーバ122と、イヤピースハウジング102よりも近位の容積の間に流体(例えば、音声)連通を提供し得る。
【0128】
さらに、イヤピース100は、いくつかのコンポーネントを含み得る中間モジュール150を含み得る。図示のように、中間モジュール150は、回路基板302を含み得る。回路基板は、回路基板302の遠位側にコネクタの1次セット172を有し、回路基板302の近位側にコネクタ端子の2次セット173を有し得る。コネクタ端子の1次セット172は、ワイヤ170のワイヤ導体179に接続するためのワイヤコネクタ端子174を含み得る。中間モジュール150は、ワイヤ170の第1の導体、第2の導体、および第3の導体のそれぞれに電気的に接続される、第1のワイヤコネクタ端子174、第2のワイヤコネクタ端子174A、および任意に第3のワイヤコネクタ(図示せず)を含むコネクタ端子の1次セット172を備える。ワイヤ170は、イヤピースハウジング102の遠位端106を通過して延在してもよい。コネクタ端子の2次セット176は、第1の2次コネクタ端子171および第2の2次コネクタ端子173を含み得る。端子は、電気導体178を介して、相互接続されてもよく、または他のコンポーネントに接続されてもよい。例えば、コネクタの1次セット172のうちの1つまたは複数、例えば第1の1次コネクタ177は、マイクロホン160と、コネクタの1次セットのうちのワイヤコネクタ端子に電気的に接続され得る。コネクタの2次セット176のうちの1つまたは複数、例えば第1の2次コネクタ端子171および/または第2の2次コネクタ端子173は、レシーバ120に電気的に接続され得る。
【0129】
図示のように、回路基板302はまた、回路基板302の近位側から遠位側まで延在する1つまたは複数の通気口158を含み得る。中間モジュール150は、通気口158を介してイヤピースハウジング102を通過する通気経路を開閉するために、回路基板302から離れるように並進したり、回路基板302に向かうように並進したりするように構成された通気機構156をさらに含み得る。具体的には、中間モジュール150は、回路基板302の近位側と遠位側の間、したがって、中間モジュール150の近位側と遠位側の間の流体連通を、第1の状態において許容し、第2の状態において妨げるように構成された通気機構156を含み得る。
【0130】
中間モジュール150は、マイクロホン160を含んでもよく、および/またはマイクロホン160に関連付けられてもよい。図示のように、マイクロホン160は、1つまたは複数の機械的コネクタ162を介して回路基板302に接続され得る。機械的コネクタ162は、マイクロホン160を受け入れるように構成されたマイクロホン受け部として機能してもよい。図示のように、マイクロホン160は、通気機構156よりも遠位に位置している。
【0131】
図2は、例示的な中間モジュール150を概略的に示す。中間モジュール150は、イヤピースハウジング102内にあってもよい。
【0132】
中間モジュール150は、プリント回路基板のような、回路基板302を含み得る。図示のように、回路基板302は、本体306を有し得、本体306は近位側308および遠位側310を有する。回路基板302は、本体306を通過して遠位側310から近位側308まで延在する通気口156を有し得る。
【0133】
回路基板302の遠位端または遠位側310は、ワイヤ170に接続し得るコネクタ端子の1次セット172、例えばワイヤコネクタ端子174を含み得る。回路基板302の近位端または近位側308は、コネクタ端子の2次セット176、例えば第1の2次コネクタ端子171および第2の2次コネクタ端子173を含み得る。回路基板302は、回路基板302上の異なる端子同士を接続し得る電気導体178をさらに含み得る。図示のように、コネクタ端子の1次セット172は、第1の1次コネクタ端子177を含んでもよく、コネクタ端子の1次セット172のワイヤコネクタ端子174は、第1の1次コネクタ端子177と、コネクタ端子の2次セットのうちのコネクタ端子に接続される。
【0134】
図2に示すように、コネクタ端子の1次セット172、例えば第1の1次コネクタ端子177は、マイクロホン160に電気的に接続してもよい。マイクロホン160は、機械的コネクタ162を介して回路基板302、具体的には本体306の遠位端310に取り付けられ得る。さらに、コネクタ端子の2次セット176は、レシーバ120に接続してもよい。
【0135】
図3Aは、中間モジュール150の回路基板302の遠位端310を示す。図示のように、遠位端310は、コネクタ端子の1次セット172(1つまたは複数のワイヤコネクタ端子174を含む)と、本体306の厚さを通過する1つまたは複数の通気口158を含んでもよい。通気口158以外の場所では、回路基板302は、イヤピースハウジング102の遠位端106と近位端104の間の流体連通を妨げ得る。さらに、遠位端310は、マイクロホン160を含んでもよい。
【0136】
図3Bは、中間モジュール150の回路基板302の近位端308を示す。図示のように、近位端は、(第1の2次コネクタ端子171および第2の2次コネクタ端子173を含む)コネクタ端子の2次セット176と、本体306の厚さを通過する1つまたは複数の通気口158を含み得る。さらに、回路基板302の近位端308は、通気口158を開閉するために使用され得、それによって、イヤピースを通過する流体連通を許容するか、または妨げる通気機構156を含んでもよい。近位端308上のコネクタ端子の2次セット176のうちの1つまたは複数のコネクタ端子は、遠位端310のコネクタ端子の1次セット172のうちの1つまたは複数のコネクタ端子に電気的に接続されてもよい。
【0137】
全ての電気的接続が上記の図面に示されているわけではなく、本開示は上記の図面に示された特定の電気的接続に限定されるべきではないことが理解されるであろう。
【0138】
本開示の聴覚装置および/または聴覚装置用のイヤピースの例は、以下の項目に記載される。
【0139】
(項目1)
長手軸を有するイヤピースであって、
近位端と遠位端を備えるイヤピースハウジングと、
前記イヤピースハウジング内に位置するレシーバと、
前記イヤピースハウジングから延在し、接地導体と第1の導体を含む複数の導体を備えるワイヤと、
前記イヤピースハウジング内に位置し、コネクタ端子の1次セットとコネクタ端子の2次セットを備える中間モジュールと、を備え、
前記コネクタ端子の1次セットは、前記ワイヤの前記複数の導体に電気的に接続されるワイヤコネクタ端子を含み、
前記コネクタ端子の2次セットは、第1の2次コネクタ端子と第2の2次コネクタ端子を備え、
前記第1の2次コネクタ端子と前記第2の2次コネクタ端子は、各々、前記コネクタの1次セットのうちのワイヤコネクタ端子に接続される、イヤピース。
【0140】
(項目2)
前記コネクタ端子の1次セットと前記コネクタ端子の2次セットは、はんだパッドを備える、項目1のイヤピース。
【0141】
(項目3)
前記中間モジュールは、マイクロホンを受け入れるように構成されたマイクロホン受け部を備えるか、または前記中間モジュールと一体的に形成されたマイクロホンを備える、項目1または2のイヤピース。
【0142】
(項目4)
前記受け部内にマイクロホンをさらに備える、項目3のイヤピース。
【0143】
(項目5)
前記ワイヤは前記イヤピースハウジングの前記遠位端から延在し、前記マイクロホンは前記中間モジュールの遠位側に位置する、項目4のイヤピース。
【0144】
(項目6)
前記マイクロホンは、前記長手軸に対して角度をなしている、項目4または5のイヤピース。
【0145】
(項目7)
前記中間モジュールは、前記コネクタ端子の1次セットと前記コネクタ端子の2次セットを備えるプリント回路基板を備える、項目1から6の何れか一項のイヤピース。
【0146】
(項目8)
前記中間モジュールは、前記中間モジュールの近位側と遠位側の間の流体連通を、第1の状態において許容し、第2の状態において妨げるように構成された通気機構を備える、項目1から7の何れか一項のイヤピース。
【0147】
(項目9)
前記コネクタ端子の1次セットは前記中間モジュールの遠位側に配置され、前記コネクタ端子の2次セットは前記中間モジュールの近位側に配置される、項目1から8の何れか一項のイヤピース。
【0148】
(項目10)
前記コネクタ端子の1次セットはN個のコネクタ端子を備え、前記コネクタ端子の2次セットはM個のコネクタ端子を備え、NはM以上である、項目1から9の何れか一項のイヤピース。
【0149】
(項目11)
前記コネクタ端子の1次セットは第1の1次コネクタ端子を備え、前記コネクタ端子の1次セットのうちのワイヤコネクタ端子は前記第1の1次コネクタ端子に接続される、項目1から10の何れか一項のイヤピース。
【0150】
(項目12)
前記中間モジュールは、前記レシーバを受け入れるためのレシーバ受け部を備える、項目1から11の何れか一項のイヤピース。
【0151】
(項目13)
前記レシーバは、前記中間モジュールと一体的に形成されている、項目1から12の何れか一項のイヤピース。
【0152】
「第1の」、「第2の」、「第3の」、および「第4の」、「1次」、「2次」、「3次」等の用語の使用は、いかなる特定の順序を示唆するものでもなく、個々の要素を識別するために含まれている。その上、「第1の」、「第2の」、「第3の」、および「第4の」、「1次」、「2次」、「3次」等の用語の使用は、いかなる順序または重要性をも示すものでもなく、むしろ、「第1の」、「第2の」、「第3の」、および「第4の」、「1次」、「2次」、「3次」等の用語は、1つの要素を別の要素と区別するために使用される。なお、「第1の」、「第2の」、「第3の」、および「第4の」、「1次」、「2次」、「3次」等の用語は、本明細書および他の場所では、ラベル付けの目的でのみ使用されるものであり、いかなる特定の空間的順序または時間的順序を示すことを意図していないことに留意されたい。
【0153】
さらに、第1の要素のラベル付けは、第2の要素の存在を示唆するものではなく、その逆も同様である。
【0154】
図1から
図3Bは、実線で示されるいくつかのモジュールまたは動作と、破線で示されるいくつかのモジュールまたは動作を含む、ということが理解され得る。実線からなるモジュールまたは動作は、最も広い例示的な実施形態に含まれ得るモジュールまたは動作である。破線からなるモジュールまたは動作は、実線の例示的な実施形態のモジュールに含まれるかその一部であってもよい例示的な実施形態、あるいはまたは実線からなるモジュールまたは動作に加えて採用されてもよい、例示的な実施形態である。これらの動作は、提示された順序で実行される必要はないことを理解されたい。さらに、動作のすべてが実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序で、および任意の組合せで実行され得る。
【0155】
「備える」という単語は、列挙されたもの以外の他の要素または他のステップの存在を必ずしも除外しないことに留意されたい。
【0156】
要素に先行する単語「1つの(a)」または「1つの(an)」は、そのような要素が複数存在することを排除するものではないことに留意されたい。
【0157】
さらに、任意の参照符号は、特許請求の範囲を限定せず、例示的な実施形態は、ハードウェアおよびソフトウェアの両方によって少なくとも部分的に実装されてもよく、いくつかの「手段」、「ユニット」または「装置」は、ハードウェアの同じアイテムによって表されてもよい、ということに留意されたい。
【0158】
本明細書で説明される様々な例示的な方法、装置、およびシステムは、方法ステッププロセスの一般的な文脈で説明され、方法ステッププロセスは、一態様では、ネットワーク化された環境内のコンピュータによって実行される、プログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータ可読媒体として具現化されるコンピュータプログラム製品によって実装されてもよい。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むが、これらに限定されない、着脱可能な記憶装置および着脱不能な記憶装置を含んでもよい。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含んでもよい。コンピュータ実行可能命令、関連するデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示する方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実装するための対応する動作の例を表す。
【0159】
本明細書で使用される程度に係る言葉、例えば本明細書で使用される用語「略」、「約」、「概して」、および「実質的に」は、所望の機能を発揮するか、または所望の結果を達成する、記載された値、量、または特徴に近い値、量、または特徴を表す。例えば、用語「略」、「約」、「概して」、および「実質的に」は、記載された量の10%以下、5%以下、1%以下、0.1%以下、および0.01%以下の範囲内の量を意味してもよい。記載された量が0(例えば、無い、有していない)である場合、上記の範囲は、特定の範囲であってもよく、その値の特定の%の範囲内でなくてもよい。例えば、記載された量の10wt/vol.%以下、5wt/vol.%以下、1wt/vol.%以下、0.1wt/vol.%以下、0.01wt/vol.%以下である。
【0160】
特徴が示され、説明されたが、それらは特許請求の範囲に記載された発明を限定することを意図しないことが理解され、特許請求の範囲に記載された発明の精神および範囲から逸脱することなく様々な変更および修正がなされ得ることは当業者にとって明らかになるであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で見なされるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、全ての代替物、修正物、および均等物を包含することが意図される。
【符号の説明】
【0161】
50:鼓膜
100:イヤピース
101:長手軸
102:イヤピースハウジング
104:近位端
106:遠位端
108:外面
120:レシーバ
122:スパウト
150:中間モジュール
156:通気機構
158:通気口、通気アパーチャ
160:マイクロホン
162:機械的コネクタ
170:ワイヤ
171:第1の2次コネクタ端子
172:コネクタ端子の1次セット
173:第2の2次コネクタ端子
174:ワイヤコネクタ端子、第1のワイヤコネクタ端子
174A:第2のワイヤコネクタ端子
176:コネクタ端子の2次セット
177:第1の1次コネクタ端子
177A:第2の1次コネクタ端子
178:電気導体
179:ワイヤ導体
302:回路基板
306:本体
308:近位端
310:遠位端
【外国語明細書】