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特開2022-88485特許文書作成装置、方法、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、サーバー、およびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022088485
(43)【公開日】2022-06-14
(54)【発明の名称】特許文書作成装置、方法、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、サーバー、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20220607BHJP
   G06F 40/274 20200101ALI20220607BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
G06F40/274
【審査請求】有
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047738
(22)【出願日】2022-03-24
(62)【分割の表示】P 2021511619の分割
【原出願日】2019-08-29
(31)【優先権主張番号】10-2018-0101783
(32)【優先日】2018-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0107455
(32)【優先日】2018-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0091949
(32)【優先日】2019-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
2.WINDOWS
(71)【出願人】
【識別番号】521085283
【氏名又は名称】アイパクトリ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】IPACTORY Inc.
【住所又は居所原語表記】6F, 175, Nonhyeon-ro, Seocho-gu, Seoul, 06739, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121500
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 高志
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(72)【発明者】
【氏名】ユ ジャンヒョン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】特許文書の作成にかかる時間を減らし、特許法で要求する記載要件に違反する記載不備を防止する特許文書作成装置、方法、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、サーバー及びシステムを提供する。
【解決手段】特許文書作成装置と、特許文書作成サーバーと、が有するプロセッサ100、200は、入出力インターフェースを介して請求項作成画面をユーザに提供する画面構成部101、201、発明を構成する構成要素の情報を管理する構成要素管理部104、204、構成要素に関する説明及び限定が入力されるテキスト入力要素である構成要素説明入力要素を管理するテキスト入力要素管理部106、206及び請求項の番号、請求項の種類、引用請求項の番号、発明のカテゴリ及び構成要素説明入力要素により入力される構成要素に関する説明を、請求項作成画面を介して入力され管理する請求項入力処理部122、222を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特許文書の内容の項目として設けられる特許請求の範囲に含まれる請求項を作成するための請求項作成画面を、入出力インターフェースを介してユーザに提供する画面構成部と、
特許文書の内容に含まれることができテキストで説明され得る特定のオブジェクトとして発明を構成する構成要素の情報をユーザにより前記入出力インターフェースを介して入力され、前記構成要素の情報を管理する構成要素管理部と、
前記請求項作成画面に提供されユーザにより請求項の内容の一部として発明を構成する構成要素に関する説明および限定が入力されるテキスト入力要素である構成要素説明入力要素を管理し、前記入出力インターフェースを介したユーザの入力に応じて、前記構成要素説明入力要素に入力されるテキストの一部を自動補完キーワードとして抽出した後、前記自動補完キーワードを前記自動補完キーワードに対応する前記構成要素の情報に基づいて生成された構成要素項目に置換して、前記構成要素説明入力要素に出力するテキスト入力要素管理部と、
請求項を構成するデータとして、請求項の番号、請求項の種類、引用請求項の番号、発明のカテゴリ、および前記構成要素説明入力要素により入力される構成要素に関する説明を、前記請求項作成画面を介して入力され管理する請求項入力処理部と、
を含む特許文書作成装置。
【請求項2】
前記請求項作成画面には、
前記請求項の番号を入力する請求項番号入力要素と、
前記請求項の種類を入力する請求項種類入力要素と、
前記引用請求項の番号を入力する引用請求項入力要素と、
前記発明のカテゴリを入力するカテゴリ入力要素とが提供される、請求項1に記載の特許文書作成装置。
【請求項3】
前記請求項作成画面には、ユーザが作成する請求項の番号よりも前の番号を有する請求項を引用請求項として選択し得るUI(ユーザインターフェース)を有する引用請求項選択画面を表示し得る引用請求項入力要素が提供される、請求項1に記載の特許文書作成装置。
【請求項4】
前記請求項作成画面には、前記請求項の種類を入力する請求項種類入力要素がさらに提供され、
前記引用請求項入力要素または前記引用請求項選択画面は、前記請求項種類入力要素により従属項が入力された際に活性化する、請求項3に記載の特許文書作成装置。
【請求項5】
前記引用請求項選択画面には、引用可能な請求項が当該請求項の種類を認識できるように表示され、
前記引用請求項選択画面は、作成中の請求項の番号よりも前の請求項番号を有する請求項全体を引用し得る全請求項選択UIを含み、表示されている請求項の中から複数項を選択し得る多重選択機能を備える、請求項3に記載の特許文書作成装置。
【請求項6】
前記請求項入力処理部は、ユーザが前記引用請求項選択画面で引用しようとする請求項の番号を選択する度に引用請求項検討を行い、検討結果をユーザに提供する、請求項3に記載の特許文書作成装置。
【請求項7】
前記請求項入力処理部は、記載不備を生じさせ得る請求項を予め検討した後、問題のある請求項の選択は不可能となるように、当該請求項を前記引用請求項選択画面に表示しないかまたは非活性化させる、請求項3に記載の特許文書作成装置。
【請求項8】
前記請求項入力処理部は、前記引用請求項選択画面で引用請求項の選択が完了すると、請求項の引用タイプに応じて前記請求項作成画面に表示される請求項引用文句を自動的に生成して表示する、請求項3に記載の特許文書作成装置。
【請求項9】
前記請求項入力処理部は、前記請求項の引用タイプを請求項の数、請求項を引用する方法、引用する請求項の番号が連続するのか、引用する請求項の番号が連続する部分を一部として含むのかのうち一以上によって分類し、
前記請求項入力処理部は、前記請求項の引用タイプに応じて既保存の慣用語句を読み出して前記請求項引用文句を生成し、
前記慣用語句は、請求項の番号を表す部分を置換部分として含み、前記請求項入力処理部は、前記置換部分を対応する請求項の番号に置き換えて前記請求項引用文句を生成する、請求項8に記載の特許文書作成装置。
【請求項10】
前記請求項入力処理部は、前記請求項引用文句を前記引用請求項入力要素に出力する、請求項9に記載の特許文書作成装置。
【請求項11】
前記請求項作成画面には、前記発明のカテゴリを入力するカテゴリ入力要素が提供され、
前記請求項入力処理部は、ユーザが前記引用請求項選択画面で引用する請求項を選択することにより、前記引用する請求項の前記カテゴリ入力要素のデータを、選択された請求項のカテゴリデータとして設定する、請求項3に記載の特許文書作成装置。
【請求項12】
前記請求項作成画面には、前記請求項の種類を入力する請求項種類入力要素と、前記発明のカテゴリを入力するカテゴリ入力要素とが提供され、
前記請求項種類入力要素によって前記請求項の種類として独立項が選択される場合には前記カテゴリ入力要素が活性化され、従属項が選択される場合には前記カテゴリ入力要素が非活性化される、請求項1に記載の特許文書作成装置。
【請求項13】
前記請求項作成画面には、前記発明のカテゴリを入力するカテゴリ入力要素が提供され、
前記請求項入力処理部は、前記請求項作成画面において、前記カテゴリ入力要素によりいずれか一請求項の発明のカテゴリが変更されると、当該請求項を引用している他の請求項の発明のカテゴリデータを変更させる、請求項1に記載の特許文書作成装置。
【請求項14】
前記画面構成部は、前記請求項作成画面によって作成された1つ以上の請求項の内容を表示する特許請求の範囲表示画面をさらに提供する、請求項1に記載の特許文書作成装置。
【請求項15】
前記特許請求の範囲表示画面には、前記請求項作成画面を呼び出せる請求項作成画面呼出UIが提供され、
前記請求項作成画面呼出UIの操作により、前記請求項作成画面の表示可否が切り替えられる、請求項14に記載の特許文書作成装置。
【請求項16】
前記特許請求の範囲表示画面には、いずれか一請求項のデータを修正し得る請求項修正画面を呼び出せる請求項修正画面呼出UIが提供され、
前記請求項修正画面は、前記請求項作成画面の各入力要素に修正しようとする請求項のデータがセットされた状態で提供されたものである、請求項14に記載の特許文書作成装置。
【請求項17】
前記請求項作成画面呼出UIの操作により、前記請求項作成画面は前記特許請求の範囲表示画面に隣接して表示され、
前記請求項作成画面の内容は、前記特許請求の範囲表示画面に表示されているいずれか一請求項の請求項修正画面呼出UIの選択により選択された請求項の内容でセットされる、請求項15に記載の特許文書作成装置。
【請求項18】
前記画面構成部は、前記特許文書作成画面に図面符号表示切替UIを提供し、
前記図面符号表示切替UIの操作により、前記構成要素説明入力要素に入力された前記構成要素項目に含まれている構成要素の情報である識別符号の包含状態を切り替える、請求項1に記載の特許文書作成装置。
【請求項19】
前記請求項入力処理部は、ユーザが識別符号を含めるか否かを選択することに応じて、画面に表示されている自動補完テキストの識別符号の包含状態を切り替える、請求項1に記載の特許文書作成装置。
【請求項20】
前記画面構成部は、請求項の追加、挿入、削除、移動指令が入力されるためのUIを前記特許文書作成画面に提供し、
前記請求項入力処理部は、請求項の追加、挿入、削除、移動指令に応じて請求項番号の整理を行い、他の請求項のデータを変更する、請求項1に記載の特許文書作成装置。
【請求項21】
前記請求項入力処理部は、前記テキスト入力要素に前記構成要素項目が置換されて入力される際、置換される前記構成要素項目が被引用請求項および作成中の請求項に既に記載されているか否かを判断し、既に記載されていれば置換される前記構成要素項目の前に先行詞を追加して出力する、請求項1に記載の特許文書作成装置。
【請求項22】
前記画面構成部は、特許法で規定した記載要件を検討した結果を出力する記載要件検討結果画面を前記特許文書作成画面に提供し、
前記請求項入力処理部は、請求項先行詞検討および引用請求項検討を行った結果を前記記載要件検討結果画面に出力する、請求項1に記載の特許文書作成装置。
【請求項23】
前記請求項入力処理部は、前記請求項作成画面により前記請求項のデータが変更される場合および請求項が追加、挿入、削除、移動される場合、前記請求項先行詞検討および前記引用請求項検討を行い、前記記載要件検討結果画面に出力する、請求項22に記載の特許文書作成装置。
【請求項24】
画面構成部により構成された特許文書を作成するための画面を、入出力インターフェースによりユーザに提供する特許文書作成装置を用いた特許文書作成方法であって、
前記画面構成部が、特許文書の内容に含まれることができテキストで説明され得る特定のオブジェクトとして発明を構成する構成要素の情報を管理し得る構成要素管理画面と、特許文書の内容の項目として設けられる特許請求の範囲に含まれる請求項を作成するための画面であり、ユーザにより請求項の内容の一部として発明を構成する構成要素に関する説明および限定が入力されるテキスト入力要素である構成要素説明入力要素を含む請求項作成画面とを提供する段階と、
構成要素管理部により、前記構成要素の情報の登録、削除、修正の指令がユーザから入力され、前記指令に応じて構成要素情報保存部に前記構成要素情報を保存したり、削除したり、修正する段階と、
テキスト入力要素管理部が、前記構成要素説明入力要素を介してユーザから構成要素に関する説明および限定をテキストで入力され、前記構成要素説明入力要素に入力されたテキストの一部を自動補完キーワードとして抽出した後、抽出された前記自動補完キーワードを、前記自動補完キーワードに対応する前記構成要素の情報に基づいて生成された構成要素項目に置換して、前記構成要素説明入力要素に出力する段階と、
請求項入力処理部が、前記請求項作成画面を介して入力された請求項を構成するデータとして、請求項の番号、請求項の種類、引用請求項の番号、発明のカテゴリ、および前記構成要素説明入力要素を介して入力された構成要素に関する説明および限定を管理する段階と、
を含む特許文書の作成方法。
【請求項25】
コンピュータプログラムを保存しているコンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、
請求項24に記載の特許文書作成方法をプロセッサが実行するようにするための命令語を含むコンピュータプログラムを保存する、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項26】
コンピュータで読み取り可能な記録媒体に保存されているコンピュータプログラムであって、
指令を保存するメモリと、前記メモリに保存されている前記指令を実行するプロセッサとを含む装置と結合され、請求項24に記載の特許文書作成方法を実行するようにするための命令語を含むコンピュータで読み取り可能な記録媒体に保存されている、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許文書作成装置、方法、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、サーバー、およびシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文書は、特許法で定められた記載要件に基づいて作成されるべき文書として、特許明細書、意見書、補正書等を含むものと理解され得る。
【0003】
例えば、特許明細書は、発明者が保護を受けようとする技術的思想を、特許法に規定された記載要件に基づいて表現した文書であって、発明の名称、背景技術、図面の簡単な説明、発明の詳細な説明、および特許請求の範囲等を含むように作成され得る。一般に、特許明細書は、技術と特許法に対する高い理解度を備えた弁理士等の作成者により所定の文書作成プログラムにより作成される。
【0004】
文書作成プログラムとして、米国、欧州、韓国、日本、中国などと大部分の国で、Microsoft(登録商標)のOffice製品群である「Word」が主に使用されている。特殊な例として、韓国では韓国特許庁で配布した「特許庁電子文書作成S/W」が使用されたりもする。「特許庁電子文書作成S/W」は、特許法およびその下位法令で要求する条件に合わせて文書が作成され得るように、構造ウィンドウを提供していると言う利点がある。
【0005】
このような文書作成プログラムは、記号の挿入、図の挿入、表の挿入などの機能を備えてはいるが、基本的にはテキスト入力をベースとするプログラムであり、作成者は発明に関連するすべての内容を直接キーボードのタイピングにより入力しなければならない。それにより、一件の特許明細書を作成するために多くの時間がかかると言う問題がある。
【0006】
また、膨大な分量の文書作業が、もっぱら作成者の記憶に依存してのみ行われ、すべての内容が作成者のタイピングによって記入されるので、作成された特許明細書が特許法に規定された記載要件を満たせない様々な形態の記載不備が生じたり、発明が明確に説明されなかったりすると言う問題がある。これは、作成者側と特許明細書を審査する特許庁側との両者において時間およびコストの損失を発生させるものとして止揚される必要がある。
【0007】
これを防止するために、特許明細書に含まれている記載不備事項をチェックしてくれる別のプログラム(例えば、「Word」のアドイン(add-in)マウントプログラム)または文書作成プログラムの一機能(例えば、「特許庁電子文書作成S/W」の「請求項エラーチェック」機能)が提案されている。
【0008】
しかし、このようなプログラムまたは機能は、特許明細書をすべて作成した後に事後的検討を行うものであり、作成者はまず、特許明細書を作成し完成した後、チェックプロセスにより発見された問題点を直さねばならないと言う煩わしさがある。それにより、特許明細書の最終完成に要される時間はさらに増加すると言う問題がある。
【0009】
一方、各国の特許法は、指定された言語で特許文書が作成され、提出することを要求している。それにより、指定外の言語で作成された特許文書は、提出しようとする国の特許法に指定された言語に翻訳される必要がある。例えば、米国特許出願をパリ条約による優先権主張を伴って韓国に出願しようとする場合は、英語から韓国語への翻訳が必要であり、韓国特許出願をパリ条約による優先権主張を伴って日本に出願しようとする場合は、韓国語から日本語への翻訳が必要である。
【0010】
翻訳対象となる特許文書、例えば、特許明細書は、技術的思想を保護するための文書であり、最新技術に関する説明で構成された文書である。また、特許明細書は、技術文書であると同時に権利文書であるので、誤った翻訳によって後に特許権の権利範囲が影響を受けると、取り返しのつかない問題にもなり得る。したがって、特許文書は非常に正確で、原文に忠実して翻訳する必要がある。
【0011】
しかし、費用、時間などの様々な現実的な限界により、このような翻訳業務が技術と特許法に対する十分な知識や経験を備えていない翻訳者によって行われる場合が多い。例えば、特許明細書を翻訳して出願する業務が特許事務所等の代理人に委任されると、その特許明細書の翻訳は当該代理人によって行われるのではなく、大概の場合第3者であるフリーランスの翻訳家や翻訳業者に依頼して行われている。それにより、特許文書の技術的内容が正確に翻訳されないか、特許法で要求している厳しい記載要件に整合しない翻訳となる記載不備の問題がしばしば発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の実施例は、前記のような問題を解決するために提案されたものであり、特許文書の作成にかかる時間を減らせる特許文書作成装置、方法、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、サーバー、およびシステムを提供しようとする。
【0013】
また、特許文書作成の際、特許法で要求する記載要件に違反する記載不備を防止し得る特許文書作成装置、方法、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、サーバー、およびシステムを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一実施例に係る特許文書作成装置は、特許文書の内容の項目として設けられる特許請求の範囲に含まれる請求項を作成するための請求項作成画面を、入出力インターフェースを介してユーザに提供する画面構成部と、特許文書の内容に含まれることができテキストで説明され得る特定のオブジェクトとして発明を構成する構成要素の情報をユーザにより前記入出力インターフェースを介して入力され、前記構成要素の情報を管理する構成要素管理部と、前記請求項作成画面に提供されユーザにより請求項の内容の一部として発明を構成する構成要素に関する説明および限定が入力されるテキスト入力要素である構成要素説明入力要素を管理し、前記入出力インターフェースを介したユーザの入力に応じて、前記構成要素説明入力要素に入力されるテキストの一部を自動補完キーワードとして抽出した後、前記自動補完キーワードを前記自動補完キーワードに対応する前記構成要素の情報に基づいて生成された構成要素項目に置換して、前記構成要素説明入力要素に出力するテキスト入力要素管理部と、請求項を構成するデータとして、請求項の番号、請求項の種類、引用請求項の番号、発明のカテゴリ、および前記構成要素説明入力要素により入力される構成要素に関する説明を、前記請求項作成画面を介して入力され管理する請求項入力処理部と、を含み得る。
【発明の効果】
【0015】
本発明の一側面による特許文書作成装置、方法、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、サーバー、およびシステムによると、特許文書の作成に所要の時間を減らせると言う利点がある。
【0016】
また、特許文書作成の際、特許法で要求する記載要件に違反する記載不備を防止できると言う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の一実施例に係る特許文書作成システムを示す図である。
図2図2は、図1における特許文書作成装置と特許文書作成サーバーとの構成を概略的に示す図である。
図3図3は、図2における特許文書作成装置と特許文書作成サーバーとのプロセッサ構成の一例を示す図である。
図4図4は、図2における特許文書作成装置と特許文書作成サーバーとのメモリ構成の一例を示す図である。
図5図5は、第1サービスを提供するための本発明の一実施例に係る特許文書作成アプリケーションのケース管理画面の一例を示す図である。
図6図6は、図5における特許文書作成アプリケーションの特許文書作成画面の一例を示す図である。
図7図7は、図5における特許文書作成アプリケーションの構成要素管理画面の一例を示す図である。
図8図8は、図5における特許文書作成アプリケーションによって実現される自動補完機能の一例を示す図である。
図9図9は、図5における特許文書作成アプリケーションによって実現される構成要素情報の変更による自動補完ブロックの変化の一例を示す図である。
図10図10は、図5における特許文書作成アプリケーションの基本説明作成画面の一例を示す図である。
図11図11は、図5における特許文書作成アプリケーションの図面の簡単な説明作成画面の一例を示す図である。
図12図12は、図5における特許文書作成アプリケーションの特許文書作成画面の特許請求の範囲表示画面の一例を示す図である。
図13図13は、図5における特許文書作成アプリケーションの請求項作成画面で独立項を作成する一例を示す図である。
図14図14は、図5における特許文書作成アプリケーションの請求項作成画面で新規請求項および従属項を作成する一例を示す図である。
図15図15は、図5における特許文書作成アプリケーションの請求項修正画面の一例を示す図である。
図16図16は、図5における特許文書作成アプリケーションの記載要件検討結果画面の一例を示す図である。
図17図17は、図5における特許文書作成アプリケーションの詳細な説明作成画面の一例を示す図である。
図18図18は、図5における特許文書作成アプリケーションの挿入文字列選択画面の一例を示す図である。
図19図19は、図5における特許文書作成アプリケーションの構成要素説明作成画面の一例を示す図である。
図20図20は、図5における特許文書作成アプリケーションの図面管理画面の一例を示す図である。
図21図21は、図5における特許文書作成アプリケーションの慣用的表現管理画面の一例を示す図である。
図22図22は、図5における特許文書作成アプリケーションの設定管理画面の一例を示す図である。
図23図23は、図5における特許文書作成アプリケーションを介して特許文書を作成した後ダウンロードし得るダウンロードファイルの一例を示す図である。
図24図24は、第2サービスを提供するための本発明の一実施例に係る特許文書作成アプリケーションのケース管理画面および原文ファイル登録画面の一例を示す図である。
図25図25は、図24における特許文書作成アプリケーションの原文データ編集画面の一例を示す図である。
図26図26は、図24における特許文書作成アプリケーションの構成要素選択画面の一例を示す図である。
図27図27は、図24における特許文書作成アプリケーションの特許文書作成画面の一例を示す図である。
図28図28は、図24における特許文書作成アプリケーションの構成要素管理画面および構成要素翻訳登録画面の一例を示す図である。
図29図29は、図24における特許文書作成アプリケーションの構成要素管理画面で呼び出された構成要素選択画面の一例を示す図である。
図30図30は、図24における特許文書作成アプリケーションにより実現される自動補完機能の一例を示す図である。
図31図31は、図24における特許文書作成アプリケーションの翻訳作成画面の一例を示す図である。
図32図32は、図31における翻訳作成画面が機械翻訳サービスを提供する画面の一例を示す図である。
図33図33は、図24における特許文書作成アプリケーションの翻訳結果画面および第1翻訳例検索画面の一例を示す図である。
図34図34は、図24における特許文書作成アプリケーションの検索画面の一例を示す図である。
図35図35は、図24における特許文書作成アプリケーションを介して特許文書を作成した後ダウンロードし得るダウンロードファイルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、多様な変換を加えることができ、様々な実施例を有し得るところ、特定の実施例を図面に例示し、詳細に説明することとする。本発明の効果および特徴、そしてそれらを達成する方法は、図面とともに詳細に後述する実施例を参照すると明確になるのであろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施例に限定されるものではなく、様々な形態で実現され得る。
【0019】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明することとし、図面を参照して説明する際、同一または対応する構成要素は同一符号を付与してこれに対する重複する説明は省略する。なお、本発明を説明するに当たって、関連する公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にし得ると判断される場合は、その詳細な説明を省略することとする。
【0020】
以下の実施例において、第1、第2などの用語は限定的な意味ではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別するために用いられている。また、以下の実施例において、単数の表現は文脈上明らかに異なる意図がない限り、複数の表現を含む。また、以下の実施例において、「含む」または「有する」といった用語は、明細書上に記載された特徴、または構成要素が存在することを意味するものであり、一以上の他の特徴や構成要素が付加される可能性を予め排除するものではない。また、図面においては、説明の便宜のために、構成要素はその大きさが誇張または縮小され得る。例えば、図面に示された各構成の大きさ、形状、厚さは説明の便宜のために任意に表現したものであり、本発明は必ずしも図示のことに限定されない。
【0021】
以下の説明において、「特許文書」は、特許法で定められた記載要件に基づいて作成されるべき文書として、特許明細書、意見書、補正書等を含むものと理解され得る。また、特許文書は、該特許文書を提出しようとする特許庁で指定された言語(例えば、韓国特許庁の場合はハングル、以下「第1言語」と言う)以外の言語(例えば、韓国特許庁の場合は英語や日本語、以下「第2言語」と言う)で作成された特許文書を翻訳して作成する文書(以下、「特許翻訳文」と言う)を含むものと理解され得る。また、特許文書は、特許庁が発行する文書(Office Action、例えば、拒絶通知書、拒絶査定通知書など)の翻訳文、これに対する検討意見書、検討意見書の翻訳文も含むものと理解され得る。
【0022】
また、以下の説明において、特許文書の「作成」は、ユーザが特許文書に必要な内容を入力して、特許文書を完成させる行為として、特許文書の生成および編集に関連するテキスト、記号、イメージ等、特許文書の完成に必要なデータの入力、修正、削除などのすべての行為を含むものと理解され得る。
【0023】
また、以下の説明において、データまたは情報の「管理」は、データまたは情報の入力、保存、修正、削除などを含む概念として理解され得る。なお、以下の説明において、特定オブジェクトの「管理」は、当該オブジェクトを制御することは勿論のこと、当該オブジェクトに含まれているデータまたは情報の管理を含むものと理解され得る。
【0024】
また、以下の説明において、ユーザインターフェース(User Interface、UI)は、ユーザと特許文書作成アプリケーションとが相互意思疎通ができるように、一時的または永久的アクセスを目的として作られた、物理的、仮想的媒体として理解され得る。UIは、ユーザと特許文書作成アプリケーションとが相互作用をし得るように提供されるすべての物理的なハードウェアと論理的なソフトウェアとを含むものと理解され得る。
【0025】
図1は、本発明の一実施例に係る特許文書作成システム1を示す図である。
【0026】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る特許文書作成システム1は、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とを含み得る。特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とは、ネットワーク30を介して互いにデータを送受信できるように連結され得る。
【0027】
本実施例において、特許文書作成システム1は、ユーザが特許文書を作成できるように提供されるものであって、ユーザは、特許文書作成システム1を利用して、特許文書を早く正確に作成し得る。特許文書作成システム1は、特許文書作成のための様々な機能を、特許文書作成装置10を介してユーザに提供することができ、このような機能は、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とのいずれか、または特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20との相互作用によって実現され得る。
【0028】
例えば、特許文書作成システム1は、ユーザが第1言語または第2言語で特許庁が指定した様式に合った特許文書を作成し得るサービスを提供したり、第2言語または第1言語で作成された特許文書を第1言語または第2言語に翻訳し得るサービスを提供したり、両サービスをいずれも提供し得る。具体的な例として、特許文書作成システム1は、第1言語で特許明細書を作成するサービス、第2言語で特許明細書を作成するサービス、第1言語で作成された特許明細書を第2言語に翻訳した翻訳明細書を作成するサービス、第2言語で作成された特許明細書を第1言語に翻訳した翻訳明細書を作成するサービスのうち一以上のサービスをユーザに提供し得る。
【0029】
以下の説明において、「特許文書作成サービス」は、特許文書作成システム1、特許文書作成装置10および特許文書作成サーバー20の一以上によって提供されるものと理解され得る。例えば、「特許文書作成サービス」は、ユーザが特許文書の作成を行えるように、特許文書作成装置10の入出力インターフェース19(図2)を介してユーザに提供される機能または機能の集合として理解され得る。
【0030】
なお、以下の説明において「ケース」は、ユーザが1つの特許文書を作成するために生成するオブジェクトの単位として理解され得る。「ケース情報」は、特許文書に関連する基本情報および当該特許文書の作成過程で入力される情報を含むものと理解され得る。例えば、ユーザは、特許文書作成システム1により特許明細書作成のための1つのケースを生成し、当該ケースの管理番号、依頼人、期限などのような基本的情報および特許明細書の内容として入力されるべきデータを入力し得る。
【0031】
一方、特許文書作成システム1は、作成された特許文書を、特許文書の作成を依頼した顧客が所定のプログラムを利用して読み取りできるか、特許庁に直接提出され得るファイルとしてユーザに提供することもできる。例えば、特許文書作成システム1は、作成された特許文書をユーザがMicrosoftの「Word」プログラムで読み取りできるdocまたはdocx拡張子のファイル、特許庁に提出できる特定フォーマットのファイル(例えば、韓国の「特許庁電子文書作成S/W」で読み取りできるxmlベースのhltまたはhlz拡張子のファイル)、PDFファイル、htmlファイルなどでダウンロードできる機能を提供し得る。
【0032】
本実施例において、特許文書作成システム1は、特許明細書と特許翻訳文を作成し得るサービスを提供することを例にして説明する。説明の便宜のために、以下の説明において特許明細書を作成するサービスを第1サービス、特許翻訳文を作成し得るサービスを第2サービスと言う。すなわち、本実施形態による特許文書作成システム1は、第1サービスと第2サービスとをいずれも提供し得る。しかし、本発明の思想はこれに限定されず、特許文書作成システム1は、第1サービスのみを提供したり、第2サービスのみを提供したりもし得る。また、特許文書作成システム1は、特許明細書や特許翻訳文以外の他の特許文書、例えば意見書、補正書を作成するサービスをも提供し得る。また他の例として、特許文書作成システム1は、特許庁で発行された文書(例えば、拒絶理由通知、拒絶査定通知書など)を翻訳したり、これに対する検討意見を作成したり、検討意見書を翻訳するサービスを提供したりもし得る。
【0033】
また、特許文書作成システム1、特許文書作成装置10、および特許文書作成サーバー20は、提供するサービスに応じて以下で説明する構成要素のうち、必要な構成要素のみを選択的に含み得る。
【0034】
特許文書作成装置10は、ユーザが特許文書の内容を入力できるように提供される装置であって、コンピューティング装置で実現される固定型端末か移動型端末であり得る。例えば、特許文書作成装置10は、コンピュータ、ラップトップ、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、ウェアラブル機器などであり得る。本発明の思想はこれらの例に限定されず、特許文書作成装置10は、ユーザが特許文書の作成に必要な情報を入力することができ、これをユーザに表示できる機能を有する任意の端末であり得る。以下において、ユーザを主体として説明する内容は、特許文書作成装置10を主体として説明する内容として理解され得る。
【0035】
特許文書作成サーバー20は、特許文書作成装置10とネットワーク30とを介する通信により、ユーザが特許文書を作成できるようにするものであって、指令、コード、ファイル、データ、コンテンツ、サービス等を特許文書作成装置10から提供されるか、特許文書作成装置10に提供するコンピューティング装置であり得る。特許文書作成サーバー20は、仮想サーバーと物理サーバーとのいずれか1つまたはこれらの組合で実現され得、サーバーの種類は本発明の権利範囲を制限しない。一例として、特許文書作成サーバー20は、仮想サーバーホスト(Virtual Private Server)で実現されたものであり得る。
【0036】
特許文書作成サーバー20は、特許文書作成装置10から送られるデータを保存、処理、加工することができ、その結果を特許文書作成装置10に送り得る。また、特許文書作成サーバー20は、特許文書作成装置10から送られるデータに基づいて所定の動作を実行して、その結果を特許文書作成装置10に送ることもできる。また、特許文書作成サーバー20は、特許文書作成装置10で要請するデータ、コンテンツ、サービス等をも提供し得る。また、特許文書作成サーバー20は、特許文書作成装置10が要求する所定の機能を行うか、特許文書作成装置10が所定の機能を行うように指令を伝送する等の役割をも果たせる。また、特許文書作成サーバー20は、特許文書作成装置10の要請に応じて、第3者が提供する他のサーバーとデータ通信して、その結果を特許文書作成装置10に伝えることもできる。
【0037】
このような特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とは、無線または有線通信方式を利用して、ネットワーク30を介して通信し得る。また、特許文書作成装置10は、ネットワーク30を介して他の特許文書作成装置10または他の特許文書作成サーバー20とも通信可能に提供され得る。また、特許文書作成サーバー20は、ネットワーク30を介して他の特許文書作成装置10または他の特許文書作成サーバー20と通信可能に提供され得る。本実施例においてネットワーク30は、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とが、データ送受信可能に接続する役割を果たすものであり、通信方式やネットワーク30の種類は制限されない。例えば、ネットワーク30は、特許文書作成装置10が特許文書作成サーバー20に接続してからデータを送受信できるように接続経路を提供し得る。
【0038】
一方、特許文書作成装置10は、ユーザが特許文書を作成できるように提供されるアプリケーション(以下「特許文書作成アプリケーション」と言う。)を含むか、特許文書作成アプリケーションを駆動し得る。つまり、特許文書作成装置10は、特許文書作成アプリケーションを介してユーザに特許文書作成サービスを提供し得る。特許文書作成アプリケーションは、特許文書作成装置10に設けられているオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの一機能もしくはオペレーティングシステムによって駆動可能なアプリケーションまたはオペレーティングシステムによって駆動可能なアプリケーションの一機能として提供され得る。
【0039】
例えば、特許文書作成アプリケーションは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体からインストールされるか、特許文書作成サーバー20からダウンロードしてインストールされるものであり得る。この場合、特許文書作成サーバー20は、特許文書作成アプリケーションのインストールのためのファイルやプログラムソースを保存しておいて、特許文書作成装置10からの要請があると、特許文書作成装置10に提供し得る。または、特許文書作成アプリケーションは、独立してインストールされるものではなく、特許文書作成装置10にインストール可能なアプリケーションの1つの動作モードとして実現されるものでもあり得る。
【0040】
例えば、特許文書作成アプリケーションは、ウェブブラウザ(Web Browser)またはHTMLをベースに実現されたウェブページを表示し得る任意のアプリケーションであり、特許文書作成サービスを提供する画面をユーザに出力し得る。一例として、特許文書作成アプリケーションは、ウェブアプリケーション(Web Application)であり得る。この場合、特許文書作成サーバー20は、特許文書作成アプリケーションで出力し得る形態の静的ウェブページおよび/または動的に生成されたウェブページを、特許文書作成装置10からの要求に応じて特許文書作成装置10に提供し得る。特許文書作成装置10によって出力されるウェブページは、特許文書作成サービスを提供するためのスクリプトを含み得る。
【0041】
また他の例として、特許文書作成アプリケーションは、ワードプロセッサであり得、特許文書作成機能がワードプロセッサに基本的に搭載されるか、add-inプログラムの形態で提供され得る。後者の場合、特許文書作成サーバー20は、特許文書作成装置10にインストール可能なadd-inプログラムを保存しておいて、特許文書作成装置10からの要請があると、特許文書作成装置10に提供し得る。
【0042】
以下で説明する特許文書作成装置10の機能または特許文書作成に関する機能は、特に説明がない場合でも、特許文書作成アプリケーションによって実現されるものと理解され得る。
【0043】
本実施例において、特許文書作成装置10は有・無線通信環境においてウェブサービスを利用し得る通信端末であり、特許文書作成サーバー20は有・無線通信環境において特許文書作成装置10が特定のURLで接続できるようにするウェブサーバープログラムが実行されるサーバーであるものを例にして説明する。そして、本実施例において特許文書作成アプリケーションは、ウェブブラウザなどのウェブブラウジングが可能なアプリケーションを介して実行され得るウェブアプリケーションであることを例にして説明する。具体的に、ユーザは特許文書作成装置10に設けられているウェブブラウザを利用して、特許文書作成サーバー20に割り当てられた特定のURLで接続することができ、特許文書作成装置10は特許文書作成サーバー20に設けられているウェブサーバーにより提供される、特許文書作成のためのウェブページをローディングして特許文書作成アプリケーションとしてユーザに提供し得る。言い換えると、ウェブブラウザが、特許文書作成アプリケーションとして機能し得る。したがって、本実施例において、特許文書作成アプリケーションは、特許文書作成サーバー20で提供する特定のウェブページをローディングしたウェブブラウザとして理解され得る。
【0044】
前記のような例は、本発明の一実施例に過ぎず、前述のように特許文書作成装置10、特許文書作成サーバー20、特許文書作成アプリケーションは、多様に構成され得るところ、本発明の権利範囲は前記実施例により制限されない。例えば、特許文書作成装置10の特許文書作成アプリケーションはウェブブラウザを利用するが、特許文書作成装置10にデータを保存してオフライン駆動可能にも実現され得る。また、特許文書作成サーバー20は、特許文書作成アプリケーションとして機能し得るウェブページを提供するが、ウェブページには様々な形態の機器で接続すると、それに対応する形態の画面を実現し得る反応型ウェブページや適応型ウェブページが含まれ得る。また、特許文書作成サーバー20は、モバイルネイティブアプリケーションまたはハイブリッドアプリケーションの形態で特許文書作成アプリケーションを提供し得る。また、特許文書作成装置10は、デスクトップアプリケーションソフトウェアで提供される特許文書作成アプリケーションを駆動するようにも提供され得る。実施例によっては、特許文書作成装置10は特許文書作成サーバー20と通信せず独立しても駆動され得る。また、特許文書作成装置10は単に画面を表示する機能のみ実行し、データの保存や処理は特許文書作成サーバー20ですべて行われることもできる。このように、特許文書作成装置10、特許文書作成サーバー20、特許文書作成アプリケーションは、本発明の特徴的な思想が維持される範囲内では多様に構成され得る。
【0045】
図2は、図1における特許文書作成装置と特許文書作成サーバーとの構成を概略的に示す図である。
【0046】
図2を参照すると、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とは、プロセッサ100、200、メモリ14、24、通信モジュール18、28、および入出力インターフェース19、29を含み得る。
【0047】
プロセッサ100、200は、基本的な算術、論理、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの指令を処理するように構成され得る。指令は、メモリ14、24または通信モジュール18、28からプロセッサ100、200に提供され得る。その外、指令は特許文書作成装置10および特許文書作成サーバー20を構成する各々の構成要素間の通信チャネルであるバス(bus)を介してもプロセッサ100、200に提供され得る。
【0048】
プロセッサ100、200は、特許文書作成のために必要なデータの入出力、データの処理、データの管理、ネットワーク30を利用した通信などの様々な機能を実行することができ、そのためのプロセッサ100、200の具体的な構成要素は図面を参照して後述する。このようなプロセッサ100、200の構成要素は、メモリ14、24に保存されたプログラムコードで実現される機能的モジュールであり得る。
【0049】
メモリ14、24は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体として、RAM(Random Access Memory)のような揮発性記憶装置と、ROM(Read Only Memory)およびディスクドライブのような不揮発性大容量記憶装置(permanent mass storage device)とを含み得る。メモリ14、24には、オペレーティングシステムや特許文書作成アプリケーションとして機能し得る少なくとも1つのプログラムコードが保存され得る。プロセッサ100、200は、メモリ14、24に保存されているプログラムコードをロードして、特許文書作成サービスが実現されるようにし得る。このようなプログラムコードは、別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体(例えば、DVD、メモリカード等)からロードされるか、他の装置から通信モジュール18、28を介して送信されメモリ14、24に保存され得る。
【0050】
また、メモリ14、24には、特許文書作成サービス提供に必要なデータを保存し得るデータベース140、240が提供され得る。つまり、メモリ14、24は、データベース140、240を含むものと理解され得る。データベース140、240は、ソフトウェア的に独立的に構築されたデータベースのみならず、データを保存し得る任意の形態の保存場所であり得る。例えば、データベース140、240は、アプリケーションの一部として搭載されるか、特定アプリケーションと連携するデータ保存場所でもあり得る。具体的に、特許文書作成装置10の場合、データベース140はウェブブラウザで提供するデータベースとして、一例としてHTML5機能として提供されるウェブストレージ(Web Storage)、ウェブSQL‐DB(Web SQL Database)、インデックスDB(Indexed Database)のうちいずれか1つまたはそれ以上(以下、「ウェブDB」と言う)を使用し得る。また、特許文書作成装置10のデータベース140は、ウェブDB以外の追加データ保存場所をもさらに含み得る。また、データベース140、240は、独立したファイル形式でも提供され得、特定のアプリケーションまたは特定のプロトコルを介してのみデータ管理が可能なものでもあり得る。
【0051】
本実施例においては、特許文書作成装置10のデータベース140はウェブDBを含むものを例にして説明する。このようなウェブDBは、少なくては数メガバイト(MB)、多くては数十メガバイトを保存し得るので、特許文書作成に必要な十分なデータを保存し得る。これにより、特許文書作成装置10は、特許文書に含まれるべき秘密保持の必要な技術的特徴を、ネットワーク30を介して特許文書作成サーバー20に伝送せず、特許文書作成装置10内で効果的に管理し得る。本実施例において、秘密保持が必要なデータは、特許文書の特許登録に影響を与え得るデータとして理解され得る。例えば、公開されると特許明細書の新規性、進歩性の判断に影響を与え得るデータとして理解され得る。
【0052】
また、特許文書作成アプリケーションは、ネットワーク30を使用せず、特許文書作成装置10にデータを保存し得るので、従来使用されていたMicrosoftの「WORD」などのワードプロセッサと実質的に同じセキュリティ性能をユーザに提供し得る。また、特許文書作成装置10は、秘密保持が必要な技術的特徴を暗号化してウェブDBに保存することもでき、この場合ワードプロセッサよりもさらに優れたセキュリティ性能をユーザに提供し得る。
【0053】
データベース140、240は、特許文書作成のために必要なデータを保存し得る様々な構成を備えることができ、1つまたはそれ以上のデータベースに1つまたはそれ以上のテーブルまたはテーブルの組合により実現され得る。実施例によって、データベース140、240は、キー(key)データとバリュー(value)データとの組み合わせでデータが保存される形態でも実現され得る。データベース140、240の具体的な構成要素は、図面を参照して後述する。
【0054】
一方、メモリ14、24は、物理的に複数提供されても良く、プロセッサ100、200と統合された物理的装置でも提供され得る。さらに、メモリ14、24は、物理的または論理的に独立した装置として提供され、プロセッサ100、200が搭載されている装置に接続されることにより、全体として1つの装置10、20を構成することもできる。特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とは、プロセッサ100、200とメモリ14、24、およびその他の装置の物理的または論理的な構成に制限されない。
【0055】
通信モジュール18、28はネットワーク30を介して、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とが互に通信するための機能を提供することができ、他の装置または他のサーバーと通信するための機能を提供し得る。一例として、特許文書作成装置10を介してユーザから入力されたデータ、特許文書作成装置10のプロセッサ100によって生成された要請、特許文書作成サーバー20から送られた要請に対する応答などが、通信モジュール18を介して特許文書作成サーバー20に伝送され得る。また、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200によって生成されたデータ、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200によって生成された要請、特許文書作成装置10から伝送された要請に対する応答などが通信モジュール28を介して特許文書作成装置10に伝送され得る。
【0056】
入出力インターフェース19、29は、ユーザからデータが入力されたり、プロセッサ100、200やメモリ14、24、通信モジュール18、28などから提供されるデータをユーザに出力する構成要素として、物理的側面のハードウェアインターフェースおよび論理的側面のソフトウェアインターフェースのいずれも含むものと理解され得る。例えば、入出力インターフェース19、29は、入力装置としてキーボード、マウス、マイク、カメラ等の装置を含み、出力装置としてスピーカー、ディスプレイ等の装置を含み得る。他の例として、入出力インターフェース19、29は、タッチスクリーンのように入力と出力とが1つに統合された装置、タッチペン等の入力ツールをも含み得る。
【0057】
ユーザは、入出力インターフェース19、29、特に特許文書作成装置10の入出力インターフェース19を介して、自分が入力したデータを確認したり、プロセッサ100またはメモリ14から提供されるデータを確認したりしながら、特許文書作成のためのデータを入力し得る。言い換えると、入出力インターフェース19、29は、ユーザからの特許文書作成のためのデータ入力を受けたり、ユーザに特許文書作成のためのデータを出力したりし得る。
【0058】
図3は、図2における特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とのプロセッサ100構成の一例を示す図である。
【0059】
図3を参照すると、プロセッサ100は、第1サービスと第2サービスとに共通して求められる機能を提供する共通処理部100aと、第1サービスのための機能を提供する第1処理部100bと、第2サービスのための機能を提供する第2処理部100cとを含み得る。本実施例においては、プロセッサ100の構成を共通処理部100a、第1処理部100b、および第2処理部100cに区分して説明するが、本発明の思想は物理的または論理的に共通処理部100a、第1処理部100b、および第2処理部100cが分離して実現されるものに限定されない。例えば、プロセッサ100は、共通処理部100a、第1処理部100b、および第2処理部100cに区分されず、1つの統合制御部としても実現され得る。また、実施例によって、特許文書作成装置10が第1サービスまたは第2サービスのみ提供する場合、第2処理部100cまたは第1処理部100bは省略されても良い。この場合、共通処理部100aが別途提供されず、共通処理部100aの構成要素と、第1処理部100bまたは第2処理部100cの構成要素とが1つの統合制御部としても実現され得る。また、共通処理部100a、第1処理部100b、第2処理部100cは、概念的に区分されたものと理解され得、共通処理部100a、第1処理部100b、および第2処理部100cのいずれかに属している構成要素は、実施例によっては他の集合に含まれているものと理解されるか、重複して含まれるものとも理解され得る。
【0060】
共通処理部100aは、画面構成部101、データ管理部102、ケース管理部103、構成要素管理部104、自動補完リスト生成部105、テキスト入力要素管理部106、図面管理部107、記載要件検討部108、ダウンロードファイル生成部109、設定管理部110、外部サービス連携部111、ユーザ管理部112、データ通信部113、および変更内容管理部114のうち一以上を含み得る。
【0061】
画面構成部101は、特許文書作成アプリケーションを介してユーザに表示される画面の構造およびコンテンツを構成し得る。画面構成部101により構成された画面は、入出力インターフェース19を介してユーザに提供され得る。なお、画面の構造は、ウェブページを複数の領域に分けて配置したものと理解され得、コンテンツは画面全体または各々の領域に表示されるテキスト、イメージ、動画像などのマルチメディア情報およびウェブ要素(web component)として理解され得る。また、コンテンツは、ユーザにマルチメディア情報を提供することもでき、ユーザからデータまたは指令が入力されることもでき、ユーザが画面に対して所定の操作を行えるUIをも含み得る。本実施例において、UIは、ユーザが特許文書作成アプリケーションを介して情報を認識することができ、特許文書作成アプリケーションを介してデータを入力したり、指令を出したりし得るように提供された構成要素を含むものと理解され得る。本実施例におけるように、特許文書作成アプリケーションがウェブアプリケーションとして提供される場合、UIはウェブページに含まれ得る任意の構成要素として理解され得、例えば、GUI(Graphic User Interface)、TUI(Text User Interface)、WUI(Web User Interface)等を含み得る。
【0062】
画面構成部101は、ウェブブラウザの一機能として提供されるものであり得る。また、画面構成部101は、特許文書作成サーバー20からファイルおよびデータが提供されるか、メモリ14に保存されているファイルまたはデータを読み込んで画面を構成し得る。画面構成部101により構成された画面は、静的ウェブページまたは動的ウェブページであり得、画面構成部101はウェブページ実現のために必要なファイルおよびリソースを参照し得る。
【0063】
画面構成部101により表示される画面に含まれている各々の領域の機能および役割は、予め定義されていても良い。例えば、画面構成部101は、ナビゲーション領域、サイドバー領域、メイン領域などが配置されている、予め設定された構造で画面を構成し得る。それぞれの領域が含むコンテンツは、予め設定されているか、ユーザから入力され生成され得る。例えば、ナビゲーション領域とサイドバー領域で表示されるコンテンツは予め設定されており、メイン領域には予め設定されている情報とユーザが入力する情報とがともに表示され得る。
【0064】
また、画面構成部101により構成されたウェブページには、ユーザが画面の構造を調整したり、画面に表示されるコンテンツの種類、内容、位置、形状等を設定したり、変更したりし得るUIを提供するスクリプトが含まれ得る。つまり、画面構成部101は、ユーザがウェブページの構成を変更できるように提供され得る。例えば、画面構成部101により提供されたウェブページには、複数の領域が含まれており、ユーザが画面に表示される領域を選択し得るか、領域の位置と大きさの一以上を調整し得る機能を有するUIが提供され得る。このようなUIの機能は、ウェブページを動的に制御し得るジャバスクリプト(JavaScript)等のプログラム言語で実現され得る。
【0065】
画面構成部101は基本的に、ユーザが入出力インターフェース19を利用して特許文書の内容を入力し得る「特許文書作成画面」を構成し得る。特許文書作成画面の構造とコンテンツは、提供するサービスに応じて異なって構成され得る。つまり、第1サービスのための特許文書作成画面と第2サービスのための特許文書作成画面とは異なって構成され得る。これに関する具体的な内容は後述する。
【0066】
いずれの場合も、画面構成部101によって構成される特許文書作成画面は、ユーザが特許文書の内容としてテキストを含む情報を入力し得る一以上のテキスト入力要素(text input component)を含み得る。「テキスト入力要素」は、ユーザがテキストを入力できるように、特許文書作成アプリケーションを介してユーザに提供されるUIとして理解され得、本実施例におけるように、特許文書作成アプリケーションがウェブアプリケーションとして実現される場合、htmlのフォーム要素(form component)、またはデータ入力が可能なタグであり得る。例えば、テキスト入力要素は、input、textarea、divタグなどで構成され得る。
【0067】
この際、一部のテキスト入力要素は、表、図などの非テキスト(non-text)データ入力ができるように提供され得る。一例として、ウェブページには、表の作成、特殊文字の挿入、数式の入力、化学式の入力、配列情報の入力、図の挿入などの機能を実行し得るUIが、ツールバー(toolbar)の形態でテキスト入力領域ウィンドウ(input window)の一方に提供されているテキスト入力要素が含まれ得る。勿論、このようなUIは、テキスト入力要素と分離され配置されても良い。
【0068】
データ管理部102は、特許文書作成に必要なデータを管理するものであり、データベース140のデータ入出力インターフェースとして機能し得る。例えば、データ管理部102は、データベース140にデータを保存したり、保存済みのデータを読み込んだり、保存済みのデータを修正したり、保存済みのデータを削除したりする機能を提供し得る。
【0069】
データ管理部102は、ウェブブラウザの一機能として提供されるものであり得る。または、データ管理部102は、ウェブブラウザでロードまたは参照して使用し得るプログラムソース、ファイル、ライブラリ等であり得る。
【0070】
前述のように、データベース140はウェブブラウザで提供するウェブDBであって、ウェブストレージ、ウェブSQL-DB、およびインデックスDBのいずれかまたはそれ以上を含み得る。このようなウェブDBは、ウェブブラウザの種類およびバージョンによってサポートの有無、保存容量などの特性が異なる。データ管理部102は、ユーザ所望の任意のウェブブラウザを使用して、特許文書作成機能を利用できるように、特許文書作成アプリケーションの駆動に用いられたウェブブラウザの情報をチェックした後、当該ウェブブラウザが正常にサポートする一以上のウェブDBが使用されるようにし得る。そのために、ウェブブラウザ別に使用するウェブDBの種類が予め設定され、ウェブページまたはスクリプトに保存されていても良い。例えば、データ管理部102は、使用されたウェブブラウザが、インデックスDBを正常にサポートしないインターネットエクスプローラー11である場合、データベース140としてウェブストレージが利用されるようにし、インデックスDBを正常にサポートするクロムの場合は、より多い保存容量をサポートするインデックスDBがデータベース140として利用されるようにし得る。
【0071】
また、データベース140がウェブDB以外の他の形態の保存場所をさらに含む場合、データ管理部102は、該他の形態の保存場所とも連携可能に提供され得る。
【0072】
特許文書作成装置10に含まれている構成要素は、データ管理部102によりデータベース140と連携してデータ管理を行える。勿論、実施例によっては、特許文書作成装置10に含まれている構成要素のいずれかまたはそれ以上は、独立してデータベース140と連携することもできる。本実施例においては、特に説明が付加されなくても、特許文書作成装置10の構成要素は、データ管理部102によってデータベース140と連携されるものと理解され得る。
【0073】
また、データ管理部102は、データベース140と連携する際、データを暗号化して処理し得る。具体的に、データ管理部102は、既設定の暗号化アルゴリズムによって、ユーザが入力するデータをエンコードしてデータベース140に保存することができ、データベース140に保存されているデータを読み込んで同じ暗号化アルゴリズムによりデコードして入出力インターフェース19を介してユーザに出力し得る。この際、データ管理部102が用いる暗号化アルゴリズムは、ユーザアカウント情報に依存するキー値を利用することができ、これにより特許文書作成アプリケーションにより作成される特許文書のセキュリティ性能をさらに向上させ得る。
【0074】
一方、データ管理部102は、特許文書作成装置10のデータベース140のみならず、特許文書作成サーバー20のデータベース240と連携するようにも提供され得る。この場合、データ管理部102は、後述するデータ通信部113を介して特許文書作成サーバー20に所定のデータ処理要請を伝送することができ、特許文書作成サーバー20から提供される処理結果を受け得る。なお、前述のデータ管理部102とデータベース140との間の連携方法は、実質同様にデータ管理部102とデータベース240との間に適用され得る。実施例によっては、データ管理部102は、特許文書作成装置10のデータベース140と特許文書作成サーバー20のデータベース240のいずれか一つまたはいずれとも連携するように提供され得る。
【0075】
ケース管理部103は、ユーザが特許文書を作成するために生成するケースを管理し得る。ケース管理部103によって管理されるケースの情報は、ユーザから入力されるか、既設定のルールに基づいて生成され得る。例えば、ケースの情報は、関連サービスに応じて管理番号、ケース名称、期限、依頼人、技術分野、文書様式、保存方法、翻訳言語情報などの情報を含み得る。画面構成部101は、このような情報を管理するための画面(以下、「ケース管理画面」と言う)を構成してユーザに提供し得る。ケース管理画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、もしくはポップアップページまたはウィンドウ(window)で提供され得る。
【0076】
なお、管理番号は、当該ケースを他のケースと区別するために設定された値であり、ケース管理画面を介してユーザから入力されたり、既設定のルールに基づいてケース管理部103により自動付与されたりし得る。この際、管理番号は、各ケースについて固有の値として管理、使用され、ケース管理部103は管理番号の固有性を検証するプロセスを実行し得る。
【0077】
ケース名称は、ユーザが当該ケースを他のケースと区別して認識できるよう任意に入力される値、期限は当該ケースの作業が完了されるべき日付、依頼人は当該ケースをユーザに依頼した者、技術分野は当該ケースと関連性の高い技術の種類(例えば、情報通信、機械、化学など)として理解され得る。
【0078】
文書様式は、作成しようとする特許文書が基本的に備えるべき構造として理解され得る。具体的に、特許明細書の場合、各国の特許庁ごとに指定されている様式が異なるので、ユーザが作成しようとする特許明細書の様式を選択できるようにケース管理画面が構成され得る。例えば、文書様式として、「KR」、「US」、「JP」、「PCT」などと例示され得、ユーザが「KR」を選択すると、韓国特許庁で指定する特許明細書様式に対応する画面がユーザに提供され得る。データベース140には、それぞれの文書様式に対応する必須入力情報やファイルテンプレートが保存されており、プロセッサ100はそれに対応する画面またはファイルをユーザに提供し得る。
【0079】
保存方法は、当該ケースに関して入力される情報を、特許文書作成装置10に保存して管理するか、特許文書作成サーバー20に保存して管理するかを選択するものと理解され得る。例えば、ケース管理画面はユーザに、「Local Database」と「Cloud Database」と言うオプションを提供することができ、ユーザが前者を選択すれば、当該ケースの情報はデータベース140に保存され、後者を選択すれば、当該ケースの情報はネットワーク30を介して特許文書作成サーバー20に伝送され、データベース240に保存され得る。前者の場合は、特許文書の情報がネットワーク30を介さないので、特許文書作成装置10で独立して駆動されるワードプロセッサと同様のレベルまたはそれ以上のセキュリティ機能が提供され得る。実施例によっては、一部の情報のみデータベース140に保存され、残りの情報は特許文書作成サーバー20のデータベース240に保存されても良い。
【0080】
翻訳言語情報は、翻訳しようとする原文の言語(第2言語)と翻訳文の言語(第1言語)であり、当該ケースが第2サービス用ケースである場合に活用され得る。
【0081】
構成要素管理部104は、特許文書の内容に含まれる構成要素(element)を管理し得る。本実施例において「構成要素」は、特許文書の内容に含まれ得、テキストで説明され得る特定オブジェクトを指すものと理解され得る。実施例によって、構成要素は発明を構成するものではないこともあり得、特定オブジェクトを表現したり、説明したりするテキストの一部でもあり得る。そして、「構成要素の情報」は、当該構成要素に関する一以上の情報(例えば、構成要素の名称、構成要素に対応する識別番号(一例として図面符号)、構成要素の翻訳、構成要素の使用有無、構成要素の使用回数など)を含むものと理解され得る。
【0082】
例えば、特許文書には発明を構成する複数の構成要素を説明する内容が含まれ得るが、このような発明を構成する構成要素が構成要素管理部104によって管理され得る。具体的に、発明がmotor、shaft、gearなどの構成要素を含み、これらを指す識別番号がそれぞれ10、20、30と設定されている場合を例にすると、「motor」、「shaft」、「gear」、「10」、「20」、「30」などが構成要素情報として管理され得る。また、特許文書が第2サービスによって作成される翻訳文である場合には、それぞれの構成要素の情報に対する翻訳も構成要素の情報として管理され得る。前記例において、第2言語が英語で、第1言語が韓国語である場合、「motor」について
「shaft」について
「gear」について
がそれぞれの構成要素の情報として管理され得る。
【0083】
また、実施例によっては、構成要素管理部104によって管理される構成要素は発明に含まれるものではなく、発明の内容を説明するために用いられる特定のオブジェクトを指すものでもあり得る。前記例において、「motor」の特徴を説明するために「driving」と言う用語が使用されるべきである場合、「driving」もまた構成要素管理部104によって管理され得る。
【0084】
一方、構成要素管理部104は、ある1つの構成要素を説明する複数の情報を1つの集合として管理し得る。例えば、構成要素の情報として、当該構成要素の名称と当該構成要素を指す識別番号とが設定されている場合、構成要素管理部104は、当該構成要素の名称と識別番号との集合に対応する固有のキー値を付与することができ、設定されたキー値に基づいて当該構成要素の情報を管理し得る。前記例において、構成要素管理部104は、「motor」、「10」、「モーター」と、「shaft」、「20」、「回転軸」と、「gear」、「30」、「ギア」とのそれぞれを1つの集合として管理し、それぞれの集合には固有のキー値が設定され得る。さらに、構成要素管理部104は、構成要素の集合に、固有のキー値を形成するために重複する構成要素情報が保存されることを遮断し得る。つまり、構成要素管理部104は、同じ構成要素情報を含んでいる複数の構成要素集合が形成されることを遮断し得る。
【0085】
画面構成部101は、構成要素の情報を管理するための画面(以下、「構成要素管理画面」と言う)を構成してユーザに提供し得る。構成要素管理画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部の領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。
【0086】
一方、構成要素管理部104は、ユーザにより構成要素の情報が変更される場合、変更前後の構成要素情報を自動補完リスト生成部105およびテキスト入力要素管理部106に伝送して、自動補完リストが更新されるか、後述する自動補完テキストまたは自動補完ブロックが更新されるようにし得る。なお、構成要素の情報が変更されると言うことは、新しい構成要素の情報が入力されること、既入力の構成要素の情報が更新されること、既入力の構成要素の情報が削除されることをすべて含むものと理解され得る。
【0087】
自動補完リスト生成部105は、特許文書作成の際、テキスト入力(text typing)にかかる時間を最小化するために提供される自動補完リストを生成し得る。自動補完リスト生成部105によって生成された自動補完リストは、テキスト入力要素管理部106に提供され使用され得る。
【0088】
自動補完リストは、ユーザが入力したテキストに基づいて生成された一以上の項目(item)を含み得る。自動補完リストに含まれる一部の項目は、自動補完リスト生成部105により設定された固有のキー値によって管理され得、固有のキー値を有する項目には、後述するテキスト入力要素管理部106の一括更新などの機能が適用され得る。
【0089】
具体的に、自動補完リスト生成部105は、既設定のデータソース(data source)からデータをロードして自動補完リストに含まれ得るすべての項目が含まれているデータセット(data set)を生成した後、生成されたデータセット内からユーザが入力したテキストに対応する項目を抽出して、画面に表示される自動補完リストを構成し得る。一例として、自動補完リスト生成部105は、ユーザが入力したテキストを検索語にしてデータソース内で項目を検索した後、照会された結果をもって自動補完リストを構成し得る。または、自動補完リスト生成部105は、ユーザからテキストが入力された後、既設定のデータソースから入力されたテキストに対応するデータを抽出し、抽出されたデータをもって自動補完リストを構成することもできる。
【0090】
ここで、データソースは、構成要素管理部104によって管理される構成要素を含み得る。例えば、構成要素管理部104によって管理される構成要素のそれぞれが1つの項目として自動補完リストに含まれ得る。この際、1つの構成要素の集合に含まれている情報の全部または一部が自動補完リストの1つの項目として使用され得る。前記の例を参照すると、自動補完リストに「motor」、「shaft」、「gear」、「motor10」、「shaft20」、「gear30」、
などが項目として含まれ得る。なお、図面符号などの識別符号が含まれている項目を生成する場合、識別符号を項目に含める様式(例えば、括弧で識別符号を囲むか、または空白文字を使用するなど)は既設定となり得、実施例によってユーザが直接識別符号を項目に含める様式を設定する画面が特許文書作成アプリケーションにより提供されても良い。
【0091】
また、特許文書作成画面が特許翻訳文を作成する第2サービスのためのものである場合、自動補完リスト生成部105は、構成要素管理部104によって管理される構成要素のうち構成要素の翻訳が入力されている構成要素のみを抽出してデータソースを生成し得る。つまり、構成要素管理部104によって管理される構成要素のうち、翻訳が入力された構成要素のみが項目として自動補完リストに含まれ得る。この際、自動補完リスト生成部105は、翻訳が入力されている構成要素が識別符号の情報も含んでいる場合は、自動補完リストに当該構成要素の翻訳のみからなる項目と、翻訳と識別符号とがともに表示されている項目とのいずれも含め得る。
【0092】
構成要素管理部104によって管理される構成要素が項目として自動補完リストに含まれる場合、それぞれの項目は対応する構成要素情報の集合から抽出され形成された構成要素情報の組合を固有のキー値として有し得る。前記の例を参照すると、「motor10」、「shaft20」、「gear30」などが該当項目の固有のキー値として活用され得る。
【0093】
また、データソースは、データベース140に保存されているか、特許文書作成サーバー20から提供されたデータを含み得る。一例として、特許文書作成において頻繁に用いられる表現は、データベース140やデータベース240に保存されていてもよく、自動補完リスト生成部105はこれらをロードしたり、データ通信部113を介して特許文書作成サーバー20から提供されたりして、自動補完リストに項目として含め得る。この際、自動補完リスト生成部105は、構成要素管理部104によって管理される構成要素の情報と、データベース140または特許文書作成サーバー20から提供されたデータとを混合して自動補完リストを生成し得る。
【0094】
自動補完リスト生成部105によって生成された自動補完リストに含まれる項目は、当該項目の属性を表す属性値を有し得る。なお、項目の属性は、当該項目を生成するデータの出処(例えば、データベース140から提供されたデータなのか、データベース240から提供されたデータなのか)、当該項目が使用される目的(例えば、構成要素を自動補完させるためなのか、慣用語(idiom word)を自動補完させるためなのか等)、当該項目に含まれているデータの種類(例えば、使用された言語の種類、数字を含んでいるか否か、特殊文字を含んでいるか否か等)、当該項目に含まれているデータの構成(例えば、図面符号が含まれているか否か、図面符号が表示される様式、翻訳が含まれているか否か等)などを含み得る。
【0095】
項目の属性値の一例として、発明の構成要素の情報を自動補完するために使用される項目に対応する値と、構成要素に関係なく繰り返す表現を自動補完するために使用される項目に対応する値とが、互いに異なって設定され使用され得る。以下では、前者の値を有する項目を「構成要素項目」と言い、後者の値を有する項目を「慣用語項目」と言う。つまり、構成要素項目は、発明の構成要素を自動補完させるために使用され得、慣用語項目は、繰り返しよく使用され得る表現を自動補完するために使用されるものと理解され得る。また、本実施例において、「慣用語」とは、1つの単語だけでなく、複数の単語を含む句や節をも含むものと理解され得る。
【0096】
この際、構成要素項目は、構成要素管理部104によって管理される構成要素から生成され得、慣用語項目は、特許文書作成サーバー20から提供されたデータから生成され得る。これによって、発明の中心内容と関連しており、特定のケース内でのみ使用され得る構成要素項目は、特許文書作成装置10で管理することにより、セキュリティ性が強化され得る。また、発明の中心内容とは関連がなく、すべてのケースに汎用的に使用され得る慣用語項目は、特許文書作成サーバー20で管理することにより、使いやすさが向上され得る。
【0097】
一方、自動補完リスト生成部105は、構成要素管理部104によって管理される構成要素の情報が変更されると、当該構成要素に基づいて生成された項目の情報および識別値を、変更された情報に更新し得る。前記の例において、ユーザが構成要素管理部104により、「motor」の識別番号を「10」から「100」に変更した場合、自動補完リスト生成部105は、データリソースおよび項目に含まれている該当構成要素の情報を「10」から「100」に変更し得る。それにより、自動補完リストには、「motor10」の代わりに「motor100」が項目として含まれ得、当該項目の識別値も「motor10」から「motor100」に変更され得る。
【0098】
また、自動補完リスト生成部105は、構成要素管理部104によって新しい構成要素の情報が追加されると、当該構成要素を構成要素リストの構成要素項目として追加し得る。また、自動補完リスト生成部105は、構成要素管理部104によって管理される構成要素の情報が削除されると、当該構成要素に基づいて生成された項目を削除し得る。
【0099】
自動補完リスト生成部105は、構成要素リスト生成の際、構成要素項目が構成要素の名称テキストの昇順または降順で整列されるか、識別番号テキストの昇順または降順で整列されるようにし得る。特に、自動補完リスト生成部105は、構成要素リストの構成要素項目が識別番号テキストの昇順で整列されるようにし得る。これにより、ユーザが入力する識別番号の数に応じて、それに対応する構成要素項目が最も先に選択されるようにし得るので、使いやすさが向上され得る。具体的に、構成要素管理部104によって構成要素の名称と識別番号として「main body、100」、「mobile phone、1」、「motor、10」が入力されている場合、自動補完リスト生成部105は、識別番号テキストの昇順で「mobile phone1」、「motor10」、「mainbody100」の順に構成要素リストを生成し得る。この際、「mobile phone」を入力しようとするユーザは「1」だけ入力することとなり、それによって前記3つの構成要素項目がすべて自動補完リストとして表示はされるものの、「mobile phone1」が最も先に表示されるので、ユーザは直ちに「mobile phone1」を選択して自動補完させることができる。もし、「mobile phone1」が最初に表示されないなら、ユーザは「mobile phone1」を選択するための追加の操作をする必要があるため、使用の利便性が低下する。また、motorを入力しようとするユーザは「10」を入力することとなるが、この場合には「mobile phone1」が除外され、「motor10」が最初に表示された自動補完リストが表示されるので、ユーザは直ちに「motor10」を選択して自動補完させることができる。
【0100】
自動補完リスト生成部105によって生成されるデータセットや自動補完リストは、jsonやxmlのように構造化したテキスト文書フォーマットを有し得る。
【0101】
テキスト入力要素管理部106は、ウェブページに含まれているテキスト入力要素を管理し得る。画面構成部101は、前述のように、特許文書作成画面が一以上のテキスト入力要素を含むように画面を構成することができ、テキスト入力要素管理部106は、画面構成部101によって特許文書作成画面に含まれているテキスト入力要素を制御し得る。
【0102】
テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素に入力されるテキストの書式を管理し得る。例えば、テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素に入力されるテキストのサイズ、フォント(font family)、色など、一般に知られているテキストの属性と下線、太字、斜体などと、テキストに付加され得る効果を管理し得る。このような書式管理は、テキスト入力要素に入力されたテキスト全体に対して一括で実行され得、ユーザが選択した一部のテキストのみにも実行され得る。また、書式管理は、既設定の条件に応じてテキスト入力要素管理部106によって自動で実行されても良く、ユーザによって手動で実行されても良い。後者の場合、テキスト入力要素には、ユーザが書式を変更し得るUIが含まれ得る。
【0103】
本実施例において、テキストを編集することは、テキストの内容を変更することのみならず、テキストに適用された書式を修正したり、変更したりすることを含むものと理解され得る。
【0104】
一方、テキスト入力要素管理部106は、ある1つのテキスト入力要素が他のテキスト入力要素と異なる書式を有するようにもし得る。
【0105】
テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素で発生するイベントを検知し、それに応じて設定された動作が実行されるようにし得る。テキスト入力要素で発生するイベントは、キーボードイベント(例えば、key down、key press、key up、inputなど)と、マウスイベント(例えば、click、double click、mouse downなど)と、ウェブブラウザまたはオペレーティングシステムで発生させるその他のイベントのいずれも含み得る。また、テキスト入力要素で発生するイベントは、データの値が変更(追加、修正、削除など)されることも含むものと理解され得る。以下の説明において、特に詳細な説明もなく単に「イベント」と言及するものは、キーボードイベント、マウスイベント、その他のイベント、およびデータ変更をすべて含むものと理解され得る。
【0106】
テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素で発生するイベントに応じて、テキスト入力要素に入力されたテキストの全体または一部を既設定のルールに基づいて編集し得る。例えば、テキスト入力要素管理部106は、特定のキーボードイベントが発生すると、テキスト入力要素に入力されたテキストの一部を抽出し、抽出されたテキストが既設定の条件を満たしているかどうかを判断し得る。このような動作は、既設定の方式で動作するマウスイベント(例えば、マウスの右クリックでポップアップメニューを表示し、ポップアップメニューから既設定の項目を左クリックで選択)によっても実行され得る。テキスト入力要素管理部106は、判断結果に基づいて抽出されたテキストを既設定のルールに基づいて編集した後、編集済みのテキストで抽出されたテキストを代替してテキスト入力要素に出力し得る。
【0107】
一例として、テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素に英語が入力される場合、入力されたキーがスペースバーの時、入力された単語が文章の最初の単語で先頭文字が大文字ではない場合、入力された単語の先頭文字を大文字に変更し、入力された単語に代わってテキスト入力要素に出力し得る。具体的に、ユーザがテキスト入力要素に文章の最初の単語として「this」を入力した後、キーボードのスペースバーを押すと、テキスト入力要素管理部106は「this」を抽出して「This」に変更した後、テキスト入力要素に出力し得る。
【0108】
また他の例として、テキスト入力要素にハングルが入力される場合、テキスト入力要素管理部106は、入力されたキーがスペースバーの場合、入力された単語の助詞が助詞の前に位置する単語の最後文字のバッチム(終声)に合わせて正しく使用されたかどうかをチェックし、助詞が正しく使用されていなければ、正しい助詞に変更し、入力された単語に代わってテキスト入力要素に出力し得る。この際、テキスト入力要素管理部106は、助詞の前に位置する単語が図面符号を表示する部分を含んでいる場合には、図面符号を表示する部分を除く最後の文字のバッチムを基準に助詞が正しく使用されたかどうかをチェックし得る。具体的に、ユーザがテキスト入力要素に
を入力した後、キーボードのスペースバーキーを押したら、テキスト入力要素管理部106は、
変更して、テキスト入力要素に出力し得る。
【0109】
前記のような大文字変更や助詞変更などの機能は、後述する自動補完ブロックについても同様に適用され得る。
【0110】
テキスト入力要素管理部106は、ユーザがテキスト入力要素によりテキストを入力する際、自動補完機能を提供し得る。本実施例において、「自動補完」は、ユーザが入力しようとする単語または文句(以下「全体文句」と言う)の一部のみを入力した後、既設定のキー入力またはマウス入力を行うと、全体文句が入力されるようにするものと理解され得る。
【0111】
テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素でテキストを入力するためのキーボードイベント(例えば、a、b、c、1、2などのinputイベント)が発生すると、自動補完リストを画面に出力して、ユーザが所望の項目を選択するような方法により自動補完機能を提供し得る。自動補完リストに含まれている各々の項目はそれぞれ1つの全体文句として使用され得る。
【0112】
前述のように、テキスト入力要素管理部106が出力する自動補完リストは、自動補完リスト生成部105によって生成され提供され得る。自動補完リスト生成部105によって生成された自動補完リストは複数の項目を含むことができ、複数の項目には構成要素項目や慣用語項目が含まれ得るので、ユーザは自動補完機能を活用して特許文書の作成に所要の時間を短縮し得る。
【0113】
例えば、テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素内でテキストを入力するためのキーボードイベントが発生すると、当該イベントが発生したカーソル位置を抽出し得る。そして、テキスト入力要素管理部106は、抽出されたカーソルの位置(以下、「抽出位置」と言う)の周辺テキストを既設定の条件に基づいて抽出し得る。例えば、テキスト入力要素管理部106は、抽出位置の前に位置する1つの単語に対応するテキストを抽出し得る。一例として、抽出されたテキストは、抽出位置からその前に位置する識別子(例えば、改行文字、タグ、スペースバーなどのオペレーティングシステムおよび特許文書作成アプリケーションで提供する言語別のテキスト入力方式に応じて1つの単語として認識できるように設定されたテキストまたはコード)の位置まで存在する文字列(string)であり得る。一例として、テキスト入力要素管理部106は、ウェブブラウザのwindowオブジェクトのselectionオブジェクトを利用して、カーソルの位置およびテキストを抽出し得る。以下において「文字列」は、1つ以上の連続する文字、数字、記号、または空白文字の集合として理解され、文字列を構成する1つの単位は文字(character)と総称され得る。
【0114】
この際、テキスト入力要素管理部106は、連続する文字列の間にテキストが入力される場合にも、自動補完機能が提供されるようにし得る。そのために、テキスト入力要素管理部106は抽出されたテキストを基準に、その前に記載されていたテキスト(以下「前方テキスト」と言う)と、その後ろに記載されていたテキスト(以下「後方テキスト」と言う)をそれぞれ保存しておくことができる。この際、前方テキストと後方テキストとは、抽出されたテキストを基準に前方および後方に位置するhtmlタグまでのテキストでもあり得る。前方テキストと後方テキストとは、テキスト入力要素管理部106の機能を実現する関数またはメソッド内で独立的、明示的に保存されるか、テキスト入力要素管理部106が参照するライブラリまたはスクリプトによって自動で生成、管理されても良い。
【0115】
テキスト入力要素管理部106によって抽出されたテキストは、自動補完リストを生成するためのキーワード(keyword)として使用され得る。言い換えると、自動補完リスト生成部105は、テキスト入力要素管理部106によって抽出されたテキストを検索語(search term)とし、既設定のデータソースまたはデータセットから抽出されたテキストを含んでいるかこれに対応し得るデータを検索して、自動補完リストに含まれる項目を生成し得る。以下においては、テキスト入力要素管理部106によって抽出され、自動補完リスト生成部105で自動補完リスト生成のために使用されるテキストを「自動補完キーワード」と言う。
【0116】
自動補完リスト生成部105は、自動補完キーワードに基づいて自動補完リストを作成し、テキスト入力要素管理部106に提供することができ、テキスト入力要素管理部106は、自動補完リスト生成部105から提供された自動補完リストを、該当イベントが発生したカーソル位置に出力し得る。テキスト入力要素管理部106によって出力される自動補完リストは一以上の項目を含み、ユーザがマウスまたはキーボードを用いて選択された項目を変更できるように構成され得る。一例として、自動補完リストは、既設定のサイズを有するブロックとしてテキスト入力要素管理部106によって独立したレイヤーで生成され、テキスト入力要素管理部106によって呼び出されると、画面に表示される形態で提供され得る。この際、自動補完リストが表示される方向は、カーソル位置を基準に設定されたサイズの自動補完リストがきちんと画面に収まれるように設定され得る。そのために、テキスト入力要素管理部106は、ウェブブラウザで提供するテキスト入力要素のサイズおよび位置、カーソルの位置などを読み込んで自動補完リストが出力される方向を決定し得る。一例として、カーソルの位置がテキスト入力要素の左側に偏っている場合、自動補完リストはカーソルの右側に出力され、右側に偏っている場合、自動補完リストはカーソルの左側に出力され得る。
【0117】
ユーザが、出力された自動補完リストから所望の項目を選択した後、既設定のキー入力(例えば、tabキーまたはenterキー)またはマウス入力を行うと、テキスト入力要素管理部106は、自動補完キーワードをユーザが選択した項目の内容に変更してテキスト入力要素に出力し得る。つまり、選択された項目が自動補完された全体文句としてテキスト入力要素に出力され得る。以下においては、自動補完キーワードを代替してテキスト入力要素に出力された全体文句を「自動補完テキスト」と言う。
【0118】
この際、自動補完テキストを出力するためのキー入力は複数でもよく、テキスト入力要素管理部106は、入力されるキー値に応じて自動補完テキストを異なる形態で構成し得る。例えば、自動補完は、第1キー入力と、第1キー入力とは異なる第2キー入力とによって行われ、テキスト入力要素管理部106は、第1キー入力が入力された場合には全体文句をそのまま自動補完テキストとして出力し、第2キー入力が入力された場合には全体文句の先頭文字を大文字に変更して自動補完テキストとして出力し得る。他の例として、テキスト入力要素管理部106は、第2キー入力が入力された場合には、全体文句を単数表現または複数表現に変更して自動補完テキストとして出力し得る。また他の例として、テキスト入力要素管理部106は、第2キー入力が入力された場合には、全体文句に含まれている図面符号を除き構成要素の名称のみを自動補完テキストとして出力し得る。なお、キー入力は、ある1つのキー入力だけでなくキー入力の組合も含むものと理解され得る。
【0119】
ユーザが、連続する文字列の間にテキストを入力する場合、テキスト入力要素管理部106は、自動補完リストから選択された項目の前に前方テキストを結合させ、選択された項目の後ろに後方テキストを結合させることにより、テキスト入力要素に入力されていた他の内容はそのまま維持されるようにし得る。これにより、テキスト入力要素の任意の位置にテキストが入力されても、自動補完機能が提供され得る。
【0120】
さらに、テキスト入力要素管理部106は、自動補完テキストのすぐ後ろにカーソルを位置させることにより、ユーザがテキスト入力をスムーズに続けられるようにし得る。このような機能は、ウェブブラウザのwindowオブジェクトのselectionオブジェクトを利用してカーソルの位置およびテキストを抽出した後、rangeオブジェクトを利用して自動補完キーワードを自動補完テキストに替える方法によっても実現され得る。
【0121】
また、テキスト入力要素管理部106は、自動補完テキストが他の部分と区別して認識されるように自動補完テキストに既設定の書式を適用し、書式が適用されたテキストがテキスト入力要素に出力されるようにし得る。例えば、テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素内でテキストに書式を付与し得るタグ(一例として、色やフォント、サイズなどを異なって設定したspanタグやdivタグ)で自動補完テキストを囲んでからテキスト入力要素に出力し得る。これにより、テキスト入力要素管理部106によってテキスト入力要素内で、自動補完テキストは他のテキストと区別して認識され得る。書式を付与するための設定値またはタグそのものは、既に自動補完リスト項目の内容として含まれていたり、自動補完リスト項目の属性値として設定されていたりもし得る。
【0122】
この際、テキスト入力要素管理部106は、自動補完リストから選択された項目の属性に応じて異なる書式が適用されるようにし得る。前述のように、自動補完リスト生成部105は、自動補完リストに含まれる項目が属性値を有するようにすることができ、テキスト入力要素管理部106は、自動補完テキストに書式を適用するとき、該当項目の属性値に応じて異なる書式が適用されるようにし得る。例えば、テキスト入力要素管理部106は、選択された項目が構成要素項目である場合、自動補完テキストが他のテキストと区別できる第1色で表示されるように書式を指定し得る。また、テキスト入力要素管理部106は、選択された項目が慣用語項目である場合、自動補完テキストが他のテキストの色および第1色とは異なる第2色で表示されるようにするか、または他のテキストの色と同じ色で表示されるようにし得る。他の例として、テキスト入力要素管理部106は、慣用語項目に対して書式指定を省略することにより、自動補完テキストが他のテキストの書式と同じ書式で表示されるようにもし得る。
【0123】
また、テキスト入力要素管理部106は、自動補完テキストがユーザによって任意に編集されないようにし得る。つまり、自動補完テキストの内容は、編集不可能に設定され得る。例えば、テキスト入力要素管理部106は、自動補完テキストをspanタグなどの所定のタグで囲むが、当該タグのコンテントエディタブル(ContentEditable)属性をfalseに指定し得る。これにより、タグで囲まれた領域はユーザが任意に修正することができなくなるので、ユーザが自動補完テキストを任意に変更することを防止し得る。
【0124】
自動補完テキストの編集可能の可否は、自動補完リストから選択された項目の属性に応じて異なって設定され得る。例えば、テキスト入力要素管理部106は、選択された項目が構成要素項目である場合には自動補完テキストが編集不可能となるようにし、慣用語項目である場合には編集可能のように設定し得る。これにより、本実施例は、特許文書内で表現の統一性が求められる構成要素が誤って記載されたり任意に変更されたりして、特許法上の記載不備となるエラーが発生することを防止できるとともに、それとは無関係な慣用語はユーザが自由に編集できるので、使いやすさを向上させ得る。
【0125】
また、テキスト入力要素管理部106は、イベントを検知して自動補完テキストに対する削除イベント(例えば、backspaceやdeleteなどのキー入力)が検出されると、自動補完テキストが一度で削除されるようにし得る。つまり、自動補完テキストは1回のイベントによって削除され得る。例えば、テキスト入力要素管理部106は、自動補完テキストを所定の識別子またはタグで囲むことができ、削除イベント入力の際に識別子またはタグで囲まれた部分を全体的に削除することにより、自動補完テキストが一度のキー入力で削除される動作を実現し得る。また、テキスト入力要素管理部106は、ウェブブラウザのwindowsオブジェクトのselectionオブジェクトを利用して、自動補完テキストをrangeに指定した後、削除イベント発生時に指定されたrangeを一度で削除する方法を利用することもできる。これにより、テキストの編集にかかる時間をさらに短縮し得るので、特許文書作成の生産性がさらに向上され得る。
【0126】
自動補完テキストを1回のイベントで削除する機能を提供するかどうかは、自動補完リストから選択された項目の属性に応じて異なって設定され得る。例えば、テキスト入力要素管理部106は、選択された項目が構成要素項目である場合には1回のイベントで自動補完テキストが削除されるようにし、慣用語項目である場合には自動補完テキストを構成する個々の文字の削除ができるように設定し得る。これにより、特許文書内で表現の統一性が求められる構成要素が誤って記載されたり任意に変更されたりして、特許法上の記載不備エラーが発生することを防止できるとともに、それと無関係な慣用語はユーザが自由に編集できるので、使いやすさを向上させ得る。
【0127】
本実施例におけるように、特許文書作成アプリケーションがウェブアプリケーションとして提供される場合、自動補完テキストはhtmlのタグにより囲まれて管理され得、これに基づいてテキストの書式指定、編集不可、1回のイベントによる削除などの機能が提供され得る。以下の説明において、タグに囲まれた自動補完テキストを「自動補完ブロック」と言う。つまり、テキスト入力要素管理部106は、ユーザがテキスト入力要素にテキストを入力する際、自動補完ブロックを追加することにより、自動補完機能を提供し得る。
【0128】
一方、特許文書作成アプリケーションがhtmlベースで動作するウェブアプリケーションではなく、任意のプログラム言語で実現される独立したアプリケーションソフトウェアであっても良い。この場合にも、自動補完テキストは、テキスト入力要素の他の部分と区別される書式で表示されるか、任意に編集されないように管理されるか、一度のイベントで削除されるように実現され得、このように実現された自動補完テキストは自動補完ブロックとして理解され得る。
【0129】
テキスト入力要素管理部106は、自動補完ブロックに識別値を付与することができ、識別値に基づいて自動補完ブロックを管理し得る。例えば、自動補完ブロックがspanタグを利用する場合、spanタグのid値をもってテキスト入力要素管理部106により付与された識別値が設定され得、テキスト入力要素管理部106はid値に基づいて自動補完ブロックを制御し得る。
【0130】
この際、テキスト入力要素管理部106によって自動補完ブロックに付与される識別値は、当該自動補完ブロックを生成する自動補完リストの項目に応じて決定され得る。つまり、自動補完リストのある1つの項目によって生成された自動補完ブロックは、同じ識別値を有し得る。一例として、テキスト入力要素管理部106によって生成された自動補完ブロックが有する識別値は、当該自動補完ブロックに対応する項目が有する固有のキー値であり得る。実施例によって、テキスト入力要素管理部106は、自動補完リストの項目が有する固有のキー値ではなく、該当項目のデータに基づいて別の識別値を生成することもできる。
【0131】
前記例を参照すると、自動補完リストに「motor10」、「shaft20」、「gear30」の項目が含まれており、それぞれの項目のキー値として「motor10」、「shaft20」、「gear30」が設定されている場合、ユーザが自動補完リストから「motor10」を選択して生成された自動補完ブロックはすべて「motor10」と言う識別値を有し、「shaft20」を選択して生成された自動補完ブロックはすべて「shaft20」と言う識別値を有し得る。
【0132】
テキスト入力要素管理部106は、構成要素管理部104によって管理される特定構成要素の情報が変更されると、当該構成要素に対応する項目に基づいて生成された自動補完ブロックの値を自動で変更し得る。つまり、ユーザは、構成要素管理部104を介して構成要素の情報を変更することにより、テキスト入力要素に自動補完されている当該構成要素に対応するテキストを一度で変更し得る。このような機能を「一括更新(batch update)」と言う。具体的に、ユーザが構成要素管理部104を介して特定構成要素の情報を変更すると、構成要素管理部104はテキスト入力要素管理部106に、情報が変更された構成要素に対応する自動補完ブロックの更新を要請し得る。構成要素管理部104が、テキスト入力要素管理部106に伝送する要請には、当該構成要素の変更前の情報と変更後の情報とが含まれ得る。テキスト入力要素管理部106は、自動補完ブロックの更新要請を受信すると、変更前の情報に基づいて対応する自動補完ブロックの識別値を照会し、照会された識別値に基づいて自動補完ブロックのデータを変更後の情報に更新し得る。この際、必要に応じては、変更後の情報に基づいて当該自動補完ブロックの識別値も変更し得る。
【0133】
前記例において、ユーザが構成要素管理部104を介して「motor」の識別番号を「10」から「100」に変更した場合、テキスト入力要素管理部106は、対応する項目の固有値である「motor10」が識別値として設定されている自動補完ブロックをすべて照会した後、照会された自動補完ブロックの自動補完テキストを「motor100」に変更するとともに、識別値を変更済みの「motor100」に更新し得る。
【0134】
自動補完ブロックの情報を更新する際、テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素内で自動補完ブロックに含まれているテキストのみを変更し得る。前記例において、テキスト入力要素内に自動補完ブロックとして「motor10」が入力されている部分もあり、自動補完ブロックではない一般テキストとして「motor10」が入力されている部分もある場合、ユーザが構成要素管理部104で「motor」の識別番号を「10」から「100」に変更したとき、一般テキストの「motor10」は変更されないが、自動補完ブロックである「motor10」は「motor100」に変更され得る。これによって本実施例はユーザに対して、構成要素管理部104を介して構成要素情報を管理し、自動補完機能を利用して特許文書を作成するようにすることを間接的に強制することができ、ユーザのシステムに対する熟練度を向上させ得る。
【0135】
実施例によって、構成要素管理部104により管理される構成要素の情報が変更される場合、テキスト入力要素管理部106が、テキスト入力要素に入力されたテキスト全体または自動補完ブロックのみを対象に、変更前の文字列を変更後の文字列に代替(replace)する方法により、変更済みの構成要素情報をテキスト入力要素に反映し得る。また、テキスト入力要素管理部106は、必要に応じて、テキスト入力要素内で変更される部分を予めユーザに示し、変更全体に対するユーザの確認(confirm)を得て全体の変更を実行するか、ユーザが選択した部分のみが変更されるようにもし得る。
【0136】
一方、テキスト入力要素管理部106は、構成要素管理部104によって管理される特定構成要素の情報が削除されると、当該構成要素に対応する項目に基づいて生成された自動補完ブロックを単純な自動補完テキストに変更し得る。例えば、テキスト入力要素管理部106は、削除された構成要素の情報に対応する自動補完ブロックから書式および属性を付与するタグ情報を削除し、単なるテキスト情報のみ残し得る。他の実施例として、テキスト入力要素管理部106は、構成要素管理部104によって管理される特定構成要素の情報が削除されると、テキスト入力要素内に含まれている対応自動補完ブロックを削除することもできる。
【0137】
また、テキスト入力要素管理部106は、構成要素管理部104によって新しい構成要素の情報が追加されると、当該構成要素の情報に対応するテキストがテキスト入力要素に含まれているかを判断した後、対応するテキストを自動補完ブロックに変更することもできる。
【0138】
前述のように、テキスト入力要素管理部106は、自動補完ブロック単位で書式指定、編集不可、1回のイベントによる削除、一括更新機能を提供し得るので、ユーザはより明確に自分が作成する特許文書の内容を認識しながら文書作成ができるとともに、早く正確な編集をし得るので、特許文書はより正確かつ迅速に作成され得る。
【0139】
一方、実施例によってテキスト入力要素管理部106は、既設定のトリガ文字が入力され、トリガに連続して文字が入力される場合にのみ自動補完リストが出力されるようにし得る。例えば、「@」がトリガ文字として設定されている場合、テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素に「@」に続いて文字が入力される場合にのみ、前述の自動補完機能を提供し得る。この場合、テキスト入力要素管理部106は、自動補完キーワードが自動補完テキストに交替される際、トリガ文字は削除された状態でテキスト表示領域に出力されるようにし得る。具体的に、前記の例に適用してみると、ユーザが単に「mot」を入力する場合には自動補完リストが出力されないが、「@mot」を入力する場合には「motor10」が含まれている自動補完リストが出力され、ユーザがこれを選択すると、自動補完テキストとして「motor10」が「@mot」に代って入力され得る。このように、トリガ文字が使用されると、自動補完リストを表示するか否かをユーザ自ら選択し得ると言う効果がある。
【0140】
また、テキスト入力要素管理部106は、自動補完機能により構成要素項目が入力されるとき、自動補完される構成要素項目を指すための先行詞(antecedent)を追加し得る。例えば、自動補完される構成要素項目が、該当テキスト入力要素または既設定の他のテキスト入力要素で既に使用された場合、テキスト入力要素管理部106は、構成要素項目が自動補完される際に「前記」、「the」などの先行詞を自動で追加し得る。この際、追加される先行詞は自動補完テキストの一部として含まれ、自動補完ブロック内に配置されても良い。
【0141】
先行詞を構成要素項目の自動補完の際に自動で追加するかどうかは、設定値をもって管理され得、後述する設定管理画面でユーザが選択し得るように提供され得る。
【0142】
テキスト入力要素管理部106は、既設定の文字列をテキスト入力要素に追加する文字列挿入機能を提供し得る。文字列挿入機能により入力される既設定の文字列(以下、「挿入文字列」と言う)は、構成要素管理部104で管理される構成要素は含まなくてもよく、ユーザが特許文書の作成に関して予め入力してデータベース140またはデータベース240に保存されている文字列であり得る。
【0143】
例えば、挿入文字列は、該当ケースの作成時にユーザが入力した、発明の名称、背景技術、解決しようとする課題、発明の効果、図面の簡単な説明、請求項など、当該ケースに関連した内容であり得る。このようなケース関連内容は、データベース140に保存されているものであり得る。
【0144】
また、挿入文字列は、当該ケースに依存的ではない内容であり、特許文書の作成においてケースの種類に関係なく繰り返し使用され得る文章や表現、または特定の技術用語を説明するにおいて、ケースの種類に関係なく繰り返し使用され得る説明文などの慣用的な内容を含み得る。本実施例においては、このように繰り返し使用される文章や表現、慣用的に使用される説明文を、前述の慣用語と区別して「慣用語句(idiomatic phrase)」と言う。つまり、慣用語は自動補完リストの項目として使用される慣用的な表現として理解され、慣用語句は挿入文字列として使用される慣用的な表現として理解され得る。慣用語句はデータベース240に保存され得、テキスト入力要素管理部106には、データ通信部113を介して保存されている慣用語句が提供され得る。また、挿入文字列のうち、ケースに関する内容は特許文書作成装置10のデータベース140に保存され、慣用語句は特許文書作成サーバー20のデータベース240に保存されても良い。このような慣用語句を保存する位置および方法は例示的に提示されたものであり、本発明の思想はこれに限定されない。
【0145】
慣用語句は、技術分野を説明するとき慣用的に使用される表現、先行技術を説明するとき慣用的に使用される表現、解決しようとする課題を説明するとき慣用的に使用される表現、発明の効果を説明するとき慣用的に使用さされる表現、図面の簡単な説明に使用される慣用的な表現、請求項において引用項を示すとき慣用的に使用される表現などを含み得る。このような慣用語句は、他のテキストに置換され得る置換部分(replacement portion)を含み得る。具体的に、置換部分は、置換部分の境界を示す境界識別子(例えば、置換される領域の始めと終わりを示し得る文字)と置換され、挿入されるテキストを指示する指示識別子を含み得る。例えば、指示識別子は置換されるテキストで、発明の名称や請求項の番号などを指示し得る。
【0146】
置換部分は、慣用語句がテキスト入力要素管理部106によってテキスト入力要素に自動で挿入される際、既設定の他のテキストに置換されて挿入され得る。具体的に、テキスト入力要素管理部106は、慣用語句をテキスト入力要素に挿入する際、慣用語句が置換部分を含んでいるか否か、または当該慣用語句が入力されるテキスト入力要素が、置換部分を含むテキスト入力要素か否かを判断し得る。置換部分の置換が必要と判断されると、テキスト入力要素管理部106は、指示識別子の内容に応じて、他のテキスト入力要素に既入力のテキストを読み込むか、ユーザが提供する情報またはユーザの選択に応じて構成されたテキストで置換部分を変更した後、当該テキスト入力要素に出力し得る。
【0147】
この際、テキスト入力要素に出力される置換済みの部分は、前述の自動補完ブロックのように構成され、ブロック単位で書式指定、編集不可、1回のイベントによる削除、一括更新機能などを有し得る。
【0148】
画面構成部101は、テキスト入力要素に追加される文字列をユーザに選択してもらうための画面(以下、「挿入文字列選択画面」と言う)を構成してユーザに提供し得る。挿入文字列選択画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。この際、挿入文字列選択画面は、挿入文字列の種類に応じて独立して構成され得る。一例として、挿入文字列選択画面は、テキスト入力要素の周辺に提供されたボタンなどのUIにより呼び出すことができる。
【0149】
ユーザが挿入文字列選択画面で文字列を選択すると、テキスト入力要素管理部106は、選択された文字列をテキスト入力要素にて挿入し得る。この際、選択された文字列が挿入される位置は、ユーザが挿入文字列選択画面を呼び出したときのカーソルの位置であり得、そのためにテキスト入力要素管理部106は、挿入文字列選択画面の呼出イベントが発生したときのカーソル位置を保存しておくことができる。もし、カーソルがテキスト入力要素に位置していない状態だった場合、挿入文字列選択画面が呼び出されないように制御され得る。
【0150】
テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素に入力されるテキスト情報をリアルタイムでデータベース140に保存し得る。本実施例において、「リアルタイム」とは、データ変更に関するイベントが発生する場合、直ちに処理が行われること、または非常に短い時間間隔で処理が行われることと理解され得る。具体的に、テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素でイベントが発生し、テキスト入力要素に入力されているデータが変更される場合、テキスト入力要素管理部106は、データ管理部102を介してデータベース140にデータを入力したり、データベース140に保存されているデータを更新したりし得る。一例として、データ管理部102は、テキスト入力要素管理部106によって管理されるテキスト入力要素と、データベース140に形成されているデータ保存部とをマッチングさせ、マッチングされているテキスト入力要素におけるイベントがテキスト入力要素管理部106により検知されると、自動でデータベース140のデータ保存部が更新されるようにし得る。この場合、ユーザが特にデータを保存するアクションを取らなくても、テキスト入力要素に入力されたデータが安全に管理され得る。実施例によっては、テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素に入力されたデータが既設定の時間間隔で保存されるか、データベース240に保存されるようにも提供され得る。
【0151】
一方、テキスト入力要素管理部106は、ある1つのテキスト入力要素に入力されたデータが、そのまま他のテキスト入力要素で使用されるようにし得る。具体的に、テキスト入力要素管理部106は、ある1つのテキスト入力要素に「A」と言うデータが入力されている場合、他のテキスト入力要素で「A」がデータの一部として含まれるように、他のテキスト入力要素のデータを設定し得る。この際、ユーザによって「A」が異なる値、例えば「AA」に変更される場合、テキスト入力要素管理部106は、他のテキスト入力要素に入力されていた「A」を「AA」に変更し得る。
【0152】
テキスト入力要素管理部106は、このような機能を前述の自動補完機能と同様に提供し得る。具体的に、テキスト入力要素管理部106は、「A」をタグで囲んでタグに固有のキー値を与えた後、他のテキスト入力要素のデータとして追加し得る。その後、「A」が「AA」に変更されるイベントが発生すると、テキスト入力要素管理部106は、他のテキスト入力要素に含まれている該当固有キー値に対応するタグを検索して、その内容を「A」から「AA」に変更し得る。この際、テキスト入力要素管理部106は、他のテキスト入力要素に入力されている「A」を囲むタグにより、前述の自動補完ブロックと同様、書式指定、編集不可、1回のイベントによる削除、一括更新機能を提供し得る。
【0153】
一方、テキスト入力要素管理部106によって制御されるテキスト入力要素へのデータ入力は、キーボードやマウスのほかに、他の入出力インターフェース19によっても提供され得る。例えば、特許文書作成装置10は、入出力インターフェース19としてマイクをさらに含むことができ、テキスト入力要素管理部106は、マイクを介して収集された音声データをテキストデータに変換した後、対応するテキスト入力要素に変換済みのテキストデータを入力することもできる。そのために、テキスト入力要素管理部106は、音声データをテキストデータに変換する機能を備え得る。音声情報のテキスト変換のために、外部サービス連携部111が活用されても良い。具体的に、テキスト入力要素管理部106は、マイクを介して収集された音声データを、外部サービス連携部111により第3者に提供し、第3者が提供するサービスによって変換されたテキストデータを、外部サービス連携部111を介して受け取り得る。
【0154】
この際、テキスト入力要素管理部106は、変換されたテキストの内容のうち、自動補完リストに対応する項目がある場合、これを自動補完ブロックに変換してテキスト入力要素に出力し得る。前述の例において、音声からテキストデータに変換された内容のうち、「motor」または「motor10」などが含まれている場合、テキスト入力要素管理部106は、当該テキストを対応する自動補完ブロックに変更してテキスト入力要素に出力し得る。このような機能により、ユーザはキーボードを使用せずに音声でも特許文書の内容を入力することができ、自動補完機能までもそのまま利用できるので、使いやすさが非常に向上され得る。
【0155】
一方、テキスト入力要素管理部106は、ある1つのテキスト入力要素で発生するイベントにより、他のテキスト入力要素を制御することもできる。例えば、ある1つのテキスト入力要素に入力されたデータは、他のテキスト入力要素の内容として参照され得、テキスト入力要素管理部106は、参照されたテキスト入力要素のデータが変更されると、これに関する他のテキスト入力要素の内容を自動で更新し得る。具体的な例として、後述する請求項作成画面に提供される独立項のカテゴリ入力要素のデータが変更されると、テキスト入力要素管理部106は、該当独立項を引用している従属項のカテゴリ入力要素のデータを変更し得る。
【0156】
図面管理部107は、特許文書作成時に参照し得る図面を管理し得る。特許文書作業の際、図面はユーザが発明の内容を理解するために必須的に参照される場合がほとんどである。本実施例による特許文書作成アプリケーションは、ユーザが特許文書の内容を作成すると同時に図面を参照できるように提供され、そのために図面管理部107は、特許文書作成装置10のデータベース140または特許文書作成サーバー20のデータベース240に図面を保存したり、図面へのアクセスパスを保存したりし得る。
【0157】
本実施例においては、図面管理部107が、ユーザが登録する図面ファイルをデータベース140に保存することを例にして説明する。図面管理部107は、既設定のファイル形式、例えばpdf、jpg、tiff等の形式のファイル入力を受けてデータベース140に保存し得る。この際、図面管理部107は、図面ファイルをウェブブラウザで直ちに表示可能なフォーマットにエンコード(例えばbase64エンコード)してデータベース140に保存し得る。そして、画面構成部101は、図面管理部107によってエンコードされ保存された図面データを呼び出して画面に出力し得る。これにより、特許文書作成装置10に保存されている図面ファイルが特許文書作成サーバー20に伝送されなくても、特許文書作成アプリケーションを介してユーザに提供され得るので、図面ファイルのセキュリティが維持され得る。
【0158】
他の実施例として、図面管理部107は、図面ファイルを直接データベース140に保存するのではなく、図面ファイルをBlob(Binary Large Object)に変更した後、これに割り当てられたBlob URLを受けて、該Blob URLをデータベース140に保存し得る。この場合、画面構成部101は、データベース140に保存されているBlob URLを読み込んで、当該Blob URLをウェブページに含めることにより、図面ファイルが画面に出力されるようにし得る。
【0159】
一方、Blob URLはアクセスする度に変更され得るので、図面管理部107は、Blob URLとともに、図面ファイルの絶対パスを一緒に保存することができ、図面ファイルのBlob URLが要求される度に(例えば、ウェブページの新しいセッションが開始された場合)、Blob URLを更新して画面構成部101に提供し得る。
【0160】
以下では、説明の便宜のために、図面管理部107が図面ファイルを直接保存することと、図面ファイルのアクセスパスを保存することとを総称して図面を保存することとして説明する。
【0161】
図面管理部107は、複数のイメージが含まれている図面を保存したり、複数のファイルを1つのケースの図面として保存したりし得る。
【0162】
画面構成部101は、図面ファイルを登録し、登録された図面の内容を確認および管理し得る画面(以下、「図面管理画面」と言う)を構成してユーザに提供し得る。図面管理画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部の領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。
【0163】
図面管理画面は、登録された図面が複数のイメージを含んでいる場合(1つのファイルに複数のイメージが含まれているか、イメージファイルが複数である場合)、イメージを切り替えながら確認し得るUIを含み得る。
【0164】
また、特許文書の作成時にイメージの順序が変更される必要があり得るが、図面管理画面は、イメージが表示される順序を変更し得るUIを含んでも良い。
【0165】
一方、実施例によって図面管理部107は、図面を特許文書作成サーバー20に保存しても良い。この場合、図面管理部107は、ユーザが登録した図面ファイルを、データ通信部113を介して特許文書作成サーバー20にアップロードし得る。そして、図面管理画面は、特許文書作成サーバー20から図面ファイルにアクセスし得るアクセスパスを受け取って画面に出力し得る。
【0166】
記載要件検討部108は、特許文書作成アプリケーションにより作成される特許文書の内容が特許法上求められる記載要件に符合するか否かを検討する。特許法は国ごとに制定されており、それによって求めている記載要件も異なって設定されているところ、記載要件検討部108が検討する記載要件も国ごと異なって設定され、特許文書作成装置10のデータベース140または特許文書作成サーバー20のデータベース240に保存され得る。
【0167】
例えば、記載要件検討部108は、記載要件として特許出願書に必須で含まれるべき内容が含まれているか否か、図面の簡単な説明がきちんと作成されたか否か、発明の詳細な説明の記載が正しくされたか否か、および特許請求の範囲の記載が正しくされたか否かなどを検討し得る。特許請求の範囲の記載が正しくされたか否かは、請求項を作成する際、引用請求項の記述方法が正確かどうか、請求項を作成する際、引用請求項の参照方法が正しいかどうか、請求項を作成する際に許容されない表現が使用されたかどうか、請求項に含まれている内容と発明の詳細な説明に含まれている内容との関係が適切に定義されているかどうか、請求項を作成する際、前に言及された表現または構成要素の参照方法が正しく使用されたかどうか、請求項に図面符号の表記が正しくされたかどうかなどのうち一以上を含み得る。また、記載要件検討部108は、特許文書の内容において先行詞が適切に使用されたかのことも記載要件として検討し得る。
【0168】
特許文書作成画面には様々な形態のテキスト入力要素が提供され得るが、記載要件検討部108は、特許文書作成画面がロードされるとき、データベース140またはデータベース240から記載要件を読み込むことができ、それぞれのテキスト入力要素ごと対応する記載要件がチェックされるようにし得る。
【0169】
また、記載要件検討部108は、特許文書作成画面で提供するUIによって特許文書の内容が変更される場合でも、記載要件を検討し得る。例えば、ユーザが、後述する請求項作成画面を介して請求項に含まれているテキストを編集することなく請求項の順序を変更する場合にも、記載要件検討部108は特許請求の範囲の記載方法に関する記載要件を検討し得る。
【0170】
記載要件検討部108は、記載要件検討結果をウェブページによりユーザに提供し得る。例えば、画面構成部101は、特許文書作成画面の一領域として記載要件検討結果をユーザに出力する領域を設定し得る。また、警告メッセージやポップアップなどによっても記載要件検討結果がユーザに提供され得る。以下においては、記載要件検討部108による記載要件検討結果が出力される部分を、その出力方法にかかわらず「記載要件検討結果画面」と言う。つまり、特許文書作成画面は、記載要件検討結果画面を含み得る。
【0171】
一方、記載要件検討部108は、検出された記載要件違反事項に対する修正方法を、記載要件検討結果画面を介してユーザに提示し得る。また、記載要件検討部108は、検出された記載要件違反事項を自動で修正した後、記載要件検討結果画面に修正結果を提示し得る。
【0172】
実施例によって、記載要件検討部108は、特許法で規定している記載要件だけでなく、特許文書の内容が明確で簡潔に記載され得るように、ユーザの設定またはシステムに既設定の条件を検討するようにも提供され得る。
【0173】
記載要件検討結果画面には、該当特許文書を作成しながら検討されるすべての記載要件に対する検討結果が含まれ得るが、実施例によって特定の部分に対する検討結果は独立した領域で表示され得る。一例として、後述する請求項入力処理部122によって検討された請求項の記載要件検討結果が表示される領域が別途形成され得る。本実施例において記載要件検討結果画面は、このように独立して表示される領域も含めて指すものと理解され得る。
【0174】
ダウンロードファイル生成部109は、ユーザが特許文書作成アプリケーションを介して作成した特許文書を、特許文書作成アプリケーションではない他のソフトウェアを介して確認できるように、ダウンロードファイルを生成してユーザに提供し得る。
【0175】
前述のように、ユーザは画面構成部101によって構成された特許文書作成画面を介して特許文書を作成することができ、特許文書作成画面には特許文書の内容を入力し得る複数のテキスト入力要素が提供され得る。この際、複数のテキスト入力要素は、特許文書の記載項目に応じて区分されているか、文章または段落などの単位で区分され生成され得る。
【0176】
一般的に、特許文書は1つのファイルで作成され依頼人に伝達され、特許庁に提出する際も1つのファイルとして提出されるので、特許文書作成アプリケーションを介して作成された特許文書を第3者に提供する際には、複数のテキスト入力要素に分けて入力されている内容を統合して1つの文書で提供する必要がある。
【0177】
そのために、ダウンロードファイル生成部109は、該当ケースに指定されている文書様式に基づいて複数のテキスト入力要素に記載されている内容を統合し、ウェブブラウザを介してダウンロードできるファイル(以下「ダウンロードファイル」と言う)を生成し得る。
【0178】
この際、ダウンロードファイル生成部109は、ダウンロードファイルが当該ケースに指定されている文書様式で要求する記載要件を満たすように、テキスト入力要素により入力されているデータの他に、既設定のデータをダウンロードファイルの内容に追加し得る。なお、既設定のデータは、文書様式に対応するように区分されデータベース140に保存されているか、ダウンロードファイル生成部109に対応する関数またはメソッド内に変数として保存されていても良い。例えば、特許文書作成画面に表示されたテキスト入力要素には、発明の名称、背景技術を示す識別記号が省略されていることもあるが、ダウンロードファイル生成部109はダウンロードファイル生成時にこのような識別記号を文書の内容に含め得る。
【0179】
一方、ダウンロードファイル生成部109は、テキスト入力要素に適用されている書式、特に自動補完ブロックが他のテキストと区別されるように表現されている書式のうちの一以上を自動補完テキストにそのまま適用してダウンロードファイルを形成し得る。例えば、テキスト入力要素管理部106によって、自動補完ブロックが他のテキストと区別される第1色を有する斜体字でテキスト入力要素に表現される場合、ダウンロードファイル生成部109は、ダウンロードファイル生成時に自動補完テキストが第1色で表現されたり、斜体字で表現されたり、第1色を有する斜体字で表現されるように、自動補完テキストに書式を適用し得る。これにより、特許文書を作成するユーザだけでなく、特許文書の作成を依頼した依頼人の可読性も向上させ得るので、ユーザ満足度が向上され得る。
【0180】
または、ダウンロードファイル生成部109は、テキスト入力要素に適用されている書式中の一部書式はダウンロードファイル生成時に適用されないようにもし得る。例えば、テキスト入力要素には特定のフォント(例えば、「Arial」)が適用されているが、ダウンロードファイル生成部109は、既設定の特定フォント(例えば、「Time New Roman」)が適用されるようにダウンロードファイルを生成し得る。ダウンロードファイルに適用されるフォントは、環境設定画面などを通じてユーザが変更可能に提供され得る。
【0181】
テキスト入力要素管理部106によって管理されるテキスト入力要素は、入力されたテキストをhtmlタグ形態で管理することができ、ダウンロードファイル生成部109は、テキスト入力要素によって管理されるhtmlタグが適用されたデータに基づいてダウンロードファイルを生成し得る。例えば、ダウンロードファイル生成部109は、「Word」または「PDF」などの形式のファイルを生成し得るjavascriptで実現され得る。ウェブ環境でWordファイルまたはPDFファイルを生成し得るライブラリは公知の技術なので、このようなファイルを生成する方法に関する詳細な説明は省略する。
【0182】
この際、ダウンロードファイル生成部109は、テキスト入力要素に入力されているデータを特許文書作成サーバー20に伝送せず、特許文書作成装置10で独立して動作してダウンロードファイルを生成し得る。これにより、特許文書の内容がネットワーク30を介して伝送されないので、作成された特許文書のセキュリティが維持され得る。
【0183】
一方、ダウンロードファイル生成部109は、該当ケースに指定されている文書様式で要求する内容のほか、当該ケースに関する追加情報をダウンロードファイルに含め得る。例えば、ダウンロードファイル生成部109は、構成要素管理部104によって作成された構成要素リストをダウンロードファイルに含めて、ダウンロードファイルを開いて見るユーザまたは依頼人が特許文書に含まれている構成要素を一目で確認できるようにし得る。また、ダウンロードファイル生成部109は、ケース管理部103によって管理されるケースの情報をダウンロード文書に含めることもできる。
【0184】
実施例によって、特許文書の内容がフォーム要素の値を含む場合、またはフォーム要素の値に応じて異なる様式に挿入される必要がある場合、ダウンロードファイル生成部109はこれを考慮してダウンロードファイルの内容を構成し得る。
【0185】
設定管理部110は、特許文書作成アプリケーションによる特許文書作成に関連して必要な設定値を管理し得る。画面構成部101は、設定値を管理するための画面(以下、「設定管理画面」と言う)を構成してユーザに提供し得る。設定管理画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。
【0186】
例えば、設定管理部110によって管理される設定値は、特許文書作成アプリケーションのUI全体に使用される言語の種類、特許文書作成アプリケーションのUI全体に適用されるデザインテーマおよびテキストの書式、ダウンロードファイルの書式などを含み得る。
【0187】
外部サービス連携部111は、特許文書作成装置10または特許文書作成サーバー20で提供しないサービスを提供する第3者が提供する外部サービスにデータを伝送したり、当該データが処理された結果を受信したりし得る。例えば、第3者が提供するサービスとは、特許関連情報照会サービス、音声-テキスト変換サービス、翻訳例提供サービス、機械翻訳サービス、辞書サービス、カード決済サービス、口座振替サービスなどであり得る。外部サービス連携部111は、第3者が提供するサービスAPI(Application Programming Interface)を呼び出して第3者側にデータを送り、処理結果を受信して特許文書作成画面に提供し得る。
【0188】
ユーザ管理部112は、特許文書作成アプリケーションを使用するユーザのアカウント情報および利用履歴情報を管理するものであり、会員登録/退会処理、ログイン処理、セッション管理、利用内訳管理などを実行し得る。特に、ユーザ管理部112は、一ユーザが特許文書作成アプリケーションに、異なるウェブブラウザにより同時に重複ログインされないようにセッション情報を管理し得る。これにより、ユーザが作業するケース情報および特許文書の内容が重複して書き込まれる(overwrite)問題を防止し得る。
【0189】
データ通信部113は、特許文書作成装置10が、特許文書作成サーバー20または第3者のシステムとネットワーク30を介して通信する際のデータ送受信のための役割をし得る。本実施例におけるように、特許文書作成アプリケーションがウェブアプリケーションとして提供される場合、データ通信部113はウェブブラウザの一機能として提供されるものであり得、前述した各々の構成要素は、データ通信部113を介して接続しようとする経路情報を持っているか、データベース140に照会し得る。
【0190】
変更内容管理部114は、データ管理部102により保存されるデータについて、第1時点のデータと第2時点のデータとを比較してその差を管理し得る。変更内容管理部114によって変更内容が記録されるデータは、テキスト入力要素管理部106によって管理されるテキストデータを含むことができ、第1時点のデータと第2時点のデータとを比較して、追加された内容と削除された内容とを区分して保存し得る。この際、追加された内容と削除された内容とは、別途独立したデータとして管理されても良く、テキストデータ内に既設定の書式で含まれているデータとして管理されても良い。例えば、テキスト入力要素内で追加されたテキストは下線(underline)で表現され、削除されたテキストは取り消し線(strikethrough)で表現され得、変更内容管理部114は、変更前のデータと一緒に下線書式を有するデータを追加されたデータ、取り消し線書式を有するデータを削除されたデータとして保存し得る。変更内容管理部114が2つの時点を基準に変更されたデータを管理する方式は、実施例によって多様に提供され得る。
【0191】
第1処理部100bは、慣用的表現管理部121、請求項入力処理部122、構成要素説明入力処理部123、および図面の簡単な説明入力処理部124のうち一以上を含み得る。
【0192】
前述した特許文書の作成において、繰り返し使用される慣用語や慣用語句などの慣用的表現(idiomatic expression)は、慣用的表現管理部121によって管理され得る。以下の説明においては、慣用語と慣用語句とを総称して「慣用的表現」と言う。
【0193】
慣用的表現管理部121は、慣用的表現としてシステムに予め設定されている慣用的表現と、ユーザによって設定される慣用的表現とのうち一以上を管理することができ、このような慣用的表現をデータベース140またはデータベース240に保存して管理し得る。
【0194】
画面構成部101は、慣用的表現を管理するための画面(以下、「慣用的表現管理画面」と言う)を構成してユーザに提供し得る。慣用的表現管理画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。本実施例においては、1つの慣用的表現管理画面で慣用語と慣用語句とのいずれも管理することを例にして説明するが、実施例によって慣用語を管理する画面と慣用語句を管理する画面とが別々に提供されても良い。この場合、それぞれの画面は、慣用語管理画面、慣用語句管理画面と言える。
【0195】
慣用的表現管理画面には、自動補完のために使用される慣用語と、挿入文字列として使用される慣用語句とを、ユーザが明示的に区分して管理できるように、慣用語管理領域と慣用語句管理領域とが区分して提供され得る。この際、慣用語句管理領域には、置換部分を含む慣用語句を管理する領域が、他の慣用語句管理領域と区別して配置されても良い。慣用的表現管理部121は、ユーザが置換部分を含めて慣用語句を構成し得るように、テキスト入力要素に置換部分を含めて慣用的表現管理画面に出力し得る。
【0196】
ユーザは、慣用的表現管理画面で所望の慣用的表現を追加したり、既入力の慣用的表現を修正または削除したりし得る。
【0197】
また、慣用的表現は、言語または文書様式に応じて設定され得、1つの言語または文書様式に複数の慣用的表現の集合が提供され、ユーザがいずれか1つの慣用的表現の集合を選択して使用することもできる。
【0198】
本実施例においては、慣用的表現管理部121が第1処理部100bの一構成要素として説明されるが、実施例によっては第2サービスでも慣用的表現が使用されるように特許文書作成アプリケーションが構成され得、この場合、慣用的表現管理部121は、共通処理部100aまたは第2処理部100cの一構成要素として提供されても良い。
【0199】
請求項入力処理部122は、ユーザが容易かつ正確に請求項を作成できるように、請求項を構成するデータを既設定の条件に応じてユーザから入力され管理し得る。請求項入力処理部122は、請求項を構成するデータとして、請求項番号、請求項の種類(独立項または従属項)、引用請求項の番号、発明のカテゴリ(発明の名称)、構成要素に関する説明の入力を受け得る。以下で説明される、請求項入力処理部122による請求項の作成、追加、修正、削除、移動などは、このような請求項を構成するデータを管理するものと理解され得る。
【0200】
画面構成部101は、請求項を作成するための画面(以下、「請求項作成画面」と言う)を構成してユーザに提供し得る。請求項作成画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。
【0201】
請求項作成画面は、請求項を構成するデータ入力を受けるための複数のテキスト入力要素またはフォーム要素を含むことができ、請求項入力処理部122は、請求項作成画面に提供されたテキスト入力要素またはフォーム要素を管理したり、これを介して入力されたデータを管理したりし得る。一例として、請求項作成画面には、請求項の番号を入力するテキスト入力要素またはフォーム要素(以下、「請求項番号入力要素」と言う)と、請求項の種類を入力するテキスト入力要素またはフォーム要素(以下、「請求項種類入力要素」と言う)と、引用請求項の番号を入力するテキスト入力要素またはフォーム要素(以下、「引用請求項入力要素」と言う)と、発明のカテゴリを入力するテキスト入力要素またはフォーム要素(以下、「カテゴリ入力要素」と言う)と、構成要素に関する説明および限定を入力するテキスト入力要素またはフォーム要素(以下、「構成要素説明入力要素」と言う)が提供され得る。実施例によって、これらのテキスト入力要素またはフォーム要素は互いに統合して提供されるか、より細部に分けられ提供されてもよい。請求項作成画面で使用されるフォーム要素としては、ボタン(button)、ラジオ(radio)、チェックボックス(checkbox)、セレクト(select)などの様々なhtmlタグが、その特性に応じて適切に使用され得、フォーム要素の種類は本発明の思想を制限しない。
【0202】
具体的に、請求項入力処理部122は、請求項番号入力要素により、作成する請求項番号をユーザから入力され得る。この際、請求項入力処理部122は、既設定の方法によって請求項の番号を自動で生成してユーザに提示しても良い。例えば、ユーザが請求項を追加しようとする場合、請求項入力処理部122は、既入力の請求項の中で最も大きい請求項番号に1を加えて請求項番号入力要素に出力し得る。または、請求項が1つも作成されていない場合、請求項入力処理部122は請求項番号入力要素に1を出力して、請求項種類入力要素を独立項に設定することもできる。
【0203】
ユーザは、請求項番号入力要素に既入力の請求項番号を入力しても良い。この場合、請求項入力処理部122は、入力された請求項番号で入力されている請求項の内容を代替するのか、入力された請求項番号で新しい請求項を挿入するのかをユーザに確認することができ、ユーザの選択に応じて既設定の動作を実行し得る。実施例によっては、作成済み請求項の請求項番号と同じ数字が請求項番号入力要素に入力されると、請求項入力処理部122はユーザにエラーメッセージを表示し得る。本実施例においては、明示的な請求項の追加または挿入のためのボタンなどのUIが請求項作成画面に提供され、請求項入力処理部122は、請求項番号入力要素に既作成の請求項の請求項番号と同じ数字が入力されると、エラーメッセージの出力とともに何ら動作を取らないことを例にして説明する。
【0204】
請求項入力処理部122は、作成する請求項が独立項なのか従属項なのかを、請求項種類入力要素により入力を受け、それに応じて請求項作成画面の他の入力要素を制御し得る。具体的に、ユーザが請求項種類として独立項を選択すると、請求項入力処理部122は引用請求項入力要素を非活性化してカテゴリ入力要素を活性化させ得る。逆に、ユーザが請求項種類として従属項を選択すると、請求項入力処理部122は引用請求項入力要素を活性化しカテゴリ入力要素を非活性化させ得る。なお、非活性化とは、ユーザが該当入力要素を選択できないようにするか(disable)、入力された内容を編集できないようにする(read only)ことと理解され得る。実施例によっては、請求項の種類として独立項が選択されても、請求項入力処理部122が引用請求項入力要素を活性化するようにも設定され得る。
【0205】
請求項入力処理部122は、ユーザが選択した請求項の種類に応じて、画面に表示される請求項番号に適用されている書式や模様、または請求項作成画面のUIを変更することにより、ユーザが直感的に作成する請求項の種類を認識するようにもさせ得る。
【0206】
引用請求項入力要素は、選択された請求項の種類が従属項である場合活性化され得る。引用請求項番号の記載方法は、通常、特許法により規定されているので、ユーザが請求項を作成する際、引用請求項の番号は正確かつ規定に沿った方法で入力される必要がある。引用請求項入力要素として単純なテキスト入力要素が提供されても良いが、本実施例においては正確な引用請求項番号の入力のために請求項入力処理部122が「引用請求項選択画面」をユーザに提供することを例にして説明する。
【0207】
引用請求項選択画面は、ユーザが作成する請求項の番号よりも前の番号を有する請求項を引用請求項として選択し得るUIを有するものであり、画面構成部101によって構成され得る。引用請求項選択画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。引用請求項選択画面は、ユーザが活性化された状態の引用請求項入力要素を選択するか、既設定のボタンをクリックするなどのイベントを介してユーザに提供され得る。
【0208】
具体的に、引用請求項選択画面は、ユーザが引用したい請求項の番号を選択できるように構成され得、請求項入力処理部122は、ユーザが請求項の番号を選択するたびに、選択された請求項を引用することが該当ケースに対応する国の特許法で要求する記載要件を満たすものかを検討し得る。この際、検討される記載要件は、請求項の引用方法だけではなく、請求項の引用関係により発生し得る記載不備も含み得る。例えば、韓国特許明細書を作成する場合、請求項入力処理部122は、2つ以上の項を引用する請求項を2つ以上の項を引用している請求項が引用するのではないのか、引用される請求項の発明のカテゴリが同一なのかなどを検討し得る。以下では、引用請求項の選択時に、当該ケースに対応する国の特許法で要求する記載要件を満たすものなのか否かを検討することを「引用請求項検討」と言う。引用請求項検討機能は、請求項を選択する度に実行され得る。一方、引用請求項検討は、前述した記載要件検討部108によって行われ、請求項入力処理部122は、その結果を受け取って処理する方法によっても実現され得る。つまり、引用請求項検討は、記載要件検討部108および請求項入力処理部122のいずれか一方または両方によって実行され得、その結果は相互間で共有され得る。本実施例においては、引用請求項検討が請求項入力処理部122によって実行されることを例にして説明するが、本発明の思想はこれに限定されない。
【0209】
引用請求項検討結果は、請求項入力処理部122によってユーザに提供され得る。請求項入力処理部122は、問題がない場合には特にイベントを発生させず、問題がある場合にのみユーザに検討結果を提供し得る。この際、検討結果には、当該請求項の選択がどのような記載要件に違反したのかに関する説明が含まれ得る。請求項入力処理部122は、記載要件に違反する引用請求項の選択が行われないように、検討結果メッセージの出力とともに当該請求項の選択を非活性化させ得る。
【0210】
この際、引用請求項選択画面は、記載不備を発生させ得る請求項を予め検討した後、問題のある請求項の選択ができないように、当該請求項を引用請求項選択画面に表示しないかまたは非活性化させても良い。
【0211】
また、引用請求項選択画面は、作成している請求項の番号より前の請求項番号を有する請求項全体を引用し得る全請求項引用選択機能をも提供し得る。また、引用請求項選択画面は、複数の請求項を同時に選択し得る多重(multi)選択機能をも提供し得る。
【0212】
また、請求項入力処理部122は、ユーザが引用しようとする請求項の内容を明確に認識して選択できるように、ユーザが請求項番号をクリックして選択するか、マウスカーソルが請求項番号の上に位置すれば、当該請求項の内容を引用請求項選択画面または他の画面に出力し得る。例えば、請求項入力処理部122は、マウスカーソルが位置する請求項の内容をtooltipタグで出力するか、後述する特許請求の範囲の表示画面に出力し得る。
【0213】
引用請求項選択画面で、引用しようとする請求項の選択が完了すると、請求項入力処理部122は、請求項の引用タイプに応じて引用請求項入力要素に表示される請求項引用文句を生成し得る。そのために、請求項入力処理部122は、選択された請求項がどのような請求項引用タイプに該当するか判断し得る。請求項引用文句は、慣用語句、特に置換部分を含む慣用語句に基づいて生成され得る。
【0214】
具体的に、請求項引用タイプは、引用する請求項の数(単項引用または複数項引用)、請求項を引用する方法(選択的引用または同時引用)、引用する請求項の番号が連続するのか、引用する請求項の番号が連続する部分を一部として含むのかの中の一以上によって分類され得る。請求項引用文句を生成する慣用語句は、請求項引用タイプに応じて異なって設定され得る。また、請求項入力処理部122は、選択された請求項に基づいて請求項引用タイプを判断し、それに対応する慣用語句をデータベース140またはデータベース240から読み込んで請求項引用文句を生成し得る。
【0215】
この際、請求項引用文句を生成する慣用語句は、請求項の番号を表示する部分を置換部分として含み得る。例えば、1つの請求項のみを引用する場合の慣用語句は、1個の請求項番号に対応する置換部分(例えば、境界識別子として「<」、「>」が使用され、指示識別子として「N」が使用された「<N>」)を含み得る。2つ以上の請求項を引用する場合の慣用語句は、2個以上の請求項番号に対応する置換部分(例えば、境界識別子として「<」、「>」が使用され、指示識別子として「N1」、「N2」、「N3」などが使用された「<N1>」、「<N2>」、「<N3>」など)を含み得る。請求項入力処理部122は、請求項引用タイプに応じて、前記のような置換部分を対応する請求項の番号に替えて請求項引用文句を生成し得る。
【0216】
請求項入力処理部122によって生成された請求項引用文句は、引用請求項入力要素に出力され得る。この際、請求項入力処理部122は、請求項引用文句のほかに引用請求項として選択された請求項をグラフィカルに表示する領域をさらに表示しても良い。例えば、請求項入力処理部122は、請求項番号が記載されており、請求項の種類を区分し得る模様を有するバッジ(badge)またはボタンを生成して、引用請求項入力要素の一部として画面に表示しても良い。
【0217】
カテゴリ入力要素は、選択された請求項の種類が独立項である場合、ユーザがデータを編集できるように活性化され得る。請求項入力処理部122は、ユーザがカテゴリ入力要素にデータを入力する場合、入力されたデータが該当ケースの発明の名称に対応するか否かを判断することができ、もしカテゴリ入力要素に入力されたデータが発明の名称に対応しないか含まれない場合、ユーザに警告メッセージを出力し得る。
【0218】
選択された請求項の種類が従属項である場合、請求項入力処理部122は、引用請求項入力要素に請求項引用文句を設定すると同時に、引用された請求項のうち独立項またはいずれか1つの従属項のカテゴリを読み込んで、そのままカテゴリ入力要素に設定し得る。つまり、請求項入力処理部122は、ユーザが選択した引用請求項のカテゴリに応じてカテゴリ入力要素を自動でセットし得る。これにより、引用関係にある請求項同士のカテゴリが互いに相違することに起因して生じ得る記載不備を防止し得る。請求項入力処理部122は、引用請求項の選択時、選択された請求項のカテゴリデータが互いに異なると、ユーザにエラーメッセージを出力し、エラーを発生させた請求項の選択を取り消すこともできる。
【0219】
ユーザは、構成要素説明入力要素により、発明を構成する構成要素および該構成要素に対する限定事項を入力し得る。構成要素説明入力要素は、テキスト入力要素をベースに構成され得、テキスト入力要素管理部106によっても管理され得る。したがって、ユーザは構成要素項目や慣用語項目を自動補完させながら構成要素説明入力要素の内容を作成し得る。
【0220】
ユーザが自動補完機能を利用して、構成要素説明入力要素にデータを入力する場合、自動補完テキストは自動補完ブロックで構成要素説明入力要素に挿入され得る。
【0221】
請求項入力処理部122は、自動補完テキストの中に図面符号などの識別符号を含むかどうかをユーザから入力され得る。そのために、請求項作成画面または設定管理画面には、自動補完の際に識別符号を含めるか否かを選択するためのUIが提供され得る。例えば、識別符号を含めるものとして選択されている場合には、識別符号が含まれた状態で自動補完テキストおよび自動補完ブロックが生成され、逆の場合には、識別符号が抜けた状態で自動補完テキストおよび自動補完ブロックが生成され得る。この際、テキスト入力要素管理部106を介して提供される自動補完リストの構成要素項目には、常に識別符号が含まれた状態で表示され得る。また、後者の場合でも、当該自動補完ブロックは識別符号が含まれている状態の自動補完ブロックと同じ識別値を有し得る。それにより、識別符号が抜けた自動補完ブロックも一括更新によって変更され得る。また、請求項入力処理部122は、ユーザが識別符号を含めるかどうかの選択に応じて、画面に表示された自動補完ブロックの自動補完テキストの識別符号包含状態を切り替えられる。
【0222】
また、請求項入力処理部122は、自動補完機能を介して構成要素項目が入力される際、自動補完される構成要素項目を指すための先行詞を追加し得る。具体的に、請求項入力処理部122は、自動補完される構成要素項目が該当する請求項(以下「作成中請求項」と言う)が引用している請求項(以下「被引用請求項」と言う)および作成中請求項において先に記載されているかどうかを判断し、もし先に記載されているなら、自動補完テキストまたは自動補完ブロックに先行詞を追加して自動補完が行われるようにし得る。実施例によって、先行詞は自動補完ブロック外に一般テキストとして追加されても良い。
【0223】
構成要素説明入力要素にデータを入力する際に先行詞を自動で追加するかどうかは、設定値により管理され得、請求項作成画面や設定管理画面でユーザが選択できるように提供され得る。実施例によって、特許文書全体に対して適用される設定値と、請求項作成画面に対する設定値とが別に管理され得る。
【0224】
一方、請求項入力処理部122は、構成要素説明入力要素にデータが入力されるとき、先行詞が正しく使用されているか否かを検討し得る。なお、先行詞が正しく使用されていると言うことは、ある構成要素について先行詞が使用された場合、当該構成要素が被引用請求項や作成中請求項の当該構成要素の前の部分で使用されたことがある場合と理解され得る。また、先行詞が正しく使用されていると言うことは、ある構成要素について先行詞が使用されていない場合、当該構成要素が被引用請求項や作成中請求項の当該構成要素の前の部分で使用されたことがないと言うことを含む概念として理解され得る。先行詞検討結果は、記載要件検討結果画面に出力されるか、請求項作成画面に別途提供されている記載要件検討結果領域に出力されるか、ポップアップメッセージで出力されるか、または構成要素説明入力要素内で検討された自動補完ブロックをハイライト表示する方法などによりユーザに提供され得る。
【0225】
以下では、請求項の構成要素説明入力要素に入力される先行詞が正しく使用されたかを検討することを「請求項先行詞検討」と言う。このような請求項先行詞検討は、それぞれの請求項について実施されても良く、特許請求の範囲全体について実施されても良い。実施例によっては、請求項先行詞検討は記載要件検討部108によって行われ、請求項入力処理部122はその結果を受けて処理する形態でも実現され得る。つまり、請求項先行詞検討は、記載要件検討部108および請求項入力処理部122のいずれかまたは両方によって実行され得、その結果は相互間で共有され得る。本実施例においては、請求項先行詞検討が請求項入力処理部122によって実行されることを例にして説明するが、本発明の思想はこれに限定されない。
【0226】
請求項先行詞検討は、構成要素説明入力要素に自動補完ブロックが入力されるイベント発生時、構成要素説明入力要素がフォーカスを失うイベント発生時、該当請求項のデータを保存するイベント発生時などと、既設定のイベント発生時に行われ得る。
【0227】
また、請求項先行詞検討は、自動補完ブロックだけでなく、一般テキストで入力されている部分についても実行され得、一般テキストに使用された先行詞が正しく使用されているかについての検討結果も、同様に記載要件検討結果画面などに出力し得る。
【0228】
一方、請求項入力処理部122は、請求項先行詞検討結果に基づいて、先行詞が誤って使用された部分を自動で修正した後、構成要素説明入力要素に出力し得る。実施例によっては、請求項入力処理部122は、修正される内容を予めポップアップウィンドウなどでユーザに表示し、ユーザから明示的な修正指令を受けた場合にのみ修正動作を行うこともできる。
【0229】
一方、請求項作成画面には、構成要素説明入力要素に入力されている構成要素の名称のみを表示する構成要素名称表示領域が含まれ得る。請求項入力処理部122は、ユーザが自動補完機能により構成要素項目を追加または削除する場合、構成要素名称表示領域に当該構成要素の名称を追加または削除し得る。実施例によって、請求項入力処理部122は、構成要素管理部104によって管理される構成要素リストの名称と、構成要素説明入力要素に入力されているテキストデータとを比較して、入力された構成要素の名称を把握することができ、それに応じて構成要素名称表示領域を管理し得る。このような構成要素名称表示領域を介して、ユーザは該当請求項に含まれている構成要素について直感的に認識し得るので、特許請求の範囲の作成をより容易かつ正確に行うことができる。
【0230】
ユーザは、請求項作成画面を介して新しい請求項を作成し得るが、新しい請求項は、作成済み請求項の最後に追加される場合(以下、「新規請求項追加」と言う)と、作成済み請求項の間に挿入される場合(以下、「新規請求項挿入」と言う)とに分けられる。画面構成部101は、ユーザが明示的に新規請求項追加または新規請求項挿入イベントを発生させ得るボタンなどのUIを請求項作成画面に含め得る。
【0231】
ユーザが請求項作成画面を介して、新規請求項追加または新規請求項挿入のためのイベントを発生させると、請求項入力処理部122は、前述のそれぞれの入力要素を初期化して新規データの入力に備え得る。
【0232】
ユーザが新規請求項追加を要請した場合、請求項入力処理部122は、最も大きい請求項番号に1を加えた数字を請求項番号入力要素にセットし得る。ユーザが新規請求項挿入を要請した場合、請求項入力処理部122は、作成しようとする請求項が挿入される位置、例えば挿入しようとする請求項の番号をユーザに入力され、それに対応する請求項番号を生成して請求項番号入力要素にセットし得る。その後、請求項入力処理部122は、新規請求項の請求項種類、引用請求項、カテゴリ、構成要素説明などの入力を受け得る。
【0233】
新規請求項が挿入される場合、請求項入力処理部122は、請求項が挿入される位置を基準にして後方に位置する請求項(請求項の番号がより大きい)の請求項番号を調整し得る。具体的に、請求項入力処理部122は、請求項を構成するデータとして請求項番号を保存することができ、新規請求項が挿入される場合には、挿入される位置を基準にして後方に位置する請求項の請求項番号に1を加えた値を当該請求項の新しい請求項番号として保存し得る。例えば、請求項1から請求項5まで作成されている場合、ユーザが請求項番号4で新規請求項を挿入すると、既存の請求項4は請求項5に、既存の請求項5は請求項6に番号が変更され得る。以下では、変更前の請求項番号を「旧番号」、変更後の請求項の番号を「新番号」と言う。
【0234】
また、新規請求項が挿入される場合、請求項入力処理部122は、請求項が挿入される位置を基準にして後方に位置する請求項が引用している請求項の番号を更新し得る。具体的に、請求項入力処理部122は、請求項が挿入される位置を基準にして後方に位置する請求項の引用請求項番号データを検討し、旧番号が引用請求項の番号で含まれているかを判断し得る。そして、請求項入力処理部122は、引用請求項の番号として旧番号が含まれている場合、旧番号を対応の新番号に更新し得る。例えば、請求項1から請求項5まで作成されており、請求項5が請求項4を引用している場合、ユーザが請求項番号4で新規請求項を挿入すると、請求項入力処理部122は、前述した請求項番号の変更とともに、請求項6の引用請求項番号を請求項4から請求項5に更新し得る。この際、新番号を有することとなった請求項が、それより前の請求項全体を引用していたり、請求項が挿入される位置を含む一定範囲の請求項を引用したりする場合には、請求項入力処理部122は、挿入された新規請求項も新番号を有することとなった請求項の引用請求項に含めることができる。
【0235】
以下では、請求項入力処理部122によって請求項番号および引用請求項の番号が変更されることを「請求項番号整理」と言う。請求項入力処理部122は、新規請求項の挿入時に請求項番号整理を実行し得る。
【0236】
請求項入力処理部122は、新規請求項の挿入により請求項の番号が変更される請求項、すなわち、請求項の番号が新番号に更新される請求項について請求項先行詞検討を行うこともできる。
【0237】
請求項番号整理、請求項先行詞検討などの動作は、ユーザによって挿入される請求項の保存指令が入力されたとき、請求項入力処理部122によって自動で実行され得る。この際、請求項入力処理部122は、新規請求項の追加および挿入により既入力の請求項に記載不備などのエラーが発生するか否かを検討することができ、もしエラーが発生する場合にはエラー内容が含まれている検討結果をユーザに表示した後、ユーザから明示的な保存指令を入力された後、新規請求項のデータを保存する動作を実行し得る。
【0238】
一方、ユーザは請求項作成画面を介して、作成済み請求項のデータを修正することもできる。つまり、請求項作成画面は、請求項を修正し得る機能をも有し得る。請求項修正のために請求項作成画面が表示される場合、請求項作成画面の各々の入力要素には、当該請求項のデータが予めセットされた状態でユーザに提供され得る。以下では、請求項修正のために請求項作成画面にデータがセットされている状態を「請求項修正画面」と言う。実施例によって、請求項修正画面は、請求項作成画面のUIをそのまま用いても良く、独立したUIを有しても良い。
【0239】
請求項修正画面を表示する方法は多様に提供され得る。例えば、特許文書作成画面には作成済み請求項の内容を表示する特許請求の範囲表示画面が提供され得、特許請求の範囲表示画面にはそれぞれの請求項に対応するように修正ボタンが提供され得る。この場合、ユーザがいずれか1つの請求項の修正ボタンをクリックすると、当該請求項のデータが詰められた請求項修正画面が表示され得る。もし、請求項作成画面または請求項修正画面が既に表示されている状態であれば、各々の入力要素のデータがクリックされた修正ボタンに対応する請求項の内容に変更され得る。このほかにも、請求項修正画面に修正したい請求項の内容をセットするUIは様々に提供され得、本発明の思想はこれに制限されない。
【0240】
ユーザは、請求項修正画面で、前述のことと同様の方法により請求項種類入力要素により請求項の種類を変えたり、引用請求項入力要素により引用しようとする請求項を変えたり、カテゴリ入力要素により発明のカテゴリを変えたり、構成要素説明入力要素により構成要素に関する説明および限定を変えたりし得る。実施例によっては、請求項番号入力要素による請求項の番号変更も許容され得る。本実施例においては、請求項の番号が変更される場合を請求項の移動で処理することを例にして説明し、このような請求項の移動は、請求項番号入力要素のデータを修正するのではなく、明示的な請求項移動UIを介して実行されることを例にして説明する。請求項移動に関する具体的な内容は後述する。
【0241】
具体的に、ユーザが請求項の種類を独立項から従属項に変更すると、請求項入力処理部122は、引用請求項入力要素を活性化させ、カテゴリ入力要素は非活性化させ得る。逆に従属項から独立項に変更すると、請求項入力処理部122は、引用請求項入力要素を非活性化させ、カテゴリ入力要素は活性化させ得る。
【0242】
請求項修正画面でユーザが引用請求項入力要素により引用請求項の番号を変更する場合にも、請求項入力処理部122は前述の引用請求項検討を実行し、その結果に応じて設定された動作を実行し得る。例えば、請求項入力処理部122は、ユーザが引用請求項の番号を変更する場合、そのような変更が当該ケースに対応する国の特許法で要求する記載要件を満たしているか否かを検討し得る。請求項修正時の請求項入力処理部122の引用請求項検討およびそれによる動作の実行は、ユーザが引用請求項入力要素により引用しようとする請求項を選択する際に行われ得る。
【0243】
また、請求項入力処理部122は、引用請求項の変更により発明のカテゴリが変更される場合、すなわち、変更前の引用請求項の発明のカテゴリデータと、新たに選択された引用請求項の発明のカテゴリデータとが異なる場合、請求項入力処理部122は、ユーザに発明のカテゴリが変更されることを知らせ、カテゴリ変更に対する確認を受け得る。カテゴリの異なる引用請求項が新たに選択される場合、請求項入力処理部122は、新たに選択された引用請求項の発明のカテゴリデータを読み込んでカテゴリ入力要素にセットし得る。
【0244】
また、請求項入力処理部122は、ユーザが請求項修正画面で構成要素説明入力要素のデータを変更する場合にも、先行詞が正しく使用されているか否かを検討し得る。この際、請求項入力処理部122は、請求項修正画面で修正作業が行われている当該請求項(以下「修正中請求項」と言う)だけではなく、修正中請求項を引用している請求項のデータについても請求項先行詞検討を実行し、その結果をユーザに提供し得る。具体的に、請求項修正の際に発明の構成要素として新しい構成要素が追加される場合もあり、含まれていた構成要素が抜ける場合もある。この場合、修正中請求項を引用している請求項に新たに追加された構成要素または抜けた構成要素が含まれていると、それに対する先行詞が変更される必要がある。そのために、請求項入力処理部122は、請求項修正の際に構成要素の追加または削除を検出し、それに応じて修正中請求項を引用している請求項における先行詞の修正が必要かどうかを判断し得る。また、請求項入力処理部122は、このような判断結果に基づいて修正中請求項を引用している請求項のデータに含まれている先行詞を自動で修正することもできる。請求項修正時の請求項入力処理部122の請求項先行詞検討およびそれに伴う動作実行は、ユーザが修正済み内容を保存するための指令を出すか(例えば、保存ボタンクリックなど)、構成要素説明入力要素からフォーカスが抜け出るなどと、既設定のイベント発生時に行われ得る。
【0245】
この際、請求項入力処理部122は、ユーザが構成要素説明入力要素のデータ変更を通じて既入力の構成要素が削除され、削除される構成要素が修正中請求項を引用している請求項のデータに含まれている場合、ユーザに警告メッセージを出力することもできる。
【0246】
このように、請求項修正画面でユーザが構成要素説明入力要素のデータ変更時に請求項入力処理部122によって実行される動作は、請求項修正画面で引用請求項が変更される場合にも実行され得る。つまり、請求項入力処理部122は、引用請求項の番号が変更される場合、引用請求項検討だけでなく、構成要素説明入力要素に対する請求項先行詞検討もともに行うことができ、その結果により設定された動作を実行し得る。例えば、引用請求項の番号が変更されることにより、特定構成要素の先登場の有無が変更され得、それに応じて修正中請求項の構成要素説明入力要素に入力された当該構成要素の先行詞使用の余否、または修正中請求項を引用している請求項の構成要素の先行詞使用の余否が変更される必要のある場合、請求項入力処理部122は、修正中請求項または修正中請求項を引用している請求項の当該構成要素に対する先行詞を自動で追加または削除し得る。勿論、実施例によって、請求項入力処理部122は、ユーザに検討結果を表示した後、ユーザから明示的な指令が入力されデータ修正作業を行うこともできる。
【0247】
また、請求項作成画面または請求項修正画面は、請求項を削除できる機能も有し得る。請求項の削除は、削除ボタンのクリックなど、ユーザの明示的な意思表示によってのみ行われるように実現され得る。この際、請求項入力処理部122は、ユーザが削除しようとする請求項の内容を認識した状態で、請求項の削除指令を出せるように請求項の内容が表示された状態で、削除ボタンなどのUIが露出されるようにし得る。例えば、請求項の削除ボタンは、前述の請求項修正の際に表示される修正または保存などのボタンとともに表示され得る。つまり、請求項修正画面でユーザが請求項の削除指令を入力できるように構成され得る。実施例によっては、特許文書作成画面または特許請求の範囲表示画面で請求項を直接削除し得るUIが提供されても良い。
【0248】
ユーザから請求項削除指令が入力されると、請求項入力処理部122は、削除しようとする請求項を引用している請求項があるか否かと、当該請求項のデータに削除しようとする請求項の構成要素が含まれているか否かとを判断し得る。請求項入力処理部122は、判断結果(例えば、削除しようとする請求項を引用している請求項の番号およびその中に含まれている構成要素の情報)をユーザに出力することができ、ユーザから請求項の削除を進めるか否か、削除しようとする請求項を引用している請求項のデータを修正するか否かなどの指令が入力され、それに応じる動作を実行し得る。
【0249】
請求項入力処理部122は、請求項を削除する際、削除される請求項の後方に位置する請求項の請求項番号整理、引用請求項検討、先行詞検討を実行し得る。具体的に、請求項入力処理部122は、削除される請求項の後方請求項の請求項番号を1ずつ減少させ、それによる引用請求項の旧番号から新番号への更新を実行し得る。また、請求項入力処理部122は、引用請求項の変更による特許法上の記載要件の検討および先行詞が正しく使用されたかどうかを検討し、それに伴う修正作業まで実行し得る。
【0250】
一方、請求項修正画面は請求項移動機能を提供し得る。そのために、請求項修正画面には、ユーザが請求項を移動させる明示的な指令を入力し得る請求項移動ボタンなどのUIが提供され得る。本実施例においては、請求項修正画面に請求項移動ボタンが含まれ、ユーザが請求項移動ボタンをクリックして移動しようとする位置を入力することを例にして説明するが、特許文書作成画面で請求項移動指令を出すためのUIはこれに制限されず、本発明の思想は請求項移動指令を出す方法に限定されない。例えば、請求項の移動は、特許請求の範囲表示画面で請求項をドラッグ&ドロップするか、キーボード入力により位置を移動させる方法によっても実行され得る。また、請求項の構造を示すツリー(tree)画面が提供される場合には、ツリー画面で請求項をドラッグ&ドロップするか、キーボード入力により位置を移動させる方法によっても実行され得る。
【0251】
ユーザは、請求項移動ボタンをクリックして、該当する請求項を移動させようとする位置(以下、「移動先」と言う)、例えば、ある請求項の後、ある請求項とある請求項との間、ある請求項の前などの位置を入力し得る。以下では、ユーザが移動させようとする請求項を「移動対象請求項」と言う。請求項入力処理部122は、ユーザから移動位置を入力され、移動対象請求項を移動先に挿入する動作と、移動対象請求項を削除する動作とを同時または順次実行し得る。つまり、請求項入力処理部122は、請求項の移動を請求項の挿入と削除により実現し得る。この際、請求項の挿入と削除が処理される順序は、実施例よって異なって設定され得る。
【0252】
請求項入力処理部122は、請求項の移動による請求項の挿入と削除との場合にも、前述した新規請求項の挿入および請求項の削除時に実行される動作をそのまま実行し得る。具体的に、請求項入力処理部122は、移動対象請求項を移動先に挿入することに対する引用請求項検討、請求項番号整理、先行詞検討などを実行することができ、移動対象請求項を削除することに対する引用請求項検討、請求項番号整理、先行詞検討などを実行し得る。請求項入力処理部122は、このような検討結果をユーザに提供することができ、検討の結果、請求項移動によるエラーが発生する場合は、請求項の移動が行われないように止められる。または、請求項入力処理部122は、検討結果を提供した後、ユーザから明示的な移動指令を入力されたり、エラー事項を自動で変更したりした後、実際の新規請求項の挿入および削除動作を実行し得る。または、請求項入力処理部122は、検討結果を提供した後、ユーザがエラー事項を修正できるように、問題となる請求項と問題となるデータとを編集し得る入力要素を含む画面を構成して、ユーザに提供しても良い。
【0253】
請求項入力処理部122は、請求項の移動要求時または請求項の移動後に実行される検討結果を記載要件検討結果画面に出力したり、請求項作成画面に別途提供されている記載要件検討結果領域に出力したり、ポップアップメッセージで出力したり、構成要素説明入力要素内で検討された自動補完ブロックをハイライト表示したりする方法などによりユーザに提供し得る。
【0254】
前記のような請求項入力処理部122によって、ユーザはより便利で直感的に特許請求の範囲を作成することができ、特許法で要求する様々な記載要件に符合するように特許請求の範囲を作成し得る。また、実務上頻繁に発生する請求項の追加、挿入、修正、削除、移動による記載不備を防げるので、その後特許庁からのオフィスアクション(Office Action)に対する機会費用を削減することができ、依頼人の満足度を向上させ得る。
【0255】
構成要素説明入力処理部123は、ユーザが発明の構成要素に関する説明を容易かつ正確に作成できるように、構成要素を説明するための既設定のテーマをユーザから入力され管理し得る。既設定のテーマは、構成要素の定義、他の構成要素との有機的結合関係、構成要素の機能、構成要素の作用、構成要素の効果、構成要素の具体的な実施例のうち一以上であり得る。
【0256】
画面構成部101は、構成要素の説明を作成するための画面(以下、「構成要素説明作成画面」と言う)を構成してユーザに提供し得る。構成要素説明作成画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。
【0257】
構成要素説明入力処理部123は、ユーザの要求に応じて、特定構成要素に対する具体的な説明を入力するための構成要素説明作成画面をユーザに提供し得る。構成要素説明作成画面を呼び出すためのイベントを発生させるUIは、特許文書作成画面にボタンなどの形態で提供され得る。
【0258】
構成要素説明作成画面は、既設定のテーマに関するデータ入力を受け得る一以上のテキスト入力要素を含み得る。1つのテキスト入力要素は1つの既設定のテーマに対して対応され得、実施例によって構成要素説明入力処理部123は、複数の既設定のテーマを1つのテキスト入力要素として入力されるか、1つの既設定のテーマを複数のテキスト入力要素として入力され得る。また、構成要素説明作成画面が最初に表示されるときは、ある一つの既設定のテーマの入力を受けるためのテキスト入力要素が1つだけ提供され、ユーザがボタンをクリックするなどしてテキスト入力要素追加イベントを発生させると、構成要素説明入力処理部123は、構成要素説明作成画面に、同じ既設定のテーマの入力を受けるためのテキスト入力要素を追加し得る。例えば、構成要素説明作成画面は、構成要素の機能、作用、効果を1つのテキスト入力要素として入力されるように構成され得る。また、具体的な実施例の入力を受けるためのテキスト入力要素は、基本的実施例の入力を受けるものと、追加の実施例の入力を受けるものに分けて提供され得る。
【0259】
構成要素説明入力処理部123は、特定構成要素について入力された既設定のテーマに関するデータを統合して、当該構成要素に対する1つの説明文を生成し得る。構成要素説明入力処理部123によって生成された説明文は、1つの説明文用テキスト入力要素に出力され得る。この際、説明文用テキスト入力要素は、ユーザによって編集可能に提供され得る。これにより、ユーザは所望の通りに自動生成された説明文を編集し得る。
【0260】
構成要素説明入力処理部123は、ユーザが既設定のテーマに対応するテキスト入力要素にデータを入力することによって、自動で説明文を生成して説明文用テキスト入力要素に表示し得る。実施例によって、構成要素説明作成画面は、説明文生成の指令の入力を受けるための明示的なUIを含んでも良く、構成要素説明入力処理部123は、ユーザからの指令が入力されてからのみ説明文を生成し得る。説明文用テキスト入力要素は、構成要素説明作成画面にともに表示され得る。実施例によって、ユーザが説明文を編集すると、構成要素説明入力処理部123による説明文自動生成機能は中止され得る。
【0261】
構成要素説明入力処理部123は、ある1つの既設定のテーマに対応するテキスト入力要素に入力されたデータに基づいて1つの完成された文章を自動で生成することができ、このように完成された一以上の文章を連結して、該当する構成要素に対する説明文を生成し得る。この際、ユーザはテキスト入力要素に句や節の形態でデータを入力することができ、これに基づいて文章を完成することは、構成要素説明入力処理部123によって実行され得る。そのために、構成要素説明作成画面には、ユーザから句や節形態のデータ入力を受けるためのガイド文句がテキスト入力要素と並んで提供され得る。例えば、構成要素説明作成画面で構成要素の定義が入力される部分は、「[構成要素の名称]は」と言うガイド文句と、テキスト入力要素と、「ものと定義され得る」と言うガイド文句とが並んで配置されるように構成され得る。これにより、ユーザは直感的に完成された文章でガイド文句を除いた残りの部分をテキスト入力要素に入力すれば良いと認識し得る。
【0262】
構成要素説明入力処理部123によって完成された文章または完成される文章は、説明文用テキスト入力要素に表示され得る。これにより、ユーザは自分が入力するデータが文章に仕上がっていく過程を認識し得る。実施例によって、構成要素説明作成画面にガイド文句が提供されない場合があり得る。この場合、ユーザは説明文用テキスト入力要素に表示される内容を参考にして、自分が入力しているテキストが、文章でどのように活用されているかを認識し得るので、適切な表現を使用してデータを入力し得る。
【0263】
一方、前述した具体的な実施例のように、1つの既設定のテーマが複数のテキスト入力要素を含む場合、構成要素説明入力処理部123は、それぞれのテキスト入力要素に基づいて異なる形態の完成済み文章を生成し得る。例えば、具体的な実施例が基本実施例および追加実施例のためのテキスト入力要素を含む場合、構成要素説明入力処理部123は、基本実施例のためのテキスト入力要素に入力されたデータに基づいて、「本実施例において、[構成要素の名称]は、[基本実施例のためのテキスト入力要素のデータ]であり得るが、本発明の思想はこれに限定されない。」などの文章を生成し得る。また、追加実施例のためのテキスト入力要素に入力されたデータに基づいて、「例えば、[構成要素の名称]は、[追加実施例のためのテキスト入力要素のデータ]であり得る。」などの文章を生成し得る。
【0264】
構成要素説明作成画面は、このように作成された構成要素の説明文または完成済み文章を、特許文書作成画面に含まれている既設定のテキスト入力要素の既設定の位置(例えば、構成要素説明作成画面が呼び出される際、作成中であったテキスト入力要素におけるカーソルの位置)に挿入し得るボタンのようなUIを含み得る。このようなUIを介して挿入指令が入力されると、構成要素説明入力処理部123は、説明文用テキスト入力要素に入力されていたデータまたは構成要素説明入力処理部123によって生成された完成済み文章などのデータを特許文書作成画面の既設定のテキスト入力要素に挿入し得る。
【0265】
この際、構成要素説明入力処理部123は、それぞれの既設定のテーマに対応する、テキスト入力要素に入力されていたデータおよび説明文用テキスト入力要素に入力されていたデータを、データ管理部102を介して保存することができ、その後、当該構成要素に対する構成要素説明作成画面が再度呼び出されると、保存されているデータをロードしてそれぞれのテキスト入力要素にセットした状態で、構成要素説明作成画面を表示し得る。
【0266】
図面の簡単な説明入力処理部124は、ユーザが特許明細書の図面の簡単な説明を容易かつ便利に作成できるように、図面に関する説明文句をユーザから入力され管理し得る。特許明細書において、図面の簡単な説明は、一以上の文章で構成され得る。ユーザによって、図面の簡単な説明を文章ではなく節(clause)で作成する場合があるが、以下では説明の便宜のために、図面の簡単な説明に使用される文章と節を総称して文章と表現する。各々の文章は1つまたは複数の図面の内容を説明するための図面番号およびそれに対応する説明文句を含み得る。
【0267】
画面構成部101は、図面の簡単な説明を作成するための画面(以下、「図面の簡単な説明作成画面」と言う)を構成してユーザに提供し得る。図面の簡単な説明作成画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。
【0268】
図面の簡単な説明作成画面は、ユーザが文章ごとに図面に関するデータを入力できる図面情報入力ユニットを一以上含むように構成され得る。1つの図面情報入力ユニットは、図面番号を入力するためのテキスト入力要素(以下、「図面番号テキスト入力要素」と言う)と、図面に関する説明の入力を受けるためのテキスト入力要素(以下、「図面説明テキスト入力要素」と言う)とを含み得る。1つの図面情報入力ユニットは、1つの図面番号テキスト入力要素と1つの図面説明テキスト入力要素とを含み得る。この際、ユーザは図面番号テキスト入力要素に一以上の図面番号を入力し得る。ユーザが図面番号テキスト入力要素に複数の図面番号を入力しようとする場合、図面の簡単な説明入力処理部124は、図面情報入力ユニットの追加、挿入、削除、移動などの正常な動作のために既設定の様式への入力を強制し得る。例えば、図面の簡単な説明入力処理部124は、複数の図面番号が全て分かち書きにより区分されるか、「図」、「FIG.」などのテキストとともに使用されることを要求することができ、これに合わないデータが入力されると、ユーザに再入力を要求し得る。
【0269】
図面情報入力ユニットは、図面番号テキスト入力要素と図面説明テキスト入力要素の他に、慣用的に使用される助詞や叙述語などを含むガイド文句を含み得る。図面情報入力ユニットのガイド文句は、図面番号テキスト入力要素および図面説明テキスト入力要素とともに表示され、ユーザが図面番号テキスト入力要素のデータと、図面説明テキスト入力要素のデータと、ガイド文句とを含む文章を完成するように誘導し得る。例えば、ある1つの図面情報入力ユニットは、ガイド文句である「図」と、図面番号テキスト入力要素とガイド文句である「は」と、図面説明テキスト入力要素とガイド文句である「である。」とを含み得る。これにより、「図[1]は、[本発明の一実施例の斜視図]である。」のような文章が、図面情報入力ユニットに表示され得る。実施例によって、図面の簡単な説明入力処理部124は、図面番号テキスト入力要素に入力されたデータに応じて、ガイド文句の助詞、動詞などを自動で変更することもできる。例えば、図面の簡単な説明入力処理部124は、ハングル特許明細書の作成時に、図面番号テキスト入力要素に入力されたデータに応じて、
のいずれかの助詞がガイド文句として表示されるようにし得る。また、図面の簡単な説明入力処理部124は、英語特許明細書の作成時に、図面番号テキスト入力要素に複数の図面番号が記載される場合、ガイド文句は「is」から「are」に変更され表示され得る。
【0270】
図面の簡単な説明入力処理部124は、それぞれの図面情報入力ユニットに対して、図面番号テキスト入力要素および図面説明テキスト入力要素に入力されたデータとともに、ガイド文句を含んで完成された文章も管理し得る。
【0271】
この際、図面の簡単な説明入力処理部124は、図面の簡単な説明作成画面のロードの際、図面管理部107によって登録された図面ファイルのページ数、図面ファイルの数、または図面の数に対応する個数の図面情報入力ユニットを自動で生成してユーザに提供し得る。または、図面の簡単な説明入力処理部124は、図面管理部107によって登録された図面ファイルに含まれているテキストを認識し、認識されたテキストから図面番号を抽出し、これに基づいてそれぞれの図面に対応する図面情報入力ユニットをも生成し得る。この際、図面の簡単な説明入力処理部124は、認識された図面番号をそれぞれの図面情報入力ユニットの図面番号テキスト入力要素に自動でセットし得る。
【0272】
一方、いずれかの図面が他の図面に関連するものの場合、当該図面の説明には他の図面の番号(以下、「関連図面番号」と言う)が入力される必要のある場合がある。つまり、図面説明テキスト入力要素には、関連図面番号が記載され得、関連図面番号は一以上であり得る。実施例によって、図面の簡単な説明作成画面は、請求項作成画面で引用請求項入力要素のような関連図面番号入力要素を備え、図面の簡単な説明入力処理部124はここで選択された関連図面に基づいて図面説明テキスト入力要素に関連図面番号を生成して入力することもできる。この際、図面の簡単な説明入力処理部124は、正確な関連図面番号の入力のために、引用請求項選択画面のような関連図面選択画面をユーザに提供し得る。関連図面選択画面は、引用請求項選択画面と同様、ユーザが作成中である図面番号より前の図面番号を選択し得るUIを有し得る。関連図面選択画面における関連図面選択時または図面説明テキスト入力要素に関連図面番号入力時、図面の簡単な説明入力処理部124は、このような関連図面の選択または入力が対応する特許法上の記載要件を満たしているかどうかを検討し得る。図面の簡単な説明入力処理部124は、検討結果によってユーザが適切な関連図面を選択できるように既設定の動作を実行し得る。
【0273】
図面の簡単な説明作成画面は、図面情報入力ユニットを追加し得るUIを含み得る。例えば、図面の簡単な説明作成画面の一側には、新しい図面情報入力ユニットを追加し得るボタンが提供され得、ユーザがこれをクリックすると、図面の簡単な説明入力処理部124は、図面の簡単な説明作成画面に図面情報入力ユニットを追加し得る。実施例によって、図面情報入力ユニットの追加機能は、前述の請求項作成画面における請求項追加と同様、新規図面情報追加および新規図面情報挿入のように分かれて実現されても良い。
【0274】
また、図面の簡単な説明作成画面は、図面情報入力ユニットを削除し得るUIを含み得る。例えば、図面の簡単な説明作成画面の一側には図面情報入力ユニットを削除し得るボタンが提供され得、ユーザがいずれかの図面情報入力ユニットを選択した後削除ボタンをクリックすると、図面の簡単な説明入力処理部124は、選択された図面情報入力ユニットのデータを削除した後、図面の簡単な説明作成画面で選択された図面情報入力ユニットを除去し得る。
【0275】
また、図面の簡単な説明作成画面は、図面情報入力ユニットの位置を移動させるためのUIを含み得る。例えば、図面情報入力ユニットは、ドラッグ&ドロップが可能なhtmlオブジェクトで提供され得、ユーザは移動を求める図面情報入力ユニットを選択した後、ドラッグして所望の位置にドロップすることにより、選択された図面情報入力ユニットの移動指令を入力し得る。実施例によって、図面情報入力ユニットの移動機能は、前述の請求項作成画面における請求項移動のように、移動しようとする位置を入力される方法により実現されても良く、図面情報入力ユニットの移動方法は本発明の思想を制限しない。
【0276】
図面の簡単な説明入力処理部124は、図面番号と関連図面番号とを、請求項入力処理部122が請求項番号と引用請求項番号とを管理する方法と同じ方法で管理し得る。つまり、図面の簡単な説明入力処理部124で、図面番号は請求項番号のように扱われ得、関連図面番号は引用請求項番号のように扱われ得る。具体的に、図面の簡単な説明入力処理部124は、前記のような新規図面情報入力ユニットの追加または挿入指令、図面情報入力ユニットの削除指令、および図面情報入力ユニットの移動指令が入力されると、請求項入力処理部122が新規請求項の追加または挿入指令、請求項の削除指令、請求項の移動指令が入力されたときに請求項番号および引用請求項番号を変更する請求項番号整理と同じ方法により図面番号および関連図面番号を修正し得る。
【0277】
例えば、新規図面情報入力ユニットの追加指令が入力されると、図面の簡単な説明入力処理部124は、追加される図面情報入力ユニットの図面番号テキスト入力要素に最も大きい図面番号に1を加えた数字を自動でセットし得る。また、新規図面情報入力ユニットの挿入または削除指令が入力されると、図面の簡単な説明入力処理部124は、挿入または削除される図面情報入力ユニットの図面番号に応じて図面番号および関連図面番号を整理し得る。また、図面情報入力ユニットの移動指令が入力されると、図面の簡単な説明入力処理部124は、図面番号情報入力ユニットの挿入および削除に対応する動作を同時または順次実行することにより移動指令を処理し得る。
【0278】
この際、図面の簡単な説明入力処理部124は、このような図面番号および関連図面番号の修正が該当する特許法の記載要件を満たしているかどうかを判断し、もし問題がある場合には、ユーザにこれに対する警告メッセージを出力した後、ユーザが入力した指令を実行するか否かの確認を受け得る。実施例によって、図面の簡単な説明入力処理部124は、ユーザが入力した指令を実行した後、発生した問題を特許文書作成画面の記載要件検討結果画面などの既設定の領域に当該問題が解決されるまで表示し続けることもできる。
【0279】
一方、図面番号は、単なる数字だけでなく、1A、1B、および1Cなどと、数字に文字が追加された形態をも有し得る。この際、1A、1B、および1Cのように、1つの数字と規則性を有する文字との組合を有する図面番号(以下「シリーズ図面番号」と言う)を有する図面番号入力ユニットは、図面の簡単な説明入力処理部124によって1つの束として扱われ得る。具体的に、図面の簡単な説明入力処理部124は、シリーズ図面番号を有する図面番号入力ユニットのいずれかに対する移動指令が入力される場合、対応するシリーズ図面番号を有する図面番号入力ユニット全体を同時に移動させ得る。
【0280】
また、シリーズ図面番号を有する図面番号入力ユニットの間に新しい図面番号入力ユニットが挿入されたり、別の位置にあった図面番号入力ユニットが移動されてきたりする場合、図面の簡単な説明入力処理部124は、挿入または移動される図面番号入力ユニットの図面番号データをシリーズ図面番号の規則性に合わせてセットし、それに応じて他のシリーズ図面番号およびそれ以外の他の図面番号を調整し得る。
【0281】
また、シリーズ図面番号を有する図面番号入力ユニットのいずれかの図面情報入力ユニットが削除される場合、図面の簡単な説明入力処理部124は、他のシリーズ図面番号を有する図面番号入力ユニットの図面番号データをシリーズ図面番号の規則性に合わせて更新し得る。
【0282】
また、シリーズ図面番号以外の図面番号が変更される場合、図面の簡単な説明入力処理部124は、シリーズ図面番号が図面番号および関連図面番号として含まれている図面番号入力ユニットのデータから、シリーズ図面番号の数字部分だけを更新することもできる。例えば、シリーズ図面番号が4A、4B、4Cであり、ユーザが図面番号2である図面情報入力ユニットを削除すると、図面の簡単な説明入力処理部124は、4A、4B、4Cをそれぞれ数字部分のみを変更して3A、3B、3Cに更新し得る。
【0283】
第2処理部100cは、原文データ管理部131、構成要素抽出部132、構成要素表示切替部133、第1翻訳例検索部134、第2翻訳例検索部135、および機械翻訳提供部136中の一以上を含み得る。
【0284】
第2サービスは、特許翻訳文を作成し得るサービスとして、基本的に翻訳対象となる特許明細書の原文データが必要である。以下において「原文データ」は、翻訳対象となる特許明細書に含まれているテキストデータと理解され得る。原文データ管理部131は、翻訳しようとする特許明細書の原文データをユーザから入力されて管理し得る。具体的に、ユーザは、翻訳を求める特許明細書の原文データを特許文書作成アプリケーションを介して入力することができ、原文データ管理部131は、特許文書作成アプリケーションを介して入力される原文データをメモリ14、24に保存して管理する一連のプロセスを処理し得る。
【0285】
ユーザが、翻訳したい特許明細書の原文データを入力する方法としては、既設定のフォーマットファイル(例えば、docまたはdocx拡張子を有するWordファイル、PDFファイルなど)を特許文書作成アプリケーションにより登録したり、特許明細書の原文データをテキスト形式で特許文書作成アプリケーションに直接入力したりする方法などが用いられる。実施例によって、原文データ管理部131は、データ通信部113を介してユーザが指定したネットワークまたはインターネット上の経路または既設定のネットワークまたはインターネット上の経路にアクセスして、特許明細書の原文データに対応するファイルまたはテキストを受け取っても良い。
【0286】
本実施例においては、ユーザが既設定のフォーマットの翻訳を求める特許明細書の原文ファイル(以下「原文ファイル」と言う)を、特許文書作成アプリケーションを介して入力し、原文データ管理部131は、原文ファイルから原文データを抽出してデータベース140に入力することを例にして説明する。原文ファイルからテキストデータを抽出する方法は、公知の様々な技術があるのでここで具体的な説明は省略する。
【0287】
一方、本実施例においては、特許明細書を翻訳することを例にして説明するが、前述のように、翻訳対象は特許明細書だけでなく、特許庁で発行する意見提出通知書(拒絶理由通知)などの文書でもあり得る。
【0288】
そのために、画面構成部101は、特許文書作成装置10から原文ファイルを選択して登録し、登録された原文ファイルから原文データを抽出して管理し得る画面(以下、「原文データ管理画面」と言う)を構成してユーザに提供し得る。原文データ管理画面は、ユーザが原文ファイルを登録する画面と、原文データを確認および編集できる画面とに分けて提供され得、この際、これらの画面は順次表示されるように構成され得る。以下では、原文ファイルを登録する画面を「原文ファイル登録画面」と言い、原文データを確認および編集する画面を「原文データ編集画面」と言う。つまり、原文データ管理画面は、原文ファイル登録画面と原文データ編集画面とを含むものと理解され得る。原文データ管理画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部の領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。
【0289】
しかし、本発明の思想はこれに限定されず、原文データ管理画面は、ユーザが特許明細書のテキストデータを既設定のテキスト入力要素により入力できるように構成されても良い。実施例によって、原文データ管理画面は、ユーザが原文ファイルまたはテキストデータを選択的に入力するようにも構成され得る。また、原文データ管理部131は、データ通信部113を介して特許文書作成サーバー20にデータを送ってデータベース240に原文データを保存しても良く、実施例によってはデータベース140およびデータベース240にデータをすべて保存して同期化管理しても良い。
【0290】
一方、原文データ管理部131は、ケース管理部103でケース情報として入力され得る言語情報や文書様式情報を原文データ管理画面を介して入力されても良い。
【0291】
原文データ管理部131は、原文データを文章単位で分けて管理し得る。原文データにおいて1つの文章は、主語と述語を備えている完全な形態の文章だけでなく、一つの完結した意味を表せる句(phase)や節(clause)も含まれるものと理解され得る。また、原文データ管理部131は、原文データを1つ以上の文章を含む段落単位で分けて管理し得る。例えば、1つの文章は既設定の句読点または文章符号を基準に区分され得、1つの段落は改行文字を基準に区分され得る。
【0292】
実施例によって、原文データは、「[0001]」、「[0002]」などのように段落番号を表示するデータを含んでいることもある。原文データ管理部131は、原文データにこのような段落番号に対応するデータが含まれているかどうかを検討した後、段落番号に対応するデータが含まれていると判断されると、当該データを段落区別のための識別子として活用し得る。
【0293】
また、原文データ管理部131は、請求項を示すデータ、例えば、「請求項1」、「請求項2」などのようなデータを段落区別のための識別子として活用し、1つの請求項を1つの段落として扱うこともできる。
【0294】
第2サービスのための特許文書作成画面は、既設定の翻訳単位で原文データをユーザに表示し、同じ翻訳単位で翻訳データをユーザから入力されるように構成され得る。本実施例においては、最小翻訳単位として文章単位が使用されることを例にして説明する。実施例によって、翻訳単位として段落単位が使用されたり、文章単位と段落単位が混用されたりもし得る。また、特許文書作成画面は、特許明細書を構成する一部の項目は文章単位で管理し、他の一部の項目は段落単位で管理することもできる。
【0295】
ユーザが、文章単位または段落単位で翻訳データを便利に入力するためには、文章と段落がユーザの意図に応じて正確に区分される必要がある。そのために、原文データ管理部131は、ユーザが原文データ編集画面を介して原文データの文章と段落の境界を明確に編集できるようにし得る。そのために、原文データ編集画面には、原文データが入力されているテキスト入力要素(以下「原文データ編集用テキスト入力要素」と言う)が提供され得る。
【0296】
原文データ管理部131は、原文データ編集用テキスト入力要素に原文データを表示する際に文章の境界と段落の境界とを表示するための区分子を一緒に表示し得る。つまり、原文データ管理部131は、原文データを前処理して既設定の条件に基づいて文章と段落の境界位置を識別することができ、識別された境界位置のデータを編集したり、識別された境界位置に既設定の区分子用データを追加したりすることにより、原文データが区分子と一緒に表示されるようにし得る。
【0297】
この際、原文データ管理部131は、原文データの1つの請求項は1つの段落として扱うことができ、請求項に含まれている句や節は1つの文章として扱うこともできる。または、原文データ管理部131は、原文データの1つの請求項を1つの文章として扱うこともできる。または、原文データ管理部131は、原文データの1つの独立項は1つの段落として扱い、独立項に含まれている句や節は文章として扱い、1つの従属項は1つの文章として扱うこともできる。このような組み合わせは、本発明の思想が維持される範囲で多様に行われ得る。
【0298】
また、原文データ管理部131は、ユーザが原文データ編集用テキスト入力要素によりデータを編集することによって文章または段落の境界が変更される場合、対応する区分子を自動で追加したり除去したりし得る。例えば、原文データ管理部131は、原文データ編集用テキスト入力要素で発生するイベントを検出し、検出されたイベントが文章または段落の生成および削除に対応し得るものである場合、該当位置に区分子を追加したり、該当位置に存在していた区分子を削除したりし得る。
【0299】
区分子としては、ユーザが文章または段落の境界を認識できるものであれば任意のデータが使用され得、例えば、テキスト入力要素に明示的には表示されないが、テキストデータを区切って次の行で出力されるようにする改行文字も区分子として使用され得、1つの改行文字は文章の境界を表示し、2つの連続した改行文字は段落の境界を表示するものとして使用され得る。または、文章の区分子は既設定の第1文字列を含み、段落の区分子は第1文字列と異なる既設定の第2文字列を含み得る。この際、第1文字列と第2文字列とは、一以上の改行文字をも含み得る。区分子は、ユーザが文章または段落を区別し得る用途に使用できれば、その種類に制限されない。
【0300】
これによってユーザは、翻訳データを入力し得る単位である文章または段落の境界を区分子により明確に認識することができ、原文データ編集用テキスト入力要素により、ユーザ所望の形態で翻訳のための文章または段落を便利に編集し得る。
【0301】
原文データ管理部131は、原文データ編集用テキスト入力要素によるデータの編集が完了すると、ユーザの指令に応じて原文データ編集用テキスト入力要素に入力されたデータを抽出した後、これを構文解析(parsing)して原文文章データと原文段落データとを生成し得る。この際、原文データ管理部131は、各々の原文段落データに固有の識別コードを付与し、1つの段落を構成する原文文章データにも固有の識別コードを付与し得る。これにより、各々の原文文章データは、段落識別コードと文章識別コードとの組み合わせからなる固有の識別値を有し得る。抽出された原文文章データに固有の識別値を付与する方法は、本発明の思想を限定しない。例えば、原文文章データには、段落と無関係な識別値が付与されることもあり得る。原文データ管理部131によって生成された原文文章データと段落識別コードおよび文章識別コードは、データベース140に保存され管理され得る。
【0302】
前述のように、構成要素管理部104は、構成要素情報として構成要素の名称およびこれに対する翻訳を含み得るので、原文データから翻訳が必要な構成要素が一括して抽出され、構成要素管理部104によって登録されて管理できれば、使いやすさが向上され得る。このために、構成要素抽出部132は、原文データから構成要素管理部104で管理され得る構成要素を抽出し得る。
【0303】
具体的に、構成要素抽出部132は、原文データから構成要素の名称として使用され得るデータを既設定のルールに基づいて抽出し得る。既設定のルールは、翻訳しようとする特許明細書で使用している言語または該当特許明細書の作成基準となる文書様式に応じて異なって設定されていることもある。ここで、構成要素抽出部132が既設定のルールを選択する基準となる言語情報や文書様式は、ケース管理部103または原文データ管理部131を介して入力されたものでもあり得、構成要素抽出部132が原文データを読み出した結果でもあり得る。
【0304】
既設定のルールの適用の前に、原文データは構成要素抽出部132によってテキスト前処理(Text preprocessing)過程を経り得る。テキスト前処理の例として、トークン化(Tokenization)、クリーニング(Cleaning)、正規化(Normalization)、語幹抽出(Stemming)、見出し語抽出(Lemmatization)、ストップワード(Stopword)除去、正規表現(Regular Expression)処理、データ分離(Splitting Data)、整数エンコーディング(Integer encoding)、ワン-ホットエンコーディング(One-hot encoding)、単語分離(Subword Segmentation)などがある。このようなテキスト前処理は、既設定のルールの一部として適用されても良い。
【0305】
既設定のルールの例として、構成要素抽出部132は、原文データから図面符号として使用され得る文字列(以下、「図面符号文字列」と言う)をまず抽出した後、図面符号文字列の前に記載されている文字列を構成要素の名称として抽出し得る。具体的に、構成要素抽出部132は、原文データで括弧の中に記入されているか、空白文字として区別可能に記入されている、一以上の数字文字列または数字と文字との組み合わせからなる文字列を図面符号文字列として抽出し得る。実施例によって、構成要素抽出部132は、括弧や空白文字を確認することなく、またはこれと並行して一以上の数字文字列または数字とアルファベット文字との組み合わせからなる文字列を図面符号文字列として抽出することもできる。この際、構成要素抽出部132は、図面符号文字列として抽出されたデータが、原文データ内に登場する回数を基準に、これを図面符号文字列として使用するか否かを判断することもできる。
【0306】
構成要素抽出部132は、図面符号文字列の前に配置された既設定の長さ以下の文字列を解析して、構成要素の名称を抽出し得る。一例として、構成要素抽出部132は、図面符号文字列の前に配置された既設定の長さ以下の文字列が原文データに登場した回数に基づいて、構成要素の名称を抽出し得る。なお、既設定の長さ以下の文字列は、空白文字として区分される文字列の集合が既設定の個数以下であるものを含むものと理解され得る。他の例として、構成要素抽出部132は、図面符号文字列の前に配置された既設定の長さ以下の文字列が、特許請求の範囲に対応する原文データに登場するか否かを基準に、構成要素の名称を抽出し得る。また他の例として、構成要素抽出部132は、図面符号文字列の前に配置された既設定の長さ以下の文字列が、原文データ内で先行詞と一緒に使用されるか否かを基準に、構成要素の名称を抽出し得る。
【0307】
既設定のルールの他の例として、構成要素抽出部132は、原文データから既設定の長さ以下の連続した文字列を抽出し、抽出された文字列が原文データ全体内で登場した回数を基準に、構成要素の名称を抽出し得る。例えば、構成要素抽出部132は、抽出された文字列が原文データ内で2回以上登場すると、これを構成要素の名称として抽出し得る。または、構成要素抽出部132は、抽出された文字列が、特許請求の範囲に対応する原文データ内で登場するのか否かまたは登場回数を基準に、構成要素の名称を抽出することもできる。
【0308】
既設定のルールのまた他の例として、構成要素抽出部132は、原文データから既設定の長さ以下の連続する文字列を抽出し、抽出された文字列が原文データ内で先行詞と一緒に使用されたか否かを基準に構成要素の名称を抽出することもできる。
【0309】
既設定のルールのまた他の例として、構成要素抽出部132は、原文データ内に含まれている各々の原文文章データのそれぞれの単語または文字列の形態素分析または品詞分析を行い、形態素の組合または品詞の組合が既設定の条件に符合する場合、当該条件を満たす単語または文字列の組合を構成要素の名称として抽出し得る。この際、形態素の組合または品詞の組合は、1つの形態素または1つの品詞でも構成され得る。
【0310】
前記で言及された文字列の抽出過程において、構成要素抽出部132は、先行詞や冠詞、助詞、接続詞、叙述語などの例外文字列は無視し得る。例外文字列の集合は、言語または文書様式に応じて既設定により保存されていても良い。例えば、構成要素抽出部132は、原文データから例外文字列に対応するデータを除去してから文字列を抽出するか、既設定の長さ以下の文字列内に例外文字列が含まれる場合、これを比較対象から除外した後に判断し得る。
【0311】
一方、構成要素抽出部132は、文字列の比較時に大文字と小文字、単数表現と複数表現などの差がある場合には同一文字列として扱える。そのために、構成要素抽出部132は、文字列を大文字および小文字のいずれかに切り替え、単数表現および複数表現のいずれかに切り替える機能を備え得る。
【0312】
構成要素抽出部132は、前述した既設定のルール中の一以上を利用して、原文データから構成要素を抽出し得る。複数のルールが適用される場合、構成要素抽出部132は、各々のルールに優先順位を指定するか、加重値を適用し得る。または、構成要素抽出部132は、複数のルールのうち2つ以上を満足するデータを構成要素として抽出することもできる。
【0313】
一方、構成要素抽出部132は、抽出された構成要素を構成要素管理部104に伝送することができ、構成要素管理部104は、構成要素抽出部132から伝送されたデータを構成要素として管理することができ、構成要素情報として受け取ったデータに対する翻訳を入力できるように提供され得る。これにより、ユーザは、翻訳しようとする主要構成要素を構成要素管理部104によりいちいち登録することなく、迅速に複数の構成要素を登録し得る。
【0314】
この際、前記のような方法により抽出された構成要素の中には、実際に発明を構成する構成要素ではないものも含まれ得る。例えば、抽出された構成要素の中には、実際の発明を構成する構成要素の名称ではなく、これを表現したり説明したりするテキストの一部が含まれ得る。このようなデータもすべて構成要素管理部104に伝送され、構成要素として管理されることは非効率的であるので、構成要素抽出部132は、ユーザが構成要素として管理しようとするデータを選択できるように、「構成要素選択画面」をユーザに提供し得る。
【0315】
画面構成部101は、構成要素選択画面を構成して、原文データ編集画面でユーザが原文データを保存するか、特許文書作成画面で既設定のイベントが発生する場合、ユーザに提供し得る。構成要素選択画面は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページの一部領域で提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。
【0316】
構成要素選択画面は、候補構成要素領域と保存構成要素領域とを含み得る。候補構成要素領域には、構成要素抽出部132によって抽出された構成要素が表示され得、保存構成要素領域には、候補構成要素領域で選択された構成要素が表示され得る。構成要素抽出部132は、候補構成要素領域に構成要素名称として抽出された文字列を基本的に出力することができ、これとともに対応する図面符号文字列および抽出された文字列が原文データ内で登場した回数中の一以上をさらに表示することもできる。
【0317】
ユーザが、候補構成要素領域に表示されたデータの一以上を選択するか、選択後保存構成要素領域に移動させるイベントを発生させると、選択されたデータはそのまま保存構成要素領域に移され表示され得る。逆に、保存構成要素領域に表示されたデータの一以上を選択するか、選択後候補構成要素領域に移動させるイベントを発生させると、選択されたデータはそのまま候補構成要素領域に移され表示され得る。
【0318】
構成要素選択画面は、保存構成要素領域に含まれているデータを構成要素管理部104に伝送して、構成要素として登録するためのイベントを発生させるボタンなどのUIを含むことができ、ユーザが当該イベントを発生させると、構成要素抽出部132は、保存構成要素領域に含まれているデータを構成要素管理部104に伝送し得る。この際、構成要素抽出部132は、基本的に構成要素の名称に対応する文字列を構成要素管理部104に伝送することができ、対応する図面符号文字列がある場合には、ともに構成要素管理部104に伝送し得る。
【0319】
このような方法により、ユーザは、構成要素抽出部132によって抽出された構成要素のうち、自分が構成要素管理部104を通じて管理し、翻訳を容易にしようとする構成要素を簡単に選択して、一括的に構成要素管理部104に登録し得る。
【0320】
この際、構成要素抽出部132は、抽出された構成要素の翻訳を、構成要素情報として構成要素管理部104に一緒に登録させ得る。具体的に、構成要素抽出部132は、抽出された構成要素に対する翻訳を、後述する第1翻訳文保存部172、第2翻訳文保存部174、および翻訳単語帳保存部175などから直接照会したり、第1翻訳例検索部134、第2翻訳例検索部135、機械翻訳提供部136を介して照会したりすることができ、抽出された構成要素に対応する翻訳が存在する場合、これを構成要素情報として構成要素管理部104に保存し得る。
【0321】
一方、構成要素選択画面は、特許文書作成画面でも呼び出しができ、この場合、保存構成要素領域には、既に選択され構成要素管理部104で管理されている構成要素が含まれていても良い。この際、ユーザが保存構成要素領域でいずれかの構成要素を候補構成要素領域に移動させた後保存すると、当該構成要素は構成要素管理部104によって管理される構成要素からも削除され得る。
【0322】
特許文書作成画面には翻訳対象である原文データが表示され、原文データに対する翻訳データを入力し得るUIが提供される。本実施例におけるように文章単位で翻訳データを入力する場合、原文データは原文データ管理部131によって生成された原文文章データ単位で分けられ表示され得る。一方、第2サービスにおいて、構成要素管理部104は、構成要素の名称とこれに対する翻訳を構成要素の情報として管理することができ、ここで構成要素の名称は、原文データの一部であり得る。つまり、特許文書作成画面に表示される原文データには、構成要素管理部104によって管理される構成要素の名称が含まれ得る。以下では、原文データの一部として含まれている構成要素の名称を「構成要素表示」と言う。
【0323】
構成要素表示切替部133は、特許文書作成画面に表示された原文データの構成要素表示を対応する翻訳に切り替えたり、切り替えられている翻訳を構成要素表示に切り替えたりし得る。以下では、原文データの一部として構成要素表示が対応する翻訳に切り替えられ表示されていることを「翻訳表示」と言う。つまり、構成要素表示切替部133は、特許文書作成画面で構成要素表示と翻訳表示とを相互切り替えられる。
【0324】
特許文書作成画面には、構成要素表示切替部133による構成要素表示と翻訳表示とを相互切替させる切替イベントを発生させるボタンなどのUIが提供され得る。例えば、切替イベントを発生させるボタンは、現在の状態を表示するとともに、状態切替をユーザに明確に認識させ得るトグルボタンであり得る。
【0325】
構成要素表示切替部133は、切替イベントが発生すると、特許文書作成画面に出力されている原文データが構成要素表示または翻訳表示を含んでいるかどうかを判断する。原文データが構成要素表示または翻訳表示を含んでいれば、構成要素表示切替部133は、構成要素管理部104を介して対応する構成要素の翻訳または構成要素の名称を照会した後、原文データに含まれている構成要素表示または翻訳表示を、照会済みの構成要素の翻訳または構成要素の名称に変更し得る。実施例によって、構成要素表示切替部133は、構成要素管理部104を介して構成要素の翻訳または構成要素の名称を予め照会して変数に保存しておいてから使用することもできる。
【0326】
この際、構成要素表示切替部133は、構成要素表示または翻訳表示が、それを含んでいる原文データの他のテキスト部分と区別して認識されるように、書式を付与して画面に表示し得る。例えば、構成要素表示または翻訳表示は、原文データの他のテキスト部分と異なる色のフォントで出力され得る。
【0327】
実施例によって、構成要素表示切替部133は、構成要素表示と翻訳表示相互間の切替だけでなく、構成要素の名称と対応する翻訳が一緒に出力されている原文-翻訳同時表示への切替機能をも提供し得る。
【0328】
ユーザは、構成要素表示切替部133により、自分がより使いこなしている言語をベースにした構成要素表示または翻訳表示が原文データとして表示されるようにすることで、より便利に翻訳業務を果たし得る。
【0329】
特許文書作成画面は、翻訳単位で原文データをユーザに表示し、ユーザがそれに対応する翻訳データを入力できるように提供される。この際、特許文書作成画面は、ユーザが翻訳しようとする原文データと類似の翻訳結果を参照しながら翻訳ができるように翻訳例(translation example)を提供することができ、提供される翻訳例も特許文書作成画面に適用されている翻訳単位に対応するように提供され得る。本実施例の場合、特許文書作成画面は文章単位で翻訳が行われるように原文文章データを提供し、翻訳例も文章単位で提供し得る。
【0330】
翻訳例は、作業中の原文データの翻訳結果である第1翻訳例と、他の特許文書の翻訳結果である第2翻訳例とを含み得る。第1翻訳例と第2翻訳例とは、それぞれ原文データとそれに対する翻訳データの対で構成され、第1翻訳例と第2翻訳例とは、データベース140およびデータベース240のうち一以上に保存され管理され得る。実施例によって、第2翻訳例は第3者によって提供されることもあり得、これは外部サービス連携部111を介して特許文書作成装置10に提供され得る。第1翻訳例と第2翻訳例とは、データベース140およびデータベース240で翻訳単位のデータで管理され得る。例えば、第1翻訳例および第2翻訳例に含まれる原文データと翻訳データとは、文章単位で生成され互いにマッチングするように1つのテーブルの1つの行(row)に保存されるか、互いに異なるテーブルに保存されるが対応するキー値を有するように保存され得る。
【0331】
特許文書作成画面は、ユーザの要求に応じて、第1翻訳例と第2翻訳例のうち一以上を提供することができ、そのために、第1翻訳例に表示される第1翻訳例表示領域と、第2翻訳例が表示される第2翻訳例表示領域とのうち一以上を含み得る。実施例によって、第1翻訳例表示領域は、後述する翻訳結果表示領域が切り替えられたものでもあり得る。本実施例においては、特許文書作成画面が第1翻訳例と第2翻訳例とのいずれも提供することを例にして説明する。
【0332】
特許文書作成画面には、ユーザが翻訳しようとする原文データと類似の第1翻訳例の表示を要請するイベントを発生させる第1翻訳例検索ボタンと、第2翻訳例の表示を要請するイベントを発生させる第2翻訳例検索ボタンなどのUIが提供され得る。第1翻訳例検索ボタンと第2翻訳例検索ボタンとは、翻訳単位で提供された原文文章データごとに提供され得、ボタンクリックの際に対応する原文文章データに基づいた翻訳例検索結果が、第1翻訳例表示領域および第2翻訳例表示領域に出力され得る。第1翻訳例表示領域および第2翻訳例表示領域は、第1翻訳例検索ボタンおよび第2翻訳例検索ボタンのクリックに応じて非表示・表示状態が切り替わることもあり得る。
【0333】
第1翻訳例検索部134は、ユーザが検索を要請した原文データと類似の原文データを有する第1翻訳例を検索してユーザに提供し得る。ユーザが要求するデータと、これに対応する第1翻訳例とは、翻訳単位で設定され得る。すなわち、本実施例において第1翻訳例検索部134は、文章単位で類似のデータを検索し、検索結果およびそれに対応する翻訳データも文章単位で提供され得る。例えば、第1翻訳例検索部134は、後述する第1原文保存部171に保存されている原文データのうち、ユーザが検索を要請した原文データと類似のものがあるか否かを照会した後、類似のものと判断された原文データに対応する翻訳データを、後述する第1翻訳文保存部172からロードして、第1翻訳例表示領域に出力し得る。類似のものと判断された原文データに対応する翻訳データがない場合、第1翻訳例検索部134は、類似のものと判断された原文データのみ出力することもできる。
【0334】
ユーザが検索を要請した原文データと、第1翻訳例の原文データが類似かどうかは、翻訳単位全体に対する比較結果として判断され得る。言い換えると、本実施例において第1翻訳例検索部134は、ユーザが検索を要請した文章と、第1翻訳例として保存されている文章とを全体的に比較して類似か否かを判断し得る。
【0335】
第2翻訳例検索部135は、ユーザが検索を要請した原文データと類似の原文データを有する第2翻訳例を検索してユーザに提供し得る。ユーザが要求するデータと、これに対応する第2翻訳例とは、翻訳単位で設定され得る。すなわち、本実施例において第2翻訳例検索部135は、文章単位で類似のデータを検索し、検索結果およびそれに対応する翻訳データも文章単位で提供され得る。例えば、第2翻訳例検索部135は、後述する第2原文保存部173に保存されている原文データのうち、ユーザが検索を要請した原文データと類似のものがあるか照会した後、類似のものと判断された原文データに対応する翻訳データを、後述する第2翻訳文保存部174からロードして、第2翻訳例表示領域に出力し得る。
【0336】
ユーザが検索を要請した原文データと第2翻訳例の原文データとが類似かどうかは、翻訳単位全体に対する比較結果として判断され得る。言い換えると、本実施例において第2翻訳例検索部135は、ユーザが検索を要請した文章と第2翻訳例として保存されている文章とを全体的に比較して類似かどうかを判断し得る。
【0337】
第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、比較対象となる両データの類似度(similarity)を数値化し、類似度が既設定の範囲に属する場合、両データが類似していると判断し得る。例えば、類似度は、両原文文章データ間の一致する文字数または単語数などに基づいて算出されるか、編集距離(edit distance)を用いて算出されたものであり得る。
【0338】
また、類似度は、自然言語処理(Natural Language Processing)をベースにして算出され得る。一例として、第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、N-gramなどの統計的言語モデル(Statistical Language Model、SLM)を利用したり、単語文書行列(Term-Document matrix)、TF-IDF(Term Frequency-Inverse Document Frequency)などのカウントベースの単語表現(Count based word Representation)を利用したりして、類似度の判断を実行し得る。
【0339】
また、類似度は、自然言語処理のためにマシンランニングやディップランニングモデルをベースに学習された結果を用いて算出され得る。例えば、第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、回帰型ニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network、RNN)、長・短期記憶(Long Short-Term Memory、LSTM)、ゲート付き回帰型ユニット(Gated Recurrent Unit、GRU)などのモデルを利用して学習された結果を活用することもできる。
【0340】
また、類似度は、単語を密ベクトル(dense vector)の形態で表現する単語埋め込み(word embedding)およびその結果の埋め込みベクトル(embedding vector)を用いて算出することもできる。例えば、第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、ワード・トゥ・ベクトル(Word2Vec)、ファストテキスト(FastText)などの単語埋め込みモデルにより、各単語および文章の埋め込みベクトル(類似度判断のために埋め込みベクトルから算出されたデータを含むものと理解される)を生成することができ、これに基づいて算出されたコサイン類似度(Cosine Similarity)値を類似度値にして、比較対象である2つの文章が類似かどうかを判断し得る。
【0341】
この際、第1翻訳例と第2翻訳例に属する原文データまたは翻訳データの埋め込みベクトルは、第1原文保存部171、第1翻訳文保存部172、第2原文保存部173、および第2翻訳文保存部174などに対応するデータと一緒に保存され得る。この場合、第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、類似度の比較時に原文データまたは翻訳データではなく、埋め込みベクトルのみロードして使用し得るので、類似度判断に要する時間を短縮し得る。具体的に、第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、翻訳例検索要請イベントが発生すると、ユーザが検索を求めるデータの埋め込みベクトルを生成し、これを予め算出されていた翻訳例の埋め込みベクトルと比較して、類似度の高い翻訳例を抽出し得る。
【0342】
類似度は、前述のコサイン類似度のほかに、ユークリッド距離(Euclidean distance)、ジャッカード係数(Jaccard index)、マンハッタン距離(Manhattan distance)などによっても算出され得る。
【0343】
一方、第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、互いに異なる類似データ判断方法を使用することもできる。例えば、第1翻訳例検索部134は、単純なN-gramを用いて算出された類似度値に基づいて類似文章を判断し、第2翻訳例検索部135は、単語埋め込みを用いて生成された埋め込みベクトルによるコサイン類似度値に基づいて類似の文章を判断し得る。また、第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、同じ類似データ判断方法を用いるが、その具体的な変数値が異なって適用され得る。例えば、第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135のいずれもN-gramを用いて類似度を算出するが、第1翻訳例検索部134は2文字を基準に類似度を算出し、第2翻訳例検索部135は3文字を基準に類似度を算出することもできる。
【0344】
また、第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、複数の類似度算出方法を混合して用いることもできる。例えば、第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、複数の類似度算出方法に優先順位を適用するか、類似度を合算して整列するなどの方法を用い得る。
【0345】
第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、前記のように類似度判断により照会された第1翻訳例と第2翻訳例とをそれぞれ特許文書作成画面の第1翻訳例表示領域および第2翻訳例表示領域に出力し得る。
【0346】
特許文書作成画面は、前述した翻訳例の提供と同様に、ユーザの要求に応じて原文データに対する機械翻訳結果を提供することができ、そのために機械翻訳結果が表示される機械翻訳表示領域を含み得る。
【0347】
特許文書作成画面には、ユーザが翻訳しようとする原文データの機械翻訳結果を要求するイベントを発生させる機械翻訳ボタンなどのUIが提供され得る。機械翻訳ボタンは、翻訳単位で提供された原文文章データごとに提供され得、ボタンをクリックする際に、対応する原文文章データに基づいた機械翻訳結果が機械翻訳表示領域に出力され得る。つまり、機械翻訳表示領域は、原文文章データごとに提供され得る。機械翻訳表示領域は、機械翻訳ボタンのクリックに応じて非表示・表示状態が切り替わることもあり得る。
【0348】
機械翻訳提供部136は、ユーザが要求する原文データを、翻訳しようとする目的言語で機械翻訳を実行した後、機械翻訳表示領域に出力し得る。この際、機械翻訳提供部136は、ケース管理部103または原文データ管理部131を介して入力された第2言語を原文データの言語として扱い、第1言語を翻訳しようとする目的言語として機械翻訳を実行し得る。機械翻訳提供部136は、翻訳単位で原文データを受け取って機械翻訳を行い、翻訳された結果も翻訳単位で提供し得る。
【0349】
機械翻訳提供部136は、独立して機械翻訳を実行し得る機械翻訳エンジンでもあり得、第3者に原文データを提供しその結果を受け取って提供する構成でもあり得る。後者の場合、機械翻訳提供部136は、外部サービス連携部111と連携するか、独立して第3者が提供する機械翻訳サービスを利用しても良い。
【0350】
本実施例においては、前記のようなプロセッサ100の構成要素がそれぞれ共通処理部100a、第1処理部100b、および第2処理部100cに含まれるものとして説明したが、本発明の思想はこれに限定されない。例えば、共通処理部100aに含まれている構成要素は、実施例によって第1処理部100bまたは第2処理部100cに含まれ、第1処理部100bまたは第2処理部100cに含まれている構成要素は、実施例によっては共通処理部100aに含まれても良い。また、第1処理部100bまたは第2処理部100cに含まれている構成要素が、実施例によって第2処理部100cまたは第1処理部100bに含まれても良い。また、いずれかの構成要素が、共通処理部100a、第1処理部100b、および第2処理部100cのうち2つ以上に同時に含まれるものとも理解され得る。
【0351】
また、前記のようなプロセッサ100の構成要素は、例示的に提供されたものである。プロセッサ100に含まれている各々の構成要素は、プログラムコードとして実現可能な方法で物理的、論理的に互いに分離されるか統合され、新たな構成要素として実現されても良い。この場合、プロセッサ100のいずれかの構成要素が実行する機能と同じ機能を実行する新しい構成要素は、前記いずれかの構成要素に対応するものと理解され得る。
【0352】
一方、前述の特許文書作成装置10におけるプロセッサ100の構成要素によって実行される各機能は、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200によっても実行され得る。具体的に、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200は、特許文書作成装置10の共通処理部100a、第1処理部100b、および第2処理部100cにそれぞれ対応し得る共通処理部200a、第1処理部200b、および第2処理部200cを含むことができ、特許文書作成サーバー20の共通処理部200a、第1処理部200b、および第2処理部200cは、前述した特許文書作成装置10の共通処理部100a、第1処理部100b、および第2処理部100cに対応する技術的特徴を有し得る。
【0353】
具体的に、特許文書作成サーバー20の共通処理部200aは、特許文書作成装置10における画面構成部101、データ管理部102、ケース管理部103、構成要素管理部104、自動補完リスト生成部105、テキスト入力要素管理部106、図面管理部107、記載要件検討部108、ダウンロードファイル生成部109、設定管理部110、外部サービス連携部111、ユーザ管理部112、データ通信部113、および変更内容管理部114にそれぞれ対応し得る、画面構成部201、データ管理部202、ケース管理部203、構成要素管理部204、自動補完リスト生成部205、テキスト入力要素管理部206、図面管理部207、記載要件検討部208、ダウンロードファイル生成部209、設定管理部210、外部サービス連携部211、ユーザ管理部212、データ通信部213、および変更内容管理部214中の一以上を含み得る。また、特許文書作成サーバー20の第1処理部200bは、特許文書作成装置10における慣用的表現管理部121、請求項入力処理部122、構成要素説明入力処理部123、および図面の簡単な説明入力処理部124にそれぞれ対応し得る、慣用的表現管理部221、請求項入力処理部222、構成要素説明入力処理部223、および図面の簡単な説明入力処理部224中の一以上を含み得る。また、特許文書作成サーバー20の第2処理部200cは、特許文書作成装置10における原文データ管理部131、構成要素抽出部132、構成要素表示切替部133、第1翻訳例検索部134、第2翻訳例検索部135、および機械翻訳提供部136にそれぞれ対応し得る、原文データ管理部231、構成要素抽出部232、構成要素表示切替部233、第1翻訳例検索部234、第2翻訳例検索部235、および機械翻訳提供部236中の一以上を含み得る。
【0354】
この際、前述した特許文書作成装置10のプロセッサ100の構成要素の説明の中で、特許文書作成サーバー20にデータを伝送したり、特許文書作成サーバー20からデータを受け取ったりして使用するものと説明されたのは、対応するプロセッサ200の構成要素が、特許文書作成装置10にデータを伝送したり、特許文書作成装置10からデータを受け取ったり、特許文書作成サーバー20に保存されているデータを使用するものと理解され得る。また、前述した特許文書作成装置10のプロセッサ100の構成要素の説明の中で、特許文書作成サーバー20に保存されているデータを利用するものと説明されたのは、対応するプロセッサ200の構成要素が特許文書作成装置10に保存されているデータを受け取って利用したり、特許文書作成サーバー20に保存されているデータを利用したりするものと理解され得る。
【0355】
特許文書作成装置10のプロセッサ100と特許文書作成サーバー20のプロセッサ200との互いに対応する各々の構成要素は、特許文書作成装置10のプロセッサ100と特許文書作成サーバー20のプロセッサ200とのいずれにも提供され得、特許文書作成装置10のプロセッサ100と特許文書作成サーバー20のプロセッサ200のいずれかに選択的に提供されても良い。いずれかの構成要素が、特許文書作成装置10のプロセッサ100と特許文書作成サーバー20のプロセッサ200とのいずれにも提供される場合、当該構成要素の機能は、特許文書作成装置10のプロセッサ100と特許文書作成サーバー20のプロセッサ200とのいずれにおいて実行されても良く、一部の機能は特許文書作成装置10のプロセッサ100で、他の機能は特許文書作成サーバー20のプロセッサ200でと、分けられて実行されても良い。例えば、特許文書作成装置10のプロセッサ100の各構成要素は、特許文書作成アプリケーションまたは特許文書作成画面からデータを収集して特許文書作成サーバー20のプロセッサ200の対応する構成要素に伝送し、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200の対応する構成要素から伝送されたデータを、特許文書作成アプリケーションまたは特許文書作成画面に出力する機能を実行し得る。そして、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200の各構成要素は、特許文書作成装置10のプロセッサ100の対応する構成要素から送られたデータに基づいて、特許文書作成装置10のプロセッサ100の対応する構成要素が実行する機能を行うことができ、実行結果を特許文書作成装置10のプロセッサ100の対応する構成要素に伝送することもできる。この際、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200の各構成要素は、データ管理のために特許文書作成装置10のメモリ14およびデータベース140だけでなく、特許文書作成サーバー20のメモリ24およびデータベース240をも利用し得る。
【0356】
また、いずれかの構成要素は、特許文書作成装置10のプロセッサ100にのみ提供されるか、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200にのみ提供されても良い。この場合、当該構成要素は、独立してその機能を実行し得る。例えば、特許文書作成装置10のプロセッサ100または特許文書作成サーバー20のプロセッサ200のいずれか1つにのみ提供された構成要素は、ネットワーク30を介する他の装置とデータ送受信することなく、当該構成要素が必要とするデータ管理およびデータ処理機能を実行し得る。
【0357】
特許文書作成サーバー20のプロセッサ200に提供される構成要素は、その機能実行のために必要なデータを、特許文書作成装置10から受け取って処理し得る。例えば、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200は、特許文書作成アプリケーションまたは特許文書作成画面を介して入力されるデータを、特許文書作成装置10から受け取って処理し得る。また、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200に提供される構成要素は、特許文書作成アプリケーションまたは特許文書作成画面を介してユーザに提供されるか、特許文書作成アプリケーションまたは特許文書作成画面の機能実行のために必要なデータを特許文書作成装置10に伝送し得る。
【0358】
特許文書作成装置10のプロセッサ100によって特許文書作成サーバー20のプロセッサ200に送られるデータは、特許文書作成アプリケーションまたは特許文書作成画面を介して入力されたデータであるか、これを特許文書作成装置10のプロセッサ100が加工したデータであり得る。また、特許文書作成装置10のプロセッサ100は、メモリ14に保存されていたデータまたはこれを加工したデータを、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200に伝送し得る。また、特許文書作成装置10のプロセッサ100は、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200から要求された特許文書作成装置10側のデータを提供することもできる。また、特許文書作成装置10のプロセッサ100は、第3者から提供されたデータまたはこれを加工したデータを、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200に提供することもできる。また、特許文書作成装置10のプロセッサ100は、前記のようなデータをまとめて処理した結果を、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200に提供することもできる。
【0359】
特許文書作成サーバー20のプロセッサ200から特許文書作成装置10のプロセッサ100に伝送されるデータは、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200が特許文書作成装置10のプロセッサ100から受け取ったデータを処理したり、加工したりした結果であり得る。また、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200は、メモリ24に保存されていたデータまたはこれを加工したデータを、特許文書作成装置10のプロセッサ100に伝送し得る。また、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200は、特許文書作成装置10のプロセッサ100から要求された特許文書作成サーバー20側のデータを提供することもできる。また、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200は、第3者から提供されたデータまたはこれを加工したデータを、特許文書作成装置10のプロセッサ100に提供することもできる。また、特許文書作成サーバー20のプロセッサ200は、前記のようなデータをまとめて処理した結果を、特許文書作成装置10のプロセッサ100に提供することもできる。
【0360】
前記のような特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20との間におけるデータのやりとりは、特許文書作成装置10の通信モジュール18と特許文書作成サーバー20の通信モジュール28とを介して行われ、特許文書作成装置10のデータ通信部113および特許文書作成サーバー20のデータ通信部213によって制御され得る。また、各々の構成要素は、直接または特許文書作成装置10のデータ通信部113および特許文書作成サーバー20のデータ通信部213を利用してデータを送受信し得る。
【0361】
図4は、図2の特許文書作成装置と特許文書作成サーバーのメモリ構成の一例を示す図である。
【0362】
図4を参照すると、データベース140は、第1サービスと第2サービスとに共通して要求されるデータを管理する共通保存部140aと、第1サービスのためのデータを管理する第1保存部140bと、第2サービスのためのデータを管理する第2保存部140cとを含み得る。本実施例においては、データベース140の構成を共通保存部140a、第1保存部140b、および第2保存部140cに区分して説明するが、本発明の思想は物理的または論理的に共通保存部140a、第1保存部140b、および第2保存部140cが分離して実現されるものに限定されない。例えば、データベース140は、共通保存部140a、第1保存部140b、および第2保存部140cに区分されず、1つの統合データベースとして実現されても良い。また、実施例によって、特許文書作成装置10が第1サービスまたは第2サービスのみ提供する場合、第2保存部140cまたは第1保存部140bは省略されても良い。この場合、共通保存部140aが別途提供されず、共通保存部140aの構成要素と第1保存部140bまたは第2保存部140cの構成要素とが1つの統合データベースとして実現されても良い。また、共通保存部140a、第1保存部140b、第2保存部140cは、概念的に区分されたものと理解され得、共通保存部140a、第1保存部140b、および第2保存部140cのいずれかに属している構成要素は、実施例によって、他の集合に含まれているものと理解されるか、重複して含まれるものとも理解され得る。
【0363】
データベース140およびデータベース240の各構成要素は、前述のように、ウェブDBとしても実現され得、前述の特許文書作成装置10のプロセッサ100または特許文書作成サーバー20のプロセッサ200の構成要素の要求に応じてデータを保存したり、保存されたデータを提供したり、保存されたデータを修正したり、保存されたデータを削除したりする機能を実行し得る。しかし、本発明の思想はこれに限定されず、他のデータ保存場所やファイルなどがデータ保存のための手段として使用され得る。
【0364】
以下のデータベース140およびデータベース240の説明で言及されるプロセッサ100の各構成要素は、対応する特許文書作成サーバー20のプロセッサ200の構成要素として理解され得、そのための特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20との間のデータのやりとりが伴うものと理解され得る。
【0365】
140aは、画面構成情報保存部141、ケース情報保存部142、構成要素情報保存部143、自動補完データセット保存部144、図面保存部145、記載要件保存部146、設定保存部147、外部サービス情報保存部148、ユーザ情報保存部149、および変更内容保存部150の一以上を含み得る。
【0366】
画面構成情報保存部141は、画面構成部101によって構成される画面の構成情報を保存するものとして、具体的に画面構成部101によって構成される画面の構造およびコンテンツを保存し得る。画面構成情報保存部141は、画面構成部101で画面構成のために必要とするすべてのデータを保存し得るものと理解され得、画面構成情報保存部141がデータを保存する形態は本発明の思想を限定しない。例えば、画面構成情報保存部141は、前述のようにウェブDBまたはウェブDBの一部として実現されてもよく、メモリ14に保存され特許文書作成アプリケーションを介して直接出力されるファイルまたはファイルの一部もしくはファイルに保存された内容を含むか、当該ファイルで参照し得るファイルやリソースを含んでも良い。例えば、画面構成情報保存部141は、html、css、javascriptファイルなどを含み得る。
【0367】
画面構成情報保存部141は、特許文書作成画面が提供するサービスに応じて、異なる画面構成情報を含み得る。例えば、画面構成情報保存部141は、第1サービスのための特許文書作成画面を構成する第1画面構成情報と、第2サービスのための特許文書作成画面を構成する第2画面構成情報とを含み得る。このような第1画面構成情報と第2画面構成情報とには、各サービスの提供のための一以上のテキスト入力要素の配置を含む様々なUI構成要素が含まれ得る。
【0368】
また、画面構成情報保存部141は、特許文書作成アプリケーションを使用するユーザの言語環境に応じて異なる画面が提供され得るよう、ユーザの言語環境に応じて異なる画面の構成情報を含み得る。また、画面構成情報保存部141は、ケース管理部103によって管理されるケース情報のうち、文書様式に応じて異なる画面が提供され得るよう、文書様式による画面の構成情報をも含み得る。
【0369】
具体的な例として、画面構成情報保存部141は、韓国語を使用するユーザのための画面構成と、英語を使用するユーザのための画面構成とが異なり得るよう、それぞれの言語に対応するデータまたはスクリプトファイルを含むことができ、画面構成部101は、ウェブブラウザから送られるユーザの環境またはこれに基づいて判断された使用言語に応じて、画面構成情報保存部141から対応するデータまたはスクリプトファイルをロードして画面を構成し得る。また、画面構成情報保存部141は、韓国の特許文書様式および米国の特許文書様式にそれぞれに対応する特許文書作成画面を出力するためのデータまたはスクリプトファイルを含むことができ、画面構成部101は、ケース管理部103を介して入力されたケースの情報に基づいて、画面構成情報保存部141から対応するデータまたはスクリプトファイルをロードして画面を構成し得る。
【0370】
一方、ユーザは、特許文書作成アプリケーションを介して出力される画面の構造を調整したり、画面に表示されるコンテンツの種類、内容、位置、形状等を設定したり変更したりし得るが、そのためのデータは、特許文書作成アプリケーションまたは特許文書作成画面の環境変数として画面構成情報保存部141に保存され得る。例えば、ユーザは、特許文書作成画面に提供される複数領域のいずれかの領域の表示状態を、特許文書作成アプリケーションにより切り替えることができ、このような表示状態は画面構成情報保存部141に記録され得る。そして、以降ユーザが再度特許文書作成画面にアクセスすると、画面構成部101は、画面構成情報保存部141に保存されているデータに基づいて、既存と同一構造の画面を構成してユーザに提供し得る。
【0371】
ケース情報保存部142は、ケース管理部103によって管理されるケース情報を保存し得る。例えば、ケース情報保存部142は、ケース情報として管理番号、ケース名称、期限、依頼人、技術分野、文書様式、保存方法、翻訳言語情報などを保存し得る。ケース情報保存部142に保存されるケース情報は、ケース管理画面により管理され得る。
【0372】
前述のように、画面構成部101は、ケース情報保存部142に保存されたケース情報である文書様式に基づいて、画面構成情報保存部141に保存された文書様式別画面構造をロードして特許文書作成画面を構成し得る。
【0373】
また、ケース情報保存部142に保存された翻訳言語情報は、適切な翻訳サービスが行われるように第2処理部100cの構成要素に活用され得る。具体的に、ケース情報保存部142に保存された第1言語情報は翻訳文の言語として、第1翻訳例検索部134、第2翻訳例検索部135、機械翻訳提供部136などで活用され得、第2言語情報は原文の言語として、原文データ管理部131、構成要素抽出部132、第1翻訳例検索部134、第2翻訳例検索部135、機械翻訳提供部136などで活用され得る。より具体的に、原文データ管理部131は、第2言語情報に基づいて原文データを翻訳単位に分ける基準を異なって適用し、構成要素抽出部132は、第2言語情報に基づいて構成要素を抽出する基準を異なって適用し得る。第1翻訳例検索部134と第2翻訳例検索部135とは、第1言語情報および第2言語情報に応じて、異なる類似文章検索アルゴリズムまたはモデルを適用し、機械翻訳提供部136は、第1言語情報と第2言語情報とに基づいて対応する機械翻訳エンジンを使用するか、第3者が提供するサービスに原文データとともに翻訳言語情報を伝送し得る。
【0374】
構成要素情報保存部143は、構成要素管理部104によって管理される構成要素の情報を保存し得る。例えば、構成要素情報保存部143は、複数の構成要素を保存するが、それぞれの構成要素の情報は、構成要素の名称、構成要素に対応する識別番号、構成要素の翻訳、構成要素の翻訳の識別番号、構成要素の使用有無、および使用回数などを含み得る。また、構成要素情報保存部143は各々の構成要素に対して固有のキー値を設定し、1つの構成要素に関する複数の情報をキー値に対応する1つのデータ集合として管理し得る。構成要素情報保存部143に保存される構成要素の情報は、構成要素管理画面により管理され得る。
【0375】
構成要素情報保存部143は、それぞれのケースごとに別途構成要素の情報を独立して保存し得る。例えば、構成要素情報保存部143に保存されるデータは、ケース情報の中の管理番号を1つの識別値として有し得る。これにより、互いに異なるケースの構成要素情報は、構成要素情報保存部143内で独立して管理され得、ある1つケースの構成要素は他のケースに活用され得ない。以下では、このようにケースごとに独立して保存または管理される特性を「ケースに依存的(dependent)である」と表現する。
【0376】
自動補完データセット保存部144は、自動補完リストを生成するためのデータセットを保存し得る。自動補完データセット保存部144に保存されるデータセットもケースに依存的であり得る。前述のように、自動補完のためのデータセットは、一以上の自動補完項目を含むことができ、それぞれの項目は既設定のデータソース、例えば、構成要素情報保存部143や、後述する慣用的表現保存部161から提供されたデータに基づいて生成され得る。自動補完データセット保存部144は、データソースのデータが変更されると、自動でデータセットを変更されたデータに対応するように更新し得る。自動補完リスト生成部105は、自動補完データセット保存部144に保存されたデータセットから、ユーザが入力したテキストにマッチする自動補完リストを作成して、テキスト入力要素管理部106に提供し得る。例えば、自動補完データセット保存部144は、ウェブDBの一部であるか、特許文書作成アプリケーションを介して直接呼び出されるファイルまたはファイルの一部もしくはファイルに保存された内容であるか、当該ファイルで参照し得るファイルやリソースとして自動補完データセットを保存し得る。
【0377】
図面保存部145は、図面管理部107によって管理される一以上の図面を保存し得る。図面保存部145に保存される図面もケースに依存的であり得る。図面保存部145は、図面ファイルを直接保存したり、図面ファイルにアクセスし得るアクセス経路を保存したり、図面ファイルを既設定のフォーマットに変更した後保存し得る。図面保存部145に保存される図面情報は、図面管理画面により管理され得る。
【0378】
記載要件保存部146は、記載要件検討部108および請求項入力処理部122の一以上において使用され得る記載要件を保存し得る。前述のように、特許法は国ごとに制定されており、それに応じて要求している記載要件も異なって設定されているので、記載要件保存部146は、ケース管理部103によって管理されるケース情報中、文書様式に応じて異なる基準が適用され得るように、文書様式に基づく記載要件をも含み得る。例えば、記載要件保存部146は、記載要件として保存されるデータとして、文書様式によって特許出願書に必須で含まれるべきデータの種類、図面の簡単な説明の正しい記載方法、発明の詳細な説明の正しい記載方法、請求項番号および引用請求項番号の正しい記載方法、請求項の構成要素に図面符号が含まれるべきか否か、請求項重複引用の許容可否、請求項作成時に許容されない表現などを含み得る。このような記載要件は、ウェブDBに保存されてもよく、メモリ14に保存され特許文書作成アプリケーションを介して直接呼び出されるファイルまたはファイルの一部もしくはファイルに保存された内容であるか、当該ファイルで参照し得るファイルやリソースでもあり得る。
【0379】
記載要件保存部146に保存された記載要件は、特許文書作成システム1または特許文書作成サーバー20の管理者によってのみ修正され得る。例えば、特定の国の特許法または関連法令の改正により記載要件が変更される必要がある場合、特許文書作成サーバー20は、更新された記載要件データを記載要件検討部108側に伝送し、基材要件検討部108は、記載要件保存部146に保存されたデータを、受け取った新しいデータに変更してから使用し得る。
【0380】
設定保存部147は、設定管理部110によって管理される特許文書作成アプリケーションによる特許文書作成に関連して必要な設定情報を保存し得る。例えば、設定保存部147は、特許文書作成アプリケーションのUI全般に使用される言語の種類、特許文書作成アプリケーションのUI全般に適用されるデザインテーマおよびテキスト書式、ダウンロードファイルの書式などを保存し得る。設定保存部147に保存される設定情報のうち少なくとも一部は、設定管理画面により管理され得る。
【0381】
外部サービス情報保存部148は、外部サービス連携部111が第3者の提供による外部サービスを利用できるように、当該外部サービスへのアクセスに必要な情報を保存し得る。例えば、外部サービス情報保存部148は、外部サービスへのアクセス経路、外部サービスの利用に必要な認証情報、外部サービスの利用に必要な変数などの情報を保存し得る。
【0382】
外部サービス情報保存部148に保存された外部サービス情報は、特許文書作成システム1または特許文書作成サーバー20の管理者によってのみ修正され得る。例えば、第3者が提供するAPIのURLが変更された場合、特許文書作成サーバー20は、更新されたURLを外部サービス連携部111側に伝送し、外部サービス連携部111は、外部サービス情報保存部148に保存されたデータを、受け取った新しいデータに変更してから使用し得る。
【0383】
ユーザ情報保存部149は、ユーザ管理部112によって管理されるユーザ情報を保存し得る。ユーザ情報は、アカウント情報および利用内訳情報を含むことができ、ユーザ管理部112は、ユーザ情報保存部149に保存された情報に基づいて、ユーザのログイン処理、セッション管理などを実行し得る。
【0384】
変更内容保存部150は、変更内容管理部114によって管理される変更内容を保存し得る。具体的に、変更内容保存部150は、第1時点におけるデータと第2時点におけるデータおよび両データの差異を保存し得る。前述のように、変更内容保存部150は、両データの差異を追加された内容と削除された内容とに区分して保存することもでき、これを既設定の書式が適用されたテキストデータとして保存することもできる。変更内容保存部150に保存されるデータはケースに依存的であり得る。
【0385】
第1保存部140bは、慣用的表現保存部161、基本説明保存部162、詳細な説明保存部163、請求項保存部164、構成要素説明保存部165、および図面の簡単な説明保存部166のうち一以上を含み得る。
【0386】
慣用的表現保存部161は、慣用的表現管理部121によって管理される慣用的表現を保存し得る。前述のように慣用的表現は、慣用語と慣用語句とのいずれも含むものであり、慣用的表現保存部161は、慣用語と慣用語句とに区別可能な識別コードを付与して保存し得る。慣用的表現保存部161に保存される慣用語句には、前述のように置換部分を含むこともあり、この場合、置換部分を含む慣用語句には別の識別コードが付与されても良い。慣用的表現保存部161に保存される慣用的表現は、慣用的表現管理画面により管理され得る。実施例によって、慣用的表現保存部161は、慣用語を保存する慣用語保存部と慣用語句を保存する慣用語句保存部とに分けて構成されても良く、それに応じて慣用的表現管理画面も分かれて提供されても良い。
【0387】
本実施例においては、慣用的表現保存部161が第1保存部140bの一構成要素として説明されるが、実施例によっては、第2サービスにおいても慣用的表現が使用され得るよう、特許文書作成アプリケーションが構成され得、この場合、慣用的表現保存部161は、共通保存部140aまたは第2保存部140cの一構成要素として提供されても良い。
【0388】
実施例によって、慣用的表現保存部161に保存されるデータは、ケース依存的でもあり得る。
【0389】
基本説明保存部162は、特許明細書を構成する項目中、発明の詳細な説明と特許請求の範囲および図面の簡単な説明に対応する内容を除く他の項目に対するデータを保存し得る。以下では、特許明細書を構成する項目中、発明の詳細な説明と特許請求の範囲および図面の簡単な説明に対応する内容を除く他の項目を「基本説明」と言う。例えば、基本説明は、発明の名称、背景技術、解決しようとする課題、発明の効果、要約(summary)、課題の解決手段などを含み得る。しかし、本発明の思想はこれに制限されず、基本説明に含まれる項目は、文書様式や特許文書作成システム1の設定またはユーザの設定に応じて異なって構成されても良い。また、基本説明保存部162は、基本説明に含まれる細部項目別保存部に分けて構成されても良い。
【0390】
基本説明保存部162に保存されるデータはケース依存的に構成され、基本説明保存部162は基本項目を入力するために、特許文書作成画面に提供されたテキスト入力要素に入力されるデータを保存し得る。基本説明保存部162に保存されるデータは、特許文書作成画面でユーザがテキスト入力要素によりデータを入力したり編集したりすることにより、リアルタイムで更新され得る。特許文書作成画面は、基本項目のそれぞれに対応する一以上のテキスト入力要素を含み、基本説明保存部162は、各々のテキスト入力要素に対応する識別コードを付与してデータを保存し、各々の項目別で区分可能にデータを保存しても良い。
【0391】
詳細な説明保存部163は、特許明細書を構成する項目のうち、発明の詳細な説明に対応する項目の内容を保存し得る。以下では、特許明細書を構成する項目のうち、発明の詳細な説明に対応する内容を「詳細な説明」と言う。詳細な説明保存部163に保存されるデータもまたケース依存的に構成され、詳細な説明保存部163は詳細な説明を入力するために、特許文書作成画面に提供されたテキスト入力要素に入力されるデータを保存し得る。詳細な説明保存部163に保存されるデータは、特許文書作成画面でユーザがテキスト入力要素によりデータを入力したり編集したりすることにより、リアルタイムで更新され得る。特許文書作成画面には、詳細な説明に対応する一以上のテキスト入力要素が提供され得、複数のテキスト入力要素が提供される場合、詳細な説明保存部163は、各々のテキスト入力要素に対応する識別コードを付与してデータを保存し得る。
【0392】
請求項保存部164は、特許明細書を構成する項目中、特許請求の範囲を構成する一以上の請求項データを保存し得る。請求項データは請求項番号、請求項の種類、引用請求項の番号、発明のカテゴリ、構成要素に関する説明を含むことができ、このようなデータは、請求項作成画面に含まれている請求項番号入力要素、請求項種類入力要素、引用請求項入力要素、カテゴリ入力要素、構成要素説明入力要素などによって入力され得る。
【0393】
請求項保存部164に保存されるデータはケース依存的に構成され、請求項保存部164は、請求項作成画面に提供されたそれぞれの入力要素に入力されるデータを保存し得る。請求項保存部164に保存されるデータは、請求項作成画面でユーザがそれぞれの入力要素によりデータを入力したり編集したりすることにより、リアルタイムで更新され得る。請求項保存部164は、それぞれの入力要素に対応する識別コードを付与してデータを保存することができ、請求項ごとにデータを別々に保存し得る。
【0394】
構成要素説明保存部165は、構成要素説明入力処理部123によって管理される構成要素説明を保存し得る。構成要素の説明は、複数の既設定のテーマで構成され得、例えば既設定のテーマは、構成要素の定義、他の構成要素との有機的結合関係、構成要素の機能、構成要素の作用、構成要素の効果、構成要素の具体的な実施例を含み得る。このようなデータは、構成要素説明作成画面に提供されたテキスト入力要素により入力され得、構成要素説明保存部165に保存されるデータは、構成要素説明作成画面により管理され得る。また、構成要素説明保存部165は、構成要素説明入力処理部123によって生成されるか、または構成要素説明作成画面を介して入力される構成要素に対する説明文も保存し得る。
【0395】
構成要素説明保存部165に保存されるデータはケース依存的に構成され、構成要素説明保存部165は、構成要素説明作成画面に提供されたそれぞれのテキスト入力要素に入力されるデータを保存し得る。構成要素説明保存部165に保存されるデータは、構成要素説明作成画面でユーザがそれぞれのテキスト入力要素によりデータを入力したり編集したりすることによって、リアルタイムで更新され得る。構成要素説明保存部165は、それぞれのテキスト入力要素に対応する識別コードを付与して、データを保存することができ、構成要素ごとにデータを別々に保存し得る。この際、構成要素説明保存部165に保存された構成要素の情報は、構成要素情報保存部143により保存された情報に対応され得る。
【0396】
図面の簡単な説明保存部166は、特許明細書を構成する項目中、図面の簡単な説明を構成するデータを保存し得る。図面の簡単な説明作成画面は、図面番号テキスト入力要素と図面説明テキスト入力要素とが図面情報入力ユニット単位で提供され得るので、図面の簡単な説明保存部166に保存されるデータも図面単位または図面情報入力ユニット単位で形成され得る。また、図面の簡単な説明保存部166は、図面番号テキスト入力要素と図面説明テキスト入力要素とに入力されたデータに基づいて生成された完成済みの文章情報も保存し得る。
【0397】
図面の簡単な説明保存部166に保存されたデータはケース依存的に構成され、図面の簡単な説明保存部166は、図面の簡単な説明作成画面に提供されたそれぞれのテキスト入力要素に入力されるデータを保存し得る。図面の簡単な説明保存部166に保存されるデータは、図面の簡単な説明作成画面でユーザがそれぞれのテキスト入力要素によりデータを入力したり編集したりすることにより、リアルタイムで更新され得る。図面の簡単な説明保存部166は、各々のテキスト入力要素に対応する識別コードを付与してデータを保存することができ、図面ごとに、または図面情報入力ユニットごとに、データを別々に保存し得る。
【0398】
第2保存部140cは、第1原文保存部171、第1翻訳文保存部172、第2原文保存部173、第2翻訳文保存部174、および翻訳単語帳保存部175のうち一以上を含み得る。
【0399】
第1原文保存部171は、原文データ管理部131によって生成された原文データを保存し、第1翻訳文保存部172は、特許文書作成画面を介して原文データに対する翻訳として入力された翻訳データを保存し得る。第1原文保存部171と第1翻訳文保存部172とに保存されるデータはケース依存的に構成され、第1原文保存部171と第1翻訳文保存部172とは、原文データと翻訳データとを翻訳単位に分けて保存し得る。一例として、第1原文保存部171と第1翻訳文保存部172とは、文章単位でデータを保存するが、それぞれの文章に付与された固有の識別値を原文文章データとともに保存し得る。
【0400】
第1原文保存部171および第1翻訳文保存部172に保存されたデータは、特許文書作成画面でユーザがそれぞれのテキスト入力要素によりデータを入力したり編集したりすることにより、リアルタイムで更新され得る。具体的に、特許文書作成画面は翻訳単位で原文データに対するテキスト入力要素を提供し、これに対応する翻訳データが入力され得るテキスト入力要素を含み得るが、第1原文保存部171と第1翻訳文保存部172とは、それぞれの互いに対応する一対のテキスト入力要素に入力されたデータとともに、前述の識別値を保存し得る。
【0401】
一方、本実施例においては、第1原文保存部171と第1翻訳文保存部172とのいずれもデータベース140に提供されることを例にして説明するが、本発明の思想はこれに限定されない。例えば、原文データと翻訳データとは、特許文書作成サーバー20のデータベース240に保存されるか、特許文書作成装置10のデータベース140と特許文書作成サーバー20のデータベース240とに分けられて提供されても良い。
【0402】
第2原文保存部173は、翻訳例として活用され得る他の特許文書の原文データを保存し、第2翻訳文保存部174は、他の特許文書の対応する翻訳データを保存し得る。第2原文保存部173と第2翻訳文保存部174とに保存されるデータは、実際に第2言語で出願された特許文書を原文データとして活用し、当該特許文書が第1言語で翻訳され出願された特許文書を翻訳データとして活用し生成されたものであり得る。第2原文保存部173と第2翻訳文保存部174とは、互いに対応する原文データと翻訳データとがマッチされるようにキー値を共有することができ、第2原文保存部173と第2翻訳文保存部174との一以上は、当該データの出処情報である第2言語で出願された特許文書の情報および第1言語で出願された特許文書の情報を保存し得る。特許文書の情報は、出願番号、公開番号、登録番号、出願人、使用された言語、出願国または国際出願の有無などが使用され得る。
【0403】
第2原文保存部173と第2翻訳文保存部174とは、第1原文保存部171と第1翻訳文保存部172と同様、原文データと翻訳データとを翻訳単位に分けて保存することができ、前述のように各々の原文データと翻訳データとをマッチさせるキー値が設定され得る。
【0404】
一方、第2原文保存部173と第2翻訳文保存部174とは、それぞれの原文データと翻訳データとを迅速に照会できるように、原文データと翻訳データを加工して保存する別のテーブルをさらに含み得る。例えば、第2原文保存部173と第2翻訳文保存部174とは、文章ごとに区分されている原文データと、翻訳データに基づいて生成された転置インデックステーブル(inverted index table)とを含み得る。
【0405】
また、第2原文保存部173と第2翻訳文保存部174とは、それぞれの原文データと翻訳データに対する類似度の比較を迅速に行えるように、前述の埋め込みベクトルを原文データおよび翻訳データとともに保存することもできる。
【0406】
一方、第2原文保存部173と第2翻訳文保存部174とは、データベース140ではなく特許文書作成サーバー20のデータベース240に提供されるか、特許文書作成装置10のデータベース140と特許文書作成サーバー20のデータベース240とに分けられ提供されても良い。
【0407】
翻訳単語帳保存部175は、ユーザが翻訳を行うにあたり、辞書のように単語や特定表現に対する翻訳例を参照できる翻訳単語帳データを保存し得る。翻訳単語帳データは、特許文書作成アプリケーションでサポートする言語の間でマッチング可能に構成され得、原文データと翻訳データとが互いにマッチされ1つのテーブルに保存され得る。例えば、特許文書作成アプリケーションがハングル、英語、日本語、中国語のサービスをサポートする場合、翻訳単語帳は韓英、韓日、韓中、英日、英中、日中にそれぞれ対応するように構成され得る。特許文書作成画面は、ユーザまたは管理者が新しい単語を追加するか、既入力の単語を修正できる単語帳管理画面を含んでも良く、これにより、翻訳単語帳保存部175に保存されたデータが管理され得る。この際、単語帳管理画面は、ユーザが大容量の翻訳データを翻訳単語帳保存部175のデータとしてアップロードし得る機能を提供しても良い。
【0408】
本実施例においては、前記のようなデータベース140の構成要素が共通保存部140a、第1保存部140b、および第2保存部140cに含まれるものとして説明したが、本発明の思想はこれに限定されない。例えば、共通保存部140aに含まれている構成要素は、実施例によって第1保存部140bまたは第2保存部140cに含まれ得、第1保存部140bまたは第2保存部140cに含まれている構成要素は、実施例によって共通保存部140aに含まれても良い。また、第1保存部140bまたは第2保存部140cに含まれている構成要素が、実施例によって、第2保存部140cまたは第1保存部140bに含まれても良い。また、いずれかの構成要素が、共通保存部140a、第1保存部140b、および第2保存部140cのうち2つ以上に同時に含まれるものとも理解され得る。
【0409】
また、前記のようなデータベース140の構成要素は、例示的に提供されたものである。データベース140に含まれているそれぞれの構成要素は、メモリ14の構成要素として、物理的、論理的に互いに分離されるか統合され、新しい構成要素として実現されても良い。この場合、データベース140のいずれかの構成要素が実行する機能と同じ機能を実行する新しい構成要素は、前記いずれかの構成要素に対応するものと理解され得る。
【0410】
一方、前述した特許文書作成装置10のデータベース140の構成要素によって保存されるデータは、特許文書作成サーバー20のデータベース240に保存されても良い。具体的に、特許文書作成サーバー20のデータベース240は、特許文書作成装置10の共通保存部140a、第1保存部140b、および第2保存部140cにそれぞれ対応され得る共通保存部240a、第1保存部240b、および第2保存部240cを含み得、特許文書作成サーバー20の共通保存部240a、第1保存部240b、および第2保存部240cは、前述した特許文書作成装置10の共通保存部140a、第1保存部140b、および第2保存部140cに対応する技術的特徴を有し得る。
【0411】
具体的に、特許文書作成サーバー20の共通保存部240aは、特許文書作成装置10の画面構成情報保存部141、ケース情報保存部142、構成要素情報保存部143、自動補完データセット保存部144、図面保存部145、記載要件保存部146、設定保存部147、外部サービス情報保存部148、ユーザ情報保存部149、および変更内容保存部150にそれぞれ対応し得る、画面構成情報保存部241、ケース情報保存部242、構成要素情報保存部243、自動補完データセット保存部244、図面保存部245、記載要件保存部246、設定保存部247、外部サービス情報保存部248、ユーザ情報保存部249、および変更内容保存部250のうち一以上を含み得る。また、特許文書作成サーバー20の第1保存部240bは、特許文書作成装置10の慣用的表現保存部161、基本説明保存部162、詳細な説明保存部163、請求項保存部164、構成要素説明保存部165、および図面の簡単な説明保存部166にそれぞれ対応し得る、慣用的表現保存部261、基本説明保存部262、詳細な説明保存部263、請求項保存部264、構成要素説明保存部265、および図面の簡単な説明保存部266のうち一以上を含み得る。また、特許文書作成サーバー20の第2保存部240cは、特許文書作成装置10の第1原文保存部171、第1翻訳文保存部172、第2原文保存部173、第2翻訳文保存部174、および翻訳単語帳保存部175にそれぞれ対応し得る、第1原文保存部271、第1翻訳文保存部272、第2原文保存部273、第2翻訳文保存部274、および翻訳単語帳保存部275のうち一以上を含み得る。
【0412】
特許文書作成装置10のデータベース140と、特許文書作成サーバー20のデータベース240との互いに対応するそれぞれの構成要素は、特許文書作成装置10のデータベース140と、特許文書作成サーバー20のデータベース240との両方に提供されても良く、特許文書作成装置10のデータベース140と、特許文書作成サーバー20のデータベース240とのいずれかに選択的に提供されても良い。ある1つの構成要素が、特許文書作成装置10のデータベース140と、特許文書作成サーバー20のデータベース240とのいずれにも提供される場合、当該構成要素に保存されるデータは互いに同期化され得る。つまり、ある1つのデータが変更されると、対応する他の1つのデータも変更され得、このような同期化機能は、該当する保存場所を管理する特許文書作成装置10のプロセッサ100または特許文書作成サーバー20のプロセッサ200の構成要素によって実行され得る。また、実施例によって、一部のデータは特許文書作成装置10のデータベース140の構成要素に保存され、他のデータは対応する特許文書作成サーバー20のデータベース240の構成要素に保存されても良い。例えば、慣用的表現のうち、自動補完リストの生成に使用される慣用語は特許文書作成装置10のデータベース140に保存されて管理され、慣用語句は特許文書作成サーバー20のデータベース240に保存されて管理され得る。
【0413】
また、ある1つの構成要素は、特許文書作成装置10のデータベース140にのみ提供されたり、特許文書作成サーバー20のデータベース240にのみ提供されたりもし得る。この場合、当該構成要素は、独立してデータを保存し得る。例えば、現在翻訳中の文書に関するデータは、特許文書作成装置10のデータベース140に保存され、すでに翻訳された結果である他の文書に関する翻訳例は、特許文書作成サーバー20のデータベース240に保存され得る。なお、独立してデータを保存すると言うことは、特許文書作成装置10のデータベース140または特許文書作成サーバー20のデータベース240のいずれか1つにのみ提供された構成要素にデータが保存され、当該データがネットワーク30を介して他の装置に共有されないと言うことと理解され得る。
【0414】
本実施例において、特許文書作成アプリケーションの特許文書作成のためのそれぞれの機能は、具体的な実施例によって、特許文書作成装置10および特許文書作成サーバー20のいずれかによって実行されるか、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とによって同時に実行されるか、または特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20との連携によって実行され得る。言い換えると、特許文書作成装置10における特許文書作成アプリケーションの動作のために、前述した特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とに含まれ得るそれぞれの構成要素が適切に選択されるか組み合わされて使用され得る。構成要素の組合は、特許文書作成アプリケーションのプログラム種類や特許文書作成アプリケーションが提供するサービスに応じて変更され得る。
【0415】
例えば、秘密保持が必要な特許文書の内容が、ネットワーク30を介して特許文書作成装置10から特許文書作成サーバー20に伝送されず、特許文書作成装置10の内部で処理されるように、特許文書作成装置10、特許文書作成サーバー20が構成され得る。それにより、秘密保持が必要な特許文書の内容がネットワーク30を介して送られることに伴うセキュリティリスクを除去し得る。ここで、秘密保持が必要な特許文書の内容は、発明の名称、技術分野、背景技術、関連文献情報、解決しようとする課題、課題の解決手段、要約、発明の効果、発明の詳細な説明、特許請求の範囲、図面の簡単な説明、図面のうち一以上を含み得、このようなデータはケースに依存的なものと理解され得る。この際、慣用的表現や挿入文字列の中でケースに依存的ではない内容として、予め作成され利用され得るデータは、秘密保持が必要な特許文書の内容から除外されるものと理解され得る。以下では、このような秘密保持が必要な特許文書の内容を「セキュリティデータ」と言う。
【0416】
具体的に、本実施例においては、セキュリティデータはデータベース140の構成要素情報保存部143、自動補完データセット保存部144、図面保存部145、変更内容保存部150、慣用的表現保存部161、基本説明保存部162、詳細な説明保存部163、請求項保存部164、構成要素説明保存部165、図面の簡単な説明保存部166、第1原文保存部171、および第1翻訳文保存部172に保存され、これを管理するための構成要素管理部104、自動補完リスト生成部105、テキスト入力要素管理部106、図面管理部107、記載要件検討部108、ダウンロードファイル生成部109、変更内容管理部114、慣用的表現管理部121、請求項入力処理部122、構成要素説明入力処理部123、図面の簡単な説明入力処理部124、原文データ管理部131、構成要素抽出部132、構成要素表示切替部133、および第1翻訳例検索部134は、プロセッサ100に提供され、特許文書作成装置10側で動作することを例にして説明する。
【0417】
しかし、このような実施例が、特許文書作成サーバー20に提供され得る対応する構成要素を排除するものと理解されてはならない。本実施例においても、特許文書作成アプリケーションは、ユーザの要請および設定値に基づいて、特許文書作成装置10のデータを特許文書作成サーバー20に伝送して保存したり、特許文書作成装置10のデータを特許文書作成サーバー20に伝送してから処理された結果を受信することもでき、そのために特許文書作成サーバー20には、前述した特許文書作成装置10に提供される構成要素に対応する構成要素が提供され得る。また、セキュリティデータの一部として含まれ得るが、自動補完リスト生成部105や慣用的表現管理部121などにより管理され得る慣用的表現データの一部は、特許文書作成サーバー20から伝送され得、伝送されたデータは特許文書作成装置10の自動補完データセット保存部144および慣用的表現保存部161によって管理され得る。
【0418】
さらに、本実施例においては、セキュリティデータを除いた他のデータ(以下、「非セキュリティデータ」と言う)、例えば、画面構成情報、ケース情報、各種設定値などは、特許文書作成サーバー20のデータベース240に保存され得、そのために、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20に提供された対応する構成要素が互いに連携するものとして説明する。同様に、このような実施例が、特許文書作成装置10に提供され得る対応する構成要素を排除するものと理解されてはならない。本実施例においても、特許文書作成アプリケーションは、迅速な処理のために、特許文書作成サーバー20に保存されたデータの一部を、特許文書作成装置10に保存して活用することもできる。例えば、ケース情報や記載要件などのデータは、特許文書作成サーバー20に提供されたケース情報保存部242や記載要件保存部246に保存され管理され得るが、特許文書作成アプリケーションは、これらの情報を特許文書作成サーバー20から受け取って、ケース情報保存部142や記載要件保存部146に保存して活用することができ、特許文書作成サーバー20のデータが更新されると、特許文書作成アプリケーションは、ケース情報保存部142や記載要件保存部146に保存されたデータをそれに対応するように更新して使用し得る。
【0419】
本実施例において、セキュリティデータの処理および管理、非セキュリティデータの処理および管理のための特許文書作成装置10および特許文書作成サーバー20の各構成要素の動作に関するさらに具体的な内容は、特許文書作成アプリケーションの画面を表示した図面を参照して後述する。
【0420】
前記のような構成要素の組合は例示的に提示されたものであり、本実施例において技術的な意味を有することはできるが、本発明の思想を制限しない。
【0421】
さらに、本実施例においては、特許文書作成アプリケーションがウェブアプリケーションとして提供されることを例にして説明するものなので、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20との各構成要素は、ウェブブラウザなどのウェブブラウジングが可能なアプリケーションと、ウェブサーバープログラムが互いに連携することに基づいて動作するものと理解され得る。したがって、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20の互いに対応する構成要素は、当該構成要素が特許文書作成装置10のアプリケーションと特許文書作成サーバー20のサーバープログラムにおいて分けられて提供されるものと理解され得る。また、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20との互いに対応する構成要素は、1つの構成要素としても理解され得る。特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20との互いに対応する構成要素を1つの構成要素として理解する場合、これは特許文書作成システム1の構成要素としても理解され得る。このような構成要素の理解は、特許文書作成アプリケーションがクライアント-サーバーアプリケーションプログラム方式で動作される場合には、すべて共通して適用され得る。
【0422】
他の側面において、特許文書作成装置10の特許文書作成アプリケーションは、特許文書作成サーバー20に保存された特許文書作成システム1のいずれかの構成要素を実現し得る一以上のウェブページをロードするものと理解され得る。ロードされたウェブページの内容およびウェブサーバープログラムで当該ウェブページに割り当てた処理モジュールにより、一部の機能は特許文書作成装置10で実行され、他の一部の機能は特許文書作成サーバー20で実行され得る。この場合、特許文書作成装置10に割り当てられた機能を実行する物理的、論理的モジュールは、当該構成要素の特許文書作成装置10側の構成要素として理解され得、特許文書作成サーバー20に割り当てられた機能を実行する物理的、論理的モジュールは、当該構成要素の特許文書作成サーバー20側の構成要素として理解され得る。
【0423】
他の側面において、特許文書作成装置10の構成要素は、特許文書作成サーバー20からウェブブラウジングが可能なアプリケーションに伝送されたウェブページにより動作するフロントエンド(Front-End)段の物理的、論理的モジュールとして理解され得、特許文書作成サーバー20の構成要素は、特許文書作成装置10から伝送されたデータやデータベース240に保存されたデータに基づいて、ウェブサーバープログラム側で動作し得るバックエンド(Back-End)段の物理的、論理的モジュールとして理解され得る。
【0424】
前述のように、本実施例においては、特許文書作成アプリケーションがウェブアプリケーションであることを例にして説明するので、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20との各々の構成要素は、ウェブアプリケーションで実現されるための例として説明された。しかし、本発明の思想はこれに限定されない。例えば、特許文書作成アプリケーションは、特許文書作成装置10で駆動され得るが、特許文書作成サーバー20とデータ通信可能なクライアント-サーバーアプリケーションプログラムであってもよく、この場合、特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20との各々の構成要素は、これに対応するように変形されて理解され得る。例えば、ウェブページを構成するか、ウェブブラウザ内蔵データベースを使用するものと説明された構成要素は、独立して駆動するフォームベースアプリケーション(form based application)の画面を構成するか、このようなプログラムが独立して提供されるデータベースにアクセスしてデータ処理を実行するものと理解され得る。また他の例として、特許文書作成アプリケーションは、他のソフトウェアの拡張プログラムとしてインストールされ、他のソフトウェアに依存的に駆動されるプログラムであっても良い。具体的な例として、特許文書作成アプリケーションは、「Word」のアドイン(add-in)設置型プログラムであっても良い。また他の例として、特許文書作成アプリケーションは、自立型(stand-alone)で動作する特許文書作成装置10に設置されたプログラムであっても良い。この場合、特許文書作成サーバー20の構成要素はすべて省略され、特許文書作成装置10に提供された構成要素のみによっても特許文書作成アプリケーションが駆動されても良い。
【0425】
以下では、第1サービスおよび第2サービスを提供するために、特許文書作成アプリケーションが提供する画面を参照して、本実施例による特許文書作成装置、方法、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、サーバー、およびシステムについて具体的に説明する。前述のように、本実施例において、特許文書作成アプリケーションは、ウェブアプリケーションとして提供されることを例にして説明するので、以下で説明される画面は、入出力インターフェース19のディスプレイ装置を介してウェブブラウザの画面で出力されるものと理解され得る。
【0426】
また、以下で説明される画面は、画面構成部101によってその構造およびコンテンツが構成され、ウェブブラウザに出力されるものであり得る。そのために、画面構成部101は、特許文書作成サーバー20から提供されるウェブページをロードした後、ロードされたウェブページの内容に応じて画面の構造およびコンテンツを構成し得る。この際、特許文書作成サーバー20から特許文書作成装置10に提供されるウェブページは、画面構成部201によって予め構成されメモリ24に保存されているものであり得る。実施例によって、画面構成のために、特許文書作成サーバー20から特許文書作成装置10に提供されるものは、画面の構成に関する情報を含んでいる他のフォーマットのリソースであり得、画面構成部101は、特許文書作成サーバー20から当該リソースが提供され画面を構成しても良い。この際、画面の構成に関する情報が含まれているリソースは、予め特許文書作成装置10にダウンロードされメモリ14に保存されていてもよく、画面構成部101はメモリ14に保存されたリソースに基づいて画面を構成してから画面に出力し得る。
【0427】
また、以下の説明において、特許文書作成アプリケーションが提供する機能または特許文書作成アプリケーションにより出力される画面が提供する機能は、当該機能を実行する構成要素が明示的に表現されていなくても、当該機能に対応する機能を実行する前述の特許文書作成装置10と特許文書作成サーバー20とのうち一以上の構成要素によって実現されるものと理解され得る。
【0428】
また、以下の説明において、特許文書作成アプリケーションが画面を介してユーザから入力されるデータまたは情報は、明示的な説明が敷衍されていなくても、当該画面を通じて保存、修正、削除などの管理がともに実行され得るものと理解され得る。
【0429】
また、以下の説明において、ユーザからデータを入力されたり情報を収集したりするため画面に提供される構成要素は、入力されるデータの特性に合うように適切な入力要素を含むことができ、画面で使用される入力要素は本発明の思想を制限しない。
【0430】
また、以下の画面説明において簡単に説明される構成要素の技術的特徴、作用、および効果は、前述した特許文書作成装置10および特許文書作成サーバー20の構成要素に関する具体的な内容を参照して理解され得る。また、簡単に説明される構成要素は、それに対応するかまたは類似に動作し得る他の画面の構成要素の説明を参照して理解され得る。
【0431】
図5は、第1サービスを提供するための本発明の一実施例に係る特許文書作成アプリケーションのケース管理画面の一例を示す図である。
【0432】
図5を参照すると、特許文書作成アプリケーションは、特許明細書を作成する第1サービスをユーザに提供するために1つの特許明細書を作成するオブジェクトとして、ケースを生成して管理するためのケース管理画面1010をユーザに提供し得る。
【0433】
ケース管理画面1010には、ユーザから管理番号、ケース名称、期限、依頼人、技術分野などと、ケースに関する基本的な情報入力を受け得る基本情報入力UI1012と、ユーザがケースに適用される文書様式を選択できるように構成された文書様式選択UI1014と、ユーザがケースと関連して入力される情報を保存する位置を選択できるように構成された保存方法選択UI1016とを含み得る。
【0434】
本実施例においては、文書様式選択UI1014が「KR」、「US」、「CN」、「JP」、「PCT」などを文書様式として選択することを例にして図示しており、ラジオボタンが入力要素として提供され、これらのいずれか1つのみ選択され得るように表現した。文書様式選択UI1014による選択結果に応じて、特許文書作成画面の構成、記載要件検討のための基準、慣用的表現、設定などが異なって適用され得る。本実施例は、文書様式選択UI1014として「KR」が選択されたもの、すなわち、韓国特許庁に出願する特許明細書を作成することを例にして説明する。
【0435】
また、本実施例においては、保存方法選択UI1016が「Local Database」と「Cloud Database」の間で1つを選択し得るラジオボタンで構成されることを例にして図示した。保存方法選択UI1016の選択結果に応じて、特許文書の内容として入力される内容、特にセキュリティデータの保存位置が決定され得る。例えば、保存方法選択UI1016でLocal Databaseが選択される場合、セキュリティデータはデータベース140に提供された構成要素に保存され得、Cloud Databaseが選択される場合、セキュリティデータは特許文書作成サーバー20に伝送され、データベース240に提供された構成要素に保存され得る。ただし、後者の場合でも、セキュリティデータはデータベース140に保存され得、データベース140に保存されたデータとデータベース240に保存されたデータとは、データ管理部102、202によって同期化され得る。
【0436】
データ入力を終えたユーザからケース管理画面1010のUIを介して保存指令が入力されると、ケース管理部103は、ケース管理画面1010に入力されたデータを特許文書作成サーバー20に送ることができ、ケース管理部203は送られたデータをケース情報保存部242に保存し得る。この際、ケース管理部103は、入力されたデータの有効性を検証することもできる。ケース管理部203は、送られたデータの処理結果をケース管理部103に送ることができ、ケース管理部103はその結果をユーザに提供し、その結果に応じた既設定の処理を実行し得る。例えば、正常にケース情報が保存された場合、ケース管理部103は、特許文書作成アプリケーションに出力された画面を、第1サービスを提供するための特許文書作成画面に切り替えられる。実施例によって、ケース管理画面1010で入力されたデータは、特許文書作成サーバー20に伝送されず、特許文書作成装置10でのみ管理されても良い。
【0437】
ケース管理画面1010は、ケースが生成された後、特許文書作成画面で再度呼び出され得、この場合、それぞれの入力要素には既入力のケース情報が詰まれた状態で提供され得る。これにより、ユーザはケース情報を修正し得る。ただし、この場合は、文書様式選択UI1014は、文書様式が修正不可能に提供され得る。
【0438】
図6は、図5における特許文書作成アプリケーションの特許文書作成画面の一例を示す図である。
【0439】
図6を参照すると、特許文書作成アプリケーションによって出力される第1サービス用特許文書作成画面1000は、複数の領域に分けられ構成され得、それぞれの領域には、特許明細書を作成する第1サービスを提供するための画面または既設定のコンテンツが配置され得る。実施例によって、第1サービス用特許文書作成画面1000は、1つの領域で構成され、1つの領域内に第1サービスを提供するための画面やコンテンツが配置されるものとも理解され得る。
【0440】
本実施例においては、第1サービス用特許文書作成画面1000が横に分割された複数の領域1000a、1000b、1000c、1000d、1000eを含み、その上側にはヘッダー領域1000fが提供されることを例にして説明する。
【0441】
具体的に、特許文書作成画面は、図6を基準に左から第1領域1000a、第2領域1000b、第3領域1000c、第4領域1000d、第5領域1000eを含み得る。本実施例では、第1領域1000aに構成要素管理画面1100が配置され、第2領域1000bには基本説明作成画面1200が配置され、第3領域1000cには特許請求の範囲表示画面1400が配置され、第4領域1000dには詳細な説明作成画面1600が配置され、第5領域1000eには図面管理画面1700が配置されることを例にして説明する。それぞれの領域およびその内部に配置される画面の具体的な内容は、図面を参照して後述する。
【0442】
ヘッダー領域1000fには、ケース管理画面1010を介して入力されたケースの情報が表示され得、ケース情報編集および特許文書作成アプリケーションまたは特許文書作成画面の設定のためのUIが配置され得る。例えば、ヘッダー領域1000fは、管理番号、ケース名称、期限、依頼人などのケースに関する基本的な情報が表示されるケース情報表示領域1001を含み得る。この際、ケース情報表示領域1001は、ヘッダー領域1000f内の既設定の位置に分散され配置されても良い。
【0443】
また、ヘッダー領域1000fには、特許文書作成画面の構成を変更し得る画面構成設定UI1002が提供され得る。具体的に、画面構成設定UI1002は、複数の領域1000a、1000b、1000c、1000d、1000eそれぞれを表示するか否かを制御し得る。例えば、画面構成設定UI1002は、それぞれの領域の表示を制御するトグルボタンを含むことができ、画面構成部101は、それぞれのトグルボタンの状態に応じて対応する領域の表示を切り替えられる。さらに、画面構成部101は、いずれかの領域の表示が切り替えられると、それに応じて他の領域のサイズを自動で調整し得る。図6は、5つの領域がすべて表示された状態を示しているが、例えば、この状態でユーザが、図面管理画面1700が配置されている第5領域1000eに対応する画面構成設定UI1002のトグルボタンを調整して第5領域1000eの表示状態を切り替えると、第5領域1000eは画面から消え、残りの領域1000a、1000b、1000c、1000dの幅は、既設定のスケールの分大きくなり得る。
【0444】
一方、実施例によって、複数の領域1000a、1000b、1000c、1000d、1000eの位置は、互いに交替されても良い。例えば、それぞれの領域は、ドラッグ&ドロップが可能なhtmlオブジェクトで実現され得、画面構成部101はユーザが位置変更を希望する領域を選択し、ドラッグして望む位置にドロップすると、それに対応する情報を収集して画面構成情報を変更し得る。
【0445】
また、実施例によって、複数の領域1000a、1000b、1000c、1000d、1000eの大きさは、調節可能に提供されても良い。例えば、それぞれの領域の境界は、ドラッグ&ドロップが可能なhtmlオブジェクトで実現され得、画面構成部101は、ユーザがサイズ調整を望む領域の境界をドラッグして目的の位置にドロップすると、それに対応する情報を収集して当該境界の両側に配置された領域のサイズを変更し得る。
【0446】
画面構成設定UI1002によって制御される画面構成情報または領域の配置情報もしくは領域のサイズ情報等は、設定値として保存され管理されても良い。この場合、ユーザは自分の好む画面の構成を予め設定しておけるので、使いやすさが向上され得る。
【0447】
ヘッダー領域1000fは、特許文書作成画面に表示されるUIまたは特許文書の内容に含まれているテキスト部分の書式を調整し得るテキスト書式設定UI1004を含んでも良い。テキスト書式設定UI1004は、後述する設定管理画面1900に含まれても良いが、本実施例のようにヘッダー領域1000fに提供されると、ユーザはより便利に特許文書作成画面に表示されるテキストの書式を変更することができる。図6には、テキスト書式設定UI1004としてテキストのフォントとサイズを調整するUIが提供されることを例として示した。
【0448】
使いやすさを向上させる機能として、ヘッダー領域1000fには、特許文書作成画面をディスプレイ装置に全画面で表示する画面制御UI1005が提供されても良い。画面制御UI1005はボタン形態で提供され得、ユーザが画面制御UI1005をクリックすると、画面構成部101は特許文書作成アプリケーションの基本フレームが除去された全画面状態と特許文書作成アプリケーションの基本フレームが表示された基本画面状態を相互に切り替えられる。
【0449】
ヘッダー領域1000fには、後述する設定管理画面1900を呼び出す設定管理画面呼出UI1006が提供されても良い。設定管理画面呼出UI1006はボタン形態で提供され得、ユーザがクリックすると、設定管理画面1900がポップアップウィンドウまたはモーダルウィンドウ形態で出力され得る。実施例によって、設定管理画面呼出UI1006は、ヘッダー領域1000fではなくウェブブラウザに出力される画面全体のヘッダー、メインナビバー(main navi bar)、サイドバー(side bar)などに提供されても良い。
【0450】
ヘッダー領域1000fは、特許明細書の作成を完了した後、当該ケースを非活性化させ得るケース完了指令を入力し得るケース完了処理UI1008を含み得る。ケース完了処理UI1008は、図6に示すようにボタン形態で提供されるか、チェックボックスなどの入力要素で提供され得る。ユーザがケース完了処理UI1008を選択すると、特許文書作成アプリケーションは、ユーザにケース完了意思を確認する段階を実行することができ、ユーザから明示的なケース完了指令が入力されると、ケース管理部103、203は当該ケースのアクティブ状態を非アクティブに切り替えられる。このように完了されたケースの情報は、特許文書作成アプリケーションにより提供される完了ケース管理画面などにより提供され得る。
【0451】
ヘッダー領域1000fには、作成された特許明細書の内容に基づいてダウンロードファイルを生成する指令を出せるダウンロードファイル生成UI1009が提供され得る。ダウンロードファイル生成UI1009は、図6に示すようにボタン形態で提供され得、ユーザがダウンロードファイル生成UI1009をクリックすると、ダウンロードファイル生成部109は、特許文書作成画面を介して作成されたデータを収集してダウンロードファイルを生成し、これを特許文書作成アプリケーションによりユーザに提供し得る。ユーザが保存方法選択UI1016を介してデータを特許文書作成サーバー20に保存するものと設定した場合には、特許文書作成サーバー20のダウンロードファイル生成部209がダウンロードファイルを生成し、これをネットワーク30を介して特許文書作成アプリケーションに送ることもできる。
【0452】
前記のような第1サービス用特許文書作成画面1000の構造は、例示的に提供されたものであり、それぞれの領域は、縦、横、斜めなど任意の方向に分割され提供されるものであり得、互いに連続して配置されなくても良い。領域の数、形状、サイズ、および配置は本発明の思想を制限しない。また、それぞれの領域に配置される画面の種類およびUIの種類もまた、本発明の思想を制限しない。
【0453】
一方、本実施例においては、特許明細書の内容として含まれる各々の項目のデータを入力する画面またはUIが分割された領域に分かれて配置されることを例にして説明したが、本発明の思想はこれに限定されない。実施例によって、特許明細書の内容として含まれる各々の項目のデータを入力する画面またはUIは1つの領域に配置されても良く、1つのテキスト入力要素により入力され得るように提供されても良い。この場合、項目間の位置移動またはカーソル移動のためのナビゲーション機能を有する構造ウィンドウUIが特許文書作成画面に含まれても良い。
【0454】
本実施例におけるように、特許文書作成画面が複数の領域に区分して提供され、それぞれの領域に特許明細書の作成に必要な画面が配置されると、ユーザは特許明細書の内容を1つの画面で確認しながら特許明細書の作成ができるので、より速く正確に特許明細書を作成することができる。
【0455】
図7は、図5における特許文書作成アプリケーションの構成要素管理画面の一例を示す図である。
【0456】
図7を参照すると、構成要素管理画面1100は、特許明細書の作成に活用され得る構成要素情報を管理し得るように提供される画面として理解され得る。空間活用度を高めるために、構成要素管理画面1100は第1領域1000aにいっぱいとなる形態で提供され得、画面構成部101は、画面構成設定UI1002の操作によって第1領域1000aのサイズが変更される場合、構成要素管理画面1100のサイズもともに調節し得る。
【0457】
図7(a)は、構成要素管理画面1100の初期状態を例示的に示すものであり、構成要素が何も登録されていない状態を示す。この際、構成要素管理画面1100には、構成要素の登録を誘導する文句および、構成要素管理画面1100を構成要素の登録ができる画面に切り替えられるUIが提供され得る。
【0458】
図7(b)は、構成要素管理画面1100に構成要素の入力、修正、削除などの管理動作を実行し得る構成要素管理UI1110と、入力されている構成要素情報を表示する構成要素表示UI1130とが表示された状態を例示的に示すものである。本実施例において、特許明細書作成に使用される構成要素情報は、構成要素の名称とこれに対応する識別符号とを含み得る。なお、識別符号は、構成要素に割り当てられている図面符号であっても、当該構成要素を区別するためにユーザが任意に付与した文字列であっても良い。
【0459】
構成要素管理UI1110は、ユーザが構成要素情報を入力、修正、削除できるように提供されるものであり、構成要素の名称を入力するための構成要素名称入力要素1112と、識別符号を入力するための識別符号入力要素1114とを含み得る。構成要素名称入力要素1112と識別符号入力要素1114とは、いずれもテキスト入力要素のものとして図示されたが、本発明の思想はこれに限定されない。
【0460】
また、構成要素管理UI1110は、構成要素名称入力要素1112と識別符号入力要素1114とに入力されたデータを初期化したり、保存または修正したり、削除したりし得る指令を出せるボタンなどのUIを提供する指令入力要素1116を含み得る。一例として、指令入力要素1116は、ユーザが新しい構成要素を登録できるように、構成要素名称入力要素1112と識別符号入力要素1114とに入力されているデータを除去する初期化ボタンと、構成要素名称入力要素1112と識別符号入力要素1114とに入力されたデータを構成要素情報保存部143に保存することにより、新しい構成要素を追加するか既入力の構成要素情報を修正するようにする保存ボタンと、構成要素情報保存部143から構成要素名称入力要素1112と識別符号入力要素1114とに表示されたデータを削除する削除ボタンとを含み得る。
【0461】
構成要素表示UI1130は、構成要素情報保存部143に保存されている構成要素情報を表示し得る。例えば、構成要素表示UI1130は、表形式で構成要素情報を表示することができ、表示された内容を説明するタイトル領域1132と、データが表示されるデータ領域1134とを含み得る。本実施例においては、構成要素表示UI1130に構成要素の名称および図面番号とともに、当該構成要素が基本説明および詳細な説明と特許請求の範囲とにおいて登場した回数も表示され得る。図面では、基本説明と詳細な説明とに登場した回数のタイトルをSPで表示し、特許請求の範囲に登場した回数のタイトルをCLで表示した。この際、登場回数がすべて0であるか(図7におけるメモリ14)、特許請求の範囲には登場したが、説明部分には登場していない(図7における通信モジュール18)構成要素は、他の構成要素と区別されるように表示され得る。これにより、ユーザは記載不備の可能性がある構成要素を直感的に認識することができ、記載不備が発生することを防止し得る。
【0462】
図7(c)と(d)は、修正する過程の一例を示す図である。例えば、ユーザが構成要素表示UI1130で修正しようとする構成要素をクリックすると、当該構成要素の情報が構成要素管理UI1110に入力され得、ユーザは構成要素管理UI1110に修正しようとするデータを入力し得る。図7(c)と(d)では、「特許文書作成装置」の図面符号を10から1000に変更することを例にして示した。
【0463】
そして、ユーザが指令入力要素1116の保存ボタンをクリックすると、当該情報は構成要素管理部104によって構成要素情報保存部143に記録され、構成要素表示UI1130に表示される情報は変更された情報に変わって表示され得る。
【0464】
このような構成要素管理UI1110および構成要素表示UI1130の構成および動作方法は例示的に提供されたものであり、ユーザが構成要素の情報を管理し表現し得る様々な形態のUIが、構成要素管理UI1110および構成要素表示UI1130として提供され得る。
【0465】
ユーザが構成要素管理UI1110を介して構成要素情報に関する指令を入力すると、構成要素管理部104は、構成要素情報保存部143に対して指令に対応する動作を実行し得る。この際、構成要素管理部104は、同じ構成要素情報が構成要素情報保存部143に保存されることを防止するための有効性チェックを実行し得る。例えば、構成要素管理部104は、構成要素情報を新たに保存または更新する前に、構成要素情報保存部143に構成要素の名称と識別番号が同一の構成要素が存在するかどうかをチェックすることができ、もし同じ構成要素が存在すれば、データ処理を中断してユーザに重複保存によるエラーを示すメッセージを提供し得る。
【0466】
また、自動補完リスト生成部105は、構成要素管理部104による構成要素情報の変更に対応して自動補完のためのデータセットを更新し得る。そのために、構成要素管理部104は、構成要素情報変更に対応するイベント発生時に、これを自動補完リスト生成部105に送られる。例えば、新しい構成要素情報が追加されるイベント発生時、自動補完リスト生成部105は、当該構成要素に対応する構成要素項目をデータセットに追加し得る。また、既入力の構成要素情報が修正されるイベント発生時、自動補完リスト生成部105は、当該構成要素に対応する構成要素項目のデータを修正し得る。また、既入力の構成要素情報が削除されるイベント発生時、自動補完リスト生成部105は、当該構成要素に対応する構成要素項目のデータをデータセットから除去し得る。
【0467】
また、テキスト入力要素管理部106は、構成要素管理部104による構成要素情報の変更に対応して、前述のようにテキスト入力要素に入力されている自動補完テキストまたは自動補完ブロックを更新し得る。テキスト入力要素管理部106によって自動補完テキストまたは自動補完ブロックが更新される具体的な例は、図面を参照して後述する。
【0468】
一方、構成要素管理部104は、保存方法選択UI1016で保存位置が特許文書作成サーバー20に設定されている場合には、構成要素管理UI1110を介して入力された構成要素情報を構成要素管理部204に送って、構成要素情報保存部243に保存されるようにしても良い。この際、構成要素管理部204は、前述の構成要素管理部104の機能をサーバー側で実行した後、その結果を構成要素管理部104に伝送し得る。
【0469】
ユーザは、このような構成要素管理画面1100により構成要素を予め登録して、自動補完機能を活用したり、記載不備チェックの基礎資料として活用したりし得る。なお、構成要素データは、構成要素の名称と識別番号とを含むものを例にしたが、図7に示すように、識別番号は必須で入力されなくても問題ないように設定され得、必ずしも数字ではなくユーザが定めた任意の文字も使用されても良い。ユーザは、このように構成要素情報を入力し、それによる自動補完機能と、自動補完に基づく書式指定、編集不可、1回のイベントによる削除、一括更新機能などを便利に使用し得る。
【0470】
図8は、図5における特許文書作成アプリケーションによって実現される自動補完機能の一例を示す図であり、図9は、図5における特許文書作成アプリケーションによって実現される構成要素情報の変更による自動補完ブロックの変化の一例を示す図である。
【0471】
図8および図9を参照すると、特許文書作成画面に提供され得るテキスト入力要素1060に適用され得る様々な形態の自動補完機能を確認し得る。
【0472】
まず、図8(a)は、テキスト入力要素1060に自動補完ブロック1062が適用されている様子を例示的に示している。本実施例においては、自動補完ブロックが他のテキストと区別されるように太い斜体の様式で提供されることを例にして示した。図8(a)には、「特許文書作成システム1」、「特許文書作成装置10」、「特許文書作成サーバー20」、「ネットワーク30」が、自動補完ブロック1062が自動補完され文章内に挿入されている。このような自動補完ブロック1062は、編集不可能な属性を有することができ、一体として扱われ一度に1回のイベントによって削除されるように構成され得る。
【0473】
図8(b)は、テキスト入力要素1060に、慣用語項目1066aが自動補完リストで表示された様子を例示的に示している。テキスト入力要素管理部106は、テキスト入力要素1060に入力されたデータを自動補完キーワード1064にして自動補完リスト1066を出力する。具体的に、図8(b)では、「本」が自動補完キーワード1064として使用されており、自動補完リスト生成部105は、これをキーワードにして自動補完リストを生成した後、テキスト入力要素管理部106に提供する。この際、「本」を含んでいる自動補完項目として「本実施例」、「本発明の実施例」のような慣用語項目1066aが例示された。テキスト入力要素管理部106は、自動補完リスト生成部105から提供された自動補完リストを自動補完キーワード1064に隣接して表示し、ユーザが項目を選択すると、自動補完キーワード1064の代わりに自動補完テキストとしてテキスト入力要素1060に入力し得る。例えば、ユーザが自動補完リスト1066から「本実施例」を選択すると、自動補完キーワード1064の「本」の代わりに「本実施例」がテキスト入力要素1060に挿入され得る。この際、「本実施例」は慣用語項目1066aなので、他のテキストと同じ書式でテキスト入力要素1060に挿入され得る。
【0474】
図8(c)と(d)は、テキスト入力要素1060に構成要素項目1066bが自動補完リストで表示された様子を例示的に示している。図8(c)では、「1」が自動補完キーワード1064で使用されており、構成要素管理部104によって入力された構成要素のうち「1」を含んでいる「特許文書作成システム1」などの項目が構成要素項目1066bとして例示された。図に示のように、自動補完リスト1066は、その大きさが予め設定されていても良く、リストに含まれている構成要素が多ければスクロールが自動で生じても良い。図8(d)では、「14」が自動補完キーワード1064で使用されるので、「14」を含んでいる「メモリ14」と「データベース140」が自動補完リストとして提供され得る。
【0475】
このように、ユーザがテキスト入力要素管理部106によって、テキスト入力要素1060に表示された自動補完リストの中で構成要素項目1066bを選択すると、選択された項目は図8(a)に示されたように、自動補完ブロック1062として自動補完キーワード1064を代替してテキスト入力要素1060に挿入され得る。
【0476】
図8(e)は、自動補完ブロック1062が挿入された後、入力されるテキストが誤入力1068の場合、テキスト入力要素管理部106がこれを検知して自動で変換してくれることを示している。図において助詞「が」は「は」に表示されるべきであり、テキスト入力要素管理部106は、「が」が入力された後、スペースバーや句読点の入力などの既設定のイベントを検知すると、「が」を「は」に変更して画面に出力し得る。このような機能はハングルにおける助詞に対する使用だけでなく、英語における単数、複数、人称などによる動詞の変形、文章の先頭文字の大文字使用などにも適用され得る。
【0477】
図8(f)は、テキスト入力要素1060に入力されている連続する文字列の途中にテキストが入力される場合にも、自動補完機能が提供され得ることを示す図である。具体的に、自動補完キーワード1064として「10」は、テキストの間に挿入され得、この際、テキスト入力要素管理部106は、「10」を含む周辺のテキストを抽出して、「10」を自動補完キーワード1064として設定し得る。自動補完リスト生成部105は、抽出された「10」に基づいて自動補完リストを提供し、これはテキスト入力要素管理部106によって画面に出力される。この際、テキスト入力要素管理部106によって画面に出力される自動補完リスト1066は、テキスト入力要素1060より画面前方に配置されるようにして、ユーザが他のテキストに邪魔されず所望の自動補完項目を選択するように提供され得る。
【0478】
一方、構成要素管理画面1100で構成要素の情報が変更されると、これは構成要素管理部104を介して自動補完リスト生成部105、テキスト入力要素管理部106に伝送され、それに応じて自動補完データセットが更新され、テキスト入力要素1060に提供される自動補完ブロック1062、自動補完リスト1066も変更されるべきである。
【0479】
具体的に、図9(a)は、図7(d)におけるように「特許文書作成装置」の識別符号が「10」から「1000」に変更された場合、図8(a)における自動補完ブロック1062が変更されることを例示的に示した。テキスト入力要素管理部106は、自動補完ブロック1062に含まれている固有のキー値に基づいて、データが変更された構成要素に対応する自動補完ブロック1062の値を一括更新し得る。
【0480】
図9(b)は、ユーザが構成要素リストから「ネットワーク30」を削除したとき、テキスト入力要素1060に適用されていた自動補完ブロックの書式が除去され、自動補完テキストが他のテキストと同じ書式を有することとなることを例示的に示した。
【0481】
図9(c)は、ユーザが構成要素リストに「データ」を新しい構成要素として登録したとき、テキスト入力要素1060に入力されたデータのうち、「データ」に対応する部分が自動補完ブロックに変更されることを例示的に示した。
【0482】
前記例示された機能の外にも、自動補完機能は、テキスト入力要素管理部106で説明したように、様々な特性を有するように提供され得る。
【0483】
このように、自動補完機能が提供されることにより、ユーザは特許文書の作成速度を飛躍的に向上させ得る。
【0484】
図10は、図5における特許文書作成アプリケーションの基本説明作成画面の一例を示す図である。
【0485】
図10を参照すると、基本説明作成画面1200は、特許明細書の基本説明に関する項目を作成するために提供される画面として理解され得る。基本説明作成画面1200に含まれる特許明細書の内容は、実施例によって異なって設定され得、本実施例においては、発明の名称、技術分野、背景技術、先行技術文献、解決しようとする課題、発明の効果、図面の簡単な説明が基本説明に含まれることを例にして説明する。
【0486】
空間活用度を高めるために、基本説明作成画面1200は第2領域1000bにいっぱいの形態で提供され得、画面構成部101は、画面構成設定UI1002の操作により第2領域1000bのサイズが変更される場合、基本説明作成画面1200のサイズもともに調節し得る。
【0487】
図10(a)は、基本説明作成画面1200の初期状態を例示的に示したものであり、基本説明の項目が何も登録されていない状態を示す。この際、基本説明作成画面1200には、最初に発明の名称が入力されるように誘導するための文句および発明の名称作成画面1210を呼び出せるUIが提供され得る。発明の名称は慣用的に技術分野、背景技術、解決しようとする課題、発明の効果、図面の簡単な説明などにおいて繰り返し使用されるので、発明の名称が最初に入力されると基本説明を効果的に作成し得る。
【0488】
具体的に、基本説明作成画面1200は、発明の名称作成画面呼出UI1201、技術分野作成画面呼出UI1202、背景技術作成画面呼出UI1203、先行文献情報作成画面呼出UI1204、解決しようとする課題作成画面呼出UI1205、発明の効果作成画面呼出UI1206、および図面の簡単な説明作成画面呼出UI1207を含み得る。初期画面では、発明の名称作成画面呼出UI1201のみ活性化され、残りのUIは非活性化され得る。
【0489】
ユーザが発明の名称作成画面呼出UI1201をクリックすると、図10(d)に示された発明の名称作成画面1210が呼び出され得る。発明の名称作成画面1210は、ポップアップウィンドウやモーダルウィンドウで出力され得、本発明の思想はこれに限定されない。実施例によっては、発明の名称作成画面1210は、図10(b)の発明の効果作成画面呼出UI1206の領域に示すように、別のウィンドウで提供されず、発明の効果作成画面呼出UI1206領域の画面が切り替えられ、データを入力し得るテキスト入力要素1060が表示される形態で提供されても良い。
【0490】
本実施例において、発明の名称作成画面1210は、第1言語名称入力要素1212と第2言語名称入力要素1214とを含み得る。第1言語名称入力要素1212および第2言語名称入力要素1214は、いずれもテキスト入力要素として提供され得る。第2言語名称入力要素1214は、文書様式によっては省略されても良い。
【0491】
ユーザが第1言語名称と第2言語名称とを入力すると、特許文書作成アプリケーションは、入力されたデータに基づいて特許文書の内容に含まれ得る発明の名称を生成して、発明の名称作成画面呼出UI1201に表示し得る。これは、図10(b)に示されている。本実施例は、韓国特許明細書を作成することを例にして説明するので、発明の名称は「ハングル名称{英文名称}」で構成されるべきなので、図に示すように「特許文書作成システム{SYSTEM FOR DRAFTING PATENT DOCUMENT}」のように発明の名称作成画面呼出UI1201に出力され得る。
【0492】
一方、発明の名称作成画面1210を介して入力される発明の名称は、基本説明だけでなく、詳細な説明や特許請求の範囲においても繰り返し頻繁に登場し得る。したがって、構成要素管理部104は、発明の名称作成画面1210を介して入力される発明の名称を構成要素として登録し得る。
【0493】
発明の名称が入力されると、技術分野作成画面呼出UI1202~図面の簡単な説明作成画面呼出UI1207が活性化され得る。ユーザは、それぞれのUIを選択してデータを入力するための画面を呼び出せる。例えば、ユーザが技術分野作成画面呼出UI1202を選択すると、図10(e)に示す技術分野作成画面1220が呼び出され得る。技術分野作成画面1220は、発明の名称作成画面1210と同様の方法により画面に提供され得、重複説明は省略する。
【0494】
技術分野作成画面1220は、要求されるデータをユーザが入力し得るテキスト入力要素1060を含み得るが、この際、テキスト入力要素1060には、技術分野に対応する慣用語句1070が予め表示され得る。この時の慣用語句1070は、発明の名称に対応する置換部分を含み得る。したがって、テキスト入力要素1060にデータが予め詰まれる際、テキスト入力要素管理部106は、発明の名称に対応する置換部分を発明の名称作成画面1210を介して入力された発明の名称で置換した後、テキスト入力要素1060に入力させ得る。本実施例においては、発明の名称として「特許文書作成システム」が入力されているので、慣用語句1070が「本発明は、「特許文書作成システム(太い斜体字)」に関するものである。」のように挿入され得る。この際、慣用語句1070に含まれている置換されたテキスト1072は、自動補完ブロックのように扱われ得る。つまり、置換されたテキスト1072は、自動補完ブロックのような、または自動補完ブロックとしての書式指定、編集不可、1回のイベントによる削除、一括更新機能などを有し得る。
【0495】
このように、置換部分1072を含む慣用語句1070に関する具体的な例は、図面を参照して後述する。
【0496】
このような基本説明の項目作成は、技術分野作成画面呼出UI1202だけでなく、背景技術作成画面呼出UI1203、先行文献情報作成画面呼出UI1204、解決しようとする課題作成画面呼出UI1205、発明の効果作成画面呼出UI1206、図面の簡単な説明作成画面呼出UI1207についても同様の方法で実行され得る。前述のように、基本説明の項目を作成するために別の画面が呼び出されるものではなく、基本説明作成画面1200に直接入力するためのテキスト入力要素1060のようなUIが提供されても良く、データを入力するための方法は多様に変形され提供され得る。
【0497】
さらに、本実施例においては、図面の簡単な説明の便利な作成のために、図面の簡単な説明作成画面呼出UI1207は、別途提供された図面の簡単な説明作成画面1300を呼び出すものとして説明する。
【0498】
一方、ユーザは、特許明細書を作成しながら、基本説明として入力されたデータを修正し得る。そのために、基本説明作成画面1200には編集画面呼出UI1218、1228が提供され得る。ユーザがこれをクリックすると、発明の名称作成画面1210や技術分野作成画面1220のような、対応するデータ編集画面が呼び出され得る。発明の名称作成画面1210や技術分野作成画面1220が呼び出される際、それぞれの入力要素には既入力のデータが予めセットされ得る。
【0499】
ユーザが発明の名称作成画面1210により発明の名称を修正すると、その変更事項は、構成要素管理部104を介して構成要素情報として登録されているデータにも反映され得、それぞれの基本説明項目に適用されている置換されたテキスト1072にも反映され得る。例えば、ユーザが発明の名称を「特許文書作成システムおよび装置」に修正すると、技術分野作成画面呼出UI1202に表示されたデータは、「本発明は、「特許文書作成システムおよび装置(太い斜体字)」に関するものである。」に修正され得る。
【0500】
基本説明作成画面1200で入力されるデータは、基本説明保存部162および図面の簡単な説明保存部166に保存され得る。仮に、ユーザが保存方法選択UI1016を介してデータを特許文書作成サーバー20に保存するものと設定した場合には、特許文書作成サーバー20の基本説明保存部262および図面の簡単な説明保存部266に保存されても良い。
【0501】
一方、本実施例においては、基本説明として特許明細書の内容に含まれ得る課題解決手段は省略して説明した。この場合、ダウンロードファイル生成部109などは、特許請求の範囲に記載された内容に基づいて課題解決手段を自動で生成して、特許文書の内容に含め得る。特許請求の範囲から課題解決手段を自動で生成するためのルールなどは、文書様式に基づいて予め設定されていても良く、設定管理画面1900によって管理されても良い。
【0502】
図11は、図5における特許文書作成アプリケーションの図面の簡単な説明作成画面の一例を示す図である。
【0503】
図11を参照すると、図面の簡単な説明作成画面1300は、図面の簡単な説明を作成するために提供される画面であり、図面の簡単な説明作成画面呼出UI1207によって呼び出され得る。
【0504】
図面の簡単な説明作成画面1300は、ユーザが文章ごとに図面に関するデータを入力し得る図面情報入力ユニット1310を一以上含み得る。図面情報入力ユニット1310は、図面番号テキスト入力要素1312と図面説明テキスト入力要素1314とガイド文句1316とを含み得る。図面番号テキスト入力要素1312と図面説明テキスト入力要素1314とガイド文句1316に関する説明は、図面の簡単な説明入力処理部124において説明した通りなので、詳細な説明は省略する。
【0505】
図面情報入力ユニット1310は、ドラッグ&ドロップ可能に提供され得る。ドラッグ&ドロップのために図面情報入力ユニット1310の一か所にはドラッグポイント1318が提供され得る。実施例によっては、図面情報入力ユニット1310の領域全体がドラッグポイント1318であっても良い。ユーザは、ドラッグポイント1318を選択し、その図面情報入力ユニット1310をドラッグして、所望の位置に移動させ得る。
【0506】
図面情報入力ユニット1310は、指令入力要素1320に提供された追加ボタン(図面にて「+」アイコン)により1つずつ追加され得る。図面には、新規で追加された図面情報入力ユニット1310を1310'で表示した。1310'の図面番号テキスト入力要素1312には、自動で図面番号が設定され得る。実施例によって、図面情報入力ユニット1310は、複数がまとめて追加されることもでき、そのために図面の簡単な説明作成画面1300は、ユーザにより追加する図面の開始番号と終了番号、または開始番号と追加する図面の個数が入力され得る。
【0507】
図11(a)は、ユーザが図面情報入力ユニット1310を1つずつ追加しながら図面の簡単な説明を入力する例を示す画面であり、図11(b)は、図11(a)において図4に対応する図面情報入力ユニット1310をドラッグして、図3に対応する位置にドロップした結果を示す図である。これにより、図4に対応する図面情報入力ユニット1310の図面番号テキスト入力要素1312のデータが「4」から「3」に変更され、図3に対応する図面情報入力ユニット1310の図面番号テキスト入力要素1312のデータが「3」から「4」に変更され得る。
【0508】
図面情報入力ユニット1310の追加、移動、削除に伴う図面の簡単な説明入力処理部124の具体的な動作は前述の通りなので、詳細な説明は省略する。
【0509】
図12は、図5の特許文書作成アプリケーションの特許文書作成画面の特許請求の範囲の表示画面の一例を示す図である。
【0510】
図12を参照すると、特許請求の範囲表示画面1400は、特許請求の範囲を表示するために提供される画面として理解され得る。空間活用度を高めるために、特許請求の範囲表示画面1400は第3領域1000cいっぱいの形態で提供され得、画面構成部101は、画面構成設定UI1002の操作により、第3領域1000cのサイズが変更される場合、特許請求の範囲表示画面1400のサイズも一緒に調節し得る。
【0511】
図12(a)は、構成要素管理画面1100の初期状態を例示的に示したものであり、請求項が1つも登録されていない状態を示す。この際、特許請求の範囲表示画面1400には、請求項の作成を誘導する文句および請求項作成画面1500を呼び出せるUIが提供され得る。また、特許請求の範囲表示画面1400には、請求項作成画面1500を呼び出せる請求項作成画面呼出UI1402が提供され得る。
【0512】
記載要件検討結果画面呼出UI1404は、記載要件保存部146および請求項入力処理部122で検討された記載要件検討結果が出力される画面を呼び出すUIである。記載要件検討結果画面呼出UI1404は、記載不備などの問題がある場合には、ユーザの注意を引けるように色が変わるか、点滅するなどと異なる形態のUIに変更され得る。
【0513】
図12(b)は、例示的に作成された請求項が表示された特許請求の範囲表示画面1400を示す。特許請求の範囲表示画面1400は、請求項の内容を表示する請求項表示領域1410を請求項の個数に対応する数だけ含み得る。それぞれの請求項表示領域1410には、1つの請求項の内容が含まれ得る。
【0514】
請求項表示領域1410は、請求項番号表示領域1412、構成要素名称表示領域1413、引用請求項表示領域1414、構成要素説明表示領域1416、カテゴリ表示領域1418を含み得る。
【0515】
請求項番号表示領域1412は、請求項の番号と請求項の種類とを一緒に表示し得る。本実施例においては、独立項は円形状、従属項はダイヤモンド形状で表現しており、新規請求項の作成時に請求項の種類が未定の状態では正方形状のものとして表現した。
【0516】
構成要素名称表示領域1413は、構成要素説明表示領域1416に入力されている構成要素を別に表示して、ユーザが該当請求項にどのような構成要素が含まれているかを直感的に認識できるようにし得る。
【0517】
引用請求項表示領域1414は、請求項の種類が従属項の場合に表示されるものであり、引用請求項を表示する領域である。
【0518】
構成要素説明表示領域1416は、構成要素に関する説明および限定事項を表示する領域であり、自動補完ブロックを含んで表示し得る。
【0519】
カテゴリ表示領域1418は、カテゴリを表示する領域である。
請求項表示領域1410の構成要素の配置は、文書様式やユーザの設定値に応じて異なり得る。本実施例は、韓国特許明細書の場合を例にして説明するところ、慣用的に使用される請求項作成例に基づいて引用請求項表示領域1414が先に表示され、カテゴリ表示領域1418が後で表示されているが、米国特許明細書の場合には、引用請求項表示領域1414とカテゴリ表示領域1418とが1つに統合されて表示されても良い。
【0520】
また、請求項表示領域1410は、後述する請求項修正画面1500aを呼び出す請求項修正画面呼出UI1419を含み得る。ユーザが請求項修正画面呼出UI1419をクリックすると、当該請求項の内容を修正し得る請求項修正画面1500aが表示され得る。
【0521】
図13は、図5における特許文書作成アプリケーションの請求項作成画面で独立項を作成する一例を示す図である。
【0522】
図13は、例示的に図12(a)のように請求項が1つも入力されていない状態で、請求項作成画面呼出UI1402によって請求項作成画面1500が呼び出された状態を示している。
【0523】
請求項作成画面1500は、特許請求の範囲表示画面1400の領域が拡張されたようなUIで提供され得る。つまり、請求項作成画面1500と特許請求の範囲表示画面1400とは、隣接して提供され得る。請求項作成画面1500が表示される場合、特許文書作成画面の他の領域の一部が請求項作成画面1500によって遮られ得る。例えば、請求項作成画面1500は、第2領域1000bの大きさに対応するサイズで提供され得、請求項作成画面呼出UI1402によって呼び出されると、第2領域1000bを完全に置き換えるか、被る形態で表示され得る。もし、画面構成設定UI1002によって第2領域1000bが表示されていない状態ならば、請求項作成画面1500は、第2領域1000bが表示されたことを前提にして表示されても良い。
【0524】
請求項作成画面1500は、請求項番号入力要素1510、請求項種類入力要素1520、構成要素説明入力要素1540、カテゴリ入力要素1550を含み得る。これらの構成要素に関する具体的な内容は、請求項入力処理部122および請求項保存部164の部分で説明されたので、重複説明は省略する。請求項番号入力要素1510は、前述のように請求項の番号と種類とを同時に示すように構成され得、請求項種類入力要素1520は、独立項(I)と従属項(D)のいずれかを選べられるようにラジオボタン形態で提供され得る。構成要素説明入力要素1540はテキスト入力要素として、テキスト入力要素1060のような自動補完機能を備え得る。カテゴリ入力要素1550もまた、テキスト入力要素として提供され得る。
【0525】
図13は、最初の独立項を入力することを例にするところ、請求項番号入力要素1510には予め「1」が入力されており、請求項種類入力要素1520は独立項として選択されていて、構成要素説明入力要素1540とカテゴリ入力要素1550とは、データが入力されていない状態のものとして示した。
【0526】
請求項作成画面1500の一側には、請求項追加指令UI1502と請求項挿入指令UI1504とが提供され得る。請求項追加指令UI1502と請求項挿入指令UI1504とは、それぞれ明示的に新規請求項の追加と新規請求項の挿入指令とを出すための用途に使用され得る。新規請求項の追加と新規請求項の挿入とに関する内容も、請求項入力処理部122および請求項保存部164の部分で詳しく説明されているので、重複説明は省略する。
【0527】
また、請求項作成画面1500の一側には、図面符号表示切替UI1506が提供され得る。図面符号表示切替UI1506はトグルボタンのような形態で提供され得、構成要素説明入力要素1540に自動補完ブロックが挿入されるとき、自動補完テキストとして構成要素の識別符号が含まれるか否かを設定し得る。さらに、図面符号表示切替UI1506の状態が切り替わることによって、構成要素説明入力要素1540に含まれている自動補完ブロックに、構成要素の識別符号の包含状態が切り替わり得る。これは、前述した自動補完ブロックの一括更新と類似に実現され得る。例えば、請求項入力処理部122は、図面符号表示切替UI1506の状態が切り替わる場合、それに対応して構成要素説明入力要素1540に含まれているすべての自動補完ブロックの識別符号の包含状態を切り替えられる。
【0528】
一方、請求項作成画面1500には、請求項の情報として入力されたデータを保存、修正、削除し得る指令入力要素1560が提供され得る。指令入力要素1560により生じるデータ保存などのイベントに応じて記載要件の検討などが実行され得る。
【0529】
図14は、図5の特許文書作成アプリケーションの請求項作成画面で新規請求および従属項を作成する一例を示す図である。
【0530】
図14(a)は、ユーザが請求項追加指令UI1502または請求項挿入指令UI1504により、新しい請求項を入力するための画面である。請求項番号入力要素1510は、状況に合わせて予めセットされ得、ユーザは請求項種類入力要素1520を介して請求項の種類を選択し得る。
【0531】
ユーザが請求項種類入力要素1520から独立項を選択すると、図13の請求項作成画面1500が呼び出され、請求項番号入力要素1510のデータが状況に合わせて調整された状態で提供され得る。
【0532】
ユーザが請求項種類入力要素1520から従属項を選択すると、図14(b)に画面が切り替われ得る。
【0533】
請求項番号入力要素1510は、従属項を示す形態に変更され得、引用請求項を入力し得る引用請求項入力要素1530が請求項作成画面1500に追加され得る。
【0534】
ユーザが引用請求項入力要素1530を選択するかクリックすると、図14(c)のような引用請求項選択画面1570が呼び出され得る。引用請求項選択画面1570は、該当請求項より前の請求項を選択し得る引用可能請求項表示領域1572を含み得る。引用可能請求項表示領域1572には、該当請求項が引用し得る請求項が表示され得、それぞれの請求項には、請求項番号入力要素1510で適用されている請求項の種類を区分する記号が一緒に表示されても良い。また、引用請求項選択画面1570は、引用可能な請求項全体を選択する全請求項選択UI1574が提供されても良い。ユーザが請求項の選択を終え引用請求項選択確定UI1576をクリックすると、選択された請求項の内容に基づいて請求項作成画面1500の画面が設定され得る。引用請求項の選択に関する内容は、請求項入力処理部122にて詳しく説明されたので、重複説明は省略する。
【0535】
図14(d)は、引用請求項の選択に応じて、引用請求項入力要素1530およびカテゴリ入力要素1550のデータが変更された様子を示している。
【0536】
図15は、図5における特許文書作成アプリケーションの請求項修正画面の一例を示す図である。
【0537】
図15(a)を参照すると、請求項の内容を変更し得る請求項修正画面1500aは、実質的に請求項作成画面1500と同一に構成されるが、既入力の内容に基づいて請求項番号入力要素1510、請求項種類入力要素1520、引用請求項入力要素1530、構成要素説明入力要素1540、カテゴリ入力要素1550などがセットされた状態で提供され得る。このような請求項修正画面1500aは、特許請求の範囲表示画面1400に提供された請求項修正画面呼出UI1419によって呼び出され得る。
【0538】
ユーザは、請求項修正画面1500aで、所望の内容に請求項を修正した後、指令入力要素1560を介して修正済みの内容を保存し得る。また、この画面で請求項の削除も可能である。
【0539】
この際、請求項修正画面1500aには、請求項の移動を明示的に指令し得る請求項移動指令UI1580が提供され得る。請求項移動指令UI1580はボタン形態で提供され得、ユーザがクリックすると、図15(b)のような請求項移動位置入力画面1590が呼び出され得る。ユーザは、請求項移動位置入力画面1590に提供された移動位置入力要素1592に移動する位置を入力して移動指令を出すことができ、それに応じて請求項入力処理部122の部分で説明された請求項移動が実現され得る。
【0540】
請求項の移動は、図面に例示の方法の外にも、ドラッグ&ドロップなどの様々なUIによって提供され得るが、本実施例におけるように明示的な移動指令と移動位置を入力された場合、頻繁な請求項の移動に伴う記載不備発生などを防ぐことができ、ユーザが直感的に請求項の移動を認識できるようにし得る。
【0541】
図16は、図5における特許文書作成アプリケーションの記載要件検討結果画面の一例を示す図である。
【0542】
図16を参照すると、記載要件検討結果画面1450は、特許請求の範囲表示画面1400の一部領域で開かれる形態で提供され得る。ユーザは、記載要件検討結果画面呼出UI1404をクリックすることにより、記載要件検討結果画面1450の表示状態を切り替えることもできる。
【0543】
記載要件検討結果画面1450には、例示されたように請求項で発生した記載要件違反事項がその種類または位置に応じて表示され得る。実施例によっては、記載要件検討結果画面1450で指摘された違反事項が請求項表示領域1410や構成要素説明入力要素1540などに表示されても良い。また、具体的に問題のあるテキストが、他の部分と区別できるようにハイライト表示され得る。
【0544】
本実施例においては、特許明細書全体に対する記載要件検討結果と、特許請求の範囲に対する記載要件検討結果が、いずれも記載要件検討結果画面呼出UI1404によって呼び出される記載要件検討結果画面1450に表示されることを例にして説明する。実施例によって、特許請求の範囲に対する記載要件検討結果と他の部分の記載要件検討結果とが、互いに異なる画面に提供されても良い。また、記載要件検討結果画面呼出UI1404が、特許請求の範囲表示画面1400の一部として提供されず、他の領域に提供されるか、他の画面の一部として提供されても良く、記載要件検討結果画面1450は独立した画面として提供されても良い。
【0545】
図17は、図5における特許文書作成アプリケーションの詳細な説明作成画面の一例を示す図である。
【0546】
図17を参照すると、詳細な説明作成画面1600は、発明の詳細な説明を作成するために提供される画面として理解され得る。空間活用度を高めるために、詳細な説明作成画面1600は第4領域1000dいっぱいの形態で提供され得、画面構成部101は、画面構成設定UI1002の操作により第4領域1000dのサイズが変更される場合、詳細な説明作成画面1600のサイズも一緒に調節し得る。
【0547】
発明の詳細な説明は、特許明細書の項目の中で最も多くの量を占める部分であって、詳細な説明作成画面1600は、他の画面に提供されるテキスト入力要素よりも相対的により大きく提供される詳細な説明入力要素1620を含み得る。詳細な説明作成画面1600は、非テキストデータ入力や書式設定のためのツールバーUI1610を含んでも良い。
【0548】
この際、詳細な説明作成画面1600には、詳細な説明に挿入文字列を便利に挿入できるように挿入文字列選択画面呼出UI1630が提供され得る。挿入文字列選択画面呼出UI1630は、挿入文字列の種類ごと異なる画面を呼び出せるように、複数のボタンなどのUIを含み得る。本実施例においては、挿入文字列選択画面呼出UI1630がツールバーUI1610に含まれているものとして示したが、挿入文字列選択画面呼出UI1630の位置はこれに限定されない。例えば、挿入文字列選択画面呼出UI1630は、詳細な説明作成画面1600ではなく、別の画面に提供されても良い。
【0549】
挿入文字列選択画面呼出UI1630を介して、挿入文字列として詳細な説明入力要素1620に挿入され得るデータは、慣用語句(I)、技術分野(F)、背景技術(B)、解決しようとする課題(P)、発明の効果(E)、特許請求の範囲(C)、図面の簡単な説明(D)などが使用され得、それぞれを挿入するための画面は別々に提供され得る。一方、挿入文字列選択画面呼出UI1630には、後述する構成要素説明作成画面1680を呼び出せる構成要素説明入力画面呼出UI(T)が提供されても良い。
【0550】
図18は、図5における特許文書作成アプリケーションの挿入文字列選択画面の一例を示す図である。
【0551】
図18(a)は、慣用語句を挿入文字列として詳細な説明入力要素1620に入力するために呼び出される慣用語句選択画面1640である。図18(a)を参照すると、慣用語句選択画面1640には、既入力の複数の慣用語句が表示され得、具体的に慣用語句タイトル表示領域1642と慣用語句内容表示領域1644とが出力され得る。この際、慣用語句の内容には置換部分が含まれていても良い。図面において、「実施例追加」には「<I>」と言う置換部分が含まれており、これは発明の名称で置換され詳細な説明入力要素1620に挿入され得る。
【0552】
ユーザは、挿入しようとする慣用語句を選択した後、指令入力要素1646を介して挿入指令を出せる。それに応じて、テキスト入力要素管理部106は、選択された慣用語句を詳細な説明入力要素1620に挿入する。
【0553】
このような慣用語句選択画面1640は、発明の内容と直接関係のない挿入文字列として、慣用的表現管理画面1800などにより、予め入力されているデータを挿入する目的として活用され得る。
【0554】
図18(b)は、図面の簡単な説明を挿入文字列として詳細な説明入力要素1620に入力するために呼び出される図面の簡単な説明選択画面1660である。このような、図面の簡単な説明選択画面1660は、慣用語句選択画面1640とは異なり、特許明細書の内容として既作成のデータを詳細な説明入力要素1620に挿入するための画面の例示として提供されたものと理解され得る。つまり、図面の簡単な説明選択画面1660と同様、請求項挿入画面、発明の効果挿入画面などが提供され得る。
【0555】
図面の簡単な説明選択画面1660は、図面情報入力ユニットごとに提供され得る図面説明表示領域1662を含み得、図面説明表示領域1662には、図面情報入力ユニットによって生成され得る文章が、その内容として含まれ得る。ユーザは、挿入しようとする図面の説明を選択した後、指令入力要素1666を介して挿入指令を出せる。それに応じて、テキスト入力要素管理部106は、選択された図面の説明を詳細な説明入力要素1620に挿入する。この際、指令入力要素1666は、全体挿入指令を出せるボタンも含み得、このボタンが選択されると、画面に表示された内容がすべて詳細な説明入力要素1620に挿入され得る。このような機能は、図面の簡単な説明をすべて詳細な説明に移して置いたり、特許請求の範囲をすべて詳細な説明に移して置いたりしてから詳細な説明を作成するユーザにおいて有用に使用され得る。
【0556】
図19は、図5における特許文書作成アプリケーションの構成要素説明作成画面の一例を示す図である。
【0557】
図19を参照すると、構成要素説明作成画面1680が提供され得る。構成要素説明作成画面1680は、構成要素リストが提供される構成要素選択UI1682を含み得る。ユーザが、構成要素選択UI1682からいずれかの構成要素を選択すると、当該構成要素に関する詳細な説明を入力できるように、他の入力要素がセットされ得る。
【0558】
具体的に、構成要素説明作成画面1680は、選択された構成要素の名称が表示される構成要素名称表示領域1684を含み得、既設定のテーマに関する内容を入力し得る一以上のテーマ内容入力ユニット1685を含み得る。テーマ内容入力ユニット1685には、テーマ内容入力要素1685aとガイド文句1685bとが提供され得、ユーザはこれを、ガイド文句1685bを参考にして完成された文章となるよう、テーマ内容入力要素1685aに入力される内容を調整し得る。
【0559】
このうち、具体的な実施例のように、複数の追加が可能な追加テーマ内容入力ユニット1686が提供されても良く、追加テーマ内容入力ユニット1686を追加し得る入力ユニット追加UI1687も提供され得る。
【0560】
テーマ内容入力ユニット1685および追加テーマ内容入力ユニット1686に入力された内容に基づいて構成要素に関する説明が作成され得る説明文用テキスト入力要素1688も提供され得る。
【0561】
ユーザは、構成要素説明作成画面1680におけるデータ入力が完了した後、指令入力要素1689を介して挿入指令を入力することができ、それに応じて説明文用テキスト入力要素1688のデータが詳細な説明入力要素1620に挿入され得る。
【0562】
構成要素説明作成画面1680の機能に関する具体的な内容は、構成要素説明入力処理部123および構成要素説明保存部165の部分にて詳しく説明されたので、重複説明は省略する。
【0563】
図20は、図5における特許文書作成アプリケーションの図面管理画面の一例を示す図である。
【0564】
図20を参照すると、図面管理画面1700は、図面を登録して図面の内容を参照するために提供される画面として理解され得る。空間活用度を高めるために、図面管理画面1700は第5領域1000eいっぱいの形態で提供され得、画面構成部101は、画面構成設定UI1002の操作により第5領域1000eのサイズが変更される場合、図面管理画面1700のサイズも一緒に調整され得る。
【0565】
図面管理画面1700は、図面登録UI1702と図面表示領域1710とを含み得る。図面登録UI1702によって、ユーザは特許文書作成装置10に位置する図面ファイルを登録することができ、登録されたファイルは図面表示領域1710に表示され得る。
【0566】
この際、図面管理画面1700には、複数の図面が登録された場合、表示される図面を変えられる図面移動UI1720をさらに含んでも良い。
【0567】
一方、図面管理画面1700には、図面管理画面1700を新しいウィンドウで表示させ得る新しいウィンドウUI1704が提供され得る。新しいウィンドウUI1704は他の画面にも提供され得る。新しいウィンドウUI1704によって新しいウィンドウが表示される場合、当該画面は特許文書作成画面で表示されないように状態が切り替わり得る。
【0568】
図面管理画面1700の機能に関する具体的な内容は、図面管理部107および図面保存部145の部分にて詳しく説明されたので、重複説明は省略する。
【0569】
図21は、図5の特許文書作成アプリケーションの慣用的表現管理画面の一例を示す図である。
【0570】
図21を参照すると、慣用的表現管理画面1800が提供され得る。慣用的表現管理画面1800は、特許文書作成画面または特許文書作成アプリケーションに提供された所定のUIを介して呼び出され得る。
【0571】
慣用的表現管理画面1800は、特許明細書の各々の項目に依存的に使用され得る慣用語句を管理する第1慣用語句管理領域1802と、挿入文字列として使用され得る慣用語句を管理する第2慣用語句管理領域1804と、自動補完の項目として使用され得る慣用語を管理する慣用語管理領域1806とを含み得る。
【0572】
第1慣用語句管理領域1802には、技術分野用慣用語句管理UI1822、文献情報用慣用語句管理UI1824、基本目的慣用語句管理UI1826、追加目的慣用語句管理UI1827、基本効果慣用語句管理UI1828、追加効果慣用語句管理UI1829、引用請求項入力用慣用語句管理UI1830が含まれ得る。それぞれのUIはテキスト入力要素を含み得、テキスト入力要素に入力された内容がそれぞれ対応する作成画面で慣用語句として使用され得る。
【0573】
この際、慣用語句には置換部分が含まれ得る。本実施例においては、発明の名称に対する置換部分として「<I>」が使用されたことを例にして示した。この場合、「<I>」に代わって発明の名称が慣用語句に挿入され使用され得る。
【0574】
一方、引用請求項入力用慣用語句管理UI1830は、単項引用慣用語句管理UI1832と、2項引用慣用語句管理UI1834と、多重項引用慣用語句管理UI1836とを含み得る。これらは、請求項番号に対する置換部分として、「<N>」、「<N1>」、「<N2>」、「<N3>」などが使用され得る。文書様式やユーザの設定に応じて、引用請求項入力用慣用語句管理UI(1830)は、さらに細分化されても良い。
【0575】
一方、第2慣用語句管理領域1804には、挿入文字列を登録、修正、削除し得る挿入文字列管理UI1842と、入力された内容を表示する挿入文字列表示UI1844とが提供され得る。この際、挿入文字列の内容として「<I>」などのような置換部分が使用され得る。
【0576】
慣用語管理領域1806には、慣用語項目を登録、修正、削除し得る慣用語管理UI1862と、入力された内容を表示する慣用語表示UI1864とが提供され得る。ユーザは、慣用語管理領域1806を介して自動補完リストに含めたい慣用的表現を自由に追加して使用し得る。
【0577】
ユーザは、慣用的表現のデータ管理が完了すると、指令入力要素1808を介して編集済みのデータを保存し得る。
【0578】
図22は、図5における特許文書作成アプリケーションの設定管理画面の一例を示す図である。
【0579】
図22は、特許文書作成アプリケーションおよび特許文書作成画面の使用において必要な設定値を変更し得る設定管理画面1900を例示的に示す。設定管理画面1900は、特許文書作成アプリケーションや特許文書作成画面全体に適用され得る全域設定管理UI1902と、自動補完に使用され得る自動補完設定管理UI1904と、ダウンロードファイル生成に適用され得るダウンロードファイル管理UI1906とを含み得る。
【0580】
実施例によって、設定管理画面1900は、ダウンロードファイルに構成要素リストを含めるか否か、自動補完時にデータを変形させるためのキー入力の組合を設定し得るUIなどをさらに含んでも良い。
【0581】
図23は、図5における特許文書作成アプリケーションにより特許文書を作成した後ダウンロードし得るダウンロードファイルの一例を示す図である。
【0582】
図23を参照すると、特許文書作成アプリケーションにより作成された特許文書は、ダウンロードファイル生成部109によってダウンロード可能なファイル形式で提供され得る。本実施例においては、「Word」ファイル形式でダウンロードされたファイルを例示的に示した。この際、ダウンロードファイルに含まれるデータは、特許文書作成画面に表示されるものと同様に、自動補完テキストまたは自動補完ブロックが他のテキスト部分と区別可能に表示され得る。
【0583】
実施例によっては、特許明細書の内容として直接作成されたデータのほか、構成要素管理画面1100を介して作成された構成要素のリストも一緒にダウンロードファイルに含まれても良い。
【0584】
このように提供されるダウンロードファイルは、特許文書作成アプリケーションにより特許明細書を作成したユーザから、特許文書の作成を依頼した依頼人に提供され得る。依頼人は、このように可読性が向上された特許文書を提供され、特許文書の内容をより容易に検討し得る。
【0585】
図24は、第2サービスを提供するための本発明の一実施例による特許文書作成アプリケーションのケース管理画面および原文ファイル登録画面の一例を示す図である。
【0586】
図24を参照すると、特許文書作成アプリケーションは、特許翻訳文を作成する第2サービスをユーザに提供するために1つの特許翻訳文を作成するオブジェクトとしてケースを生成し管理するためのケース管理画面2010をユーザに提供し得る。
【0587】
ケース管理画面2010は、基本的に前述のケース管理画面1010と類似の構造で構成され得る。具体的に、ケース管理画面2010には、ユーザから管理番号、ケース名称、期限、依頼人、技術分野などと、ケースに関する基本的な情報が入力され得る基本情報入力UI2012を含み得、ユーザがケースに関して入力される情報を保存する位置を選択できるように構成された保存方法選択UI2016を含み得る。基本情報入力UI2012と保存方法選択UI2016は、実質的に基本情報入力UI1012および保存方法選択UI1016に対応し得るので、詳細な説明は省略する。
【0588】
ケース管理画面2010は、翻訳しようとする原文の言語である第2言語と翻訳文の言語である第1言語とを選択し得る言語情報選択UI2014を含み得る。言語情報選択UI2014は、システムがサポートする第1言語と第2言語とのセットを組み合わせられるように構成され得、本実施例においては、セレクト入力要素として言語を選択することを例にして示した。言語情報選択UI2014を介して選択された言語情報に基づいて、第2処理部100c、200cの構成要素が活用するルールが異なり、第2保存部140c、240cで使用されるデータが異なり得る。
【0589】
本実施例においては、原文の言語である第2言語としてハングルが選択され、翻訳文の言語である第1言語として英語が選択されたことを例にして説明する。
【0590】
一方、ケース管理画面2010の一部領域には、ユーザが翻訳しようとする原文ファイルをアップロードし得る原文ファイル登録画面2030が提供され得る。原文ファイル登録画面2030は、ユーザが特許文書作成装置10から翻訳を求める原文ファイルを選択して登録し得る入力要素を含み得、一例として、htmlのファイル入力要素を含み得る。ウェブページでファイルを登録し得るUIは様々に提供され得、本発明の思想はこれに限定されない。
【0591】
データ入力を終えたユーザから、保存指令がケース管理画面2010のUIを介して入力されると、ケース管理部103は、ケース管理画面2010に入力されたデータを特許文書作成サーバー20に送ることができ、ケース管理部203は送られたデータをケース情報保存部242に保存し得る。この際、ケース管理部103は、入力されたデータおよび選択された原文ファイルの有効性を検証することもできる。ケース管理部203は、送られたデータの処理結果をケース管理部103に送り、ケース管理部103はその結果をユーザに提供し、その結果に応じた既設定の処理を実行し得る。
【0592】
また、本実施例においては、原文ファイル登録画面2030がケース管理画面2010の一部領域として提供されるので、ユーザから保存指令がケース管理画面2010のUIを介して入力されると、これは原文ファイルの保存指令としても認識され得、それに応じて原文データ管理部131は既設定の処理を実行し得る。例えば、原文データ管理部131は、保存方法選択UI2016を介して選択された保存位置が特許文書作成装置10の場合には、原文ファイルから原文データを抽出した後、後述する原文データ編集画面2100を呼び出し得る。保存方法選択UI2016を介して選択された保存位置が特許文書作成サーバー20の場合には、原文データ管理部131は原文ファイルを特許文書作成サーバー20の原文データ管理部231に送り、特許文書作成サーバー20の原文データ管理部231は、原文ファイルから原文データを抽出した後、抽出された原文データを原文データ管理部131に伝送し得る。この際、原文データ管理部131は、送られた原文データに基づいて、後述する原文データ編集画面2100を呼び出し得る。
【0593】
ケース情報が正常に保存され、原文ファイルから原文データが正常に抽出された場合、ケース管理部103は、特許文書作成アプリケーションに出力された画面を、原文データ編集画面2100に切り替えられる。この際、第1サービスの場合と同様、ケース管理画面2010で入力されたデータは、特許文書作成サーバー20に伝送されず、特許文書作成装置10でのみ管理されても良い。
【0594】
また、ケース管理画面2010は、ケースが生成された後、特許文書作成画面で再度呼び出され得、この場合、各々の入力要素には、既入力のケース情報が詰められた状態で提供され得る。これにより、ユーザはケース情報を修正し得る。ただし、この場合、言語情報選択UI2014は、言語情報が修正不可能に提供され得る。さらに、原文ファイル登録画面2030は、原文ファイルが登録され原文データが抽出された以降は、再び新たな原文ファイルを登録できないように提供され得る。この場合、ユーザが新しい原文ファイルを登録するためには、新たなケース情報を入力して、新しいケースとして第2サービスを利用しなければならない。
【0595】
本実施例においては、原文ファイル登録画面2030がケース管理画面2010の一部として提供されることを例にして説明したが、本発明の思想はこれに限定されない。例えば、原文ファイル登録画面2030は、独立したウェブページで提供されるか、ウェブページに非表示または折り畳み可能な領域で提供されるか、またはポップアップページやウィンドウなどで提供され得る。一例として、原文ファイル登録画面2030は、ケース管理画面2010および原文データ編集画面2100とともに、一連の連続する入力画面を提供するフォームウィザード(form wizard)を構成しても良い。この場合、ケース管理画面2010によってケースの基本情報が入力された後、ユーザが原文ファイルを登録できるように、原文ファイル登録画面2030はケース管理画面2010の次の画面として配置され得る。
【0596】
図25は、図24における特許文書作成アプリケーションの原文データ編集画面の一例を示す図である。
【0597】
図25は、原文データ編集画面2100を例示的に表示する。原文データ編集画面2100の一側には、原文ファイルの内容をそのまま表示する原文データ表示UI2110が提供される。原文データ表示UI2110は、原文ファイルから読み取ったデータをそのまま出力することができ、これによってユーザは、原文データ表示UI2110を原文ファイルに代わる部分として理解し得る。原文データ編集画面2100の他側には、原文データ編集用テキスト入力要素2120が提供される。ユーザは、原文データ編集用テキスト入力要素2120を用いて、原文データを特許文書作成アプリケーションで活用し得る形態に編集し得る。基本的に、原文データ管理部131によって段落および文章の境界が判断され得、原文データ管理部131は、原文データ編集用テキスト入力要素2120に表示されるデータに、段落境界区分子2122および文章境界区分子2124を追加し得る。原文データ管理部131は、ユーザが原文データ編集用テキスト入力要素2120でデータを編集すると、段落境界区分子2122および文章境界区分子2124がそれに対応する位置に自動で追加することができ、これは原文データ編集用テキスト入力要素2120を介してユーザに表示されるので、ユーザがより便利に文章と段落との境界がきちんとつけられているかを把握し得る。
【0598】
図26は、図24における特許文書作成アプリケーションの構成要素選択画面の一例を示す図である。
【0599】
原文データの編集が完了すると、構成要素選択画面2200が提供される。構成要素選択画面2200には、ユーザが構成要素の原文データ内における使い道を確認できる原文データ表示UI2210が提供され得る。原文データ表示UI2210は、ユーザが選択した構成要素をハイライトで表示することができ、当該構成要素が複数の場合はナビゲーション可能にも提供され得る。
【0600】
構成要素選択画面2200には、候補構成要素表示領域2220と保存構成要素表示領域2230とが提供され得る。構成要素抽出部132は、原文データから構成要素を抽出して候補構成要素表示領域2220を介してユーザに提示することができ、ユーザはこれらの中から特許文書作成画面で構成要素として登録して使用しようとするものを選択して、保存構成要素表示領域2230に移動させ得る。候補構成要素表示領域2220と保存構成要素表示領域2230には、相互間のデータ切り替えのための構成要素選択UI2222と構成要素選択解除UI2232が提供され得る。構成要素選択UI2222と構成要素選択解除UI2232とは、構成要素を1つまたは複数同時に移動できるように実現され得る。
【0601】
この際、候補構成要素表示領域2220には、構成要素名称および対応する識別番号とともに、当該構成要素が原文データで登場する回数も表示され得る。
【0602】
ユーザが構成要素選択画面2200で構成要素選択を完了した後、保存指令を出すと、保存構成要素表示領域2230に入力されている構成要素は、構成要素管理部104によって構成要素として保存され得る。
【0603】
図27は、図24における特許文書作成アプリケーションの特許文書作成画面の一例を示す図である。
【0604】
図27を参照すると、特許文書作成アプリケーションによって出力される第2サービス用特許文書作成画面2000は、第1サービス用特許文書作成画面1000と同様、複数の領域に分けられて構成され得、それぞれの領域には、特許翻訳文を作成する第2サービスを提供するための画面または既設定のコンテンツが配置され得る。
【0605】
第2サービス用特許文書作成画面2000の基本的な構成は、実質的に第1サービス用特許文書作成画面1000と同様に構成され得る。具体的に、第2サービス用特許文書作成画面2000は、複数の領域2000a、2000b、2000c、2000d、2000eを含み、その上側にはヘッダー領域2000fが提供され得る。
【0606】
本実施例においては、第1領域2000aには構成要素管理画面2300が配置され、第2領域2000bには翻訳作成画面2500が配置され、第3領域2000cには翻訳結果画面2600が配置され、第4領域2000dには検索画面2700が配置され、第5領域2000eには図面管理画面が配置されることを例にして説明する。なお、第5領域2000eに配置される図面管理画面は、実質的に図面管理画面1700と同様に提供され得るので、詳細な説明は省略する。その他の領域およびその内部に配置される画面に対する具体的な内容は、図面を参照して後述する。
【0607】
ヘッダー領域2000fには、ヘッダー領域1000fに提供されるケース情報表示領域1001、画面構成設定UI1002、テキスト書式設定UI1004、画面制御UI1005、設定管理画面呼出UI1006、ケース完了処理UI1008、ダウンロードファイル生成UI1009にそれぞれ対応し得るケース情報表示領域2001、画面構成設定UI2002、テキスト書式設定UI2004、画面制御UI2005、設定管理画面呼出UI2006、ケース完了処理UI2008、ダウンロードファイル生成UI2009が提供され得る。ヘッダー領域2000fに提供されるこのような構成要素の特徴は、前述したヘッダー領域1000fの対応する構成要素の特徴と実質的に同一であり、特許文書として特許明細書ではなく特許翻訳文を作成すると言う点にのみ差があるので、詳細な説明は省略する。
【0608】
図27に開示する第2サービス用特許文書作成画面2000の構造において、領域の数、形状、サイズ、および配置は例示的に提供されたものであり、本発明の思想はこれに制限されない。また、各々の領域に配置される画面の種類およびUIの種類もまた、本発明の思想を制限しない。
【0609】
本実施例におけるように、特許文書作成画面が複数の領域に区分して提供され、それぞれの領域に特許翻訳文の作成に必要な画面が配置されると、ユーザは複数のデータを1つの画面で参照しながら特許翻訳文を作成できので、より速く正確に特許翻訳業務を遂行し得る。
【0610】
図28は、図24の特許文書作成アプリケーションの構成要素管理画面および構成要素翻訳登録画面の一例を示す図である。
【0611】
図28(a)は、特許翻訳文の作成に活用され得る構成要素情報を管理し得るように提供される構成要素管理画面2300を例示的に示すものであり、図28(b)は、ユーザが構成要素情報として構成要素に対する翻訳を便利に入力できるように提供された構成要素翻訳作成画面2400を例示的に示すものである。
【0612】
まず、図28(a)を参照すると、構成要素管理画面2300は、入力されている構成要素情報を表示する構成要素表示UI2310と、構成要素翻訳作成画面2400を呼び出せる構成要素翻訳作成画面呼出UI2320と、構成要素選択画面2200aを呼び出せる構成要素選択画面呼出UI2330とを含み得る。構成要素管理画面2300は、第1サービスの構成要素管理画面1100とは異なり、構成要素を管理し得るUIが別途提供される構成要素翻訳作成画面2400または構成要素選択画面2200aに提供され得る。これによりユーザは、他のデータをより容易に参照しながら構成要素に対する翻訳を入力し得る。このような構成は一例に過ぎず、実施例によって構成要素翻訳作成画面2400や構成要素選択画面2200aは、構成要素管理画面2300の一部として提供されても良い。
【0613】
構成要素が1つも登録されていない場合、構成要素管理画面2300は、図7(a)と同様、構成要素の登録を誘導する文句および構成要素翻訳作成画面2400を呼び出せるUIを含み得る。
【0614】
構成要素表示UI2310は、構成要素表示UI1130と同様、タイトル領域2312とコンテンツ領域2314とを含み得る。構成要素表示UI2310は、特許翻訳文作成のために提供されるものなので、登場回数などの表示は省略され得る。本実施例において、第2サービスにおける構成要素は、構成要素の原文情報と翻訳情報とを含み得、コンテンツ領域2314には、構成要素原文2316と構成要素翻訳2318とが表示され得る。この際、構成要素翻訳2318は、構成要素原文2316とは異なる書式で表現され、ユーザが翻訳であることを容易に認識できるようにし得る。構成要素翻訳2318は、翻訳が入力されていない構成要素では省略され得る。
【0615】
構成要素原文2316は、構成要素原文名称2316aと構成要素原文識別符号2316bとから構成され得、構成要素翻訳2318は、構成要素翻訳名称2318aと構成要素翻訳識別符号2318bとから構成され得る。本実施例においては、互いに対応する翻訳であることをユーザが容易に認識できるように、構成要素原文名称2316aと構成要素翻訳名称2318aとが上下方向に並んで配置され、構成要素原文識別符号2316bと構成要素翻訳識別符号2318bとが、その横で上下方向に並んで配置されることを例にして示した。このような構成要素表示UI2310の構成は一例に過ぎず、実施例によって異なって提供され得る。
【0616】
構成要素翻訳作成画面呼出UI2320と構成要素選択画面呼出UI2330とは、ボタン形態で提供されるUIであり得、ユーザがこれをクリックすると、構成要素を管理し得る構成要素翻訳作成画面2400または構成要素選択画面2200aが呼び出され得る。構成要素翻訳作成画面2400や構成要素選択画面2200aは、ポップアップウィンドウやモーダルウィンドウの形態で表示され得る。
【0617】
図28(a)では、一部の構成要素に対してのみ翻訳が入力されており、他の構成要素については翻訳が入力されていないことを例にして示した。この場合、ユーザは構成要素翻訳作成画面呼出UI2320を介して構成要素翻訳作成画面2400を呼び出して、それぞれの構成要素に対する翻訳を入力し得る。
【0618】
一方、他の実施例として、前述のように構成要素選択画面2200で複数の構成要素が選択され、選択された構成要素が構成要素管理部104によって一括入力される場合、構成要素管理部104は、翻訳単語帳保存部275で構成要素原文名称にマッチするデータや、機械翻訳提供部236による機械翻訳結果を、構成要素の翻訳として予め入力することもできる。この場合、多くの構成要素について、いちいち構成要素の翻訳をすべて再入力する手間を減らせる。
【0619】
図28(b)を参照すると、構成要素翻訳作成画面2400は、構成要素およびその翻訳の入力、修正、削除などの管理動作を実行し得る構成要素翻訳管理UI2410と、翻訳単語帳検索結果を表示する翻訳単語帳表示UI2420と、機械翻訳を参照できるようにする単語機械翻訳表示UI2430と、第3者が提供する他のウェブサイトにおける検索結果を参照できるようにする外部リンク提供UI2440と、原文データ内における構成要素の使い道を確認できるようにする原文データ表示領域2450と、他の特許文書の翻訳結果を参照できるようにする第2翻訳例検索画面2460とを含み得る。
【0620】
構成要素翻訳管理UI2410は、構成要素の原文データを入力し得る構成要素原文名称入力要素2412と構成要素原文識別符号入力要素2413、当該構成要素の翻訳データを入力し得る構成要素翻訳名称入力要素2414と、構成要素翻訳識別符号入力要素2415とを含み得る。構成要素原文名称入力要素2412、構成要素原文識別符号入力要素2413、構成要素翻訳名称入力要素2414、構成要素翻訳識別符号入力要素2415は、すべてテキスト入力要素であるものとして示しているが、本発明の思想はこれに限定されない。
【0621】
また、構成要素翻訳管理UI2410は、指令入力要素1116と類似に、構成要素翻訳管理UI2410に入力されたデータを初期化したり、保存または修正したり、削除したりし得る指令を出せるボタンなどのUIを提供する指令入力要素2416を含み得る。指令入力要素2416の構成および機能は、指令入力要素1116と同様に提供され得るので、詳細な説明は省略する。
【0622】
一方、構成要素翻訳管理UI2410には、構成要素原文データをキーワードとする検索結果を呼び出す指令を出せる検索ボタンなどの検索UI2418が含まれ得る。
【0623】
ユーザが検索UI2418を用いて検索指令を出すと、構成要素原文名称入力要素2412に入力されている構成要素原文名称をキーワードにして、単語帳検索、機械翻訳検索、原文データ内における検索、第2翻訳例検索が実行され、構成要素翻訳作成画面2400に提供され得る。
【0624】
具体的に、翻訳単語帳表示UI2420には、翻訳単語帳保存部275に保存されたデータのうち、言語情報選択UI2014で入力された言語情報に基づいた単語帳検索結果が提供され得る。本実施例においては、第2言語がハングルで第1言語が英語なので、韓英単語帳データの検索結果が提供され得る。
【0625】
また、単語機械翻訳表示UI2430には、構成要素原文名称入力要素2412に入力されたデータを入力値として、機械翻訳提供部136によって提供される機械翻訳結果値が出力され得る。そのために、単語機械翻訳表示UI2430には、出力のためのテキスト入力要素が提供されても良い。前述のように、機械翻訳提供部136は、第3者が提供する機械翻訳サービスを活用しても良い。機械翻訳を実行するために構成要素原文名称入力要素2412に入力されたデータは、特許文書作成サーバー20に送られても良く、特許文書作成サーバー20に提供された機械翻訳エンジンによる翻訳結果が特許文書作成装置10に再度送られても良い。
【0626】
また、外部リンク提供UI2440は、他のウェブサイトで構成要素原文名称入力要素2412が入力されたデータをキーワードにした検索結果をユーザが便利に確認できるように、他のウェブサイトへアクセスし得るハイパーリンクが挿入されたボタンなどのUIを含み得る。この際、それぞれのボタンに割り当てられたハイパーリンクには、検索サイトのURLと構成要素原文名称入力要素2412に入力されたデータとが検索キーワード変数値で含まれ得、ユーザが各ボタンをクリックすると、当該サイトにて構成要素原文名称入力要素2412で検索した結果がすぐに出力され得る。外部リンク提供UI2440によって呼び出される画面は、ポップアップウィンドウやモーダルウィンドウで出力され得る。外部リンク提供UI2440によって提供されるリンクには、語学辞書や一般検索サイトおよび有料特許情報データベースサイトが含まれ得る。
【0627】
原文データ表示領域2450は、構成要素原文名称入力要素2412に入力された構成要素が原文データ内でどのように使用されているかを参照するために、原文データの内容を表示し得る。本実施例においては、原文データ表示領域2450の内容として、原文データ編集用テキスト入力要素2120によって編集された原文データが表示されることを例にして図示したが、編集前の原文データがそのまま表示されても良い。原文データ表示領域2450は、構成要素原文名称入力要素2412に入力されたデータにマッチするテキストに既設定の書式を適用して、他のテキストと区別して認識されるようにし得る。また、原文データ表示領域2450は、構成要素原文名称入力要素2412に入力されたデータにマッチするテキストが複数の場合、それぞれの位置にすぐ移動し得るナビゲーションUIを含んでも良い。
【0628】
一方、第2翻訳例検索画面2460は、他の特許文書の翻訳結果である第2翻訳例をユーザに提供し得る。具体的に、特許翻訳実務においては、辞書的な翻訳では技術的意味が明確に伝わらない場合がしばしば発生し、この場合、既存の特許文書の翻訳例を参照した翻訳が行われている。本実施例においては、ユーザが検索UI2418を介して検索指令を出すと、第2翻訳例検索部235において第2原文保存部273および第2翻訳文保存部274に保存されたデータのうち、構成要素原文名称入力要素2412に入力されたデータに対応するデータを照会し、その結果を構成要素翻訳作成画面2400に提供し得る。
【0629】
この際、第1言語と第2言語とに基づいた翻訳は、両方向にいずれも可能なので、第2翻訳例検索画面2460には、第1言語と第2言語との間における翻訳方向を選択し得る翻訳方向選択UI2462が提供され得る。
【0630】
第2翻訳例検索部235による検索結果は、第2翻訳例表示領域2464に表示され得、原文文献番号、翻訳文文献番号、出願人、原文データ、翻訳データなどが1つの翻訳単位として表示され得る。
【0631】
実施例によって、前記各々の画面で活用される検索キーワードは、構成要素原文名称入力要素2412に入力された原文データだけでなく、構成要素翻訳名称入力要素2414に入力された翻訳データであっても良い。
【0632】
ユーザは、構成要素の翻訳入力の際、前記のような翻訳単語帳表示UI2420、単語機械翻訳表示UI2430、外部リンク提供UI2440、原文データ表示領域2450、第2翻訳例検索画面2460などを1つの画面ですべて参照できるので、構成要素の翻訳を迅速かつ正確に決定して入力し得る。特に、このような参照データが、検索UI2418による一度の検索指令によってすべて照会され得るので、使いやすさは大幅に向上され得る。
【0633】
構成要素翻訳管理UI2410による構成要素情報の入力は、構成要素管理部104によって構成要素情報保存部143に保存され得る。この場合、自動補完リスト生成部105は、構成要素管理部104による構成要素情報の変更に対応して自動補完のためのデータセットを更新し得る。そのために、構成要素管理部104は、構成要素情報変更に対応するイベント発生時、これを自動補完リスト生成部105に伝送し得る。データセットの更新は、前述の構成要素管理画面1100におけるものと同様に実現され得るので、詳細な説明は省略する。
【0634】
この際、自動補完リスト生成部105は、翻訳を提供する第2サービスの特殊性を考慮して、自動補完データセットの構成要素項目が構成要素翻訳名称と構成要素翻訳識別符号とからなるようにし得る。また、自動補完リスト生成部105は、構成要素翻訳識別符号がある場合でも、構成要素翻訳名称のみからなる構成要素項目をさらに追加することもできる。例えば、構成要素管理部104によって構成要素情報として「特許文書作成システム」、「1」、「system for drafting patent document」、「1」などが入力された場合、自動補完リスト生成部105は構成要素項目として「system for drafting patent document 1」、「system for drafting patent document」を生成してデータセットに含められる。
【0635】
また、テキスト入力要素管理部106は、構成要素管理部104による構成要素情報の変更に対応して、前述のようにテキスト入力要素に入力されている自動補完テキストまたは自動補完ブロックを更新し得る。
【0636】
図29は、図24における特許文書作成アプリケーションの構成要素管理画面で呼び出された構成要素選択画面の一例を示す図である。
【0637】
構成要素翻訳作成画面2400で呼び出される構成要素選択画面2200aは、実質的に構成要素選択画面2200と同様に構成され得る。つまり、構成要素選択画面2200aは、原文データ表示UI2210aと候補構成要素表示領域2220aと保存構成要素表示領域2230aとを含み得、候補構成要素表示領域2220aと保存構成要素表示領域2230aとは、それぞれ構成要素選択UI2222aと構成要素選択解除UI2232aとを備え得る。
【0638】
この際、保存構成要素表示領域2230aには、構成要素管理部104によって管理されている構成要素リストが表示され得、これらのうち翻訳が入力されている構成要素は、翻訳も一緒に表示され得る。構成要素選択画面2200aにおいても、保存構成要素表示領域2230aから候補構成要素表示領域2220aにデータを移動させて、当該データを構成要素リストから外すこともできるものの、翻訳が入力された構成要素は、候補構成要素表示領域2220aへの移動が制限され得る。
【0639】
構成要素選択画面2200aにおいても、ユーザは、構成要素として登録しようとする構成要素を保存構成要素表示領域2230aに移してから保存指令を出すことができ、それに応じて保存構成要素表示領域2230aに含まれているデータが構成要素管理部104によって構成要素として登録され得る。
【0640】
この際、前述のように翻訳が登録されていない構成要素については、一括して機械翻訳などを活用して翻訳を登録させ得る。
【0641】
図30は、図24における特許文書作成アプリケーションによって実現される自動補完機能の一例を示す図である。
【0642】
図30は、図31の翻訳単位ユニット2520を例示的に表現しており、テキスト入力要素2060を介して提供される自動補完機能は、実質的に図8および図9等に表現されているテキスト入力要素1060による自動補完と同様に提供され得る。つまり、テキスト入力要素管理部106は、自動補完キーワード2064に基づいて自動補完リスト生成部105で生成された自動補完リスト2066を画面に表示することができ、ユーザの選択に応じて自動補完キーワード2064が自動補完ブロック2062に変更され、自動補完が行われ得る。
【0643】
ただし、第2サービスでは、構成要素の翻訳を基礎とした自動補完データセットが生成され得る。この場合、構成要素翻訳が入力されていない構成要素は、自動補完データセットに含まれなくて良い。
【0644】
また、第2サービスでは、全体的にデータ整合性の足りない原文データに対する翻訳を実行するものなので、自動補完のためのキー入力組合を第1サービスの場合よりもさらに多様に提供し得る。例えば、キー入力組合によって、識別符号の省略、単数/複数の変換、大文字/小文字の変換などをさらに多様に提供し得る。
【0645】
図31は、図24における特許文書作成アプリケーションの翻訳作成画面の一例を示す図である。
【0646】
図31を参照すると、翻訳作成画面2500は、ページ移動UI2502を含み得る。1つのページは1つの段落に対応され得る。
【0647】
ページ移動UI2502は、ページ単位で分けられた段落を移動するために提供される。ユーザがスクロールするかボタンをクリックすると、下側の画面に表示された段落データが変わる。
【0648】
翻訳表示切替UI2504は、翻訳単位ユニット2520に表示された原文データの表示を切り替えるものであって、構成要素表示切替部133によってその機能が実現され得る。
【0649】
ページ領域2510は、該当ページに対応する段落の識別コードを示し得る。1ページは一つの段落領域に対応され得る。
【0650】
翻訳単位ユニット2520は、翻訳単位として1つの文章を翻訳するための構成である。
【0651】
翻訳単位ユニット2520は、原文データ表示領域2522と、原文データ挿入UI2523と、翻訳作成テキスト入力要素2524と、機械翻訳領域呼出UI2525と、第1翻訳例検索UI2526と、第2翻訳例検索UI2527と、翻訳完了処理UI2528とを含み得る。
【0652】
原文データ表示領域2522のデータは、翻訳表示切替UI2504によって翻訳表示と構成要素表示とが相互切り替えられて表示され得る。これによりユーザは、自分が使い慣れた言語に基づいて翻訳を行うことができる。
【0653】
原文データ挿入UI2523をクリックすると、原文データ表示領域2522のデータが表示された状態のまま翻訳作成テキスト入力要素2524に入力される。これにより、翻訳入力時間を短縮し得る。
【0654】
翻訳作成テキスト入力要素2524はテキスト入力要素として、テキスト入力要素管理部106によって自動補完機能が使用され得る。
【0655】
機械翻訳領域呼出UI2525を押すと、図32の機械翻訳領域2530が翻訳単位ユニット2520の内部または翻訳単位ユニット2520と隣接して拡張される。したがって、ユーザは、翻訳しようとする文章の機械翻訳結果を一目で参照しながら翻訳することができる。
【0656】
第1翻訳例検索UI2526は、原文データ表示領域2522のデータに基づいて第1翻訳例を検索し、第1翻訳例検索画面2600aに出力されるようにする。第2翻訳例検索UI2527は、原文データの表示領域2522のデータに基づいて第1翻訳例を検索して、第1翻訳例検索画面2600aに出力されるようにする。この際、第1翻訳例と第2翻訳例の検索結果は文章対文章の類似度比較による結果であり得る。
【0657】
翻訳完了処理UI2528をクリックすると、翻訳作成テキスト入力要素2524に入力された結果を該当文章に対する翻訳結果として確定し得る。ユーザが翻訳完了処理UI2528を再度クリックして完了状態を解除すると、翻訳作成テキスト入力要素2524は再び編集可能に提供され得る。
【0658】
実施例によって、翻訳作成画面2500は、段落単位のページで構成されず、原文データ全体が1つまたは既設定のページにすべて表示されるように構成されても良い。
【0659】
図31(a)は、原文データが段落ごとにページ区分されており、1つの段落ページに一以上の文章が翻訳単位ユニットとして提供されていることを示す。
【0660】
図31(b)は、原文データが翻訳表示に切り替えられている状態を示し、切り替えられた状態の原文データが翻訳作成テキスト入力要素2524にセットされ得ることを示している。また、翻訳が完了した状態の翻訳単位ユニット2520が、他の領域と区別できる形態で表示されることも開示されている。
【0661】
図32は、図31の翻訳作成画面が機械翻訳サービスを提供する画面の一例を示す図である。
【0662】
図32を参照すると、ユーザが機械翻訳領域呼出UI2525をクリックすると、機械翻訳領域2530が表示され得る。もう一度機械翻訳領域呼出UI2525をクリックすると、機械翻訳領域2530が非表示となり得る。
【0663】
機械翻訳領域2530は、翻訳作成テキスト入力要素2524に隣接して配置され、ユーザが一目で機械翻訳の内容を確認し得る。
【0664】
この際、機械翻訳領域2530は、機械翻訳要請テキスト入力要素2532と、機械翻訳結果テキスト入力要素2534とを含み得る。機械翻訳要請テキスト入力要素2532と機械翻訳結果テキスト入力要素2534とは、それぞれユーザがデータを編集できるように提供され得、ユーザはデータを変更しながら機械翻訳結果を照会し得る。リフレッシュUI2536は、機械翻訳結果を読み込み直すUIである。
【0665】
ユーザが機械翻訳領域呼出UI2525をクリックすると、原文データ表示領域2522に基づいて機械翻訳が行われ、翻訳表示に切り替わった状態であれば、その状態のままで機械翻訳を行う。機械翻訳エンジンは、翻訳表示はすでにその目的言語で翻訳されたものだからそのまま活用するので、原文データをそのまま機械翻訳に使用するよりも、相対的に正確な翻訳が実行され得る。
【0666】
この際、ユーザは、機械翻訳結果挿入UI2538を用いて、機械翻訳結果テキスト入力要素2534の結果を翻訳作成テキスト入力要素2524に入力し得る。この際、機械翻訳結果挿入UI2538のデータのうち、自動補完リストに対応するデータは、自動補完テキストまたは自動補完ブロック2062に変換され、翻訳作成テキスト入力要素2524にセットされ得る。それにより、ユーザが翻訳作成テキスト入力要素2524に別途テキスト入力をしなくても、自動補完入力処理がなされたような結果が翻訳作成テキスト入力要素2524に入力され得る。このように、機械翻訳結果テキスト入力要素2534のデータが入力され生成された自動補完ブロック2062も、基本的な自動補完ブロック2062としての機能をすべて有し得る。
【0667】
図33は、図24における特許文書作成アプリケーションの翻訳結果画面および第1翻訳例検索画面の一例を示す図である。
【0668】
図33を参照すると、符号2600は翻訳結果画面であり、符号2610は段落表示領域であり、符号2612は段落識別コード表示領域であり、符号2620は翻訳単位表示領域であり、符号2622は原文表示領域であり、符号2624は翻訳表示領域であり、符号2600aは第1翻訳例検索画面であり、符号2610aは段落表示領域であり、符号2620aは翻訳単位表示領域であり、符号2622aは原文表示領域であり、符号2624aは翻訳表示領域である。
【0669】
翻訳結果画面2600には、翻訳完了処理UI2528によって翻訳完了処理された文章が翻訳単位ごとに表示され得る。
【0670】
第1翻訳例検索画面2600aは、翻訳結果画面2600が切り替えられて提供され得、第1翻訳例検索UI2526の選択に応じて該当文章と類似の第1翻訳例を検索して出力し得る。図面の結果は、「図2図1の特許文書作成装置と特許文書作成サーバーの構成を概略的に示す図である。」の第1翻訳例を検索したときに表示され得る画面の例示である。
【0671】
図34は、図24における特許文書作成アプリケーションの検索画面の一例を示す図である。
【0672】
図34を参照すると、符号2700は検索画面であり、符号2710は検索UIであり、符号2720は翻訳単語帳表示領域であり、符号2730は単語機械翻訳表示領域であり、符号2740は外部リンク提供UIであり、符号2760は第2翻訳例検索画面であり、符号2762は翻訳方向選択UIであり、符号2764は第2翻訳例表示領域である。
【0673】
検索画面2700の構成要素は、図28の翻訳単語帳表示UI2420、単語機械翻訳表示UI2430、外部リンク提供UI2440、第2翻訳例検索画面2460と実質的に同様に動作し得る。この際、第2翻訳例検索画面2760は、第2翻訳例検索UI2527の選択に応じて、該当文章と類似の第2翻訳例を検索して出力し得る。
【0674】
図35は、図24における特許文書作成アプリケーションを介して特許文書を作成した後ダウンロードし得るダウンロードファイルの一例を示す図である。
【0675】
図35を参照すると、特許文書作成アプリケーションを介して作成された特許翻訳文は、ダウンロードファイル生成部109によってダウンロード可能なファイル形式で提供され得る。本実施例においては、「Word」ファイル形式でダウンロードされたファイルを例示的に示した。
【0676】
ダウンロードファイルには、原文データに対する翻訳データだけではなく、図35(a)に示されたような構成要素翻訳リストも一緒に提供され得る。特許翻訳の特性上、特許文書作成アプリケーションを使用するユーザに業務を依頼した依頼人は一般的に構成要素の翻訳について慎重に検討することができ、そのためにダウンロードファイル生成部109は、ダウンロードファイルに構成要素翻訳リストを含め得る。
【0677】
また、図35(b)に示されたように、ダウンロードファイルに含まれる翻訳データは、特許文書作成画面で表示されるものと同様に、自動補完テキストまたは自動補完ブロックが他のテキスト部分と区別可能に表示され得る。これにより、特許文書の可読性が大幅に向上され得るので、ユーザおよび依頼人の満足度が向上され得る。
【0678】
一方、図面により説明されてはいないが、第2サービス用特許文書作成画面2000の設定画面は、図22に示された設定管理画面1900と同様に提供され得る。この際、第2サービス用特許文書作成画面2000の設定画面には、翻訳作成画面2500を本実施例において示したように、段落単位で区分したページのように分割して構成するか、1ページまたは既設定の数のページで構成するかなどを選択し得るUIが提供されても良い。
【0679】
前述のように、図5図35に関連して説明された内容は、特許文書作成アプリケーションがウェブアプリケーションとして提供されることを例にして記述されたものであり、本発明の思想はこれに限定されず、特許文書作成アプリケーションの特性に応じて、それぞれの構成要素の具体的な特徴は異なって適用され得る。
【0680】
以上で説明した本発明による実施例は、コンピュータ上で様々な構成要素により実行され得るコンピュータプログラムの形態で実現され得、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータにより読み取り可能な媒体に記録され得る。
【0681】
コンピュータ読み取り可能媒体は、プログラム指令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含み得る。媒体に記録されるプログラム指令は、前述の実施例のために特別に設計され構成されたものか、またはコンピュータソフトウェア当業者に公知され使用可能なものであり得る。コンピュータ読み取り可能記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク、および磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDなどの光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体(magneto-optical media)、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのような、プログラム指令を保存して実行するよう特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム指令の例としては、コンパイラによって作られるもののような機械語コード、インタプリタなどを用いてコンピュータにより実行され得る高級言語コードを含む。また、前述のハードウェア装置は、実施例の動作を実行するために一以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成され得、その逆も同様である。
【0682】
また、本発明の実施例のソフトウェアは、コンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、指令(instruction)、またはこれらのうちの一以上の組合を含むことができ、所望通りに動作するように処理装置を構成するか、独立してまたは結合的に(collectively)処理装置に指令を出し得る。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置によって解釈されるか、処理装置に指令またはデータを提供するために、あるタイプの機械、構成要素(component)、物理的装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ保存媒体または装置、あるいは伝送される信号波(signal wave)に永久的に、または一時的に具体化(embody)され得る。ソフトウェアは、ネットワークで接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で保存されたり、実行されたりもし得る。ソフトウェアおよびデータは、一以上のコンピュータ読み取り可能記録媒体に保存され得る。
【0683】
また、本発明の実施例は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組合により実現され得る。例えば、実施例において説明した装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または指令(instruction)を実行し応答し得る他の任意の装置とともに、一以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現され得る。
【0684】
以上、本発明の実施例による特許文書作成装置、方法、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体、サーバーおよびシステムを具体的な実施形態として説明したが、これは例示に過ぎないものであり、本発明はこれに限定されないものであって、本明細書に開示された基礎思想に基づく最も広い範囲を有するものと解釈されるべきである。当業者は、開示された実施形態を組合、置換して適示されていない形状のパターンを実施し得るが、これもまた本発明の範囲を逸脱しないものである。加えて、当業者は本明細書に基づいて開示された実施形態を容易に変更または変形することができ、このような変更または変形も本発明の権利範囲に属することは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0685】
本発明は特許業界で利用可能である。
図1
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