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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092951
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/30 20060101AFI20220616BHJP
   F21V 9/14 20060101ALI20220616BHJP
   F21V 9/40 20180101ALI20220616BHJP
   G02B 27/01 20060101ALI20220616BHJP
   G02B 27/28 20060101ALI20220616BHJP
   G02B 5/18 20060101ALI20220616BHJP
   G02C 5/04 20060101ALI20220616BHJP
   G02B 5/02 20060101ALI20220616BHJP
【FI】
G02B5/30
F21V9/14
F21V9/40 400
G02B27/01
G02B27/28 Z
G02B5/18
G02C5/04
G02B5/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020205971
(22)【出願日】2020-12-11
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 ルウ
(72)【発明者】
【氏名】兵頭 洋祐
(72)【発明者】
【氏名】岡 真一郎
【テーマコード(参考)】
2H042
2H149
2H199
2H249
【Fターム(参考)】
2H042BA02
2H042BA03
2H042BA20
2H149AA21
2H149DA01
2H149DA02
2H149DA12
2H149DB13
2H149FC06
2H149FC10
2H149FD12
2H199AB12
2H199AB29
2H199AB52
2H199DA03
2H199DA15
2H199DA18
2H199DA20
2H199DA25
2H199DA34
2H249AA02
2H249AA12
2H249AA55
2H249AA61
2H249AA64
(57)【要約】
【課題】偏光方向が揃った照明光を生成できる照明装置を提供する。
【解決手段】本実施形態の照明装置は、発光領域を有する光源と、前記発光領域と対向する第1液晶素子と、前記第1液晶素子と対向する第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面と、を有する第2液晶素子と、前記第2主面に配置され、面内に第1光軸を有する第1位相差層と、前記第2主面に配置され、前記第1位相差層に隣接し、面内に前記第1光軸と直交する第2光軸を有する第2位相差層と、前記第1位相差層及び前記第2位相差層に対向する拡散層と、を備え、前記第1液晶素子及び前記第2液晶素子の各々は、複数の液晶分子を有し、前記液晶分子の配向方向が面内で連続的に変化した状態で硬化している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光領域を有する光源と、
前記発光領域と対向する第1液晶素子と、
前記第1液晶素子と対向する第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面と、を有する第2液晶素子と、
前記第2主面に配置され、面内に第1光軸を有する第1位相差層と、
前記第2主面に配置され、前記第1位相差層に隣接し、面内に前記第1光軸と直交する第2光軸を有する第2位相差層と、
前記第1位相差層及び前記第2位相差層に対向する拡散層と、を備え、
前記第1液晶素子及び前記第2液晶素子の各々は、複数の液晶分子を有し、前記液晶分子の配向方向が面内で連続的に変化した状態で硬化している、照明装置。
【請求項2】
前記拡散層は、
前記第1位相差層と対向する第1拡散領域と、
前記第2位相差層と対向する第2拡散領域と、
前記第1拡散領域と前記第2拡散領域との間に位置し、前記第1位相差層と前記第2位相差層との境界を含む領域に対向する第3拡散領域と、を有し、
前記第3拡散領域のヘイズは、前記第1拡散領域のヘイズ、及び、前記第2拡散領域のヘイズより高い、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記拡散層は、前記第1位相差層と前記第2位相差層との境界に沿って延出した帯状に形成されている、請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
さらに、前記第1位相差層と前記拡散層との間に位置する第1プリズム、及び、前記第2位相差層と前記拡散層との間に位置する第2プリズムを有するプリズムシートを備え、
前記第1プリズムの断面形状は、前記第2プリズムの断面形状と対称である、請求項1に記載の照明装置。
【請求項5】
さらに、第1面、及び、前記第1面の反対側の第2面を有する透明な基材を備え、
前記第1液晶素子は、前記第1面に配置され、
前記第2液晶素子は、前記第2面に配置されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1位相差層及び前記第2位相差層は、第1方向に並び、
前記第1液晶素子の前記第1方向に沿った幅は、前記発光領域の前記第1方向に沿った幅の1倍以上である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第2液晶素子の前記第1方向に沿った幅は、前記発光領域の前記第1方向に沿った幅の2倍以上である、請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記第1位相差層及び前記第2位相差層の各々の前記第1方向に沿った幅は、同等であり、且つ、前記発光領域の前記第1方向に沿った幅の1倍以上である、請求項6または7に記載の照明装置。
【請求項9】
前記第1液晶素子、前記第2液晶素子、前記第1位相差層、及び、前記第2位相差層の各々の前記第1方向に直交する第2方向に沿った幅は、前記発光領域の前記第2方向に沿った幅の1倍以上である、請求項6乃至8のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項10】
光源と、
第1液晶素子と、
第1領域及び第2領域を有する第2液晶素子と、
第1位相差層と、
前記第1位相差層に隣接する第2位相差層と、を備え、
前記第1液晶素子は、前記光源からの出射光のうち、第1円偏光を前記第1領域に向けて回折し、第1円偏光とは逆回りの第2円偏光を前記第2領域に向けて回折し、
前記第2液晶素子は、前記第1領域において第1円偏光を第2円偏光に変換するとともに前記第1位相差層に向けて回折し、前記第2領域において第2円偏光を第1円偏光に変換するとともに前記第2位相差層に向けて回折し、
前記第1位相差層は、第2円偏光を直線偏光に変換し、
前記第2位相差層は、第1円偏光を直線偏光に変換し、
前記第1位相差層の透過光である直線偏光の偏光方向は、前記第2位相差層の透過光である直線偏光の偏光方向とほぼ平行である、照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置の一例として、車両のフロントシールドに画像を投影するヘッドアップディスプレイが知られている。表示装置が液晶表示装置である場合、液晶パネルを照明する照明装置が必要となる。照明装置から出射される照明光には、輝度の均一性が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-38279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態の目的は、偏光方向が揃った照明光を生成できる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態の照明装置は、
発光領域を有する光源と、前記発光領域と対向する第1液晶素子と、前記第1液晶素子と対向する第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面と、を有する第2液晶素子と、前記第2主面に配置され、面内に第1光軸を有する第1位相差層と、前記第2主面に配置され、前記第1位相差層に隣接し、面内に前記第1光軸と直交する第2光軸を有する第2位相差層と、前記第1位相差層及び前記第2位相差層に対向する拡散層と、を備え、前記第1液晶素子及び前記第2液晶素子の各々は、複数の液晶分子を有し、前記液晶分子の配向方向が面内で連続的に変化した状態で硬化している。
【0006】
本実施形態の照明装置は、
光源と、第1液晶素子と、第1領域及び第2領域を有する第2液晶素子と、第1位相差層と、前記第1位相差層に隣接する第2位相差層と、を備え、前記第1液晶素子は、前記光源からの出射光のうち、第1円偏光を前記第1領域に向けて回折し、第1円偏光とは逆回りの第2円偏光を前記第2領域に向けて回折し、前記第2液晶素子は、前記第1領域において第1円偏光を第2円偏光に変換するとともに前記第1位相差層に向けて回折し、前記第2領域において第2円偏光を第1円偏光に変換するとともに前記第2位相差層に向けて回折し、前記第1位相差層は、第2円偏光を直線偏光に変換し、前記第2位相差層は、第1円偏光を直線偏光に変換し、前記第1位相差層の透過光である直線偏光の偏光方向は、前記第2位相差層の透過光である直線偏光の偏光方向とほぼ平行である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態に係る表示装置DSPの一例を示す図である。
図2図2は、図1に示した照明装置ILの第1実施形態を示す図である。
図3図3は、図2に示した第1液晶素子21の一例を示す断面図である。
図4図4は、図3に示した液晶層LC1における配向パターンの一例を模式的に示す平面図である。
図5図5は、図2に示した第2液晶素子22の一例を示す断面図である。
図6図6は、照明装置ILの光学作用を説明するための図である。
図7図7は、図1に示した照明装置ILの第2実施形態を示す図である。
図8図8は、図7に示した拡散層4を示す図である。
図9図9は、図1に示した照明装置ILの第3実施形態を示す図である。
図10図10は、図9に示したプリズムシート5の一例を示す図である。
図11図11は、変形例を説明するための図である。
図12図12は、照明装置ILを構成する各部材の寸法関係を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
なお、図面には、必要に応じて理解を容易にするために、互いに直交するX軸、Y軸、及び、Z軸を記載する。X軸に沿った方向をX方向または第1方向と称し、Y軸に沿った方向をY方向または第2方向と称し、Z軸に沿った方向をZ方向または第3方向と称する。X軸及びY軸によって規定される面をX-Y平面と称し、X軸及びZ軸によって規定される面をX-Z平面と称する。X-Y平面を見ることを平面視という。
【0010】
図1は、本実施形態に係る表示装置DSPの一例を示す図である。図1に示す例の表示装置DSPは、車両等のフロントシールドを投影面(スクリーン)100として利用するヘッドアップディスプレイである。なお、投影面100は、フロントシールドそのものに限定されるものではなく、他のコンバイナーであってもよい。
【0011】
表示装置DSPは、照明装置ILと、液晶パネルPNLと、偏光板PLと、光学系OPと、凹面鏡CMと、を備えている。液晶パネルPNLは、照明装置ILと偏光板PLとの間に配置されている。偏光板PLは、液晶パネルPNLに接着されている。光学系OPは、偏光板PLと凹面鏡CMとの間に配置された少なくとも1つの平面鏡を有している。凹面鏡CMは、光学系OPと投影面100との間に配置されている。
【0012】
照明装置ILは、後述するが、照明光として、偏光方向が揃った直線偏光を出射するように構成されている。つまり、液晶パネルPNLは、直線偏光である照明光によって照明される。このため、照明装置ILと液晶パネルPNLとの間の偏光板を省略することができる。
【0013】
液晶パネルPNLは、照明装置ILからの照明光を選択的に透過して画像を表示するように構成されている。光学系OPは、偏光板PLを透過した表示光を凹面鏡CMに導く。凹面鏡CMは、表示光を投影面100に投影する。表示装置DSPを利用するユーザ200は、投影面100の前方に虚像201を視認することができる。
【0014】
《第1実施形態》
図2は、図1に示した照明装置ILの第1実施形態を示す図である。照明装置ILは、光源1と、第1液晶素子21と、第2液晶素子22と、第1位相差層31と、第2位相差層32と、拡散層4と、を備えている。
【0015】
光源1は、照明光を出射する発光領域1Aを有している。第1液晶素子21は、第3方向Zにおいて発光領域1Aと間隔を置いて対向している。第2液晶素子22は、第3方向Zにおいて第1液晶素子21と間隔を置いて対向している。第2液晶素子22は、第1液晶素子21と対向する第1主面22Aと、第1主面22Aの反対側の第2主面22Bと、を有している。
【0016】
第1位相差層31及び第2位相差層32は、第2主面22Bに配置されている。第1位相差層31は、第1方向Xにおいて第2位相差層32に隣接している。図2に示す例では、第1位相差層31は第2主面22Bのうちの左側半分を覆うように配置され、第2位相差層32は第2主面22Bのうちの右側半分を覆うように配置されている。一例では、第1位相差層31及び第2位相差層32は、第2主面22Bに接着されている。
【0017】
また、第1位相差層31は面内に第1光軸AX1を有し、第2位相差層32は面内に第2光軸AX2を有している。ここでの面内とは、第1方向X及び第2方向Yによって規定されるX-Y平面と平行な面内に相当する。第1光軸AX1及び第2光軸AX2は、互いに直交する。一例では、第1光軸AX1は第1方向Xに平行であり、第2光軸AX2は第2方向Yに平行である。
【0018】
第1位相差層31及び第2位相差層32は、1/4波長板と同等の機能を有し、透過する光に対して1/4波長の位相差を付与するものである。なお、第1位相差層31及び第2位相差層32は、例えば、少なくとも緑波長の光に対して1/4波長の位相差を付与するものであるが、これに限らない。例えば、第1位相差層31及び第2位相差層32は、としては、赤波長、緑波長、及び、青波長の各々の光に対しても略1/4波長の位相差を付与する広帯域型の位相差板を適用することができる。第1光軸AX1及び第2光軸AX2は、例えば遅相軸であるが、進相軸であってもよい。
【0019】
拡散層4は、第3方向Zにおいて第1位相差層31及び第2位相差層32と対向している。図2に示す例では、拡散層4は、第1位相差層31及び第2位相差層32に接着されている。なお、拡散層4は、第1位相差層31及び第2位相差層32から離間していてもよい。
【0020】
第1実施形態においては、拡散層4は、第1拡散領域41と、第2拡散領域42と、第3拡散領域43と、を有している。第1拡散領域41は、第3方向Zにおいて第1位相差層31と対向している。第2拡散領域42は、第3方向Zにおいて第2位相差層32と対向している。第3拡散領域43は、第1方向Xにおいて、第1拡散領域41と第2拡散領域42との間に位置している。また、第3拡散領域43は、第3方向において、第1位相差層31と第2位相差層32との境界33を含む領域に対向している。
【0021】
第3拡散領域43のヘイズは、第1拡散領域41のヘイズ、及び、第2拡散領域42のヘイズのいずれよりも高い。なお、第1拡散領域41のヘイズ、及び、第2拡散領域42のヘイズは、同等である。拡散層4を目視した場合、第3拡散領域43の透明度は、第1拡散領域41及び第2拡散領域42の透明度より低い。
【0022】
なお、第1拡散領域41及び第2拡散領域42に関しては、透過光の偏光度を維持する観点、あるいは、透過光の平行度を維持する観点で、透明度が高いことが望ましい。第1拡散領域41、第2拡散領域42、及び、第3拡散領域43の各々のヘイズは、各領域に含まれる拡散物質(たとえばビーズ)の密度、粒径などで調整することができる。
【0023】
一例では、第1位相差層31及び第2位相差層32が第2主面22Bに接着される際のアライメント精度(あるいは、境界33の位置の第1方向Xに沿ったずれ量の想定範囲)が±100μmである場合、第3拡散領域43の第1方向Xに沿った幅は、例えば200μm以上である。
【0024】
液晶パネルPNLは、第3方向Zにおいて、拡散層4と対向している。図2に示す例では、液晶パネルPNLは、拡散層4から離間しているが、拡散層4に接着されていてもよい。液晶パネルPNLは、第1基板SUB1と、第2基板SUB2と、液晶層LCと、を備えている。液晶層LCは、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間に保持され、シールSEによって封止されている。偏光板PLは、第2基板SUB2に接着されている。拡散層4と第1基板SUB1との間には、偏光板は配置されていない。このため、液晶パネルPNLが拡散層4に接着される場合、第1基板SUB1が拡散層4に接着される。
【0025】
図3は、図2に示した第1液晶素子21の一例を示す断面図である。第1液晶素子21は、基板11と、配向膜AL1と、液晶層(第1液晶層)LC1と、を備えている。基板11は、光を透過する透明基板であり、例えば、透明なガラス板または透明な合成樹脂板によって構成されている。
【0026】
配向膜AL1は、基板11の内面11Aに配置されている。図3に示す例では、配向膜AL1は、基板11に接しているが、配向膜AL1と基板11との間に他の薄膜が介在していてもよい。配向膜AL1は、例えば、ポリイミドによって形成され、X-Y平面に沿った配向規制力を有する水平配向膜である。
【0027】
液晶層LC1は、配向膜AL1の上に配置され、配向膜AL1に接している。なお、液晶層LC1の上に他の透明基材が配置されてもよい。液晶層LC1は、第3方向Zに沿った厚さdLCを有している。液晶層LC1は、第3方向Zに沿って並んだ液晶分子LM1の配向方向が揃ったネマティック液晶を有している。なお、液晶層LC1に用いる液晶は、他の液晶であっても良い。
【0028】
すなわち、液晶層LC1は、複数の液晶構造体LMS1を有している。1つの液晶構造体LMS1に着目すると、液晶構造体LMS1は、その一端側に位置する液晶分子LM11と、その他端側に位置する液晶分子LM12と、を有している。液晶分子LM11の配向方向、及び、液晶分子LM12の配向方向は、ほぼ一致している。また、液晶分子LM11と液晶分子LM12との間の他の液晶分子LM1の配向方向も、液晶分子LM11の配向方向とほぼ一致している。なお、ここでの液晶分子LM1の配向方向とは、X-Y平面における液晶分子の長軸の方向に相当する。
【0029】
また、液晶層LC1において、第1方向Xに沿って隣接する複数の液晶構造体LMS1は、互いに配向方向が異なっている。第2方向Yに沿って隣接する複数の液晶構造体LMS1は、互いに配向方向が揃っている。
【0030】
このような液晶層LC1は、液晶分子LM11及び液晶分子LM12を含む液晶分子LM1の配向方向が固定された状態で硬化している。つまり、液晶分子LM1の配向方向は、電界に応じて制御されるものではない。このため、第1液晶素子21は、配向制御のための電極を備えていない。
【0031】
液晶層LC1の屈折率異方性あるいは複屈折性をΔn(液晶層LC1の異常光に対する屈折率neと常光に対する屈折率noとの差分)としたとき、液晶層LC1のリタデーション(位相差)Δn・dLCは、特定波長λの1/2に設定されている。ここでの特定波長は、例えば、緑波長(550nm)である。
【0032】
図4は、図3に示した液晶層LC1における配向パターンの一例を模式的に示す平面図である。図4には、各液晶構造体に含まれる液晶分子のうち、液晶分子LM11の配向方向が模式的に示されている。
【0033】
第1方向Xに沿って並んだ液晶分子LM11の配向方向は、互いに異なる。つまり、X-Y平面における空間位相は、第1方向Xに沿って異なる。しかも、複数の液晶分子LM11の配向方向は、第1方向Xに沿って連続的に変化している。例えば、液晶分子LM11の各々の配向方向は、第1方向Xに沿って(図の左から右に向かって)、一定角度ずつ変化している。
【0034】
一方、第2方向Yに沿って並んだ液晶分子LM11の配向方向は略一致する。つまり、X-Y平面における空間位相は、第2方向Yにおいて略一致する。
【0035】
再び図3に戻って第1液晶素子21の光学作用について説明する。
第1液晶素子21に対しては、液晶層LC1の側から光が入射する場合もあり得るし、基板11の側から光が入射する場合もあり得る。ここでは、基板11の側から光が入射する場合について説明する。
【0036】
発光領域1Aは、第3方向Zにおいて基板11と対向している。発光領域1Aから出射された照明光L0は、白色であり、無偏光である。照明光L0は、第1液晶素子21の入射光となる。ここでは、照明光L0は、第1液晶素子21の点線で示す法線Nに沿った平行光であるものとする。
【0037】
照明光L0は、第1液晶素子21を透過した後に、第1円偏光CP1及び第2円偏光CP2に分割される。第2円偏光CP2は、第1円偏光CP1とは逆回りの円偏光である。例えば、第1円偏光CP1は左回りの円偏光であり、第2円偏光CP2は右回りの円偏光である。
【0038】
第1円偏光CP1は、回折角θd1をもって回折される。第2円偏光CP2は、回折角θd2をもって回折される。但し、第1円偏光CP1及び第2円偏光CP2は、いずれも白色光であり、赤波長、緑波長、及び、青波長の各々の光を含んでいる。厳密には、各波長の光の回折角は互いに異なる。例えば、第1円偏光CP1に含まれる赤波長の光の回折角は、青波長の光の回折角より大きい。
【0039】
図5は、図2に示した第2液晶素子22の一例を示す断面図である。第2液晶素子22は、第1液晶素子21と同一の構成を有している。すなわち、第2液晶素子22は、基板12と、配向膜AL2と、液晶層(第2液晶層)LC2と、を備えている。基板12は、基板11と同一の透明基板である。配向膜AL2は、配向膜AL1と同一の水平配向膜である。
【0040】
液晶層LC2は、液晶層LC1と同一であり、第3方向Zに沿って並んだ液晶分子LM2の配向方向が揃ったネマティック液晶を有している。液晶層LC2は、複数の液晶構造体LMS2を有している。液晶構造体LMS2は、その一端側に位置する液晶分子LM21と、その他端側に位置する液晶分子LM22と、を有している。液晶分子LM21の配向方向、及び、液晶分子LM22の配向方向は、ほぼ一致している。また、液晶分子LM21と液晶分子LM22との間の他の液晶分子LM2の配向方向も、液晶分子LM21の配向方向とほぼ一致している。なお、液晶層LC2に用いる液晶は、液晶層LC1と同様に、他の液晶であっても良い。
【0041】
液晶層LC2における配向パターンは、図4に示した液晶層LC1における配向パターンと同一である。液晶分子LM2のうち、例えば複数の液晶分子LM21の配向方向は、第1方向Xに沿って連続的に変化している。このような液晶層LC2は、液晶分子LM21及び液晶分子LM22を含む液晶分子LM2の配向方向が固定された状態で硬化している。
【0042】
液晶層LC2の屈折率異方性Δn、及び、液晶層LC2の厚さdLCは、それぞれ液晶層LC1と同一である。このため、液晶層LC2のリタデーションΔn・dLCも、液晶層LC1のリタデーションと同一である。
【0043】
このような第2液晶素子22に対しては、液晶層LC2の上面LCTから光が入射する場合もあり得るし、基板12の外面12Bから光が入射する場合もあり得る。ここでは、基板12の外面12Bから光が入射する場合について説明する。ここでの入射光は、図3に示した第1液晶素子21の透過光(第1円偏光CP1及び第2円偏光CP2)である。これらの入射光は、第2液晶素子22を透過した際にそれぞれ回折される。
【0044】
すなわち、入射光である第1円偏光CP1は、入射角θi1をもって基板12から入射する。この入射角θi1は、図3に示した回折角θd1と同等である。第1円偏光CP1は、第2液晶素子22を透過した後に、法線Nに沿った平行光となり、しかも、第2円偏光CP2に変換される。
【0045】
入射光である第2円偏光CP2は、入射角θi2をもって基板12から入射する。この入射角θi2は、図3に示した回折角θd2と同等である。第2円偏光CP2は、第2液晶素子22を透過した後に、法線Nに沿った平行光となり、しかも、第1円偏光CP1に変換される。
【0046】
図3を参照して説明したように、第2液晶素子22においても、各波長の光の回折角は互いに異なり、例えば、第1円偏光CP1に含まれる赤波長の光の回折角は、青波長の光の回折角より大きい。ここで説明した第2液晶素子22は第1液晶素子21と同一構成であるため、第2液晶素子22の波長分散特性は、第1液晶素子21の波長分散特性と同等である。つまり、第1液晶素子21を透過した各波長の光の回折角の相違は、各波長の光が第2液晶素子22を透過した際にキャンセルされる。このため、第2液晶素子22を透過した光は、第1液晶素子21に入射する前の照明光L0と同等の平行光となる。
【0047】
図5に示した例では、液晶層LC2の上面LCTが第2液晶素子22の第2主面22Bに相当する。この場合、図2に示した第1位相差層31及び第2位相差層32は、上面LCTに配置される。
【0048】
図6は、照明装置ILの光学作用を説明するための図である。
第2液晶素子22は、第1方向Xに並んだ第1領域221及び第2領域222を有している。なお、第1領域221及び第2領域222は、第2液晶素子22において明確に区別できる領域ではなく、便宜上、図6に示した第2液晶素子22の右側半分の領域を第1領域221とし、第2液晶素子22の左側半分の領域を第2領域222として説明する。
第1位相差層31は、第1領域221に対向し、第1方向Xに平行な第1光軸AX1を有している。第2位相差層32は、第2領域222に対向し、第2方向Yに平行な第2光軸AX2を有している。
【0049】
発光領域1Aは、第1液晶素子21に向けて照明光L0を出射する。第1液晶素子21は、入射光である照明光L0を第1円偏光CP1と第2円偏光CP2とに分割するとともに、第1円偏光CP1を第1領域221に向けて回折し、第2円偏光CP2を第2領域222に向けて回折する。図中には、第1液晶素子21を透過した第1円偏光CP1が拡散層4に至るまでの光路を一点鎖線で示し、第1液晶素子21を透過した第2円偏光CP2が拡散層4に至るまでの光路を二点鎖線で示している。
【0050】
第1領域221は、入射光である第1円偏光CP1を第2円偏光CP2に変換するとともに、変換した第2円偏光CP2を第1位相差層31に向けて回折する。第2領域222は、入射光である第2円偏光CP2を第1円偏光CP1に変換するとともに、変換した第1円偏光CP1を第2位相差層32に向けて回折する。
【0051】
第1位相差層31は、入射光である第2円偏光CP2を直線偏光LPに変換する。第2位相差層32は、入射光である第1円偏光CP1を直線偏光LPに変換する。第2円偏光CP2に作用する第1位相差層31の第1光軸AX1と第1円偏光CP1に作用する第2位相差層32の第2光軸AX2とが互いに直交しているため、第1位相差層31の透過光である直線偏光LPの偏光方向は、第2位相差層32の透過光である直線偏光LPの偏光方向とほぼ平行である。
【0052】
拡散層4において、第1拡散領域41は、第1位相差層31の透過光である直線偏光LPを透過し、さらに適度に拡散する。また、第2拡散領域42は、第2位相差層32の透過光である直線偏光LPを透過し、さらに適度に拡散する。さらに、第3拡散領域43は、境界33の近傍を透過した光(所望の直線偏光LPの他に、不所望な直線偏光を含む場合がある)を拡散する。
【0053】
これにより、偏光方向が揃った照明光L1を生成することができる。また、照明光L1によって照明される対象物の照明領域の面積は、発光領域1Aの面積の約2倍となる(第1方向Xに沿った長さに関しては、照明領域が発光領域1Aのほぼ2倍であり、第2方向Yに沿った長さに関しては、照明領域が発光領域1Aのほぼ1倍である)。
【0054】
ここでの対象物とは、例えば図2に示した液晶パネルPNLである。照明光L1は、偏光方向が揃った直線偏光であるため、図2を参照して説明したように、液晶パネルPNLと照明装置ILとの間の偏光板を省略することができる。しかも、液晶パネルPNLは、偏光方向が揃った直線偏光で照明されるため、液晶パネルPNLに表示される画像の輝度ムラが抑制される。
【0055】
次に、他の実施形態について説明する。
【0056】
《第2実施形態》
図7は、図1に示した照明装置ILの第2実施形態を示す図である。図7に示す第2実施形態は、図2に示した第1実施形態と比較して、拡散層4が第1位相差層31と第2位相差層32との境界33に沿って配置された点で相違している。拡散層4は、第1位相差層31のうちの境界33近傍の領域、及び、第2位相差層32のうちの境界33近傍の領域に対向するように配置されている。第1位相差層31のその他の領域、及び、第2位相差層32のその他の領域には、拡散層4が対向せず、空気層を介して液晶パネルPNLの第1基板SUB1が対向している。
【0057】
図8は、図7に示した拡散層4を示す図である。拡散層4は、境界33に沿った帯状に形成されている。境界33は、第2方向Yに沿って形成されている。このため、拡散層4は、第2方向Yに沿って延出している。拡散層4の第1方向Xに沿った幅Wは、例えば200μm程度である。第1位相差層31及び第2位相差層32の各々において、拡散層4と対向しない領域の面積は、拡散層4と対向する領域の面積よりも大きい。
【0058】
拡散層4は、境界33の近傍を透過した光(所望の直線偏光LPの他に、不所望な直線偏光を含む場合がある)を拡散する。一方で、拡散層4を透過することなく第1位相差層31及び第2位相差層32をそれぞれ透過した直線偏光LPは、ほとんど拡散されず、その平行度が維持される。
【0059】
このような第2実施形態においても、上記の第1実施形態と同様の効果が得られる。しかも、第2実施形態では、第1実施形態と比較して、第1位相差層31及び第2位相差層32の各々の拡散層4と対向しない領域の面積が拡大される。このため、平行度が高く、且つ、偏光方向が揃った照明光L1を生成することができる。
【0060】
《第3実施形態》
図9は、図1に示した照明装置ILの第3実施形態を示す図である。図9に示す第3実施形態は、図2に示した第1実施形態と比較して、第1位相差層31と拡散層4との間、及び、第2位相差層32と拡散層4との間に亘ってプリズムシート5が配置された点で相違している。なお、拡散層4は、全面均一なヘイズを有するように構成されているが、第1実施形態と同様に、領域に応じて異なるヘイズを有するように構成されてもよいし、第2実施形態と同様に、境界33と対向する領域のみに設けられてもよい。
【0061】
図10は、図9に示したプリズムシート5の一例を示す図である。プリズムシート5は、基材50と、第1方向Xに並んだ複数の第1プリズム51と、第1方向Xに並んだ複数の第2プリズム52と、を有している。第1プリズム51は、第1位相差層31と拡散層4との間に位置している。第2プリズム52は、第2位相差層32と拡散層4との間に位置している。なお、第1プリズム51及び第2プリズム52は、基材50の第1位相差層31と対向する側及び第2位相差層32と対向する側にそれぞれ設けられているが、基材50の拡散層4と対向する側に設けられてもよい。
【0062】
第1プリズム51及び第2プリズム52の各々は、第2方向Yに沿って延出し、X-Z平面において三角形状の断面を有している。第1プリズム51の断面形状は、第2プリズム52の断面形状と対称である。図10に示す例では、第1プリズム51及び第2プリズム52は、境界33を通り基材50に垂直な法線N1に対して線対称である。
【0063】
ほぼ平行光である第2円偏光CP2は第1位相差層31において直線偏光LPに変換された後、第1プリズム51において法線N1に近接する側に屈折する。同様に、ほぼ平行光である第1円偏光CP1は第2位相差層32において直線偏光LPに変換された後、第2プリズム52において法線N1に近接する側に屈折する。これにより、プリズムシート5を透過した直線偏光LPは、拡散層4の中央部に集光される。
【0064】
上記の通り、境界33の近傍を透過した光は、所望の直線偏光LPの他に、不所望な直線偏光を含む場合がある。このため、拡散層4の中央部に到達した光については、拡散層4のその他の領域に到達した光と比較して、不所望な直線偏光の占める割合が高くなる場合がある。不所望な直線偏光は、液晶パネルPNLに到達しても表示に寄与しないため、輝度ムラの一因となり得る。
【0065】
第3実施形態によれば、所望の直線偏光LPが拡散層4の中央部に集光されるため、不所望な直線偏光の占める割合が低下する。このため、第1実施形態と同様に、偏光方向が揃った照明光L1を生成することができる。しかも、液晶パネルPNLは、偏光方向が揃った直線偏光で照明されるため、液晶パネルPNLに表示される画像の輝度ムラが抑制される。
【0066】
なお、第3実施形態では、プリズムシート5が適用される例について説明したが、プリズムシート5と同等の機能を発揮する他の光学素子が適用されてもよい。
【0067】
《変形例》
図11は、変形例を説明するための図である。ここで説明する変形例は、上記の第1実施形態、第2実施形態、及び、第3実施形態のいずれにも適用することができる。
【0068】
透明な基材60は、第1面60A、及び、第1面60Aの反対側の第2面60Bを有している。第1液晶素子21は第1面60Aに配置され、第2液晶素子22は第2面60Bに配置されている。基材60の第3方向Zに沿った厚さD60は、第1液晶素子21と第2液晶素子22との間に必要なギャップを形成するように設定される。
【0069】
第1液晶素子21と第2液晶素子22との間に必要なギャップは、第1液晶素子21によって分割された第1円偏光CP1及び第2円偏光CP2が重畳することなく第2液晶素子22に到達するように設定される。このため、ギャップは、光源1における発光領域1Aの第1方向Xに沿った幅WX1、及び、第1液晶素子21における回折角θdによって規定することができる。一例では、幅WX1が25mmであり、回折角θdが10°である場合、ギャップは約35mmである。つまり、基材60の厚さD60は、35mm程度に設定される。
【0070】
図11に示す例では、第1液晶素子21を構成する配向膜AL1は第1面60Aに直接形成され、液晶層LC1は配向膜AL1に重なっている。第2液晶素子22を構成する配向膜AL2は第2面60Bに直接形成され、液晶層LC2は配向膜AL2に重なっている。これにより、第1液晶素子21及び第2液晶素子22が一体化されるとともに、基材を共通化することができる。このため、照明装置ILを構成する部材点数が削減され、照明装置ILの組み立て作業を簡素化することができる。
【0071】
《寸法関係》
図12は、照明装置ILを構成する各部材の寸法関係を説明するための図である。光源1の発光領域1Aは、第1方向Xに沿った幅WX1と、第2方向Yに沿った幅WY1と、を有している。第1液晶素子21は、第1方向Xに沿った幅WX21と、第2方向Yに沿った幅WY21と、を有している。幅WX21は、幅WX1の1倍以上である。幅WY21は、幅WY1の1倍以上である。つまり、第1液晶素子21の面積は、発光領域1Aの面積の1倍以上である。
【0072】
第2液晶素子22は、第1方向Xに沿った幅WX22と、第2方向Yに沿った幅WY22と、を有している。第1液晶素子21を透過した第1円偏光CP1及び第2円偏光CP2が第1方向Xに分割される例においては、幅WX22は、幅WX1の2倍以上である。幅WY22は、幅WY1の1倍以上である。つまり、第2液晶素子22の面積は、発光領域1Aの面積の2倍以上である。また、第2液晶素子22の面積は、第1液晶素子21の面積の2倍以上となる場合があり得る。
【0073】
第1位相差層31は、第1方向Xに沿った幅WX31と、第2方向Yに沿った幅WY31と、を有している。幅WX31は、幅WX1の1倍以上である。幅WY31は、幅WY1の1倍以上である。つまり、第1位相差層31の面積は、発光領域1Aの面積の1倍以上である。
第2位相差層32は、第1方向Xに沿った幅WX32と、第2方向Yに沿った幅WY32と、を有している。幅WX32は、幅WX1の1倍以上である。幅WY32は、幅WY1の1倍以上である。つまり、第2位相差層32の面積は、発光領域1Aの面積の1倍以上である。
なお、幅WX31は幅WX32と同等であり、幅WY31は幅WY32と同等である。また、幅WX31と幅WX32との和は、幅WX22と同等である。
【0074】
液晶パネルPNLの表示領域DAは、第1方向Xに沿った幅WXDと、第2方向Yに沿った幅WYDと、を有している。幅WXDは、幅WX1の2倍以上である。幅WYDは、幅WY1の1倍以上である。なお、幅WXDは、幅WX31と幅WX32との和と同等である。
【0075】
以上説明したように、本実施形態によれば、偏光方向が揃った照明光を生成できる照明装置を提供することができる。
【0076】
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0077】
IL…照明装置 1…光源
21…第1液晶素子 LC1…液晶層 LMS1…液晶構造体
22…第2液晶素子 LC2…液晶層 LMS2…液晶構造体
22A…第1主面 22B…第2主面 221…第1領域 222…第2領域
31…第1位相差層 32…第2位相差層 33…境界
4…拡散層 41…第1拡散領域 42…第2拡散領域 43…第3拡散領域
5…プリズムシート 51…第1プリズム 52…第2プリズム
60…透明基材 60A…第1面 60B…第2面
PNL…液晶パネル PL…偏光板 DSP…表示装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12