(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022095604
(43)【公開日】2022-06-28
(54)【発明の名称】物品の移管を管理する電子装置およびその情報管理方法
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20220621BHJP
G06Q 10/08 20120101ALI20220621BHJP
【FI】
B65G1/137 A
G06Q10/08 332
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022000531
(22)【出願日】2022-01-05
(62)【分割の表示】P 2021005712の分割
【原出願日】2021-01-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0176772
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ウォン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ミン・ソ・キム
(72)【発明者】
【氏名】サン・ミン・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】スン・ヨン・ホン
(72)【発明者】
【氏名】ウ・ジュン・パク
【テーマコード(参考)】
3F522
5L049
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB06
3F522BB19
3F522BB27
3F522BB40
3F522CC06
3F522CC09
3F522DD04
3F522DD23
3F522DD34
3F522HH02
3F522HH18
3F522HH37
3F522LL07
3F522LL25
3F522LL36
5L049AA16
5L049CC52
(57)【要約】
【課題】物流センターから他の物流センターに物品の移管を管理する電子装置の情報管理方法を提供する。
【解決手段】本開示によると、物流センターから他の物流センターに物品の移管を管理する電子装置の情報管理方法は、前記物流センターに配置された物品の移管要請情報を獲得する段階と、前記移管要請情報および前記物流センターに配置された物品の状態情報のうち少なくとも一つに基づいて前記移管要請情報と関連した物品別集品優先順位を確認する段階と、前記確認された優先順位に基づいて集品情報を生成する段階と、を含むことができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物流センターから他の物流センターに物品の移管を管理する電子装置の情報管理方法であって、
前記物流センターに配置された物品の移管要請情報を獲得する段階と、
前記移管要請情報および前記物流センターに配置された物品の状態情報のうち少なくとも一つに基づいて前記移管要請情報と関連した物品別集品優先順位を確認する段階と、
前記確認された優先順位に基づいて集品情報を生成する段階と、を含む、情報管理方法。
【請求項2】
端末からトートに対する情報を獲得する段階と、
前記端末から前記物流センター内部の位置関連情報を獲得する段階と、
前記トートに対する情報および前記位置関連情報に基づいて集品対象情報を前記端末に提供する段階と、をさらに含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項3】
移管対象物流センターに対応してトートを割当する段階と、
前記移管要請情報および前記割当されたトートに対する情報に基づいて前記トートに集品される物品情報を提供する段階と、をさらに含み、
前記トートは載置されて前記移管対象物流センターに移動する、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項4】
前記トートに対応する物品の移管状態は、前記載置されたトートに対する情報が前記移管対象物流センターの電子装置によって確認されることに対応して変更される、請求項3に記載の情報管理方法。
【請求項5】
前記集品優先順位を確認する段階は、
前記移管要請情報に含まれた物品別移管期限日または除去指示日を確認する段階と、
前記移管要請情報と関連した物品のうち、前記確認された移管期限日または除去指示日と現在時点との差が既指定された日数以下である物品の前記集品優先順位を第1順位として確認する段階と、を含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項6】
前記集品優先順位を確認する段階は、
前記移管要請情報に含まれた物品別移管要請数量と前記物流センターに配置された前記移管要請情報と関連した物品別残余数量を確認する段階と、
前記移管要請情報と関連した物品のうち、前記残余数量が前記移管要請数量に対応する物品の前記集品優先順位を第2順位として確認する段階と、を含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項7】
前記集品優先順位を確認する段階は、
前記移管要請情報に含まれた物品別移管要請数量と前記物流センターに配置された前記移管要請情報と関連した物品別残余数量を確認する段階と、
前記移管要請情報と関連した物品のうち、前記残余数量が前記移管要請数量より少ない物品を第3順位として確認する段階と、を含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項8】
前記集品優先順位を確認する段階は、
前記移管要請情報に含まれた物品別移管要請数量と前記物流センターに配置された前記移管要請情報と関連した物品別残余数量を確認する段階と、
前記移管要請情報と関連した物品のうち、前記残余数量が前記移管要請数量より多い物品を第4順位として確認する段階と、を含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項9】
前記集品優先順位を確認する段階は、
前記物流センターに配置された前記移管要請情報と関連した物品別流通期限、製造日、または前記物流センター内の配置期間を確認する段階と、
前記確認された流通期限または製造日に基づいて前記物流センターに配置された前記移管要請情報と関連した物品別優先順位を確認する段階と、を含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項10】
前記移管要請情報と関連した物品別緊急の有無を確認する段階をさらに含み、
前記物品別集品優先順位を確認する段階は、前記移管要請情報と関連した物品のうち緊急の有無が確認された少なくとも一つの物品に対して、前記移管要請情報および前記物流センターに配置された物品の状態情報のうち少なくとも一つに基づいて集品優先順位を確認する段階を含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項11】
前記物品別緊急の有無は使用者の入力に基づいて確認される、請求項10に記載の情報管理方法。
【請求項12】
前記物品別緊急の有無を確認する段階は、
前記移管要請情報と関連した物品の他の物流センター内に配置された数量、前記移管要請情報と関連した物品の類型、前記移管要請情報と関連した物品と関連したイベント進行の有無および前記移管要請情報と関連した物品の販売量のうち少なくとも一つに基づいて前記物品別緊急の有無を確認する段階を含む、請求項10に記載の情報管理方法。
【請求項13】
端末から前記生成された集品情報に対する分配要請を受信する段階と、
前記分配要請の受信に対応して前記移管要請情報に基づいて前記集品情報に対応する物品の移管対象物流センターに対する情報を提供する、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項14】
請求項1に記載された情報管理方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項15】
物流センターから他の物流センターに物品の移管を管理する電子装置であって、
命令語を保存するメモリと、
プロセッサを含み、
前記プロセッサは、前記メモリと連結され、
前記物流センターに配置された物品の移管要請情報を獲得し、
前記移管要請情報および前記物流センターに配置された物品の状態情報のうち少なくとも一つに基づいて前記移管要請情報と関連した物品別集品優先順位を確認し、
前記確認された優先順位に基づいて集品情報を生成する、電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、物流センターで他の物流センターへの物品の移管を管理する電子装置およびその情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の発達につれて、電子商取引はショッピングの一分野として位置づけられている。顧客は直接ショッピングモールや市場に行かなくてもオンライン上で物品(item)を購入することができ、オンライン上で購入した物品は顧客が要請した配送先に配送される。
【0003】
このような電子商取引の場合には物品の配送速度がサービス満足度に相当な影響を及ぼすため、より迅速に顧客に物品を配送するための多様な方法に対する議論がなされている。このように迅速な配送のための方法の一つとして、多くの地域に物流センターが設けられている。物流センターそれぞれは、オンライン上で販売する多様な物を保管しておいて、物品の購入が発生する場合、物品を購入した顧客の近くの物流センターから顧客に配送がなされるようにする。すなわち、物品の購入が発生する前に多様な地域に物品を位置させておいた後、購入が発生すると顧客の位置と隣接した物流センターから物品を出庫して配送することによって配送期間を短縮させる。
【0004】
一方、物流センター別に顧客に配送される物品の数量が一定でないため、適切に物流センターに在庫を供給する補充の役割を遂行する物流センター(または補充センター)が設けられ得る。補充の役割を遂行する物流センターから他の物流センターに物品の移管が適切になされないと他の物流センターから顧客に配送が円滑になされないため、補充の役割を遂行する物流センターを効果的に管理するための方法が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本実施例が解決しようとする課題は、物品別集品優先順位によって生成される集品情報を利用して、物流センターから他の物流センターへの物品の移管がより効率的に行われるようにする、電子装置およびその制御方法を提供するところにある。
【0006】
本実施例が達成しようとする技術的課題は前記のような技術的課題に限定されず、以下の実施例からさらに他の技術的課題が類推され得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1実施例により、物流センターから他の物流センターに物品の移管を管理する電子装置の情報管理方法は、前記物流センターに配置された物品の移管要請情報を獲得する段階と、前記移管要請情報および前記物流センターに配置された物品の状態情報のうち少なくとも一つに基づいて前記移管要請情報と関連した物品別集品優先順位を確認する段階と、前記確認された優先順位に基づいて集品情報を生成することができる。
【0008】
第2実施例により、前記物流センターに配置された物品の移管要請情報を獲得する段階と、前記移管要請情報および前記物流センターに配置された物品の状態情報のうち少なくとも一つに基づいて前記移管要請情報と関連した物品別集品優先順位を確認する段階と、前記確認された優先順位に基づいて集品情報を生成する段階を含む物流センターから他の物流センターに物品の移管を管理する電子装置の情報管理方法を、コンピュータで実行させるためのプログラムを記録した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むことができる。
【0009】
第3実施例により、物流センターから他の物流センターに物品の移管を管理する電子装置は命令語を保存するメモリと、プロセッサを含み、前記プロセッサは、前記メモリと連結され、前記物流センターに配置された物品の移管要請情報を獲得し、前記移管要請情報および前記物流センターに配置された物品の状態情報のうち少なくとも一つに基づいて前記移管要請情報と関連した物品別集品優先順位を確認し、前記確認された優先順位に基づいて集品情報を生成することができる。
【0010】
その他の実施例の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本開示によると、物流センターから他の物流センターに物品の移管を管理する電子装置およびその情報管理方法は、物品別集品優先順位によって生成される集品情報を利用して物品の移管のための集品を遂行することによって、物流センターの物品の移管がより効率的に行われるようにすることができる。
【0012】
発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は特許請求の範囲の記載から当該技術分野における通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一実施例に係る物品の移管を管理する電子装置の機能ブロック図である。
【
図2】一実施例に係る物品の移管を管理する電子装置の情報管理方法のフローチャートである。
【
図3】一実施例に係る電子装置で使用者の入力に基づいて緊急の有無を選択する場合を説明するための図面である。
【
図4】一実施例に係る電子装置によって提供される緊急の有無に対する情報の例を説明するための図面である。
【
図5】一実施例に係る電子装置によって提供される物品の集品状態情報の例を説明するための図面である。
【
図6】一実施例に係る電子装置で集品された物品を移管するために提供される情報の例を説明するための図面である。
【
図7】一実施例に係る電子装置で集品された物品を移管するために提供される情報の例を説明するための図面である。
【
図8】一実施例に係る電子装置から提供される特定のトートに対する集品状態情報および移管状態情報の例を説明するための図面である。
【
図9】一実施例に係る電子装置によって提供される移管状態情報の例を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施例で使われる用語は、本開示での機能を考慮しつつ、可能な限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合には出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本開示で使われる用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0015】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0016】
明細書全体で記載された「a、b、またはcのうち少なくとも一つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、およびcすべて」を含むことができる。
【0017】
以下で言及される「電子装置」は電子装置と指称され得、ネットワークを通じてサーバーや他の電子装置に接続できるコンピュータや携帯用端末で具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)等を含み、携帯用端末は例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、IMT(International Mobile Telecommunication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)等の通信基盤端末、スマートフォン、タブレットPCなどのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0018】
以下、添付した図面を参照して本開示の実施例について、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本開示は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。
【0019】
以下、図面を参照して本開示の実施例を詳細に説明する。
【0020】
図1は、一実施例に係る物品の移管を管理する電子装置の機能ブロック図である。
図1には本実施例と関連した構成要素が図示されているがこれに制限されるものではなく、
図1に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得る。
【0021】
図1を参照すると、電子装置100はメモリ110およびプロセッサ120を含むことができる。
図1に図示された各要素(element)は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの結合で具現され得る。
【0022】
実施例により
図1の電子装置100はサーバー、コンピュータ、または端末で具現され得、電子装置100の具現方式によって本明細書が制限されはしない。
【0023】
メモリ110は電子装置100と関連した多様なデータを保存することができる。例えばメモリ110は電子装置100の動作のための少なくとも一つの命令語(instruction)を保存することができる。このような場合、後述するプロセッサ120はメモリ110に保存された命令語に基づいて多様な動作を遂行することができる。
【0024】
実施例において、メモリ110は物流センター(fulfillment center)に位置する物品(item)に対する情報を保存することができる。例えばメモリ110は物流センターに入庫された物品の数量、名称、入庫時期、価格、流通期限、物流センター内陳列位置および業者名のうち少なくとも一つに対する情報を保存することができる。ただし、これに制限されるものではなく、物品と関連した多様な情報が保存され得る。
【0025】
場合により、物流センター内で物品はグループ単位で配置され得る。例えば第1商品は100個がグルーピングされてグループ単位で特定の位置に配置され得る。このような場合、メモリ110にはグルーピングされた商品の個数および商品の配置位置に対する情報が保存され得る。
【0026】
プロセッサ120は電子装置100の全般的な動作を制御することができる。例えば、プロセッサ120はメモリ110に保存された命令語に基づいて電子装置100の要素を制御することによって電子装置100の動作を制御することができる。
【0027】
プロセッサ120は物流センターに配置された物品の移管要請情報を獲得することができる。例えば、プロセッサ120は他の装置からの移管要請情報が受信されることに対応して移管要請情報を獲得することができる。移管要請情報は移管対象となる少なくとも一つの物品に対する情報であって、例えば、移管対象センター別移管物品の名称、数量および移管期限のうち少なくとも一つに対する情報を含むことができる。ただし、これは例示にすぎず、このような例に本実施例が制限されはしない。
【0028】
一方、前記移管対象センターは物流センターに配置された物品を移管する対象となる他の物流センターであって、移管要請情報は複数の移管対象センターに対する情報を含むことができる。このような場合、複数の移管対象センターそれぞれ別に移管が要求される物品の名称、数量、移管期限に対する情報が含まれ得る。
【0029】
場合により、プロセッサ120は使用者の入力に基づいて移管要請情報を獲得することができる。例えば移管要請情報は特定の形式のファイルで具現され得、このような場合、使用者によってファイルがアップロードされることに基づいてプロセッサ120は移管要請情報を獲得することができる。
【0030】
プロセッサ120は移管要請情報および物流センターに配置された物品の状態情報のうち少なくとも一つに基づいて、移管要請情報と関連した物品別集品優先順位を確認することができる。集品優先順位は、例えば移管対象となる物品を物流センターに配置された位置から収去(またはピッキング(picking))する時に、どれを先に収去するかに対する情報を含むことができる。
【0031】
この時、集品優先順位の確認は物品別に確認されるため、場合によって、確認された集品優先順位のうち特定の順位に対応する物品は複数の物流センターに移管されなければならない複数の物品を含んでもよい。例えば第1順位として確認された第1物品は第1センターおよび第2センターに移管されなければならない物品を含むことができる。
【0032】
実施例において、プロセッサ120は物品別除去指示日を確認することができる。プロセッサ120は確認された除去指示日と現在時点(または移管要請情報の受信時点)との差に基づいて物品の集品優先順位を確認することができる。ここで、除去指示日は物流センターで物品が除去されるようにあらかじめ指定された日を含むことができる。制御指示日に対する情報はメモリ110にあらかじめ保存されていてもよい。
【0033】
実施例において、プロセッサ120は移管要請情報に含まれた物品別移管期限日を確認することができる。プロセッサ120は確認された移管期限日と現在時点との差に基づいて物品の集品優先順位を確認することができる。
【0034】
一例として、プロセッサ120は確認された移管期限日(または除去指示日)と現在時点との差が既指定された日数以下である物品の集品優先順位を第1順位として確認することができる。具体的には、例えばプロセッサ120は第1物品の場合は移管期限日が11月21日であり、第2物品の場合は移管期限日が11月23日であることを確認することができる。プロセッサ120は現在時点が11月19日と確認される場合、現在時点と商品別移管期限日の差を確認することができる。プロセッサ120は移管期限日と現在時点との差が既指定された日数(例:3日)以下である物品の集品優先順位を第1順位として確認することができる。このような場合、プロセッサ120は第1物品の集品優先順位を第1順位として確認することができる。
【0035】
他の一例として、プロセッサ120は確認された移管期限日(または除去指示日)と現在時点との差が最も小さい物品の集品優先順位を第1順位として確認することができる。例えば、プロセッサ120は第1物品の移管期限日が11月21日であり、第2物品の移管期限日が11月23日であり、現在時点が11月20日である場合、現在時点と移管期限日間の差が最も小さい第1物品の集品優先順位を第1順位として確認することができる。
【0036】
一方、移管期限日は移管が要請される締切期限であって、例えば特定日に対する情報を含むことができる。
【0037】
実施例において、プロセッサ120は移管要請情報に含まれた物品別移管要請数量と物流センターに配置された移管要請情報と関連した物品別残余数量を確認することができる。プロセッサ120は移管要請情報と関連した物品のうち、残余数量が移管要請数量に対応する物品の集品優先順位を第2順位として確認することができる。もし、前記第1順位が確認されない場合、第2順位は最優先順位に対応し得る。
【0038】
例えばプロセッサ120は、第1物品の移管要請数量は100個であり、物流センターに配置された第1物品の残余数量が100個である場合、第1物品の集品優先順位を第2順位として確認することができる。この時、残余数量は同一位置に配置された第1物品の残余数量に対応し得る。
【0039】
場合により、第1物品は物流センター内の複数の位置に配置され得る。このような場合、残余数量は複数の位置それぞれ別に確認され得、プロセッサ120は複数の位置それぞれの残余数量と移管要請数量を個別的に比較することに基づいて集品優先順位を確認することができる。例えば第1位置に第1物品が80個配置され、第2位置に第1物品が90個配置された状態で、第1物品の移管要請数量が100個と確認される場合、第1位置は100個が配置されていないため第2順位に該当せず、第2位置も100個が配置されていないため第2順位に該当しないことがある。
【0040】
このような実施例によると、プロセッサ120は特定の位置に配置された物品が一括的に集品されることに対して前記第2順位を付与して優先的に集品されるようにすることができる。このような場合、物流センターの空間を効果的に活用することができるため、物流センターの活用度が向上し、一度に集品がなされることによって集品の効率が向上し得る。
【0041】
実施例において、プロセッサ120は移管要請情報に含まれた物品別移管要請数量と物流センターに配置された移管要請情報と関連した物品別残余数量を確認することができる。プロセッサ120は移管要請情報と関連した物品のうち、残余数量が移管要請数量より少ない物品を第3順位として確認することができる。
【0042】
例えばプロセッサ120は、第1物品の移管要請数量は100個であり、物流センターに配置された第1物品の残余数量が80個である場合、第1物品の集品優先順位を第3順位として確認することができる。この時、残余数量は同一位置に配置された第1物品の残余数量に対応し得る。
【0043】
場合により、複数の位置それぞれ別に確認され得、プロセッサ120は複数の位置それぞれの残余数量と移管要請数量を個別的に比較することに基づいて集品優先順位を確認することができる。例えば第1位置に第1物品が80個配置され、第2位置に第1物品が130個配置された状態で、第1物品の移管要請数量が100個と確認される場合、第1位置に配置された第1物品に対して集品優先順位が第3順位として確認され得る。
【0044】
実施例において、プロセッサ120は移管要請情報に含まれた物品別移管要請数量と前記物流センターに配置された前記移管要請情報と関連した物品別残余数量を確認することができる。プロセッサ120は移管要請情報と関連した物品のうち、残余数量が移管要請数量より多い物品を第4順位として確認することができる。
【0045】
例えばプロセッサ120は、第1物品の移管要請数量は100個であり、物流センターに配置された第1物品の残余数量が120個である場合、第1物品の集品優先順位を第4順位として確認することができる。この時、残余数量は同一位置に配置された第1物品の残余数量に対応し得る。場合により、複数の位置それぞれ別に確認され得、このような場合、前述した通り、プロセッサ120は複数の位置それぞれの残余数量と移管要請数量を個別的に比較することに基づいて集品優先順位を確認することができる。
【0046】
実施例において、プロセッサ120は物流センターに配置された移管要請情報と関連した物品別流通期限、製造日、または物流センター内の配置期間を確認することができる。プロセッサ120は確認された流通期限、製造日、または物流センター内の配置期間に基づいて物流センターに配置された移管要請情報と関連した物品別優先順位を確認することができる。例えば、プロセッサ120は物流センターに配置された物品別流通期限が早い順でまたは製造日が早い順で集品優先順位を確認することができる。すなわち、プロセッサ120は流通期限が早いか製造日が早い物品の優先順位をさらに高く設定することができる。他の例を挙げると、プロセッサ120は物品別物流センター内の配置期間が長い順で集品優先順位を確認することができる。すなわち、プロセッサ120は物流センター内の配置期間が長い物品の優先順位をさらに高く設定することができる。
【0047】
実施例において、前記集品優先順位は前述した第1順位~第5順位に対する確認が順次行われ得る。集品優先順位は第1順位が最優先順位であり、第2順位~第5順位がそれぞれ順次次の順位に該当し得る。これに伴い、移管要請情報に含まれた物品別集品順序が決定され得る。このような場合、集品を遂行する作業者の端末に集品順序に基づいて順次情報が提供され得、これに伴い、集品優先順位に基づいて集品が効率的に行われ得る。
【0048】
実施例において、プロセッサ120は移管要請情報と関連した物品別緊急の有無を確認することができる。例えば、プロセッサ120は移管要請情報が受信されると移管要請情報に含まれた物品別緊急の有無を確認することができる。
【0049】
一実施例として、プロセッサ120は使用者の入力に基づいて物品別緊急の有無を確認することができる。例えばプロセッサ120は、移管要請情報に含まれる全体物品リストで緊急に対応する物品を選択する使用者入力を受信することができる。プロセッサ120は使用者入力が受信された物品を緊急として決定することができる。これと関連した、より具体的な例は
図3を参照することができる。
【0050】
他の一実施例において、プロセッサ120は移管要請情報と関連した物品の他の物流センター内に配置された数量、移管要請情報と関連した物品の類型、移管要請情報と関連した物品と関連したイベント進行の有無および移管要請情報と関連した物品の販売量のうち少なくとも一つに基づいて物品別緊急の有無を確認することができる。
【0051】
一例として、プロセッサ120は移管要請情報に含まれた物品の移管対象物流センター内の数量を確認することができる。例えばプロセッサ120は、移管要請情報に第1物品が含まれ、第1物品の移管対象物流センターが第1センターである場合、第1センター内に配置された第1物品の残余数量に対する情報を確認することができる。プロセッサ120は第1物品の残余数量が既指定された数未満である場合、第1物品を緊急なものとして決定することができる。
【0052】
他の例として、プロセッサ120は移管要請情報に含まれた物品の類型を確認することができる。例えばプロセッサ120は、移管要請情報に第1物品が含まれた場合、第1物品類型が第1類型(例:新鮮食品)なのかどうかを確認することができる。プロセッサ120は第1物品類型が第1類型である場合、第1物品を緊急なものとして決定することができる。
【0053】
他の例として、プロセッサ120は移管要請情報と関連した物品と関連したイベント進行の有無を確認することができる。例えばプロセッサ120は、移管要請情報に第1物品が含まれた場合、第1物品と関連したイベントが進行中であるかどうかを確認することができる。ここで、イベントは例えば第1物品の割引イベントを含むことができるが、これに制限されるものではなく、イベント情報は他の装置(例:物品の販売と関連したオンラインサイト運営サーバー)から獲得することができる。プロセッサ120は第1物品と関連したイベントが進行中である場合、第1物品を緊急なものとして決定することができる。
【0054】
実施例において、プロセッサ120は緊急なものとして決定された物品に対して集品優先順位に基づいて集品を遂行し、残りの物品に対して集品優先順位に基づいて集品を遂行できる。このような場合、集品優先順位の確認は緊急の有無が決定された後実行され得るが、これに制限されるものではなく、順序に関わらず遂行されてもよい。
【0055】
実施例において、プロセッサ120は確認された優先順位(または集品優先順位)に基づいて集品情報を生成することができる。集品情報は例えば集品されなければならない物品の物流センター内の配置および集品数量に対する情報を含むことができる。ただし、これに制限されるものではなく、物品の集品のための多様な情報が含まれるように具現され得る。
【0056】
プロセッサ120は生成された集品情報を端末に伝送することができる。ここで端末は電子装置100と連結される少なくとも一つの端末を含むことができる。端末は物流センターで作業する作業者が所持する端末を含むことができるが、これに制限されるものではなく、例えば物流センター内に配置されるコンピュータ、管理者の端末で具現されてもよい。
【0057】
実施例において、端末は物流センター内の既指定された位置に配置されて特定領域に配置された商品の入出庫を管理することができる。このような場合、端末に集品情報が提供されることに対応して端末は提供された集品情報に該当する物品を収去(またはピッキング)することができる。物品の収去は多様な方法、例えばロボットまたはコンベヤーを利用して行われ得るが、これに制限されはしない。ロボットまたはコンベヤーを利用してピッキングが行われる場合、端末はロボットまたはコンベヤーとの連結に基づいてピッキング動作を制御することができる。
【0058】
場合により、端末が作業者が所持する装置である場合、搬出情報が端末に提供されることに基づいて、作業者によって搬出情報に対応する商品のピッキングが遂行されるように要請することができる。
【0059】
実施例において、端末はトートに対する情報を獲得することができる。トートは収去される物品が入る一種のかごを含むことができ、より具体的には、例えば移管対象物流センターで利用可能であるように設けられた移管専用トートまたは全体物流センターの共用トートを含むことができる。トートに対する情報は例えば、トートが移管専用トートまたは全体物流センターの共用トートなのかどうかに対する情報、トートに入れることができる物品の種類およびトートに入れることができる物品の数量のうち少なくとも一つに対する情報を含むことができる。ただし、これに制限されるものではなく、集品に利用されるトートは物流センター専用トートを利用してもよい。このような場合、後述する分配段階で共用トートに物品が移されることに基づいて共用トート基盤のトートの互換性が保障され得る。
【0060】
実施例において、トートの確認は多様な方式で行われ得る。例えばトートにあらかじめ付着されたバーコード情報を端末が認識することに基づいてトートが確認され得る。他の例を挙げると、端末に含まれたセンサを利用してトートを認識することに基づいてトートが確認され得る。
【0061】
実施例において、端末はトートに対する情報の獲得に対応してプロセッサ120に確認されたトートに対する情報を伝送することができる。プロセッサ120は伝送されたトートに対する情報を保存し、端末との通信に基づいてトートに対する集品状態を確認することができる。
【0062】
実施例において、端末は物流センター内部の位置関連情報を獲得することができる。例えば端末は、使用者の入力に基づいて位置関連情報を獲得することができる。他の例を挙げると、端末は物品が配置された物流センター内の特定の位置に付着されたバーコードを認識することに基づいてバーコードが示す位置関連情報を獲得することができる。バーコードが示す位置関連情報は、バーコードが付着された物流センター内の特定の位置を示す情報を含むことができる。このような場合、物流センター内の特定の位置は、使用者が集品を遂行しようとする物流センター内の区域に対応し得る。
【0063】
実施例において、端末は位置関連情報を獲得すると、プロセッサ120に位置関連情報を伝送することができる。前記物流センター内には複数の区域が含まれ得、位置関連情報の確認に基づいて複数の区域のうち集品が遂行される区域が確認され得る。
【0064】
実施例において、プロセッサ120は位置関連情報に基づいて集品対象情報を端末に提供することができる。集品対象情報は位置関連情報に対応する物流センターの区域で該当トートに入れるべき物品に対する情報(例;物品の数量)を含むことができる。
【0065】
場合により、プロセッサ120はトートに対する情報および位置関連情報に基づいて集品対象情報を端末に提供することができる。トートに対する情報は例えば、トートに入れることができる物品の数量またはトートに入れることができる物品の種類に対する情報を含むことができる。このような場合、集品対象情報は例えば、位置関連情報に対応する物流センターの区域に含まれた物品のうち、該当トートに入れるべき物品の数量に対する情報を含むことができる。トートに入れることができる物品は例えば、トートより大きさが小さい物品を含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0066】
実施例において、プロセッサ120は集品優先順位が決定されることに基づいて、優先順位に基づいて集品対象情報を提供することができる。例えばプロセッサ120は、トート情報および位置関連情報のうち少なくとも一つに基づいて、確認された物品のうち優先順位が高い物品に対する情報から低い物品に対する情報の順に端末に集品対象情報を提供することができる。ただし、これに制限されるものではなく、例えばプロセッサ120は、位置関連情報に対応する物流センターの区域で集品予定の物品に対する情報と優先順位情報を共に提供することができる。
【0067】
実施例において、位置関連情報は端末の位置に対する情報を含むことができる。このような場合、プロセッサ120は端末との通信に基づいて端末の位置を示す位置関連情報を獲得することができる。プロセッサ120は位置関連情報を利用して、端末と隣接して位置した物品のうち集品優先順位が最も高い物品に対する情報を集品対象情報として端末に提供することができる。
【0068】
実施例において、プロセッサ120は端末から生成された集品情報に対する分配要請を受信することができる。分配要請は、集品優先順位が物品別に確認されることに対応して集品された物品には複数の物流センターに移管される物品を含むことができるため、これを区分するために遂行され得る。
【0069】
具体的には、プロセッサ120は分配要請の受信に対応して、移管要請情報に基づいて集品情報に対応する物品の移管対象物流センターに対する情報を提供することができる。ここで、分配は集品された物品をセンター別に区分する動作を含むことができ、分配要請は集品された物品をセンター別に区分するための要請を含むことができる。プロセッサ120は分配要請を受信すると、集品情報に対応する物品が移管される移管対象物流センターに対する情報を提供することができる。これと関連した具体的な例は
図6および
図7を参照することができる。
【0070】
実施例において、プロセッサ120は移管対象物流センターに対応してトートを割当することができる。ここで、移管対象物流センターに対応するトートは分配のためのトートを含むことができる。例えばプロセッサ120は、移管対象物流センターのうち、第1センターには第1トートを割当し、第2センターには第2トートを割当することができる。
【0071】
プロセッサ120は、移管要請情報および割当されたトートに対する情報に基づいてトートに集品される物品情報を提供することができる。例えばプロセッサ120は、移管要請情報および割当されたトートに対する情報を確認して、移管要請情報に示される移管対象物流センター別に割当されたトートに対する情報を端末に提供することができる。端末は提供された情報に基づいてセンター別トートに集品対象物品が分配されるようにすることができる。分配された物品が入れられたトートはセンター別に区分され得、これに伴い、トートは対応するセンターに移動する運送手段(例:運送車両)に載置されてトートに対応する移管対象物流センターに移動することができる。
【0072】
実施例において、プロセッサ120は載置されたトートに対する情報を移管対象物流センターの対応する電子装置に伝送することができる。具体的には、プロセッサ120はトートが載置されると、載置完了を示す応答を端末から受信することができる。プロセッサ120は端末から応答を受信すると、載置されたトートに対する情報を移管対象物流センターの対応する電子装置に伝送することができる。場合により、載置されたトートに対する情報は端末から移管対象物流センターの対応する電子装置に伝送され得る。載置されたトートに対する情報が移管対象物流センターの電子装置によって確認される場合、トートに対応する物品の移管状態が変更され得る。この時、変更される移管状態は物流センター内の電子装置が管理する状態に対応し得るが、これに制限されず電子装置と連結された他の装置にも適用され得る。
【0073】
ここで、移管対象物流センターの対応する電子装置は、移管対象物流センターに設置されたコンピュータ、端末、およびサーバーのうち少なくとも一つで具現される電子装置を含むことができる。移管対象物流センターの装置は受信される情報を確認することができる。移管対象物流センターの装置は、載置されたトートに対する情報を確認することに対応して移管対象物流センターのトートに対応する物品の移管状態を変更することができる。
【0074】
一方、実施例において、物品の移管状態は中央サーバーで管理されてもよく、中央サーバーで物品が搬出されるセンターと物品の移管対象センターに対する情報を管理し、搬出されるセンターで物品の集品のための情報を作業者に提供し、作業者は提供された情報に基づいてトートに物品を収去し、収去されたトートは載置されて移管対象センターに移動することができる。移管対象センターの作業者が端末を通じて載置されたトートに対する情報を確認すると、サーバーはトートに含まれた物品が搬出されるセンターから移管対象センターに移動したものと移管状態を変更することができる。このように、物品の移管を容易にするために作業者に集品情報を提供し、作業者は集品情報に基づいて物品を特定のセンターに対応するトートに集品し、集品されたトートを移動手段を通じて対象センターに移管させ、トート単位で物品の移動を管理することによって、移管のための手続きが簡素となり得る。
【0075】
図2は、一実施例に係る物品の移管を管理する電子装置の情報管理方法のフローチャートである。
図2に図示された方法の各段階は、場合により、図面に図示されたものとその順序を異にして遂行され得る。以下では、前記
図1で説明した内容と重複する内容が省略され得る。
【0076】
図2を参照すると、段階210で電子装置は物流センターに配置された物品の移管要請情報を獲得することができる。移管要請情報は、物流センター内に配置された物品のうち他の物流センターに移管しなければならない物品に対する情報であって、移管対象物品の名称、数量および移管期限、物品別移管対象物流センターのうち少なくとも一つに対する情報を含むことができる。
【0077】
実施例において、移管要請情報は他の装置から電子装置が獲得するものであり得る。しかし、これに制限されるものではなく、移管要請情報は使用者の入力に基づいて電子装置で生成されるものでもよい。
【0078】
実施例において、電子装置は獲得された移管要請情報に含まれた物品別緊急の有無を確認することができる。緊急の有無は、例えば使用者の入力に基づいて確認されるか、物品に対応する移管対象物流センターの物品状態情報に基づいて決定され得る。
【0079】
一例として、電子装置は移管要請情報と関連した物品の他の物流センター内に配置された数量、移管要請情報と関連した物品の類型、移管要請情報と関連した物品と関連したイベント進行の有無および移管要請情報と関連した物品の販売量のうち少なくとも一つに基づいて物品別緊急の有無を確認することができる。もし、特定の物品が複数の物流センターに移管されなければならない場合、少なくとも一つの物流センターが前記緊急に該当する条件を満足するのであれば、緊急として確認され得る。
【0080】
段階220で、電子装置は移管要請情報および物流センターに配置された物品の状態情報のうち少なくとも一つに基づいて、移管要請情報と関連した物品別集品優先順位を確認することができる。集品優先順位は移管対象物品のうち優先的に集品されなければならない物品の順位を示すものであり得る。この時、集品優先順位の確認は物品別に確認されるため、場合により、確認された集品優先順位のうち特定の順位に対応する物品は複数の物流センターに移管されなければならない複数の物品を含んでもよい。例えば第1順位として確認された第1物品は第1センターおよび第2センターに移管されなければならない物品を含むことができる。
【0081】
実施例において、電子装置は移管要請情報を獲得すると、物流センター内に配置された移管要請情報に含まれる移管対象物品に該当する物品の状態情報を確認することができる。状態情報は例えば、現在時点で物流センター内に配置された物品の数量、流通期限、製造日、および配置期間(または保管期間)のうち少なくとも一つに対する情報を含むことができる。
【0082】
ここで、物流センター内に配置された物品の数量は物流センター内の配置位置(または配置単位、または配置区域)別数量を含むことができる。具体的には、もし、同一の物品が物流センター内の異なる位置に分散して配置された場合、物流センター内に配置された物品の数量は位置別に区分され得る。このような場合、集品優先順位も配置位置を基準として確認され得る。すなわち、同一の商品が異なる位置に分散配置された場合には、基準数量を満足するかの判断を位置別に遂行できる。例えば電子装置は、移管要請情報が要求する物品の数量と物流センター内に配置された物品の数量を比較することに基づいて、集品の優先順位を確認することができる。このような場合、物品の数量の比較は、同一の物品であっても互いに異なる位置に配置されたのであれば、合算せず、それぞれの位置、例えば第1位置に配置された物品の数量を移管要請情報が要求する物品の数量と比較し、第2位置に配置された物品の数量を移管要請情報が要求する物品の数量と比較することに基づいて集品優先順位が確認され得る。
【0083】
電子装置は移管要請情報に含まれた物品別除去指示日と現在時点との差、物品別移管期限日と現在時点との差、移管要請数量と物流センター内の物品別配置数量との比較、移管要請数量と物流センター内の物品別流通期限、移管要請数量と物流センター内の物品別製造日、および移管要請数量と物流センター内の物品別保管期間のうち少なくとも一つに基づいて集品優先順位を確認することができる。
【0084】
例えば電子装置は、移管要請情報に含まれた物品別除去指示日と現在時点との差が、既指定された日数(例:3日)未満の物品の集品優先順位を第1順位として決定することができる。ただし、これに制限されるものではなく、場合により、電子装置は除去指示日の代わりに、既指定された移管期限日と現在時点との差が既指定された日数(例:3日)未満の物品の集品優先順位を第1順位として決定してもよい。
【0085】
また、電子装置は一括集品が可能であるかどうかによって第2順位~第4順位を決定することができる。具体的には、電子装置は移管要請数量と物流センター内の物品別配置数量との比較を通じて移管要請数量と配置数量が対応する物品を第2順位、移管要請数量が配置数量より多い場合を第3順位、移管要請数量が配置数量より少ない場合を第4順位として決定することができる。また、電子装置は、第5順位は流通期限、製造日、または物流センター内の配置期間に基づいて判断し、具体的には、流通期限が早い順に、製造日が早い順にまたは物流センター内の配置期間が長い順に細部順位を付与して、順位に沿って集品が遂行されるようにすることができる。
【0086】
一方、先の順位に対応する物品がない場合、順に順位が高くなり得ることは言うまでもない。例えば、第1順位に該当する物品がない場合、第2順位が最優先順位となり得る。
【0087】
段階230で、電子装置は優先順位に基づいて集品情報を生成することができる。例えば、電子装置は集品対象となる物品に優先順位情報を付加して集品情報を生成することができる。生成された集品情報は集品を遂行する作業者の端末に伝送され得るが、このような場合、集品対象となる物品と優先順位情報が共に端末に表示され得る。このため、作業者は優先順位に沿って集品を遂行できる。
【0088】
他の例を挙げると、電子装置は集品対象となる物品に対する情報を優先順位に沿って先の順位の集品が完了した後、その次の順位に対応する物品に対する情報が提供されるようにする集品情報を生成することができる。
【0089】
実施例において、電子装置は分配要請を受信することができる。電子装置は分配要請が受信されると、集品情報に対応する物品が移管される少なくとも一つの物流センターを確認することができる。電子装置は確認された少なくとも一つの物流センターに対する情報を提供することができる。これに伴い、集品された物品は移管される物流センター別に区分され得る。
【0090】
図3は、一実施例に係る電子装置で使用者の入力に基づいて緊急の有無を選択する場合を説明するための図面である。
【0091】
図3を参照すると、電子装置は移管要請情報を物品の配置区域を基準として区分して表示することができる。物品の配置区域は
図3ではゾーンで表示し、配置区域内の配置単位はロケーションで表示したが、このような用語に制限されはしない。実施例において、ロケーション単位で集品が遂行され得、後述する緊急決定がなされた区域に含まれるロケーションに対して集品優先順位が確認され、優先順位に沿って集品が遂行され得る。
【0092】
実施例において、電子装置は緊急の有無の決定のために、多様な方式で項目を選択する入力を受信することができる。例えば、緊急領域301に表示された項目を一度に選択する第1チェックボックス310に対する入力に基づいて、緊急領域301に含まれた項目全体が選択され得る。場合により、図示された通り、項目別に設けられたチェックボックス(例:第2チェックボックス311)に対する入力に基づいて緊急項目が選択され得る。
【0093】
実施例において、電子装置は一般項目の選択入力を受信することができる。例えば、一般領域302に表示された項目を一度に選択する第3チェックボックス320に対する入力に基づいて、一般領域302に含まれた項目全体が選択され得る。場合により、図示された通り、項目別に設けられたチェックボックス(例:第4チェックボックス321)に対する入力に基づいて一般項目が選択され得る。一般項目は緊急項目と区分されるものであって、緊急に対応する物品の集品が処理された後に集品が遂行される項目を含むことができる。
【0094】
図3によると、電子装置は物品が移管される物流センターに対する情報313を提供することができるが、これに制限されはしない。
【0095】
図4は、一実施例に係る電子装置によって提供される緊急の有無に対する情報の例を説明するための図面である。
【0096】
図4を参照すると、電子装置は物品別に緊急の有無に対する情報を表示することができる。緊急の有無に対する情報は第1領域413に表示され得る。緊急なものとして決定された物品の場合には「緊急」と表示され、その他の物品の場合には「一般」と表示され得る。
【0097】
図5は、一実施例に係る電子装置によって提供される移管要請情報の集品状態情報の例を説明するための図面である。
【0098】
図5を参照すると、電子装置は複数の移管要請情報を獲得する場合、移管要請情報それぞれに対する集品状態に対する情報を提供することができる。移管要請情報は第1領域510に表示され、集品状態は第2領域520に表示され得るが、これに制限されはしない。また、集品状態は図示された通り、「集品完了」または「集品中」を含むことができるが、これに制限されず、状態を示す多様な形式で表現され得る。
【0099】
図6および
図7は、一実施例に係る電子装置で集品された物品を移管するために提供される情報の例を説明するための図面である。具体的には、
図6および
図7は、電子装置と連結される端末を通じて提供される画面の例を示す。
【0100】
図6の参照番号610は、集品が完了することに基づいて端末を通じて分配要請が受信される画面の例を示す。参照番号610に表示された移管分配項目に対する入力に対応して端末は分配要請を受信することができる。端末は受信された分配要請を電子装置に伝送することができる。
【0101】
参照番号620は、集品した物品が入れられたトートの認識を要請する画面の例を示す。トートにはバーコードが付着されていてもよく、端末はトートに付着されたバーコードの認識に基づいてトートを確認することができる。
【0102】
トートが確認されると、参照番号630のような画面が提供され得る。参照番号630は、集品が完了した物品の確認、すなわち集品が完了したトートに含まれた物品の確認を要請する画面であり得る。物品の確認は物品に付着されたバーコードの認識に基づいて行われ得る。このような場合、物品のバーコードが認識されると、あらかじめ認識されたトート情報とマッピングされてトートにどのような物品が入れられたかに対する情報が電子装置に提供され得る。
【0103】
実施例において、集品された物品は複数の移管対象物流センターに移管されなければならない物品であり得るが、このような場合、参照番号640のように、トート(またはトートに含まれる物品)を移管する移管対象物流センターの選択のための画面が表示され得る。
【0104】
図7は、
図6の参照番号640で移管対象物流センターの選択が完了した後に提供される画面を示す。具体的には、参照番号710は複数の移管対象物流センターのうち一つのセンター、例えば「キムヘ1」センターが選択された場合に表示される画面であり得る。
【0105】
参照番号710のような画面が表示された状態で、選択された移管対象物流センターに移管される物品を入れるトートがスキャンされると、トート情報が認識されて参照番号720のようにトート欄に表示され得る。
【0106】
参照番号720は移管対象物流センターに移管されるトートに入れる商品の数量の入力を要請する画面であり得る。数量の入力に基づいて参照番号730のような画面が提供され、参照番号730の「トートに移動完了」ボタンに対する入力に基づいて、選択された移管対象物流センターに対するトートの分配が完了し得る。もし、トートに空間がないためトートに含まれた数量が移管要請数量に及ばない場合、追加的な分配が行われ得る。
【0107】
図8は、一実施例に係る電子装置から提供される特定のトートに対する集品状態情報および移管状態情報の例を説明するための図面である。
【0108】
図8を参照すると、電子装置は集品された物品が入れられるトート別に分配状態に対する情報を提供することができる。例えば、第1物品に対しては第1トートに集品が遂行され、第2物品に対しては第2トートに集品が遂行され、第3物品に対しては第3トートに集品が遂行された場合、各トート別に集品完了後の分配状態に対する情報が表示され得る。
【0109】
実施例において、電子装置は端末から受信される応答情報に基づいて分配状態に対する情報をリアルタイムでアップデートすることができる。このような場合、現在「分配中」で表示された第2物品または第3物品に対する分配状態が変更され得る。
【0110】
また、場合により、分配にエラーが発生し得るが、このような場合、分配エラー報告に、図示された通り、「Y」という情報が提供されることによって、使用者がエラーの状況を把握できるようにすることができる。
【0111】
図9は、一実施例に係る電子装置によって提供される移管状態情報の例を説明するための図面である。
【0112】
図9を参照すると、電子装置は移管要請情報に対応した集品状態および分配状態に対する情報を提供することができる。集品状態は第1領域910に表示され、分配状態は第2領域920に表示され得る。
【0113】
第1領域910には物品別に集品が完了した数量に対する情報が表示され得、図示された通り、分配状態を反映して分配数量に対しても共に情報を表示することができる。ただし、これに制限されるものではなく、集品状態は多様な方式で表示され得る。
【0114】
第2領域920には集品が完了した物品に対してセンター別(例:DEO1、DEO3)分配状況を示す情報が表示され得る。
【0115】
実施例において、移管要請情報に対応して集品および分配のために利用されるトートは、物流センターの区分なく共用で使われる共用トートに対応し得る。場合により、集品のために利用されるトートは共用トートだけでなく、集品を遂行する物流センター専用トートが利用されてもよい。
【0116】
前述した実施例に係る電子装置はプロセッサ、プログラムデータを保存し実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタンなどのような使用者インターフェース装置などを含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータ読み取り可能なコードまたはプログラム命令であって、コンピュータ読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体として、マグネチック保存媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスクなど)および光学的読み取り媒体(例えば、シーディーロム(CD-ROM)、ディーブイディー(DVD:Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータ読み取り可能な記録媒体はネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体はコンピュータによって読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサで実行され得る。
【0117】
本実施例は機能的なブロック構成および多様な処理段階で示され得る。このような機能ブロックは特定機能を遂行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェア構成で具現され得る。例えば、実施例は一つ以上のマイクロプロセッサの制御または他の制御装置によって多様な機能を遂行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)等のような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得るのと同様に、本実施例はデータ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組み合わせで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャヴァ(Java)、アセンブラ(assembler)等のようなプログラミングまたはスクリプト言語で具現され得る。機能的な側面は一つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施例は電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理などのために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は広く使われ得、機械的で物理的な構成で限定されるものではない。前記用語はプロセッサなどと連係してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0118】
前述した実施例は一例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施例が具現され得る。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物流センターから他の物流センターに物品の移管を管理する電子装置の情報管理方法であって、
前記電子装置のプロセッサが移管要請情報に基づいて移管対象物流センターに対応するトートを割当する段階と、
前記電子装置のプロセッサが端末から受信される応答情報に基づいて前記トートの分配状態を確認する段階と、
前記電子装置のプロセッサが前記トートの分配状態に基づいて分配エラー状態情報を提供する段階と、を含む、情報管理方法。
【請求項2】
前記トートの分配状態は集品完了または分配中である状態を含み、
前記電子装置のプロセッサは前記分配エラー状態情報に対応して前記端末へ再集品の要請の情報を提供する、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項3】
前記電子装置のプロセッサが前記トートに対応する集品情報を生成する段階を含み、
前記トートの分配状態を確認する段階は、
前記電子装置のプロセッサが前記トートに対応する集品情報を前記応答情報と比較して、前記トートの分配状態を確認する段階を含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項4】
前記分配エラー状態情報のうちエラーが存在しない状態である場合、前記電子装置のプロセッサが前記トートを上車する運送手段を決定する段階をさらに含み、
前記トートは前記運送手段に上車され前記移管対象物流センターに移動される、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項5】
前記電子装置のプロセッサが前記移管要請情報と関連した集品優先順位を確認する段階と、
前記電子装置のプロセッサが前記集品優先順位に基づいて前記トートに集品される物品別の集品順序を提供する段階と、をさらに含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項6】
前記電子装置のプロセッサが前記移管要請情報と関連した緊急の有無を確認する段階をさらに含む、請求項5に記載の情報管理方法。
【請求項7】
前記トートの分配状態は前記移管対象物流センター別の分配状況を示す情報を含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項8】
前記トートは前記トートに予め付着されたバーコード情報に基づいて識別され、
前記トートに予め付着されたバーコード情報は前記トートの分配状態を確認するための情報を含む、請求項1に記載の情報管理方法。
【請求項9】
請求項1に記載された情報管理方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
物流センターから他の物流センターに物品の移管を管理する電子装置であって、
命令語を保存するメモリと、
プロセッサを含み、
前記プロセッサは、前記メモリと連結され、
前記物流センターに配置された物品の移管要請情報に基づいて移管対象物流センターに対応するトートをを割当し、
端末から受信される応答情報に基づいて前記トートの分配状態を確認し、
前記トートの分配状態に基づいて分配エラー状態情報を提供する、電子装置。
【外国語明細書】