(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022097532
(43)【公開日】2022-06-30
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/1333 20060101AFI20220623BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20220623BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20220623BHJP
【FI】
G02F1/1333
G09F9/00 350Z
G09F9/00 336E
G02F1/13357
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022069066
(22)【出願日】2022-04-19
(62)【分割の表示】P 2018527415の分割
【原出願日】2017-05-17
(31)【優先権主張番号】P 2016139989
(32)【優先日】2016-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】弁理士法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大島 信希
(57)【要約】
【課題】適切な強度を確保しつつ大画面化および薄型化に適した構造を有する表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、画像を表示する表示面、その表示面と反対側の背面、および表示面と背面とを繋ぐ端面を有する表示パネルと、その表示パネルの外縁に沿って延在する基板と、その基板の長手方向に沿って配列されて基板に保持された複数のピースとを有する中間部材とを備える。複数のピースは、表示パネルの端面と当接する当接面をそれぞれ含んでいる。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示面、前記表示面と反対側の背面、および前記表示面と前記背面とを繋ぐ端面を有する表示パネルと、
前記表示パネルの外縁に沿って延在する基板と、前記基板の長手方向に沿って配列されて前記基板に保持された複数のピースとを有する中間部材と
を備え、
前記複数のピースは、前記表示パネルの前記端面と当接する当接面をそれぞれ含んでいる
表示装置。
【請求項2】
前記複数のピースは、それぞれ前記基板に対する相対位置が調整可能に前記基板に保持されている
請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
複数の押出成型部材を有するフレーム構造体をさらに備えた
請求項1記載の表示装置。
【請求項4】
前記フレーム構造体は、
いずれも水平方向に延びる第1のビームおよび第2のビームと、
いずれも鉛直方向に延びると共に前記第1のビームおよび前記第2のビームの両端同士を繋ぐ第1のピラーおよび第2のピラーと
を有し、
前記第1のビームおよび前記第2のビームは、それぞれ、前記水平方向に直交する断面において互いに直交する水平基部および水平壁部を含み、
前記第1のピラーおよび前記第2のピラーは、それぞれ、前記鉛直方向に直交する断面において互いに直交する鉛直基部と鉛直壁部とを含む
請求項3記載の表示装置。
【請求項5】
前記フレーム構造体は、
前記第1のビームの前記水平基部と前記第1のピラーの前記鉛直基部とを連結する第1のL形状金具と、
前記第1のビームの水平基部と前記第2のピラーの鉛直基部とを連結する第2のL状金具と、
前記第1のビームの水平壁部と前記第1のピラーの鉛直壁部とを連結する第3のL状金具と、
前記第1のビームの水平壁部と前記第2のピラーの鉛直壁部とを連結する第4のL状金具と
を有する
請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
前記フレーム構造体は、
前記第2のビームの水平基部と前記第1のピラーの鉛直基部とを連結する第5のL状金具と、
前記第2のビームの水平基部と前記第2のピラーの鉛直基部とを連結する第6のL状金具と、
前記第2のビームの水平壁部と前記第1のピラーの鉛直壁部とを連結する第7のL状金具と、
前記第2のビームの水平壁部と前記第2のピラーの鉛直壁部とを連結する第8のL状金具と
をさらに有する
請求項5記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1のビームの第1端面と前記第1のピラーの第1端面とが突き合わされるように、前記第1のビームと前記第1のピラーとが連結され、
前記第1のビームの第2端面と前記第2のピラーの第1端面とが突き合わされるように、前記第1のビームと前記第2のピラーとが連結され、
前記第2のビームの第1端面と前記第1のピラーの第2端面とが突き合わされるように、前記第2のビームと前記第1のピラーとが連結され、
前記第2のビームの第2端面と前記第2のピラーの第2端面とが突き合わされるように、前記第2のビームと前記第2のピラーとが連結されている
請求項4記載の表示装置。
【請求項8】
前記フレーム構造体は、
前記第1のピラーと前記第2のピラーとの間に配置され、いずれも前記第1のビームと前記第2のビームとを繋ぐように鉛直方向に延びる複数のサブピラーをさらに有する
請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1のビーム、前記第2のビーム、前記第1のピラー、前記第2のピラー、および前記複数のサブピラーのうちの少なくとも1つには、各々の長手方向に延在するリブが形成されている
請求項8記載の表示装置。
【請求項10】
面発光ユニットをさらに備え、
前記表示パネルは、画像を表示する表示面、前記表示面と反対側の背面、および前記表示面と前記背面とを繋ぐ端面を有する透過型の液晶表示パネルであり、
前記面発光ユニットは、前記フレーム構造体の内部に配置されると共に前記表示パネルの前記背面に光を照射する
請求項3から請求項9のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記面発光ユニットは、
前記光を各々発する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子から各々発せられた複数の前記光を前記表示パネルへ向けて反射する反射部材と
を有し、
前記複数の発光素子および前記反射部材は、前記第1のピラー、前記第2のピラーおよび前記複数のサブピラーの少なくとも1つに固定されている
請求項10記載の表示装置。
【請求項12】
前記反射部材は、
前記表示パネルの面内方向において互いに離間して配置されて各々前記第1のピラー、前記第2のピラーおよび前記複数のサブピラーの少なくとも1つに固定された複数の分割パネルを含む
請求項11記載の表示装置。
【請求項13】
前記反射部材は、
前記複数の分割パネルの隙間と重複するように配置され、前記複数の発光素子から各々発せられた前記複数の光を前記表示パネルへ向けて反射する複数のカバー部材をさらに有する
請求項12記載の表示装置。
【請求項14】
前記表示パネルは、自らの中央部に近づくほど前方へ突出するように湾曲している
請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項15】
前記中間部材は、前記表示パネルの前記背面の周縁部と対向する第1の対向面を含み、
前記第1の対向面は、前記表示パネルの中央部に近づくほど前方へ突出するように湾曲している
請求項14記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示パネルおよび前記フレーム構造体の外縁を取り囲むように設けられたベゼルをさらに備え、
前記ベゼルは、前記中間部材の前記第1の対向面との間に前記表示パネルを挟むように設けられ、前記表示パネルの前記表示面の周縁部と対向する第2の対向面を含み、
前記第2の対向面は、前記表示パネルの中央部に近づくほど前方へ向かうように凹んでいる
請求項15記載の表示装置。
【請求項17】
前記表示パネルと前記面発光ユニットとの間に光学シートをさらに備えた
請求項10記載の表示装置。
【請求項18】
反射部材をさらに備え、
前記光学シートは、前記表示パネルと前記反射部材との間に設けられており、前記複数の発光素子から斜めに放射された光を前方に向け直して、前面の輝度を増加させるように構成され、
前記反射部材は、前記複数の発光素子の全てを覆い、前記複数の発光素子と対応する位置に設けられた開口を有する
請求項17記載の表示装置。
【請求項19】
前記複数のピースのうちの少なくとも1つが固定部を有する
請求項1記載の表示装置。
【請求項20】
前記固定部は、前記表示パネルの前記端面に当接する壁部を有する
請求項19記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、薄型でありながら大きな画面サイズを有する表示装置が提案されている(例えば特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-86046号公報
【特許文献2】特開2010-15098号公報
【特許文献3】特開2012-141385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では、表示装置の大画面化および薄型化が顕著である。しかしながら、このような表示装置の大画面化および薄型化は、その表示装置自体の強度を確保することが容易ではない。
【0005】
したがって、適切な強度を確保しつつ大画面化および薄型化に適した構造を有する表示装置の提供が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態としての表示装置は、画像を表示する表示面、その表示面と反対側の背面、および表示面と背面とを繋ぐ端面を有する表示パネルと、その表示パネルの外縁に沿って延在する基板と、その基板の長手方向に沿って配列されて基板に保持された複数のピースとを有する中間部材とを備える。複数のピースは、表示パネルの端面と当接する当接面をそれぞれ含んでいる。
【0007】
本開示の一実施形態としての表示装置では、表示パネルの外縁に沿って延在する基板と、その基板の長手方向に沿って配列されて基板に保持された複数のピースとを有する中間部材を備え、複数のピースが、表示パネルの端面と当接する当接面をそれぞれ含むようにしている。よって、薄型であっても自重による変形が生じにくくなる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一実施形態としての表示装置によれば、フレーム構造体を採用するようにしたので、大画面化および薄型化に伴う自重などによる変形を防止することができる。よって、適切な強度を確保しつつ大画面化および薄型化に適した構造を実現することができる。
なお、本開示の効果はこれに限定されるものではなく、以下に記載のいずれの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一実施の形態に係る表示装置の全体構成例を表す斜視図である。
【
図2】
図1に示した表示装置の要部の内部構成例を表す断面図である。
【
図3】
図1に示したバックシャーシの全体構成例を表す分解斜視図である。
【
図4A】
図1に示したバックシャーシの一部を拡大して表す斜視図である。
【
図4B】
図1に示したバックシャーシの他の一部を拡大して表す斜視図である。
【
図5A】
図1に示したミドルシャーシの近傍を拡大して表す斜視図である。
【
図5B】
図1に示したミドルシャーシの近傍を拡大して表す分解斜視図である。
【
図6】
図1に示したミドルシャーシの外観を分解して表す斜視図である。
【
図7A】
図6に示したミドルシャーシの一構成要素の外観を表す斜視図である。
【
図7B】
図6に示したミドルシャーシの一構成要素の外観を表す他の斜視図である。
【
図8】
図6に示したミドルシャーシの一部の断面を模式的に表す断面図である。
【
図9】
図1に示した表示パネルの周縁部の断面を模式的に表す断面図である。
【
図10】
図1に示した発光装置の全体構成例を表す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.一実施の形態およびその変形例
フレーム構造を有するバックシャーシを備えた表示装置の例。
2.その他の変形例
【0011】
<1.一実施の形態>
[表示装置100の構成]
図1は、本開示の一実施の形態としての表示装置100の全体構成を表したものである。
図2は、
図1に示した表示装置100の要部の内部構成例を表す断面図である。表示装置100は、例えば薄型テレビジョン装置として用いられるものであり、発光装置1と光学シート2と表示パネル3とが重なり合うように、観察者(視聴者)に向かって順に配置されている。表示装置100は、バックシャーシ4、ミドルシャーシ5およびベゼル6をさらに備えている。なお、この表示装置100では、発光装置1、光学シート2および表示パネル3が配列される方向をZ軸方向とする。また、Z軸方向と直交する面内において、長手方向をX軸方向とし、短尺方向をY軸方向とする。
【0012】
(バックシャーシ4)
図3は、バックシャーシ4の全体構成例を表す分解斜視図である。バックシャーシ4は、互いに連結された複数の押出成型部材を有するフレーム構造体である。このような構成により、例えば1枚もしくは複数枚の平板によりバックシャーシを構成した場合よりも、軽量でありながら、より高い強度が実現される。具体的には例えば
図3に示したように、一対のビーム41(41A,41B)、一対のピラー42(42A,42B)および複数のサブピラー43(43A~43D)などが押出成型部材の一具体例に相当する。ビーム41Aおよびビーム41Bは、いずれも水平方向(X軸方向)に伸びる部材である。ビーム41Aは発光装置1、光学シート2および表示パネル3の各々の上端縁に沿って配置され、ビーム41Bは発光装置1、光学シート2および表示パネル3の各々の下端縁に沿って配置されている。一方、ピラー42Aおよびピラー42Bは、いずれも鉛直方向(Y軸方向)に伸びる部材である。ピラー42Aは、観察者から見て発光装置1、光学シート2および表示パネル3の各々の右端縁に沿って配置され、ピラー42Bは、観察者から見て発光装置1、光学シート2および表示パネル3の各々の左端縁に沿って配置されている。
【0013】
図4Aおよび
図4Bは、いずれもバックシャーシ4の要部構成例を表す分解斜視図であり、ビーム41Aとピラー42Aとの連結部分およびビーム41Aとピラー42Bとの連結部分をそれぞれ拡大して示したものである。ビーム41Aは、XY面内においてX軸方向へ延在する基部411と、XZ面内においてX軸方向へ延在する壁部412と、それら基部411と壁部412とを繋ぐ傾斜部413とを有する。ビーム41Bも実質的にビーム41Aと同じ構造を有する。また、一対のピラー42A,42Bは、いずれも、XY面
内においてY軸方向へ延在する基部421と、YZ面内においてY軸方向へ延在する壁部422と、それら基部421と壁部422とを繋ぐ傾斜部423とを有する。
【0014】
図4Aに示したように、ビーム41Aの右端部とピラー42Aの上端部とは、L状金具45AおよびL状金具46Aならびにねじ47Aおよびねじ48Aを介して連結されている。具体的には、基部411および基部421が共通のL状金具45Aとそれぞれねじ47Aにより締結されると共に、壁部412および壁部422が共通のL状金具46Aとそれぞれねじ48Aにより締結されている。L状金具45Aには、ねじ47Aが挿通される複数の孔45AKが設けられている。ビーム41Aの右端部の基部411およびピラー42Aの上端部の基部421には、複数の孔45AKと対応する位置に、ねじ47Aが挿通される複数の孔411K,421Kがそれぞれ設けられている。L状金具46Aには、ねじ48Aが挿通される複数の孔46AKが設けられている。壁部412および壁部422には、複数の孔46AKと対応する位置に、ねじ48Aが挿通される複数の孔412K,422Kがそれぞれ設けられている。
【0015】
同様に、
図4Bに示したように、ビーム41Aの左端部とピラー42Bの上端部とは、L状金具45BおよびL状金具46Bならびにねじ47Bおよびねじ48Bを介して連結されている。具体的には、基部411および基部421が共通のL状金具45Bとそれぞれねじ47Bにより締結されると共に、壁部412および壁部422が共通のL状金具46Bとそれぞれねじ48Bにより締結されている。L状金具45Bには、ねじ47Bが挿通される複数の孔45BKが設けられている。ビーム41Aの左端部の基部411およびピラー42Bの上端部の基部421には、複数の孔45BKと対応する位置に、ねじ48Bが挿通される複数の孔411K,421Kがそれぞれ設けられている。L状金具46Bには、ねじ48Bが挿通される複数の孔46BKが設けられている。壁部412および壁部422には、複数の孔46BKと対応する位置に、ねじ48Bが挿通される複数の孔412K,422Kがそれぞれ設けられている。
【0016】
複数の孔411KはX軸方向に伸びる長孔であることが望ましく、複数の孔421KはY軸方向に伸びる長孔であることが望ましい。あるいは、孔421KにおけるX軸方向の寸法およびY軸方向の寸法の双方を孔45AKにおけるX軸方向の寸法およびY軸方向の寸法よりも大きくしてもよい。各押出成型部材の寸法誤差に起因するバックシャーシ4の全体の寸法を容易に調整可能とするためである。
【0017】
なお、ビーム41Bとピラー42Aとの連結部分の構造およびビーム41Bとピラー42Bとの連結部分の構造は、
図4Aおよび
図4Bに示した構造と実質的に同じである。よって、その詳細の説明を省略する。
【0018】
また、複数のサブピラー43(43A~43D)は、いずれもビーム41Bとビーム41Bとを繋ぐように鉛直方向(Y軸方向)に伸びる部材であり、ピラー42Aとピラー42Bとの間に、例えばX軸方向において等間隔で配置されている。これらのサブピラー43(43A~43D)は、各々のY軸方向の両端部においてビーム41Aおよびビーム41Bとそれぞれねじなどにより固定されるようになっている。
【0019】
バックシャーシ4は、複数のサブピラー43同士を繋ぐように水平方向に延在する複数のサブビーム44(44A~44E)をさらに有していてもよい。
【0020】
なお、一対のビーム41(41A,41B)、一対のピラー42(42A,42B)および複数のサブピラー43(43A~43D)の少なくとも1つには、各々の長手方向に延在するリブが形成されているとよい。各押出成型部材の薄型化を図りつつ、よりいっそう強度を高めることができるからである。
【0021】
また、一対のビーム41(41A,41B)、一対のピラー42(42A,42B)および複数のサブピラー43(43A~43D)は、例えばステンレス鋼などの高剛性の金属材料により構成されているとよい。あるいは、アルミニウム、チタンまたはマグネシウムなどの単体、もしくはそれらの元素を含むを含む合金により構成し、軽量化を図るようにしてもよい。さらには、繊維強化プラスチック(FRP:Fiber-Reinforced Plastics
)などの適用可能性をも有する。さらに、一対のビーム41(41A,41B)、一対のピラー42(42A,42B)および複数のサブピラー43(43A~43D)は、押出成型により形成された押出成型部材であることにより、バックシャーシ4は、製造容易性により優れた構造を有する。
【0022】
(ミドルシャーシ5)
ミドルシャーシ5は、バックシャーシ4に取り付けられると共に表示パネル3を保持する中間部材である。ミドルシャーシ5は、
図1に示したように、例えば表示装置100のうちの4箇所に設けられている。そのうち、例えば表示パネル3の上端部に沿ってX軸方向に伸びるものをミドルシャーシ5A、表示パネル3の下端部に沿ってX軸方向に伸びるものをミドルシャーシ5B、表示パネル3の右端部に沿ってY軸方向に伸びるものをミドルシャーシ5C、表示パネル3の左端部に沿ってY軸方向に伸びるものをミドルシャーシ5Dとする。ミドルシャーシ5A~5Dは、実質的に同一の構造を有する。したがって、以下ではミドルシャーシ5Bを代表して説明する。
【0023】
図5Aは、ミドルシャーシ5Bの一部を拡大して表す断面斜視図であり、
図5Bはその分解断面斜視図である。
図6はミドルシャーシ5Bの全体構成例を表す分解斜視図である。
図7Aは、ミドルシャーシ5Bの一構成要素である一のピース50を、表示装置100の外側から眺めたときの外観を拡大して表す斜視図であり、
図7Bはそのピース50を表示装置100の内側から眺めたときの外観を拡大して表す斜視図である。
【0024】
ミドルシャーシ5Bは、表示パネル3の外縁に沿って延在する、例えば短冊状をなす基板51と、その基板51の長手方向に沿って配列され、それぞれ基板51に対する相対位置が調整可能に基板51に保持された複数のピース50(50A~50D)とを有する(
図5A,
図5B,
図6)。
【0025】
複数のピース50は、係止部54Tをそれぞれ含んでいる(
図5A,
図5B)。詳細には、
図5Bに示したように、係止部54Tは、表示パネル3の端面3Tと当接する当接面としての壁面54T1と、表示パネル3の背面3Bの周縁部を支持する底面54T2とを含んでいる。複数のピース50は、各々の壁面54T1が実質的に同一の面内に含まれるように基板51に対する相対位置が調整された状態で基板51に保持されている。基板51は、例えばステンレス鋼などの高剛性材料により構成されている。複数のピース50は、例えばXY面内においてX軸方向へ延在する基部54と、基部54に対してZ軸方向に立設し、XZ面内においてX軸方向へ延在する壁部55とをそれぞれ含んでいる。基部54には開口54Kが設けられており、その開口54Kに挿通されたねじ52が基板51に設けられたねじ孔51H(
図5B)と嵌合することにより、基板51と基部54(ピース50)とが固定されるようになっている。ここで、開口54Kの寸法に余裕を持たせることで、各ピース50の、基板51に対するX軸方向およびY軸方向における相対位置が調整可能となっている。基部54は、バックシャーシ4のビーム41(41B)に設けられた棚部414(
図5A,
図5B)との間に光学シート2を挟持するようになっている。棚部414は、ビーム41(41B)の壁部412に固定されている。基部54には、Y軸方向に伸びるリブ54Lが複数設けられている。リブ54Lの存在により基部54の強度が向上し、大型化によって重量が増加した表示パネル3であってもピース50は十分に支持することができる。壁部55は、ビーム41(41B)の壁部412の一部と重なり合
うようになっている。壁部55には開口55Kが設けられており、その開口55Kに挿通されたねじ53が壁部412に設けられたねじ孔412H(
図5B)と嵌合することにより、ビーム41(41B)の壁部412とピース50の壁部55とが固定されるようになっている。ここでねじ53として段付きねじを用いたり、所定の高さを有するワッシャなどをねじ53と壁部412との間に介在させたりすることで、壁部55を壁部412に対して締め付けすぎることのないようにするとよい。係止部54Tの壁面54T1が表示パネル3の端面3Tに当接した際、表示パネル3の端面3Tに対して局所的に応力が負荷されないようにするためである。表示パネル3が例えば液晶表示素子を用いたものである場合、応力が強く負荷された部分のみ画像が白味を帯びるなどの画質の劣化を招くおそれがあるからである。
【0026】
また、各ピース50における基部54の厚さは、基板51の延在方向の中央部分、すなわち表示装置100の中央部分に向かうほど薄くなっているとよい。例えば
図8に示したように、複数のピース50A~50Dにおける基部54の底面54T2が、全体として表示パネル3の中央部に近づくほど前方(+Z方向)へ突出する曲線を描くように湾曲しているとよい。そのように湾曲した基部54の底面54T2に沿って表示パネル3もまた、前方へ突出するように湾曲するからである。なお、底面54T2は、本開示の「第1の対向面」に対応する一具体例である。
【0027】
(ベゼル6)
ベゼル6は、主にバックシャーシ4、ミドルシャーシ5および表示パネル3の各周縁部を保護すると共に審美性を向上させるための枠部材である。ベゼル6は、
図1に示したように、例えば4つの部分に分割される。そのうち、例えば表示パネル3の上端部に沿ってX軸方向に伸びるものをベゼル6A、表示パネル3の下端部に沿ってX軸方向に伸びるものをベゼル6B、表示パネル3の右端部に沿ってY軸方向に伸びるものをベゼル6C、表示パネル3の左端部に沿ってY軸方向に伸びるものをベゼル6Dとする。ベゼル6A~6Dは、実質的に同一の構造を有する。したがって、以下ではベゼル6Aを代表して説明する。
【0028】
図2に示したように、ベゼル6(6A)は、表示パネル3の外縁およびバックシャーシ4の外縁を取り囲むように設けられた部材であり、前方部分61と後方部分62と中間部分63とを含んでいる。前方部分61は、XY面内においてX軸方向に延在する部分であり、ミドルシャーシ5Aの底面54T2との間に表示パネル3の周縁部を挟むように設けられ、表示パネル3の周縁部と対向する第2の対向面としての内面61Sを含んでいる。この内面61Sは、例えば
図9に示したように、表示パネル3の中央部に近づくほど前方(+Z方向)へ向かうように湾曲している。すなわち、内面61Sは、後方(-Z方向)に向けて凹面となっている。したがって、ベゼル6(6A)とミドルシャーシ5(5A)との間に挟まれた表示パネル3は、内面61Sの形状および底面54T2の形状に沿って、前方へ突出するように湾曲した状態となる。ベゼル6B~6Dにおける前方部分61の内面61Sの形状およびミドルシャーシ5B~5Dにおける底面54T2の形状についても同様とすることにより、表示パネル3は、自らの中央部に近づくほど前方へ突出するように湾曲した状態となる。なお、本実施の形態では、前方部分61の内面61Sの形状およびミドルシャーシ5B~5Dにおける底面54T2の形状を、いずれもXY平面に対する傾きが連続的に変化するようにしたが、本開示はこれに限定されない。内面61Sおよび底面54T2のXY平面に対する傾きが段階的に変化するようにしてもよい。あるいは、内面61Sが階段状をなし、前方部分61の厚さが段階的に変化する(表示パネル3の中央部分に近づくほど段階的に薄くなる)ようにしてもよい。同様に、ミドルシャーシ5の底面54T2が階段状をなし、ミドルシャーシ5の基部54の厚さが段階的に変化する(表示パネル3の中央部分に近づくほど段階的に厚くなる)ようにしてもよい。また、内面61Sの形状と底面54T2の形状とは一致していることが望ましいが、一致していな
くともよい。
【0029】
(発光装置1)
図10は、発光装置1の全体構成例を表す斜視図である。また、
図11Aは、発光装置1の要部を拡大して表す斜視図である。発光装置1は、表示パネル3の背面3Bに照明光を提供する、いわゆるバックライトユニット(面発光ユニット)である。発光装置1は、バックシャーシ4に収容されてXY面内に広がる基板11と、その基板11の前方に配置されてXY面内に広がる反射部材12とを有している。基板11の表面には複数の光源10がマトリックス状に配列されている。光源10は点光源であり、具体的には例えば白色光を発振するLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)により構成されている。複数の光源10は、反射部材12に設けられた複数の開口13Kに対し1つずつ配置されている。
【0030】
反射部材12は、入射光に対して反射、拡散、散乱などの光学的作用を及ぼす機能を有する部材である。反射部材12は、XY面内において互いに離間して配置された複数の分割パネル13を含んでいる。すなわち、複数の分割パネル13がXY平面おいてマトリクス状に配列され、1つの反射板としての反射部材12を構成している。各分割パネル13には、光源10が挿入される開口13Kが複数設けられている。開口13Kは、それぞれ光源10を取り囲むと共に基板11に対して傾斜した内面13Sを有する。なお、開口13Kの平面形状は、
図10および
図11Aなどに示したような円形に限定されるものではなく、楕円形や多角形など、他の形状をも取りうるものである。XY面内において、開口13Kの中心点は、光源10の光軸と一致しているとよい。
【0031】
分割パネル13は、例えば板状の部材から削り出しにより、あるいは射出成型や熱プレス成型などにより作製されるものである。分割パネル13の構成材料としては、例えばポリカーボネート樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート樹脂)などのアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、MS(メチルメタクリレートとスチレンの共重合体)などの非晶性共重合ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂およびポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。
【0032】
複数の分割パネル13は、例えば
図11Aに示したように相互に隙間13Gが生じるようにバックシャーシ4に固定されている。複数の分割パネル13は、基板11と共に、バックシャーシ4における、例えばピラー42A,42B、サブピラー43A~43Dおよびサブビーム44A~44Eの少なくとも1つにねじ14(
図11A)などにより各々固定されている。隙間13Gの存在により、気温の変化や光源10の点灯に伴う温度上昇、光源10の消灯に伴う温度低下に起因して各分割パネル13が膨張収縮を生じた場合であっても、隣り合う分割パネル13同士の干渉が回避できるようになっている。すなわち、各分割パネル13の膨張収縮に起因する反射部材12の歪みや光源10に対する変位を抑制することができるようになっている。但し、隙間13Gを設けることによって、その隙間13Gに起因する暗線が表示パネル3を通じて観察者に認知されてしまう場合も考えられる。そこで、例えば
図11Bに示したように、複数の分割パネル13の相互間に生じる隙間13Gと重複するようにカバー部材15(15A~15D)を適宜配置することが望ましい。これにより暗線の発生が抑制され、XY面内における輝度分布の劣化が回避される。
図11Bの例では、分割パネル13Aと分割パネル13Bとの隙間13G(
図11A)をカバー部材15Aが覆い、分割パネル13Bと分割パネル13Cとの隙間13G(
図11A)をカバー部材15Bが覆うようになっている。さらに、分割パネル13Cと分割パネル13Dとの隙間13G(
図11A)をカバー部材15Cが覆い、分割パネル13Dと分割パネル13Aとの隙間13G(
図11A)をカバー部材15Dが覆うようになっている。なお、カバー部材15もまたピラー42A,42B、サブピラー43A~43Dおよびサブビーム44A~44Eの少なくとも1つにねじ14により各々固定されている。
カバー部材15は、分割パネル13と同種の材料により構成することができ、その場合、各光源10から各々発せられた複数の光を表示パネル3の背面3Bへ向けて反射することができる。
【0033】
(光学シート2)
光学シート2は、表示パネル3と発光装置1との間に設けられ、例えば
図2,
図5A,
図5Bに示したように、バックシャーシ4のビーム41における棚部414に載置されている。光学シート2は、反射部材12を全面的に覆うように設けられている。光学シート2は、例えば、拡散板,拡散シート,レンズフィルム,偏光分離シートなどのシート状部材が複数積層されたものである。このような光学シート2を設けることにより、光源10から斜め方向に出射した光や反射部材12から斜め方向に出射した光を正面方向(Z方向)に立ち上げることが可能となり、正面輝度をさらに高めることが可能となる。
【0034】
(表示パネル3)
表示パネル3は、前方に向けて動画像または静止画像などの画像を表示する表示面3Aと、表示面3Aと反対側の背面3Bと、それら表示面3Aと背面3Bとを繋ぐ端面3Tとを有する。表示パネル3は、例えば透過型の液晶表示パネルであり、例えばTFT基板とカラーフィルタ基板との間に液晶層が設けられたものである。発光装置1から光学シート2を経由して到達した光が背面3Bに入射し、その光が表示面3Aから出射するようになっている。表示パネル3は、さらに偏光板等を有していてもよい。
【0035】
[表示装置100の作用および効果]
表示装置100では、発光装置1の光源10から発せられた光が、その光源10の発光点から360°全方位に広がる。そののち、直接的に光学シート2に入射し、または反射部材12や基板11の表面などにおいて反射するなどして間接的に光学シート2の裏面に入射する。光学シート2の裏面に入射した光は光学シート2を透過して表面から出射し、面発光光として表示パネル3に照射される。表示パネル3では、発光装置1からの光が選択的に透過することにより、画像信号に応じた適切な画像表示が行われる。
【0036】
この表示装置100では、互いに連結された複数の押出成型部材を有するフレーム構造体としてのバックシャーシ4を採用し、ミドルシャーシ5を介して表示パネル3を保持するようにした。このため、例えば一枚の板金をプレス成型してなる筐体により表示パネルを保持する構造の表示装置と比較して、大画面化による自重の増加を抑えることができる。よって、薄型であっても自重による変形が生じにくくなる。したがって、この表示装置100によれば、適切な強度を確保しつつ大画面化および薄型化に適した構造を実現することができる。
【0037】
特に、一対のビーム41、一対のピラー42および複数のサブピラー43などを押出成型部材とした。このため、寸法誤差が少なく、均質の材料組成を有するビーム41やピラー42およびサブピラー43を、大量かつ迅速に製造することができる。また、プレス成型品のように金型を用いる必要がない。よって、この表示装置100は、コスト面で有利な構造を有するといえる。
【0038】
なお、バックシャーシ4を製造するにあたっては、例えば水平に載置された平板に、ビーム41、ピラー42およびサブピラー43などの各押出成型部材の位置を決定する基準となる複数の壁や凹部を設けた専用の治具を用いるとよい。そのような治具を用いることで、相対位置が適切となるよう、各々の押出成型部材の位置を調整したのち、複数の押出成型部材を互いに締結することができる。その結果、各押出成型部材における寸法誤差等に起因する、組立後のバックシャーシ4の寸法誤差を容易に低減することができるからである。
【0039】
また、表示装置100では、ミドルシャーシ5が、一の基板51に対し複数のピース50を各々適切な位置に調整して保持するようにした構造を有する。特に、複数のピース50は、表示パネル3の端面3Tと当接する各々の壁面54T1が実質的に同一の面内に含まれるように基板51に対する相対位置が調整された状態で基板51に保持されている。このため、例えば1つの長尺のミドルシャーシにより表示パネル3の1辺の端面の全てを保持するようにした場合と比較して、局所的に発生する応力を緩和することができる。長尺のミドルシャーシでは、その長手方向における製造時もしくは製造後の変形等による寸法誤差もしくは寸法変動が生じやすい。これに対し本実施の形態では、複数のピース50の製造ののち、それらの相対位置が調整可能なので、製造誤差そのものの影響や製造後の変形の影響を直接的に受けることがないからである。表示パネル3に対し局所的な応力を与えにくいので、表示パネル3の撓みや歪みが防止され、結果として表示パネル3における、端縁近傍での局所的な画質の劣化を回避することができる。
【0040】
また、表示装置100では、反射部材12が、XY面内において互いに離間して配置された複数の分割パネル13を含むようにした。このため、使用時における反射部材12の膨張収縮が生じた場合であっても、複数の光源10と、これらに各々対応する複数の開口13Kとの相対位置のずれを緩和することができる。よって、反射部材12の過熱に伴う輝度分布の変動を抑制することができ、画質の劣化を回避することができる。特に、カバー部材15により隙間13Gを覆うようにした場合には、暗線の発生を防止し、発光装置1においてより平坦な輝度分布を得ることができるので、画質への影響を十分に抑制できる。
【0041】
また、ミドルシャーシ5の底面54T2の形状およびベゼル6の内面61Sの形状を湾曲面とすることで、表示パネル3を、その中央部に近づくほど前方へ突出するように湾曲させた。このため、表示パネル3と光学シート2との間隔(Z軸方向の距離)を近づけた場合であっても両者の接触を回避することができる。したがって表示装置100は、大型化および薄型化の両立に好適な構造を有する。
【0042】
<2.その他の変形例>
以上、実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態において説明したバックシャーシ4、ミドルシャーシ5およびベゼル6等の配置位置や形状などは一例であって、それらに限定されるものではない。
【0043】
また、各図に示した各構成要素の寸法および寸法比や形状は一例であって本開示がこれに限定されるものではない。また、各構成要素は1つのパーツにより構成されている場合に限定されず、2以上のパーツにより構成されていてもよい。
【0044】
また、上記実施の形態等では、光源10としてLEDを用いるようにしたが、光源10として半導体レーザ等を用いるようにしてもよい。
【0045】
さらに、例えば、上記実施の形態等に記載した表示装置は、説明した全ての構成要素を備えた場合に限定されるものではなく、いくつかの構成要素を欠いてもよいし、他の構成要素をさらに備えていてもよい。
【0046】
例えば、上記実施の形態等で説明した表示装置100は、バックシャーシ4の背面(表示パネル3と反対側の面)を覆うリアカバーをさらに備えるようにしてもよい。リアカバーは、例えばポリスチレン(PS:polystyrene)、ポリスチレンとポリフェニレンエーテル(PPE:polyphenyleneether)との混合材料等により構成されうる。表示装置100は、さらに他の化粧部材を備えるようにしてもよい。リアカバーには、発光装置1を駆動する駆動回路を含む基板やチューナーを搭載するようにしてもよい。
【0047】
また、上記実施の形態等で説明した表示装置100は、家庭内で使用されるテレビジョンに限定されるものではなく、広く屋内外で情報表示を行うものも含まれる。さらには、各種医療機器(例えば内視鏡手術システム、手術室システムあるいは顕微鏡手術システムなど)へ適用可能性を有する。
【0048】
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であってその記載に限定されるものではなく、他の効果があってもよい。また、本技術は以下のような構成を取り得るものである。
(1)
互いに連結された複数の押出成型部材を有するフレーム構造体と、
表示パネルと、
前記フレーム構造体に取り付けられると共に前記表示パネルを保持する中間部材と
を備えた表示装置。
(2)
前記フレーム構造体は、
いずれも水平方向に伸びる第1のビームおよび第2のビームと、
いずれも鉛直方向に延びると共に前記第1のビームおよび前記第2のビームの両端同士を繋ぐ第1のピラーおよび第2のピラーと、
前記第1のピラーと前記第2のピラーとの間に配置され、いずれも前記第1のビームと前記第2のビームとを繋ぐように鉛直方向に延びる複数のサブピラーと
を有する上記(1)記載の表示装置。
(3)
前記第1のビーム、前記第2のビーム、前記第1のピラー、前記第2のピラー、および前記複数のサブピラーのうちの少なくとも1つには、各々の長手方向に延在するリブが形成されている
上記(2)記載の表示装置。
(4)
面発光ユニットをさらに備え、
前記表示パネルは、画像を表示する表示面、前記表示面と反対側の背面、および前記表示面と前記背面とを繋ぐ端面を有する透過型の液晶表示パネルであり、
前記面発光ユニットは、前記フレーム構造体の内部に配置されると共に前記表示パネルの前記背面に光を照射する
上記(2)または(3)に記載の表示装置。
(5)
前記面発光ユニットは、
前記光を各々発する複数の発光素子と、
前記複数の発光素子から各々発せられた複数の前記光を前記表示パネルへ向けて反射する反射部材と
を有し、
前記複数の発光素子および前記反射部材は、前記第1のピラー、前記第2のピラーおよび前記複数のサブピラーの少なくとも1つに固定されている
上記(4)記載の表示装置。
(6)
前記反射部材は、
前記表示パネルの面内方向において互いに離間して配置されて各々前記第1のピラー、前記第2のピラーおよび前記複数のサブピラーの少なくとも1つに固定された複数の分割パネルを含む
上記(5)記載の表示装置。
(7)
前記反射部材は、
前記複数の分割パネルの隙間と重複するように配置され、前記複数の発光素子から各々発せられた前記複数の光を前記表示パネルへ向けて反射する複数のカバー部材をさらに有する
上記(6)記載の表示装置。
(8)
前記表示パネルは、画像を表示する表示面、前記表示面と反対側の背面、および前記表示面と前記背面とを繋ぐ端面を有し、
前記中間部材は、前記表示パネルの外縁に沿って延在する基板と、前記基板の長手方向に沿って配列され、それぞれ前記基板に対する相対位置が調整可能に前記基板に保持された複数のピースとを有し、
前記複数のピースは、前記表示パネルの前記端面と当接する当接面をそれぞれ含んでいる
上記(1)から(7)のいずれか1つに記載の表示装置。
(9)
前記複数のピースは、各々の前記当接面が実質的に同一の面内に含まれるように前記基板に対する相対位置が調整された状態で前記基板に保持されている
上記(8)記載の表示装置。
(10)
前記表示パネルは、前方へ向けて画像を表示する表示面、前記表示面と反対側の背面、および前記表示面と前記背面とを繋ぐ端面を有し、自らの中央部に近づくほど前方へ突出するように湾曲している
上記(1)から(7)のいずれか1つに記載の表示装置。
(11)
前記中間部材は、前記表示パネルの前記背面の周縁部と対向する第1の対向面を含み、
前記第1の対向面は、前記表示パネルの中央部に近づくほど前方へ突出するように湾曲している
上記(10)記載の表示装置。
(12)
前記表示パネルおよび前記フレーム構造体の外縁を取り囲むように設けられたベゼルをさらに備え、
前記ベゼルは、前記中間部材の前記第1の対向面との間に前記表示パネルを挟むように設けられ、前記表示パネルの前記表示面の周縁部と対向する第2の対向面を含み、
前記第2の対向面は、前記表示パネルの中央部に近づくほど前方へ向かうように凹んでいる
上記(11)記載の表示装置。
(13)
前記表示パネルと前記面発光ユニットとの間に光学シートをさらに備えた
上記(4)記載の表示装置。
【符号の説明】
【0049】
100…表示装置、1…発光装置、10…光源、11…基板、12…反射部材、13…分割パネル、15…カバー部材、2…光学シート、3…表示パネル、4…バックシャーシ、41A,41B…ビーム、42A,42B…ピラー、43A~43D…サブピラー、44A~44E…サブビーム、5…ミドルシャーシ、50…ピース、51…基板、6…ベゼル。