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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022097671
(43)【公開日】2022-06-30
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20220623BHJP
【FI】
A63F7/02 326Z
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022078527
(22)【出願日】2022-05-12
(62)【分割の表示】P 2020137773の分割
【原出願日】2008-12-25
(31)【優先権主張番号】P 2008293913
(32)【優先日】2008-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000144522
【氏名又は名称】株式会社三洋物産
(74)【代理人】
【識別番号】100143063
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 悟
(72)【発明者】
【氏名】大池 規晶
(72)【発明者】
【氏名】吉田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】八木 敏明
(57)【要約】
【課題】付与判定の結果の明示を良好に行うことを可能とすること。
【解決手段】表示制御装置100のVDP105では、表示CPU102からの描画指示に基づいて描画エリア135に対して描画データを作成する。この描画データの作成に際して加工される画像データは、キャラクタROM106に予め記憶されている。キャラクタROM106に記憶された画像データは、ブリッジLSI109を通じてブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108に読み出され、VDP105はこれらRAM107,108に読み出された画像データを加工することで上記描画データを作成する。この場合に、電源供給が開始された場合には、簡易図柄用データ群の転送が通常図柄用データ群よりも優先して行われ、通常図柄の変動表示を行うことができない状況では図柄表示装置31にて簡易表示が行われる。
【選択図】 図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を予め記憶している第1記憶手段と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて制御を実行する制御手段と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段は、少なくとも特定状況において任意のタイミングで発生し得る特定事象が発生した場合に前記制御手段において任意対応制御を実行するために用いられる任意用情報を記憶しており、
情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段に対して、前記第1記憶手段から読み出した任意用情報を記憶させる転送手段を備え、
前記第2記憶手段は、前記任意用情報が転送された後に前記特定事象が発生し得る状況が継続している場合に当該任意用情報を記憶保持するものであり、
前記制御手段は、前記特定事象が発生した場合、前記第2記憶手段に記憶されている前記任意用情報を用いて前記任意対応制御を実行するものであり、
さらに、前記制御手段にて前記任意対応制御とは異なる特定制御を実行する場合に用いられる特定情報を、前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段の前記任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に対して上書きする上書き手段を備えていることを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUが実装されているとともに遊技に係る制御プログラムが記憶されたメモリ等の素子が実装されている制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。
【0003】
上記遊技機においては、液晶表示装置といった表示画面を有する表示装置が搭載されたものが知られている。かかる遊技機では、表示画面における画像データが予め記憶された画像データ用のメモリが搭載されており、当該メモリから読み出された画像データを用いて表示画面において所定の画像が表示されることとなる(例えば、特許文献1参照)。また、近年では、画像による演出態様を多様化したり、画像として複雑な動画や実写映像を用いたりすることで、画像への注目度を高め、それに伴って遊技への注目度を高めようとする試みがなされている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-7465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記例示等のような遊技機においては、処理速度の高速化を良好に実現することが可能な構成が求められており、この点について未だ改良の余地がある。
【0006】
なお、上記問題は、画像の表示に係る構成に限定されたものではなく、他の制御に係る構成においても同様に発生する。
【0007】
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、所定の制御を実行する上での処理速度の高速化を良好に実現することが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく請求項1記載の発明は、情報を予め記憶している第1記憶手段と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて制御を実行する制御手段と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段は、少なくとも特定状況において任意のタイミングで発生し得る特定事象が発生した場合に前記制御手段において任意対応制御を実行するために用いられる任意用情報を記憶しており、
情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段に対して、前記第1記憶手段から読み出した任意用情報を記憶させる転送手段を備え、
前記第2記憶手段は、前記任意用情報が転送された後に前記特定事象が発生し得る状況が継続している場合に当該任意用情報を記憶保持するものであり、
前記制御手段は、前記特定事象が発生した場合、前記第2記憶手段に記憶されている前記任意用情報を用いて前記任意対応制御を実行するものであり、
さらに、前記制御手段にて前記任意対応制御とは異なる特定制御を実行する場合に用いられる特定情報を、前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段の前記任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に対して上書きする上書き手段を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
所定の制御を実行する上での処理速度の高速化を良好に実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態におけるパチンコ機を示す正面図。
図2】遊技盤の構成を示す正面図。
図3】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図。
図4】図柄表示装置の表示画面における表示内容を説明するための説明図。
図5】図柄表示装置の表示画面における表示内容を説明するための説明図。
図6】当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図。
図7】主制御装置のMPUにおけるタイマ割込み処理を示すフローチャート。
図8】異常監視用の読み込み処理を示すフローチャート。
図9】通常処理を示すフローチャート。
図10】遊技回制御処理を示すフローチャート。
図11】変動開始処理を示すフローチャート。
図12】遊技状態移行処理を示すフローチャート。
図13】大入賞口開閉処理を示すフローチャート。
図14】図柄表示装置の表示制御に係る電気的構成を示すブロック図。
図15】キャラクタROMのハード構成を説明するためのブロック図。
図16】(a)キャラクタROMからデータを読み出す場合における書き込み制御部とコントローラとの間での送受信の様子を説明するためのタイミングチャート、(b)コントローラとNAND型記憶部との間での送受信の様子を説明するためのタイミングチャート。
図17】キャラクタROMのソフト構成を説明するための説明図。
図18】表示CPUにおけるメイン処理を示すフローチャート。
図19】ブリッジLSIにおける常用データ群の初期設定処理を示すフローチャート。
図20】ブリッジLSIにおけるデータ転送処理を示すフローチャート。
図21】VDPにおける初期転送処理を示すフローチャート。
図22】VDPにおける描画データの設定処理を示すフローチャート。
図23】VDPにおける描画用信号の出力処理を示すフローチャート。
図24】書き込み制御部及びVDPのブリッジ側RAMへのアクセスタイミングを示すタイミングチャート。
図25】表示CPUにおける通常処理を示すフローチャート。
図26】表示CPUにおける遊技回制御処理を示すフローチャート。
図27】表示CPUにおける簡易図柄による変動開始処理を示すフローチャート。
図28】表示CPUにおける簡易図柄による変動中処理を示すフローチャート。
図29】簡易図柄を用いた変動表示の様子を説明するための説明図。
図30】電源立ち上げ後の表示制御の様子を説明するためのタイミングチャート。
図31】表示CPUにおける通常図柄による変動開始処理を示すフローチャート。
図32】表示CPUにおける表示テーブルの設定処理を示すフローチャート。
図33】(a)~(d)変動表示用テーブル記憶エリアに記憶されている各種テーブルを示す説明図、(e)大当たり演出用テーブル記憶エリアに記憶されている各種テーブルを示す説明図。
図34】遊技回用の演出後に大当たり演出が行われない場合の表示テーブルを説明するための説明図。
図35】遊技回用の演出後に大当たり演出が行われる場合の表示テーブルを説明するための説明図。
図36】表示CPUにおける通常図柄による変動中処理を示すフローチャート。
図37】表示CPUにおける操作対応処理を示すフローチャート。
図38】表示CPUにおける描画リストの設定処理を示すフローチャート。
図39】表示CPUにおけるデータ転送指示処理を示すフローチャート。
図40】ブリッジLSIにおけるデータ転送設定処理を示すフローチャート。
図41】VDPにおける上書き処理を示すフローチャート。
図42】ブリッジLSIにおける復帰用のデータ転送設定処理を示すフローチャート。
図43】VDPにおける復帰処理を示すフローチャート。
図44】演出の進行とともに各種データ群の転送が行われる様子を説明するための説明図。
図45】表示CPUにおける15R確変大当たり用の演出制御処理を示すフローチャート。
図46】表示CPUにおける開始演出後処理を示すフローチャート。
図47】表示CPUにおける明示2R確変大当たり用の演出制御処理を示すフローチャート。
図48】表示CPUにおける異常報知制御処理を示すフローチャート。
図49】表示CPUにおける待機画像制御処理を示すフローチャート。
図50】第2の実施形態における表示制御装置の電気的構成を示すブロック図。
図51】第3の実施形態における表示制御装置の電気的構成を示すブロック図。
図52】第4の実施形態における表示制御装置の電気的構成を示すブロック図。
図53】第5の実施形態における初期設定処理を示すフローチャート。
図54】第6の実施形態における異常報知制御処理を示すフローチャート。
図55】第7の実施形態における簡易表示の様子を説明するための説明図。
図56】第8の実施形態における表示制御装置の電気的構成を示すブロック図。
図57】VDPにおける描画データの設定処理を示すフローチャート。
図58】VDPにおける描画用信号の出力処理を示すフローチャート。
図59】第9の実施形態における表示CPUでのメイン処理を示すフローチャート。
図60】VDPにおける描画データの設定処理を示すフローチャート。
図61】描画リスト情報を説明するための説明図。
図62】表示CPUにおけるデータ転送指示処理を示すフローチャート。
図63】第10の実施形態における表示制御装置の電気的構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。
【0012】
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。遊技機本体12は、内枠(図示略)と、その内枠の前方に配置される前扉枠14と、内枠の後方に配置される裏パックユニット(図示略)とを備えている。
【0013】
遊技機本体12のうち内枠が、左右両側部のうち一方を支持側として外枠11に回動可能に支持されている。また、内枠には、前扉枠14が回動可能に支持されており、左右両側部のうち一方を支持側として前方へ回動可能とされている。また、内枠には、裏パックユニットが回動可能に支持されており、左右両側部のうち一方を支持側として後方へ回動可能とされている。
【0014】
なお、遊技機本体12には、その回動先端部に施錠装置(図示略)が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
【0015】
内枠には遊技盤20が搭載されている。ここで、遊技盤20の構成を図2に基づいて説明する。図2は、遊技盤20の正面図である。
【0016】
遊技盤20には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口21,可変入賞装置22,上作動口(第1始動入球部)23,下作動口(第2始動入球部)24,スルーゲート25、可変表示ユニット26、メイン表示部33及び役物用表示部34等がそれぞれ設けられている。
【0017】
一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23及び下作動口24への入球が発生すると、それが遊技盤20の背面側に配設された検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。
【0018】
その他に、遊技盤20の最下部にはアウト口27が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口27を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤20には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘28が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
【0019】
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域から排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域から排出されない態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口27への遊技球の入球と明確に区別するために、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24又はスルーゲート25への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
【0020】
上作動口23及び下作動口24は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤20に設置されている。上作動口23及び下作動口24は共に上向きに開放されている。また、上作動口23が上方となるようにして両作動口23,24は鉛直方向に並んでいる。下作動口24には、左右一対の可動片よりなるガイド片(サポート片)としての電動役物24aが設けられている。電動役物24aの閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)では遊技球が下作動口24に入賞できず、電動役物24aが開放状態(サポート状態又はガイド状態)となることで下作動口24への入賞が可能となる。
【0021】
可変入賞装置22は、遊技盤20の背面側へと通じる大入賞口22aを備えているとともに、当該大入賞口22aを開閉する開閉扉22bを備えている。開閉扉22bは、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選となった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードについては、後に詳細に説明する。可変入賞装置22の開放態様としては、所定時間(例えば30sec)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置22が繰り返し開放される態様がある。
【0022】
メイン表示部33及び役物用表示部34は、遊技領域の下部側の外縁に沿って配設された装飾部材29に設けられている。装飾部材29は、遊技盤20の盤面からパチンコ機10前方に延出している。より具体的には、装飾部材29の前面は、遊技領域をパチンコ機10前方から視認可能とするために前扉枠14に設けられた窓パネル53と対向しており、さらに窓パネル53との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、装飾部材29の前面の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
【0023】
装飾部材29の前面から露出するようにしてメイン表示部33及び役物用表示部34が設けられている。つまり、メイン表示部33及び役物用表示部34は、前扉枠14の窓パネル53を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら両表示部33,34の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
【0024】
メイン表示部33では、上作動口23又は下作動口24への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。つまり、本パチンコ機10では、上作動口23への入賞と下作動口24への入賞とが内部抽選において区別されておらず、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が共通の表示領域であるメイン表示部33にて明示される。そして、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、メイン表示部33にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
【0025】
なお、メイン表示部33は、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT、ドットマトリックス等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、メイン表示部43にて変動表示される絵柄としては、複数種の文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。
【0026】
役物用表示部34では、スルーゲート25への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート25への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート25への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用表示部34にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口24に設けられた電動役物24aが所定の態様で開放状態となる。
【0027】
可変表示ユニット26には、絵柄の一種である図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置31が設けられている。また、可変表示ユニット26には、図柄表示装置31を囲むようにしてセンターフレーム32が配設されている。このセンターフレーム32は、その上部がパチンコ機10前方に延出している。これにより、図柄表示装置31の表示画面の前方を遊技球が落下していくのが防止されており、遊技球の落下により表示画面の視認性が低下するといった不都合が生じない構成となっている。
【0028】
図柄表示装置31は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置31は、液晶表示装置であることに限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった他の表示装置であってもよい。
【0029】
図柄表示装置31には、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。この場合、図柄表示装置31における変動表示は、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて開始される。すなわち、メイン表示部33において変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置31において変動表示が行われる。そして、例えば、開閉実行モードとして可変入賞装置22の大入賞口22aの開放が15回行われることとなる15ラウンド対応の開閉実行モードに移行する遊技回には、図柄表示装置31では予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示される。
【0030】
ちなみに、いずれかの作動口23,24への入賞に基づいて、メイン表示部33及び図柄表示装置31にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。
【0031】
センターフレーム32の前面側における左上部分には、メイン表示部33及び図柄表示装置31に対応した第1保留ランプ部35が設けられている。遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部35の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
【0032】
センターフレーム32の右上部分には、役物用表示部34に対応した第2保留ランプ部36が設けられている。遊技球がスルーゲート25を通過した回数は最大4回まで保留され、第2保留ランプ部36の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留ランプ部35,36の機能が図柄表示装置31の一部の領域における表示により果たされる構成としてもよい。
【0033】
ここで、遊技盤20には、異常検知手段として、磁気検知センサ38が設けられている。磁気検知センサ38は、上作動口23周辺における遊技盤20の背面側に設置されている。上記のとおり開閉実行モードへ移行させるか否かの内部抽選は上作動口23への入賞をトリガとして行われるため、窓パネル53の前方において上作動口23周辺に磁石を近付け、不正に上作動口23へと遊技球を誘導させようとする行為が想定される。これに対して、磁気検知センサ38が設けられていることにより、上記磁石を用いた不正行為が行われた場合には、それを検知することが可能となる。磁気検知センサ38は後述する主制御装置と電気的に接続されており、磁気検知センサ38の検知結果は主制御装置に入力される。そして、主制御装置では磁気検知センサ38の検知結果に基づいて磁石を用いた不正行為を特定した場合には、異常報知を行うための処理を実行する。かかる異常報知の内容や具体的な処理内容については後に詳細に説明する。
【0034】
なお、磁気検知センサ38の位置は、上記のものに限定されることはなく、例えば、上記磁石を用いて一般入賞口21への入賞を不正に行わせようとする不正行為を抑制すべく、一般入賞口21周辺に磁気検知センサ38を配置してもよい。
【0035】
遊技盤20には、内レール部41と外レール部42とが取り付けられており、これら内レール部41と外レール部42とにより誘導レールが構成され、内枠において遊技盤20の下方に搭載された遊技球発射機構(図示略)から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構は、前扉枠14に設けられた発射ハンドル51が操作されることにより遊技球の発射動作が行われる。
【0036】
内枠の前面側全体を覆うようにして前扉枠14が設けられている。前扉枠14には、図1に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部52が形成されている。窓部52は、略楕円形状をなし、上述した窓パネル53が嵌め込まれている。窓パネル53は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成してもよい。
【0037】
窓部52の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。当該各種ランプ部の一部として表示ランプ部54が窓部52の上方に設けられている。また、表示ランプ部54の左右両側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部55が設けられている。
【0038】
前扉枠14における窓部52の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部56と下側膨出部57とが上下に並設されている。上側膨出部56内側には上方に開口した上皿56aが設けられており、下側膨出部57内側には同じく上方に開口した下皿57aが設けられている。上皿56aは、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿57aは、上皿56a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。上皿56a及び下皿57aには、裏パックユニットに搭載された払出装置から払い出された遊技球が排出される。
【0039】
上側膨出部56においてパチンコ機10前方を向く領域には、遊技者により手動操作される操作部を具備する演出用操作装置58が設けられている。演出用操作装置58の操作部は、図柄表示装置31の表示画面などにおける演出内容を所定の演出内容とするために遊技者により手動操作される。
【0040】
本パチンコ機10では、演出用操作装置58の操作に基づき図柄表示装置31の表示画面における表示モードが切り換えられる。具体的には、遊技回が開始されるまでの間に表示される待機画像や遊技回が実行されている状況で表示される遊技回画像における背景画像が複数種類(例えば、2種類)設定されており、遊技回や開閉実行モードが実行されていない状況で演出用操作装置58が操作されることで背景画像が切り換えられるようになっている。また、遊技回が実行されている状況における所定の条件下で演出用操作装置58が操作されたことに基づき、操作に対応した画像が図柄表示装置31に表示されることとなる。
【0041】
内枠の背面側には、主制御装置と、音声ランプ制御装置と、表示制御装置とが搭載されている。また、内枠の背面に対しては既に説明したとおり裏パックユニットが設けられており、当該裏パックユニットには、払出装置を含む払出機構部と、払出制御装置と、電源及び発射制御装置とが搭載されている。以下、パチンコ機10の電気的な構成について説明する。
【0042】
<パチンコ機10の基本的な電気的構成>
図3は、パチンコ機10の基本的な電気的構成を示すブロック図である。
【0043】
主制御装置60は、遊技の主たる制御を司る主制御基板61と、電源を監視する停電監視基板65と、を具備している。なお、主制御装置60において主制御基板61などを収容する基板ボックスに対して、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けておくようにしてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位の破壊を要する結合部(カシメ部)の構成や、引き剥がしにして粘着層が接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。
【0044】
主制御基板61には、MPU62が搭載されている。MPU62には、当該MPU62により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。
【0045】
MPU62には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU62の入力側には、主制御装置60に設けられた停電監視基板65及び払出制御装置70が接続されている。この場合に、停電監視基板65には動作電力を供給する機能を有する電源及び発射制御装置80が接続されており、MPU62には停電監視基板65を介して電力が供給される。
【0046】
また、MPU62の入力側には、磁気検知センサ38や各種入賞検知センサ67a~67eといった各種センサが接続されている。磁気検知センサ38の検知結果に基づいてMPU62において磁気検知判定が行われる。また、各種入賞検知センサ67a~67eには、一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24及びスルーゲート25といった入賞対応入球部に対して1対1で設けられた検知センサが含まれており、MPU62において各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。また、MPU62では上作動口23及び下作動口24への入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート25への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。
【0047】
MPU62の出力側には、停電監視基板65、払出制御装置70及び音声ランプ制御装置90が接続されている。払出制御装置70には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM63のコマンド情報記憶エリア63dが参照される。
【0048】
音声ランプ制御装置90には、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM63のコマンド情報記憶エリア63dが参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。
【0049】
また、MPU62の出力側には、可変入賞装置22の開閉扉22bを開閉動作させる可変入賞駆動部22c、下作動口24の電動役物24aを開閉動作させる電動役物駆動部24b、メイン表示部33及び役物用表示部34が接続されている。主制御基板61には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU62は各種駆動部の駆動制御を実行する。
【0050】
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口22aが開閉されるように、MPU62において可変入賞駆動部22cの駆動制御が実行される。また、電動役物24aの開放状態当選となった場合には、電動役物24aが開閉されるように、MPU62において電動役物駆動部24bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU62においてメイン表示部33の表示制御が実行される。また、電動役物24aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU62において役物用表示部34の表示制御が実行される。
【0051】
停電監視基板65は、主制御基板61と電源及び発射制御装置80とを中継し、また電源及び発射制御装置80から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置70は、主制御装置60から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置71により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
【0052】
電源及び発射制御装置80は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板61や払出制御装置70等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する。また、電源及び発射制御装置80は遊技球発射機構81の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構81は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
【0053】
音声ランプ制御装置90は、主制御装置60から入力した各種コマンドに基づいて、前扉枠14に設けられた各種ランプ部35,36,54やスピーカ部55を駆動制御するとともに、表示制御装置100を制御するものである。また、音声ランプ制御装置90には演出用操作装置58が接続されており、表示ランプ部54、スピーカ部55及び表示制御装置100の制御を演出用操作装置58への手動操作に基づいたものとすることがある。表示制御装置100では、音声ランプ制御装置90から入力したコマンドに基づいて、図柄表示装置31の表示制御を実行する。
【0054】
ここで、図柄表示装置31の表示内容について図4及び図5に基づいて説明する。図4は図柄表示装置31にて変動表示される図柄を個々に示す図であり、図5は図柄表示装置31の表示画面Gを示す図である。
【0055】
図4(a)~(j)に示すように、絵柄の一種である図柄は、「1」~「9」の数字が各々付された9種類の主図柄と、貝形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。より詳しくは、タコ等の9種類のキャラクタ図柄に「1」~「9」の数字がそれぞれ付されて主図柄が構成されている。
【0056】
図5(a)に示すように、図柄表示装置31の表示画面Gには、複数の表示領域として、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1~Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」~「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」~「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。
【0057】
つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」~「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示画面Gでは、これら各図柄列Z1~Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。
【0058】
図5(b)に示すように、表示画面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。また、表示画面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1~Z3の変動表示が終了すれば、後述する通常大当たり結果又は15R確変大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。
【0059】
本パチンコ機10では、奇数番号(1,3,5,7,9)が付された主図柄は「特定図柄」に相当し、15R確変大当たり結果が発生する場合には、同一の特定図柄の組み合わせが停止表示される。また、偶数番号(2,4,6,8)が付された主図柄は「非特定図柄」に相当し、通常大当たり結果が発生する場合には、同一の非特定図柄の組み合わせが停止表示される。
【0060】
また、後述する明示2R確変大当たり結果となる場合には、同一の図柄の組み合わせとは異なる所定の図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1~Z3の変動表示が終了し、その後に、明示用動画が表示されるようになっている。
【0061】
なお、図柄表示装置31における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置31にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。
【0062】
<各種カウンタ及び保留球格納エリアについて>
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。
【0063】
MPU62は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、メイン表示部33の表示の設定、図柄表示装置31の図柄表示の設定、役物用表示部34の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図6に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、確変大当たり結果や通常大当たり結果等の大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置31が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、メイン表示部33及び図柄表示装置31における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、下作動口24の電動役物24aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。
【0064】
各カウンタC1~C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM64の所定領域に設定された抽選カウンタ用バッファ64aに適宜格納される。このうち抽選カウンタ用バッファ64aにおいて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報は、上作動口23又は下作動口24への入賞が発生した場合に、取得情報記憶手段としての保留球格納エリア64bに格納される。
【0065】
保留球格納エリア64bは、保留用エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3及び第4保留エリアRE4を備えており、上作動口23又は下作動口24への入賞履歴に合わせて、抽選カウンタ用バッファ64aに格納されている大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報が保留情報として、いずれかの保留エリアRE1~RE4に格納される。
【0066】
この場合、第1保留エリアRE1~第4保留エリアRE4には、上作動口23又は下作動口24への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1保留エリアRE1→第2保留エリアRE2→第3保留エリアRE3→第4保留エリアRE4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つの保留エリアRE1~RE4が設けられていることにより、上作動口23又は下作動口24への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。また、保留用エリアREは、保留数記憶エリアNAを備えており、当該保留数記憶エリアNAには上作動口23又は下作動口24への入賞履歴を保留記憶している数を特定するための情報が格納される。
【0067】
なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
【0068】
実行エリアAEは、メイン表示部33の変動表示を開始する際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された各値を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。
【0069】
上記各カウンタについて詳細に説明する。
【0070】
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0~599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0~599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留球格納エリア64bに格納される。
【0071】
大当たり当選となる乱数の値は、ROM63における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア63aに当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。当否テーブルとしては、低確率モード用の当否テーブル(低確率用当否情報群)と、高確率モード用の当否テーブル(高確率用当否情報群)とが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。
【0072】
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の数は2個である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の数は20個である。なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数は任意である。
【0073】
大当たり種別カウンタC2は、0~29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留球格納エリア64bに格納される。
【0074】
本パチンコ機10では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、(1)開閉実行モードにおける可変入賞装置22の開閉制御の態様、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選手段における抽選モード、(3)開閉実行モード終了後の下作動口24の電動役物24aにおけるサポートモード、という3つの条件に差異を設けることにより、複数の大当たり結果が設定されている。
【0075】
開閉実行モードにおける可変入賞装置22の開閉制御の態様としては、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置22への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとが設定されている。具体的には、高頻度入賞モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口22aの開閉が15回(高頻度用回数)行われるとともに、1回の開放は30sec(高頻度時間)が経過するまで又は大入賞口22aへの入賞個数が10個(高頻度個数)となるまで継続される。一方、低頻度入賞モードでは、開閉実行モードの開始から終了までに、大入賞口22aの開閉が2回(低頻度用回数)行われるとともに、1回の開放は0.2sec(低頻度時間)が経過するまで又は大入賞口22aへの入賞個数が6個(低頻度個数)となるまで継続される。
【0076】
本パチンコ機10では、発射ハンドル51が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構81が駆動制御される。これに対して、低頻度入賞モードでは、上記のとおり1回の大入賞口22aの開放時間は0.2secとなっている。つまり、低頻度入賞モードでは、遊技球の発射周期よりも1回の大入賞口22aの開放時間が短くなっている。したがって、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは実質的に遊技球の入賞が発生しない。
【0077】
なお、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードにおける大入賞口22aの開閉回数、1回の開放に対する開放制限時間(又は開放制限期間)及び1回の開放に対する開放制限個数は、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置22への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。具体的には、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉回数が多い、1回の開放に対する開放制限時間が長い又は1回の開放に対する開放制限個数が多く設定されていればよい。
【0078】
但し、高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとの間での特典の差異を明確にする上では、低頻度入賞モードにかかる開閉実行モードでは、実質的に可変入賞装置22への入賞が発生しない構成とするとよい。例えば、高頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放制限個数との積を、開放制限時間よりも短く設定する一方、低頻度入賞モードでは、1回の開放について、遊技球の発射周期と開放制限個数との積を、開放制限時間よりも長く設定する構成としてもよい。また、遊技球の発射間隔及び1回の大入賞口22aの開放時間が上記のものでなかったとしても、低頻度入賞モードでは、前者よりも後者の方が短くなるように設定することで、実質的に可変入賞装置22への入賞が発生しない構成を容易に実現することができる。
【0079】
下作動口24の電動役物24aにおけるサポートモードとしては、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口24の電動役物24aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(低頻度サポート状態又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(高頻度サポート状態又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
【0080】
具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物24aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物24aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間として短い時間が選択されるように設定されている。
【0081】
上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口24への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口24よりも上作動口23への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口23よりも下作動口24への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口24への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
【0082】
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。また、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間(例えば、スルーゲート25への入賞に基づき役物用表示部34にて実行される変動表示の時間)が複数種類用意されている構成においては、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、短い確保時間が選択され易い又は平均の確保時間が短くなるように設定されていてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間を短くする(すなわち、役物用表示部34における1回の変動表示時間を短くする)、係る確保時間の平均時間を短くする及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
【0083】
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先(すなわち、当否抽選及び振分抽選による抽選結果)は、ROM63における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア63bに振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。そして、かかる振分先として、通常大当たり結果(低確率対応特別遊技結果)と、明示2R確変大当たり結果(明示高確率対応遊技結果又は突然確変状態となる結果)と、15R確変大当たり結果(高確率対応特別遊技結果)とが設定されている。
【0084】
通常大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。但し、この高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数が終了基準回数(具体的には、100回)に達した場合に低頻度サポートモードに移行する。換言すれば、通常大当たり結果は、通常大当たり状態(低確率対応特別遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
【0085】
明示2R確変大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。換言すれば、明示2R確変大当たり結果は、明示2R確変大当たり状態(明示高確率対応遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
【0086】
15R確変大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。換言すれば、15R確変大当たり結果は、15R確変大当たり状態(高確率対応特別遊技状態)へ遊技状態を移行させる大当たり結果である。
【0087】
なお、上記各遊技状態との関係で通常遊技状態とは、当否抽選モードが低確率モードであり、サポートモードが低頻度サポートモードである状態をいう。
【0088】
振分テーブルでは、「0~29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0~9」が通常大当たり結果に対応しており、「10~14」が明示2R確変大当たり結果に対応しており、「15~29」が15R確変大当たり結果に対応している。
【0089】
上記のように、確変大当たり結果として、明示2R確変大当たり結果が設定されていることにより、確変大当たり結果の態様が多様化する。すなわち、2種類の確変大当たり結果を比較した場合、遊技者にとっての有利度合いは、開閉実行モードにおいて高頻度入賞モードとなり且つサポートモードでは高頻度サポートモードとなる15R確変大当たり結果が最も高く、開閉実行モードにおいて低頻度入賞モードとなるもののサポートモードでは高頻度サポートモードとなる明示2R確変大当たり結果が最も低くなる。これにより、遊技の単調化が抑えられ、遊技への注目度を高めることが可能となる。
【0090】
なお、確変大当たり結果の一種として、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードがそれまでのモードに維持されることとなる非明示2R確変大当たり結果(非明示高確率対応遊技結果又は潜伏確変状態となる結果)が含まれていてもよい。この場合、確変大当たり結果のさらなる多様化が図られる。
【0091】
さらにまた、当否抽選における外れ結果の一種として、低頻度入賞モードの開閉実行モードに移行するとともに、その終了後において当否抽選モード及びサポートモードの移行が発生しない特別外れ結果が含まれていてもよい。上記のような非明示2R確変大当たり結果と当該特別外れ結果との両方が設定されている構成においては、開閉実行モードが低頻度入賞モードに移行すること、及びサポートモードがそれまでのモードに維持されることで共通しているのに対して、当否抽選モードの移行態様が異なっていることにより、例えば通常遊技状態において非明示2R確変大当たり結果又は特別外れ結果の一方が発生した場合に、それが実際にいずれの結果に対応しているのかを遊技者に予測させることが可能となる。
【0092】
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0~238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留球格納エリア64bに格納される。
【0093】
ここで、本パチンコ機10には、図柄表示装置31における表示演出の一種として期待演出が設定されている。期待演出とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置31を備え、可変入賞装置22の開閉実行モードが高頻度入賞モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置31における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
【0094】
期待演出には、上記リーチ表示と、当該リーチ表示が発生する前段階などにおいてリーチ表示の発生や特別表示結果の発生を期待させるための予告表示との2種類が設定されている。
【0095】
リーチ表示には、図柄表示装置31の表示画面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態が含まれる。また、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。
【0096】
図柄の変動表示に係るリーチ表示について具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置31の表示画面内の予め設定された有効ライン上に、高頻度入賞モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
【0097】
図5の表示内容について具体的に説明すると、最初に上段の図柄列Z1において図柄の変動表示が終了され、さらに下段の図柄列Z3において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインL1~L5に同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中段の図柄列Z2において図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、高頻度入賞モードが発生する場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中段の図柄列Z2における図柄の変動表示が終了される。
【0098】
予告表示には、図柄表示装置31の表示画面において図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1~Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1~Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様が含まれる。また、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1~Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。かかる予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。
【0099】
リーチ表示は、開閉実行モードに移行する遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行される。また、開閉実行モードに移行しない遊技回では、ROM63のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルを参照して、所定のタイミングで取得したリーチ乱数カウンタC3がリーチ表示の発生に対応している場合に実行される。一方、予告表示を行うか否かの決定は、主制御装置60において行うのではなく、表示制御装置100において行われる。これについては後に詳細に説明する。
【0100】
変動種別カウンタCSは、例えば0~198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、メイン表示部33における変動表示時間と、図柄表示装置31における図柄の変動表示時間とをMPU62において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、メイン表示部33における変動表示の開始時及び図柄表示装置31による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
【0101】
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0~250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート25に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の電役保留エリア64cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物24aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。
【0102】
既に説明したように、MPU62では、少なくとも変動種別カウンタCSのバッファ値を用いて、メイン表示部33における変動表示時間が決定されるが、その決定に際してはROM63の変動表示時間テーブル記憶エリア63cが用いられる。
【0103】
<主制御装置60にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置60内のMPU62にて各遊技回での遊技を進行させる上で実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU62では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とが実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
【0104】
<タイマ割込み処理>
先ず、タイマ割込み処理について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU62により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
【0105】
ステップS101では、各種検知センサの読み込み処理を実行する。当該読み込み処理には、各種入賞検知センサ67a~67eの状態を読み込むとともに、これら各種入賞検知センサ67a~67eの状態を判定して入賞検知情報を保存する処理が含まれる。また、読み込み処理には、磁気検知センサ38の状態に対応した制御を実行するための異常監視用の読み込み処理が含まれている。
【0106】
ここで、異常監視用の読み込み処理について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
【0107】
ステップS201では、磁気検知センサ38がONとなっているか否かを判定する。ONとなっていないと判定した場合には、ステップS202にて、主制御装置60の各種カウンタエリア64dにおける異常検知用カウンタの情報を異常基準回数情報に設定する。具体的には、異常検知用カウンタの情報を「2」に設定する。
【0108】
異常検知用カウンタに設定された情報は、磁気検知センサ38がONとなっていると判定した場合に更新される。つまり、磁気検知センサ38がONとなっている場合には、ステップS201にて肯定判定をし、ステップS206に進む。ステップS206では、異常検知用カウンタの情報を1減算する。
【0109】
続くステップS207では、異常検知用カウンタの情報が「0」であるか否かを判定する。異常検知用カウンタの情報が「0」でない場合にはそのまま本読み込み処理を終了する。異常検知用カウンタの情報が「0」である場合にはステップS208にて、主制御装置60の各種フラグ格納エリア64eにおける異常検知フラグ格納エリアに異常検知フラグを格納する。ちなみに、フラグを格納するとは、フラグ用のエリアに対して「1」の情報を記憶させることを言う。これは他のフラグについても同様である。
【0110】
その後、ステップS209にて異常特定コマンドを設定し、本読み込み処理を終了する。ステップS209にて設定された異常特定コマンドは、後述する通常処理における外部出力処理にて、音声ランプ制御装置90に向けて送信される。音声ランプ制御装置90は異常特定コマンドを受信することで、表示ランプ部54やスピーカ部55を通じて異常報知を開始する。また、音声ランプ制御装置90は図柄表示装置31にて異常報知が実行されるように表示制御装置100を制御する。
【0111】
上記のように異常検知フラグが格納された状態は、磁気検知センサ38がONとなっていないと判定した場合に解除される。つまり、ONとなっていないと判定し(ステップS201:YES)、ステップS202の処理を実行した後は、ステップS203に進む。
【0112】
ステップS203では、異常検知フラグが格納されているか否かを判定する。異常検知フラグが格納されていない場合には、そのまま本読み込み処理を終了する。異常検知フラグが格納されている場合には、ステップS204にて、異常検知フラグを消去する。ちなみに、フラグを消去するとは、フラグ用のエリアに記憶されている「1」の情報を「0」の情報にすることを言う。これは他のフラグについても同様である。
【0113】
その後、ステップS205にて、異常解除コマンドを設定し、本読み込み処理を終了する。ステップS205にて設定された異常解除コマンドは、後述する通常処理における外部出力処理にて、音声ランプ制御装置90に向けて送信される。音声ランプ制御装置90では異常解除コマンドを受信することで、表示ランプ部54やスピーカ部55を通じて行っている異常報知を終了させる。また、音声ランプ制御装置90は図柄表示装置31にて行われている異常報知を終了するように表示制御装置100を制御する。
【0114】
タイマ割込み処理(図7)の説明に戻り、ステップS101にて読み込み処理を実行した後は、ステップS102に進む。ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
【0115】
続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1~C4の更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
【0116】
続くステップS104ではスルーゲート25への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。スルー用の入賞処理では、スルーゲート25への入賞が発生していた場合には、電役保留エリア64cに記憶されている役物保留記憶数が上限数(例えば、「4」)未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリア64cに格納する。また、音声ランプ制御装置90に対して、役物保留記憶数と対応する可変表示ユニット26の第2保留ランプ部36を点灯させるための処理を実行する。
【0117】
続くステップS105では上作動口23又は下作動口24への入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行する。作動口用の入賞処理では、上作動口23又は下作動口24への入賞が発生していた場合には、保留球格納エリア64bに記憶されている始動保留記憶数が上限数(例えば、「4」)未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を保留球格納エリア64bの保留用エリアREに格納する。この場合、保留用エリアREの空き保留エリアRE1~RE4のうち最初の保留エリア、すなわち現状の始動保留記憶数と対応する保留エリアに格納する。また、音声ランプ制御装置90に対して、始動保留記憶数と対応する可変表示ユニット26の第1保留ランプ部35を点灯させるための処理を実行する。ステップS105の処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
【0118】
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図9のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS301~S307の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS309,S310のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
【0119】
通常処理において、ステップS301では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置70に対して送信する。また、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の演出用コマンドが設定されている場合にはそれを音声ランプ制御装置90に対して送信する。
【0120】
続くステップS302では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントすると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM64の該当するバッファ領域に格納する。
【0121】
続くステップS303では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり判定、図柄表示装置31による図柄の変動表示の設定、及びメイン表示部33の表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
【0122】
その後、ステップS304では、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。
【0123】
続くステップS305では、下作動口24に設けられた電動役物24aを駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM64の電役保留エリア64cに格納されている情報を用いて電動役物24aを開放状態とするか否かの判定、電動役物24aの開閉処理及び役物用表示部34の表示制御などを行う。
【0124】
その後、ステップS306では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、電源及び発射制御装置80から発射許可信号を入力していることを条件として、所定期間(例えば、0.6sec)に1回、遊技球発射機構81のソレノイドを励磁する。これにより、遊技球が遊技領域に向けて打ち出される。
【0125】
続くステップS307では、RAM64に停電フラグが格納されているか否かを判定する。停電フラグは、停電監視基板65において停電の発生が確認され当該停電監視基板65からMPU62のNMI端子に停電信号が入力されることにより格納され、次回のメイン処理にて消去されるフラグである。
【0126】
停電フラグが格納されていない場合は、繰り返し実行される複数の処理の最後の処理が終了したこととなるので、ステップS308にて次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。
【0127】
つまり、ステップS309では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM64の該当するエリアに格納する。また、ステップS310では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM64の該当するエリアに格納する。
【0128】
一方、ステップS307にて、停電フラグが格納されていると判定した場合は、電源遮断が発生したことになるので、ステップS311以降の電断時処理を実行する。つまり、ステップS311では、タイマ割込み処理の発生を禁止し、その後、ステップS312にてRAM判定値を算出、保存し、ステップS313にてRAM64のアクセスを禁止した後に、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。
【0129】
<遊技回制御処理>
次に、ステップS303の遊技回制御処理を図10のフローチャートを参照しながら説明する。
【0130】
遊技回制御処理では、先ずステップS401にて、開閉実行モード中か否かを判定する。具体的には、RAM64の各種フラグ格納エリア64eにおける開閉実行モードフラグ格納エリアに開閉実行モードフラグが格納されているか否かを判定する。当該開閉実行モードフラグは、後述する遊技状態移行処理にて遊技状態を開閉実行モードに移行させる場合に格納され、同じく遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に消去される。
【0131】
開閉実行モード中である場合には、ステップS402以降の処理、すなわちステップS403~ステップS405の遊技回開始用処理及びステップS406~ステップS409の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口23,24への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
【0132】
開閉実行モード中でない場合には、ステップS402にて、メイン表示部33が変動表示中であるか否かを判定する。この判定は、RAM64の各種フラグ格納エリア64eにおける変動表示中フラグ格納エリアに変動表示中フラグが格納されているか否かを判定することにより行う。変動表示中フラグは、メイン表示部33において変動表示を開始させる場合に格納され、その変動表示が終了する場合に消去される。
【0133】
メイン表示部33が変動表示中でない場合には、ステップS403~ステップS405の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS403にて、保留球格納エリア64bの保留数記憶エリアNAを参照し、保留記憶されている保留情報の数である始動保留記憶数Nが「0」か否かを判定する。始動保留記憶数Nが「0」である場合とは、保留球格納エリア64bに保留情報が記憶されていないことを意味する。したがって、そのまま本遊技回制御処理を終了する。始動保留記憶数Nが「0」でない場合には、ステップS404にてデータ設定処理を実行する。
【0134】
データ設定処理では先ず始動保留記憶数Nを1減算する。また、保留球格納エリア64bにおける保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納されているデータを実行エリアAEに移動する。その後、保留用エリアREの各保留エリアRE1~RE4に格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1保留エリアRE1~第4保留エリアRE4に格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1保留エリアRE1のデータをクリアするとともに、第2保留エリアRE2→第1保留エリアRE1、第3保留エリアRE3→第2保留エリアRE2、第4保留エリアRE4→第3保留エリアRE3といった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
【0135】
なお、データ設定処理では、保留情報のシフトが行われたことを音声ランプ制御装置90に認識させて第1保留ランプ部35における表示を保留個数の減少に対応させて変更させるための処理を実行する。
【0136】
データ設定処理を実行した後は、ステップS405にて変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。ここで、変動開始処理について、図11のフローチャートを参照しながら説明する。
【0137】
ステップS501では当否判定処理を実行する。当否判定処理では、先ず当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。高確率モードである場合には当否テーブル記憶エリア63aに記憶されているテーブルのうち高確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1に係る値が高確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。また、低確率モードである場合には当否テーブル記憶エリア63aに記憶されているテーブルのうち低確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1に係る値が低確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。
【0138】
続くステップS502では、ステップS501における当否判定処理の結果が大当たり当選結果であるか否かを判定する。大当たり当選結果である場合には、ステップS503にて種別判定処理を実行する。
【0139】
種別判定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち種別判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2に係る情報を把握する。そして、振分テーブル記憶エリア63bに記憶された振分テーブルを参照して、上記把握した大当たり種別カウンタC2に係る情報がいずれの大当たり種別に対応しているのかを特定する。
【0140】
続くステップS504ではステップS503の種別判定処理にて特定した大当たり種別が確変大当たり結果に対応しているか否かを判定する。確変大当たり結果に対応している場合には、ステップS505にて、上記大当たり種別が15R確変大当たり結果に対応しているか否かを判定する。
【0141】
15R確変大当たり結果である場合には、ステップS506にて15R確変大当たり用の停止結果設定処理を実行し、確変大当たり結果であるが15R確変大当たり結果でない場合には、ステップS507にて明示2R確変大当たり用の停止結果設定処理を実行する。また、確変大当たり結果でない場合(ステップS504:NO)には、ステップS508にて通常大当たり用の停止結果設定処理を実行する。さらにまた、ステップS501における当否判定処理の結果が大当たり当選結果でないと判定した場合には、ステップS509にて外れ時用の停止結果設定処理を実行する。
【0142】
ステップS506~ステップS509の停止結果設定処理では、メイン表示部33に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている情報から特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。また、ステップS506、ステップS507及びステップS508では、今回の遊技回の当否判定結果が、15R確変大当たり結果、明示2R確変大当たり結果又は通常大当たり結果であることをMPU62にて特定するための情報をRAM64に格納する。具体的には、ステップS506では15R確変フラグを格納し、ステップS507では明示2R確変フラグを格納し、ステップS508では通常大当たりフラグを格納する。
【0143】
ステップS506~ステップS509のいずれかの処理を実行した後は、ステップS510にて、変動表示時間の設定処理を実行する。
【0144】
かかる処理では、RAM64の抽選カウンタ用バッファ64aにおける変動種別カウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCSの値を取得する。また、今回の遊技回において図柄表示装置31にてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、RAM64に15R確変フラグ、明示2R確変フラグ又は通常大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。いずれかのフラグが格納されている場合には、リーチ表示が発生すると判定する。また、上記各フラグのいずれもが格納されていない場合であっても、実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3に係る値がリーチ発生に対応した値である場合には、リーチ表示が発生すると判定する。
【0145】
リーチ表示が発生すると判定した場合には、ROM63の変動表示時間テーブル記憶エリア63cに記憶されているリーチ発生用変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報を取得し、その変動表示時間情報をRAM64の各種カウンタエリア64dに設けられた変動表示時間カウンタ(変動表示時間計測手段)にセットする。一方、リーチ表示が発生しないと判定した場合には、変動表示時間テーブル記憶エリア63cに記憶されているリーチ非発生用変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間を取得し、その変動表示時間情報を上記変動表示時間カウンタにセットする。
【0146】
なお、リーチ非発生時における変動表示時間情報は、始動保留記憶数Nの数が多いほど、変動表示時間が短くなるように設定されている。また、サポートモードが高頻度サポートモードである状況においては低頻度サポートモードである状況よりも、保留情報の数が同一である場合で比較して、短い変動表示時間が選択されるようにリーチ非発生用変動表示時間テーブルが設定されている。但し、これに限定されることはなく、始動保留球数Nやサポートモードに応じて変動表示時間が変動しない構成としてもよく、上記の関係とは逆であってもよい。さらには、リーチ発生時における変動表示時間に対して、上記構成を適用してもよい。また、15R確変大当たり結果の場合、明示2R確変大当たり結果の場合、通常大当たり結果の場合、外れリーチ時の場合及び完全外れ時の場合のそれぞれに対して個別に変動表示時間テーブルが設定されていてもよい。この場合、各遊技結果に応じた変動表示時間の振分が行われることとなる。
【0147】
ステップS510にて、変動表示時間の設定処理を実行した後は、ステップS511にて、変動用コマンド及び種別コマンドを設定する。変動用コマンドには、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれる。また、種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、15R確変大当たり結果の情報、明示2R確変大当たり結果の情報、通常大当たり結果の情報、外れ結果の情報などが含まれる。
【0148】
ステップS511にて設定された変動用コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図9)におけるステップS301にて、音声ランプ制御装置90に送信される。音声ランプ制御装置90では、受信した変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における表示ランプ部54の発光パターンやスピーカ部55からの音の出力パターンを決定し、その決定した演出の内容が実行されるように表示ランプ部54及びスピーカ部55を制御する。また、音声ランプ制御装置90は、上記変動用コマンド及び種別コマンドをその情報形態を維持したまま表示制御装置100に送信する。表示制御装置100では、受信した変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における図柄表示装置31での変動表示パターンを決定し、その変動表示パターンが実行されるように図柄表示装置31を表示制御する。当該表示制御の具体的な内容については、後に説明する。
【0149】
ステップS511の処理を実行した後は、ステップS512にてメイン表示部33において絵柄の変動表示を開始させる。その後、本変動開始処理を終了する。
【0150】
遊技回制御処理(図10)の説明に戻り、メイン表示部33が変動表示中である場合には、ステップS406~ステップS409の遊技回進行用処理を実行する。
【0151】
遊技回進行用処理では、先ずステップS406にて、今回の遊技回の変動表示時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM64の変動表示時間カウンタに格納されている変動表示時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該変動表示時間情報の値は、上述したように、変動表示時間の設定処理(ステップS510)においてセットされる。また、このセットされた変動表示時間情報の値は、タイマ割込み処理(図7)が起動される度に1減算される。
【0152】
変動表示時間が経過していない場合には、ステップS407にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、メイン表示部33における表示態様を変更する。その後、本遊技回制御処理を終了する。
【0153】
変動表示時間が経過している場合には、ステップS408にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、上記ステップS506~ステップS509のいずれかの処理にてRAM64に記憶した情報を特定し、その情報に対応した絵柄の態様がメイン表示部33にて表示されるように当該メイン表示部33を表示制御する。
【0154】
続くステップS409では、変動終了コマンドを設定する。この設定された変動終了コマンドは、通常処理(図9)におけるステップS301にて、音声ランプ制御装置90に送信される。音声ランプ制御装置90では、受信した変動終了コマンドをその情報形態を維持したまま表示制御装置100に送信する。表示制御装置100では、当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを確定表示(最終停止表示)させる。その後、本遊技回制御処理を終了する。
【0155】
<遊技状態移行処理>
次に、ステップS304の遊技状態移行処理を図12のフローチャートを参照して説明する。
【0156】
先ず、ステップS601では、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS602に進み、1の遊技回のメイン表示部33における絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
【0157】
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS603にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM64に、15R確変フラグ、明示2R確変フラグ又は通常大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。上記各フラグのいずれもが格納されていない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
【0158】
上記各フラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS604にて開閉実行モードの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのオープニング用に可変入賞装置22の大入賞口22aの開放を開始することなく待機するためのオープニング用待機時間(開始用待機期間)を設定する。具体的には、RAM64の各種カウンタエリア64dに設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM63に予め記憶されているオープニング用の待機時間情報をセットする。この場合に、開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かによりセットされる待機時間情報が異なっており、当該待機時間情報は低頻度入賞モードの方が高頻度入賞モードよりも待機時間が短くなるように設定されている。例えば、高頻度入賞モードでは、待機時間が1secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されており、低頻度入賞モードでは、待機時間が0.2secとなるように待機時間情報のカウント値が設定されている。ここでセットされた待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図7)が実行される度に1減算される。
【0159】
続くステップS605では、今回の開閉実行モードが高頻度入賞モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM64に、15R確変フラグ又は通常大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。高頻度入賞モードでない場合、すなわち低頻度入賞モードである場合には、ステップS606にて、RAM64の各種カウンタエリア64dに設けられたラウンドカウンタRCに、「2」をセットする。ラウンドカウンタRCは、大入賞口22aが開放された回数をカウントするためのカウンタエリアである。一方、高頻度入賞モードである場合には、ステップS607にて、ラウンドカウンタRCに、「15」をセットする。
【0160】
ステップS606又はステップS607の処理を実行した後は、ステップS608にてオープニングコマンドを設定した後に、本遊技状態移行処理を終了する。ステップS608にて設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図9)におけるステップS301にて、音声ランプ制御装置90に送信される。このオープニングコマンドには、高頻度入賞モード又は低頻度入賞モードのいずれであるかの情報が含まれる。
【0161】
音声ランプ制御装置90では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードにおける表示ランプ部54の発光パターンやスピーカ部55からの音の出力パターンを決定し、その決定した演出の内容が実行されるように表示ランプ部54やスピーカ部55を制御する。また、音声ランプ制御装置90は、上記オープニングコマンドをその情報形態を維持したまま表示制御装置100に送信する。表示制御装置100では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出を図柄表示装置31において開始させる。当該表示制御の具体的な内容については、後に説明する。
【0162】
一方、開閉実行モード中である場合(ステップS601:YES)には、ステップS609に進む。ステップS609では、オープニング用の待機時間が経過したか否かを判定する。オープニング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。オープニング用の待機時間が経過している場合には、ステップS610にて大入賞口開閉処理を実行する。ここで、大入賞口開閉処理について、図13のフローチャートを参照しながら説明する。
【0163】
先ず、ステップS701にて大入賞口22aを開放中であるか否かを判定する。具体的には、可変入賞駆動部22cの駆動状態に基づいてかかる判定を行う。大入賞口22aを開放中でない場合には、ステップS702にてラウンドカウンタRCの値が「0」か否かを判定するとともに、ステップS703にてRAM64の各種カウンタエリア64dに設けられたタイマTの値が「0」か否かを判定する。
【0164】
ラウンドカウンタRCの値が「0」である場合又はタイマTの値が「0」でない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、ラウンドカウンタRCの値が「0」でなく且つタイマTの値が「0」である場合には、ステップS704に進み、大入賞口22aを開放すべく可変入賞駆動部22cを駆動状態とする。
【0165】
続くステップS705では、各ラウンド用の設定処理を実行する。各ラウンド用の設定処理では、先ず高頻度入賞モードであるか否かを判定し、高頻度入賞モードである場合にはタイマTに、「15000」(すなわち30sec)をセットする。ここでセットされたカウント値は、タイマ割込み処理(図7)が起動される都度、すなわち2msec周期で1減算される。また、大入賞口22aへの遊技球の入賞数をカウントするために、RAM64の各種カウンタエリア64dに設けられた入賞カウンタエリアPCに、「10」をセットする。一方、高頻度入賞モードでない場合、すなわち低頻度入賞モードである場合には、タイマTに、「100」(すなわち0.2sec)をセットするとともに、入賞カウンタエリアPCに、「6」をセットする。
【0166】
その後、ステップS706にて開放コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された開放コマンドは、通常処理(図9)におけるステップS301にて、音声ランプ制御装置90に送信される。音声ランプ制御装置90は、受信した開放コマンドに基づいて、表示ランプ部54やスピーカ部55における演出内容を変更する。また、音声ランプ制御装置90は、上記開放コマンドをその情報形態を維持したまま表示制御装置100に送信する。表示制御装置100では、受信した開放コマンドに基づいて、図柄表示装置31における開閉実行モード用の演出を切り換える。当該表示制御の具体的な内容については、後に説明する。
【0167】
一方、大入賞口22aが開放中である場合(ステップS701:YES)には、ステップS707に進みタイマTの値が「0」か否かを判定する。タイマTの値が「0」でない場合、ステップS708にて大入賞口22aに遊技球が入賞したか否かを、可変入賞装置22に対応した検知センサの検知状態により判定する。入賞が発生していない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、入賞が発生している場合には、ステップS709にて入賞カウンタエリアPCの値を1減算した後にステップS710にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」か否かを判定し、「0」でない場合にはそのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
【0168】
ステップS707にてタイマTの値が「0」の場合、又はステップS710にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」の場合には、大入賞口閉鎖条件が成立したことを意味する。かかる場合にはステップS711にて大入賞口22aを閉鎖すべく可変入賞駆動部22cを非駆動状態とする。
【0169】
続くステップS712ではラウンドカウンタRCの値を1減算し、ステップS713にてラウンドカウンタRCの値が「0」か否かを判定する。ラウンドカウンタRCの値が「0」である場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。ラウンドカウンタRCの値が「0」でない場合にはステップS714にて高頻度入賞モードであるか否かを判定する。
【0170】
高頻度入賞モードである場合には、タイマTに「1000」(すなわち2sec)をセットし、低頻度入賞モードである場合には、タイマTに「100」(すなわち0.2sec)をセットする。つまり、低頻度入賞モードでは、ラウンド間において大入賞口22aが閉鎖されている時間が高頻度入賞モードよりも短く設定されている。その後、ステップS717にて閉鎖コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。
【0171】
この設定された閉鎖コマンドは、通常処理(図9)におけるステップS301にて、音声ランプ制御装置90に送信される。音声ランプ制御装置90は、受信した閉鎖コマンドに基づいて、1ラウンド分の大入賞口22aの開放が終了したことを特定する。また、音声ランプ制御装置90は、上記閉鎖コマンドをその情報形態を維持したまま表示制御装置100に送信する。表示制御装置100では、受信した閉鎖コマンドに基づいて、1ラウンド分の大入賞口22aの開放が終了したことを特定するとともに、それに対応した処理を実行する。かかる処理の具体的な内容については、後に説明する。
【0172】
遊技状態移行処理(図12)の説明に戻り、ステップS610にて大入賞口開閉処理を実行した後は、ステップS611にてラウンドカウンタRCの値が「0」か否かを判定するとともに、ステップS612にてエンディング用の待機時間が経過したか否かを判定する。ここで、本パチンコ機10では、開閉実行モードの終了に際しては図柄表示装置31などにてエンディング用の演出が実行されるように構成されており、エンディング用の待機時間とは当該エンディング用の演出が終了するまで主制御装置60にて次の遊技回の開始を待機するための期間である。
ラウンドカウンタRCの値が「0」でない場合又はエンディング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。一方、ラウンドカウンタRCの値が「0」であり、且つエンディング用の待機時間が経過している場合には、ステップS613にて、エンディングコマンドを設定する。当該エンディングコマンドは、通常処理(図9)におけるステップS301にて、音声ランプ制御装置90に送信される。音声ランプ制御装置90は、受信したエンディングコマンドに基づいて、表示ランプ部54やスピーカ部55における開閉実行モード用の演出を終了させる。また、音声ランプ制御装置90は、上記エンディングコマンドをその情報形態を維持したまま表示制御装置100に送信する。表示制御装置100では、受信したエンディングコマンドに基づいて、図柄表示装置31における開閉実行モード用の演出を終了させる。当該表示制御の具体的な内容については、後に説明する。
【0173】
続くステップS614では、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する。当該移行処理では、RAM64に15R確変フラグ、明示2R確変フラグ又は通常大当たりフラグのいずれが格納されているか否かを判定する。そして、15R確変フラグ又は明示2R確変フラグが格納されている場合には、当否抽選モードを高確率モードに設定するとともにサポートモードを高頻度サポートモードに設定し、通常大当たりフラグが格納されている場合には、当否抽選モードを低確率モードに設定するとともにサポートモードを高頻度サポートモードに設定する。
【0174】
ちなみに、通常大当たりフラグが格納されている場合には、RAM64の各種カウンタエリア64dにおける遊技回数カウンタに終了基準回数である「100」をセットする。かかる遊技回回数カウンタは、上述した変動開始処理が実行される度に1減算され、遊技回数カウンタの値が「0」となった場合にはサポートモードが低頻度サポートモードに設定される。
【0175】
その後、ステップS615にて、開閉実行モードの終了処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。開閉実行モードの終了処理では、明示2R確変フラグ、15R確変フラグ、通常大当たりフラグのいずれかが格納されている場合には、それを消去するとともに、既に格納されていない場合にはその状態を維持する。
【0176】
<図柄表示装置31の表示制御に係る電気的構成>
次に、図柄表示装置31の表示制御に係る電気的構成について図14のブロック図を参照しながら説明する。
【0177】
音声ランプ制御装置90に設けられた音声ランプ制御基板91には、MPU92が搭載されている。MPU92には、当該MPU92により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM93と、そのROM93内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM94と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。
【0178】
MPU92には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU92の入力側には演出用操作装置58及び主制御装置60が接続されているとともに、MPU92の出力側には各種ランプ部35,36,54、スピーカ部55及び表示制御装置100が接続されている。
【0179】
MPU92は、既に説明した変動用コマンド、種別コマンド及び変動終了コマンドといった遊技回制御用コマンド(遊技回制御用情報)や、オープニングコマンド、エンディングコマンド、開放コマンド及び閉鎖コマンドといった大当たり演出用コマンド(大当たり演出用情報)を主制御装置60から受信し、それら受信したコマンドに基づいて各種ランプ部35,36,54及びスピーカ部55を駆動制御する。
【0180】
また、MPU92は、主制御装置60から受信した上記各コマンドを、その情報形態を維持したまま表示制御装置100に送信する。さらに、MPU92は、演出用操作装置58から操作発生信号を受信しているか否かを判定することで、当該演出用操作装置58が操作されているか否かの操作発生判定を行い、操作されていると判定した場合には操作発生コマンドを表示制御装置100に送信する。
【0181】
表示制御装置100は、表示CPU102と、プログラムROM103と、ワークRAM104と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)105と、キャラクタROM106と、ブリッジ側RAM107と、VDP側RAM108と、ブリッジLSI109と、がそれぞれ搭載された表示制御基板101を備えている。
【0182】
表示CPU102は、表示制御装置100においてメイン制御部としての機能を有している。詳細には、表示CPU102は表示制御基板101に搭載された入力ポート111に対してバスを介して接続されており、音声ランプ制御装置90から送信された各種コマンドは入力ポート111を通じて表示CPU102に入力される。また、表示CPU102はバスを介してプログラムROM103及びワークRAM104と接続されている。
【0183】
プログラムROM103は、表示CPU102により実行される各種の制御プログラムや固定値データといった制御用情報を記憶するための制御用不揮発性記憶部である。プログラムROM103は、不揮発性の半導体メモリであり、詳細にはNOR型フラッシュメモリが用いられている。なお、記憶容量は、256Mビットであるが、かかる記憶容量は表示CPU102における制御が良好に実行されるのであれば任意である。上記固定値データの一部は、プログラムROM103の各エリア103a~103eに予め記憶されている。これら各エリア103a~103eの詳細については、表示CPU102にて実行される処理を説明する際に合わせて説明する。
【0184】
ワークRAM104は、表示CPU102による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するための制御用揮発性記憶部である。ワークRAM104は、揮発性の半導体メモリであり、詳細にはDRAMが用いられている。但し、DRAMに限定されることはなくSRAMを用いてもよい。なお、記憶容量は、64Mビットであるが、かかる記憶容量は表示CPU102における制御が良好に実行されるのであれば任意である。上記ワークデータやフラグ等はワークRAM104の各エリア104a~104dに記憶される。これら各エリア104a~104dの詳細については、表示CPU102にて実行される処理を説明する際に合わせて説明する。
【0185】
表示CPU102では、プログラムROM103及びワークRAM104を用いて、音声ランプ制御装置90から受信した各種コマンドに基づいて演算処理を実行する。また、表示CPU102は第1バス112を介してブリッジLSI109と接続されているとともに、第2バス113を介してVDP105と接続されている。そして、表示CPU102では、上記演算処理の結果としてブリッジLSI109やVDP105に対して所定の指示を与える制御を実施する。
【0186】
ブリッジLSI109は、表示CPU102による指示に基づいて、キャラクタROM106に記憶されているデータをブリッジ側RAM107に転送させる機能を有している。詳細には、ブリッジLSI109は、書き込み制御部121と、入出力ドライバ回路122と、キャッシュ用バッファ123と、を備えている。書き込み制御部121は、制御用ROM124及び制御用RAM125を有しており、ブリッジLSI109において各種演算処理を実行する機能を有している。また、書き込み制御部121は、第3バス126を介してキャラクタROM106と接続されているとともに、入出力ドライバ回路122及び第4バス127を介してブリッジ側RAM107と接続されている。なお、第3バス126は32ビットのバス線によって構成されているとともに、第4バス127は32ビットのバス線によって構成されている。
【0187】
キャラクタROM106は、図柄表示装置31に表示される図柄などのキャラクタデータや、背景データを記憶するための画像データ(画像情報)用不揮発性記憶部である。キャラクタROM106は、不揮発性の半導体メモリを有しており、詳細にはNAND型フラッシュメモリを有している。キャラクタROM106として8GビットのNAND型フラッシュメモリが2個設けられていることにより記憶容量は16Gビットである。このキャラクタROM106には、各種キャラクタのビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表示色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が記憶保持されているとともに、背景画像用のJPEG形式画像データが記憶保持されている。なお、キャラクタROM106は、表示制御装置100において表示制御が行われる場合に非書き込み用であって読み出し専用のメモリとして用いられる。
【0188】
ブリッジ側RAM107は、キャラクタROM106に記憶保持されたデータをVDP105におけるデータの読み出し用に一時的に記憶保持するための画像データ(画像情報)用揮発性記憶部である。ブリッジ側RAM107は、揮発性の半導体メモリからなるVRAM(ビデオRAM)であり、詳細にはSDRAMが用いられている。但し、これに限定されることはなく、DRAM、SRAM又はデュアルポートRAMといった他のRAMを用いてもよい。ブリッジ側RAM107として256MビットのSDRAMが4個設けられていることにより記憶容量は約1Gビットである。つまり、ブリッジ側RAM107の記憶容量は、キャラクタROM106の記憶容量よりも小さく設定されている。
【0189】
書き込み制御部121は、キャッシュ用バッファ123と接続されており、表示CPU102による指示に基づいてキャラクタROM106からキャッシュ用バッファ123に画像データを転送するとともに、キャッシュ用バッファ123に転送した後の画像データを所定のタイミングでブリッジ側RAM107に書き込む。
【0190】
キャッシュ用バッファ123は揮発性の半導体メモリであり、その記憶容量はキャラクタROM106における単位データを十分格納可能な記憶容量に設定されている。具体的には、本パチンコ機10ではキャラクタROM106における単位データは4Kバイトとなっており、キャッシュ用バッファ123の記憶容量はそれに対応させて5Kバイトとなっている。つまり、キャッシュ用バッファ123の記憶容量は1個の単位データを格納可能であるが、複数個の単位データは格納不可となるように設定されている。これにより、キャッシュ用バッファ123の記憶容量を抑えつつ、単位データの一時的な記憶保持を良好に行うことができる。
【0191】
VDP105は、制御用ROM131及び制御用RAM132を有しており、表示CPU102による指示に基づき、ブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108に記憶保持されているデータを用いて、具体的にはデータを加工することにより図柄表示装置31に対して描画処理を行う機能を有している。詳細には、VDP105は図柄表示装置31に組み込まれた液晶表示部ドライバとしての画像処理デバイスを直接操作する一種の描画回路(描画手段又は描画用制御部)である。VDP105はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。
【0192】
VDP105は、第5バス133を介してブリッジLSI109の入出力ドライバ回路122と接続されており、当該入出力ドライバ回路122を介してブリッジ側RAM107にアクセスすることができる。また、VDP105は、第5バス133及び入出力ドライバ回路122を介して書き込み制御部121に対して後述する非アクセス信号や退避状況信号などといった所定の信号を出力する。なお、第5バス133は32ビットのバス線によって構成されている。
【0193】
ちなみに、入出力ドライバ回路122は、書き込み制御部121とVDP105との間に介在しているとともに、書き込み制御部121及びVDP105の両方に対してブリッジ側RAM107との間に介在している。この場合に、入出力ドライバ回路122には書き込み制御部121から制御信号が適宜出力され、データの転送がいずれの経路について行われるかが切り換えられる。このように入出力ドライバ回路122が介在していることにより、VDP105は書き込み制御部121を介することなくブリッジ側RAM107にアクセスすることとなるためブリッジ側RAM107からのデータの読み出し速度を速めることができるとともに、VDP105を書き込み制御部121及びブリッジ側RAM107のそれぞれに対して個別に接続させる必要がないため、上記読み出し速度を速める効果を配線数の削減を図りながら奏することができる。
【0194】
VDP105は、第6バス134を介してVDP側RAM108と接続されている。VDP側RAM108は、ブリッジ側RAM107と同様に、キャラクタROM106に記憶保持されたデータをVDP105におけるデータの読み出し用に一時的に記憶保持するための画像データ(画像情報)用揮発性記憶部である。VDP側RAM108は、揮発性の半導体メモリからなるVRAM(ビデオRAM)であり、詳細にはSDRAMが用いられている。但し、これに限定されることはなく、DRAM、SRAM又はデュアルポートRAMといった他のRAMを用いてもよい。VDP側RAM108として256MビットのSDRAMが2個設けられていることにより記憶容量は512Mビットである。つまり、VDP側RAM108の記憶容量は、キャラクタROM106の記憶容量よりも小さく設定されているとともに、ブリッジ側RAM107の記憶容量よりも小さく設定されている。
【0195】
VDP105は、ブリッジ側RAM107からVDP側RAM108にデータの転送を行う。つまり、VDP側RAM108にはキャラクタROM106から直接データが転送されることはなく、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107に一旦転送された後のデータがVDP側RAM108に転送されることとなる。
【0196】
VDP105は、表示CPU102による指示に基づき、書き込み制御部121の処理タイミングを調整しながらブリッジ側RAM107又はVDP側RAM108にアクセスし、表示CPU102による指示に対応した描画データをVDP105の制御用RAM132に設けられた描画エリア135に作成する。当該描画エリア135は図柄表示装置31における1フレーム分のデータを格納可能となっている。また、VDP105は、表示制御基板101に搭載された出力ポート136と接続されており、当該出力ポート136は図柄表示装置31に接続されている。そして、VDP105は、描画エリア135に記憶されている描画データに基づいて描画用信号を図柄表示装置31に出力し、図柄表示装置31の表示画面にて所定の画像を表示させる。なお、描画エリア135を複数フレーム分のデータを格納可能な構成とし、所定のフレーム分の描画用信号を図柄表示装置31に出力しながら、次のフレーム分に係るデータを事前に格納できるようにしてもよい。
【0197】
上記のとおりキャラクタROM106としてNAND型フラッシュメモリを用いることでNOR型フラッシュメモリを用いる構成に比べ、製造コストを抑えつつ大容量化を図ることができる。また、NAND型フラッシュメモリを用いることでパチンコ機10の開発段階においては繰り返し書き換えが可能となり、開発コストを抑えることも可能となる。また、リサイクルも可能となる。但し、NAND型フラッシュメモリはNOR型フラッシュメモリに比べてデータ転送速度が遅い。例えば、NOR型フラッシュメモリが360Mビット/secであるのに対して、NAND型フラッシュメモリは60Mビット/secとなっている。
【0198】
これに対して、上記のとおりブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108といった読み出し用のRAMが設けられていることにより、必要なデータをこれらRAM107,108に事前に読み出しておくことができる。よって、VDP105における描画タイミングにおいてはキャラクタROM106からではなくブリッジ側RAM107又はVDP側RAM108から読み出すことで、VDP105における描画データの作成を良好に行うことができる。
【0199】
また、ブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108の記憶容量の和は約1.5Gビットとなっているのに対して、キャラクタROM106の記憶容量は上記のとおり16Gビットとなっている。このようにRAM107,108側の記憶容量をキャラクタROM106の記憶容量よりも小さくすることで、RAM107,108の記憶容量を抑えることができ、製造コストを抑えながら上記効果を奏することができる。ちなみに、RAM107,108側の記憶容量がキャラクタROM106の記憶容量よりも小さい構成においてはRAM107,108に読み出しておく画像データを適宜切り換える必要が生じるが、表示CPU102、VDP105及び書き込み制御部121では画像データの切り換えを良好に行うための処理が実行される。かかる処理については後に詳細に説明する。
【0200】
なお、キャラクタROM106の記憶容量がブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108の記憶容量よりも大きいのであれば、それぞれの具体的な記憶容量は任意である。また、キャラクタROM106を構成する各メモリの単独の記憶容量やメモリの個数は任意であるとともに、ブリッジ側RAM107やVDP側RAM108を構成する各メモリの単独の記憶容量やメモリの個数も任意である。
【0201】
ここで、ブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108のうちVDP側RAM108には、常用エリア137が設定されている。常用エリア137には、キャラクタROM106に記憶されている各種画像データのうち、表示CPU102において起こり得る突発的な描画指示に対応した画像データが格納されるとともに、当該常用エリア137に格納された画像データは基本的に常駐されることとなる。
【0202】
具体的には、常用エリア137に格納された常用データ群は、対応する画像の描画指示が発生し得る状況が継続している間は記憶保持される。また、対応する画像の描画指示が発生し当該画像の表示が一旦行われたとしても、その後に新たな描画指示が発生し得る状況においては記憶保持される。さらにまた、少なくとも一部の常用データ群は、対応する画像の描画指示が発生し得る状況ではなくなったとしても、予め定められた消去条件が成立するまでは記憶保持される。常用エリア137が設けられていることにより、表示CPU102から突発的に描画指示がなされたとしても、VDP105は常用エリア137にアクセスすることで当該描画指示に対応した画像の描画を良好に行うことができる。
【0203】
<キャラクタROM106の具体的な構成>
次に、キャラクタROM106の具体的な構成について説明する。
【0204】
図15はキャラクタROM106のハード構成を説明するためのブロック図である。図15(a)に示すように、ブリッジLSI109に搭載された書き込み制御部121にキャラクタROM106が接続されており、キャラクタROM106は、コントローラ141及びNAND型フラッシュメモリからなるNAND型記憶部142をワンパッケージングして構成されている。
【0205】
書き込み制御部121は、CE端子、WE端子、OE端子、ADDR端子及びDATA端子を備えており、NAND型記憶部142は、CE端子、WE端子、RE端子、CLE端子、ALE端子及びI/O端子を備えている。
【0206】
コントローラ141は、書き込み制御部121側に、HCE(HOST CHIP ENABLE)端子、HWE(HOST WRITE ENABLE)端子、HOE(HOST OUTPUT ENABLE)端子、ADDR端子及びDATA端子を備えており、HCE端子は書き込み制御部121のCE端子に、HOE端子は書き込み制御部121のOE端子に、ADDR端子及びDATA端子はそれぞれ書き込み制御部121のADDR端子及びDATA端子に接続されている。そして、HWE端子は、電源電圧Vccが常時印加されてプルアップされた状態に設定されている。
【0207】
また、NAND型記憶部142側に、FCE(FLASH CHIP ENABLE)端子、FWE(FLASH WRITE ENABLE)端子、FRE(FLASH READ ENABLE)端子、CLE端子、ALE端子及びI/O端子を備えており、FCE端子はNAND型記憶部142のCE端子に、FWE端子はNAND型記憶部142のWE端子に、FRE端子はNAND型記憶部142のRE端子に、CLE端子はNAND型記憶部142のCLE端子に、ALE端子はNAND型記憶部142のALE端子に、I/O端子はNAND型記憶部142のI/O端子に接続されている。
【0208】
図15(b)は、コントローラ141のブロック図である。コントローラ141は、書き込み制御部121との間でデータを送受信する本体側インターフェース部151、NAND型記憶部142との間でデータを送受信する記憶側インターフェース部152、書き込み制御部121から受信したデータ及び書き込み制御部121に送信するためのデータを一時的に記憶するバッファメモリ部153、コントローラ141のデータ制御処理及びNAND型記憶部142の不良ブロック管理を行う制御部であるCPU154、ROM155及びRAM156、NAND型記憶部142から読み出されたデータのエラー検出及び検出されたエラーの訂正を行う誤り訂正回路157を備えている。
【0209】
図16(a)は、キャラクタROM106からデータを読み出す場合における書き込み制御部121とコントローラ141との間での送受信の様子を説明するためのタイミングチャートである。書き込み制御部121のCE端子からの出力信号がLOWになり、OE端子から所定のタイミングで信号が出力され、そのタイミングに同期してADDR端子からコマンドデータ及びアドレスデータに相当する信号列CMD0、ADDR0~4、CMD1が出力される。コントローラ141は、これらの信号列を受信するとそれに対応したダミーデータに相当する信号列DUMMYをDATA端子から出力する。書き込み制御部121は、DATA端子に受信されたダミーデータは、読み出されたデータではないので、使用しない。コントローラ141は、ADDR端子を介して受信したコマンドデータ及びアドレスデータをバッファメモリ部153に保存する。
【0210】
図16(b)は、コントローラ141とNAND型記憶部142との間での送受信の様子を説明するためのタイミングチャートである。コントローラ141は、上記のようにバッファメモリ部153に対してコマンドデータ及びアドレスデータを保存した場合、CLE端子及びFCE端子から信号を出力してFWE端子から所定のタイミングで信号を出力する。そして、ALE端子をHIGHにして、FWE端子から出力される信号のタイミングに同期して上記コマンドデータ及びアドレスデータをI/O端子から送信する。
【0211】
この場合、CPU154は、予めNAND型記憶部142内の不良ブロック領域に関する情報に基づいて不良ブロックに代替するブロック領域にデータを書き込むように処理しており、そのためのアドレス管理テーブルを作成している。したがって、書き込み制御部121からアドレスデータを受信すると、アドレス管理データに基づいて受信したアドレスデータに対応するブロック領域のアドレスデータをI/O端子から送信する。
【0212】
NAND型記憶部142は、I/O端子にコマンドデータ及びアドレスデータを受信すると、従来と同様にこれらのデータに基づいて対応するアドレス領域のデータの読み出し処理を行う。読み出されたデータは、図16(b)に示すように、コントローラ141からRE端子に所定のタイミングで信号が出力されてそのタイミングに同期してI/O端子からコントローラ141に送信されるようになる。
【0213】
コントローラ141は、I/O端子に読み出されたデータを受信すると、データをバッファメモリ部153に保存するとともに誤り訂正回路157によりデータエラーのチャックを行い、エラーが検出された場合にはエラー訂正処理を行う。
【0214】
データエラーがチェックされたデータはバッファメモリ部153に保存され、図16(a)に示すように、書き込み制御部121のOE端子から所定のタイミングで信号が出力されてADDR端子からバッファメモリ部153内のデータの読込指令信号READが送信されると、それに対応してDATA端子からバッファメモリ部153に保存されたデータDATAN~N+2が送信される。
【0215】
上記のようにアドレスデータADDR0~4に対応するNAND型記憶部142に記憶されたデータDATAN~N+2の読み出し処理が行われ、この読み出し処理を繰り返すことで記憶されたデータを順次読み出していくことができる。
【0216】
NAND型記憶部142として用いられているNAND型フラッシュメモリはデータを読み出す場合にWE端子に書き込み指令信号を入力してI/O端子にコマンドデータ及びアドレスデータを送信しALE端子にラッチ信号を入力することでコマンドデータ及びアドレスデータがNAND型フラッシュメモリ内に記憶され、メモリ内で読み出し動作が行われる。このようにデータの読み出しに際して書き込み指令信号の入力が必須となると、NAND型記憶部142に記憶された内容の不正改造が想定される。
【0217】
不正改造としては、例えば不正などの異常検知時に図柄表示装置31の表示画面に表示されることとなる異常報知画像の画像データを、異常報知画像とは異なる通常の画像に対応した画像データに書き換えることで、パチンコ機10に対して不正行為を行った場合に図柄表示装置31の表示画面にて異常報知を行えないようにする行為が想定される。
【0218】
これに対して、書き込み制御部121とNAND型記憶部142との間にコントローラ141を介在させ、さらにコントローラ141のHWE端子をプルアップ状態としながらコントローラ141のFWE端子をNAND型記憶部142のWE端子に接続させたことにより、コントローラ141の外部からの実質的な書き込み指令信号の入力を不可としながら、NAND型記憶部142に対しては擬似的な書き込み指令信号が入力される。よって、NAND型記憶部142からのデータの読み出しを良好に行えるようにしながら、NAND型記憶部142のデータの不正改造を防止することができる。
【0219】
次に、キャラクタROM106のソフト構成を説明する。図17はキャラクタROM106のソフト構成を説明するための説明図である。
【0220】
キャラクタROM106のNAND型記憶部142は、単位データを記憶するための単位エリアを多数有している。ちなみに、当該単位データの容量は既に説明したとおり4Kバイトとなっているが、これに限定されることなく任意である。かかる多数の単位エリアのそれぞれに対して個別に単位データが記憶されている。そして、所定の組み合わせの単位データにより、所定期間に亘って図柄表示装置31にて表示されることとなる画像パターンを表示するためのデータ群が構成されているとともに、複数種類の画像パターンに1対1で対応させてデータ群が設定されている。
【0221】
複数種類のデータ群としては、検査用データ群と、初期表示用データ群と、異常報知用データ群と、簡易図柄用データ群と、第1背景用データ群と、通常図柄用データ群と、第2背景用データ群と、予告A用データ群と、予告B用データ群と、ノーマルリーチ用データ群と、スーパーリーチA用データ群と、スーパーリーチB用データ群と、15R確変大当たり用データ群と、通常大当たり用データ群と、明示2R確変大当たり用データ群と、が少なくとも設定されている。
【0222】
検査用データ群は、パチンコ機10の電源投入時において図柄表示装置31にて検査用画像(例えば、所定の色を表示するための画像)を表示するためのデータ群である。ちなみに、当該検査用画像はパチンコ機10の工場出荷時などにおける図柄表示装置31の動作チェック用の画像である。
【0223】
初期表示用データ群は、パチンコ機10の電源投入時において検査用画像の表示後に初期表示用画像(例えば、遊技機メーカ名、パチンコ機10の機種及び型式のうち一部又は全部が表示される画像)を表示するためのデータ群である。
【0224】
異常報知用データ群は、異常を検知した場合の報知用画像(例えば、「異常発生!!」という文字を含む画像)を表示するためのデータ群である。
【0225】
簡易図柄用データ群は、遊技回において通常図柄による変動表示ができない状況において簡易的な図柄による変動表示を行うためのデータ群である。
【0226】
第1背景用データ群及び第2背景用データ群は、通常図柄による変動表示が行われている状況において背景画像を表示するためのデータ群である。この場合、既に説明したとおり、本パチンコ機10では、演出用操作装置58の操作に応じて表示モードが切り換えられる構成となっており、第1背景用データ群は第1表示モードに対応した背景画像を表示するためのデータ群であり、第2背景用データ群は第2表示モードに対応した背景画像を表示するためのデータ群である。
【0227】
通常図柄用データ群は、通常図柄を表示するためのデータ群である。当該通常図柄は、図4に示すように、9種類の主図柄と1種類の副図柄とを含み、それぞれの図柄に対応したデータ群が設定されている。
【0228】
予告A用データ群及び予告B用データ群は、遊技回の途中で期待演出の一種である予告表示の画像を表示するためのデータ群である。本パチンコ機10では予告表示がそれぞれ表示態様を異ならせて複数種類、具体的には予告Aと予告Bとの2種類が設定されており、それぞれの予告表示に対応させてデータ群が設定されている。
【0229】
ノーマルリーチ用データ群は、遊技回の途中で期待演出の一種であるリーチ表示のうちノーマルリーチ表示の画像を表示するためのデータ群である。
【0230】
スーパーリーチA用データ群及びスーパーリーチB用データ群は、遊技回の途中で期待演出の一種であるリーチ表示のうちスーパーリーチ表示の画像を表示するためのデータ群である。ちなみに、スーパーリーチ表示とは、ノーマルリーチ表示の場合よりも大当たり結果の発生を遊技者に期待させるためのリーチ表示であり、スーパーリーチ表示が発生する場合にはノーマルリーチ表示を経由することとなる。本パチンコ機10ではスーパーリーチ表示がそれぞれ表示態様を異ならせて複数種類、具体的にはスーパーリーチAとスーパーリーチBとの2種類が設定されており、それぞれのスーパーリーチ表示に対応させてデータ群が設定されている。
【0231】
ここで、スーパーリーチBでは、演出用操作装置58の操作に応じた演出が実行される。したがって、スーパーリーチB用データ群には、演出用操作装置58の操作に応じて表示するための画像のデータ群が含まれている。さらにまた、演出用操作装置58が所定の態様で操作が行われた場合と当該所定の態様で操作が行われなかった場合とで、演出の態様が異なるように設定されている。したがって、スーパーリーチB用データ群には、所定の態様で操作が行われた場合の演出の画像を表示するためのデータ群と、所定の態様で操作が行われなかった場合の演出の画像を表示するためのデータ群とが含まれている。
【0232】
15R確変大当たり用データ群は、15R確変大当たり結果となった場合の開閉実行モード中に図柄表示装置31にて行う大当たり演出の画像を表示するためのデータ群である。当該15R確変大当たり結果に対応した大当たり演出には、大当たり開始演出、各ラウンドに対応した演出、大当たり終了演出が含まれており、15R確変大当たり用データ群には、これら各演出の画像を表示するためのデータ群が含まれている。
【0233】
通常大当たり用データ群は、通常大当たり結果となった場合の開閉実行モード中に図柄表示装置31にて行う大当たり演出の画像を表示するためのデータ群である。当該通常大当たり結果に対応した大当たり演出には、大当たり開始演出、各ラウンドに対応した演出、大当たり終了演出が含まれており、通常大当たり用データ群には、これら各演出の画像を表示するためのデータ群が含まれている。
【0234】
明示2R確変大当たり用データ群は、明示2R確変大当たり結果となった場合の開閉実行モード中に図柄表示装置31にて行う大当たり演出の画像を表示するためのデータ群である。当該明示2R確変大当たり結果に対応した大当たり演出は、開閉実行モードの開始から終了まで所定態様の画像、具体的には同一種類の画像が表示される演出であり、明示2R確変大当たり用データ群には当該同一種類の画像を表示するためのデータ群が含まれている。
【0235】
ここで、明示2R確変大当たり用データ群は上記のように同一種類の画像を表示するためのデータ群であるのに対して、15R確変大当たり用データ群や通常大当たり用データ群は複数種類の演出の画像を表示するためのデータ群であるため、明示2R確変大当たり用データ群と比較して15R確変大当たり用データ群や通常大当たり用データ群のデータ容量は大きい。
【0236】
上記各データ群のうち、検査用データ群と、初期表示用データ群と、異常報知用データ群と、簡易図柄用データ群と、第1背景用データ群と、通常図柄用データ群と、第2背景用データ群とが、ブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108のうち常用エリア137に記憶されることとなる常用データ群である。
【0237】
異常報知用データ群が常用データ群として設定されていることにより、異常が発生した場合に図柄表示装置31にて即座に異常報知を開始することが可能となる。すなわち、異常は任意のタイミングで発生するものであり、異常の発生が特定された後にキャラクタROM106からRAM107,108に異常報知用データ群の読み出しを行っていたのでは、キャラクタROM106の読み出し速度が遅いことに起因して、それだけ異常報知の開始が遅れることとなる。
【0238】
これに対して、異常報知用データ群が常用データ群として設定されていることにより、任意のタイミングで異常が発生したとしても、その時点で異常報知用データ群が常用エリア137に読み出されているため、即座に異常報知の画像を表示することができる。
【0239】
各背景用データ群及び通常図柄用データ群が常用データ群として設定されていることにより、遊技回の開始条件が成立した場合に図柄表示装置31にて即座に図柄の変動表示を開始することが可能となる。すなわち、遊技領域に設けられた作動口23,24への入賞は任意のタイミングで発生するものであり、保留情報が記憶されていない状況で作動口23,24への入賞が発生して新たに保留情報が取得された場合には当該保留情報に係る遊技回が即座に開始されることとなる。この場合に、保留情報の取得が特定された後にキャラクタROM106からRAM107,108に各背景用データ群や通常図柄用データ群の読み出しを行っていたのでは、キャラクタROM106の読み出し速度が遅いことに起因して、それだけ図柄表示装置31における図柄の変動表示の開始が遅れることとなる。
【0240】
これに対して、各背景用データ群及び通常図柄用データ群が常用データ群として設定されていることにより、任意のタイミングで作動口23,24への入賞が発生したとしても、その時点で各背景用データ群及び通常図柄用データ群が常用エリア137に読み出されているため、即座に図柄の変動表示の画像を表示することができる。
【0241】
ちなみに、図柄の変動表示を開始させるには背景用データ群及び通常図柄用データ群があれば十分であり、その他のキャラクタ用のデータ群を要する構成に比べ、変動表示の開始時に必要なデータ容量が抑えられる。これに伴って、常用データ群を読み出して記憶しておくために必要なデータ容量が抑えられる。
【0242】
第1背景用データ群及び第2背景用データ群の両方が常用データ群として設定されていることにより、演出用操作装置58の操作に基づく表示モードの切り換えが行われた場合に図柄表示装置31にて即座に背景画像の切り換えを行うことが可能となる。すなわち、演出用操作装置58の操作は任意のタイミングで行われるものであり、演出用操作装置58の操作が特定された後にキャラクタROM106からRAM107,108に切り換え先の表示モードに対応した背景用データ群の読み出しを行っていたのでは、キャラクタROM106の読み出し速度が遅いことに起因して、それだけ背景画像の切り換えが遅れることとなる。
【0243】
これに対して、第1背景用データ群及び第2背景用データ群の両方が常用データ群として設定されていることにより、任意のタイミングで演出用操作装置58が操作されたとしても、その時点で両背景用データ群が常用エリア137に読み出されているため、即座に背景画像を切り換えることができる。
【0244】
なお、キャラクタROM106のコントローラ141においてNAND型記憶部142の各エリアのアドレスデータと当該エリアに記憶されている画像データとがテーブル情報によって関連付けられており、コントローラ141では各種類のデータ群を構成する各画像データがいずれのエリアに記憶されているかを上記テーブル情報を参照して特定する。
【0245】
<図柄表示装置31の表示制御に係る処理構成>
次に、図柄表示装置31の表示制御に係る処理構成について説明する。表示制御装置100では表示CPU102にて各種処理が実行されるとともに、当該表示CPU102による指示に基づいてブリッジLSI109及びVDP105のそれぞれにて各種処理が実行されることで、図柄表示装置31が表示制御される。
【0246】
表示CPU102により実行される処理には、パチンコ機10の電源立ち上げ時に実行されるメイン処理と、当該メイン処理後に実行される通常処理とが含まれており、各処理においてブリッジLSI109の書き込み制御部121及びVDP105に対して所定の指示が実行される。以下、表示CPU102のメイン処理並びに当該メイン処理での指示に基づき実行される書き込み制御部121及びVDP105の処理を説明し、その後に、表示CPU102の通常処理並びに当該通常処理での指示に基づき実行される書き込み制御部121及びVDP105の処理を説明する。
【0247】
<表示CPU102のメイン処理>
図18は、表示CPU102におけるメイン処理を示すフローチャートである。図18に示すように、ステップS801では、常用データ群の初期設定の指示処理を実行する。当該指示処理では、プログラムROM103のコマンド記憶エリア(指示情報記憶手段)103aから読み出したブリッジLSI109用の初期設定コマンドをブリッジLSI109の書き込み制御部121に送信するとともに、コマンド記憶エリア103aから読み出したVDP105用の初期設定コマンドをVDP105に送信する。ブリッジLSI109及びVDP105では初期設定コマンドを受信することで、常用データ群をキャラクタROM106からVDP側RAM108の常用エリア137に転送するための処理を実行する。
【0248】
ここで、上記初期設定コマンドを受信した場合に、書き込み制御部121にて実行される処理内容を説明するとともに、VDP105にて実行される処理内容について説明する。先ず、初期設定に際してブリッジLSI109にて実行される処理内容について説明する。
【0249】
<初期設定に際してブリッジLSI109にて実行される処理>
図19は、ブリッジLSI109の書き込み制御部121における常用データ群の初期設定処理を示すフローチャートである。なお、書き込み制御部121では複数種の処理を含むブリッジ側メイン処理が所定の周期(例えば、4msec)で繰り返し起動されており、当該ブリッジ側メイン処理の一部の処理として、常用データ群の初期設定処理が設定されている。
【0250】
図19に示すように、ステップS901にて、表示CPU102から初期設定コマンドを受信しているか否かを判定する。初期設定コマンドを受信していない場合にはステップS902にて、常用データ群の初期設定状態か否かを判定する。常用データ群の初期設定状態でない場合(ステップS902:NO)には、そのまま本初期設定処理を終了する。
【0251】
一方、初期設定コマンドを受信している場合(ステップS901:YES)には、ステップS903にて、常用データ群の初期設定状態に設定するとともに、検査用データ群の転送状態に設定する。ここで各種状態の設定に際しては書き込み制御部121の制御用RAM125に設定対象の状態に対応した設定フラグの格納が行われ、各種状態の解除に際しては解除対象の状態に対応した設定フラグの消去が行われる。これは、書き込み制御部121における他の状態についても同様である。
【0252】
検査用データ群の転送状態に設定されることで、書き込み制御部121においてキャラクタROM106からブリッジ側RAM107への検査用データ群の転送が実行される。ここで、書き込み制御部121におけるデータ転送処理について、図20のフローチャートを参照しながら説明する。なお、当該データ転送処理は、上記ブリッジ側メイン処理の一部の処理として設定されている。
【0253】
図20に示すように、データ転送処理では、先ずステップS1001にて、キャラクタROM106からキャッシュ用バッファ123へのデータの読み出し中か否かを判定する。データの読み出し中でない場合にはステップS1002にて、いずれかのデータ群の転送状態に設定されているか否かを判定する。いずれの転送状態にも設定されていない場合には、そのまま本データ転送処理を終了する。
【0254】
いずれかの転送状態に設定されている場合には、ステップS1003にて現状設定されている転送状態に対応したデータ群の読み出し開始処理を実行する。当該開始処理では、現状設定されている転送状態を特定し、その特定した転送状態に対応した転送テーブルを書き込み制御部121の制御用ROM124から制御用RAM125に読み出し、その転送テーブルに従ってキャラクタROM106からのデータの読み出しを開始するとともに、読み出したデータを単位データ毎にキャッシュ用バッファ123に格納する処理を実行する。
【0255】
なお、転送テーブルには、読み出し対象のデータ群の各単位データがキャラクタROM106のNAND型記憶部142においていずれのエリアに記憶されているかを特定するためのアドレス情報と、各単位データの読み出し順序を特定するための順序情報とが1対1で対応付けて設定されている。
【0256】
ステップS1003の処理を実行した場合、又はキャラクタROM106からキャッシュ用バッファ123へのデータの読み出し中である場合(ステップS1001:YES)には、ステップS1004に進む。ステップS1004では、キャッシュ用バッファ123への単位データの読み出しが完了したか否かを判定する。完了していない場合には、そのまま本データ転送処理を終了する。完了している場合には、ステップS1005にて、VDP105におけるブリッジ側RAM107への非アクセスタイミングであるか否かを判定する。
【0257】
非アクセスタイミングであるか否かの判定は、書き込み制御部121がVDP105から非アクセス信号を受信しているか否かを判定することにより行われ、非アクセス信号を受信している場合には非アクセスタイミングであると判定し、非アクセス信号を受信していない場合にはアクセスタイミングであると判定する。但し、常用データ群の初期設定状態であって検査用データ群の転送状態に設定されている状況では、非アクセス信号を受信していなくてもステップS1005にて肯定判定をする。なお、非アクセス信号がVDP105から送信されるタイミングについては後に説明する。
【0258】
ステップS1005にて否定判定をした場合には、そのまま本データ転送処理を終了する。ステップS1005にて肯定判定をした場合には、ステップS1006に進む。ステップS1006では、キャッシュ用バッファ123に格納されている単位データをブリッジ側RAM107へ書き込むための書き込み処理を実行する。これにより、キャッシュ用バッファ123に格納されている単位データがブリッジ側RAM107に書き込まれる。この場合、上記転送テーブルには、各単位データをブリッジ側RAM107におけるいずれのアドレスのエリアに書き込むのかを、書き込み制御部121にて特定するための情報が設定されている。書き込み制御部121では単位データをブリッジ側RAM107に書き込む場合、その単位データについて予め定められているブリッジ側RAM107のエリアに対して書き込みを行う。
【0259】
続くステップS1007では、転送状態に対応したデータ群の転送が完了したか否かを判定する。転送状態に対応したデータ群の転送が完了していない場合には、ステップS1008にて、制御用RAM125に読み出されている転送テーブルに従って次の単位データの読み出しを開始する。その後、本データ転送処理を終了する。この場合、次回以降のデータ転送処理において、次の単位データがキャッシュ用バッファ123に読み出されるとともに、その読み出された単位データがブリッジ側RAM107に書き込まれる。
【0260】
一方、ステップS1007にて、転送状態に対応したデータ群の転送が完了したと判定した場合には、ステップS1009にて、転送完了処理を実行した後に、本データ転送処理を終了する。転送完了処理では、現状設定されている転送状態に対応した転送完了フラグを書き込み制御部121の制御用RAM125に格納する。例えば、検査用データ群の転送状態である場合には、検査用転送完了フラグを制御用RAM125に格納する。
【0261】
常用データ群の初期設定処理(図19)の説明に戻り、ステップS903の処理を実行した後は、ステップS904に進む。また、ステップS902にて、常用データ群の初期設定状態であると判定した場合にもステップS904に進む。
【0262】
ステップS904では、検査用データ群は転送済みであるか否かを判定する。当該判定は、書き込み制御部121の制御用RAM125に検査用データ群の転送状態に対応した完了フラグが格納されているか否かを判定することにより行う。なお、これは他のデータ群について転送済みであるか否かの判定に際しても同様である。
【0263】
検査用データ群が転送済みであると判定した場合には、ステップS905にて、検査用データ群の転送状態を解除する。なお、この転送状態の解除では、書き込み制御部121の制御用RAM125における今回の解除対象に対応した転送状態の設定フラグ及び完了フラグの両方が消去される。また、ステップS905では、初期表示用データ群の転送状態に設定する。これにより、次回のデータ転送処理では、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107への初期表示用データ群の転送がキャッシュ用バッファ123を経由しながら行われる。
【0264】
検査用データ群が転送済みでない場合(ステップS904:NO)又はステップS905の処理を実行した後は、ステップS906にて、初期表示用データ群は転送済みであるか否かを判定する。
【0265】
初期表示用データ群が転送済みであると判定した場合には、ステップS907にて、初期表示用データ群の転送状態を解除するとともに、異常報知用データ群の転送状態に設定する。これにより、次回のデータ転送処理では、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107への異常報知用データ群の転送がキャッシュ用バッファ123を経由しながら行われる。
【0266】
初期表示用データ群が転送済みでない場合(ステップS906:NO)又はステップS907の処理を実行した後は、ステップS908にて、異常報知用データ群は転送済みであるか否かを判定する。
【0267】
異常報知用データ群が転送済みであると判定した場合には、ステップS909にて、異常報知用データ群の転送状態を解除するとともに、簡易図柄用データ群の転送状態に設定する。これにより、次回のデータ転送処理では、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107への簡易図柄用データ群の転送がキャッシュ用バッファ123を経由しながら行われる。
【0268】
異常報知用データ群が転送済みでない場合(ステップS908:NO)又はステップS909の処理を実行した後は、ステップS910にて、簡易図柄用データ群は転送済みであるか否かを判定する。
【0269】
簡易図柄用データ群が転送済みであると判定した場合には、ステップS911にて、簡易図柄用データ群の転送状態を解除するとともに、第1背景用データ群の転送状態に設定する。これにより、次回のデータ転送処理では、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107への第1背景用データ群の転送がキャッシュ用バッファ123を経由しながら行われる。
【0270】
簡易図柄用データ群が転送済みでない場合(ステップS910:NO)又はステップS911の処理を実行した後は、ステップS912にて、第1背景用データ群は転送済みであるか否かを判定する。
【0271】
第1背景用データ群が転送済みであると判定した場合には、ステップS913にて、第1背景用データ群の転送状態を解除するとともに、通常図柄用データ群の転送状態に設定する。これにより、次回のデータ転送処理では、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107への通常図柄用データ群の転送がキャッシュ用バッファ123を経由しながら行われる。
【0272】
第1背景用データ群が転送済みでない場合(ステップS912:NO)又はステップS913の処理を実行した後は、ステップS914にて、通常図柄用データ群は転送済みであるか否かを判定する。
【0273】
通常図柄用データ群が転送済みであると判定した場合には、ステップS915にて、通常図柄用データ群の転送状態を解除するとともに、第2背景用データ群の転送状態に設定する。これにより、次回のデータ転送処理では、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107への第2背景用データ群の転送がキャッシュ用バッファ123を経由しながら行われる。
【0274】
通常図柄用データ群が転送済みでない場合(ステップS914:NO)又はステップS915の処理を実行した後は、ステップS916にて、第2背景用データ群は転送済みであるか否かを判定する。
【0275】
第2背景用データ群が転送済みでない場合には、そのまま本初期設定処理を終了する。一方、第2背景用データ群が転送済みであると判定した場合には、ステップS917にて、第2背景用データ群の転送状態を解除する。また、ステップS917では、常用データ群の初期設定状態を解除する。その後、本初期設定処理を終了する。
【0276】
<初期設定に際してVDP105にて実行される処理>
次に、初期設定に際してVDP105にて実行される処理について説明する。図21は、VDP105における初期転送処理を示すフローチャートである。なお、VDP105では複数種の処理を含むVDP側メイン処理が所定の周期(例えば、4msec)で繰り返し起動されており、当該VDP側メイン処理の一部の処理として、初期転送処理が設定されている。
【0277】
図21に示すように、ステップS1101にて、表示CPU102から初期設定コマンドを受信しているか否かを判定する。初期設定コマンドを受信していない場合にはステップS1102にて、常用データ群の初期設定状態か否かを判定する。常用データ群の初期設定状態でない場合(ステップS1102:NO)には、そのまま本初期転送処理を終了する。
【0278】
一方、初期設定コマンドを受信している場合(ステップS1101:YES)には、ステップS1103にて、常用データ群の初期設定状態に設定する。ここで、各種状態の設定に際してはVDP105の制御用RAM132に設定対象の状態に対応した設定フラグの格納が行われ、各種状態の解除に際しては解除対象の状態に対応した設定フラグの消去が行われる。これは他の状態の設定及び解除においても同様である。
【0279】
また、ステップS1103では、初期設定に対応した初期転送テーブルをVDP105の制御用ROM131から制御用RAM132に読み出す。初期転送テーブルには、ブリッジ側RAM107からデータを読み出す場合に参照すべきエリアのアドレス情報と、当該アドレス情報を順次参照していく場合の参照順序情報とが設定されている。
【0280】
ステップS1103の処理を実行した後は、ステップS1104に進む。また、ステップS1102にて、常用データ群の初期設定状態であると判定した場合にもステップS1104に進む。
【0281】
ステップS1104では、ブリッジ側RAM107に読み出し対象のデータが記憶されているか否かを判定する。ここで、読み出し対象のデータとは、いずれかの画像データ群を構成する単位データのことであり、ステップS1104では、上記初期転送テーブルにおいて今回の読み出し対象のアドレス情報に対応したブリッジ側RAM107のエリアに単位データが記憶されているか否かの判定を行う。
【0282】
なお、VDP105における読み出し対象のデータを特定するための処理構成は上記のものに限定されることはなく任意であり、例えば、書き込み制御部121において単位データのブリッジ側RAM107への書き込みを完了する度に書き込み制御部121からVDP105に書き込み完了信号が送信され、VDP105では当該書き込み完了信号を受信することでステップS1104にて肯定判定をする構成としてもよい。
【0283】
また、読み出し対象のデータが、単位データである構成に限定されることはなく、一群の画像データ群が読み出し対象のデータとして設定されていてもよい。この場合、VDP105では一群の画像データ群がブリッジ側RAM107に新たに書き込まれるまで、VDP側RAM108へのデータの転送を行うことなく待機することとなる。この点、単位データ毎にブリッジ側RAM107からVDP側RAM108へのデータ転送が行われる構成の方が、常用データ群のVDP側RAM108への転送を早期に行う上では好ましい。
【0284】
ブリッジ側RAM107に読み出し対象のデータが記憶されていない場合(ステップS1104:NO)には、そのまま本初期転送処理を終了する。ブリッジ側RAM107に読み出し対象のデータが記憶されている場合(ステップS1104:YES)には、ステップS1105に進む。
【0285】
ステップS1105では、ブリッジ側RAM107における読み出し対象の単位データをVDP側RAM108の常用エリア137へ書き込むための書き込み処理を実行する。この場合、上記初期転送テーブルには、各単位データを常用エリア137におけるいずれのアドレスの単位エリアに書き込むのかを、VDP105にて特定するための情報が設定されている。VDP105では単位データを常用エリア137に書き込む場合、その単位データについて予め定められている常用エリア137の単位エリアに対して書き込みを行う。
【0286】
続くステップS1106では、一群の画像データ群の書き込みが完了したか否かを判定する。当該判定は、上記初期転送テーブルを参照して、一群の画像データ群として設定されている多数の単位データのうち、最後の順番の単位データについて書き込みが完了したタイミングであるか否かを判定することにより行う。
【0287】
書き込みが完了していない場合には、そのまま本初期転送処理を終了する。書き込みが完了している場合には、ステップS1107にて、所定の画像データ群について常用エリア137への書き込みが完了したことを表示CPU102に認識させるための書き込み完了信号を表示CPU102に対して送信する。当該書き込み完了信号は、各画像データ群に対して1対1で対応させて設定されており、ステップS1107では、対応する書き込み完了信号を表示CPU102に対して送信する。
【0288】
続くステップS1108では、書き込み完了処理を実行する。書き込み完了処理では、常用エリア137に記憶されている画像データ群をVDP105にて特定可能とするための処理を実行する。具体的には、VDP105の制御用RAM132には、常用エリア137に書き込まれる可能性がある画像データ群に1対1で対応させてデータ群フラグ格納エリアが設定されている。書き込み完了処理では、ステップS1106にて常用エリア137への書き込みが完了したと判定した画像データ群について、当該画像データ群に対応したデータ群フラグ格納エリアにデータ群フラグを格納する。なお、各データ群フラグ格納エリアに格納されたフラグは、対応する画像データ群が常用エリア137から消去された場合に消去される。
【0289】
続くステップS1109では、初期設定が完了したか否かを判定する。当該判定は、上記初期転送テーブルを参照して、常用データ群として設定されている複数の画像データ群のうち、最後の順番の画像データ群について書き込みが完了したタイミングであるか否かを判定することにより行う。初期設定が完了していない場合にはそのまま本初期転送処理を終了し、初期設定が完了している場合にはステップS1110にて常用データ群の初期設定状態を解除した後に、本初期転送処理を終了する。
【0290】
なお、上記初期転送処理が電源立ち上げ時において行われ、電源立ち上げ後に初期転送処理が一旦完了した後は次の電源立ち上げ時まで当該初期転送処理が行われないようにしてもよい。この場合、初期転送処理は、ステップS1102及びステップS1103の処理を不具備とし、ステップS1101にて肯定判定をした後は、常用データ群の初期設定が完了するまでステップS1104~ステップS1110の処理を繰り返し実行するようにすればよい。
【0291】
表示CPU102におけるメイン処理(図18)の説明に戻り、ステップS801にて、常用データ群の初期設定の指示処理を実行した後は、ステップS802に進む。ステップS802では、検査用データ群の常用エリア137への転送が完了しているか否かを判定する。当該判定は、検査用データ群に対応した書き込み完了信号をVDP105から受信しているか否かを判定することにより行う。
【0292】
検査用データ群の常用エリア137への転送が完了していない場合には、ステップS802の処理を繰り返し実行し、検査用データ群の常用エリア137への転送が完了している場合には、ステップS803に進む。ステップS803では、検査用画像の描画指示処理を実行する。具体的には、検査用画像を図柄表示装置31の表示画面Gにて表示するように、検査用画像に対応した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア(描画リスト情報記憶手段)103bから読み出し、この読み出した描画リスト情報をVDP105に送信する。
【0293】
ここで、描画リスト情報とは、表示画面Gにおける1フレーム分の描画指示が設定された情報であり、ビットマップ画像のデータ情報及びビットマップ画像の各ドットの表示色を決定するための色パレットテーブルの情報が含まれている。
【0294】
続くステップS804では、検査用画像の表示の終了タイミングか否かを判定する。かかる終了タイミングの測定は、ワークRAM104に設けられた各種カウンタエリア104cの終了タイミング用カウンタを用いて行われ、当該終了タイミング用カウンタには、最初に検査用画像の描画指示処理を実行した際に終了基準値の情報がセットされる。そして、ステップS804にて否定判定をする度に当該終了タイミング用カウンタの値が1減算されるように更新され、当該終了タイミング用カウンタの値が「0」となった場合にステップS804にて肯定判定をする。なお、かかる終了タイミングの測定に係る構成は、後述するステップS807においても同様である。
【0295】
ステップS804にて終了タイミングでないと判定した場合には、ステップS803にて再度、検査用画像の描画指示処理を実行する。この場合における検査用画像の描画指示処理では新たな検査用画像の描画指示タイミングか否かを判定し、描画指示タイミングである場合には再度、検査用画像に対応した描画リスト情報をVDP105に送信する。つまり、検査用画像に対応した描画リスト情報は、終了タイミングとなるまでは描画指示タイミングとなる度にVDP105に送信される。ステップS804にて終了タイミングであると判定した場合には、ステップS805に進む。
【0296】
ステップS805では、初期表示用データ群の常用エリア137への転送が完了しているか否かを判定する。当該判定は、初期表示用データ群に対応した書き込み完了信号をVDP105から受信しているか否かを判定することにより行う。
【0297】
初期表示用データ群の常用エリア137への転送が完了していない場合には、ステップS805の処理を繰り返し実行し、初期表示用データ群の常用エリア137への転送が完了している場合には、ステップS806に進む。ステップS806では、初期表示用画像の描画指示処理を実行する。具体的には、初期表示用画像を図柄表示装置31の表示画面Gにて表示するように、初期表示用画像に対応した描画リスト情報を描画リスト情報記憶エリア103bから読み出し、この読み出した描画リスト情報をVDP105に送信する。
【0298】
続くステップS807では、初期表示用画像の表示の終了タイミングか否かを判定する。終了タイミングでないと判定した場合には、ステップS806にて再度、初期表示用画像の描画指示処理を実行する。この場合における初期表示用画像の描画指示処理では新たな初期表示用画像の描画指示タイミングか否かを判定し、描画指示タイミングである場合には再度、初期表示用画像に対応した描画リスト情報をVDP105に送信する。つまり、初期表示用画像に対応した描画リスト情報は、終了タイミングとなるまでは描画指示タイミングとなる度にVDP105に送信される。ステップS807にて終了タイミングであると判定した場合には、本メイン処理から通常処理に移行する。
【0299】
<描画指示に対してVDP105にて実行される処理>
次に、描画指示に対してVDP105にて実行される処理について説明する。描画指示に対してVDP105にて実行される処理としては、描画データの設定処理と、描画用信号の出力処理とが設定されている。これら描画データの設定処理及び描画用信号の出力処理はいずれも、上記VDP側メイン処理の一部の処理として設定されている。以下、先ず描画データの設定処理について説明しその後に描画用信号の出力処理について説明する。
【0300】
<描画データの設定処理>
図22は、VDP105における描画データの設定処理を示すフローチャートである。ステップS1201では、表示CPU102から描画リスト情報を受信しているか否かを判定する。受信していない場合にはそのまま本設定処理を終了し、受信している場合にはステップS1202に進む。
【0301】
ステップS1202では、描画リスト情報に対応したデータが常用エリア137に記憶されているか否かを判定する。この判定は、VDP105の制御用RAM132に描画リスト情報に対応したデータに係るデータ群フラグが格納されているかを判定することにより行う。
【0302】
描画リスト情報に対応したデータが常用エリア137に記憶されている場合には、ステップS1203にて、ブリッジLSI109の書き込み制御部121に対して非アクセス信号の出力を開始する。つまり、常用エリア137にアクセスして描画データの作成を行っている状況では、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスすることはないため、その旨の情報が非アクセス信号としてVDP105から書き込み制御部121に送信される。これにより、書き込み制御部121は、自身がブリッジ側RAM107にアクセスすることが可能な状況であることを認識する。
【0303】
続くステップS1204では、常用エリア137から必要なデータを読み出し、ステップS1205にてその読み出したデータをVDP105の描画エリア135に書き込む。その後、ステップS1206にて今回の描画リスト情報に対応した描画データの作成が完了したか否かを判定する。作成が完了していない場合には、ステップS1204及びステップS1205の処理を繰り返し実行する。作成が完了している場合には、ステップS1207に進む。
【0304】
ステップS1207では、非アクセス信号の出力を停止することで、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスする可能性があることを書き込み制御部121に認識させる。これにより、書き込み制御部121は、自身がブリッジ側RAM107にアクセスすることが不可な状況であることを認識する。その後、本設定処理を終了する。
【0305】
ここで、ステップS1203の処理が実行されてからステップS1207の処理が実行されるまでの期間は、ブリッジLSI109の書き込み制御部121がキャッシュ用バッファ123に記憶されている単位データをブリッジ側RAM107に転送するまでに要する期間よりも長く設定されている。したがって、書き込み制御部121は、VDP105が常用エリア137を参照して描画データを作成している間に、1単位分の単位データをキャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107に転送することができる。
【0306】
ちなみに、ステップS803の検査用画像の描画指示処理やステップS806の初期表示用画像の描画指示処理に基づいて受け取る描画リスト情報について描画データを作成する場合、上記ステップS1203~ステップS1206の処理が実行される。
【0307】
一方、描画リスト情報に対応したデータが常用エリア137に記憶されていない場合(ステップS1202:NO)には、ステップS1208にて、変更用エリア、すなわちブリッジ側RAM107から必要なデータを読み出す。そして、その読み出したデータをステップS1209にて、VDP105の描画エリア135に書き込む。その後、ステップS1210にて今回の描画リスト情報に対応した描画データの作成が完了したか否かを判定する。作成が完了していない場合には、ステップS1208及びステップS1209の処理を繰り返し実行する。作成が完了している場合には、本設定処理を終了する。
【0308】
上記ステップS1208~ステップS1210の処理による描画データの作成は、後述する予告表示やリーチ表示などの描画指示処理に基づいて描画リスト情報が出力された場合に実行される。
【0309】
<描画用信号の出力処理>
次に、描画用信号の出力処理について、図23のフローチャートを参照しながら説明する。
【0310】
先ずステップS1301にて、描画データの出力タイミングであるか否かを判定する。描画データの出力タイミングの情報は、当該描画データに対応した描画リスト情報に含まれている。描画データの出力タイミングでない場合には、そのまま本出力処理を終了する。描画データの出力タイミングである場合には、ステップS1302に進む。
【0311】
ステップS1302では、ブリッジLSI109の書き込み制御部121に対して非アクセス信号の出力を開始する。つまり、描画エリア135に記憶された描画データに基づいて図柄表示装置31に対して描画用信号を出力している状況では、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスすることはないため、その旨の情報が非アクセス信号としてVDP105から書き込み制御部121に送信される。これにより、書き込み制御部121は、自身がブリッジ側RAM107にアクセスすることが可能な状況であることを認識する。
【0312】
続くステップS1303では、描画エリア135を参照し、ステップS1304にてその参照したデータに対応した描画用信号を出力ポート136を通じて図柄表示装置31に出力する。その後、ステップS1305にて今回の描画データに対応した画像の描画処理が完了したか否かを判定する。描画処理が完了していない場合には、ステップS1303及びステップS1304の処理を繰り返し実行する。描画処理が完了している場合には、ステップS1306に進む。
【0313】
ステップS1306では、非アクセス信号の出力を停止することで、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスする可能性があることを書き込み制御部121に認識させる。これにより、書き込み制御部121は、自身がブリッジ側RAM107にアクセスすることが不可な状況であることを認識する。その後、本出力処理を終了する。
【0314】
ここで、ステップS1302の処理が実行されてからステップS1306の処理が実行されるまでの期間は、ブリッジLSI109の書き込み制御部121がキャッシュ用バッファ123に記憶されている単位データをブリッジ側RAM107に転送するまでに要する期間よりも長く設定されている。したがって、書き込み制御部121は、VDP105が描画データを参照して図柄表示装置31に対して描画処理を行っている間に、1単位分の単位データをキャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107に転送することができる。
【0315】
<書き込み制御部121及びVDP105のブリッジ側RAM107へのアクセスタイミング>
次に、書き込み制御部121及びVDP105のブリッジ側RAM107へのアクセスタイミングについて図24のタイミングチャートを用いて説明する。
【0316】
図24(a)はVDP105による常用エリア137へのアクセス期間を示し、図24(b)はVDP105によるブリッジ側RAM107へのアクセス期間を示し、図24(c)はVDP105による図柄表示装置31への描画期間を示し、図24(d)は書き込み制御部121によるブリッジ側RAM107へのアクセス可能期間を示し、図24(e)は書き込み制御部121によるキャッシュ用バッファ123への書き込み期間を示し、図24(f)は書き込み制御部121によるブリッジ側RAM107への書き込み期間を示している。
【0317】
先ず、VDP105が図柄表示装置31に対して描画処理を行う場合について説明する。
【0318】
t1のタイミングでVDP105はブリッジ側RAM107にアクセスし、例えば、ブリッジ側RAM107からVDP側RAM108への画像データの転送や、ブリッジ側RAM107に記憶されている画像データを用いて描画データの作成を行う。この場合、書き込み制御部121においてはブリッジ側RAM107へのアクセスが不可となっている期間であり、当該状況においてキャラクタROM106からキャッシュ用バッファ123への単位データの転送を行う。
【0319】
その後、t2のタイミングで書き込み制御部121においてキャッシュ用バッファ123への今回の単位データの転送が完了するとともに、t3のタイミングでVDP105によるブリッジ側RAM107へのアクセスが完了する。
【0320】
その後、t4のタイミングで、VDP105において図柄表示装置31への描画処理が開始される。この場合、VDP105は自身の描画エリア135に記憶された描画データを参照して上記描画処理を実行するため、VDP105においてブリッジ側RAM107へのアクセスが確実に発生しない期間となる。したがって、当該t4のタイミングでは、書き込み制御部121においてブリッジ側RAM107へのアクセスが可能となる期間となり、書き込み制御部121は、キャッシュ用バッファ123に記憶されている単位データをブリッジ側RAM107に転送する。
【0321】
その後、t5のタイミングで、書き込み制御部121によるブリッジ側RAM107への単位データの転送が完了するとともに、その後のt6のタイミングでVDP105による図柄表示装置31への描画処理が完了する。そして、t6のタイミングにおいて、再び、書き込み制御部121においてブリッジ側RAM107へのアクセスが不可となる期間が開始される。
【0322】
次に、VDP105が常用エリア137に対してアクセスする場合について説明する。
【0323】
書き込み制御部121によるブリッジ側RAM107へのアクセスが不可となっている期間において、t7のタイミングで、書き込み制御部121はキャラクタROM106からキャッシュ用バッファ123への単位データの転送を行う。そして、当該単位データの転送がt8のタイミングで完了する。
【0324】
その後、t9のタイミングで、VDP105は常用エリア137にアクセスし、常用エリア137に記憶されている画像データを用いて描画データの作成を行う。この場合、常用エリア137はVDP側RAM108にのみ設けられているため、VDP105が常用エリア137にアクセスしている期間は、当該VDP105においてブリッジ側RAM107へのアクセスが確実に発生しない期間となる。したがって、当該t9のタイミングでは、書き込み制御部121においてブリッジ側RAM107へのアクセスが可能となる期間となり、書き込み制御部121は、キャッシュ用バッファ123に記憶されている単位データをブリッジ側RAM107に転送する。
【0325】
その後、t10のタイミングで、書き込み制御部121によるブリッジ側RAM107への単位データの転送が完了するとともに、その後のt11のタイミングでVDP105による常用エリア137へのアクセスが完了する。そして、t11のタイミングにおいて、再び、書き込み制御部121においてブリッジ側RAM107へのアクセスが不可となる期間が開始される。
【0326】
書き込み制御部121及びVDP105の両方が入出力ドライバ回路122を介してブリッジ側RAM107に接続された構成において、書き込み制御部121にキャッシュ用バッファ123を設け、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしている間にキャッシュ用バッファ123に対して単位データを転送しておき、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしない状況においてキャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107に単位データが転送される。これにより、VDP105によるブリッジ側RAM107からの画像データの読み出しタイミングと、書き込み制御部121によるブリッジ側RAM107への画像データの書き込みタイミングとが調整され、両動作を良好に行うことができる。
【0327】
特に、VDP105に直接接続された常用エリア137に記憶されている画像データを用いて、描画リストに対応した1フレーム分の描画データを作成するには所定の期間を要する。また、描画データを用いて1フレーム分の画像を図柄表示装置31に描画するには所定の期間を要する。また、NAND型フラッシュメモリを有して構成されたキャラクタROM106からの読み出し速度に比して、RAMとして構成されたキャッシュ用バッファ123からの読み出し速度は速いため、キャラクタROM106からキャッシュ用バッファ123への単位データの転送が完了するまでの時間よりも、キャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107への単位データの転送が完了するまでの時間は短く、当該時間は上記所定の期間よりも短い。
【0328】
かかる状況において、読み出し速度が相対的に遅いキャラクタROM106からキャッシュ用バッファ123への単位データの転送を、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしている間に行い、読み出し速度が相対的に速いキャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107への単位データの転送を、VDP105において上記描画データを作成している所定の期間又は図柄表示装置31への描画を行っている所定の期間に行うことで、読み出しタイミングと書き込みタイミングとの調整を行うための専用の処理待ち時間を設定することなく、上記両動作を良好に行うことができる。
【0329】
また、キャッシュ用バッファ123に転送される画像データの単位は、一のデータ群の全体ではなく、一のデータ群を構成する単位データであるため、キャッシュ用バッファ123は当該単位データを記憶可能な記憶容量さえ有していればよい。したがって、キャッシュ用バッファ123に必要な記憶容量を小さくすることができ、キャッシュ用バッファ123について低コスト化を図りつつ、上記両タイミングの調整を行うことができる。
【0330】
また、扱うデータの単位を小さくすることで、キャラクタROM106からキャッシュ用バッファ123への1回分のデータ転送に要する時間や、キャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107への1回分のデータ転送に要する時間の短時間化が図られる。よって、上記両タイミングの調整を行い易くなる。
【0331】
また、上記単位データはキャラクタROM106において個別に区分けされて記憶されている最小単位のデータである。これにより、キャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107への1回分のデータ転送に要する時間が短縮されるため、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしない僅かな隙間を狙って、キャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107へのデータ転送を行うことができる。
【0332】
また、キャラクタROM106からキャッシュ用バッファ123へのデータ転送を行う場合、書き込み制御部121はキャラクタROM106に記憶されている単位データをそのまま読み出せばよいため、当該データ転送を行う上での構成の簡素化を図ることができる。
【0333】
<表示CPU102の通常処理>
次に、表示CPU102の通常処理並びに当該通常処理での指示に基づき実行される書き込み制御部121及びVDP105における処理を説明する。図25は通常処理を示すフローチャートである。なお、当該通常処理はメイン処理の完了後に実行されるとともに、メイン処理の完了後においては所定の周期(例えば、4msec)で繰り返し実行される。
【0334】
ステップS1401では、各遊技回用の演出を図柄表示装置31にて表示させるための遊技回制御処理を実行する。続くステップS1402では、開閉実行モード用の演出を図柄表示装置31にて表示させるための大当たり制御処理を実行する。
【0335】
続くステップS1403では、異常報知を図柄表示装置31にて表示させるための異常報知制御処理を実行する。続くステップS1404では、待機画像の設定や演出用操作装置58への操作に基づく表示モードの切り換えを行うための待機画像制御処理を実行する。その後、本通常処理を終了する。以下、上記ステップS1401~ステップS1404の各処理を順次説明していく。
【0336】
<表示CPU102の遊技回制御処理>
先ず、ステップS1401の遊技回制御処理について、図26のフローチャートを参照しながら説明する。
【0337】
ここで、本パチンコ機10では、図柄表示装置31にて遊技回用の演出を行う場合に、通常図柄を用いて図柄の変動表示を行う通常演出と、簡易図柄を用いて図柄の変動表示を行う簡易演出とが設定されている。これら両遊技回用の演出のうち、基本的には通常演出が実行されることとなるが、通常演出を行うことができない場合、具体的には電源の立ち上げ後などにおいて通常図柄用データ群がキャラクタROM106から常用エリア137に読み出されていない場合には簡易演出が実行される。したがって、遊技回制御処理には、遊技回用の演出として通常演出を行う場合の処理と、遊技回用の演出として簡易演出を行う場合の処理とが設定されている。以下、説明の便宜上、先ず簡易演出を行う場合の処理内容を説明した後に、通常演出を行う場合の処理内容を説明する。
【0338】
図26に示すように、ステップS1501では、主制御装置60から送信され音声ランプ制御装置90にて中継された変動用コマンドを受信しているか否かを判定する。ここで、音声ランプ制御装置90から受信したコマンドはワークRAM104に設けられたコマンド格納エリア104aに格納される。当該コマンド格納エリア104aはコマンドを格納するためのエリアを複数有するとともに、書き込みポインタにより設定されたエリアに対してコマンドを書き込み、読み出しポインタにより設定されたエリアからコマンドを読み出すリングバッファである。
【0339】
変動用コマンドを受信している場合には、ステップS1502にて、通常図柄用データ群の常用エリア137への転送が完了しているか否かを判定する。当該判定は、通常図柄用データ群に対応した書き込み完了信号をVDP105から受信しているか否かを判定することにより行う。ここで、既に説明したとおり、通常図柄用データ群は第1背景用データ群よりも後に常用エリア137への転送対象となる。したがって、通常図柄用データ群の転送が完了しているタイミングとは第1背景用データ群の転送も完了しているタイミングであり、両者のデータ群の転送が完了している場合には、第1背景画像が表示されている状態において通常図柄を用いた図柄の変動表示を行うことができる状態であることを意味する。
【0340】
今回は簡易演出が行われる場合、すなわち通常図柄用データ群の転送が完了していない状況であるため、ステップS1502にて否定判定をし、ステップS1503に進む。ステップS1503では、簡易図柄用データ群の常用エリア137への転送が完了しているか否かを判定する。当該判定は、簡易図柄用データ群に対応した書き込み完了信号をVDP105から受信しているか否かを判定することにより行う。
【0341】
簡易図柄用データ群の転送が完了していない場合には、そのまま本遊技回制御処理を終了する。つまり、変動用コマンドを受信している場合であっても、キャラクタROM106から読み出し用のRAM(具体的には、常用エリア137)への簡易図柄用データ群の読み出しが完了していない場合には、図柄表示装置31にて遊技回用の演出が実行されない。この場合、図柄表示装置31では既に表示されている画像の表示状態、具体的には検査用画像又は初期表示用画像の表示状態が維持される。
【0342】
但し、当該状況であっても主制御装置60により直接表示制御されるメイン表示部33での絵柄の変動表示は行われる。したがって、遊技者にとっては当該メイン表示部33を目視することで、作動口23,24への入賞が無効化されたのではないこと、遊技回の実行中であること及び内部抽選の結果を確認することができる。
【0343】
一方、簡易図柄用データ群の転送が完了している場合には、ステップS1504にて簡易図柄による変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。ここで、簡易図柄による変動開始処理について図27のフローチャートを参照しながら説明する。
【0344】
先ずステップS1601では、今回受信した変動用コマンドから変動表示時間の情報を把握する。また、既に説明したように主制御装置60は変動用コマンドを送信する場合には種別コマンドも送信する。したがって、ステップS1601では、今回の変動用コマンドとともに受信している種別コマンドをコマンド格納エリア104aから読み出し、当該コマンドから、大当たり当選の有無の情報及び大当たり結果が発生する場合には大当たり種別の情報を把握する。そして、ステップS1601では、上記把握した情報を、表示CPU102のレジスタに記憶する。
【0345】
続くステップS1602では、簡易用表示パターンの設定処理を実行する。具体的には、プログラムROM103には簡易図柄による変動表示を制御するための各種テーブル情報が記憶された簡易用パターン情報記憶手段として、簡易用パターン記憶エリア103cが設けられている。
【0346】
簡易用パターン記憶エリア103cに記憶されているテーブル情報は、15R確変大当たり結果,明示2R確変大当たり結果,通常大当たり結果及び外れ結果といった遊技結果の情報と、変動表示時間の情報とをパラメータとして、主制御装置60において決定され得る上記各パラメータの組み合わせに対して1対1で対応するように設定されている。ステップS1602では、ステップS1601にて把握した情報に対応したテーブル情報をプログラムROM103から読み出し、その読み出したテーブル情報をワークRAM104に設けられた表示テーブル記憶エリア104bに格納する。
【0347】
続くステップS1603では、ステップS1601にて把握した変動表示時間の情報を、ワークRAM104の各種カウンタエリア104cに設けられた表示用の計測手段としての計測用カウンタにセットする。当該計測用カウンタにセットされた情報は表示CPU102による通常処理が新たに開始される度に、1減算されるように更新される。
【0348】
続くステップS1604では、簡易図柄による遊技回用の演出が図柄表示装置31の表示画面Gにて開始されるように、変動開始処理を実行した後に、本変動開始処理を終了する。
【0349】
変動開始処理では、表示テーブル記憶エリア104bに記憶されたテーブル情報を参照して、変動開始時における描画リスト情報を特定し、その特定した描画リスト情報を描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。そして、その読み出した描画リスト情報をVDP105に送信する。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、変動開始時の画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0350】
遊技回制御処理(図26)の説明に戻り、変動用コマンドを受信していない場合(ステップS1501:NO)には、ステップS1506にて、簡易図柄による変動表示中であるか否かを判定する。当該判定は、ワークRAM104の各種フラグ格納エリア104dにおける簡易変動中フラグ格納エリアに簡易変動中フラグが格納されているか否かを判定することにより行う。簡易変動中フラグは、簡易図柄による変動開始時に格納され、当該遊技回の終了に際して消去される。
【0351】
また、ステップS1507では、通常図柄による変動表示中であるか否かを判定する。当該判定は、ワークRAM104の各種フラグ格納エリア104dにおける通常変動中フラグ格納エリアに通常変動中フラグが格納されているか否かを判定することにより行う。通常変動中フラグは、通常図柄による変動開始時に格納され、当該遊技回の終了に際して消去される。
【0352】
簡易図柄による変動表示中及び通常図柄による変動表示中のいずれでもない場合には、そのまま本遊技回制御処理を終了する。今回は簡易演出が行われる場合であるため、ステップS1506にて肯定判定をし、ステップS1508にて簡易図柄による変動中処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
【0353】
ここで、簡易図柄による変動中処理について図28のフローチャートを参照しながら説明する。
【0354】
先ずステップS1701では、ワークRAM104の計測用カウンタの情報を参照して、変動停止タイミングであるか否かを判定する。変動停止タイミングでない場合には、ステップS1702にて描画リストの設定タイミングであるか否かを判定する。
【0355】
描画リストの設定タイミングである場合には、ステップS1703にて、変動表示テーブル記憶エリア104bに記憶されたテーブル情報と計測用カウンタの情報とを照合することで今回の描画リスト情報を特定し、その特定した描画リスト情報を描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。そして、その読み出した描画リスト情報をVDP105に送信する。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、簡易図柄を用いた変動表示が進行するように図柄表示装置31の表示画面Gにおける画像を更新する。
【0356】
描画リストの設定タイミングでない場合(ステップS1702:NO)又はステップS1703の処理を実行した後は、ステップS1704にてデータ転送指示処理を実行する。当該データ転送指示処理は、今回の遊技回において最終的に大当たり結果が発生する場合に、当該遊技回の途中で大当たり演出用の画像データをキャラクタROM106からブリッジ側RAM107やVDP側RAM108に転送させておくための処理である。かかる処理については、通常図柄による変動中処理の説明に際して合わせて説明する。ステップS1704の処理を実行した後は、本変動中処理を終了する。
【0357】
一方、変動停止タイミングである場合(ステップS1701:YES)には、ステップS1705にて、今回の遊技回における遊技結果の情報を表示CPU102のレジスタに記憶されている情報から特定する。続くステップS1706では、ステップS1705にて特定した遊技結果の情報に対応した描画リスト情報を描画リスト情報記憶エリア103bから読み出し、その読み出した描画リスト情報をVDP105に送信する。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、簡易図柄による遊技結果の画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。ステップS1706の処理を実行した後に、本変動中処理を終了する。
【0358】
<簡易図柄を用いた変動表示の様子>
ここで、簡易図柄を用いた変動表示の様子について説明する。図29は簡易図柄を用いた変動表示の様子を説明するための説明図である。
【0359】
図29に示すように、簡易図柄には、第1の簡易図柄として「◎」の図柄と、第2の簡易図柄として「○」の図柄と、第3の簡易図柄として「△」の図柄と、第4の簡易図柄として「×」の図柄と、が設定されている。これらのうち、第1の簡易図柄が15R確変大当たり結果を示す図柄に対応しており、第2の簡易図柄が明示2R確変大当たり結果を示す図柄に対応しており、第3の簡易図柄が通常大当たり結果に対応しており、第4の簡易図柄が外れ結果に対応している。
【0360】
上記第1~第4の簡易図柄の画像を表示する場合に用いられる画像データのデータ容量はいずれの簡易図柄についても、通常図柄の画像を表示する場合に用いられる画像データのデータ容量のいずれよりも小さく設定されている。また、簡易図柄の種類は通常図柄の種類よりも少ない。したがって、第1~第4の簡易図柄の画像を表示する場合に用いられる画像データを含む簡易図柄用データ群のデータ容量は、通常図柄の画像を表示する場合に用いられる画像データを含む通常図柄用データ群のデータ容量よりも小さい。さらに、通常図柄による変動表示が行われる場合には背景画像が表示されるため、第1背景用データ群又は第2背景用データ群が用いられる。つまり、簡易図柄による変動表示を行うのに必要な画像データのデータ容量に比べ、通常図柄による変動表示を行うのに必要な画像データのデータ容量は大きく設定されている。
【0361】
簡易図柄による変動表示が行われる場合には、上記第1~第4の簡易図柄のうち所定の簡易図柄を表示画面Gに表示した状態から変動表示が開始される。その後、図柄の切り換えタイミングとなる度に、上記第1~第4の簡易図柄が予め定められた順序で切り換え表示される。そして、その遊技回において設定されている変動表示時間が経過するタイミングで、当該遊技回の遊技結果に対応した簡易図柄を表示画面Gに表示した状態で、変動表示が終了される。
【0362】
なお、簡易図柄による図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく、例えば、全ての種類の大当たり結果に共通させて大当たり用の図柄が設定されているとともに、それとは別に外れ結果用の図柄が設定されていて、変動表示中にはそれらが交互に表示され、最終的にいずれかの図柄が停止表示される構成としてもよい。この場合、大当たり結果となった場合にそれがいずれの種類の大当たり結果であるかを遊技者は認識することができないが、大当たり結果及び外れ結果のいずれであるかは認識することができる。本構成によれば、簡易図柄用データ群のデータ容量を小さくすることができる。また、図柄の表示態様は、「○」や「×」といった表示に限定されることはなく、停止結果が何に対応しているか遊技者がある程度認識できるのであれば任意である。ちなみに、簡易図柄による図柄の変動表示が演出の一種として用いられてもよい。
【0363】
<電源立ち上げ後の表示制御の様子>
次に、以上説明した処理が実行されることによる電源立ち上げ後の表示制御の様子について説明する。図30は電源立ち上げ後の表示制御の様子を説明するためのタイミングチャートである。
【0364】
t1のタイミングで、電源が立ち上げられることにより、キャラクタROM106から常用エリア137への各データ群の転送が開始される。この場合、常用データ群に含まれる複数種類のデータ群は、書き込み制御部121にて既に説明した常用データ群の初期設定処理(図19)が実行されることにより、予め定められた優先順位に従って順次転送される。
【0365】
つまり、t1のタイミングからt2のタイミングに亘って検査用データ群の転送が行われ、その後のt2のタイミングからt3のタイミングに亘って初期表示用データ群の転送が行われ、その後のt3のタイミングからt4のタイミングに亘って異常報知用データ群の転送が行われ、その後のt4のタイミングからt6のタイミングに亘って簡易図柄用データ群の転送が行われ、その後のt6のタイミングからt7のタイミングに亘って第1背景用データ群の転送が行われ、その後のt7のタイミングからt9のタイミングに亘って通常図柄用データ群の転送が行われ、その後のt9のタイミングからt10のタイミングに亘って第2背景用データ群の転送が行われる。
【0366】
検査用データ群の転送が最優先して実行されることにより、製造メーカにおけるパチンコ機10の製造後の動作チェックに際して、他の画像の表示を待つことなく検査用画像が正常に表示されるか否かのチェックを行うことができる。また、検査用データ群のデータ容量は少なくとも待機画像の表示を行うのに必要なデータ群のデータ容量よりも小さく設定されている。これにより、検査用データ群の転送が優先して行われたとしても、待機画像の表示を行うのに必要なデータ群の転送の完了が極端に遅くなってしまうことはない。
【0367】
ちなみに、待機画像とは、第1背景画像又は第2背景画像のいずれか一方を表示するとともに通常図柄を各図柄列Z1~Z3上に停止させた状態で表示する画像の態様のことである。当該待機画像を表示するには通常図柄用データ群及び表示する背景画像に対応したデータ群が常用エリア137に転送されている必要がある。
【0368】
初期表示用データ群の転送が次に優先して実行されることにより、検査用画像の表示後には初期表示用画像が表示される。これにより、待機画像の表示が開始されるまで検査用画像の表示が継続されてしまうことが抑えられる。また、初期表示用データ群のデータ容量は少なくとも待機画像の表示を行うのに必要なデータ群のデータ容量よりも小さく設定されている。これにより、待機用画像が表示されるまで検査用画像の表示を継続する構成に比べ、検査用画像の表示が終了されるまでの期間を短くすることができる。
【0369】
異常報知用データ群の転送が次に優先して実行されることにより、電源の立ち上げ後における比較的早いタイミングで異常が発生した場合であっても、それに対して図柄表示装置31にて異常報知を行うことが可能となる。また、異常報知用データ群のデータ容量は少なくとも待機画像の表示を行うのに必要なデータ群のデータ容量よりも小さく設定されている。これにより、異常報知用データ群の転送が優先して行われたとしても、待機画像の表示を行うのに必要なデータ群の転送の完了が極端に遅くなってしまうことはない。
【0370】
通常図柄による変動表示を行うのに必要なデータ群よりもデータ容量が小さい簡易図柄用データ群の転送が次に優先して実行されることにより、通常図柄による遊技回用の演出を開始できる状態となるまで図柄表示装置31における遊技回用の演出を実行しないようにする構成に比べ、図柄表示装置31における遊技回用の演出が開始可能となるタイミングを早くすることができる。これにより、電源立ち上げ時に遊技者が混乱してしまうことが抑えられる。
【0371】
つまり、作動口23,24への入賞が発生したにも関わらず図柄表示装置31においてそれに対応した画像が表示されないと、遊技者は作動口23,24への入賞が発生したにも関わらずそれが無効化されてしまったと認識し、混乱してしまうことが懸念される。これに対して、電源立ち上げ後にはデータ容量の小さい簡易図柄用データ群の転送を優先し、簡易図柄による変動表示を行える状態に早期に移行させることにより、上記のような不都合の発生を抑えることができる。
【0372】
第1背景用データ群及び通常図柄用データ群の転送が第2背景用データ群の転送よりも優先して実行されることにより、両背景用データ群が転送された後に通常図柄用データ群が転送される構成に比べ、待機画像を表示可能となるまでの期間を早くすることができるとともに、通常図柄による遊技回用の演出を開始できる状態に移行するまでの期間を早くすることができる。なお、当該作用効果を奏する上では、通常図柄用データ群が第1背景用データ群よりも先に転送される構成としてもよい。
【0373】
次に、上記データ群の転送タイミングに対する各画像の表示の実行タイミングについて説明する。
【0374】
図30に示すように、検査用データ群の転送が完了したt2のタイミングにおいて、図柄表示装置31にて検査用画像の表示が開始される。その後、t5のタイミングまで検査用画像の表示が継続される。この場合、検査用画像が表示されている状況において常用エリア137へのデータ群の転送が並行して行われ、t5のタイミングよりも前のタイミングであるt3のタイミングにて初期表示用データ群の転送が完了しているとともに、t4のタイミングにて異常報知用データ群の転送が完了している。
【0375】
t5のタイミングで検査用画像の表示が終了されることにより、それに代わって初期表示用画像の表示が開始される。当該初期表示用画像が表示されている状況においても常用エリア137へのデータ群の転送が並行して行われ、t6のタイミングにて簡易図柄用データ群の転送が完了する。また、初期表示用画像が表示されている状況におけるt7のタイミングで第1背景用データ群の転送が完了する。
【0376】
その後、通常図柄用データ群の転送が完了していないt8のタイミングで作動口23,24への入賞が発生し、それにより取得された保留情報について主制御装置60にて変動開始処理が実行される。この場合、未だ通常図柄による変動表示を行うのに必要なデータ群の転送が完了していないのに対して、簡易図柄による変動表示を行うのに必要なデータ群の転送が完了しているため、簡易図柄による変動表示が開始される。
【0377】
その後、簡易図柄による変動表示が行われている状況においても常用エリア137へのデータ群の転送が並行して行われ、t9のタイミングにて通常図柄用データ群の転送が完了する。但し、このタイミングで遊技回用の演出が簡易図柄によるものから通常図柄によるものに切り換えられることはなく、簡易図柄による変動表示が継続される。
【0378】
その後、t10のタイミングにて第2背景用データ群の転送が完了するとともに、t11のタイミングにて簡易図柄による変動表示が終了する。この場合、既に第1背景用データ群及び通常図柄用データ群の転送が完了しているため、図柄表示装置31では第1背景画像を用いた待機画像の表示が開始される。なお、本パチンコ機10では既に説明したとおり、表示モードの切り換えとして背景画像の切り換えを演出用操作装置58の操作に基づいて行うことができる構成であるが、電源立ち上げ後の最初の背景画像は第1背景画像に設定される。
【0379】
その後、t12のタイミングで作動口23,24への新たな入賞が発生し、それにより取得された保留情報について主制御装置60にて変動開始処理が実行される。この場合、既に第1背景用データ群及び通常図柄用データ群の転送が完了しているため、通常図柄による変動表示が開始される。
【0380】
上記のようにデータ群の転送と画像の表示とが並行して行われることにより、電源立ち上げ後の常用エリア137へのデータ群の転送と、電源立ち上げ後の図柄表示装置31における画像の表示とを良好に行うことができる。
【0381】
また、簡易図柄による変動表示が行われている状況において通常図柄による変動表示を行うのに必要なデータ群の転送が完了したとしても簡易図柄による変動表示を継続し、当該遊技回が終了した後の次の遊技回から通常図柄による変動表示を行うようにしたことにより、遊技回の途中で簡易図柄による変動表示から通常図柄による変動表示に切り換える構成に比べ、処理の煩雑化が抑えられる。
【0382】
<通常図柄による変動表示を行う場合の遊技回制御処理>
次に、通常図柄による変動表示を行う場合の遊技回制御処理について説明する。
【0383】
遊技回制御処理(図26)では、既に説明したとおりステップS1501にて変動用コマンドを受信しているか否かを判定するとともに、ステップS1502にて通常図柄用データ群の常用エリア137への転送が完了しているか否かを判定する。今回は通常図柄による変動表示が行われる場合であるため、ステップS1502にて肯定判定をし、ステップS1505にて通常図柄による変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
【0384】
一方、変動用コマンドを受信していない場合(ステップS1501:NO)には、ステップS1506にて簡易図柄による変動表示中か否かを判定するとともに、ステップS1507にて通常図柄による変動表示中か否かを判定する。今回は通常図柄による変動表示が行われる場合であるため、ステップS1507にて肯定判定をし、ステップS1509にて通常図柄による変動中処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
【0385】
以下、ステップS1505の通常図柄による変動開始処理及びステップS1509の通常図柄による変動中処理を説明する。
【0386】
<表示CPU102における通常図柄による変動開始処理>
図31は通常図柄による変動開始処理を示すフローチャートである。
【0387】
先ずステップS1801では、ステップS1601と同様に、受信している変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、大当たり当選の有無の情報、大当たり結果が発生する場合には大当たり種別の情報及び変動表示時間の情報を把握し、その把握した情報を表示CPU102のレジスタに記憶する。
【0388】
続くステップS1802では停止情報の設定処理を実行する。停止情報の設定処理では、今回の遊技回において最終停止させる図柄の組み合わせの情報を決定するための処理を実行する。
【0389】
具体的には、ワークRAM104には図柄更新用カウンタと図柄情報取得用エリアが設けられている。図柄更新用カウンタには、上図柄列用のカウンタと、中図柄列用のカウンタと、下図柄列用のカウンタとが設けられており、これらカウンタには、図柄表示装置31における各図柄列Z1~Z3に設定されている図柄の数に対応したカウンタ値が設定されている。
【0390】
つまり、上図柄列Z1及び下図柄列Z3には、既に説明したように、主図柄及び副図柄の総数として、18個の図柄が設定されていることに対応させて、上図柄列用のカウンタ及び下図柄列用のカウンタには、「0~17」の数値範囲が設定されている。また、中図柄列Z2には、主図柄と副図柄の総数として、20個の図柄が設定されていることに対応させて、中図柄列用のカウンタには、「0~19」の数値範囲が設定されている。各図柄列用のカウンタはそれぞれ異なる周期でカウンタ値の更新がなされている。なお、各図柄列用のカウンタの値は対応する図柄列において左ライン上に停止する図柄の種類に対応している。そして、所定の周期(例えば、4msec)で、各図柄列用のカウンタにおいて更新されている情報が全て取得され、その取得された情報は図柄情報取得用エリアに格納される。
【0391】
図柄情報取得用エリアには、15R確変大当たり用エリアと、明示2R確変大当たり用エリアと、通常大当たり用エリアと、外れリーチ用エリアと、完全外れ用エリアと、が設定されている。そして、各図柄列用のカウンタの全てから取得された情報が、15R確変大当たり結果、明示2R確変大当たり結果、通常大当たり結果、外れリーチ、完全外れのいずれかに対応しているか否かが判定され、図柄情報取得用エリアのうち対応するエリアの情報が更新される。
【0392】
ステップS1802の停止情報の設定処理では、先ず今回の遊技回が、15R確変大当たり結果、明示2R確変大当たり結果、通常大当たり結果、外れリーチ結果又は完全外れ結果のいずれであるかを判定する。そして、図柄情報取得用エリアのうち上記判定結果に対応したエリアから最終停止させる図柄の組み合わせの情報を取得し、表示CPU102のレジスタに記憶する。この図柄の組み合わせの情報には15R確変大当たり結果の図柄の組み合わせ、通常大当たり結果の組み合わせ、明示2R確変大当たり結果の図柄の組み合わせ、外れリーチ図柄の組み合わせを停止させる有効ラインの情報が含まれている。
【0393】
ちなみに、15R確変大当たり結果に対応した図柄の組み合わせは、同一の奇数の図柄(特定図柄)が一の有効ライン上に停止表示される態様である。また、通常大当たり結果に対応した図柄の組み合わせは、同一の偶数の図柄(非特定図柄)が一の有効ライン上に停止表示される態様である。また、明示2R確変大当たり結果に対応した図柄の組み合わせは、予め定められた態様でリーチ外れとなる態様である。また、外れリーチに対応した図柄の組み合わせは、上記予め定められた態様とは異なる態様でリーチ外れとなる態様である。但し、当該構成に限定されることはなく、明示2R確変大当たり結果に対応した図柄の組み合わせは、一の有効ライン上に一対のリーチ図柄の組み合わせが表示されない態様であって予め定められた特別態様で図柄が成立する態様としてもよい。
【0394】
なお、以下の説明において大当たり結果に対応した停止情報とは、15R確変大当たり結果、通常大当たり結果又は明示2R確変大当たり結果のいずれかに対応している停止情報のことである。
【0395】
続くステップS1803では、予告表示の抽選処理を実行する。予告表示の抽選処理では、ワークRAM104の成立抽選用カウンタとプログラムROM103に記憶された成立抽選用テーブルとを用いる。成立抽選用カウンタは「0~99」のカウンタ値を格納可能に構成されており、通常処理(図25)が起動される度に、すなわち約4msec周期で1加算される構成となっているとともに、最大値に達した後「0」に初期化される構成となっている。
【0396】
また、成立抽選用テーブルは、15R確変大当たり結果、明示2R確変大当たり結果、通常大当たり結果、外れリーチ及び完全外れのそれぞれに対応させて設定されている。これら成立抽選用テーブルは、各大当たり結果及び外れリーチに対応した成立抽選用テーブルでは予告表示が100%で表示されるように設定されているとともに、外れリーチ→明示2R確変大当たり結果→通常大当たり結果→15R確変大当たり結果の順で予告Bが選択される確率が高くなるように設定されている。また、完全外れに対応した成立抽選用テーブルでは予告A及び予告Bの両方が行われない確率が最も高くなっており、次に予告Aの確率が高くなっており、予告Bの確率が最も低くなっている。この予告Bの確率は外れリーチの場合よりも低く設定されている。
【0397】
なお、完全外れ結果となる場合であって保留情報の個数が多いほど短い変動表示時間が選択される構成においては、完全外れ結果となる場合であって所定時間よりも短い変動表示時間である場合には予告表示の抽選処理が実行されず、予告表示の実行が規制される構成としてもよい。
【0398】
ステップS1803では、先ず今回の遊技回が、15R確変大当たり結果、明示2R確変大当たり結果、通常大当たり結果、外れリーチ結果又は完全外れ結果のいずれであるかを判定し、その判定結果に対応した成立抽選用テーブルを読み出すとともに、成立抽選用のカウンタ値を読み出す。そして、成立抽選用テーブルを参照して、上記読み出した成立抽選用のカウンタ値が予告A若しくは予告Bのいずれかに対応しているか否か又は予告A及び予告Bの両方を行わないか否かを判定する。続くステップS1804では、ステップS1803における予告表示の抽選処理の結果情報を取得し、表示CPU102のレジスタに記憶する。
【0399】
続くステップS1805では、今回の遊技回においてリーチ表示が発生するか否かを判定する。リーチ表示が発生する場合にはステップS1806にて、今回の遊技回におけるリーチパターンを決定するためのリーチパターンの設定処理を実行する。
【0400】
リーチパターンの設定処理では、プログラムROM103に記憶されたリーチパターン用テーブルを用いる。リーチパターン用テーブルは、ステップS1801にて把握した変動表示時間の情報(主制御装置60にて決定された変動表示時間)に応じたリーチパターンを決定するためのテーブルである。具体的には、ノーマルリーチのみを行う態様と、ノーマルリーチの後にスーパーリーチAを行う態様と、ノーマルリーチの後にスーパーリーチBを行う態様とが、変動表示時間の情報に対応付けて設定されている。ステップS1805では、リーチパターン用テーブルを参照して、今回の変動表示時間に対応したリーチ種別の情報を取得し、表示CPU102のレジスタに記憶する。
【0401】
なお、既に説明したとおり各遊技回の変動表示時間は主制御装置60にて決定される構成であり、主制御装置60では各遊技回においてリーチ表示を発生させるか否かを判定し、その判定結果に応じて変動表示時間を決定している。
【0402】
今回の遊技回においてリーチ表示が発生しない場合(ステップS1805:NO)又はステップS1806の処理を実行した後は、ステップS1807にて、今回の遊技回及び大当たり結果が発生する場合には大当たり用の演出において図柄表示装置31の表示制御を行う場合に適宜参照されることとなる表示テーブルを設定するための処理を実行する。
【0403】
続くステップS1808では、ステップS1801にて把握した変動表示時間の情報を、ワークRAM104の各種カウンタエリア104cに設けられた表示用の変動時間計測手段としての計測用カウンタにセットする。当該計測用カウンタは、簡易図柄による変動表示を行う場合においても使用されるカウンタである。
【0404】
続くステップS1809では、ワークRAM104の各種カウンタエリア104cに表示モード把握手段として設けられた背景用カウンタを参照する。背景用カウンタは、表示CPU102において現状設定されている背景画像の種類を把握するための記憶手段であり、当該背景用カウンタには各表示モードに対して1対1で対応させてカウンタ値が設定されている。
【0405】
具体的には、表示モードとして、第1背景画像が表示されることとなる第1表示モードと、第2背景画像が表示されることとなる第2表示モードとが設定されているため、これらに対応させて背景用カウンタのカウンタ値は「0」と「1」とが設定されている。当該背景用カウンタのカウンタ値は、遊技回及び開閉実行モードが実行されていない状況において演出用操作装置58が操作されることに基づき交互に切り換えられる。なお、この切り換えに係る処理については後に説明する。
【0406】
続くステップS1810では、通常図柄による遊技回用の演出を図柄表示装置31の表示画面Gにて開始させる処理を実行した後に、本変動開始処理を終了する。ステップS1810では、ステップS1807にて設定した表示テーブルを参照するとともにステップS1809における背景用カウンタの参照結果に基づいて、変動開始時における描画リスト情報を特定し、その特定した描画リスト情報を描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。そして、その読み出した描画リスト情報をVDP105に送信する。
【0407】
VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、変動開始時の画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。この場合、既に説明したとおり、各背景用データ群及び通常図柄用データ群が常用エリア137に記憶されているため、キャラクタROM106からの画像データの読み出しを要することなく、即座に変動開始時の画像を表示させることができる。
【0408】
<表示テーブルの設定に係るテーブル構成及び処理構成>
ここで、表示テーブルの設定に係るテーブル構成及び処理構成について説明する。表示テーブルには、遊技回の途中や大当たり用の演出の途中においてVDP105に描画リスト情報を出力するタイミング及びその描画リスト情報の種類を特定するための情報が含まれる。
【0409】
また、本パチンコ機10では、既に説明したとおり、図柄表示装置31の表示制御を行う場合にキャラクタROM106からVDP105が直接画像データを読み出すのではなく、読み出し用のRAM(ブリッジ側RAM107又はVDP側RAM108)にキャラクタROM106から画像データを転送しておき、VDP105はその転送された画像データを読み出す。この場合に、読み出し用のRAMの記憶容量は、各遊技回や大当たり用の演出に対応したデータ群の全てを一度に記憶できない記憶容量となっている。例えば、スーパーリーチBが表示される場合の遊技回では、遊技回の開始から終了までの一連の演出を表示するのに必要なデータ群の記憶容量は3Gビットを超えることとなるが、読み出し用のRAMであるブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108の記憶容量の和は既に説明したとおり約1.5Gビットとなっている。
【0410】
これに対して、本パチンコ機10では、一連の演出を複数の演出範囲として分割し、各演出範囲に対応したデータ群を読み出し用のRAMに順次転送するとともに、その転送に際して既に読み出し用のRAMに記憶されているデータ群であって不必要となったデータ群に対して上書きする構成となっている。つまり、所定の演出範囲が開始される前までに当該所定の演出範囲に対応したデータ群が事前に読み出し用のRAMに転送される。この場合、所定の演出範囲よりも先に実行対象となるように設定されている前側演出範囲が実行されている。また、所定の演出範囲が実行されている状況において当該所定の演出範囲よりも後に実行対象となるように設定されている後側演出範囲に対応したデータ群が読み出し用のRAMに転送される。この場合、当該後側演出範囲に対応したデータ群は前側演出範囲に対応したデータ群に対して上書きされる。なお、この上書きに際しては、新たに書き込まれる側のデータ群と消去される側のデータ群との関係で、消去される側のデータ群の一部が消去される状況又は消去される側のデータ群の全部が消去される状況が発生する。
【0411】
表示テーブルには、描画リスト情報を出力するタイミング及びその描画リスト情報の種類を特定するための情報だけでなく、キャラクタROM106から読み出し用のRAMへの各種データ群の転送指示タイミングを特定するための情報が含まれる。表示テーブルの設定を行う場合には、プログラムROM103に変動表示用情報群記憶手段として設けられた変動表示用テーブル記憶エリア103dが参照されるとともに、プログラムROM103に大当たり演出用情報群記憶手段として設けられた大当たり演出用テーブル記憶エリア103eが参照される。
【0412】
以下、表示テーブルの設定処理を説明しつつ、必要に応じて、変動表示用テーブル記憶エリア103dに変動表示用情報群として記憶されている各種テーブル群の内容、大当たり演出用テーブル記憶エリア103eに大当たり演出用情報群として記憶されている各種テーブル群の内容、及び表示テーブルの内容について説明する。
【0413】
図32は表示テーブルの設定処理を示すフローチャートである。また、図33(a)~(d)は、変動表示用テーブル記憶エリア103dに変動表示用情報群として記憶されている各種テーブル群を示し、図33(e)は、大当たり演出用テーブル記憶エリア103eに大当たり演出用情報群として記憶されている各種テーブル群を示す。また、図34(a)~(c)は遊技回用の演出後に大当たり演出が行われない場合の表示テーブルを示し、図35(a)~(b)は遊技回用の演出後に大当たり演出が行われる場合の表示テーブルを示す。
【0414】
図32に示すように、先ずステップS1901では、今回の遊技回においてリーチ表示が発生するか否かを判定する。リーチ表示が発生しない場合には、ステップS1902にて、完全外れに対応したベース用テーブルを取得するための処理を実行する。
【0415】
ここで、図33(a)に示すように、変動表示用テーブル記憶エリア103dには、ベース用テーブル群が記憶されている。当該ベース用テーブル群には、完全外れ用のテーブル群と、リーチ発生用のテーブル群とが含まれている。完全外れ用のテーブル群には、変動表示の開始から完全外れ結果となるまでのタイミングにおいて描画リスト情報を出力するタイミング及びその描画リスト情報の種類を特定するための情報(以下、かかる情報を表示用情報ともいう)が示された完全外れ用テーブルが多数含まれている。これら完全外れ用テーブルは、変動表示時間と停止情報との任意の組み合わせに対して1対1で対応させて用意されている。
【0416】
リーチ発生用のテーブル群には、変動表示の開始からリーチ発生となるまでのタイミングにおける表示用情報が示されたリーチ発生用テーブルが多数含まれている。これらリーチ発生用テーブルは、変動表示時間とリーチ図柄との任意の組み合わせに対して1対1で対応させて用意されている。
【0417】
また、完全外れとなる場合及び変動表示の開始からリーチ発生となるまでにおける図柄の変動表示の画像は、背景画像及び通常図柄の画像のみにより構成される。そして、既に説明したとおり、背景画像を表示するための画像データは第1背景用データ群又は第2背景用データ群として常用エリア137における記憶対象となっているとともに、通常図柄を表示するための画像データは通常図柄用データ群として常用エリア137における記憶対象となっている。したがって、完全外れ用テーブルやリーチ発生用テーブルには、各種データ群の転送指示タイミングを特定するための情報は設定されていない。
【0418】
ステップS1902では、上記ベース用テーブル群のうち、今回の遊技回における変動表示時間と停止情報との組み合わせに対応した完全外れ用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。その後、ステップS1903にて、今回の遊技回において予告Aが発生するか否かを判定するとともに、ステップS1904にて、今回の遊技回において予告Bが発生するか否かを判定する。
【0419】
予告Aが発生する場合(ステップS1903:YES)には、ステップS1905にて、予告A用テーブルを取得するための処理を実行する。また、予告Bが発生する場合(ステップS1904:YES)には、ステップS1906にて、予告B用テーブルを取得するための処理を実行する。また、予告A及び予告Bの両方が発生しない場合(ステップS1904:NO)にはそのまま本設定処理を終了する。
【0420】
ここで、図33(b)に示すように、変動表示用テーブル記憶エリア103dには、予告用テーブル群が記憶されている。当該予告用テーブル群には、予告A用テーブルと予告B用テーブルとが含まれている。予告A用テーブルには、変動表示の開始から最初の図柄列における図柄の変動表示が停止されるまでのタイミングにおいて予告Aの画像を表示するために必要な表示用情報が示されている。予告B用テーブルには、変動表示の開始から最初の図柄列における図柄の変動表示が停止されるまでのタイミングにおいて予告Bの画像を表示するために必要な表示用情報が示されている。
【0421】
また、予告A用テーブル及び予告B用テーブルのそれぞれには、予告A用データ群又は予告B用データ群を読み出し用のRAM(具体的にはブリッジ側RAM107)に転送させるための転送指示タイミングを特定するための情報が設定されている。本パチンコ機10では、図柄の変動表示の開始直後において予告A用データ群又は予告B用データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている(図34(a)等参照)。この場合、ベース用テーブル群に含まれている完全外れ用テーブル及びリーチ発生用テーブルのうち、予告表示が実行される場合に選択され得るテーブルでは、変動表示の開始から最初の図柄列における図柄の変動表示が停止されるまでの期間として、予告A及び予告Bのいずれについても、予告用データ群の転送が完了した後に予告表示を完了する上で十分な期間が確保されている。
【0422】
なお、予告表示に対応したデータ群の転送が予告表示の開始までに完了できるのであれば、転送指示タイミングは上記のものに限定されることはなく任意である。
【0423】
ステップS1905では、変動表示用テーブル記憶エリア103dから予告A用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに記憶されているベース用テーブルの情報に対して上書きする。また、ステップS1906では、変動表示用テーブル記憶エリア103dから予告B用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに記憶されているベース用テーブルの情報に対して上書きする。
【0424】
予告A及び予告Bは、ベース用テーブルに基づいて図柄の変動表示が行われている状況において同時に実行される演出であるため、当該演出に対応した画像を表示するためには図柄の変動表示及び予告表示の両方を同時に表示するための描画リスト情報を設定する必要がある。この場合に、予告用テーブルを取得する処理では、図柄の変動表示及び予告表示の両方を同時に表示するための描画リスト情報を設定可能なように、表示テーブル記憶エリア104bに既に記憶されているベース用テーブルの情報に対して予告用テーブルの情報を上書きする。
【0425】
また、表示テーブル記憶エリア104bには、表示用情報を記憶するための表示用エリアと、転送指示タイミングの情報を記憶するための転送指示用エリアとが設定されており、予告用テーブルを取得する処理では、転送指示タイミングの情報を転送指示用エリアに記憶させる。具体的には、転送指示用エリアには、想定され得る転送指示タイミングに対して個別にフラグ格納エリアが設定されているとともに、各転送指示タイミングに対応させて想定され得る転送対象のデータ群に対して個別にフラグ格納エリアが設定されている。転送指示タイミングの情報を転送指示用エリアに記憶させる場合には、今回設定すべき転送指示タイミングに対応したエリアに対してフラグを格納するとともに、今回設定すべき転送対象のデータ群に対応したエリアであって上記転送指示タイミングに関連付けて設定されたエリアに対してフラグを格納する。なお、当該転送指示用エリアへの情報の設定に係る構成は、ノーマルリーチ用テーブル、スーパーリーチ用テーブル及び大当たり演出用テーブルといった他のテーブルの取得に基づき行う場合も同様である。
【0426】
表示テーブルの設定処理(図32)の説明に戻り、今回の遊技回においてリーチ表示が発生する場合(ステップS1901:YES)には、ステップS1907に進む。ステップS1907では、リーチ表示に対応したベース用テーブルを取得するための処理を実行する。具体的には、既に説明したベース用テーブル群のうち、今回の遊技回における変動表示時間とリーチ図柄との組み合わせに対応したリーチ発生用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。
【0427】
続くステップS1908では、今回の遊技回において予告Aが発生するか否かを判定する。予告Aが発生する場合には、ステップS1909にて、変動表示用テーブル記憶エリア103dから予告A用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を変動表示テーブル記憶エリア104bに記憶されているベース用テーブルの情報に対して上書きする。予告Aが発生しない場合には、今回はリーチ表示が発生する遊技回でありリーチ表示が発生する遊技回では既に説明したとおり予告表示が確実に発生することとなるため、ステップS1910にて、変動表示用テーブル記憶エリア103dから予告B用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を変動表示テーブル記憶エリア104bに記憶されているベース用テーブルの情報に対して上書きする。これら予告用テーブルの取得に係る処理内容は、ステップS1905及びステップS1906の場合と同様である。
【0428】
ステップS1909又はステップS1910の処理を実行した後は、ステップS1911にて、今回の遊技回ではノーマルリーチのみが発生し、スーパーリーチが発生しないか否かを判定する。ノーマルリーチのみが発生する場合には、ステップS1912にて、ノーマルリーチ用テーブルを取得するための処理を実行する。その後、ステップS1916にて、今回の遊技回において大当たり結果が発生するか否かを判定し、大当たり結果が発生しない場合には、そのまま本設定処理を終了する。この場合、変動表示テーブル記憶エリア104bにおいて、図34(a)に示すような表示テーブルの作成が完了する。
【0429】
ここで、ノーマルリーチ用テーブルについて、図33(c)及び図34(a)を参照しながら説明する。
【0430】
図33(c)に示すように、変動表示用テーブル記憶エリア103dには、ノーマルリーチ用テーブル群が記憶されている。ノーマルリーチ用テーブル群には、ノーマル当たり用のテーブル群と、ノーマル外れ用のテーブル群と、スーパーリーチ発展用のテーブル群とが含まれている。ノーマル当たり用のテーブル群には、リーチ表示の開始から大当たり結果となるまでのタイミングにおいてノーマルリーチの画像を表示するために必要な表示用情報が示されたノーマル当たり用テーブルが多数含まれている。これらノーマル当たり用テーブルは、変動表示時間と大当たり結果に対応した停止情報との任意の組み合わせに対して1対1で対応させて用意されている。
【0431】
ノーマル外れ用のテーブル群には、リーチ表示の開始から外れ結果となるまでのタイミングにおいてノーマルリーチの画像を表示するために必要な表示用情報が示されたノーマル外れ用テーブルが多数含まれている。これらノーマル外れ用テーブルは、変動表示時間と外れ結果に対応した停止情報との任意の組み合わせに対して1対1で対応させて用意されている。
【0432】
スーパーリーチ発展用のテーブル群には、リーチ表示の開始からスーパーリーチが開始されるまでのタイミングにおいてノーマルリーチの画像を表示するために必要な表示用情報が示されたスーパーリーチ発展用テーブルが多数含まれている。これらスーパーリーチ発展用テーブルは、変動表示時間とリーチ図柄との任意の組み合わせに対して1対1で対応させて設定されている。
【0433】
また、各ノーマルリーチ用テーブルのそれぞれには、ノーマルリーチ用データ群を読み出し用のRAM(具体的にはブリッジ側RAM107)に転送させるための転送指示タイミング(又は転送開始タイミング)を特定するための情報が設定されている。本パチンコ機10では、図34(a)に示すように、図柄の変動表示が開始されてから最初の図柄列における図柄の変動表示が停止されるまでの予め定められた途中タイミングにおいてノーマルリーチ用データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている。ちなみに、予告表示が行われる遊技回においてはノーマルリーチ用データ群の転送指示タイミングは予告表示が開始された直後のタイミングとなる。上記構成において、ベース用テーブル群に含まれている全てのリーチ発生用テーブルは、変動表示の開始からリーチ表示が開始されるまでの期間として、ノーマルリーチ用データ群の転送を完了する上で十分な期間が確保されている。
【0434】
なお、ノーマルリーチ用データ群の転送がリーチ表示の開始までに完了できるのであれば、転送指示タイミングは上記のものに限定されることはなく任意である。ちなみに、ノーマルリーチ表示では、通常図柄の表示態様が非リーチ時とは異なる態様となるため、当該態様の画像を表示するためのデータがノーマルリーチ用データ群には含まれている。
【0435】
ステップS1912では、今回の遊技回において大当たり結果が発生するか否かを判定し、大当たり結果が発生する場合には、今回の遊技回における変動表示時間と大当たり結果用の停止情報との組み合わせに対応したノーマル当たり用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。また、大当たり結果が発生しない場合には、今回の遊技回における変動表示時間と外れリーチ用の停止情報との組み合わせに対応したノーマル外れ用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。
【0436】
ノーマルリーチ表示は、リーチ発生用テーブルに基づいて図柄の変動表示が行われた後に実行される演出であるため、ステップS1912にて取得されたノーマルリーチ用テーブルの情報は、リーチ発生用テーブルに対して連続させるようにして表示テーブル記憶エリア104bに格納する。この際、取得されたノーマルリーチ用テーブルの情報のうち表示用情報が表示用エリアに格納されるとともに、転送指示タイミングの情報が転送指示用エリアに格納される。ちなみに、図34(a)に示す表示テーブルでは、予告A用テーブルが取得されているとともに、ノーマルリーチ外れ用テーブルが取得されている場合を示している。
【0437】
ステップS1911にて、今回の遊技回ではスーパーリーチが発生すると判定した場合には、肯定判定をしてステップS1913に進む。ステップS1913では、今回の遊技回においてスーパーリーチAが発生するか否かを判定する。スーパーリーチAが発生する場合には、ステップS1914にて、スーパーリーチA用テーブルを取得するための処理を実行する。その後、ステップS1916にて、今回の遊技回において大当たり結果が発生するか否かを判定し、大当たり結果が発生しない場合には、そのまま本設定処理を終了する。この場合、表示テーブル記憶エリア104bにおいて、図34(b)に示すような表示テーブルの作成が完了する。
【0438】
ここで、スーパーリーチA用テーブルについて、図33(d)及び図34(b)を参照しながら説明する。
【0439】
図33(d)に示すように、変動表示用テーブル記憶エリア103dには、スーパーリーチ用テーブル群が記憶されている。スーパーリーチ用テーブル群には、スーパーリーチA当たり用のテーブル群と、スーパーリーチA外れ用のテーブル群とが含まれている。
【0440】
スーパーリーチA当たり用のテーブル群には、スーパーリーチ表示の開始から大当たり結果となるまでのタイミングにおいてスーパーリーチの画像を表示するために必要な表示用情報が示されたスーパーリーチA当たり用テーブルが多数含まれている。これらスーパーリーチA当たり用テーブルは、大当たり結果に対応した停止情報に対して1対1で対応させて用意されている。
【0441】
また、スーパーリーチA外れ用のテーブル群には、スーパーリーチ表示の開始から外れ結果となるまでのタイミングにおいてスーパーリーチの画像を表示するために必要な表示用情報が示されたスーパーリーチA外れ用テーブルが多数含まれている。これらスーパーリーチA外れ用テーブルは、リーチ外れ結果に対応した停止情報に対して1対1で対応させて用意されている。
【0442】
ここでスーパーリーチA表示を行う上で参照されるスーパーリーチA用データ群のデータ容量は、読み出し用のRAM(具体的にはブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108)において常用エリア137を除いた変更用エリアの記憶容量からノーマルリーチ用データ群のデータ容量を引き算した場合の容量を超えている。これに対して、スーパーリーチA用データ群は、複数のデータ群に分割した状態で設定されている。これら複数のデータ群としては、図34(b)に示すように、初期区分データ群と、中間区分データ群と、最終区分データ群とが設定されている。
【0443】
スーパーリーチA用テーブルのそれぞれには、各区分データ群を読み出し用のRAM(具体的にはブリッジ側RAM107)に転送させるための転送指示タイミングを特定するための情報が設定されている。本パチンコ機10では、図34(b)に示すように、ノーマルリーチ表示が開始された直後において初期区分データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されており、スーパーリーチA表示が開始された直後において中間区分データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されており、初期区分データ群に対応したスーパーリーチA表示が終了したタイミングで最終区分データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている。
【0444】
上記構成において、ノーマルリーチ用テーブル群のうちスーパーリーチ発展用のテーブル群に含まれている全てのノーマルリーチ用テーブルは、ノーマルリーチ表示の開始からノーマルリーチ表示が終了されるまでの期間として、初期区分データ群の転送を完了する上で十分な期間が確保されている。また、スーパーリーチA用テーブル群に含まれている全てのスーパーリーチA用テーブルは、初期区分データ群に対応した画像の表示が開始されてから終了するまでの期間として、中間区分データ群の転送が完了する上で十分な期間が確保されているとともに、中間区分データ群に対応した画像の表示が開始されてから終了するまでの期間として、最終区分データ群の転送が完了する上で十分な期間が確保されている。
【0445】
なお、スーパーリーチA用データ群の転送を良好に行うことができるのであれば、スーパーリーチA用データ群の分割数や、各区分データ群の転送指示タイミングは上記のものに限定されることはなく任意である。
【0446】
ステップS1914では、今回の遊技回において大当たり結果が発生するか否かを判定し、大当たり結果が発生する場合には、今回の遊技回における大当たり結果用の停止情報に対応したスーパーリーチA当たり用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。また、大当たり結果が発生しない場合には、今回の遊技回における外れリーチ用の停止情報に対応したスーパーリーチA外れ用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。
【0447】
スーパーリーチA表示は、ノーマルリーチ用テーブルに基づいてノーマルリーチ表示が行われた後に実行される演出であるため、ステップS1914にて取得されたスーパーリーチA用テーブルの情報は、ノーマルリーチ用テーブルに対して連続させるようにして表示テーブル記憶エリア104bに格納する。この際、取得されたスーパーリーチA用テーブルの情報のうち表示用情報が表示用エリアに格納されるとともに、転送指示タイミングの情報が転送指示用エリアに格納される。ちなみに、図34(b)に示す表示テーブルでは、予告A用テーブル及びスーパーリーチ発展用テーブルが取得されているとともに、スーパーリーチA外れ用テーブルが取得されている場合を示している。
【0448】
ステップS1913にて、今回の遊技回ではスーパーリーチAが発生しないと判定した場合には、肯定判定をしてステップS1915に進む。ステップS1915では、スーパーリーチB用テーブルを取得するための処理を実行する。その後、ステップS1916にて、今回の遊技回において大当たり結果が発生するか否かを判定し、大当たり結果が発生しない場合には、そのまま本設定処理を終了する。この場合、表示テーブル記憶エリア104bにおいて、図34(c)に示すような表示テーブルの作成が完了する。
【0449】
ここで、スーパーリーチB用テーブルについて、図33(d)及び図34(c)を参照しながら説明する。
【0450】
図33(d)に示すように、変動表示用テーブル記憶エリア103dにおけるスーパーリーチ用テーブル群には、スーパーリーチB当たり用のテーブル群と、スーパーリーチB外れ用のテーブル群とが含まれている。
【0451】
スーパーリーチB当たり用のテーブル群には、スーパーリーチ表示の開始から大当たり結果となるまでのタイミングにおいてスーパーリーチの画像を表示するために必要な表示用情報が示されたスーパーリーチB当たり用テーブルが多数含まれている。これらスーパーリーチB当たり用テーブルは、大当たり結果に対応した停止情報に対して1対1で対応させて用意されている。
【0452】
また、スーパーリーチB外れ用のテーブル群には、スーパーリーチ表示の開始から外れ結果となるまでのタイミングにおいてスーパーリーチの画像を表示するために必要な表示用情報が示されたスーパーリーチB外れ用テーブルが多数含まれている。これらスーパーリーチB外れ用テーブルは、リーチ外れ結果に対応した停止情報に対して1対1で対応させて用意されている。
【0453】
ここでスーパーリーチBでは、演出用操作装置58の操作に対応した画像を表示する演出が実行されるとともに、演出用操作装置58が予め定められた態様で操作された場合と当該操作されなかった場合とで、その後の演出内容が変更されることとなる。かかるスーパーリーチB表示を行う上で参照されるスーパーリーチB用データ群のデータ容量は、読み出し用のRAM(具体的にはブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108)において常用エリア137を除いた変更用エリアの記憶容量からノーマルリーチ用データ群のデータ容量を引き算した場合の容量を超えている。
【0454】
これに対して、スーパーリーチB用データ群は、複数のデータ群に分割した状態で設定されている。これら複数のデータ群としては、図34(c)に示すように、初期区分データ群と、第1の操作系データ群と、第2の操作系データ群とが設定されている。また、第1の操作系データ群は、演出用操作装置58の操作に対応した画像を表示するためのデータ群と、演出用操作装置58が予め定められた態様で操作されなかった場合にその後に進行することとなる演出範囲(未完態様の演出範囲)を表示するためのデータ群とが含まれている。一方、第2の操作系データ群は、演出用操作装置58が予め定められた態様で操作された場合にその後に進行することとなる演出範囲(完了態様の演出範囲)を表示するためのデータ群が含まれている。
【0455】
第1の操作系データ群及び第2の操作系データ群のうち一方に未完態様の演出範囲を表示するためのデータ群が含まれているとともに、他方に完了態様の演出範囲を表示するためのデータ群が含まれているため、演出用操作装置58の操作に対応した演出が開始された状況では、第1の操作系データ群及び第2の操作系データ群の両方がキャラクタROM106から読み出し用のRAMに転送されている必要がある。この場合に、第1の操作系データ群及び第2の操作系データ群の和のデータ容量は、ブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108の和の記憶容量を超えていないが、これらRAM107,108の変更用エリアの記憶容量を超えている。したがって、第1の操作系データ群及び第2の操作系データ群の両方を読み出し用のRAMに転送するためには、常用エリア137も用いる必要が生じる。
【0456】
スーパーリーチB用テーブルのそれぞれには、各区分データ群を読み出し用のRAM(具体的にはブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108)に転送させるための転送指示タイミングを特定するための情報が設定されている。本パチンコ機10では、図34(c)に示すように、ノーマルリーチ表示が開始された直後において初期区分データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されており、スーパーリーチB表示が開始された直後において第1の操作系データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されており、第1の操作系データ群の転送が完了した直後において第2の操作系データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている。
【0457】
また、第1の操作系データ群については、ブリッジ側RAM107からVDP側RAM108の常用エリア137に転送する必要がある旨の情報が設定されている。さらにまた、スーパーリーチB用テーブルのそれぞれには、第1の操作系データ群が常用エリア137に上書きされることに対応させて、その上書きに際して消去される対象となった常用データ群を常用エリア137に復帰させるために転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている。当該復帰用の転送指示タイミングは、未完態様の演出範囲又は完了態様の演出範囲のいずれかに演出が進行した直後として設定されている。
【0458】
上記構成において、ノーマルリーチ用テーブル群のうちスーパーリーチ発展用のテーブル群に含まれている全てのノーマルリーチ用テーブルは、ノーマルリーチ表示の開始からノーマルリーチ表示が終了されるまでの期間として、初期区分データ群の転送を完了する上で十分な期間が確保されている。また、スーパーリーチB用テーブル群に含まれている全てのスーパーリーチB用テーブルは、初期区分データ群に対応した画像の表示が開始されてから終了するまでの期間として、第1の操作系データ群及び第2の操作系データ群の両方の転送が完了する上で十分な期間が確保されているとともに、未完態様の演出範囲が開始されてから終了するまでの期間及び完了態様の演出範囲が開始されてから終了するまでの期間として、常用データ群の復帰を完了する上で十分な期間が確保されている。
【0459】
なお、スーパーリーチB用データ群の転送を良好に行うことができるのであれば、スーパーリーチB用データ群の分割数や、各区分データ群の転送指示タイミングは上記のものに限定されることはなく任意である。
【0460】
ステップS1915では、今回の遊技回において大当たり結果が発生するか否かを判定し、大当たり結果が発生する場合には、今回の遊技回における大当たり結果用の停止情報に対応したスーパーリーチB当たり用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。また、大当たり結果が発生しない場合には、今回の遊技回における外れリーチ用の停止情報に対応したスーパーリーチB外れ用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。
【0461】
スーパーリーチB表示は、ノーマルリーチ用テーブルに基づいてノーマルリーチ表示が行われた後に実行される演出であるため、ステップS1915にて取得されたスーパーリーチB用テーブルの情報は、ノーマルリーチ用テーブルに対して連続させるようにして表示テーブル記憶エリア104bに格納する。この際、取得されたスーパーリーチB用テーブルの情報のうち表示用情報が表示用エリアに格納されるとともに、転送指示タイミングの情報が転送指示用エリアに格納される。ちなみに、図34(c)に示す表示テーブルでは、予告B用テーブル及びスーパーリーチ発展用テーブルが取得されているとともに、スーパーリーチB外れ用テーブルが取得されている場合を示している。
【0462】
ステップS1916にて、今回の遊技回において大当たり結果が発生すると判定した場合には、肯定判定をしてステップS1917に進む。ステップS1917では、今回の遊技回において15R確変大当たり結果が発生するか否かを判定し、さらにステップS1918では、今回の遊技回において通常大当たり結果が発生するか否かを判定する。
【0463】
15R確変大当たり結果が発生する場合(ステップS1917:YES)には、ステップS1919にて、15R確変大当たり用テーブルを取得するための処理を実行した後に、本設定処理を終了する。この場合に表示テーブル記憶エリア104bにて作成される表示テーブルの一例が図35(a)に示すものである。また、通常大当たり結果が発生する場合(ステップS1918:YES)には、ステップS1920にて、通常大当たり用テーブルを取得するための処理を実行した後に、本設定処理を終了する。また、明示2R確変大当たり結果が発生する場合(ステップS1918:NO)には、ステップS1921にて、明示2R大当たり用テーブルを取得するための処理を実行した後に、本設定処理を終了する。この場合に表示テーブル記憶エリア104bにて作成される表示テーブルの一例が図35(b)に示すものである。
【0464】
ここで、大当たり演出用テーブルについて、図33(e)及び図35(a)~(b)を参照しながら説明する。
【0465】
図33(e)に示すように大当たり演出用テーブル記憶エリア103eには、大当たり演出用テーブル群が記憶されている。大当たり演出用テーブル群には、15R確変大当たり用のテーブルと、通常大当たり用のテーブルと、明示2R確変大当たり用のテーブルとが含まれている。15R確変大当たり用のテーブル、通常大当たり用のテーブル及び明示2R確変大当たり用のテーブルには、大当たり演出の開始から大当たり演出の終了までのタイミングにおいて大当たり演出の画像を表示するために必要な表示用情報が示されている。
【0466】
ここで15R確変大当たり結果に対応した大当たり演出及び通常大当たり結果に対応した大当たり演出では、大当たり開始演出が実行された後に、各ラウンドにおいてそれぞれのラウンドに対応したラウンド用演出が実行され、最後に大当たり終了演出が実行される。かかる大当たり演出を行う上で参照される15R確変大当たり用データ群及び通常大当たり用データ群のデータ容量は、読み出し用のRAM(具体的にはブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108)において常用エリア137を除いた変更用エリアの記憶容量からスーパーリーチA用データ群における最終区分データ群のデータ容量又はスーパーリーチB用データ群における第2の操作系データ群のデータ容量を引き算した場合の容量を超えている。
【0467】
これに対して、15R確変大当たり用データ群及び通常大当たり用データ群は、複数のデータ群に分割した状態で設定されている。これら複数のデータ群としては、図35(a)に示すように、開始演出用データ群と、全ラウンド演出用データ群と、終了演出用データ群とが設定されている。この場合に、全ラウンド演出用データ群のデータ容量は、ブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108の和の記憶容量を超えていないが、これらRAM107,108の変更用エリアの記憶容量を超えている。したがって、全ラウンド演出用データ群を読み出し用のRAMに転送するためには、常用エリア137も用いる必要が生じる。
【0468】
15R確変大当たり用のテーブル及び通常大当たり用のテーブルのそれぞれには、各区分データ群のうち開始演出用データ群を読み出し用のRAM(具体的にはブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108)に転送させるための転送指示タイミングを特定するための情報が設定されている。本パチンコ機10では、図35(a)に示すように、ノーマルリーチが開始された直後又はスーパーリーチにおいて最後の区分の演出が開始された直後において開始演出用データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている。
【0469】
ここで、スーパーリーチ表示が行われた遊技回の後に大当たり演出が実行される場合における開始演出用データ群の転送指示タイミングについて詳細に説明すると、スーパーリーチA表示が行われた遊技回の後に大当たり演出が実行される場合には最終区分データ群に対応した演出が開始された直後において開始演出用データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている。
【0470】
また、スーパーリーチB表示が行われた遊技回の後に大当たり演出が実行される場合には、スーパーリーチB表示において常用データ群の復帰指示に代えて、開始演出用データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている。つまり、ステップS1919及びステップS1920では、表示テーブル記憶エリア104bにスーパーリーチB表示に対応したテーブル情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合には表示テーブル記憶エリア104bの転送指示用エリアにおける常用データ群の復帰指示に係るフラグを消去するとともに、開始演出用データ群の転送指示に係るフラグを格納する。
【0471】
上記構成において、ノーマルリーチ用テーブル群のうちノーマル当たり用のテーブル群に含まれている全てのノーマルリーチ用テーブルには、ノーマルリーチ表示の開始から終了されるまでの期間として、開始演出用データ群の転送を完了する上で十分な期間が確保されている。また、スーパーリーチ用テーブル群のうちスーパーリーチA当たり用のテーブル群及びスーパーリーチB当たり用のテーブル群に含まれている全てのスーパーリーチ用テーブルには、スーパーリーチにおける最後の区分の演出が開始されてから終了されるまでの期間として、開始演出用データ群の転送を完了する上で十分な期間が確保されている。
【0472】
一方、全ラウンド演出用データ群及び終了演出用データ群については、15R確変大当たり用のテーブル及び通常大当たり用のテーブルにおいて転送指示タイミングが設定されておらず、これらの転送指示タイミングは大当たり演出の表示を制御するための処理プログラム上において予め定められている。開閉実行モードでは、各ラウンドの継続期間や全ラウンドの終了期間が可変入賞装置22への入賞頻度に応じて変動するため、経過時間を基準として設定されるテーブルにおいて転送指示タイミングが設定されるよりも、処理プログラム上において例えば所定のコマンドの受信をトリガとして転送指示が行われるように設定されている方が、転送指示に係る処理の煩雑さを抑えることができるからである。かかる処理については、後に説明する。
【0473】
上記処理プログラムにおいて、全ラウンド演出用データ群は大当たり開始演出が開始された場合に転送指示が行われるように設定されているとともに、終了演出用データ群は基準ラウンド目(具体的には13ラウンド目)のラウンド演出が終了された場合に転送指示が行われるように設定されている。この場合、全ラウンド演出用データ群については、前半のラウンドのデータ群を、ブリッジ側RAM107からVDP側RAM108の常用エリア137に転送する必要がある旨の情報が設定されている。
【0474】
また、15R確変大当たり用のテーブル及び通常大当たり用のテーブルのそれぞれには全ラウンド演出用データ群の一部が常用エリア137に上書きされることに対応させて、その上書きに際して消去される対象となった常用データ群を常用エリア137に復帰させる必要がある。当該復帰指示タイミングも処理プログラム上において予め定められており、その復帰指示タイミングは大当たり終了演出が開始された場合として設定されている。
【0475】
ちなみに、15R確変大当たり用のテーブル及び通常大当たり用のテーブルのそれぞれには、大当たり開始演出が開始されてから終了されるまでの期間として、全ラウンド演出用データ群の転送を完了する上で十分な期間が確保されているとともに、基準ラウンド目(具体的には13ラウンド目)のラウンド演出が終了されてから大当たり終了演出が開始されるまでの期間として、終了演出用データ群の転送を完了する上で十分な期間が確保されている。さらにまた、15R確変大当たり用のテーブル及び通常大当たり用のテーブルのそれぞれには、大当たり終了演出が開始されてから終了されるまでの期間として、常用データ群の復帰を完了する上で十分な期間が確保されている。
【0476】
なお、15R確変大当たり用データ群や通常大当たり用データ群の転送を良好に行うことができるのであれば、それら大当たり用データ群の分割数や、分割したデータ群の転送指示タイミングは上記のものに限定されることはなく任意である。
【0477】
明示2R確変大当たり結果に対応した演出は、開閉実行モードの開始から終了まで同一の画像が表示される演出であり、明示2R確変大当たり用データ群には当該同一の画像を表示するためのデータ群が含まれている。したがって、そのデータ容量は比較的小さいため、複数のデータ群に分割しておく必要がない。
【0478】
明示2R確変大当たり用のテーブルには、明示2R確変大当たり用データ群を読み出し用のRAM(具体的にはブリッジ側RAM107)に転送させるための転送指示タイミングを特定するための情報が設定されている。本パチンコ機10では、図35(b)に示すように、ノーマルリーチが開始された直後又はスーパーリーチにおいて最後の区分の演出が開始された直後において明示2R確変大当たり用データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている。
【0479】
ここで、スーパーリーチ表示が行われた遊技回の後に大当たり演出が実行される場合における明示2R確変大当たり用データ群の転送指示タイミングについて詳細に説明すると、スーパーリーチA表示が行われた遊技回の後に明示2R確変大当たり演出が実行される場合には最終区分データ群に対応した演出が開始された直後において明示2R確変大当たり用データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている。また、スーパーリーチB表示が行われた遊技回の後に明示2R確変大当たり演出が実行される場合には、スーパーリーチB表示において常用データ群の復帰が行われた直後に、明示2R確変大当たり用データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定されている。
【0480】
上記構成において、ノーマルリーチ用テーブル群のうちノーマル当たり用のテーブル群に含まれている全てのノーマルリーチ用テーブルには、ノーマルリーチ表示の開始から終了されるまでの期間として、明示2R確変大当たり用データ群の転送を完了する上で十分な期間が確保されている。また、スーパーリーチ用テーブル群のうちスーパーリーチA当たり用のテーブル群及びスーパーリーチB当たり用のテーブル群に含まれている全てのスーパーリーチ用テーブルには、スーパーリーチにおける最後の区分の演出が開始されてから終了されるまでの期間として、明示2R確変大当たり用データ群の転送を完了する上で十分な期間が確保されている。
【0481】
なお、明示2R確変大当たり用データ群の転送を良好に行うことができるのであれば、当該データ群の転送指示タイミングは上記のものに限定されることはなく任意である。例えば、スーパーリーチB表示が行われた遊技回の後に明示2R確変大当たり演出が実行される場合には、スーパーリーチB表示の実行中における常用データ群の復帰指示に代えて、明示2R確変大当たり用データ群の転送指示が行われるように転送指示タイミングが設定し直される構成としてもよい。つまり、ステップS1921において、表示テーブル記憶エリア104bにスーパーリーチB表示に対応したテーブル情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合には表示テーブル記憶エリア104bの転送指示用エリアにおける常用データ群の復帰指示に係るフラグを消去するとともに、明示2R確変大当たり用データ群の転送指示に係るフラグを格納する構成としてもよい。但し、本構成においては、明示2R確変大当たり演出が実行されている状況にて常用データ群の復帰を行う必要があるため、明示2R確変大当たり演出が開始された直後に常用データ群の復帰指示が行われるように転送指示タイミングが設定される必要がある。
【0482】
ステップS1919では、15R確変大当たり用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。また、ステップS1920では、通常大当たり用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。また、ステップS1921では、明示2R確変大当たり用テーブルを取得し、その取得したテーブル情報を表示テーブル記憶エリア104bに格納する。
【0483】
大当たり演出は、図柄の変動表示が行われた後に実行される演出であるため、ステップS1919、ステップS1920又はステップS1921にて取得された15R確変大当たり用テーブルの情報、通常大当たり用テーブルの情報又は明示2R確変大当たり用テーブルの情報は、ノーマルリーチ用テーブル、スーパーリーチA用テーブル又はスーパーリーチB用テーブルのいずれかに対して連続させるようにして表示テーブル記憶エリア104bに格納する。この際、取得されたノーマルリーチ用テーブルの情報のうち表示用情報が表示用エリアに格納されるとともに、転送指示タイミングの情報が転送指示用エリアに格納される。ちなみに、図35(a)に示す表示テーブルでは、予告A用テーブル及びノーマルリーチ用テーブルが取得されているとともに、15R確変大当たり用テーブルが取得されている場合を示している。また、図35(b)に示す表示テーブルでは、予告B用テーブル及びノーマルリーチ用テーブルが取得されているとともに、明示2R確変大当たり用テーブルが取得されている場合を示している。
【0484】
なお、詳細な説明は省略するが、上記各大当たり用テーブルの設定は簡易図柄による変動開始処理(図27)においても実行される。これにより、簡易図柄による変動表示が行われる遊技回であって大当たり結果に対応した遊技回では、簡易図柄に変動表示が行われた遊技回の後に大当たり用の演出を開始することができる。但し、これに限定されることはなく、簡易図柄による変動表示が行われた遊技回では、当該遊技回において大当たり結果が発生したとしても大当たり用の演出が実行されない構成としてもよい。この場合、図柄表示装置31では大当たり用の演出は行われないが、可変入賞装置22の開閉は実行されることとなる。
【0485】
<通常図柄による変動中処理>
次に、ステップS1509の通常図柄による変動中処理を説明する。図36は通常図柄による変動中処理を示すフローチャートである。
【0486】
図36に示すように、ステップS2001では、主制御装置60から送信され音声ランプ制御装置90にて中継された変動終了コマンドを受信しているか否かを判定する。変動終了コマンドを受信していない場合には、ステップS2002にて、ワークRAM104の計測用カウンタを参照するとともに、ステップS2003にて、ワークRAM104の表示テーブルを参照し、ステップS2004にて、操作対応演出期間となっているか否かを判定する。
【0487】
既に説明したとおり、スーパーリーチB表示には、演出用操作装置58の操作に対応した画像が表示される演出が設定されている。ステップS2004では、ステップS2003の特定結果に基づいて今回の遊技回においてスーパーリーチB表示が実行されるか否かを判定し、スーパーリーチB表示が実行されない場合には否定判定をする。また、スーパーリーチB表示が実行される場合には、ステップS2002にて特定した遊技回の経過時間の情報と、ステップS2003にて特定した表示テーブルとを照合し、操作対応演出期間に該当しているか否かを判定する。
【0488】
操作対応演出期間に該当している場合には、ステップS2005にて操作対応処理を実行する。ここで、操作対応処理について、図37のフローチャートを参照しながら説明する。
【0489】
先ずステップS2101では、音声ランプ制御装置90から操作発生コマンドを受信しているか否かを判定する。当該操作発生コマンドは既に説明したとおり、音声ランプ制御装置90において演出用操作装置58の操作を検知した場合に送信される。
【0490】
操作発生コマンドを受信している場合には、ステップS2102にて、ワークRAM104の各種フラグ格納エリア104dに設けられた操作発生フラグ格納エリアに操作発生フラグを格納する。続くステップS2103では、ワークRAM104の各種カウンタエリア104cに設けられた操作発生カウンタの値を1加算するように当該カウンタの情報を更新する。
【0491】
ステップS2103の処理を実行した後又はステップS2101にて操作発生コマンドを受信していないと判定した場合には、ステップS2104に進む。ステップS2104では、計測用カウンタにて計測されている遊技回の経過時間が操作対応演出期間の終了タイミングに達しているか又は当該終了タイミングを経過しているか否かを判定する。
【0492】
経過していない場合には、そのまま本操作対応処理を終了する。経過している場合には、ステップS2105にて上記操作発生カウンタの値を参照し、当該操作発生カウンタの値が、プログラムROM103に予め記憶された基準回数以上となっているか否かを判定する。
【0493】
基準回数以上となっている場合には、ステップS2106にて、ワークRAM104の各種フラグ格納エリア104dに設けられた操作完了フラグ格納エリアに操作完了フラグを格納した後に、本操作対応処理を終了する。一方、基準回数未満である場合には、ステップS2107にて、ワークRAM104の各種フラグ格納エリア104dに設けられた操作未完フラグ格納エリアに操作未完フラグを格納した後に本操作対応処理を終了する。
【0494】
操作完了フラグが格納されることにより、スーパーリーチB表示では、操作対応演出期間の経過後に完了態様の演出範囲が実行されることとなる。一方、操作未完フラグが格納されることにより、スーパーリーチB表示では、操作対応演出期間の経過後に未完態様の演出範囲が実行されることとなる。
【0495】
つまり、スーパーリーチB表示が行われる場合、操作対応演出期間において演出用操作装置58が基準回数以上操作されることにより操作対応演出期間の経過後に完了態様の演出範囲が実行されるとともに、演出用操作装置58の操作回数が基準回数未満であった場合には操作対応演出期間の経過後に未完態様の演出範囲が実行される。このように完了態様の演出範囲と未完態様の演出範囲とが設定されていることにより、演出用操作装置58が予め定められた態様で操作された場合と操作されなかった場合とで演出内容が変更されることとなり、図柄表示装置31における演出内容の多様化が図られる。
【0496】
通常図柄による変動中処理(図36)の説明に戻り、ステップS2005の操作対応処理を実行した後又はステップS2004にて操作対応演出期間が経過していないと判定した場合には、ステップS2006に進む。ステップS2006では、ステップS2002にて特定した遊技回の経過時間の情報と、ステップS2003にて特定した表示テーブルとを照合し、描画リストの設定タイミングであるか否かを判定する。
【0497】
描画リストの設定タイミングである場合には、ステップS2007にて、描画リストの設定処理を実行する。ここで、描画リストの設定処理について、図38のフローチャートを参照しながら説明する。
【0498】
ステップS2201では、ワークRAM104の各種カウンタエリア104cに設けられた背景用カウンタを参照する。当該背景用カウンタは既に説明したとおり、今回表示すべき背景画像を表示CPU102にて把握するための記憶手段である。なお、以下の描画リストの設定に際しては、その都度、特に言及しないが、ステップS2201での参照結果に対応した背景画像に対応した描画リストが設定される。続くステップS2202では、リーチ表示中か否かを判定する。
【0499】
リーチ表示中でない場合にはステップS2203にて、予告表示中か否かを判定する。予告表示中でない場合には、ステップS2204に進む。ステップS2204では、現状記憶されている表示テーブルと遊技回の経過時間の情報とを参照し、非リーチ時における変動表示用の描画リスト情報のうち、今回の設定タイミングに対応したものを描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。その後、本設定処理を終了する。
【0500】
ステップS2204にて読み出された描画リスト情報は、通常図柄による変動中処理(図36)のステップS2008にてVDP105に出力される。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、非リーチ時における図柄の変動表示を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0501】
描画リストの設定処理(図38)において、リーチ表示中ではなく(ステップS2202:NO)且つ予告表示中である場合(ステップS2203:YES)には、ステップS2205に進む。ステップS2205では、現状記憶されている表示テーブルと遊技回の経過時間の情報とを参照し、予告用の描画リスト情報のうち、今回の設定タイミングに対応したものを描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。この場合、予告A及び予告Bのうち現状記憶されている表示テーブルに設定された側に対応した描画リスト情報が読み出される。その後、本設定処理を終了する。
【0502】
ステップS2205にて読み出された描画リスト情報は、通常図柄による変動中処理(図36)のステップS2008にてVDP105に出力される。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、予告表示が行われている状況における図柄の変動表示を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0503】
描画リストの設定処理(図38)において、リーチ表示中である場合(ステップS2202:YES)には、ステップS2206にてノーマルリーチ表示中であるか否かを判定する。ノーマルリーチ表示中である場合には、ステップS2207に進む。ステップS2207では、現状記憶されている表示テーブルと遊技回の経過時間の情報とを参照し、ノーマルリーチ用の描画リスト情報のうち、今回の設定タイミングに対応したものを描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。その後、本設定処理を終了する。
【0504】
ステップS2207にて読み出された描画リスト情報は、通常図柄による変動中処理(図36)のステップS2008にてVDP105に出力される。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、ノーマルリーチ表示を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0505】
描画リストの設定処理(図38)において、ノーマルリーチ表示中でない場合(ステップS2206:NO)にはステップS2208にてスーパーリーチA表示中であるか否かを判定する。スーパーリーチA表示中である場合には、ステップS2209に進む。ステップS2209では、現状記憶されている表示テーブルと遊技回の経過時間の情報とを参照し、スーパーリーチA用の描画リスト情報のうち、今回の設定タイミングに対応したものを描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。その後、本設定処理を終了する。
【0506】
ステップS2209にて読み出された描画リスト情報は、通常図柄による変動中処理(図36)のステップS2008にてVDP105に出力される。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、スーパーリーチA表示を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0507】
描画リストの設定処理(図38)において、スーパーリーチA表示中でない場合(ステップS2208:NO)には、スーパーリーチB表示中であることを意味するため、ステップS2210~ステップS2217に対応したスーパーリーチB表示用の設定処理を実行する。
【0508】
当該処理では、先ずステップS2210にて、操作対応期間は経過したか否かを判定する。操作対応期間が経過していない場合には、ステップS2211にてワークRAM104に操作発生フラグが格納されているか否かを判定する。操作発生フラグが格納されていない場合には、ステップS2212に進む。ステップS2212では、現状記憶されている表示テーブルにおいて未操作対応の箇所と遊技回の経過時間の情報とを参照し、スーパーリーチB用の描画リスト情報のうち、未操作対応のものであって今回の設定タイミングに対応したものを描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。その後、本設定処理を終了する。
【0509】
なお、操作対応期間が経過しておらず操作発生フラグが格納されていない状況とは、スーパーリーチB表示において操作対応期間が開始されていない状況又は操作対応期間となっているが演出用操作装置58が操作されていない状況である。
【0510】
ステップS2212にて読み出された描画リスト情報は、通常図柄による変動中処理(図36)のステップS2008にてVDP105に出力される。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、スーパーリーチB表示において未操作対応の演出を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0511】
描画リストの設定処理(図38)において、操作発生フラグが格納されている場合(ステップS2211:YES)には、ステップS2213に進む。ステップS2213では、現状記憶されている表示テーブルにおいて操作対応の箇所と遊技回の経過時間の情報とを参照し、スーパーリーチB用の描画リスト情報のうち、操作対応のものであって今回の設定タイミングに対応したものを描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。その後、ステップS2214にて操作発生フラグを消去した後に、本設定処理を終了する。
【0512】
ステップS2213にて読み出された描画リスト情報は、通常図柄による変動中処理(図36)のステップS2008にてVDP105に出力される。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、スーパーリーチB表示において操作対応の演出を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0513】
描画リストの設定処理(図38)において、操作対応期間が経過している場合(ステップS2210:YES)には、ステップS2215にてワークRAM104に操作完了フラグが格納されているか否かを判定する。操作完了フラグが格納されている場合には、ステップS2216に進む。ステップS2216では、現状記憶されている表示テーブルにおいて操作完了用の箇所と遊技回の経過時間の情報とを参照し、スーパーリーチB用の描画リスト情報のうち、操作完了用のものであって今回の設定タイミングに対応したものを描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。その後、本設定処理を終了する。
【0514】
ステップS2216にて読み出された描画リスト情報は、通常図柄による変動中処理(図36)のステップS2008にてVDP105に出力される。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、スーパーリーチB表示において操作完了用の演出を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0515】
描画リストの設定処理(図38)において、ワークRAM104に操作完了フラグが格納されていない場合(ステップS2215:NO)には、ステップS2217に進む。ステップS2217では、現状記憶されている表示テーブルにおいて操作未完用の箇所と遊技回の経過時間の情報とを参照し、スーパーリーチB用の描画リスト情報のうち、操作未完用のものであって今回の設定タイミングに対応したものを描画リスト情報記憶エリア103bから読み出す。その後、本設定処理を終了する。
【0516】
ステップS2217にて読み出された描画リスト情報は、通常図柄による変動中処理(図36)のステップS2008にてVDP105に出力される。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、スーパーリーチB表示において操作未完用の演出を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0517】
通常図柄による変動中処理(図36)において、描画リスト情報を出力するための処理(ステップS2008)を実行した場合又は描画リストの設定タイミングでないと判定した場合(ステップS2006:NO)には、ステップS2009にて、データ転送指示処理を実行した後に、本変動中処理を終了する。
【0518】
一方、変動終了コマンドを受信している場合(ステップS2001:YES)には、ステップS2010に進む。ステップS2010では、現状記憶されている表示テーブルを参照し、当該表示テーブルにて最後の設定タイミングとして設定されているものに対応した描画リスト情報を描画リスト情報記憶エリア103bから読み出し、その読み出した描画リスト情報をVDP105に出力する。VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、当該遊技回における最後の画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。これにより、1遊技回分の図柄の変動表示が終了される。
【0519】
その後、ステップS2011にて、操作完了フラグや操作未完フラグといった遊技回用の演出を進行させるためにワークRAM104に格納したフラグを消去する等の処理を実行するための変動終了処理を実行した後に、本変動中処理を終了する。
【0520】
<遊技回の途中での画像データの転送に係る処理>
次に、遊技回の途中での画像データの係る処理について説明する。図39は、データ転送指示処理を示すフローチャートである。
【0521】
図39に示すように先ずステップS2301では、ワークRAM104の表示テーブル記憶エリア104bに現状記憶されている表示テーブルと遊技回の経過時間の情報とを参照し、予告A用データ群の転送指示タイミングであるか否かを判定する。表示テーブルに予告A用データ群の転送指示タイミングが設定されているとともに、当該転送指示タイミングとなっている場合には、ステップS2302にて、予告A用データ群の転送指示処理を実行する。当該転送指示処理では、プログラムROM103のコマンド記憶エリア103aから予告A用の転送コマンドを読み出し、その読み出したコマンドをブリッジLSI109の書き込み制御部121に送信する。その後、本データ転送指示処理を終了する。
【0522】
以下、予告B用データ群の転送指示タイミングか否か、ノーマルリーチ用データ群の転送指示タイミングか否か、スーパーリーチA用の初期区分データ群の転送指示タイミングか否か、スーパーリーチA用の中間区分データ群の転送指示タイミングか否か、スーパーリーチA用の最終区分データ群の転送指示タイミングか否か、スーパーリーチB用の初期区分データ群の転送指示タイミングか否かを、ステップS2303、ステップS2305、ステップS2307、ステップS2309、ステップS2311、ステップS2313のそれぞれにて判定する。かかる判定の仕方は、判定対象が異なることを除いてステップS2301と同様である。
【0523】
また、上記各判定結果に応じて、予告B用データ群の転送指示処理、ノーマルリーチ用データ群の転送指示処理、スーパーリーチA用の初期区分データ群の転送指示処理、スーパーリーチA用の中間区分データ群の転送指示処理、スーパーリーチA用の最終区分データ群の転送指示処理、スーパーリーチB用の初期区分データ群の転送指示処理を、ステップS2304、ステップS2306、ステップS2308、ステップS2310、ステップS2312、ステップS2314のそれぞれにて実行する。かかる処理は、設定される転送コマンドが異なることを除いてステップS2302と同様である。
【0524】
ステップS2313にて否定判定をした場合には、ステップS2315にて、現状記憶されている表示テーブルと遊技回の経過時間の情報とを参照し、操作系データ群の転送指示タイミングか否かを判定する。なお、操作系データ群には、第1の操作系データ群と第2の操作系データ群とが含まれる。
【0525】
表示テーブルに操作系データ群の転送指示タイミングが設定されているとともに、当該転送指示タイミングとなっている場合には、ステップS2316にて、操作系データ群の転送指示処理を実行する。当該転送指示処理では、プログラムROM103のコマンド記憶エリア103aから操作系データ群の転送コマンドを読み出し、その読み出したコマンドをブリッジLSI109の書き込み制御部121に送信する。
【0526】
ここで、既に説明したとおり、操作系データ群をキャラクタROM106から読み出し用のRAMに転送する場合には、当該操作系データ群の一部は常用エリア137に上書きされる。したがって、ステップS2317では、常用データ群の上書き指示処理を実行する。常用データ群の上書き指示処理では、プログラムROM103のコマンド記憶エリア103aから常用データ群の上書きコマンドを読み出し、その読み出したコマンドをVDP105に送信する。その後、本データ転送指示処理を終了する。
【0527】
表示テーブルに操作系データ群の転送指示タイミングが設定されていない場合又は操作系データ群の転送指示タイミングが設定されているが、当該転送指示タイミングとなっていない場合には、ステップS2315にて否定判定をし、ステップS2318に進む。ステップS2318では、現状記憶されている表示テーブルと遊技回の経過時間の情報とを参照し、常用データ群の復帰指示タイミングとなっているか否かを判定する。
【0528】
表示テーブルに常用データ群の復帰指示タイミングが設定されているとともに、当該復帰指示タイミングとなっている場合には、ステップS2319にて、常用データ群の復帰指示処理を実行する。当該復帰指示処理では、プログラムROM103のコマンド記憶エリア103aからブリッジLSI用の復帰コマンドを読み出してその読み出した復帰コマンドをブリッジLSI109の書き込み制御部121に送信するとともに、コマンド記憶エリア103aからVDP用の復帰コマンドを読み出してその読み出した復帰コマンドをVDP105に送信する。その後、本データ転送指示処理を終了する。
【0529】
ここで、常用エリア137の上書きが実行される場合には、既に説明したとおり、スーパーリーチB表示が実行される場合が含まれており、この上書きに際しては、演出用操作装置58が予め定められた態様で操作されなかった場合に対応した未完態様の演出範囲を表示するためのデータ群を含む第1の操作系データ群が常用エリア137に上書きされるとともに、演出用操作装置58が予め定められた態様で操作された場合に対応した完了態様の演出範囲を表示するためのデータ群を含む第2の操作系データ群がブリッジ側RAM107に書き込まれる。
【0530】
この場合に、常用データ群の復帰は、未完態様の演出範囲が実行されている場合又は完了態様の演出範囲が実行されている場合のいずれかにおいて行われるが、未完態様の演出範囲が実行されている場合には、常用エリア137に第1の操作系データ群を記憶しておく必要があるため、常用データ群を常用エリア137に復帰させることができない。但し、この場合であっても、ブリッジ側RAM107においては、それまでスーパーリーチB表示の初期区分データ群が記憶されていたエリアに対して常用データ群を書き込み、さらに退避させておくことができる。
そこで、本パチンコ機10では、常用データ群の復帰に際して、常用エリア137に消去不可なデータ群が記憶されている場合には当該常用データ群をブリッジ側RAM107に退避させておくために、ステップS2319の常用データ群の復帰指示処理では、ワークRAM104に操作未完フラグが格納されているか否かを判定し、操作未完フラグが格納されている場合にはVDP105への復帰コマンドとして退避対応復帰コマンドを送信するとともに、操作未完フラグが格納されていない場合にはVDP105への復帰コマンドとして通常復帰コマンドを送信する。これにより、VDP105では、各復帰コマンドに対応した処理を実行するとともに、書き込み制御部121では、VDP105から受ける情報に基づいて退避用の処理を実行する。これらの処理の具体的な内容については後に説明する。
【0531】
データ転送指示処理において、表示テーブルに常用データ群の復帰指示タイミングが設定されていない場合又は復帰指示タイミングが設定されているが、当該復帰指示タイミングとなっていない場合には、ステップS2318にて否定判定をし、ステップS2320に進む。ステップS2320では、現状記憶されている表示テーブルと遊技回の経過時間の情報とを参照し、大当たりの開始演出用データ群の転送指示タイミングとなっているか否かを判定する。
【0532】
当該転送指示タイミングが設定されていない場合又は当該転送指示タイミングが設定されているが、当該転送指示タイミングとなっていない場合には、そのまま本データ転送指示処理を終了する。表示テーブルに当該転送指示タイミングが設定されているとともに、当該転送指示タイミングとなっている場合には、ステップS2321にて、大当たりの開始演出用データ群の転送指示処理を実行する。当該転送指示処理では、今回の大当たり結果が15R確変大当たり結果、通常大当たり結果又は明示2R確変大当たり結果のいずれであるかを判定する。そして、各大当たり結果に対応した転送コマンドをプログラムROM103のコマンド記憶エリア103aから読み出し、その読み出した転送コマンドをブリッジLSI109の書き込み制御部121に送信する。その後、本データ転送指示処理を終了する。
【0533】
<常用エリア137への上書きがない場合にブリッジLSI109にて実行されるデータ転送に係る処理>
次に、常用エリア137への上書きがない場合にブリッジLSI109にて実行されるデータ転送に係る処理について説明する。図40は、ブリッジLSI109の書き込み制御部121におけるデータ転送設定処理を示すフローチャートである。なお、当該データ転送設定処理は、上記ブリッジ側メイン処理の一部の処理として設定されている。
【0534】
図40に示すように、データ転送設定処理では、先ずステップS2401にて、表示CPU102から所定のデータ群の転送を指示するための転送コマンドを受信しているか否かを判定する。いずれの転送コマンドも受信していない場合にはステップS2402にて、通常時のデータ転送状態か否かを判定する。
【0535】
いずれの転送コマンドも受信していない場合(ステップS2401:NO)であって、通常時のデータ転送状態でもない場合(ステップS2402:NO)には、そのまま本データ転送設定処理を終了する。一方、いずれかの転送コマンドを受信している場合(ステップS2401:YES)には、ステップS2403以降の処理に進む。
【0536】
ステップS2403では、通常時のデータ転送状態に設定するとともに、ステップS2404では、今回受信した転送コマンドから転送指示対象となっているデータ群の種類を特定する。そして、ステップS2405にて、ステップS2404の特定結果に基づいて、転送指示対象のデータ群の転送状態に設定する。
【0537】
その後、ステップS2406では、今回設定した転送指示対象のデータ群をブリッジ側RAM107においていずれのエリアに対して転送可能であるかを確認し、続くステップS2407にて、その転送可能なエリアを、今回設定した転送指示対象のデータ群の転送対象エリアとして設定する。これらステップS2406及びステップS2407の処理について具体的には、書き込み制御部121の制御用ROM124には、転送指示対象のデータ群に対応させてブリッジ側RAM107における書き込み対象のエリアの情報が設定されている。
【0538】
この場合、転送指示対象のデータ群は、現状実行されている演出範囲(すなわち、転送指示対象のデータ群に対応した演出範囲に対して直前に実行される演出範囲)の直前に実行された演出範囲に対応したデータ群が記憶されているブリッジ側RAM107のエリアの少なくとも一部を含むエリアに対して書き込まれるように、上記書き込み対象のエリアの情報が設定されている。ここで、遊技回用の演出や大当たり用の演出に応じて転送対象のデータ群の転送を開始する直前にブリッジ側RAM107に記憶されているデータ群の種類が異なっているため、想定され得る各状況に対応させて書き込み対象のエリアが設定されている。
【0539】
詳細には、予告A用データ群及び予告B用データ群は、遊技回用の演出において最初に書き込まれるデータ群であるため、これらデータ群が書き込み対象となるタイミングでは、基本的にはブリッジ側RAM107に消去していけないデータが記憶されていない。したがって、予告A用データ群及び予告B用データ群は、ブリッジ側RAM107における任意のエリアに書き込まれるように設定されている。
【0540】
但し、後述するようにブリッジ側RAM107には常用データ群が退避されている状況が発生することがあり、この場合には、当該常用データ群が記憶されているエリアを避けるようにして予告A用データ群及び予告B用データ群が書き込まれる。
【0541】
ノーマルリーチ用データ群についての書き込み対象のエリアは、予告A用データ群又は予告B用データ群が記憶されたエリアとは重複しないように設定されたエリアに書き込まれるように設定されている。
【0542】
スーパーリーチA用の初期区分データ群についての書き込み対象のエリアは、予告用エリアの少なくとも一部、より具体的にはその全体を含むように設定され且つノーマルリーチ用エリアとは重複しないように設定されている。また、スーパーリーチA用の中間区分データ群についての書き込み対象のエリアは、ノーマルリーチ用エリアの少なくとも一部、より具体的にはその全体を含むように設定され且つスーパーリーチA初期区分用エリアとは重複しないように設定されている。また、スーパーリーチA用の最終区分データ群についての書き込み対象のエリアは、スーパーリーチA初期区分用エリアの少なくとも一部、より具体的にはその全体を含むように設定され且つスーパーリーチA中間区分用エリアとは重複しないように設定されている。
【0543】
スーパーリーチB用の初期区分データ群についての書き込み対象のエリアは、予告用エリアの少なくとも一部、より具体的にはその全体を含むように設定され且つノーマルリーチ用エリアとは重複しないように設定されている。また、操作系データ群についての書き込み対象のエリアは、ノーマルリーチ用エリアの少なくとも一部、より具体的にはその全体を含むように設定され且つスーパーリーチB初期区分用エリアとは重複しないように設定されている。
【0544】
操作系データ群において第1の操作系データ群と第2の操作系データ群との和のデータ容量は、操作系用エリアの記憶容量を超えている。これに対して、既に説明したとおり、第1の操作系データ群がVDP側RAM108の常用エリア137に転送され、操作系用エリアには当該操作系用エリアの記憶容量よりもデータ容量が小さい第2の操作系データ群のみが書き込まれる。この場合に、第1の操作系データ群は常用エリア137に転送される前段階として、操作系用エリアに一旦書き込まれ、その後に常用エリア137に転送されるとともに、第2の操作系データ群は第1の操作系データ群が操作系用エリアから常用エリア137に転送された後に当該操作系用エリアに書き込まれる。
【0545】
15R確変大当たり結果や通常大当たり結果に対応した開始演出用データ群についての書き込み対象のエリアは、ブリッジ側RAM107において、現状実行されている演出範囲(すなわち、大当たり開始演出の直前に実行される演出範囲)の直前に実行された演出範囲に対応したデータ群が記憶されているエリアの少なくとも一部を含むエリアとして設定されている。また、全ラウンド演出用データ群についての書き込み対象のエリアは、ブリッジ側RAM107において、大当たり開始演出の直前に実行された演出範囲に対応したデータ群が記憶されているエリアの少なくとも一部を含むエリアとして設定されている。
【0546】
全ラウンド演出用データ群のデータ容量は、設定され得る書き込み対象のエリアの記憶容量を超えている。これに対して、既に説明したとおり、全ラウンド演出用データ群の前半部分のデータ群がVDP側RAM108の常用エリア137に転送され、書き込み対象のエリアには当該エリアの記憶容量よりもデータ容量が小さい後半部分のデータ群のみが書き込まれる。この場合に、前半部分のデータ群は常用エリア137に転送される前段階として、書き込み対象のエリアに一旦書き込まれ、その後に常用エリア137に転送されるとともに、後半部分のデータ群は前半部分のデータ群が書き込み対象のエリアから常用エリア137に転送された後に当該書き込み対象のエリアに書き込まれる。
【0547】
また、終了演出用データ群についての書き込み対象のエリアは、開始演出用データ群が記憶されているエリアの少なくとも一部を含むエリアとして設定されている。また、明示2R確変大当たり結果に対応した演出用データ群についての書き込み対象のエリアは、ブリッジ側RAM107において、現状実行されている演出範囲(すなわち、大当たり開始演出の直前に実行される演出範囲)の直前に実行された演出範囲に対応したデータ群が記憶されているエリアの少なくとも一部を含むエリアとして設定されている。
【0548】
データ転送設定処理(図40)においてステップS2403~ステップS2407の処理が実行されることにより、既に説明したデータ転送処理(図20)にて今回の転送指示対象として設定されたデータ群の転送を実行する。この場合、ステップS1003の対応データの読み出し開始処理では、転送指示対象として設定されたデータ群の種類と、設定された書き込み対象のエリアとに対応した転送テーブルを制御用ROM124から読み出して制御用RAM125に記憶させ、その転送テーブルに従ってデータ転送を行う。
【0549】
ステップS2407の処理を実行した後は、ステップS2408に進む。また、ステップS2402にて、通常時のデータ転送状態であると判定した場合にもステップS2408に進む。ステップS2408では、転送指示対象のデータ群の転送が完了しているか否かを判定する。当該判定は、書き込み制御部121の制御用RAM125に今回の転送状態に対応した完了フラグが格納されているか否かを判定することにより行う。当該完了フラグは既に説明したとおり、データ転送処理(図20)のステップS1009にて格納される。
【0550】
転送指示対象のデータ群の転送が完了していない場合には、そのまま本データ転送設定処理を終了する。転送指示対象のデータ群の転送が完了している場合には、ステップS2409にて転送完了処理を実行し、今回の転送状態を解除する。その後、本データ転送設定処理を終了する。
【0551】
<常用エリア137への上書きが行われる場合にブリッジLSI109及びVDP105にて実行されるデータ転送に係る処理>
次に、常用エリア137への上書きが行われる場合にブリッジLSI109及びVDP105にて実行されるデータ転送に係る処理について説明する。
【0552】
ブリッジLSI109の書き込み制御部121では、常用エリア137への上書きがある場合、ステップS2401~ステップS2408の処理を実行する。つまり、常用エリア137への上書きがない場合及び上書きがある場合のいずれであっても、同一のサブルーチンを用いてデータ転送を行う。
【0553】
ここで、上書き指示が行われる場合に書き込み制御部121にて転送対象として設定されるデータ群には、最終的に常用エリア137に上書きされる上書き対象のデータ群(具体的には、第1の操作系データ群又は全ラウンド演出用データ群のうち前半部分のデータ群)と、最終的にブリッジ側RAM107に書き込まれる非上書き対象のデータ群(具体的には、第2の操作系データ群又は全ラウンド演出用データ群のうち後半部分のデータ群)とが含まれる。当該構成において、常用エリア137への書き込みが行われる場合においてデータ転送処理(図20)にて設定される転送テーブル(転送時参照用情報群)には、上書き対象のデータ群を転送するための情報と非上書き対象のデータ群を転送するための情報とが設定されているが、上書き対象のデータ群の方が先に転送対象となるように設定されている。また、当該転送テーブルにおいて、非上書き対象のデータ群の転送開始タイミングは、VDP105において上書き対象のデータ群をブリッジ側RAM107から常用エリア137へ転送するのに十分な期間が確保されるように設定されている。
【0554】
VDP105では、上書き処理を実行することにより、常用エリア137への上書きを行う。当該上書き処理について、図41のフローチャートを参照しながら説明する。なお、当該上書き処理は、上記VDP側メイン処理の一部の処理として設定されている。
【0555】
先ずステップS2501では、表示CPU102から上書きコマンドを受信しているか否かを判定する。上書きコマンドを受信していない場合にはステップS2502にて、上書き状態か否かを判定する。上書き状態でない場合(ステップS2502:NO)には、そのまま本上書き処理を終了する。
【0556】
一方、上書きコマンドを受信している場合(ステップS2501:YES)には、ステップS2503にて、上書き状態に設定する。また、ステップS2503では、今回の上書き指示に対応した上書きテーブルをVDP105の制御用ROM131から制御用RAM132に読み出す。上書きテーブルには、ブリッジ側RAM107からデータを読み出す場合に参照すべきエリアのアドレス情報と、当該アドレス情報を順次参照していく場合の参照順序情報と、各アドレス情報のエリアから読み出すべきデータ種の情報とが設定されている。
【0557】
ここで、本パチンコ機10では、上書き対象となるデータ群は、第1の操作系データ群又は全ラウンド演出用データ群における前半部分のデータ群のいずれかであるが、後者のデータ群については既に説明したとおり、ブリッジ側RAM107に一旦読み出される場合のエリアが遊技回用の演出内容に応じて変動する。これに対して、上記上書きテーブルは、想定され得る各状況に対応させて複数パターン設定されているとともに、表示CPU102は、いずれの遊技回用の演出内容が付随して行われているのかをVDP105にて認識可能な態様で上書きコマンドを送信する。これにより、VDP105では各状況に対応した上書きテーブルを読み出すことができるようになっている。
【0558】
ステップS2503の処理を実行した後は、ステップS2504に進む。また、ステップS2502にて、上書き状態であると判定した場合にもステップS2504に進む。ステップS2504では、ブリッジ側RAM107に読み出し対象のデータが記憶されているか否かを判定する。ここで、読み出し対象のデータとは、いずれかの画像データ群を構成する単位データのことであり、ステップS2504では、上記上書きテーブルにおいて今回の読み出し対象のアドレス情報に対応したブリッジ側RAM107のエリアに読み出し対象の単位データが記憶されているか否かを判定する。
【0559】
なお、VDP105における読み出し対象のデータを特定するための処理構成は上記のものに限定されることはなく任意であり、例えば、ブリッジLSI109の書き込み制御部121において上書き対象のデータ群に含まれる単位データのブリッジ側RAM107への書き込みを完了する度に書き込み制御部121からVDP105に書き込み完了信号が送信され、VDP105では当該書き込み完了信号を受信することでステップS2504にて肯定判定をする構成としてもよい。
【0560】
また、読み出し対象のデータが、単位データである構成に限定されることはなく、一群の画像データ群が読み出し対象のデータとして設定されていてもよい。この場合、VDP105では一群の画像データ群がブリッジ側RAM107に新たに書き込まれるまで、VDP側RAM108へのデータの転送を行うことなく待機することとなる。この点、単位データ毎にブリッジ側RAM107からVDP側RAM108へのデータ転送が行われる構成の方が、上書き対象のデータ群のVDP側RAM108への転送を早期に行う上では好ましい。
【0561】
ブリッジ側RAM107に読み出し対象のデータが記憶されていない場合(ステップS2504:NO)には、そのまま本上書き処理を終了する。ブリッジ側RAM107に読み出し対象のデータが記憶されている場合(ステップS2504:YES)には、ステップS2505に進む。
【0562】
ステップS2505では、ブリッジ側RAM107における読み出し対象の単位データをVDP側RAM108の常用エリア137へ書き込むための書き込み処理を実行する。この場合、上書きテーブルには、各単位データを常用エリア137におけるいずれのアドレスの単位エリアに書き込むのかを、VDP105にて特定するための情報が設定されている。VDP105では単位データを常用エリア137に書き込む場合、その単位データについて予め定められている常用エリア137の単位エリアに対して書き込みを行う。
【0563】
ここで、初期設定に際して常用エリア137に転送される常用データ群の中には、既に説明したとおり、検査用データ群と、初期表示用データ群と、異常報知用データ群と、簡易図柄用データ群と、第1背景用データ群と、通常図柄用データ群と、第2背景用データ群と、が設定されている。これら各データ群のうち異常報知用データ群を除いたデータ群は、上書き対象となるデータ群に対応した演出範囲が実行されている状況及び当該演出範囲の直前の演出範囲が実行されている状況において使用されないデータ群となっている。
【0564】
つまり、スーパーリーチB表示においては、操作系データ群に対応した演出範囲では当該演出専用の画像が表示されるとともに、当該演出範囲に対して直前の演出範囲に相当する初期区分データ群に対応した演出範囲においても当該演出専用の画像が表示される。また、15R確変大当たり結果や通常大当たり結果に対応した各ラウンド演出では当該演出専用の画像が表示されるとともに、当該演出範囲に対して直前の演出範囲に相当する大当たり開始演出においても当該演出専用の画像が表示される。
【0565】
上記構成では、上書き対象となるデータ群に対応した演出範囲が実行されている状況及び当該演出範囲の直前の演出範囲が実行されている状況において、検査用画像、初期表示用画像、簡易図柄の画像、各背景画像及び通常図柄の画像が不必要となる。一方、異常は、遊技回用の演出や大当たり用の演出が実行されている状況において任意のタイミングで発生し得るものであり、それに伴って異常報知は任意のタイミングで実行可能としておく必要がある。したがって、本パチンコ機10では、常用データ群のうち異常報知用データ群は上書き対象のデータ群の書き込みに際して消去されないように上書きテーブルが設定されており、それ以外のデータ群が上書き対象のデータ群の書き込みに際して消去されるように上書きテーブルが設定されている。
【0566】
続くステップS2506では、今回の上書きが完了したか否かを判定する。上書きが完了していない場合には、そのまま本上書き処理を終了する。上書きが完了している場合には、ステップS2507にて、上書き状態を解除した後に、本上書き処理を終了する。
【0567】
<常用エリア137への常用データ群の復帰が行われる場合にブリッジLSI109及びVDP105にて実行されるデータ転送に係る処理>
次に、常用エリア137への常用データ群の復帰が行われる場合にブリッジLSI109及びVDP105にて実行されるデータ転送に係る処理について説明する。
【0568】
図42は、ブリッジLSI109の書き込み制御部121における復帰用のデータ転送設定処理を示すフローチャートである。なお、当該復帰用のデータ転送設定処理は、上記ブリッジ側メイン処理の一部の処理として設定されている。
【0569】
図42に示すように、先ずステップS2601にて、表示CPU102から復帰コマンドを受信しているか否かを判定する。復帰コマンドを受信していない場合にはステップS2602にて、常用データ群の復帰状態か否かを判定する。
【0570】
復帰コマンドを受信していない場合(ステップS2601:NO)であって、常用データ群の復帰状態でもない場合(ステップS2602:NO)には、そのまま本データ転送設定処理を終了する。一方、復帰コマンドを受信している場合(ステップS2601:YES)には、ステップS2603以降の処理に進む。
【0571】
ステップS2603では、常用データ群をブリッジ側RAM107においていずれのエリアに対して転送可能であるかを確認し、続くステップS2604にて、その転送可能なエリアを、常用データ群の転送対象エリアとして設定する。ここで、常用データ群の復帰が行われる状況としては、スーパーリーチB表示において操作系の演出が行われている状況と、15R確変大当たり結果や通常大当たり結果に対応した大当たり用の演出において大当たり終了演出が行われている状況となっている。これら各状況において前者の状況では、スーパーリーチB表示において初期区分データ群が記憶されているエリアの少なくとも一部を含み、且つ操作系データ群が記憶されているエリアと重複しないエリアが、書き込み対象のエリアとして設定されている。一方、後者の状況では、ラウンド演出用データ群が記憶されているエリアの少なくとも一部を含み、且つ終了演出用データ群が記憶されているエリアと重複しないエリアが、書き込み対象のエリアとして設定されている。
【0572】
続くステップS2605では、常用データ群の復帰状態に設定するとともに、検査用データ群の転送状態に設定する。ステップS2605の処理を実行した後は、ステップS2606に進む。また、ステップS2602にて、常用データ群の復帰状態であると判定した場合にも、ステップS2606に進む。
【0573】
以下、ステップS2606~ステップS2617において復帰対象の常用データ群を構成する各データ群の転送状態の設定と解除とが順次行われていく。この場合、ステップS2606~ステップS2607では、常用データ群の初期設定処理(図19)におけるステップS904~ステップS905と同様の処理を実行する。また、ステップS2608では、初期表示用データ群が転送済みか否かを判定し、転送済みでない場合には、そのままステップS2610に進み、転送済みである場合には、ステップS2609にて、初期表示用データ群の転送状態を解除するとともに簡易図柄用データ群の転送状態に設定した後に、ステップS2610に進む。
【0574】
また、ステップS2610~ステップS2611では、常用データ群の初期設定処理(図19)におけるステップS910~ステップS911と同様の処理を実行する。また、ステップS2612~ステップS2613では、常用データ群の初期設定処理(図19)におけるステップS912~ステップS913と同様の処理を実行する。また、ステップS2614~ステップS2615では、常用データ群の初期設定処理(図19)におけるステップS914~ステップS915と同様の処理を実行する。また、ステップS2616では、第2背景用データ群が転送済みか否かを判定し、転送済みでない場合には、そのまま本データ転送設定処理を終了し、転送済みである場合には、ステップS2617にて、第2背景用データ群の転送状態を解除するとともに常用データ群の復帰状態を解除した後に、本データ転送設定処理を終了する。
【0575】
上記のように各転送状態が設定された場合にはその設定されている転送状態に対応したデータ群がデータ転送処理(図20)にてブリッジ側RAM107に転送される。この場合、ステップS2604において設定された転送対象エリアに各データ群が転送される。
【0576】
ここで、既に説明したとおり、常用エリア137の上書きに際しては常用データ群のうち、異常報知用データ群が除外されている。したがって、常用データ群の復帰時には、異常報知用データ群の転送は行われない。これにより、初期設定に際して常用データ群がブリッジ側RAM107に転送される場合に比べ、復帰時に常用データ群がブリッジ側RAM107に転送される場合の方が、転送が完了するまでの時間が短縮されている。
【0577】
図43は、VDP105における復帰処理を示すフローチャートである。なお、当該復帰処理は、上記VDP側メイン処理の一部の処理として設定されている。
【0578】
復帰処理では、先ずステップS2701にて、表示CPU102から復帰コマンドを受信しているか否かを判定する。復帰コマンドを受信していない場合には、ステップS2702にて、常用データ群の復帰状態か否かを判定する。
【0579】
復帰コマンドを受信していない場合(ステップS2701:NO)であって、常用データ群の復帰状態でない場合(ステップS2702:NO)には、そのまま本復帰処理を終了する。一方、復帰コマンドを受信している場合(ステップS2701:YES)には、ステップS2703にて、常用データ群の復帰状態に設定する。また、ステップS2703では、今回の復帰指示に対応した復帰テーブルをVDP105の制御用ROM131から制御用RAM132に読み出す。復帰テーブルには、ブリッジ側RAM107からデータを読み出す場合に参照すべきエリアのアドレス情報と、当該アドレス情報を順次参照していく場合の参照順序情報と、各アドレス情報のエリアから読み出すべきデータ種の情報とが設定されている。
【0580】
続くステップS2704では、今回受信している復帰コマンドが退避対応復帰コマンドであるか否かを判定する。退避対応復帰コマンドである場合には、ステップS2705にて、退避状態に設定する。ここで、退避対応復帰コマンドは、既に説明したとおり、常用データ群の復帰タイミングとなったが、現状の常用エリア137に消去不可なデータ群が記憶されていることにより、常用データ群を常用エリア137に復帰させることなくブリッジ側RAM107に退避させておく必要がある場合に表示CPU102から送信されるコマンドである。したがって、退避状態とは、常用データ群がブリッジ側RAM107に転送されているが、それを常用エリア137に書き込むことなく、ブリッジ側RAM107に退避させている状態のことである。
【0581】
ステップS2705の処理を実行した後はステップS2706に進む。また、ステップS2702にて常用データ群の復帰状態であると判定した場合や、ステップS2704にて退避対応復帰コマンドではなく通常復帰コマンドを受信していると判定した場合にも、ステップS2706に進む。
【0582】
ステップS2706では、退避状態であるか否かを判定する。退避状態である場合には、ステップS2707にて、表示CPU102から退避状態を解除すべき情報に対応したコマンドを受信しているか否かを判定する。具体的には、表示CPU102から変動終了コマンドを受信しているか否かを判定する。当該変動終了コマンドは、表示CPU102において、通常図柄による変動中処理(図36)におけるステップS2011の変動終了処理が実行された場合にVDP105に送信される。
【0583】
変動終了コマンドを受信していない場合には、ステップS2708にて、退避状況信号の送信を開始した後に、本復帰処理を終了する。なお、既に退避状況信号の送信を開始している場合には、その状態を維持する。当該退避状況信号は、ブリッジLSI109の書き込み制御部121に送信される。書き込み制御部121では、退避状況信号をVDP105から受信している状況では、ブリッジ側RAM107に記憶されている常用データ群に対して他のデータ群を上書きしないように規制する。
【0584】
具体的には、書き込み制御部121のデータ転送処理(図40)におけるステップS2406では、VDP105から退避状況信号を受信しているか否かを判定する。そして、退避状況信号を受信している場合には、ブリッジ側RAM107において常用データ群が記憶されているエリアを、転送可能なエリアから除外する。これにより、退避状態において、ブリッジ側RAM107に退避されている常用データ群に対して他のデータ群が上書きされてしまうことが抑えられる。
【0585】
変動終了コマンドを受信している場合(ステップS2707:YES)には、ステップS2709にて退避状態を解除した後に、本復帰処理を終了する。つまり、常用データ群が退避されている状況とは、既に説明したとおり、スーパーリーチB表示において未完態様の演出範囲が実行されている状況であり、当該状況はその遊技回が終了した場合に解除される。したがって、変動終了コマンドを受信している場合には、退避状態が解除されるようになっている。
【0586】
一方、ステップS2706にて、退避状態でないと判定した場合には、ステップS2710にて、ブリッジ側RAM107に読み出し対象のデータが記憶されているか否かを判定する。ここで、読み出し対象のデータとは、いずれかの画像データ群を構成する単位データのことであり、ステップS2710では、上記復帰テーブルにおいて今回の読み出し対象のアドレス情報に対応したブリッジ側RAM107のエリアに読み出し対象の単位データが記憶されているか否かを判定する。
【0587】
なお、VDP105における読み出し対象のデータを特定するための処理構成は上記のものに限定されることはなく任意であり、例えば、ブリッジLSI109の書き込み制御部121において復帰対象のデータ群に含まれる単位データのブリッジ側RAM107への書き込みを完了する度に書き込み制御部121からVDP105に書き込み完了信号が送信され、VDP105では当該書き込み完了信号を受信することでステップS2710にて肯定判定をする構成としてもよい。
【0588】
また、読み出し対象のデータが、単位データである構成に限定されることはなく、一群の画像データ群が読み出し対象のデータとして設定されていてもよい。この場合、VDP105では一群の画像データ群がブリッジ側RAM107に新たに書き込まれるまで、VDP側RAM108へのデータの転送を行うことなく待機することとなる。この点、単位データ毎にブリッジ側RAM107からVDP側RAM108へのデータ転送が行われる構成の方が、復帰対象のデータ群のVDP側RAM108への転送を早期に行う上では好ましい。
【0589】
ブリッジ側RAM107に読み出し対象のデータが記憶されていない場合(ステップS2710:NO)には、そのまま本復帰処理を終了する。ブリッジ側RAM107に読み出し対象のデータが記憶されている場合(ステップS2710:YES)には、ステップS2711に進む。
【0590】
ステップS2711では、ブリッジ側RAM107における読み出し対象の単位データをVDP側RAM108の常用エリア137へ書き込むための書き込み処理を実行する。この場合、復帰テーブルには、各単位データを常用エリア137におけるいずれのアドレスの単位エリアに書き込むのかを、VDP105にて特定するための情報が設定されている。VDP105では単位データを常用エリア137に書き込む場合、その単位データについて予め定められている常用エリア137の単位エリアに対して書き込みを行う。
【0591】
ここで、既に説明したとおり、常用データ群のうち、異常報知用データ群は上書き対象となることはなく、常用エリア137に記憶保持されている。この場合に、復帰テーブルは、常用データ群の復帰に際して、異常報知用データ群が記憶されているエリアに対して、常用データ群を上書きしてしまわないように、書き込み対象のエリアの情報が設定されている。
【0592】
続くステップS2712では、常用データ群の復帰が完了したか否かを判定する。復帰が完了していない場合には、そのまま本復帰処理を終了する。復帰が完了している場合には、ステップS2713にて、常用データ群の復帰状態を解除した後に、本復帰処理を終了する。
【0593】
<遊技回用の演出の進行とともに各種データ群の転送が行われる様子>
次に、遊技回用の演出の進行とともに各種データ群の転送が行われる様子について説明する。図44は、予告B表示及びスーパーリーチB表示が行われるとともに最終的に外れリーチ結果となる遊技回において、演出の進行とともに各種データ群の転送が行われる様子を説明するための説明図である。
【0594】
図44(A)はスーパーリーチB表示が行われる場合の表示テーブルを示し、図44(B)は遊技回の各タイミングにおいて、VDP側RAM108の常用エリア137及びブリッジ側RAM107に記憶されているデータ群を示している。また、図44(a)~(h)は、各タイミングにおいて図柄表示装置31の表示画面Gに表示されている画像を示している。
【0595】
t1のタイミングで、今回の遊技回の開始タイミングとなる。この場合、図44(B)に示すように、常用エリア137には、初期変動表示用データ群、具体的には各背景用データ群と通常図柄用データ群とが記憶されており、当該初期変動表示用データ群に含まれる画像データを適宜使用してVDP105にて描画処理が実行される。これにより、図44(a)に示すように、今回の遊技回における図柄の変動表示が開始される。
【0596】
その後、t2のタイミングにて、図44(A)に示すように予告B用データ群の転送タイミングとなることで、ブリッジ側RAM107への予告B用データ群の転送が開始され、t3のタイミングにて、図44(B)に示すようにブリッジ側RAM107への予告B用データ群の転送が完了する。当該予告B用データ群のデータ容量は、ブリッジ側RAM107の記憶容量よりも小さく設定されており、予告B用データ群はブリッジ側RAM107の一部のエリアに書き込まれる。ちなみに、当該予告B用データ群の転送が行われている状況であっても、図柄表示装置31では全ての図柄列において図柄の変動表示が行われている。
【0597】
その後、t4のタイミングにて、図44(A)に示すように予告B表示の開始タイミングとなる。この場合、ブリッジ側RAM107には既に予告B用データ群が記憶されており、当該予告B用データ群に含まれる画像データを適宜使用するとともに常用エリア137に記憶されている初期変動用データ群に含まれる画像データを適宜使用してVDP105にて描画処理が実行される。これにより、図44(b)に示すように、図柄表示装置31では全ての図柄列において図柄の変動表示が行われている状況において、予告B用のキャラクタが表示される。
【0598】
その後、t5のタイミングにて、図44(A)に示すようにブリッジ側RAM107へのノーマルリーチ用データ群の転送タイミングとなることで、ブリッジ側RAM107へのノーマルリーチ用データ群の転送が開始され、t6のタイミングにて、図44(B)に示すようにブリッジ側RAM107へのノーマルリーチ用データ群の転送が完了する。ノーマルリーチ用データ群のデータ容量は、ブリッジ側RAM107の記憶容量から予告B用データ群のデータ容量を差し引いた容量よりも小さく設定されており、ノーマルリーチ用データ群はブリッジ側RAM107の一部のエリアであって予告B用データ群が記憶されているエリアと重複しないエリアに書き込まれる。ちなみに、当該ノーマルリーチ用データ群の転送が行われている状況であっても、図柄表示装置31では全ての図柄列において図柄の変動表示が行われている状況で予告B用のキャラクタが表示されている。
【0599】
その後、t7のタイミングにて、図44(A)に示すようにノーマルリーチ表示の開始タイミングとなる。この場合、ブリッジ側RAM107には既にノーマルリーチ用データ群が記憶されており、当該ノーマルリーチ用データ群に含まれる画像データを適宜使用するとともに常用エリア137に記憶されている初期変動用データ群に含まれる画像データを適宜使用してVDP105にて描画処理が実行される。これにより、図44(c)に示すように、図柄表示装置31ではリーチ表示が行われる。
【0600】
その後、t8のタイミングにて、図44(A)に示すようにブリッジ側RAM107への初期区分データ群の転送タイミングとなることで、ブリッジ側RAM107への初期区分データ群の転送が開始され、t9のタイミングにて、図44(B)に示すようにブリッジ側RAM107への初期区分データ群の転送が完了する。
【0601】
当該初期区分データ群のデータ容量は、ブリッジ側RAM107の記憶容量からノーマルリーチ用データ群のデータ容量を差し引いた容量よりも小さく設定されており、初期区分データ群はブリッジ側RAM107の一部のエリアであってノーマルリーチ用データ群が記憶されているエリアと重複しないエリアに書き込まれる。また、この場合に初期区分データ群が書き込まれるエリアは、それまで予告B用データ群が記憶されていたエリアを含んでいるため、予告B用データ群は消去される。
【0602】
ここで、図44(B)では、便宜上、予告B用データ群が記憶されているエリアと初期区分データ群が記憶されているエリアとが同一であるかのように示されているが、実際には書き込み対象のデータ群のデータ容量に応じて書き込まれる側のエリアの大きさは変動している。これは他のデータ群についても同様である。つまり、ブリッジ側RAM107には同時に複数のデータ群が記憶されることとなるが、それら各データ群が記憶されるエリアの大きさは、記憶されるデータ群の種類に応じて変動することとなる。
【0603】
ちなみに、上記初期区分データ群の転送が行われている状況であっても、図柄表示装置31ではノーマルリーチ表示が行われている。
【0604】
その後、t10のタイミングで、図44(A)に示すようにスーパーリーチB表示の開始タイミングとなる。この場合、ブリッジ側RAM107には既に初期区分データ群が記憶されており、当該初期区分データ群に含まれる画像データを適宜使用してVDP105にて描画処理が実行される。これにより、図44(d)に示すように、図柄表示装置31ではスーパーリーチB表示における初期区分の演出範囲の画像が表示される。
【0605】
その後、t11のタイミングにて、図44(A)に示すように常用エリア137及びブリッジ側RAM107への操作系データ群の転送タイミングとなることで、これらRAM137,107への操作系データ群の転送が開始される。この場合、先ず第1の操作系データ群のブリッジ側RAM107への転送が開始され、t12のタイミングにて、ブリッジ側RAM107への第1の操作系データ群の転送が完了する。
【0606】
当該第1の操作系データ群のデータ容量は、ブリッジ側RAM107の記憶容量から初期区分データ群のデータ容量を差し引いた容量よりも小さく設定されており、第1の操作系データ群はブリッジ側RAM107の一部のエリアであって初期区分データ群が記憶されているエリアと重複しないエリアに書き込まれる。また、第1の操作系データ群が書き込まれるエリアは、それまでノーマルリーチ用データ群が記憶されていたエリアを含んでいるため、ノーマルリーチ用データ群は消去される。
【0607】
その後、t13のタイミングにて、図44(B)に示すように第1の操作系データ群のブリッジ側RAM107から常用エリア137への転送が開始され、t14のタイミングにて、常用エリア137への第1の操作系データ群の転送が完了する。当該第1の操作系データ群のデータ容量は、常用エリア137の記憶容量から異常報知用データ群のデータ容量を差し引いた容量よりも小さく設定されており、第1の操作系データ群は常用エリア137の一部のエリアであって異常報知用データ群が記憶されているエリアと重複しないエリアに書き込まれる。なお、図44(B)では、便宜上、常用エリア137には第1の操作系データ群のみが常用エリア137に記憶されているかのように示されているが、実際には常用エリア137には上記のとおり第1の操作系データ群と異常報知用データ群とが記憶されている。
【0608】
また、t14のタイミングでは、図44(B)に示すように第2の操作系データ群のブリッジ側RAM107への転送が開始され、t15のタイミングにて、ブリッジ側RAM107への第2の操作系データ群の転送が完了する。
【0609】
当該第2の操作系データ群のデータ容量は、ブリッジ側RAM107の記憶容量から初期区分データ群のデータ容量を差し引いた容量よりも小さく設定されており、第2の操作系データ群はブリッジ側RAM107の一部のエリアであって初期区分データ群が記憶されているエリアと重複しないエリアに書き込まれる。また、この場合に第2の操作系データ群が書き込まれるエリアは、それまで第1の操作系データ群が記憶されていたエリアを含んでいるため、第1の操作系データ群は消去される。
【0610】
第2の操作系データ群のブリッジ側RAM107への転送が完了することで、操作系データ群のキャラクタROM106から読み出し用RAMへの転送が完了する。ちなみに、上記操作系データ群の転送が行われている状況であっても、図柄表示装置31ではスーパーリーチB表示における初期区分の演出範囲が実行されている。
【0611】
その後、t16のタイミングで、図44(A)に示すように操作演出の開始タイミングとなる。当該操作演出に対応した期間(操作対応演出期間)は、上記初期区分の演出範囲の画像が継続して表示されるとともに、演出用操作装置58が操作される度にそれに対応した画像が図柄表示装置31にて表示される期間である。この場合、常用エリア137には既に第1の操作系データ群が記憶されているとともに、ブリッジ側RAM107には依然として初期区分データ群が記憶されている。演出用操作装置58が操作された場合には、初期区分データ群に含まれる画像データ及び第1の操作系データ群に含まれる画像データを適宜使用してVDP105にて描画処理が実行される。これにより、図44(e)に示すように、図柄表示装置31ではスーパーリーチB表示における初期区分の演出範囲の画像が表示されている状況において、演出用操作装置58の操作に対応したキャラクタが表示される。
【0612】
その後、t17のタイミングで操作対応演出期間が経過する。この場合、図44(A)に示すように、操作対応演出期間において演出用操作装置58が予め定められた態様、具体的には演出用操作装置58が基準回数以上操作されていた場合には、その後に完了態様の演出範囲が進行し、予め定められた態様で操作されていない場合には、その後に未完態様の演出範囲が進行する。
【0613】
このように演出範囲が複数のパターンに分岐する場合であっても、t17のタイミングにおいては、図44(B)に示すように、未完態様の演出範囲に対応した画像データは第1の操作系データ群として常用エリア137に記憶されているとともに、完了態様の演出範囲に対応した画像データは第2の操作系データ群としてブリッジ側RAM107に記憶されている。したがって、いずれの演出範囲にも対応可能となっている。
【0614】
完了態様の演出範囲が実行される場合には、第2の操作系データ群に含まれる画像データを適宜使用してVDP105にて描画処理が実行される。これにより、図44(f)に示すように、図柄表示装置31では完了態様に応じたキャラクタが表示される。一方、未完態様の演出範囲が実行される場合には、第1の操作系データ群に含まれる画像データを適宜使用してVDP105にて描画処理が実行される。これにより、図44(g)に示すように、図柄表示装置31では未完態様に対応したキャラクタが表示される。
【0615】
その後、t18のタイミングにて、図44(A)に示すように常用データ群の復帰タイミングとなる。この場合に、完了態様の演出範囲が実行されている状況及び未完態様の演出範囲が実行されている状況のいずれであっても、ブリッジ側RAM107への常用データ群の転送が開始される。そして、t19のタイミングにて、ブリッジ側RAM107への常用データ群の転送が完了する。
【0616】
当該常用データ群のデータ容量は、ブリッジ側RAM107の記憶容量から第2の操作系データ群のデータ容量を差し引いた容量よりも小さく設定されており、常用データ群はブリッジ側RAM107の一部のエリアであって第2の操作系データ群が記憶されているエリアと重複しないエリアに書き込まれる。また、常用データ群が書き込まれるエリアは、それまで初期区分データ群が記憶されていたエリアを含んでいるため、初期区分データ群は消去される。
【0617】
上記のように常用データ群のブリッジ側RAM107への転送が完了したタイミングにおいて、完了態様の演出範囲が実行されている状況では、即座に常用データ群のブリッジ側RAM107から常用エリア137への転送が開始され、t20のタイミングにて、常用データ群の常用エリア137への転送が完了する。この場合に、常用エリア137には、既に異常報知用データ群が記憶されているとともに、復帰対象の常用データ群には異常報知用データ群が含まれていない。したがって、ブリッジ側RAM107から常用エリア137への常用データ群の転送に際しては、当該常用データ群は、常用エリア137において異常報知用データ群が記憶されているエリアに対して重複しないエリアに書き込まれる。
【0618】
一方、未完態様の演出範囲が実行されている状況では、ブリッジ側RAM107への常用データ群の転送が完了したとしても、当該常用データ群の常用エリア137への転送は開始されず、当該常用データ群はブリッジ側RAM107に退避された状態となる。
【0619】
その後、t21のタイミングでは、図44(A)に示すように変動終了タイミングとなる。この場合、常用データ群の初期区分データ群に含まれる画像データを適宜使用してVDP105にて描画処理が実行される。これにより、図44(h)に示すように、図柄表示装置31では今回の遊技結果に対応した停止結果が表示される。ちなみに、当該停止結果の表示に際しては、常用データ群が常用エリア137に復帰している場合には、常用エリア137に記憶されている常用データ群が参照され、常用データ群がブリッジ側RAM107に退避されている場合には、ブリッジ側RAM107に記憶されている常用データ群が参照される。
【0620】
また、今回の遊技回において未完態様の演出範囲が実行されていた場合には、図柄の変動表示が終了したt21のタイミングで、常用データ群のブリッジ側RAM107から常用エリア137への転送が開始され、t22のタイミングにて、常用データ群の常用エリア137への転送が完了する。なお、常用データ群の常用エリア137への転送が完了するまでは、ブリッジ側RAM107からの常用データ群の消去が規制される。
【0621】
<表示CPU102の大当たり制御処理>
次に、ステップS1402の大当たり制御処理について説明する。
【0622】
大当たり制御処理には、15R確変大当たり結果となる遊技回が終了してから当該大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了するまで大当たり用の演出を制御するための演出制御処理と、通常大当たり結果となる遊技回が終了してから当該大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了するまで大当たり用の演出を制御するための演出制御処理と、明示2R確変大当たり結果となる遊技回が終了してから当該大当たり結果に対応した開閉実行モードが終了するまで大当たり用の演出を制御するための演出制御処理と、が設定されている。但し、15R確変大当たり用の演出制御処理と通常大当たり用の演出制御処理とは処理構成が同一となっている。以下、15R確変大当たり用の演出制御処理及び明示2R確変大当たり用の演出制御処理をそれぞれ説明する。
【0623】
図45は、15R確変大当たり用の演出制御処理を示すフローチャートである。
【0624】
先ずステップS2801では、大当たり開始演出後であるか否かを判定する。当該判定は、ワークRAM104の各種フラグ格納エリア104dに開始演出後フラグが格納されているか否かを判定することにより行われる。開始演出後フラグは、大当たり開始演出の終了タイミングとなった場合に格納され、今回の大当たり用の演出を終了する場合に消去される。
【0625】
大当たり開始演出後でない場合には、ステップS2802にて、大当たり開始演出中か否かを判定する。大当たり開始演出中でない場合には、ステップS2803にて、主制御装置60から送信され音声ランプ制御装置90にて中継されたオープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。
【0626】
オープニングコマンドを受信していない場合には、そのまま本演出制御処理を終了する。オープニングコマンドを受信している場合には、ステップS2804にて、大当たり開始演出分の期間を特定し、その特定した期間の情報をワークRAM104の計測用カウンタにセットする。なお、大当たり開始演出分の期間の情報は、プログラムROM103に予め記憶されている。また、当該計測用カウンタは、遊技回の経過時間を計測する場合にも用いられるものであり、カウンタの更新の仕方は既に説明したとおりである。
【0627】
続くステップS2805では、ワークRAM104の表示テーブル記憶エリア104bに現状記憶されている表示テーブルを参照することで今回の描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。これにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、大当たり開始演出の画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0628】
続くステップS2806では、全ラウンド演出用データ群の転送指示処理を実行する。当該転送指示処理では、プログラムROM103のコマンド記憶エリア103aから全ラウンド演出用データ群の転送コマンドを読み出し、その読み出したコマンドをブリッジLSI109の書き込み制御部121に送信する。
【0629】
ここで、既に説明したとおり、全ラウンド演出用データ群をキャラクタROM106から読み出し用のRAMに転送する場合には、当該全ラウンド演出用データ群の一部は常用エリア137に上書きされる。したがって、続くステップS2807では、常用データ群の上書き指示処理を実行する。常用データ群の上書き指示処理では、プログラムROM103のコマンド記憶エリア103aから常用データ群の上書きコマンドを読み出し、その読み出したコマンドをVDP105に送信する。その後、本演出制御処理を終了する。
【0630】
ブリッジLSI109では、全ラウンド演出用データ群の転送コマンドを受信することで、既に説明したデータ転送設定処理(図40)及びデータ転送処理(図20)を実行し、全ラウンド演出用のデータ群をブリッジ側RAM107に転送する。また、VDP105では、上書きコマンドを受信することで、既に説明した上書き処理(図41)を実行し、全ラウンド演出用のデータ群のうち、前半部分のデータ群を常用エリア137に上書きする。この上書きに際しては、既に説明したとおり、常用データ群のうち異常報知用データ群を除いたデータ群が記憶されているエリアに対して上書きを行う。
【0631】
大当たり開始演出中である場合(ステップS2802:YES)には、ステップS2808にて描画リストの設定タイミングであるか否かを判定する。設定タイミングでない場合にはそのまま本演出制御処理を終了し、設定タイミングである場合にはステップS2809にて今回の描画リスト情報を出力した後に本演出制御処理を終了する。
【0632】
これらステップS2808及びステップS2809では、ワークRAM104の計測用カウンタにおいて計測されている大当たり開始演出の経過時間と、表示テーブル記憶エリア104bに現状記憶されている表示テーブルとを参照することで、描画リストの設定タイミングか否かを判定するとともに、描画リスト情報の種類を特定する。また、ステップS2809にて描画リスト情報が出力されることにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、大当たり開始演出を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0633】
大当たり開始演出後である場合(ステップS2801:YES)には、ステップS2810にて、開始演出後処理を実行した後に、本演出制御処理を終了する。開始演出後処理について、図46のフローチャートを参照しながら説明する。
【0634】
先ずステップS2901では、大入賞口22aが開放中であるか否かを判定する。具体的には、ワークRAM104の各種フラグ格納エリア104dに開放中フラグが格納されているか否かを判定する。当該開放中フラグは、主制御装置60から送信され音声ランプ制御装置90にて中継された開放コマンドを受信した場合に格納され、閉鎖コマンドを受信した場合に消去される。
【0635】
開放中でない場合には、ステップS2902にて、開放コマンドを受信しているか否かを判定する。開放コマンドを受信している場合には、ステップS2903にて、1ラウンド分の期間を特定し、その特定した期間の情報をワークRAM104の計測用カウンタにセットする。なお、1ラウンド分の期間の情報は、プログラムROM103に予め記憶されている。
【0636】
続くステップS2904では、ワークRAM104の各種カウンタエリア104cに設けられたラウンド用カウンタの情報をカウンタ値が1加算されるように更新する。続くステップS2905では、ラウンド用カウンタを参照する。
【0637】
その後、ステップS2906にて、ラウンド用カウンタにおいて計測されているラウンド数と、表示テーブル記憶エリア104bに現状記憶されている表示テーブルとを参照することで、今回の開始に係るラウンドの開始に対応した描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をVDP105に出力する。その後、本開始演出後処理を終了する。VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、今回のラウンドに対応した画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0638】
大入賞口22aが開放中である場合(ステップS2901:YES)には、ステップS2907にて閉鎖コマンドを受信しているか否かを判定する。閉鎖コマンドを受信していない場合には、ステップS2908にて描画リストの設定タイミングであるか否かを判定する。設定タイミングでない場合にはそのまま本開始演出後処理を終了し、設定タイミングである場合にはステップS2909にて今回の描画リスト情報を出力した後に本開始演出後処理を終了する。
【0639】
これらステップS2908及びステップS2909では、ワークRAM104の計測用カウンタにおいて計測されているラウンド演出の経過時間と、表示テーブル記憶エリア104bに現状記憶されている表示テーブルとを参照することで、描画リストの設定タイミングか否かを判定するとともに、描画リスト情報の種類を特定する。また、ステップS2909にて描画リスト情報が出力されることにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、ラウンド演出を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0640】
閉鎖コマンドを受信している場合(ステップS2907:YES)には、ステップS2910にて、ラウンド用カウンタのカウンタ値が復帰対象ラウンドに対応したカウンタ値であるか否かを判定する。具体的には、13ラウンドに対応したカウンタ値であるか否かを判定する。
【0641】
復帰対象ラウンドに対応したカウンタ値である場合には、ステップS2911にて、常用データ群の復帰指示処理を実行する。当該復帰指示処理では、プログラムROM103のコマンド記憶エリア103aからブリッジLSI用の復帰コマンドを読み出してその読み出した復帰コマンドをブリッジLSI109の書き込み制御部121に送信するとともに、コマンド記憶エリア103aからVDP用の復帰コマンドを読み出してその読み出した復帰コマンドをVDP105に送信する。
【0642】
ここで、スーパーリーチB表示が行われている状況において第1の操作系データ群が常用エリア137に上書きされる場合には、常用データ群の復帰指示タイミングにおいて第1の操作系データ群が未だ使用中のデータ群である状況が発生することがあり、この場合にはVDP105への復帰コマンドとして退避対応復帰コマンドを送信することで、第1の操作系データ群を一旦使用する必要がなくなる状況となるまで常用データ群をブリッジ側RAM107に退避させておくようになっている。これに対して、大当たり用の演出が行われている状況において全ラウンド演出用データ群の一部が常用エリア137に上書きされる場合には、全ラウンド演出用データ群の前半部分のデータ群が常用エリア137に上書きされる。また、常用データ群の復帰指示タイミングは、全ラウンド演出のうち、前半部分のラウンドが完了した後として設定されている。つまり、ステップS2911の復帰指示処理が実行されるタイミングでは、常用エリア137に対して常用データ群を復帰させても問題がないタイミングとなっている。したがって、ステップS2911では、常に通常復帰コマンドをVDP105に送信する。
【0643】
ブリッジLSI109では、復帰コマンドを受信することで、既に説明した復帰用のデータ転送設定処理(図42)を実行し、常用データ群をブリッジ側RAM107に転送する。また、VDP105では、通常復帰コマンドを受信することで、既に説明した復帰処理(図43)を実行し、常用データ群を常用エリア137に復帰させる。この復帰に際しては、既に説明したとおり、常用エリア137において既に異常報知用データ群が記憶されているエリア以外のエリアに対して今回の常用データ群の書き込みを行う。
【0644】
ステップS2911の処理を実行した後はステップS2912に進む。また、ステップS2910にて否定判定をした場合にもステップS2912に進む。ステップS2912では、ラウンド用カウンタのカウンタ値が最終ラウンドに対応したカウンタ値であるか否かを判定する。具体的には15ラウンドに対応したカウンタ値であるか否かを判定する。
【0645】
最終ラウンドに対応したカウンタ値でない場合には、そのまま本開始演出後処理を終了する。最終ラウンドに対応したカウンタ値である場合には、ステップS2913にて、終了演出分の期間を特定し、その特定した期間の情報をワークRAM104の計測用カウンタにセットする。なお、終了演出分の期間の情報は、プログラムROM103に予め記憶されている。
【0646】
続くステップS2914では、ワークRAM104の表示テーブル記憶エリア104bに現状記憶されている表示テーブルを参照することで今回の描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本開始演出後処理を終了する。VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、大当たり終了演出の画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0647】
また、ステップS2902において、開放コマンドを受信していないと判定した場合には、ステップS2915に進む。ステップS2915では、主制御装置60から送信され音声ランプ制御装置90にて中継されたエンディングコマンドを受信しているか否かを判定する。
【0648】
エンディングコマンドを受信していない場合には、ステップS2916にて、大当たり終了演出が実行されている状況において描画リストの設定タイミングであるか否かを判定する。設定タイミングでない場合にはそのまま本開始演出後処理を終了し、設定タイミングである場合にはステップS2917にて今回の描画リスト情報を出力した後に本開始演出後処理を終了する。
【0649】
これらステップS2916及びステップS2917では、ワークRAM104の計測用カウンタにおいて計測されている大当たり終了演出の経過時間と、表示テーブル記憶エリア104bに現状記憶されている表示テーブルとを参照することで、描画リストの設定タイミングか否かを判定するとともに、描画リスト情報の種類を特定する。また、ステップS2917にて描画リスト情報が出力されることにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、大当たり終了演出を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0650】
一方、エンディングコマンドを受信している場合(ステップS2915:YES)には、ステップS2918に進む。ステップS2918では、現状の待機画像の内容を把握する。具体的には、ワークRAM104の背景用カウンタのカウンタ値を参照することで、現状設定されている背景画像の種類を把握する。続くステップS2919では、ステップS2918にて把握した背景画像を用いて表示されることとなる待機画像に対応した描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本開始演出後処理を終了する。
【0651】
VDP105では、ステップS2919にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、今回の待機画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。ちなみに、大当たり用の演出では、図柄の変動表示に際して使用される背景画像は表示されていない。
【0652】
次に、明示2R確変大当たり用の演出制御処理を説明する。図47は、明示2R確変大当たり用の演出制御処理を示すフローチャートである。
【0653】
先ずステップS3001では、明示2R確変大当たり用の演出中か否かを判定する。当該判定は、ワークRAM104の各種フラグ格納エリア104dに演出中フラグが格納されているか否かを判定することにより行われる。演出中フラグは、明示2R確変大当たり用の演出が開始される場合に格納され、当該演出を終了する場合に消去される。
【0654】
明示2R確変大当たり用の演出中でない場合には、ステップS3002にて、主制御装置60から送信され音声ランプ制御装置90にて中継されたオープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。オープニングコマンドを受信していない場合には、そのまま本演出制御処理を終了する。オープニングコマンドを受信している場合には、ステップS3003にて、明示2R大当たり用の演出について一連の演出分の期間を特定し、その特定した期間の情報をワークRAM104の計測用カウンタにセットする。なお、当該期間の情報は、プログラムROM103に予め記憶されている。また、当該計測用カウンタは、遊技回の経過時間を計測する場合にも用いられるものであり、カウンタの更新の仕方は既に説明したとおりである。
【0655】
続くステップS3004では、ワークRAM104の表示テーブル記憶エリア104bに現状記憶されている表示テーブルを参照することで今回の描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本演出制御処理を終了する。VDP105では、ステップS3004にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、明示2R確変大当たり用の演出の画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0656】
明示2R確変大当たり用の演出中である場合(ステップS3001:YES)には、ステップS3005にて、主制御装置60から送信され音声ランプ制御装置90にて中継されたエンディングコマンドを受信しているか否かを判定する。エンディングコマンドを受信していない場合には、ステップS3006に進む。
【0657】
ステップS3006では、描画リストの設定タイミングであるか否かを判定する。設定タイミングでない場合にはそのまま本演出制御処理を終了する。設定タイミングである場合にはステップS3007にて今回の描画リスト情報を出力した後に本演出制御処理を終了する。
【0658】
これらステップS3006及びステップS3007では、ワークRAM104の計測用カウンタにおいて計測されている明示2R確変大当たり用の演出の経過時間と、表示テーブル記憶エリア104bに現状記憶されている表示テーブルとを参照することで、描画リストの設定タイミングか否かを判定するとともに、描画リスト情報の種類を特定する。また、ステップS3007にて描画リスト情報が出力されることにより、VDP105では、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、明示2R確変大当たり用の演出を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0659】
一方、エンディングコマンドを受信している場合(ステップS3005:YES)には、ステップS3008及びステップS3009の処理を実行した後に、本演出制御処理を終了する。これらステップS3008及びステップS3009の処理は、ステップS2918及びステップS2919の処理と同様であり、かかる処理が実行されることにより、図柄表示装置31の表示画面Gでは待機画像が表示される。
【0660】
以上のとおり、15R確変大当たり用の演出制御処理(図45)では、当該大当たり用の演出に際してVDP105にて使用される画像データ群の一部を常用エリア137に上書きするとともに、当該大当たり用の演出が終了するまでに常用データ群を常用エリア137に復帰させる構成であるのに対して、明示2R確変大当たり用の演出制御処理(図47)では、上記のような上書きや復帰が行われない。
【0661】
15R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードでは、各ラウンドの継続期間が可変入賞装置22への入賞頻度に応じて変動するため、各ラウンドに対応した演出の開始タイミングが任意のタイミングとなる。そうすると、各ラウンド用の演出を表示する上でVDP105にて使用される画像データ群は、既に説明したように、全ラウンド演出用データ群としてまとめてキャラクタROM106から読み出し用のRAMに転送しておくことが好ましい。但し、そのデータ容量は比較的大きなものとなるため、全ラウンド演出用データ群の一部のデータ群を常用エリア137に上書きすることで、読み出し用のRAMの記憶容量を抑えながら、各ラウンド用の演出の表示を良好に行うことができる。
【0662】
これに対して、明示2R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードでは、15R確変大当たり結果に対応した開閉実行モードに比べ、総ラウンド数が少なく設定されているとともに各ラウンドの継続期間は確実に短くなる。したがって、明示2R確変大当たり用データ群のデータ容量は比較的小さくなり、常用エリア137を使用する必要が生じない。よって、常用エリア137の上書きや常用データ群の復帰を行う必要がない。
【0663】
<表示CPU102の異常報知制御処理>
次に、ステップS1403の異常報知制御処理について、図48のフローチャートを参照しながら説明する。
【0664】
先ずステップS3101では、異常報知中であるか否かを判定する。当該判定は、ワークRAM104の各種フラグ格納エリア104dに異常報知中フラグが格納されている否かを判定することにより行われる。異常報知中フラグは、主制御装置60から送信され音声ランプ制御装置90にて中継された異常特定コマンドを受信した場合に格納され、異常解除コマンドを受信した場合に消去される。
【0665】
異常報知中でない場合には、ステップS3102にて、異常特定コマンドを受信しているか否かを判定する。受信していない場合には、そのまま本異常報知制御処理を終了する。受信している場合には、ステップS3103にて、異常報知中フラグを格納して、異常報知状態に設定する。続くステップS3104では、異常報知用の描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本異常報知制御処理を終了する。
【0666】
VDP105では、ステップS3104にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、異常報知用の画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。当該画像では、異常となった具体的な内容が示される。
【0667】
ここで、VDP105にて異常報知用の画像を表示するために参照される異常報知用データ群は、電源の立ち上げ時に、常用データ群としてキャラクタROM106からVDP側RAM108の常用エリア137に転送され、電源投入中はその状態が維持される。異常報知用データ群が常用エリア137に常駐されていない構成を想定すると、異常報知の実行タイミングとなる度にキャラクタROM106から異常報知用データ群に含まれる画像データを読み出す必要が生じ、キャラクタROM106にNAND型フラッシュメモリが用いられている構成においてはその転送速度が遅いことに起因して、異常の発生タイミングに対して異常報知の開始タイミングが遅くなってしまうことが懸念される。これに対して、上記のように異常報知用データ群が常用エリア137に常駐されていることにより、異常が発生したら即座に異常報知を開始することができる。
【0668】
また、遊技回用の演出としてスーパーリーチB表示が行われる場合や、大当たり用の演出として15R確変大当たり結果又は通常大当たり結果に対応した演出が行われる場合には、演出用のデータ群の一部が常用エリア137に上書きされることとなる構成において、この上書きに際して異常報知用データ群は消去の対象から除外されている。遊技回用の演出が行われている状況や大当たり用の演出が行われている状況であっても異常が発生することは考えられ、かかる事情において上記のように上書きに際しての消去対象から異常報知用データ群が除外されていることにより、遊技回用の演出が行われている状況や大当たり用の演出が行われている状況において異常が発生したとしても、即座に異常報知を開始することができる。
【0669】
ちなみに、異常報知中フラグが格納されている状況であっても、表示CPU102は異常報知制御処理以外の各サブルーチンの処理(遊技回制御処理、大当たり制御処理及び待機画像制御処理)に移行することとなるが、当該異常報知中フラグが格納されている状況では、それら他のサブルーチンの処理において描画リスト情報の出力を行わないように構成されている。具体的には、各フローチャートにおいて図示はされていないが、描画リスト情報の出力が行われる各処理の手前で、異常報知中フラグが格納されているか否かを判定し、異常報知中フラグが格納されている場合には、描画リスト情報の出力が行われないように規制される。但し、当該出力処理以外の処理は実行されるため、遊技回の経過時間や大当たり演出の経過時間に対応したデータ群の転送等は異常報知中であっても行われている。
【0670】
異常報知中である場合(ステップS3101:YES)には、ステップS3105にて、異常解除コマンドを受信しているか否かを判定する。異常解除コマンドを受信していない場合には、ステップS3106にて、描画リストの設定タイミングか否かを判定する。描画リストの設定タイミングでない場合には、そのまま本異常報知制御処理を終了する。設定タイミングである場合にはステップS3107にて、今回の描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本異常報知制御処理を終了する。
【0671】
VDP105では、ステップS3107にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、異常報知を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。この場合、異常となった具体的な内容を示す文字などが点滅するように、図柄表示装置31が制御される。なお、ステップS3106~ステップS3107の処理を実行しないようにして、異常報知に際しては同一の画像が表示され続ける構成としてもよい。
【0672】
一方、異常解除コマンドを受信している場合(ステップS3105:YES)には、ステップS3108にて、異常報知中フラグを消去することで、異常報知状態を解除する。その後、本異常報知制御処理を終了する。
【0673】
異常報知状態が解除されることで、表示CPU102における異常報知制御処理以外の各サブルーチンの処理(遊技回制御処理、大当たり制御処理及び待機画像制御処理)において、描画リスト情報の出力が行われないように規制されている状態が解除される。これにより、上記各サブルーチンのいずれかの処理にて最初に描画リスト情報が出力されることで、図柄表示装置31の表示画面Gの画像は異常報知用の画像からその出力された描画リスト情報に対応した画像に切り換わる。この場合に、遊技回用の演出や大当たり用の演出が再開されることもあるが、既に説明したとおり、異常報知中であっても表示テーブルに基づくデータ群の転送は行われるため、当該演出の再開に際して必要なデータ群はキャラクタROM106から読み出し用のRAMに読み出されている。
【0674】
なお、異常報知対象の異常の種類が複数種類設定されている構成としてもよい。この場合、主制御装置60は異常特定コマンドに異常の種類の情報を含めるようにし、表示CPU102では異常特定コマンドを受信した場合に異常の種類を特定してその特定結果に対応した画像を表示するようにするとよい。
【0675】
<表示CPU102の待機画像制御処理>
次に、ステップS1404の待機画像制御処理について、図49のフローチャートを参照しながら説明する。
【0676】
先ずステップS3201では、遊技回用の演出中か否かを判定する。遊技回用の演出中である場合には、そのまま本待機画像制御処理を終了し、遊技回用の演出中でない場合には、ステップS3202に進む。ステップS3202では、大当たり演出中か否かを判定する。大当たり演出中である場合には、そのまま本待機画像制御処理を終了し、大当たり演出中である場合には、ステップS3203に進む。
【0677】
ステップS3203では、常用データ群の転送が完了しているか否かを判定する。常用データ群の転送が完了していない場合には、ステップS3204にて、通常図柄用データ群の転送が完了しているか否かを判定する。通常図柄用データ群の転送が完了していない場合には、そのまま本待機画像制御処理を終了する。通常図柄用データ群の転送が完了している場合には、ステップS3205にて、待機画像の更新タイミングか否かを判定する。この更新タイミングは例えば20msecに1回といったように、表示CPU102における繰り返し周期の所定回数分の期間として設定されている。
【0678】
更新タイミングでない場合には、そのまま本待機画像制御処理を終了する。更新タイミングである場合には、ステップS3206にて、今回の待機画像の更新に対応した描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本待機画像制御処理を終了する。VDP105では、ステップS3206にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、更新先の待機画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0679】
ここで、常用データ群の転送が完了していない状況において通常図柄用データ群の転送が完了している状況とは、電源立ち上げ時において第1背景用データ群及び通常図柄用データ群の常用エリア137への転送は完了しているが、第2背景用データ群の常用エリア137への転送が完了していない状況である。つまり、電源立ち上げ時において全表示モードに対応したデータ群の転送は完了していないが、基準表示モードに対応したデータ群の転送は完了している状況である。このような状況において待機画像の表示を開始することで、全表示モードに対応したデータ群の転送が完了するまで待機画像の表示を開始することなく待機する構成に比べ、待機画像の表示が電源立ち上げ後において早期に開始されるようにすることができる。
【0680】
一方、常用データ群の転送が完了している場合(ステップS3203:YES)には、ステップS3207に進む。ステップS3207では、音声ランプ制御装置90から操作発生コマンドを受信しているか否かを判定する。操作発生コマンドを受信している場合には、ステップS3208にて、背景用カウンタの更新処理を実行する。既に説明したとおり、表示モードには第1背景画像が表示される第1表示モードと、第2背景画像が表示される第2表示モードとの2種類が設定されている。したがって、ステップS3208では、第1表示モードに対応したカウンタ値である場合には第2表示モードに対応したカウンタ値に更新し、第2表示モードに対応したカウンタ値である場合には第1表示モードに対応したカウンタ値に更新する。
【0681】
続くステップS3209では、背景用カウンタが第1表示モードに対応したカウンタ値であるか否かを判定し、第1表示モードに対応したカウンタ値である場合には、ステップS3210に進む。ステップS3210では、第1背景画像と各図柄列における現状の停止図柄とに対応した描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本演出制御処理を終了する。VDP105では、ステップS3210にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、第1背景画像を用いた待機画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0682】
背景用カウンタが第1表示モードに対応したカウンタ値でない場合(ステップS3209:NO)には、ステップS3211に進む。ステップS3211では、第2背景画像と各図柄列における現状の停止図柄とに対応した描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本演出制御処理を終了する。VDP105では、ステップS3211にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、第2背景画像を用いた待機画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0683】
ここで、VDP105にて背景画像を表示するために参照される第1背景用データ群及び第2背景用データ群は、電源の立ち上げ時に、常用データ群としてキャラクタROM106からVDP側RAM108の常用エリア137に転送され、電源投入中において遊技回用の演出や大当たり用の演出が行われていない状況ではその状態が維持される。これら背景用データ群が常用エリア137に記憶されていない構成を想定すると、表示モードの切り換えタイミングとなる度にキャラクタROM106から画像データを読み出す必要が生じ、キャラクタROM106にNAND型フラッシュメモリが用いられている構成においてはその転送速度が遅いことに起因して、演出用操作装置58の操作タイミングに対して表示モードが切り換えられるタイミングが遅くなってしまうことが懸念される。これに対して、上記のように各背景用データ群が常用エリア137に記憶されていることにより、演出用操作装置58が操作されたら即座に表示モードを切り換えることができる。
【0684】
また、ステップS3207にて、操作発生コマンドを受信していないと判定した場合には、ステップS3205にて、待機画像の更新タイミングか否かを判定する。更新タイミングでない場合には、そのまま本待機画像制御処理を終了する。
【0685】
更新タイミングである場合には、ステップS3206にて、今回の待機画像の更新に対応した描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本待機画像制御処理を終了する。VDP105では、ステップS3206にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、更新先の待機画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。
【0686】
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
【0687】
表示制御装置100のキャラクタROM106としてNAND型フラッシュメモリを用いることでNOR型フラッシュメモリを用いる構成に比べ、製造コストを抑えつつ大容量化を図ることができる。また、NAND型フラッシュメモリを用いることでパチンコ機10の開発段階においては繰り返し書き換えが可能となり、開発コストを抑えることも可能となる。但し、NAND型フラッシュメモリはNOR型フラッシュメモリに比べてデータ転送速度が遅い。これに対して、ブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108といった読み出し用のRAMが設けられており、VDP105の描画タイミングにおいてはキャラクタROM106から画像データが読み出されるのではなくブリッジ側RAM107又はVDP側RAM108に事前に転送された画像データが読み出される。これにより、VDP105において画像データの読み出しに要する時間の短縮化が図られ、画像の描画を良好に行うことができる。
【0688】
一連の演出を複数の演出範囲として分割し、各演出範囲に対応したデータ群がブリッジ側RAM107に順次転送されるとともに、その転送に際して、既にブリッジ側RAM107に記憶されているデータ群であって不必要となったデータ群に対して上書きする構成となっている。より具体的には、所定の演出範囲が実行されている状況において当該所定の演出範囲よりも後に実行対象となるように設定されている後側演出範囲に対応したデータ群がブリッジ側RAM107に転送される場合に、当該後側演出範囲に対応したデータ群は所定の演出範囲よりも前に実行が完了している前側演出範囲に対応したデータ群に対して上書きされる。これにより、読み出し用のRAMにおいて各データ群の全てを同時に記憶する必要がないため、キャラクタROM106よりも読み出し用のRAMの記憶容量を小さくすることができ、読み出し用のRAMについて低コスト化を図りつつ、キャラクタROM106の大容量化を良好に実現することができる。また、データ群を上書きする場合には上記のとおり実行中の演出範囲に対応したデータ群は消去されないため、演出範囲の実行に影響を与えることはない。
【0689】
スーパーリーチA用データ群、スーパーリーチB用データ群、15R確変大当たり用データ群及び通常大当たり用データ群のそれぞれは、複数のデータ群に分割されている。これにより、データ容量が大きい演出範囲を実行する場合であっても、読み出し用のRAMにはそれら分割された複数のデータ群を順次転送するとともに不要となったデータ群を順次消去していけばよいため、所定の追加演出範囲に対応したデータ群をまとめて転送する構成に比べ、読み出し用のRAMに必要な記憶容量を抑えることができる。
【0690】
一方、データ容量が小さく演出の実行時間が短い予告A用データ群、予告B用データ群及びノーマルリーチ用データ群については複数のデータ群に分割しないことで、短時間に複数のデータ群の転送を行う必要がなく、データ群の転送に係る処理が煩雑なものとなってしまうことが抑えられる。
【0691】
各遊技回の図柄の変動表示や大当たり用の演出を図柄表示装置31にて実行させる場合には、事前に表示テーブルが作成され、当該表示テーブルに設定された情報を参照することで各描画タイミングにおける描画内容が決定される。この場合に、分割された各データ群の転送開始タイミングが表示テーブルにおいて各描画タイミングと関連付けて設定される。これにより、表示CPU102は表示テーブルを参照することで、図柄表示装置31への画像の描画と分割された各データ群の転送とを相互にリンクさせながら好適に行うことができる。
【0692】
上記のように演出の開始から終了までの描画内容にリンクさせて転送開始タイミングが設定される構成においては、演出の開始から終了までの一連の表示テーブルを参照しながら演出を進行させることが好ましい。但し、開始から終了までの一連の演出毎に表示テーブルを予め用意する構成を想定すると、そのデータ容量は大きなものとなる。つまり、一連の演出の途中で行われ得る演出範囲には、予告表示や、スーパーリーチ表示があり、それら予告表示及びスーパーリーチ表示はそれぞれ複数種類設定されている。また、各遊技回では、一の予告表示のみが実行される場合、複数種類の予告表示のいずれか一つと複数種類のスーパーリーチ表示のいずれか一つとが組み合わされて実行される場合、予告表示及びスーパーリーチ表示の両方が実行されない場合とがある。この場合に、演出の開始から終了までの一連の表示テーブルを予め用意する構成では、上記各パターンの全てを網羅する必要があるとともに、各表示テーブルのデータ容量も大きなものとなる。
【0693】
これに対して、演出範囲毎に変動表示用テーブルが予め用意されており、それら変動表示用テーブルの中から取得したテーブルを組み合わせることで表示テーブルが作成される。また、各変動表示用テーブルには、当該変動表示用テーブルに対応した演出範囲において要するデータ群の転送開始タイミングが設定されている。これにより、予め用意しておくテーブルは演出範囲の種類分用意されていれば足り、さらに各テーブルは該当する演出範囲分のものであるため各テーブルのデータ容量も小さくなる。よって、プログラムROM103において必要な記憶容量を抑えながら、上記効果を奏することができる。
【0694】
大当たり結果が発生する遊技回においては、遊技回の開始に際して大当たり用の演出を含めた表示テーブルが作成され、大当たり用の演出を開始させるためのデータ群の転送開始タイミングは遊技回用の演出の途中タイミングとして設定される。これにより、遊技回の終了後から大当たり用の演出が開始されるまでにデータ群の転送待ち時間が生じないようになる。また、当該構成において、大当たり用の演出の種類に対応させて大当たり演出用テーブルが設定されているとともに、各大当たり演出用テーブルには該当する演出範囲において用いられるデータ群についての転送開始タイミングが設定されている。よって、遊技回の開始に際して大当たり用の演出を含めた表示テーブルが作成される構成において、事前に記憶しておくべきテーブルのデータ容量が抑えられ、結果的にプログラムROM103において必要な記憶容量を抑えることができる。
【0695】
VDP105は読み出しタイミングにおいてブリッジ側RAM107の全てのエリアにアクセス可能であるとともに書き込み制御部121は転送タイミングにおいてブリッジ側RAM107の全てのエリアにアクセス可能である。これにより、ブリッジ側RAM107のエリアを複数に区分して読み出し用と転送用とで切り換える構成に比べ、ブリッジ側RAM107に一度に記憶させておくことができる一群の情報の容量について自由度が高まる。また、複数種類のデータ群を同時にブリッジ側RAM107に記憶させる場合に、その同時に記憶させるデータ群の組み合わせについて選択の自由度が高められる。
【0696】
また、上記構成において、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしている状況では、書き込み制御部121のブリッジ側RAM107へのアクセスを規制し、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしていない状況において書き込み制御部121がブリッジ側RAM107にアクセスする構成である。これにより、VDP105が読み出している最中のエリアに対して書き込み制御部121がデータ群を上書きしてしまうといった不都合の発生が抑制される。
【0697】
書き込み制御部121にキャッシュ用バッファ123を設け、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしている間にキャッシュ用バッファ123に対して単位データを転送しておき、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしない状況においてキャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107に単位データが転送される。これにより、VDP105によるブリッジ側RAM107からの画像データの読み出しタイミングと、書き込み制御部121によるブリッジ側RAM107への画像データの書き込みタイミングとが調整され、両動作を良好に行うことができる。
【0698】
読み出し用のRAMとしてブリッジ側RAM107とは別にVDP側RAM108が設けられており、当該VDP側RAM108はブリッジLSI109を介することなくVDP105に接続されている。これにより、VDP105がVDP側RAM108に転送された画像データを用いて描画データを作成している状況では、書き込み制御部121がブリッジ側RAM107にデータ群の転送を行うことができる。これにより、描画データの作成とブリッジ側RAM107へのデータ群の転送とを並行して行うことができ、描画処理の進行速度を速めることができる。
【0699】
VDP側RAM108には、常用データ群を格納する常用エリア137が設けられている。常用エリア137に格納された常用データ群は、任意のタイミングで発生する特定事象に対して所定の画像を表示させるためにVDP105により加工される画像データであり、常用エリア137に転送された常用データ群は対応する特定事象が発生し得る状況が継続している間は記憶保持される。これにより、任意のタイミングで特定事象が発生した場合に、VDP105におけるその特定事象に対応した画像データの読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定事象に対応した画像の表示を円滑に行うことができる。
【0700】
ブリッジ側RAM107ではなくVDP側RAM108に常用エリア137が設けられている。ブリッジ側RAM107に常用エリア137が設けられている構成を想定すると、特定事象は任意のタイミングで発生するため、書き込み制御部121は当該任意のタイミングに対して臨機応変に対応できるようにしながらブリッジ側RAM107へのデータ群の転送を行う必要が生じる。これに対して、VDP側RAM108に常用エリア137が設けられていることにより、書き込み制御部121においてデータ群の転送を行うための構成の簡素化を図ることができる。
【0701】
常用データ群に、図柄表示装置31にて図柄の変動表示を開始するのに必要なデータ群(具体的には、背景用データ群及び通常図柄用データ)が含まれており、当該常用データ群はパチンコ機10の電源立ち上げ時にキャラクタROM106から読み出され常用エリア137に転送される。これにより、任意のタイミングで遊技回の開始条件が成立したとしても、それに対して即座に図柄の変動表示を開始させることができる。
【0702】
電源立ち上げ時において、図柄の変動表示を開始するのに必要なデータ群の転送が行われる場合には、それに先立って簡易図柄用データ群の転送が行われる。この簡易図柄用データ群は、通常の図柄の変動表示を開始するのに必要なデータ群よりもそのデータ容量が小さく設定されている。そして、通常の図柄の変動表示を開始するのに必要なデータ群の転送が遊技回の開始条件の成立までに間に合わなかった場合には、簡易図柄を用いて図柄の変動表示が行われる。これにより、通常の図柄の変動表示を行えない状況において遊技回の開始条件が成立した場合であっても、当該遊技回の開始条件の成立が無効化されていないことを遊技者に認識させることができ、通常の図柄の変動表示を行えない状況において遊技者が混乱してしまうことが抑えられる。
【0703】
簡易図柄用データ群のデータ容量は通常の図柄の変動表示を開始するのに必要なデータ群よりも小さいため、簡易図柄を用いた図柄の変動表示を行うことができる状態となるまでの時間の短縮化を図ることができる。また、通常の図柄の変動表示を開始するのに必要なデータ群よりも先に簡易図柄用データ群を転送する構成としたとしても、通常の図柄の変動表示を開始するのに必要なデータ群の転送が完了するタイミングが極端に遅くなってしまうことが抑えられる。
【0704】
簡易図柄を用いた図柄の変動表示を行う場合であっても、その際の変動表示時間は主制御装置60にて決定された変動表示時間である。したがって、簡易図柄を用いた図柄の変動表示の有無により遊技回の消化時間が変動してしまうことが抑えられる。また、主制御装置60にて把握している遊技回の変動表示時間が、表示制御装置100にて把握している遊技回の変動表示時間と一致しないといった事態の発生が抑えられる。
【0705】
パチンコ機10の電源投入時において常用データ群の各データ群を含め複数のデータ群がキャラクタROM106から読み出し用のRAMに転送される構成において、これら複数のデータ群は予め定められた優先順位に従って転送される。これにより、電源投入後において早期に開始する必要がある画像の表示を優先させることができる。
【0706】
先に転送されたデータ群を加工することで図柄表示装置31の表示画面Gに所定の画像が表示されている状況において、優先順位が後側のデータ群の転送を並行して行うことで、パチンコ機10の電源投入時において転送すべき複数のデータ群の転送が完了するまでの時間の短時間化が図られる。
【0707】
所定の操作対応状況となることで演出用操作装置58の操作に応じて図柄表示装置31にて所定の画像が表示される構成において、当該所定の画像に対応したデータ群は、所定の操作対応状況となるまでにキャラクタROM106から読み出し用のRAMに転送される。これにより、演出用操作装置58が操作されてから所定の画像が表示されるまでの時間の短縮化が図られる。また、所定の操作対応状況では、上記所定の画像に対応したデータ群は読み出し用のRAMに記憶保持される。これにより、任意のタイミングで発生する演出用操作装置58の操作に対して、所定の画像が表示されるまでの時間の短縮化が図られる。
【0708】
遊技回の開始待ち状態において演出用操作装置58が操作される度に図柄表示装置31の表示モードが切り換えられる構成において、各表示モードに対応した各背景用データ群は表示モードの切り換えが可能な状況となるまでにキャラクタROM106から読み出し用のRAMに読み出され、さらに表示モードの切り換えが可能な状況において記憶保持される。これにより、任意のタイミングで発生する演出用操作装置58の操作に対して、表示モードの切り換えを円滑に行うことができる。
【0709】
スーパーリーチB表示では、操作対応演出期間において演出用操作装置58が基準回数以上操作された場合にはその後に完了態様の演出範囲が進行することとなり、基準回数以上操作されなかった場合にはその後に未完態様の演出範囲が進行することとなる。この場合に、完了態様の演出範囲と未完態様の演出範囲との間での分岐が行われるまでに、各演出範囲に対応したデータ群の両方が読み出し用のRAMに転送される。これにより、いずれの演出範囲に進むとしても、分岐に際してデータ群の転送待ち時間が発生することはなく、演出が円滑に進行されることとなる。
【0710】
完了態様の演出範囲と未完態様の演出範囲とのうち進行先として選択されなかった演出範囲のデータ群については進行先として選択された演出範囲の演出が実行されている状況において他のデータ群により上書きされる。これにより、読み出し用のRAMのエリアを有効活用することができる。
【0711】
上記分岐態様の演出を実行させる場合に用いられる操作系データ群を読み出し用のRAMに転送する場合には、常用データ群が記憶されているエリアの少なくとも一部を含むエリアに対して操作系データ群が上書きされる。これにより、読み出し用のRAMにおいて必要な記憶容量を抑えながら、比較的データ容量の大きい操作系データ群をまとめて読み出し用のRAMに記憶させることができる。
【0712】
上記消去対象となる常用データ群は各背景用データ群や通常図柄用データ群といったように操作系の演出が実行される場合に用いられないデータ群であるため、常用データ群を一時的に消去したとしても問題が生じない。また、この復帰に際しては上記完了態様の演出範囲及び未完態様の演出範囲のうち進行先として選択されなかった側に対応したデータ群のエリアに対して常用データ群が上書きされる。これにより、読み出し用のRAMのエリアを有効活用しながら常用データ群の復帰を行うことができる。
【0713】
一方、データ容量がさほど大きくないノーマルリーチなどにおいては、常用データ群が記憶されているエリアへの上書きを行わないことで、比較的短い時間で常用データ群の消去と復帰とを行う事態の発生が抑えられる。
【0714】
15R確変大当たり用の演出や通常大当たり用の演出では、全ラウンド演出用データ群を読み出し用のRAMに転送する場合に、常用データ群が記憶されているエリアに対して当該データ群が上書きされる。これにより、読み出し用のRAMにおいて必要な記憶容量を抑えながら、比較的データ容量の大きい全ラウンド演出用データ群をまとめて読み出し用のRAMに記憶させることができる。
【0715】
消去対象となった常用データ群は各背景用データ群や通常図柄用データ群といったように大当たり用の演出が実行される場合に用いられないデータ群であるため、常用データ群を一時的に消去したとしても問題が生じない。また、消去対象となった常用データ群は大当たり用の演出が終了されるまでに復帰されるため、常用データ群を用いて画像を表示する必要がある場合には、かかる画像の表示を良好に行うことができる。
【0716】
一方、データ容量がさほど大きくない明示2R確変大当たり用の演出においては、常用データ群が記憶されているエリアへの上書きは行わないことで、比較的短い時間で常用データ群の消去と復帰とを行う事態の発生が抑えられる。
【0717】
<第2の実施形態>
本実施形態では、表示制御装置100のハード構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下、上記第1の実施形態との相違点について説明する。図50は、本実施形態における表示制御装置100のハード構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
【0718】
図50に示す構成では、上記第1の実施形態と異なり、VDP側RAM108及びブリッジ側RAM107が設けられておらず、キャラクタROM106から画像データを事前に読み出しておくためのRAMは、読み出し用RAM161に集約されている。読み出し用RAM161はブリッジLSI109に設けられた入出力ドライバ回路122と接続されており、当該入出力ドライバ回路122を通じてVDP105及び書き込み制御部121のそれぞれと接続されている。
【0719】
書き込み制御部121は、表示CPU102による指示に基づいてキャラクタROM106に記憶されている各種画像用のデータ群を読み出し用RAM161に転送する。また、VDP105は、読み出し用RAM161に記憶されている各種画像用のデータ群を用いて図柄表示装置31に対して描画処理を実行する。事前にデータ群を読み出しておくための読み出し用RAM161がブリッジLSI109に接続させて集約されていることにより、データ群の事前転送に際してはキャラクタROM106から読み出し用RAM161への転送だけを行えばよく、VDP側RAM108へのデータ群の転送を必要とした上記第1の実施形態に比べ、データ群の転送に係る処理の簡素化が図られる。
【0720】
但し、上記第1の実施形態では入出力ドライバ回路122を介することなくVDP側RAM108がVDP105に接続されていたため、VDP105の描画処理に際してVDP側RAM108に記憶されたデータ群が参照されている状況では、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスすることはなく、この状況では書き込み制御部121がブリッジ側RAM107にアクセス可能となっていた。これに対して、本実施形態では上記のように読み出し用RAM161がブリッジLSI109に接続させて集約されているため、書き込み制御部121にとって読み出し用RAM161にアクセスできる機会が低下する。
【0721】
この場合に、ブリッジLSI109にはキャッシュ用バッファ123が設けられており、キャラクタROM106から読み出した画像データの一時保管を行うことができる。よって、書き込み制御部121にとって読み出し用RAM161にアクセスできない期間にキャッシュ用バッファ123に画像データを読み出しておき、アクセス可能な期間となった場合にその読み出しておいた画像データを読み出し用RAM161に書き込むことができる。これにより、データ群の読み出し用RAM161への転送を良好に行うことができる。
【0722】
読み出し用RAM161の記憶容量は、キャラクタROM106の記憶容量よりも小さく設定されている。この場合、読み出し用RAM161の記憶容量を抑えることができるが、読み出し用RAM161に読み出しておくデータ群を適宜変更する必要があり、読み出し用RAM161には読み出しておくデータ群の調整を良好に行うために、常用エリア162と変更用エリア163とが設定されている。
【0723】
常用エリア162には、上記第1の実施形態と同様に、異常報知用データ群、通常図柄用データ群及び各背景用データ群等といった常用データ群が読み出される。変更用エリア163には、予告用データ群やノーマルリーチ用データ群といった変更用データ群が読み出されるとともに読み出し対象となるデータ群が適宜変更される。当該適宜変更される構成は、上記第1の実施形態におけるブリッジ側RAM107に対するデータ群の転送に係る構成と同様である。常用エリア162が設けられていることにより任意のタイミングで発生する描画指示に対する描画処理を良好に実行することができるとともに、変更用エリア163が設けられていることにより比較的長時間に及ぶ一連の演出の各画像を表示するための描画処理を良好に実行することができる。
【0724】
また、上記構成において、遊技回用の演出や大当たり用の演出が行われる場合に比較的大きなデータ量のデータ群を読み出し用RAM161に読み出す必要がある場合には、上記第1の実施形態と同様にデータ群の常用エリア162への上書きが行われるとともに、その後に常用データ群の復帰が行われる。この場合に、常用エリア162が読み出し用RAM161に集約されているため、上書き対象のデータ群や復帰対象の常用データ群の転送に際してはキャラクタROM106から読み出し用RAM161への転送を行えばよく、この転送に際してVDP105が介在しない。よって、上書きや復帰に際しての処理の煩雑化が抑えられるとともに、上書きや復帰に要する時間の短縮化が図られる。
【0725】
<第3の実施形態>
本実施形態では、表示制御装置100のハード構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下、上記第1の実施形態との相違点について説明する。図51は、本実施形態における表示制御装置100のハード構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
【0726】
図51に示す構成では、上記第1の実施形態と異なり、ブリッジ側RAMとして、第1ブリッジ側RAM171と第2ブリッジ側RAM172とが設けられているとともに、それら第1ブリッジ側RAM171及び第2ブリッジ側RAM172のそれぞれは個別にブリッジLSI109の入出力ドライバ回路173に接続されている。また、当該入出力ドライバ回路173は、ブリッジLSI109の書き込み制御部121と接続されているとともに、VDP105と接続されている。
【0727】
入出力ドライバ回路173は、第1ブリッジ側RAM171及び第2ブリッジ側RAM172のうち一方を書き込み制御部121によるデータ群の書き込み対象として設定するとともに、他方をVDP105によるデータ群の読み出し対象として設定し、さらに書き込み対象となる側と読み出し対象となる側とを必要に応じて適宜切り換える機能を有している。
【0728】
具体的には、第1の演出範囲と、第2の演出範囲と、第3の演出範囲とをこの順序で連続するようにして含む一連の演出において、第1の演出範囲に対応した第1のデータ群が第1ブリッジ側RAM171に記憶されており、当該第1のデータ群がVDP105による読み出し対象となっている状況では、第2ブリッジ側RAM172が第2の演出範囲に対応した第2のデータ群の書き込み制御部121による書き込み対象となる。この場合、図柄表示装置31では第1の演出範囲の画像が表示される。
【0729】
その後、第1の演出範囲が終了することで第2ブリッジ側RAM172に記憶されている第2のデータ群がVDP105による読み出し対象となるとともに、第1ブリッジ側RAM171が第3の演出範囲に対応した第3のデータ群の書き込み制御部121による書き込み対象に切り換えられる。この場合、図柄表示装置31では第2の演出範囲の画像が表示される。
【0730】
その後、第2の演出範囲が終了することで第1ブリッジ側RAM171に記憶されている第3のデータ群がVDP105による読み出し対象となるとともに、第2ブリッジ側RAM172が第3の演出範囲以降の演出範囲に対応したデータ群の書き込み制御部121による書き込み対象に切り換えられる。この場合、図柄表示装置31では第3の演出範囲の画像が表示される。
【0731】
本構成によれば、第1ブリッジ側RAM171及び第2ブリッジ側RAM172の一方からのVDP105によるデータ群の読み出しと、他方への書き込み制御部121によるデータ群の書き込みとを同時期に並行して行うことができるため、VDP105による読み出しのタイミングと書き込み制御部121による書き込みのタイミングとを調整する必要がない。よって、本実施形態の構成ではこれら両タイミングを調整するための処理を行う必要がなく、VDP105による読み出しタイミング及び書き込み制御部121による書き込みタイミングの設定の自由度が高められる。
【0732】
ちなみに、本実施形態は、上記両タイミングの設定の自由度を高められるという顕著な効果に着目したものであり、上記第1の実施形態のようにキャッシュ用バッファ123を利用して書き込みタイミングを調整する必要がないため、当該キャッシュ用バッファ123は不具備となっている。但し、キャッシュ用バッファ123を設けてもよい。
【0733】
<第4の実施形態>
本実施形態では、表示制御装置100のハード構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下、上記第1の実施形態との相違点について説明する。図52は、本実施形態における表示制御装置100のハード構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
【0734】
図52に示す構成では、上記第1の実施形態と異なり、VDP105、ブリッジLSI109、ブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108が設けられていない。代わりに、本実施形態では、3次元画像処理部181と、読み出し用RAM182とが設けられている。3次元画像処理部181は、表示CPU102と、キャラクタROM183と、読み出し用RAM182と接続されており、キャラクタROM183から読み出し用RAM182にデータ群を転送させる機能と、読み出し用RAM182に転送させたデータ群を用いて図柄表示装置31に3次元画像を表示させる機能とを有している。
【0735】
3次元画像処理部181において3次元画像を表示させるための機能について説明する。
【0736】
3次元画像処理部181は、表示CPU102からのコマンドに応じた表示態様を実現するために、仮想3次元空間に相当する3次元の座標系であるワールド座標系内に、視点及びキャラクタROM183に予め記憶されている各種のオブジェクトを配置し、そのオブジェクトを変動させたり視点を変位させる、いわゆるジオメトリ演算処理を行う。また、ワールド座標系内のオブジェクトを視点からの視線に基づく投影平面に投影した2次元座標情報である投影情報を生成する。その投影情報に基づいて、描画用記憶部195に設けられたフレームメモリ内における各オブジェクトの各ポリゴンの頂点に相当する位置すなわちフレームメモリ内のアドレスを求める。また、キャラクタROM183に予め記憶されているテクスチャを各オブジェクトの各ポリゴンの頂点に合うように変形させて、そのテクスチャをフレームメモリ内の各アドレスに基づいて描画する。そして、全てのオブジェクトへのテクスチャの描画が終了すると、フレームメモリ内に表示画像が生成され、その表示画像を図柄表示装置31に出力する。
【0737】
なお、オブジェクトとは、ワールド座標系に配置される3次元の仮想物体であり、複数のポリゴンによって構成された3次元情報である。また、ポリゴンとは、複数個の3次元座標の頂点で定義される多角形平面である。また、テクスチャとは、オブジェクトの各ポリゴンに貼り付ける画像であり、テクスチャがオブジェクトに貼り付けられることにより、オブジェクトに対応する画像、例えば通常図柄、簡易図柄、背景画像及び異常報知用画像などを含む表示画像が生成される。また、オブジェクトの画像データはキャラクタROM183のオブジェクトデータ用のエリア184に予め記憶されており、テクスチャの画像データはキャラクタROM183のテクスチャデータ用のエリア185に予め記憶されており、背景画像の画像データはキャラクタROM183の背景データ用のエリア186に予め記憶されている。
【0738】
3次元画像処理部181のより具体的なハード構成について説明する。
【0739】
3次元画像処理部181は、3次元画像を表示するための構成として、表示CPU102、キャラクタROM183及び読み出し用RAM182とデータのやり取りを行うためのI/F191と、そのI/F191によって受信したデータ等に基づいて座標演算処理を行うジオメトリ演算処理部192と、I/F191によって受信したデータ等に基づいて表示画像を生成するレンダリング処理部193と、複数種類のカラーパレットに基づく色情報をレンダリング処理部193に適宜与えるパレット処理部194と、第1フレームメモリ195a及び第2フレームメモリ195bを含む複数のフレームメモリを有する描画用記憶部195と、描画用記憶部195に設けられた複数のフレームメモリを切り換えるセレクタ部196と、表示画像を図柄表示装置31に出力するビデオ出力部197と、を備えている。
【0740】
I/F191は、表示CPU102から送信されてきた各種コマンドを受信する。I/F191は、当該各種コマンドに含まれる、読み出し用RAM182に記憶されたオブジェクトの格納アドレスや、オブジェクトをワールド座標系に配置するための配置座標値や、視点を設定する配置座標値などの座標演算の対象となるデータをジオメトリ演算処理部192に与えるとともに、画像描画の対象となるコマンドに含まれる読み出し用RAM182に転送されたテクスチャなどの格納アドレスのデータをレンダリング処理部193に与える。さらに、I/F191は、コマンドに含まれているテクスチャの色合いを指示するためのカラーパレットをパレット処理部194に与える。
【0741】
ジオメトリ演算処理部192は、I/F191から与えられたデータに基づいて、3次元の座標点の移動や回転等に伴う座標演算処理を行うものである。具体的には、ジオメトリ演算処理部192は、オブジェクトの格納アドレスに基づいて、ローカル座標系に配置された複数のポリゴン構成されたオブジェクトを読み出す。そして、回転角度のデータに基づいて回転させた姿勢のオブジェクトを配置した座標値に基づいて、ワールド座標系に配置する際のワールド座標系におけるオブジェクトの各ポリゴンの座標値を算出する。ここで、ローカル座標系とは、基準の姿勢のオブジェクトが設定されるオブジェクト独自の座標系である。また、視点の座標値及び回転角度に基づいて設定される視点を基準とする視点座標系におけるオブジェクトの各ポリゴンの座標値を算出する。さらに、視点に基づく視線に垂直に設定された投影平面にオブジェクトを投影した際の投影平面上のオブジェクトの各ポリゴンの2次元の座標値を含む投影情報を算出する。そして、ジオメトリ演算処理部192は、投影情報をレンダリング処理部193に与える。
【0742】
なお、3次元の座標点の移動及び回転や、視点の移動及び回転を決定する処理が、表示CPU102により行われ、ジオメトリ演算処理部192では表示CPU102において決定された情報に基づいて、オブジェクトの読み出しや配置を行うとともに、投影情報の算出を行う構成としてもよい。
【0743】
パレット処理部194は、表示CPU102によって書き込まれる複数種類の色情報で構成される複数種類のカラーパレットを格納する図示しないパレットRAMを備えており、表示CPU102からI/F191を通じて指示されたカラーパレットのデータをレンダリング処理部193に与えるものである。カラーパレットを与えるとは、例えばパレットRAMに記憶されたカラーパレットの格納アドレスをレンダリング処理部193に与えることをいい、レンダリング処理部193は、表示画像を生成する際にその格納アドレスに記憶された色情報を参照する。カラーパレットの各データすなわち各パレットは、テクスチャを構成する各ドットに割り当てられており、各パレットの色情報で各ドットを描画することで、テクスチャの全体が描画される。
【0744】
レンダリング処理部193は、まず、読み出し用RAM182内の背景画像のデータが転送されて格納されている格納アドレスに基づいて背景画像を読み出し、その背景画像を描画用記憶部195内に設けられたフレームメモリ内に描画し、そのフレームメモリ内に投影情報に基づくオブジェクトの各ポリゴンを展開する。さらに、レンダリング処理部193は、読み出し用RAM182内のテクスチャのデータが転送されて格納されている格納アドレスとカラーパレットのデータに基づいて、読み出し用RAM182から読み出したテクスチャをフレームメモリ内の各ポリゴンに相当する領域上に描画する。
【0745】
なお、上述したジオメトリ演算処理部192及びレンダリング処理部193では、表示画面Gに表示する部分を決定するクリッピング処理、ポリゴンの前後関係によって見える部分と見えない部分とを判定する隠面処理、光源からの光の当たり具合や反射の様子を演算するシェーディング計算処理などの処理も適宜行われる。
【0746】
セレクタ部196は、複数のフレームメモリを適宜選択するものである。具体的には、セレクタ部196は、上述したレンダリング処理部193によって画像の描画が行われる際には、描画用記憶部195に設けられた複数のフレームメモリである例えば第1フレームメモリ195a又は第2フレームメモリ195bのいずれか一方を選択する。この場合には、その選択されている側のフレームメモリ内に表示画像が生成される。一方、セレクタ部196は、描画が行われていない側のフレームメモリから既に表示画像の生成が終わっている表示画像を読み出し、その表示画像をビデオ出力部197に送る。なお、セレクタ部196は、読み出し側のフレームメモリと、描画側のフレームメモリとを順次切り換える。ビデオ出力部197は、セレクタ部196から送られてきた表示画像をビデオ信号に変換して図柄表示装置31に出力する。
【0747】
上記構成により、3次元画像処理部181では、表示CPU102からの描画指示に対応した3次元画像を図柄表示装置31に表示させる。例えば、上記第1の実施形態にて既に説明したように、遊技回用の演出に対応した画像や、大当たり用の演出に対応した画像などを図柄表示装置31に表示させる。
【0748】
次に、3次元画像処理部181においてキャラクタROM183から読み出し用RAM182にデータ群を転送させるための機能について説明する。
【0749】
3次元画像処理部181におけるデータ群を転送させるための構成の説明に先立ち、キャラクタROM183及び読み出し用RAM182の構成について説明する。キャラクタROM183は上記第1の実施形態におけるキャラクタROM183と同様に、NAND型フラッシュメモリを用いて構成されており、例えば4Gビットのデータ容量を有している。また、キャラクタROM183は例えば16ビットのバス線によって3次元画像処理部181と接続されている。
【0750】
読み出し用RAM182は、揮発性の半導体メモリからなるVRAMであり、例えばDDRが用いられている。読み出し用RAM182として例えば512MビットのDDRが4個設けられていることにより記憶容量は約2Gビットである。これら4個のDDRはそれぞれ例えば16ビットのバス線によって3次元画像処理部181と接続されている。ここで、キャラクタROM183の記憶容量が約4Gビットであるのに対して読み出し用RAM182の記憶容量は約2Gビットとなっている。つまり、読み出し用RAM182の記憶容量は、キャラクタROM183の記憶容量よりも小さく設定されている。
【0751】
3次元画像処理部181は、キャラクタROM183から読み出し用RAM182に画像データの転送を行うための構成として、書き込み制御部198を備えている。書き込み制御部198は、I/F191を介して表示CPU102から上記第1の実施形態にて説明したような転送コマンドを受信する。そして、その受信した転送コマンドに応じた画像データをI/F191を介してキャラクタROM183から読み出すとともに、その読み出した画像データを読み出し用RAM182に書き込む。
【0752】
ここで、読み出し用RAM182には、常用エリア201が設けられており、キャラクタROM183の各エリア184~186にはそれぞれ常用データ群を記憶するためのエリアが設定されている。書き込み制御部198では、電源の立ち上げに際して、上記第1の実施形態と同様に、キャラクタROM183の各エリア184~186から常用データ群を読み出し、その読み出した常用データ群を常用エリア201に書き込む。
【0753】
当該常用データ群には、異常報知用データ群と、通常図柄用データ群と、各背景用データ群とが少なくとも含まれている。なお、常用データ群の各データ群には、それぞれオブジェクトデータとテクスチャデータとが含まれている。これにより、任意のタイミングで発生する描画指示に対して、その都度、転送速度が遅いキャラクタROM183からデータの読み出しを行う必要がなく、転送速度が速い読み出し用RAM182からデータの読み出しを行えばよいため、画像の表示を良好に行うことができる。
【0754】
読み出し用RAM182には、常用エリア201とは別に変更用エリア202が設けられており、書き込み制御部198では、遊技回用の演出や大当たり用の演出に際して、上記第1の実施形態と同様に、時系列的に前後する各演出範囲の各データ群のうち、前側のデータ群が変更用エリア202に記憶され画像表示のために使用されている状況において、変更用エリア202における当該前側のデータ群が記憶されているエリアとは異なるエリアに対して、後側のデータ群の事前転送を行う。これら各データ群には、それぞれの演出範囲に使用するオブジェクトデータとテクスチャデータとが含まれている。これにより、キャラクタROM183よりも読み出し用RAM182の記憶容量が小さい構成において、遊技回用の演出や大当たり用の演出に対応した画像を良好に表示させることができる。
【0755】
なお、上記構成において、上記第1の実施形態と同様に、遊技回用の演出や大当たり用の演出に際して常用エリア201の上書きを行うとともにその後に常用データ群の復帰を行う構成を適用してもよい。この場合、読み出し用RAM182の記憶容量を抑えながら、任意のタイミングで発生する描画指示に対して画像の表示を良好に行うことができるとともに、大きなデータ容量のデータ群を同時に読み出すこともできる。
【0756】
また、図52において二点鎖線で示すように、3次元画像処理部181にキャッシュ用バッファ203を設け、上記第1の実施形態と同様に、画像を表示するために読み出し用RAM182からデータを読み出すタイミングと、キャラクタROM183から読み出し用RAM182にデータ群を転送するタイミングとを調整するようにしてもよい。
【0757】
また、図52のようにブリッジLSI109が設けられていない構成を、3次元画像を表示する構成ではなく、2次元画像を表示する構成に対して適用してもよい。
【0758】
<第5の実施形態>
本実施形態では、電源の立ち上げに際して常用エリア137に常用データ群として転送されるデータ群の種類が上記第1の実施形態と異なっている。図53は、ブリッジLSI109の書き込み制御部121にて、上記第1の実施形態における常用データ群の初期設定処理に代えて実行される初期設定処理である。
【0759】
先ずステップS3301では、表示CPU102から初期設定コマンドを受信しているか否かを判定する。初期設定コマンドを受信していない場合にはステップS3302にて、初期設定状態か否かを判定する。初期設定状態でない場合(ステップS3302:NO)には、そのまま本初期設定処理を終了する。
【0760】
一方、初期設定コマンドを受信している場合(ステップS3301:YES)には、ステップS3303にて、初期設定状態に設定するとともに、検査用データ群の転送状態に設定する。ここで各種状態の設定に際しては書き込み制御部121の制御用RAM125に設定対象の状態に対応した設定フラグの格納が行われ、各種状態の解除に際しては解除対象の状態に対応した設定フラグの消去が行われる。
【0761】
検査用データ群の転送状態に設定されることで、書き込み制御部121においてデータ転送処理(図20)が実行され、キャラクタROM183からブリッジ側RAM107への検査用データ群の転送が実行される。但し、上記第1の実施形態と異なり、当該検査用データ群はVDP側RAM108の常用エリア137へ転送されない。
【0762】
ステップS3303の処理を実行した後は、ステップS3304に進む。また、ステップS3302にて、初期設定状態であると判定した場合にもステップS3304に進む。ステップS3304では、検査用データ群が転送済みであるか否かを判定する。当該判定は、書き込み制御部121の制御用RAM125に検査用データ群の転送状態に対応した完了フラグが格納されているか否かを判定することにより行う。検査用データ群が転送済みであると判定した場合には、ステップS3305にて、検査用データ群の転送状態を解除する。なお、この転送状態の解除では、書き込み制御部121の制御用RAM125における今回の解除対象に対応した転送状態の設定フラグ及び完了フラグの両方が消去される。
【0763】
また、ステップS3305では、初期表示用データ群の転送状態に設定する。これにより、次回のデータ転送処理(図20)では、キャラクタROM183からブリッジ側RAM107への初期表示用データ群の転送が実行される。この場合、書き込み制御部121は、ブリッジ側RAM107における検査用データ群が記憶されているエリアに対して初期表示用データ群を上書きしてしまわないように当該初期表示用データ群の転送を行う。また、当該初期表示用データ群はVDP側RAM108の常用エリア137へ転送されない。
【0764】
続くステップS3306では、検査用データ群の転送完了信号を表示CPU102に出力する。表示CPU102では、当該検査用データ群の転送完了信号を受信することで、メイン処理(図18)のステップS802にて肯定判定をし、ステップS803に進み、VDP105に対して検査用画像の描画指示を行う。
【0765】
検査用データ群が転送済みでない場合(ステップS3304:NO)又はステップS3306の処理を実行した後は、ステップS3307にて、初期表示用データ群が転送済みであるか否かを判定する。
【0766】
初期表示用データ群が転送済みであると判定した場合には、ステップS3308にて、初期表示用データ群の転送状態を解除するとともに、簡易図柄用データ群の転送状態に設定する。これにより、次回のデータ転送処理(図20)では、キャラクタROM183からブリッジ側RAM107への簡易図柄用データ群の転送が実行される。この場合、書き込み制御部121は、ブリッジ側RAM107における検査用データ群及び初期表示用データ群が記憶されているエリアに対して簡易図柄用データ群を上書きしてしまわないように当該簡易図柄用データ群の転送を行う。また、当該簡易図柄用データ群はVDP側RAM108の常用エリア137へ転送されない。
【0767】
続くステップS3309では、初期表示用データ群の転送完了信号を表示CPU102に出力する。表示CPU102では、当該初期表示用データ群の転送完了信号を受信するとともに、検査用画像の表示期間が経過している場合に、メイン処理(図18)のステップS805にて肯定判定をし、ステップS806に進み、VDP105に対して初期表示用画像の描画指示を行う。
【0768】
初期表示用データ群が転送済みでない場合(ステップS3307:NO)又はステップS3309の処理を実行した後は、ステップS3310にて、簡易図柄用データ群が転送済みであるか否かを判定する。
【0769】
簡易図柄用データ群が転送済みであると判定した場合には、ステップS3311にて、簡易図柄用データ群の転送状態を解除するとともに、常用データ群の転送状態に設定する。なお、この場合の常用データ群には、異常報知用データ群と、通常図柄用データ群と、各背景用データ群とが含まれる。これにより、次回のデータ転送処理(図20)では、キャラクタROM183からブリッジ側RAM107への常用データ群の転送が実行される。この場合、書き込み制御部121は、ブリッジ側RAM107における検査用データ群、初期表示用データ群及び簡易図柄用データ群が記憶されているエリアに対して常用データ群を上書きしてしまわないように当該常用データ群の転送を行う。
【0770】
続くステップS3312では、簡易図柄用データ群の転送完了信号を表示CPU102に出力する。表示CPU102では、当該簡易図柄用データ群の転送完了信号を受信した後であって通常図柄用データ群や背景用データ群の転送が完了していないタイミングにおいて変動用コマンドを受信した場合には、簡易図柄による図柄の変動表示が行われるように描画指示を行う。
【0771】
続くステップS3313では、常用データ群の転送開始信号をVDP105に出力する。VDP105では、当該常用データ群の転送開始信号を受信することで、初期転送処理(図21)のステップS1101にて肯定判定をし、ブリッジ側RAM107に転送された常用データ群をVDP側RAM108の常用エリア137に転送する。
【0772】
簡易図柄用データ群が転送済みでない場合(ステップS3310:NO)又はステップS3313の処理を実行した後は、ステップS3314にて、常用データ群は転送済みであるか否かを判定する。常用データ群を転送済みでない場合には、そのまま本初期設定処理を終了する。常用データ群を転送済みである場合には、ステップS3315にて、初期設定状態を解除した後に、本初期設定処理を終了する。
【0773】
上記構成によれば、常用データ群のデータ容量を抑えることが可能となり、常用エリア137として割り当てる記憶容量を抑えることができる。また、電源の立ち上げ後において検査用画像及び初期表示用画像の表示が開始されるまでの期間や、簡易図柄を用いた図柄の変動表示を行うことが可能となるまでの期間を短縮させることができる。
【0774】
ちなみに、上記初期設定処理が実行されることでブリッジ側RAM107に記憶された検査用データ群、初期表示用データ群及び簡易図柄用データ群は、通常図柄による変動表示が行われる場合において遊技回用の演出の画像を表示するためのデータ群や、大当たり用の演出の画像を表示するためのデータ群をブリッジ側RAM107に転送する場合に消去される。また、本実施形態では、遊技回用の演出の画像を表示するためのデータ群や大当たり用の演出の画像を表示するためのデータ群を常用エリア137に上書きした後に、常用データ群の復帰を行う場合には、検査用データ群、初期表示用データ群及び簡易図柄用データ群の復帰は当然のことながら行われずに、通常図柄用データ群及び各背景用データ群の復帰が行われる。
【0775】
なお、上記のように検査用データ群、初期表示用データ群及び簡易図柄用データ群が常用データ群から除外された構成を、上記第2の実施形態や上記第4の実施形態に対して適用してもよい。この場合、電源立ち上げ後の初期設定に際して書き込み制御部121,198では、変更用エリア163,202に対して検査用データ群、初期表示用データ群及び簡易図柄用データ群の書き込みを行い、常用エリア162,202に対して異常報知用データ群、通常図柄用データ群及び各背景用データ群の書き込みを行う構成とするとよい。この場合であっても、常用エリア162,202として必要な記憶容量を抑えることができる。
【0776】
<第6の実施形態>
本実施形態では、上記第1の実施形態と異なり図柄表示装置31において異常報知の対象となる異常が複数種類設定されており、さらにそれに対応させて表示CPU102において図柄表示装置31において異常報知を行うためのデータ構成及び処理構成が上記第1の実施形態と異なっている。
【0777】
異常報知を行うためのデータ構成としては、キャラクタROM183には、異常報知用データ群として、初期報知用データ群と、第1の態様の異常(例えば、磁気検知の異常)に対応した第1異常種別用データ群と、第2の態様の異常(例えば、振動検知の異常)に対応した第2異常種別用データ群とが含まれている。初期報知用データ群には、何らかの異常が発生したことを報知するための画像を図柄表示装置31に表示する場合に用いられる画像データが含まれている。第1異常種別用データ群には、今回発生した異常が第1の態様の異常であることを報知するための画像を図柄表示装置31に表示する場合に用いられる画像データが含まれている。第2異常種別用データ群には、今回発生した異常が第2の態様の異常であることを報知するための画像を図柄表示装置31に表示する場合に用いられる画像データが含まれている。
【0778】
これらのうち、初期報知用データ群は、電源の立ち上げに際して、常用データ群の一部として常用エリア137に転送されることとなり、各異常種別用データ群は必要に応じて変更用エリアを構成するブリッジ側RAM107に転送されることとなる。
【0779】
次に、異常報知を行うための処理構成について説明する。図54は、表示CPU102により実行される異常報知制御処理を示すフローチャートである。
【0780】
先ずステップS3401では、上記第1の実施形態におけるステップS3101と同様に異常報知中であるか否かを判定する。異常報知中でない場合には、ステップS3402にて、異常特定コマンドを受信しているか否かを判定する。受信していない場合には、そのまま本異常報知制御処理を終了する。受信している場合には、ステップS3403にて、異常報知状態に設定する。続くステップS3404では、初期報知用の描画リスト情報の種類を特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。
【0781】
VDP105では、ステップS3404にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、初期報知用の画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。当該画像により、何らかの異常が発生している旨が報知される。当該画像としては、例えば「異常発生!!」といった文字を表示させる態様が考えられる。
【0782】
続くステップS3405では、異常の種別判定処理を実行する。異常の種別判定処理では、ステップS3402にて受信した異常特定コマンドから今回の異常の態様が第1の態様の異常又は第2の態様の異常のいずれであるかを特定する。そして、第1の態様の異常であると特定した場合には、ワークRAM104の各種フラグ格納エリア104dに第1異常フラグを格納し、第2の態様の異常であると特定した場合には、各種フラグ格納エリア104dに第2異常フラグを格納する。
【0783】
ちなみに、主制御装置60は、第1の態様の異常が発生したことに基づき異常特定コマンドを送信する場合にはその旨の情報を含むコマンドを送信し、第2の態様の異常が発生したことに基づき異常特定コマンドを送信する場合にはその旨の情報を含むコマンドを送信する。
【0784】
その後、ステップS3406にて、今回の異常の種類に対応した異常種別用データ群の転送指示処理を実行した後に、本異常報知制御処理を終了する。当該転送指示処理では、異常種別用データ群の転送コマンドをブリッジLSI109の書き込み制御部121に送信する。書き込み制御部121では、既に説明したデータ転送設定処理(図40)及びデータ転送処理(図20)を実行することで、今回の転送指示に対応した異常種別用データ群をブリッジ側RAM107に転送する。この場合、ブリッジ側RAM107において異常報知の解除後に使用される可能性があるデータ群を消去しないように、異常種別用データ群の転送を行う。また、異常種別用の報知が行われている状況において演出用のデータ群をブリッジ側RAM107に転送する場合には、異常種別用データ群が記憶されているエリアに対して当該演出用のデータ群を上書きしないように規制される。
【0785】
異常報知中である場合(ステップS3401:YES)には、ステップS3407にて、異常解除コマンドを受信しているか否かを判定する。異常解除コマンドを受信していない場合には、ステップS3408にて、今回の異常種別用データ群は転送済みであるか否かを判定する。書き込み制御部121は、ステップS3406の転送指示に基づき転送を開始した異常種別用データ群の転送が完了した場合には転送完了信号を表示CPU102に送信する構成となっており、ステップS3408では、この転送完了信号を受信したか否かを判定している。
【0786】
異常種別用データ群が転送済みでない場合(ステップS3408:NO)には、ステップS3409にて、描画リストの設定タイミングか否かを判定する。描画リストの設定タイミングでない場合には、そのまま本異常報知制御処理を終了する。設定タイミングである場合にはステップS3410にて、初期報知用の描画リスト情報のうち今回に対応したものを特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本異常報知制御処理を終了する。
【0787】
VDP105では、ステップS3410にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、初期報知を進行させる画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。この場合、何らかの異常が発生している旨を示す文字などが点滅するように、図柄表示装置31が制御される。なお、ステップS3409~ステップS3410の処理を実行しないようにして、初期報知に際しては同一の画像が表示され続ける構成としてもよい。
【0788】
一方、異常種別用データ群が転送済みである場合(ステップS3408:YES)には、ステップS3411にて、描画リストの設定タイミングか否かを判定する。描画リストの設定タイミングでない場合には、そのまま本異常報知制御処理を終了する。設定タイミングである場合にはステップS3412にて、種別報知用の描画リスト情報のうち今回に対応したものを特定し、その特定した描画リスト情報をプログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bから読み出してVDP105に出力する。その後、本異常報知制御処理を終了する。
【0789】
VDP105では、ステップS3412にて出力された描画リスト情報を受け取ることで、既に説明した描画データの設定処理(図22)及び描画用信号の出力処理(図23)を実行し、種別報知を行うための画像を図柄表示装置31の表示画面Gに表示させる。当該画像としては、例えば「第1の態様の異常発生」又は「第2の態様の異常発生」といった文字を表示させる態様が考えられる。また、この文字などが点滅するように、図柄表示装置31が制御される。なお、種別報知に際しては同一の画像が表示され続ける構成としてもよい。
【0790】
また、異常解除コマンドを受信している場合には、ステップS3407にて肯定判定をし、ステップS3413に進む。ステップS3413では、異常報知状態を解除する。この場合に、異常報知の種別を特定するためにステップS3405にて格納されたフラグが消去される。その後、本異常報知制御処理を終了する。
【0791】
上記構成によれば、何らかの異常が発生したことを最初に報知し、当該初期報知が行われている状況において今回の異常の種別に対応した異常種別用データ群のブリッジ側RAM107への転送を行い、転送が完了した後に異常の種別を報知するという段階的な報知を行う構成としたことで、常用エリア137に各異常の種別に対応した異常報知用データ群を記憶させておく必要はなく、常用エリア137に必要な記憶容量を抑えながら各異常の種別に対応した報知を行うことができる。
【0792】
また、異常の種別は特定しないが異常が発生した旨を報知するための初期報知用データ群を常用エリア137に読み出しておき、いずれの種別の異常が発生した場合であっても先ず当該初期報知用データ群を使用して初期報知を行うようにしたことにより、異常の発生タイミングに対して即座に異常報知を開始することができる。
【0793】
<第7の実施形態>
本実施形態では、通常図柄を用いた図柄の変動表示を開始することができない状況において図柄表示装置31にて表示される画像の内容が上記第1の実施形態と異なっている。図55は、当該状況において図柄表示装置31にて表示される画像を説明するための説明図である。なお、以下の説明では、上記第1の実施形態と相違する構成について説明し、同一の構成については基本的に説明を省略する。
【0794】
図55に示すように、図柄表示装置31を囲むセンターフレーム211には、各遊技回の進行に際して主制御装置60により表示制御されるメイン表示部212が設置されている。当該メイン表示部212は、センターフレーム211において図柄表示装置31の表示画面Gと隣接する位置、具体的には表示画面Gに対してその上方において隣接する位置に設置されている。
【0795】
メイン表示部212では、遊技回の開始に際して絵柄の変動表示が開始され、遊技回の終了に際して当該遊技回の遊技結果を表示した状態で上記絵柄の変動表示が終了される。具体的には、メイン表示部212には、遊技結果が何れかの大当たり結果に対応していることを最終的に示す表示部と、遊技結果が外れ結果に対応していることを最終的に示す表示部とが並設されており、これら表示部が交互に点灯することで絵柄の変動表示が行われ、最終的に遊技結果に対応した側の表示部が点灯した状態で停止表示される。
【0796】
表示制御装置100は、通常図柄を用いた図柄の変動表示を開始することができる状況では、メイン表示部212にて絵柄の変動表示が行われているのに合わせて、図柄表示装置31にて通常図柄による変動表示を行う。一方、電源の立ち上げ直後であってキャラクタROM183から読み出し用RAMへの通常図柄用データ群や背景用データ群の転送が完了していない状況では、メイン表示部212における絵柄の変動表示を遊技者に注目させるために、メイン表示部212の位置を示すための画像を図柄表示装置31に表示させる。具体的には、表示制御装置100の表示CPU102では、簡易図柄による変動開始処理(図27)や簡易図柄による変動中処理(図28)を実行する構成に代えて、上記のようにメイン表示部212の位置を示すための画像を表示させるための処理を実行する。
【0797】
上記構成によれば、通常図柄を用いた図柄の変動表示を開始することができない状況であっても、図柄表示装置31にてメイン表示部212に注目させるための画像が表示されることにより、当該状況において遊技者はメイン表示部212を注目することとなる。これにより、作動口23,24への入賞が発生したにも関わらず、それが無効化されてしまったと遊技者が誤解してしまう可能性が低減される。
【0798】
また、メイン表示部212の位置を示す画像を表示するためのデータ群は、上記第1の実施形態のように簡易図柄を用いて図柄の変動表示を行うためのデータ群に比べ、データ容量が小さくなると考えられる。これにより、電源の立ち上げに際してキャラクタROM183から読み出し用RAMに読み出すデータ群のデータ容量を抑えることができる。
【0799】
<第8の実施形態>
本実施形態では、表示制御装置100のハード構成及び処理構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下、上記第1の実施形態との相違点について説明する。図56は、本実施形態における表示制御装置100のハード構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
【0800】
図56に示す構成では、VDP側RAM221には、画像データ用エリア222と、フレーム用エリア223とが設定されている。画像データ用エリア222は、キャラクタROM106から読み出された画像データ、より詳細にはキャラクタROM106からブリッジ側RAM107に転送され当該ブリッジ側RAM107に記憶されている画像データが書き込まれるエリアであり、その少なくとも一部には常用エリア137が含まれている。なお、画像データ用エリア222の全体が常用エリア137であってもよい。
【0801】
フレーム用エリア223は、各描画タイミングでの1フレームの描画データをVRAM内、具体的にはVDP側RAM221内において生成する場合に用いられるエリアである。フレーム用エリア223には、複数のフレームエリア(又はフレームメモリ)として、第1フレームエリア224と第2フレームエリア225とが設定されている。これら第1フレームエリア224及び第2フレームエリア225にはそれぞれ、図柄表示装置31の表示画面Gの画素に1対1で対応させて多数の単位エリアが含まれている。なお、フレーム用エリア223に含まれるフレームエリアは2つのエリアに限定されることはなく、単一のエリアであってもよく3つ以上のエリアであってもよい。
【0802】
各フレームエリア224,225に対しては、表示CPU102から送信された描画リスト情報に基づき、VDP226によって描画データの作成が行われる。この場合、VDP226は、画像データ用エリア222又はブリッジ側RAM107にキャラクタROM106から既に転送されて記憶されている画像データを用いて上記描画データの作成を行う。
【0803】
また、VDP226には、上記第1の実施形態における描画エリア135に代えて、ラインバッファ227が設けられている。ラインバッファ227には、図柄表示装置31の表示画面Gの画素に1対1で対応させて多数の単位エリアが含まれている。換言すれば、ラインバッファ227には、各フレームエリア224,225と同一数の単位エリアが含まれている。VDP226は、ラインバッファ227への描画データの転送タイミングとなった場合に、上記複数のフレームエリア224,225のうち読み出し対象となったフレームエリアからラインバッファ227へと描画データの転送を行う。なお、ラインバッファ227に単一フレーム分のエリアのみが設定されている構成に限定されることはなく、複数フレーム分のエリアが設定されている構成としてもよい。
【0804】
ラインバッファ227に転送された描画データは、画像の描画タイミングとなったことに基づいて図柄表示装置31の画像処理デバイス231へと転送される。この描画データの転送は、表示制御装置100と図柄表示装置31とを電気的に接続する接続部材としてのハーネス232を介して行われる。
【0805】
画像処理デバイス231には、描画データ用の記憶部233が設けられている。描画データ用の記憶部233には、図柄表示装置31の表示画面Gの画素に1対1で対応させて多数の単位エリアが含まれている。換言すれば、描画データ用の記憶部233には、ラインバッファ227と同一数の単位エリアが含まれている。ラインバッファ227から画像処理デバイス231へと転送された描画データは描画データ用の記憶部233に書き込まれる。画像処理デバイス231では、描画データ用の記憶部233に書き込まれた描画データを液晶表示部234に対して描画することにより、表示画面Gにおいて所定の画像を表示させる。なお、描画データ用の記憶部233に単一フレーム分のエリアのみが設定されている構成に限定されることはなく、複数フレーム分のエリアが設定されている構成としてもよい。
【0806】
次に、本実施形態におけるVDP226の処理構成について説明する。図57は、描画データの設定処理を示すフローチャートである。
【0807】
ステップS3501では、表示CPU102から描画リスト情報を受信しているか否かを判定する。受信していない場合にはそのまま本設定処理を終了し、受信している場合にはステップS3502に進む。ステップS3502では、今回の描画リスト情報に対応した描画データを作成する上で、ブリッジ側RAM107からデータを読み出す必要があるか否かを判定する。
【0808】
ブリッジ側RAM107からデータを読み出す必要がある場合には、ステップS3503にて、描画リスト情報により指示されたデータを現状記憶されているエリアから読み出し、続くステップS3504にて、その読み出したデータをフレーム用エリア223における今回の書き込み対象のフレームエリアに対して書き込む。その後、ステップS3505にて、今回の描画データの作成が完了したか否かを判定し、完了していない場合にはステップS3503の処理に戻り、完了している場合には本設定処理を終了する。
【0809】
ステップS3503~ステップS3505の処理が実行されることにより、ブリッジ側RAM107に転送された画像データを少なくとも用いた、フレームエリアに対する描画データの作成が行われる。
【0810】
一方、ブリッジ側RAM107からデータを読み出す必要がない場合(ステップS3502:NO)には、ステップS3506以降の処理を実行する。つまり、ステップS3506では、非アクセス信号の出力を開始する。当該非アクセス信号は、上記第1の実施形態と同様に、ブリッジLSI109の書き込み制御部121に直接送信されてもよく、VDP226からは表示CPU102に出力され、VDP226から非アクセス信号を入力している間は表示CPU102から書き込み制御部121に非アクセス信号が出力される構成としてもよい。
【0811】
続くステップS3507では、描画リストにより指示されたデータをVDP側RAM221の画像データ用エリア222から読み出し、ステップS3508にて、その読み出したデータをフレーム用エリア223における今回の書き込み対象のフレームエリアに対して書き込む。その後、ステップS3509にて、今回の描画データの作成が完了したか否かを判定し、完了していない場合にはステップS3507に戻り、完了している場合にはステップS3510に進む。ステップS3510では、非アクセス信号の出力を停止する。その後、本設定処理を終了する。
【0812】
ステップS3507~ステップS3509の処理が実行されることにより、VDP側RAM221の画像データ用エリア222に転送された画像データを用いた、フレームエリアに対する描画データの作成が行われる。
【0813】
次に、VDP226において実行される描画用信号の出力処理について、図58のフローチャートを参照しながら説明する。
【0814】
先ずステップS3601では、ラインバッファ227への描画データの転送タイミングであるか否かを判定する。転送タイミングでない場合には、そのまま本出力処理を終了し、転送タイミングである場合には、ステップS3602に進む。ステップS3602では、非アクセス信号の出力を開始し、続くステップS3603にて、フレーム用エリア223における今回の読み出し対象のフレームエリアに記憶されている描画データのラインバッファ227への転送を開始する。その後、ステップS3604にて、ラインバッファ227への転送が完了したか否かを判定し、転送が完了するまでステップS3604にて待機する。
【0815】
ラインバッファ227への今回の描画データの転送が完了した場合には、ステップS3604にて肯定判定をして、ステップS3605に進む。ステップS3605では、ラインバッファ227を参照し、ステップS3606にてその参照したデータに対応した描画用信号を、出力ポート136を通じて画像処理デバイス231に出力する。その後、ステップS3607にて今回の描画データの転送が完了したか否かを判定する。完了していない場合にはステップS3605に戻り、完了している場合にはステップS3608に進む。ステップS3608では、非アクセス信号の出力を停止する。その後、本出力処理を終了する。
【0816】
上記描画用信号の出力処理が行われることにより、画像処理デバイス231における描画データ用の記憶部233に描画データが転送され、それに基づいて図柄表示装置31の表示画面Gにて1フレーム分の所定の画像が表示される。
【0817】
以上詳述した本実施形態であっても、少なくともラインバッファ227から画像処理デバイス231へ描画データの転送が行われている状況ではVDP226がブリッジ側RAM107に確実にアクセスしない期間となり、この期間を利用して、書き込み制御部121によるブリッジ側RAM107へのデータ転送を行うことができる。
【0818】
なお、本実施形態のようにフレーム用エリア223とラインバッファ227とが設けられた構成を、上記第1の実施形態以外の実施形態に対して適用してもよく、読み出し用のRAMがブリッジ側RAM107とVDP側RAM221とに区別されていない構成に対して適用してもよい。
【0819】
<第9の実施形態>
本実施形態では、表示制御装置100の処理構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下、上記第1の実施形態との相違点について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
【0820】
先ず、本実施形態における表示CPU102でのメイン処理について、図59のフローチャートを参照しながら説明する。
【0821】
ステップS3701では、ブリッジLSI109(具体的には、書き込み制御部121)に対する初期設定の指示処理を実行する。具体的には、プログラムROM103から読み出した初期設定コマンドをブリッジLSI109に送信する。
【0822】
ブリッジLSI109では、当該初期設定コマンドを受信することで、上記第1の実施形態と同様に、常用データ群の初期設定処理(図19)及びデータ転送処理(図20)を実行する。この場合に、本実施形態では、表示CPU102から送信される初期設定コマンドに、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107に転送すべきデータ群の種類、これら各データ群を構成する各単位データの転送順序、及び各単位データを書き込むべきブリッジ側RAM107内のアドレスを特定可能な情報が含まれており、ブリッジLSI109では当該初期設定コマンドに含まれる情報の指示通りに順次単位データをキャラクタROM106から読み出すとともに、その読み出した単位データを指示されたアドレスのエリアに対して書き込む。
【0823】
また、ブリッジLSI109では、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107に単位データを転送する過程で、上記第1の実施形態と同様に、当該単位データをキャッシュ用バッファ123に一時保留した後にブリッジ側RAM107に転送する。この場合に、上記第1の実施形態では、VDP105から非アクセス信号を受信している場合にキャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107への単位データの転送を行う構成としたが、本実施形態では当該構成が異なっている。具体的には、VDP105はブリッジ側RAM107にアクセスする状況では表示CPU102に対してアクセス信号を送信し、VDP105からアクセス信号を受信している場合に表示CPU102からブリッジLSI109にアクセス信号が送信される。なお、上記アクセスする状況には、VDP105が実際にブリッジ側RAM107にアクセスしている状況だけでなく、任意のタイミングでアクセスする可能性がある状況も含まれるが、前者の状況のみが該当する構成としてもよい。
【0824】
ブリッジLSI109では、表示CPU102からアクセス信号を受信している場合にはキャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107への単位データの転送を行わずに、キャラクタROM106からキャッシュ用バッファ123への単位データの転送を行う。また、表示CPU102からアクセス信号を受信していない場合にキャッシュ用バッファ123からブリッジ側RAM107への単位データの転送を行う。
【0825】
さらに、ブリッジLSI109では、常用データ群に含まれる所定の種類のデータ群についてブリッジ側RAM107への転送が完了した場合には、当該転送が完了したデータ群に対応した転送完了信号を表示CPU102に送信する。
【0826】
メイン処理(図59)の説明に戻り、ステップS3701の処理を実行した後は、ステップS3702にて、ブリッジLSI109から所定の転送完了信号を受信しているか否かを判定する。所定の転送完了信号を受信している場合には、ステップS3703にて、書き込まれたエリアの把握処理を実行する。具体的には、今回、ブリッジ側RAM107への転送が完了したデータ群及び当該データ群が記憶されているブリッジ側RAM107のアドレスを表示CPU102にて特定可能な情報をワークRAM104に記憶させる。
【0827】
続くステップS3704では、今回、ブリッジ側RAM107への転送が完了したデータ群についてのVDP側RAM108への転送指示をVDP105に対して行う。具体的には、プログラムROM103から読み出した転送コマンドをVDP105に送信する。当該転送コマンドには、ブリッジ側RAM107からVDP側RAM108に転送すべきデータ群の種類、当該データ群を構成する各単位データの転送順序、各単位データが記憶されているブリッジ側RAM107のアドレスを特定可能な情報、及び各単位データを書き込むべきVDP側RAM108内のアドレスを特定可能な情報が含まれている。
【0828】
VDP105では、当該転送指示コマンドに含まれる情報の指示通りに順次単位データをブリッジ側RAM107から読み出すとともに、その読み出した単位データを指示されたアドレスのエリアに対して書き込む。
【0829】
ちなみに、本実施形態ではVDP105においてブリッジ側RAM107からVDP側RAM108にデータの転送を行う場合に、それが常用データ群の初期設定であるか又は常用データ群の復帰であるかに関係なく、同一のデータ転送処理が実行される。また、当該データ転送処理によるデータ転送が行われるタイミングでは、ブリッジ側RAM107に既に転送対象のデータが存在しているため、データ転送処理内においてブリッジ側RAM107に転送対象のデータが存在しているか否かの判定は行われない。また、当該データ転送処理が行われている状況はVDP105がブリッジ側RAM107にアクセスする状況であるため、VDP105から表示CPU102にアクセス信号が送信される。さらに、VDP105では、所定のデータ群についてブリッジ側RAM107からVDP側RAM108への転送が完了した場合には、当該転送が完了したデータ群に対応した転送完了信号を表示CPU102に送信する。
【0830】
メイン処理(図59)の説明に戻り、ステップS3702にて否定判定をした場合又はステップS3704の処理を実行した後は、ステップS3705に進む。ステップS3705では、VDP105からアクセス信号を受信しているか否かを判定する。アクセス信号を受信している場合にはステップS3706にて、表示CPU102からブリッジLSI109へのアクセス信号の送信を開始する。ここで送信が開始されたアクセス信号は、VDP105から表示CPU102へのアクセス信号の送信が停止された場合に、その送信が停止される。
【0831】
ステップS3705にて否定判定をした場合又はステップS3706の処理を実行した後は、ステップS3707にて、VDP105から所定の転送完了信号を受信したか否かを判定する。所定の転送完了信号を受信している場合には、ステップS3708にて、書き込まれたエリアの把握処理を実行する。具体的には、今回、VDP側RAM108への転送が完了したデータ群及び当該データ群が記憶されているVDP側RAM108のアドレスを表示CPU102にて特定可能な情報をワークRAM104に記憶させる。
【0832】
ステップS3707にて否定判定をした場合又はステップS3708の処理を実行した後は、ステップS3709にて、所定の画像の描画が必要か否かを判定する。所定の画像の描画が必要な場合には、ステップS3710にて所定の画像の描画指示処理を実行する。この場合、今回の描画指示タイミングに対応した描画リスト情報をVDP105に送信する。
【0833】
ステップS3709にて否定判定をした場合又はステップS3710の処理を実行した後は、ステップS3711にて、常用データ群の転送が完了したか否かを判定する。常用データ群の転送が完了していない場合には、ステップS3702に戻り、常用データ群の転送が完了している場合には、通常処理へ移行する。
【0834】
ちなみに、ステップS3709における所定の画像の描画が必要か否かの判定では、検査用画像についての描画指示タイミングであるか否かの判定や、初期表示用画像の描画指示タイミングであるか否かの判定が行われる。また、変動用コマンドを受信しているか否かの判定も行われ、当該メイン処理が実行されている状況において変動用コマンドを受信している場合には、簡易図柄用データ群の常用エリアへの転送が完了していることを条件として、簡易図柄による変動表示を開始させるための処理がステップS3710にて実行される。かかる簡易図柄による変動表示を開始させるための処理は、上記第1の実施形態における簡易図柄による変動開始処理(図27)と同様である。さらにまた、簡易図柄による変動表示が開始されてから終了するまでは、当該メイン処理又は通常処理にて、描画指示タイミングとなる度に、簡易図柄による変動表示を進行させるための描画リスト情報が表示CPU102からVDP105に送信される。
【0835】
次に、本実施形態におけるVDP105での描画データの設定処理について、図60のフローチャートを参照しながら説明する。
【0836】
先ずステップS3801では、描画リスト情報を受信しているか否かを判定する。ここで、本実施形態における描画リスト情報について、図61を参照しながら説明する。図61は、描画リスト情報を説明するための説明図である。図61に示すように、描画リスト情報には、書き込むべきデータの情報と、描画エリア135における各エリアのうちそのデータを書き込むべきエリアのアドレスの情報と、ブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108のうち、その書き込むべきデータが現状記憶されているエリアのアドレスの情報と、が含まれている。
【0837】
具体的には、描画エリア135における各エリアのアドレスの情報(WA(1)、WA(2)、・・・WA(n)、・・・)に1対1で対応させて、書き込むべきデータの情報(KD(1)、KD(2)、・・・KD(n)、・・・)とその書き込むべきデータが現状読み出されているエリアのアドレスの情報(RA(7)、RA(108)、・・・RA(m)、・・・)との組み合わせが設定されている。VDP105では描画リスト情報を参照することで、書き込むべきデータの種類、その書き込むべきデータが現状読み出されているエリア、及びその書き込むべきデータをいずれのエリアに書き込むべきかを一義的に特定することができる。
【0838】
ちなみに、表示CPU102は描画リスト情報を送信する場合、描画させるべき画像の内容及びその画像を表示させるのに必要な画像データが記憶されているエリアを把握し、その把握結果に対応した描画リスト情報を送信する。この場合、プログラムROM103の描画リスト情報記憶エリア103bには想定される全てのパターンに対応させて多数の描画リスト情報が記憶されており、表示CPU102はその中から一の描画リスト情報を選択してVDP105に送信する。また、本パチンコ機10では、常用データ群がブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108の両方に同時に記憶されていることもあり得るが、この場合、表示CPU102ではVDP側RAM108に常用データ群が記憶されているものとして、描画リスト情報の選択を行う。但し、上記構成に限定されることはなく、表示CPU102が描画リスト情報を生成する構成としてもよい。
【0839】
なお、上記第8の実施形態のように描画データを作成するためのフレーム用エリアがVDP側RAM108に設けられているとともに、当該フレーム用エリアの所定のフレームエリアからVDP105のラインバッファに描画データが転送される構成に対して、上記描画リスト情報の構成を適用してもよい。この場合、描画リスト情報には、フレーム用エリアのいずれのフレームエリアを書き込み対象のエリアとするかの情報、そのフレームエリアにおける各エリアのアドレスの情報、そのアドレスのエリアに書き込むべきデータの情報、及びその書き込むべきデータが現状読み出されているエリアのアドレスの情報が含まれていればよい。
【0840】
また、上記第8の実施形態では、表示CPU102は、所定の画像を表示画面Gに表示させる場合に、その所定の画像の表示タイミングよりも前にVDP105に対して描画指示を行う。VDP105では、描画指示を受けることで、上記表示タイミングまでに描画指示に対応した描画データをフレーム用エリアの所定のフレームエリアに作成し、その作成した描画データを表示タイミングに対応させてラインバッファに転送させる。この場合、VDP105において表示タイミング又はそれに対応したタイミングを把握する必要があるため、当該タイミングの情報が描画リスト情報に含まれていることが好ましい。
【0841】
描画データの設定処理(図60)の説明に戻り、ステップS3801にて描画リスト情報を受信していないと判定した場合にはそのまま本設定処理を終了し、ステップS3801にて描画リスト情報を受信していると判定した場合にはステップS3802に進む。ステップS3802では今回受信した描画リスト情報を参照することで、今回の描画リスト情報に対応した描画データを作成する上で、ブリッジ側RAM107からデータを読み出す必要があるか否かを判定する。
【0842】
ブリッジ側RAM107からデータを読み出す必要がある場合には、ステップS3803にて、アクセス信号の出力を開始する。当該アクセス信号は、ブリッジLSI109に送信されるのではなく表示CPU102に送信される。表示CPU102は、既に説明したとおり、VDP105からアクセス信号を受信している場合には、ブリッジLSI109に対してアクセス信号を送信する。
【0843】
続くステップS3804では描画リスト情報により指示されたデータを当該描画リスト情報にて示されているエリアから読み出し、続くステップS3805にて、その読み出したデータを当該描画リスト情報にて示されているエリアに対して書き込む。その後、ステップS3806にて、今回の描画データの作成が完了したか否かを判定し、完了していない場合にはステップS3804の処理に戻り、完了している場合にはステップS3807に進む。ステップS3807では、アクセス信号の出力を停止する。その後、本設定処理を終了する。
【0844】
ステップS3804~ステップS3806の処理が実行されることにより、ブリッジ側RAM107に転送された画像データを少なくとも用いた、描画エリア135に対する描画データの作成が行われる。
【0845】
一方、ブリッジ側RAM107からデータを読み出す必要がない場合(ステップS3802:NO)には、ステップS3808以降の処理を実行する。ステップS3808では描画リスト情報により指示されたデータを当該描画リスト情報に示されているエリアから読み出し、続くステップS3809にて、その読み出したデータを当該描画リスト情報にて示されているエリアに対して書き込む。その後、ステップS3810にて、今回の描画データの作成が完了したか否かを判定し、完了していない場合にはステップS3808の処理に戻り、完了している場合には本設定処理を終了する。
【0846】
ステップS3808~ステップS3810の処理が実行されることにより、VDP側RAM108に転送された画像データのみを用いた、描画エリア135に対する描画データの作成が行われる。
【0847】
次に、本実施形態における表示CPU102でのデータ転送指示処理について、図62のフローチャートを参照しながら説明する。
【0848】
先ずステップS3901では、所定データ群の転送指示タイミングであるか否かを判定する。この所定データ群は、上記第1の実施形態における変更用データ群に含まれる各種のデータ群が該当する。また、転送指示タイミングであるか否かの判定は、表示テーブルと遊技回の経過時間の情報とを参照することにより行われる。これは、本データ転送指示処理において他のデータ群について転送指示タイミングであるか否かを判定する場合も同様である。所定データ群の転送指示タイミングである場合にはステップS3902にて、所定データ群の転送指示処理を実行する。具体的には、今回の転送対象のデータ群に対応した転送コマンドをプログラムROM103から読み出し、その読み出した転送コマンドをブリッジLSI109に送信する。
【0849】
ブリッジLSI109では、当該転送コマンドを受信することで、上記第1の実施形態と同様に、データ転送設定処理(図40)及びデータ転送処理(図20)を実行する。この場合に、本実施形態では、表示CPU102から送信される転送コマンドに、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107に転送すべきデータ群の種類、これら各データ群を構成する各単位データの転送順序、及び各単位データを書き込むべきブリッジ側RAM107内のアドレスを特定可能な情報が含まれており、ブリッジLSI109では当該転送コマンドに含まれる情報の指示通りに順次単位データをキャラクタROM106から読み出すとともに、その読み出した単位データを指示されたアドレスのエリアに対して書き込む。かかるデータ転送に際しての構成は、表示CPU102におけるメイン処理の説明に際して説明したとおりである。
【0850】
また、ブリッジLSI109は、今回の転送対象となった所定のデータ群についてブリッジ側RAM107への転送が完了した場合には、当該転送が完了したデータ群に対応した転送完了信号を表示CPU102に送信する。
【0851】
ステップS3901にて否定判定をした場合又はステップS3902の処理を実行した後は、ステップS3903にて、ブリッジLSI109から所定のデータ群についての転送完了信号を受信しているか否かを判定する。所定のデータ群についての転送完了信号を受信している場合には、ステップS3904にて、書き込まれたエリアの把握処理を実行する。具体的には、今回、ブリッジ側RAM107への転送が完了したデータ群及び当該データ群が記憶されているブリッジ側RAM107のアドレスを表示CPU102にて特定可能な情報をワークRAM104に記憶させる。
【0852】
ステップS3903にて否定判定をした場合又はステップS3904の処理を実行した後は、ステップS3905にて、常用エリア137への上書きを実行すべきデータ群の転送指示タイミングであるか否かを判定する。当該転送指示タイミングである場合にはステップS3906にて、上書きを実行すべきデータ群の転送指示処理を実行する。具体的には、今回の転送対象のデータ群に対応した転送コマンドをプログラムROM103から読み出し、その読み出した転送コマンドをブリッジLSI109に送信する。当該転送コマンドに含まれる情報の具体的な内容や、当該転送コマンドを受信したことに基づくブリッジLSI109での処理内容は、既に説明したとおりである。
【0853】
ステップS3905にて否定判定をした場合又はステップS3906の処理を実行した後は、ステップS3907にて、上書きを実行すべきデータ群の転送完了信号をブリッジLSI109から受信しているか否かを判定する。当該データ群についての転送完了信号を受信している場合には、ステップS3908にて、書き込まれたエリアの把握処理を実行する。当該処理内容については既に説明したとおりである。
【0854】
続くステップS3909では、VDP105に対する上書き指示処理を実行する。具体的には、今回、ブリッジ側RAM107への転送が完了したデータ群についてのVDP側RAM108への転送指示をVDP105に対して行う。当該上書き指示処理では、プログラムROM103から読み出した転送コマンドをVDP105に送信する。このVDP105に対して送信される転送コマンドの具体的な内容や、当該転送コマンドを受信したことに基づくVDP105での処理内容は、表示CPU102におけるメイン処理の説明に際して説明したとおりである。但し、VDP105は上書きを完了した場合に、表示CPU102に上書き完了信号を送信する。
【0855】
ステップS3907にて否定判定をした場合又はステップS3909の処理を実行した後は、ステップS3910にて、VDP105から上書き完了信号を受信しているか否かを判定する。上書き完了信号を受信している場合には、ステップS3911にて、書き込まれたエリアの把握処理を実行する。具体的には、今回、VDP側RAM108への転送が完了したデータ群及び当該データ群が記憶されているVDP側RAM108のアドレスを表示CPU102にて特定可能な情報をワークRAM104に記憶させる。
【0856】
ステップS3910にて否定判定をした場合又はステップS3911の処理を実行した後は、ステップS3912にて常用データ群の復帰指示タイミングであるか否かを判定する。常用データ群の復帰指示タイミングである場合には、ステップS3913にて、退避を実行すべき状況であるか否かを判定する。退避を実行すべき状況とは、上記第1の実施形態と同様に、常用エリア137に消去不可なデータ群が記憶されていて常用データ群の復帰を行うことができない状況のことである。
【0857】
退避を実行すべき状況である場合には、ステップS3914にて、ブリッジLSI109に対する退避用の復帰指示処理を実行する。具体的には、プログラムROM103から読み出した退避対応復帰コマンドをブリッジLSI109に対して送信する。この退避対応復帰コマンドには、キャラクタROM106からブリッジ側RAM107に転送すべきデータ群の種類、これら各データ群を構成する各単位データの転送順序、及び各単位データを書き込むべきブリッジ側RAM107内のアドレスを特定可能な情報が含まれており、ブリッジLSI109では当該退避対応復帰コマンドに含まれる情報の指示通りに順次単位データをキャラクタROM106から読み出すとともに、その読み出した単位データを指示されたアドレスのエリアに対して書き込む。そして、ブリッジ側RAM107への常用データ群の転送が完了した場合には、ブリッジLSI109から表示CPU102に復帰完了信号を送信する。
【0858】
また、退避対応復帰コマンドには、今回、ブリッジ側RAM107に転送した常用データ群を他のデータ群の転送に際して消去してしまわないように指示する情報が含まれる。ブリッジLSI109では、退避対応復帰コマンドの受信に基づき常用データ群をブリッジ側RAM107に転送した場合には、表示CPU102から退避解除コマンドを受信するまで、上記常用データ群を消去してしまわないようにする。
【0859】
一方、退避を実行すべき状況でない場合(ステップS3913:NO)には、ステップS3915にて、ブリッジLSI109に対する通常の復帰指示処理を実行する。具体的には、プログラムROM103から読み出した通常復帰コマンドをブリッジLSI109に対して送信する。この通常復帰コマンドには、退避対応復帰コマンドにおいてブリッジ側RAM107に転送した常用データ群を消去してしまわないように指示する情報を除いた情報が含まれる。ブリッジLSI109では当該通常復帰コマンドに含まれる情報の指示通りに順次単位データをキャラクタROM106から読み出すとともに、その読み出した単位データを指示されたアドレスのエリアに対して書き込む。そして、ブリッジ側RAM107への常用データ群の転送が完了した場合には、ブリッジLSI109から表示CPU102に復帰完了信号を送信する。
【0860】
ステップS3912にて否定判定をした場合、ステップS3914の処理を実行した後又はステップS3915の処理を実行した後は、ステップS3916にて、ブリッジLSI109から復帰完了信号を受信しているか否かを判定する。当該復帰完了信号を受信している場合には、ステップS3917にて、書き込まれたエリアの把握処理を実行する。当該処理内容については既に説明したとおりである。
【0861】
ステップS3916にて否定判定をした場合又はステップS3917の処理を実行した後は、ステップS3918にて、常用エリア137への常用データ群の復帰が可能であるか否かを判定する。具体的には、上記退避対応復帰コマンドを送信した後である場合には、常用エリア137に常用データ群の復帰を行うことができない状況が解消されており、且つブリッジLSI109から復帰完了信号を受信しているか否かを判定する。また、上記通常復帰コマンドを送信した後である場合には、ブリッジLSI109から復帰完了信号を受信しているか否かを判定する。
【0862】
常用エリア137への常用データ群の復帰が可能である場合(ステップS3918:YES)には、ステップS3919にて、VDP105に対する復帰指示処理を実行する。具体的には、今回、ブリッジ側RAM107への転送が完了した常用データ群についてのVDP側RAM108への転送指示をVDP105に対して行う。当該復帰指示処理では、プログラムROM103から読み出した転送コマンドをVDP105に送信する。このVDP105に対して送信される転送コマンドの具体的な内容や、当該転送コマンドを受信したことに基づくVDP105での処理内容は、表示CPU102におけるメイン処理の説明に際して説明したとおりである。但し、VDP105は常用データ群の復帰を完了した場合に、表示CPU102に復帰完了信号を送信する。
【0863】
ステップS3918にて否定判定をした場合又はステップS3919の処理を実行した後は、ステップS3920にて、VDP105から復帰完了信号を受信しているか否かを判定する。復帰完了信号を受信していない場合には、そのまま本データ転送指示処理を終了する。復帰完了信号を受信している場合には、ステップS3921にて、書き込まれたエリアの把握処理を実行する。当該処理内容については既に説明したとおりである。
【0864】
続くステップS3922では、退避解除の指示処理を実行する。当該退避解除の指示処理では、上記退避対応復帰コマンドを送信した後であることを条件として、ブリッジLSI109に対して退避解除コマンドを送信する。ブリッジLSI109では、当該退避解除コマンドを受信することにより、ブリッジ側RAM107において常用データ群が記憶されているエリアを、今後のデータ転送に際して書き込み対象のエリアとして取り扱う。ステップS3922の処理の実行後に、本データ転送指示処理を終了する。
【0865】
以上詳述した本実施形態によれば、表示CPU102において、キャラクタROM106から読み出された画像データがブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108のいずれのエリアに記憶されているかが把握され、VDP105及びブリッジLSI109へのデータ転送指示に際しては読み出し元のエリアのアドレスや書き込み先のエリアのアドレスに係る情報を含めて指示が行われる。また、VDP105への描画指示に際しては読み出し元のエリアのアドレスに係る情報を含めて指示が行われる。これにより、VDP105及びブリッジLSI109では表示CPU102からの指示に従った処理さえ行えばよいため、VDP105及びブリッジLSI109の構成の簡素化が図られる。
【0866】
<第10の実施形態>
本実施形態では、表示制御装置100のハード構成が上記第1の実施形態と異なっている。以下、上記第1の実施形態との相違点について説明する。図63は、本実施形態における表示制御装置100のハード構成を示すブロック図である。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
【0867】
図63に示す構成では、上記第1の実施形態と異なり、ブリッジ側RAM107及びVDP側RAM108が設けられておらず、キャラクタROM106から画像データを事前に読み出しておくためのRAMは、読み出し用RAM241に集約されている。また、ブリッジLSI109も設けられておらず、当該ブリッジLSI109における機能はVDP242に集約されている。
【0868】
本実施形態におけるVDP242は、I/F243を介して、表示CPU102、キャラクタROM106及び読み出し用RAM241と電気的に接続されており、VDP242に設けられた演算処理部244において表示CPU102からの指示に基づく所定の処理が実行される。当該所定の処理として、表示CPU102からの描画指示に基づく図柄表示装置31への描画処理が含まれている。この描画処理の内容は、上記第8の実施形態と同様であり、簡単に説明すると、演算処理部244では、表示CPU102から受信した描画リスト情報に基づいて、読み出し用RAM241に設けられたフレーム用エリア241aに対して描画データを作成する。そして、その作成した描画データをVDP242のラインバッファ245に転送し、ラインバッファ245に転送された描画データに応じて、表示制御基板101の出力ポート136を介して図柄表示装置31に描画用信号を出力する。
【0869】
また、演算処理部244における所定の処理として、表示CPU102からの転送指示に基づくキャラクタROM106から読み出し用RAM241への画像データの転送処理が含まれている。当該転送処理では、VDP242に設けられたデータ転送部246に対して演算処理部244からデータ転送の設定が行われ、当該データ転送部246ではデータ転送の設定が行われることで、キャラクタROM106から読み出し用RAM241への画像データの転送を行う。
【0870】
この場合、データ転送部246では演算処理部244による描画処理と並行して画像データの転送が行われるが、VDP242には上記第1の実施形態においてブリッジLSI109に設けられていたキャッシュ用バッファ247が設けられており、キャラクタROM106から読み出した画像データはキャッシュ用バッファ247に一時貯留された後に読み出し用RAM241に転送される。これにより、演算処理部244において描画処理を行うために読み出し用RAM241にアクセスするタイミングと、データ転送部246において読み出し用RAM241に画像データを転送するタイミングとが重複しないように調整することができる。
【0871】
ちなみに、読み出し用RAM241には常用エリア241b及び変更用エリア241cが設けられており、常用エリア241bに対しては基本的に常用データ群が書き込まれるとともに、変更用エリア241cに対しては変更用データ群が書き込まれる。この場合、常用エリア241bへの常用データ群の転送に際しては、変更用エリア241cへの転送を介することなく常用エリア241bへの転送が行われる。但し、上記のように読み出し用RAM241の各エリアが、フレーム用エリア241a、常用エリア241b及び変更用エリア241cに予め区別されている構成に限定されることはなく、描画データの作成や、常用データ群及び変更用データ群の書き込みが任意のエリアに対して行われる構成としてもよい。この場合、必要なデータの消去が行われてしまわないように、表示CPU102又は演算処理部244において、読み出し用RAM241における各アドレスのエリアに記憶されているデータの内容が把握される構成とすることが好ましい。
【0872】
以上詳述した本実施形態によれば、上記第1の実施形態に比べVDP242の構成が複雑化するものの、ブリッジLSI109を省略することができる。
【0873】
なお、キャラクタROM106から読み出し用RAM241へのデータ転送と図柄表示装置31への描画処理とが並行して行われない構成としてもよく、この場合、データ転送タイミングと描画処理タイミングとを調整する必要がないため、キャッシュ用バッファ247を不具備としてもよい。
【0874】
<他の実施形態>
なお、上述した各実施形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を単独で上記各実施形態の構成に適用してもよく、所定の組み合わせで上記各実施形態の構成に適用してもよい。また、以下の各構成を、その構成の適用対象として例示していない実施形態に適用してもよい。
【0875】
(1)上記第1の実施形態においてブリッジ側RAM107に複数種類のデータ群が同時に記憶されない構成としてもよい。この場合、ブリッジ側RAM107には1種類のデータ群が交互に記憶されていくこととなる。当該構成であっても、ブリッジ側RAM107に転送されたデータ群を用いて所定期間分の画像の表示を良好に行うことができる。但し、当該構成においては、一の演出範囲と次の演出範囲との間でデータ群の転送待ち時間が発生することとなり、演出の進行が中断され易くなるため、この点、上記第1の実施形態のようにブリッジ側RAM107に複数種類のデータ群が同時に記憶される構成が好ましい。
【0876】
(2)ブリッジLSI109の入出力ドライバ回路122を介してVDP105及び書き込み制御部121のそれぞれがブリッジ側RAM107と接続されている構成に代えて、VDP105及び書き込み制御部121がそれぞれ個別にブリッジ側RAM107に接続された構成としてもよい。また、ブリッジLSI109の代わりに中継基板を設け、当該中継基板に対してVDP105、ブリッジ側RAM107及びブリッジLSI109が接続された構成としてもよい。この場合、ブリッジLSI109において入出力ドライバ回路122は不要となる。
【0877】
また、ブリッジ側RAM107からVDP側RAM108への画像データの転送が行われる場合には、表示CPU102又はVDP105からブリッジLSI109へデータ転送指示が行われ、ブリッジLSI109はブリッジ側RAM107から画像データを読み出すとともにその読み出した画像データをVDP105に送信し、VDP105ではその送信された画像データをVDP側RAM108に書き込む構成としてもよい。この場合、VDP105がブリッジ側RAM107に直接アクセスする必要がないため、入出力ドライバ回路122は不要となる。
【0878】
また、ブリッジLSI109に書き込み制御部121が設けられておらず、当該書き込み制御部121の機能がハード回路としてブリッジLSI109に搭載された構成としてもよい。つまり、ブリッジLSI109ではプログラムされた制御処理に基づいてデータ転送が行われるのではなく回路構成に基づいてデータ転送が行われる構成としてもよい。
【0879】
(3)表示CPU102の機能、プログラムROM103の機能、ワークRAM104の機能、VDP105の機能、キャラクタROM106の機能、ブリッジ側RAM107の機能、VDP側RAM108の機能及びブリッジLSI109の機能が、所定の組み合わせで1チップ化されていてもよく、全てが1チップ化されていてもよい。
【0880】
(4)VDP105及び書き込み制御部121のブリッジ側RAM107へのアクセスタイミングを調整するための構成は、上記第1の実施形態における構成に限定されることはなく、VDP105と書き込み制御部121とが同時にブリッジ側RAM107にアクセスしないのであれば任意である。例えば、VDP105はブリッジ側RAM107にアクセスする期間においてアクセス信号を出力し、書き込み制御部121ではアクセス信号をVDP105から入力していない状況においてブリッジ側RAM107にアクセスする構成としてもよい。この場合、上記第1の実施形態よりも書き込み制御部121がブリッジ側RAM107にアクセスできる機会が高められる。
【0881】
また、VDP105は表示CPU102に非アクセス信号又はアクセス信号を出力し、表示CPU102において書き込み制御部121がブリッジ側RAM107にアクセスする期間を調整するようにしてもよい。また、表示CPU102は、VDP105から信号を受けなくても当該VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしている状況を把握可能な構成としてもよい。
【0882】
(5)パチンコ機10の電源立ち上げ時に、常用データ群のブリッジ側RAM107への転送は完了しているがVDP側RAM108への転送が完了していない状況において常用データ群を使用する必要が生じた場合には、VDP側RAM108への転送が完了するのを待たずにブリッジ側RAM107から常用データ群を読み出す構成としてもよい。この場合、常用データ群を用いた制御が開始可能となるタイミングを早めることができる。
【0883】
(6)VDP側RAM108において常用エリア137以外のエリアに常用データ群以外のデータ群が適宜転送されて記憶される構成としてもよい。この場合、ノーマルリーチ用データ群やスーパーリーチ用データ群といった変更用データ群がVDP側RAM108に転送されることとなる。本構成においては、変更用データ群の転送を行う場合に表示CPU102から書き込み制御部121にだけでなくVDP105にも転送指示が与えられる必要がある。
【0884】
(7)常用エリア137が読み出し用のRAMにおいて予め定められたアドレスのエリアとして設定されていたが、これに限定されることはなく、常用エリア137として機能するエリアが適宜変更される構成としてもよい。この場合、常用エリア137として現状設定されているエリアのアドレス情報を表示CPU102又はVDP105において把握しておく必要がある。本構成によれば、例えばVDP側RAM108における常用エリア137以外のエリアが変更用エリアとして機能する構成において、複数種類のデータ群の記憶保持を同時に行う上でのエリアの割り振りの自由度が高められる。
【0885】
(8)キャラクタROM106以外にもデータ群を予め記憶しておくための不揮発性記憶手段が設けられている構成としてもよい。当該構成について具体的には、上記別の不揮発性記憶手段としてNOR型フラッシュメモリを設け、当該NOR型フラッシュメモリに常用データ群を記憶させておく。そして、VDP105といった描画手段にNOR型フラッシュメモリを接続しておくことで、常用データ群に対応した画像を表示させる場合にはNOR型フラッシュメモリから常用データ群を読み出せばよい。本構成によれば、複数種類の不揮発性記憶手段を設ける必要が生じるが、パチンコ機10の電源投入時などに常用データ群の転送を行わなくても常用データ群に対応した画像の表示を良好に行うことができるようになる。また、本構成であっても、NOR型フラッシュメモリには常用データ群のみを記憶し、キャラクタROM106に演出の多様化に伴いデータ容量が大きくなり易い変更用データ群を記憶させておく構成とすることで、NOR型フラッシュメモリとして記憶容量の小さなものを用いればよいため、低コスト化を図りつつ、上記効果を奏することができる。
【0886】
(9)上記第1の実施形態では、読み出し用のRAMにバックアップ電力が供給されずに、パチンコ機10の電源がOFF操作された場合にはそれまで読み出し用のRAMに記憶されていたデータ群は破壊又は消去される構成に代えて、読み出し用のバックアップ電力が供給される構成としてもよい。本構成においては、電源の立ち上げ時に、読み出し用のRAMに電断時に記憶されていたデータが破壊されていないか否かを判定し、破壊されていない場合には常用データ群の初期設定を行わず、破壊されている場合に常用データ群の初期設定を行う構成としてもよい。これにより、電源の立ち上げ時において、常用データ群の初期設定を行うこととなる頻度が低減される。
【0887】
なお、上記バックアップ電力を供給する手段として、電源及び発射制御装置80において主制御装置60のRAM64などにバックアップ電力を供給する電断中用電源部が兼用されてもよく、それとは別の電断中用電源部が設けられていてもよい。
【0888】
(10)キャッシュ用バッファ123は、一個の単位データのみが一時記憶される構成に限定されることはなく、複数の単位データが同時に一時記憶される構成としてもよい。この場合、キャラクタROM106から読み出したデータをブリッジ側RAM107に転送する場合において、その転送タイミングの調整について自由度が高められる。
【0889】
(11)読み出し用の記憶手段は、キャラクタROM106よりもデータの読み出しに要する速度が速く且つ書き込み制御部121によって上書き可能であれば、揮発性の記憶手段であるRAMに限定されない。
【0890】
(12)電源の立ち上げ時に検査用画像及び初期表示用画像の両方が表示されることは必須ではなく、いずれか一方のみが表示される又は両方とも表示されない構成としてもよい。但し、待機画像を表示可能となるまで図柄表示装置31に何も表示されないという状況が発生しないようにするためには、検査用画像及び初期表示用画像の少なくとも一方を表示することが好ましい。
【0891】
(13)電源立ち上げ時における複数種類のデータ群の転送順序は上記第1の実施形態におけるものに限定されない。例えば、異常報知用データ群が最も優先して転送される構成としてもよい。この場合、異常報知を行うことが可能な状態に早期に移行される。また、検査用データ群の次に異常報知用データ群が転送される構成としてもよい。また、通常図柄用データ群が各背景用データ群の転送が完了した後に転送される構成としてもよい。
【0892】
(14)常用データ群に含まれるデータ群は上記各実施形態にて例示したものに限定されない。例えば、待機画像が所定期間に亘って継続した場合にデモ画像が表示される構成においては当該デモ画像が常用データ群に含まれていてもよい。また、演出用操作装置58の操作に応じて機種説明の画像などを表示する状態に切り換わる構成においては、その切り換わり先の画像を表示するためのデータ群が常用データ群として設定されていてもよい。
【0893】
また、異常報知用データ群が常用データ群に含まれていなくてもよく、さらにまた通常図柄用データ群や各背景用データ群が常用データ群に含まれていなくてもよい。異常報知用データ群が常用データ群に含まれない構成においては、異常が発生した場合には音声ランプ制御装置90にて表示ランプ部54やスピーカ部55にて異常報知が行われるように構成されていることが好ましい。この場合、異常の発生に対して図柄表示装置31での異常報知が遅れたとしても、当該図柄表示装置31とは異なる報知手段にて異常報知が行われるため、パチンコ機10全体では異常の発生に対して早期に異常報知を開始することができる。
【0894】
また、常用データ群以外の構成に着目した場合、常用データ群が存在しない構成としてもよい。但し、任意のタイミングで発生し得る特定事象の発生に対して、それに対応した画像を早期に表示させる上では、常用データ群が設定されていることが好ましい。
【0895】
(15)主制御装置60において電源立ち上げ時の初期設定処理が実行されている状況において、すなわち主制御装置60において遊技を進行させる処理の実行が開始されるまでに、常用データ群における少なくとも一部のデータ群の転送が完了する構成としてもよい。例えば、主制御装置60において初期設定処理が実行されている状況において初期表示用データ群の転送が完了する構成としてもよい。
【0896】
また、主制御装置60において初期設定処理が実行されている状況において異常報知用データ群の転送が完了する構成としてもよい。この場合、主制御装置60において異常の発生を特定した場合には、それに対する早期の異常報知の実行を常に行うことができる。
【0897】
また、主制御装置60において初期設定処理が実行されている状況において簡易図柄用データ群の転送が完了する構成としてもよい。この場合、遊技回の開始条件が成立した場合には、図柄表示装置31にて確実に簡易図柄又は通常図柄のいずれかによる図柄の変動表示が即座に行われることとなる。
【0898】
また、簡易図柄を用いた図柄の変動表示以外の構成に着目した場合、以下の構成も考えられる。つまり、主制御装置60において初期設定処理が実行されている状況において通常図柄用データ群及び背景用データ群といった初期変動表示用データ群の転送が完了する構成としてもよい。この場合、遊技回の開始条件が成立した場合には、図柄表示装置31にて確実に通常図柄による図柄の変動表示が即座に行われることとなる。
【0899】
(16)上記各実施形態では、簡易図柄用データ群の転送が完了していなくても遊技球の発射が可能となり、遊技回の開始条件が成立し得る構成としたが、これに代えて、簡易図柄用データ群の転送が完了するまでは遊技球の発射が不可となる構成としてもよい。この場合、遊技回の開始条件が成立した場合には、図柄表示装置31にて確実に簡易図柄又は通常図柄のいずれかによる図柄の変動表示が即座に行われることとなる。
【0900】
また、簡易図柄を用いた図柄の変動表示以外の構成に着目した場合、以下の構成も考えられる。つまり、通常図柄用データ群及び背景用データ群といった初期変動表示用データ群の転送が完了するまでは遊技球の発射が不可となる構成としてもよい。この場合、遊技回の開始条件が成立した場合には、図柄表示装置31にて確実に通常図柄による図柄の変動表示が即座に行われることとなる。また、簡易図柄用データ群がキャラクタROM106に設定されておらず、通常図柄用データ群及び背景用データ群の読み出しが完了していない状況で遊技回の開始条件が成立した場合には、図柄表示装置31ではそれまでの画像の表示が維持され遊技回に対応した画像の表示が行われない構成としてもよい。
【0901】
(17)常用データ群が記憶されているエリアの少なくとも一部を含むエリアに対して変更用データ群が上書きされることが起こり得る構成以外の構成に着目した場合、読み出し用のRAMへの操作系データ群や全ラウンド演出用データ群の転送に際して常用データ群が記憶されているエリアが上書きされない構成としてもよい。この場合、読み出し用のRAMの記憶容量を上記各実施形態よりも大きくしたり、操作系データ群や全ラウンド演出用データ群のデータ容量を上記各実施形態よりも小さくしたりする必要があるが、常用データ群の上書きや復帰に係る処理を行う必要がないため処理負荷が軽減される。この場合、常用データ群は少なくとも電源投入中は記憶保持される。
【0902】
(18)常用データ群が記憶されているエリアに対して操作系データ群や全ラウンド演出用データ群といった変更用データ群の上書きを行う場合に、変更用データ群における前半部分のデータ群のブリッジ側RAM107への転送が完了したタイミングで、書き込み制御部121からVDP105又は表示CPU102に前半完了信号を出力し、それに基づきVDP105において前半部分のデータ群がブリッジ側RAM107からVDP側RAM108に転送される構成としてもよい。
【0903】
(19)常用データ群が記憶されているエリアに対して操作系データ群や全ラウンド演出用データ群といった変更用データ群の上書きを行う場合に、ブリッジ側RAM107からVDP側RAM108への前半部分のデータ群の転送が完了したタイミングでVDP105から書き込み制御部121又は表示CPU102に上書き完了信号を出力し、それに基づき書き込み制御部121においてブリッジ側RAM107への後半部分のデータ群の転送が開始される構成としてもよい。
【0904】
(20)操作系データ群のうち、分岐先として選択される各演出範囲に対応したデータ群とは異なるデータ群が常用エリア137に対して上書きされる構成としてもよい。
【0905】
(21)スーパーリーチB表示では、演出用操作装置58が操作された回数によって進行先の演出範囲が変更される構成としたが、これに代えて、演出用操作装置58が長押しされた場合や連続押し操作された場合に、その操作に応じて進行先の演出範囲が変更される構成としてもよい。この場合であっても、各進行先の演出範囲に対応したデータ群を事前に読み出し用のRAMに転送しておくことが好ましい。また、演出用操作装置58が操作された場合又は演出用操作装置58が予め定められた態様で操作された場合に、即座に進行先の演出範囲の演出が開始される構成としてもよい。
【0906】
また、演出用操作装置58の操作以外の条件によって進行先の演出範囲が変更される構成としてもよい。例えば、リーチ表示中の所定期間において予め定められた入球部を遊技球が通過したか否かにより進行先の演出範囲が変更される構成としてもよく、予め定められた入球部への遊技球の入球個数に応じて進行先の演出範囲が変更される構成としてもよい。この場合であっても、各進行先の演出範囲に対応したデータ群を事前に読み出し用のRAMに転送しておくことが好ましい。
【0907】
(22)演出用操作装置58の操作回数といった所定の条件に応じて進行先の演出範囲が変更される構成において、その進行先の演出範囲は2種類に限定されることはなく3種類以上設定されていてもよい。例えば、演出用操作装置58の操作回数として複数の基準回数が設定されていて、それら複数の基準回数のうちいずれに該当したかにより、3種類以上の分岐演出範囲のいずれかが進行先の演出範囲として選択される構成が考えられる。この場合であっても、各進行先の演出範囲に対応したデータ群を事前に読み出し用のRAMに転送しておくことが好ましい。また、本構成では事前に読み出しておくデータ群のデータ容量が上記各実施形態よりも大きくなる。したがって、常用データ群が記憶されているエリアの少なくとも一部を含むエリアに対して変更用データ群を上書きする構成は、より効果的なものとなる。
【0908】
(23)表示モードの切り換えに際しては、背景画像だけでなく変動表示される図柄の種類も切り換えられる構成としてもよい。また、背景画像や図柄の種類に加えて、選択され得るリーチ表示の種類又は選択され易いリーチ表示の種類が変更される構成としてもよい。また、表示モードは2種類に限定されることはなく、3種類以上であってもよい。また、表示モードの切り換えが行われない構成としてもよい。
【0909】
(24)演出用操作装置58の操作回数といった所定の条件に応じて進行先の演出範囲が変更される構成がリーチ表示としてではなく、大当たり用の演出として設定されていてもよい。また、演出用操作装置58の操作に基づいて進行先の演出範囲が遊技者によって選択される構成としてもよい。これらの場合であっても、各進行先の演出範囲に対応したデータ群を事前に読み出し用のRAMに転送しておくことが好ましい。
【0910】
(25)簡易図柄による変動表示が行われる場合、その変動表示時間が主制御装置60にて決定された変動表示時間よりも短い又は長い構成としてもよい。但し、主制御装置60と表示制御装置100との間で各遊技回の変動表示時間を一致させる上では、簡易図柄による変動表示が行われる場合であっても、その変動表示時間が主制御装置60にて決定された変動表示時間である構成とすることが好ましい。
【0911】
(26)簡易図柄による変動表示が行われている途中で、通常図柄用データ群及び背景用データ群といった通常図柄による変動表示を可能とするデータ群の読み出し用のRAMへの転送が完了した場合には、その時点で通常図柄による変動表示に切り換える構成としてもよい。この場合、簡易図柄による変動表示が行われる遊技回であっても、遊技回の開始に際して、通常図柄による変動表示用の表示テーブルを作成しておく必要がある。本構成によれば、処理負荷が増大化するものの、通常図柄による変動表示が可能となるタイミングを早めることができる。
【0912】
(27)通常図柄による変動表示が行えない状況において簡易図柄による変動表示といった特別報知を行うことで、作動口23,24への入賞が無効化されていないことを遊技者に認識させることができるという顕著な効果に着目した場合、読み出し用のRAMを備えていない構成に対して、特別報知に係る構成を適用してもよい。
【0913】
当該構成としては、例えば、表示制御装置100に図柄表示装置31とは異なる報知手段を接続しておく。そして、表示CPU102において、図柄表示装置31が正常か否か、図柄表示装置31との間での信号経路が正常か否かを判定し、いずれかの異常が特定された場合には、上記報知手段にて簡易図柄による変動表示などといった特別報知を行うようにする。この場合、上記いずれかの異常が発生している場合であっても、作動口23,24への入賞が無効化されていないことを遊技者に認識させることが可能となる。
【0914】
また、例えば、音声ランプ制御装置90において、表示制御装置100が正常に機能しているか否か、表示制御装置100と図柄表示装置31との間の信号経路は正常か否か、図柄表示装置31が正常に機能しているか否かを判定し、いずれかの異常が特定された場合には、入賞が無効化されていない旨の音声などをスピーカ部55から出力する。この場合、上記いずれかの異常が発生している場合であっても、作動口23,24への入賞が無効化されていないことを遊技者に認識させることが可能となる。
【0915】
(28)大当たり用の演出において、全ラウンド演出用データ群として、全ラウンド分の演出範囲に対応したデータ群がまとめて読み出し用のRAMに転送される構成に代えて、複数のラウンドの演出範囲を含むデータ群を複数設定し、それらを基準のラウンドが開始された場合又は終了された場合に順次転送する構成としてもよい。この場合、ラウンドの演出範囲に対応したデータ群を読み出し用のRAMに転送する場合に、常用データ群が記憶されているエリアの上書きを行う必要がなくなる。
【0916】
(29)読み出し用RAMにおいて各演出範囲に対応したデータ群が転送される先のエリアが、予め一義的に定められている構成としてもよい。
【0917】
(30)複数の変動表示用テーブルを組み合わせて表示テーブルを作成する構成に代えて、開始から終了までの一連の演出のそれぞれに対して1対1で対応させて表示テーブルが予め用意されている構成としてもよい。この場合、プログラムROM103においてテーブルの情報を記憶しておくのに必要な記憶容量が上記各実施形態よりも大きくなってしまうが、遊技回の開始に際して表示テーブルの作成を行う必要はなく、予め用意されている表示テーブルから一の表示テーブルを選択するだけでよいため、遊技回の開始に際して実行される処理を簡素化することができる。
【0918】
(31)変動表示用テーブルや大当たり演出用テーブルにおいて、対応するデータ群の転送開始タイミングだけでなく転送先のエリアの情報も予め設定されている構成としてもよい。また、表示CPU102にて表示テーブルを作成した後に、各データ群の転送先のエリアに係る情報をその作成した表示テーブルに書き込む構成としてもよい。この場合、遊技回や大当たり用の演出の途中でデータ群の転送先を特定する処理を簡素化することが可能となる。
【0919】
(32)上記各実施形態では、リーチ表示が発生する場合には確実に予告表示が発生する構成としたが、これに限定されることはなく、リーチ表示が発生する場合であっても予告表示が発生しないことがある構成としてもよい。この場合、予告表示の種類及び有無とリーチ表示の種類及び有無との組み合わせパターンが上記各実施形態よりも多くなるため、表示テーブルを予め用意しておく構成においてはそれだけテーブル用の記憶容量が大きくなってしまう。したがって、変動表示用テーブルや大当たり用演出テーブルといったように、各演出範囲に対して個別にテーブルが設定されていて、それらテーブルを必要に応じて取得することで表示テーブルを作成する構成とすることが好ましい。
【0920】
(33)ノーマルリーチ表示の画像が、通常図柄用データ群及び背景用データ群を加工することにより表示可能な構成としてもよい。また、計測用カウンタは加算式又は減算式のいずれであってもよい。また、予告表示やスーパーリーチ表示の種類は上記各実施形態のものに限定されることはなく任意である。また、演出用操作装置58に代えて赤外線や電波の受信部を設け、当該受信部における受信結果に基づいて表示モードの切り換えや、操作系の演出が実行される構成としてもよい。
【0921】
(34)作動口23,24への入賞に基づき取得された保留情報が大当たり結果に対応しているか否かの判定や大当たり結果に対応している場合にはその種別の判定などを、当該保留情報に係る遊技回が開始されるよりも前のタイミングにおいて行い、その判定結果を反映した保留予告(又は保留報知)を上記保留情報に係る遊技回が開始されるよりも前のタイミングにおいて行うパチンコ機に対して、キャラクタROM106としてNAND型のフラッシュメモリを用いる構成や、キャラクタROM106から読み出し用のRAMに転送したデータを加工して画像の表示を行わせる構成を適用してもよい。
【0922】
(34-1)保留予告の態様としては、例えば保留予告の実行の契機となった保留情報に係る遊技回よりも前の遊技回から当該実行の契機となった保留情報に係る遊技回まで一連の演出が図柄表示装置31にて表示される態様が考えられる。換言すれば、所定の保留情報について保留予告を行う旨の決定がなされ当該所定の保留情報が保留予告の実行の契機として設定された場合には、当該設定に係る処理の実行後における最初の遊技回から上記実行の契機となった保留情報に係る遊技回までを含めて一連の演出が図柄表示装置31にて表示される態様が考えられる。
【0923】
上記態様について具体的には、時間の経過とともに物語が進行するといったような一連のムービーが、複数の遊技回を跨ぎ、且つ保留予告の実行の契機となった保留情報に係る遊技回まで(当該遊技回を含めて)実行される構成が考えられる。この場合、記憶可能な保留情報の上限数の範囲内において想定される複数遊技回の各パターン(例えば、上限数が「4」であれば、4遊技回分、3遊技回分、2遊技回分の各パターン)に対してそれぞれ個別に一連のムービーを予め用意しておき、所定の保留情報について保留予告を行う旨の決定がなされた場合に保留記憶されている保留情報の数に対応した一連のムービーを開始する構成とするとよい。
【0924】
ちなみに、第1作動口及び第2作動口が設けられており、それら第1,第2作動口毎に個別に保留情報が取得されるとともに第1,第2作動口毎に記憶可能な保留情報の上限数が設定された構成においては、両作動口に係る上限数の和の範囲内で想定される複数遊技回の各パターンに対してそれぞれ個別に一連のムービーが用意されていてもよく、いずれか一方の作動口に係る上限数の範囲内で想定される複数遊技回の各パターンに対してそれぞれ個別に一連のムービーが用意されていてもよい。
【0925】
また、第1作動口及び第2作動口のうち一方の保留情報が優先して消化される構成、具体的には優先側の作動口に係る保留情報が記憶されている場合には、その記憶されている保留情報よりも早いタイミングで取得された非優先側の作動口に係る保留情報が記憶されていたとしても優先側の作動口に係る保留情報が遊技回の開始対象となる構成においては、優先側又は非優先側のいずれか一方についてのみ上記のような一連のムービーによる保留予告が実行される構成としてもよい。例えば、優先側に係る保留情報が複数記憶されている状況において優先側において新たに取得された保留情報が保留予告の実行の契機として設定された場合に上記のような一連のムービーによる保留予告が実行される構成としてもよく、非優先側に係る保留情報が複数記憶されている状況において非優先側において新たに取得された保留情報が保留予告の実行の契機として設定された場合に上記のような一連のムービーによる保留予告が実行される構成としてもよい。この場合、後者の構成においては、一連のムービーによる保留予告が実行されている途中で優先側において新たに保留情報が取得された場合には、かかる保留情報が優先して消化されることとなるため、一連のムービーによる保留予告を中断するようにしてもよい。
【0926】
上記のように複数の遊技回を跨ぐようにして保留予告に係る一連の演出が実行されることにより、各遊技回の個別の演出では設定されないような長い時間に亘って連続する演出を行うことが可能となり、演出の多様化が図られる。また、このように長い時間に亘って連続する演出を実行したとしても、それは複数の遊技回を跨ぐものであるため、各遊技回を消化するのに要する時間が長時間化してしまうといった不都合が生じない。
【0927】
また、上記保留予告を行う遊技機に対して、キャラクタROM106としてNAND型のフラッシュメモリを用いる構成や、キャラクタROM106から読み出し用のRAMに転送したデータを加工して画像の表示を行わせる構成を適用する場合には、一連の演出に含まれる遊技回のうち、実行対象となる遊技回よりも前の遊技回において当該実行対象となる遊技回の開始に際して加工されるデータ群を事前に読み出し用のRAMに転送しておくとよい。これにより、一連の演出に含まれる遊技回間の境界部分においてデータ転送の待ち時間が生じないため、一連の演出をスムーズに進行させることができる。
【0928】
なお、複数の遊技回を跨ぐようにして保留予告に係る一連の演出が実行されることにより、各遊技回の個別の演出では設定されないような長い時間に亘って連続する演出を行うことが可能となり、演出の多様化が図られるという顕著な効果に着目した場合、複数の遊技回を跨ぐようにして保留予告に係る一連の演出が実行される構成を、キャラクタROM106としてNOR型フラッシュメモリが用いられる構成や、キャラクタROM106から読み出し用のRAMへのデータの事前転送が行われる構成を具備しない遊技機に対して適用してもよい。
【0929】
(34-2)保留予告の他の態様としては、上記のような一連の演出は実行されないが、保留予告の実行の契機となった保留情報に係る遊技回よりも前の遊技回から当該実行の契機となった保留情報に係る遊技回までの各遊技回では、遊技回の開始から通常の図柄の変動表示とは異なる演出が開始される態様が考えられる。この場合、保留予告に係る各遊技回において同一の演出が実行される構成としてもよく、保留予告に係る遊技回毎に異なる演出が実行される構成としてもよい。
【0930】
当該保留予告を行う遊技機に対して、キャラクタROM106としてNAND型のフラッシュメモリを用いる構成や、キャラクタROM106から読み出し用のRAMに転送したデータを加工して画像の表示を行わせる構成を適用する場合には、保留予告に係る各遊技回のうち、実行対象となる遊技回よりも前の遊技回において当該実行対象の遊技回の開始に際して加工されるデータ群を事前に読み出し用のRAMに転送しておく必要がある。これにより、保留予告に係る各遊技回の境界部分においてデータ転送の待ち時間が生じないため、保留予告に係る各遊技回の演出をスムーズに開始させることができる。
【0931】
(35)異常報知の対象は磁気検知に限定されることはなく、例えば、パチンコ機10を異常に振動させる行為、外枠11に対する遊技機本体12の開放、内枠に対する前扉枠14の開放、又は上皿56aや下皿57aからの異物の挿入などが考えられる。また、上皿56aや下皿57aといった球受け皿が満杯状態であるか否かや、タンクが球無状態となっているか否かが検知対象であってもよい。検知対象がいずれのものであったとしても、磁気検知の場合と同様に異常報知が行われる構成とするとよい。また、上記異常検知用の検知センサは、主制御装置60に接続されている構成に限定されることはなく、音声ランプ制御装置90や表示制御装置100に接続されていてもよい。
【0932】
(36)不揮発性記憶手段としてNAND型フラッシュメモリを用いる構成、不揮発性記憶手段から読み出し用のRAMへデータを事前転送する構成及びこれらの構成に関連した構成を、図柄表示装置31に画像表示をさせる場合に加工される画像データとは異なるデータを扱う制御手段に対して適用してもよい。例えば、表示CPU102における制御データに対して上記構成を適用してもよい。また、音声ランプ制御装置90における音声データや発光データに対して上記構成を適用してもよい。また、主制御装置60、払出制御装置70、電源及び発射制御装置80又は音声ランプ制御装置90における制御データに対して上記構成を適用してもよい。また、図柄表示装置31の代わりに遊技回用の動作が行われる可動物が設けられた構成においては、この可動物の制御データに対して上記構成を適用してもよい。
【0933】
(37)音声ランプ制御装置90にて各遊技回における予告表示の有無及び種別の決定やリーチ表示の有無及び種別の決定が行われ、表示制御装置100ではその決定結果に応じて表示テーブルを作成する構成としてもよい。また、音声ランプ制御装置90にて表示テーブルの作成が行われ、その作成された表示テーブルの情報が表示制御装置100に送信される構成としてもよい。
【0934】
また、主制御装置60から出力されるコマンドに基づいて、音声ランプ制御装置90により表示制御装置100が制御される構成に代えて、主制御装置60から出力されるコマンドに基づいて、表示制御装置100が音声ランプ制御装置90を制御する構成としてもよい。また、音声ランプ制御装置90と表示制御装置100とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置90,100が一の制御装置として設けられた構成としてもよく、それら両制御装置90,100のうち一方の機能が主制御装置60に集約されていてもよく、それら両制御装置90,100の両機能が主制御装置60に集約されていてもよい。また、主制御装置60から音声ランプ制御装置90に出力されるコマンドの構成も任意である。
【0935】
(38)上記第1の実施形態において、ブリッジLSI109に対するデータ転送指示が表示CPU102から直接行われるのではなく、表示CPU102からの指示に基づいてVDP105がブリッジLSI109に対して指示を与える構成としてもよい。この場合、表示CPU102とブリッジLSI109とを電気的に直接接続させる必要がないため、配線数の削減が図られる。
【0936】
(39)VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしていることを非アクセス信号やアクセス信号といった所定の信号出力によってブリッジLSI109に教示する構成に代えて、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしている場合にはブリッジLSI109の回路上においてフラグが格納されて書き込み制御部121がブリッジ側RAM107にアクセスできなくなる構成としてもよい。また、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしている場合にはブリッジLSI109の回路上において書き込み制御部121がブリッジ側RAM107にアクセスしようとしてもできない構成としてもよい。これらの構成とした場合、VDP105がブリッジ側RAM107にアクセスしていない状況では、書き込み制御部121は任意のタイミングでブリッジ側RAM107にアクセスできる構成となり、書き込み制御部121にとってブリッジ側RAM107にアクセスできる期間を上記第1の実施形態よりも長く確保することができる。
【0937】
(40)上記第1の実施形態において、描画エリア135に格納される1フレーム分の描画データの容量及び図柄表示装置31においてVDP105から送信されてくる1フレーム分の描画データを格納するエリアの容量が、図柄表示装置31の表示画面Gの画素数に対応した容量を超えている構成としてもよい。本構成によれば、1フレーム分の画像に対応した描画用信号の出力が完了するまでに要する時間が長くなり、それに伴って、書き込み制御部121にとってブリッジ側RAM107にアクセス可能な期間が長くなる。なお、描画データにおいて表示画面Gの画素数に対応した容量を超える分のデータについては、表示画面Gへの画像の表示には用いられない。
【0938】
(41)表示CPU102において画像データの転送指示タイミングが表示テーブルにフラグとして設定されるのではなく、各データ群に応じて転送指示タイミングを特定するための経過時間のカウンタ情報が設定されており、そのカウンタ情報に基づいて転送指示が行われる構成としてもよい。
【0939】
(42)上記第1の実施形態では、常用データ群の常用エリア137からの一時消去に際して、通常図柄用データ群も消去される構成としたが、これに代えて、当該通常図柄用データ群が消去されない構成としてもよい。また、現状の表示モードに対応した背景用データ群は消去されないが、現状の表示モードに対応しない背景用データ群は消去される構成としてもよい。また、通常図柄用データ群が表示モードに対応して個別に設定されている構成においては、現状の表示モードに対応した通常図柄用データ群は消去されないが、現状の表示モードに対応しない通常図柄用データ群は消去される構成としてもよい。
【0940】
(43)上記第1の実施形態において、VDP側RAM108がVDP105に内蔵されていてもよい。また、VDP105に電気的に接続されたVDP側RAM108が設けられているとともに、それとは別にビデオRAMがVDP105に内蔵されていてもよい。また、これらの構成において、ブリッジ側RAM107及びブリッジLSI109が不具備である構成としてもよい。
【0941】
(44)上記第1の実施形態において、VDP105がキャラクタROM106にアクセスできる構成としてもよい。この場合、VDP105とキャラクタROM106とを電気的に接続する構成としてもよく、VDP105がブリッジLSI109を介してキャラクタROM106と接続されていて、ブリッジLSI109を介してVDP105がキャラクタROM106にアクセスする構成としてもよい。
【0942】
(45)異常報知を行う場合の画像の表示態様を上記第1の実施形態とは異なる態様としてもよい。例えば、演出の画像に重ねて異常報知用の文字を表示する構成としてもよく、異常報知用の画像を表示する場合は、通常の遊技回の演出とは異なり、背景画像などを表示させずに表示画面Gの一部にて図柄の変動表示のみを行う構成としてもよい。つまり、演出の途中で異常報知が行われる場合には、演出の実行はその態様を変更した状態で継続しながら異常報知が行われる構成としてもよい。但し、この場合であっても、通常の遊技回の演出に対応したデータ群の事前転送を中断することなく継続することで、異常報知の解除後における通常の演出への復帰を良好に行うことができる。
【0943】
(46)上記第1の実施形態において、入出力ドライバ回路122の切換を表示CPU102又はVDP105が行う構成としてもよい。
【0944】
また、キャラクタROM106がコントローラ141がNAND型フラッシュメモリとともに一体化されたメモリ装置である構成に限定されることはなく、キャラクタROM106がNAND型フラッシュメモリのみであり、コントローラ141の機能が表示CPU102、VDP105又は書き込み制御部121にて果たされる構成としてもよい。
【0945】
(47)ブリッジ側RAM107又はVDP側RAM108のいずれか一方に読み出されている画像データのみを用いて1フレーム分の描画データが作成される構成に限定されることはなく、ブリッジ側RAM107に読み出されている画像データ及びVDP側RAM108に読み出されている画像データの両方を用いて1フレーム分の描画データが作成される構成としてもよい。
【0946】
(48)上作動口23への入賞に係る保留情報と下作動口24への入賞に係る保留情報とが区別して記憶されるとともに、下作動口24への入賞に係る保留情報が優先して消化される構成を適用してもよく、これとは逆に上作動口23への入賞に係る保留情報が優先して消化される構成を適用してもよい。
【0947】
また、上記構成において、複数の作動口が上下に並設されているのではなく、上作動口23に対応した第1作動口と、下作動口24に対応した第2作動口とが左右に並設された構成としてもよく、これら両作動口が斜めに並設された構成としてもよい。さらにまた、発射ハンドル51の操作態様に応じて、第1作動口への入賞のみ又は第2作動口への入賞のみを狙えるように、両作動口を離間して配置する構成としてもよい。
【0948】
また、上記構成において、メイン表示部43に、上作動口23への入賞に基づき取得された保留情報の当否判定の結果を表示する第1表示領域と、下作動口24への入賞に基づき取得された保留情報の当否判定の結果を表示する第2表示領域とを設けてもよい。この場合、上作動口23への入賞に基づき取得された保留情報が当否判定の対象となることに先立って又は当否判定の対象となったことに基づいて、第1表示領域において絵柄の変動表示が開始されるとともに当該当否判定に対応した停止結果を表示し係る1遊技回の変動表示が終了される。また、下作動口24への入賞に基づき取得された保留情報が当否判定の対象となることに先立って又は当否判定の対象となったことに基づいて、第2表示領域において絵柄の変動表示が開始されるとともに当該当否判定に対応した停止結果を表示し係る1遊技回の変動表示が終了される。
【0949】
(49)上作動口23への入賞に係る保留情報が当否判定の対象となった場合と、下作動口24への入賞に係る保留情報が当否判定の対象となった場合とで、遊技者が得られる利益が異なる構成としてもよい。例えば、上記(38)のように下作動口24への入賞に係る保留情報が優先して消化される構成において、当該下作動口24への入賞に係る保留情報が当否判定の対象となった場合の方が、当否判定の実行が優先されない上作動口23への入賞に係る保留情報が当否判定の対象となった場合よりも、遊技者にとって有利となる構成としてもよい。
【0950】
このように有利な状態を設定する上では、例えば、下作動口24への入賞に係る保留情報が当否判定の対象となった場合の大当たり当選確率を、上作動口23への入賞に係る保留情報が当否判定の対象となった場合の大当たり当選確率よりも高く設定する構成としてもよい。また、下作動口24への入賞に係る保留情報が大当たり当選となった場合における大当たり結果の振分先が、上作動口23への入賞に係る保留情報が大当たり当選となった場合における大当たり結果の振分先よりも有利なものとなるように設定された構成としてもよい。
【0951】
かかる構成についてより詳細には、下作動口24への入賞に係る大当たり結果の振分先に、上作動口23への入賞に係る大当たり結果の振分先には設定されていない大当たり結果が設定されており、かかる大当たり結果が設定されていることにより前者の方が後者よりも有利なものとなる構成としてもよく、上作動口23への入賞に係る大当たり結果の振分先に、下作動口24への入賞に係る大当たり結果の振分先には設定されていない大当たり結果が設定されており、かかる大当たり結果が設定されていることにより後者の方が前者よりも有利なものとなる構成としてもよい。さらには、上作動口23への入賞に係る大当たり結果の振分先の種類と、下作動口24への入賞に係る大当たり結果の振分先の種類とが同一となるように設定されているとともに、下作動口24への入賞では上作動口23への入賞よりも、有利な大当たり結果への振分確率が高く設定された構成としてもよい。
【0952】
上記構成によれば、上作動口23への入賞が発生することに比して、下作動口24への入賞が発生することの有利性が高められる。そして、下作動口24への入賞により取得された保留情報が優先して当否判定される構成においては、下作動口24への入賞が発生した場合には、下作動口24について設定された有利性が優先して遊技者に提供されることとなる。これにより、上作動口23と下作動口24との機能に明確な差異が設けられ、遊技者にとっては、上作動口23への入賞よりも下作動口24への入賞の発生を期待することとなり、遊技の多様化が図られる。
【0953】
また、上記各実施形態のように作動口を複数設ける構成においては、作動口の数は2個に限定されることはなく、3個以上であってもよい。また、作動口が1個のみ設けられた構成としてもよい。
【0954】
(50)当否抽選モードが複数段階設定されているのではなく、単一の当否抽選モードのみが設定されており、さらに当該当否抽選モードについて複数種類の大当たり数値情報が設定された構成としてもよい。
【0955】
(51)上記各実施形態では、主制御装置60において当否判定が行われたことに基づいてメイン表示部33及び図柄表示装置31における一の遊技回が開始される構成としたが、これに限定されることはなく、主制御装置60において当否判定が行われる条件が成立した場合に実際に当否判定が行われるタイミングよりも前のタイミングで上記遊技回が開始され、その後に当否判定が行われたことに基づいてその遊技回におけるその後の変動表示パターン、変動表示時間及び停止結果が決定される構成としてもよい。この場合、主制御装置60では遊技回の開始タイミングとなった場合に、先ず変動用コマンドを送信し、その後に当否判定、変動表示時間の決定及び種別判定を行った場合に、変動時間コマンド及び種別コマンドを送信する構成としてもよく、これら変動時間コマンド及び種別コマンドの送信タイミングもずれている構成としてもよい。但し、変動時間コマンドや種別コマンドが送信されるタイミングは、図柄表示装置31において図柄の変動表示が高速変動から低速変動に切り換えられるまでのタイミングとする必要がある。
【0956】
(52)キャラクタROM106といった不揮発性記憶手段としてNAND型フラッシュメモリを用いるとともに読み出し用のRAMを設けることで、不揮発性記憶手段の大容量化を良好に行えるという顕著な効果に着目した場合、当該構成を必須とすればよく他の構成は任意である。
【0957】
(53)キャッシュ用バッファ123を設けることで、読み出し用のRAMからの読み出しタイミングと読み出し用のRAMへの転送タイミングとを調整することができるという顕著な作用効果に着目した場合、当該構成を必須とすればよく他の構成は任意である。
【0958】
(54)常用データ群を特定事象が発生し得る期間においては読み出し用のRAMに記憶保持することで、特定事象の発生に対して良好に対処できるという顕著な作用効果に着目した場合、当該構成を必須とすればよく他の構成は任意である。
【0959】
(55)電源投入時に複数のデータ群を予め定められた優先順位に従って送信することで、所定の制御を優先させることができるという顕著な作用効果に着目した場合、当該構成を必須とすればよく他の構成は任意である。
【0960】
(56)通常図柄による変動表示を行えない場合に簡易表示といった特別報知を行うことで、通常図柄による変動表示を行えない状況において遊技回の開始条件の成立が無効化されていないことを遊技者が認識し、遊技の混乱を抑えられるという顕著な作用効果に着目した場合、当該構成を必須とすればよく他の構成は任意である。
【0961】
(57)複数の演出範囲に対応させて複数のデータ群を設定するとともに、所定の演出範囲の演出が実行されている状況において後側の演出範囲に対応したデータ群の転送を行うことで、所定の演出範囲から後側の演出範囲への移行が円滑に行われるという顕著な効果に着目した場合、当該構成を必須とすればよく他の構成は任意である。
【0962】
(58)演出用操作装置58を備えた構成において、当該演出用操作装置58の操作に対応した画像を表示する場合に加工されるデータ群を事前に読み出し用のRAMに読み出しておくことで、演出用操作装置58の操作に対する画像の表示を早期に行うことができるという顕著な作用効果に着目した場合、当該構成を必須とすればよく他の構成は任意である。
【0963】
なお、上記(53)~(58)のように、キャラクタROM106としてNAND型フラッシュメモリを用いる構成以外の構成に着目した場合、キャラクタROM106として用いるメモリの種類は任意である。例えば、EPROMやEEPROMなどを用いてもよい。
【0964】
(59)上記各実施形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
【0965】
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数の周回体として複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されることでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも、本発明を適用できる。この場合、スロットマシンの各種制御に対して本発明を適用できるとともに、リールとは別に液晶表示装置といった表示装置を備えた構成においては当該表示制御装置における画像の表示に係る制御に対して本発明を適用できる。
【0966】
また、取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも、本発明を適用できる。
【0967】
ここで、上記のように複数の周回体の周回開始と周回停止とが遊技者による積極操作により行われる遊技機においては、内部抽選の結果が大当たり当選結果となったとしても有効ライン上に大当たり当選に対応した図柄の組み合わせが成立しないと大当たり状態とならず、当該大当たり当選結果は大当たり当選に対応した図柄の組み合わせが成立するまで複数の遊技回に亘って持ち越されることとなる。この複数の遊技回に亘って持ち越した状態となる場合としては、遊技者が大当たり当選に対応した図柄の組み合わせを成立させることができないことで偶発的に発生する場合と、大当たり図柄の組み合わせよりも優先して成立することとなる抽選役の当選確率が大当たり当選結果となった場合に高くなるようにプログラム上設定しておくことで必然的に発生する場合とが考えられる。
【0968】
上記構成において、周回体の装置とは別に表示装置を備えた遊技機では、大当たり当選結果となった場合には表示装置の表示画面にて複数の遊技回を跨ぐようにして一連の演出を実行する構成や、大当たり当選結果となった場合には大当たり図柄の組み合わせが成立するまで各遊技回において出現頻度の低い演出を実行する構成とすることで、遊技への注目度が高められる。
【0969】
また、かかる構成に対して、キャラクタROMとしてNAND型のフラッシュメモリを用いる構成や、キャラクタROMから読み出し用のRAMに転送したデータを加工して画像の表示を行わせる構成を適用する場合には、以下の構成とするとよい。つまり、大当たり当選結果となった場合には、内部抽選処理や周回体の周回制御を行う主制御装置から表示装置を表示制御する表示制御装置に対して大当たり当選結果となったことを示す事前転送トリガ用のコマンド(指令情報)を送信する構成とするとよい。この場合、表示制御装置では、大当たり当選結果に対応した各遊技回の連続演出を表示するためのデータ群をキャラクタROMから読み出し用のRAMに事前に読み出しておくことができるため、各遊技回の連続演出を円滑に表示することができる。
【0970】
なお、上記事前転送トリガ用のコマンドは、データ事前転送の専用の情報(信号)として送信されてもよく、表示制御装置に対して大当たり当選結果となったことを認識させる情報としても機能する兼用の情報(信号)として送信されてもよい。また、大当たり当選結果となった場合以外にも所定のタイミングで複数の遊技回に跨って連続演出が実行される構成においては、当該連続演出を実行するためのデータ転送に関して上記事前転送トリガ用のコマンドに係る構成を適用してもよい。
【0971】
(60)上記第1~第10の実施形態の特徴的な構成や上記他の実施形態の構成を、任意の組み合わせで相互に組み合わせてもよい。
【0972】
<上記各実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
【0973】
<特徴A群>
特徴A1.情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて制御を実行する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段は、NAND型の記憶手段であり、
さらに、前記第1記憶手段から読み出された情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)と、
前記制御手段にて特定制御が実行されるよりも前のタイミングにおいて、当該特定制御を実行する場合に用いられる特定情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている前記特定情報を用いて前記特定制御を実行するものであることを特徴とする遊技機。
【0974】
特徴A1によれば、第1記憶手段としてNAND型の記憶手段が用いられていることにより、NOR型の記憶手段が用いられている構成に比べ大容量化を行い易くなる。また、情報の読み出しに要する速度が第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段に、制御手段にて特定制御が実行されるよりも前のタイミングにおいて特定情報が記憶され、制御手段はこの第2記憶手段に記憶されている特定情報を用いて特定制御を実行する構成である。したがって、読み出し速度が比較的遅いNAND型の記憶手段を第1記憶手段として用いる構成であっても、制御手段において特定情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定制御を円滑に行うことができる。よって、第1記憶手段の大容量化を良好に実現することができる。
【0975】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【0976】
特徴A2.前記第1記憶手段は、第1の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第1特定情報と、前記第1の特定制御よりも後に実行され得る第2の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第2特定情報と、を記憶しており、
前記転送手段は、前記第1の特定制御よりも後に前記第2の特定制御が実行される場合、前記第2記憶手段に記憶された前記第1特定情報を用いて前記第1の特定制御が実行された後に、前記第2特定情報を前記第2記憶手段における前記第1特定情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きするものであることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
【0977】
特徴A2によれば、第1特定情報と第2特定情報とを第2記憶手段において同時に記憶する必要がないため、これら第1特定情報及び第2特定情報を同時に記憶する第1記憶手段よりも第2記憶手段の記憶容量を小さくすることができる。よって、第2記憶手段について低コスト化を図りつつ、第1記憶手段の大容量化を良好に実現することができる。
【0978】
特徴A3.前記第1記憶手段は、第1の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第1特定情報と、前記第1の特定制御よりも後に実行され得る第2の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第2特定情報と、前記第2の特定制御よりも後に実行され得る第3の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第3特定情報と、を記憶しており、
前記転送手段は、前記第2記憶手段に記憶された前記第1特定情報を用いて前記制御手段にて前記第1の特定制御が実行される状況又は実行されている状況において、前記第1記憶手段から読み出した前記第2特定情報を前記第2記憶手段における前記第1特定情報が記憶されている領域とは異なる領域に記憶させるとともに、その後に前記第2記憶手段に記憶された前記第2特定情報を用いて前記制御手段にて前記第2の特定制御が実行される状況又は実行されている状況において、前記第1記憶手段から読み出した前記第3特定情報を前記第2記憶手段における前記第2特定情報が記憶されている領域とは異なる領域であって前記第1特定情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きするものであることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
【0979】
特徴A3によれば、第1特定情報、第2特定情報及び第3特定情報の全てを第2記憶手段において同時に記憶する必要がないため、これら第1特定情報、第2特定情報及び第3特定情報を同時に記憶する第1記憶手段よりも第2記憶手段の記憶容量を小さくすることができる。よって、第2記憶手段について低コスト化を図りつつ、第1記憶手段の大容量化を良好に実現することができる。
【0980】
また、上記構成において、第1の特定制御の後に第2の特定制御が実行され、さらに第2の特定制御の後に第3の特定制御が実行される場合、第1の特定制御が実行されている状況において第1特定情報を消去しないように第2特定情報が転送され、さらに第2の特定制御が実行されている状況において第2特定情報を消去しないように且つ第1特定情報が記憶されていた領域に対して上書きするように第3特定情報が転送される。これにより、各特定情報の事前転送及び各特定制御の実行を良好に行えるようにしながら、第2記憶手段の記憶容量を抑えることができる。
【0981】
特徴A4.前記第2記憶手段の記憶容量は、前記第1記憶手段の記憶容量よりも小さいことを特徴とする特徴A1乃至A3のいずれか1に記載の遊技機。
【0982】
特徴A4によれば、第2記憶手段について低コスト化を図りつつ、第1記憶手段の大容量化を良好に実現することができる。
【0983】
特徴A5.前記制御手段は、読み出しタイミングにおいて前記第2記憶手段の全ての領域にアクセス可能であるとともに、前記転送手段は、転送タイミングにおいて前記第2記憶手段の全ての領域にアクセス可能であり、
前記読み出しタイミングと前記転送タイミングとが重複しないように調整する調整手段(キャッシュ用バッファ123、書き込み制御部121におけるデータ転送処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A4のいずれか1に記載の遊技機。
【0984】
特徴A5によれば、制御手段が読み出しタイミングにおいて第2記憶手段の全ての領域にアクセス可能であるとともに転送手段が転送タイミングにおいて第2記憶手段の全ての領域に対してアクセス可能であることにより、第2記憶手段に一度に記憶させておくことができる一群の情報の容量について自由度が高まる。また、例えば上記特徴A3の構成のように複数種類の情報を同時に第2記憶手段に記憶させる場合に、その同時に記憶させる情報の組み合わせについて選択の自由度が高められる。
【0985】
また、上記構成において制御手段による読み出しタイミングと転送手段による転送タイミングとが重複しないように調整されるため、例えば制御手段が読み出している最中の領域に対して転送手段が所定の情報を上書きしてしまうといった不都合の発生が抑制される。
【0986】
なお、本特徴A5の構成に代えて、「前記制御手段による前記第2記憶手段からの情報の読み出しタイミングと前記転送手段による前記第2記憶手段への情報の転送タイミングとが重複しないように調整する調整手段を備えていること」という構成を適用してもよい。この場合、制御手段による読み出しタイミングと転送手段による転送タイミングとが重複しないように調整されるため、例えば制御手段が読み出している最中の領域に対して転送手段が所定の情報を上書きしてしまうといった不都合の発生が抑制される。
【0987】
特徴A6.前記調整手段は、
情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い構成であり、さらに前記特定情報を前記第1記憶手段から前記第2記憶手段に転送する場合に、前記特定情報の少なくとも一部を前記第2記憶手段への書き込みの前段階で記憶する途中記憶手段(キャッシュ用バッファ123)と、
当該途中記憶手段に記憶されている情報を前記第2記憶手段に転送することに基づいて、当該第2記憶手段に前記特定情報を記憶させる記憶実行手段(書き込み制御部121におけるデータ転送処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A5に記載の遊技機。
【0988】
特徴A6によれば、特定情報を第1記憶手段から第2記憶手段に転送させる場合に、特定情報の少なくとも一部を途中記憶手段に一旦記憶させ、その後に当該一旦記憶させた情報を第2記憶手段に転送することに基づいて当該第2記憶手段に特定情報を記憶させることができる構成である。当該構成によれば、第2記憶手段に対して制御手段がアクセスしている途中であるといったように、第1記憶手段から第2記憶手段に情報を転送することができない状況において途中記憶手段に特定情報の少なくとも一部を読み出しておくことができる。そして、第2記憶手段に情報を転送することができる状況となった場合に途中記憶手段に記憶されている情報を第2記憶手段に転送することで当該第2記憶手段に特定情報を記憶させることができる。この場合、第2記憶手段に情報を転送することができる状況となった後に第1記憶手段から特定情報を読み出して第2記憶手段に記憶させる構成に比べ、特定情報の転送が完了するのに要する時間の短縮化が図られる。
【0989】
特徴A7.前記第2記憶手段に中継経路を介して接続された中継部(ブリッジLSI109)を備え、
前記転送手段による前記第2記憶手段への前記特定情報の転送と前記制御手段による前記第2記憶手段からの前記特定情報の読み出しとが、同一の前記中継経路を介して行われる構成であり、
さらに、前記制御手段による前記第2記憶手段からの情報の読み出しタイミングと前記転送手段による前記第2記憶手段への情報の転送タイミングとが重複しないように調整する調整手段(キャッシュ用バッファ123、書き込み制御部121におけるデータ転送処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A4のいずれか1に記載の遊技機。
【0990】
特徴A7によれば、第2記憶手段から続く経路の数を抑えることができる。また、この場合であっても、制御手段による第2記憶手段からの読み出しタイミングと転送手段による第2記憶手段への転送タイミングとが重複しないように調整されるため、中継経路の情報の転送が良好に行われる。
【0991】
特徴A8.前記調整手段は、
情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い構成であり、さらに前記特定情報を前記第1記憶手段から前記第2記憶手段に転送する場合に、前記特定情報の少なくとも一部を前記第2記憶手段への書き込みの前段階で記憶する途中記憶手段(キャッシュ用バッファ123)と、
当該途中記憶手段に記憶されている情報を前記第2記憶手段に転送することに基づいて、当該第2記憶手段に前記特定情報を記憶させる記憶実行手段(書き込み制御部121におけるデータ転送処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
【0992】
特徴A8によれば、特定情報を第1記憶手段から第2記憶手段に転送させる場合に、特定情報の少なくとも一部を途中記憶手段に一旦記憶させ、その後に当該一旦記憶させた情報を第2記憶手段に転送することに基づいて当該第2記憶手段に特定情報を記憶させることができる構成である。当該構成によれば、第2記憶手段に対して制御手段がアクセスしている途中であるといったように、第1記憶手段から第2記憶手段に情報を転送することができない状況において途中記憶手段に特定情報の少なくとも一部を読み出しておくことができる。そして、第2記憶手段に情報を転送することができる状況となった場合に途中記憶手段に記憶されている情報を第2記憶手段に転送することで当該第2記憶手段に特定情報を記憶させることができる。この場合、第2記憶手段に情報を転送することができる状況となった後に第1記憶手段から特定情報を読み出して第2記憶手段に記憶させる構成に比べ、特定情報の転送が完了するのに要する時間の短縮化が図られる。
【0993】
特徴A9.前記転送手段は前記中継部に搭載されており、当該中継部に対して各々の信号経路を介して前記制御手段、前記第1記憶手段及び前記第2記憶手段が接続されていることを特徴とする特徴A7又はA8に記載の遊技機。
【0994】
特徴A9によれば、転送手段及び制御手段の両方が第2記憶手段にアクセスする必要がある構成において、転送手段が搭載された中継部に対して各々の信号経路を介して制御手段、第1記憶手段及び第2記憶手段が接続されていることにより、ハード構成のコンパクト化を図ることができる。
【0995】
特徴A10.表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)を備えており、
前記制御手段は、
前記第2記憶手段に記憶されている特定情報を使用して描画情報を作成する描画情報作成手段(VDP105における描画データの設定処理を実行する機能)と、
当該描画情報作成手段により作成された描画情報に基づいて前記表示手段に描画信号を出力することで前記表示画面に特定の画像を表示させる描画信号出力手段(VDP105における描画用信号の出力処理を実行する機能)と、
を備え、
前記調整手段は、前記描画情報作成手段により前記描画情報の作成が行われている状況では前記転送手段による前記第2記憶手段への情報の転送が行われないようにする一方、前記描画信号出力手段により前記描画信号の出力が行われている状況では前記転送手段による前記第2記憶手段への情報の転送を許可する手段(書き込み制御部121におけるステップS1005の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A5乃至A9のいずれか1に記載の遊技機。
【0996】
特徴A10によれば、制御手段における描画情報を作成する制御を邪魔することなく、第2記憶手段への情報の転送を行うことができるとともに、制御手段において描画信号を出力する制御が行われる期間を有効利用して第2記憶手段への情報の転送を行うことができる。
【0997】
特徴A11.前記第2記憶手段は、第1情報記憶手段(第1ブリッジ側RAM171)と第2情報記憶手段(第2ブリッジ側RAM172)とを備えており、
前記第1情報記憶手段及び前記第2情報記憶手段のうち一方の記憶手段から読み出した情報を用いて前記制御手段による制御が行われている状況において他方の記憶手段への前記転送手段による情報の転送を許可するとともに、それら読み出し対象となる記憶手段と転送対象となる記憶手段とを交互に切り換える切換手段(入出力ドライバ回路173)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A4のいずれか1に記載の遊技機。
【0998】
特徴A11によれば、第1情報記憶手段と第2情報記憶手段との間で、制御手段による情報の読み出し対象となる記憶手段と転送手段による情報の転送対象となる記憶手段とが交互に切り換えられる構成であるため、制御手段における情報の読み出しと転送手段における情報の転送とを並行して行うことができる。よって、制御手段における情報の読み出しが行われた後に転送手段による情報の転送を待つ必要がなくなり、制御の進行速度を速めることができる。
【0999】
特徴A12.前記第1記憶手段から読み出され転送されてきた情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い別記憶手段(VDP側RAM108)を前記第2記憶手段とは別に備えており、前記制御手段は当該別記憶手段に記憶された情報を用いて所定の制御を実行するものであり、
前記転送手段は、前記制御手段が前記別記憶手段に記憶された情報を用いて前記所定の制御を実行している状況において、前記第1記憶手段から読み出した情報を前記第2記憶手段に転送する手段(VDP105における初期転送処理、上書き処理及び復帰処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A11のいずれか1に記載の遊技機。
【1000】
特徴A12によれば、制御手段が別記憶手段に記憶された情報を用いて所定の制御を実行している状況において、第2記憶手段への情報の転送を並行して行うことができる。よって、制御手段における情報の読み出しが行われた後に転送手段による情報の転送を待つ状況が発生しづらくなり、制御の進行速度を速めることができる。
【1001】
特徴A13.前記第1記憶手段に記憶された情報が前記別記憶手段に転送される場合、前記第1記憶手段から前記第2記憶手段に転送された情報が前記別記憶手段に転送されることを特徴とする特徴A12に記載の遊技機。
【1002】
特徴A13によれば、第1記憶手段に記憶された情報の転送先として第2記憶手段と別記憶手段とが設けられた構成において、第1記憶手段から続く転送経路の数を抑えることが可能となる。
【1003】
特徴A14.前記第1記憶手段は、少なくとも特定状況において任意のタイミングで発生し得る特定事象が発生した場合に任意対応制御を実行するために前記制御手段により用いられる任意用情報(常用データ群)を記憶しており、
前記別記憶手段は、前記第1記憶手段から読み出されて転送された前記任意用情報を記憶するとともに、前記特定事象が発生し得る状況が継続している場合に当該任意用情報を記憶保持するものであることを特徴とする特徴A12又はA13に記載の遊技機。
【1004】
特徴A14によれば、第1記憶手段から別記憶手段に転送された任意用情報を用いて任意対応制御が実行されることにより、制御手段における任意用情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定事象が発生したことに対する任意対応制御を円滑に実行することができる。特に、別記憶手段に転送された任意用情報は、特定事象が発生し得る状況が継続している場合に記憶保持されるため、特定事象が任意のタイミングで発生する構成において、各特定事象の発生に対する任意対応制御を円滑に行うことができる。
【1005】
また、当該任意用情報が第2記憶手段に記憶される構成を想定すると、特定事象は任意のタイミングで発生するため、転送手段は当該任意のタイミングに対して臨機応変に対応できるようにしながら第2記憶手段への特定情報の転送を行う必要が生じる。これに対して、上記のように任意用情報が別記憶手段に記憶されるため、転送手段において情報の転送を行うための構成の簡素化を図ることができる。
【1006】
特徴A15.報知手段(図柄表示装置31)において実行する演出用の一連の態様を決定する演出態様決定手段(主制御装置60における変動開始処理を実行する機能、表示CPU102における通常図柄による変動開始処理を実行する機能)と、
異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段(主制御装置60における異常監視用の読み込み処理を実行する機能)と、
を備え、
前記第1記憶手段は、前記特定情報として、前記演出態様決定手段により決定される一連の態様に対応した演出を前記報知手段にて実行させる場合に前記制御手段により用いられる演出用情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群、各予告用データ群、各リーチ用データ群)と、前記異常判定手段により異常が発生していると判定されたことに基づいて前記報知手段にて異常報知を実行させる場合に前記制御手段により用いられる異常用情報(異常報知用データ群)と、を少なくとも記憶しており、
前記演出用情報には、前記一連の態様において連続する複数の演出範囲のそれぞれに対応した分割情報(初期区分データ群、中間区分データ群、最終区分データ群等)が含まれており、
前記制御手段は、
前記特定制御として、前記演出態様決定手段が決定した情報に基づいて、前記第2記憶手段に事前に転送された各分割情報を用いて各分割情報に対応した演出範囲の演出を前記報知手段にて実行させる制御を行う演出用制御手段(表示CPU102における遊技回制御処理及び大当たり制御処理を実行する機能)と、
前記特定制御として、前記異常判定手段により異常が発生していると判定されたことに基づいて前記報知手段にて異常報知を実行させる制御を行う異常用制御手段(表示CPU102における異常報知制御処理を実行する機能)と、
前記報知手段にて前記演出用制御手段による制御により演出を実行している状況において前記異常判定手段により異常が発生していると判定された場合、前記演出の実行を中断又は変更し前記異常用制御手段の制御による異常報知を実行させる異常報知優先手段(表示CPU102においてステップS3103にて異常報知状態が設定されたことに基づく処理を実行する機能)と、
を備え、
前記演出用制御手段は、前記異常報知優先手段により前記演出が中断又は変更され前記異常報知が実行された場合であって当該異常報知の終了後には、前記演出態様決定手段に決定された一連の態様のうち、前記中断又は変更されたタイミングに対して前記異常報知が継続した時間分経過したタイミングから演出を再開させるものであり、
前記転送手段は、前記異常報知優先手段により当該演出が中断又は変更され前記異常報知が実行されている状況であっても、前記演出態様決定手段が決定した一連の態様に応じて分割情報の転送を行うものであることを特徴とする特徴A1乃至A14のいずれか1に記載の遊技機。
【1007】
特徴A15によれば、報知手段にて演出が実行されている状況において異常が発生した場合には演出が中断又は変更されて異常報知が実行されるため、演出の実行よりも異常報知を優先させることができる。これにより、遊技ホールの管理者等は異常の発生に対して良好に対処することができる。また、異常報知の終了後には、中断又は変更されたタイミングに対して異常報知が継続した時間分経過したタイミングから演出が再開されるため、異常の発生に連動して当初設定された演出の実行時間が変動してしまうことが抑えられる。さらにまた、異常報知が実行され演出が中断又は変更されている状況であっても分割情報の転送が行われるため、異常報知の終了後において演出が良好に再開される。
【1008】
特徴A16.前記転送手段に対して前記特定情報の転送指示を与えるとともに、前記制御手段に対して前記特定制御の実行指示を与える指令手段(表示CPU102)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A15のいずれか1に記載の遊技機。
【1009】
特徴A16によれば、指令手段によって転送手段と制御手段とが統括されることにより、転送手段による第2記憶手段への情報の転送タイミングと制御手段による第2記憶手段からの情報の読み出しタイミングとの調整を良好に行うことができる。
【1010】
特徴A17.前記転送手段は、前記第1記憶手段から所定期間に亘る制御期間分の特定情報を読み出して、その読み出した特定情報を前記第2記憶手段に転送して記憶させるものであり、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている特定情報を用いて前記所定期間に亘る制御期間分の前記特定制御を実行するものであることを特徴とする特徴A1乃至A16のいずれか1に記載の遊技機。
【1011】
上記特徴A1の構成を備えていることにより、所定期間に亘る制御期間分の特定制御を良好に実行することができる。
【1012】
特徴A18.演出実行手段(図柄表示装置31)と、情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて前記演出実行手段における演出の実行を制御する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段は、NAND型の記憶手段であり、
さらに、前記第1記憶手段から読み出された情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)と、
特定の演出を前記演出実行手段にて実行させる制御が前記制御手段で開始されるよりも前のタイミングにおいて、当該制御に用いられる特定情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている前記特定情報を用いて前記演出実行手段にて前記特定の演出を実行させるものであることを特徴とする遊技機。
【1013】
特徴A18によれば、第1記憶手段としてNAND型の記憶手段が用いられていることにより、NOR型の記憶手段が用いられている構成に比べ大容量化を行い易くなる。また、情報の読み出しに要する速度が第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段に、演出実行手段に特定の演出を実行させる制御が制御手段にて開始されるよりも前のタイミングにおいて特定情報が記憶され、制御手段はこの第2記憶手段に記憶されている特定情報を用いて演出実行手段に特定の演出を実行させる。したがって、読み出し速度が比較的遅いNAND型の記憶手段を第1記憶手段として用いる構成であっても、制御手段において特定情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定の演出を円滑に実行させることができる。よって、第1記憶手段の大容量化を良好に実現することができる。
【1014】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1015】
また、本特徴A18に対して上記特徴A2乃至A17のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1016】
特徴A19.表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)と、情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報を使用することにより前記表示画面に画像を表示させる制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段は、NAND型の記憶手段であり、
さらに、前記第1記憶手段から読み出された情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)と、
特定の画像を前記表示画面にて表示させる制御が前記制御手段で開始されるよりも前のタイミングにおいて、当該特定の画像を表示させる場合に使用される特定情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている前記特定情報を使用して前記表示画面にて前記特定の画像を表示させるものであることを特徴とする遊技機。
【1017】
特徴A19によれば、第1記憶手段としてNAND型の記憶手段が用いられていることにより、NOR型の記憶手段が用いられる構成に比べ大容量化を行い易くなる。また、情報の読み出しに要する速度が第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段に、表示画面に特定の画像を表示させる制御が制御手段にて開始されるよりも前のタイミングにおいて特定情報が記憶され、制御手段はこの第2記憶手段に記憶されている特定情報を用いて表示画面に特定の画像を表示させる。したがって、読み出し速度が比較的遅いNAND型の記憶手段を第1記憶手段として用いる構成であっても、制御手段において特定情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定の画像を円滑に表示させることができる。よって、第1記憶手段の大容量化を良好に実現することができる。
【1018】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1019】
また、本特徴A19に対して上記特徴A2乃至A17のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1020】
上記特徴A群の各発明は、以下の課題に対して効果的である。
【1021】
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUが実装されているとともに遊技に係る制御プログラムが記憶されたメモリ等の素子が実装されている制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。
【1022】
上記遊技機においては、表示画面を有する表示装置が搭載されたものが知られている。かかる遊技機では、表示画面における画像データが予め記憶された画像データ用のメモリが搭載されており、当該メモリから読み出された画像データを用いて表示画面において所定の画像が表示されることとなる。また、近年では、画像による演出態様を多様化したり、画像として複雑な動画や実写映像を用いたりすることで、画像への注目度を高め、それに伴って遊技への注目度を高めようとする試みがなされている。
【1023】
上記のように画像への注目度を高める上では、従来よりも多くの画像データが必要となる。そうすると、画像データを予め記憶保持しておくためのメモリとして、従来よりも大容量化されたものを用いる必要が生じる。かかる大容量化に対して低コスト化を図りながら対応する一手法として、NAND型のメモリを用いる手法が考えられる。
【1024】
しかしながら、NAND型のメモリは、一般的にNOR型のメモリなどに比べ、データの転送速度が遅い。データの転送速度が遅くなると、画像処理の処理速度の低下に結びつき、画像の表示を良好に行えなくなってしまう。
【1025】
なお、上記問題は、画像データとは異なるデータを記憶したメモリの大容量化を図る上でも同様に発生する問題である。
【1026】
また、上記特徴A1~A19のいずれか1の構成に対して、下記特徴B1~B11、下記特徴C1~C26、下記特徴D1~D19、下記特徴E1~E15、下記特徴F1~F18、下記特徴G1~G19、下記特徴H1~H12、下記特徴I1~I4のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1027】
<特徴B群>
特徴B1.情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて制御を実行する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段から読み出された情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)と、
前記制御手段にて特定制御が実行されるよりも前のタイミングにおいて、当該特定制御を実行する場合に用いられる特定情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121、キャッシュ用バッファ123)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている前記特定情報を用いて前記特定制御を実行するものであり、
前記転送手段は、
情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い構成であり、さらに前記特定情報を前記第1記憶手段から前記第2記憶手段に記憶させる場合に、前記特定情報の少なくとも一部を前記第2記憶手段への書き込みの前段階で記憶する途中記憶手段(キャッシュ用バッファ123)と、
当該途中記憶手段に記憶されている情報を前記第2記憶手段に転送することに基づいて、当該第2記憶手段に前記特定情報を記憶させる記憶実行手段(書き込み制御部121におけるデータ転送処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
【1028】
特徴B1によれば、情報の読み出しに要する速度が第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段に、制御手段にて特定制御が実行されるよりも前のタイミングにおいて特定情報が記憶され、制御手段はこの第2記憶手段に記憶されている特定情報を用いて特定制御を実行する構成である。したがって、制御手段において特定情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定制御を円滑に行うことができる。
【1029】
また、特定情報を第1記憶手段から第2記憶手段に転送させる場合には、特定情報の少なくとも一部を途中記憶手段に一旦記憶させ、その後に当該一旦記憶させた情報を第2記憶手段に転送することに基づいて当該第2記憶手段に特定情報を記憶させることができる構成である。当該構成によれば、例えば第2記憶手段に対して制御手段がアクセスしている途中であるといったように、第1記憶手段から第2記憶手段に情報を転送することができない状況において途中記憶手段に特定情報の少なくとも一部を読み出しておくことができる。そして、第2記憶手段に情報を転送することができる状況となった場合に途中記憶手段に記憶されている情報を第2記憶手段に転送することで当該第2記憶手段に特定情報を記憶させることができる。この場合、第2記憶手段に情報を転送することができる状況となった後に第1記憶手段から特定情報を読み出して第2記憶手段に記憶させる構成に比べ、特定情報の転送が完了するのに要する時間の短縮化が図られる。
【1030】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1031】
特徴B2.前記途中記憶手段に記憶される情報は前記特定情報の一部であり、
前記転送手段は、前記第1記憶手段から前記途中記憶手段への情報の転送と、当該途中記憶手段に転送した情報の前記第2記憶手段への転送とを繰り返し行うことにより、前記第2記憶手段に前記特定情報を記憶させるものであることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
【1032】
特徴B2によれば、途中記憶手段は特定情報の全部を同時に記憶する必要はなく、特定情報の一部を順次記憶する記憶容量を有していればよい。したがって、第2記憶手段に比べ途中記憶手段の記憶容量を小さくすることができる。よって、途中記憶手段について低コスト化を図りつつ、特定情報の転送が完了するのに要する時間の短縮化が図られる。
【1033】
また、特定情報の全部を途中記憶手段に転送させるとともに、その転送した特定情報の全部を当該途中記憶手段から第2記憶手段に転送させる構成に比べ、制御手段による第2記憶手段からの情報の読み出しタイミングと転送手段による第2記憶手段への情報の転送タイミングとを調整し易くなる。
【1034】
特徴B3.前記特定情報は複数の単位情報から構成されており、前記第1記憶手段は、前記複数の単位情報を個別に記憶しており、
前記転送手段は、前記第1記憶手段から前記複数の単位情報のうち一の単位情報を読み出して前記途中記憶手段に記憶させるとともに、当該一の単位情報の前記第2記憶手段への転送が完了した後に次の一の単位情報を読み出して前記途中記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴B2に記載の遊技機。
【1035】
特徴B3によれば、単位情報毎に途中記憶手段から第2記憶手段に情報の転送が行われるため、当該転送に要する時間が短縮される。これにより、制御手段が第2記憶手段にアクセスしない僅かな隙間を狙って第2記憶手段への情報の転送を行うことができ、第2記憶手段に情報を転送するタイミングの設定の自由度が高められる。
【1036】
また、転送対象が第1記憶手段に個別に記憶されている単位情報毎であるため、第1記憶手段から途中記憶手段への情報の転送を行う場合に情報の容量の調整を行う必要がない。これにより、途中記憶手段への情報の転送を行う上での構成の簡素化を図ることができる。
【1037】
特徴B4.前記途中記憶手段の記憶容量は、前記第2記憶手段の記憶容量よりも小さいことを特徴とする特徴B1乃至B3のいずれか1に記載の遊技機。
【1038】
特徴B4によれば、途中記憶手段について低コスト化を図りつつ、特定情報の転送が完了するのに要する時間の短縮化が図られる。
【1039】
特徴B5.前記記憶実行手段は、前記制御手段が前記第2記憶手段からの情報の読み出しを行う状況において、前記第1記憶手段に記憶されている情報の前記途中記憶手段への転送を行うとともに、前記制御手段が前記第2記憶手段からの情報の読み出しを行わない状況において、前記途中記憶手段に記憶されている情報を前記第2記憶手段に転送するものであることを特徴とする特徴B1乃至B4のいずれか1に記載の遊技機。
【1040】
特徴B5によれば、制御手段が第2記憶手段からの情報の読み出しを行う状況を利用して途中記憶手段への情報の転送が行われるとともに、当該途中記憶手段に転送された情報は制御手段が第2記憶手段からの情報の読み出しを行わない状況を利用して第2記憶手段に転送される。これにより、第1記憶手段から第2記憶手段への情報の転送が完了するのを待つための待機時間を制御手段の制御において設定しておかなくても、第2記憶手段への情報の転送を行うことができる。
【1041】
特徴B6.表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)を備えており、
前記制御手段は、
前記第2記憶手段に記憶されている特定情報を使用して描画情報を作成する描画情報作成手段(VDP105における描画データの設定処理を実行する機能)と、
当該描画情報作成手段により作成された描画情報に基づいて前記表示手段に描画信号を出力することで前記表示画面に特定の画像を表示させる描画信号出力手段(VDP105における描画用信号の出力処理を実行する機能)と、
を備え、
前記記憶実行手段は、前記描画情報作成手段により前記描画情報の作成が行われる状況において、前記第1記憶手段に記憶されている情報の前記途中記憶手段への転送を行うとともに、前記描画信号出力手段により前記描画信号の出力が行われる状況において、前記途中記憶手段に記憶されている情報の前記第2記憶手段への転送を行うものであることを特徴とする特徴B1乃至B5のいずれか1に記載の遊技機。
【1042】
特徴B6によれば、制御手段における描画情報を作成する制御を邪魔することなく、第2記憶手段への情報の転送を行うことができるとともに、制御手段において描画信号を出力する制御が行われる期間を有効利用して第2記憶手段への情報の転送を行うことができる。
【1043】
特徴B7.前記第2記憶手段とは別に、前記第1記憶手段から読み出された情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い別記憶手段(VDP側RAM108)を備えており、前記制御手段は当該別記憶手段に記憶された情報を用いて所定の制御を実行するものであり、
前記記憶実行手段は、前記制御手段が前記第2記憶手段からの情報の読み出しを行う状況において、前記第1記憶手段に記憶されている情報の前記途中記憶手段への転送を行うとともに、前記制御手段が前記別記憶手段からの情報の読み出しを行う状況において、前記途中記憶手段に記憶されている情報を前記第2記憶手段に転送するものであることを特徴とする特徴B1乃至B6のいずれか1に記載の遊技機。
【1044】
特徴B7によれば、制御手段が第2記憶手段からの情報の読み出しを行う状況を利用して途中記憶手段への情報の転送が行われるとともに、当該途中記憶手段に転送された情報は制御手段が別記憶手段からの情報の読み出しを行う状況を利用して第2記憶手段に転送される。これにより、第1記憶手段から第2記憶手段への情報の転送が完了するのを待つための待機時間を制御手段の制御において設定しておかなくても、第2記憶手段への情報の転送を行うことができる。
【1045】
特徴B8.前記第1記憶手段に記憶された情報が前記別記憶手段に転送される場合、前記第1記憶手段から前記第2記憶手段に転送された情報が前記別記憶手段に転送されることを特徴とする特徴B7に記載の遊技機。
【1046】
特徴B8によれば、第1記憶手段に記憶された情報の転送先として第2記憶手段と別記憶手段とが設けられた構成において、第1記憶手段から続く転送経路の数を抑えることが可能となる。
【1047】
特徴B9.前記第1記憶手段は、少なくとも特定状況において任意のタイミングで発生し得る特定事象が発生した場合に任意対応制御を実行するために前記制御手段により用いられる任意用情報(常用データ群)を記憶しており、
前記別記憶手段は、前記第1記憶手段から読み出された前記任意用情報を記憶するとともに、前記特定事象が発生し得る状況が継続している場合に当該任意用情報を記憶保持するものであることを特徴とする特徴B7又はB8に記載の遊技機。
【1048】
特徴B9によれば、第1記憶手段から別記憶手段に転送された任意用情報を用いて任意対応制御を実行することにより、制御手段における任意用情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定事象が発生したことに対する任意対応制御を円滑に実行することができる。特に、別記憶手段に転送された任意用情報は、特定事象が発生し得る状況が継続している場合に記憶保持されるため、特定事象が任意のタイミングで発生する構成において、各特定事象の発生に対する任意対応制御を円滑に行うことができる。
【1049】
また、当該任意用情報が第2記憶手段に記憶される構成を想定すると、特定事象は任意のタイミングで発生するため、転送手段は当該任意のタイミングに対して臨機応変に対応できるようにしながら第2記憶手段への特定情報の転送を行う必要が生じる。これに対して、上記のように任意用情報が別記憶手段に記憶されるため、転送手段において情報の転送を行うための構成の簡素化を図ることができる。
【1050】
特徴B10.前記制御手段は、読み出しタイミングにおいて前記第2記憶手段の全ての領域にアクセス可能であるとともに、前記転送手段は、転送タイミングにおいて前記第2記憶手段の全ての領域にアクセス可能であることを特徴とする特徴B1乃至B9のいずれか1に記載の遊技機。
【1051】
特徴B10によれば、制御手段が読み出しタイミングにおいて第2記憶手段の全ての領域にアクセス可能であるとともに転送手段が転送タイミングにおいて第2記憶手段の全ての領域に対してアクセス可能であることにより、第2記憶手段に一度に記憶させておくことができる一群の情報の容量について自由度が高まる。また、例えば相互に区分けされた複数種類の情報を同時に第2記憶手段に記憶させる場合に、その同時に記憶させる情報の組み合わせについて選択の自由度が高められる。
【1052】
また、上記特徴B1の構成を備えているため途中記憶手段を用いることで、制御手段において第2記憶手段への情報の転送が完了するまで制御を待機する時間を抑えながら、制御手段による読み出しタイミングと転送手段による転送タイミングとが重複しないように調整することができる。
【1053】
特徴B11.前記第2記憶手段に中継経路を介して接続された中継部(ブリッジLSI109)を備え、
前記転送手段による前記第2記憶手段への前記特定情報の転送と前記制御手段による前記第2記憶手段からの前記特定情報の読み出しとが、同一の前記中継経路を介して行われることを特徴とする特徴B1乃至B10のいずれか1に記載の遊技機。
【1054】
特徴B11によれば、第2記憶手段から続く経路の数を抑えることができる。また、この場合であっても、上記特徴B1の構成を備えているため途中記憶手段を用いることで、制御手段において第2記憶手段への情報の転送が完了するまで制御を待機する時間を抑えながら、制御手段による読み出しタイミングと転送手段による転送タイミングとが重複しないように調整することができる。
【1055】
上記特徴B群の各発明は、以下の課題に対して効果的である。
【1056】
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUが実装されているとともに遊技に係る制御プログラムが記憶されたメモリ等の素子が実装されている制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。
【1057】
上記遊技機においては、液晶表示装置といった表示画面を有する表示装置が搭載されたものが知られている。かかる遊技機では、表示画面における画像データが予め記憶された画像データ用のメモリが搭載されており、当該メモリから読み出された画像データを用いて表示画面において所定の画像が表示されることとなる。また、近年では、画像による演出態様を多様化したり、画像として複雑な動画や実写映像を用いたりすることで、画像への注目度を高め、それに伴って遊技への注目度を高めようとする試みがなされている。
【1058】
ここで、画像の描画指示が発生した場合には、それに対して早期に画像の表示が行われることが好ましい。早期に画像の表示を行わせる一方法としては、画像データ用のメモリの読み出し速度を速くする方法が考えられる。また、他の手法としては、画像処理を行うCPUの処理速度を速くする方法が考えられる。しかしながら、前者の場合には遊技機設計段階においてメモリの選択の自由度が低下してしまい、後者の場合には処理速度を高速化していくほどコストが高くなってしまう。
【1059】
なお、上記問題は、画像の表示に係る構成に限定されたものではなく、他の制御に係る構成においても同様に発生する。
【1060】
また、上記特徴B1~B11のいずれか1の構成に対して、上記特徴A1~A19、下記特徴C1~C26、下記特徴D1~D19、下記特徴E1~E15、下記特徴F1~F18、下記特徴G1~G19、下記特徴H1~H12、下記特徴I1~I4のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1061】
<特徴C群>
特徴C1.情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて制御を実行する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段は、少なくとも特定状況において任意のタイミングで発生し得る特定事象が発生した場合に前記制御手段において任意対応制御を実行するために用いられる任意用情報(常用データ群)を記憶しており、
情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)に対して、前記第1記憶手段から読み出した任意用情報を記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121、キャッシュ用バッファ123)を備え、
前記第2記憶手段は、前記第1記憶手段から読み出された前記任意用情報を記憶するとともに、前記特定事象が発生し得る状況が継続している場合に当該任意用情報を記憶保持するものであり、
前記制御手段は、前記特定事象が発生した場合、前記第2記憶手段に記憶されている前記任意用情報を用いて前記任意対応制御を実行するものであることを特徴とする遊技機。
【1062】
特徴C1によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された任意用情報を用いて任意対応制御が実行されることにより、制御手段における任意用情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定事象が発生したことに対する任意対応制御を円滑に実行することができる。特に、第2記憶手段に転送された任意用情報は、特定事象が発生し得る状況が継続している場合に記憶保持されるため、特定事象が任意のタイミングで発生する構成において、各特定事象の発生に対する任意対応制御が開始されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1063】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1064】
特徴C2.前記転送手段は、前記特定事象が発生し得る状況となるまでに前記任意用情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
【1065】
特徴C2によれば、特定事象が発生し得る状況では第2記憶手段に任意用情報が転送されて記憶されているため、特定事象が任意のタイミングで発生したとしても、各特定事象の発生に対する任意対応制御が実行されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1066】
特徴C3.電源供給が開始されてから開始時期間が経過した後に前記特定事象が発生し得る状況となる構成であり、
前記転送手段は、前記電源供給が開始されてから前記開始時期間が経過するまでに、前記任意用情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴C2に記載の遊技機。
【1067】
特徴C3によれば、電源供給が開始されてから開始時期間が経過するまでに任意用情報が第2記憶手段に転送されるため、特定事象が発生し得る状況では任意用情報が第2記憶手段に記憶されていることとなる。
【1068】
なお、「電源供給が開始」には、商用電源から動作電力を受けるとともに遊技機の電気機器に動作電力を供給する供給部を備えた構成において、当該供給部からの動作電力の供給が開始される構成を含む。これは以下も同様である。
【1069】
特徴C4.表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)を備え、前記制御手段は、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された任意用情報を使用することにより前記表示画面に任意対応画像を表示させる任意対応制御を行うものであり、
さらに、前記電源供給が開始されてから少なくとも前記開始時期間が経過するまで表示画面に開始対応画像を表示させる開始対応制御手段(表示CPU102におけるメイン処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴C3に記載の遊技機。
【1070】
特徴C4によれば、任意用情報の第2記憶手段への転送が完了しておらず当該任意用情報を使用することによる任意対応画像を表示画面に表示させることができない状況では、表示画面に初期対応画像が表示されることとなる。これにより、電源供給の開始後において任意対応画像が表示されるまでの間、表示手段が正常であるか否かの検査を行うことができないといった不都合の発生を防止することができる。
【1071】
特徴C5.表示画面を有し、前記制御手段により表示制御される表示手段(図柄表示装置31)を備え、
前記第1記憶手段は、前記表示手段に開始対応画像を表示させる場合に必要であり且つ前記任意用情報よりも情報の容量が小さい開始対応情報をさらに記憶しており、
前記転送手段は、前記電源供給が開始された場合、前記初期対応情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させた後に、前記任意用情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるとともに、前記初期対応画像の表示後において他の画像を表示する場合に使用される情報を前記任意用情報が記憶されている領域とは異なる領域であって前記初期対応情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に記憶させるものであり、
前記制御手段は、
前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された任意用情報を使用することにより、前記表示画面に任意対応画像を表示させる任意対応制御を行う任意対応制御手段(表示CPU102における通常図柄による変動開始処理を実行する機能等)と、
前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された開始対応情報を使用することにより、前記電源供給が開始されてから少なくとも前記開始時期間が経過するまで前記表示画面に開始対応画像を表示させる開始対応制御手段(表示CPU102におけるメイン処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴C3に記載の遊技機。
【1072】
特徴C5によれば、任意用情報の第2記憶手段への転送が完了しておらず当該任意用情報を使用することによる任意対応画像を表示画面に表示させることができない状況では、表示画面に初期対応画像が表示されることとなる。これにより、電源供給の開始後において任意対応画像が表示されるまでの間、表示手段が正常であるか否かの検査を行うことができないといった不都合の発生を防止することができる。
【1073】
また、初期対応画像を表示させるための初期対応情報は任意用情報よりも情報の容量が小さいため、任意用情報の転送に先立って初期対応情報の転送を行うとしても任意用情報の転送が完了するための時間が極端に遅くなることはない。さらにまた、初期対応情報は任意用記憶手段では変更用記憶手段に記憶される構成であるため、任意用記憶手段の記憶容量を抑えながら上記効果を奏することができる。
【1074】
特徴C6.前記第1記憶手段は、第1の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第1特定情報と、第2の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第2特定情報と、をさらに記憶しており、
前記制御手段は、前記第1乃至第2の特定制御のいずれかを実行する場合、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された第1乃至第2特定情報のうち対応した情報を用いて当該特定制御を実行するものであり、
前記転送手段は、前記第1の特定制御が実行された後に前記第2の特定制御が実行される場合、前記第1記憶手段から読み出した前記第1特定情報を前記第2記憶手段における前記任意用情報が記憶されている領域とは異なる領域に記憶させ、さらに前記第1の特定制御が実行された後に、前記第2特定情報を前記第2記憶手段における前記任意用情報が記憶されている領域とは異なる領域であって前記第1特定情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きするものであることを特徴とする特徴C1乃至C5のいずれか1に記載の遊技機。
【1075】
特徴C6によれば、第1の特定制御や第2の特定制御の実行に際して任意用情報が消去されてしまうことが阻止されるため、第1の特定制御や第2の特定制御が実行されている状況において特定事象が発生したとしても、それに対して任意対応制御を実行することが可能となる。その一方、第1特定情報と第2特定情報とを第2記憶手段において同時に記憶する必要がないため、これら第1特定情報及び第2特定情報を同時に記憶する構成に比べ第2記憶手段の記憶容量を小さくすることができる。
【1076】
特徴C7.前記第1記憶手段は、第1の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第1特定情報と、前記第1の特定制御よりも後に実行され得る第2の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第2特定情報と、前記第2の特定制御よりも後に実行され得る第3の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第3特定情報と、を記憶しており、
前記制御手段は、前記第1乃至第3の特定制御のいずれかを実行する場合、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された第1乃至第3特定情報のうち対応した情報を用いて当該特定制御を実行するものであり、
前記転送手段は、前記第1乃至第3の特定制御が順次実行される場合、前記第1記憶手段から読み出した前記第1特定情報を前記第2記憶手段における前記任意用情報が記憶されている領域とは異なる領域に記憶させ、さらに前記第2記憶手段に記憶された前記第1特定情報を用いて前記制御手段にて前記第1の特定制御が実行される状況又は実行されている状況において、前記第2特定情報を前記第2記憶手段における前記任意用情報及び前記第1特定情報が記憶されている領域とは異なる領域に記憶させるとともに、その後に前記第2記憶手段に記憶された前記第2特定情報を用いて前記制御手段にて前記第2の特定制御が実行される状況又は実行されている状況において、前記第3特定情報を前記第2記憶手段における前記任意用情報が記憶されている領域とは異なる領域であって前記第1特定情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きするものであることを特徴とする特徴C1乃至C5のいずれか1に記載の遊技機。
【1077】
特徴C7によれば、第1乃至第3の特定制御の実行に際して任意用情報が消去されてしまうことが阻止されるため、第1乃至第3の特定制御が実行されている状況において特定事象が発生したとしても、それに対して任意対応制御を実行することが可能となる。その一方、第1特定情報、第2特定情報及び第3特定情報を第2記憶手段において同時に記憶する必要がないため、これら第1特定情報、第2特定情報及び第3特定情報を同時に記憶する構成に比べ第2記憶手段の記憶容量を小さくすることができる。
【1078】
特徴C8.報知手段(図柄表示装置31)と、前記特定事象である異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段(主制御装置60における異常監視用の読み込み処理を実行する機能)と、を備え、
前記任意用情報には、前記異常判定手段により異常が発生していると判定されたことに基づいて前記報知手段にて異常報知を実行させる場合に前記制御手段により用いられる異常用情報が含まれていることを特徴とする特徴C1乃至C7のいずれか1に記載の遊技機。
【1079】
特徴C8によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された異常用情報を用いて異常報知用の制御が実行されることにより、制御手段における異常用情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、異常報知を円滑に実行させることができる。特に、第2記憶手段に転送された異常用情報は、異常が発生し得る状況が継続している場合に記憶保持されるため、異常が任意のタイミングで発生する構成において、各異常の発生に対する異常報知が開始されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1080】
特徴C9.前記異常として第1異常と第2異常とが設定されており、
前記異常判定手段は、前記第1異常が発生しているか否かを判定するとともに、前記第2異常が発生しているか否かを判定するものであり、
前記第1記憶手段は、前記異常用情報として、前記第1異常及び前記第2異常の両方に共通した共通報知を前記報知手段にて実行させる場合に前記制御手段により用いられる共通報知情報(初期報知用のデータ群)を記憶しているとともに、前記任意用情報とは別に、前記第1異常及び前記第2異常のそれぞれに対応した種別対応報知を前記報知手段にて実行させる場合に前記制御手段により用いられる第1種別対応情報(異常種別用データ群)と第2種別対応情報(異常種別用データ群)とを記憶しており、
前記制御手段は、
前記第1異常判定手段により前記第1異常が発生していると判定された場合及び前記第2異常判定手段により前記第2異常が発生していると判定された場合のいずれであっても、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された共通報知情報を用いて前記報知手段に前記共通報知を行わせる任意対応制御手段(表示CPU102におけるステップS3404の処理を実行する機能)と、
前記第1異常判定手段により前記第1異常が発生していると判定された場合であって前記共通報知が開始された後に、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された第1種別対応情報を用いて前記報知手段に前記種別対応報知を行わせる一方、前記第2異常判定手段により前記第2異常が発生していると判定された場合であって前記共通報知が開始された後に、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された第2種別対応情報を用いて前記報知手段に前記種別対応報知を行わせる種別異常報知制御手段(表示CPU102におけるステップS3412の処理を実行する機能)と、
を備えており、
さらに、前記転送手段は、前記報知手段にて前記共通報知が実行されている状況において今回発生が判定された異常に対応した種別対応情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる種別対応転送手段(表示CPU102におけるステップS3406の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴C8に記載の遊技機。
【1081】
特徴C9によれば、任意用情報として共通報知情報が第2記憶手段に記憶されていることにより、第1異常又は第2異常が任意のタイミングで発生したとしても、即座に共通報知が実行されることとなり、遊技ホールの管理者等は何らかの異常が発生したことを認識することができる。また、共通報知が実行された後は、第1異常及び第2異常のうち今回の発生に係る側について種別対応報知が実行されるため、遊技ホールの管理者等は異常の種別を認識することができる。
【1082】
特に、種別対応報知に対応した種別対応情報は共通報知が実行されている状況において第2記憶手段に転送される構成であるため、共通報知情報及び各種別対応情報のうち共通報知情報のみを任意用情報として第2記憶手段に記憶させておけばよい。よって、第2記憶手段において任意用情報のために確保すべき記憶容量の削減を図りつつ、上記効果を奏することができる。
【1083】
特徴C10.前記報知手段において実行する演出用の一連の態様を決定する演出態様決定手段(主制御装置60における変動開始処理を実行する機能、表示CPU102における通常図柄による変動開始処理を実行する機能)を備え、
前記第1記憶手段は、前記任意用情報とは別に、前記演出態様決定手段により決定される一連の態様に対応した演出を前記報知手段にて実行させる場合に前記制御手段により用いられる演出用情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群、各予告用データ群、各リーチ用データ群)を記憶しており、
前記演出用情報には、前記一連の態様において連続する複数の演出範囲のそれぞれに対応した分割情報(初期区分データ群、中間区分データ群、最終区分データ群等)が含まれており、
前記制御手段は、
前記演出態様決定手段が決定した情報に基づいて、前記第2記憶手段に事前に転送された各分割情報を用いて各分割情報に対応した演出範囲の演出を前記報知手段にて実行させる制御を行う演出用制御手段(表示CPU102における遊技回制御処理及び大当たり制御処理を実行する機能)と、
前記異常判定手段により異常が発生していると判定されたことに基づいて、前記第2記憶手段に事前に転送された前記異常用情報を用いて前記報知手段にて異常報知を実行させる制御を実行する異常用制御手段(表示CPU102における異常報知制御処理を実行する機能)と、
前記報知手段にて前記演出用制御手段による制御により演出が実行されている状況において前記異常判定手段により異常が発生していると判定された場合、前記演出の実行を中断又は変更し前記異常用制御手段の制御による異常報知を実行させる異常報知優先手段(表示CPU102においてステップS3103にて異常報知状態が設定されたことに基づく処理を実行する機能)と、
を備え、
前記演出用制御手段は、前記異常報知優先手段により前記演出が中断又は変更され前記異常報知が実行された場合であって当該異常報知の終了後には、前記演出態様決定手段に決定された一連の態様のうち、前記中断又は変更されたタイミングに対して前記異常報知が継続した時間分経過したタイミングから演出を再開させるものであり、
さらに、前記転送手段は、前記異常報知優先手段により演出が中断又は変更され前記異常報知が実行されている状況であっても、前記演出態様決定手段が決定した一連の態様に応じて分割情報の転送を行うものであることを特徴とする特徴C8又はC9に記載の遊技機。
【1084】
特徴C10によれば、報知手段にて演出が実行されている状況において異常が発生した場合には演出が中断又は変更されて異常報知が実行されるため、演出の実行よりも異常報知を優先することができる。これにより、遊技ホールの管理者等は異常の発生に対して良好に対処することができる。また、異常報知の終了後には、中断又は変更された演出は、中断又は変更されたタイミングに対して異常報知が継続した時間分経過したタイミングから再開されるため、異常の発生に連動して当初設定された演出が開始されてから終了するまでの時間が変動してしまうことが抑えられる。さらにまた、異常報知が実行され演出が中断又は変更されている状況であっても、転送タイミングに応じて演出についての分割情報の転送が行われるため、異常報知の終了後において演出の再開を良好に行うことができる。
【1085】
特徴C11.演出実行手段(図柄表示装置31)を備え、前記制御手段は、前記特定事象が発生したことに基づいて、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を用いて前記演出実行手段にて特定の一連演出を実行させるものであり、
前記任意用情報には、前記特定の一連演出を開始させる場合に前記制御手段により用いられる開始演出情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群)が含まれていることを特徴とする特徴C1乃至C10のいずれか1に記載の遊技機。
【1086】
特徴C11によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された開始演出情報を用いて、特定の一連演出が開始されることにより、制御手段において開始演出情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定事象が発生したことに対する特定の一連演出を円滑に開始させることができる。特に、第2記憶手段に転送された開始演出情報は、特定事象が発生し得る状況が継続している場合に記憶保持されるため、特定事象が任意のタイミングで発生する構成において、各特定事象の発生に対する特定の一連演出を円滑に開始させることができる。
【1087】
特徴C12.前記特定事象が発生したことに基づいて開始される前記特定の一連演出として、第1の一連演出と第2の一連演出とが少なくとも設定されており、
前記制御手段は、前記第1の一連演出及び前記第2の一連演出のいずれを実行する場合であっても、その開始に際して、前記第2記憶手段に既に転送されて記憶されている前記開始演出情報を用いて演出を開始させるものであることを特徴とする特徴C11に記載の遊技機。
【1088】
特徴C12によれば、第1の一連演出及び第2の一連演出のいずれが実行される場合であっても、特定事象の発生から一連演出が開始されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1089】
特徴C13.前記特定の一連演出として、前記開始演出情報を用いて実行される開始演出範囲の後に追加演出範囲の演出が実行される追加演出態様が設定されており、
前記第1記憶手段は、前記追加演出範囲の演出を前記演出実行手段にて実行させる場合に前記制御手段により用いられる追加対応情報(各予告用データ群、各リーチ用データ群)を記憶しており、
前記転送手段は、前記追加演出態様の演出が実行される場合に、前記開始演出が実行されている状況であって当該開始演出が終了するまでに、前記第1記憶手段から読み出した前記追加対応情報を前記第2記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴C11又はC12に記載の遊技機。
【1090】
特徴C13によれば、開始演出範囲の演出が実行された後に追加演出範囲の演出が実行される場合であっても、第2記憶手段に記憶された追加対応情報を用いて追加演出が実行されるため、制御手段において追加対応情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、開始演出後において追加演出範囲の演出を円滑に実行させることができる。特に、追加対応情報は開始演出範囲の演出が実行されている状況において第2記憶手段に転送される構成であるため、開始演出情報及び追加対応情報のうち開始演出情報のみを任意用情報として第2記憶手段に記憶させておけばよい。よって、第2記憶手段における任意用情報のために確保すべき記憶容量の削減を図りつつ、上記効果を奏することができる。
【1091】
特徴C14.予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われた場合に前記特定事象が発生したとして、前記特定の一連演出が開始され前記付与判定手段の判定結果に対応した報知結果とし前記特定の一連演出が終了されるように前記演出実行手段を制御するものであることを特徴とする特徴C11乃至C13のいずれか1に記載の遊技機。
【1092】
付与判定手段の判定結果を報知する場合に実行される演出について、上記特徴C11乃至C13のいずれかの構成に係る効果を奏することができる。
【1093】
特徴C15.表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)と、
予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて前記特定事象が発生したとして通常絵柄の変動表示を開始させるとともに前記付与判定手段の判定結果に対応した停止結果とし前記通常絵柄の変動表示を終了させる通常表示制御を、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を使用することにより前記表示手段に対して行う通常表示制御手段(表示CPU102における通常図柄による変動開始処理及び通常図柄による変動中処理を実行する機能)を備えており、
前記任意用情報には、前記通常絵柄の変動表示を開始させる場合に前記通常表示制御手段により使用される開始変動表示情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群)が含まれていることを特徴とする特徴C1乃至C10のいずれか1に記載の遊技機。
【1094】
特徴C15によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された開始変動表示情報を使用することで通常絵柄の変動表示が開始されることにより、変動開始条件の成立から通常絵柄の変動表示が開始されるまでの時間の短縮化が図られる。特に、第2記憶手段に転送された開始変動表示情報は、付与判定が行われ得る状況において第2記憶手段に記憶保持される。これにより、付与判定が任意のタイミングで発生する構成において各付与判定の発生に対する通常絵柄の変動表示が開始されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1095】
特徴C16.前記通常絵柄の変動表示における開始から終了されまでの一連の表示態様として、第1の表示態様と第2の表示態様とが少なくとも設定されており、
前記通常表示制御手段は、前記第1の表示態様及び前記第2の表示態様のいずれを行わせる場合であっても、その開始に際して、前記第2記憶手段に既に転送されて記憶されている前記開始変動表示情報を使用して通常絵柄の変動表示を開始させるものであることを特徴とする特徴C15に記載の遊技機。
【1096】
特徴C16によれば、第1の表示態様及び第2の表示態様のいずれが実行される場合であっても、特定事象の発生から通常絵柄の変動表示が開始されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1097】
特徴C17.前記通常絵柄の変動表示の表示態様として、前記開始変動表示情報を使用することで表示される開始変動表示の後に追加演出が実行される追加演出態様が設定されており、
前記第1記憶手段は、前記追加演出を前記表示画面にて表示させる場合に前記通常表示制御手段により使用される追加対応情報(各予告用データ群、各リーチ用データ群)を記憶しており、
前記転送手段は、前記追加演出態様で前記通常絵柄の変動表示が行われる場合に、前記開始変動表示が行われている状況であって当該開始変動表示が終了するまでに、前記第1記憶手段から読み出した前記追加対応情報を前記第2記憶手段に記憶させるものであり、
前記通常表示制御手段は、前記追加演出態様で前記通常絵柄の変動表示を行わせる場合に、前記開始変動表示を行わせた後に、前記第2記憶手段に記憶されている前記追加対応情報を用いて前記追加演出を実行させるものであることを特徴とする特徴C15又はC16に記載の遊技機。
【1098】
特徴C17によれば、開始変動表示が実行された後に追加演出が実行される場合であっても、第2記憶手段に記憶された追加対応情報を用いて追加演出が実行されるため、追加演出の進行に要する制御時間の短縮化が図られる。特に、追加対応情報は開始変動表示が実行されている状況において第2記憶手段に転送される構成であるため、開始変動表示情報及び追加対応情報のうち開始変動表示情報のみを任意用情報として第2記憶手段に記憶させておけばよい。よって、第2記憶手段における任意用情報のために確保すべき記憶容量の削減を図りつつ、上記効果を奏することができる。
【1099】
特徴C18.前記第1記憶手段には、前記開始変動表示情報よりも記憶容量が小さく設定された簡易情報(簡易図柄用データ群)を記憶しており、
前記転送手段は、前記開始変動表示情報を転送する場合に当該開始変動表示情報よりも先に前記簡易情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる先転送手段(書き込み制御部121における常用データ群の初期設定処理を実行する機能)を備えており、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に前記開始変動表示情報が記憶されていない状況であって前記簡易情報が記憶されている状況において前記特定事象が発生した場合、前記第2記憶手段に記憶されている前記簡易情報を使用することにより、前記付与判定の実行が無効化されていないことを遊技者に認識させる簡易表示を前記表示画面に表示させる簡易表示制御手段(表示CPU102における簡易図柄による変動開始処理及び簡易図柄による変動中処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴C15乃至C17のいずれか1に記載の遊技機。
【1100】
開始変動表示情報の転送が付与判定の発生までに間に合わないといったように表示手段にて通常絵柄の変動表示を行うことができない状況が発生した場合、判定条件が成立したにも関わらず当該判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが懸念される。これに対して、特徴C18によれば、簡易表示が行われることで、判定条件が成立したにも関わらず通常絵柄の変動表示を行うことができない状況において判定条件の成立が無効化されていないことを遊技者は認識することとなる。これにより、表示手段にて通常絵柄の変動表示を行うことができない状況が発生したとしても、判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが抑えられる。
【1101】
また、簡易表示を行う場合に使用される簡易情報は開始変動表示情報よりも記憶容量が小さいため、簡易表示の転送が完了するまでの時間の短時間化を図ることができるとともに、開始変動表示情報よりも先に簡易情報を転送する構成としたとしても、開始変動表示情報の転送が完了するタイミングが極端に遅くなってしまうことが抑えられる。
【1102】
特徴C19.前記簡易表示制御手段は、前記第2記憶手段に前記開始変動表示情報が記憶されていない状況であって前記簡易情報が記憶されている状況において、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて簡易絵柄の変動表示が開始され、前記付与判定手段の判定結果に対応した停止結果とし前記簡易絵柄の変動表示が終了される簡易表示を、前記第2記憶手段に記憶されている前記簡易情報を使用することにより前記表示画面に表示させるものであることを特徴とする特徴C18に記載の遊技機。
【1103】
特徴C19によれば、簡易表示として簡易絵柄の変動表示が行われるため、遊技者にとっては通常絵柄の変動表示を行うことができない状況であっても付与判定に対応した変動表示が表示画面にて行われていると認識し易くなり、遊技者の混乱を抑えることが可能となる。
【1104】
特徴C20.前記通常絵柄の変動表示の変動表示時間を決定する表示時間決定手段(主制御装置60における変動開始処理を実行する機能)を備え、
前記簡易表示制御手段は、前記表示時間決定手段が決定した変動表示時間が経過するまで前記簡易表示を継続させるものであることを特徴とする特徴C18又はC19に記載の遊技機。
【1105】
特徴C20によれば、付与判定に基づく各遊技回の消化時間が、通常絵柄の変動表示を行うことができない状況の発生の頻度に応じて変動してしまうことが抑えられる。また、例えば複数の制御主体を備え、一方の制御主体が表示時間決定手段を備えているとともに他方の制御主体が制御手段を備える構成であったとしても、一方の制御主体が決定した変動表示時間と他方の制御主体が実行した遊技回用の演出の時間とが一致しないといった不都合の発生が抑えられる。
【1106】
特徴C21.前記簡易表示が行われている状況において前記開始変動表示情報の転送が完了した場合に、当該簡易表示の最中に前記通常絵柄による変動表示に切り換えることなく、当該簡易表示が終了してから前記通常絵柄による変動表示を行うことが可能な状態に切り換える切換手段(表示CPU102におけるステップS1502の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴C18乃至C20のいずれか1に記載の遊技機。
【1107】
特徴C21によれば、簡易表示が行われている状況において開始変動表示情報の転送が完了したとしても、通常絵柄による変動表示に切り換える必要がないため、処理の煩雑化が抑えられる。
【1108】
特徴C22.特定操作を受け付ける受付手段(演出用操作装置58)を備え、前記特定事象は前記受付手段にて前記特定操作が受け付けられることであり、
前記任意用情報には、前記受付手段にて前記特定操作が受け付けられた場合に操作対応制御を実行するために前記制御手段により用いられる操作対応情報(各背景用データ群、操作系データ群)が含まれていることを特徴とする特徴C1乃至C21のいずれか1に記載の遊技機。
【1109】
特徴C22によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された操作対応情報を用いて、特定操作に対応した操作対応制御が実行されることにより、制御手段における操作対応情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、操作対応制御を円滑に実行することができる。特に、第2記憶手段に転送された操作対応情報は、操作対応制御が一旦実行された後であっても特定操作が発生し得る状況において第2記憶手段に記憶保持されるため、特定操作が任意のタイミングで発生する構成において、各特定操作の発生に対する操作対応制御が開始されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1110】
特徴C23.前記任意用情報には、第1特定事象が発生したことに基づいて第1任意対応制御を実行するために前記制御手段により用いられる第1任意用情報と、前記第1特定事象が発生し得る状況において発生し得る第2特定事象が発生したことに基づいて第2任意対応制御を実行するために前記制御手段により用いられる第2任意用情報と、が含まれており、
前記転送手段は、予め定められた任意用情報の転送条件が成立した場合、前記第1任意用情報及び前記第2任意用情報を予め定められた優先順位に従って前記第2記憶手段に転送するものであることを特徴とする特徴C1乃至C22のいずれか1に記載の遊技機。
【1111】
特徴C23によれば、第1任意用情報及び第2任意用情報が予め優先順位に従って転送されるため、優先順位の高い任意用情報の転送を早期に完了することができる。
【1112】
特徴C24.報知手段(図柄表示装置31)と、異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段(主制御装置60における異常監視用の読み込み処理を実行する機能)と、を備え、
前記任意用情報には、前記第1任意用情報及び前記第2任意用情報のうち転送の優先順位が先に設定された情報として、前記異常判定手段により異常が発生していると判定されたことに基づいて前記報知手段にて異常報知を実行させる場合に前記制御手段により用いられる異常用情報(異常報知用データ群)が含まれていることを特徴とする特徴C23に記載の遊技機。
【1113】
特徴C24によれば、異常用情報の優先順位が高く設定されていることにより、異常報知を行うことが可能な状態への移行を早期に行うことができる。
【1114】
特徴C25.前記第2記憶手段は、前記第1記憶手段から読み出された前記任意用情報を記憶するとともに、当該任意用情報を用いて前記制御手段により前記任意対応制御が実行された後であっても前記特定事象が発生し得る状況においては当該任意用情報を記憶保持するものであることを特徴とする特徴C1乃至C24のいずれか1に記載の遊技機。
【1115】
特徴C25によれば、任意のタイミングで発生する特定事象が発生する度に任意用情報の読み出しを行う必要がないため、特定事象の発生に対して任意対応制御が開始されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1116】
特徴C26.前記任意用情報は、前記第1記憶手段から読み出されて前記第2記憶手段に記憶された場合、当該任意用情報に対応した特定事象が発生しない状況であっても他の所定情報の第2記憶手段への転送に際して消去されることはなく、予め定められた消去条件が成立するまでは前記第2記憶手段に記憶保持されるものであることを特徴とする特徴C1乃至C25のいずれか1に記載の遊技機。
【1117】
特徴C26によれば、特定事象が発生しない状況となったとしても任意用情報が消去されることなく第2記憶手段に記憶保持されるため、任意用情報の消去と再転送とを繰り返す頻度が低減される。
【1118】
上記特徴C群の発明は、以下の課題に対して効果的である。
【1119】
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUが実装されているとともに遊技に係る制御プログラムが記憶されたメモリ等の素子が実装されている制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。
【1120】
上記遊技機においては、液晶表示装置といった表示画面を有する表示装置が搭載されたものが知られている。かかる遊技機では、表示画面における画像データが予め記憶された画像データ用のメモリが搭載されており、当該メモリから読み出された画像データを用いて表示画面において所定の画像が表示されることとなる。また、近年では、画像による演出態様を多様化したり、画像として複雑な動画や実写映像を用いたりすることで、画像への注目度を高め、それに伴って遊技への注目度を高めようとする試みがなされている。
【1121】
ここで、画像の描画指示が発生した場合には、それに対して早期に画像の表示が行われることが好ましい。早期に画像の表示を行わせる一方法としては、画像データ用のメモリの読み出し速度を速くする方法が考えられる。また、他の手法としては、画像処理を行うCPUの処理速度を速くする方法が考えられる。しかしながら、前者の場合には遊技機設計段階においてメモリの選択の自由度が低下してしまい、後者の場合には処理速度を高速化していくほどコストが高くなってしまう。
【1122】
なお、上記問題は、画像の表示に係る構成に限定されたものではなく、他の制御に係る構成においても同様に発生する。
【1123】
また、上記特徴C1~C26のいずれか1の構成に対して、上記特徴A1~A19、上記特徴B1~B11、下記特徴D1~D19、下記特徴E1~E15、下記特徴F1~F18、下記特徴G1~G19、下記特徴H1~H12、下記特徴I1~I4のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1124】
<特徴D群>
特徴D1.情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて制御を実行する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段は、少なくとも特定状況において任意のタイミングで発生し得る特定事象が発生した場合に前記制御手段において任意対応制御を実行するために用いられる任意用情報(常用データ群)を記憶しており、
情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)に対して、前記第1記憶手段から読み出した任意用情報を記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121、キャッシュ用バッファ123)を備え、
前記第2記憶手段は、前記任意用情報が転送された後に前記特定事象が発生し得る状況が継続している場合に当該任意用情報を記憶保持するものであり、
前記制御手段は、前記特定事象が発生した場合、前記第2記憶手段に記憶されている前記任意用情報を用いて前記任意対応制御を実行するものであり、
さらに、前記制御手段にて前記任意対応制御とは異なる特定制御を実行する場合に用いられる特定情報を、前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段の前記任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に対して上書きする上書き手段(VDP105における上書き処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
【1125】
特徴D1によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された任意用情報を用いて特定制御を実行することにより、制御手段において任意用情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定事象の発生に対して任意対応制御を円滑に実行することができる。特に、第2記憶手段に転送された任意用情報は、特定事象が発生し得る状況が継続している場合に記憶保持されるため、特定事象が任意のタイミングで発生する構成において、各特定事象が発生する度に特定情報を第2記憶手段に転送する必要はなく、各特定事象の発生に対して任意対応制御が開始されるまでの時間の短縮化が図られる。
【1126】
また、任意対応制御とは異なる特定制御を実行する場合に用いられる特定情報が、第1記憶手段から読み出され、第2記憶手段において任意用情報が記憶されている領域に対して上書きされることがある。これにより、必要に応じて任意用情報の代わりに特定情報が記憶されることとなる。したがって、任意用情報が常に第2記憶手段に記憶される構成に比べ、第2記憶手段の領域を有効活用することが可能となり、第2記憶手段に必要な記憶容量を抑えながら上記のような優れた効果を奏することができる。
【1127】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1128】
特徴D2.前記上書き手段は、前記特定事象が発生しない状況において、前記第2記憶手段における当該特定事象に対応した任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に対して前記特定情報を上書きするものであることを特徴とする特徴D1に記載の遊技機。
【1129】
特徴D2によれば、特定事象が発生しない状況において当該特定事象に対応した任意用情報が消去対象となるため、任意対応制御に支障をきたすことなく、上記特徴D1の作用効果を奏することができる。
【1130】
特徴D3.異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段(主制御装置60における異常監視用の読み込み処理を実行する機能)を備え、
前記任意用情報には、前記異常判定手段により異常が発生していると判定されたことに基づいて報知手段にて異常報知を実行させる場合に前記制御手段により用いられる異常用情報(異常報知用データ群)と、当該異常用情報とは異なる情報とが含まれており、
前記異常用情報は、前記上書き手段による上書き対象から除外されていることを特徴とする特徴D1又はD2に記載の遊技機。
【1131】
特徴D3によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された異常用情報を用いて異常報知用の制御が実行されることにより、制御手段における異常用情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、異常報知を円滑に実行させることができる。
【1132】
特に、第2記憶手段に転送された異常用情報は、一旦異常報知が実行された後であっても異常が発生し得る状況において第2記憶手段に記憶保持される。さらにまた、異常用情報は特定情報が第2記憶手段に転送される場合であっても消去されない。これにより、異常が任意のタイミングで発生する構成において、各異常の発生に対する異常報知を円滑に実行させることができる。
【1133】
特徴D4.前記上書き手段の上書きによって消去された任意用情報を、当該任意用情報に対応した特定事象が発生し得る状況となるまでに前記第2記憶手段に復帰させる復帰手段(VDP105における復帰処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴D1乃至D3のいずれか1に記載の遊技機。
【1134】
特徴D4によれば、特定情報を記憶させる場合に消去対象となった任意用情報は、当該任意用情報に対応した特定事象が発生し得る状況となるまでに第2記憶手段に復帰されるため、任意対応制御に支障をきたすことなく、上記特徴D1の作用効果を奏することができる。
【1135】
特徴D5.前記上書き手段の上書き対象となる任意用情報には、第1任意用情報と第2任意用情報とが含まれており、
前記復帰手段は、前記上書き手段の上書きによって消去された前記第1任意用情報及び前記第2任意用情報を前記第2記憶手段に復帰させる場合、予め定められた優先順位に従ってそれら第1任意用情報及び第2任意用情報を復帰させるものであることを特徴とする特徴D4に記載の遊技機。
【1136】
特徴D5によれば、複数種類の任意用情報が特定情報の上書きに際して消去される構成において、優先順位の高い任意用情報から復帰される。これにより、対応する特定事象の発生頻度や任意対応制御の実行の重要度などに応じて、任意用情報を順次復帰させることができる。
【1137】
特徴D6.演出実行手段を備え、前記制御手段は前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を用いて前記演出実行手段にて演出を実行させるものであり、
前記任意用情報には、一連の演出を前記演出実行手段にて開始させる場合に前記制御手段により用いられる開始演出情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群)が含まれており、
前記上書き手段による上書き対象に前記開始演出情報が含まれていることを特徴とする特徴D1乃至D5のいずれか1に記載の遊技機。
【1138】
特徴D6によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された開始演出情報を用いて一連の演出が開始されることにより、制御手段における開始演出情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、一連の演出を円滑に開始させることができる。特に、第2記憶手段に転送された開始演出情報は、一連の演出が開始された後であっても新たに一連の演出が発生し得る状況において第2記憶手段に記憶保持される。これにより、一連の演出が任意のタイミングで開始される構成であっても、各開始タイミングにおいて一連の演出を円滑に開始させることができる。
【1139】
また、特定情報を第2記憶手段に転送する場合に当該特定情報を開始演出情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きする構成としたことにより、開始演出情報がその後に続く演出を実行させる場合に用いられない状況などにおいて、第2記憶手段の領域を有効活用することができる。
【1140】
なお、演出実行手段として、表示画面を有する表示手段を備え、前記制御手段は前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を使用することにより前記表示画面にて画像を表示させる構成に対して、本特徴D6の上書きに係る構成を適用してもよい。
【1141】
特徴D7.前記開始演出情報は、複数種類の一連の演出において開始させる場合に共通して用いられる情報であり、
前記特定情報は、前記開始演出情報を用いて実行される開始演出範囲よりも後のタイミングで実行されることがある追加演出範囲の演出を、前記演出実行手段にて実行させる場合に前記制御手段により用いられる追加演出対応情報(各予告用データ群、各リーチ用データ群)であることを特徴とする特徴D6に記載の遊技機。
【1142】
特徴D7によれば、開始演出情報が追加演出範囲の演出を実行させる場合に用いられない構成において、追加演出対応情報を事前に第2記憶手段に記憶させる場合に、開始演出情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に追加演出対応情報を上書きすることにより、第2記憶手段の領域を有効活用することができる。
【1143】
特徴D8.前記追加演出範囲を含む一連の演出では、前記開始演出範囲の演出が実行された後に中間演出範囲の演出が実行され、さらにその後に前記追加演出範囲の演出が行われるように設定されており、
前記第1記憶手段は、前記中間演出範囲の演出を実行させる場合に前記制御手段により用いられる中間対応情報を記憶しており、前記制御手段は、前記中間演出範囲の演出を前記演出実行手段にて実行させる場合、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に事前に記憶された前記中間対応情報を用いる構成であり、
前記上書き手段は、前記中間演出範囲の演出が前記演出実行手段にて実行される状況又は実行されている状況において、前記第2記憶手段における前記中間対応情報が記憶されている領域とは異なる領域であって前記開始演出情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に前記追加演出対応情報を上書きするものであることを特徴とする特徴D7に記載の遊技機。
【1144】
特徴D8によれば、開始演出範囲の演出及び中間演出範囲の演出が良好に実行されるようにしながら、第2記憶手段の領域の有効活用を図ることができる。
【1145】
特徴D9.前記上書き手段によって消去された開始演出情報を、前記追加演出範囲を含む一連の演出が終了されるまでに前記第2記憶手段に復帰させる復帰手段(VDP105における上書き処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴D7又はD8に記載の遊技機。
【1146】
特徴D9によれば、追加演出対応情報を記憶させる場合に消去対象となった開始演出情報は、追加演出範囲を含む一連の演出が終了されるまでに第2記憶手段に復帰されるため、次回の演出の開始に支障をきたすことなく、第2記憶手段の領域の有効活用を図ることができる。
【1147】
特徴D10.前記追加演出範囲には開始から終了までに要する時間が相対的に長短となったロング演出範囲(スーパーリーチB表示)とショート演出範囲(スーパーリーチA表示)とが設定されており、ロング演出範囲に対応したロング対応情報(スーパーリーチB用データ群)はショート演出範囲に対応したショート対応情報(スーパーリーチA用データ群)に比べ情報の容量が大きい構成であり、
前記上書き手段は、前記ロング演出範囲を含む一連の演出が実行される場合には前記開始演出情報を上書き対象とする一方、前記ショート演出範囲を含む一連の演出が実行される場合には前記開始演出情報を上書き対象としないものであることを特徴とする特徴D9に記載の遊技機。
【1148】
特徴D10によれば、ロング演出範囲の演出が実行される場合には、開始演出情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に対してロング対応情報を上書きすることで、第2記憶手段において必要な記憶容量を抑えながらロング演出範囲の演出を実行することができる。その一方、ショート演出範囲の演出が実行される場合には、開始演出情報の領域に対してショート対応情報を上書きしないようにすることで、開始演出情報の上書きや復帰を比較的短い時間の間に行う状況が生じないようにすることができる。
【1149】
特徴D11.演出実行手段(図柄表示装置31)を備え、前記制御手段は前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を用いて前記演出実行手段にて演出を実行させるものであり、
前記演出実行手段にて実行される一連の演出には、開始から終了までに要する時間が相対的に長短となったロング演出範囲(スーパーリーチB表示)とショート演出範囲(スーパーリーチA表示)とが設定されており、
前記上書き手段は、前記ロング演出範囲の演出が実行される場合には前記任意用情報が記憶されている領域への上書きを実行する一方、前記ショート演出範囲の演出が実行される場合には前記任意用情報が記憶されている領域への上書きを実行しないものであることを特徴とする特徴D1乃至D10のいずれか1に記載の遊技機。
【1150】
特徴D11によれば、ロング演出範囲の演出が実行される場合には、任意用情報を上書き対象とすることで、第2記憶手段において必要な記憶容量を抑えながらロング演出範囲の演出を実行することができる。その一方、ショート演出範囲の演出が実行される場合には、任意用情報を上書き対象としないようにすることで、任意用情報の上書きや復帰などを比較的短い時間の間に行う状況が生じないようにすることができる。
【1151】
特徴D12.表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)と、
予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて絵柄の変動表示が開始され前記付与判定手段の判定結果に対応した停止結果とし前記絵柄の変動表示が終了されるようにする遊技回用演出を、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を使用することにより前記表示手段に表示させるものであり、
前記特定情報は、前記絵柄の変動表示の途中で実行され得る特定のリーチ表示を前記表示画面に表示させる場合に前記制御手段により使用される情報であり、
前記上書き手段は、途中で前記特定のリーチ表示が実行される前記絵柄の変動表示が行われる場合に、前記特定情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段の前記任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に対して上書きするものであることを特徴とする特徴D1乃至D11のいずれか1に記載の遊技機。
【1152】
特徴D12によれば、特定のリーチ表示を実行するための情報を第2記憶手段に転送する場合に任意用情報を消去対象として第2記憶手段の領域の有効活用を図ることで、第2記憶手段に必要な記憶容量の削減を図りながら、情報の容量が大きいリーチ表示を行うことが可能となる。
【1153】
特徴D13.演出実行手段(図柄表示装置31)を備え、前記制御手段は前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を用いて前記演出実行手段にて演出を実行させるものであり、
前記演出実行手段にて実行される一連の演出には、途中までの演出の進行状況に応じて複数の分岐演出範囲のうちのいずれかに進行することとなる分岐態様が含まれており、
前記第1記憶手段は、前記各分岐演出範囲の演出を開始させる場合に前記制御手段により用いられる分岐対応情報(第1の操作系データ群、第2の操作系データ群)を各分岐演出範囲に対応させて記憶しており、前記制御手段は、前記各分岐演出範囲の演出を前記演出実行手段にて実行させる場合、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に事前に記憶された前記各分岐対応情報を用いる構成であり、
前記上書き手段は、前記分岐態様の演出が実行される場合、各分岐演出範囲のいずれかへの分岐が行われるまでに、前記各分岐対応情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段における前記任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きするものであることを特徴とする特徴D1乃至D12のいずれか1に記載の遊技機。
【1154】
特徴D13によれば、途中までの演出の進行状況に応じて複数の分岐演出範囲のうちのいずれかに演出が進行することとなるため、演出の多様化が図られる。この場合に、各分岐演出範囲のいずれかへの分岐が行われるまでに各分岐対応情報が事前にまとめて第2記憶手段に記憶されているため、いずれの分岐演出範囲に進行することとなったとしても、分岐タイミングからその後の演出範囲への進行を円滑に行うことができる。
【1155】
また、各分岐対応情報を事前にまとめて第2記憶手段に記憶させる場合に、任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きされる構成としたことにより、第2記憶手段は任意用情報と各分岐対応情報の全てを同時に記憶可能なほどの記憶容量を有していなくてもよい。これにより、第2記憶手段において必要な記憶容量を抑えながら既に説明したような優れた効果を奏することができる。
【1156】
特徴D14.前記上書き手段は、前記第2記憶手段に記憶された前記各分岐対応情報のうち進行先として選択されなかった分岐演出範囲に対応した分岐対応情報が記憶された領域の少なくとも一部を含む領域に対して、進行先として選択された分岐演出範囲の演出が実行されている状況において他の情報を上書きするものであることを特徴とする特徴D13に記載の遊技機。
【1157】
特徴D14によれば、進行先として選択されなかった分岐演出範囲に対応した分岐対応情報が記憶されている領域を、分岐後に発生する演出を実行させる場合に制御手段により用いられる情報を記憶させる領域として用いることができる。これにより、第2記憶手段の領域を有効活用しながら、上記特徴D13の構成について説明した作用効果を奏することができる。
【1158】
特徴D15.前記上書き手段の上書きによって消去された任意用情報を、当該任意用情報に対応した特定事象が発生し得る状況となるまでに、前記第2記憶手段において前記各分岐対応情報のうち分岐タイミング後に実行されなかった情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書することで復帰させる復帰手段(VDP105における復帰処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴D13又はD14に記載の遊技機。
【1159】
特徴D15によれば、各分岐対応情報を事前に記憶させる場合に消去対象となった任意用情報は、当該任意用情報に対応した特定事象が発生し得る状況となるまでに第2記憶手段に復帰されるため、任意対応制御に支障をきたすことなく、上記特徴D13の作用効果を奏することができる。また、進行先として選択されなかった分岐演出範囲に対応した分岐対応情報が記憶されている領域を、消去された任意用情報を復帰させる領域として用いることができる。これにより、第2記憶手段の領域を有効活用しながら、上記特徴D13の作用効果を奏することができる。
【1160】
特徴D16.前記任意用情報には、前記一連の演出を前記演出実行手段にて開始させる場合に前記制御手段により用いられる開始演出情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群)が含まれており、
前記分岐態様に対応した一連の演出は、前記開始演出情報を用いて実行される開始演出範囲の後に前記各分岐演出範囲のいずれかへの分岐が行われるように設定されており、
前記開始演出情報は、前記各分岐対応情報を用いて分岐演出範囲の演出を実行させる場合に前記制御手段により用いられない情報であるとともに、前記上書き手段による上書き対象に含まれていることを特徴とする特徴D13乃至D15のいずれか1に記載の遊技機。
【1161】
特徴D16によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された開始演出情報を用いて一連の演出における開始演出用の制御が実行されることにより、制御手段における開始演出情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、一連の演出を円滑に開始させることができる。特に、第2記憶手段に転送された開始演出情報は、一連の演出が開始された後であっても新たに一連の演出が発生し得る状況において第2記憶手段に記憶保持される。これにより、一連の演出が任意のタイミングで開始される構成であっても、各開始タイミングにおいて一連の演出を円滑に開始させることができる。
【1162】
また、開始演出情報が分岐演出範囲の演出を実行させる場合に用いられない構成において、各分岐対応情報を事前にまとめて第2記憶手段に記憶させる場合に、開始演出情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きする構成としたことにより、第2記憶手段の領域を有効活用することができる。
【1163】
特徴D17.前記分岐態様に対応した一連の演出は、前記開始演出範囲が実行された後に中間演出範囲の演出が実行され、さらにその後に前記各分岐演出範囲のいずれかへの分岐が行われるように設定されており、
前記第1記憶手段は、前記中間演出範囲の演出を実行させる場合に前記制御手段により用いられる中間対応情報を記憶しており、前記制御手段は、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された前記中間情報を用いて前記中間演出範囲の演出を前記演出実行手段に実行させるものであり、
さらに、前記上書き手段は、前記中間演出範囲の演出が前記演出実行手段にて実行される状況又は実行されている状況において、前記第2記憶手段における前記中間対応情報が記憶されている領域とは異なる領域であって前記開始演出情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に前記各分岐対応情報を上書きするものであることを特徴とする特徴D16に記載の遊技機。
【1164】
特徴D17によれば、開始演出範囲の演出及び中間演出範囲の演出が良好に実行されるようにしながら、第2記憶手段の領域の有効活用を図ることができる。
【1165】
特徴D18.予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技状態を遊技者に有利な特別遊技状態に移行させる移行手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を用いることで、遊技状態が前記特別遊技状態である状況において、前記演出実行手段にて特別遊技状態用の演出を実行させるものであり、
前記特定情報は、少なくとも所定の特別遊技状態用の演出を前記演出実行手段に実行させる場合に前記制御手段により用いられる情報であり、
前記上書き手段は、前記所定の特別遊技状態用の演出が行われる場合に、前記特定情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段の前記任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に対して上書きするものであることを特徴とする特徴D1乃至D17のいずれか1に記載の遊技機。
【1166】
特徴D18によれば、特別遊技状態用の演出を実行するための情報を第2記憶手段に転送する場合に任意用情報を消去対象として第2記憶手段の領域の有効活用を図ることで、第2記憶手段に必要な記憶容量の削減を図りながら、情報の容量が大きい特別遊技状態用の演出を行うことができる。
【1167】
特徴D19.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球し易い第1状態とそれよりも入球し難い第2状態とに切り換わり可能な可変入球手段(可変入賞装置22)と、
前記特別遊技状態において、前記可変入球手段を第1状態とした後に、当該可変入球手段に上限数の遊技球が入球した場合に第2状態に切り換える可変入球制御を予め定められた複数回数に亘って繰り返す可変入球制御手段(主制御装置60における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を用いることで、前記可変入球手段が前記第1状態である状況において第1状態用の演出を前記演出実行手段に実行させるとともに、当該第1状態用の演出は各回数目の第1状態に応じて設定されており、
前記特定情報は、前記第1状態用の演出を前記演出実行手段に実行させる場合に前記制御手段により用いられる情報であって、前記複数回数分の各第1状態に対応した情報を全て含んでおり、
前記上書き手段は、前記各第1状態用の演出が行われる場合において最初の第1状態用の演出が開始されるまでに、前記特定情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段の前記任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に対して上書きするものであることを特徴とする特徴D18に記載の遊技機。
【1168】
特徴D19によれば、特別遊技状態において各第1状態は可変入球手段に上限数の遊技球が入球した場合に終了されるため、その継続時間は一定ではなく、各第1状態に対応した演出が開始されるタイミングも不規則となる。この場合に、複数回数分の各第1状態に対応した演出用の情報の全てが、最初の第1状態用の演出が開始されるまでに第2記憶手段に転送されて記憶されるため、各第1状態用の演出が不規則なタイミングで開始されたとしても、制御手段は第2記憶手段から読み出した情報を用いて各第1状態用の演出を実行させることができる。
【1169】
上記特徴D群の各発明は、以下の課題に対して効果的である。
【1170】
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUが実装されているとともに遊技に係る制御プログラムが記憶されたメモリ等の素子が実装されている制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。
【1171】
上記遊技機においては、液晶表示装置といった表示画面を有する表示装置が搭載されたものが知られている。かかる遊技機では、表示画面における画像データが予め記憶された画像データ用のメモリが搭載されており、当該メモリから読み出された画像データを用いて表示画面において所定の画像が表示されることとなる。また、近年では、画像による演出態様を多様化したり、画像として複雑な動画や実写映像を用いたりすることで、画像への注目度を高め、それに伴って遊技への注目度を高めようとする試みがなされている。
【1172】
ここで、画像の描画指示が発生した場合には、それに対して早期に画像の表示が行われることが好ましい。早期に画像の表示を行わせる一方法としては、画像データ用のメモリの読み出し速度を速くする方法が考えられる。また、他の手法としては、画像処理を行うCPUの処理速度を速くする方法が考えられる。しかしながら、前者の場合には遊技機設計段階においてメモリの選択の自由度が低下してしまい、後者の場合には処理速度を高速化していくほどコストが高くなってしまう。
【1173】
なお、上記問題は、画像の表示に係る構成に限定されたものではなく、他の制御に係る構成においても同様に発生する。
【1174】
また、上記特徴D1~D19のいずれか1の構成に対して、上記特徴A1~A19、上記特徴B1~B11、上記特徴C1~C26、下記特徴E1~E15、下記特徴F1~F18、下記特徴G1~G19、下記特徴H1~H12、下記特徴I1~I4のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1175】
<特徴E群>
特徴E1.予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記付与判定手段の判定結果に対応した報知結果とし前記遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、各遊技回の前記遊技回用動作が行われるように特定の報知手段を制御する遊技回制御手段(表示CPU102における通常図柄による変動開始処理及び通常図柄による変動中処理を実行する機能)と、
特別報知を前記特定の報知手段又はそれとは異なる報知手段にて実行させることで、前記遊技回用動作を開始させるべき条件が成立したにも関わらず前記特定の報知手段にて前記遊技回用動作を行うことができない状況において前記判定条件の成立が無効化されていないことを遊技者に認識させる特別報知制御手段(表示CPU102における簡易図柄による変動開始処理及び簡易図柄による変動中処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
【1176】
特徴E1によれば、遊技回用動作が行われることで当該遊技回用動作を視認した遊技者は付与判定の結果を把握する。この場合に、遊技回用動作を行うことができない状況が発生した場合、判定条件が成立したにも関わらず当該判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが懸念される。これに対して、特別報知が行われることで、遊技回用動作を行うことができない状況において判定条件の成立が無効化されていないことを遊技者は認識することとなる。これにより、遊技回用動作を行うことができない状況が発生したとしても、判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが抑えられる。
【1177】
特徴E2.前記遊技回用動作の一連の動作態様を決定する動作態様決定手段(主制御装置60における変動開始処理を実行する機能)を備え、
前記特別報知制御手段は、前記動作態様決定手段が決定した動作態様に対応する動作継続時間が経過するまで前記特別報知を継続させるものであることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
【1178】
特徴E2によれば、付与判定に基づく各遊技回の消化時間が、遊技回用動作を行うことができない状況の発生の頻度に応じて変動してしまうことが抑えられる。また、例えば複数の制御主体を備え、一方の制御主体が動作態様決定手段を備えているとともに他方の制御主体が遊技回制御手段を備える構成であったとしても、一方の制御主体が決定した動作継続時間と他方の制御主体が実行した遊技回用動作の実行時間とが一致しないといった不都合の発生が抑えられる。
【1179】
特徴E3.前記遊技回用動作の動作継続時間を決定する継続時間決定手段(主制御装置60における変動開始処理を実行する機能)を備え、
前記特別報知制御手段は、前記継続時間決定手段が決定した動作継続時間が経過するまで前記特別報知を継続させるものであることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
【1180】
特徴E3によれば、付与判定に基づく各遊技回の消化時間が、遊技回用動作を行うことができない状況の発生の頻度に応じて変動してしまうことが抑えられる。また、例えば複数の制御主体を備え、一方の制御主体が継続時間決定手段を備えているとともに他方の制御主体が遊技回制御手段を備える構成であったとしても、一方の制御主体が決定した動作継続時間と他方の制御主体が実行した遊技回用動作の実行時間とが一致しないといった不都合の発生が抑えられる。
【1181】
特徴E4.前記特別報知が行われている状況において前記遊技回用動作を行うことができる状況となった場合に、当該特別報知の最中に前記遊技回用動作に切り換えることなく、当該特別報知が終了した後の遊技回から前記遊技回用動作が行われるように切り換える切換手段(表示CPU102におけるステップS1502の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴E1乃至E3のいずれか1に記載の遊技機。
【1182】
特徴E4によれば、特別報知が行われている状況において遊技回用動作を行うことができる状況となったとしても、特別報知が行われている途中で遊技回用動作に切り換える必要がないため、処理の煩雑化が抑えられる。
【1183】
特徴E5.前記特定の報知手段は、表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)であるとともに、前記特別報知は、前記表示手段とは別に設けられた別報知手段(メイン表示部212)にて実行される構成であり、
前記特別報知制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて特別報知が開始され、前記付与判定手段の判定結果に対応した報知結果とし前記特別報知が終了されるように各遊技回の特別報知を前記別報知手段にて行わせるものであり、
さらに、前記判定条件が成立したにも関わらず前記表示手段にて前記遊技回用動作を行うことができない状況において、前記別報知手段にて前記特別報知が行われていることを認識させる表示を前記表示手段に行わせる示唆制御手段(表示制御装置100)を備えていることを特徴とする特徴E1乃至E4のいずれか1に記載の遊技機。
【1184】
特徴E5によれば、付与判定の結果を報知する手段として表示手段と別報知手段とが設けられていることにより、付与判定の結果を報知する上での信用性が高められる。この場合に、遊技回用動作を行うことができない状況では、別報知手段にて特別報知が行われていることを認識させる表示を表示手段に行わせるだけでよいため、当該状況における表示手段の制御負荷が抑えられる。
【1185】
特徴E6.表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)と、
予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立った又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて通常絵柄の変動表示が開始され、前記付与判定手段の判定結果に対応した停止結果とし前記通常絵柄の変動表示が終了されることを遊技回の1回として、各遊技回の前記通常絵柄の変動表示が行われるように前記表示手段を表示制御する通常表示制御手段(表示CPU102における通常図柄による変動開始処理及び通常図柄による変動中処理を実行する機能)と、
特別報知を前記表示画面又はそれとは異なる別報知手段にて実行させることで、前記通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立したにも関わらず前記表示画面にて前記通常絵柄の変動表示を行うことができない状況において前記付与判定が無効化されていないことを遊技者に認識させる特別報知制御手段(表示CPU102における簡易図柄による変動開始処理及び簡易図柄による変動中処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
【1186】
特徴E6によれば、通常絵柄の変動表示が行われることで当該通常絵柄の変動表示を視認した遊技者は付与判定の結果を把握する。この場合に、通常絵柄の変動表示を行うことができない状況が発生した場合、判定条件が成立したにも関わらず当該判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが懸念される。これに対して、特別報知が行われることで、通常絵柄の変動表示を行うことができない状況において判定条件の成立が無効化されていないことを遊技者は認識することとなる。これにより、通常絵柄の変動表示を行うことができない状況が発生したとしても、判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが抑えられる。
【1187】
特徴E7.前記通常絵柄の変動表示を行わせる場合に前記通常表示制御手段により使用される情報を記憶する第1記憶手段(キャラクタROM106)と、
当該第1記憶手段から読み出された情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)と、
前記通常表示制御手段が前記通常絵柄の変動表示を行わせる場合に使用する情報が事前に前記第2記憶手段に記憶されているように、前記第1記憶手段から情報を読み出し、その読み出した情報を前記第2記憶手段に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)と、
を備え、
前記通常表示制御手段は、前記通常絵柄の変動表示を行わせる場合、前記第2記憶手段に転送された情報を使用するものであり、
前記特別報知制御手段は、前記特別報知を前記表示画面又はそれとは異なる別報知手段にて実行させることで、前記通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立したにも関わらず前記第2記憶手段に前記通常絵柄の変動表示を開始させる場合に使用される情報が記憶されていない状況において前記付与判定が無効化されていないことを遊技者に認識させるものであることを特徴とする特徴E6に記載の遊技機。
【1188】
特徴E7によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された情報を使用することで、通常絵柄の変動表示が実行されることにより、通常絵柄の変動表示を行わせる上での情報の使用速度が向上され、通常絵柄の変動表示を円滑に行うことができる。但し、当該構成においては、通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立するまでに第2記憶手段への情報の転送が間に合わないことが想定される。これに対して、上記状況においては通常絵柄の変動表示を行わないようにしたとしても特別報知が行われることにより、判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが抑えられる。
【1189】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1190】
特徴E8.前記第1記憶手段には、前記通常絵柄の変動表示を開始させる場合に前記通常表示制御手段により使用される開始変動表示情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群)が記憶されており、
前記第2記憶手段は、前記開始変動表示情報が転送された後に前記通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立し得る状況において当該開始変動表示情報を記憶保持するものであり、
前記特別報知制御手段は、前記特別報知を前記表示画面又はそれとは異なる別報知手段にて実行させることで、前記通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立したにも関わらず前記第2記憶手段に前記開始変動表示情報が記憶されていない状況において前記付与判定が無効化されていないことを遊技者に認識させるものであることを特徴とする特徴E7に記載の遊技機。
【1191】
特徴E8によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に事前に転送された開始変動表示情報を使用することで通常絵柄の変動表示が開始されることにより、制御手段において開始変動表示情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、通常絵柄の変動表示を円滑に開始させることができる。特に、第2記憶手段に転送された開始変動表示情報は、変動表示を開始させるべき条件が成立し得る状況において第2記憶手段に記憶保持されるため、通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が任意のタイミングで発生したとしても、それら各条件の成立の度に開始変動表示情報を第2記憶手段に転送する必要はなく、各条件の成立に対して通常絵柄の変動表示が開始されるまでの時間の短縮化が図られる。
【1192】
但し、当該構成においては、通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立するまでに第2記憶手段への開始変動表示情報の転送が間に合わないことが想定される。これに対して、上記状況においては通常絵柄の変動表示を行わないようにしたとしても特別報知が行われることにより、判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが抑えられる。
【1193】
なお、上記特徴E8において、前記転送手段は、電源供給が開始されてから前記開始変動表示情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる構成としてもよい。この場合、「通常絵柄の変動表示を開始させる条件が成立してから通常絵柄の変動表示が開始されるまでの時間の短縮化が図られる。」という効果を電源供給の開始後から奏することができる。
【1194】
特徴E9.前記第1記憶手段には、前記通常絵柄の変動表示を開始させる場合に前記通常表示制御手段により使用される情報よりも情報の容量が小さく設定された簡易情報(簡易図柄用データ群)を記憶しており、
前記転送手段は、前記簡易情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであり、
前記特別報知制御手段は、前記通常表示制御手段により使用される情報が前記第2記憶手段に記憶されていない状況であって前記簡易情報が前記第2記憶手段に記憶されている状況において前記通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立した場合、前記第2記憶手段に記憶されている前記簡易情報を使用することにより、前記付与判定の実行が無効化されていないことを遊技者に認識させる簡易表示を前記表示画面に表示させるものであることを特徴とする特徴E7又はE8に記載の遊技機。
【1195】
特徴E9によれば、簡易表示が行われることで、判定条件が成立したにも関わらず通常絵柄の変動表示を行うことができない状況において判定条件の成立が無効化されていないことを遊技者は認識することとなる。これにより、表示手段にて通常絵柄の変動表示を行うことができない状況が発生したとしても、判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが抑えられる。特に、通常絵柄の変動表示が行われる表示手段にて上記簡易表示が行われることで、判定条件の成立が無効化されていないことを遊技者が認識し易くなる。
また、簡易表示を行う場合に使用される簡易情報は通常絵柄の変動表示を開始させる場合に使用される情報よりも情報の容量が小さいため、簡易情報の転送が完了するまでの時間の短時間化を図ることができるとともに、通常絵柄の変動表示を開始させる場合に使用される情報よりも先に簡易情報を転送する構成としたとしても、前者の情報の転送が完了するタイミングが極端に遅くなってしまうことが抑えられる。
【1196】
特徴E10.前記第1記憶手段には、前記通常絵柄の変動表示を開始させる場合に前記通常表示制御手段により使用される開始変動表示情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群)と、当該開始変動表示情報よりも情報の容量が小さく設定された簡易情報(簡易図柄用データ群)と、が記憶されており、
前記転送手段は、電源供給が開始されてから前記開始変動表示情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるとともに、前記開始変動表示情報を転送する場合に当該開始変動表示情報よりも先に前記簡易情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる先転送手段(書き込み制御部121における常用データ群の初期設定処理を実行する機能)を備えており、
前記第2記憶手段は、前記通常表示制御手段により前記開始変動表示情報を使用して前記開始変動表示が行われるように表示制御された後であっても前記通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立し得る状況において前記開始変動表示情報を記憶保持するものであり、
前記特別報知制御手段は、前記開始変動表示情報が前記第2記憶手段に記憶されていない状況であって前記簡易情報が前記第2記憶手段に記憶されている状況において前記通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立した場合、前記第2記憶手段に記憶されている前記簡易情報を使用することにより簡易表示を前記表示画面に表示させるものであることを特徴とする特徴E7又はE8に記載の遊技機。
【1197】
特徴E10によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に事前に転送された開始変動表示情報を使用することで通常絵柄の変動表示が開始されることにより、制御手段において開始変動表示情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、通常絵柄の変動表示を円滑に開始させることができる。特に、第2記憶手段に転送された開始変動表示情報は、開始変動表示が行われるように表示制御された後であっても通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立し得る状況において第2記憶手段に記憶保持される。これにより、通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が任意のタイミングで発生したとしても、それら各条件の成立の度に開始変動表示情報を第2記憶手段に転送する必要はなく、各条件の成立に対して通常絵柄の変動表示が開始されるまでの時間の短縮化が図られる。
【1198】
但し、当該構成においては、通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立するまでに第2記憶手段への開始変動表示情報の転送が間に合わないことが想定される。これに対して、上記状況においては簡易表示が行われることで、判定条件が成立したにも関わらず通常絵柄の変動表示を行うことができない状況において判定条件の成立が無効化されていないことを遊技者は認識することとなる。これにより、表示手段にて通常絵柄の変動表示を行うことができない状況が発生したとしても、判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが抑えられる。特に、通常絵柄の変動表示が行われる表示手段にて上記簡易表示が行われることで、判定条件の成立が無効化されていないことを遊技者が認識し易くなる。
【1199】
また、簡易表示を行う場合に使用される簡易情報は開始変動表示情報よりも情報の容量が小さいため、簡易情報の転送が完了するまでの時間の短時間化を図ることができるとともに、開始変動表示情報よりも先に簡易情報を転送する構成としたとしても、開始変動表示情報の転送が完了するタイミングが極端に遅くなってしまうことが抑えられる。
【1200】
特徴E11.前記先転送手段は、前記簡易表示が行われている状況において前記開始変動表示情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴E10に記載の遊技機。
【1201】
特徴E11によれば、簡易表示が行われている状況において開始変動表示情報の転送が行われることにより、少なくともその後の遊技回からは通常絵柄の変動表示を行うことが可能となる。
【1202】
特徴E12.前記特別報知制御手段は、前記通常絵柄の変動表示を開始させる場合に前記通常表示制御手段により使用される情報が前記第2記憶手段に記憶されていない状況であって前記簡易情報が前記第2記憶手段に記憶されている状況において前記通常絵柄の変動表示を開始させるべき条件が成立した場合、簡易絵柄の変動表示が開始され前記付与判定手段の判定結果に対応した停止結果とし前記簡易絵柄の変動表示が終了される簡易表示を、前記第2記憶手段に記憶されている前記簡易情報を使用することにより前記表示画面に表示させるものであることを特徴とする特徴E9乃至E11のいずれか1に記載の遊技機。
【1203】
特徴E12によれば、簡易表示として簡易絵柄の変動表示が行われるため、遊技者にとっては通常絵柄の変動表示を行うことができない状況であっても付与判定に対応した変動表示が表示画面にて行われていると認識し易くなり、遊技者の混乱を抑えることが可能となる。
【1204】
特徴E13.前記通常絵柄の変動表示の変動表示時間を決定する表示時間決定手段(主制御装置60における変動開始処理を実行する機能)を備え、
前記特別報知制御手段は、前記表示時間決定手段が決定した変動表示時間が経過するまで前記特別報知を継続させるものであることを特徴とする特徴E6乃至E12のいずれか1に記載の遊技機。
【1205】
特徴E13によれば、付与判定に基づく各遊技回の消化時間が、通常絵柄の変動表示を行うことができない状況の発生の頻度に応じて変動してしまうことが抑えられる。また、例えば複数の制御主体を備え、一方の制御主体が表示時間決定手段を備えているとともに他方の制御主体が制御手段を備える構成であったとしても、一方の制御主体が決定した変動表示時間と他方の制御主体が実行した遊技回用の演出の時間とが一致しないといった不都合の発生が抑えられる。
【1206】
特徴E14.前記通常表示制御手段は、前記特別報知が行われている状況において前記通常絵柄の変動表示を行うことができる状況となった場合に、当該特別報知の最中に前記通常絵柄による変動表示に切り換えることなく、当該特別報知が終了した後の遊技回から前記通常絵柄による変動表示が行われるように切り換える切換手段(表示CPU102におけるステップS1502の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴E6乃至E13のいずれか1に記載の遊技機。
【1207】
特徴E14によれば、特別報知が行われている状況において通常絵柄の変動表示を行うことができる状況となったとしても、特別報知が行われている途中で通常絵柄の変動表示に切り換える必要がないため、処理の煩雑化が抑えられる。
【1208】
特徴E15.前記特別報知は、前記表示手段とは別に設けられた別報知手段(メイン表示部212)にて実行される構成であり、
前記特別報知制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて特別報知が開始され、前記付与判定手段の判定結果に対応した報知結果とし前記特別報知が終了されるように各遊技回の特別報知を前記別報知手段にて行わせるものであり、
さらに、前記判定条件が成立したにも関わらず前記表示手段にて前記通常絵柄の変動表示を行うことができない状況において、前記別報知手段にて前記特別報知が行われていることを認識させる表示を前記表示手段に行わせる示唆制御手段(表示制御装置100)を備えていることを特徴とする特徴E6乃至E14のいずれか1に記載の遊技機。
【1209】
特徴E15によれば、付与判定の結果を報知する手段として表示手段と別報知手段とが設けられていることにより、付与判定の結果を報知する上での信用性が高められる。この場合に、通常絵柄の変動表示を行うことができない状況では、別報知手段にて特別報知が行われていることを認識させる表示を表示手段に行わせるだけでよいため、当該状況における表示手段の処理負荷が抑えられる。
【1210】
上記特徴E群の各発明は、以下の課題に対して効果的である。
【1211】
例えばパチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技領域に設けられた始動入球部に遊技球が入球したことを契機として、大当たり遊技状態等の所定遊技状態に移行させるか否かの抽選が行われる。また、例えば遊技領域に設けられた液晶表示装置といった表示画面を有する表示装置では、上記抽選が行われたことに基づいて絵柄の変動表示が開始され、当該変動表示の最終的な停止表示に際して上記抽選結果に応じた停止結果が表示されるという1遊技回分の表示演出が実行される。また、抽選結果がいわゆる大当たり遊技状態への移行当選である場合には、1遊技回分の表示演出が実行された後などにおいて、例えば遊技領域に設けられた可変入球装置の開閉が実行され、可変入球装置への入球数に応じた遊技球の払い出しが実行される。
【1212】
ここで、上記表示装置の表示内容は、遊技者に特典を付与するか否かの抽選の抽選結果を遊技者に明示する機能を有しているため、当該表示内容は遊技者が遊技を行う上で注目する箇所である。かかる事情において、遊技機が遊技を行うことができる状態となっているにも関わらず、抽選結果を明示する表示が適切に行われない状況が発生すると、遊技者が混乱してしまうこととなる。
【1213】
例えば、遊技球の発射を行うことができる状況で始動入球部への遊技球の入球が発生したにも関わらず、表示装置の表示制御が良好に行われないことに起因して抽選結果を明示する表示が行われないとすると、遊技者が混乱してしまうこととなる。
【1214】
なお、上記問題は、表示画面を有する表示装置とは異なる報知装置にて抽選結果が明示される遊技機においても同様に発生する。
【1215】
また、上記特徴E1~E15のいずれか1の構成に対して、上記特徴A1~A19、上記特徴B1~B11、上記特徴C1~C26、上記特徴D1~D19、下記特徴F1~F18、下記特徴G1~G19、下記特徴H1~H12、下記特徴I1~I4のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1216】
<特徴F群>
特徴F1.特定操作を受け付ける受付手段(演出用操作装置58)と、当該受付手段にて前記特定操作を受け付けた場合に、第1記憶手段(キャラクタROM106)に記憶されている操作対応情報に基づいて操作対応制御を実行する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段から読み出された前記操作対応情報を記憶するとともに、情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)と、
前記特定操作に対して前記制御手段が前記操作対応制御を行う状況となるまでに、前記操作対応情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている前記操作対応情報を用いて前記操作対応制御を実行するものであることを特徴とする遊技機。
【1217】
特徴F1によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された操作対応情報を用いて操作対応制御が実行されることにより、制御手段における操作対応情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、操作対応制御を円滑に行うことができる。また、操作対応情報は、特定操作に対して制御手段が操作対応制御を行う状況となるまでに事前に転送されるため、特定操作が行われてから操作対応制御が実行されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1218】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1219】
特徴F2.前記受付手段にて前記特定操作を受け付けることが可能であり当該特定操作に応じて前記操作対応制御が実行される操作対応期間が設定されており、
前記転送手段は、前記操作対応期間が開始されるまでに、前記操作対応情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであり、
当該第2記憶手段は、前記操作対応情報を記憶した場合、少なくとも前記操作対応期間においてその操作対応情報(各背景用データ群、操作系データ群)を記憶保持するものであることを特徴とする特徴F1に記載の遊技機。
【1220】
特徴F2によれば、操作対応期間において特定操作が任意のタイミングで発生したとしても、当該特定操作が受け付けられてから操作対応制御が実行されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1221】
特徴F3.前記制御手段は、前記特定操作が受け付けられたことに基づいて、複数種類の操作対応制御のうちいずれかを実行するものであり、
前記第1記憶手段は、前記各操作対応制御を開始させるのに必要な操作対応情報を各操作対応制御に対応させて記憶しており、
前記転送手段は、前記特定操作に対して前記制御手段がいずれかの操作対応制御を実行する状況となるまでに、それら各操作対応制御を開始させるのに必要な各操作対応情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴F1又はF2に記載の遊技機。
【1222】
特徴F3によれば、各操作対応制御を開始させるのに必要な各操作対応情報が事前にまとめて第2記憶手段に記憶されているため、特定操作に応じていずれの操作対応制御を実行する必要が生じたとしても、特定操作が受け付けられてから操作対応制御が実行されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1223】
特徴F4.演出実行手段(図柄表示装置31)を備え、前記制御手段は前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を用いて、前記特定操作に対応した演出を前記演出実行手段に実行させるものであることを特徴とする特徴F1乃至F3のいずれか1に記載の遊技機。
【1224】
演出実行手段にて実行される演出において、上記特徴F1乃至F3のいずれか1の構成に係る作用効果を奏することができる。
【1225】
なお、本特徴F4のより具体的な構成としては、演出実行手段として、表示画面を有する表示手段を備え、前記制御手段は前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を使用することにより前記表示画面にて画像を表示させる構成が考えられる。
【1226】
特徴F5.前記演出実行手段にて実行される演出の態様が相互に異なる複数種類の演出モードが設定されており、
前記制御手段は、前記操作対応制御として各演出モードに対応したモード対応制御を実行するとともに、前記特定操作が受け付けられたことに基づいて実行対象のモード対応制御を切り換えるものであり、
前記第1記憶手段は、前記操作対応情報として、前記各モード対応制御を開始させるのに必要なモード対応情報を各モード対応制御に対応させて記憶しており、
前記転送手段は、前記特定操作に対する前記演出モードの切り換えが行われる状況となるまでに、各モード対応制御を開始させるのに必要な各モード対応情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴F4に記載の遊技機。
【1227】
特徴F5によれば、複数種類の演出モードが設定されていることにより、演出の多様化が図られる。この場合に、各モード対応制御を開始させるのに必要な各モード対応情報が事前にまとめて第2記憶手段に記憶されているため、特定操作に応じていずれの演出モードを開始させる必要が生じたとしても、特定操作を受け付けてから選択された演出モードが開始されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1228】
なお、予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段と、当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、を備え、前記制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され、前記付与判定手段の判定結果に対応した報知結果とし前記遊技回用動作が終了されることを遊技回の1回として、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を用いて各遊技回の前記遊技回用動作が行われるように前記演出実行手段を制御する構成においては、前記各演出モードは、前記遊技回用動作の動作態様を相互に異ならせるモードであってもよい。
【1229】
特徴F6.前記演出実行手段は、表示画面を有し、前記制御手段により表示制御される表示手段であり、
前記表示画面には、背景画像上において絵柄が表示される構成であるとともに、前記複数の演出モードとして、前記背景画像と前記絵柄との組み合わせの相違により複数種類の表示モードが設定されており、
前記制御手段は、前記操作対応制御として各表示モードに対応した画像を前記表示画面に表示させるモード対応制御を実行するとともに、前記特定操作が受け付けられたことに基づいて実行対象のモード対応制御を切り換えるものであり、
前記第1記憶手段は、前記操作対応情報として、前記各モード対応制御を開始させるのに必要なモード対応情報を各モード対応制御に対応させて記憶しており、
前記転送手段は、前記特定操作に対する前記表示モードの切り換えが行われる状況となるまでに、前記各モード対応情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴F5に記載の遊技機。
【1230】
特徴F6によれば、複数種類の表示モードが設定されていることにより、表示の多様化が図られる。この場合に、各モード対応制御を開始させるのに必要な各モード対応情報が事前にまとめて第2記憶手段に記憶されているため、特定操作に応じていずれの表示モードを開始させる必要が生じたとしても、特定操作を受け付けてから選択された表示モードが開始されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1231】
なお、予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段と、当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、を備え、前記制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて絵柄の変動表示が開始され、前記付与判定手段の判定結果に対応した報知結果とし前記絵柄の変動表示が終了されることを遊技回の1回として、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された情報を用いて各遊技回の前記絵柄の変動表示が行われるように前記表示手段を制御する構成においては、前記各表示モードは、前記絵柄の変動表示の表示態様を相互に異ならせるモードであってもよい。
【1232】
特徴F7.前記第1記憶手段は、前記背景画像を表示させる場合に前記制御手段により使用される背景情報と、前記絵柄を表示させる場合に前記制御手段により使用される絵柄情報とを記憶しており、
前記転送手段は、前記複数種類の表示モードのうち基準表示モードにおける画像の表示を可能とする背景情報と絵柄情報とを、他の表示モードを表示させる場合に前記制御手段により使用される情報よりも優先して、前記第2記憶手段に転送するものであることを特徴とする特徴F6に記載の遊技機。
【1233】
特徴F7によれば、複数種類の表示モードのうち基準表示モードにおける画像の表示を可能とする背景情報と絵柄情報とが、他の表示モードを表示させる場合に用いられる情報よりも優先して転送される。これにより、例えば背景情報及び絵柄情報のうち一方であって複数種類設定されているものの全てを転送し終えた後に、他方の転送を開始する構成に比べ、いずれかの表示モードの画像が表示可能となるまでの時間の短時間化が図られる。
【1234】
特徴F8.前記演出実行手段にて実行される一連の演出には、前記受付手段にて受け付けられた前記特定操作の態様に応じて、複数の分岐演出範囲のうちのいずれかに進行することとなる分岐態様(完了態様の演出範囲、未完態様の演出範囲)が含まれており、
前記第1記憶手段は、前記各分岐演出範囲の演出を開始させる場合に前記制御手段により用いられる分岐対応情報(第1の操作系データ群、第2の操作系データ群)を各分岐演出範囲に対応させて記憶しており、前記制御手段は、前記各分岐演出範囲の演出を前記演出実行手段にて実行させる場合、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された前記各分岐対応情報を用いる構成であり、
前記転送手段は、前記分岐態様の演出が実行される場合、各分岐演出範囲のいずれかへの分岐が行われるまでに、前記各分岐対応情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴F4乃至F7のいずれか1に記載の遊技機。
【1235】
特徴F8によれば、特定操作の態様に応じて複数の分岐演出範囲のうちのいずれかに演出が進行することとなるため、演出の多様化が図られる。この場合に、各分岐演出範囲のいずれかへの分岐が行われるまでに各分岐対応情報が事前にまとめて第2記憶手段に記憶されているため、特定操作の態様に応じていずれの分岐演出範囲に進行することとなったとしても、分岐タイミングからその後の演出範囲への進行を円滑に行うことができる。
【1236】
特徴F9.前記分岐態様の演出には、前記各分岐演出範囲への分岐の前段階として、前記受付手段にて前記特定操作が受け付けられる度に操作発生演出が発生する操作受付期間が含まれており、
前記第1記憶手段は、前記操作受付期間において前記特定操作が受け付けられた場合に前記操作発生演出を実行させるために前記制御手段により用いられる操作発生情報を記憶しており、
前記転送手段は、前記分岐態様の演出が実行される場合、前記操作受付期間となるまでに前記操作発生情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであり、
前記第2記憶手段は、前記操作発生情報が転送された場合、少なくとも前記操作受付期間が経過するまでその操作発生情報を記憶保持するものであり、
前記制御手段は、前記操作受付期間において前記特定操作が受け付けられた場合、前記第2記憶手段に記憶された前記操作発生情報を用いて前記操作発生演出を前記演出実行手段に実行させるものであることを特徴とする特徴F8に記載の遊技機。
【1237】
特徴F9によれば、各分岐演出範囲への分岐の前段階として、特定操作が受け付けられる度に操作発生演出が発生する操作受付期間が含まれていることにより、演出の多様化が図られる。また、操作受付期間となるまでに操作発生情報が第2記憶手段に転送されるとともに、その転送された操作発生情報は操作受付期間が経過するまで記憶保持される。これにより、特定操作が任意のタイミングで発生したとしても、それに対して操作発生演出が開始されるまでの時間の短縮化が図られる。
【1238】
なお、本特徴F9において限定した構成を、上記特徴F4に対して適用してもよい。この場合、最初の段落の構成に代えて、「前記演出実行手段にて実行される一連の演出には、前記受付手段にて前記特定操作が受け付けられる度に操作発生演出が発生する操作受付期間を有する態様が含まれており、」という構成を適用するとよい。
【1239】
特徴F10.前記分岐態様において前記操作受付期間における前記特定操作の態様に応じて、前記複数の分岐演出範囲のうち進行させる分岐演出範囲を決定する進行先決定手段(表示CPU102における操作対応処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴F9に記載の遊技機。
【1240】
特徴F10によれば、分岐態様の演出では、操作受付期間の実行後にその操作受付期間における特定操作の回数に応じた分岐演出範囲に進行することとなるため、特定操作への遊技者の注目度を高めることが可能となる。また、このように特定操作に対応した演出を実行する構成であっても、上記特徴F8やF9の構成を備えていることにより、演出を円滑に進行させることができる。
【1241】
特徴F11.前記第2記憶手段に記憶された前記各分岐対応情報のうち進行先として選択されなかった分岐演出範囲に対応した分岐対応情報が記憶された領域の少なくとも一部を含む領域に対して、進行先として選択された分岐演出範囲の演出が実行されている状況において他の情報を上書きする上書き手段(表示CPU102におけるステップS2319の処理を実行する機能、VDP105における復帰処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴F8乃至F10のいずれか1に記載の遊技機。
【1242】
特徴F11によれば、進行先として選択されなかった分岐演出範囲に対応した分岐対応情報が記憶されている領域を、分岐後に発生する演出を実行させる場合に制御手段により用いられる情報を記憶させる領域として用いることができる。これにより、第2記憶手段の領域を有効活用しながら、上記特徴F8の構成について説明した作用効果を奏することができる。
【1243】
特徴F12.前記第1記憶手段は、少なくとも特定状況において任意のタイミングで発生し得る特定事象が発生した場合に任意対応制御を実行するために前記制御手段により用いられる任意用情報(常用データ群)を記憶しており、
前記第2記憶手段は、前記第1記憶手段から読み出された前記任意用情報を記憶するとともに、前記特定事象が発生し得る状況が継続している場合に当該任意用情報を記憶保持するものであり、
前記制御手段は、前記特定事象が発生した場合、前記第2記憶手段に記憶されている前記任意用情報を用いて前記任意対応制御を実行するものであり、
前記転送手段は、前記各分岐対応情報を前記第2記憶手段に記憶させる場合、前記任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きする分岐用転送手段(VDP105における上書き処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴F8乃至F11のいずれか1に記載の遊技機。
【1244】
特徴F12によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された任意用情報を用いて任意対応制御が実行されることにより、制御手段における任意用情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、任意対応制御を円滑に行うことができる。特に、第2記憶手段に転送された任意用情報は、特定事象が発生し得る状況が継続している場合に記憶保持されるため、特定事象が任意のタイミングで発生する構成において、各特定事象の発生に対する任意対応制御を円滑に行うことができる。
【1245】
この場合に、各分岐対応情報を事前にまとめて第2記憶手段に記憶させる場合に、任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きする構成としたことにより、第2記憶手段は任意用情報と各分岐対応情報の全てを同時に記憶可能なほどの記憶容量を有していなくてもよい。これにより、第2記憶手段において必要な記憶容量を抑えながら既に説明したような優れた効果を奏することができる。
【1246】
特徴F13.前記任意用情報は複数種類の特定事象に対応させて複数種類設定されており、
前記分岐用転送手段は、前記各分岐対応情報を上書きする場合、当該上書きタイミングから分岐タイミング後に実行されている演出の少なくとも途中範囲までは発生しない特定事象に対応した任意用情報が記憶されている領域に対して前記上書きを行うものであることを特徴とする特徴F12に記載の遊技機。
【1247】
特徴F13によれば、各分岐対応情報を事前にまとめて第2記憶手段に記憶させる場合に、任意用情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きする構成において、消去対象となる任意用情報はその時点で消去しても支障のない任意用情報である。したがって、任意対応制御に支障をきたすことなく、上記特徴F12の作用効果を奏することができる。
【1248】
特徴F14.前記分岐用転送手段の上書きによって消去された任意用情報を、当該任意用情報に対応した特定事象が発生し得る状況となるまでに前記第2記憶手段に復帰させる復帰手段(表示CPU102におけるステップS2319の処理を実行する機能、VDP105における復帰処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴F13に記載の遊技機。
【1249】
特徴F14によれば、各分岐対応情報を事前に記憶させる場合に消去対象となった任意用情報は、当該任意用情報に対応した特定事象が発生し得る状況となるまでに第2記憶手段に復帰されるため、任意対応制御に支障をきたすことなく、上記特徴F12の作用効果を奏することができる。
【1250】
特徴F15.前記復帰手段は、前記第2記憶手段において前記各分岐対応情報のうち前記分岐タイミング後に実行されなかった情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に前記消去された任意用情報を上書するものであることを特徴とする特徴F14に記載の遊技機。
【1251】
特徴F15によれば、進行先として選択されなかった分岐演出範囲に対応した分岐対応情報が記憶されている領域を、消去された任意用情報を復帰させる領域として用いることができる。これにより、第2記憶手段の領域を有効活用しながら、上記特徴F12の作用効果を奏することができる。
【1252】
特徴F16.異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段(主制御装置60における異常監視用の読み込み処理を実行する機能)を備え、
前記任意用情報には、前記異常判定手段により異常が発生していると判定されたことに基づいて前記演出実行手段又はそれとは異なる報知手段にて異常報知を実行させる場合に前記制御手段により用いられる異常用情報(異常報知用データ群)と、当該異常用情報とは異なる情報とが含まれており、
当該異常用情報は、前記分岐用転送手段による上書き対象から除外されていることを特徴とする特徴F12乃至F15のいずれか1に記載の遊技機。
【1253】
特徴F16によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された異常用情報を用いて異常報知用の制御が実行されることにより、制御手段における異常用情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、異常報知を円滑に実行させることができる。
【1254】
特に、第2記憶手段に転送された異常用情報は、一旦異常報知が実行された後であっても異常が発生し得る状況において第2記憶手段に記憶保持される。さらにまた、異常用情報は各分岐対応情報が第2記憶手段に転送される場合であっても消去されない。これにより、異常が任意のタイミングで発生する構成において、各異常の発生に対する異常報知を円滑に実行させることができる。
【1255】
特徴F17.前記任意用情報には、前記一連の演出を前記演出実行手段にて開始させる場合に前記制御手段により用いられる開始演出情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群)が含まれており、
前記分岐態様に対応した一連の演出は、前記開始演出情報を用いて実行される前記開始演出範囲の後に前記各分岐演出範囲のいずれかへの分岐が行われるように設定されており、
前記開始演出情報は、前記各分岐対応情報を用いて分岐演出範囲の演出を実行させる場合に前記制御手段により用いられない情報であるとともに、前記分岐用転送手段による上書き対象に含まれていることを特徴とする特徴F12乃至F16のいずれか1に記載の遊技機。
【1256】
特徴F17によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された開始演出情報を用いて一連の演出における開始演出用の制御が実行されることにより、制御手段における開始演出情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、一連の演出を円滑に開始させることができる。特に、第2記憶手段に転送された開始演出情報は、一連の演出が開始された後であっても新たに一連の演出が発生し得る状況において第2記憶手段に記憶保持される。これにより、一連の演出が任意のタイミングで開始される構成であっても、各開始タイミングにおいて一連の演出を円滑に開始させることができる。
【1257】
また、開始演出情報が分岐演出範囲の演出を実行させる場合に用いられない構成において、各分岐対応情報を事前にまとめて第2記憶手段に記憶させる場合に、開始演出情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きする構成としたことにより、第2記憶手段の領域を有効活用することができる。
【1258】
特徴F18.前記分岐態様に対応した一連の演出は、前記開始演出範囲が実行された後に中間演出範囲の演出が実行され、さらにその後に前記各分岐演出範囲のいずれかへの分岐が行われるように設定されており、
前記第1記憶手段は、前記中間演出範囲の演出を実行させる場合に前記制御手段により用いられる中間対応情報を記憶しており、
前記転送手段は、前記中間演出範囲が実行されるまでに、前記中間対応情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであり、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶された前記中間対応情報を用いて前記中間演出範囲の演出を前記演出実行手段に実行させるものであり、
さらに、前記分岐用転送手段は、前記中間演出範囲の演出が前記演出実行手段にて実行される状況又は実行されている状況において、前記第2記憶手段における前記中間対応情報が記憶されている領域とは異なる領域であって前記開始演出情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に前記各分岐対応情報を上書きするものであることを特徴とする特徴F17に記載の遊技機。
【1259】
特徴F18によれば、開始演出範囲の演出及び中間演出範囲の演出が良好に実行されるようにしながら、第2記憶手段の領域の有効活用を図ることができる。
【1260】
上記特徴F群の各発明は、以下の課題に対して効果的である。
【1261】
この種の遊技機としてパチンコ遊技機やスロットマシンでは、演出実行手段として液晶表示装置といった表示画面を有する表示装置を備えているとともに、遊技者により操作される操作装置を備え、操作装置への操作に応じて表示画面における表示内容が変更される構成が知られている。
【1262】
例えば、従来のパチンコ遊技機では、遊技機前面に操作装置を設け、大当たり状態の発生を遊技者に期待させるために、遊技者による操作装置の操作に応じた演出を画面表示などにて行うように構成されている。
【1263】
また、例えば、他の従来のパチンコ遊技機では、液晶表示装置の演出内容やBGM等がそれぞれ異なるように複数の演出モードが設定されているとともに、その演出モードを選択する上で操作される操作装置が設けられている。また、スロットマシンでは、上記他の従来のパチンコ遊技機のように、操作装置によって表示装置における演出モードを選択可能なものも知られている。
【1264】
ここで、画像処理の処理速度が遅いと、上記のように操作装置への操作に応じて表示画面における表示内容が変更される構成としたとしても、操作装置への操作に対する表示画面の応答性が悪くなってしまう。そうすると、操作装置への操作に応じて表示画面における表示内容が変更される構成を付与した効果が十分に発揮されなくなってしまうことが懸念される。
【1265】
なお、上記問題は、表示画面を有する表示装置とは異なる演出実行手段を備え、操作装置への操作に応じて演出実行手段における演出内容が変更される遊技機においても同様に発生する。
【1266】
また、上記特徴F1~F18のいずれか1の構成に対して、上記特徴A1~特徴A19、上記特徴B1~B11、上記特徴C1~C26、上記特徴D1~D19、上記特徴E1~E15、下記特徴G1~G19、下記特徴H1~H12、下記特徴I1~I4のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1267】
<特徴G群>
特徴G1.情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて制御を実行する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段は、第1の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第1特定情報と、前記第1の特定制御よりも後に実行され得る第2の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第2特定情報とを記憶しており、
当該第1記憶手段から読み出された前記第1特定情報及び前記第2特定情報を記憶するとともに、これら情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている前記第1特定情報を用いて前記第1の特定制御を実行するとともに、前記第2記憶手段に記憶されている前記第2特定情報を用いて前記第2の特定制御を実行するものであり、
さらに、前記第2記憶手段に記憶された前記第1特定情報を用いて前記制御手段にて前記第1の特定制御が実行される状況又は実行されている状況において、前記第1記憶手段から読み出した前記第2特定情報を前記第2記憶手段における前記第1特定情報が記憶されている領域とは異なる領域に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)を備えていることを特徴とする遊技機。
【1268】
特徴G1によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された第1特定情報を用いて第1の特定制御を実行するとともに、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された第2特定情報を用いて第2の特定制御を実行することにより、制御手段において第1特定情報や第2特定情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、第1の特定制御及び第2の特定制御を円滑に実行することができる。また、第1特定情報と第2特定情報とで情報の単位が分けられていることにより、第1の特定制御に連続して第2の特定制御が実行される場合に両特定制御において用いられる情報がまとめて転送される構成に比べ、第1の特定制御を実行可能となるまでの時間の短縮化が図られる。
【1269】
さらにまた、第2記憶手段に記憶された第1特定情報を用いて第1の特定制御が実行される状況又は実行されている状況において、第1記憶手段から読み出した第2特定情報が第2記憶手段における第1特定情報が記憶されている領域とは異なる領域に転送される構成である。これにより、第1の特定制御の実行後に第2記憶手段への第2特定情報の転送を開始する構成に比べ、第1の特定制御に続いて第2の特定制御が開始されるまでの時間を短縮化することができる。
【1270】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1271】
特徴G2.前記第1記憶手段は、前記第2の特定制御よりも後に実行され得る第3の特定制御を実行する場合に前記制御手段により用いられる第3特定情報をさらに記憶しており、
前記制御手段は、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶されている前記第3特定情報を用いて前記第3の特定制御を実行するものであり、
前記転送手段は、前記第2特定情報を用いて前記制御手段にて前記第2の特定制御が実行される状況又は実行されている状況において前記第3特定情報を前記第2記憶手段に記憶させる場合に、前記第2記憶手段における前記第2特定情報が記憶されている領域とは異なる領域であって前記第1特定情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に前記第3特定情報を上書きするものであることを特徴とする特徴G1に記載の遊技機。
【1272】
特徴G2によれば、第1の特定制御に続いて第2の特定制御及び第3の特定制御が実行される場合に当該第3の特定制御が開始されるまでの時間を短縮化することができる。また第3特定情報は、第1特定情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きされるため、第2記憶手段の記憶容量を抑えながら上記効果を奏することができる。
【1273】
特徴G3.演出実行手段(図柄表示装置31)と、情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて前記演出実行手段における演出の実行を制御する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段は、一連の演出において連続する複数の個別演出範囲のそれぞれに対応した分割情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群、各予告用データ群、各リーチ用データ群、各大当たり用データ群)を記憶しており、
前記第1記憶手段から読み出された分割情報を記憶するとともに、情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている分割情報を用いて各分割情報に対応した個別演出範囲の演出を前記演出実行手段に実行させるものであり、
さらに、前記第2記憶手段に記憶された所定の分割情報を用いて所定の個別演出範囲の演出が実行されるように前記制御手段により前記演出実行手段が制御される状況又は制御されている状況において、前記所定の個別演出範囲よりも後に実行される後側の個別演出範囲に対応した後側の分割情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段における前記所定の分割情報が記憶されている領域とは異なる領域に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)を備えていることを特徴とする遊技機。
【1274】
特徴G3によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された分割情報を用いて個別演出範囲の演出を実行させる制御が行われることにより、各個別演出範囲の演出を実行させるのに要する時間の短縮化が図られる。また、一連の演出を個別演出範囲に分割するとともにそれら個別演出範囲に対応させて分割情報が設定されていることにより、一連の演出を実行する場合に両特定制御において用いられる情報がまとめて転送される構成に比べ、一連の演出を開始させることができる状態となるまでの時間の短縮化が図られる。
【1275】
さらにまた、第2記憶手段に記憶された所定の分割情報を用いて所定の個別演出範囲の演出が実行されるように演出実行手段が制御される状況又は制御されている状況において、第1記憶手段から読み出した後側の分割情報が第2記憶手段における所定の分割情報が記憶されている領域とは異なる領域に転送される構成である。これにより、所定の個別演出範囲の実行後に第2記憶手段への後側の分割情報の転送を開始する構成に比べ、所定の個別演出範囲に続いて後側の個別演出範囲が実行される場合に当該後側の個別演出範囲が開始されるまでの時間を短縮化することができる。
【1276】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1277】
特徴G4.前記転送手段は、前記後側の分割情報を前記第2記憶手段に記憶させる場合に、前記所定の分割情報が記憶されている領域とは異なる領域であって前記所定の個別演出範囲よりも前に実行された前側の個別演出範囲に対応した前側の分割情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に前記後側の分割情報を上書きするものであることを特徴とする特徴G3に記載の遊技機。
【1278】
特徴G4によれば、前側の個別演出範囲に続いて所定の個別演出範囲及び後側の個別演出範囲が実行される場合に当該後側の個別演出範囲が開始されるまでの時間を短縮化することができる。また、後側の分割情報は、前側の分割情報が記憶されている領域の少なくとも一部を含む領域に上書きされるため、第2記憶手段の記憶容量を抑えながら上記効果を奏することができる。
【1279】
特徴G5.複数種類の一連の演出において開始タイミングから少なくとも特定期間に亘って共通して実行される開始演出範囲と、一連の演出の種類に応じて当該開始演出範囲中若しくは当該開始演出範囲後における実行の有無又は種類が相違する追加演出範囲とが設定されており、
前記分割情報は、前記開始演出範囲及び前記追加演出範囲のそれぞれに対応させて設定されていることを特徴とする特徴G3又はG4に記載の遊技機。
【1280】
特徴G5によれば、分割情報が開始演出範囲及び追加演出範囲のそれぞれに対応させて設定されているため、開始演出範囲の演出が実行される場合にはそれに対応した分割情報の転送を行えばよく、開始演出範囲中又は開始演出範囲後に追加演出範囲の演出が実行される場合にはそれに対応した分割情報の転送を行えばよい。よって、分割情報の転送に際しては実行すべき演出範囲に対応したものを読み出して転送すればよく、読み出した後の分割情報を実行すべき演出範囲に対応させて調整するといった処理を行う必要がないため、転送時における処理負荷の軽減が図られる。
【1281】
特徴G6.所定の追加演出範囲は複数の個別演出範囲により構成されているとともに、当該所定の追加演出範囲の演出を実行させる場合に前記制御手段により用いられる情報は複数の分割情報(初期区分データ群、中間区分データ群、最終区分データ群)により構成されていることを特徴とする特徴G5に記載の遊技機。
【1282】
特徴G6によれば、所定の追加演出範囲の演出が実行される場合の実行時間が長く設定されている構成であっても、第2記憶手段には当該所定の追加演出範囲に対して設定されている分割情報を順次転送すればよいため、所定の追加演出範囲を実行可能とする情報をまとめて転送する構成に比べ、第2記憶手段に必要な記憶容量を抑えることができる。
【1283】
特徴G7.前記追加演出範囲には、実行される場合の継続時間が相対的に長短となったロング演出範囲(スーパーリーチA表示、スーパーリーチB表示)とショート演出範囲(ノーマルリーチ表示)とが設定されており、
前記ショート演出範囲は単一の個別演出範囲により構成されているとともに、当該ショート演出範囲の演出を実行させる場合に前記制御手段により用いられる情報は単一の分割情報により構成されているとともに、
前記ロング演出範囲は複数の個別演出範囲により構成されているとともに、当該ロング演出範囲の演出を実行させる場合に前記制御手段により用いられる情報は複数の分割情報により構成されていることを特徴とする特徴G5又はG6に記載の遊技機。
【1284】
特徴G7によれば、ショート演出範囲が単一の分割情報により構成されていることで分割情報の転送が煩雑なものとなることを抑えることができ、ロング演出範囲が複数の分割情報により構成されていることで、ロング演出範囲を実行可能とする情報をまとめて転送する構成に比べ、ロング演出範囲が開始されるまでに事前に転送すべき情報の容量を小さくすることができる。つまり、分割情報の転送を追加演出範囲の種類に応じた好適なものとすることができる。
【1285】
特徴G8.前記各分割情報の転送開始タイミングの情報は予め記憶されており、
前記転送手段は、前記転送開始タイミングに応じて各分割情報の転送を開始することで、各個別演出範囲の実行タイミングとなるまでに各個別演出範囲に対応した分割情報が前記第2記憶手段に記憶されているようにするものであることを特徴とする特徴G3乃至G7のいずれか1に記載の遊技機。
【1286】
特徴G8によれば、分割情報の転送に際しては予め記憶された転送開始タイミングを参照すればよいため、転送に係る処理の簡素化が図られる。
【1287】
特徴G9.演出の開始条件が成立したことに基づいて、演出の開始から終了までの前記制御手段による制御の内容を含む一連の演出の態様情報(表示テーブル)を決定する態様情報決定手段(主制御装置60における変動開始処理を実行する機能、表示CPU102における通常図柄による変動開始処理を実行する機能)を備え、
前記転送開始タイミングの情報は、前記態様情報決定手段が決定する態様情報に対応させて設定され、
前記転送手段は、実行されている演出の経過時間と前記態様情報決定手段により決定された態様情報とを参照することで、分割情報の転送開始タイミングを特定するものであることを特徴とする特徴G8に記載の遊技機。
【1288】
特徴G9によれば、一連の演出を進行させる場合に用いられる態様情報に対応付けて転送開始タイミングの情報が設定されるため、分割情報の転送を一連の演出の進行に合わせて行うことができる。
【1289】
特徴G10.前記一連の演出の態様には、共通演出範囲中若しくは共通演出範囲後に実行される追加演出範囲の有無又は種類により複数の態様が設定されており、
前記共通演出範囲における前記制御手段の制御内容を定めた共通用の制御内容情報群(ベース用テーブル群)、及び前記追加演出範囲における前記制御手段の制御内容を定めた追加用の制御内容情報群(予告用テーブル群、ノーマルリーチ用テーブル群、スーパーリーチ用テーブル群、大当たり演出用テーブル群)を予め記憶した情報群記憶手段(変動表示用テーブル記憶エリア103d、大当たり演出用テーブル記憶エリア103e)と、
前記演出の開始条件が成立したことに基づいて、前記情報群記憶手段から必要な制御内容情報群を取得することにより一連の演出の態様を決定する態様決定手段(表示CPU102における表示テーブルの設定処理を実行する機能)と、
を備えており、
前記各転送開始タイミングの情報は、それぞれ対応する分割情報の個別演出範囲が含まれる制御内容情報群に対応付けて記憶されていることを特徴とする特徴G8又はG9に記載の遊技機。
【1290】
一連の演出の態様毎に一連の制御内容情報群が用意されている構成を想定すると、制御内容情報群を一連の演出の態様数分用意しておく必要があり、制御内容情報群を記憶しておくのに必要な記憶容量が大きなものとなることが懸念される。そして、これら制御内容情報群のそれぞれに対応させて個別に転送開始タイミングの情報が設定されていると、それだけ必要な記憶容量が大きなものとなる。
【1291】
これに対して、特徴G10によれば、設定すべき一連の演出の態様に応じて制御内容情報群を選択したり組み合わせたりする構成であることにより、複数の演出の態様においていくつかの制御内容情報群は共通して用いられることとなる。さらにまた、各転送開始タイミングの情報は、それぞれ対応する分割情報の個別演出範囲が含まれる制御内容情報群に対応付けて記憶されている。これにより、一連の演出の態様毎に転送開始タイミングの情報を含む一連の制御内容情報群が用意されている構成に比べ、必要な記憶容量の削減が図られる。
【1292】
特徴G11.前記追加演出範囲には、前側の演出タイミングにおいて実行され得る第1前側追加演出範囲(予告A表示)と当該前側の演出タイミングにおいて前記第1前側追加演出範囲が実行されない場合に実行され得る第2前側追加演出範囲(予告B表示)とが含まれているとともに、後側の演出タイミングにおいて実行され得る第1後側追加演出範囲(スーパーリーチA表示)と当該後側の演出タイミングにおいて前記第1後側追加演出範囲が実行されない場合に実行され得る第2後側追加演出範囲(スーパーリーチB表示)とが含まれており、
前記情報群記憶手段には、前記各追加演出範囲に1対1で対応させて追加用の制御内容情報群が記憶されていることを特徴とする特徴G10に記載の遊技機。
【1293】
特徴G11によれば、択一的に選択される追加演出範囲の組み合わせが複数種類設定されていることにより、演出の多様化が図られる。この場合に、各追加演出範囲に対応させて追加用の制御内容情報群が記憶されている。これにより、複数の演出の態様においていくつかの制御内容情報群は共通して用いられることとなる。さらにまた、各転送開始タイミングの情報は、それぞれ対応する分割情報の個別演出範囲が含まれる制御内容情報群に対応付けて記憶されている。これにより、一連の演出の態様毎に、転送開始タイミングの情報を含む一連の制御内容情報群が用意されている構成に比べ、必要な記憶容量の削減が図られる。
【1294】
特徴G12.前記制御手段は、少なくとも特定状況において任意のタイミングで発生し得る特定事象が発生したことに基づいて、前記演出実行手段にて演出が実行されるように制御するものであり、
前記複数の態様の各演出は、前記共通演出範囲から開始される構成であり、
前記第2記憶手段は、前記共通演出範囲に対応した分割情報が転送された場合、当該分割情報を用いて前記制御手段による制御が行われることにより前記共通演出範囲の演出が実行された後であっても前記特定事象が発生し得る状況において当該分割情報を記憶保持するものであることを特徴とする特徴G10又はG11に記載の遊技機。
【1295】
特徴G12によれば、共通演出範囲に対応した分割情報は共通演出範囲が実行された後であっても特定事象が発生し得る状況において第2記憶手段に記憶保持される。これにより、特定事象が任意のタイミングで発生する構成において、各特定事象の発生に対する共通演出範囲の演出が実行されるまでの時間の短縮化を図ることができる。
【1296】
特徴G13.前記分割情報の少なくとも一部は、対応する個別演出範囲に応じて情報の容量が異なっており、
前記第2記憶手段に同時に記憶保持される分割情報の組み合わせに応じて、前記第2記憶手段の全領域の範囲内で書き込み領域として各分割情報に分配される領域の大きさが変更されることを特徴とする特徴G3乃至G12のいずれか1に記載の遊技機。
【1297】
特徴G13によれば、第2記憶手段に同時に記憶保持される分割情報の組み合わせに応じて、第2記憶手段の全領域の範囲内で書き込み領域として各分割情報に分配される領域の大きさが変更されることにより、同時に記憶させる情報の組み合わせについて選択の自由度が高められる。
【1298】
特徴G14.前記制御手段による前記第2記憶手段からの情報の読み出しタイミングと前記転送手段による前記第2記憶手段への情報の転送タイミングとが重複しないように調整する調整手段(キャッシュ用バッファ123、書き込み制御部121におけるデータ転送処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴G13に記載の遊技機。
【1299】
特徴G14によれば、制御手段による読み出しタイミングと転送手段による転送タイミングとが重複しないように調整されるため、例えば制御手段が読み出している最中の領域に対して転送手段が所定の情報を上書きしてしまうといった不都合の発生が抑制される。
【1300】
特徴G15.前記調整手段は、
情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い構成であり、さらに前記分割情報を前記第1記憶手段から前記第2記憶手段に転送する場合に、前記第1記憶手段から読み出した前記分割情報の少なくとも一部を、前記第2記憶手段への書き込みの前段階で記憶する途中記憶手段(キャッシュ用バッファ123)と、
当該途中記憶手段に記憶されている情報を前記第2記憶手段に転送することに基づいて、当該第2記憶手段に前記分割情報を記憶させる記憶実行手段(書き込み制御部121におけるデータ転送処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴G14に記載の遊技機。
【1301】
特徴G15によれば、分割情報を第1記憶手段から第2記憶手段に転送させる場合に、第1記憶手段から読み出した分割情報の少なくとも一部を途中記憶手段に一旦記憶させ、その後に当該一旦記憶させた情報を第2記憶手段に転送することに基づいて当該第2記憶手段に分割情報を記憶させることができる構成である。当該構成によれば、第2記憶手段に対して制御手段がアクセスしている途中であるといったように、第1記憶手段から第2記憶手段に情報を転送することができない状況において途中記憶手段に分割情報の少なくとも一部を読み出しておくことができる。そして、第2記憶手段に情報を転送することができる状況となった場合に途中記憶手段に記憶されている情報を第2記憶手段に転送することで当該第2記憶手段に分割情報を記憶させることができる。この場合、第2記憶手段に情報を転送することができる状況となった後に第1記憶手段から分割情報を読み出して第2記憶手段に記憶させる構成に比べ、分割情報の転送が完了するのに要する時間の短縮化が図られる。
【1302】
特徴G16.前記演出実行手段は、表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)であり、
前記制御手段は、
前記第2記憶手段に記憶されている分割情報を使用して描画情報を作成する描画情報作成手段(VDP105における描画データの設定処理を実行する機能)と、
当該描画情報作成手段により作成された描画情報に基づいて前記表示手段に描画信号を出力することで前記表示画面に特定の画像を表示させる描画信号出力手段(VDP105における描画用信号の出力処理を実行する機能)と、
を備え、
前記調整手段は、前記描画情報作成手段により前記描画情報の作成が行われている状況では前記転送手段による前記第2記憶手段への情報の転送が行われないようにする一方、前記描画信号出力手段により前記描画信号の出力が行われている状況では前記転送手段による前記第2記憶手段への情報の転送を許可する手段(書き込み制御部121におけるステップS1005の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴G14又はG15に記載の遊技機。
【1303】
特徴G16によれば、制御手段における描画情報を作成する制御を邪魔することなく、第2記憶手段への情報の転送を行うことができるとともに、制御手段において描画信号を出力する制御が行われる期間を有効利用して第2記憶手段への情報の転送を行うことができる。
【1304】
特徴G17.前記制御手段により演出の実行が制御される演出実行手段(図柄表示装置31)と、
予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され前記付与判定手段の判定結果に対応した動作結果とし前記遊技回用動作が終了されるようにする遊技回用制御を、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に転送されて記憶された情報を用いることで前記演出実行手段に対して行うものであることを特徴とする特徴G1乃至G16のいずれか1に記載の遊技機。
【1305】
遊技回用動作について、既に説明したような作用効果を奏することができる。
【1306】
特徴G18.前記制御手段により演出の実行が制御される演出実行手段(図柄表示装置31)と、
予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技状態を特別遊技状態に移行させる移行手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に転送されて記憶された情報を用いることで、遊技状態が前記特別遊技状態である状況において前記演出実行手段にて特別遊技状態用の演出を実行させるものであることを特徴とする特徴G1乃至G17のいずれか1に記載の遊技機。
【1307】
遊技状態用の演出について、既に説明したような作用効果を奏することができる。
【1308】
特徴G19.前記制御手段により演出の実行が制御される演出実行手段(図柄表示装置31)と、
予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
前記制御手段が有し、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づいて遊技回用動作が開始され前記付与判定手段の判定結果に対応した動作結果とし前記遊技回用動作が終了されるようにする遊技回用制御を、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に転送されて記憶された情報を用いることで前記演出実行手段に対して行う遊技回用制御手段(表示CPU102における遊技回制御処理を実行する機能)と、
前記付与判定手段による付与判定の結果が付与対応結果となった場合であって当該付与対応結果に対応した遊技回用動作が終了した後に、遊技状態を特別遊技状態に移行させる移行手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記制御手段が有し、遊技状態が前記特別遊技状態である状況において前記演出実行手段にて特別遊技状態用の演出を実行させる特別遊技状態用制御を、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に転送されて記憶された情報を用いることで前記演出実行手段に対して行う特別遊技状態用制御手段(表示CPU102における大当たり制御処理を実行する機能)と、
を備え、
前記転送手段は、前記遊技回用動作が終了した後に前記特別遊技状態用の演出が実行される場合、前記特別遊技状態用の演出を開始させる場合に前記制御手段により用いられる特別遊技状態用情報を前記遊技回用動作が行われている状況において前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴G1乃至G18のいずれか1に記載の遊技機。
【1309】
特徴G19によれば、遊技回用動作が終了した後に特別遊技状態用の演出が実行される場合、遊技回用動作が行われている状況において特別遊技状態用情報の第2記憶手段への転送が完了しているため、遊技回用動作が終了してから特別遊技状態用の演出への移行を円滑に行うことができる。
【1310】
上記特徴G群の各発明は、以下の課題に対して効果的である。
【1311】
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUが実装されているとともに遊技に係る制御プログラムが記憶されたメモリ等の素子が実装されている制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。
【1312】
上記遊技機においては、液晶表示装置といった表示画面を有する表示装置が搭載されたものが知られている。かかる遊技機では、表示画面における画像データが予め記憶された画像データ用のメモリが搭載されており、当該メモリから読み出された画像データを用いて表示画面において所定の画像が表示されることとなる。また、近年では、画像による演出態様を多様化したり、画像として複雑な動画や実写映像を用いたりすることで、画像への注目度を高め、それに伴って遊技への注目度を高めようとする試みがなされている。
【1313】
ここで、画像の描画指示が発生した場合には、それに対して早期に画像の表示が行われることが好ましい。早期に画像の表示を行わせる一方法としては、画像データ用のメモリの読み出し速度を速くする方法が考えられる。また、他の手法としては、画像処理を行うCPUの処理速度を速くする方法が考えられる。しかしながら、前者の場合には遊技機設計段階においてメモリの選択の自由度が低下してしまい、後者の場合には処理速度を高速化していくほどコストが高くなってしまう。
【1314】
なお、上記問題は、画像の表示に係る構成に限定されたものではなく、他の制御に係る構成においても同様に発生する。
【1315】
また、上記特徴G1~G19のいずれか1の構成に対して、上記特徴A1~A19、上記特徴B1~B11、上記特徴C1~C26、上記特徴D1~D19、上記特徴E1~E15、上記特徴F1~F18、下記特徴H1~H12、下記特徴I1~I4のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1316】
<特徴H群>
特徴H1.情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて制御を実行する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段から読み出された情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段と、
前記制御手段にて特定制御が実行されるよりも前のタイミングにおいて、当該特定制御を実行する場合に用いられる特定情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている前記特定情報を用いて前記特定制御を実行するものであり、
前記転送手段は、電源供給が開始された場合に前記第1記憶手段から複数種類の特定情報を読み出して前記第2記憶手段に記憶させるとともに、これら複数の特定情報を前記第2記憶手段に記憶させる場合、これら複数の特定情報を予め定められた優先順位に従って前記第2記憶手段に転送するものであることを特徴とする遊技機。
【1317】
特徴H1によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された特定情報を用いて特定制御が実行されることにより、制御手段において特定情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定制御を円滑に実行することができる。また、電源供給が開始された場合に複数の特定情報が第2記憶手段に転送される構成において、それら複数の転送情報は予め定められた優先順位に従って転送されるため、優先順位の高い特定情報の転送を早期に完了することできることに伴って、優先順位の高い特定制御を円滑に実行できる状態へ早期に移行することができる。
【1318】
なお、「電源供給が開始」には、商用電源から動作電力を受けるとともに遊技機の電気機器に動作電力を供給する供給部を備えた構成において、当該供給部からの動作電力の供給が開始される構成を含む。これは以下も同様である。
【1319】
また、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1320】
特徴H2.表示画面を有し、前記制御手段により表示制御される表示手段(図柄表示装置31)を備え、
前記複数の特定情報には、前記表示画面に所定画像を表示させる場合に前記制御手段により使用される所定情報と、当該所定情報よりも情報の容量が小さく設定されているとともに前記表示画面に初期対応画像を表示させる場合に前記制御手段により使用される初期対応情報とが含まれており、
前記転送手段は、前記電源供給が開始された場合、前記所定情報の転送よりも先に前記初期対応情報の転送を行うとともに、前記初期対応画像が前記表示画面に表示されている状況において前記所定情報の転送を行うものであることを特徴とする特徴H1に記載の遊技機。
【1321】
特徴H2によれば、所定情報の第2記憶手段への転送が完了しておらず当該所定情報を使用することによる所定画像を表示画面に表示させることができない状況であっても、表示画面に初期対応画像が表示されることとなる。これにより、制御手段への動作電力の供給開始後において所定画像が表示されるまでの間、表示手段が正常であるか否かの検査を行うことができないといった不都合の発生を防止することができる。
【1322】
また、初期対応画像を表示させるための初期対応情報は所定情報よりも情報の容量が小さいため、所定情報の転送に先立って初期対応情報の転送を行うとしても所定情報の転送が完了するための時間が極端に遅くなることはない。
【1323】
特徴H3.前記所定画像は、前記表示画面において演出用画像が表示されない状況において表示される待機用画像であるとともに、前記所定情報は前記待機用画像を表示させる場合に前記制御手段により使用される待機用情報であることを特徴とする特徴H2に記載の遊技機。
【1324】
上記特徴H2の構成を備えていることにより、電源供給の開始後において待機用画像が表示されるまでの間、初期対応画像が表示されることとなる。これにより、制御手段への動作電力の供給開始後において待機用画像が表示されるまでの間、表示手段が正常であるか否かの検査を行うことができないといった不都合の発生を防止することができる。
【1325】
特徴H4.前記待機用画像は、背景画像上において絵柄が表示される画像であるとともに、前記背景画像と前記絵柄との組み合わせの相違により複数種類の表示モードが設定されており、
前記第1記憶手段は、前記待機用情報として、前記背景画像を表示させる場合に前記制御手段により使用される背景情報と、前記絵柄を表示させる場合に前記制御手段により使用される絵柄情報とを記憶しており、
前記転送手段は、前記複数種類の表示モードのうち基準表示モードにおける待機用画像の表示を可能とする背景情報と絵柄情報とを、他の表示モードを表示させる場合に前記制御手段により使用される情報よりも優先して、前記第2記憶手段に転送するものであることを特徴とする特徴H3に記載の遊技機。
【1326】
特徴H4によれば、複数種類の表示モードが設定されていることにより、表示態様の多様化が図られる。この場合に、複数種類の表示モードのうち基準表示モードにおける待機用画像の表示を可能とする背景情報と絵柄情報とが、他の表示モードを表示させる場合に用いられる情報よりも優先して転送される。これにより、例えば背景情報及び絵柄情報のうち一方であって複数種類設定されているものの全てを転送し終えた後に、他方の転送を開始する構成に比べ、待機用画像を表示可能となるまでの時間の短時間化が図られる。
【1327】
特徴H5.表示画面を有し、前記制御手段により表示制御される表示手段(図柄表示装置31)を備え、
前記特定情報には、前記表示画面において演出用画像が表示されない状況において待機用画像を表示させる場合に前記制御手段により使用される待機用情報が含まれており、
前記待機用画像には、背景画像上において絵柄が表示される画像であるとともに、前記背景画像と前記絵柄との組み合わせの相違により複数種類の表示モードが設定されており、
前記待機用情報には、前記背景画像を表示させる場合に前記制御手段により使用される背景情報と、前記絵柄を表示させる場合に前記制御手段により使用される絵柄情報とが含まれており、
前記転送手段は、前記複数種類の表示モードのうち基準表示モードにおける待機用画像の表示を可能とする背景情報と絵柄情報とを、他の表示モードを表示させる場合に前記制御手段により使用される情報よりも優先して、前記第2記憶手段に転送するものであることを特徴とする特徴H3に記載の遊技機。
【1328】
特徴H5によれば、複数種類の表示モードが設定されていることにより、表示態様の多様化が図られる。この場合に、複数種類の表示モードのうち基準表示モードによる通常絵柄の変動表示を可能とする背景情報と絵柄情報とが、他の表示モードを表示させる場合に用いられる情報よりも優先して転送される。これにより、例えば背景情報及び絵柄情報のうち一方であって複数種類設定されているものの全てを転送し終えた後に、他方の転送を開始する構成に比べ通常絵柄の変動表示が可能となるまでの時間の短時間化が図られる。
【1329】
特徴H6.前記制御手段により報知制御される報知手段と、
異常が発生しているか否かを判定する異常判定手段(主制御装置60における異常監視用の読み込み処理を実行する機能)と、
を備え、
前記複数の特定情報には、前記異常判定手段により異常が発生していると判定されたことに基づいて前記報知手段にて異常報知を実行させる場合に前記制御手段により用いられる異常用情報と、当該異常用情報とは異なるとともに前記制御手段において所定の制御を実行する場合に用いられる異特定情報とが含まれており、
前記転送手段は、前記電源供給が開始された場合、前記異特定情報の転送よりも先に前記異常用情報の転送を行うものであることを特徴とする特徴H1乃至H5のいずれか1に記載の遊技機。
【1330】
特徴H6によれば、異常用情報の優先順位が高く設定されていることにより、異常報知を行うことが可能な状態への移行を早期に行うことができる。
【1331】
特徴H7.表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)と、
予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づき通常絵柄の変動表示を開始させるとともに前記付与判定手段の判定結果に対応した停止結果とし前記通常絵柄の変動表示を終了させる遊技回用の表示制御を、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に転送されて記憶された情報を使用することにより前記表示手段に対して行うものであり、
さらに、前記複数の特定情報には、
前記通常絵柄の変動表示を開始させる場合に前記制御手段により使用される開始変動表示情報と、
当該開始変動表示情報よりも情報の容量が小さく設定された簡易情報と、
が含まれており、
前記転送手段は、前記電源供給が開始された場合、前記開始変動表示情報の転送よりも先に前記簡易情報の転送を行うものであり、
前記第2記憶手段に前記開始変動表示情報が記憶されていない状況であって前記簡易情報が記憶されている状況において前記遊技回の開始条件が成立した場合に、前記第2記憶手段に記憶されている前記簡易情報を使用することにより、前記表示画面に簡易表示を行わせる簡易表示制御手段(表示CPU102における簡易図柄による変動開始処理及び簡易図柄による変動中処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴H1乃至H6のいずれか1に記載の遊技機。
【1332】
特徴H7によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された開始変動表示情報を使用することで、通常絵柄の変動表示が開始されることにより、通常絵柄の変動表示を円滑に開始させることができる。また、電源供給が開始された場合に開始変動表示情報が転送されることで、通常絵柄の変動表示を行うことができる状態への移行を早期に行うことができる。
【1333】
この場合に、開始変動表示情報の転送が遊技回の開始条件の成立までに間に合わないといったように表示手段にて通常絵柄の変動表示を行うことができない状況が発生した場合、判定条件が成立したにも関わらず当該判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが懸念される。これに対して、簡易表示が行われることで、判定条件が成立したにも関わらず通常絵柄の変動表示を行うことができない状況において判定条件の成立が無効化されていないことを遊技者は認識することとなる。これにより、表示手段にて通常絵柄の変動表示を行うことができない状況が発生したとしても、判定条件の成立が無効化されてしまったのではないかと遊技者が混乱してしまうことが抑えられる。
【1334】
また、簡易表示を行う場合に使用される簡易情報は開始変動表示情報よりも記憶容量が小さいため、簡易表示の転送が完了するまでの時間の短時間化を図ることができるとともに、開始変動表示情報よりも先に簡易情報を転送する構成としたとしても、開始変動表示情報の転送が完了するタイミングが極端に遅くなってしまうことが抑えられる。
【1335】
特徴H8.情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて制御を実行する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段から読み出された情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)と、
予め定められた特別条件が成立したことに基づいて、前記第1記憶手段から特定情報を読み出し、その読み出した特定情報を前記第2記憶手段に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている前記特定情報を用いて特定制御を実行するものであり、
さらに、前記特別条件が成立してから前記第2記憶手段に前記特定情報が記憶されるまで、前記制御手段において前記特定制御を実行する必要がないようにする規制手段(表示CPU102におけるステップS804の処理、ステップS807の処理、簡易図柄による変動開始処理及び簡易図柄による変動中処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
【1336】
特徴H8によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された特定情報を用いて特定制御が実行されることにより、制御手段において特定情報を読み出すのに要する時間の短時間化が図られ、特定制御を円滑に実行することができる。この場合に、特別条件が成立した後に特定制御が実行される構成において、特別条件が成立してから第2記憶手段に特定情報が記憶されるまで、制御手段において特定制御を実行する必要がないようにされることにより、上記特定制御に要する時間の短縮化の効果を確実に発揮させることができる。
【1337】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1338】
特徴H9.情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、電源供給が開始された後に、前記第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて特定制御を実行する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段から読み出された情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)と、
電源供給が開始されたことに基づいて、前記第1記憶手段から特定情報を読み出し、その読み出した特定情報を前記第2記憶手段に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている前記特定情報を用いて前記特定制御を実行するものであり、
さらに、前記制御手段に動作電力の供給が開始されてから前記第2記憶手段に前記特定情報が記憶されるまで、前記制御手段において前記特定制御を実行する必要がないようにする規制手段(表示CPU102におけるステップS804の処理、ステップS807の処理、簡易図柄による変動開始処理及び簡易図柄による変動中処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
【1339】
特徴H9によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された特定情報を用いて特定制御が実行されることにより、制御手段において特定情報を読み出すのに要する時間の短時間化が図られ、特定制御を円滑に実行することができる。この場合に、電源供給が開始された後に特定制御が実行される構成において、電源供給が開始されてから第2記憶手段に特定情報が記憶されるまで、制御手段において特定制御を実行する必要がないようにされることにより、上記特定制御に要する時間の短縮化の効果を確実に発揮させることができる。
【1340】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1341】
特徴H10.前記規制手段は、前記電源供給が開始されてから開始時期間が経過するまで前記制御手段において前記特定制御を実行する必要がないようにするものであり、
前記転送手段は、前記電源供給が開始されてから前記開始時期間が経過するまでに、前記特定情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させるものであることを特徴とする特徴H9に記載の遊技機。
【1342】
特徴H10によれば、電源供給が開始されてから開始時期間が経過するまでに特定情報が第2記憶手段に転送されるため、上記特定制御に要する時間の短縮化の効果を確実に発揮させることができる。
【1343】
特徴H11.表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)を備え、前記制御手段は、前記特定制御として、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に記憶された前記特定情報を使用することにより前記表示画面に特定画像を表示させる制御を行うものであり、
前記規制手段は、電源供給が開始されてから少なくとも前記開始時期間が経過するまで表示画面に初期対応画像(検査用画像、初期表示用画像)を表示させる初期対応制御手段(表示CPU102におけるメイン処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴H10に記載の遊技機。
【1344】
特徴H11によれば、特定情報の第2記憶手段への転送が完了しておらず当該特定情報を使用することによる特定画像を表示画面に表示させることができない状況であっても、表示画面に初期対応画像が表示されることとなる。これにより、電源供給の開始後において特定画像が表示されるまでの間、表示手段が正常であるか否かの検査を行うことができないといった不都合の発生を防止することができる。
【1345】
特徴H12.表示画面を有する表示手段(図柄表示装置31)と、
予め定められた判定条件が成立したことに基づいて、遊技者に特典を付与するか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置60におけるステップS501の処理を実行する機能)と、
当該付与判定手段による付与判定の結果が、付与対応結果となったことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記制御手段は、前記付与判定手段により前記付与判定が行われることに先立って又は前記付与判定手段により前記付与判定が行われたことに基づき、前記第1記憶手段から読み出され前記第2記憶手段に転送されて記憶された情報を使用することにより、通常絵柄の変動表示を開始させ前記付与判定手段の判定結果に対応した停止結果とし前記通常絵柄の変動表示を終了させる通常変動表示が行われるように前記表示手段を表示制御する通常表示制御手段(表示CPU102における通常図柄による変動開始処理及び通常図柄による変動中処理を実行する機能)を備えており、
前記特定情報には、前記通常絵柄の変動表示において開始タイミングから少なくとも特定期間に亘る範囲の開始変動表示を前記表示画面に表示させる場合に前記通常表示制御手段により使用される開始変動表示情報(通常図柄用データ群、各背景用データ群)が含まれていることを特徴とする特徴H9乃至H11のいずれか1に記載の遊技機。
【1346】
特徴H12によれば、第1記憶手段から第2記憶手段に転送された開始変動表示情報を使用することで、通常絵柄の変動表示における開始変動表示用の制御が実行されることにより、変動表示を開始させる条件が成立してから通常絵柄の変動表示が開始されるまでの時間の短縮化が図られる。また、上記特徴D2の構成を備えていることにより、動作電力の供給が開始されてから第2記憶手段に開始変動表示情報が記憶されるまで、制御手段において特定制御を実行する必要がないようにされることにより、変動表示を開始させる条件が成立してから通常絵柄の変動表示が開始されるまでの時間の短縮化の効果を確実に発揮させることができる。
【1347】
上記特徴H群の各発明は、以下の課題に対して効果的である。
【1348】
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUが実装されているとともに遊技に係る制御プログラムが記憶されたメモリ等の素子が実装されている制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。
【1349】
上記遊技機においては、液晶表示装置といった表示画面を有する表示装置が搭載されたものが知られている。かかる遊技機では、表示画面における画像データが予め記憶された画像データ用のメモリが搭載されており、当該メモリから読み出された画像データを用いて表示画面において所定の画像が表示されることとなる。また、近年では、画像による演出態様を多様化したり、画像として複雑な動画や実写映像を用いたりすることで、画像への注目度を高め、それに伴って遊技への注目度を高めようとする試みがなされている。
【1350】
ここで、画像の描画指示が発生した場合には、それに対して早期に画像の表示が行われることが好ましい。早期に画像の表示を行わせる一方法としては、画像データ用のメモリの読み出し速度を速くする方法が考えられる。また、他の手法としては、画像処理を行うCPUの処理速度を速くする方法が考えられる。しかしながら、前者の場合には遊技機設計段階においてメモリの選択の自由度が低下してしまい、後者の場合には処理速度を高速化していくほどコストが高くなってしまう。
【1351】
なお、上記問題は、画像の表示に係る構成に限定されたものではなく、他の制御に係る構成においても同様に発生する。
【1352】
また、上記特徴H1~H12のいずれか1の構成に対して、上記特徴A1~A19、上記特徴B1~B11、上記特徴C1~C26、上記特徴D1~D19、上記特徴E1~E15、上記特徴F1~F18、上記特徴G1~G19、下記特徴I1~I4のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1353】
<特徴I群>
特徴I1.情報を予め記憶している第1記憶手段(キャラクタROM106)と、当該第1記憶手段に記憶されている情報に基づいて制御を実行する制御手段(表示CPU102における描画指示に係る処理を実行する機能、VDP105における図柄表示装置31に画像を表示させる処理を実行する機能)と、を備えた遊技機において、
前記第1記憶手段から読み出された情報を記憶するとともに、当該情報の読み出しに要する速度が前記第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段(ブリッジ側RAM107)と、
前記制御手段にて特定制御が実行されるよりも前のタイミングにおいて、当該特定制御を実行する場合に用いられる特定情報を前記第1記憶手段から読み出して前記第2記憶手段に記憶させる転送手段(VDP105におけるVDP側RAM108にデータ群を転送する機能、書き込み制御部121)と、
を備え、
前記制御手段は、前記第2記憶手段に記憶されている前記特定情報を用いて前記特定制御を実行するものであることを特徴とする遊技機。
【1354】
特徴I1によれば、情報の読み出しに要する速度が第1記憶手段から読み出す場合よりも速い第2記憶手段に、制御手段にて特定制御が実行されるよりも前のタイミングにおいて特定情報が記憶され、制御手段はこの第2記憶手段に記憶されている特定情報を用いて特定制御を実行する構成である。したがって、制御手段において特定情報の読み出しに要する時間の短縮化が図られ、特定制御を円滑に行うことができる。
【1355】
なお、「第1記憶手段」には、制御手段において制御を実行する場合に情報の読み出し専用として用いられる記憶手段や、外部から動作電力が供給されていない状態であっても情報の記憶保持を行う記憶手段が含まれる。
【1356】
特徴I2.前記制御手段に対して前記特定制御の実行指示を与える指令手段(表示CPU102)を備えており、
前記第2記憶手段は、情報が記憶されるエリアを複数有しており、
前記指令手段は、前記制御手段に対して前記特定制御の実行指示を与える場合に、当該特定制御を実行するために用いられる前記特定情報が前記第2記憶手段におけるいずれのエリアに記憶されているかの情報を前記制御手段に提供するものであることを特徴とする特徴I1に記載の遊技機。
【1357】
特徴I2によれば、制御手段は指令手段により提供された情報に基づいて、特定情報が第2記憶手段のいずれのエリアに記憶されているかを把握することができる。これにより、特定制御の実行指示を受けるタイミングに対して前もって、第2特定情報がいずれのエリアに記憶されているかの情報を制御手段が把握しておく必要はなく、制御手段の処理負荷の軽減が図られる。
【1358】
特徴I3.前記指令手段は、前記転送手段により前記第2記憶手段に前記特定情報が転送される場合に当該特定情報が前記第2記憶手段のいずれのエリアに記憶されるかの情報を記憶するものであることを特徴とする特徴I2に記載の遊技機。
【1359】
特徴I3によれば、第2記憶手段のいずれのエリアに特定情報が記憶されているかを指令手段において把握することができる。
【1360】
特徴I4.前記指令手段は、前記制御手段に対して前記特定制御の実行指示を与えるとともに、前記転送手段に対して前記特定情報の転送指示を与えるものであり、さらに前記転送手段に対して前記特定情報の転送指示を与える場合に、前記第2記憶手段の複数のエリアにおける前記特定情報の転送先エリアの情報を前記転送手段に提供するものであることを特徴とする特徴I2又はI3に記載の遊技機。
【1361】
特徴I4によれば、指令手段によって転送手段と制御手段とが統括されることにより、転送手段による第2記憶手段への情報の転送タイミングと制御手段による第2記憶手段からの情報の読み出しタイミングとの調整を良好に行うことができる。また、転送指示及び実行指示を与える指令手段は、特定情報の転送先エリアの情報を転送手段に対して提供するとともに、特定情報がいずれのエリアに記憶されているかの情報を制御手段に対して提供する。これにより、制御手段及び転送手段の構成の簡素化が図られる。その一方、指令手段は特定情報の転送タイミングと特定制御の実行タイミングとを統括するものであるため、転送手段に対して特定情報の転送先の情報を提供するとともに制御手段に対して特定情報の読み出し元の情報を提供する構成としたとしても、指令手段の構成が極端に複雑なものとなってしまうことは抑えられる。
【1362】
上記特徴I群の発明は、以下の課題に対して効果的である。
【1363】
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUが実装されているとともに遊技に係る制御プログラムが記憶されたメモリ等の素子が実装されている制御基板を備えており、その制御基板によって一連の遊技が制御されている。
【1364】
上記遊技機においては、液晶表示装置といった表示画面を有する表示装置が搭載されたものが知られている。かかる遊技機では、表示画面における画像データが予め記憶された画像データ用のメモリが搭載されており、当該メモリから読み出された画像データを用いて表示画面において所定の画像が表示されることとなる。また、近年では、画像による演出態様を多様化したり、画像として複雑な動画や実写映像を用いたりすることで、画像への注目度を高め、それに伴って遊技への注目度を高めようとする試みがなされている。
【1365】
ここで、画像の描画指示が発生した場合には、それに対して早期に画像の表示が行われることが好ましい。早期に画像の表示を行わせる一方法としては、画像データ用のメモリの読み出し速度を速くする方法が考えられる。また、他の手法としては、画像処理を行うCPUの処理速度を速くする方法が考えられる。しかしながら、前者の場合には遊技機設計段階においてメモリの選択の自由度が低下してしまい、後者の場合には処理速度を高速化していくほどコストが高くなってしまう。
【1366】
なお、上記問題は、画像の表示に係る構成に限定されたものではなく、他の制御に係る構成においても同様に発生する。
【1367】
また、上記特徴I1~I4のいずれか1の構成に対して、上記特徴A1~A19、上記特徴B1~B11、上記特徴C1~C26、上記特徴D1~D19、上記特徴E1~E15、上記特徴F1~F18、上記特徴G1~G19、上記特徴H1~H12のいずれか1にて限定した構成を適用してもよい。この場合、各構成を適用したことによるさらなる効果を奏することができる。
【1368】
また、上記特徴A群~特徴I群の各特徴において、「予め定められた判定条件」には、遊技領域に設けられた始動入球部への遊技球の入球が発生したことに基づき保留情報が取得されたことという構成が含まれる。また、所定数の遊技媒体を受入させた状態で始動操作手段が操作されることという構成が含まれる。
【1369】
以下に、以上の各特徴を適用し得る各種遊技機の基本構成を示す。
【1370】
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
【1371】
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
【符号の説明】
【1372】
10…パチンコ機、31…図柄表示装置、58…演出用操作装置、60…主制御装置、100…表示制御装置、102…表示CPU、105…VDP、106…第1記憶手段としてのキャラクタROM、107…第2記憶手段としてのブリッジ側RAM、108…別記憶手段としてのVDP側RAM、109…中継部としてのブリッジLSI、121…書き込み制御部、123…途中記憶手段としてのキャッシュ用バッファ、171…第1ブリッジ側RAM、172…第2ブリッジ側RAM、173…切換手段としての入出力ドライバ回路、212…メイン表示部。
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