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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023010054
(43)【公開日】2023-01-20
(54)【発明の名称】部品圧着装置及び部品圧着方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/60 20060101AFI20230113BHJP
   H05K 13/04 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
H01L21/60 311T
H05K13/04 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021113852
(22)【出願日】2021-07-08
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】辻澤 孝文
【テーマコード(参考)】
5E353
5F044
【Fターム(参考)】
5E353BC02
5E353BC03
5E353JJ60
5E353MM08
5E353NN18
5E353QQ10
5F044KK01
5F044KK06
5F044LL09
5F044PP12
5F044PP13
5F044PP16
5F044PP17
(57)【要約】
【課題】静電気による基板へのダメージを抑制できる部品圧着装置等を提供する。
【解決手段】部品圧着装置100は、基板を支持する基板支持部110と、基板支持部110により支持された基板に部品を圧着する圧着ツール130と、圧着ツール130と部品との間にシートを供給するシート供給機構120と、シートの帯電量を測定する帯電量測定部140と、シート供給機構120及び圧着ツール130を制御する制御部160と、を備える。制御部160は、帯電量測定部140により測定されるシートの帯電量に基づき、シート供給機構120によるシートの供給を制御し、圧着ツール130に、シート供給機構120により供給されたシートとともに部品を基板に押圧させることにより、基板に部品を圧着させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を支持する基板支持部と、
前記基板支持部により支持された前記基板に部品を圧着する圧着ツールと、
前記圧着ツールと前記部品との間にシートを供給するシート供給機構と、
前記シートの帯電量を測定する帯電量測定部と、
前記シート供給機構及び前記圧着ツールを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記帯電量測定部により測定される前記シートの帯電量に基づき、前記シート供給機構による前記シートの供給を制御し、
前記圧着ツールに、前記シート供給機構により供給された前記シートとともに前記部品を前記基板に押圧させることにより、前記基板に前記部品を圧着させる、
部品圧着装置。
【請求項2】
前記シートは、ロール状に巻かれた状態で前記シート供給機構に保持され、
前記シート供給機構は、ロール状に巻かれた前記シートを引き出すことにより、前記圧着ツールと前記部品との間に前記シートを供給し、
前記制御部は、前記シート供給機構が前記シートを引き出す際の引き出し速度を制御することで、前記シート供給機構による前記シートの供給を制御する、
請求項1に記載の部品圧着装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記帯電量測定部により測定される前記シートの帯電量に基づき、所定の時間を決定し、
前記シート供給機構に、前記圧着ツールと前記部品との間に前記シートを供給させた後に前記シートの供給を前記所定の時間停止させるように、前記シート供給機構による前記シートの供給を制御する、
請求項1又は2に記載の部品圧着装置。
【請求項4】
イオン化されたガスを噴出することにより前記シートの帯電量を低減するイオナイザをさらに備え、
前記制御部は、前記帯電量測定部により測定される前記シートの帯電量に基づき、前記イオナイザから噴出させる前記ガスの風量を変更する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の部品圧着装置。
【請求項5】
基板を基板支持部で支持する基板支持ステップと、
圧着ツールと部品との間にシートを供給するシート供給ステップと、
前記圧着ツールに、前記シート供給ステップで供給した前記シートとともに前記部品を前記基板に押圧させることにより、前記基板支持部により支持された前記基板に前記部品を圧着する圧着ステップと、
前記シートの帯電量を測定する帯電量測定ステップと、を含み、
前記シート供給ステップでは、前記帯電量測定ステップで測定される前記シートの帯電量に基づき、前記シートの供給を制御する、
部品圧着方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品圧着装置及び部品圧着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、基板に部品を圧着する部品圧着装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている部品圧着装置は、供給された保護シートの上方から圧着ツールが下降して保護シートとともに部品を基板に押圧することにより、部品を基板に圧着する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-112240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
部品圧着装置は、例えば、ロール状で供給リールに保持された保護シートを供給リールから引き出し、引き出した保護シートを部品の上方に供給する。ここで、保護シートは、供給リールから引き出される際に、帯電(剥離帯電)する場合がある。このように帯電された保護シートを用いて部品を基板に圧着すると、保護シートが帯電することにより生じた静電気により基板へダメージを与える。
【0005】
本発明は、静電気による基板へのダメージを抑制できる部品圧着装置等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る部品圧着装置は、基板を支持する基板支持部と、前記基板支持部により支持された前記基板に部品を圧着する圧着ツールと、前記圧着ツールと前記部品との間にシートを供給するシート供給機構と、前記シートの帯電量を測定する帯電量測定部と、前記シート供給機構及び前記圧着ツールを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記帯電量測定部により測定される前記シートの帯電量に基づき、前記シート供給機構による前記シートの供給を制御し、前記圧着ツールに、前記シート供給機構により供給された前記シートとともに前記部品を前記基板に押圧させることにより、前記基板に前記部品を圧着させる。
【0007】
また、本発明の一態様に係る部品圧着方法は、基板を基板支持部で支持する基板支持ステップと、圧着ツールと部品との間にシートを供給するシート供給ステップと、前記圧着ツールに、前記シート供給ステップで供給した前記シートとともに前記部品を前記基板に押圧させることにより、前記基板支持部により支持された前記基板に前記部品を圧着する圧着ステップと、前記シートの帯電量を測定する帯電量測定ステップと、を含み、前記シート供給ステップでは、前記帯電量測定ステップで測定される前記シートの帯電量に基づき、前記シートの供給を制御する。
【0008】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROM等の記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、静電気による基板へのダメージを抑制できる部品圧着装置等を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態に係る部品圧着装置を示す概略図である。
図2図2は、実施の形態に係る部品圧着装置の機能構成を示すブロック図である。
図3図3は、実施の形態に係る部品圧着装置が備えるシート供給機構のシートの引き出し速度の第1例を示す図である。
図4図4は、実施の形態に係る部品圧着装置が備えるシート供給機構のシートの引き出し速度の第2例を示す図である。
図5図5は、実施の形態に係る部品圧着装置が備えるイオナイザが噴出するガスの風量の第1例を示す図である。
図6図6は、実施の形態に係る部品圧着装置が備えるイオナイザが噴出するガスの風量の第2例を示す図である。
図7図7は、実施の形態に係る部品圧着装置の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、本発明の実施の形態に係る部品圧着装置等について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ及びステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
【0013】
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る部品圧着装置の構成について説明する。
【0014】
図1は、実施の形態に係る部品圧着装置100の概略図である。
【0015】
なお、図1においては、コンピュータ90を機能的なブロックとして図示している。
【0016】
部品圧着装置100は、基板200に部品300を圧着する装置である。部品圧着装置100は、例えば、ディスプレイパネル等を生産するための部品実装システムの一部である。当該部品実装システムでは、例えば、図示しない貼着装置が基板200に設けられた電極部にACF(Anisotropic Conductive Film)を貼付け、図示しない仮圧着装置によってACFを介して基板200と部品300とを仮圧着させる。部品圧着装置100は、例えば、図示しない基板搬送装置によって上流側の装置(例えば、仮圧着装置)から搬送された、部品300が配置(載置)された基板200に部品300を圧着する。部品300が圧着された基板200は、例えば、当該基板搬送装置によって部品圧着装置100の下流側に搬送される。
【0017】
基板200としては、樹脂等により形成されたフィルム状のフレキシブル基板、又は、ガラス基板等のリジッドな基板が例示される。
【0018】
部品300としては、IC(Integrated Circuit)、TCP(Tape Carrier Package)、FPC(Flexible Printed Circuits)等の電子部品が例示される。
【0019】
図1に示すように、部品圧着装置100は、シート保持部20と、送りローラ21と、圧着ヘッド50と、モータ51と、ガイド52と、ステージ70と、バックアップステージ80と、帯電量測定部140と、イオナイザ150と、を備える。
【0020】
なお、図示しないが、これらの構成要素は、ガイド、モータ等の構成要素を駆動(移動)させるための駆動機構、位置を固定する支持部材等によって支持されている。
【0021】
また、これらの構成要素、又は、これらの構成要素を駆動するための駆動機構は、部品圧着装置100が備えるコンピュータ90と無線又は制御線等によって通信可能に接続されており、コンピュータ90によって制御されることで所定の作業を実行する。
【0022】
コンピュータ90は、部品圧着装置100が備える各構成要素を制御する。コンピュータ90は、例えば、部品圧着装置100が備える各構成要素と通信するための通信インターフェース、プログラムが格納された不揮発性メモリ、プログラムを実行するための一時的な記憶領域である揮発性メモリ、信号の送受信をするための入出力ポート、プログラムを実行するプロセッサ等で実現されるコンピュータである。
【0023】
シート保持部20は、シート400を収容し、収容しているシート400を供給するためのリールである。シート400は、送りローラ21が回動することで巻き取られて圧着ヘッド50の下方に供給される。
【0024】
なお、シート400が供給されるとは、圧着ヘッド50の下方に位置するシート400の位置が変わることも意味する。例えば、シート400は、圧着ヘッド50によって部品300が基板200に圧着される度に、位置が移動される。つまり、圧着ヘッド50によって部品300が基板200に圧着される度に、シート400は供給される。
【0025】
シート保持部20は、シート400を支持する支持部材である。本実施の形態では、シート保持部20では、シート400は、ロール状に巻かれた状態(巻回された状態)で保持されている。シート400は、送りローラ21によって引き出されることで、圧着ヘッド50の下方に供給される。
【0026】
なお、シート400は、ロール状に巻かれた状態でシート保持部20に保持されていなくてもよく、例えば、シート保持部20に折りたたまれて重ねられた状態で保持されていてもよい。
【0027】
送りローラ21は、回動することでシート保持部20に保持されたシート400をシート保持部20から引き出して圧着ヘッド50の下方にシート400を供給する駆動機構である。
【0028】
圧着ヘッド50は、部品300を基板200に圧着するヘッドである。例えば、圧着ヘッド50は、ガイド52に取り付けられており、モータ51がコンピュータ90によって駆動されて上下動することで、シート400を介して部品300を押圧することで、部品300を基板200に圧着する。
【0029】
ステージ70は、部品が配置された基板200が載置される基台である。具体的には、ステージ70は、基板200の縁部と上面視で重ならない状態(つまり、基板200の端部がはみ出した状態)で基板200を保持する。ステージ70は、例えば、コンピュータ90によって制御されてXYZ方向に移動可能な3軸ステージである。
【0030】
バックアップステージ80は、ステージ70に載置された基板200の縁部を支持する基台である。バックアップステージ80は、例えば、コンピュータ90によって制御されてZ方向に移動可能な1軸ステージである。
【0031】
帯電量測定部140は、シート400の帯電量を測定するセンサである。帯電量測定部140は、例えば、シート保持部20から引き出されたシート400の帯電量を測定する。本実施の形態では、帯電量測定部140は、シート保持部20から引き出された後の位置であって、且つ、圧着ヘッド50により押圧される位置よりシート保持部20側の位置の帯電量を測定する。
【0032】
なお、帯電量測定部140は、シート保持部20に保持されているシート400の帯電量を測定してもよいし、圧着ヘッド50により押圧される位置に対してシート保持部20とは反対側の位置を測定してもよい。
【0033】
また、帯電量測定部140は、シート400の帯電量を測定できればよく、接触式のセンサでもよいし、非接触式のセンサでもよい。本実施の形態では、帯電量測定部140として、シート400に非接触の状態でシート400の帯電量を測定できる非接触式のセンサが採用されている。
【0034】
イオナイザ150は、イオン化されたガスを噴出することによりシート400の帯電量を低減する装置である。イオナイザ150は、例えば、コロナ放電を発生させることでイオンを生成し、生成したイオンを含むガスをシート400に向けて噴出する。イオナイザ150は、例えば、シート400における圧着ヘッド50が押圧する位置に向けてガスを噴出する。例えば、イオナイザ150は、シート400の下方に配置され、シート400における圧着ヘッド50が押圧する上面と対向する位置の下面に向けてガスを噴出する。
【0035】
続いて、以上のようなハードウェア構成を備える部品圧着装置100の特徴的な機能構成について説明する。
【0036】
図2は、実施の形態に係る部品圧着装置100の機能構成を示すブロック図である。
【0037】
部品圧着装置100は、基板支持部110と、シート供給機構120と、圧着ツール130と、帯電量測定部140と、イオナイザ150と、制御部160と、記憶部170と、を備える。
【0038】
基板支持部110は、基板200を支持する基台である。具体的には、基板支持部110は、部品300が配置された基板200を支持する。基板支持部110は、例えば、ステージ70及びバックアップステージ80により実現される。
【0039】
シート供給機構120は、圧着ツール130と基板支持部110に載置された基板200に配置された部品300との間にシート400を供給する機構である。具体的には、シート供給機構120は、部品300が配置された基板200が圧着位置(例えば、図1に示す基板200の位置であって、基板200の縁部の下方がバックアップステージ80に支持されている状態)に位置しているときに、圧着ツール130が備える圧着ヘッド50の下方であって、且つ、基板支持部110に載置された基板200に配置された部品300の上方にシート400を供給する。シート供給機構120は、例えば、圧着ツール130がシート400とともに部品300を基板200に押圧することで部品300を基板200に圧着する度に、シート400の位置をずらすことでシート400を供給する。
【0040】
シート400は、例えば、ロール状に巻かれた状態でシート供給機構120(より具体的には、シート供給機構120が備えるシート保持部20)に保持される。シート供給機構120(より具体的には、シート供給機構120が備える送りローラ21)は、例えば、シート保持部20にロール状に巻かれて保持されたシート400を引き出すことにより、圧着ツール130(より具体的には、圧着ツール130が備える圧着ヘッド50)と部品300との間にシート400を供給する。
【0041】
シート供給機構120は、例えば、シート保持部20、送りローラ21及び送りローラ21を回動させる図示しないモータによって実現される。
【0042】
圧着ツール130は、基板支持部110により支持された基板200に部品300を圧着するための機構である。具体的には、圧着ツール130は、シート供給機構120により供給されたシート400とともに部品300を基板200に押圧させることにより、基板200に部品300を圧着させる。圧着ツール130は、例えば、圧着ヘッド50、モータ51及びガイド52により実現される。
【0043】
帯電量測定部140は、上記した通り、シート400の帯電量を測定するセンサである。
【0044】
イオナイザ150は、上記した通り、イオン化されたガスを噴出することによりシート400の帯電量を低減するための装置である。
【0045】
制御部160は、基板支持部110、シート供給機構120、圧着ツール130、帯電量測定部140、及び、イオナイザ150等の部品圧着装置100が備える各構成要素の動作、動作タイミング等を制御する処理部である。制御部160は、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量に基づき、シート供給機構120によるシート400の供給を制御する。
【0046】
制御部160は、例えば、シート供給機構120がシート保持部20に保持されたシート400を引き出す際の引き出し速度を制御することで、シート供給機構120によるシート400の供給を制御する。
【0047】
図3は、実施の形態に係る部品圧着装置100が備えるシート供給機構120のシート400の引き出し速度の第1例を示す図である。なお、図3に示すグラフの横軸は時間(時刻)を示し、縦軸はシート400の引き出し速度(シート速度)を示す。
【0048】
まず、制御部160は、例えば、シート供給機構120を制御することで、図3に一点鎖線で示すように、第1速度で予め定められた時間シート400を供給させて、さらに予め定められた時間シート400の供給を停止させることを繰り返す。制御部160は、シート供給機構120にシート400の供給を停止させている間に、圧着ツール130を制御することで部品300を基板200に圧着させる。
【0049】
ここで、例えば、制御部160は、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量が所定の閾値を超えた場合、シート供給機構120のシート400の引き出し速度を図3に一点鎖線で示す状態から図3に実線で示す状態に変更させる。具体的には、制御部160は、帯電量測定部140により測定させるシート400の帯電量が所定の閾値を超えた場合、引き出し速度を第1速度から、当該第1速度より低い速度である第2速度に変更する。また、制御部160は、第1速度から第2速度への変更に伴い、シート400を第1速度で引き出していた際と同じ距離移動させるために、引き出し時間を長くする。
【0050】
なお、所定の閾値は、予め任意に定められてよく、特に限定されない。所定の閾値を示す情報は、記憶部170に予め記憶されていてもよい。
【0051】
また、シート供給機構120がシート400を供給し続ける時間及びシート400の供給を停止し続ける時間は、予め任意に定められてよく、特に限定されない。これらの時間は、同じでもよいし、異なっていてもよい。これらの時間を示す情報は、記憶部170に予め記憶されていてもよい。
【0052】
また、シート400の供給を停止し続ける時間は、停止を開始する時点で予め定められていなくてもよい。例えば、制御部160は、シート400の供給が停止されている間に行われる圧着ツール130による圧着が完了した時に停止を解除してもよい。
【0053】
また、制御部160は、シート供給機構120を制御することで、シート400の供給を停止させてから圧着ツール130による圧着が行われるまでの間に、シート400を弛ませてもよい。シート400を弛ませることにより、圧着ツール130による圧着動作がシート400により阻害されることを抑制できる。
【0054】
また、第1速度及び第2速度は、予め任意に定められてよく、特に限定されない。これらの速度を示す情報は、記憶部170に予め記憶されていてもよい。
【0055】
或いは、制御部160は、例えば、シート供給機構120がシート保持部20に保持されたシート400を引き出す処理を停止している時間(所定の時間)を制御することで、シート供給機構120によるシート400の供給を制御する。
【0056】
図4は、実施の形態に係る部品圧着装置100が備えるシート供給機構120のシート400の引き出し速度の第2例を示す図である。なお、図4に示すグラフの横軸は時間(時刻)を示し、縦軸はシート400の引き出し速度(シート速度)を示す。
【0057】
まず、制御部160は、例えば、シート供給機構120を制御することで、図4に一点鎖線で示すように、予め定められた時間シート400を供給させて、さらに第1時間シート400の供給を停止させることを繰り返す。
【0058】
ここで、例えば、制御部160は、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量が所定の閾値を超えた場合、シート供給機構120のシート400の引き出しの停止時間を図4に一点鎖線で示す状態から図4に実線で示す状態に変更させる。具体的には、制御部160は、帯電量測定部140により測定させるシート400の帯電量が所定の閾値を超えた場合、引き出しを停止させる時間を第1時間から、当該第1時間より長い時間である第2時間に変更する。
【0059】
このように、制御部160は、例えば、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量に基づき、所定の時間を決定し、シート供給機構120に、圧着ツール130と部品300との間にシート400を供給させた後にシート400の供給を当該所定の時間停止させるように、シート供給機構120によるシート400の供給を制御する。
【0060】
なお、所定の時間は、予め任意に定められてよく、特に限定されない。所定の時間を示す情報は、記憶部170に予め記憶されていてもよい。具体的には、第1時間及び第2時間は、予め任意に定められてよく、特に限定されない。これらの時間を示す情報は、記憶部170に予め記憶されていてもよい。
【0061】
制御部160は、圧着ツール130に、上記のように制御したシート供給機構120により供給されたシート400とともに部品300を基板200に押圧させることにより、基板200に部品300を圧着させる。
【0062】
また、例えば、制御部160は、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量に基づき、イオナイザ150から噴出させるガスの風量を変更する。
【0063】
図5は、実施の形態に係る部品圧着装置100が備えるイオナイザ150が噴出するガスの風量の第1例を示す図である。なお、図5に示すグラフの横軸は時間(時刻)を示し、縦軸はイオナイザ150が噴出するガスの風量(イオナイザ風量)を示す。
【0064】
まず、制御部160は、例えば、イオナイザ150を制御することで、図5に一点鎖線で示すように、第1風量でガスを噴出させる。
【0065】
ここで、例えば、制御部160は、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量が所定の閾値を超えた場合、イオナイザ150から噴出させるガスの風量を図5に一点鎖線で示す状態から図5に実線で示す状態に変更させる。具体的には、制御部160は、帯電量測定部140により測定させるシート400の帯電量が所定の閾値を超えた場合、ガスの風量を第1風量から、当該第1風量より多い風量である第2風量に変更する。
【0066】
なお、第1風量及び第2風量は、予め任意に定められてよく、特に限定されない。これらの風量を示す情報は、記憶部170に予め記憶されていてもよい。
【0067】
なお、イオナイザ150は、例えば、シート400における特定の位置(例えば、圧着ツール130に押圧される位置)にガスを吹き付ける位置が固定されている。そのため、イオナイザ150がガスをシート400に不要に吹き付けることを抑制するために、例えば、シート400の供給が停止されている状態(言い換えると、圧着ツール130により圧着が行われている状態)においては、風量を少なくしてもよい。
【0068】
図6は、実施の形態に係る部品圧着装置100が備えるイオナイザ150が噴出するガスの風量の第2例を示す図である。なお、図6に示すグラフの横軸は時間(時刻)を示し、縦軸はイオナイザ150が噴出するガスの風量(イオナイザ風量)を示す。
【0069】
まず、制御部160は、例えば、イオナイザ150を制御することで、図6に一点鎖線で示すように、圧着ツール130が圧着している場合には第5風量でガスを噴出させ、圧着ツール130が圧着していない場合には第4風量でガスを噴出させる。
【0070】
ここで、例えば、制御部160は、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量が所定の閾値を超えた場合、イオナイザ150から噴出させるガスの風量を図6に一点鎖線で示す状態から図6に実線で示す状態に変更させる。具体的には、制御部160は、帯電量測定部140により測定させるシート400の帯電量が所定の閾値を超えた場合、圧着ツール130が圧着していないときに噴出するガスの風量を第4風量から、当該第4風量より多い風量である第3風量に変更する。
【0071】
なお、例えば、第5風量は、第3風量及び第4風量よりも少ない風量である。
【0072】
また、第3風量、第4風量及び第5風量は、予め任意に定められてよく、特に限定されない。これらの風量を示す情報は、記憶部170に予め記憶されていてもよい。
【0073】
以上のように、制御部160は、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量に基づき、例えば、シート供給機構120及びイオナイザ150を制御する。
【0074】
なお、上記した制御部160がシート400の帯電量に基づく処理は、所定の閾値を超えるか否かではなく、第1閾値を超えるか否か、且つ、第1閾値とは値が異なる第2閾値を超えるか否か等の複数の閾値の条件によって変更されてもよい。
【0075】
また、例えば、シート400の帯電量とシート400の引き出し速度との対応関係を示す情報が記憶部170に予め記憶されており、制御部160は、帯電量測定部140によるシート400の帯電量の測定結果と、上記対応関係を示す情報とに基づいて、シート400の引き出し速度を決定してもよい。
【0076】
或いは、例えば、シート400の帯電量とシート400の引き出しの停止時間との対応関係を示す情報が記憶部170に予め記憶されており、制御部160は、帯電量測定部140によるシート400の帯電量の測定結果と、上記対応関係を示す情報とに基づいて、シート400の引き出しの停止時間(所定の時間)を決定してもよい。
【0077】
或いは、例えば、シート400の帯電量とガスの風量との対応関係を示す情報が記憶部170に予め記憶されており、制御部160は、帯電量測定部140によるシート400の帯電量の測定結果と、上記対応関係を示す情報とに基づいて、ガスの風量を決定してもよい。
【0078】
また、シート供給機構120がシート400を引き出している際のシート400の引き出し速度、及び、イオナイザ150がガスを噴出している際のガスの風量は、一定でもよいし、一定でなくてもよい。
【0079】
また、上記した制御部160がシート400の帯電量に基づくそれぞれの処理に用いられる閾値は、同じでもよいし、異なっていてもよい。
【0080】
制御部160は、例えば、コンピュータ90が有する、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、当該プロセッサが実行する、コンピュータ90が有するメモリ等に記憶された制御プログラム、及び、基板支持部110、シート供給機構120、圧着ツール130等と通信するための通信インターフェース等で実現される。
【0081】
記憶部170は、基板200、部品300及びシート400のそれぞれのサイズ等の種類を示す情報、圧着位置、圧着方向、各構成要素の動作、当該動作のタイミング、基板200を部品圧着装置100の後段に位置する部品圧着装置等に移送するタイミング等を示す各種データ、制御部160等が実行する制御プログラム等を記憶する記憶装置である。記憶部170は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等により実現される。
【0082】
[処理手順]
続いて、実施の形態に係る部品圧着装置100の処理手順について詳細に説明する。
【0083】
図7は、実施の形態に係る部品圧着装置100の処理手順を示すフローチャートである。
【0084】
まず、制御部160は、部品300が配置された基板200をステージ70に支持させる(S101)。例えば、制御部160は、基板200を搬送する図示しない基板搬送部を制御することで、基板200をステージ70に保持させる。このとき、ステージ70は、図1に示されている位置よりもバックアップステージ80に対して離間した位置にある。そのため、帯電量測定部140は、ステージ70およびステージ70に保持される基板200に遮られることなくシート400の帯電量を測定することができる。
【0085】
次に、制御部160は、帯電量測定部140が前回測定したシート400の帯電量に基づき、イオナイザ150から噴出させるガスの風量を制御する(S102)。具体的には、制御部160は、帯電量測定部140が前回測定したシート400の帯電量に基づき、イオナイザ150から噴出させるガスの風量を決定し、決定した風量でイオナイザ150からガスを噴出させるように、イオナイザ150を制御する。
【0086】
なお、制御部160は、例えば、部品圧着装置100が起動された直後等、帯電量測定部140が前回測定したシート400の帯電量が存在しない場合、イオナイザ150から噴出させるガスの風量を、記憶部170に予め記憶された所定の風量を示す風量情報に基づいて制御してもよい。また、制御部160は、例えば、部品圧着装置100が停止される際には、帯電量測定部140が最後に測定したシート400の帯電量を示す帯電量情報を記憶部170に記憶させてもよい。この場合、例えば、制御部160は、部品圧着装置100が起動された直後等に、帯電量情報に基づいて、イオナイザ150から噴出させるガスの風量を制御してもよい。
【0087】
次に、制御部160は、帯電量測定部140が前回測定したシートの帯電量に基づき、シート400の供給を制御する(S103)。例えば、制御部160は、帯電量測定部140が前回測定したシート400の帯電量に基づき、送りローラ21によるシート400の供給速度を制御する。或いは、例えば、制御部160は、帯電量測定部140が前回測定したシート400の帯電量に基づき、シート400を供給するタイミング(より具体的には、シート400の供給の停止時間である所定の時間)を決定し、決定したタイミングで送りローラ21を回動させることで、シート保持部20に保持されているシート400を移動させる。
【0088】
なお、制御部160は、例えば、部品圧着装置100が起動された直後等、帯電量測定部140が前回測定したシート400の帯電量が存在しない場合、記憶部170に予め記憶された所定のシート供給速度或いはシート供給タイミングを示すシート供給情報に基づいて、シート400の供給を制御してもよい。また、制御部160は、例えば、部品圧着装置100が停止される際には、帯電量測定部140が最後に測定したシート400の帯電量を示す帯電量情報を記憶部170に記憶させてもよい。この場合、例えば、制御部160は、部品圧着装置100が起動された直後等に、帯電量情報に基づいて、シート400の供給を制御してもよい。
【0089】
次に、帯電量測定部140は、シート400の帯電量を測定する(S104)。制御部160は、帯電量測定部140が測定した帯電量を示す情報を取得する。
【0090】
次に、制御部160は、帯電量測定部140が測定した情報により示される帯電量を基準値と比較する。具体的には、制御部160は、帯電量測定部140が測定したシート400の帯電量が、予め定められる基準値未満であるか否かを判定する(S105)。
【0091】
なお、基準値を示す情報は、例えば、記憶部170に予め記憶されていてもよい。また、ここでは基準値未満としているが、基準値以下でもよい。
【0092】
制御部160は、帯電量が基準値未満の場合(ステップS105でYes)、基板支持部110と圧着ツール130とを制御することで、シート供給機構120により供給されたシート400とともに部品300を基板200に押圧させることにより、基板200に部品300を圧着させる(S106)。具体的には、制御部160は、ステージ70を制御することで、基板200の縁部がバックアップステージ80に載置されるように、つまり、圧着ツール130(より具体的には、圧着ヘッド50)の下方に位置するように基板200を移動させる。そして、シート供給機構120を制御することでシート400の供給を停止させ、シート400の供給を停止させた状態で、圧着ヘッド50を下降させることにより、シート400を介して部品300を押圧することにより、部品300を基板200に圧着させる。
【0093】
一方、制御部160は、帯電量が基準値以上の場合(S105でNo)、シート400の帯電量の測定(S104)を再び行う。ステップS105でNoの場合には、ステップS106が実行されず、イオナイザ150からのガスがシート400に噴出される状態が維持されることとなる。したがって、帯電量が基準値未満に低下するまで、基板200への部品300の圧着(S106)は、行われない。
【0094】
ステップS106以降では、部品300が圧着された基板200がステージ70から搬出され、再びステップS101に処理が戻り、図7に示すフローが繰り返し実行されることとなる。
【0095】
なお、ステップS102とステップS103との行われる順序は、逆であってもよい。
【0096】
[効果等]
以上説明したように、実施の形態に係る部品圧着装置100は、基板200を支持する基板支持部110と、基板支持部110により支持された基板200に部品300を圧着する圧着ツール130と、圧着ツール130(より具体的には、圧着ヘッド50)と部品300との間にシート400を供給するシート供給機構120と、シート400の帯電量を測定する帯電量測定部140と、シート供給機構120及び圧着ツール130を制御する制御部160と、を備える。制御部160は、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量に基づき、シート供給機構120によるシート400の供給を制御し、圧着ツール130に、シート供給機構120により供給されたシート400とともに部品300を基板200に押圧させることにより、基板200に部品300を圧着させる。
【0097】
これによれば、制御部160は、例えば、シート400の帯電量が多い場合には、シート供給機構120によるシート400の供給速度を遅くしたり、イオナイザ150が噴出するガスの風量を多くさせたりする等して、シート400を帯電させにくくしたり、つまり、シート400に静電気を発生させにくくしたり、シート400の帯電量を低減させたりすることができる。そのため、部品圧着装置100は、静電気による基板200へのダメージを抑制できる。
【0098】
また、例えば、シート400は、ロール状に巻かれた状態でシート供給機構120に保持されている。この場合、例えば、シート供給機構120は、ロール状に巻かれたシート400を引き出すことにより、圧着ツール130と部品300との間にシート400を供給する。また、この場合、制御部160は、例えば、シート供給機構120がシート400を引き出す際の引き出し速度を制御することで、シート供給機構120によるシート400の供給を制御する。
【0099】
シート400がロール状に保持されることで、シート供給機構120(より具体的には、シート保持部20)に収容しやすくしつつ、且つ、取り出し(引き出し)やすくできる。しかしながら、ロール状に保持された状態のシート400を引き出す際には、シート400が帯電しやすい。ここで、部品圧着装置100は、シート400の帯電量に基づき、シート400の引き出し速度を制御できるため、シート400を帯電させにくくできる。そのため、部品圧着装置100は、このようにロール状に保持されたシート400が引き出されて供給される構成において特に効果を奏する。
【0100】
また、例えば、制御部160は、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量に基づき、所定の時間を決定し、シート供給機構120に、圧着ツール130と部品300との間にシート400を供給させた後にシート400の供給を所定の時間停止させるように、シート供給機構120によるシート400の供給を制御する。
【0101】
シート400の帯電量は、時間経過又はイオナイザ150から噴出されるガス等により、低減される。そこで、制御部160は、シート400の帯電量に基づき、シート400を停止させる時間である所定の時間を決定する。これによれば、シート400の帯電量を適切に低減させることができる。
【0102】
また、例えば、イオン化されたガスを噴出することによりシート400の帯電量を低減するイオナイザ150をさらに備える。この場合、制御部160は、例えば、帯電量測定部140により測定されるシート400の帯電量に基づき、イオナイザ150から噴出させるガスの風量を変更する。
【0103】
これによれば、イオナイザ150からガスを不要に噴出させることを抑制しつつ、且つ、適切にシート400の帯電量を低減させることができる。
【0104】
また、実施の形態に係る部品圧着方法は、基板200を基板支持部110で支持する基板支持ステップ(S101)と、圧着ツール130と部品300との間にシート400を供給するシート供給ステップ(S103)と、圧着ツール130に、シート供給ステップで供給したシート400とともに部品を基板200に押圧させることにより、基板支持部110により支持された基板200に部品300を圧着する圧着ステップ(S106)と、シート400の帯電量を測定する帯電量測定ステップ(S105)と、を含む。シート供給ステップでは、帯電量測定ステップで測定されるシート400の帯電量に基づき、シートの供給を制御する。
【0105】
これによれば、部品圧着装置100と同様の効果を奏する。
【0106】
(その他の実施の形態)
以上、本実施の形態に係る部品圧着装置等について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0107】
例えば、部品圧着装置が備える制御部等の処理部の構成要素の全部又は一部は、専用のハードウェアで構成されてもよく、或いは、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、HDD又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0108】
また、部品圧着装置が備える処理部の構成要素は、1つ又は複数の電子回路で構成されてもよい。1つ又は複数の電子回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0109】
1つ又は複数の電子回路には、例えば、半導体装置、IC又はLSI(Large Scale Integration)等が含まれてもよい。IC又はLSIは、1つのチップに集積されてもよく、複数のチップに集積されてもよい。ここでは、IC又はLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又は、ULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるかもしれない。また、LSIの製造後にプログラムされるFPGA(Field Programmable Gate Array)も同じ目的で使うことができる。
【0110】
なお、本発明は、部品圧着装置として実現できるだけでなく、部品圧着装置の各構成要素が行う処理をステップとして含むプログラム、及び、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体として実現することもできる。つまり、上述した包括的又は具体的な態様は、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0111】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0112】
本発明に係る部品圧着装置は、ディスプレイパネル等の基板に部品を圧着する部品圧着装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0113】
20 シート保持部
21 送りローラ
50 圧着ヘッド
51 モータ
52 ガイド
70 ステージ
80 バックアップステージ
90 コンピュータ
100 部品圧着装置
110 基板支持部
120 シート供給機構
130 圧着ツール
140 帯電量測定部
150 イオナイザ
160 制御部
170 記憶部
200 基板
300 部品
400 シート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7