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特開2023-103905ブロックオブジェクトの設計図を生成する方法
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  • 特開-ブロックオブジェクトの設計図を生成する方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023103905
(43)【公開日】2023-07-27
(54)【発明の名称】ブロックオブジェクトの設計図を生成する方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 13/40 20110101AFI20230720BHJP
【FI】
G06T13/40
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022004703
(22)【出願日】2022-01-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-22
(71)【出願人】
【識別番号】522020232
【氏名又は名称】株式会社G-ant
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(72)【発明者】
【氏名】平川 彰悟
【テーマコード(参考)】
5B050
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA08
5B050EA24
5B050EA27
5B050FA02
5B050FA05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザがブロックパーツを使ってブロックオブジェクトを組み立てやすくする方法を提供する。
【解決手段】センサ装置とネットワークを介して接続されるサーバ端末の処理部によって実行される、組み立て可能な、複数種のブロックパーツで構成されるブロックオブジェクトの設計図を出力する方法であって、サーバ端末の処理部は、センサ装置から、ブロックパーツの座標情報を取得し、座標情報に基づいて、ブロックオブジェクトの設計図情報を表示させるための座標を分析し、分析した座標に基づいて、設計図情報を表示させる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ装置とネットワークを介して接続されるサーバ端末の処理部によって実行される、組み立て可能な、複数種のブロックパーツで構成されるブロックオブジェクトの設計図を出力する方法であって、
前記サーバ端末の処理部は、
前記センサ装置から、ブロックパーツの座標情報を取得し、
前記座標情報に基づいて、前記ブロックオブジェクトの設計図情報を表示させるための座標を分析し、
前記分析した座標に基づいて、前記設計図情報を表示させる、方法。
【請求項2】
前記センサ装置は、加速度センサを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
さらに、前記サーバ端末と前記ネットワークを介して接続されるユーザ端末から、前記ブロックオブジェクトの選択要求を受け付ける、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記センサ装置から、前記設計図情報の更新する要求を受け付け、
前記更新する要求に基づいて、前記設計図情報を更新する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記設計図情報として、前記ブロックオブジェクトのアニメーションを表示させる、請求項1に記載の方法。


























【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックオブジェクトを推奨する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが、レゴブリックのようなブロックパーツを使って動物、建物、乗り物等のブロックオブジェクトモデルを組み立てる玩具が普及している。
【0003】
例えば、特許文献1において、ブロックオブジェクトを構成するブロックパーツの設計を効率化させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許5665872号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術によって、ブロックパーツの設計の効率化及び可視化を実現することは可能なものの、ユーザ視点に立って、ブロックオブジェクトを組み立てるイメージを可視化する方法を実現する方法は開示されていない。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザがブロックパーツを使ってブロックオブジェクトを組み立てやすくする方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、センサ装置とネットワークを介して接続されるサーバ端末の処理部によって実行される、組み立て可能な、複数種のブロックパーツで構成されるブロックオブジェクトの設計図を出力する方法であって、前記サーバ端末の処理部は、前記センサ装置から、ブロックパーツの座標情報を取得し、前記座標情報に基づいて、前記ブロックオブジェクトの設計図情報を表示させるための座標を分析し、前記分析した座標に基づいて、前記設計図情報を表示させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザがブロックパーツを使ってブロックオブジェクトを組み立てやすくする方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第一実施形態に係る、ブロックオブジェクトを推奨する方法を提供するシステムを示すブロック構成図である。
図2図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
図3図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。
図4図1のセンサ装置300を示す機能ブロック構成図である。
図5】サーバ100に格納されるオブジェクトモデル情報の一例を示す図である。
図6】サーバ100に格納されるブロックパーツ情報の一例を示す図である。
図7】本発明の第一実施形態に係る、ブロックオブジェクトの設計図を生成する方法の詳細を示すフローチャートの一例である。
図8】本発明の第一実施形態に係る、ブロックオブジェクトの設計図を生成する方法の詳細を示すフローチャートの他の一例である。
図9】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末に表示される、組み立て可能なオブジェクトモデルの画面の一例である。
図10】本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末に表示される、組み立て可能なオブジェクトモデルの画面の他の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、ブロックオブジェクトを推奨する方法を提供するシステムを示すブロック構成図である。本システム1は、ユーザ端末200またはセンサ装置300から取得したブロックパーツの座標情報に基づいて、ブロックオブジェクトの設計図情報を生成するサーバ端末100と、ブロックオブジェクトを組み立てる各ユーザに関連付けられた、ユーザ端末200A、200Bと、ユーザ端末の各々と連携し、ブロックオブジェクトの座標情報を生成するセンサ装置300A、300Bと、で構成される。以下、説明の便宜のため、ユーザ端末200A、200Bを総称して、ユーザ端末200として説明し、センサ装置300A、300Bを総称して、センサ装置300として説明する。
【0012】
ここで、複数のブロックパーツで構成されるブロックオブジェクトの例として、本実施形態において、動物オブジェクトを例として説明するが、他に、人、ロボット、乗り物及び建物等が挙げられ、一つの例に限定されない。
【0013】
サーバ端末100とユーザ端末200は各々、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0014】
サーバ端末100は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上サーバ端末として1台を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよい。
【0015】
ユーザ端末200は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0016】
本実施形態では、システム1は、サーバ端末100及びユーザ端末200を有し、ユーザがユーザ端末200を利用して、サーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末自身に、各ユーザが直接操作を行う機能を備えても良い。
【0017】
また、センサ装置300は、例えば、ユーザ端末200を操作するマウスのような装置であり、ブロックパーツを載置可能な土台及び土台の座標情報を生成可能な加速度センサ等のセンサを備え、ユーザ端末200とBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により接続し、ペアリングされる。
【0018】
図2は、図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0019】
通信部110は、ネットワークNWを介してユーザ端末200と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0020】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、オブジェクトモデルに関連する情報等を格納する、オブジェクトモデル情報格納部121、及びオブジェクトモデルを基に生成されたブロックパーツ情報等を格納する、ブロックパーツ情報格納部122を有する。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0021】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、ユーザ端末200からの指示等の情報を受け付ける情報受付部131、オブジェクトモデルに関連する各種情報を参照し、処理する、オブジェクトモデル情報処理部132、ブロックパーツに関連する各種情報を参照し、処理するブロックパーツ情報処理部133、ブロックオブジェクトに関連する設計図情報をユーザ端末に出力させるよう送信する処理を行う出力処理部134、及び、ユーザ端末200またはセンサ装置300から受信したブロックパーツに関連する座標情報を解析する、座標分析部135を有する。この情報受付部131、オブジェクトモデル情報処理部132、ブロックパーツ情報処理部133、出力処理部134、及び座標分析部135は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0022】
情報受付部131は、サーバ端末100が提供し、ユーザ端末200において、ウェブブラウザまたはアプリケーションを介して表示される画面等のユーザインターフェースを介して、ユーザが、(テキストを入力したり、アイコンを押下する等して)所定の要求を行ったとき、ユーザ端末200から情報を受け付け、または、センサ装置300で生成された、ブロックパーツの座標情報を、ユーザ端末200及び通信部110を介して受付ける。
【0023】
オブジェクトモデル処理部132は、オブジェクトモデルに関連する情報をオブジェクトモデル情報格納部121に格納したり、格納されたオブジェクトモデル情報を参照する処理を行う。
【0024】
ブロックパーツ情報処理部133は、ブロックパーツに関連する情報をブロックパーツ情報格納部122に格納したり、格納されたブロックパーツ情報を参照する処理を行う。
【0025】
出力処理部134は、ユーザ端末200にブロックオブジェクトに関連する設計図情報等を表示させるため、ユーザ端末200に対し必要な情報を送信する処理を行う。この際、出力処理部134は、記憶部120に格納された画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストをユーザインターフェースの所定の領域に配置することで、ユーザ端末200のインターフェースに表示されるために必要な画面情報を生成することができる。この画面情報生成処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
【0026】
座標分析部135は、センサ装置300またはユーザ端末200から取得した、ブロックパーツに関する座標情報を解析し、ユーザ端末200にブロックオブジェクトに関連する設計図情報等を表示させるに際して、表示上のブロックオブジェクトの傾きを決定する処理を行う。
【0027】
図3は、図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0028】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。また、通信部210は、近距離無線通信等を介してセンサ装置300と通信を行うための通信インターフェースを備えることもできる。
【0029】
表示操作部220は、ユーザが指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースであり、ユーザ端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、ユーザ端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるユーザ端末200により実行される。
【0030】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0031】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0032】
なお、サーバ端末100に表示操作部の機能を備える構成としても良く、この場合、ユーザ端末200を備えない構成としても良い。
【0033】
図4は、図1のセンサ装置300を示す機能ブロック構成図である。センサ装置300は、通信部310と、加速度320と、入力部330と、制御部340とを備える。
【0034】
通信部310は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。また、通信部210は、近距離無線通信等を介してユーザ端末200と通信を行うための通信インターフェースを備えることもできる。
【0035】
加速度センサ320は、ユーザがセンサ装置300に備えられる(図示しない)、ブロックパーツを載置する土台の、センサ装置300が置かれた平面に対するX軸、Y軸、Z軸方向の傾きを測定し、座標情報を生成する。なお、センサとして、加速度センサに限らず、角速度センサ等、土台の平面に対する傾きを検知可能な、他のセンサを用いることもできる。
【0036】
入力部330は、ユーザ端末200に表示される画面に対する操作を実行するための指示を入力するためのインタフェースであり、例えば、物理的なボタンや液晶画面に表示されるボタンであってもよい。
【0037】
制御部340は、(図示しない)記憶部に記憶されているプログラムを実行することにより、センサ装置300の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0038】
図5は、サーバ100に格納されるオブジェクトモデル情報の一例を示す図である。
【0039】
図5に示すオブジェクトモデル情報1000は、サーバ端末100に関連するサービス運営者またはユーザ端末200に関連するユーザが生成したオブジェクトモデルに関連する情報等を格納する。図4において、説明の便宜上、一オブジェクトモデル(オブジェクトID「10001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数のオブジェクトモデルの情報を格納することができる。オブジェクトモデルに関連する各種データとして、オブジェクトモデルの3Dモデルデータ、オブジェクトモデルの断面データ、また、オブジェクトモデルを組み立てるために必要な、一または複数種のブロックパーツ及び個数に関連するデータ、断面の層(レイヤー)毎に配置されるブロックパーツに関連する設計図情報等の情報を含むことができる。ここで、3Dモデルデータは、2Dモデルデータを所定の処理により3Dモデルに変換されたものとして格納することもできる。
【0040】
図6は、サーバ100に格納されるブロックパーツ情報の一例を示す図である。
【0041】
図6に示すブロックパーツ情報2000は、ブロックパーツの形状、サイズ、色及び重さに関連する情報等を格納する。図6において、説明の便宜上、一ブロックパーツ(ID「20001」で識別されるブロックパーツ)の例を示すが、複数のブロックパーツに関連する情報を格納することができる。ブロックパーツに関連する各種データとして、例えば、ブロックオブジェクトを組み立てる部品に相当するブロックパーツに関連する(ブロックパーツの形状、サイズ、色等からなる)データを含むことができる。ここで、複数種のブロックパーツの各々は固有の色と関連づけられることができるが、これに限らない。
【0042】
図7は、本発明の第一実施形態に係る、ブロックオブジェクトの設計図の表示方法を示すフローチャートの一例である。
【0043】
ここで、本システム1を利用するために、ユーザは、ユーザ端末200とセンサ装置300とを近距離無線通信等によりペアリングを行い、ユーザの手持ちのブロックパーツをセンサ装置300の(図示しない)土台に載置する。ここで、土台は、ブロックパーツを載置した際に嵌合できるよう、ブロックパーツを載置する面に突起部が備えられていてもよい。
【0044】
事前の処理として、ユーザは、ユーザ端末200のウェブブラウザまたは(アプリケーションをインストールする場合は)アプリケーション等を利用してサーバ端末100にアクセスする。ウェブサイトまたはアプリケーション等を介してユーザインターフェース上に所定の画面が表示される。ユーザは、ユーザ端末200を操作して、ユーザ端末200のユーザインターフェース上に表示される複数のブロックオブジェクトの中から、組み立てを行うブロックオブジェクトを選択する。選択されたブロックオブジェクトに関する情報が、ネットワーク経由で、サーバ端末100に送信され、サーバ端末100の通信部110及び制御部130の情報受付部131を介して、受け付けられる。
【0045】
また、ユーザは、ユーザ端末200と近距離無線通信等によりペアリングされたセンサ装置300に回転機構を介して備えられた土台にブロックパーツを載置し、組み立てをブロックオブジェクトの組み立てを行うために、土台を回転させたり、傾けたりする。土台を傾けたり、回転させたりすることに応じて、センサ装置300に内蔵された加速度センサ320が、センサ装置300が置かれた、テーブル台等の地面に対する土台の傾きや回転に応じた座標(地面に対するX軸、Y軸、Z軸方向の土台の位置情報)検知し、座標情報を生成する。センサ装置300は、生成された座標情報を、近距離無線通信等を介して、ユーザ端末200に送信する。
【0046】
そして、ステップS101の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、ユーザ端末200から、ネットワーク及び通信部110を介して、センサ装置300で生成された座標情報を受信する。ここで、センサ装置300がネットワーク等を介してサーバ端末100と接続される場合は、情報受付部131は、センサ装置300から直接座標情報を受信することもできる。
【0047】
続いて、ステップS102の処理として、サーバ端末100の制御部130の座標分析部135は、受信された座標情報を分析し、ユーザ端末200にブロックオブジェクトの設計図として表示される3D空間内における、ブロックパーツで構成されるオブジェクトモデルの座標情報に変換する。
【0048】
続いて、ステップS103の処理として、サーバ端末100の制御部130の出力処理部134は、前ステップで分析された座標情報を基に、ユーザ端末200に表示させる設計図情報として、3D空間内にオブジェクトモデルの配置することで画面情報を生成することで、出力処理を行う。
【0049】
図9は、本発明の第一実施形態に係る、ユーザ端末に表示される、組み立て可能なオブジェクトモデルの画面の一例である。本図のように、ユーザ端末200にブロックオブジェクトの設計図として、オブジェクトモデルが表示され、ユーザは、センサ装置300に載置されたブロックオブジェクトの傾きに応じた設計図情報をユーザ端末200上で参照しながら、容易にブロックオブジェクトの組み立てを行うことができる。ここで、ユーザ端末200に表示された設計図情報について、一または複数のユーザ端末上に表示された設計図情報に対応する座標情報の履歴を格納しておき、格納された座標情報に基づいて、ユーザが最も見やすい位置で設計図情報を、静止画または動画形式で表示させることができる。
【0050】
図8は、本発明の第一実施形態に係る、ブロックオブジェクトの設計図の表示方法を示すフローチャートの他の一例である。
【0051】
ユーザは、センサ装置300に備えられた入力部330(例えば、マウスのクリックボタン)を操作し、ユーザ端末200に表示された設計図情報において、ブロックオブジェクトを組み立ての進行の指示を行うことで、ステップS201の処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、ユーザ端末200から、ネットワーク及び通信部110を介して、ブロックオブジェクトの組み立ての進行指示要求を受信する。ここで、センサ装置300がネットワーク等を介してサーバ端末100と接続される場合は、情報受付部131は、センサ装置300から直接指示要求を受信することもできる。
【0052】
例えば、図10に示すように、ユーザ端末200においてブロックオブジェクトの設計図情報が表示され、ユーザは、図10(a)に表示されるオブジェクトモデルに倣ってブロックパーツの組み立てを行い、センサ装置300に備えられた入力部330を用いて、画面上の「進む」アイコンを指示し、クリックを行うことで、組み立ての進行指示を要求することができる。
【0053】
続いて、ステップS202の処理として、サーバ端末100の制御部130のオブジェクトモデル処理部132は、記憶部120のオブジェクトモデル情報格納部121に格納された、オブジェクトモデルの設計図情報を参照し、現在ユーザ端末200に表示されている設計図情報に対して、次の組み立て操作を可能とするための設計図情報を決定する。
【0054】
続いて、ステップS203の処理として、サーバ端末100の制御部130の出力処理部134は、前ステップで決定された設計図情報を基に、ユーザ端末200に表示させる設計図情報として、3D空間内にオブジェクトモデルの配置することで画面情報を生成する。
【0055】
例えば、図10(b)に示すように、図10(a)に表示された設計図情報に含まれるオブジェクトモデルを構成する、複数層からなるブロックパーツに対し、1層を追加したブロックパーツを含むオブジェクトモデルが表示されている。
【0056】
続いて、ステップS204の処理として、サーバ端末100の制御部130の出力処理部134は、生成した画面情報をユーザ端末200に対し送信することで、出力処理を行う。
【0057】
以上のように、本実施形態によれば、ユーザがセンサ装置に載置されるブロックオブジェクトに関連する情報を、ユーザは手間なくサーバ端末100に送信することができ、また、サーバ端末100は受信した情報を基に、ユーザが現在組立を行っているブロックオブジェクトの傾き等の座標情報を分析することで、ユーザに対し、ユーザが見ている方向と同じ設計図情報を提示することができ、ユーザは、容易にブロックオブジェクトを組み立てることができる。
【0058】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 ユーザ端末、300 センサ装置、NW ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-06-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ装置とネットワークを介して接続されるサーバ端末の処理部によって実行される、組み立て可能な、複数種のブロックパーツで構成されるブロックオブジェクトの設計図を出力する方法であって、
前記サーバ端末の処理部は、
前記センサ装置から、ブロックパーツの座標情報を取得し、
前記座標情報に基づいて、前記ブロックオブジェクトの設計図情報を表示させるための座標を分析し、
前記分析した座標に基づいて、前記設計図情報を表示させ、
前記センサ装置は、前記ブロックパーツを載置する土台を備え、前記土台の傾きを検知するセンサを備え、
前記センサ装置から、前記センサが検出した前記土台の傾に基づいて生成された、前記ブロックパーツの座標情報を取得し、
前記設計図情報は、前記座標情報に基づいて生成された、前記ブロックパーツの傾きに応じた設計図情報である、方法。
【請求項2】
前記センサ装置は、加速度センサを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
さらに、前記サーバ端末と前記ネットワークを介して接続されるユーザ端末から、前記ブロックオブジェクトの選択要求を受け付ける、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記センサ装置から、前記設計図情報の更新する要求を受け付け、
前記更新する要求に基づいて、前記設計図情報を更新する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記設計図情報として、前記ブロックオブジェクトのアニメーションを表示させる、請求項1に記載の方法。