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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023105377
(43)【公開日】2023-07-31
(54)【発明の名称】ガス絶縁開閉装置
(51)【国際特許分類】
   H02B 13/035 20060101AFI20230724BHJP
   H02G 5/06 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
H02B13/035 301B
H02B13/035 301H
H02B13/035 301E
H02B13/035 301D
H02G5/06 386
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022006163
(22)【出願日】2022-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】317015294
【氏名又は名称】東芝エネルギーシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001092
【氏名又は名称】弁理士法人サクラ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】穴吹 俊樹
(72)【発明者】
【氏名】眞田 政幸
【テーマコード(参考)】
5G017
5G365
【Fターム(参考)】
5G017AA01
5G017BB02
5G017BB03
5G017GG02
5G365DA12
5G365DH16
5G365DP01
(57)【要約】
【課題】増設を行う際に多大な調整が不要であって、電力の安定的な供給を容易に実現可能なガス絶縁開閉装置を提供する。
【解決手段】実施形態のガス絶縁開閉装置において、第1の圧力容器部は、絶縁ガスが封入される第1のガス区画が内部に設けられ、第1のガス区画に母線を収容する。第2の圧力容器部は、第1の圧力容器部よりも母線の終端側に位置していると共に、絶縁ガスが封入される第2のガス区画が内部に設けられ、第2のガス区画に母線を収容する。エンドカバー部は、第2の圧力容器部よりも母線の終端側に位置していると共に、絶縁ガスが封入される終端ガス区画が内部に設けられ、終端ガス区画に母線の終端を収容する。第2のガス区画は、母線に設けられた断路器と、母線において断路器よりも母線の終端側に設けられた接地開閉器とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通電される母線と、
絶縁ガスが封入される第1のガス区画が内部に設けられ、前記第1のガス区画に前記母線を収容する第1の圧力容器部と、
前記第1の圧力容器部よりも前記母線の終端側に位置していると共に、絶縁ガスが封入される第2のガス区画が内部に設けられ、前記第2のガス区画に前記母線を収容する第2の圧力容器部と、
前記第2の圧力容器部よりも前記母線の終端側に位置していると共に、絶縁ガスが封入される終端ガス区画が内部に設けられ、前記終端ガス区画に前記母線の終端を収容するエンドカバー部と
を有するガス絶縁開閉装置であって、
前記第2のガス区画は、
前記母線に設けられた断路器と、
前記母線において前記断路器よりも前記母線の終端側に設けられた接地開閉器と
を含む、
ガス絶縁開閉装置。
【請求項2】
前記第1のガス区画に連通する第1のガス配管部と、
前記第2のガス区画に連通する第2のガス配管部と、
前記終端ガス区画に連通する終端ガス配管部と、
前記第1のガス配管部、前記第2のガス配管部、および、前記終端ガス配管部のそれぞれに連通する共通配管部と
を有し、
前記第1のガス配管部には、第1のガスバルブが設置され、
前記第2のガス配管部には、第2のガスバルブが設置され、
前記終端ガス配管部には、終端ガスバルブが設置されている、
請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のガス絶縁開閉装置に、増設用ガス絶縁開閉装置を接続する、ガス絶縁開閉装置の増設方法であって、
前記絶縁ガスの処理を実行する絶縁ガス処理ステップと、
前記絶縁ガス処理ステップの実行後に、前記増設用ガス絶縁開閉装置の接続を実行する接続ステップと
を有し、
前記絶縁ガス処理ステップでは、前記断路器が開いた状態であると共に前記接地開閉器が閉じた状態で、前記終端ガス区画における絶縁ガスを除いて空気に置換すると共に、前記第2のガス区画における絶縁ガスの圧力が前記第1のガス区画における絶縁ガスの圧力よりも低くなるように、前記絶縁ガスの処理を実行する、
ガス絶縁開閉装置の増設方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ガス絶縁開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガス絶縁開閉装置(GIS;Gas Insulated Switchgear)は、変電所や発電所に設置されている。ガス絶縁開閉装置は、SFなどの絶縁ガスが封入される圧力容器の内部において、通電用の母線、遮断器(CB;Circuit Breaker)、断路器(DS;Disconnector)などを収容している。
【0003】
ガス絶縁開閉装置は、例えば、電力需要の増大に対応するために、増設が行われる場合がある。増設を実行する際には、既設のガス絶縁開閉装置について停電させた状態で、既設のガス絶縁開閉装置と増設用のガス絶縁開閉装置との間を接続する接続工事を実施する。
【0004】
接続工事を実行する際には、既設のガス絶縁開閉装置について絶縁ガスを処理するガス処理を行う。ガス処理では、既設のガス絶縁開閉装置において母線の終端を収容するエンドカバーの内部に設けられたガス区画から絶縁ガスを回収し、エンドカバーのガス区画を大気に置換する。また、既設のガス絶縁開閉装置の圧力容器において、エンドカバーに隣接する他のガス区画においても、工事の安全確保のために、絶縁ガスを排出し、定格圧力よりも低い圧力(0.05MPa程度)になるように減圧を行う。
【0005】
そして、既設のガス絶縁開閉装置からエンドカバーを取り外し、既設のガス絶縁開閉装置と増設用のガス絶縁開閉装置との間を接続する。接続工事が完了した後には、全てのガス区画が定格圧力になるように絶縁ガスを封入する。その後、既設のガス絶縁開閉装置について停電状態を解除して通電状態にすると共に、増設用のガス絶縁開閉装置についても通電状態にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第5509036号
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】電気協同研究 第39巻 第6号 ガス絶縁開閉装置の標準化
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のように、増設を行う際には、停電が必要になる。しかしながら、既設のガス絶縁開閉装置の停電には、系統を運用する上で制約があるため、多大な調整が必要になる。また、電力を安定的に供給する観点から、停電を行う機器が少なく、かつ、停電期間が短い方が好ましい。
【0009】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、増設を行う際に多大な調整が不要であって、電力の安定的な供給を容易に実現可能なガス絶縁開閉装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態のガス絶縁開閉装置は、母線と第1の圧力容器部と第2の圧力容器部とエンドカバー部とを有する。母線は、通電される。第1の圧力容器部は、絶縁ガスが封入される第1のガス区画が内部に設けられ、第1のガス区画に母線を収容する。第2の圧力容器部は、第1の圧力容器部よりも母線の終端側に位置していると共に、絶縁ガスが封入される第2のガス区画が内部に設けられ、第2のガス区画に母線を収容する。エンドカバー部は、第2の圧力容器部よりも母線の終端側に位置していると共に、絶縁ガスが封入される終端ガス区画が内部に設けられ、終端ガス区画に母線の終端を収容する。第2のガス区画は、母線に設けられた断路器と、母線において断路器よりも母線の終端側に設けられた接地開閉器とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、第1実施形態に係るガス絶縁開閉装置1の要部を模式的に示す図である。
図2図2は、第1実施形態において、既設のガス絶縁開閉装置1に増設用のガス絶縁開閉装置を接続する増設方法を示すフロー図である。
図3図3は、第1実施形態に係る既設のガス絶縁開閉装置1について増設を行う際に、絶縁ガス処理(ST10)を行うときの様子を模式的に示す図である。
図4図4は、第1実施形態に係る既設のガス絶縁開閉装置1に増設用のガス絶縁開閉装置100を接続したときの様子を模式的に示す図である。
図5図5は、第1実施形態の変形例に係るガス絶縁開閉装置1の要部を模式的に示す図である。
図6図6は、第2実施形態に係るガス絶縁開閉装置1bの要部を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
[A]構成
図1は、第1実施形態に係るガス絶縁開閉装置1の要部を模式的に示す図である。図1では、増設用のガス絶縁開閉装置が接続される既設のガス絶縁開閉装置1の部分について図示している。
【0013】
本実施形態において、増設前の既設のガス絶縁開閉装置1は、同軸円筒構造であって、図1に示すように、母線10と圧力容器20とエンドカバー部30と断路器40と接地開閉器50とを備える。以下より、ガス絶縁開閉装置1を構成する各部の詳細について順次説明する。
【0014】
[A-1]母線10
母線10は、金属などの導電材料で形成されており、高電圧を印加し電流を通電するために設けられている。母線10の終端には、電界を緩和するためのシールド31が設置されている。
【0015】
[A-2]圧力容器20
圧力容器20は、金属材料で形成された密閉容器であって、母線10を収容すると共に、六フッ化硫黄(SF)などの絶縁ガスが内部に封入される。圧力容器20は、例えば、円筒形状であって、母線10が圧力容器20と同軸に収容されている。また、圧力容器20は、グランドに電気的に接続されている。
【0016】
ここでは、圧力容器20は、絶縁材料で形成された複数の絶縁スペーサ201によって複数の圧力容器部21,22に区画されている。複数の圧力容器部21,22は、例えば、円筒形状の管状体であって、互いが中心軸に沿った軸方向に並んでいる。複数の圧力容器部21,22端部には、フランジが形成されており、各フランジが絶縁スペーサ201を挟んで対面し、ボルトなどの締結部材(図示省略)によって互いが締結されている。そして、複数の絶縁スペーサ201が母線10を支持している。
【0017】
圧力容器20のうち、圧力容器部21(第1の圧力容器部)は、絶縁ガスが封入されるガス区画SC21(第1のガス区画)が内部に設けられ、そのガス区画SC21に母線10を収容している。圧力容器部21には、ガス区画SC21に連通するガス配管部P21(第1のガス配管部)が連結されている。ガス配管部P21には、ガスバルブV21(第1のガスバルブ)が設置されている。
【0018】
圧力容器20のうち、圧力容器部22(圧力容器部)は、圧力容器部21よりも母線10の終端側に位置している。圧力容器部22は、圧力容器部21と同様に、絶縁ガスが封入されるガス区画SC22(第2のガス区画)が内部に設けられ、そのガス区画SC22に母線10を収容している。圧力容器部22には、ガス区画SC22に連通するガス配管部P22(第2のガス配管部)が連結されている。ガス配管部P22には、ガスバルブV22(第2のガスバルブ)が設置されている。
【0019】
[A-3]エンドカバー部30
エンドカバー部30は、圧力容器20を構成する圧力容器部22よりも母線10の終端側に位置している。エンドカバー部30は、絶縁ガスが封入される終端ガス区画SC30が内部に設けられ、その終端ガス区画SC30に母線10の終端を収容している。エンドカバー部30には、終端ガス区画SC30に連通する終端ガス配管部P30が連結されている。終端ガス配管部P30には、終端ガスバルブV30が設置されている。
【0020】
[A-4]断路器40
断路器40は、圧力容器部22のガス区画SC22において、母線10に設けられている。断路器40は、無電流の場合に母線10の電路を開閉するように構成されている。断路器40は、誤操作を防止するために、操作機構等にインターロック機構が設けられていることが好ましい。
【0021】
[A-5]接地開閉器50
接地開閉器50は、圧力容器部22のガス区画SC22において、母線10に設けられている。ここでは、接地開閉器50は、母線10において断路器40よりも母線10の終端側に設けられている。接地開閉器50は、一端が母線10に電気的に接続され、他端がグランドに電気的に接続されている。接地開閉器50は、断路器40と同様に、誤操作を防止するために、操作機構等にインターロック機構が設けられていることが好ましい。
【0022】
[B]増設方法
以下より、既設のガス絶縁開閉装置1に増設用のガス絶縁開閉装置を接続する増設方法について説明する。本実施形態では、既設のガス絶縁開閉装置1を停電させずに通電した状態で、増設用のガス絶縁開閉装置を既設のガス絶縁開閉装置1に接続する。
【0023】
図2は、第1実施形態において、既設のガス絶縁開閉装置1に増設用のガス絶縁開閉装置を接続する増設方法を示すフロー図である。
【0024】
[B-1]絶縁ガス処理ステップ(ST10)
増設を行う際には、図2に示すように、まず、絶縁ガス処理を実行する(ST10)。
【0025】
図3は、第1実施形態に係る既設のガス絶縁開閉装置1について増設を行う際に、絶縁ガス処理(ST10)を行うときの様子を模式的に示す図である。
【0026】
図3に示すように、絶縁ガス処理は、既設のガス絶縁開閉装置1において、断路器40が開いた状態(開路状態)であると共に接地開閉器50が閉じた状態(投入状態)で実行される。つまり、絶縁ガス処理は、母線10のうち断路器40と終端との間が接地電位である状態で実行される。
【0027】
絶縁ガス処理では、終端ガスバルブV30を開けることによって、終端ガス区画SC30から絶縁ガスを回収し、終端ガス区画SC30の内部を空気に置換する。
【0028】
また、絶縁ガス処理では、ガスバルブV22を開けることによって、ガス区画SC22から絶縁ガスを回収する。ここでは、ガス区画SC22における絶縁ガスの圧力が、終端ガス区画SC30よりも絶縁ガスの圧力より高く、かつ、ガス区画SC21における絶縁ガスの圧力(定格圧力)よりも低くなるように、絶縁ガスの処理を実行する。具体的には、ガス区画SC22では、工事の安全確保のために、0.05MPa程度の圧力になるように、減圧を行う。
【0029】
ガス区画SC21では、母線10が充電状態であるため、ガスバルブV21を開けずに、絶縁ガスの圧力を定格圧力のまま保持する。
【0030】
[B-2]接続ステップ(ST20)
つぎに、図2に示すように、接続を行う(ST20)。
【0031】
図4は、第1実施形態に係る既設のガス絶縁開閉装置1に増設用のガス絶縁開閉装置100を接続したときの様子を模式的に示す図である。
【0032】
図4に示すように、増設用のガス絶縁開閉装置100は、母線110と圧力容器120とを有する。圧力容器120は、絶縁ガスが封入されるガス区画SC120が内部に設けられ、そのガス区画SC120に母線110を収容している。圧力容器120には、ガス区画SC120に連通するガス配管部P120が連結されている。ガス配管部P120には、ガスバルブV120が設置されている。
【0033】
既設のガス絶縁開閉装置1に増設用のガス絶縁開閉装置100を接続するときには、図4に示すように、既設のガス絶縁開閉装置1を構成するエンドカバー部30(図3参照)を取り外す。そして、既設のガス絶縁開閉装置1を構成する母線10の終端からシールド31(図3参照)を取り外す。
【0034】
その後、既設のガス絶縁開閉装置1を構成する圧力容器部22に増設用のガス絶縁開閉装置100を構成する圧力容器120を取り付ける。これと共に、既設のガス絶縁開閉装置1を構成する母線10に増設用のガス絶縁開閉装置100を構成する母線110を取り付け、両者の間を電気的に接続する。
【0035】
[B-3]絶縁ガス処理ステップ(ST30)
つぎに、図2に示すように、絶縁ガス処理を実行する(ST30)。
【0036】
ここでは、既設のガス絶縁開閉装置1を構成する圧力容器部22のガス区画SC22、および、増設用のガス絶縁開閉装置100を構成する圧力容器120のガス区画SC120において、絶縁ガスの圧力が定格圧力になるように、絶縁ガスを封入する。具体的には、ガスバルブV22を開けることによって、外部からガス区画SC22に絶縁ガスを充填する。また、ガスバルブV120を開けることによって、外部からガス区画SC120に絶縁ガスを充填する。
【0037】
[C]まとめ
以上のように、本実施形態のガス絶縁開閉装置1において、終端ガス区画SC30に隣接するガス区画SC22には、母線10に設けられた断路器40と、母線10において断路器40よりも母線10の終端側に設けられた接地開閉器50とが設けられている。このため、本実施形態では、上述したように、既設のガス絶縁開閉装置1を構成する圧力容器部21の母線10が充電状態であっても、母線10のうち断路器40と終端との間を接地電位にすることができる。これにより、本実施形態では、既設のガス絶縁開閉装置1が設けられた構成する変電所全体を停電させずに、増設用のガス絶縁開閉装置100を既設のガス絶縁開閉装置1に接続することができる。したがって、本実施形態のガス絶縁開閉装置1は、増設を行う際に多大な調整が不要であって、電力の安定的な供給を容易に実現可能である。
【0038】
なお、既設のガス絶縁開閉装置1の母線10と増設用のガス絶縁開閉装置100の母線110との間を通電する際には、既設のガス絶縁開閉装置1を停電させた状態で断路器40を閉じる共に接地開閉器50を開ける。
【0039】
[D]変形例
上記の実施形態では、既設のガス絶縁開閉装置1が単相である場合について説明したが、これに限らない。
【0040】
図5は、第1実施形態の変形例に係るガス絶縁開閉装置1の要部を模式的に示す図である。
【0041】
図5に示すように、ガス絶縁開閉装置1は、例えば、三相一括型であってもよい。ガス絶縁開閉装置1は、単母線方式および複母線方式のいずれでもよい。
【0042】
断路器40は、ガス区画SC22が減圧された状態で、十分な絶縁性能を有する。例えば、断路器40は、ガス絶縁開閉装置1の最高使用電圧の2倍の電圧に対して絶縁性能を有することが好ましい。
【0043】
<第2実施形態>
[A]構成
図6は、第2実施形態に係るガス絶縁開閉装置1bの要部を模式的に示す図である。
【0044】
本実施形態のガス絶縁開閉装置1bは、図6に示すように、共通配管部P40を有する。本実施形態は、この点、および、関連する点を除き、第1実施形態の場合と同様である。このため、本実施形態において、この実施形態と重複する個所については、適宜、記載を省略する。
【0045】
共通配管部P40は、ガス配管部P21、ガス配管部P22、および、終端ガス配管部P30のそれぞれに連通するように設けられている。具体的には、共通配管部P40は、連結部J21(第1連結部)においてガス配管部P21が連結され、連結部J22(第2連結部)においてガス配管部P22が連結され、連結部J30(第3連結部)において終端ガス配管部P30が連結されている。
【0046】
[B]まとめ
以上のように、本実施形態のガス絶縁開閉装置1bは、共通配管部P40が設けられている。このため、本実施形態では、各ガス区画SC21,SC22,SC30に封入された絶縁ガスを、共通配管部P40の端部において回収することができる。その結果、本実施形態では、絶縁ガスの回収作業を効率的に実行可能である。
【0047】
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0048】
1:ガス絶縁開閉装置(既設ガス絶縁開閉装置)、1b:ガス絶縁開閉装置(既設ガス絶縁開閉装置)、10:母線、20:圧力容器、21:圧力容器部(第1の圧力容器部)、22:圧力容器部(第2の圧力容器部)、30:エンドカバー部、31:シールド、40:断路器、50:接地開閉器、100:増設用ガス絶縁開閉装置、110:母線、120:圧力容器、201:絶縁スペーサ、J21:連結部(第1連結部)、J22:連結部(第2連結部)、J30:連結部(第3連結部)、P120:ガス配管部、P21:ガス配管部(第1のガス配管部)、P22:ガス配管部(第2のガス配管部)、P30:終端ガス配管部、P40:共通配管部、SC120:ガス区画、SC21:ガス区画(第1のガス区画)、SC22:ガス区画(第2のガス区画)、SC30:終端ガス区画、V120:ガスバルブ、V21:ガスバルブ(第1のガスバルブ)、V22:ガスバルブ(第2のガスバルブ)、V30:終端ガスバルブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6