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特開2023-108826放流警報システム、放流警報装置、および放流警報システムの制御監視装置
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  • 特開-放流警報システム、放流警報装置、および放流警報システムの制御監視装置 図1
  • 特開-放流警報システム、放流警報装置、および放流警報システムの制御監視装置 図2
  • 特開-放流警報システム、放流警報装置、および放流警報システムの制御監視装置 図3
  • 特開-放流警報システム、放流警報装置、および放流警報システムの制御監視装置 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023108826
(43)【公開日】2023-08-07
(54)【発明の名称】放流警報システム、放流警報装置、および放流警報システムの制御監視装置
(51)【国際特許分類】
   G08B 23/00 20060101AFI20230731BHJP
   G08B 21/00 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
G08B23/00 520D
G08B21/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022010077
(22)【出願日】2022-01-26
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】道山 智世
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
【Fターム(参考)】
5C086AA15
5C086DA20
5C086FA04
5C087AA46
5C087BB18
5C087BB74
5C087EE14
5C087EE18
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG66
(57)【要約】      (修正有)
【課題】サイレンの吹鳴音圧を制御し、可用性を高める放流警報システム、その制御監視装置及び放流警報装置を提供する。
【解決手段】制御監視装置10と警報装置20とが無線回線を介して接続し、警報装置が制御監視装置からの制御信号に基づく動作を行う放流警報システムにおいて、警報装置は、吹鳴音圧を複数に切替え可能なインバータサイレン32、モード設定部及びインバータサイレン音圧切替部を備える。モード設定部は、インバータサイレンの動作モードを、吹鳴音圧が異なる第1モード又は第2モードに切替設定する。インバータサイレン音圧切替部は、与えられる制御信号及び動作モードに応じた音圧でインバータサイレンを吹鳴させる。制御監視装置は、切替制御部と、吹鳴制御部とを備える。切替制御部は、インバータサイレンの動作モードを第1モード又は第2モードの何れかに設定する。吹鳴制御部は、インバータサイレンを吹鳴させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御監視装置と警報装置とが無線回線を介して接続され、前記警報装置が前記制御監視装置からの制御信号に基づく動作を行う放流警報システムにおいて、
前記警報装置は、
吹鳴音圧を複数に切替え可能なインバータサイレンと、
前記インバータサイレンの動作モードを、吹鳴音圧が異なる第1モードまたは第2モードに切替設定するモード設定部と、
与えられる制御信号および前記動作モードに応じた音圧で前記インバータサイレンを吹鳴させるインバータサイレン音圧切替部とを備え、
前記制御監視装置は、
前記モード設定部に切替制御信号を与えて、前記インバータサイレンの動作モードを前記第1モードまたは前記第2モードのいずれかに設定させる切替制御部と、
前記インバータサイレン音圧切替部にサイレン制御信号を与えて前記インバータサイレンを吹鳴させる吹鳴制御部とを備える、
放流警報システム。
【請求項2】
前記インバータサイレン音圧切替部は、前記インバータサイレンの動作モードの切替設定状態を示す切替状態信号を前記制御監視装置に送信する、
請求項1に記載の放流警報システム。
【請求項3】
前記モード設定部は、時間帯に対応付けて前記動作モードを切替設定する、
請求項1または2に記載の放流警報システム。
【請求項4】
前記モード設定部の前記第2モードは、前記第1モードの吹鳴音圧よりも低い吹鳴音圧の動作モードであって、
昼間における動作モードは前記第1モードで吹鳴し、夜間における動作モードは前記第2モードで吹鳴する、
請求項3に記載の放流警報システム。
【請求項5】
無線回線を介して制御監視装置に接続され、前記制御監視装置からの制御信号に基づく動作を行う警報装置において、
吹鳴音圧を複数に切替え可能なインバータサイレンと、
前記インバータサイレンの動作モードを吹鳴音圧が異なる第1モードまたは第2モードに切替設定するモード設定部と、
与えられる制御信号および前記動作モードに応じた音圧で前記インバータサイレンを吹鳴させるインバータサイレン音圧切替部とを具備する、放流警報装置。
【請求項6】
吹鳴音圧を複数に切替え可能なインバータサイレンを具備する放流警報装置に、無線回線を介して接続される放流警報システムの制御監視装置であって、
前記インバータサイレンの動作モードを吹鳴音圧が異なる第1モードまたは第2モードのいずれかに設定させる切替制御部と、
前記インバータサイレンにサイレン制御信号を与えて前記インバータサイレンを吹鳴させる吹鳴制御部と
を備える放流警報システムの制御監視装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放流警報システム、放流警報装置、および放流警報システムの制御監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
放流警報システムは、河川法に基づき、ダムの放流による河川水位上昇の危険を的確に河川下流域住民に伝えるために、サイレン・回転灯・スピーカー等を通じて警報するシステムである。放流警報システムは、国電通仕第27号(非特許文献1)に記載されているように、ダム管理所等の監視局と、ダム下流域に設置される複数の警報局とを備える。警報局の主要構成機器は、サイレン装置である。サイレン装置は、鳴動音を発生させるサイレンと、サイレンを制御するサイレン制御盤とで構成される。
【0003】
サイレンには、モータサイレン、および、インバータサイレンの2種類が用いられている。インバータサイレンは、インバータの多段変速機能を使用した無音状態に近い吹鳴動作点検が行えるという特徴を持っており、モータサイレンと比較して小型・軽量である。更に、インバータサイレンは、経済性、施工性、保守性にも優れている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-191508号公報
【特許文献2】特開2000-206975号公報
【特許文献3】特開平4-153798号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】”国電通仕第27号 放流警報装置標準仕様書(平成30年9月)”,[online],[令和3年12月9日アクセス],インターネット,<URL:https://www.mlit.go.jp/tec/it/denki/kikisiyou/kokudenntsushi27.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ダム放流警報システムの警報装置では、非特許文献1の規定に従い、一日に1回、点検のためサイレンを無音のまま行う無音試験が実施される。しかし非特許文献1では、ダム放流警報システムの警報局の警報装置に、1回路分のサイレン制御出力回路を備えることしか想定されていない。また、サイレン吹鳴音圧の切り替えも想定されていないため、折角のインバータサイレンの機能を有効に活用するには工夫の余地がある。
【0007】
そこで、目的は、サイレンの吹鳴音圧を制御できるようにして可用性を高めた放流警報システム、放流警報装置、および放流警報システムの制御監視装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、放流警報システムは、制御監視装置と警報装置とが無線回線を介して接続され、警報装置が制御監視装置からの制御信号に基づく動作を行う放流警報システムである。警報装置は、吹鳴音圧を複数に切替え可能なインバータサイレンと、モード設定部およびインバータサイレン音圧切替部を備える。モード設定部は、インバータサイレンの動作モードを、吹鳴音圧が異なる第1モードまたは第2モードに切替設定する。インバータサイレン音圧切替部は、与えられる制御信号および動作モードに応じた音圧でインバータサイレンを吹鳴させる。制御監視装置は、切替制御部と、吹鳴制御部とを備える。切替制御部は、モード設定部に切替制御信号を与えて、インバータサイレンの動作モードを第1モードまたは第2モードのいずれかに設定させる。吹鳴制御部は、インバータサイレン音圧切替部にサイレン制御信号を与えてインバータサイレンを吹鳴させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】放流警報システムの一例を示す図。
図2図1に示される警報装置20の一例を示す機能ブロック図。
図3】複数の警報局に対する各制御モードにおいて、操作可能な制御項目を一覧で示す図。
図4】インバータサイレン32の吹鳴音圧切替に係わる制御シーケンスの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、実施形態に係わる放流警報システムの一例を示す図である。
放流警報システムは、制御監視局100と、サイレン警報局200とから構成され、互いに無線回線の伝送路で通信可能となっている。放流警報システムでは、テレメータシステムと同様に、70MHz帯/400MHz帯/450MHz帯の無線回線が用いられる。制御監視局100とサイレン警報局200との間での各種の信号は、無線回線上で、既定の基本伝送フォーマットに従って授受される。
【0011】
制御監視局100は、ダム管理所等に設けられる装置であり、サイレン警報局200を呼出制御することにより、サイレン吹鳴、擬似音吹鳴及び音声放送等の警報動作を行わせる装置である。
制御監視局100は、無線装置11を備える制御監視装置10、電源装置12、操作卓13およびプリンタ14を備える。無線装置11は、空中線15から電波を放射して、無線回線300を介してサイレン警報局200と通信する。
また、制御監視局100から呼出制御を受けたサイレン警報局200は、警報動作を行うとともに、動作状況を制御監視局100へ返送する。制御監視局100はこの返送信号を受け、警報装置20の動作状況の印字、表示を行う。
【0012】
サイレン警報局200は、下流の河川の周辺に設けられ、周辺住民や河川を訪れている人に対して、音声による放送やサイレンを吹鳴することで、河川からの避難を促すための装置である。
サイレン警報局200は、無線装置25を備える警報装置20、電源装置26、集音マイク27、スピーカ28、インバータサイレン制御部23、インバータサイレン32、回転灯制御盤29、および回転灯33を備える。
無線装置25は、空中線34から電波を放射して、無線回線300を介して制御監視局100と通信する。
インバータサイレン32は、インバータの多段変速機能を使用して、先述の無音状態に近い低速回転動作を行う点検制御入力回路を有する。また、インバータサイレン32は、昼間と夜間での吹鳴音圧の使い分けを想定した、任意の音圧レベル設定が可能である2種類の吹鳴制御入力回路を有する。
【0013】
図2は、図1に示される警報装置20の一例を示す機能ブロック図である。
図2に示される警報装置20は、標準仕様書(非特許文献1)に規定される警報装置の標準構成(実線ブロック)として、警報制御部22を備える。また、付加構成(点線ブロック)として、インバータサイレン制御部23と、拡張監視情報入力部24とを備える。
【0014】
警報装置20は、警報装置20全体の制御を行う基本制御部41と、制御監視局100との通信を行うための無線装置25、変復調部42、伝送制御部43と、周囲に警報を報知するための警報制御部22、チャイム音出力部44、インピーダンス判定部45、監視情報入力部46、音声増幅器47(音声増幅器1,2,3)、スピーカ28(スピーカ1,2,3)、および集音マイク27(集音マイク1,2,3,4)と、警報発報にサイレンが吹鳴していることを確認するための集音返送部48、集音レベル判定部49と、警報動作の点検のための試験部50と、電源装置26から電源の供給を受けて装置内に電源を供給する電源部261とを備える。
【0015】
また、警報装置20は、付加構成として、分岐入出力部51、回線切替部52、音声発生部53(音声発生部1,2,3)、中継制御部54、拡張警報制御部221、拡張監視情報入力部24、外部出力部1(回転灯用)55、外部出力部2(表示板用)56、外部出力部3(河川情報表示装置用)57、集音マイク2~4、スピーカ2,3、回転灯制御盤29、回転灯33、表示板制御盤58、表示板59、河川情報制御盤60、河川情報表示装置61、および、局舎扉開(ドアスイッチ)62を備える。
【0016】
インバータサイレン制御部23は、サイレンとしてインバータサイレンを採用する場合に、サイレン警報局200における警報装置20の機器構成に付加機能として実装される制御部である。インバータサイレン制御部23は、点検制御時の低速回転動作の制御機能を有する。また、インバータサイレン制御部23は、インバータサイレン制御盤31により判定されるインバータ故障時の状態監視機能を有する。
【0017】
さらに、警報装置20は、特別付加機能(二重線ブロック)として、インバータサイレン音圧切替部21を備える。インバータサイレン音圧切替部21は、インバータサイレン装置30を制御して、設定された動作モードにおける音圧でインバータサイレン32を吹鳴させる。
【0018】
インバータサイレン音圧切替部21は、警報制御部22からのサイレン制御信号を入力し、インバータサイレン装置30向けに吹鳴音圧切替状態に応じたサイレン制御出力を行う。サイレン制御出力は、インバータサイレン制御盤31に与えられ、インバータサイレン制御盤31は、サイレン制御出力に応じた音圧でインバータサイレン32を吹鳴させる。
【0019】
また、インバータサイレン音圧切替部21は、警報制御部22からの音圧切替制御信号を入力し、インバータサイレン装置30向けの制御出力回路の切替を行う。さらに、インバータサイレン音圧切替部21は、拡張監視情報入力部24向けに切替状態信号を出力する。なお、インバータサイレン音圧切替部21は、警報装置20筐体内に実装可能なラックマウント構造、または壁掛け型、個別筐体収容構造のいずれかであってよい。
【0020】
図3は、複数の警報局に対する各制御モードにおいて、操作可能な制御項目を一覧で示す図である。非特許文献1には、全局順次制御、ブロック順次制御、全局タイマー順次制御、ブロックタイマー順次制御、全局一斉制御、および、ブロック一斉制御の6つの制御モードが記載されている。また、15個の制御項目が設けられている。すなわち、サイレン1~3、擬似音1~3、放送起動(マイク)、放送停止、親局音声発生1~7、点検、回転灯ON、回転灯OFF、表示板ON、表示板OFF、河川情報表示1~9,OFF、子局音声発生1~3、監視、強制停止、および、組合せ制御1~8である。
【0021】
実施形態では、サイレン制御における音圧を切替えるためのトリガとして、「表示板ON」と「表示板OFF」、または「河川情報表示1~9」と「河川情報表示OFF」のいずれかの組合せの制御項目を使用することとする。図3から分かるように、これらの制御項目は未使用であるため、サイレン制御信号、切替制御信号、状態返送信号として利用することができる。このように実施形態では、空いている制御項目を利用して、昼間/夜間モードの切り替えを行う。
実施形態では、昼間における動作モードである第1モードと、夜間における動作モードである第2モードとを想定する。もちろん、これ以上の複数段階にわたる動作モードを設定することも可能である。
【0022】
第2モードは夜間向けのため、昼間向けの第1モードよりも低い吹鳴音圧となる。図2の構成により、2種類の音圧の異なるサイレン吹鳴出力用に、サイレン制御出力のための回路が2系統、備わることになる。
【0023】
以下、本実施形態の動作について、説明する。
図4は、インバータサイレン32の吹鳴音圧切替に係わる制御シーケンスの一例を示す図である。図4を参照して、昼間または夜間でサイレン吹鳴音圧を切り替える場合について説明する。
【0024】
<昼間モードでのサイレン吹鳴制御について>
警報装置20のインバータサイレン音圧切替部21は、その制御機能として、モード設定部S211を備える。モード設定部S211は、昼間モード/夜間モードのいずれかに、インバータサイレンの吹鳴モードを設定する。
【0025】
モード設定部S211の切替状態が通常時の昼間モードである状態で、制御監視装置10が警報装置20にサイレン制御信号S101を送出する。これを受けた警報装置20は、モード設定部S211の切替状態(昼間モード)に従い、インバータサイレン装置30に昼間モード側のサイレン制御信号S201aを送出する。これを受けたインバータサイレン装置30は、S301aにおける昼間モード設定音圧でのサイレン吹鳴動作を行う。
【0026】
<夜間モードでのサイレン吹鳴制御について>
モード設定部S211の切替状態が通常時の昼間モードである状態で、制御監視装置10が警報装置20に“夜間モードON“切替制御信号S102aを送出する。これを受けた警報装置20は、モード設定部S211の切替状態を昼間モードから夜間モードに切替えるとともに、制御監視装置10に切替状態(夜間モードON)信号S103を返送する。
【0027】
続いて、制御監視装置10が警報装置20にサイレン制御信号S101を送出する。これを受けた警報装置20は、モード設定部S211の切替状態(夜間モード)に従い、インバータサイレン装置30に夜間モード側のサイレン制御信号S201bを送出する。これを受けたインバータサイレン装置30は、S301bにおける夜間モード設定音圧でのサイレン吹鳴動作を行う。
【0028】
なお、警報装置20のモード設定部S211の切替状態が夜間モードの状態で、制御監視装置10が警報装置20に“夜間モードOFF“切替制御信号S102bを送出したとする。この場合、これを受けた警報装置20は、モード設定部S211の切替状態を夜間モードから昼間モードに切替えるとともに、制御監視装置10に切替状態(夜間モードOFF)信号S103を返送する。すなわちインバータサイレン音圧切替部21は、インバータサイレン32の動作モードの切替設定状態を示す切替状態信号を制御監視装置10に送信する。
【0029】
上記構成によれば、警報装置20は、2種類の音圧の異なるサイレン吹鳴出力用(例:昼間用、夜間用)として、サイレン吹鳴制御用の出力回路を2系統にわたって備えることとなる。
また、警報装置20に、サイレン制御における吹鳴音圧を2種類のいずれかに切替えるための制御項目及び切替回路を設けることができる。
さらに、サイレン制御における吹鳴音圧の切替状態を監視する機能を、制御監視装置10に備えることができる。
【0030】
以上述べたように、実施形態によれば、インバータサイレンが有する2種類の音圧の異なる吹鳴制御機能を活用したサイレン制御が可能になる。従って、ダム放流警報システムを運用・管理する河川管理者にとっては、警報局周辺の住民に対する騒音の配慮から夜間時は夜間の暗騒音を考慮した昼間より低い必要音圧でのサイレン吹鳴が可能になる。さらに、ダムの緊急放流時に緊急性と切迫感を伝えるため通常放流時より高い音圧でのサイレン吹鳴が行えるといった利点がある。
【0031】
これらのことから、実施形態によれば、サイレンの吹鳴音圧を制御できるようになり、これにより、可用性を高めた放流警報システム、放流警報装置、および放流警報システムの制御監視装置を提供することが可能になる。
【0032】
実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0033】
10…制御監視装置、11…無線装置、12…電源装置、13…操作卓、14…プリンタ、15…空中線、20…警報装置、21…インバータサイレン音圧切替部、22…警報制御部、23…インバータサイレン制御部、24…拡張監視情報入力部、25…無線装置、26…電源装置、27…集音マイク、28…スピーカ、29…回転灯制御盤、30…インバータサイレン装置、31…インバータサイレン制御盤、32…インバータサイレン、33…回転灯、34…空中線、41…基本制御部、42…変復調部、43…伝送制御部、44…チャイム音出力部、45…インピーダンス判定部、46…監視情報入力部、47…音声増幅器、48…集音返送部、49…集音レベル判定部、50…試験部、51…分岐入出力部、52…回線切替部、53…音声発生部、54…中継制御部、58…表示板制御盤、59…表示板、60…河川情報制御盤、61…河川情報表示装置、62…局舎扉開、100…制御監視局、155…外部出力部、200…サイレン警報局、221…拡張警報制御部、256…外部出力部、261…電源部、300…無線回線、357…外部出力部、S101…サイレン制御信号、S102a…切替制御信号、S102b…切替制御信号、S103…切替状態信号、S201a…サイレン制御信号、S201b…サイレン制御信号、S211…モード設定部。
図1
図2
図3
図4