(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023109988
(43)【公開日】2023-08-08
(54)【発明の名称】サービス管理およびオーケストレーションにおける通信方法、および、システム
(51)【国際特許分類】
H04W 28/086 20230101AFI20230801BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20230801BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20230801BHJP
H04L 43/20 20220101ALI20230801BHJP
【FI】
H04W28/086
H04W92/24
H04W76/10
H04L43/20
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2023088942
(22)【出願日】2023-05-30
(31)【優先権主張番号】202211241527.4
(32)【優先日】2022-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】503419697
【氏名又は名称】光寶科技股フン有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】蘇 致▲ウェ▼
(72)【発明者】
【氏名】林 佩萱
(57)【要約】 (修正有)
【課題】サービス管理およびオーケストレーションにおける通信方法及びシステムを提供する。
【解決手段】方法は、非リアルタイム無線アクセスネットワーク(RAN)インテリジェントコントローラー(Non-RT RIC)フレームワークにより、エレメント管理システム(EMS)から送信された、Non-RT RICアプリケーション(rApp)を実行するのに必要な第二データを要求するための第一サブスクリプションメッセージを受信する工程と、Non-RT RICフレームワークにより、第一サブスクリプションメッセージにしたがって、第一コールバックメッセージを、rAppに送信して、EMSが第二データを要求することを通知する工程と、rAppにより、第一コールバックメッセージにしたがって、第二データを、EMSに送信する工程と、を有する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス管理およびオーケストレーションにおける通信方法であって、
非リアルタイム無線アクセスネットワーク(RAN)インテリジェントコントローラー(Non-RT RIC)フレームワークにより、エレメント管理システム(EMS)から送信された、Non-RT RICアプリケーション(rApp)を実行するのに必要な第二データを要求するための第一サブスクリプションメッセージを受信する工程と、
前記Non-RT RICフレームワークにより、前記第一サブスクリプションメッセージにしたがって、第一コールバックメッセージを、前記rAppに送信して、前記EMSが前記第二データを要求することを通知する工程と、
前記rAppにより、前記第一コールバックメッセージにしたがって、前記第二データを、前記EMSに送信する工程と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記rAppが、前記第一コールバックメッセージにしたがって、前記第二データを、前記EMSに送信する前に、さらに、
前記rAppにより、前記第二データを生成するのに必要な第一データを取得することを要求するための第二サブスクリプションメッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信する工程と、
前記Non-RT RICフレームワークにより、前記第二サブスクリプションメッセージにしたがって、第二コールバックメッセージを、前記EMSに送信する工程と、
前記EMSにより、前記第二コールバックメッセージにしたがって、前記第一データを、前記rAppに送信する工程と、
前記rAppにより、前記第一データにしたがって、前記第二データを取得する工程と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
さらに、前記EMSにより、前記第二データを読み取るとともに、応答し、且つ、ウェブサービスページ上で表示する工程を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記Non-RT RICフレームワークが、前記EMSから送信された前記第一サブスクリプションメッセージを受信する前に、さらに、
前記EMSにより、第一登録プロセスを、前記Non-RT RICフレームワークに実行する工程、および、
前記rAppにより、第二登録プロセスを、前記Non-RT RICフレームワークに実行する工程、
を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第一登録プロセスは、
前記EMSにより、第一登録要求メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記EMSの登録を要求する工程と、
前記EMSにより、第一サブスクリプション要求メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記EMSに必要なデータのサブスクリプションを要求する工程と、
前記EMSにより、第一情報タイプの登録メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記EMSにより提供される情報タイプの登録を要求する工程と、
前記EMSにより、第一情報提供者登録メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記EMSを情報提供者として登録することを要求する工程と、
を有することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第二登録プロセスは、
前記rAppにより、第二登録要求メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記rAppの登録を要求する工程と、
前記rAppにより、第二サブスクリプション要求メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記rAppに必要なデータのサブスクリプションを要求する工程と、
前記rAppにより、第二情報タイプの登録メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記rAppにより提供される情報タイプの登録を要求する工程と、
前記rAppにより、第二情報提供者登録メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記rAppを情報提供者として登録することを要求する工程と、
を有することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記EMSのIPアドレスは、前記第一サブスクリプションメッセージ、および、前記第一コールバックメッセージ中に含まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記rAppのIPアドレスは、前記第二サブスクリプションメッセージ、および、前記第二コールバックメッセージ中に含まれることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記Non-RT RICフレームワークは、サービス管理およびオーケストレーション(SMO)内部インターフェースにより、前記EMSと接続されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記Non-RT RICフレームワークは、R1インターフェースにより、前記rAppと接続されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
サービス管理およびオーケストレーションにおける通信システムであって、
エレメント管理システム(EMS)と、
非リアルタイム無線アクセスネットワーク(RAN)インテリジェントコントローラー(Non-RT RIC)アプリケーション(rApp)と、
前記EMS、および、前記rAppに結合されるNon-RT RICフレームワークと、を有し、
前記Non-RT RICフレームワークは、前記EMSから送信された第一サブスクリプションメッセージを受信し、前記第一サブスクリプションメッセージは、前記rAppを実行するのに必要な第二データを要求するために用いられ、
前記Non-RT RICフレームワークは、前記第一サブスクリプションメッセージにしたがって、第一コールバックメッセージを、前記rAppに送信して、前記EMSが前記第二データを要求することを通知し、
前記rAppは、前記第一コールバックメッセージにしたがって、前記第二データを、前記EMSに送信する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項12】
前記rAppが、前記第一コールバックメッセージにしたがって、前記第二データを、前記EMSに送信する前に、さらに、
前記rAppは、第二サブスクリプションメッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信し、前記第二サブスクリプションメッセージは、前記第二データを生成するのに必要な第一データの取得を要求するために用いられ、
前記Non-RT RICフレームワークは、前記第二サブスクリプションメッセージにしたがって、第二コールバックメッセージを、前記EMSに送信し、
前記EMSは、前記第二コールバックメッセージにしたがって、前記第一データを、前記rAppに送信し、
前記rAppは、前記第一データにしたがって、前記第二データを取得する、
ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
さらに、前記EMSが、前記第二データを読み取るとともに、応答し、且つ、ウェブサービスページ上で表示することを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記Non-RT RICフレームワークが、前記EMSから送信された前記第一サブスクリプションメッセージを受信する前に、さらに、
前記EMSが、第一登録プロセスを、前記Non-RT RICフレームワークに実行し、
前記rAppが、第二登録プロセスを、前記Non-RT RICフレームワークに実行する、
ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記第一登録プロセスは、
前記EMSが、第一登録要求メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記EMSの登録を要求する工程と、
前記EMSが、第一サブスクリプション要求メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記EMSに必要なデータのサブスクリプションを要求する工程と、
前記EMSが、第一情報タイプの登録メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記EMSにより提供される情報タイプの登録を要求する工程と、
前記EMSが、第一情報提供者登録メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記EMSを情報提供者として登録することを要求する工程と、
を有することを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第二登録プロセスは、
前記rAppが、第二登録要求メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記rAppの登録を要求する工程と、
前記rAppが、第二サブスクリプション要求メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記rAppに必要なデータのサブスクリプションを要求する工程と、
前記rAppが、第二情報タイプの登録メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記rAppにより提供される情報タイプの登録を要求する工程と、
前記rAppが、第二情報提供者登録メッセージを、前記Non-RT RICフレームワークに送信して、前記rAppを情報提供者として登録することを要求する工程と、
を有することを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記EMSのIPアドレスは、前記第一サブスクリプションメッセージ、および、前記第一コールバックメッセージ中に含まれることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記rAppのIPアドレスは、前記第二サブスクリプションメッセージ、および、前記第二コールバックメッセージ中に含まれることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記Non-RT RICフレームワークは、サービス管理およびオーケストレーション(SMO)内部インターフェースにより、前記EMSと接続されることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
前記Non-RT RICフレームワークは、R1インターフェースにより、前記rAppと接続されることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オープン無線アクセスネットワーク(Open Radio Access Network、O-RAN)技術に関するものであって、特に、サービス管理およびオーケストレーションにおける通信方法、および、システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
全ソフトウェアライゼーション(Softwarization of Everything)は、近年、ネットワーク、計算、通信領域において、受け入れられるようになった概念である。近年、ソフトウェア無線(software-defined radio)の理論から、次第に、モバイル通信ネットワーク中で実施されるようになっていて、ソフトウェアライゼーション(Softwarization)、仮想化(Virtualization)、および、ネットワーク機能の分解(disaggregation of networking functionalities)等のキー実現技術(key enabling technologies)に基づいたソフトウェア定義のセルラーネットワーク(software-defined cellular network)は、すでに、B5G/6Gをサポートし、高速ネットワーク最適化を実行することができる未来の主要技術としてみなされている。これまでの4Gネットワークは、ブラックボックス(blackbox)の形式で設計され、未来の高度に柔軟な配置条件に耐えることができない。多くのテレコム事業者は、次第に、彼らの注目を、オープン無線アクセスネットワーク(Open RAN)の研究と実現に向けている。オープンユーザーインターフェースにより、Open RANは、異なる通信接続業者のハードウェアとソフトウェアのネットワーク統合と部署に至るまで、多くの注目を集めている。O-RAN連合の成立は、単一の製造業者の研究開発が、多くの人材、および、費用を必要とする問題を解決し、疑いようもなく、Open RANの研究開発を大きく後押しする。O-RANソフトウェアコミュニティ(O-RAN SC)は、O-RAN機能定義に必要なオープンソースソフトウェアモジュールの開発の責任を負うとともに、ワイヤレスアクセスネットワークに関連する全ソフトウェア開発(各種オープンソフトウェアの技術文書、テストと整合を含む)、コードストレージ、ツールとデベロッパー整合テスト作業を管理して、ソフトウェアコードと、O-RAN連合のオープン構造および仕様とを一致させる。
【0003】
O-RANは、O-RAN連合により標準化されたOpen RANバージョンである。O-RANは、3GPP(登録商標) TS 38.401の基礎上に築かれ、新しい機能、および、オープン、相互運用可能なインターフェースを有する。RAN構造に対するこの新しいアプローチは、増加したサプライチェーン多様性と減少した部署コストに関連するいくつかの長所をもたらすと同時に、ネットワーク集積コストと複雑性を増加させる。
【0004】
図1は、O-RANシステム100の構造図である。
図1に示されるように、O-RANシステム100は、非リアルタイム無線アクセスネットワーク(RAN)インテリジェントコントローラー(Non-RT RIC)1112を有するサービス管理およびオーケストレーション(SMO)フレームワーク110、ニアリアルタイムRANインテリジェントコントローラー(Near-RT RIC)120、O-RAN中央装置コントロールプレーン(O-CU-CP)1302およびO-RAN中央装置ユーザープレーン(O-CU-UP)1304で構成されるO-RAN中央装置(O-CU)、O-RAN分散ユニット(O-DU)140、O-RAN無線装置(O-RU)150、O-RAN進化型ノードB(O-eNB)160、並びに、O-RANクラウド(O-Cloud)170という7つのメインパーツで構成される。
【0005】
上記のパーツは、O-RANにより定義される標準のインターフェースO1、O2、A1、E2、Open FH M-Plane、および、Open FH CUS-Planeにより、互いに接続される。O-CU-CP1302、O-CU-UP1304、および、O-DU 140は、3GPP TR 38.801「Study on new radio access technology:Radio access architecture and interfaces」,3GPP TR 38.806「Study of separation of NR Control Plane(CP) and User Plane(UP)for split option 2」,3GPP TR 38.816「Study on Central Unit(CU)-分散型 Unit(DU)lower layer split for NR」,3GPP TS 38.47x「series study CU/DU split architecture」、および、3GPP TS 38.46x「series study control-user plane separation」により定義されるインターフェースE1、F1-c、F1-u、NG-u、NG-c、X2-u、X2-c、Xn-u、Xn-cにより、互いに接続される。
【0006】
図2は、SMOフレームワーク200の構造図である。SMOフレームワーク200は、主に、エレメント管理システム(EMS)210、および、非リアルタイム RANインテリジェントコントローラー(Non-RT RIC)220を有する。Non-RT RIC220は、O-RAN構造中のSMOフレームワーク200の内部機能であり、且つ、A1インターフェースを、Near-RT RICに提供する。
【0007】
O1インターフェースは、SMOフレームワーク200と端末装置(O-eNB)を接続するために用いられ、O2インターフェースは、SMOフレームワーク200とO-RANクラウドを接続するために用いられ、且つ、Open FH M-Planeインターフェースは、SMOフレームワーク200とO-RAN無線ユニットを接続するために用いられる。
【0008】
Non-RT RIC220は、Non-RT RICフレームワーク222、および、Non-RT RICアプリケーションプログラム(rApps)224で構成される。Non-RT RIC220は、R1インターフェースにより、必要とされるサービスを、Non-RT RICアプリケーション224に公開する。
【0009】
しかし、現在のSMOフレームワーク200は、EMS210がどのように情報をNon-RT RIC220に提供するかについて、はっきりと定義していない。よって、EMS210とNon-RT RIC220間の操作プロセスを定義して、SMOフレームワークをさらに完全にするサービス管理およびオーケストレーションにおける通信の方法、および、システムが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
よって、本発明は、サービス管理およびオーケストレーションにおける通信の方法、および、システムを提供し、SMOフレームワークを、さらに完全にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
例示的な一実施形態において、サービス管理およびオーケストレーションにおける通信方法が提供される。本方法は、非リアルタイム無線アクセスネットワーク(RAN)インテリジェントコントローラー(Non-RT RIC)フレームワークにより、エレメント管理システム(EMS)から送信された、Non-RT RICアプリケーション(rApp)を実行するのに必要な第二データを要求するための第一サブスクリプションメッセージを受信する工程と、Non-RT RICフレームワークにより、第一サブスクリプションメッセージにしたがって、第一コールバックメッセージを、rAppに送信して、EMSが第二データを要求することを通知する工程と、rAppにより、第一コールバックメッセージにしたがって、第二データを、EMSに送信する工程と、を有する。
【0012】
いくつかの実施形態において、rAppが、第一コールバックメッセージにしたがって、第二データをEMSに送信する前に、本方法はさらに、rAppにより、第二データを生成するのに必要な第一データの取得を要求するための第二サブスクリプションメッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信する工程と、Non-RT RICフレームワークにより、第二サブスクリプションメッセージにしたがって、第二コールバックメッセージを、EMSに送信する工程と、EMSにより、第二コールバックメッセージにしたがって、第一データを、rAppに送信する工程と、rAppにより、第一データにしたがって、第二データを取得する工程と、を有する。
【0013】
いくつかの実施形態において、本方法はさらに、EMSにより、第二データを読み取るとともに、応答し、且つ、第二データを、ウェブサービスページ上で表示する工程を有する。
【0014】
いくつかの実施形態において、Non-RT RICフレームワークが、EMSから送信された第一サブスクリプションメッセージを受信する前に、本方法はさらに、EMSにより、Non-RT RICフレームワークに、第一登録プロセスを実行する工程、および、rAppにより、Non-RT RICフレームワークに、第二登録プロセスを実行する工程を有する。
【0015】
いくつかの実施形態において、第一登録プロセスは、EMSにより、第一登録要求メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、EMSの登録を要求する工程と、EMSにより、第一サブスクリプション要求メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、EMSに必要なデータのサブスクリプションを要求する工程と、EMSにより、第一情報タイプの登録メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、EMSにより提供される情報タイプの登録を要求する工程と、EMSにより、第一情報提供者登録メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、EMSを情報提供者として登録することを要求する工程と、を有する。
【0016】
いくつかの実施形態において、rAppにより、第二登録要求メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、rAppの登録を要求する工程と、rAppにより、第二サブスクリプション要求メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、rAppに必要なデータのサブスクリプションを要求する工程と、rAppにより、第二情報タイプの登録メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、rAppにより提供される情報タイプの登録を要求する工程と、rAppにより、第二情報提供者登録メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、rAppを情報提供者として登録することを要求する工程と、を有する。
【0017】
いくつかの実施形態において、EMSのIPアドレスは、第一サブスクリプションメッセージ、および、第一コールバックメッセージ中に含まれる。
【0018】
いくつかの実施形態において、rAppのIPアドレスは、第二サブスクリプションメッセージ、および、第二コールバックメッセージ中に含まれる。
【0019】
いくつかの実施形態において、Non-RT RICフレームワークは、サービス管理およびオーケストレーション(service management and orchestration、SMO)内部インターフェースにより、EMSと接続される。
【0020】
いくつかの実施形態において、Non-RT RICフレームワークは、R1インターフェースにより、rAppと接続される。
【0021】
例示的な一実施形態において、サービス管理およびオーケストレーションにおける通信システムが提供され、本システムは、エレメント管理システム(EMS)、非リアルタイム無線アクセスネットワークインテリジェントコントローラー((Non-real time RAN Intelligent Controller application、rApp)、および、Non-RT RICフレームワークを有する。Non-RT RICフレームワークは、EMSとrAppに結合される。Non-RT RICフレームワークは、EMSから送信された、rAppの実行に必要な第二データを要求するための第一サブスクリプションメッセージを受信する。Non-RT RICフレームワークは、第一サブスクリプションメッセージにしたがって、第一コールバックメッセージを、rAppに送信して、EMSが第二データを要求することを通知する。rAppは、第一コールバックメッセージにしたがって、第二データを、EMSに送信する。
【発明の効果】
【0022】
本発明の実施形態は、サービス管理およびオーケストレーションにおける通信のシステム、および、方法を提供し、EMSとNon-RT RIC間の操作仕様を定義して、O-RAN機能をさらに改善する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図3】本発明の一実施形態によるSMOフレームワークを示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるEMS、および、rAppが、Non-RT RICフレームワークに、登録プロセスを実行することを説明するフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態によるEMS、および、rAppが、Non-RT RICフレームワークに、データのサブスクリプションのプロセスを実行することを説明するフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施形態によるEMS、および、rAppが、Non-RT RICフレームワークに、サービスにより提供される情報タイプを登録するプロセスを説明するフローチャートである。
【
図7】本発明の一実施形態によるEMS、および、rAppが、Non-RT RICフレームワークに、情報提供者として登録するプロセスを説明するフローチャートである。
【
図8】本発明の一実施形態によるNon-RT RICフレームワークによるEMSとrApp間の通信を説明するフローチャートである。
【
図9】本発明の一実施形態によるサービス管理およびオーケストレーションにおける通信方法を説明するフローチャートである。
【
図10】本発明の実施形態を実施する例示的な動作環境を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図3は、本発明の一実施形態によるSMOフレームワーク300を示す図である。SMOフレームワーク300は、主に、エレメント管理システム(EMS)310、および、非リアルタイムRANインテリジェントコントローラー(Non-RT RIC)320を有する。
【0025】
EMS310は、O1インターフェースにより、O-RANネットワークの故障、配置、監査、パフォーマンス、および、セキュリティ(FCAPS)をサポートする機能を提供する。
【0026】
Non-RT RIC320の主要機能は、ガイダンスポリシー、機械学習(ML)モデルマネジメント、および、情報を、Near-RT RICに提供することにより、インテリジェントRANを最適化して、RANを、ある条件下で最適化することである。Non-RT RIC320は、また、非リアルタイムインターバル(すなわち、1秒より長い)で、インテリジェント無線リソースマネジメント機能を実行する。Non-RT RIC320は、データ分析、および、AI/MLトレーニング/推測を用いて、SMOサービスを利用するRAN最適操作を判断する。
【0027】
Non-RT RIC320は、Non-RT RICフレームワーク322、および、Non-RT RICアプリケーション(rApps)324を有し、サービスが、Non-RT RICフレームワーク322から、あるいは、SMOフレームワーク300からであるにかかわらず、Non-RT RICフレームワーク322は、R1インターフェースにより、必要なサービスを、rApp324に公開して、rApp324は、A1、O1、O2、および、Open FH M-Planeインターフェースにより、情報を得るとともに、操作(たとえば、分配物理層ID(PCI)3242、カバレッジと容量最適化(Coverage and Capacity Optimization、CCO)3244、自動近隣関係(Auto Neighbor Relation、ANR)3246、あるいは、その他の第三者rApp330により提供される操作)をトリガーする。
【0028】
EMS310は、ウェブサービス312に接続される。ウェブサービス312は、オペレーター/マネージャーが、ヒューマンマシンインターフェース (たとえば、ウェブサービスの形式)により、管理意図(intent)を、EMS310に送信することを提供する。EMS310は、受信された意図を、対応するプラグラム命令に変換するとともに、関連する動作を、下層でトリガーして、調整と管理の目的を達成する。EMS310は、サービス管理およびオーケストレーション(SMO)内部インターフェース350により、Non-RT RICフレームワーク322に接続される。
【0029】
注意すべきことは、SMOフレームワーク300中のEMS310、Non-RT RICフレームワーク322、および、rApp324は、専用のハードウェア(たとえば、コンピュータ装置、サーバー、あるいは、コンピュータ装置、または、サーバー中のプロセッサの処理回路)上のネットワーク素子として実施されてもよく、専用のハードウェアを実行するソフトウェアインスタンスとして実施されてもよく、あるいは、適切なプラットフォーム(たとえば、クラウドインフラストラクチャー)に実装されたバーチャル機能として実施されてもよいことである。
【0030】
理解すべきことは、EMS310、Non-RT RICフレームワーク322、および、rApp324が、専用のハードウェアとして用いられるとき、EMS310、Non-RT RICフレームワーク322、および、rApp324は、任意のタイプの電子装置、たとえば、
図10に示されるように、
図10に関連して記述される電子装置1000により実施されることである。
【0031】
図4~
図7は、EMS、および、rAppが、Non-RT RICフレームワークに、登録プロセス、データのサブスクリプション、サービスにより提供される情報タイプの登録、および、情報提供者として登録するプロセスを説明する。
【0032】
注意すべきことは、
図4~
図7中、rAppにより実行される操作は、カバレッジと容量最適化(CCO)を例としているが、当業者は、この実施形態にしたがって、適当な代替や調整を行うことができることである。
【0033】
図4は、本発明の一実施形態によるEMS、および、rAppが、Non-RT RICフレームワークに、登録プロセスを実行することを説明するフローチャート400である。
【0034】
工程S405において、EMSは、第一登録要求メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、EMSの登録を要求する。該第一登録要求メッセージは、HTTP要求(PUT)メッセージであり、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、および、EMS識別子を有する。たとえば、
図4中の第一登録要求メッセージは、「PUT/services/EMS」)として表現される。
【0035】
工程S410において、第一登録要求メッセージの受信に応答して、Non-RT RICフレームワークは、HTTPリプライメッセージを、EMSに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、201 OKメッセージである。
【0036】
工程S415において、rAppは、第二登録要求メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、CCOの登録を要求する。該第二登録要求メッセージは、HTTP要求(PUT)メッセージであり、API、および、CCO識別子を有する。たとえば、
図4中の第二登録要求メッセージは、「PUT/services/CCO」として表現される。
【0037】
工程S420において、第二登録要求メッセージの受信に応答して、Non-RT RICフレームワークは、HTTPリプライメッセージを、rAppに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、201 OKメッセージである。
【0038】
図5は、本発明の一実施形態によるEMS、および、rAppが、Non-RT RICフレームワークに、データのサブスクリプションのプロセスを実行することを説明するフローチャート500である。
【0039】
工程S505において、EMSは、第一サブスクリプション要求メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、EMSに必要なデータのサブスクリプションを要求する。該第一サブスクリプション要求メッセージは、HTTP要求(PUT)メッセージであり、API、および、rApp(たとえば、CCO)を実行するのに必要なデータを有する。たとえば、
図5中の第一サブスクリプション要求メッセージは、「PUT/data-consumer/v1/info-jobs/cco_output」として表現される。
【0040】
工程S510において、第一サブスクリプション要求メッセージの受信に応答して、Non-RT RICフレームワークは、HTTPリプライメッセージを、EMSに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、201 OKメッセージである。
【0041】
工程S515において、rAppは、第二サブスクリプション要求メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、rAppに必要なデータのサブスクリプションを要求する。該第二サブスクリプション要求メッセージは、HTTP要求(PUT)メッセージであり、API、および、rApp(たとえば、CCO)を実行するのに必要なデータを有する。たとえば、
図5中の第二サブスクリプション要求メッセージは、「PUT/data-consumer/v1/info-jobs/cco_input」として表現される。
【0042】
工程S520において、第二サブスクリプション要求メッセージの受信に応答して、Non-RT RICフレームワークは、HTTPリプライメッセージを、rAppに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、201 OKメッセージである。
【0043】
図6は、本発明の一実施形態によるEMS、および、rAppが、Non-RT RICフレームワークに、サービスにより提供されるタイプを登録するプロセスを説明するフローチャート600である。
【0044】
工程S605において、EMSは、第一情報タイプの登録メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、EMSにより提供される情報タイプ(Information Type)の登録を要求する。該第一情報タイプの登録メッセージは、HTTP要求(PUT)メッセージであり、EMSにより提供される情報タイプを有する。たとえば、
図6中の第一情報タイプの登録メッセージは、「PUT/data-producer/v1/info-types/cco_input」として表現される。
【0045】
工程S610において、第一情報タイプの登録メッセージの受信に応答して、Non-RT RICフレームワークは、HTTPリプライメッセージを、EMSに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、201 OKメッセージである。
【0046】
工程S615において、rAppは、第二情報タイプの登録メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、rAppにより提供される情報タイプの登録を要求する。該第二情報タイプの登録メッセージは、HTTP要求(PUT)メッセージであり、rAppにより提供される情報タイプを有する。たとえば、
図6中の第二情報タイプの登録メッセージは、「PUT/data-producer/v1/info-types/cco_output」として表現される。
【0047】
工程S620において、第二情報タイプの登録メッセージの受信に応答して、Non-RT RICフレームワークは、HTTPリプライメッセージを、rAppに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、201 OKメッセージである。
【0048】
図7は、本発明の一実施形態によるEMS、および、rAppが、Non-RT RICフレームワークに、情報提供者として登録するプロセスを説明するフローチャート700である。
【0049】
工程S705において、EMSは、第一情報提供者登録メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、EMSを情報提供者として登録することを要求する。該第一情報提供者登録メッセージは、HTTP要求(PUT)メッセージであり、EMSが工程S605中の情報タイプの情報提供者であることを示す。たとえば、
図7中の第一情報提供者登録メッセージは、「PUT/data-producer/v1/info-producers/smo_input」として表現される。
【0050】
工程S710において、第一情報提供者登録メッセージの受信に応答して、Non-RT RICフレームワークは、HTTPリプライメッセージを、EMSに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、201 OKメッセージである。
【0051】
工程S715において、rAppは、第二情報提供者登録メッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、rAppを情報提供者として登録することを要求する。該第二情報提供者登録メッセージは、HTTP要求(PUT)メッセージであり、rAppが工程S615中の情報タイプの情報提供者であることを示す。たとえば、
図7中の第二情報提供者登録メッセージは、「PUT/data-producer/v1/info-producers/cco_output」として表現される。
【0052】
工程S720において、第二情報提供者登録メッセージの受信に応答して、Non-RT RICフレームワークは、HTTPリプライメッセージを、rAppに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、201 OKメッセージである。
【0053】
EMS、および、rAppが、Non-RT RICフレームワークに、登録プロセス、データのサブスクリプション、サービスにより提供される情報タイプの登録、および、情報提供者としての登録のプロセスを完成させた後、EMSは、Non-RT RIC中のrAppと通信する。
【0054】
図8は、本発明の一実施形態によるNon-RT RICフレームワークによるEMSとrAppの通信を説明するフローチャート800である。
【0055】
注意すべきことは、
図8中で、rAppにより実行される操作は、カバレッジと容量最適化(CCO)を例としているが、当業者は、この実施形態にしたがって、適当な代替や調整を行うことができることである。
【0056】
工程S805において、EMSは、ウェブサービスにより送信された信号を受信する。該信号は、EMSに、rApp中のCCOを実行するように指示する。
【0057】
工程S810において、EMSは、第一サブスクリプションメッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信して、rApp中のCCOを実行するのに必要な第二データ(cco_output)を要求する。該第一サブスクリプションメッセージは、HTTP要求(PUT)メッセージであり、且つ、EMSのIPアドレスを有する。たとえば、
図8において、第一サブスクリプションメッセージは、「PUT/data-consumer/v1/info-jobs/cco_output」として表現される。
【0058】
Non-RT RICフレームワークは、第一サブスクリプションメッセージの受信後、第二データを提供する提供者がrAppであると判断する。工程S815において、Non-RT RICフレームワークは、第一サブスクリプションメッセージにしたがって、第一コールバックメッセージを、rAppに送信して、EMSが第二データを要求することを通知する。第一コールバックメッセージは、HTTP要求(POST)メッセージであり、且つ、EMSのIPアドレスを有する。たとえば、
図8中の第一コールバックメッセージは、「POST/data-producer/info_job/cco」として表現される。
【0059】
工程S820において、rAppは、rApp自身が、第一データ(cco_input)を必要とすると判断する。
【0060】
工程S825において、rAppは、第二サブスクリプションメッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信する。該第二サブスクリプションメッセージは、第二データを生成するのに必要な第一データ(cco_input)を取得することを要求するために用いられる。該第二サブスクリプションメッセージは、HTTP要求(PUT)メッセージであり、且つ、rAppのIPアドレスを有する。たとえば、
図8中の第二サブスクリプションメッセージは、「PUT/data-consumer/v1/info-jobs/cco_input」として表現される。
【0061】
Non-RT RICフレームワークは、第二サブスクリプションメッセージの受信後、第一データを提供する提供者がEMSであると判断する。工程S830において、Non-RT RICフレームワークは、第二サブスクリプションメッセージにしたがって、第二コールバックメッセージを、EMSに送信して、rAppが第一データを要求することを通知する。該第二コールバックメッセージは、HTTP要求(POST)メッセージであり、且つ、rAppのIPアドレスを有する。たとえば、
図8の第二コールバックメッセージは、「POST/data-producer/info_job/ems」として表現される。
【0062】
工程S835において、EMSは、第二コールバックメッセージ中のrAppのIPアドレスにしたがって、第一データをrAppに送信する。該第一データは、HTTP(POST)メッセージである。たとえば、
図8中の第一データは、「POST/job_result/cco_input」として表現される。
【0063】
工程S840において、rAppは、第一データを書き込む。
【0064】
rAppが、第一データを書き込んだ後、工程845において、rAppは、HTTPリプライメッセージを、EMSに送信して、工程S835中の第一データの受信に応答する。一例において、HTTPリプライメッセージは、200 OKメッセージである。
【0065】
工程S850において、工程S830中の第二コールバックメッセージの受信に応答して、EMSは、HTTPリプライメッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、200 OKメッセージである。
【0066】
工程S855において、工程S825中の第二サブスクリプションメッセージの受信に応答して、Non-RT RICフレームワークは、HTTPリプライメッセージを、rAppに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、200 OKメッセージである。
【0067】
工程S860において、rAppは、第一データを読み取るとともに、CCOを実行して、第二データを生成する。
【0068】
工程S865において、rAppは、第一コールバックメッセージ中のEMSのIPアドレスにしたがって、第二データをEMSに送信する。該第二データは、HTTP(POST)メッセージである。たとえば、
図8中の第二データは、「POST/job_result/cco_output」として表現される。
【0069】
工程S870において、EMSは、第二データを書き込む。
【0070】
EMSが、第二データを書き込んだ後、工程S875において、EMSは、HTTPリプライメッセージを、rAppに送信して、工程S865中の第二データの受信に応答する。一例において、HTTPリプライメッセージは、200OKメッセージである。
【0071】
工程S880において、工程S815中の第一コールバックメッセージの受信に応答して、rAppは、HTTPリプライメッセージを、Non-RT RICフレームワークに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、200 OKメッセージである。
【0072】
工程S885において、工程S810中の第一サブスクリプションメッセージの受信に応答して、Non-RT RICフレームワークは、HTTPリプライメッセージを、EMSに送信する。一例において、HTTPリプライメッセージは、200 OKメッセージである。
【0073】
工程S890において、EMSは、第一データを実行するCCOにより生成される第二データを読み取るとともに、応答し、且つ、工程S805のウェブサービスページ上で表示する。
【0074】
図9は、本発明の一実施形態によるサービス管理およびオーケストレーションにおける通信の方法900を説明するフローチャートである。この方法は、
図3のEMS310、Non-RT RICフレームワーク322、および、rApp324により実施される。
【0075】
工程S905において、Non-RT RICフレームワークは、EMSから送信された第一サブスクリプションメッセージを受信する。該第一サブスクリプションメッセージは、rAppを実行するのに必要な第二データを要求するために用いられ、且つ、第一サブスクリプションメッセージは、EMSのIPアドレスを有する。
【0076】
工程S910において、Non-RT RICフレームワークは、第一サブスクリプションメッセージにしたがって、第一コールバックメッセージを、rAppに送信して、EMSが第二データを要求することを通知する。該第一コールバックメッセージは、EMSのIPアドレスを有する。
【0077】
工程S915において、rAppは、第一コールバックメッセージにしたがって、第二データを、EMSに送信する。
【0078】
一実施形態において、Non-RT RICフレームワークは、サービス管理およびオーケストレーション(SMO)内部インターフェースにより、EMSと接続される。
【0079】
上述のように、本発明で提供されるサービス管理およびオーケストレーションにおける通信方法、および、システムは、サービス管理およびオーケストレーション内部インターフェースにより、EMSとNon-RT RICフレームワークを接続するとともに、EMS、Non-RT RICフレームワーク、および、rApp間の相互作用仕様を定義して、SMOフレームワークにおけるEMSとrApp間のデータ送信の目的が達成される。
【0080】
本発明の記述された実施形態に対し、以下で、本発明の実施形態を実現する例示的な動作環境が記述される。
図10を参照すると、本発明の実施形態を実現する例示的な動作環境が示され、一般的に、電子装置1000として知られる。電子装置1000は、単に、適当なコンピュータ環境の一例であり、且つ、本開示の使用や機能性の範囲を制限することを意図しない。電子装置1000は、説明されるコンポーネントの任意の一つ、あるいは、組み合わせに関連する任意の依存性、あるいは、要求を有するものとして解釈されるべきでもない。
【0081】
本開示は、コンピュータコード、あるいは、機械使用可能命令の手段により実現され、命令は、たとえば、プログラムモジュールのコンピュータ実行可能命令であり、プログラムモジュールは、コンピュータ、あるいは、その他の機械、たとえば、PDA、あるいは、その他の携帯端末により実行される。一般的に、プログラムモジュールは、ルーティン、プログラム、オブジェクト、コンポーネンツ、データ構造等を有し、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、あるいは、特定の抽象データタイプを実施するコードを指す。本開示は、各種システム構成で実現され、携帯用デバイス、家電製品、汎用コンピュータ、さらに専門的なコンピュータデバイス等を有する。本開示は、また、分散型コンピュータ環境で実現され、通信ネットワークにより接続される装置を処理する。
【0082】
図10を参照すると、電子装置1000は、一つ以上のメモリ1012、一つ以上のプロセッサ1014、一つ以上のディスプレイコンポーネント1016、一つ以上の入/出力(I/O)ポート1018、一つ以上の入/出力コンポーネント1020、および、示例的な電源1022に、直接、あるいは、間接的に結合されるバス1010を有する。バス1010は、一種以上のバス(たとえば、アドレスバス、データバス、あるいは、それらの任意の組み合わせ)を表す。
図10の各種ブロックは、わかりやすくするため、線で示されているが、実際は、各種素子の境界は、具体的ではない。たとえば、ディスプレイコンポーネント、たとえば、ディスプレイ装置は、I/Oコンポーネントとみなされ、且つ、プロセッサは、メモリを有する。
【0083】
電子装置1000は、通常、各種コンピュータ可読媒体を有する。コンピュータ可読媒体は、電子装置1000によりアクセス可能な任意の可用媒体であり、媒体は、同時に、揮発性と不揮発性媒体、リムーバブルと非リムーバブル媒体を有する。例として、これに制限されないが、コンピュータ可読媒体は、コンピュータストレージ媒体、および、通信媒体を有する。コンピュータ可読媒体は、同時に、たとえば、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、あるいは、その他のデータ等の情報の任意の方法、あるいは、技術中で実現される揮発性、および、不揮発性、リムーバブル、および、非リムーバブル媒体を有する。コンピュータストレージ媒体は、これに制限されないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、あるいは、その他のメモリ技術、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、あるいは、その他の光学ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、あるいは、その他の磁気ストレージデバイス、あるいは、所望の情報を保存するのに用いられるとともに、電子装置1000によりアクセスされる任意のその他の媒体を有する。コンピュータストレージ媒体自身は、信号を有さない。
【0084】
通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、あるいは、たとえば、搬送波、あるいは、その他の輸送機構を採用するモジュール化データ信号形式のデータを有するとともに、任意の情報伝送媒体を有する。用語「モジュール化データ信号」は、一つ以上の特集集合、あるいは、信号中で、情報を符号化する一方式で変化した信号のことを意味する。例として、これに制限されないが、通信媒体は、たとえば、有線ネットワーク、あるいは、直接有線接続の有線媒体、および、無線媒体、たとえば、音響、RF、赤外線、および、その他の無線媒体、あるいは、それらの任意の組み合わせを有する。
【0085】
メモリ1012は、揮発性と不揮発性メモリの形式のコンピュータストレージ媒体を有する。メモリは、リムーバブル、非リムーバブル、あるいは、それらの組み合わせである。例示的なハードウェアデバイスは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光学ディスクドライブ等を有する。電子装置1000は、一つ以上のプロセッサを有し、たとえば、メモリ1012、あるいは、I/Oコンポーネント1020からの各エンティティのデータを読み取る。ディスプレイコンポーネント1016は、データ指示を、ユーザー、あるいは、別の装置に示す。例示的な表示コンポーネンツは、ディスプレイ装置、スピーカー、印刷素子、振動素子等を有する。
【0086】
I/Oポート1018は、電子装置1000を、論理的に、I/Oコンポーネント1020を有するその他の装置に結合できるようにし、それらのいくつかは、内蔵装置である。事例的コンポーネンツは、マクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、サテライトデッシュ、スキャナー、プリンター、ワイヤレス装置等を有する。I/Oコンポーネント1020は、ユーザーにより生成されるジェスチャー、音声、あるいは、その他の生理的入力を処理するナチュラルユーザーインターフェース(NUI)を提供する。例において、これらの入力は、適切なネットワーク素子に送信されて、さらに処理される。電子装置1000は、深度カメラ、たとえば、立体カメラシステム、赤外線システム、RGBカメラシステム、あるいは、それらの任意の組み合わせを備えていて、検出と識別を実現する。このほか、電子装置1000は、センサー(たとえば、レーダー、光センサー)を有し、周期的に、周辺のセンサー範囲内の近隣環境を感知し、自身と周辺環境に関連する感知情報を表示する。さらに、電子装置1000は、動きの検出を可能にする加速度計、あるいは、ジャイロスコープを備えている。加速度計、あるいは、ジャイロスコープの出力が、電子装置1000のディスプレイに提供されて表示される。
【0087】
さらに、電子装置1000中のプロセッサ1014は、メモリ1012中のプログラム、および、命令を実行して、上記の動作、および、工程、あるいは、ここで記述されるその他のことを実行することができる。
【0088】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の思想を脱しない範囲内で各種の変形を加えることができる。
【符号の説明】
【0089】
100 O-RANシステム
110、200、300 SMOフレームワーク
1112、220、320 非リアルタイム無線アクセスネットワーク(RAN)インテリジェントコントローラー(Non-RT RIC)
120 Near-RT RIC
1302 O-CU-CP
1304 O-CU-UP
140 O-DU
150 O-RU
160 O-eNB
170 O-RANクラウド
210、310 エレメント管理システム
222、322 Non-RT RICフレームワーク
224、324 rApps
312 ウェブサービス
3242 PCI
3244 ANR
3246 CCO
330 第三者rApps
350 SMO内部インターフェース
400 フローチャート
S405、S410、S415、S420、S420、S505、S510、S515、S520、S605、S610、S615、S620、S705、S710、S715、S720、S805、S810、S815、S820、S825、S830、S835、S840、S845、S850、S855、S860、S865、S870、S875、S880、S885、S890、S905、S910、S915 工程
500、600、700、800、900 フローチャート
1000 電子装置
1010 バス
1012 メモリ
1014 プロセッサ
1016 ディスプレイコンポーネント
1018 I/Oポート
1020 I/Oコンポーネンツ
1022 電源
O1、O2、A1、E2、Open FH M-Plane、Open FH CUS-Plane、Open FH M-Plane、E1、F1-c、F1-u、NG-u、NG-c、X2-u、X2-u、Xn-u、Xn-c、R1 インターフェース