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  • 特開-漫画再生装置及び漫画再生システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023011069
(43)【公開日】2023-01-23
(54)【発明の名称】漫画再生装置及び漫画再生システム
(51)【国際特許分類】
   G06T 1/00 20060101AFI20230116BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20230116BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20230116BHJP
【FI】
G06T1/00 200E
G06F13/00 540A
G06F3/16 540
G06F3/16 620
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021114673
(22)【出願日】2021-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】520156661
【氏名又は名称】株式会社BRC
(74)【代理人】
【識別番号】100199451
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 隆滋
(72)【発明者】
【氏名】小川 武史
【テーマコード(参考)】
5B050
5B084
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA08
5B050BA16
5B050EA12
5B050EA19
5B050EA20
5B050FA02
5B050FA10
5B050GA08
5B084AA01
5B084AA12
5B084AB06
5B084AB13
5B084AB31
5B084BA03
5B084BB14
5B084CB06
5B084CB22
5B084CC07
5B084CC14
5B084CF02
5B084CF03
5B084CF13
5B084DB08
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC27
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、利用者の興味を継続させることができる漫画再生装置及び漫画再生システムを提供することである。
【解決手段】漫画再生システム1は、漫画の画像データを表示画面上に表示する表示手段109と、前記漫画のセリフに対応する音声データを再生する音声再生手段107と、前記漫画のセリフに対応する音声データが複数種類記憶されている音声記憶手段と、複数種類保存されている音声データの内から任意の音声データを選択することができる音声データ選択手段111と、を備えている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
漫画の画像データを表示画面上に表示する表示手段と、
前記漫画のセリフに対応する音声データを再生する音声再生手段と、
前記漫画のセリフに対応する音声データが複数種類記憶されている音声記憶手段と、
複数種類保存されている音声データの内から任意の音声データを選択することができる音声データ選択手段と、を備えている、漫画再生システム。
【請求項2】
前記音声記憶手段は、同一セリフに対して少なくとも二人の声優が吹き込んだ音声データを記憶している、請求項1に記載の漫画再生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、漫画再生装置及び漫画再生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、漫画のそれぞれのページに展開される場面の中でユーザが演出的興味を抱く可能性が高い場面の箇所に対して、当該場面の箇所に応じた演出画像や演出音声を再生することで、一層の興味や楽しみを促す演出効果を与える漫画再生装置がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-92962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載された発明では、定められた演出画像と演出音声を再生するものであるため、利用者の興味が継続しないという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、このようなことに鑑みてなされたものであり、利用者の興味を継続させることができる漫画再生装置及び漫画再生システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、
漫画の画像データを表示画面上に表示する表示手段(109)と、
前記漫画のセリフに対応する音声データを再生する音声再生手段(107)と、
前記漫画のセリフに対応する音声データが複数種類記憶されている音声記憶手段(図4参照)と、
複数種類保存されている音声データの内から任意の音声データを選択することができる音声データ選択手段(111)と、を備えている、漫画再生システム(1)、
によって達成される。
【0007】
また、上記目的は、
前記音声記憶手段は、同一セリフに対して少なくとも二人の声優が吹き込んだ音声データを記憶している、上記の漫画再システム(1)、
によっても達成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、利用者の興味を継続させることができる漫画再生装置及び漫画再生システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態による漫画再生システム1の概略図である。
図2】本発明の実施形態による漫画再生システム1に用いる漫画再生装置10の概略図である。
図3】本発明の実施形態による漫画再生システム1に用いる漫画再生装置10に表示される音声データ選択設定画面の一例である。
図4】本発明の実施形態による漫画再生システム1に用いるサーバー30の音声記憶装置に記憶されている音声データテーブルの一例である。
図5】本発明の実施形態による漫画再生システム1のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1図5を用いて、本発明の実施形態による漫画再生システム1を説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態による漫画再生システム1の概略図である。漫画再生システム1は、利用者の漫画再生装置10とサーバー30と漫画再生装置10とサーバー30を相互につなげる通信環境で構成される。なお、本発明の実施形態による漫画再生システム1の説明にといて漫画再生装置10を4個例示しているが、漫画再生装置10は4個以上であってもよいし、3個以下であってももちろんよいし、サーバー30は、複数設けられる場合があってもよい。本実施形態による漫画再生システム1は、サーバー30とサーバー30に記憶されている漫画の画像データと音声データを再生する漫画再生装置10で構成される。なお、漫画再生装置10は、パソコン、スマートフォン、タブレット等の端末が用いられてもよい。
【0012】
図2は、漫画再生装置10の機能ブロック図である。図2に示すように、漫画再生装置10は、主制御部101、音声記憶部103、画像記憶部105、音声再生部107、画像再生部109、操作部111、およびデータ通信部113を有している。
【0013】
サーバー30から送信された画像データ及び、音声データは、漫画再生装置10のデータ通信部113を通じて主制御部101から画像記憶部105及び、音声記憶部103へ送られ、一時記憶される。一時記憶されたデータは、主制御部101から音声再生部107及び、画像再生部109へ送られ、再生される。利用者は、操作部111を用いて、漫画再生システム1へのログインや漫画作品の選択、音声データ選択設定、画像データの切り替えを行う。
【0014】
図3は、サーバー30に記憶された音声データテーブルから、漫画再生装置10を用いて選択を行う際に使用する、音声データ選択設定画面の一例である。登場人物A~Cは、漫画に登場するキャラクターである。各登場人物のセリフに対し、音声データが記憶されており、本例では登場人物Cに対し声優C~Fの音声データが記憶さている。利用者は登場人物Cに対しどの音声データを利用するか選択することができる。また、音声データ設定操作では、選択した声優の音声データの一部を試聴可能とする場合があってもよい。
【0015】
図4は、サーバー30の音声記憶装置に記憶されている音声データテーブルの一例である。本例の音声データテーブルでは、画像データI0001に現れるセリフD0001に声優Aが録音した音声データVA001、セリフD0002に声優Bが録音した音声データVB001、セリフD0003には声優C~Fが録音した音声データVC001~VF001が記憶されている事を示している。画像データI0002以降も、同様である。
【0016】
図5は、漫画再生システム1のフローチャートである。ステップS101では、利用者が漫画再生装置10を用いてどの漫画作品を再生するか選択を行う。ステップS103では、漫画再生装置10が音声データテーブルをサーバー30に要求する。ステップS104では、サーバー30が音声データテーブルを、漫画再生装置10に送信する。ステップS105では、利用者が漫画再生装置10を用いて、音声データ選択設定画面(図3)にてどの音声データを利用するか選択を行う。ステップS107では、漫画再生装置10が画像データI0001及び、音声データVA001~VF001をサーバー30に要求する。ステップS108では、サーバー30が要求された画像及び、音声データを漫画再生装置10へ送信を行う。ステップS109では、漫画再生装置10が受信した画像を表示し、セリフ順に音声を再生する。ステップS111では、利用者が漫画再生装置10で再生されたデータを読了する操作を行う。ステップS113では、次の画像がある場合ステップS107へ戻り次の画像データ及び音声データを要求し、最終画像であった場合は終了する。なお、本例ではデータを逐次要求しているが、複数あるいは一括で要求してもよい。また、端末にダウンロードさせる形態でのサービス提供も可能である。
【0017】
このように、本発明の実施形態による漫画再生システム1は、以下の効果を奏する。
(1) 利用者が登場人物の声優を自由に選択することができる。
(2) 利用者の課金状況によって選択できる声優の範囲を異ならせることもでき、集金効果を高めることができる。
(3) 従来は、一のキャラクターに対して一人の声優にしか謝金を支払うことができなかったが一のキャラクターに対して複数人の声優に謝金を支払うことができる。
(4) 再生数によって人気の声優がわかるため、新人の声優を発掘することができる。
【0018】
上述の実施形態は、本発明の好適な一例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上述の説明によって不当に限定されるものではない。また、上述の実施形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。また、上述の実施形態で説明される構成は相互に付け足したり組み合わせたりしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、様々な漫画再生システム及び漫画再生装置において広く利用可能である。
【符号の説明】
【0020】
1 漫画再生システム
10 漫画再生装置
30 サーバー
101 主制御部
103 音声記憶部
105 画像記憶部
107 音声再生部
109 画像再生部
111 操作部
113 データ通信部
図1
図2
図3
図4
図5