(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023114493
(43)【公開日】2023-08-18
(54)【発明の名称】入退室通知支援装置、入退室通知支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20230810BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022016800
(22)【出願日】2022-02-07
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】大川 恵史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザの予定情報に基づいて、イベントの関係者に適切な通知を行うイベント入退室通知支援装置、入退室通知支援方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】入退室通知支援装置10は、参加情報取得部、予定情報取得部及び通知部を含む。参加情報取得部は、ユーザのイベント参加情報を取得する。イベント参加情報は、第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、前記予定情報取得部は、ユーザのイベント予定情報を取得し、イベント予定情報は、第2イベントの開催日時情報を含む。通知部は、イベント予定情報及びイベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、第1イベントの関係者及び第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
参加情報取得部、予定情報取得部、及び通知部を含み、
前記参加情報取得部は、ユーザのイベント参加情報を取得し、
前記イベント参加情報は、第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、
前記予定情報取得部は、ユーザのイベント予定情報を取得し、
前記イベント予定情報は、第2イベントの開催日時情報を含み、
前記通知部は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行う、イベント入退室通知支援装置。
【請求項2】
前記通知部は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、前記第1イベントの関係者または前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に前記入退出関連情報の通知を行う、請求項1記載のイベント入退室通知支援装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記予定情報として、前記第1イベントの開催日時に含まれる時間帯に開催される前記第2イベントが存在する場合、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザの退出可能性を通知する、請求項1または2記載のイベント入退室通知支援装置。
【請求項4】
前記予定情報取得部は、所定の間隔でユーザのイベント予定情報を繰り返し取得する、請求項1から3のいずれか一項に記載のイベント入退室通知支援装置。
【請求項5】
入退出処理部を含み、
前記入退出処理部は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザを前記第1イベントから退出させ、
前記通知部は、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う、請求項1から4のいずれか一項に記載のイベント入退室通知支援装置。
【請求項6】
前記入退出処理部は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザに入退出確認情報を送信し、
前記入退出確認情報は、ユーザに前記第2イベントへ参加するか否かを問い合わせる情報を含み、
前記入退出処理部は、ユーザが前記第2イベントへの参加を選択した場合、前記ユーザを第1イベントから退出させ、
前記通知部は、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う、
請求項5記載のイベント入退室通知支援装置。
【請求項7】
前記入退出処理部は、前記第2イベントの優先度が前記第1イベントの優先度よりも高い場合、ユーザを前記第1イベントから退出させる、請求項5記載のイベント入退室通知支援装置。
【請求項8】
優先度算出部を含み、
前記優先度算出部は、ユーザの発信率、ユーザの参加頻度、途中参加または途中退室の頻度、ユーザの属性情報からなる群から選択された少なくとも一つに基づいて前記優先度を算出する、請求項7記載のイベント入退室通知支援装置。
【請求項9】
参加情報取得工程、予定情報取得工程、及び通知工程を含み、
前記参加情報取得工程は、ユーザのイベント参加情報を取得し、
前記イベント参加情報は、前記第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、
前記予定情報取得工程は、ユーザのイベント予定情報を取得し、
前記イベント予定情報は、前記第2イベントの開催日時情報を含み、
前記通知工程は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行う、イベント入退室通知支援方法。
【請求項10】
参加情報取得手順、予定情報取得手順、及び通知手順を含み、
前記参加情報取得手順は、ユーザのイベント参加情報を取得し、
前記イベント参加情報は、前記第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、
前記予定情報取得手順は、ユーザのイベント予定情報を取得し、
前記イベント予定情報は、前記第2イベントの開催日時情報を含み、
前記通知手順は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行い、
前記各手順が、コンピュータにより実行されるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入退室通知支援装置、入退室通知支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを介して接続された複数の端末を利用して複数人でコミュニケーションをとることができるウェブ会議システムが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウェブ会議を行っている最中に、重複する時間帯にその他の予定が入っていたとしても、途中退出の連絡により参加者の会話を中断してしまうため、連絡が憚られる場合がある。また、参加中の会議が延長になった場合、つぎに予定されている会議が開催されてしまうと、遅刻または欠席等を次の会議の参加者に連絡をすることが難しい。このような問題は、ウェブ会議だけでなく、対面で行われる会議のように、複数人が関係するイベントにおいて同様である。
【0005】
このように、イベントの参加中において、関係者に途中退室、途中参加等の連絡が難しいという課題がある。
【0006】
そこで本発明は、ユーザの予定情報に基づいて、イベントの関係者に適切な通知を行うイベント入退室通知支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明のイベント入退室通知支援装置(以下、入退室通知支援装置ともいう)は、
参加情報取得部、予定情報取得部、及び通知部を含み、
前記参加情報取得部は、ユーザのイベント参加情報を取得し、
前記イベント参加情報は、第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、
前記予定情報取得部は、ユーザのイベント予定情報を取得し、
前記イベント予定情報は、第2イベントの開催日時情報を含み、
前記通知部は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行う。
【0008】
本発明のイベント入退室通知支援方法(以下、入退室通知支援方法ともいう)は、
参加情報取得工程、予定情報取得工程、及び通知工程を含み、
前記参加情報取得工程は、ユーザのイベント参加情報を取得し、
前記イベント参加情報は、前記第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、
前記予定情報取得工程は、ユーザのイベント予定情報を取得し、
前記イベント予定情報は、前記第2イベントの開催日時情報を含み、
前記通知工程は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行う。
【0009】
本発明のプログラムは、
参加情報取得手順、予定情報取得手順、及び通知手順を含み、
前記参加情報取得手順は、ユーザのイベント参加情報を取得し、
前記イベント参加情報は、前記第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、
前記予定情報取得手順は、ユーザのイベント予定情報を取得し、
前記イベント予定情報は、前記第2イベントの開催日時情報を含み、
前記通知手順は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行い、
前記各手順が、コンピュータにより実行されるプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザの予定情報に基づいて、イベントの関係者に適切な通知ができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態1の入退室通知支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の入退室通知支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の入退室通知支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、ユーザの退出可能性の通知の一例を示す模式図である。
【
図5】
図5は、実施形態2の入退室通知支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施形態2の入退室通知支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態2の入退室通知支援装置において、入退出処理部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態3の入退室通知支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、実施形態3の入退室通知支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、実施形態4の優先度算出装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、実施形態4の優先度算出装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図12】
図12は、実施形態4の優先度算出装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0013】
本発明において、「イベント」は、例えば、通信回線網を介して仮想空間で実施されるものでもよいし、現実世界で実施されるものでもよい。前者の具体例として、例えば、ウェブ会議、ウェブ講義、ウェビナー、ライブ配信等があげられるが、これには制限されない。後者の具体例として、例えば、会議、講義、セミナー、面談等があげられるが、これには制限されない。
【0014】
本発明において、「関係者」は、例えば、前記イベントに広く関係する者を意味し、具体例として、イベントの参加者;イベントの主催者;秘書、同行者等の前記参加者または主催者が指定した者等があげられるが、これには制限されない。
【0015】
[実施形態1]
本実施形態の入退室通知支援装置について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態のイベント入退室通知支援装置10の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、入退室通知支援装置10(以下、「本装置10」ともいう)は参加情報取得部11、予定情報取得部12、及び通知部13を含む。また、図示していないが、本装置10は、例えば、記憶部を含んでもよい。
【0016】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0017】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、CPU101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置106、出力装置107、通信デバイス(通信部)108等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0018】
CPU101は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、CPU101により、例えば、本発明のプログラム105やその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、参加情報取得部11、予定情報取得部12、及び通知部13として機能する。本装置10は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0019】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、イベント関係者の端末、ウェブ会議システムのサーバ、後述する優先度算出装置、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部出力装置、スピーカ等の音声出力装置、カメラ等の外部撮像装置、および各種センサ等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス108により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して他の装置と接続することもできる。
【0020】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム105等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、CPU101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0021】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラム105が格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が、例えば、前記記憶部を含む場合、記憶装置104が前記記憶部として機能する。
【0022】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0023】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置106、出力装置107を備える。入力装置106は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置107は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置106と出力装置107とは、別個に構成されているが、入力装置106と出力装置107とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0024】
つぎに、本実施形態の入退室通知支援方法の一例を、
図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の入退室通知支援方法は、例えば、
図1または
図2に示す入退室通知支援装置10を用いて、次のように実施できる。なお、本実施形態の入退室通知支援方法は、
図1または
図2の入退室通知支援装置10の使用には限定されない。また、以下の説明においては、前記イベントが、通信回線網を介して、ウェブ会議システムにより参加者の端末同士を接続して行われるウェブ会議である場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれには制限されない。
【0025】
まず、参加情報取得部11により、ユーザのイベント参加情報を取得する(S1、参加情報取得工程)。前記イベント参加情報は、第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含む。前記第1イベントは、例えば、後述する第2イベントよりも先に開催されるイベントであり、既に開催されているイベントでもよいし、開催予定のイベントでもよい。前記開催日時情報は、例えば、イベントの開催日、開催時刻、終了予定時刻、または前記第1イベントが開催中か否かの情報等の情報等を含む。前記参加状態情報は、例えば、ユーザが前記第1イベントに参加しているか否かを示す情報である。参加情報取得部11は、例えば、前記イベント参加情報をユーザの端末から取得してもよいし、前記第1イベントの関係者の端末から取得してもよい。また、前記第1イベントがウェブ会議システム等の、複数の端末を接続するサーバ装置を介して実施されるものである場合、参加情報取得部11は、例えば、前記サーバ装置から前記イベント参加情報を取得してもよい。この場合、参加情報取得部11は、例えば、前記ウェブ会議システムのサーバ装置から前記第1イベントの参加メンバの情報を取得し、前記参加メンバにユーザが含まれているか否かを判定することにより前記イベント参加情報を取得できる。参加情報取得部11は、例えば、通信回線網を介して、有線または無線により接続された前記端末又はサーバ装置から前記イベント参加情報を取得できる。参加情報取得部11は、例えば、取得した前記イベント参加情報をメモリ102又は記憶装置104に記憶してもよい。
【0026】
前記イベント参加情報は、例えば、さらに、その他の情報を含んでもよい。前記その他の情報は、例えば、前記第1イベントを識別可能なイベント識別情報、イベント関係者識別情報があげられる。前記イベント識別情報は、例えば、イベントの名称、イベントの種類、開催場所(開催URL、住所等)等の情報があげられる。前記イベント関係者識別情報は、例えば、前記イベントの参加者、または前記イベントの主催者等を識別可能な情報であり、氏名、住所、所属、所持端末の識別情報(例えば、電話番号等の連絡先情報、端末のシリアル番号等)等があげられる。
【0027】
つぎに、予定情報取得部12は、ユーザのイベント予定情報を取得する(S2、予定情報取得工程)。前記イベント予定情報は、前記第2イベントの開催日時情報を含む。前記第2イベントは、例えば、前記第1イベントよりも後に開催されることが予定されているイベントである。前記第2イベントは、1種類のイベントでもよいし、2種以上の複数のイベントでもよい。前記開催日時情報は、例えば、前述の通りである。予定情報取得部12は、例えば、前記イベント予定情報をユーザの端末から取得してもよいし、前記第2イベントの関係者の端末から取得してもよいし、ユーザのイベント予定情報を記憶している外部のデータベースから取得してもよい。また、前記第2イベントがウェブ会議システム等の、複数の端末を接続するサーバ装置を介して実施されるものである場合、予定情報取得部12は、例えば、前記サーバ装置から前記イベント予定情報を取得してもよい。予定情報取得部12は、例えば、通信回線網を介して、有線または無線により接続された前記端末、サーバ装置、又はデータベースから前記イベント予定情報を取得できる。予定情報取得部12は、例えば、取得した前記イベント予定情報をメモリ102又は記憶装置104に記憶してもよい。
【0028】
前記イベント予定情報は、例えば、さらに、その他の情報を含んでもよい。前記その他の情報は、例えば、前記第2イベントを識別可能なイベント識別情報、イベント関係者識別情報があげられる。前記イベント識別情報は、例えば、イベントの名称、イベントの種類、開催場所(開催URL、住所等)等の情報があげられる。前記イベント関係者識別情報は、例えば、前記イベントの参加者、または前記イベントの主催者等を識別可能な情報であり、氏名、住所、所属、所持端末の識別情報(例えば、電話番号等の連絡先情報、端末のシリアル番号等)等があげられる。
【0029】
前記S2において、予定情報取得部12は、例えば、所定の間隔でユーザのイベント予定情報を繰り返し取得してもよい。前記所定の間隔は、例えば、特に制限されず任意の間隔が設定できる。これにより、本装置10は、例えば、前記第1イベントの開催中に追加されたユーザのイベント予定情報を取得することができる。
【0030】
つぎに、通知部13は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行う(S3、通知工程)。前記入退出関連情報は、例えば、ユーザの前記イベントへの入退出に関連する状態を示す情報であり、イベントの途中退出、途中参加、遅刻、欠席、途中退出の可能性、途中参加の可能性、遅刻の可能性、欠席の可能性等を示す情報等があげられるが、これには限定されない。前記通知は、例えば、テキスト情報でもよいし、音声情報でもよいし、アイコン等の画像情報でもよい。通知部13は、例えば、通信回線網を介して前記関係者の所持する端末に前記ユーザの入退出関連情報を通知できる。前記関係者の所持する端末の識別情報は、例えば、予め記憶装置104またはメモリ102に記憶されていてもよいし、前記イベント参加情報または前記イベント予定情報が含むイベント関係者識別情報に基づいて前記関係者の端末を特定してもよい。
【0031】
通知部13による通知の例について説明する。通知部13は、例えば、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、前記第1イベントの関係者または前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に前記入退出関連情報の通知を行うことができる。前記所定の条件は、特に制限されず、例えば、前記第2イベントの開催時刻が迫っている場合、前記第2イベントの開催時刻となった場合、前記第2イベントがすでに開催されている場合等があげられる。この場合、通知部13は、例えば、前記第1イベントの関係者に、前記入退出関連情報として、ユーザが前記第1イベントを途中退出すること、または前記第1イベントの途中退出の可能性があることを通知できる。また、通知部13は、例えば、前記第2イベントの関係者に、前記入退出関連情報として、ユーザが前記第2イベントに遅刻、欠席、もしくは途中参加、または遅刻、欠席、もしくは途中参加の可能性があることを通知できる。具体例として、例えば、ユーザが前記第1イベントに参加中、前記第2イベントの開催時刻を過ぎて前記第2イベントが開催され、前記第2イベントの残り時間が所定の時間未満となった場合、前記第2イベントの関係者に対して、ユーザが前記第2イベントを欠席することを通知できる。
【0032】
また、通知部13は、例えば、前記予定情報として、前記第1イベントの開催日時に含まれる時間帯に開催される前記第2イベントが存在する場合、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザの退出可能性を通知してもよい。前記退出可能性の通知は、例えば、アイコンなどの画像情報による通知である事が好ましい。前記退出可能性の通知タイミングは、例えば、前記第1イベントの開催時でもよいし、開催中でもよく、時間経過に応じて通知方法を変更してもよい。前記通知方法の変更は、特に制限されず、例えば、通知アイコンの点滅、サイズまたは色の変更等があげられる。
【0033】
前記退出可能性の通知の具体例について、
図4を用いて説明する。
図4(A)および(B)は、ウェブ会議中の各参加者の端末に表示されている画面の一例を示す模式図であり、符号131が、通知部13による退出可能性の通知アイコン131を示し、符号132aが、退出可能性のある参加者(ユーザ)を示し、符号132bが、その他の参加者を示す。また、
図4(A)は、第1イベントの開始から第2イベント開始時刻の3分前までの画面を示し、
図4(B)は、第1イベントの開始から第2イベント開始時刻の1分前までの画像を示す。
図4(A)に示すように、例えば、通知部13は、前記第1イベントの開催日時(開催時刻)に含まれる時間帯に開催される前記第2イベントが存在する参加者132aの付近に、退出可能性を示す通知アイコン131を表示することにより、その他の参加者132bに、参加者132aが途中退室する可能性があることを通知することができる。また、通知部13は、時間が経過して、前記第2イベント開始時刻の一分前になった場合、
図4(B)に示すように、通知アイコン131を点滅させてもよい。これにより他の参加者132bに、参加者132aの退出可能性時刻が迫っていることを通知できる。
【0034】
本実施形態のイベント入退室通知支援方法において、S1及びS2を実行した後、S3を順次実行する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれには制限されない。具体的に、本発明において、前記S1およびS2は、S3より上流の工程で実行されていればよく、S1とS2とは、例えば、同時に実行してもよいし、別個に実行してもよく、後者の場合、実行する順序は特に制限されず任意である。
【0035】
本実施形態のイベント入退室通知支援装置によれば、ユーザの予定情報に基づいて、イベントの関係者に適切な通知を行うことができる。このため、本発明によれば、例えば、イベントの流れを中断することなく、スムーズに途中退出または途中参加することができる。
【0036】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の入退室通知支援装置の他の例である。
【0037】
本実施形態の入退室通知支援装置は、実施形態1の入退室通知支援装置10の構成に加えて、入退出処理部を含むこと以外は前記実施形態1の入退室通知支援装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の入退室通知支援装置10Aは、例えば、入退出処理部を含み、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、前記入退出処理部は、ユーザを前記第1イベントから退出させ、前記通知部は、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う。
【0038】
図5は、本実施形態の入退室通知支援装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、入退室通知支援装置10Aは、実施形態1の入退室通知支援装置10の構成に加えて、入退出処理部14を備える。入退室通知支援装置10Aのハードウェア構成は、
図2の入退室通知支援装置10のハードウェア構成において、CPU101が、
図1の入退室通知支援装置10の構成に代えて、
図5の入退室通知支援装置10Aの構成を備える以外は同様である。
【0039】
つぎに、本実施形態の入退室通知支援方法について、
図6のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の入退室通知支援方法は、例えば、
図5に示す本実施形態の入退室通知支援装置10Aを用いて実施できる。なお、本発明の入退室通知支援方法は、入退室通知支援装置10Aの使用に限定されない。また、以下の説明においては、前記イベントが、通信回線網を介して、仮想空間上で参加者の端末同士をウェブ会議システムが接続して行われるウェブ会議である場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれには制限されない。
【0040】
まず、前記実施形態1のS1及びS2と同様にしてS1及びS2を実施し、前記イベント参加情報と、前記イベント予定情報を取得する。
【0041】
つぎに、入退出処理部14は、例えば、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザを前記第1イベントから退出させる(S4、入退出処理工程)。入退出処理部14は、例えば、前記イベント参加情報に含まれるイベント識別情報に基づいて、ユーザが参加中のウェブ会議のウェブ会議システムのサーバ装置を特定する。そして、入退出処理部14は、例えば、通信回線網を介して前記ウェブ会議システムのサーバ装置に接続し、ユーザの端末を前記ウェブ会議から退出させる処理を行うことによりユーザを前記第1イベントから退出させることができる。
【0042】
入退出処理部13は、例えば、前記所定の条件として、前記第2イベントの優先度が前記第1イベントの優先度よりも高い場合、ユーザを前記第1イベントから退出させてもよい。前記優先度は、例えば、記憶装置104またはメモリ102に予め記憶されていてもよいし、後述する実施形態3の優先度算出部により算出してもよいし、後述する実施形態4の優先度算出装置により算出してもよい。
【0043】
また、入退出処理部14は、例えば、さらに、ユーザを前記第1イベントから退出させ、かつ、ユーザを前記第2イベントに参加させてもよい。入退出処理部14は、例えば、前記イベント予定情報に含まれるイベント識別情報に基づいて、ユーザが参加予定のウェブ会議のウェブ会議システムのサーバ装置を特定する。そして、入退出処理部14は、例えば、通信回線網を介して前記ウェブ会議システムのサーバ装置に接続し、ユーザの端末を前記ウェブ会議に参加させる処理を行うことによりユーザを前記第2イベントに参加させることができる。
【0044】
そして、通知部13は、例えば、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う(S3、通知工程)。前記通知は、例えば、「ユーザAさんは、次の予定に参加されるため退出しました」といったメッセージ情報があげられる。通知部13による処理は、例えば、前記実施形態1のS3と同様にして実施できる。
【0045】
[変形例1]
本実施形態において、入退出処理部14が、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザを自動的に前記第1イベントから退出させる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれには制限されない。以下に、
図7を用いて、入退出処理部14の処理の別の例を説明する。
図7は、入退出処理部14による処理のその他の例を説明するフローチャートである。
【0046】
まず、入退出処理部14は、例えば、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザに入退出確認情報を送信する(S41A)。前記所定の条件は、例えば、前述の通りである。前記入退出確認情報は、例えば、ユーザに前記第2イベントへ参加するか否かを問い合わせる情報を含む。そして、入退出処理部14は、例えば、ユーザが前記第2イベントへの参加を選択した場合(S42A、YES)、前記ユーザを第1イベントから退出させる(S43A)。
【0047】
そして、通知部13は、例えば、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う(S3、通知工程)。また、例えば、ユーザが前記第2イベントへの参加を選択しなかった場合(S42A、No)、通知部13は、例えば、前記第2イベントの関係者に、前記入退出関連情報として、ユーザが前記第2イベントに遅刻または欠席する可能性があることを通知してもよい。通知部13による処理は、例えば、前記実施形態1のS3と同様にして実施できる。
【0048】
このような形態によれば、例えば、ユーザは、現在参加中の第1イベントの参加を続けるか、退出するかを選択でき、前記第1イベントの退出を選択した場合、前記第1イベントの関係者にユーザが他の予定により退出したことを通知できる。また、前記第1イベントの参加を続けた際は、本装置10により第2イベントの関係者にユーザの遅刻または欠席の可能性を通知できる。
【0049】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明の入退室通知支援装置の他の例である。
【0050】
本実施形態の入退室通知支援装置は、実施形態2の入退室通知支援装置10Aの構成に加えて、優先度算出部を含むこと以外は前記実施形態2の入退室通知支援装置10Aと同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の入退室通知支援装置10Bは、例えば、優先度算出部を含み、前記優先度算出部は、ユーザの発信率、ユーザの参加頻度、途中参加または途中退室の頻度、ユーザの属性情報からなる群から選択された少なくとも一つに基づいて前記優先度を算出する。
【0051】
図8は、本実施形態の入退室通知支援装置10Bの一例の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、入退室通知支援装置10Bは、実施形態2の入退室通知支援装置10Aの構成に加えて、優先度算出部15を備える。入退室通知支援装置10Bのハードウェア構成は、
図2の入退室通知支援装置10のハードウェア構成において、CPU101が、
図1の入退室通知支援装置10の構成に代えて、
図8の入退室通知支援装置10Bの構成を備える以外は同様である。
【0052】
つぎに、本実施形態の入退室通知支援方法について、
図9のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の入退室通知支援方法は、例えば、
図8に示す本実施形態の入退室通知支援装置10Bを用いて実施できる。なお、本発明の入退室通知支援方法は、入退室通知支援装置10Bの使用に限定されない。
【0053】
まず、前記実施形態1のS1及びS2と同様にしてS1及びS2を実施し、前記イベント参加情報と、前記イベント予定情報を取得する。
【0054】
つぎに、優先度算出部15は、例えば、ユーザの発信率、ユーザの参加頻度、途中参加または途中退室の頻度、ユーザの属性情報からなる群から選択された少なくとも一つに基づいて前記優先度を算出する(S5、優先度算出工程)。優先度算出部15は、例えば、ユーザの発信率に基づいて前記優先度を算出することが好ましい。優先度算出部15による処理は、例えば、後述する実施形態4の優先度算出装置と同様であり、その記載を援用できる。優先度算出部15が算出した優先度は、例えば、本装置10の記憶装置104またはメモリ102に記憶してもよい。
【0055】
また、優先度算出部15は、例えば、ユーザの属性情報に基づいて重みづけを行ってもよい。前記属性情報は、特に制限されず、例えば、性別、年齢、ユーザが所属する組織における立場(例えば、所属部署、役職、階級、職域、資格保有者等)等があげられる。
【0056】
つぎに、退出処理部14は、例えば、前記第2イベントの優先度と前記第1イベントの優先度とを比較し(S41B)する。そして、退出処理部14は、例えば、前記第2イベントの優先度が前記第1イベントの優先度よりも高い場合(S41B、Yes)、ユーザを前記第1イベントから退出させる(S42B)。S42Bの処理は、例えば、前記実施形態2のS4の処理と同様にして実施でき、その記載を援用できる。
【0057】
そして、通知部13は、例えば、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う(S3、通知工程)。また、例えば、前記第2イベントの優先度が前記第1イベントの優先度よりも低い場合(S41B、No)、通知部13は、例えば、前記第2イベントの関係者に、前記入退出関連情報として、ユーザが前記第2イベントに遅刻または欠席する可能性があることを通知してもよい。通知部13による処理は、例えば、前記実施形態1のS3と同様にして実施できる。
【0058】
本実施形態の入退室通知支援装置は、例えば、優先度算出部により算出した優先度を用いて前記入退出処理および通知処理を実施できる。このため、本実施形態の入退室通知支援装置によれば、より容易にイベントの関係者に適切な通知ができる。
【0059】
[実施形態4]
実施形態4は、本発明の優先度算出装置の例である。
【0060】
本実施形態の優先度算出装置について、
図10を用いて説明する。
図10は、本実施形態の優先度算出装置20の一例の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、優先度算出装置20は、発信データ取得部21、発信率算出部22、優先度算出部23を含む。また、図示していないが、優先度算出装置20は、例えば、通信部および記憶部を含んでもよい。
【0061】
優先度算出装置20は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、優先度算出装置20は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。優先度算出装置20は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、優先度算出装置20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、優先度算出装置20は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0062】
図11に、優先度算出装置20のハードウェア構成のブロック図を例示する。
図11に示すように、優先度算出装置20は、例えば、CPU201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置206、出力装置207、通信デバイス208等を備える。優先度算出装置20の各構成の説明は、入退室通知支援装置10の各構成の説明を援用できる。優先度算出装置20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して接続されている。優先度算出装置20において、CPU201が発信データ取得部21、発信率算出部22、優先度算出部23として機能する。
【0063】
つぎに、本実施形態の優先度算出方法の一例を、
図12のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の優先度算出方法は、例えば、
図10及び11の優先度算出装置20を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の優先度算出方法は、
図10及び
図11の優先度算出装置20の使用には限定されない。以下の説明においては、前記イベントが、通信回線網を介して、ウェブ会議システムにより参加者の端末同士を接続して行われるウェブ会議であり、ユーザが参加しているウェブ会議の優先度を算出する場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれには制限されない。
【0064】
まず、発信データ取得部21により、イベント参加者の発信データ量情報を取得する(S21、発信データ取得工程)。前記発信データ量情報は、例えば、ウェブ会議システムと接続している端末の上りデータ量があげられる。前記上りデータは、例えば、前記ウェブ会議の参加者がウェブ会議で発言する、画面共有を行う、ビデオ通話を行う等の要因により大きくなる。このため、前記参加者の端末の上りデータ量から、例えば、前記ウェブ会議における参加者の発信率が推定できる。発信データ取得部21は、例えば、前記ウェブ会議システムと接続している端末の上りデータ量を計測することにより前記発信データ量情報を取得してもよいし、本装置20以外の装置が計測した上りデータ量を取得することにより前記発信データ量情報を取得してもよい。発信データ取得部21は、例えば、前記ウェブ会議中における各端末からの発信データ量をすべて取得してもよいし、単位時間当たりの発信データ量を取得してもよい。後者の場合、単位時間あたりの発信データ量から、ウェブ会議中における発信データ量を推定してもよい。
【0065】
つぎに、発信率算出部22により、前記発信データ量情報に基づいてユーザの発信率を算出する(S22、発信率算出工程)。発信率算出部22は、例えば、前記参加者の発信データ量の合計値に対するユーザの発信データ量の割合を算出することにより、前記ユーザの発信率を算出できる。
【0066】
そして、優先度算出部23により、前記発信率に基づいてイベントの優先度を算出する(S23、優先度算出工程)。優先度算出部は、例えば、前記イベントにおけるユーザの発信率の算出結果を、前記イベントの優先度として算出してもよい。具体例として、例えば、ユーザが参加した5つの会議(会議A~会議E)におけるユーザの発信率が下記表1に示すものである場合を例に挙げて説明する。この場合、優先度算出部23は、例えば、各会議におけるユーザの発信率に基づいて、会議Aの優先度を5、会議Bの優先度を5、会議Cの優先度を40、会議Dの優先度を20、会議Eの優先度を20と算出できる。
【表1】
【0067】
また、優先度算出部23は、例えば、さらに、参加メンバ毎の優先度を算出してもよい。この場合、優先度算出部23は、例えば、同じ参加メンバが存在する他の会議におけるユーザの発信率の平均値を、前記参加メンバ毎の優先度として算出できる。具体的に前記発信率が前記表1に示すものである場合、例えば、A部長と参加するイベントの優先度は12.5、Bさんと参加するイベントの優先度は5、C役員と参加するイベントの優先度は40、D部長と参加する優先度は20と算出できる。
【0068】
優先度算出部23は、例えば、前記イベントにおけるユーザの発信率を、ユーザの当該イベントに対する優先度として算出してもよいし、前記発信率に対し、ユーザの属性情報に基づいて重みづけを行ってもよい。具体的には、例えば、前記属性としてユーザの役職に対して優先度の重みづけのための数値を紐づけておき、ユーザの役職に応じて前記数値を発信率に加算することで重みづけ後の優先度を算出できる。
【0069】
また、優先度算出装置20が前記通信部を含む場合、例えば、前記算出した優先度を外部装置に送信可能であってもよい。この場合、前記外部装置は、例えば、前記本発明のイベント入退室通知支援装置、外部データベース、サーバ装置等があげられる。また、本実施形態の優先度算出装置20は、例えば、前記本発明の入退室通知支援装置と前記通信部により通信可能であってもよいし、前記本発明の入退室通知支援装置に組み込まれていてもよい。後者の場合、例えば、優先度算出装置20は、例えば、前記入退室通知支援装置10Bの優先度算出部15として機能する。
【0070】
本実施形態の優先度算出装置によれば、イベント毎の優先度を算出でき、算出された優先度は、前記本発明の入退室通知支援装置により使用される。これにより、前記本発明の入退室通知支援装置は、イベント後の優先度に基づく入退出処理及び通知処理が可能となる。
【0071】
[実施形態5]
本実施形態の第1のプログラムは、前述の入退室通知支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータに、参加情報取得手順、予定情報取得手順、及び通知手順を実行させるためのプログラムである。
【0072】
前記参加情報取得手順は、ユーザのイベント参加情報を取得し、
前記イベント参加情報は、前記第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、
前記予定情報取得手順は、ユーザのイベント予定情報を取得し、
前記イベント予定情報は、前記第2イベントの開催日時情報を含み、
前記通知手順は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行う。
【0073】
また、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータを、参加情報取得手順、予定情報取得手順、及び通知手順として機能させるプログラムということもできる。
【0074】
本実施形態の第1のプログラムは、前記本発明の入退室通知支援装置および入退室通知支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0075】
[実施形態6]
本実施形態の第2のプログラムは、前述の優先度算出方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータに、発信データ取得手順、発信率算出手順、優先度算出手順を実行させるためのプログラムである。
【0076】
前記発信データ取得手順は、イベント参加者の発信データ量情報を取得し、
前記発信率算出手順は、前記発信データ量情報に基づいてユーザの発信率を算出し、
前記優先度算出手順は、前記発信率に基づいてイベントの優先度を算出する。
【0077】
また、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータを、発信データ取得手順、発信率算出手順、優先度算出手順として機能させるプログラムということもできる。
【0078】
本実施形態の第2のプログラムは、前記本発明の優先度算出装置および優先度算出方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0079】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0080】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
参加情報取得部、予定情報取得部、及び通知部を含み、
前記参加情報取得部は、ユーザのイベント参加情報を取得し、
前記イベント参加情報は、第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、
前記予定情報取得部は、ユーザのイベント予定情報を取得し、
前記イベント予定情報は、第2イベントの開催日時情報を含み、
前記通知部は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行う、イベント入退室通知支援装置。
(付記2)
前記通知部は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、前記第1イベントの関係者または前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に前記入退出関連情報の通知を行う、付記1記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記3)
前記通知部は、前記予定情報として、前記第1イベントの開催日時に含まれる時間帯に開催される前記第2イベントが存在する場合、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザの退出可能性を通知する、付記1または2記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記4)
前記予定情報取得部は、所定の間隔でユーザのイベント予定情報を繰り返し取得する、付記1から3のいずれかに記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記5)
入退出処理部を含み、
前記入退出処理部は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザを前記第1イベントから退出させ、
前記通知部は、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う、付記1から4のいずれかに記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記6)
前記入退出処理部は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザを前記第1イベントから退出させ、かつ、ユーザを前記第2イベントに参加させる、付記5記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記7)
前記入退出処理部は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザに入退出確認情報を送信し、
前記入退出確認情報は、ユーザに前記第2イベントへ参加するか否かを問い合わせる情報を含み、
前記入退出処理部は、ユーザが前記第2イベントへの参加を選択した場合、前記ユーザを第1イベントから退出させ、
前記通知部は、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う、
付記5または6記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記8)
ユーザが前記第2イベントへの参加を選択した場合、
前記入退出処理部は、前記ユーザを第1イベントから退出させ、かつ、ユーザを前記第2イベントに参加させる、付記7記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記9)
ユーザが前記第2イベントへの参加を選択しなかった場合、
前記通知部は、前記第2イベントの関係者に前記入退出関連情報を通知する、付記7または8記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記10)
前記入退出処理部は、前記第2イベントの優先度が前記第1イベントの優先度よりも高い場合、ユーザを前記第1イベントから退出させる、付記5または6記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記11)
優先度算出部を含み、
前記優先度算出部は、ユーザの発信率、ユーザの参加頻度、途中参加または途中退室の頻度、ユーザの属性情報からなる群から選択された少なくとも一つに基づいて前記優先度を算出する、付記10記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記12)
前記優先度算出部は、ユーザの発信率に基づいて前記優先度を算出する、付記11記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記13)
前記優先度算出部は、ユーザの属性情報に基づいて前記優先度に重みづけを行う、付記11または12記載のイベント入退室通知支援装置。
(付記14)
発信データ取得部、発信率算出部、及び優先度算出部を含み、
前記発信データ取得部は、イベント参加者の発信データ量情報を取得し、
前記発信率算出部は、前記発信データ量情報に基づいてユーザの発信率を算出し、
前記優先度算出部は、前記発信率に基づいてイベントの優先度を算出する、
イベントの優先度算出装置。
(付記15)
通信部を含み、
前記通信部により、付記1から13のいずれかに記載のイベント入退室通知支援装置と通信可能である、付記14記載の優先度算出装置。
(付記16)
参加情報取得工程、予定情報取得工程、及び通知工程を含み、
前記参加情報取得工程は、ユーザのイベント参加情報を取得し、
前記イベント参加情報は、前記第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、
前記予定情報取得工程は、ユーザのイベント予定情報を取得し、
前記イベント予定情報は、前記第2イベントの開催日時情報を含み、
前記通知工程は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行う、イベント入退室通知支援方法。
(付記17)
前記通知工程は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、前記第1イベントの関係者または前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に前記入退出関連情報の通知を行う、付記16記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記18)
前記通知工程は、前記予定情報として、前記第1イベントの開催日時に含まれる時間帯に開催される前記第2イベントが存在する場合、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザの退出可能性を通知する、付記16または17記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記19)
前記予定情報取得工程は、所定の間隔でユーザのイベント予定情報を繰り返し取得する、付記16から18のいずれかに記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記20)
入退出処理工程を含み、
前記入退出処理工程は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザを前記第1イベントから退出させ、
前記通知工程は、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う、付記16から19のいずれかに記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記21)
前記入退出処理工程は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザを前記第1イベントから退出させ、かつ、ユーザを前記第2イベントに参加させる、付記20記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記22)
前記入退出処理工程は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザに入退出確認情報を送信し、
前記入退出確認情報は、ユーザに前記第2イベントへ参加するか否かを問い合わせる情報を含み、
前記入退出処理工程は、ユーザが前記第2イベントへの参加を選択した場合、前記ユーザを第1イベントから退出させ、
前記通知工程は、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う、
付記20または21記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記23)
ユーザが前記第2イベントへの参加を選択した場合、
前記入退出処理工程は、前記ユーザを第1イベントから退出させ、かつ、ユーザを前記第2イベントに参加させる、付記22記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記24)
ユーザが前記第2イベントへの参加を選択しなかった場合、
前記通知工程は、前記第2イベントの関係者に前記入退出関連情報を通知する、付記22または23記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記25)
前記入退出処理工程は、前記第2イベントの優先度が前記第1イベントの優先度よりも高い場合、ユーザを前記第1イベントから退出させる、付記20または21記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記26)
優先度算出工程を含み、
前記優先度算出工程は、ユーザの発信率、ユーザの参加頻度、途中参加または途中退室の頻度、ユーザの属性情報からなる群から選択された少なくとも一つに基づいて前記優先度を算出する、付記25記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記27)
前記優先度算出工程は、ユーザの発信率に基づいて前記優先度を算出する、付記26記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記28)
前記優先度算出工程は、ユーザの属性情報に基づいて前記優先度に重みづけを行う、付記26または27記載のイベント入退室通知支援方法。
(付記29)
発信データ取得工程、発信率算出工程、優先度算出工程を含み、
前記発信データ取得工程は、イベント参加者の発信データ量情報を取得し、
前記発信率算出工程は、前記発信データ量情報に基づいてユーザの発信率を算出し、
前記優先度算出工程は、前記発信率に基づいてイベントの優先度を算出する、
イベントの優先度算出方法。
(付記30)
参加情報取得手順、予定情報取得手順、及び通知手順を含み、
前記参加情報取得手順は、ユーザのイベント参加情報を取得し、
前記イベント参加情報は、前記第1イベントの開催日時情報と、ユーザの参加状態情報を含み、
前記予定情報取得手順は、ユーザのイベント予定情報を取得し、
前記イベント予定情報は、前記第2イベントの開催日時情報を含み、
前記通知手順は、前記イベント予定情報および前記イベント参加情報の少なくとも一方に基づいて、前記第1イベントの関係者および前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に入退出関連情報の通知を行い、
前記各手順が、コンピュータにより実行されるプログラム。
(付記31)
前記通知手順は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、前記第1イベントの関係者または前記第2イベントの関係者の少なくとも一方に前記入退出関連情報の通知を行う、付記30記載のプログラム。
(付記32)
前記通知手順は、前記予定情報として、前記第1イベントの開催日時に含まれる時間帯に開催される前記第2イベントが存在する場合、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザの退出可能性を通知する、付記30または31記載のプログラム。
(付記33)
前記予定情報取得手順は、所定の間隔でユーザのイベント予定情報を繰り返し取得する、付記31から32のいずれかに記載のプログラム。
(付記34)
入退出処理手順を含み、
前記入退出処理手順は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザを前記第1イベントから退出させ、
前記通知手順は、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う、付記30から33のいずれかに記載のプログラム。
(付記35)
前記入退出処理手順は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザを前記第1イベントから退出させ、かつ、ユーザを前記第2イベントに参加させる、付記34記載のプログラム。
(付記36)
前記入退出処理手順は、ユーザが前記第1イベントに参加中に、所定の条件を満たした場合、ユーザに入退出確認情報を送信し、
前記入退出確認情報は、ユーザに前記第2イベントへ参加するか否かを問い合わせる情報を含み、
前記入退出処理手順は、ユーザが前記第2イベントへの参加を選択した場合、前記ユーザを第1イベントから退出させ、
前記通知手順は、前記入退出関連情報として、前記第1イベントの関係者にユーザが退出した旨の通知を行う、
付記34または35記載のプログラム。
(付記37)
前記入退出処理手順は、ユーザが前記第2イベントへの参加を選択した場合、前記ユーザを第1イベントから退出させ、かつ、ユーザを前記第2イベントに参加させる、付記36記載のプログラム。
(付記38)
ユーザが前記第2イベントへの参加を選択しなかった場合、
前記通知手順は、前記第2イベントの関係者に前記入退出関連情報を通知する、付記36または37記載のプログラム。
(付記39)
前記入退出処理手順は、前記第2イベントの優先度が前記第1イベントの優先度よりも高い場合、ユーザを前記第1イベントから退出させる、付記34または35記載のプログラム。
(付記40)
優先度算出手順を含み、
前記優先度算出手順は、ユーザの発信率、ユーザの参加頻度、途中参加または途中退室の頻度、ユーザの属性情報からなる群から選択された少なくとも一つに基づいて前記優先度を算出する、付記39記載のプログラム。
(付記41)
前記優先度算出手順は、ユーザの発信率に基づいて前記優先度を算出する、付記40記載のプログラム。
(付記42)
前記優先度算出手順は、ユーザの属性情報に基づいて前記優先度に重みづけを行う、付記40または41記載のプログラム。
(付記43)
発信データ取得手順、発信率算出手順、優先度算出手順を含み、
前記発信データ取得手順は、イベント参加者の発信データ量情報を取得し、
前記発信率算出手順は、前記発信データ量情報に基づいてユーザの発信率を算出し、
前記優先度算出手順は、前記発信率に基づいてイベントの優先度を算出し、
前記各手順が、コンピュータにより実行されるプログラム。
(付記44)
付記30から43のいずれかに記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明によれば、ユーザの予定情報に基づいて、イベントの関係者に適切な通知ができる。このため、本発明は、イベント、特にウェブ会議システム等に係る分野において広く有用である。
【符号の説明】
【0082】
10、10A、10B 入退室通知支援装置
11 参加情報取得部
12 予定情報取得部
13 通知部
14 教師データ出力部
15 入退出処理部
16 優先度算出部
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 プログラム
106 入力装置
107 出力装置
108 通信デバイス
20 優先度算出装置
21 発信データ取得部
22 発信率算出部
23 優先度算出部
201 CPU
202 メモリ
203 バス
204 記憶装置
205 プログラム
206 入力装置
207 出力装置
208 通信デバイス