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特開2023-115473情報処理システム、携帯端末及びサーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023115473
(43)【公開日】2023-08-21
(54)【発明の名称】情報処理システム、携帯端末及びサーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20230814BHJP
   G16H 20/00 20180101ALI20230814BHJP
【FI】
G06Q50/30
G16H20/00
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022017699
(22)【出願日】2022-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】519455807
【氏名又は名称】株式会社IoZ
(74)【代理人】
【識別番号】100188662
【弁理士】
【氏名又は名称】浅見 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100177895
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 一範
(72)【発明者】
【氏名】吉田 柳太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049CC42
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現する。
【解決手段】情報処理システム100は、撮影手段を備えた携帯端末10と、サーバ20とを備え、携帯端末10を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するために、携帯端末10が、撮影手段により撮影された画像を用いる顔認証手段によって運転者の識別情報を特定し、撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、運転者の環境が適正条件を満たすか判定し、運転者に対するアルコール検知結果を取得し、識別情報と、判定部による判定結果と、アルコール検知結果とを含む検知情報をサーバ20に送信し、サーバ20が、携帯端末10から送信された検知情報を所定の記憶領域に保存し、保存した検知情報を所定の管理端末30に出力させる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影手段を備えた携帯端末と、サーバとを備え、前記携帯端末を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するための情報処理システムであって、
前記携帯端末は、
前記撮影手段により撮影された画像を用いる顔認証手段によって前記運転者の識別情報を特定する特定部と、
前記撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する判定部と、
前記運転者に対するアルコール検知結果を取得する取得部と、
前記識別情報と、前記判定部による判定結果と、前記アルコール検知結果とを含む検知情報を前記サーバに送信する送信部とを備え、
前記サーバは、
前記携帯端末から送信された前記検知情報を所定の記憶領域に保存する保存部と、
前記保存部により保存された前記検知情報を所定の管理端末に出力させる出力部とを備える
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記送信部は、前記運転者の環境が前記適正条件を満たす場合、前記検知情報を前記サーバに送信し、前記運転者の環境が前記適正条件を満たさない場合、前記管理者への通知を実行するための通知情報を前記サーバに送信する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記判定部は、前記顔認証手段による顔認証に用いられた画像に、前記環境情報に含まれる対象物の少なくとも一部が含まれると判定した場合、前記適正条件を満たすと判定する
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記判定部は、前記顔認証手段による顔認証に用いられた画像に、前記環境情報に含まれる不適切物の少なくとも一部が含まれると判定した場合、前記運転者の環境が前記適正条件を満たさないと判定する
請求項1から請求項3の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記携帯端末は、画像を表示する表示画面を含む前面と、当該前面の裏側に位置する背面とを備えた筐体であり、
前記撮影手段は、前面に設けられたインカメラと、前記背面に設けられたアウトカメラとを含み、
前記特定部は、前記インカメラにより撮影された画像を用いる顔認証手段によって前記運転者を特定し、
前記判定部は、前記アウトカメラにより撮影された画像を用いて前記適正条件を満たすか判定する
請求項1から請求項4の何れかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
撮影手段を備えた携帯端末であって、
前記撮影部により撮影された画像を用いる顔認証手段によって当該携帯端末を利用する運転者の識別情報を特定する特定部と、
前記撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する判定部と、
前記運転者に対するアルコール検知結果を取得する取得部と、
前記識別情報と、前記判定部による判定結果と、前記アルコール検知結果とを含む検知情報を、当該運転者を管理する管理者が利用するサーバに送信する送信部とを備える
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
撮影手段を備えた携帯端末と、サーバとを備え、前記携帯端末を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するための情報処理システムにおけるサーバであって、
前記撮影手段により撮影された画像を用いる顔認証手段によって前記運転者の識別情報を特定する特定部と、
前記撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する判定部と、
前記運転者に対するアルコール検知結果を取得する取得部と、
前記識別情報と、前記判定部による判定結果と、前記アルコール検知結果とを含む検知情報を所定の記憶領域に保存する保存部と、
前記保存部により保存された前記検知情報を所定の管理端末に出力させる出力部とを備える
ことを特徴とするサーバ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影部を備えた端末を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するための情報処理システム、端末及びサーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車運送事業者が運転者を管理するためのシステムが種々提案されている。このようなシステムには、例えば、運転者点呼時に運転者の健康指導情報を表示するものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-68656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のシステムは、アルコール検査の際に運転者からシステムが得られる情報として、運転者の呼気中のアルコールや運転者の体温など、運転者自身から得られる情報だけを利用するものが多く、運転者の管理に十分な情報が得られない場合があった。すなわち、例えば運転者が自身の情報をごまかそうとした場合に、安全運転管理に有用な情報を管理者に提供できない場合があった。
【0005】
本発明は、上記点に鑑みなされたものであり、運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するための情報処理システム、端末及びサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理システムは、撮影手段を備えた携帯端末と、サーバとを備え、前記携帯端末を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するための情報処理システムであって、前記携帯端末は、前記撮影手段により撮影された画像を用いる顔認証手段によって前記運転者の識別情報を特定する特定部と、前記撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する判定部と、前記運転者に対するアルコール検知結果を取得する取得部と、前記識別情報と、前記判定部による判定結果と、前記アルコール検知結果とを含む検知情報を前記サーバに送信する送信部とを備え、前記サーバは、前記携帯端末から送信された前記検知情報を所定の記憶領域に保存する保存部と、前記保存部により保存された前記検知情報を所定の管理端末に出力させる出力部とを備えることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る携帯端末は、撮影手段を備えた携帯端末であって、前記撮影部により撮影された画像を用いる顔認証手段によって当該携帯端末を利用する運転者の識別情報を特定する特定部と、前記撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する判定部と、前記運転者に対するアルコール検知結果を取得する取得部と、前記識別情報と、前記判定部による判定結果と、前記アルコール検知結果とを含む検知情報を、当該運転者を管理する管理者が利用するサーバに送信する送信部とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るサーバは、撮影手段を備えた携帯端末と、サーバとを備え、前記携帯端末を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するための情報処理システムにおけるサーバであって、前記撮影手段により撮影された画像を用いる顔認証手段によって前記運転者の識別情報を特定する特定部と、前記撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する判定部と、前記運転者に対するアルコール検知結果を取得する取得部と、前記識別情報と、前記判定部による判定結果と、前記アルコール検知結果とを含む検知情報を所定の記憶領域に保存する保存部と、前記保存部により保存された前記検知情報を所定の管理端末に出力させる出力部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するための情報処理システム、携帯端末及びサーバを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る情報処理システム100の構成の一例を表したブロック図である。
図2】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する携帯端末10の構成の一例を示すブロック図である。
図3】環境情報の例について説明するための説明図である。
図4】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するサーバ20の構成の一例を示すブロック図である。
図5】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する管理端末30の構成の一例を示すブロック図である。
図6】本発明に係る携帯端末10が実行する検知処理の例を示すフローチャートである。
図7】本発明に係るサーバ20が実行する管理処理の例を示すフローチャートである。
図8】管理画面の例について説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施の形態に係る情報処理システムの例について説明する。なお、以下で説明する例は、矛盾等が生じない範囲で適宜組み合わせ可能である。また、以下で説明する各種フローを構成する各種処理の順序は、処理内容に矛盾等が生じない範囲で順不同である。
【0012】
図1は、本発明に係る情報処理システム100の構成の一例を表したブロック図である。情報処理システム100は、携帯端末を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するためのシステムである。
【0013】
ここで、運転者とは、管理者による管理対象の者であり、車両を運転する者を意味する。なお、運転者が操作する車両の種類は特に限定されず、自動車や二輪車など人の移動に利用できるものであればよい。
【0014】
また、管理者とは、運転者の状態をとりしきる者を意味する。管理者の例には、車を使用する事業所により選定された安全運転管理者がある。
【0015】
情報処理システム100は、携帯端末10と、サーバ20と、管理端末30とを少なくとも含む。携帯端末10、サーバ20及び管理端末30は、互いにインターネットなどの通信ネットワーク40を介して接続されている。
【0016】
携帯端末10は、運転者が利用する端末であって、撮影手段と、サーバ20と通信するための通信手段とを備える端末である。なお、撮影手段の構成は特に限定されないが、画像(静止画または動画)だけでなく、録音機能も備えていることが好ましい。また、通信手段の構成は特に限定されないが、無線通信が可能な構成であることが好ましい。携帯端末10の例には、スマートフォンがある。携帯端末10の機能構成の詳細は後述する。
【0017】
サーバ20は、携帯端末10および管理端末30との通信を実現するために必要な処理を行う装置である。サーバ20は、携帯端末10と管理端末30とで必要な情報管理を行うための機能を備えていればよいので、機能の一部または全部が携帯端末10または管理端末30に設けられていてもよい。サーバ20の機能構成の詳細は後述する。
【0018】
管理端末30は、管理者が利用する端末である。機能管理端末30の機能構成の詳細は後述する。
【0019】
なお、携帯端末10、サーバ20及び管理端末30は、専用マシンとして設計した装置であってもよいが、一般的なコンピュータやサーバ装置によって実現可能なものであるものとする。この場合に、携帯端末10、サーバ20及び管理端末30は、一般的なコンピュータやサーバ装置が通常備えているであろうCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)、GPU(Graphics Processing Unit:画像処理装置)、メモリ、ハードディスクドライブ等のストレージを具備しているものとする(図示省略)。また、これらの一般的なコンピュータやサーバ装置を本例の携帯端末10、サーバ20及び管理端末30として機能させるためにプログラムよって各種処理が実行されることは言うまでもない。
【0020】
携帯端末10、サーバ20及び管理端末30は、適宜メモリに読み出したデータを用いて各種処理に必要な情報処理をCPUにて実行し、得られた処理結果を必要に応じて記憶装置に記憶させる。記憶装置は、各種情報を格納する記憶媒体としての機能を有する。記憶装置の構成は特に限定されないが、例えば、HDDやSSDが挙げられる。
【0021】
なお、図1に示した例では情報処理システム100は携帯端末10、サーバ20及び管理端末30とをそれぞれ1つずつ含んでいたが、情報処理システム100は、携帯端末10、サーバ20及び管理端末30とについてそれぞれ複数含んでいてもよい。この場合、例えば運転者それぞれに携帯端末10を携帯させる構成としてもよいし、複数の事業所に管理端末30が設置される構成としてもよい。
【0022】
図2は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する携帯端末10の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、携帯端末10は、特定部11と、判定部12と、取得部13と、送信部14とを少なくとも備える。
【0023】
特定部11は、撮影手段により撮影された画像を用いる顔認証手段によって運転者の識別情報を特定する機能を有する。
【0024】
ここで、顔認証手段とは、画像から顔を認証するための手段を意味する。採用する顔認証技術の構成は特に限定されないが、AIを活用して認証精度が向上されたものであることが好ましい。このような構成の例には、携帯端末10にインストールされた専用アプリケーションや、サーバ20が備える記憶装置に記憶された顔認証プログラムを利用し、ニューラルネットワークなどの深層学習の技術によって学習された学習モデルを用いて顔認証を実現させる構成がある。
【0025】
また、運転者の識別情報とは、情報処理システム100において運転者を一意に識別するための情報を意味する。運転者の識別情報を特定するための構成は、顔認証手段を利用する構成であれば特に限定されない。このような構成の例には、顔に関する情報と識別情報とが対応付けられた情報(運転者情報)を参照し、顔認証手段により認証された顔に対応する識別情報を運転者の識別情報として特定する構成がある。なお、識別情報は運転者を特定可能な情報であれば特に限定されないが、複数の運転者間で内容が重複する可能性が無い情報が好ましい。そのような情報の例には、運転者毎に割り当てられ運転者を識別するための識別IDなどが挙げられる。また、識別情報の他の例としては、運転者の個人情報が挙げられる。運転者の個人情報の例には、運転者の氏名や年齢、性別、住所などがある。
【0026】
判定部12は、撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、運転者の環境が適正条件を満たすか判定(環境判定)する機能を有する。
【0027】
ここで、判定部12が利用する画像は特に限定されないが、顔認証手段に利用された画像または当該画像に対応する画像(対応画像)であることが好ましい。顔認証に利用された画像を転用することで、判定用の画像を別途撮影する手間を運転者に要求しないで良くなる。対応画像の例には、顔認証用の画像に含まれる顔部分以外の画像(例えば、背景)や、顔認証用に撮影された画像をインカメラで撮影した際のアウトカメラにより撮影された画像がある。
【0028】
また、環境情報とは、運転者がおかれた環境の適否を判定するための情報を意味する。環境情報は、判定前に登録された情報であれば特に限定されず、運転手事に共通して利用される情報であっても良いし、運転者に応じて異なる内容が参照される情報であってもよい。
【0029】
また、環境判定を行うための構成は特に限定されず、判定対象とする画像(判定対象画像)に所定の対象物(適正物)の少なくとも一部が含まれる場合に「適切な環境」と判定する構成としてもよいし、判定対象画像に特定の対象物(不適正物)の少なくとも一部が含まれない場合に「適切な環境」と判定する構成としてもよい。このような構成の例には、運転者がアルコール検知を行う環境であれば写るものとして考えられる適正物して登録された物(例えば、ハンドルやメーター)が判定対象画像に含まれる場合に、「運転者の環境が適正条件を満たす」と判定する構成がある。また、運転者がアルコール検知を行う環境であれば写り得ないものとして考えられる不適正物して登録された物(例えば、酒類の容器)が判定対象画像に含まれる場合に、「運転者の環境が適正条件を満たさない」と判定する構成がある。
【0030】
図3は、環境情報の例について説明するための説明図である。本例において環境情報は、運転者番号と、車種と、対象物と、比較画像とを含む。運転者番号とは、運転者を識別するための番号を意味する。車種とは、運転者が利用する車両の種類を意味する。対象物とは、環境判定に用いる物を意味する。比較画像とは、環境判定を画像認識で行う場合の比較対象として登録された画像を意味する。
【0031】
取得部13は、運転者に対するアルコール検知結果を取得する機能を有する。
【0032】
ここで、アルコール検知結果とは、酒気帯びの有無の確認に用いるアルコール検知器を用いた検知結果を意味する。運転者に対するアルコール検知結果を取得するための構成は特に限定されず、運転者が所持するアルコール検知器から無線または有線でアルコール検知結果を表す情報を取得部13が受信する構成としてもよいし、アルコール検知器の検知結果を表す画像から検知結果を認識する構成としてもよい。このような構成の例には、携帯端末10とペアリングされたアルコール検知器からアルコール検知結果を取得する構成がある。
【0033】
送信部14は、識別情報と、判定部12による判定結果(すなわち、適正条件を満たすか否かを示す情報)と、アルコール検知結果とを含む検知情報をサーバ20に送信する機能を有する。
【0034】
ここで、検知情報をサーバ20に送信するための構成は特に限定されず、判定結果が「適正条件を満たす」場合にのみ検知情報をサーバ20に送信する構成としてもよいし、適正条件を満たすか否かに関わらず検知情報をサーバ20に送信する構成としてもよい。
【0035】
以上、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する携帯端末10の構成の一例について説明した。なお、携帯端末10が備える機能の一部は、携帯端末10の代わりにサーバ20又は管理端末30が備えるようにしてもよい。
【0036】
図4は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するサーバ20の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、サーバ20は、保存部21と、出力部22とを備える。
【0037】
保存部21は、携帯端末から送信された検知情報を所定の記憶領域に保存する機能を有する。
【0038】
ここで、検知情報は、サーバ末20が備える記憶装置に記憶されていてもよいし、サーバ20以外の外部装置に記憶されていてもよい。なお、検知情報は、少なくとも酒気帯びの有無が所定期間(例えば、保存から1年間)記録される構成であることが好ましい。
【0039】
出力部22は、保存部21により保存された検知情報を管理端末30に出力させる機能を有する。検知情報を管理端末に出力させるための構成は特に限定されず、決まった周期で検知情報を管理端末30に送信する構成としてもよいし、管理端末30からの要求に応答して検知情報を管理端末30に送信する構成としてもよい。
【0040】
以上、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するサーバ20の構成の一例について説明した。なお、サーバ20が備える機能の一部は、サーバ20の代わりに携帯端末10又は管理端末30が備えるようにしてもよい。
【0041】
図5は、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する管理端末30の構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、管理端末30は、表示部31と、受付部32とを備える。
【0042】
表示部31は、所定の表示手段によって種々の情報を表示する機能を有する。例えば、表示部31は、受信した検知情報を所定の表示手段によって表示する。
【0043】
ここで、所定の表示手段は特に限定されず、管理端末30自身が備える表示装置でもよいし、管理端末30以外の外部の表示装置でもよい。本例では、所定の表示手段は、管理端末30自身が備えるディスプレイである。
【0044】
受付部32は、管理者からの要求を受け付ける機能を有する。
【0045】
ここで、管理者からの要求を受け付けるための構成は特に限定されないが、所定の管理画面を介した操作により種々の要求を受付可能な構成であることが好ましい。
【0046】
以上、本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する管理端末30の構成の一例について説明した。なお、管理端末30が備える機能の一部は、管理端末30の代わりにサーバ20が備えるようにしてもよい。
【0047】
図6は、本発明に係る携帯端末10が実行する検知処理の例を示すフローチャートである。本例における検知処理では、検知情報をサーバ20に送信することに関連する処理が行われる。以下、携帯端末10が単体で検知処理を実行する場合を例にして説明する。
【0048】
検知処理は、例えば携帯端末10を操作する運転者からの要求を携帯端末10が受け付けたことを契機に開始される。
【0049】
携帯端末10は、検知処理において、先ず、顔認証手段によって運転者を特定する(ステップS101)。本例において携帯端末10は、携帯端末10が備えるカメラにより撮影された運転者の顔画像を用いる顔認証手段によって運転者の識別情報を特定する。
【0050】
携帯端末10は、運転者を特定すると、運転者の環境が適正条件を満たすか判定する(ステップS102)。本例において携帯端末10は、携帯端末10が備えるカメラにより撮影された運転者の顔画像の背景画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、運転者の環境が適正条件を満たすか否かを判定する。なお、検知処理の一部をサーバ20または管理端末30が行う場合、携帯端末10が画像をサーバ20または管理端末30に送信し、サーバ20または管理端末30による判定結果を受信する構成としてもよい。
【0051】
携帯端末10は、適正条件の充足判定を行うと、アルコール検知結果を取得する(ステップS103)。本例において携帯端末10は、運転者が利用可能なアルコール検知器との通信により、アルコール検知結果を取得する。
【0052】
携帯端末10は、アルコール検知結果を取得すると、検知情報をサーバに送信し(ステップS104)、検知処理を終了する。本例において携帯端末10は、特定した運転者の識別情報と、適正条件の判定結果と、アルコール検知結果とを含む検知情報をサーバ10に送信する。
【0053】
図7は、本発明に係るサーバ20が実行する管理処理の例を示すフローチャートである。本例における管理処理では、検知情報を管理することに関連する処理が行われる。以下、サーバ20が単体で管理処理を実行する場合を例にして説明する。
【0054】
管理処理は、例えばサーバ20が携帯端末10から検知情報を受信したことを契機に開始される。
【0055】
サーバ20は、管理処理において、先ず、検知情報を保存する(ステップS201)。本例においてサーバ20は、携帯端末10から送信された検知情報を所定の記憶領域に保存する。
【0056】
サーバ20は、携帯端末10は、検知情報を保存すると、検知情報を管理端末に出力させ(ステップS202)、管理処理を終了する。本例においてサーバ20は、保存した検知情報を管理端末30からの要求を待たずに管理端末30に送信することで、管理端末30に検知情報の少なくとも1部を含む管理画面を出力させる。
【0057】
図8は、管理画面の例について説明するための説明図である。図8に示すように、管理画面には、運転者の管理に用いる各種情報を表示する表示する表示領域801と、新規登録ボタン802と、検索領域803と、ダウンロードボタン804とが設けられる。
【0058】
表示領域801には、運転者の顔画像と、名前と、生年月日と、会員情報と、ステータスとが表示される。ここで、会員情報は、顔認証用の情報が登録された登録者と、顔認証用の情報が未登録の従業員と、管理者とが識別可能に表示される。また、ステータスには、顔認証によるシステムへのログインの可否(有効または無効)が識別可能に表示される。
【0059】
また、新規登録ボタン802は、システムに新規ユーザを登録するためのボタンである。また、検索領域803は、管理者による検索ワードの入力を受け付けるための領域である。さらに、ダウンロードボタン804は、管理画面に表示された情報を所定形式で管理端末にダウンロードする操作を受け付けるためのボタンである。
【0060】
以上、本発明に係る情報処理システム100の利用例について説明した。
【0061】
以上のように、本例による情報処理システム100は、撮影手段を備えた携帯端末10と、サーバ20とを備え、携帯端末10を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するために、携帯端末10が、撮影手段により撮影された画像を用いる顔認証手段によって運転者の識別情報を特定し、撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、運転者の環境が適正条件を満たすか判定し、運転者に対するアルコール検知結果を取得し、識別情報と、判定部による判定結果と、アルコール検知結果とを含む検知情報をサーバ20に送信し、サーバ20が、携帯端末10から送信された検知情報を所定の記憶領域に保存し、保存した検知情報を所定の管理端末30に出力させるため、運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現することが可能となる。
【0062】
すなわち、運転者が撮影した画像を顔認証以外にも利用することができるため、運転者の負担を増やすことなく管理者に有用な情報を提供できるようになる。特に、顔認証を採用することで運転者によるIDやPASSの入力を不要にしつつ、さらに運転者がアルコールチェックを行う際の環境が適切か否かを判定することができるため、安全点運転管理に要するコストを抑えつつ、有効なシステムとなることに寄与し得る情報を管理者に提供できるようになる。
【0063】
また、本例による情報処理システム100において、運転者は、管理者から求められるタイミングで自身が利用可能なアルコール検知器をONに、運転者のスマホで本システム用にインストールされたアプリを起動し、スマホのインカメラで自身の顔認証を行うことで、管理者に対して安全管理のために要求される情報を提供することができる。また、運転者が、スマホのアウトカメラで車のハンドルとメーターの写真を取ることで、目的外の車であるか否かなど、運転環境に関する判断を管理者が確認可能となる。さらに、運転者はアルコール検知器でアルコールチェックを行う場合に、いつどこで誰がアルコールチェックして業務についたかを示す情報として検知情報がサーバに送信される構成とすることで、例えば管理者が運転者にヒアリングする必要があるシステムと比べ、管理者の負担を軽減させることができる。なお、運転者に異常が発生したと推測可能な条件として定められた条件を検知情報が満たす場合に、即管理者画面とメールで管理者に通知が届く構成としてもよい。この場合の検知情報に例には、スタート位置情報、開始時間、顔認証時の写真、事故発災時チェック確証写真などがある。なお、運転者の業務終了時点にも、携帯端末10を用いた上記作業の少なくとも一部の実行を運転者に求める構成とすることで、業務の途中でアルコールを摂取していないことを管理者が確認できるようにしてもよい。また、運転者および管理者に求められるプロセスの全てまたは一部が、ほぼリアルタイムに管理者または別の担当者にクラウドで通知され一元管理される構成としてもよい。
【0064】
また、上述し実施形態の例では特に言及していないが、携帯端末10が、運転者の環境が適正条件を満たす場合、検知情報をサーバ20に送信し、運転者の環境が適正条件を満たさない場合、管理者への通知を実行するための通知情報をサーバ20に送信する構成としてもよい。このような構成とすることにより、適正条件を満たさない運転者を管理者が要否に把握することができるようになる。この場合、適正条件の判定から管理者への通知までが迅速に行われる構成であることが好ましい。適正条件を満たさない運転者を管理者がリアルタイムで把握することができるようにすることで、安全管理の質をより向上させることができるようになる。
【0065】
また、上述し実施形態の例では、携帯端末10が、顔認証手段による顔認証に用いられた画像に、環境情報に含まれる対象物(例えば、車のハンドルやメーターなど、運転環境にあることが適正と判断できる基準となる物。)の少なくとも一部が含まれると判定した場合、適正条件を満たすと判定する構成としてもよい。このような構成とすることにより、顔認証に用いる画像の撮影操作とは異なる操作を運転者に強いることなく、管理者に対して有用な情報を提供することができるようになる。すなわち、例えば運転席での顔認証およびアルコール検知を運転者に義務付けた場合、運転者の顔画像の背景に車のシートが写っている場合に、運転者が運転席で顔認証を行ったことの信憑性を向上させることができる。なお、一部の画像から対象物を特定するための構成は特に限定されず、公知の技術を用いることを想定しているため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0066】
また、上述し実施形態の例では、携帯端末10が、顔認証手段による顔認証に用いられた画像に、環境情報に含まれる不適正物(例えば、酒瓶やパック酒など、運転環境にあることが適正でないと判断できる基準となる物。)の少なくとも一部が含まれると判定した場合、運転者の環境が適正条件を満たさないと判定する構成としているので、不適正物を登録しておくことでより安全管理の質を向上させることができるようになる。なお、対象物(例えば、適正物や不適正物)を、運転席を個別に特定するための項目(例えば、運転者名、車種、車両の識別情報)と対応付けて管理する構成とすることで、適正判定に用いる画像の有効性を高める構成としてもよい。すなわち、運転席に特有の条件に合致する画像を比較対象とすることで、運転者が運転席にいるか否かの判定精度の向上を期待し得る構成としてもよい。
【0067】
また、携帯端末10が、画像を表示する表示画面を含む前面と、当該前面の裏側に位置する背面とを備えた筐体であり、撮影手段は、前面に設けられたインカメラと、背面に設けられたアウトカメラであり、インカメラにより撮影された画像を用いる顔認証手段によって運転者を特定し、アウトカメラにより撮影された画像を用いて適正条件を満たすか判定する構成とすることで、インカメラの撮影時にアウトカメラからも取得できる画像を、安全管理に利用することができるようになる。また、インカメラとアウトカメラを備えるスマートフォンが普及している昨今において、運転者が携帯するスマートフォンに携帯端末10として機能するためのアプリをインストールするだけで安全管理の対象とすることができるようになるので、例えば専用端末を各運転者に提供する場合と比べ、安全管理を実現するためのコストを軽減させることができるようになる。
【0068】
また、携帯端末10が、撮影手段により動画が撮影され際に周囲の音を記録する録音部を備え、撮影手段により撮影された動画を用いる顔認証手段によって運転者を特定し、撮影手段により撮影された動画情報と、録音部により録音された音と、環境情報とに基づいて、運転者の環境が適正条件を満たすか判定する構成としてもよい。このような構成とすることで、呂律ロレツや脳梗塞、認知しょうなど、スマホからの問いかけに答えられないときその状況を録音することで、アルコールにとどまらないドライバーの健康管理を記録するものとして携帯端末10を活用することができるようになる。この場合、例えば携帯端末10やサーバ20が、動画から得られる運転者の顔色を特定し、特定した顔色から運転者の健康状態を判定し、判定した結果をサーバ20または管理端末30に送信する構成としてもよい。このような構成とすることで、例えば運転者の上長が画像を見て判断する場合と比べ、上長が判断することを情報処理システム100に実現させることができるようになる。また、運転者のアルコール検知に関する情報(特に、適正条件に関する情報と、アルコール検知結果に関する情報。)とを蓄積することで、管理者による判断をAIにより支援または置換することにも寄与し得る。
【0069】
また、携帯端末10が、アルコール検知器が取得した検知情報を受信することで、またはアルコール検知結果を表す画面を撮影手段により撮影することで、検知結果を取得する構成としてもよい。このような構成とすることにより、運転者の操作能力に依存することなく、種々のアルコール検知器と携帯端末10との連携を実現させることができるようになる。
【0070】
また、携帯端末10が、アルコール検知結果が取得された時間と場所を含む取得関連情報を取得し、取得関連情報を含む検知情報をサーバ20に送信する構成としてもよい。このような構成とすることで、アルコール検知結果と運転者の動向とを対応付けて管理することができるようになるため、管理者に有用な情報を提供することができるようになる。すなわち、例えば運転者が業務としての運転の開始と終了のタイミングでアルコール検知を実施する場合、アルコール検知結果を携帯端末10が取得した時間と場所を記録することで、管理者が把握する情報としての有用性を向上させることができる。なお、アルコール検知を行うタイミングは、安全管理に有効と考えられるタイミングであれば特に限定されない。このようなタイミングの例には、運転者が食事や休憩をとった後に再度運転を開始するタイミングがある。この場合、携帯端末10が、所定の再検知条件に基づいて、運転者が食事や休憩をとったと判定し、再度のアルコール検知を要する旨を運転者に報知する構成としてもよい。再検知条件の例には、運転者に設定された休憩時刻になったことや、所定時間だけ車両が移動しなかったこと、あるいは所定位置で停車したことなど、携帯端末10またはサーバ20で管理し得る種々の情報から判定可能な条件がある。なお、この場合も、携帯端末10を使用する運転者は顔認証を利用してアルコール検知を行えるので、ログイン情報などを入力する場合と比べ、運転者に与える負担が軽減される。
【0071】
また、携帯端末10が、通知条件を満たす場合(例えば、運転者の環境が適正条件を満たさない場合)、判定結果を所定の通知先(例えば、管理端末や、運転者の上長が所有する携帯端末)に通知し、通知先からの承認を得られた場合に、運転者に対して運転を許容する旨を報知する構成としてもよい。特に、運転者の情報が、ほぼリアルタイムにメール等で管理者(あるいは、運転者の上長)に届くことで、管理者等が運転者による運転の承認可否を判断できるようになる。この場合、運転者は、自身が承認を受けているか否かを確認可能な構成としてもよい。このような構成とすることで、運転者の判断能力が通常よりも低下している状況においても、運転者が単独で判断することで安全管理が実現できなくなることを防止することができるようになる。
【0072】
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を取ることができる。
【0073】
[付記]
上述した実施形態の説明は、少なくとも下記発明を、当該発明の属する分野における通常の知識を有する者がその実施をすることができるように記載した。
【0074】
[1]
撮影手段を備えた携帯端末と、サーバとを備え、前記携帯端末を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するための情報処理システムであって、
前記携帯端末は、
前記撮影手段により撮影された画像を用いる顔認証手段によって前記運転者の識別情報を特定する特定部と、
前記撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する判定部と、
前記運転者に対するアルコール検知結果を取得する取得部と、
前記識別情報と、前記判定部による判定結果と、前記アルコール検知結果とを含む検知情報を前記サーバに送信する送信部とを備え、
前記サーバは、
前記携帯端末から送信された前記検知情報を所定の記憶領域に保存する保存部と、
前記保存部により保存された前記検知情報を所定の管理端末に出力させる出力部とを備える
ことを特徴とする情報処理システム。
[2]
前記送信部は、前記運転者の環境が前記適正条件を満たす場合、前記検知情報を前記サーバに送信し、前記運転者の環境が前記適正条件を満たさない場合、前記管理者への通知を実行するための通知情報を前記サーバに送信する
[1]に記載の情報処理システム。
[3]
前記判定部は、前記顔認証手段による顔認証に用いられた画像に、前記環境情報に含まれる対象物の少なくとも一部が含まれると判定した場合、前記適正条件を満たすと判定する
[1]または[2]に記載の情報処理システム。
[4]
前記判定部は、前記顔認証手段による顔認証に用いられた画像に、前記環境情報に含まれる不適切物の少なくとも一部が含まれると判定した場合、前記運転者の環境が前記適正条件を満たさないと判定する
[1]から[3]の何れかに記載の情報処理システム。
[5]
前記携帯端末は、画像を表示する表示画面を含む前面と、当該前面の裏側に位置する背面とを備えた筐体であり、
前記撮影手段は、前面に設けられたインカメラと、前記背面に設けられたアウトカメラとを含み、
前記特定部は、前記インカメラにより撮影された画像を用いる顔認証手段によって前記運転者を特定し、
前記判定部は、前記アウトカメラにより撮影された画像を用いて前記適正条件を満たすか判定する
[1]から[4]の何れかに記載の情報処理システム。
[6]
前記携帯端末は、前記撮影手段により動画が撮影され際に周囲の音を記録する録音部を備え、
前記特定部は、前記撮影手段により撮影された動画を用いる顔認証手段によって前記運転者を特定し、
前記判定部は、前記撮影手段により撮影された動画情報と、前記録音部により録音された音と、前記環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する
[1]から[5]の何れかに記載の情報処理システム。
[7]
前記取得部は、前記アルコール検知器が取得した検知情報を受信することで、または前記アルコール検知結果を表す画面を前記撮影手段により撮影することで、前記検知結果を取得する
[1]から[6]の何れかに記載の情報処理システム。
[8]
前記取得部は、前記アルコール検知結果が取得された時間と場所を含む取得関連情報を取得し、
前記送信部は、前記取得関連情報を含む前記検知情報を前記サーバに送信する
[1]から[7]の何れかに記載の情報処理システム。
[9]
撮影手段を備えた携帯端末であって、
前記撮影部により撮影された画像を用いる顔認証手段によって当該携帯端末を利用する運転者の識別情報を特定する特定部と、
前記撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する判定部と、
前記運転者に対するアルコール検知結果を取得する取得部と、
前記識別情報と、前記判定部による判定結果と、前記アルコール検知結果とを含む検知情報を、当該運転者を管理する管理者が利用するサーバに送信する送信部とを備える
ことを特徴とする携帯端末。
[10]
撮影手段を備えた携帯端末と、サーバとを備え、前記携帯端末を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するための情報処理システムにおけるサーバであって、
前記撮影手段により撮影された画像を用いる顔認証手段によって前記運転者の識別情報を特定する特定部と、
前記撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する判定部と、
前記運転者に対するアルコール検知結果を取得する取得部と、
前記識別情報と、前記判定部による判定結果と、前記アルコール検知結果とを含む検知情報を所定の記憶領域に保存する保存部と、
前記保存部により保存された前記検知情報を所定の管理端末に出力させる出力部とを備える
ことを特徴とするサーバ。
[11]
撮影手段を備えた携帯端末と、サーバとを備え、前記携帯端末を利用する運転者を管理する管理者に対する情報提供を実現するための情報処理プログラムであって、
前記携帯端末に、
前記撮影手段により撮影された画像を用いる顔認証手段によって前記運転者の識別情報を特定する特定機能と、
前記撮影手段により撮影された画像と、事前に登録された環境情報とに基づいて、前記運転者の環境が適正条件を満たすか判定する判定機能と、
前記運転者に対するアルコール検知結果を取得する取得機能と、
前記識別情報と、前記判定部による判定結果と、前記アルコール検知結果とを含む検知情報を前記サーバに送信する送信機能とを
実現させるための情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0075】
100 情報処理システム
10 携帯端末
11 特定部
12 判定部
13 取得部
14 送信部
20 サーバ
21 保存部
22 出力部
30 管理端末
31 表示部
32 受付部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8