(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023117706
(43)【公開日】2023-08-24
(54)【発明の名称】横シール機及び充填包装装置
(51)【国際特許分類】
B65B 51/10 20060101AFI20230817BHJP
B65B 51/14 20060101ALI20230817BHJP
【FI】
B65B51/10 101
B65B51/14
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022020414
(22)【出願日】2022-02-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-24
(71)【出願人】
【識別番号】508126996
【氏名又は名称】九州包装機有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100156959
【弁理士】
【氏名又は名称】原 信海
(72)【発明者】
【氏名】郷田 敏範
【テーマコード(参考)】
3E094
【Fターム(参考)】
3E094AA12
3E094BA01
3E094CA06
3E094CA07
3E094CA12
3E094DA08
3E094EA03
3E094FA14
3E094FA22
3E094HA08
(57)【要約】
【課題】 被充填剤が液状体であっても、筒状体Tの融着領域から被充填材を十分に排除し得、より広い融着領域を設定した場合であっても、高精度に融着させることができる横シール機及び充填包装装置を提供する。
【解決手段】 前進駆動力が与えられると、ユニバーサル継手74(74)を介して加圧アーム75、第1支持板71及び第1ヘッド部61が縦方向の下流側へ揺動する。また、嵌入部79が爪部80aに内嵌しているため、第1ヘッド部61の揺動に連動して第2ヘッド部62に下流側への力が付勢され、第1ヘッド部61の第1ローラ部66が逆回動すると共に第2ヘッド部62の第2ローラ部86が正回動し、これに伴って扇形歯車185が正回動し、ピニオン184が逆回転して、ピニオン184がラック183上を下流側へ移動して、第2ヘッド部62が下流側へ降下しながら、筒状体Tの融着領域を融着する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向へ搬送される筒状の被シール材を挟んで対峙するように配置される第1ヘッド部及び第2ヘッド部と、両ヘッド部を互いに接近離隔する方向へ進退駆動させる駆動部とを備え、両ヘッド部を前進させて前記被シール材を挟持させた後、第1ヘッド部を縦方向へ揺動させて、当該被シール材を溶融圧着させる横シール機であって、
前記第1ヘッド部及び第2ヘッド部にはそれぞれ、被シール材を挟持してこれに転接する第1ローラ部及び第2ローラ部が設けてあり、
第1ヘッド部には前記第1ローラ部を加熱する第1加熱器が、また第2ヘッド部には前記第2ローラ部を加熱する第2加熱器がそれぞれ設けてあり、
第2ヘッド部は前記被シール材を挟持した状態で、第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ降下上昇するように構成してある
ことを特徴とする横シール機。
【請求項2】
前記第2ヘッド部は、第1ヘッド部とは反対側に配設した帯板状の第2基部に、縦方向へ降下上昇可能に支持されており、
第2ヘッド部には第2ローラ部の回動に伴って回動する駆動ギアが設けてあり、
前記第2基部の駆動ギアに対向する部分には線分状のラックが縦方向に延設してあり、
当該ラックと駆動ギアとの間にはピニオンが介装してある
請求項1記載の横シール機。
【請求項3】
前記第2ヘッド部は、第2ローラ部の両側に配設した二股状の爪部を具備しており、
前記第1ヘッド部は、第1ローラ部の両側であって両爪部に対向する位置に回転自在に設けられ、両爪部内に嵌入する嵌入部を具備する
請求項1又は2記載の横シール機。
【請求項4】
前記第2ヘッド部には、第2ローラ部を支持する第2支持部が第2基部と平行に設けてあり、
前記第2基部の第2支持部と対向する部分には、第2ヘッド部の降下上昇を案内する複数の案内部が、第2基部の長手方向へ互いに距離を隔てて設けてあり、
前記第2支持部には、各案内部にそれぞれ、その長手方向へ摺動自在に嵌合させた複数の嵌合部が設けてある
請求項1から3のいずれかに記載の横シール機。
【請求項5】
前記第2基部には、第2ヘッド部を担持するための担持部材が進退可能に支持させてあり、
該担持部材に係合する台座部が第2ヘッド部から延設してあり、
前記駆動部の動作によって第1ローラ部が第2ローラ部側へ前進するに伴って前記担持部材を後退させ、第1ローラ部及び第2ローラ部が当接したときに台座部を担持部材から脱離させる押部材を具備する
請求項2から4のいずれかに記載の横シール機。
【請求項6】
前記第2加熱器は第2ローラ部に内蔵されており、第2ローラ部の第1ヘッド部とは反対側の適宜領域は切り欠いてある請求項1から5のいずれかに記載の横シール機。
【請求項7】
前記第2ローラ部の周面であって、第1ローラ部に対向する適宜領域には、第2ローラ部の長手方向へ延設された複数の線分状の凸部が、第2ローラ部の周方向へ適宜の間隔で設けてある請求項1から6のいずれかに記載の横シール機。
【請求項8】
前記第1ヘッド部には、被シール材の幅方向の中央領域を余熱する余熱部が設けてある請求項1から7のいずれかに記載の横シール機。
【請求項9】
帯状に成形された樹脂製のシートの両縁部分を連続的に付き合わせて筒状に成形する成形板と、該成形板によって成形されたシートの両縁部分の所定箇所を溶融させ、このシートの溶融部分を互いに圧着させる融着機と、該融着機によって生成された筒状の被シール材を下流へ送る送り手段と、被シール材内へ被充填材を充填する充填手段と、前記被シール材を全幅に亘って融着させる横シール機とを備え、前記被シール材の被充填材が充填された部分の下流及び上流が全幅に亘ってそれぞれ封止された状態で、前記筒状体から切断されるようになした充填包装装置において、
請求項1から8のいずれかに記載の横シール機を備えることを特徴とする充填包装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯状のシートを包装袋に成形しつつ、内部に被包装物を充填する充填包装装置に適用され、前記シートを筒状に成形した筒体を幅方向へシールする横シール機、及び該横シール機を備える充填包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
食品製造業にあっては、帯状のシートを包装袋に成形しつつ、内部に被包装物を充填する充填包装装置が用いられている。
【0003】
図9は後述する特許文献1に開示された充填包装装置の要部構成図であり、図中、Rは帯状のシートを巻回してなるシートロールである。シートロールRから引き出されたシートSは複数のロール120,120,…を介して所要の張力が印加されつつ襟首型整形板130へ誘導され、そこで襟首型に整形された後、鉛直方向へ配置された円筒状の筒型整形板140の上端近傍部分へ誘導され、帯状の両縁部分をそれぞれ所定幅突き合わされるとともに、帯状の他の部分は筒型整形板140の外周面に倣って円筒状に成形される。
【0004】
筒型整形板140の下端近傍の位置には、シートSの突き合わされた両縁部分を融着させる融着機150が筒型整形板140の外周面から所定距離を隔てて対向配置してあり、該融着機150によってシートSの突き合わされた両縁部分が融着され、筒状体Tとなって筒型整形板140の下方へ引き出されて行くようになっており、この筒状体T内には、筒型整形板140内を貫通させてなる注入管200から液状又はゲル状等の被充填材が注入されるようになっている。筒型整形板140の下方位置には、筒状体Tを挟持して下流へ送る一対の送りロール121,121、筒状体T内に注入される被充填材Gの量を規制するための一対の規制板240,240、筒状体Tの全幅領域を封止して包装袋H,H,…となすための横シール機260、及び各包装袋H,H,…の間を切断する切断機270がこの順で配設してあり、被充填材が充填された包装袋H,H,…となって搬出される。
【0005】
図10は
図9に示した横シール機260の構成及び動作を説明する説明図である。
図10に示したように、横シール機260は、前述した筒状体Tの幅寸法より大きい幅寸法になしたローラ本体261を備え、筒状体Tに転接してこれを加圧する加圧ローラ部260aと、筒状体Tを加熱する棒状の加熱器360を内蔵する受け部260bとを横方向へ適宜距離を隔てて対向配置してなり、加圧ローラ部260aと受け部260bとは図示しない駆動部によって、互いに当接するまで前進し、また当初位置まで後退する動作を繰り返すようになっている。なお、受け部260bの加圧ローラ部260aが当接する当接面は平坦になしてある。
【0006】
加圧ローラ部260aは前記ローラ本体261を加圧アーム264の先端に回転自在に軸支させてなり、加圧アーム264の基端は当該加圧アーム264が進退方向へ移動可能、及びこれと直交する上下方向へ揺動自在に支持されている。また、加圧アーム264にはローラ本体261に付勢するバネ状の弾性部材265が外嵌してあり、加圧アーム264の底部には、当該加圧アーム264より短い長さ寸法の支持軸266が配置してあり、支持軸266の一端は機体に、また支持軸266の他端は加圧アーム264の先端側から垂下された軸267に、いずれも回動自在に連結してある。
【0007】
このような構成の横シール機260にあっては、
図10(a)に示したように、駆動部によって加圧ローラ部260a及び受け部260bをそれぞれ等しい距離づつ前進させ、
図10(b)に示したように、加圧ローラ部260aと受け部260bとの間の中央位置で、加圧ローラ部260aを受け部260bに当接させた後、更に加圧ローラ部260aを受け部260bに圧接させることによって、
図10(c)に示したように、弾性部材265が収縮することに伴い、加圧アーム264の先端が下方位置から上方位置へ揺動し、弾性部材265の付勢力を受けながらローラ本体261が受け部260bの当接面上を下方位置から上方位置へ転接して行くため、筒状体Tをその全幅に亘ってしごくとともに、受け部260bに内蔵された加熱器360によって、筒状体Tをその全幅に亘って融着する。これによって、筒状体Tの受け部260bによる融着領域から被充填材を排除して、融着時の被充填材の熱膨張によって、筒状体Tの融着領域に欠陥が発生することを防止していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このような従来の横シール機260にあっては、ローラ本体261を受け部260bの平坦な当接面上に下方位置から上方位置へ転接させるため、被充填剤が液状体である場合、筒状体Tのしごきが不足して、筒状体Tの受け部260bによる融着領域から被充填材を十分に排除しきれず、筒状体Tの融着領域に欠陥が発生する虞があった。また、受け部260bに内蔵された加熱器360によって、筒状体Tを加熱していたため、筒状体Tの融着領域を広く設定した場合、その全領域が十分に加熱されずに、融着領域に溶融不足に伴う欠陥が発生する虞もあった。
【0010】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、被充填剤が液状体であっても、筒状体Tの融着領域から被充填材を十分に排除し得、また、より広い融着領域を設定した場合であっても、高精度に融着させることができる横シール機、及び該横シール機を備える充填包装装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1)本発明に係る横シール機は、縦方向へ搬送される筒状の被シール材を挟んで対峙するように配置される第1ヘッド部及び第2ヘッド部と、両ヘッド部を互いに接近離隔する方向へ進退駆動させる駆動部とを備え、両ヘッド部を前進させて前記被シール材を挟持させた後、第1ヘッド部を縦方向へ揺動させて、当該被シール材を溶融圧着させる横シール機であって、前記第1ヘッド部及び第2ヘッド部にはそれぞれ、被シール材を挟持してこれに転接する第1ローラ部及び第2ローラ部が設けてあり、第1ヘッド部には前記第1ローラ部を加熱する第1加熱器が、また第2ヘッド部には前記第2ローラ部を加熱する第2加熱器がそれぞれ設けてあり、第2ヘッド部は前記被シール材を挟持した状態で、第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ降下上昇するように構成してあることを特徴とする。
【0012】
本発明の横シール機にあっては、縦方向へ搬送される筒状の被シール材を挟んで対峙するように配置される第1ヘッド部及び第2ヘッド部と、両ヘッド部を互いに接近離隔する方向へ進退駆動させる駆動部とを備えており、両ヘッド部を前進させて被シール材を挟持させた後、第1ヘッド部を縦方向へ揺動させて、当該被シール材を溶融圧着させるようになしてある。
【0013】
第1ヘッド部及び第2ヘッド部にはそれぞれ、被シール材を挟持してこれに転接する第1ローラ部及び第2ローラ部が設けてある。また、第1ヘッド部には、第1ローラ部を加熱する第1加熱器が設けてあり、第2ヘッド部には、第2ローラ部を加熱する第2加熱器が設けてある。そして、第2ヘッド部は、第2ローラ部と第1ローラ部との間に被シール材を挟持し、その状態で、第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ降下上昇するように構成してある。
【0014】
このように第2ヘッド部に設けられた第2ローラ部と第1ヘッド部に設けられた第1ローラ部との間に被シール材を挟持した状態で、第2ヘッド部が、第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ降下上昇するため、被シール材を溶融圧着させる間中、第1ローラ部及び第2ローラ部が被シール材の両面に共に転接することによって被シール材がしごかれる。このとき、被シール材の両面にあって、第1ローラ部及び第2ローラ部との間の摩擦係数は略同じであり、従って被シール材の両面においてずれが発生し難い。また、被シール材を溶融圧着させる間中、第2ローラ部を介して第2ヘッド部から、第1ローラ部との間に挟持された被シール材に略垂直の力が印加される。これによって、被充填剤が液状体であっても、被シール材の融着領域から被充填材を十分に排除することができ、また、より広い融着領域を設定した場合であっても、高精度に融着させることができる。
【0015】
一方、被シール材を溶融圧着させる間中、第1ローラ部及び第2ローラ部が被シール材の両面に転接することによって被シール材を溶融圧着させるため、より広い融着領域を設定した場合であっても、第2ヘッド部をコンパクトにすることができる。
【0016】
(2)本発明に係る横シール機は、前記第2ヘッド部は、第1ヘッド部とは反対側に配設した帯板状の第2基部に、縦方向へ降下上昇可能に支持されており、第2ヘッド部には第2ローラ部の回動に伴って回動する駆動ギアが設けてあり、前記第2基部の駆動ギアに対向する部分には線分状のラックが縦方向に延設してあり、当該ラックと駆動ギアとの間にはピニオンが介装してあることを特徴とする。
【0017】
本発明の横シール機にあっては、第2ヘッド部は、第1ヘッド部とは反対側に配設した帯板状の第2基部に、縦方向へ降下上昇可能に支持されている。また、第2ヘッド部には第2ローラ部の回動に伴って回動する駆動ギアが設けてあり、第2基部の駆動ギアに対向する部分には線分状のラックが縦方向に延設してあり、このラックと前記駆動ギアとの間にはピニオンが介装してある。
【0018】
前述したように第2ヘッド部は第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ降下上昇するように構成してあり、第1ヘッド部が揺動されると、第1ローラ部及び第2ローラ部が回動するため、駆動ギアが回動し、これに歯合したピニオンが回動し、当該ピニオンが第2基部に縦方向へ延設されたラック上を降下上昇するので、それに伴って第2ヘッド部が降下上昇する。これによって、第2ヘッド部の昇降動作を高精度に制御することができる。
【0019】
(3)本発明に係る横シール機は、前記第2ヘッド部は、第2ローラ部の両側に配設した二股状の爪部を具備しており、前記第1ヘッド部は、第1ローラ部の両側であって両爪部に対向する位置に回転自在に設けられ、両爪部内に嵌入する嵌入部を具備することを特徴とする。
【0020】
本発明の横シール機にあっては、第2ヘッド部は、第2ローラ部の両側に配設した二股状の爪部を具備している。一方、第1ヘッド部は、第1ローラ部の両側であって両爪部に対向する位置にそれぞれ、回転自在に設けられ、両爪部内に嵌入する嵌入部を具備している。そして、第1ヘッド部と第2ヘッド部とが接近すると、第1ヘッド部の第1ローラ部の両側にそれぞれ設けた嵌入部が、第2ヘッド部の第2ローラ部の両側に配設された爪部内に嵌入して、第1ヘッド部と第2ヘッド部とが係合する。この状態で第1ヘッド部が揺動されると、嵌入部及びこれが嵌入した爪部を介して第2ヘッド部に縦方向への力が作用し、第2ヘッド部が縦方向へ降下上昇される。このとき、嵌入部は第1ヘッド部に回転自在に設けられているため、爪部内に嵌入された嵌入部は、爪部内で第1ヘッド部の揺動姿勢に応じて回転する。これによって、第1ヘッド部の揺動動作を円滑に第2ヘッド部に伝えることができる。
【0021】
(4)本発明に係る横シール機は、前記第2ヘッド部には、第2ローラ部を支持する第2支持部が第2基部と平行に設けてあり、前記第2基部の第2支持部と対向する部分には、第2ヘッド部の降下上昇を案内する複数の案内部が、第2基部の長手方向へ互いに距離を隔てて設けてあり、前記第2支持部には、各案内部にそれぞれ、その長手方向へ摺動自在に嵌合させた複数の嵌合部が設けてあることを特徴とする。
【0022】
本発明の横シール機にあっては、第2ヘッド部には、第2ローラ部を支持する第2支持部が第2基部と平行に設けてあり、この第2基部の第2支持部と対向する部分には、第2ヘッド部の降下上昇を案内する複数の案内部が、第2基部の長手方向へ互いに距離を隔てて設けてある。また、第2支持部には、各案内部にそれぞれ、その長手方向へ摺動自在に嵌合させた複数の嵌合部が設けてあり、各案内部に嵌合された嵌合部が案内部を長手方向へ摺動することによって、第2ヘッド部が降下上昇する。このように、第2ヘッド部は複数の案内部によって縦方向へ案内されるため、当初の姿勢を保持して降下上昇され、被シール材の溶融圧着操作が高精度に実施される。
【0023】
(5)本発明に係る横シール機は、前記第2基部には、第2ヘッド部を担持するための担持部材が進退可能に支持させてあり、該担持部材に係合する台座部が第2ヘッド部から延設してあり、前記駆動部の動作によって第1ローラ部が第2ローラ部側へ前進するに伴って前記担持部材を後退させ、第1ローラ部及び第2ローラ部が当接したときに台座部を担持部材から脱離させる押部材を具備することを特徴とする。
【0024】
本発明の横シール機にあっては、第2基部には、第2ヘッド部を担持するための担持部材が進退可能に支持させてある。また、担持部材に係合する台座部が第2ヘッド部から延設してあり、第1ヘッド部と第2ヘッド部とが離隔した状態では、台座部が担持部に係合しており、第2ヘッド部は台座部を介して担持部に担持されている。
【0025】
一方、横シール機は駆動部の動作によって第1ローラ部が第2ローラ部側へ前進するに伴って担持部材を後退させる押部材を具備しており、押部材は、第1ローラ部及び第2ローラ部が当接したときに台座部を担持部材から脱離させるようになしてある。台座部が担持部材から脱離されると、第2ヘッド部は降下上昇が可能となる。このように、台座部及び担持部材は第2ヘッド部の降下上昇を停止させるストッパとして機能しており、第2ヘッド部は、第1ローラ部及び第2ローラ部が当接するまで降下上昇動作が取れないようになしてあるため、被シール材を高精度に溶融圧着することができる。
【0026】
(6)本発明に係る横シール機は、前記第2加熱器は第2ローラ部に内蔵されており、第2ローラ部の第1ヘッド部とは反対側の適宜領域は切り欠いてあることを特徴とする。
【0027】
本発明の横シール機にあっては、前述した第2加熱器は第2ローラ部に内蔵されており、第2ローラ部の第1ヘッド部とは反対側の適宜領域は切り欠いてある。これによって、第2ローラ部から発せられる熱が、横シール機であって、第2ローラ部の第1ヘッド部とは反対側の領域に伝播することを可及的に抑制することができ、横シール機の寿命を延ばすことができる。
【0028】
(7)本発明に係る横シール機は、前記第2ローラ部の周面であって、第1ローラ部に対向する適宜領域には、第2ローラ部の長手方向へ延設された複数の線分状の凸部が、第2ローラ部の周方向へ適宜の間隔で設けてあることを特徴とする。
【0029】
本発明の横シール機にあっては、前述した第2ローラ部の周面であって、第1ローラ部に対向する適宜領域には、第2ローラ部の長手方向へ延設された複数の線分状の凸部が、第2ローラ部の周方向へ適宜の間隔で設けてあり、これによって、被シール材の融着領域に被シール材の全幅に亘る複数の線分状の凹凸が、被シール材の移動方向へ所定の間隔で形成されるため、被充填剤が液状体である場合であっても、被シール材をよりしごくことができ、第2ローラ部の周面に転接してそこで加熱される被シール材の融着領域から被充填材を確実に排除することが出来、被シール材の融着領域に欠陥が発生することが防止される。
【0030】
(8)本発明に係る横シール機は、前記第1ヘッド部には、被シール材の幅方向の中央領域を余熱する余熱部が設けてあることを特徴とする。
【0031】
本発明の横シール機にあっては、第1ヘッド部には、被シール材の幅方向の中央領域を余熱する余熱部が設けてある。被シール材の幅方向の中央領域にあっては、その素材である帯状のシートの突き合わされた両縁部分が融着された部分が位置しており、シートの枚数としては4枚積層されているのに対し、被シール材の幅方向の他の領域にあってはそのようなことはなく、シートの枚数としては2枚積層されている。従って、被シール材を横シール機にて横シールする場合、被シール材の幅方向の中央領域を余熱部にて余熱しておくことによって、被シール材の幅方向の他の領域に影響を及ぼすことなく、4枚のシートであっても融着不良を招来することなく、十分に融着させることができる。
【0032】
(9)本発明に係る充填包装装置は、帯状に成形された樹脂製のシートの両縁部分を連続的に付き合わせて筒状に成形する成形板と、該成形板によって成形されたシートの両縁部分の所定箇所を溶融させ、このシートの溶融部分を互いに圧着させる融着機と、該融着機によって生成された筒状の被シール材を下流へ送る送り手段と、被シール材内へ被充填材を充填する充填手段と、前記被シール材を全幅に亘って融着させる横シール機とを備え、前記被シール材の被充填材が充填された部分の下流及び上流が全幅に亘ってそれぞれ封止された状態で、前記筒状体から切断されるようになした充填包装装置において、(1)から(8)のいずれかに記載の横シール機を備えることを特徴とする。
【0033】
本発明の充填包装装置にあっては、帯状に成形された樹脂製のシートの両縁部分を連続的に付き合わせて筒状に成形する成形板と、該成形板によって成形されたシートの両縁部分の所定箇所を溶融させ、このシートの溶融部分を互いに圧着させる融着機と、該融着機によって生成された筒状の被シール材を下流へ送る送り手段と、被シール材内へ被充填材を充填する充填手段と、前記被シール材を全幅に亘って融着させる横シール機とを備え、前記被シール材の被充填材が充填された部分の下流及び上流が全幅に亘ってそれぞれ封止された状態で、前記筒状体から切断されるようになした充填包装装置において、前述した(1)から(8)のいずれかに記載の横シール機を備えるため、前述した各作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明に係る充填包装装置を示す外観正面図である。
【
図2】
図1に示した充填包装装置の規制板及び横シール機の部分を横シール機の駆動部と共に示す模式的拡大図である。
【
図3】
図2に示した横シール機をその駆動部と共に示す模式的一部破断平面図である。
【
図4】
図2及び
図3に示した第1ヘッド部を示す一部破断拡大側面図である。
【
図5】
図2及び
図3に示した第2ヘッド部を示す模式的一部破断拡大側面図である。
【
図6】第2ローラ部の側面図及び一部拡大側面図である。
【
図7】
図2~
図6に示した横シール機の動作を説明する説明図である。
【
図8】第1ヘッド部の他の構成を示す一部破断側面図である。
【
図9】特許文献1に開示された充填包装装置の要部構成図である。
【
図10】
図9に示した横シール機の構成及び動作を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明に係る横シール機及び充填包装装置を図面に基づいて詳述する。
なお、本実施の形態で説明する横シール機及び充填包装装置は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含むことはいうまでもない。
【0036】
図1は本発明に係る充填包装装置を示す外観正面図であり、図中、1は矩形の筐体である。筐体1の内部であって当該筐体1の一側近傍の位置には、帯状のシートを巻回してなるシートロールRが着脱可能に設置してあり、筐体1の正面に設けられた開閉扉10を開いてシートロールRを交換し得るようになっている。筐体1の他側面にはシートロールRから引き出されたシートSを吐出するための吐出口(図示せず。)が開設してあり、シートSは、シートロールRと吐出口との間に配設された複数のロール2,2,…に掛け回されて、撓みの防止及び張力の付与等がなされるようになっている。筐体1の他側側には、鉛直姿勢になした円柱状の筒型整形板4が前記吐出口に対向配置してあり、該筒型整形板4の上端近傍の部分には襟首型整形板3が外嵌してある。
【0037】
シートロールRから引き出されたシートSは複数のロール2,2,…を介して所要の張力が印加されつつ襟首型整形板3へ誘導され、そこで襟首型に整形された後、鉛直方向へ配置された円筒状の筒型整形板4の上端近傍部分へ誘導され、その両縁部分をそれぞれ所定幅の帯状に突き合わされるとともに、シートSの両縁部分以外の部分は筒型整形板4の外周面に倣って円筒状に成形される。
【0038】
筒型整形板4の下端側の位置には、シートSの突き合わされた両縁部分を融着させる融着機5が、筒型整形板4の外周面から所定距離を隔てて対向配置してあり、該融着機5によってシートSの突き合わされた両縁部分が融着され、筒状体(被シール材)となって筒型整形板4の下方へ引き出されて行くようになっている。
【0039】
筒型整形板4内には、液状又はゲル状等の被充填材を注入するための注入管20の一端部が筒型整形板4の下端から少し突出する様態で挿入してあり、注入管20の他端は被充填材が貯蔵されたタンク(図示せず。)に接続してある。注入管20の中途位置にはポンプPが介装してあり、ポンプPの動作によってタンク内の被充填材が、前述した如くシートSの突き合わされた両縁部分が融着されてなる筒状体内へ充填されるようになっている。これら、注入管20及びポンプP等によって充填手段が構成されている。
【0040】
筒型整形板4の下端から少し低い位置には、筒状体を下流へ送る一対の送りロール12,12が配設してあり、送りロール12,12は開閉アーム11,11の先端に回転可能に取り付けてある。開閉アーム11,11はその先端部を筒状体に対して接近する方向及び離隔する方向へ揺動するようになしてあり、これによって送りロール12,12に包装袋を挟持させて包装袋内への被充填材の充填を停止するとともに、筒状体を所定長さ寸法だけ下流へ送り、また、送りロール12,12に包装袋の挟持を開放させて包装袋内への被充填材の充填を許可する動作を繰り返すようになっている。
【0041】
送りロール12,12の下流には、適宜距離を隔てて互いに平行に立設してあり、筒状体内に充填される被充填材の量を規制するための一対の規制板14,14、筒状体の全幅領域を封止して包装袋となす横シール機6、及び横シール機6によって封止された包装袋を筒状体から切断する切断機17がこの順で配設してあり、被充填材が充填された包装袋は図示しない搬出機で搬出されるようになっている。
【0042】
図2は、
図1に示した充填包装装置の規制板14,14及び横シール機6の部分を横シール機6の駆動部と共に示す模式的拡大図であり、
図3は
図2に示した横シール機6をその駆動部と共に示す模式的一部破断平面図である。これら図面を用いて、本発明に係る横シール機6の構成を詳述する。なお、両図中、
図1に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。また、
図2及び
図3にあってはその構成の一部を省略してある。
【0043】
図2及び
図3に示したように、横シール機6は、前述した筒状体Tを挟持してこれを加熱封止する一対のヘッド部を横方向へ適宜距離を隔てて対向配置してなり、対をなす一方は,筒状体Tを余熱する余熱手段67と、該余熱手段67にて幅方向の中央領域が余熱された筒状体Tに、後述するように縦方向へ揺動されつつ転接する第1ローラ部66とを備えてなる第1ヘッド部61になしてある。また、他方は、第1ローラ部66に当接する第2ローラ部86を備える第2ヘッド部62になしてあり、後述するように第1ローラ部66に当接した第2ローラ部86が、当該第1ローラ部66とともに筒状体Tに転接するように構成してある。
【0044】
第1ヘッド部61はその両側部を板状の側部支持片70,70に挟持されており、両側部支持片70,70は、第1ヘッド部61に対して第2ヘッド部62とは反対側に架設した帯板状の第1支持板71によって支持されている。また、側部支持片70,70の外側面にはそれぞれ、軸部66a(66a)が第1ローラ部66の中心軸と同軸上に突設してあり、両軸部66a(66a)には、ベアリングを用いてなり、第2ヘッド部62に設けられた横転U字状の爪部80a,80aに嵌入する嵌入部79(79)がその外輪を回転自在に外嵌固定してある。
【0045】
図4は、
図2及び
図3に示した第1ヘッド部61を示す一部破断拡大側面図である。なお、図中、
図2及び
図3に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。
【0046】
図4に示したように、第1ヘッド部61は前述したように第1ローラ部66を具備しており、第1ローラ部66は前記側部支持片70(70)にて回転自在に支持されている。前述した筒状体T(
図2参照)を加熱する加熱面に第1ローラ部66と第1支持板71との間には加熱ブロック65が介装してあり、加熱部を構成する加熱ブロック65は第1支持板71に所定距離を隔てて固定してある。略鳥頭形の加熱ブロック65は四角形状の首部164と該首部164より大きい寸法の頭部165とを有してなり、首部164には、加熱部を構成する棒状の第1加熱器63が第1ヘッド部61の略全長に亘って内蔵させてある。
【0047】
また、加熱ブロック65の前記第2ヘッド部62(
図2及び
図3参照)に対向する領域には半円弧状凹部165aが、頭部165から首部164に亘って設けてある。この半円弧状凹部165a内に、前述した第1ローラ部66の径方向の略半分程度の部分が、加熱ブロック65との間に適宜の間隙を隔てて内嵌してあり、これによって、第1ローラ部66はその一部が半円弧状凹部165aから突出するようになっている。
【0048】
一方、首部164の底部側であって、首部164の長手方向の両縁近傍の領域にはそれぞれ凹部164a(164a)が、首部164の厚さ方向へ貫通する様態で設けてあり、該凹部164a(164a)には後述する余熱手段67の脚部168(168)が進退方向へ摺動可能に嵌入してある。
【0049】
この余熱手段67は、加熱ブロック65と略同じ長さ寸法の帯板状の余熱手段本体167の一側面であって余熱手段本体167の両縁側にそれぞれ、短寸の脚部168(168)を突設してなり、平面視がコ字状をなしている。脚部168(168)の前述した第1支持板71と対向する面には複数の穴168a(168a,…)が設けてあり、各穴168a(168a,…)内にはバネといった弾性部材(
図4にあってはバネ)68(68,…)の一端側が嵌入させてある。各弾性部材68(68,…)の他端は第1支持板71に当接させてあり、余熱手段67が後退した場合、弾性部材68(68,…)によって前進方向へ付勢されるようになっている。
【0050】
一方、余熱手段本体167の他側面であって、両脚部168(168)の間の領域、即ち、余熱手段本体167の長手方向の略中央の領域からは、側断面視三角形状のアイロン部(余熱部)167aが前記第1ローラ部66の接線方向へ向かって立ち上げられており、該アイロン部167aの先端は第1ローラ部66より僅かに突出させて、後述するように筒状体Tの幅方向の中央領域に摺接されるようになっている。
【0051】
ここで、アイロン部167aは、第1ヘッド部61が第2ヘッド部62に当接していない状態において、その先端が第1ローラ部66の外周面より1~2mm程度突出するようになしてある。
【0052】
筒状体Tの幅方向の中央領域にあっては、前述したようにシートS(
図1参照)の突き合わされた両縁部分が融着された部分が位置しており、シートの枚数としては4枚積層されているのに対し、筒状体Tの幅方向の他の領域にあってはそのようなことはなく、シートの枚数としては2枚積層されている。従って、筒状体Tを横シール機6(
図1参照)にて横シールする場合、筒状体Tの幅方向の中央領域をアイロン部167aにて余熱しておくことによって、筒状体Tの幅方向の他の領域に影響を及ぼすことなく、4枚のシートであっても融着不良を招来することなく、筒状体Tの幅方向の全領域を十分に融着させることができる。
【0053】
ところで、加熱ブロック65の底部には、帯板材を横転L字状に屈曲させてなり余熱手段67を支持する支持部材64が、加熱ブロック65から垂下させた固定具163(163)によって固定してあり、該支持部材64によって余熱手段67は進退可能に支持されている。また、支持部材64の先端領域は加熱ブロック65から第2ヘッド部62側へ延設してあり、支持部材64の屈曲させた係合部64aは、脚部168の底部に設けた段差部169に係合するようになっている。このように余熱手段67は、支持部材64によって進退可能に支持されるとともに、支持部材64の屈曲させた係合部64aが脚部168の段差部169に係合して、予め定めた位置より先への前進が禁止されるようになしてある。
【0054】
前述した第1ローラ部66の外周面は、シリコンゴムといった耐熱性樹脂又は金属を適宜成形して前述した筒状体T(
図2参照)を加熱する加熱面になしてある。加熱ブロック65に内蔵された第1加熱器63にて生じた熱は、当該加熱ブロック65を伝導して半円弧状凹部165aの周面から第1ローラ部66に与えられ、また、加熱ブロック65を経て余熱手段67に伝導してアイロン部167aの内面から第1ローラ部66に与えられ、該第1ローラ部66の外周面が所要の値に昇温されるようになっている。また、余熱手段67に伝導した熱によってアイロン部167aの先端も所要の値に昇温されるようになっている。
【0055】
一方、
図2及び
図3に示したように、第2ヘッド部62は、前述した第1ローラ部66より大きい直径になした第2ローラ部86を備えて構成してある。第2ローラ部86は、その両側部を板状の側部支持片80,80に挟持されており、両側部支持片80,80は、第2ヘッド部62に対して第1ヘッド部61とは反対側に架設した帯板状の第2支持板81によって支持されている。
【0056】
図5は
図2及び
図3に示した第2ヘッド部62を示す模式的一部破断拡大側面図である。なお、図中、
図2及び
図3に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。これら
図2及び
図3並びに
図5を用いて第2ヘッド部62を詳述する。
【0057】
第2ヘッド部62は前述した第1ローラ部66に対向させた第2ローラ部86を備えており、第2ローラ部86内には棒状の第2加熱器69が、第2ローラ部86の略全長に亘って内蔵させてある。一方、第2ローラ部86は第1ローラ部66に対向する部分に当該第1ローラ部66に転接する転接領域86aが設定してあり、第2ローラ部86の周面であって前記転接領域86aから周方向へ略180度位置が異なる部分は、平坦状に切り欠いて切欠部86dが設けてある。また、第2ローラ部86の外周面は、シリコンゴムといった耐熱性樹脂又は金属を適宜成形して前述した筒状体T(
図2参照)を加熱する加熱面になしてある。第2加熱器69にて生じた熱によって第2ローラ部86の外周面が所要の値に昇温されるが、前述したように第2ローラ部86の周面であって転接領域86aから周方向へ略180度位置が異なる部分には切欠部86dが設けてあるため、第2ローラ部86から第2支持板81等へ伝導する熱量を可及的に減少させることができ、横シール機6の寿命をより長くすることができる。
【0058】
この第2支持板81の第2ローラ部86とは反対側には、第2支持板81より長い帯板状の第2基板82が、第2支持板81から所定距離を隔てて第2支持板81と平行に配設してあり、第2基板82の第2ヘッド部62とは反対側の面には、後述する駆動部9を構成する第2進退用ロッド92の先端が固定してある。
【0059】
一方、第2基板82の第2支持板81と対向する面には第2ヘッド部62の昇降姿勢を保持すべく、縦長棒状の複数(
図2にあっては2つ)のガイド(案内部)182,182が、第2基板82の長手方向へ距離を隔てて突設してある。また、第2支持板81の前記ガイド182,182に対向する部分にはそれぞれ平面視コ字状のスライダ(嵌合部)181,181が設けてあり、両スライダ181,181は両ガイド182,182に外嵌して両ガイド182,182上を縦方向へ摺動し得るようになっている。
【0060】
前述した側部支持片80,80の第1ヘッド部61に対向する部分にはそれぞれ、横転U字状の爪部80a,80aが第2支持板81と直交する姿勢で、第2ローラ部86を超える適宜位置まで延設してあり、両爪部80a,80aには第1ヘッド部61の嵌入部79(79)がそれぞれ嵌入されるようになっている。
【0061】
第2ヘッド部62を構成する一方の側部支持片80の外側面であって、前記第2支持板81側の端縁近傍には、第2ヘッド部62の昇降動作を制御するためのピニオン184が、当該側部支持片80と平行な姿勢で回転自在に軸支されており、第2基板82のピニオン184に対向する位置には当該ピニオン184が噛合されたラック183が、第2基板82の天井から少し低い位置から底部に亘って縦方向に配設してある。
【0062】
このピニオン184には、第2ローラ部86の回転軸に軸支された扇形歯車(駆動ギア)185を歯合させてあり、第2ローラ部86が正回動した場合、これに伴って扇形歯車185が正回動し、扇形歯車185に歯合したピニオン184が逆回転して、当該ピニオン184がラック183上を下流側へ移動するため、第2ヘッド部62が下流側へ降下する。これに続けて、第2ローラ部86が逆回動した場合、これに伴って扇形歯車185が逆回動し、扇形歯車185に歯合したピニオン184が正回転して、当該ピニオン184がラック183上を上流側へ移動するため、第2ヘッド部62が上流側へ上昇する。このとき、前述したように第2ヘッド部62はスライダ181,181及び両スライダ181,181が外嵌したガイド182,182によって縦方向へ摺動自在に支持されているため、第2ヘッド部62の昇降姿勢が保持される。
【0063】
また、第2ヘッド部62を構成する他方の側部支持片80の外側であって、前記第2ローラ部86より第2基板82側の位置には、他方の側部支持片80から延設され、第2ヘッド部62の昇降動作を制御するための台座部180を担持する帯板状の担持部材191が、第2ローラ部86より低い位置に、前記第2基板82と平行な姿勢で配置してある。担持部材191の中央に開設した貫通孔には後述する第1進退用ロッド91を貫通させてある。担持部材191の前記貫通孔の両側にはそれぞれ、相対的に小径の貫通孔が開設してあり、両貫通孔に担持部材191を進退可能に支持する支持バー192,192の一端部を挿通させた様態でナットを螺合させ、担持部材191から抜出しないようになしてある。
【0064】
一方、第2基板82の両支持バー192,192に対向する位置には、支持バー192,192を挿通支持する支持筒が第2基板82を貫通する様態で取り付けてあり、支持バー192,192の他端部は各支持筒を挿通させた状態でナットを螺合させ、両支持筒から抜出しないようになしてある。両支持バー192,192の担持部材191と第2基板82との間の領域にはバネ又はゴム等(本形態ではバネ)といった弾性部材193,193が外嵌してある。このように担持部材191は、支持バー192,192によって第2基板82から所定距離隔てた位置に支持されており、第2基板82側への押圧が担持部材191に印加されると、第2基板82側へ後退し、当該押圧が除かれると、元の位置へ復帰する。
【0065】
前述した他方の側部支持片80長手方向の適宜位置には、当該側部支持片80の外方へ突出させてなり前記担持部材191に担持される台座部180が、側部支持片80の底部から延設してある。この台座部180は、前述した第1ヘッド部61と第2ヘッド部62とが互いに離隔した開始位置において、前記担持部材191に担持されるようになっており、これによって第2ヘッド部62の降下が防止されている。
【0066】
ところで、担持部材191の第2基板82とは反対側には、当該担持部材191に押圧を印加するための棒状の押部材195が配設してあり、該押部材195は第1進退用ロッド91から垂下された支持部材196によって第1進退用ロッド91と平行な姿勢で支持されている。
【0067】
図6は第2ローラ部86の側面図及び一部拡大側面図である。なお、図中、
図2及び
図3並びに
図5に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。
【0068】
図6(a)に示したように、第2ローラ部86は、第1ローラ部66(
図2参照)に対向する部分に当該第1ローラ部66に転接する転接領域86aが設定してあり、第2ローラ部86の周面であって前記転接領域86aから周方向へ略180度位置が異なる部分は、平坦状に切り欠いて切欠部86dが設けてある。そして、
図6(b)に示したように、第2ローラ部86の周面に設定された転接領域86aには、第2ローラ部62の幅方向へ長い複数(
図6にあっては6つ)の直線状の凸部86b,86b,…が、第2ローラ部86の周方向へ所定の間隔で設けてある。これによって、前述した筒状体T(
図1参照)の融着領域に筒状体Tの全幅に亘る複数の線分状の凹凸が、筒状体Tの移動方向へ所定の間隔で形成されるため、被充填材が液状体である場合であっても、筒状体Tをよりしごくことができ、第2ローラ部86の転接領域86aに転接してそこで加熱される筒状体Tの融着領域から被充填材を確実に排除することが出来、筒状体Tの融着領域に欠陥が発生することが防止される。
【0069】
これに対して、
図2~
図5に示したように、前述した第1支持板71の第1ローラ部66に対向する位置には、第1ヘッド部61に押力を印加するための加圧アーム75,75の一端が連結してある。一方、第1支持板71から所定距離を隔てた位置には、帯板状の第1基板72が第1支持板71と平行に配設してあり、該第1基板72内に設けたユニバーサル継手74(74)によって、前記加圧アーム75,75の他端が揺動自在及びユニバーサル継手74(74)内を摺動可能に貫通支持されている。加圧アーム75,75にはバネ材といった弾性部材(本形態にあってはバネ材)76,76が外嵌してあり、第1支持板71は弾性部材76,76によって、それと対向する第2ヘッド部62側へ付勢されるようになっている。
【0070】
一方、前述した側部支持片70,70は加熱ブロック65の天井より高い位置まで延設してあり、その延設部分に前記加圧アーム75,75より短い長さ寸法の支持軸77,77の一端が回動自在に連結してある。この支持軸77,77はターンバックルといった長さ調節部材78,78を具備しており、また、支持軸77,77の他端は前記第1基板72の加圧アーム75,75の連結位置より高い位置に回動自在に連結してある。
【0071】
この支持軸77,77は、第1ヘッド部61と第2ヘッド部62とを互いに当接させていない様態では、第2ヘッド部62と略平行な姿勢、即ち略水平な姿勢になしてあり、一方、加圧アーム75,75は、第1基板72から離隔するに連れて、その高さ位置が上昇する傾斜姿勢になしてある。
【0072】
これによって、後述するように第1ヘッド部61と第2ヘッド部62とが互いに当接して、更に押力が印加されると、弾性部材76,76が収縮するとともに第1ヘッド部61及びこれを支持する第1支持板71が後退する一方、支持軸77,77から側部支持片70,70に印加される押力によって、ユニバーサル継手74(74)を介して加圧アーム75,75、第1支持板71及び第1ヘッド部61が、筒状体Tが搬送される縦方向の下流側へ揺動する。
【0073】
前述したようにアイロン部167aの先端は、第1ローラ部66の外周面より1~2mm程度突出させてあり、第2ローラ部86の転接領域には、アイロン部167aの先端が前記縦方向の上流側から下流側へ摺接するとともに、これに続けて第1ローラ部66が転接する。これによって、筒状体T(
図1参照)の幅方向の中央領域がアイロン部167aにて余熱された後、これに続けて、後述するように第1ローラ部66及び第2ローラ部86にて筒状体Tが溶着されるため、筒状体Tの幅方向の他の領域に影響を及ぼすことなく、また、筒状体Tの幅方向の中央領域に融着不良を招来することなく、筒状体Tの幅方向の全領域を十分に融着させることができる。
【0074】
一方、前述した第1基板72の両側縁部には、駆動部9を構成する第1進退用ロッド91,91の先端部が固定してあり、第1基板72は第1進退用ロッド91,91にて当該第1進退用ロッド91,91の長手方向へ進退可能に支持されている。
【0075】
駆動部9としては、例えば
図2及び
図3に示した如く、筐体1の内面から所定距離を隔てた位置に、第1ヘッド部61及び第2ヘッド部62と平行にカム軸95を配置して、該カム軸95を図示しないモータで回転駆動するように構成することができる。このカム軸95には第1ヘッド部61を進退駆動するおむすび状の第1カム93と、第2ヘッド部62を進退駆動するおむすび状の第2カム94とが互いに回転対称の姿勢で、カム軸95の長手方向へ所定距離を隔てて外嵌固定してある。そして、第1カム93は、カム軸95の第1ヘッド部61とは反対側に配置したカムフォロワ96及び第1進退用ロッド91,91の基端部から垂設したレバー97を介して、第1進退用ロッド91,91を進退駆動し、また、第2カム94は、カム軸95の第2ヘッド部62側に配置したカムフォロワ98及び第2進退用ロッド92の基端部から垂設したレバー99を介して、第2進退用ロッド92を第1進退用ロッド91,91と同期して進退駆動するようになっている。
【0076】
かかる駆動部9を構成する第1進退用ロッド91,91及び第2進退用ロッド92は筐体1の壁面を貫通させてあり、第1進退用ロッド91,91は更に第2基板82を貫通して第1基板72に固定してある。一方、第2進退用ロッド92は第2基板82の第2ヘッド部62とは反対側である裏面中央部に固定してある。
【0077】
駆動部9の動作によって、第1ヘッド部61及び第2ヘッド部62は互いに近接する方向へ前進し、両者が所定距離まで前進すると、担持部材191に当接した押部材195からの押力によって当該担持部材191が後退して、担持部材191に担持された台座部180が担持部材191から外れる一方、第1ヘッド部61に設けられた嵌入部79(79)が第2ヘッド部62に設けられた爪部80a,80a内に嵌入し、また、第1ローラ部66と第2ローラ部86とが互いに当接する。
【0078】
更に、互いに当接させる力が駆動部9から第1ヘッド部61及び第2ヘッド部62に印加された場合、前述した如く第1ヘッド部61の弾性部材76,76が漸次収縮して行くとともに、第1ヘッド部61及びこれを支持する第1支持板71が後退する一方、支持軸77,77から側部支持片70,70に印加される押力によって、ユニバーサル継手74(74)、加圧アーム75,75、第1支持板71及び第1ヘッド部61が、前記縦方向の下流側へ揺動する。
【0079】
このとき、前述したように第1ヘッド部61の嵌入部79(79)が第2ヘッド部62の爪部80a,80aに内嵌しているため、第1ヘッド部61の下流側への揺動に連動して第2ヘッド部62に縦方向の下流側への力が付勢され、第1ヘッド部61の第1ローラ部66が逆回動すると共に第2ヘッド部62の第2ローラ部86が正回動し、これに伴って扇形歯車185が正回動し、扇形歯車185に歯合したピニオン184が逆回転して、当該ピニオン184がラック183上を下流側へ移動するため、第2ヘッド部62が下流側へ降下する。つまり、第1ヘッド部61の縦方向下流側への揺動に伴って、第1ローラ部66が逆回動及び第2ローラ部86が正回動し、同時並行的に第2ヘッド部62が下流側へ降下するのである。
【0080】
このようにして、筒状体Tの融着領域がその搬送方向である縦方向の上流側から下流側へ向けて、しごかれつつ溶融圧着されるのである。
【0081】
図7は、
図2~
図6に示した横シール機6の動作を説明する説明図であり、本図を用いて筒状体を横シールする手順を説明する。なお、
図7中、
図2~
図6に対応する部分には同じ番号が付してある。
【0082】
図7(a)に示した如く、横シール機6の第1ヘッド部61及び第2ヘッド部62は予め設定された間隙を隔てた開始位置にあり、第1ヘッド部61は、鉛直方向である縦方向に対して斜め上方へ向かう姿勢になしてある。これら第1ヘッド部61と第2ヘッド部62との間に、搬送された筒状体Tが挿通されるようになっている。一方、第1ヘッド部61の第1加熱器63及び第2ヘッド部62の第2加熱器69によって、第1ヘッド部61の第1ローラ部66及びアイロン部167a、並びに第2ローラ部86が所要の値まで昇温されている。
【0083】
所定のタイミングで第1進退用ロッド91及び第2進退用ロッド92に駆動部9(
図2及び
図3参照)から前進駆動力が与えられると、第1ヘッド部61及び第2ヘッド部62は互いに接近する方向へ前進し始める。
【0084】
図7(b)に示した如く、第1ヘッド部61及び第2ヘッド部62が互いに所定距離ずつ前進して、第2ヘッド部62の爪部80a(80a)の先端が第1ローラ部66の略中心軸上の位置に達すると、第1進退用ロッドに支持された押部材195が担持部材191に当接する
【0085】
更に前進駆動力が与えられると、
図7(c)に示した如く、担持部材191に当接した押部材195からの押力によって当該担持部材191が後退して、担持部材191に担持された台座部180が担持部材191から外れる。これによって、第2ヘッド部62は降下上昇可能になる。このように、台座部180及び担持部材191は第2ヘッド部62の降下上昇を停止させるストッパとして機能しており、第2ヘッド部62は、第1ローラ部66及び第2ローラ部86が当接するまで降下動作が取れないようになしてあるため、筒状体Tを高精度に溶融圧着することができる。
【0086】
一方、第1ヘッド部61に設けられた嵌入部79(79)が第2ヘッド部62に設けられた爪部80a,80a内に嵌入し、また、第1ローラ部66と第2ローラ部86とが互いに当接して筒状体Tを挟持し、第1ローラ部66及び第2ローラ部86にて挟持された筒状体Tの融着領域の溶融圧着が開始される。
【0087】
このとき、前述した如く、第1ローラ部66及び第2ローラ部86による筒状体Tの融着に先立って、筒状体Tの幅方向の中央領域がアイロン部167aにて余熱されているため、筒状体Tの幅方向の他の領域に影響を及ぼすことなく、また筒状体Tの幅方向の中央領域に融着不良を招来することなく、筒状体Tの幅方向の全領域を十分に融着させることができる。
【0088】
第1ローラ部66及び第2ローラ部86が当接した状態で更に前進駆動力が与えられると、
図7(d)に示した如く、第1ヘッド部61の弾性部材76,76(
図3参照)が漸次収縮して行くとともに、第1ヘッド部61及びこれを支持する第1支持板71が後退する一方、支持軸77(77)から側部支持片70(70)に印加される押力によって、ユニバーサル継手74(74)を介して加圧アーム75(75)、第1支持板71及び第1ヘッド部61が、筒状体Tが移送される縦方向の下流側へ揺動する。
【0089】
また、これと並行して、第1ヘッド部61の嵌入部79(79)が第2ヘッド部62の爪部80a,80aに内嵌しているため、第1ヘッド部61の下流側への揺動に連動して第2ヘッド部62に下流側への力が付勢され、第1ヘッド部61の第1ローラ部66が逆回動すると共に第2ヘッド部62の第2ローラ部86が正回動し、これに伴って扇形歯車185が正回動し、扇形歯車185に歯合したピニオン184が逆回転して、当該ピニオン184がラック183上を下流側へ移動するため、第2ヘッド部62が下流側へ降下しながら、筒状体Tの融着領域を融着する。
【0090】
このように、第2ヘッド部62の降下動作は、第2ローラ部86の回転軸に固定された扇形歯車185、扇形歯車185に歯合したピニオン184、ピニオン184が歯合したラック183によって実施されるため、第2ヘッド部62の降下動作を高精度に制御することができる。
【0091】
ところで、嵌入部79(79)は第1ヘッド部61に回転自在に設けられているため、爪部80a,80a内に嵌入された嵌入部79(79)の外輪は、爪部80a,80a内で第1ヘッド部61の揺動姿勢に応じて回転する。これによって、第1ヘッド部61の揺動動作を円滑に第2ヘッド部62に伝えることができる。
【0092】
また、
図2に示した如く第2ヘッド部62は、第2基板82に設けられたガイド182,182によって縦方向へ案内されるように構成してあるため、第2ヘッド部62は当初の姿勢を保持して降下上昇され、筒状体Tの溶融圧着操作が高精度に実施される。
【0093】
一方、本横シール機6にあっては、第2ヘッド部62に設けられた第2ローラ部86と第1ヘッド部61に設けられた第1ローラ部66との間に筒状体Tを挟持した状態で、第2ヘッド部62が、第1ヘッド部61の揺動に連動して縦方向の下流側へ降下するため、筒状体Tを溶融圧着させる間中、第1ローラ部66及び第2ローラ部86が筒状体Tの両面に共に転接することによって筒状体Tがしごかれる。このとき、筒状体Tの第1ローラ部66及び第2ローラ部86に対向する両面にあって、第1ローラ部66及び第2ローラ部86との間の摩擦係数は略同じであり、従って筒状体Tの両面においてずれが発生し難く、従って筒状体Tの融着領域に欠陥が発生することを防止することができる。
【0094】
また、筒状体Tを溶融圧着させる間中、第2ローラ部86を介して第2ヘッド部62から、第1ローラ部66との間に挟持された筒状体Tに略垂直の力が印加される。これによって、被充填材が液状体であっても、筒状体Tの融着領域から被充填材を十分に排除することができ、また、より広い融着領域を設定した場合であっても、高精度に融着させることができる。
【0095】
一方、筒状体Tを溶融圧着させる間中、第1ローラ部66及び第2ローラ部86が筒状体Tの両面に転接することによって筒状体Tを溶融圧着させるため、より広い融着領域を設定した場合であっても、第2ヘッド部62をコンパクトにすることができる。
【0096】
次に、このようにして筒状体Tの融着領域の溶融圧着が終了したタイミングで、第1進退用ロッド91及び第2進退用ロッド92に駆動部9(
図2及び
図3参照)から後退駆動力が与えられるようになっている。
【0097】
第1進退用ロッド91及び第2進退用ロッド92を介して第1ヘッド部61及び第2ヘッド部62に後退駆動力が与えられると、第1ヘッド部61の弾性部材76,76(
図3参照)が元の状態へ漸次復帰して行くとともに、第1ヘッド部61及びこれを支持する第1支持板71が前進する一方、ユニバーサル継手74(74)を介して加圧アーム75(75)、第1支持板71及び第1ヘッド部61が、縦方向の上流側へ揺動する。
【0098】
また、第1ヘッド部61の上流側への揺動に連動して第2ヘッド部62に上流側への力が付勢され、第1ヘッド部61の第1ローラ部66が正回動すると共に第2ヘッド部62の第2ローラ部86が逆回動し、これに伴って扇形歯車185が逆回動し、扇形歯車185に歯合したピニオン184が正回転して、当該ピニオン184がラック183上を上流側へ移動するため、第2ヘッド部62が上流側の元の位置まで上昇した後、第1ヘッド部61及び第2ヘッド部62が元の開始位置まで後退する。また、これに伴って、第1ヘッド部61の嵌入部79(79)が第2ヘッド部62の爪部80a,80aから抜出する。
【0099】
なお、第1ヘッド部61に設けられたアイロン部167aは、第1ローラ部66が第2ローラ部86に当接するタイミングで弾性部材68(68,…)が収縮して後退し、第1ローラ部66が第2ローラ部86から離隔したタイミングで、弾性部材68(68,…)の付勢力によって第1ローラ部66より所定長だけ突出するようになっている。このとき、アイロン部167aを支持する支持部材64の屈曲させた係合部64aが、余熱手段67の段差部169(
図4参照)に係合するため、余熱手段67が予め定めた位置より先へ前進することが禁止される。
【0100】
かかる一連の動作が予め設定されたタイミング毎に実施されるとともに、
図1に示した切断機17にて、筒状体Tの横シール機6によって融着された領域の幅方向の中途位置で切断することによって、横シール機6によって封止された包装袋Hが筒状体Tから切断される。
【0101】
なお、本形態にあっては加熱ブロック65と余熱手段67とを別体にした場合について説明したが、本発明はこれに限らず、
図8に示した如く、両者を一体にしてもよい。
【0102】
図8は第1ヘッド部61の他の構成を示す一部破断側面図であり、加熱ブロック65と余熱手段67とを一体になした例を示している。なお、
図8中、
図4に対応する部分には同じ番号が付してある。
【0103】
図8に示した如く、加熱ブロック65の首部164は、第1ローラ部66側へ延出させて余熱手段本体167になしてある。この余熱手段本体167の長手方向の略中央の領域からは、側断面視角状のアイロン部(余熱部)167aが第1ローラ部66を取り囲むように立ち上げられており、該アイロン部167aの先端は第1ローラ部66より僅かに後退させて、前同様、筒状体Tの幅方向の中央領域に摺接されるようになっている。
【0104】
このような第1ヘッド部61にあっては、前同様、第1ローラ部66及び第2ローラ部86による筒状体T(いずれも
図7参照)の融着に先立って、筒状体Tの幅方向の中央領域がアイロン部167aにて余熱されているため、筒状体Tの幅方向の他の領域に影響を及ぼすことなく、また筒状体Tの幅方向の中央領域に融着不良を招来することなく、筒状体Tの幅方向の全領域を十分に融着させることができる。一方、加熱ブロック65と余熱手段67とが一体的に成形されているため、第1ヘッド部61の製造コストを低減させることができる。
【符号の説明】
【0105】
1 筐体
6 横シール機
9 駆動部
61 第1ヘッド部
62 第2ヘッド部
63 第1加熱器(加熱部)
69 第2加熱器
65 加熱ブロック(加熱部)
66 第1ローラ部
67 余熱手段
79 嵌入部
86 第2ローラ部
75 加圧アーム
91 第1進退用ロッド
92 第2進退用ロッド
93 第1カム
94 第2カム
167a アイロン部(余熱部)
180 台座部
181 スライダ(嵌合部)
182 ガイド(案内部)
183 ラック
184 ピニオン
185 扇形歯車(駆動ギア)
191 担持部材
195 押部材
T 筒状体(被シール材)
H 包装袋
【手続補正書】
【提出日】2023-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向へ搬送される筒状の被シール材を挟んで対峙するように配置される第1ヘッド部及び第2ヘッド部と、両ヘッド部を互いに接近離隔する方向へ進退駆動させる駆動部とを備え、両ヘッド部を前進させて前記被シール材を挟持させた後、第1ヘッド部を縦方向へ揺動させて、当該被シール材を溶融圧着させる横シール機であって、
前記第1ヘッド部及び第2ヘッド部にはそれぞれ、被シール材を挟持してこれに転接する第1ローラ部及び第2ローラ部が設けてあり、
第1ヘッド部には前記第1ローラ部を加熱する第1加熱器が、また第2ヘッド部には前記第2ローラ部を加熱する第2加熱器がそれぞれ設けてあり、
第2ヘッド部は前記被シール材を挟持した状態で、第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ直線分状に降下上昇するように構成してある
ことを特徴とする横シール機。
【請求項2】
前記第2ヘッド部は、第1ヘッド部とは反対側に配設した帯板状の第2基部に、縦方向へ降下上昇可能に支持されており、
第2ヘッド部には第2ローラ部の回動に伴って回動する駆動ギアが設けてあり、
前記第2基部の駆動ギアに対向する部分には直線分状のラックが縦方向に延設してあり、
当該ラックと駆動ギアとの間にはピニオンが介装してある
請求項1記載の横シール機。
【請求項3】
前記第2ヘッド部は、第2ローラ部の両側に配設した二股状の爪部を具備しており、
前記第1ヘッド部は、第1ローラ部の両側であって両爪部に対向する位置に回転自在に設けられ、両爪部内に嵌入する嵌入部を具備する
請求項1又は2記載の横シール機。
【請求項4】
前記第2ヘッド部には、第2ローラ部を支持する第2支持部が第2基部と平行に設けてあり、
前記第2基部の第2支持部と対向する部分には、第2ヘッド部の降下上昇を案内する複数の案内部が、第2基部の長手方向へ互いに距離を隔てて設けてあり、
前記第2支持部には、各案内部にそれぞれ、その長手方向へ摺動自在に嵌合させた複数の嵌合部が設けてある
請求項1から3のいずれかに記載の横シール機。
【請求項5】
前記第2基部には、第2ヘッド部を担持するための担持部材が進退可能に支持させてあり、
該担持部材に係合する台座部が第2ヘッド部から延設してあり、
前記駆動部の動作によって第1ローラ部が第2ローラ部側へ前進するに伴って前記担持部材を後退させ、第1ローラ部及び第2ローラ部が当接したときに台座部を担持部材から脱離させる押部材を具備する
請求項2から4のいずれかに記載の横シール機。
【請求項6】
前記第2加熱器は第2ローラ部に内蔵されており、第2ローラ部の第1ヘッド部とは反対側の適宜領域は切り欠いてある請求項1から5のいずれかに記載の横シール機。
【請求項7】
前記第2ローラ部の周面であって、第1ローラ部に対向する適宜領域には、第2ローラ部の長手方向へ延設された複数の線分状の凸部が、第2ローラ部の周方向へ適宜の間隔で設けてある請求項1から6のいずれかに記載の横シール機。
【請求項8】
前記第1ヘッド部には、被シール材の幅方向の中央領域に摺接してそこを余熱する余熱部が設けてある請求項1から7のいずれかに記載の横シール機。
【請求項9】
帯状に成形された樹脂製のシートの両縁部分を連続的に付き合わせて筒状に成形する成形板と、該成形板によって成形されたシートの両縁部分の所定箇所を溶融させ、このシートの溶融部分を互いに圧着させる融着機と、該融着機によって生成された筒状の被シール材を下流へ送る送り手段と、被シール材内へ被充填材を充填する充填手段と、前記被シール材を全幅に亘って融着させる横シール機とを備え、前記被シール材の被充填材が充填された部分の下流及び上流が全幅に亘ってそれぞれ封止された状態で、前記筒状体から切断されるようになした充填包装装置において、
請求項1から8のいずれかに記載の横シール機を備えることを特徴とする充填包装装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
(1)本発明に係る横シール機は、縦方向へ搬送される筒状の被シール材を挟んで対峙するように配置される第1ヘッド部及び第2ヘッド部と、両ヘッド部を互いに接近離隔する方向へ進退駆動させる駆動部とを備え、両ヘッド部を前進させて前記被シール材を挟持させた後、第1ヘッド部を縦方向へ揺動させて、当該被シール材を溶融圧着させる横シール機であって、前記第1ヘッド部及び第2ヘッド部にはそれぞれ、被シール材を挟持してこれに転接する第1ローラ部及び第2ローラ部が設けてあり、第1ヘッド部には前記第1ローラ部を加熱する第1加熱器が、また第2ヘッド部には前記第2ローラ部を加熱する第2加熱器がそれぞれ設けてあり、第2ヘッド部は前記被シール材を挟持した状態で、第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ直線分状に降下上昇するように構成してあることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
第1ヘッド部及び第2ヘッド部にはそれぞれ、被シール材を挟持してこれに転接する第1ローラ部及び第2ローラ部が設けてある。また、第1ヘッド部には、第1ローラ部を加熱する第1加熱器が設けてあり、第2ヘッド部には、第2ローラ部を加熱する第2加熱器が設けてある。そして、第2ヘッド部は、第2ローラ部と第1ローラ部との間に被シール材を挟持し、その状態で、第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ直線分状に降下上昇するように構成してある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
このように第2ヘッド部に設けられた第2ローラ部と第1ヘッド部に設けられた第1ローラ部との間に被シール材を挟持した状態で、第2ヘッド部が、第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ直線分状に降下上昇するため、被シール材を溶融圧着させる間中、第1ローラ部及び第2ローラ部が被シール材の両面に共に転接することによって被シール材がしごかれる。このとき、被シール材の両面にあって、第1ローラ部及び第2ローラ部との間の摩擦係数は略同じであり、従って被シール材の両面においてずれが発生し難い。また、被シール材を溶融圧着させる間中、第2ローラ部を介して第2ヘッド部から、第1ローラ部との間に挟持された被シール材に略垂直の力が印加される。これによって、被充填剤が液状体であっても、被シール材の融着領域から被充填材を十分に排除することができ、また、より広い融着領域を設定した場合であっても、高精度に融着させることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
(2)本発明に係る横シール機は、前記第2ヘッド部は、第1ヘッド部とは反対側に配設した帯板状の第2基部に、縦方向へ降下上昇可能に支持されており、第2ヘッド部には第2ローラ部の回動に伴って回動する駆動ギアが設けてあり、前記第2基部の駆動ギアに対向する部分には直線分状のラックが縦方向に延設してあり、当該ラックと駆動ギアとの間にはピニオンが介装してあることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
本発明の横シール機にあっては、第2ヘッド部は、第1ヘッド部とは反対側に配設した帯板状の第2基部に、縦方向へ降下上昇可能に支持されている。また、第2ヘッド部には第2ローラ部の回動に伴って回動する駆動ギアが設けてあり、第2基部の駆動ギアに対向する部分には直線分状のラックが縦方向に延設してあり、このラックと前記駆動ギアとの間にはピニオンが介装してある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
前述したように第2ヘッド部は第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ降下上昇するように構成してあり、第1ヘッド部が揺動されると、第1ローラ部及び第2ローラ部が回動するため、駆動ギアが回動し、これに歯合したピニオンが回動し、当該ピニオンが第2基部に縦方向へ直線分状に延設されたラック上を降下上昇するので、それに伴って第2ヘッド部が降下上昇する。これによって、第2ヘッド部の昇降動作を高精度に制御することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
(8)本発明に係る横シール機は、前記第1ヘッド部には、被シール材の幅方向の中央領域に摺接してそこを余熱する余熱部が設けてあることを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
本発明の横シール機にあっては、第1ヘッド部には、被シール材の幅方向の中央領域に摺接してそこを余熱する余熱部が設けてある。被シール材の幅方向の中央領域にあっては、その素材である帯状のシートの突き合わされた両縁部分が融着された部分が位置しており、シートの枚数としては4枚積層されているのに対し、被シール材の幅方向の他の領域にあってはそのようなことはなく、シートの枚数としては2枚積層されている。従って、被シール材を横シール機にて横シールする場合、被シール材の幅方向の中央領域に摺接してそこを余熱部にて余熱しておくことによって、被シール材の幅方向の他の領域に影響を及ぼすことなく、4枚のシートであっても融着不良を招来することなく、十分に融着させることができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向へ搬送される筒状の被シール材を挟んで対峙するように配置される第1ヘッド部及び第2ヘッド部と、両ヘッド部を互いに接近離隔する方向へ進退駆動させる駆動部とを備え、両ヘッド部を前進させて前記被シール材を挟持させた後、第1ヘッド部を縦方向へ揺動させて、当該被シール材を溶融圧着させる横シール機であって、
前記第1ヘッド部及び第2ヘッド部にはそれぞれ、被シール材を挟持してこれに転接する第1ローラ部及び第2ローラ部が設けてあり、
第1ヘッド部には前記第1ローラ部を加熱する第1加熱器が、また第2ヘッド部には前記第2ローラ部を加熱する第2加熱器がそれぞれ設けてあり、
第2ヘッド部は前記被シール材を挟持した状態で、第1ヘッド部の揺動に連動して縦方向へ直線分状に降下するように構成してあり、
前記第2ヘッド部は、第1ヘッド部とは反対側に配設した帯板状の第2基部に、縦方向へ降下上昇可能に支持されており、
第2ヘッド部には第2ローラ部の回動に伴って回動する駆動ギアが設けてあり、
前記第2基部の駆動ギアに対向する部分には直線分状のラックが縦方向に延設してあり、
当該ラックと駆動ギアとの間にはピニオンが介装してある
ことを特徴とする横シール機。
【請求項2】
前記第2ヘッド部は、第2ローラ部の両側に配設した二股状の爪部を具備しており、
前記第1ヘッド部は、第1ローラ部の両側であって両爪部に対向する位置に回転自在に設けられ、両爪部内に嵌入する嵌入部を具備する
請求項1記載の横シール機。
【請求項3】
前記第2ヘッド部には、第2ローラ部を支持する第2支持部が第2基部と平行に設けてあり、
前記第2基部の第2支持部と対向する部分には、第2ヘッド部の降下上昇を案内する複数の案内部が、第2基部の長手方向へ互いに距離を隔てて設けてあり、
前記第2支持部には、各案内部にそれぞれ、その長手方向へ摺動自在に嵌合させた複数の嵌合部が設けてある
請求項1又は2記載の横シール機。
【請求項4】
前記第2基部には、第2ヘッド部を担持するための担持部材が進退可能に支持させてあり、
該担持部材に係合する台座部が第2ヘッド部から延設してあり、
前記駆動部の動作によって第1ローラ部が第2ローラ部側へ前進するに伴って前記担持部材を後退させ、第1ローラ部及び第2ローラ部が当接したときに台座部を担持部材から脱離させる押部材を具備する
請求項1から3のいずれかに記載の横シール機。
【請求項5】
前記第2加熱器は第2ローラ部に内蔵されており、第2ローラ部の第1ヘッド部とは反対側の適宜領域は切り欠いてある請求項1から4のいずれかに記載の横シール機。
【請求項6】
前記第2ローラ部の周面であって、第1ローラ部に対向する適宜領域には、第2ローラ部の長手方向へ延設された複数の線分状の凸部が、第2ローラ部の周方向へ適宜の間隔で設けてある請求項1から5のいずれかに記載の横シール機。
【請求項7】
前記第1ヘッド部には、被シール材の幅方向の中央領域に摺接してそこを余熱する余熱部が設けてある請求項1から6のいずれかに記載の横シール機。
【請求項8】
帯状に成形された樹脂製のシートの両縁部分を連続的に付き合わせて筒状に成形する成形板と、該成形板によって成形されたシートの両縁部分の所定箇所を溶融させ、このシートの溶融部分を互いに圧着させる融着機と、該融着機によって生成された筒状の被シール材を下流へ送る送り手段と、被シール材内へ被充填材を充填する充填手段と、前記被シール材を全幅に亘って融着させる横シール機とを備え、前記被シール材の被充填材が充填された部分の下流及び上流が全幅に亘ってそれぞれ封止された状態で、前記筒状の被シール材から切断されるようになした充填包装装置において、
請求項1から7のいずれかに記載の横シール機を備えることを特徴とする充填包装装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
更に、本発明に係る横シール機は、前記第2ヘッド部は、第1ヘッド部とは反対側に配設した帯板状の第2基部に、縦方向へ降下上昇可能に支持されており、第2ヘッド部には第2ローラ部の回動に伴って回動する駆動ギアが設けてあり、前記第2基部の駆動ギアに対向する部分には直線分状のラックが縦方向に延設してあり、当該ラックと駆動ギアとの間にはピニオンが介装してあることも特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
(2)本発明に係る横シール機は、前記第2ヘッド部は、第2ローラ部の両側に配設した二股状の爪部を具備しており、前記第1ヘッド部は、第1ローラ部の両側であって両爪部に対向する位置に回転自在に設けられ、両爪部内に嵌入する嵌入部を具備することを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
(3)本発明に係る横シール機は、前記第2ヘッド部には、第2ローラ部を支持する第2支持部が第2基部と平行に設けてあり、前記第2基部の第2支持部と対向する部分には、第2ヘッド部の降下上昇を案内する複数の案内部が、第2基部の長手方向へ互いに距離を隔てて設けてあり、前記第2支持部には、各案内部にそれぞれ、その長手方向へ摺動自在に嵌合させた複数の嵌合部が設けてあることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
(4)本発明に係る横シール機は、前記第2基部には、第2ヘッド部を担持するための担持部材が進退可能に支持させてあり、該担持部材に係合する台座部が第2ヘッド部から延設してあり、前記駆動部の動作によって第1ローラ部が第2ローラ部側へ前進するに伴って前記担持部材を後退させ、第1ローラ部及び第2ローラ部が当接したときに台座部を担持部材から脱離させる押部材を具備することを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
(5)本発明に係る横シール機は、前記第2加熱器は第2ローラ部に内蔵されており、第2ローラ部の第1ヘッド部とは反対側の適宜領域は切り欠いてあることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
(6)本発明に係る横シール機は、前記第2ローラ部の周面であって、第1ローラ部に対向する適宜領域には、第2ローラ部の長手方向へ延設された複数の線分状の凸部が、第2ローラ部の周方向へ適宜の間隔で設けてあることを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
(7)本発明に係る横シール機は、前記第1ヘッド部には、被シール材の幅方向の中央領域に摺接してそこを余熱する余熱部が設けてあることを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
(8)本発明に係る充填包装装置は、帯状に成形された樹脂製のシートの両縁部分を連続的に付き合わせて筒状に成形する成形板と、該成形板によって成形されたシートの両縁部分の所定箇所を溶融させ、このシートの溶融部分を互いに圧着させる融着機と、該融着機によって生成された筒状の被シール材を下流へ送る送り手段と、被シール材内へ被充填材を充填する充填手段と、前記被シール材を全幅に亘って融着させる横シール機とを備え、前記被シール材の被充填材が充填された部分の下流及び上流が全幅に亘ってそれぞれ封止された状態で、前記筒状の被シール材から切断されるようになした充填包装装置において、(1)から(7)のいずれかに記載の横シール機を備えることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
本発明の充填包装装置にあっては、帯状に成形された樹脂製のシートの両縁部分を連続的に付き合わせて筒状に成形する成形板と、該成形板によって成形されたシートの両縁部分の所定箇所を溶融させ、このシートの溶融部分を互いに圧着させる融着機と、該融着機によって生成された筒状の被シール材を下流へ送る送り手段と、被シール材内へ被充填材を充填する充填手段と、前記被シール材を全幅に亘って融着させる横シール機とを備え、前記被シール材の被充填材が充填された部分の下流及び上流が全幅に亘ってそれぞれ封止された状態で、前記筒状の被シール材から切断されるようになした充填包装装置において、前述した(1)から(7)のいずれかに記載の横シール機を備えるため、前述した各作用効果を奏する。