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特開2023-118598情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023118598
(43)【公開日】2023-08-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20230818BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20230818BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20230818BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20230818BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20230818BHJP
   G16Y 10/45 20200101ALI20230818BHJP
【FI】
G06Q30/06
G07G1/00 311D
G07G1/12 361E
G07G1/01 301D
G07G1/00 301D
G06Q30/02 320
G16Y10/45
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022021620
(22)【出願日】2022-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】五反田 剛
(72)【発明者】
【氏名】平松 直剛
(72)【発明者】
【氏名】平松 顕也
(72)【発明者】
【氏名】工藤 大吾
(72)【発明者】
【氏名】坪井 杏奈
(72)【発明者】
【氏名】菊竹 紗
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142CA12
3E142CA17
3E142DA08
3E142EA02
3E142EA04
3E142FA31
3E142FA42
3E142GA02
3E142GA03
3E142GA04
3E142GA05
3E142GA06
3E142GA16
3E142GA50
3E142JA03
5L049BB07
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】買物中に商品登録を行うための電子機器の利用を促すことができる技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、表示制御部と、取得部と、登録部とを備える。表示制御部は、撮影部により撮影される商品に関連する画像に基づいて商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示部に表示する。取得部は、撮影部により撮影される商品コード画像に基づいて商品コードを取得する。登録部は、商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録する。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影部により撮影される商品に関連する画像に基づいて前記商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示部に表示する表示制御部と、
前記撮影部により撮影される商品コード画像に基づいて商品コードを取得する取得部と、
前記商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、前記インセンティブを関連付けて前記商品コードで識別される商品を登録する登録部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記インセンティブ情報は、ユーザのランクに応じた情報である、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記登録部は、ユーザによる前記オブジェクトの選択指示に基づいて、前記商品コードで識別される商品に前記インセンティブが設定されている場合、前記インセンティブを関連付けて前記商品コードで識別される商品を登録する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記撮影部により撮影される複数の商品に関連する複数の画像に基づいて複数の商品のインセンティブ情報を含む複数のオブジェクトを表示部に表示し、ユーザによる前記複数のオブジェクトからの1つのオブジェクトの選択指示に基づいて、前記複数のオブジェクトのうち選択された1つのオブジェクトを識別可能に表示する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
撮影部により撮影される商品に関連する画像に基づいて前記商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示部に表示することと、
前記撮影部により撮影される商品コード画像に基づいて商品コードを取得することと、
前記商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、前記インセンティブを関連付けて前記商品コードで識別される商品を登録することと、
を備える情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
撮影部により撮影される商品に関連する画像に基づいて前記商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示部に表示する表示制御機能と、
前記撮影部により撮影される商品コード画像に基づいて商品コードを取得する取得機能と、
前記商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、前記インセンティブを関連付けて前記商品コードで識別される商品を登録する登録機能と、
を実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパー等の商業施設において消費者がスマートフォン等の電子機器を使用して消費者自身で商品登録を行ういわゆるセルフスキャニングシステムの導入が進んでいる。そのようなシステムは省人化や非接触の買物を行うために有効なシステムであり今後も導入が加速する可能性がある。
【0003】
しかしながら、従来のいわゆる対人レジ、セミセルフレジ、セルフレジ等の使用を好む消費者も多く、上述のようなシステムを利用する動機付けが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-170395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、買物中に商品登録を行うための電子機器の利用を促すことができる技術を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態において、情報処理装置は、表示制御部と、取得部と、登録部とを備える。表示制御部は、撮影部により撮影される商品に関連する画像に基づいて商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示部に表示する。取得部は、撮影部により撮影される商品コード画像に基づいて商品コードを取得する。登録部は、商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムを例示するブロック図である。
図2図2は、第1の実施形態に係るAR用画像の一例を概略的に示す図である。
図3図3は、第1の実施形態に係るユーザ端末の画面表示の一例を概略的に示す図である。
図4図4は、第1の実施形態に係るユーザ端末の画面表示の別の例を概略的に示す図である。
図5図5は、第1の実施形態に係るユーザ端末の画面表示のさらに別の例を概略的に示す図である。
図6図6は、第1の実施形態に係るユーザ端末による情報処理の手順を例示するフローチャートである。
図7図7は、第2の実施形態に係る情報処理システムを例示するブロック図である。
図8図8は、第2の実施形態に係るサーバによる情報処理の手順を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1の実施形態]
以下、図面を用いて実施形態について説明する。各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0009】
(構成例)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システム100を例示するブロック図である。
情報処理システム100は、サーバ1、及びユーザ端末2を含む。サーバ1、及びユーザ端末2は、ネットワークを介して互いに通信自在に接続する。例えば、ネットワークは、インターネット、携帯通信網及びLAN(Local Area Network)等の種々のネットワークのうちの1以上のネットワークで構成される。1以上のネットワークは、無線ネットワークを含んでもよいし、有線ネットワークを含んでもよい。
【0010】
サーバ1は、データを収集し、収集したデータを処理する電子機器である。電子機器は、コンピュータを含む。サーバ1は、ネットワークを介して、ユーザ端末2と通信自在に接続する。サーバ1は、ユーザ端末2から種々のデータを受け取り、ユーザ端末2に種々のデータを出力する。サーバ1は、例えば、スーパー等の店舗における商品の情報を管理する。サーバ1の構成例については後述する。
【0011】
ユーザ端末2は、他の電子機器と通信可能な電子機器である。ユーザ端末2は、例えば、店舗の客が使用する機器である。例えば、ユーザ端末2は、スマートフォン、又はタブレット端末等である。客は、ユーザ又は人と読み替えてもよい。ユーザ端末2は、情報処理装置の一例である。ユーザ端末2の構成例については後述する。
【0012】
サーバ1の構成例について説明する。
サーバ1は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13及び通信インタフェース14を含む電子機器である。サーバ1を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。図1では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0013】
プロセッサ11は、サーバ1の中枢部分に相当する。プロセッサ11は、サーバ1のコンピュータを構成する要素である。例えば、プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)であるが、これに限定されない。プロセッサ11は、種々の回路で構成されていてもよい。プロセッサ11は、メインメモリ12又は補助記憶デバイス13に予め記憶されているプログラムをメインメモリ12に展開する。プログラムは、サーバ1のプロセッサ11に後述する各部を実現させ、各部の機能を実行させるプログラムである。プロセッサ11は、メインメモリ12に展開されるプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。
【0014】
メインメモリ12は、サーバ1の主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、サーバ1のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はプログラムを記憶する。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。例えば、メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を含む。例えば、メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を含む。
【0015】
補助記憶デバイス13は、サーバ1の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス13は、サーバ1のコンピュータを構成する要素である。補助記憶デバイス13は、EEPROM(登録商標)(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)等である。補助記憶デバイス13は、上述のプログラム、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータ及びプロセッサ11での処理によって生成されるデータを記憶する。
【0016】
補助記憶デバイス13は、オブジェクトデータ記憶領域130を含む。オブジェクトデータ記憶領域130は、少なくとも1つのオブジェクトのデータを記憶する。オブジェクトのデータは、AR(Augmented Reality:拡張現実)マーカ画像情報に関連付けられたオブジェクトのデータを示す。オブジェクトのデータは、マーカ画像情報に関連付けられた商品の基本インセンティブ情報を含む。基本インセンティブ情報は、後述するユーザのランクによらないベースとなるインセンティブを示す情報である。ARマーカ画像情報は、予めARマーカとして登録された画像を示す情報である。ARマーカ画像情報は、例えば、商品に適用されるインセンティブを示すオブジェクトを表示するための情報である。オブジェクトは、例えば、値引きシール等のオブジェクトを示す。値引きシールは、例えば、「20%オフ」等の割引率を表示するシールである。ARマーカ画像情報は、予め設定されてもよく、管理者等により適宜設定又は更新されてもよい。なお、オブジェクトのデータは、単にオブジェクトということもある。
【0017】
補助記憶デバイス13は、商品データ記憶領域131を含む。商品データ記憶領域131は、少なくとも1つの商品に関する商品データを記憶する。商品データは、商品コード、及び設定インセンティブ情報等が関連付けられたデータを示す。商品コードは、商品を個々に識別するために商品毎に割り当てられた固有の識別情報である。設定インセンティブ情報は、設定された商品の割引情報である。設定インセンティブ情報は、商品の割引情報として、基本インセンティブ情報を含む。設定インセンティブ情報は、商品の割引情報として、ユーザのランクに応じて異なる追加インセンティブ情報を含み得る。ユーザのランクは、店舗の会員登録を行うことにより付与されるランクである。例えば、ユーザのランクは、ランクA、ランクB、ランクC等、段階的に複数のランクを含む。ランクAは、例えば、年間の累計買上金額が30万円以上等である。ランクBは、例えば、年間の累計買上金額が20万円以上等である。ランクCは、例えば、年間の累計買上金額が10万円以上等である。ランクは、店舗毎、又は関連店舗毎等の累計買上金額、ポイント数、来店頻度等に応じて任意に設定され得る。追加インセンティブ情報は、基本インセンティブ情報により示されるインセンティブに追加して付与されるインセンティブを示す情報である。例えば、追加インセンティブ情報は、ランクAのユーザに対して「更に20%オフ」、ランクBのユーザに対して「更に10%オフ」、ランクCのユーザに対して「更に5%オフ」等の情報が設定され得る。基本インセンティブ情報、及び追加インセンティブ情報は、予め設定されてもよく、店舗管理者等により適宜設定又は更新されてもよい。商品データは、基本インセンティブ情報、又は追加インセンティブ情報が設定又は更新される毎に更新され得る。なお、商品にインセンティブが設定されていない場合、商品データは、設定インセンティブ情報が関連付けられていない商品コードを含む。ここでは、インセンティブが設定された商品については、設定インセンティブ情報は、商品によらず同じであるものとする。そのため、基本インセンティブ情報及びランクに応じた追加インセンティブ情報は、商品によらず同じであるものとする。
【0018】
補助記憶デバイス13は、ユーザデータ記憶領域132を含む。ユーザデータ記憶領域132は、ユーザデータを記憶する。ユーザデータは、ユーザ識別情報、ユーザ端末2の識別情報、ユーザのランク等が関連付けられたデータを示す。ユーザ識別情報は、ユーザを個々に識別するためにユーザ毎に割り当てられた固有の識別情報である。ユーザ識別情報は、会員IDを含む。ユーザ端末2の識別情報は、ユーザ端末2を個々に識別するためにユーザ端末2毎に割り当てられた固有の識別情報である。ユーザ端末2の識別情報は、ユーザ端末2のIPアドレス等又はシリアルナンバー等の端末固有識別子を含む。ユーザのランクは、ユーザ毎に割り当てられたランクを示す情報である。ユーザデータは、ユーザのランクが設定又は更新される毎に更新され得る。
【0019】
補助記憶デバイス13は、登録商品データ記憶領域133を含む。登録商品データ記憶領域133は、登録商品データを記憶する。登録商品データは、客により登録された買上商品に関する情報を含む。買上商品は、登録商品ともいう。登録商品データは、登録商品コード、登録インセンティブ情報、金額等が関連付けられたデータを示す。登録商品コードは、客により登録された登録商品を個々に識別するために登録商品毎に割り当てられた固有の識別情報である。登録インセンティブ情報は、登録商品各々について、登録されたインセンティブ情報を示す。登録インセンティブ情報は、基本インセンティブ情報又は合計インセンティブ情報である。合計インセンティブ情報は、基本インセンティブ情報により示されるインセンティブと追加インセンティブにより示されるインセンティブとを合計したインセンティブを示す情報である。例えば、客により商品コード「XXXXX」の商品が登録された場合、登録商品データ記憶領域133は、登録商品コード「XXXXX」の商品についての登録インセンティブ情報「10%オフ」を登録商品コード「XXXXX」に関連付けて記憶する。金額は、登録商品毎に登録された登録インセンティブ情報により示されるインセンティブ適用前の価格を示す。金額は、不図示の商品マスタにより商品毎に登録商品コードをキーとして管理される金額を示す。登録商品データは、客により商品が登録される毎に更新され得る。
【0020】
通信インタフェース14は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、サーバ1を他の電子機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
【0021】
なお、サーバ1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。サーバ1は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0022】
ユーザ端末2の構成例について説明する。
ユーザ端末2は、プロセッサ21、メインメモリ22、補助記憶デバイス23、通信インタフェース24、表示デバイス25、スピーカ26、入力デバイス27、及びカメラ28を含む電子機器である。ユーザ端末2を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。
【0023】
プロセッサ21は、ユーザ端末2の中枢部分に相当する。プロセッサ21は、ユーザ端末2のコンピュータを構成する要素である。プロセッサ21は、上述のプロセッサ11と同様のハードウェア構成である。プロセッサ21は、メインメモリ22または補助記憶デバイス23に予め記憶されているプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。プログラムは、ユーザ端末2のプロセッサ21に後述する各部を実現させ、各部の機能を実行させるプログラムである。
【0024】
メインメモリ22は、ユーザ端末2の主記憶部分に相当する。メインメモリ22は、ユーザ端末2のコンピュータを構成する要素である。メインメモリ22は、上述のメインメモリ12と同様のハードウェア構成である。メインメモリ22は、プログラムを記憶する。
【0025】
補助記憶デバイス23は、ユーザ端末2の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス23は、ユーザ端末2のコンピュータを構成する要素である。補助記憶デバイス23は、上述の補助記憶デバイス13と同様のハードウェア構成である。補助記憶デバイス23は、上述のプログラムを記憶する。
【0026】
通信インタフェース24は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、ユーザ端末2を他の機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
【0027】
表示デバイス25は、プロセッサ21の制御により種々の画面を表示可能なデバイスである。例えば、表示デバイス25は、液晶ディスプレイまたはEL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。表示デバイス25は、表示部の一例である。
【0028】
スピーカ26は、ユーザ端末2の制御により音声を出力可能なデバイスである。
【0029】
入力デバイス27は、ユーザ端末2へデータ又は指示を入力可能なデバイスである。例えば、入力デバイス27は、キーボード、又はタッチパネル等を含む。
【0030】
カメラ28は、撮影範囲の撮影データを取得可能なデバイスである。カメラ28は、種々のデータを読取可能なデバイスである。例えば、カメラ28は、撮影されたコードシンボルからデータを読取可能なデバイスである。コードシンボルは、バーコードシンボル及びQRコード(登録商標)等の二次元コードシンボル等である。例えば、カメラ28は、商品に付されたコードシンボルを読み取り、商品の登録を行う。カメラ28は、ARマーカからデータを読み取り可能なデバイスである。例えば、カメラ28は、商品に付されたARマーカを読み取り、ARコンテンツを表示させる。カメラ28は、撮影部の一例である。
【0031】
なお、ユーザ端末2のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。ユーザ端末2は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0032】
上述のプロセッサ21に実現される各部について説明する。
【0033】
プロセッサ21は、取得部210、表示制御部211、及び登録部212を実現する。プロセッサ21に実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ21に実現される各部は、プロセッサ21及びメインメモリ22を含む制御部に実装されるということもできる。
【0034】
取得部210は、カメラ28を介して撮影される商品に関連する画像に基づいて、商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを取得する。オブジェクトに含まれるインセンティブ情報は、基本インセンティブ情報又は合計インセンティブ情報である。オブジェクトに含まれるインセンティブ情報が合計インセンティブ情報である場合、オブジェクトに含まれるインセンティブ情報は、ユーザのランクに応じた情報である。商品に関連する画像は、ARマーカ画像自体でもよいし、ARマーカ画像等を含む画像でもよい。ARマーカ画像は、予めARマーカとして登録された画像である。商品に関連する画像は、AR用画像ともいう。
【0035】
例えば、取得部210は、カメラ28を介して撮影される商品に関連する画像に基づいて、ARマーカ画像情報を取得する。典型例では、取得部210は、カメラ28を介して商品に関連する画像が撮影されたことに基づいて、商品に関連する画像からARマーカ画像を取得する。取得部210は、ARマーカ画像の画像処理を行い、ARマーカ画像情報を取得する。取得部210は、ネットワークを介して、ARマーカ画像情報をサーバ1に出力する。取得部210は、サーバ1へのARマーカ画像情報の出力に対する応答として、サーバ1から商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを取得する。以下の説明において、「取得」は、「受信」と読み替えてもよい。また、「出力」は、「送信」と読み替えてもよい。
【0036】
サーバ1は、ネットワークを介して、ユーザ端末2からARマーカ画像情報を取得する。サーバ1は、補助記憶デバイス13に記憶されている取得されたARマーカ画像情報に関連付けられた基本インセンティブ情報を含むオブジェクトを取得する。サーバ1がネットワークを介してユーザ端末2に出力するインセンティブ情報を含むオブジェクトについて説明する。まず、ユーザ端末2のユーザが会員登録又はチェックインをしていない場合、もしくは、ユーザ端末2のユーザが追加インセンティブ情報の適用の要件を満たすランクに属していない場合について説明する。この例では、サーバ1は、ネットワークを介して、基本インセンティブ情報を含むオブジェクトを、インセンティブ情報を含むオブジェクトとしてユーザ端末2に出力する。次に、ユーザ端末2のユーザが追加インセンティブ情報の適用の要件を満たす何れかのランクに属する場合について説明する。この例では、サーバ1は、ユーザのランクに応じてオブジェクトに含まれるインセンティブ情報を変更してもよい。この場合、サーバ1は、補助記憶デバイス13からユーザデータを取得する。サーバ1は、ユーザのランクに応じて追加インセンティブ情報を基本インセンティブ情報に適用した合計インセンティブ情報を取得する。サーバ1は、ネットワークを介して、合計インセンティブ情報を含むオブジェクトを、インセンティブ情報を含むオブジェクトとしてユーザ端末2に出力する。
【0037】
取得部210は、カメラ28を介して撮影される商品コード画像に基づいて、商品コードを取得する。取得部210は、撮影された商品コード画像の画像処理により商品コードを取得する。
【0038】
表示制御部211は、カメラ28を介して撮影される商品に関連する画像に基づいて、商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示デバイス25に表示する。例えば、表示制御部211は、取得部210による商品に関連する画像の撮影に基づくインセンティブ情報を含むオブジェクトの取得に基づいて、オブジェクトを表示デバイス25に表示する。なお、表示制御部211は、カメラ28を介して撮影される複数の商品に関連する複数の画像に基づいて複数の商品のインセンティブ情報を含む複数のオブジェクトを表示デバイス25に表示してもよい。
【0039】
表示制御部211は、ユーザによるオブジェクトの選択指示に基づいて、選択されたオブジェクトを識別可能に表示する。選択指示は、例えば、表示デバイス25に表示されたオブジェクトに対するユーザのタッチ操作等の選択操作により入力デバイス27を介して入力される指示を示す。例えば、ユーザは、表示デバイス25に表示された少なくとも1つのオブジェクトのうち1つのオブジェクトを選択し得る。ユーザにより選択されたオブジェクトは、選択オブジェクトともいう。表示制御部211は、オブジェクトの選択指示を取得する。オブジェクトの選択指示を取得することは、ユーザにより選択されたオブジェクトを選択オブジェクトとして取得することを含む。表示制御部211は、ユーザにより選択されたオブジェクトが選択オブジェクトであることを識別可能に表示する。表示制御部211は、選択オブジェクトを、ユーザにより選択オブジェクトを選択される前に表示デバイス25に表示されたオブジェクトと異なる表示態様で表示してもよい。表示態様は、文字色、サイズ、フォント、囲み文字、明度又は輝度等の文字装飾、背景色、背景の明度又は輝度、背景パターン、フレーム色、点滅表示等を含む。
【0040】
表示制御部211は、ユーザによる複数のオブジェクトからの1つのオブジェクトの選択指示に基づいて、複数のオブジェクトのうち選択された1つの選択オブジェクトを識別可能に表示する。ユーザは、表示デバイス25に表示された複数のオブジェクトのうち1つのオブジェクトを選択し得る。ユーザにより選択されなかったオブジェクトは、非選択オブジェクトともいう。1以上の非選択オブジェクトは、複数のオブジェクトから選択オブジェクトを除く1以上のオブジェクトである。一例では、表示制御部211は、選択オブジェクトを識別可能に表示するために、選択オブジェクトを、1以上の非選択オブジェクトと異なる表示態様で表示する。この例では、表示制御部211は、選択オブジェクトであることを識別可能な表示態様で選択オブジェクトを表示する。表示制御部211は、非選択オブジェクトであることを識別可能な表示態様で1以上の非選択オブジェクトを表示する。選択オブジェクトであることを識別可能な表示態様と非選択オブジェクトであることを識別可能な表示態様とは、互いに異なる表示態様である。別の例では、表示制御部211は、選択オブジェクトを識別可能に表示するために、選択オブジェクトを表示し、1以上の非選択オブジェクトを非表示にする。この例では、表示制御部211は、選択オブジェクトの表示を継続し、1以上の非選択オブジェクトを表示から非表示に遷移させる。1以上の非選択オブジェクトを表示から非表示に遷移させることは、1以上の非選択オブジェクトの表示を消去することを含む。さらに、表示制御部211は、上述のように、選択オブジェクトを、ユーザにより選択オブジェクトを選択される前に表示デバイス25に表示されたオブジェクトと異なる表示態様で表示してもよい。
【0041】
登録部212は、取得部210による商品コードの取得に基づいて、商品コードで識別される商品の登録処理を実行する。例えば、登録部212は、ユーザによるオブジェクトの選択指示及び取得部210による商品コードの取得に基づいて、商品コードで識別される商品の登録処理を実行する。登録部212は、ユーザによるオブジェクトの選択指示に基づいて、取得部210により取得される商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録する。登録部212は、ユーザによるオブジェクトの選択指示に基づいて、取得部210により取得される商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されていない場合、インセンティブを関連付けることなく商品コードで識別される商品を登録する。登録部212は、ネットワークを介して、商品コード及びオブジェクトの選択情報を、商品登録指示に関連付けてサーバ1に出力する。オブジェクトの選択情報は、ユーザによるオブジェクトの選択指示に関する情報であって、オブジェクトが選択されたことを示す情報である。商品登録指示は、商品の登録を行うための指示を示す。登録部212は、商品コードとオブジェクトの選択情報を商品登録指示に関連付けてサーバ1に同時に出力してもよいし、異なるタイミングで出力してもよい。登録部212は、ユーザによるオブジェクトの選択指示に基づいて、ネットワークを介して、オブジェクトの選択情報をサーバ1に出力してもよい。登録部212は、取得部210による商品コードの取得に基づいて、ネットワークを介して、商品コードをサーバ1に出力してもよい。登録部212は、商品登録指示に基づいて、商品コードで識別される商品をサーバ1に登録させる。登録部212は、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードにより識別される商品をサーバ1に登録させる。登録部212は、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されていない場合、インセンティブを関連付けることなく商品コードにより識別される商品をサーバ1に登録させる。
【0042】
サーバ1は、商品登録指示に基づいて、登録商品データを更新する。サーバ1は、ユーザ端末2からのオブジェクトの選択情報の取得に基づいて、ユーザ端末2から取得した商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されているか否かを判定する。サーバ1は、ユーザ端末2から取得した商品コードに関連付けられた商品データに設定インセンティブ情報が含まれている場合、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されていると判定する。サーバ1は、ユーザ端末2から取得した商品コードに関連付けられた商品データに設定インセンティブ情報が含まれていない場合、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されていないと判定する。商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されている場合、サーバ1は、登録商品データに商品コード、登録インセンティブ情報、金額を含むレコードを追加する。サーバ1は、商品マスタから商品コードに基づいて金額を取得する。商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されていない場合、サーバ1は、登録商品データに商品コード、金額を含むレコードを追加する。サーバ1は、商品マスタから商品コードに基づいて金額を取得する。なお、サーバ1は、ネットワークを介して、ユーザ端末2からオブジェクトの選択情報を取得しない場合もある。例えば、取得部210がユーザによるオブジェクトの選択指示の入力が無い状態で商品コードを取得する場合、登録部212は、オブジェクトの選択情報をサーバ1に出力しない。この場合、サーバ1は、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されているか否かによらず、インセンティブを関連付けることなく商品コードで識別される商品を登録する。
【0043】
なお、登録部212は、ユーザによるオブジェクトの選択指示及び取得部210による商品コードの取得に基づいて、商品コードで識別される商品の登録処理を実行することに限定されない。登録部212は、ユーザによるオブジェクトの選択指示を必要とすることなく、取得部210による商品コードの取得に基づいて、商品コードで識別される商品の登録処理を実行してもよい。この例では、登録部212は、取得部210により取得される商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録する。登録部212は、取得部210により取得される商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されていない場合、インセンティブを関連付けることなく商品コードで識別される商品を登録する。登録部212は、ネットワークを介して、商品コードを、商品登録指示に関連付けてサーバ1に出力する。サーバ1は、オブジェクトの選択情報を必要とすることなく、商品登録指示に基づいて、登録商品データを更新する。サーバ1は、ユーザ端末2から取得した商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されているか否かを判定する。商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されている場合、サーバ1は、登録商品データに商品コード、登録インセンティブ情報、金額を含むレコードを追加する。商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されていない場合、サーバ1は、登録商品データに商品コード、金額を含むレコードを追加する。
【0044】
AR用画像の構成例について説明する。
図2は、第1の実施形態に係るAR用画像の一例を概略的に示す図である。
【0045】
AR用画像Aは、ARマーカ画像AAを含む。
ARマーカ画像AAは、予めARマーカとして登録された画像である。この場合、ARマーカ画像AAは、四角の枠線を示す。ARマーカ画像AAは、静止画像、動画、三次元画像等の情報を示す画像であってもよい。
【0046】
ユーザ端末2の表示デバイス25に表示されるAR用画像Aについて説明する。
図3は、第1の実施形態に係るユーザ端末2の画面表示の一例を概略的に示す図である。
ユーザ端末2のユーザは、店舗内を買い回り中に、所望の商品に付されたAR用画像Aをカメラ28に翳す。図3は、カメラ28により撮影されるAR用画像Aを示す。カメラ28は、画面Sc内の撮影可能領域に含まれる少なくとも1つのAR用画像Aを撮影し得る。
【0047】
ユーザは、商品Paと商品Pbに付されたAR用画像Aa及びAR用画像Abをカメラ28に翳す。表示デバイス25には、AR用画像Aa及びAR用画像Abが認識可能に表示される。
【0048】
ユーザ端末2の表示デバイス25に表示されるオブジェクトについて説明する。
図4は、第1の実施形態に係るユーザ端末2の画面表示の別の例を概略的に示す図である。
図4は、カメラ28により撮影されたAR用画像Aa及びAR用画像Abに基づいて生成されたオブジェクトBa及びオブジェクトBbを示す。オブジェクトBa及びオブジェクトBbは、カメラ28により撮影されたAR用画像Aa及びAR用画像Abが付された商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを示す。例えば、オブジェクトBaは、商品Paのインセンティブ情報「20%オフ」を示す割引シールである。オブジェクトBbは、商品Pbのインセンティブ情報「半額」を示す割引シールである。
【0049】
ユーザ端末2の表示デバイス25に表示されるオブジェクトについて説明する。
図5は、第1の実施形態に係るユーザ端末2の画面表示のさらに別の例を概略的に示す図である。
図5は、図4に示す表示画面において、ユーザによりオブジェクトBaが選択された場合の画面表示を示す。図5は、AR用画像Aaに基づいて生成されたオブジェクトCa、及びAR用画像Cbを示す。AR用画像Cbは、図3に示すAR用画像Abと同一の画像である。ユーザにより選択されなかったオブジェクトBbは非表示となる。オブジェクトBbが非表示となるため、表示制御部211は、AR用画像Cbを表示する。
【0050】
(動作例)
ユーザ端末2による処理の手順について説明する。
なお、以下のサーバ1を主体とする説明では、サーバ1をプロセッサ11と読み替えてもよい。同様に、ユーザ端末2を主体とする説明では、ユーザ端末2をプロセッサ21と読み替えてもよい。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
【0051】
ここでは、ユーザ端末2のユーザが、スーパー等の食品を取り扱う店舗Tで、お惣菜、お弁当等の値引きがされ得る商品を購入する場合を想定する。ユーザは、専用のアプリケーションプログラムにおいて会員登録を完了しているものとする。ユーザが会員登録を行うことによって、ユーザに対して一意の会員IDが発行される。会員IDは、例えばユーザが所有するユーザ端末2に設定される。なお、ユーザ端末2は、ユーザが所有する端末でもよく、店舗Tでユーザに貸し出される端末でもよい。なお、ユーザは会員登録を行うことなくユーザ端末2を介した商品登録を行ってもよい。この場合、登録部212は、会計時に、ユーザの会員IDを取得することもある。登録部212は、会計時に、登録商品に関連付けられた登録インセンティブ情報を、ユーザのランクに応じた追加インセンティブ情報を基本インセンティブ情報に適用した合計インセンティブ情報に更新してもよい。
【0052】
ユーザは、店舗Tの入口に設置されたチェックイン機器を介して、チェックインを行う。例えば、ユーザがユーザ端末2において専用のアプリケーションプログラムを起動すると、会員IDを表すバーコード又は二次元コード等が表示デバイス25に表示される。ユーザは、チェックイン機器を介して、会員IDの読取を行い、チェックインを行う。会員IDは、RFID(Radio Frequency Identification)、ICカード又は磁気カード等に記録されたものでもよい。会員IDによるチェックインは、公知の処理により行われてもよい。
【0053】
ユーザは、カメラ28を介して、店舗T内に陳列された商品に付されたARマーカを読み取り、ARマーカに基づくARコンテンツを表示デバイス25に表示させる。
ユーザ端末2は、ユーザによりARマーカが読み取られたことに基づいて、以下の情報処理を行う。
【0054】
図6は、第1の実施形態に係るユーザ端末2による情報処理の手順を例示するフローチャートである。
【0055】
取得部210は、カメラ28を介して撮影される商品に関連する画像に基づいて商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを取得する(ACT1)。ACT1では、例えば、取得部210は、カメラ28を介して撮影される商品に関連する画像に基づいて、ARマーカ画像を取得する。取得部210は、ARマーカ画像の画像処理を行い、ARマーカ画像情報を取得する。取得部210は、ネットワークを介して、ARマーカ画像情報をサーバ1に出力する。取得部210は、サーバ1へのARマーカ画像情報の出力に対する応答として、サーバ1から商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを取得する。なお、サーバ1は、ユーザデータに基づくユーザのランクに応じた追加インセンティブ情報を取得することもある。この場合、取得部210は、合計インセンティブ情報を含むオブジェクトを、商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトとしてサーバ1から取得する。
【0056】
表示制御部211は、カメラ28を介して撮影される商品に関連する画像に基づいて商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示デバイス25に表示する(ACT2)。ACT2では、例えば、表示制御部211は、取得部210によって取得された商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示デバイス25に表示する。表示制御部211は、カメラ28を介して撮影される複数の商品に関連する複数の画像に基づいて複数の商品のインセンティブ情報を含む複数のオブジェクトを表示デバイス25に表示してもよい。なお、プロセッサ21は、オブジェクトの表示に加えて、又はオブジェクトの表示に代えてインセンティブ情報を示す音声をスピーカ26を介して出力してもよい。
【0057】
表示制御部211は、ユーザによるオブジェクトの選択指示を取得する(ACT3)。ACT3では、例えば、表示制御部211は、ユーザによるオブジェクトの選択操作に基づいて、ユーザにより選択されたオブジェクトを選択オブジェクトとして取得する。表示制御部211は、ユーザによる複数のオブジェクトからの1つのオブジェクトの選択操作に基づいて、ユーザにより選択された1つのオブジェクトを選択オブジェクトとして取得してもよい。表示制御部211は、選択オブジェクトを識別可能に表示する。
【0058】
取得部210は、カメラ28を介して撮影される商品コード画像に基づいて、商品コードを取得する(ACT4)。ACT4では、例えば、取得部210は、撮影された商品コード画像の画像処理により商品コードを取得する。
【0059】
登録部212は、商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録する(ACT5)。ACT5では、例えば、登録部212は、ユーザによる選択指示に基づいてオブジェクトの選択情報を取得する。登録部212は、ネットワークを介して、商品コード及びオブジェクトの選択情報を、商品登録指示に関連付けてサーバ1に出力する。登録部212は、商品登録指示に基づいて、商品コードで識別される商品をサーバ1に登録させる。登録部212は、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードにより識別される商品をサーバ1に登録させる。登録部212は、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されていない場合、インセンティブを関連付けることなく商品コードで識別される商品をサーバ1に登録させる。
【0060】
なお、登録部212は、ユーザによるオブジェクトの選択指示を必要とすることなく、商品コードで識別される商品の登録処理を実行してもよい。この例では、登録部212は、ネットワークを介して、商品コードをサーバ1に出力するが、オブジェクトの選択情報をサーバ1に出力しない。
【0061】
その後、プロセッサ21は、登録商品データに基づいて、登録商品の金額に登録インセンティブ情報を適用した割引後の金額を算出する。プロセッサ21は、ユーザによる会計指示に基づいて、割引後の価格に基づいて公知の会計処理を行う。
【0062】
なお、ユーザ端末2の補助記憶デバイス23は、少なくとも1つのオブジェクトのデータを記憶してもよい。ユーザ端末2の補助記憶デバイス23は、少なくとも1つの商品に関する商品データを記憶してもよい。ユーザ端末2の補助記憶デバイス23は、ユーザデータを記憶してもよい。この例では、ACT1では、例えば、取得部210は、補助記憶デバイス23に記憶されている取得されたARマーカ画像情報に関連付けられた基本インセンティブ情報を含むオブジェクトを取得する。ユーザ端末2のユーザが会員登録又はチェックインをしていない場合、もしくは、ユーザ端末2のユーザが追加インセンティブ情報の適用の要件を満たすランクに属していない場合について説明する。取得部210は、基本インセンティブ情報を含むオブジェクトを、インセンティブ情報を含むオブジェクトとして取得する。次に、ユーザ端末2のユーザが追加インセンティブ情報の適用の要件を満たす何れかのランクに属する場合について説明する。取得部210は、ユーザのランクに応じてオブジェクトに含まれるインセンティブ情報を変更してもよい。この場合、取得部210は、補助記憶デバイス23からユーザデータを取得する。取得部210は、ユーザのランクに応じて追加インセンティブ情報を基本インセンティブ情報に適用した合計インセンティブ情報を取得する。取得部210は、合計インセンティブ情報を含むオブジェクトを、インセンティブ情報を含むオブジェクトとして取得する。
【0063】
なお、ユーザ端末2の補助記憶デバイス23は、登録商品データを記憶していてもよい。この例では、ACT5では、例えば、登録部212は、商品コードで識別される商品の登録処理を実行することにより、補助記憶デバイス23に記憶されている登録商品データを更新する。
【0064】
(効果)
実施形態に係る情報処理装置は、撮影部により撮影される商品に関連する画像に基づいて商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示部に表示し、撮影部により撮影される商品コード画像に基づいて商品コードを取得し、商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録することができる。これにより、情報処理装置は、商品毎のインセンティブ情報をオブジェクトとして表示することで、インセンティブ情報を客に提供することができる。客は、商品毎のインセンティブ情報を容易に認識することができる。また、情報処理装置は、商品毎にインセンティブ情報を関連付けることで、商品のインセンティブ情報を容易にかつ適切に適用することができる。客は、容易な操作で商品毎のインセンティブを適切に獲得することができる。そのため、情報処理装置は、客の買物中に商品登録を行うための電子機器の利用を促すことができる。さらに、情報処理装置は、店員による割引シールの添付を必要とすることなく、インセンティブ情報を客に提供することができる。そのため、情報処理装置は、店員の作業効率を上げることができる。
【0065】
実施形態に係る情報処理装置は、客のランクに応じたインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示部に表示することができる。これにより、情報処理装置は、客のランク毎に異なるインセンティブ情報を提供することができる。客は、自身のランクに応じたインセンティブ情報を容易に認識することができる。また、情報処理装置は、商品及び客のランクとインセンティブ情報を関連付けることで、商品の客のランクに応じたインセンティブ情報を容易にかつ適切に適用することができる。客は、容易な操作で商品毎の自身のランクに応じたインセンティブを適切に獲得することができる。そのため、情報処理装置は、客の買物中に商品登録を行うための電子機器の利用を促すことができる。
【0066】
実施形態に係る情報処理装置は、客によるオブジェクトの選択指示に基づいて、商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録することができる。これにより、情報処理装置は、客により選択されたインセンティブのみを商品に適用することができる。このため、情報処理装置は、客により選択されなかったオブジェクトが示すインセンティブを商品に適用する処理を省略することができ、処理の簡略化をすることができる。情報処理装置は、インセンティブが設定された商品であっても、客によるオブジェクトの選択指示を条件とすることで、客の買物中に商品登録を行うための電子機器の利用を促すことができる。
【0067】
実施形態に係る情報処理装置は、ユーザによるオブジェクトの選択指示に基づいて、選択されたオブジェクトを識別可能に表示することができる。これにより、ユーザは、オブジェクトが選択された状態にあることを容易に把握することができる。
実施形態に係る情報処理装置は、撮影部により撮影される複数の商品に関連する複数の画像に基づいて複数の商品のインセンティブ情報を含む複数のオブジェクトを表示部に表示し、ユーザによる複数のオブジェクトからの1つのオブジェクトの選択指示に基づいて、複数のオブジェクトのうち選択された1つのオブジェクトを識別可能に表示することができる。これにより、ユーザは、登録しようとする商品のインセンティブを容易に把握することができる。情報処理装置は、ユーザにより選択されたインセンティブを容易にかつ適切に商品に適用することができる。
【0068】
[第2の実施形態]
以下、図面を参照しながら第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。第2の実施形態では、主として、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
【0069】
(構成例)
図7は、第2の実施形態に係る情報処理システム100を例示するブロック図である。
情報処理システム100は、第1の実施形態と同様に、サーバ1、及びユーザ端末2を含む。
【0070】
サーバ1は、データを収集し、収集したデータを処理する電子機器である。電子機器は、コンピュータを含む。サーバ1は、ネットワークを介して、ユーザ端末2と通信自在に接続する。サーバ1は、ユーザ端末2から種々のデータを受け取り、ユーザ端末2に種々のデータを出力する。サーバ1は、例えば、スーパー等の店舗における商品の情報を管理する。サーバ1の構成例については後述する。サーバ1は、情報処理装置の一例である。
【0071】
ユーザ端末2は、他の電子機器と通信可能な電子機器である。ユーザ端末2は、例えば、店舗の客が使用する機器である。例えば、ユーザ端末2は、スマートフォン、又タブレット端末等である。客は、ユーザ又は人と読み替えてもよい。ユーザ端末2の構成例については後述する。
【0072】
サーバ1の構成例について説明する。
サーバ1のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。
【0073】
補助記憶デバイス13は、オブジェクトデータ記憶領域130を含む。オブジェクトデータ記憶領域130は、第1の実施形態で説明したように、少なくとも1つのオブジェクトのデータを記憶する。
【0074】
補助記憶デバイス13は、商品データ記憶領域131を含む。商品データ記憶領域131は、第1の実施形態で説明したように、少なくとも1つの商品に関する商品データを記憶する。
【0075】
補助記憶デバイス13は、ユーザデータ記憶領域132を含む。ユーザデータ記憶領域132は、第1の実施形態で説明したように、ユーザデータを記憶する。
【0076】
補助記憶デバイス13は、登録商品データ記憶領域133を含む。登録商品データ記憶領域133は、第1の実施形態で説明したように、登録商品データを記憶する。
【0077】
なお、サーバ1のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。サーバ1は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0078】
プロセッサ11に実現される各部について説明する。
【0079】
プロセッサ11は、取得部110、表示制御部111、及び登録部112を実現する。プロセッサ11に実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ11に実現される各部は、プロセッサ11及びメインメモリ12を含む制御部に実装されるということもできる。
【0080】
取得部110は、ユーザ端末2のカメラ28を介して撮影される商品に関連する画像に基づいて、商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを取得する。オブジェクトに含まれるインセンティブ情報は、第1の実施形態で説明したように、基本インセンティブ情報又は合計インセンティブ情報である。商品に関連する画像は、第1の実施形態で説明したように、ARマーカ画像自体でもよいし、ARマーカ画像等を含む画像でもよい。例えば、取得部110は、ネットワークを介して、カメラ28を介して商品に関連する画像が撮影されたことに基づいて、ユーザ端末2からARマーカ画像情報を取得する。ユーザ端末2は、ARマーカ画像の画像処理を行い、ARマーカ画像情報を取得する。ユーザ端末2は、ネットワークを介して、ARマーカ画像情報をサーバ1に出力する。
【0081】
取得部110は、補助記憶デバイス13に記憶されている取得されたARマーカ画像情報に関連付けられた基本インセンティブ情報を含むオブジェクトを取得する。まず、ユーザ端末2のユーザが会員登録又はチェックインをしていない場合、もしくは、ユーザ端末2のユーザが追加インセンティブ情報の適用の要件を満たすランクに属していない場合について説明する。この例では、取得部110は、基本インセンティブ情報を含むオブジェクトを、インセンティブ情報を含むオブジェクトとして取得する。次に、ユーザ端末2のユーザが追加インセンティブ情報の適用の要件を満たす何れかのランクに属する場合について説明する。この例では、取得部110は、ユーザのランクに応じてオブジェクトに含まれるインセンティブ情報を変更してもよい。この場合、取得部110は、補助記憶デバイス13からユーザデータを取得する。取得部110は、ユーザのランクに応じて追加インセンティブ情報を基本インセンティブ情報に適用した合計インセンティブ情報を取得する。取得部110は、合計インセンティブ情報を含むオブジェクトを、インセンティブ情報を含むオブジェクトとして取得する。
【0082】
取得部110は、ネットワークを介して、オブジェクトの選択情報をユーザ端末2から取得する。ユーザ端末2は、入力デバイス27を介したユーザによるオブジェクトの選択指示の入力に基づいて、ネットワークを介して、オブジェクトの選択情報をサーバ1に出力する。
【0083】
取得部110は、ユーザ端末2のカメラ28により撮影される商品コード画像に基づいて商品コードを取得する。例えば、取得部110は、ユーザ端末2のカメラ28による商品コード画像の撮影に基づいて、ネットワークを介して、ユーザ端末2から商品コードを取得する。ユーザ端末2は、撮影された商品コード画像の画像処理を行い、商品コードを取得する。ユーザ端末2は、ネットワークを介して、商品コードをサーバ1に出力する。なお、ユーザ端末2は、撮影された商品に関連する画像に含まれる商品コード画像をサーバに送信し、サーバ1において、受信した商品コード画像の画像処理を行うことで商品の商品コードを取得するようにしてもよい。
【0084】
取得部110は、ネットワークを介して、商品コード及びオブジェクトの選択情報を、商品登録指示に関連付けてユーザ端末2から取得する。取得部110は、商品コードとオブジェクトの選択情報を商品登録指示に関連付けてユーザ端末2から同時に取得してもよいし、異なるタイミングで取得してもよい。
【0085】
表示制御部111は、カメラ28を介して撮影される商品に関連する画像に基づいて、商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示デバイス25に表示する。表示制御部111は、取得部110による商品に関連する画像の撮影に基づくオブジェクトの取得に基づいて、オブジェクトを表示デバイス25に表示する。例えば、表示制御部111は、取得部110によるインセンティブ情報を含むオブジェクトの取得に基づいて、ネットワークを介して、オブジェクトをユーザ端末2に出力する。表示制御部111は、オブジェクトをユーザ端末2に出力することにより、オブジェクトを表示デバイス25に表示する。なお、表示制御部111は、カメラ28を介して撮影される複数の商品に関連する複数の画像に基づいて複数の商品のインセンティブ情報を含む複数のオブジェクトを表示デバイス25に表示してもよい。ユーザ端末2は、ネットワークを介したサーバ1からの1以上のオブジェクトの取得に基づいて1以上のオブジェクトを表示デバイス25に表示する。
【0086】
表示制御部111は、第1の実施形態で説明したように、ユーザによるオブジェクトの選択指示に基づいて、選択されたオブジェクトを識別可能に表示する。表示制御部111は、取得部110により取得されたオブジェクトの選択情報に基づいて、選択されたオブジェクトを識別可能に表示する。表示制御部111は、ユーザにより選択されたオブジェクトが選択オブジェクトであることを識別可能に表示する。表示制御部111は、選択オブジェクトを、ユーザにより選択オブジェクトを選択される前に表示デバイス25に表示されたオブジェクトと異なる表示態様で表示してもよい。
【0087】
表示制御部111は、第1の実施形態で説明したように、ユーザによる複数のオブジェクトからの1つのオブジェクトの選択指示に基づいて、複数のオブジェクトのうち選択された1つの選択オブジェクトを識別可能に表示する。例えば、表示制御部111は、取得部110により取得されたオブジェクトの選択情報に基づいて、複数のオブジェクトのうち選択された1つの選択オブジェクトを識別可能に表示する。
【0088】
登録部112は、商品登録指示に基づいて、登録商品データを更新する。登録部112は、取得部110による商品コードの取得に基づいて、商品コードで識別される商品の登録処理を実行する。例えば、登録部112は、ユーザによるオブジェクトの選択指示及び取得部110による商品コードの取得に基づいて、商品コードで識別される商品の登録処理を実行する。登録部112は、ユーザによるオブジェクトの選択指示に基づいて、取得部210により取得される商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録する。登録部112は、ユーザによるオブジェクトの選択指示に基づいて、取得部110により取得される商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されていない場合、インセンティブを関連付けることなく商品コードで識別される商品を登録する。
【0089】
例えば、登録部112は、取得部110によるオブジェクトの選択情報の取得に基づいて、取得部110により取得された商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されているか否かを判定する。登録部112は、取得部110により取得された商品コードに関連付けられた商品データに設定インセンティブ情報が含まれている場合、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されていると判定する。登録部112は、取得部110により取得された商品コードに関連付けられた商品データに設定インセンティブ情報が含まれていない場合、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されていないと判定する。登録部112は、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録する。登録部112は、登録商品データに商品コード、登録インセンティブ情報、金額を含むレコードを追加する。登録部112は、商品マスタから商品コードに基づいて金額を取得する。登録部112は、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されていない場合、インセンティブを関連付けることなく商品コードで識別される商品を登録する。登録部112は、登録商品データに商品コード、金額を含むレコードを追加する。登録部112は、商品マスタから商品コードに基づいて金額を取得する。なお、取得部110は、第1の実施形態で説明したように、ネットワークを介して、ユーザ端末2からオブジェクトの選択情報を取得しない場合もある。この場合、登録部112は、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されているか否かによらず、インセンティブを関連付けることなく商品コードで識別される商品を登録する。
【0090】
なお、登録部112は、ユーザによるオブジェクトの選択指示及び取得部110による商品コードの取得に基づいて、商品コードで識別される商品の登録処理を実行することに限定されない。登録部112は、第1の実施形態と同様に、ユーザによるオブジェクトの選択指示を必要とすることなく、取得部110による商品コードの取得に基づいて、商品コードで識別される商品の登録処理を実行してもよい。この例では、登録部112は、取得部110により取得される商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録する。登録部112は、取得部110により取得される商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されていない場合、インセンティブを関連付けることなく商品コードで識別される商品を登録する。
【0091】
ユーザ端末2の構成例について説明する。
ユーザ端末2のハードウェア構成は、第1の実施形態と同様である。
【0092】
なお、ユーザ端末2のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。ユーザ端末2は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0093】
(動作例)
サーバ1による処理の手順について説明する。
なお、以下のサーバ1を主体とする説明では、サーバ1をプロセッサ11と読み替えてもよい。同様に、ユーザ端末2を主体とする説明では、ユーザ端末2をプロセッサ21と読み替えてもよい。
なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
【0094】
ここでは、第1の実施形態と同様に、ユーザ端末2のユーザが、スーパー等の食品を取り扱う店舗Tで、お惣菜、お弁当等の値引きがされ得る商品を購入する場合を想定する。ユーザは、専用のアプリケーションプログラムにおいて会員登録を完了しているものとする。ユーザが会員登録を行うことによって、ユーザに対して一意の会員IDが発行される。会員IDは、例えばユーザが所有するユーザ端末2に設定される。なお、ユーザ端末2は、ユーザが所有する端末でもよく、店舗Tでユーザに貸し出される端末でもよい。なお、ユーザは会員登録を行うことなくユーザ端末2を介した商品登録を行ってもよい。この場合、登録部112は、会計時に、ユーザの会員IDを取得することもある。登録部112は、会計時に、登録商品に関連付けられた登録インセンティブ情報を、ユーザのランクに応じた追加インセンティブ情報を基本インセンティブ情報に適用した合計インセンティブ情報に更新してもよい。
【0095】
ユーザは、店舗Tの入口に設置されたチェックイン機器を介して、チェックインを行う。例えば、ユーザがユーザ端末2において専用のアプリケーションプログラムを起動すると、会員IDを表すバーコード又は二次元コード等が表示デバイス25に表示される。ユーザは、チェックイン機器を介して、会員IDの読取を行い、チェックインを行う。会員IDは、RFID、ICカード又は磁気カード等に記録されたものでもよい。会員IDによるチェックインは、公知の処理により行われてもよい。
【0096】
ユーザは、カメラ28を介して、店舗T内に陳列された商品に付されたARマーカを読み取り、ARマーカに基づくARコンテンツを表示デバイス25に表示させる。
サーバ1は、ユーザによりARマーカが読み取られたことに基づいて、以下の情報処理を行う。
【0097】
図8は、第2の実施形態に係るサーバ1による情報処理の手順を例示するフローチャートである。
【0098】
取得部110は、ユーザ端末2のカメラ28を介して撮影される商品に関連する画像に基づいて、商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを取得する(ACT11)。ACT11では、取得部110は、ネットワークを介して、カメラ28を介して商品に関連する画像が撮影されたことに基づいて、ユーザ端末2から出力されたARマーカ画像情報を取得する。取得部110は、補助記憶デバイス13に記憶されている取得されたARマーカ画像情報に関連付けられたオブジェクトを取得する。取得部110は、ユーザのランクに応じてオブジェクトに含まれるインセンティブ情報を変更してもよい。この場合、取得部110は、例えば、チェックイン時に取得した会員IDをもとに補助記憶デバイス13からユーザデータを取得する。取得部110は、ユーザのランクに応じて追加インセンティブ情報を基本インセンティブ情報に適用した合計インセンティブ情報を取得する。
【0099】
表示制御部111は、カメラ28を介して撮影される商品に関連する画像に基づいて、商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示デバイス25に表示する(ACT12)。ACT12では、例えば、表示制御部111は、取得部110によるインセンティブ情報を含むオブジェクトの取得に基づいて、オブジェクトをユーザ端末2に出力する。表示制御部111は、オブジェクトをユーザ端末2に出力することにより、オブジェクトを表示デバイス25に表示する。なお、表示制御部111は、カメラ28を介して撮影される複数の商品に関連する複数の画像をユーザ端末2から取得し、この取得した複数の画像に基づいて複数の商品のインセンティブ情報を含む複数のオブジェクトを表示デバイス25に表示してもよい。なお、プロセッサ11は、オブジェクトの表示に加えて、又はオブジェクトの表示に代えてインセンティブ情報を示す音声をスピーカ26を介して出力してもよい。
【0100】
取得部110は、ユーザによるオブジェクトの選択指示を取得する(ACT13)。ACT13では、例えば、取得部110は、ネットワークを介して、オブジェクトの選択情報をユーザ端末2から取得する。取得部110は、オブジェクトの選択情報に基づいてユーザによるオブジェクトの選択指示を取得する。表示制御部111は、表示デバイス25におけるユーザによるオブジェクトの選択操作に基づいて、ユーザにより選択されたオブジェクトを選択オブジェクトとして取得する。表示制御部111は、ユーザによる複数のオブジェクトからの1つのオブジェクトの選択操作に基づいて、ユーザにより選択された1つのオブジェクトを選択オブジェクトとして取得してもよい。表示制御部111は、ユーザによるオブジェクトの選択指示に基づいて、選択オブジェクトを識別可能に表示する。
【0101】
取得部110は、ユーザ端末2のカメラ28を介して撮影される商品コード画像に基づいて、商品コードを取得する(ACT14)。ACT14では、例えば、取得部110は、ネットワークを介して、ユーザ端末2から商品コードを取得する。また、 取得部110は、ユーザ端末2のカメラ28を介して撮影される商品コード画像を取得し、この取得した商品コード画像とサーバにあらかじめ記憶された商品マスタとに基づいて商品コードを取得してもよい。
【0102】
登録部112は、商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録する(ACT15)。ACT15では、例えば、登録部112は、取得部110により取得される商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されているか否かを判定する。登録部112は、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録する。登録部112は、商品コードに関連付けられた商品にインセンティブが設定されていない場合、インセンティブを関連付けることなく商品コードで識別される商品を登録する。なお、登録部112は、ユーザによるオブジェクトの選択指示を必要とすることなく、商品コードで識別される商品の登録処理を実行してもよい。
【0103】
その後、プロセッサ11は、登録商品データに基づいて、登録商品の金額に登録インセンティブ情報を適用した割引後の金額を算出する。プロセッサ11は、ユーザによる会計指示に基づいて、割引後の価格に基づいて公知の会計処理を行う。
【0104】
なお、ACT11では、取得部110は、ネットワークを介して、ARマーカ画像情報をユーザ端末2から取得しているがこれに限定されない。取得部110は、ユーザ端末2のカメラ28を介して商品に関連する画像が撮影されたことに基づいて、ネットワークを介して、商品に関連する画像をユーザ端末2から取得してもよい。この例では、取得部110は、ユーザ端末2から取得した商品に関連する画像に基づいてARマーカ画像を取得する。取得部110は、ARマーカ画像の画像処理を行い、ARマーカ画像情報を取得する。
【0105】
(効果)
実施形態に係る情報処理装置は、撮影部により撮影される商品に関連する画像に基づいて商品のインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示部に表示し、撮影部により撮影される商品コード画像の撮影に基づいて商品コードを取得し、商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録することができる。これにより、情報処理装置は、商品毎のインセンティブ情報をオブジェクトとして表示することで、インセンティブ情報を客に提供することができる。客は、商品毎のインセンティブ情報を容易に認識することができる。また、情報処理装置は、商品毎にインセンティブ情報を関連付けることで、商品のインセンティブ情報を容易にかつ適切に適用することができる。客は、容易な操作で商品毎のインセンティブを適切に獲得することができる。そのため、情報処理装置は、客の買物中に商品登録を行うための電子機器の利用を促すことができる。さらに、情報処理装置は、店員による割引シールの添付を必要とすることなく、インセンティブ情報を客に提供することができる。そのため、情報処理装置は、店員の作業効率を上げることができる。さらに、ユーザ端末がバッテリー切れ等により使用できなくなった場合であっても、サーバを一例とする情報処理装置の補助記憶デバイスに商品登録された情報が記憶されているので、ユーザ端末の使用再開時においても、バッテリー切れとなる前に商品登録を行った状態から再開することが可能となる。また、ユーザ端末は、読み取った情報をサーバに出力し、サーバから送信された情報を受信して表示するだけでよいことから、ユーザ端末において実行する処理またはメモリ容量の負荷を軽減できる。
【0106】
実施形態に係る情報処理装置は、客のランクに応じたインセンティブ情報を含むオブジェクトを表示部に表示することができる。これにより、情報処理装置は、客のランク毎に異なるインセンティブ情報を提供することができる。客は、自身のランクに応じたインセンティブ情報を容易に認識することができる。また、情報処理装置は、商品及び客のランクとインセンティブ情報を関連付けることで、商品の客のランクに応じたインセンティブ情報を容易にかつ適切に適用することができる。客は、容易な操作で商品毎の自身のランクに応じたインセンティブを適切に獲得することができる。そのため、情報処理装置は、客の買物中に商品登録を行うための電子機器の利用を促すことができる。
【0107】
実施形態に係る情報処理装置は、客によるオブジェクトの選択指示に基づいて、商品コードで識別される商品にインセンティブが設定されている場合、インセンティブを関連付けて商品コードで識別される商品を登録することができる。これにより、情報処理装置は、客により選択されたインセンティブのみを商品に適用することができる。このため、情報処理装置は、客により選択されなかったオブジェクトが示すインセンティブを商品に適用する処理を省略することができ、処理の簡略化をすることができる。情報処理装置は、インセンティブが設定された商品であっても、客によるオブジェクトの選択指示を条件とすることで、客の買物中に商品登録を行うための電子機器の利用を促すことができる。
【0108】
実施形態に係る情報処理装置は、ユーザによるオブジェクトの選択指示に基づいて、選択されたオブジェクトを識別可能に表示することができる。これにより、ユーザは、オブジェクトが選択された状態にあることを容易に把握することができる。
実施形態に係る情報処理装置は、撮影部により撮影される複数の商品に関連する複数の画像に基づいて複数の商品のインセンティブ情報を含む複数のオブジェクトを表示部に表示し、ユーザによる複数のオブジェクトからの1つのオブジェクトの選択指示に基づいて、複数のオブジェクトのうち選択された1つのオブジェクトを識別可能に表示することができる。これにより、ユーザは、登録しようとする商品のインセンティブを容易に把握することができる。情報処理装置は、ユーザにより選択されたインセンティブを容易にかつ適切に商品に適用することができる。
【0109】
[他の実施形態]
なお、設定インセンティブ情報がユーザのランクに応じて異なる追加インセンティブ情報を含む例について説明したが、これに限定されない。設定インセンティブ情報は、追加インセンティブ情報に代えて、ランクに応じて設定されたインセンティブ情報を含んでもよい。ランクに応じて設定されたインセンティブ情報は、基本インセンティブ情報により示されるインセンティブに代えて付与されるインセンティブを示す情報である。この例では、オブジェクトに含まれるインセンティブ情報は、基本インセンティブ情報又はランクに応じて設定されたインセンティブ情報である。
【0110】
なお、オブジェクトの表示を行うためにARマーカを使用したが、これに限られない。ARマーカに代えて、オブジェクトの表示を実現できるコード、例えば、QRコード、バーコード、カメレオンコード等を使用してもよい。
【0111】
なお、インセンティブ情報は、割引率の情報に限定されない。インセンティブ情報は、値引額の情報でもよいし、値段の情報でもよいし、付与されるポイントの情報でもよいし、電子マネーのチャージバックの情報でもよい。
【0112】
情報処理装置は、サーバ1、又はユーザ端末2のような1つの装置で実現されてもよいし、機能を分散させた複数の装置で実現されてもよい。
【0113】
プログラムは、電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、コンピュータ可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカード等のプログラムを記憶可能かつコンピュータで読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0114】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0115】
1…サーバ、2…ユーザ端末、11…プロセッサ、12…メインメモリ、13…補助記憶デバイス、14…通信インタフェース、21…プロセッサ、22…メインメモリ、23…補助記憶デバイス、24…通信インタフェース、25…表示デバイス、26…スピーカ、27…入力デバイス、28…カメラ、100…情報処理システム、110…取得部、111…表示制御部、112…登録部、130…オブジェクトデータ記憶領域、131…商品データ記憶領域、132…ユーザデータ記憶領域、133…登録商品データ記憶領域、210…取得部、211…表示制御部、212…登録部、A…AR用画像、Aa~Ab…AR用画像、AA…ARマーカ画像、Ba~Bb…オブジェクト、Ca…オブジェクト、Cb…AR用画像、Pa~Pb…商品、Sc…画面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8