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特開2023-122507ロール状ポリ袋の開口処理具付き容器
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  • 特開-ロール状ポリ袋の開口処理具付き容器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023122507
(43)【公開日】2023-09-01
(54)【発明の名称】ロール状ポリ袋の開口処理具付き容器
(51)【国際特許分類】
   B65B 67/00 20060101AFI20230825BHJP
【FI】
B65B67/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022038655
(22)【出願日】2022-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】321010449
【氏名又は名称】株式会社エジソン
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 孝司
【テーマコード(参考)】
3E057
【Fターム(参考)】
3E057AA07
3E057AC03
3E057CA05
3E057CB04
3E057CC02
3E057CC18
(57)【要約】
【課題】本発明は、ロール状のポリ袋を容器の口部に引出し、ミシン目で切断したポリ袋のミシン目をもみほぐし、ポリ袋を容易に開くことのできる、開口部処理具付き容器を実現することである。
【解決手段】 容器と蓋がヒンジで開閉する構成を有し、容器に収容したロール状ポリ袋のミシン目を、容器の開口部に構成した水平受け台の端部の位置に引出し、蓋に形成した切欠部にスライダーを形成し、スライダーにより、ポリ袋のミシン目をもみほぐしてポリ袋を開口するポリ袋の開口処理具付き容器。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器と蓋がヒンジで開閉する構成を有し、容器に収容したロール状ポリ袋のミシン目を、容器の開口部のヒンジと平行する水平受台の端辺に引出し、水平受台の端部中央に半円状の引出孔を形成し、ヒンジと平行する蓋の中央端部に形成した凹状の切欠部の壁間を平行に掃引するスライダーを形成したことを特徴とするロール状ポリ袋の開口処理具付き容器。
【請求項2】
容器と蓋がヒンジで開閉する構成を有し、容器に収容したロール状ポリ袋のミシン目を、容器の開口部のヒンジと平行する水平受台の端辺に引出し、水平受台の端部中央に半円状の引出孔を形成し、ヒンジと平行する蓋の中央端部に、台形状の切欠部を形成し、台形状の切欠部の壁間をワイパー状に掃引するスライダーを形成したことを特徴とするロール状ポリ袋の開口処理具付き容器。
【請求項3】
ロール状ポリ袋のミシン目の端部に凹状やV字形の切欠を形成したこと。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品売り場などで、魚や肉などを入れる、ロール状に巻いたポリ袋をミシン目から1枚ずつ切り取る用具に関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーなどの食品売り場には、ロール状ポリ袋の芯穴に金属の受け棒を通して吊り下げておき、客がポリ袋を引き出して、一枚ずつミシン目から切り離して使用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
該当なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ロール状に巻いたポリ袋の厚さは、0.006mmなど、非常に薄く、指に挟んで摺り合わせても、なかなか口を開くことが出来ないのが現状である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ロール状ポリ袋を容器に入れ、容器と容器の蓋の間からポリ袋を引き出して使用することを特徴とするものである。
【0006】
ロール状ポリ袋は、ミシン目によって連続して接続されており、容器から引き出されたポリ袋は、容器の引き出し部にて、ミシン目で切断でき、かつポリ袋を容易に開口出来るようにしたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のロール状ポリ袋の開口部処理具は、ポリ袋の開口部を容器の蓋で押えた状態で蓋の一部をスライドすることによってポリ袋の開口部を摺り合わせ、指で容易に開くことが出来る効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】平行スライダーを有する容器の蓋を開いた平面図
図2】A-A断面図
図3】平行スライダーを有する蓋を閉じた容器の平面図
図4】B-B断面図
図5】ワイパー状スライダーを有する蓋を閉じた平面図
図6】C-C断面図
図7】ロール状ポリ袋のミシン目の端部にV字形の切欠きを施した部分平面図
図8】ロール状ポリ袋のミシン目の端部に凹状の切欠き施した部分平面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のロール状ポリ袋の開口処理具付き容器は、容器1と、蓋2から構成され、容器1と蓋2は、ヒンジ3によって開閉する構成を有している。
【0010】
図1]は、平行スライダー13を有する容器1の蓋2を開いた平面図である。容器1にはロール状ポリ袋4が収容され、容器1の上部の口部には、ヒンジ3と平行する水平受台6が形成されている。
【0011】
水平受台6の中央部には、ポリ袋を指でつまむための半円状の引出孔8が形成され、引出孔8の左右の両端部には突起部9が形成されている。突起部9は、ポリ袋のミシン目10を切れやすくする効果を有するものである。
【0012】
ロール状ポリ袋4は、1枚1枚のポリ袋がミシン目10で連続して接続されており、容器1の外に引き出されたポリ袋5のミシン目10が水平受台の端辺7の位置に引き出されている状態を図示している。
【0013】
図1]で示す蓋2の端辺11の中央部には、凹状の切欠12が形成され、凹状の切欠12の壁間を平行スライダー13が往復走行できる構成を有する。
【0014】
図2]は、図1のA-A断面図で、容器1にロール状ポリ袋4が収容され、ポリ袋5が容器の外に引き出される状態を示している。
【0015】
図3]は、容器1の蓋2を閉じた平面図、[図4]はそのB-B断面図である。容器1の外に引き出されたポリ袋5は、蓋2で押えられ、ミシン目10で切り離された状態を示している。
【0016】
蓋2の端辺11の中央部には凹状の切欠12が形成され、凹状の切欠12の底辺と平行するスライダーガイド15が形成されている。
凹状の切欠12には、壁間を走行する平行スライダー13が形成され、平行スライダー13の端部に形成されたスライド軸16がスライダーガイド15を走行する構成により、平行スライダーは移動範囲14を走行する。
【0017】
水平受台6の上に引き出されたポリ袋を挟んだ蓋の平行スライダー13を手で押えながら、凹状の切欠12の壁間を左右に掃引することにより、ポリ袋5のミシン目10をもみほぐすことが出来る。
【0018】
図5]は、容器1の蓋2の中央端部に台形状の切欠19を形成し、台形状の切欠19の壁間をワイパー状スライダー17が掃引する構成を有している。
ワイパー状スライダー17の端部には、蓋2に形成した支軸20を回動する保持具21が形成されおり、ワイパー状スライダー17は、ワイパー状スライダーの移動範囲18を走行する。
【0019】
ワイパー状スライダー17を手で押えて水平受台6上のポリ袋をワイパー状に掃引することにより、ポリ袋のミシン目をほぐすことが出来る。
ミシン目がほぐれたポリ袋は、水平受台6の引出孔8より指で引出し、容易にポリ袋を開くことが出来る。
【0020】
ロール状ポリ袋は、ミシン目で接続された多数の袋がロール状に巻かれており、ミシン目で分離して使用するものであるが、ポリ袋は非常に薄いのでミシン目が見えにくく切り離すのに手間取ることが多い。
【0021】
図7]および[図8]は、ミシン目の位置が見てすぐにわかるよう工夫したポリ袋である。[図7]は、ポリ袋のミシン目の両端部にV字形の切欠24を形成したポリ袋の平面図、[図8]は、ポリ袋のミシン目の両端部に凹状の切欠25を形成したポリ袋の平面図である。
ミシン目の端部に施したV字形の切欠24または凹状の切欠25により、素早くミシン目の位置を知ることが出来る。
【符号の説明】
【0022】
1 容器
2 蓋
3 ヒンジ
4 ロール状ポリ袋
5 引き出されたポリ袋
6 水平受台
7.水平受台の端辺
8 引出孔
9 突起部
10 ミシン目
11 蓋の端辺
12 凹状の切欠
13 平行スライダー
14 平行スライダーの移動範囲
15 平行スライダーガイド
16 平行スライダーのスライド軸
17 ワイパー状スライダー
18 ワイパー状スライダーの移動範囲
19 台形状の切欠
20 支軸
21 保持具
22 ポリ袋
23 ミシン目
24 V字形の切欠
25 凹状の切欠
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8