(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127622
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】行動履歴記録装置、捜索支援装置、特定行動通知装置、行動履歴記録方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/22 20180101AFI20230907BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230907BHJP
G06F 16/783 20190101ALI20230907BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20230907BHJP
G06T 7/20 20170101ALI20230907BHJP
【FI】
G06Q50/22
G06Q50/10
G06F16/783
G06T7/00 660
G06T7/20 300Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031415
(22)【出願日】2022-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】小川 直人
(72)【発明者】
【氏名】村井 智
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
5L096
5L099
【Fターム(参考)】
5B175BA01
5B175DA04
5B175FB03
5L049CC11
5L096AA02
5L096AA03
5L096AA06
5L096BA02
5L096CA04
5L096CA05
5L096DA01
5L096DA02
5L096EA35
5L096FA69
5L096GA10
5L096HA11
5L096JA11
5L096KA04
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】 プライバシーを考慮した行動履歴の記録が可能な行動履歴記録装置を提供する。
【解決手段】 本発明の行動履歴記録装置は、画像情報取得部、属性情報取得部、マスキング画像生成部、及び記憶部を含み、
前記画像情報取得部は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した撮像装置の撮像装置識別情報とを含み、
前記属性情報取得部は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成部は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一部をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶部は、前記撮像装置識別情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報取得部、属性情報取得部、マスキング画像生成部、及び記憶部を含み、
前記画像情報取得部は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含み、
前記属性情報取得部は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成部は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一部をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶部は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶する、行動履歴記録装置。
【請求項2】
前記マスキング画像生成部は、前記画像情報から、前記対象者の顔の少なくとも一部をマスキングしたマスキング画像を生成する、請求項1記載の行動履歴記録装置。
【請求項3】
前記撮像情報が、前記対象者の画像を撮像した撮像装置の撮像装置識別情報、撮像日時情報、撮像場所情報からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む、請求項1または2記載の行動履歴記録装置。
【請求項4】
骨格情報検知部を含み、
前記骨格情報検知部は、前記画像情報から、前記対象者の骨格情報を検知し、
前記マスキング画像生成部は、前記画像情報から、前記骨格情報に基づいて前記対象者の身体の部位を特定し、前記マスキング画像を生成する、請求項1から3のいずれか一項に記載の記載の行動履歴記録装置。
【請求項5】
特定行動検知部を含み、
前記特定行動検知部は、前記画像情報に基づいて、検知対象行動を検知し、
前記記憶部が、前記行動履歴情報に前記検知対象行動を紐づけて記憶する、請求項1から4のいずれか一項に記載の行動履歴記録装置。
【請求項6】
通信部、検索情報取得部、行動履歴検索部、および行動履歴出力部を含み、
前記通信部は、請求項1から5のいずれか一項に記載の行動履歴記録装置と通信可能であり、
前記検索情報取得部は、検索情報を取得し、
前記検索情報は、捜索対象者の属性情報、および前記撮像情報の少なくとも一方を含み、
前記行動履歴検索部は、前記検索情報に基づいて、前記行動履歴記録装置が記憶した前記行動履歴情報を検索し、
前記行動履歴出力部は、前記検索情報にマッチする前記行動履歴情報が存在する場合、前記行動履歴情報を出力する、捜索支援装置。
【請求項7】
通信部、行動履歴情報取得部、特定行動判定部、および特定行動出力部を含み、
前記通信部は、請求項5記載の行動履歴記録装置と通信可能であり、
前記行動履歴情報取得部は、前記行動履歴記録装置から、前記検知対象行動が紐づけられた行動履歴情報を取得し、
特定行動判定部は、前記行動履歴情報から、前記検知対象行動が特定行動を含むかを判定し、
前記特定行動出力部は、前記前記検知対象行動が特定行動を含む場合、特定行動通知情報を出力し、
前記特定行動通知情報は、前記マスキング画像を含む、特定行動通知装置。
【請求項8】
画像情報取得工程、属性情報取得工程、マスキング画像生成工程、及び記憶工程を含み、
前記画像情報取得工程は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含み、
前記属性情報取得工程は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成工程は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一工程をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶工程は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶する、行動履歴記録方法。
【請求項9】
画像情報取得手順、属性情報取得手順、マスキング画像生成手順、及び記憶手順を含み、
前記画像情報取得手順は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含み、
前記属性情報取得手順は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成手順は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一手順をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶手順は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、行動履歴記録装置、捜索支援装置、特定行動通知装置、行動履歴記録方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
対象者の顔画像認証技術を利用して、対象者の行動を検知する装置(特許文献1)や、対象者の捜索を支援する装置(特許文献2)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-034357号公報
【特許文献2】特開2015-176220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、顔画像は個人情報であるため、顔画像認証技術を利用して人の行動履歴等を記録することにはプライバシーの問題がある。
【0005】
そこで本発明は、プライバシーを考慮した行動履歴の記録が可能な行動履歴記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の行動履歴記録装置は、
画像情報取得部、属性情報取得部、マスキング画像生成部、及び記憶部を含み、
前記画像情報取得部は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含み、
前記属性情報取得部は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成部は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一部をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶部は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶する。
【0007】
本発明の捜索支援装置は、
通信部、検索情報取得部、行動履歴検索部、および行動履歴出力部を含み、
前記通信部は、前記本発明の行動履歴記録装置と通信可能であり、
前記検索情報取得部は、検索情報を取得し、
前記検索情報は、捜索対象者の属性情報、および前記撮像情報の少なくとも一方を含み、
前記行動履歴情報取得部は、前記検索情報に基づいて、前記行動履歴記録装置が記憶した前記行動履歴情報を検索し、
前記行動履歴出力部は、前記検索情報にマッチする前記行動履歴情報が存在する場合、前記行動履歴情報を出力する。
【0008】
本発明の特定行動通知装置は、
通信部、行動履歴情報取得部、特定行動判定部、および特定行動出力部を含み、
前記通信部は、前記本発明の行動履歴記録装置と通信可能であり、
前記行動履歴情報取得部は、前記行動履歴記録装置から、前記検知対象行動が紐づけられた行動履歴情報を取得し、
特定行動判定部は、前記行動履歴情報から、前記検知対象行動が特定行動を含むかを判定し、
前記特定行動出力部は、前記前記検知対象行動が特定行動を含む場合、特定行動通知情報を出力し、
前記特定行動通知情報は、前記マスキング画像を含む。
【0009】
本発明の行動履歴記録方法は、
画像情報取得工程、属性情報取得工程、マスキング画像生成工程、及び記憶工程を含み、
前記画像情報取得工程は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含み、
前記属性情報取得工程は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成工程は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一工程をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶工程は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶する。
【0010】
本発明の第1のプログラムは、画像情報取得手順、属性情報取得手順、マスキング画像生成手順、及び記憶手順を含み、
前記画像情報取得手順は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含み、
前記属性情報取得手順は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成手順は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一手順をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶手順は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0011】
本発明の記録媒体は、前記本発明のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、プライバシーを考慮した行動履歴情報の記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、実施形態1の行動履歴記録装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の行動履歴記録装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の行動履歴記録装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4(A)~(C)は、実施形態1の行動履歴記録装置の利用の例を説明する模式図である。
【
図5】
図5は、実施形態2の行動履歴記録装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施形態2の行動履歴記録装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7(A)および(B)は、骨格情報の具体例を説明するための模式図である。
【
図8】
図8は、実施形態3の行動履歴記録装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、実施形態3の行動履歴記録装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、実施形態4の捜索支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図11】
図11は、実施形態4の捜索支援装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図12】
図12は、実施形態4の捜索支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施形態5の特定行動通知装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図14】
図14は、実施形態5の特定行動通知装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図15】
図15は、実施形態5の特定行動通知装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0015】
[実施形態1]
本実施形態の行動履歴記録装置について、
図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態の行動履歴記録装置10の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、行動履歴記録装置10(以下、「本装置10」ともいう)は、画像情報取得部11、属性情報取得部12、マスキング画像生成部13、及び記憶部14を含む。また、図示していないが、本装置10は、例えば、記憶部を含んでもよい。
【0016】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0017】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、CPU101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置106、出力装置107、通信デバイス(通信部)108等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0018】
CPU101は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、CPU101により、例えば、本発明のプログラム105やその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、画像情報取得部11、属性情報取得部12、及びマスキング画像生成部13として機能する。本装置10は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0019】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、後述する捜索支援装置、特定行動通知装置、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部出力装置、スピーカ等の音声出力装置、カメラ等の外部撮像装置、および加速度センサ、地磁気センサ、方向センサ等の各種センサ等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス108により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して他の装置と接続することもできる。
【0020】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム105等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、CPU101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0021】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラム105が格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。記憶装置104は、例えば、記憶部14として機能する。
【0022】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0023】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置106、出力装置107を備える。入力装置106は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置107は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置106と出力装置107とは、別個に構成されているが、入力装置106と出力装置107とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0024】
つぎに、本実施形態の行動履歴記録方法の一例を、
図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の行動履歴記録方法は、例えば、
図1または
図2に示す行動履歴記録装置10を用いて、次のように実施できる。なお、本実施形態の行動履歴記録方法は、
図1または
図2の行動履歴記録装置10の使用には限定されない。
【0025】
まず、画像情報取得部11により、対象者の画像情報を取得する(S1、画像情報取得工程)。前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含む。前記対象者は、例えば、一人でもよいし、二人以上の複数でもよい。前記対象者の画像は、例えば、対象者の身体の少なくとも一部を含む画像の情報であり、静止画でもよいし、動画でもよく、動画から切り出した静止画でもよい。前記撮像情報は、例えば、前記対象者の画像を撮像した状況の情報であり、前記対象者の画像を撮像した撮像装置の撮像装置識別情報、撮像日時情報、撮像場所情報からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む。前記撮像装置識別情報は、例えば、撮像装置を識別可能な情報であり、識別番号、撮像装置の名称等の情報があげられる。前記撮像装置は、例えば、監視カメラ等があげられる。前記識別番号は、例えば、カメラIDがあげられる。前記撮像日時情報は、例えば、前記対象者の画像を撮像した日時の情報である。前記撮像場所情報は、例えば、前記対象者の画像を撮像した場所の情報であり、前記撮像装置が設置された場所の情報であってもよい。画像情報取得部11は、例えば、連続的に前記画像情報を取得してもよいし、断続的に前記画像情報を取得してもよく、後者の場合、所定時間経過毎に画像を取得してもよいし、任意のタイミングで画像を取得してもよい。画像情報取得部11は、例えば、バス103に接続された入力装置106である前記撮像装置によって前記対象者象を撮像することにより前記画像情報像を取得してもよいし、通信デバイス108により、通信回線網を介して装置外から前記画像情報を取得してもよい。前記装置外から前記画像情報を取得する場合、画像情報取得部11は、例えば、外部の前記撮像装置から前記画像情報を取得してもよいし、前記画像情報を記録したデータベースまたはサーバ装置から前記画像情報を取得してもよい。
【0026】
つぎに、属性情報取得部12は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を抽出する(S2、属性情報取得工程)。前記属性情報は、特に制限されず、例えば、対象者の年齢、性別、服装、所持品、髪型、髪色、人種、身長等があげられる。属性情報取得部12は、例えば、公知の画像解析手法を利用して前記対象者の画像から対象者の属性を抽出することにより前記属性情報を取得してもよいし、前記対象者の画像を確認したユーザが入力装置106により対象者の属性を入力することにより前記属性情報を取得してもよい。公知の画像解析手法を利用して対象者の属性を抽出する場合、属性情報取得部12は、例えば、対象者の画像の特徴量を取得し、取得した特徴量を属性推定用データベースと照合することにより、対象者の属性を推定し、推定した属性を対象者の属性情報として取得できる。前記属性推定用データベースは、例えば、画像の特徴量と属性とが紐づけられたデータベースであり、記憶装置104またはメモリ102に記憶されていてもよい、装置外のデータベースであってもよい。
【0027】
つぎに、マスキング画像生成部13は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一部をマスキングしたマスキング画像を生成する(S3、マスキング画像生成工程)。前記対象者の身体の少なくとも一部は、特に制限されず、例えば、対象者の顔でもよいし、顔以外の部位でもよいが、プライバシー保護の観点から対象者の顔の少なくとも一部であることが好ましい。マスキング画像生成部13は、例えば、前記画像情報が含む前記対象者の画像から前記対象者の身体の少なくとも一部を特定し、特定した部位にマスキング処理を実施することにより前記マスキング画像を生成できる。前記身体部位の特定は、特定する身体部位に応じて適切な手法が利用でき、例えば、前記身体部位が対象者の顔である場合、公知の顔認識技術(顔検知技術)を利用できる。また、本発明はこれには限定されず、例えば、後述する実施形態2の骨格情報を利用した特定手法でもよい。前記マスキング処理は、前記特定した部位を認識できなくする画像処理があげられ、特に制限されず、前記特定した部位に対するモザイク処理、塗りつぶし処理、切り取り処理、または前記特定した部位にマスク用画像を合成する処理等があげられる。前記マスク用画像は、例えば、所定の画像(例えば、任意の形状の白色または黒色の画像等)でもよいし、マスキング画像生成部13が生成した画像でもよい。
【0028】
そして、記憶部14は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶し(S4、記憶工程)、処理を終了する(END)。記憶部14は、例えば、前記マスキング画像で特定される対象者ごとに、さらに対象者識別情報を紐づけて記憶してもよい。前記対象者識別情報は、例えば、識別番号、識別記号等があげられる。
【0029】
図4を用いて、行動履歴記録装置10の利用の具体例を説明するが、本発明は以下の例示に何ら制限されない。
【0030】
まず、行動履歴記録装置10の処理に先立ち、例えば、
図4(A)に示すように、カメラ1が対象者2を撮像する。画像情報取得部11は、例えば、通信回線網を介して、カメラ1から対象者2の画像情報を取得する。前記画像情報は、
図4(B)に示すように、対象者2の画像111と、撮像情報112とを含む。本例では、撮像情報112は、例えば、撮像日時情報(日時:2/23 10:24)、および撮像装置識別情報(XXカメラ)を含む。つぎに、属性情報取得部12は、例えば、画像解析により画像情報111を解析して、対象者2の属性情報121を取得する。
図4(B)の例では、属性情報取得部12は、画像情報111に基づき、対象者2の属性情報121として、年齢が70代、性別が男、上衣の色がグレー、下衣の色が黒であることを取得する。つぎに、マスキング画像生成部13は、
図4(C)に示すように、対象者2の画像111から、対象者2の顔の位置を特定し、対象者2の顔をマスキングしたマスキング画像131を生成する。そして、記憶部14は、撮像情報112、属性情報121、およびマスキング画像131を対象者2の行動履歴情報として記憶する。
【0031】
本実施形態の行動履歴記録方法において、S1を実行した後、S2およびS3を並行して実行する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれには制限されない。具体的に、本発明において、前記S2およびS3は、S1より下流の工程で実行されていればよく、S2とS3とは、例えば、同時に実行してもよいし、別個に実行してもよく、後者の場合、実行する順序は特に制限されず任意である。
【0032】
本実施形態の行動履歴記録装置によれば、対象者の撮像情報、属性情報、およびマスキング画像を紐づけた、行動履歴情報を蓄積できる。このため、対象者の顔画像を保存せずに対象者の行動履歴情報を収集、記録することができる。したがって、本発明の行動履歴記録装置によれば、例えば、対象者のプライバシーを考慮した行動履歴情報のデータベースを作成できる。このため、行動履歴情報のデータベースを利用した捜索支援、特定行動の検知等、様々な用途に利用することができる。
【0033】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の行動履歴記録装置の他の例である。
【0034】
本実施形態の行動履歴記録装置は、実施形態1の行動履歴記録装置10の構成に加えて、骨格情報検知部を含むこと以外は前記実施形態1の行動履歴記録装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の行動履歴記録装置10Aは、例えば、骨格情報検知部を含み、前記骨格情報検知部は、前記画像情報から、前記対象者の骨格情報を検知し、前記マスキング画像生成部は、前記画像情報から、前記骨格情報に基づいて前記対象者の身体の部位を特定し、前記マスキング画像を生成する。
【0035】
図5は、本実施形態の行動履歴記録装置10Aの一例の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、行動履歴記録装置10Aは、実施形態1の行動履歴記録装置10の構成に加えて、骨格情報検知部15を備える。行動履歴記録装置10Aのハードウェア構成は、
図2の行動履歴記録装置10のハードウェア構成において、CPU101が、
図1の行動履歴記録装置10の構成に代えて、
図5の行動履歴記録装置10Aの構成を備える以外は同様である。
【0036】
つぎに、本実施形態の行動履歴記録方法について、
図6のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の行動履歴記録方法は、例えば、
図5に示す本実施形態の行動履歴記録装置10Aを用いて実施できる。なお、本発明の行動履歴記録方法は、行動履歴記録装置10Aの使用に限定されない。
【0037】
まず、画像情報取得部11および属性情報取得部12により、前記実施形態1のS1およびS2と同様にしてS1およびS2を実施する。
【0038】
つぎに、骨格情報検知部15は、例えば、前記画像情報から、前記対象者の骨格情報を検知する(S5、骨格情報検知工程)。前記骨格情報は、例えば、前記対象者の画像における対象者の身体の各部位の座標情報を含む情報であり、前記座標情報同士を接続した情報であってもよい。骨格情報検知部15は、例えば、公知の骨格検知技術を利用して骨格情報を検知できる。骨格情報検知部15は、例えば、
図7(A)および(B)に示すように、対象者2の画像111から、対象者2の骨格情報151を検知する。
【0039】
つぎに、マスキング画像生成部13は、前記骨格情報に基づいて前記対象者の身体の部位を特定し、前記マスキング画像を生成する(S3、マスキング画像生成工程)。マスキング画像生成部13による処理は、例えば、骨格情報151に基づいて前記対象者の身体の部位を特定する以外は実施形態1のS3工程と同様である。
【0040】
そして、記憶部14により、前記実施形態1のS4と同様にしてS4を実施し、処理を終了する(END)。なお、記憶部14は、例えば、前記行動履歴情報に前記骨格情報を紐づけて記憶してもよい。
【0041】
本実施形態の行動履歴記録方法において、S1を実行した後、S2ならびにS5およびS3を並行して実行する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれには制限されない。具体的に、本発明において、S2ならびにS5およびS3は、S1より下流の工程で実行されていればよく、S2ならびにS5およびS3とは、例えば、同時に実行してもよいし、別個に実行してもよく、後者の場合、実行する順序は特に制限されず任意である。
【0042】
本実施形態の行動履歴記録装置は、例えば、骨格情報検知部により検知した骨格情報に基づいて対象者の身体の部位を特定できる。このため、本実施形態の行動履歴記録装置によれば、対象者の身体の部位を精度よくマスキングできる。
【0043】
[実施形態3]
実施形態3は、本発明の行動履歴記録装置の他の例である。
【0044】
本実施形態の行動履歴記録装置は、実施形態1の行動履歴記録装置10の構成に加えて、特定行動検知部を含むこと以外は前記実施形態1の行動履歴記録装置10と同様であり、その説明を援用できる。本実施形態の行動履歴記録装置10Bは、例えば、特定行動検知部を含み、前記特定行動検知部は、特定行動検出モデルに前記画像情報を入力して、検知対象行動を検知し、前記記憶部が、前記行動履歴情報に前記検知対象行動を紐づけて記憶する。
【0045】
図8は、本実施形態の行動履歴記録装置10Bの一例の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、行動履歴記録装置10Bは、実施形態1の行動履歴記録装置10の構成に加えて、特定行動検知部16を備える。行動履歴記録装置10Bのハードウェア構成は、
図2の行動履歴記録装置10のハードウェア構成において、CPU101が、
図1の行動履歴記録装置10の構成に代えて、
図8の行動履歴記録装置10Bの構成を備える以外は同様である。
【0046】
つぎに、本実施形態の行動履歴記録方法について、
図9のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の行動履歴記録方法は、例えば、
図8に示す本実施形態の行動履歴記録装置10Bを用いて実施できる。なお、本発明の行動履歴記録方法は、行動履歴記録装置10Bの使用に限定されない。
【0047】
まず、前記実施形態1のS1~S3と同様にしてS1~S3を実施する。
【0048】
特定行動検知部16は、例えば、前記画像情報に基づいて、検知対象行動を検知する(S6、特定行動検知工程)。前記検知対象行動は、特に制限されず、例えば、行動履歴情報の利用の目的に応じて適切なものを設定できる。前記検知対象行動の具体例としては、例えば、いわゆる客引き行為;窃盗、暴行等の犯罪行為;徘徊、迷子;感染症予防行動の有無(例えば、マスク着用の有無等);等があげられる。特定行動検知部16は、例えば、公知の行動検出技術を利用して前記検知対象行動を検知できる。前記行動検出技術は、例えば、機械学習を利用したものでもよいし、機械学習を利用しないものでもよい。機械学習を利用した前記行動検出技術の具体例としては、例えば、映像解析AIのSINet(NEC北米研究所)等があげられる。
【0049】
機械学習を利用した行動検出技術を利用する場合、特定行動検知部16は、例えば、予め用意した行動検知モデルに前記画像情報を入力して、前記特定行動を検知してもよい。前記特定行動検知モデルは、例えば、特定行動を記録した映像データを教師データとして用いた機械学習によって、前記画像情報を入力した場合に、対象者が前記検知対象行動をとったかどうかを出力するよう生成された学習済みモデルである。
【0050】
前記特定行動検知モデルは、例えば、画像情報を入力する入力層と、前記検知対象行動の有無を出力する出力層と、入力層と出力層との間に設けられる少なくとも1層の中間層とを含む。前記特定行動検知モデルは、人工知能ソフトウェアの一部であるプログラムモジュールであってもよい。前記多層化ネットワークとしては、例えば、ニューラルネットワーク等が挙げられる。前記ニューラルネットワークとしては、例えば、畳み込みニューラルネットワーク(Convolution Neural Network:CNN)等が挙げられるが、CNNに限定されず、CNN以外のニューラルネットワーク、SVM(Support Vector Machine)、ベイジアンネットワーク、回帰木等の他の学習アルゴリズムで構築された学習済みモデルであってもよい。
【0051】
前記特定行動検知モデルは、例えば、予め生成された学習済モデルでもよい。また、前記学習済モデルは、前記教師データと、既に生成された学習済モデルとを用いて、再学習させた学習済モデル(派生モデル)でもよい。さらに、前記学習済モデルは、前記教師データを用いて生成した学習済モデルを用いて転移学習することにより得られた学習済モデルでもよいし、前記教師データを用いて生成した学習済モデルをモデル圧縮することに生成した学習済モデルでもよい。
【0052】
そして、記憶部14は、前記撮像情報、前記属性情報、前記マスキング画像、及び前記検知対象行動を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶し(S4、記憶工程)、処理を終了する(END)。
【0053】
本実施形態の行動履歴記録方法において、S1を実行した後、S2、S3、およびS6を並行して実行する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれには制限されない。具体的に、本発明において、S2、S3、およびS6は、S1より下流の工程で実行されていればよく、S2、S3、およびS6は、例えば、同時に実行してもよいし、別個に実行してもよく、後者の場合、実行する順序は特に制限されず任意である。
【0054】
本実施形態の行動履歴記録装置は、例えば、特定行動検知部により検知した特定行動を対象者の行動履歴情報として記憶できる。このため、本実施形態の行動履歴記録装置によれば、例えば、後述する本発明の特定行動通知装置が利用するためのデータベースを構築することができる。
【0055】
[実施形態4]
実施形態4は、本発明の捜索支援装置の例である。
【0056】
本実施形態の捜索支援装置について、
図10を用いて説明する。
図10は、本実施形態の捜索支援装置20の一例の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、捜索支援装置20は、通信部21、検索情報取得部22、行動履歴検索部23、および行動履歴出力部24を含む。また、図示していないが、捜索支援装置20は、例えば、記憶部を含んでもよい。
【0057】
捜索支援装置20は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、捜索支援装置20は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。捜索支援装置20は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、捜索支援装置20は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、捜索支援装置20は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0058】
図11に、捜索支援装置20のハードウェア構成のブロック図を例示する。
図11に示すように、捜索支援装置20は、例えば、CPU201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置206、出力装置207、通信デバイス208等を備える。捜索支援装置20の各構成の説明は、行動履歴記録装置10の各構成の説明を援用できる。捜索支援装置20の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して接続されている。捜索支援装置20において、CPU201が通信部21、検索情報取得部22、行動履歴検索部23、および行動履歴出力部24として機能する。
【0059】
つぎに、本実施形態の捜索支援方法の一例を、
図12のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の捜索支援方法は、例えば、
図10及び11の捜索支援装置20を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の捜索支援方法は、
図10及び
図11の捜索支援装置20の使用には限定されない。以下の説明においては、捜索支援装置20のユーザが、徘徊中の高齢者を捜索する場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の説明に何ら限定されない。
【0060】
まず、捜索支援装置20による処理に先立ち、例えば、前記本発明の行動履歴記録装置により、対象者の行動履歴情報を記憶する。
【0061】
そして、検索情報取得部22は、例えば、検索情報を取得する(S21、検索情報取得工程)。前記検索情報は、例えば、捜索対象者の属性情報、および前記撮像情報の少なくとも一方を含む。前記属性情報および前記撮像情報は、例えば、前述の通りである。具体的に、捜索支援装置20のユーザは、例えば、入力装置206により、前記検索情報として、捜索したい捜索対象者についての検索情報として、例えば、下記表1に示す情報を入力し、検索情報取得部22は、入力された前記検索情報を取得する。
【0062】
【0063】
つぎに、行動履歴検索部23は、例えば、前記検索情報に基づいて、前記行動履歴録装置が記憶した前記行動履歴情報を検索する(S22、行動履歴検索工程)。行動履歴検索部23は、例えば、前記検索情報にマッチする前記行動履歴情報、すなわち、前記検索情報が含む捜索対象者の属性情報および撮像情報の少なくとも一方の一部または全部と一致する属性情報または撮像情報が紐づけられた行動履歴情報を検索する。行動履歴検索部23は、例えば、通信部21により前記通信回線網を介して前記行動履歴記録装置にアクセスし、前記行動履歴情報を検索できる。
【0064】
そして、行動履歴出力部24は、前記検索情報にマッチする前記行動履歴情報が存在する場合、前記行動履歴情報を出力する(S23、行動履歴出力部)。前記検索情報にマッチする前記行動履歴情報が複数ある場合、行動履歴出力部24は、例えば、全ての前記行動履歴情報を出力してもよいし、その一部のみを出力してもよい。行動履歴出力部24は、例えば、前記検索情報が含む捜索対象者の属性情報および撮像情報の少なくとも一方の一部又は全部と一致する行動履歴情報に紐づけられている前記マスキング画像を、前記行動履歴情報として出力してもよい。行動履歴出力部24による出力は、例えば、捜索支援装置20の出力装置207への出力でもよいし、通信デバイス208による外部装置への出力でもよい。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末等があげられる。
【0065】
捜索支援装置20のユーザは、例えば、出力された行動履歴情報が含むマスキング画像を確認して、その服装等の特徴から、前記マスキング画像で特定される者が捜索対象者か否かを確認できる。また、前記行動履歴情報には、前記マスキング画像と、前記属性情報と、前記撮像情報とが紐づけられているため、ユーザは、例えば、前記捜索対象者がいつ、どこで撮像されたのかを確認することができ、捜索対象者の捜索に係る労力と時間とを軽減することができる。
【0066】
本実施形態の捜索支援装置によれば、対象者の行動履歴情報として、前記本発明の行動履歴記録装置が記録した行動履歴情報を検索、出力するため、プライバシーを考慮した捜索対象者の捜索が可能となる。
【0067】
[実施形態5]
実施形態5は、本発明の特定行動通知装置の例である。
【0068】
本実施形態の特定行動通知装置について、
図13を用いて説明する。
図13は、本実施形態の特定行動通知装置30の一例の構成を示すブロック図である。
図13に示すように、特定行動通知装置30は、通信部31、行動履歴情報取得部32、特定行動判定部33、および特定行動出力部34を含む。また、図示していないが、特定行動通知装置30は、例えば、記憶部を含んでもよい。
【0069】
特定行動通知装置30は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、特定行動通知装置30は、通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。特定行動通知装置30は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、特定行動通知装置30は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、特定行動通知装置30は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0070】
図14に、特定行動通知装置30のハードウェア構成のブロック図を例示する。
図14に示すように、特定行動通知装置30は、例えば、CPU301、メモリ302、バス303、記憶装置304、入力装置306、出力装置307、通信デバイス308等を備える。特定行動通知装置30の各構成の説明は、行動履歴記録装置10の各構成の説明を援用できる。特定行動通知装置30の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス303を介して接続されている。特定行動通知装置30において、CPU301が通信部31、行動履歴情報取得部32、特定行動判定部33、および特定行動出力部34として機能する。
【0071】
つぎに、本実施形態の特定行動通知方法の一例を、
図15のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の特定行動通知方法は、例えば、
図13及び
図14の特定行動通知装置30を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の特定行動通知方法は、
図13及び
図14の特定行動通知装置30の使用には限定されない。
【0072】
まず、行動履歴情報取得部32は、例えば、前記実施形態3の行動履歴記録装置10Bから、前記検知対象行動が紐づけられた行動履歴情報を取得する(S31、行動履歴情報取得工程)。前記検知対象行動は、例えば、前述の通りである。行動履歴情報取得部32は、例えば、通信部31を介して接続された行動履歴記録装置10Bから前記行動履歴情報を取得できる。行動履歴情報取得部32は、例えば、連続的に前記行動履歴情報を取得してもよいし、断続的に前記行動履歴情報を取得してもよい。後者の場合、行動履歴情報の取得タイミングは、特に制限されず任意であり、例えば、行動履歴記録装置10Bが新たな行動履歴情報を記憶したタイミング等があげられる。行動履歴情報取得部32は、例えば、前記検知対象行動が紐づけられた前記行動履歴情報をすべて取得してもよいし、一部のみ抽出してもよい。後者の場合、行動履歴情報取得部32は、例えば、所定の条件に基づいて前記行動履歴情報を取得する。前記所定の条件は、特に制限されず、特定行動通知装置30の利用の目的に応じて適宜設定でき、例えば、時間条件、場所条件等があげられる。前記所定条件が時間条件の場合、行動履歴情報取得部32は、例えば、前記行動履歴情報が含む前記撮像時間情報が前記時間条件を満たす行動履歴情報を取得できる。前記所定条件が、例えば、場所条件の場合、行動履歴情報取得部32は、例えば、前記行動履歴情報が含む前記撮像場所情報が前記場所条件を満たす行動履歴情報を取得できる。
【0073】
つぎに、特定行動判定部33は、例えば、前記行動履歴情報から、前記検知対象行動が特定行動を含むかを判定する(S32、特定行動判定工程)。前記特定行動は、特に制限されず、特定行動通知装置30により通知したい所定の行動の種類を適宜設定できる。前記特定行動の具体例としては、例えば、いわゆる客引き行為;窃盗、暴行等の犯罪行為;徘徊、迷子;感染症予防行動の有無(例えば、マスク着用の有無等);等があげられる。
【0074】
特定行動出力部34は、例えば、前記前記検知対象行動が特定行動を含む場合、特定行動通知情報を出力する(S33、特定行動出力工程)。前記特定行動通知情報は、例えば、前記マスキング画像を含む。また、前記特定行動通知情報は、例えば、テキスト情報を含んでもよい。前記テキスト情報は、例えば、前記特定行動の種類、前記行動履歴情報が含む前記撮像情報等を示す情報であってもよい。特定行動出力部34は、例えば、前記通信回線網を介して装置外の端末に前記特定行動通知情報を出力してもよいし、出力装置307に前記特定行動通知情報を出力してもよい。また、出力された前記特定行動通知情報は、例えば、メモリ302又は記憶装置304に記憶されてもよい。
【0075】
本実施形態の特定行動通知装置によれば、例えば、行動履歴情報として、特定行動が検出された場合に特定行動通知情報を出力できる。特定行動通知装置のユーザは、例えば、出力された特定行動通知情報を確認することで、特定行動が行われたことを知ることができるだけでなく、特定行動を行った対象者のマスキング画像を確認することができる。このため、例えば、本実施形態の特定行動通知装置は、繁華街などにおける客引き検知等に利用できる。
【0076】
[実施形態6]
本実施形態の第1のプログラムは、前述の行動履歴記録方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータに、画画像情報取得手順、属性情報取得手順、マスキング画像生成手順、及び記憶手順を実行させるためのプログラムである。
【0077】
前記画像情報取得手順は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含み、
前記属性情報取得手順は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成手順は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一手順をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶手順は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶する。
【0078】
また、本実施形態の第1のプログラムは、コンピュータを、画像情報取得手順、属性情報取得手順、マスキング画像生成手順、及び記憶手順として機能させるプログラムということもできる。
【0079】
本実施形態の第1のプログラムは、前記本発明の行動履歴記録装置および行動履歴記録方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0080】
[実施形態7]
本実施形態の第2のプログラムは、前述の捜索支援方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータに、検索情報取得手順、行動履歴検索手順、および行動履歴送信手順を実行させるためのプログラムである。
【0081】
前記検索情報取得手順は、検索情報を取得し、
前記検索情報は、捜索対象者の属性情報、および前記撮像情報の少なくとも一方を含み、
前記行動履歴情報取得手順は、前記検索情報に基づいて、前記本発明の行動履歴記録装置が記憶した前記行動履歴情報を検索し、
前記行動履歴送信手順は、前記検索情報にマッチする前記行動履歴情報が存在する場合、前記行動履歴情報を出力する。
【0082】
また、本実施形態の第2のプログラムは、コンピュータを、検索情報取得手順、行動履歴検索手順、および行動履歴送信手順として機能させるプログラムということもできる。
【0083】
本実施形態の第2のプログラムは、前記本発明の捜索支援装置および捜索支援方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0084】
[実施形態8]
本実施形態の第3のプログラムは、前述の特定行動通知方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態の第3のプログラムは、コンピュータに行動履歴情報取得手順、特定行動判定手順、および特定行動出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0085】
前記行動履歴情報取得手順は、前記本発明の行動履歴記録装置から、前記検知対象行動が紐づけられた行動履歴情報を取得し、
特定行動判定手順は、前記行動履歴情報から、前記検知対象行動が特定行動を含むかを判定し、
前記特定行動出力手順は、前記前記検知対象行動が特定行動を含む場合、特定行動通知情報を出力し、
前記特定行動通知情報は、前記マスキング画像を含む。
【0086】
本実施形態の第3のプログラムは、前記本発明の特定行動通知装置および特定行動通知方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0087】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0088】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
画像情報取得部、属性情報取得部、マスキング画像生成部、及び記憶部を含み、
前記画像情報取得部は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含み、
前記属性情報取得部は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成部は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一部をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶部は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶する、行動履歴記録装置。
(付記2)
前記マスキング画像生成部は、前記画像情報から、前記対象者の顔の少なくとも一部をマスキングしたマスキング画像を生成する、付記1記載の行動履歴記録装置。
(付記3)
前記撮像情報が、前記対象者の画像を撮像した撮像装置の撮像装置識別情報、撮像日時情報、撮像場所情報からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む、付記1または2記載の行動履歴記録装置。
(付記4)
骨格情報検知部を含み、
前記骨格情報検知部は、前記画像情報から、前記対象者の骨格情報を検知し、
前記マスキング画像生成部は、前記画像情報から、前記骨格情報に基づいて前記対象者の身体の部位を特定し、前記マスキング画像を生成する、付記1から3のいずれかに記載の記載の行動履歴記録装置。
(付記5)
特定行動検知部を含み、
前記特定行動検知部は、前記画像情報に基づいて、検知対象行動を検知し、
前記記憶部が、前記行動履歴情報に前記検知対象行動を紐づけて記憶する、付記1から4のいずれかに記載の行動履歴記録装置。
(付記6)
通信部、検索情報取得部、行動履歴検索部、および行動履歴出力部を含み、
前記通信部は、付記1から5のいずれかに記載の行動履歴記録装置と通信可能であり、
前記検索情報取得部は、検索情報を取得し、
前記検索情報は、捜索対象者の属性情報、および前記撮像情報の少なくとも一方を含み、
前記行動履歴検索部は、前記検索情報に基づいて、前記行動履歴記録装置が記憶した前記行動履歴情報を検索し、
前記行動履歴出力部は、前記検索情報にマッチする前記行動履歴情報が存在する場合、前記行動履歴情報を出力する、捜索支援装置。
(付記7)
通信部、行動履歴情報取得部、特定行動判定部、および特定行動出力部を含み、
前記通信部は、付記5記載の行動履歴記録装置と通信可能であり、
前記行動履歴情報取得部は、前記行動履歴記録装置から、前記検知対象行動が紐づけられた行動履歴情報を取得し、
特定行動判定部は、前記行動履歴情報から、前記検知対象行動が特定行動を含むかを判定し、
前記特定行動出力部は、前記前記検知対象行動が特定行動を含む場合、特定行動通知情報を出力し、
前記特定行動通知情報は、前記マスキング画像を含む、特定行動通知装置。
(付記8)
画像情報取得工程、属性情報取得工程、マスキング画像生成工程、及び記憶工程を含み、
前記画像情報取得工程は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含み、
前記属性情報取得工程は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成工程は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一工程をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶工程は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶する、行動履歴記録方法。
(付記9)
前記マスキング画像生成工程は、前記画像情報から、前記対象者の顔の少なくとも一工程をマスキングしたマスキング画像を生成する、付記8記載の行動履歴記録方法。
(付記10)
前記撮像情報が、前記対象者の画像を撮像した撮像方法の撮像方法識別情報、撮像日時情報、撮像場所情報からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む、付記9または9記載の行動履歴記録方法。
(付記11)
骨格情報検知工程を含み、
前記骨格情報検知工程は、前記画像情報から、前記対象者の骨格情報を検知し、
前記マスキング画像生成工程は、前記画像情報から、前記骨格情報に基づいて前記対象者の身体の工程位を特定し、前記マスキング画像を生成する、付記8から10のいずれかに記載の記載の行動履歴記録方法。
(付記12)
特定行動検知工程を含み、
前記特定行動検知工程は、前記画像情報に基づいて、検知対象行動を検知し、
前記記憶工程が、前記行動履歴情報に前記検知対象行動を紐づけて記憶する、付記8から11のいずれかに記載の行動履歴記録方法。
(付記13)
検索情報取得工程、行動履歴検索工程、および行動履歴送信工程を含み、
前記検索情報取得工程は、検索情報を取得し、
前記検索情報は、捜索対象者の属性情報、および前記撮像情報の少なくとも一方を含み、
前記行動履歴検索工程は、前記検索情報に基づいて、付記1から5のいずれかに記載の行動履歴記録装置が記憶した前記行動履歴情報を検索し、
前記行動履歴送信工程は、前記検索情報にマッチする前記行動履歴情報が存在する場合、前記行動履歴情報を出力する、捜索支援方法。
(付記14)
行動履歴情報取得工程、特定行動判定工程、および特定行動出力工程を含み、
前記行動履歴情報取得工程は、付記5記載の行動履歴記録装置から、前記検知対象行動が紐づけられた行動履歴情報を取得し、
特定行動判定工程は、前記行動履歴情報から、前記検知対象行動が特定行動を含むかを判定し、
前記特定行動出力工程は、前記前記検知対象行動が特定行動を含む場合、特定行動通知情報を出力し、
前記特定行動通知情報は、前記マスキング画像を含む、特定行動通知方法。
(付記15)
画像情報取得手順、属性情報取得手順、マスキング画像生成手順、及び記憶手順を含み、
前記画像情報取得手順は、対象者の画像情報を取得し、
前記画像情報は、対象者の画像と、前記画像を撮像した際の撮像情報とを含み、
前記属性情報取得手順は、前記画像情報に基づいて前記対象者の属性情報を取得し、
前記マスキング画像生成手順は、前記画像情報から、前記対象者の身体の少なくとも一手順をマスキングしたマスキング画像を生成し、
前記記憶手順は、前記撮像情報、前記属性情報、及び前記マスキング画像を紐づけて前記対象者の行動履歴情報として記憶し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記16)
前記マスキング画像生成手順は、前記画像情報から、前記対象者の顔の少なくとも一手順をマスキングしたマスキング画像を生成する、付記15記載のプログラム。
(付記17)
前記撮像情報が、前記対象者の画像を撮像した撮像方法の撮像方法識別情報、撮像日時情報、撮像場所情報からなる群から選択された少なくとも一つの情報を含む、付記15または16記載のプログラム。
(付記18)
骨格情報検知手順を含み、
前記骨格情報検知手順は、前記画像情報から、前記対象者の骨格情報を検知し、
前記マスキング画像生成手順は、前記画像情報から、前記骨格情報に基づいて前記対象者の身体の手順位を特定し、前記マスキング画像を生成する、付記15から17のいずれかに記載の記載のプログラム。
(付記19)
特定行動検知手順を含み、
前記特定行動検知手順は、前記画像情報に基づいて、検知対象行動を検知し、
前記記憶手順が、前記行動履歴情報に前記検知対象行動を紐づけて記憶する、付記15から18のいずれかに記載のプログラム。
(付記20)
検索情報取得手順、行動履歴検索手順、および行動履歴送信手順を含み、
前記検索情報取得手順は、検索情報を取得し、
前記検索情報は、捜索対象者の属性情報、および前記撮像情報の少なくとも一方を含み、
前記行動履歴検索手順は、前記検索情報に基づいて、付記1から5のいずれかに記載の行動履歴記録装置が記憶した前記行動履歴情報を検索し、
前記行動履歴送信手順は、前記検索情報にマッチする前記行動履歴情報が存在する場合、前記行動履歴情報を送信し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記21)
行動履歴情報取得手順、特定行動判定手順、および特定行動出力手順を含み、
前記行動履歴情報取得手順は、付記5記載の行動履歴記録装置から、前記検知対象行動が紐づけられた行動履歴情報を取得し、
特定行動判定手順は、前記行動履歴情報から、前記検知対象行動が特定行動を含むかを判定し、
前記特定行動出力手順は、前記前記検知対象行動が特定行動を含む場合、特定行動通知情報を出力し、
前記特定行動通知情報は、前記マスキング画像を含み、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記22)
付記15から21のいずれかに記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明によれば、プライバシーを考慮した行動履歴情報の記録が可能となる。このため、本発明は、行動履歴情報を用いる様々な分野において広く有用である。
【符号の説明】
【0090】
10、10A、10B 行動履歴記録装置
11 画像情報取得部
12 属性情報取得部
13 マスキング画像生成部
14 記憶部
15 骨格情報検知部
16 特定行動検知部
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 プログラム
106 入力装置
107 出力装置
108 通信デバイス
20 捜索支援装置
21 通信部
22 検索情報取得部
23 行動履歴検索部
24 行動履歴出力部
201 CPU
202 メモリ
203 バス
204 記憶装置
205 プログラム
206 入力装置
207 出力装置
208 通信デバイス
30 特定行動通知装置
31 通信部
32 行動履歴情報取得部
33 特定行動判定部
34 特定行動出力部
301 CPU
302 メモリ
303 バス
304 記憶装置
305 プログラム
306 入力装置
307 出力装置
308 通信デバイス