(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023127920
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】各層水質水量調査装置
(51)【国際特許分類】
G01N 33/18 20060101AFI20230907BHJP
【FI】
G01N33/18 101
G01N33/18 106A
G01N33/18 106Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022031905
(22)【出願日】2022-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】515057056
【氏名又は名称】中島工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156225
【弁理士】
【氏名又は名称】浦 重剛
(74)【代理人】
【識別番号】100168549
【弁理士】
【氏名又は名称】苗村 潤
(74)【代理人】
【識別番号】100200403
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 幸信
(74)【代理人】
【識別番号】100206586
【弁理士】
【氏名又は名称】市田 哲
(72)【発明者】
【氏名】吉田 光臣
(72)【発明者】
【氏名】荒井 昭
(72)【発明者】
【氏名】水原 明
(57)【要約】 (修正有)
【課題】第1地下水を汲み上げるとともに、第1地下水の水位を容易に測定することができる。
【解決手段】井戸Wに流入する地下水Sを調査するための各層水質水量調査装置1である。第1パッカー具2と、水中ポンプ3Aが格納されたポンプハウス3Bと、第1地下水S1の水位を測定する第1水位測定具4とを含んでいる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
井戸に流入する地下水の水質又は水量を調査するための各層水質水量調査装置であって、
前記井戸は、複数の帯水層が上下に並ぶ地盤に設けられており、
前記帯水層は、第1帯水層と、前記第1帯水層の上方に隣接する第2帯水層とを含んでおり、
前記地下水は、前記第1帯水層から流入する第1地下水と、前記第2帯水層から流入する第2地下水とを含んでおり、
前記第1地下水と前記第2地下水とが混ざり合うことを抑止する第1パッカー具と、前記第1パッカー具の上方に配され、かつ、前記第1地下水のみを汲み上げるための水中ポンプが格納されたポンプハウスと、前記第1地下水の水位を測定する第1水位測定具とを含む、
各層水質水量調査装置。
【請求項2】
前記第1パッカー具は、前記第1地下水を前記ポンプハウス内に導く第1導管部を含み、
前記第1水位測定具は、前記第1導管部を貫通して地表まで延びる下部水管部と、前記下部水管部の下端に配された下部水位測定孔とを含む、請求項1に記載の各層水質水量調査装置。
【請求項3】
前記第1水位測定具は、前記ポンプハウス内から地表まで延びる上部水管部と、前記上部水管部の下端に配された上部水位測定孔とを含む、請求項1又は2に記載の各層水質水量調査装置。
【請求項4】
前記第2地下水の水位を測定するための第2水位測定具をさらに含み、
前記第2水位測定具は、前記第1パッカー具よりも上方に位置する第2水位測定孔と、前記第2水位測定孔から地表まで延びる第2水管部とを含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の各層水質水量調査装置。
【請求項5】
前記帯水層は、前記第1帯水層の下方に隣接する第3帯水層を含んでおり、
前記地下水は、前記第3帯水層から流入する第3地下水を含んでおり、
前記第1地下水と前記第3地下水とが混ざり合うことを抑止する第2パッカー具と、 前記第3地下水の水位を測定する第3水位測定具とをさらに含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の各層水質水量調査装置。
【請求項6】
前記第2パッカー具は、前記第1地下水を保有しうる第2導管部を含み、
前記第3水位測定具は、前記第2導管部を貫通して地表まで延びる第3水管部と、前記第3水管部の下端に配された第3水位測定孔とを含む、請求項5に記載の各層水質水量調査装置。
【請求項7】
前記第1パッカー具は、前記第1地下水を前記ポンプハウス内に導く第1導管部を含み、
前記第3水管部は、前記第1導管部を貫通する、請求項6に記載の各層水質水量調査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各層水質水量調査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、膨張部を備えた上部パッカー部と、前記井戸水を吸い込むための水中ポンプと、膨張部を備えた下部パッカー部とを備えた採取装置が記載されている。このような採取装置は、上部パッカー部と下部パッカー部との間の井戸水を正確に採取できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような採取装置では、採取を希望する個所の井戸水を採取するとともに、前記井戸水の水位(水頭)を容易に測定できないという問題があった。
【0005】
本開示は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、第1地下水を汲み上げるとともに、第1地下水の水位を容易に測定することができる各層水質水量調査装置を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、井戸に流入する地下水の水質又は水量を調査するための各層水質水量調査装置であって、前記井戸は、複数の帯水層が上下に配された地盤に設けられており、前記帯水層は、第1帯水層と、前記第1帯水層の上方に隣接する第2帯水層とを含んでおり、前記地下水は、前記第1帯水層から流入する第1地下水と、前記第2帯水層から流入する第2地下水とを含んでおり、前記第1地下水と前記第2地下水とが混ざり合うことを抑止する第1パッカー具と、前記第1パッカー具の上方に配され、かつ、前記第1地下水のみを汲み上げるための水中ポンプが格納されたポンプハウスと、前記第1地下水の水位を測定する第1水位測定具とを含む、各層水質水量調査装置である。
【発明の効果】
【0007】
本開示の各層水質水量調査装置は、上記の構成を採用することによって、第1地下水を汲み上げるとともに、第1地下水の水位を容易に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の一実施形態の各層水質水量調査装置と井戸とを概念的に示す側面図である。
【
図2】
図1の各層水質水量調査装置の側面図である。
【
図3】他の実施形態の各層水質水量調査装置と井戸とを概念的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の各層水質水量調査装置(以下、「装置」という場合がある)1を概念的に示す側面図である。
図1は、装置1が地盤Gに設けられた井戸W内に配置されていることを示す図である。本開示の装置1は、井戸Wに流入する地下水Sの水質又は水量を調査するためのものである。
【0010】
図1に示されるように、地盤Gは、複数の帯水層Tが上下に配されて形成されている。地盤Gは、本実施形態では、帯水層Tと不透水層Hとが交互に並べられている。帯水層Tは、不透水層Hよりも地下水Sが流れやすい性質を有している。
【0011】
帯水層Tは、本実施形態では、第1帯水層T1と、第1帯水層T1の上方に隣接する第2帯水層T2とを含んでいる。帯水層Tは、例えば、第1帯水層T1の下方に隣接する第3帯水層T3をさらに含んでいる。不透水層Hは、本実施形態では、第1帯水層T1と第2帯水層T2との間の第1不透水層H1と、第1帯水層T1と第3帯水層T3との間の第2不透水層H2と、第3帯水層T3の下方に配された第3不透水層H3とを含んでいる。不透水層Hは、例えば、さらに第2帯水層T2の上方にも配されている。
【0012】
井戸Wは、本実施形態では、地表から第3不透水層H3まで延びている。井戸Wの内周面は、例えば、井戸Wを補強するためのケーシング管K及びストレーナ管Mで形成されている。ケーシング管Kは、井戸W内に土砂や地下水S等の流入を防止する機能を有する周知構造で構成され、各不透水層Hに配されている。ストレーナ管Mは、地下水Sを井戸Wに流入させるとともに、土砂の流入を防止する機能を有する周知構造で構成され、各帯水層Tに配されている。ケーシング管K及びストレーナ管Mは、例えば、合成樹脂や金属で形成されている。井戸Wは、特に限定されるものではないが、30~300mの深さ、及び、150~400mmの内径を有している。
【0013】
第1帯水層T1は、第1地下水S1を井戸W内に流入させている。第2帯水層T2は、第2地下水S2を井戸W内に流入させている。第3帯水層T3は、第3地下水S3を井戸W内に流入させている。第1地下水S1ないし第3地下水S3は、それぞれ異なる水質の場合もあり、同じ水質の場合もある。
【0014】
図2は、
図1から井戸W及び地盤Gが取り除かれた装置1のみを示す図である。
図2には、後述される第1膨張具及び第2膨張具が収縮された状態が示される。
図1及び
図2に示されるように、装置1は、例えば、第1パッカー具2とポンプユニット3と第1水位測定具4とを含んでいる。第1パッカー具2は、本実施形態では、第1地下水S1と第2地下水S2とが混ざり合うことを抑止する機能を有している。ポンプユニット3は、本実施形態では、第1地下水S1のみを汲み上げることができる。第1水位測定具4は、本実施形態では、第1地下水S1の水位を測定する機能を有している。
【0015】
第1パッカー具2は、地下水Sをポンプユニット3に導く第1導管部2Aと、第1導管部2Aの外周面に保持されて井戸Wの内周面と密着するまで膨張可能な第1膨張部2Bとを含んでいる。第1膨張部2Bには、例えば、圧縮空気や圧縮窒素ガスからなる膨張流体が供給される。これにより、第1膨張部2Bは膨張する。前記膨張流体は、周知構造の供給管(図示省略)から供給される。第1膨張部2Bから前記膨張流体が排気されると、第1膨張部2Bは、収縮する。第1膨張部2Bは、例えば、可撓性又は弾性を有する硬質ゴムで形成される。このように、第1パッカー具2及び後述する第2パッカー具6は、本実施形態では、周知構造で形成される。
【0016】
このような第1膨張部2Bによって、第1導管部2Aの外周面と、井戸Wの内周面との間で地下水Sの移動が閉鎖される。第1膨張部2Bは、本実施形態では、第1不透水層H1の内周面と密着するように配されており、これにより、第1地下水S1と、第1不透水層H1よりも上方の第2帯水層T2から流入する第2地下水S2との混ざり合いが抑止される。例えば、第1膨張部2Bと井戸Wの内周面との密着性は、第1水位測定具4によって判断することができる。
【0017】
また、第1パッカー具2は、第1導管部2Aの外周面に保持されて、第1導管部2Aを井戸Wの中心に配する機能を有する周知構造の第1セントライザー2Cを含んでいる。第1セントライザー2Cは、この実施形態では、第1膨張部2Bよりも上方に取り付けられている。
【0018】
ポンプユニット3は、例えば、水中ポンプ3Aと、水中ポンプ3Aを格納するポンプハウス3Bとを含んでいる。ポンプユニット3は、本実施形態では、第1パッカー具2よりも上方に配される。
【0019】
水中ポンプ3Aは、例えば、周知構造のものが用いられる。特に限定されるものではないが、水中ポンプ3Aは、20~2500L/minのものが望ましい。ポンプハウス3Bは、例えば、水中ポンプ3Aがポンプハウス3Bの外面と接する地下水S(本実施形態では、第2地下水S2)を汲み上げないようにする構造を有している。
【0020】
ポンプハウス3Bは、例えば、第1接続管11を介して第1導管部2Aと接続されている。第1接続管11は、第1導管部2A内の地下水(本実施形態では、第1地下水S1)を、ポンプハウス3Bに格納された水中ポンプ3Aに導き得る。水中ポンプ3Aの吐出口には、地表まで延びる上部導管部13が取り付けられている。これにより、本実施形態の装置1では、地表において、第1地下水S1を汲み上げて、その水質を調査することができる。
【0021】
第1水位測定具4は、本実施形態では、第1導管部2Aを貫通して地表まで延びる下部水管部4bと、下部水管部4bの下端に配された下部水位測定孔4aとを含んでいる。下部水位測定孔4aは、例えば、第1導管部2Aの下面に配されている。これにより、下部水管部4bの内部には、第1地下水S1が充填される。
【0022】
第1水位測定具4は、例えば、周知構造の圧力式水位センサー(図示省略)を含んでいる。前記圧力式水位センサーでは、地表側から地下水S(第1地下水S1)の水頭を水圧として検出して、地下水位として測定することができる。圧力式水位センサーは、例えば、下部水管部4b内に配される。また、下部水管部4bの内部の第1地下水S1は、水中ポンプ3Aへ導かれる第1導管部2A内を通る第1地下水S1と遮断される。このため、本実施形態の第1水位測定具4では、下部水管部4bの内部の第1地下水S1が、水中ポンプ3Aの吸い込み圧力からの影響が小さいので、水位を精度良く測定することができる。
【0023】
また、本実施形態の装置1は、第2水位測定具5と第2パッカー具6と第3水位測定具7とを含んでいる。第2水位測定具5は、第2地下水S2の水位を測定する機能を有している。第2パッカー具6は、第1地下水S1と第3地下水S3とが混じり合うことを抑制する機能を有している。第3水位測定具7は、第3地下水S3の水位を測定する機能を有している。第2水位測定具5及び第3水位測定具7は、本実施形態では、第1水位測定具4と同じように周知構造の圧力式水位センサーを用いて、各地下水S2、S3の水位を測定することができる。
【0024】
第2パッカー具6は、本実施形態では、第2導管部6Aと、第2膨張部6Bと、第2セントライザー6Cとを含んでいる。第2導管部6Aは、地下水S(本実施形態では、第1地下水S1)を保有し得る。第2膨張部6Bは、第2導管部6Aの外周面に保持されて井戸Wの内周面と密着するまで膨張可能である。第2膨張部6Bによって、第2導管部6Aの外周面と、井戸Wの内周面との間での地下水Sの移動が閉鎖される。第2膨張部6Bは、本実施形態では、第2不透水層H2の内周面と密着するように配されており、これにより、第1地下水S1と第3地下水S3との混ざり合いが抑止される。第2膨張部6Bには、第1膨張部2Bと同様に、前記膨張流体が、周知構造の供給管(図示省略)から供給される。第2セントライザー6Cは、この実施形態では、第2膨張部6Bよりも下方に配されている。例えば、第2膨張部6Bと井戸Wの内周面との密着性は、第3水位測定具7によって判断することができる。
【0025】
第2導管部6Aは、例えば、第2接続管12を介して第1導管部2Aと接続されている。第2接続管12は、本実施形態では、第1地下水S1を取り入れ可能なストレーナ管である。前記ストレーナ管としては、周知構造のものが採用される。第1地下水S1は、水中ポンプ3Aによって、第2接続管12、第1導管部2A、第1接続管11及びポンプハウス3Bを通り地表に汲み出される。
【0026】
第2水位測定具5は、例えば、第1パッカー具2よりも上方に位置する第2水位測定孔5aと、第2水位測定孔5aから上方に延びる第2水管部5bとを含んでいる。第2水位測定孔5aは、例えば、ポンプユニット3よりも上方に位置している。第2水管部5bは、例えば、地表まで延びている。第2水管部5bの内部には、第2地下水S2が充填される。これにより、前記圧力式水位センサーによって、第2地下水S2の水位を測定することができる。
【0027】
第3水位測定具7は、例えば、第2導管部6Aを貫通して地表まで延びる第3水管部7bと、第3水管部7bの下端に配された第3水位測定孔7aとを含んでいる。第3水管部7bは、第1導管部2Aも貫通するように配されている。第3水管部7bの内部には、第3地下水S3が充填される。第3水管部7bは、内部に充填される第3地下水S3が、第1地下水S1及び第2地下水S2と交わることを抑止する。これにより、前記圧力式水位センサーによって、第3地下水S3の水位を測定することができる。各水管部4b、5b、7bは、例えば、可撓性を有する周知構造のパイプで形成される。
【0028】
図3は、他の実施形態の各層水質水量調査装置1の側面図である。本実施形態の構成と同じ構成には、同じ符号が付されてその説明が省略される場合がある。
図3に示されるように、装置1の第1水位測定具4は、下部水位測定孔4aよりも上方に配される上部水位測定孔4cを含んで形成されている。この第1水位測定具4は、ポンプハウス3B内から地表まで延びる上部水管部4dと、上部水管部4dの下端に配された上部水位測定孔4cとを含んでいる。上部水位測定孔4cは、この実施形態では、ポンプハウス3B内に位置するので、上部水管部4dには、第1地下水S1が充填される。このような第1水位測定具4は、下部水管部4bをポンプハウス3Bと井戸Wとの間を通過させることが難しいような場合に、第1地下水S1の水位を測定するのに役立つ。上部水位測定孔4cは、例えば、水中ポンプ3Aの吸い込み口よりも下方に配されている。なお、第1水位測定具4は、下部水位測定孔4a及び上部水位測定孔4cを含んでも良い。
【0029】
以上、本開示の特に好ましい実施形態について詳述したが、本開示は、図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。本開示の装置1は、井戸内を上下に移動可能に保持されているので、例えば、第3帯水層T3よりも下方に帯水層が配される場合でも、その帯水層の地下水(図示省略)について、同様に水質や水位を調査することができる。また、このような装置1は、井戸Wの帯水層Tの一部を閉鎖したときに、残りの帯水層Tによる地下水の水質を再現(リハーサル試験)するのに役立つ。
【0030】
[付記]
本開示は以下の態様を含む。
【0031】
[本開示1]
井戸に流入する地下水の水質又は水量を調査するための各層水質水量調査装置であって、
前記井戸は、複数の帯水層が上下に配された地盤に設けられており、
前記帯水層は、第1帯水層と、前記第1帯水層の上方に隣接する第2帯水層とを含んでおり、
前記地下水は、前記第1帯水層から流入する第1地下水と、前記第2帯水層から流入する第2地下水とを含んでおり、
前記第1地下水と前記第2地下水とが混ざり合うことを抑止する第1パッカー具と、前記第1パッカー具の上方に配され、かつ、前記第1地下水のみを汲み上げるための水中ポンプが格納されたポンプハウスと、前記第1地下水の水位を測定する第1水位測定具とを含む、
各層水質水量調査装置。
[本開示2]
前記第1パッカー具は、前記第1地下水を前記ポンプハウス内に導く第1導管部を含み、
前記第1水位測定具は、前記第1導管部を貫通して地表まで延びる下部水管部と、前記下部水管部の下端に配された下部水位測定孔を含む、本開示1に記載の各層水質水量調査装置。
[本開示3]
前記第1水位測定具は、前記ポンプハウス内から地表まで延びる上部水管部と、前記上部水管部の下端に配された上部水位測定孔を含む、本開示1又は2に記載の各層水質水量調査装置。
[本開示4]
前記第2地下水の水位を測定するための第2水位測定具をさらに含み、
前記第2水位測定具は、前記第1パッカー具よりも上方に位置する第2水位測定孔と、前記第2水位測定孔から地表まで延びる第2水管部とを含む、本開示1ないし3のいずれかに記載の各層水質水量調査装置。
[本開示5]
前記帯水層は、前記第1帯水層の下方に隣接する第3帯水層を含んでおり、
前記地下水は、前記第3帯水層から流入する第3地下水を含んでおり、
前記第1地下水と前記第3地下水とが混ざり合うことを抑止する第2パッカー具と、 前記第3地下水の水位を測定する第3水位測定具とをさらに含む、本開示1ないし4のいずれかに記載の各層水質水量調査装置。
[本開示6]
前記第2パッカー具は、前記第1地下水を保有しうる第2導管部を含み、
前記第3水位測定具は、前記第2導管部を貫通して地表まで延びる第3水管部と、前記第3水管部の下端に配された第3水位測定孔とを含む、本開示5に記載の各層水質水量調査装置。
[本開示7]
前記第1パッカー具は、前記第1地下水を前記ポンプハウス内に導く第1導管部を含み、
前記第3水管部は、前記第1導管部を貫通する、本開示6に記載の各層水質水量調査装置。
【符号の説明】
【0032】
1 各層水質水量調査装置
2 第1パッカー具
2A 第1導管部
3B ポンプハウス
3A 水中ポンプ
4 第1水位測定具
4a 上部水位測定孔
4c 下部水位測定孔
S 地下水
S1 第1地下水
W 井戸