(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023129164
(43)【公開日】2023-09-14
(54)【発明の名称】パン用焼き型
(51)【国際特許分類】
A21B 3/13 20060101AFI20230907BHJP
【FI】
A21B3/13
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022044618
(22)【出願日】2022-03-02
(71)【出願人】
【識別番号】522109320
【氏名又は名称】株式会社オシタニプレス
(72)【発明者】
【氏名】押谷 義樹
(57)【要約】
【課題】溶接や締結部品を使用せず簡単に分解・組立が可能であり、前記溶接部の形がパンに付かず綺麗にパンを焼くことが可能なパン用焼き型を提供することにある。
【解決手段】パン用焼き型を構成する第一プレートと、第二プレートと、第三プレートと、第四プレートとを組み立てることができるようにすることで、パンの焼成後は簡単に分解して清掃ができるようにし、上記課題を解決した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属板で形成された第一プレートと、金属板で形成され前記第一プレートの端部に直交した状態で係合する第二プレートと、金属板で形成され前記第一プレートと同一形状で前記第二プレートの端部に直交した状態で係合する第三プレートと、金属板で形成され前記第二プレートと同一形状で前記第三プレートの端部に直交した状態で係合する第四プレートとで構成されたパン用焼き型であって、前記第一プレートと前記第二プレートの接合部には相手プレートの背面を覆う第一カバー部が形成され、前記第二プレートと前記第三プレートとの接合部には相手プレートの背面を覆う第二カバー部が形成され、前記第三プレートと前記第四プレートとの接合部には相手プレートの背面を覆う第三カバー部が形成され、前記第四プレートと前記第一プレートとの接合部には相手プレートの背面を覆う第四カバー部が形成されるとともに、前記第一プレートに前記第二プレートを着脱自在に取り付ける第一取付手段と、前記第二プレートに前記第三プレートを着脱自在に取り付ける第二取付手段と、前記第三プレートと第四プレートを着脱自在に取り付ける第三取付手段と、前記第四プレートと第一プレートを着脱自在に取り付ける第四取付手段とを備えたことを特徴とするパン用焼き型。
【請求項2】
前記第一プレートは、正面視矩形形状に形成されており、一端に前記第一カバー部が正面板部と直交して形成され、他端に前記第四カバー部が正面板部と直交して形成され、前記第三プレートは、正面視矩形形状に形成されており、一端に前記第二カバー部が正面板部と直交して形成され、他端に前記第三カバー部が正面板部と直交して形成され、前記第一カバー部と前記第二カバー部は前記第二プレートの外面に重合され、前記第三カバー部と前記第四カバー部は前記第四プレートの外面に重合される請求項1に記載のパン用焼き型。
【請求項3】
前記第一プレートの正面板部の上端には断面形状L字状の前記第一取付手段が延設されており、前記第三プレートの正面板部の上端には断面形状L字状の前記第二取付手段及び前記第三取付手段が延設されており、前記第二プレートの正面板部の上端には断面形状L字状で一端縁に前記第一取付手段の内側に取付られる第一被取付手段が延設されるとともに、他端縁に前記第二取付手段の内側に取付られる第二被取付手段が延設され、前記第四プレートの正面板部の上端には断面形状L字状で一端縁に前記第三取付手段の内側に取付られる第三被取付手段が延設されるとともに、他端縁に前記第四取付手段の内側に取付られる第四被取付手段が延設されており、前記第一プレートの正面板部の下端には断面形状L字状の前記第一取付手段が延設されており、前記第三プレートの正面板部の下端には断面形状L字状の前記第二取付手段及び前記第三取付手段が延設されており、前記第二プレートの正面板部の下端には断面形状L字状で一端縁に前記第一取付手段の内側に取付られる第一被取付手段が延設されるとともに、他端縁に前記第二取付手段の内側に取付られる第二被取付手段が延設され、前記第四プレートの正面板部の下端には断面形状L字状で一端縁に前記第三取付手段の内側に取付られる第三被取付手段が延設されるとともに、他端縁に前記第四固定手段の内側に取付られる第四被取付手段が延設されている請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のパン用焼き型。
【請求項4】
前記第一プレートと前記第三プレートに形成された嵌合溝に挿入される棒体は、底板と天板の少なくとの一方と一体的に形成されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のパン用焼き型。
【請求項5】
前記パン用焼き型が複数個連結され、前記前記第一プレートと前記第三プレートに形成された嵌合溝に棒体が挿入されて連結される請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のパン用焼き型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、焼き釜やオーブン等に入れてパンを焼くパン用焼き型に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パンは、材料を混ぜ合わせてパン生地を作り、パン生地を所定の形状のパン焼き型に入れ、パン焼き型に蓋を被せて焼成して作られているが、このパン焼き型は、従来、溶接やリベットによりパン焼き型の側壁を構成する部材が固定され、容易に分解できないようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、食品であるパンを作るための焼き型は、清潔にする必要があるため、使用するごとに清掃を行う必要があるが、溶接や締結で組み立てた焼き型は分解することができないため、細部までの清掃が難しく大変な工数を必要としている。本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、溶接や締結部品を使用せず簡単に分解・組立が可能であり、前記溶接部の形がパンに付かず綺麗にパンを焼くことが可能なパン用焼き型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のパン用焼き型は、金属板で形成された第一プレートと、金属板で形成され前記第一プレートの端部に直交した状態で係合する第二プレートと、金属板で形成され前記第一プレートと同一形状で前記第二プレートの端部に直交した状態で係合する第三プレートと、金属板で形成され前記第二プレートと同一形状で前記第三プレートの端部に直交した状態で係合する第四プレートとで構成されたパン焼きの金型であって、前記第一プレートと前記第二プレートの接合部には相手プレートの背面を覆う第一カバー部が形成され、前記第二プレートと前記第三プレートとの接合部には相手プレートの背面を覆う第二カバー部が形成され、前記第三プレートと前記第四プレートとの接合部には相手プレートの背面を覆う第三カバー部が形成され、前記第四プレートと前記第一プレートとの接合部には相手プレートの背面を覆う第四カバー部が形成されるとともに、前記第一プレートに前記第二プレートを着脱自在に取り付ける第一取付手段と、前記第二プレートに前記第三プレートを着脱自在に取り付ける第二取付手段と、前記第三プレートと第四プレートを着脱自在に取り付ける第三取付手段と、前記第四プレートと第一プレートを着脱自在に取り付ける第四取付手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のパン用焼き型は、前記第一プレートは、正面視矩形形状に形成されており、一端に前記第一カバー部が正面板部と直交して形成され、他端に前記第四カバー部が正面板部と直交して形成され、前記第三プレートは、正面視矩形形状に形成されており、一端に前記第二カバー部が正面板部と直交して形成され、他端に前記第三カバー部が正面板部と直交して形成され、前記第一カバー部と前記第二カバー部は前記第二プレートの外面に重合され、前記第三カバー部と前記第四カバー部は前記第四プレートの外面に重合されるのが望ましい。
また、本発明のパン用焼き型は、前記第一プレートの正面板部の上端には断面形状L字状の前記第一取付手段が延設されており、前記第三プレートの正面板部の上端には断面形状L字状の前記第二取付手段及び前記第三取付手段が延設されており、前記第二プレートの正面板部の上端には断面形状L字状で一端縁に前記第一取付手段の内側に取付られる第一被取付手段が延設されるとともに、他端縁に前記第二取付手段の内側に取付られる第二被取付手段が延設され、前記第四プレートの正面板部の上端には断面形状L字状で一端縁に前記第三取付手段の内側に取付られる第三被取付手段が延設されるとともに、他端縁に前記第四取付手段の内側に取付られる第四被取付手段が延設されており、前記第一プレートの正面板部の下端には断面形状L字状の前記第一取付手段が延設されており、前記第三プレートの正面板部の下端には断面形状L字状の前記第二取付手段及び前記第三取付手段が延設されており、前記第二プレートの正面板部の下端には断面形状L字状で一端縁に前記第一取付手段の内側に取付られる第一被取付手段が延設されるとともに、他端縁に前記第二取付手段の内側に取付られる第二被取付手段が延設され、前記第四プレートの正面板部の下端には断面形状L字状で一端縁に前記第三取付手段の内側に取付られる第三被取付手段が延設されるとともに、他端縁に前記第四固定手段の内側に取付られる第四被取付手段が延設されているのが望ましい。
また、本発明のパン用焼き型は、前記第一プレートと前記第三プレートに形成された嵌合溝に挿入される棒体は、底板と天板の少なくとの一方と一体的に形成されているのが望ましい。
また、本発明のパン用焼き型は、前記パン用焼き型が複数個連結され、前記前記第一プレートと前記第三プレートに形成された嵌合溝に棒体が挿入されて連結されるのが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明のパン用焼き型は、第一プレートと、第二プレートと、第三プレートと、第四プレートとを組み立てることでパン用焼き型を作ることができるものであるから、パンの焼成後は簡単に分解して清掃ができるという効果がある。
また、請求項2のようにしたものは、第一プレートと、第二プレートと、第三プレートと、第四プレートとの間に隙間が発生しないので、パンがはみだしてくることがなく綺麗に焼くことができるという効果がある。
また、請求項3のようにしたものは、パン用焼き型の上面及び下面を平らにすることができ、底板に載置したパン用焼き型が安定するとともに、パン用焼き型に載置した天板も安定するという効果がある。
また、請求項4のようにしたものは、前記第一プレートと前記第三プレートに形成された嵌合溝に棒体を挿入するだけで少なくとも底板と天板の一方をパン用焼き型に取り付けることができ、使い勝手が良いという効果がある。
また、請求項5のようにしたものは、パン焼きの効率を上げることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図3】同上のパン用焼き型の第二実施例の分解斜視図
【
図4】同上のパン用焼き型の第三実施例の分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を
図1乃至
図4に基づいて詳説すると、パン用焼き型1は、錆が発生しないステンレス製の金属板で形成された第一プレート2と、錆が発生しないステンレス製の金属板で形成され第一プレート2の端部に直交した状態で係合する第二プレート3と、錆が発生しないステンレス製の金属板で形成され第一プレート2と同一形状で前記第二プレート3の端部に直交した状態で係合する第三プレート4と、錆が発生しないステンレス製の金属板で形成され第二プレート3と同一形状で第三プレート4の端部に直交した状態で係合する第四プレート5とで構成されている。第一プレート2と、第二プレート3と、第三プレート4と、第四プレート5との表裏面にはデザイン性を向上させるシボ加工が施されている。
【0009】
第一プレート2と第二プレート3の接合部には相手プレートの背面を覆う第一カバー部6が形成され、第二プレート3と第三プレート4との接合部には相手プレートの背面を覆う第二カバー部7が形成され、第三プレート4と第四プレート5との接合部には相手プレートの背面を覆う第三カバー部8が形成され、第四プレート5と第一プレート2との接合部には相手プレートの背面を覆う第四カバー部9が形成されている。第一カバー部6と第二カバー部7と第三カバー部8と第四カバー部9とは同一形状に形成されている。
【0010】
実施例においては、第一プレート2は、正面視矩形形状に形成されており、一端に第一カバー部6が正面板部2aと直交して形成され、他端に第四カバー部9が正面板部2aと直交して形成され、第三プレート4は、正面視矩形形状に形成されており、一端に第二カバー部7が正面板部4aと直交して形成され、他端に第三カバー部8が正面板部4aと直交して形成され、第一カバー部6と第二カバー部7は第二プレート3の外面に重合され、第三カバー部8と第四カバー部9は第四プレート5の外面に重合されるが、正面視台形形状に形成された第二プレート3と第四プレート5との両端にカバー部を設けたり、第一プレート2と第二プレート3と第三プレート4と第四プレート5の一方の端部にカバー部を設けても構わないものである。実施例は、正面視台形形状に形成された第二プレート3と第四プレート5を正面視台形形状に形成したが、正四角形のような正面視矩形形状に形成しても構わないものである。
【0011】
パン用焼き型1は、第一プレート2に第二プレート3を着脱自在に取り付ける第一取付手段10と、第二プレート3に第三プレート4を着脱自在に取り付ける第二取付手段11と、第三プレート4と第四プレート5を着脱自在に取り付ける第三取付手段12と、第四プレート5と第一プレート2を着脱自在に取り付ける第四取付手段13とを備えている。
【0012】
第一取付手段10は、第一プレート2に第二プレート3の下側を固定する断面形状L字状の下側取付手段10aと第一プレート2に第二プレート3の上側を固定する断面形状L字状の上側取付手段10bとで構成されており、第一プレート2の内側に第二プレート3を配設して第一プレート2の下側取付手段10aに第二プレート3の下側被取付手段10cを取り付けている。下側取付手段10aは、第一プレート2の一端から他端にかけて形成された水平片2bから立設された立設片2cにねじ穴として形成されている。上側取付手段10bは、第一プレート2の一端から他端にかけて形成された水平片2dから垂下された垂下片2eにねじ穴として形成されている。第一プレート2の内側に第二プレート3を配設して第一プレート2の上側取付手段10bに第二プレート3の上側被取付手段10dを取り付けている。
【0013】
下側被取付手段10cは、第二プレート3の下端から水平に延設された水平片3aの両端から立設された立設片3bに形成されている。
【0014】
上側被取付手段10dは、第二プレート3の上端から水平に延設された水平片3cの両端から垂下された垂下片3dに形成されている。
【0015】
第二取付手段11は、第二プレート3に第三プレート4の下側を固定する断面形状L字状の下側取付手段11aと第二プレート3に第三プレート4の上側を固定する断面形状L字状の上側取付手段11bとで構成されており、第三プレート4の内側に第二プレート3を配設して第三プレート4の下側取付手段11aに第二プレート3の下側被取付手段11cを取り付けている。下側取付手段11aは、第三プレート4の一端から他端にかけて形成された水平片4bから立設された立設片4cにねじ穴として形成されている。上側取付手段11bは、第三プレート4の一端から他端にかけて形成された水平片4dから垂下された垂下片4eにねじ穴として形成されている。第三プレート4の内側に第二プレート3を配設して第三プレート4の上側取付手段11bに第二プレート3の上側被取付手段11dを取り付けている。
【0016】
下側被取付手段11cは、第二プレート3の下端から水平に延設された水平片3aの両端から立設された立設片3bに形成されている。
【0017】
上側被取付手段11dは、第二プレート3の上端から水平に延設された水平片3cの両端から垂下された垂下片3dに形成されている。
【0018】
第三取付手段12は、第三プレート4に第四プレート5の下側を固定する断面形状L字状の下側取付手段12aと第三プレート4に第四プレート5の上側を固定する断面形状L字状の上側取付手段12bとで構成されており、第三プレート4の内側に第四プレート5を配設して第三プレート4の下側取付手段12aに第四プレート5の下側被取付手段12cを取り付けている。下側取付手段12aは、第三プレート4の一端から他端にかけて形成された水平片4bから立設された立設片4cにねじ穴として形成されている。上側取付手段12bは、第三プレート4の一端から他端にかけて形成された水平片4dから垂下された垂下片4eにねじ穴として形成されている。第三プレート4の内側に第四プレート5を配設して第三プレート4の上側取付手段12bに第四プレート3の上側被取付手段12dを取り付けている。
【0019】
下側被取付手段12cは、第四プレート5の下端から水平に延設された水平片5aの両端から立設された立設片5bに形成されている。
【0020】
上側被取付手段12dは、第四プレート5の上端から水平に延設された水平片5cの両端から垂下された垂下片5dに形成されている。
【0021】
第四取付手段13は、第四プレート5に第一プレート2の下側を固定する断面形状L字状の下側取付手段13aと第四プレート5に第一プレート2の上側を固定する断面形状L字状の上側取付手段13bとで構成されており、第一プレート2の内側に第四プレート5を配設して第一プレート2の下側取付手段13aに第四プレート5の下側被取付手段13cを取り付けている。下側取付手段13aは、第四プレート5の一端から他端にかけて形成された水平片5aから立設された立設片5bにねじ穴として形成されている。上側取付手段13bは、第四プレート5の一端から他端にかけて形成された水平片5cから垂下された垂下片5dにねじ穴として形成されている。第一プレート2の内側に第四プレート5を配設して第一プレート2の上側取付手段13bに第四プレート5の上側被取付手段13dを取り付けている。
【0022】
下側被取付手段13cは、第四プレート5の下端から水平に延設された水平片5aの両端から立設された立設片5bに形成されている。
【0023】
上側被取付手段13dは、第四プレート5の上端から水平に延設された水平片5cの両端から垂下された垂下片5dに形成されている。
【0024】
第一取付手段10、第二取付手段11、第三取付手段12、第四取付手段13、第一被取付手段14、第二被取付手段15、第三被取付手段16、第四被取付手段17は、それぞれネジで第一プレート2、第二プレート3、第三プレート4、第四プレート5の位置決めが出来るように構成したが、第一取付手段10、第二取付手段11、第三取付手段12、第四取付手段13、第一被取付手段14、第二被取付手段15、第三被取付手段16、第四被取付手段17は、それぞれ凹凸で嵌合させ第一プレート2、第二プレート3、第三プレート4、第四プレート5をクリップで挟むようにして第一プレート2、第二プレート3、第三プレート4、第四プレート5を固定するようにしても構わないものであり、第一プレート2、第二プレート3、第三プレート4、第四プレート5を分解できるものであれば、種々創作できるものである。
【0025】
パン用焼き型1は、第一プレート2と第二プレート3と第三プレート4と第四プレート5の底面が載置される底板18と、第一プレート2と第二プレート3と第三プレート4と第四プレート5の上面に載置される天板19とを備えている。
【0026】
底板18は、錆が発生しないステンレス製の金属板で形成されており、第一プレート2と第二プレート3と第三プレート4と第四プレート5とでパン用焼き型1の下面に形成される下面開口部20を開閉するものであり、天板19は、錆が発生しないステンレス製の金属板で形成されており、第一プレート2と第二プレート3と第三プレート4と第四プレート5とでパン用焼き型1の上面に形成される上面開口部21を開閉するものである。
【0027】
パン用焼き型1は、底板18と天板19を備えているのが望ましく、第一プレート2の水平片2bと立設片2cとにより形成される嵌合溝22と、第三プレート4の水平片4bと立設片4cとにより形成される嵌合溝23とに嵌合する断面形状L字形状の嵌合体24を、
図3に示すように、底板18と一体的に形成することでパン用焼き型1に密着してパンがはみ出さないパン用焼き型1を提供できるとともに、第一プレート2の水平片2dと垂下片2eとにより形成される嵌合溝25と、第三プレート4の水平片4dと垂下片4eとにより形成される嵌合溝26とに嵌合する断面形状L字形状の嵌合体27を、
図3に示すように、天板19と一体的に形成することでパン用焼き型1に密着してパンがはみ出さないパン用焼き型1を提供できるものである。嵌合体24、27を嵌合溝22、23、25、26にスライドさせて挿入することで底板18及び天板19を着脱自在に取り付けることができるものである。
【0028】
底板18の両端に形成された嵌合体24は、立設片24aと水平片24bとを備えており、水平片24bが第一プレート2の立設片2c及び第三プレート4の立設片4cの端縁に当接して下面開口部20を閉塞し、天板19の両端に形成された嵌合体27は、垂下片27aと水平片27bとを備えており、水平片27bが第一プレート2の垂下片2e及び第三プレート4の垂下4eの端縁に当接して上面開口部21を閉塞する。
【0029】
第一プレート2と第二プレート3と第三プレート4と第四プレート5の底面が載置される底板18と、第一プレート2と第二プレート3と第三プレート4と第四プレート5の上面に載置される天板19は、嵌合体24を嵌合溝22に沿ってスライドさせることで下面開口部20を開閉したり、上面開口部21を開閉する以外に、底板18と天板19の一端を回動自在に軸支するとともに、他端を保持するようにすれば良いものである。底板18と天板19は、耐熱性のある陶器や金属板で代用しても構わないものである。
【0030】
図4に示すように、パン用焼き型1が複数個連結されている場合は、第一プレート2と第三プレート4に形成された嵌合溝22、23のそれぞれに長尺の断面形状コ字状の嵌合体24、27を挿入することで、一度にパン焼きを行うことができ、パン焼きの効率を上げることができるものであり、
図3に示すような、底板18及び天板と一体的に形成し、嵌合体24、27を嵌合溝22、23、25、26に沿ってスライドさせることで下面開口部20及び上面開口部21を開閉し、パン用焼き型1に密着してパンがはみ出さないパン用焼き型1を提供できる。
【0031】
パン用焼き型1は、通常の食パンの大きさのパンを焼くパン用焼き型であり、寸法は、下端開口部の一辺を85ミリメートルとし、上端開口部の一辺を85ミリメートル×42ミリメートル、高さを90ミリメートルとしている。第一カバー部6、第二カバー部7、第三カバー部、第四カバー部8は、第一プレート2と第二プレート3と第三プレート4と第四プレート5の大きさに対応させて寸法が決められており、組み立てに支障が出ないように長さの設定し、隙間からパンがはみ出さない幅の設定をしている。
【符号の説明】
【0032】
1 パン用焼き型
2 第一プレート
3 第二プレート
4 第三プレート
5 第四プレート
6 第一カバー部
7 第二カバー部
8 第三カバー部
9 第四カバー部
10 第一取付手段
11 第二取付手段
12 第三取付手段
13 第四取付手段