(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023129816
(43)【公開日】2023-09-20
(54)【発明の名称】加湿装置及び洗浄部
(51)【国際特許分類】
F24F 6/00 20060101AFI20230912BHJP
F24F 6/06 20060101ALI20230912BHJP
【FI】
F24F6/00 D
F24F6/06
F24F6/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022034099
(22)【出願日】2022-03-07
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】澤野 秀敏
【テーマコード(参考)】
3L055
【Fターム(参考)】
3L055BA04
3L055DA13
(57)【要約】
【課題】加湿トレーの底面にぬめりが発生することを抑制することができる加湿装置及び洗浄部を提供する。
【解決手段】加湿装置は、底面を有する加湿トレーと、外周面を有し、前記底面に接触して前記底面を洗浄する洗浄部を前記外周面に備える回転フィルタと、を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面を有する加湿トレーと、
外周面を有し、前記底面に接触して前記底面を洗浄する洗浄部を前記外周面に備える回転フィルタと、
を備える加湿装置。
【請求項2】
前記回転フィルタは、回転軸を有し、
前記底面は、前記外周面に対向する湾曲面を有し、
前記湾曲面の最も鉛直方向下方にある部分は、前記回転軸の鉛直方向下方に配置される
請求項1に記載の加湿装置。
【請求項3】
前記湾曲面は、前記回転フィルタの径と同じ径を有する円弧面である
請求項1又は2に記載の加湿装置。
【請求項4】
前記回転フィルタは、前記洗浄部より径方向内側に歯を備え、
前記加湿装置は、前記歯と噛み合って前記回転フィルタを回転させる回転ギアを備える
請求項1から3までのいずれかに記載の加湿装置。
【請求項5】
前記回転フィルタは、前記洗浄部より径方向内側に歯を備え、
前記加湿装置は、前記底面下に隠れた部分と前記底面から突出する部分を備え前記歯と噛み合うローラを備える
請求項1から4までのいずれかに記載の加湿装置。
【請求項6】
前記加湿トレーは、水を貯め、
前記回転フィルタを回転させる回転機構と、
前記加湿装置が加湿運転を行っていない間に前記回転機構に前記洗浄部を前記水の水面上に配置させる制御部と、
を備える請求項1から5までのいずれかに記載の加湿装置。
【請求項7】
前記回転フィルタを回転させる回転機構と、
前記加湿装置が加湿運転を行っていない間に前記回転機構に前記回転フィルタを間欠的に回転させる制御部と、
を備える請求項1から6までのいずれかに記載の加湿装置。
【請求項8】
底面を有する加湿トレーを備える加湿装置に備えられる回転フィルタ本体に取り付けられる洗浄部であって、前記洗浄部が前記回転フィルタ本体に取り付けられた場合に、前記回転フィルタ本体及び前記洗浄部が、外周面を有し、前記底面に接触して前記底面を洗浄する洗浄部を前記外周面に備える回転フィルタを構成する
洗浄部
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、加湿装置及び洗浄部に関する。
【背景技術】
【0002】
加湿装置は、水を貯める加湿トレーを備える。加湿装置は、加湿トレーに貯められた水を蒸発させて流される空気に含めることにより、当該空気を加湿する。
【0003】
特許文献1は、加湿装置を開示する。当該加湿装置においては、加湿フィルタに一方の金属部が付加され、イオン化促進部に他方の金属部が付加される。また、水槽内の貯水に侵入して繁殖する可能性がある大腸菌、黄色ブドウ球菌等の細菌等の微生物が加湿フィルタ又はイオン化促進部に付加された金属部に集められる。これにより、水槽中の除菌機能を発揮することができる(段落0030)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の加湿装置においては、加湿トレーに水が長時間放置されると、菌、カビ等が増殖し、加湿トレー底面にぬめりが発生する。加湿トレーを清掃し、ぬめりを除去しなければ、汚れた水を含む空気が空間に拡散されるおそれがある。
【0006】
本開示の一態様は、この問題に鑑みてなされた。本開示の一態様は、例えば、加湿トレーの底面にぬめりが発生することを抑制することができる加湿装置及び洗浄部を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様の加湿装置は、底面を有する加湿トレーと、外周面を有し、前記底面に接触して前記底面を洗浄する洗浄部を前記外周面に備える回転フィルタと、を備える。
【0008】
本開示の他の一態様の加湿装置は、底面を有する加湿トレーを備える加湿装置に備えられる回転フィルタ本体に取り付けられる洗浄部であって、前記洗浄部が前記回転フィルタ本体に取り付けられた場合に、前記回転フィルタ本体及び前記洗浄部が、外周面を有し、前記底面に接触して前記底面を洗浄する洗浄部を前記外周面に備える回転フィルタを構成する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態の空気清浄機を模式的に図示する断面図である。
【
図2】第1実施形態の空気清浄機に備えられる加湿機構を模式的に図示する斜視図である。
【
図3】第1実施形態の空気清浄機に備えられる加湿機構を模式的に図示する断面図である。
【
図4】第1実施形態の空気清浄機に備えられる回転フィルタを模式的に図示する側面図である。
【
図5】第1実施形態の空気清浄機に備えられる回転フィルタを模式的に図示する断面図である。
【
図6】第1実施形態の空気清浄機に備えられるフィルタ枠を模式的に図示する平面図である。
【
図7】第2実施形態の空気清浄機に備えられる加湿機構を模式的に図示する断面図である。
【
図8】第2実施形態の空気清浄機の制御系のブロック図である。
【
図9】第2実施形態の空気清浄機が加湿運転を行う場合に当該空気清浄機に備えられる制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】第2実施形態の空気清浄機の制御系のブロック図である。
【
図11】第3実施形態の空気清浄機が加湿運転を行う場合に当該空気清浄機に備えられる制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【
図12】第4実施形態の空気清浄機に備えられる回転フィルタ及び貯水部を模式的に図示する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0011】
1 第1実施形態
1.1 空気清浄機
図1は、第1実施形態の空気清浄機を模式的に図示する断面図である。
【0012】
図1に図示される第1実施形態の空気清浄機1は、室内の空気を清浄にする空気清浄運転を行う。また、空気清浄機1は、室内の空気を加湿する加湿運転を行う。このため、空気清浄機1は、加湿装置としても動作する。
【0013】
図1に図示されるように、空気清浄機1は、吸い込み口11及び吹き出し口12を有する。
【0014】
空気清浄機1は、吸い込み口11から空気を吸い込み、吸い込んだ空気を清浄にし、清浄にした空気を加湿し、加湿した空気を吹き出し口12から吹き出す。
【0015】
空気清浄機1は、ハウジング21、後パネル22、脱臭フィルタ23、集塵フィルタ24、加湿機構25、送風機26及び風向板27を備える。
【0016】
ハウジング21は、直方体状の外形形状を有する。ハウジング21は、ハウジング21の下面21Aが床に接するように床上に置かれる。ハウジング21の後面21Bには、吸い込み口11が形成される。ハウジング21の上面21Cには、吹き出し口12が形成される。ハウジング21の内部には、風路21Dが形成される。風路21Dは、吸い込み口11から吹き出し口12へ至り、吸い込み口11から吹き出し口12へ空気を導く。風路21Dは、収納空間21Eを含む。収納空間21Eは、吹き出し口12に沿って形成される。
【0017】
後パネル22は、板状の形状を有する。後パネル22は、吹き出し口12に着脱することができる。後パネル22には、複数の孔22Aが形成される。孔22Aは、後パネル22を厚さ方向に貫通する。孔22Aは、吸い込み口11に吸い込まれる空気を通過させる。
【0018】
脱臭フィルタ23は、板状の形状を有する。脱臭フィルタ23は、収納空間21Eに収納される。脱臭フィルタ23は、風路21Dを流れる空気を通過させ、通過させる空気に含まれるにおい成分を当該空気から除去する。除去されるにおい成分は、アセトアルデヒド、アンモニア、酢酸等である。
【0019】
集塵フィルタ24は、板状の形状を有する。集塵フィルタ24は、収納空間21Eに収納される。集塵フィルタ24は、風路21Dにより導かれる空気を通過させ、通過させる空気に含まれるほこりを当該空気から除去する。
【0020】
加湿機構25は、風路21D内に配置される。加湿機構25は、風路21Dを流れる空気を通過させ、通過させる空気を水51に接触させて当該空気を加湿する。
【0021】
送風機26は、風路21D内に配置される。送風機26は、吸い込み口11に吸い込まれ風路21Dを流れ吹き出し口12から吹き出される空気の流れを生成する。
【0022】
風向板27は、吹き出し口12に配置される。風向板27は、吹き出し口12から吹き出される空気の流れの風向を風向板27の姿勢に応じた風向にする。風向板27の姿勢は、変更することができる。このため、吹き出し口12から吹き出される空気の流れの風向は、変更することができる。
【0023】
1.2 加湿機構
図2は、第1実施形態の空気清浄機に備えられる加湿機構を模式的に図示する斜視図である。
図3は、第1実施形態の空気清浄機に備えられる加湿機構を模式的に図示する断面図である。
【0024】
図2及び
図3に図示されるように、加湿機構25は、加湿トレー41、回転フィルタ42、回転機構43、第1のローラ44及び第2のローラ45を備える。
【0025】
加湿トレー41は、水51を貯める。
【0026】
回転フィルタ42は、円板状の形状を有する。回転フィルタ42の下部は、加湿トレー41内に配置される。これにより、回転フィルタ42の下部は、加湿トレー41に貯められた水51に浸漬される。これにより、回転フィルタ42の下部は、貯められた水51を吸収する。回転フィルタ42の上部は、風路21D内に配置される、これにより、回転フィルタ42の上部は、風路21Dを流れる空気を通過させる。
【0027】
回転機構43、第1のローラ44及び第2のローラ45は、回転フィルタ42を3点で保持する。
【0028】
回転機構43は、回転フィルタ42を回転させる。これにより、水51を吸収した回転フィルタ42の下部が、風路21Dを流れる空気を通過させる回転フィルタ42の上部となる。これにより、加湿機構25は、当該空気を水51に接触させて当該空気を加湿することができる。
【0029】
1.3 加湿トレー
図2及び
図3に図示されるように、加湿トレー41は、給水部61、貯水部62及びトレー仕切り63を備える。
【0030】
給水部61は、図示されない上方のタンクから流下された水51を貯め、貯めた水51を貯水部62に供給する。給水部61には、貯水空間61Aが形成される。貯水空間61Aは、給水部61の上面61Bに開口を有する。貯水空間61Aは、貯水部62に供給される水51を貯める。
【0031】
貯水部62は、供給された水51を貯める。貯水部62には、貯水空間62Aが形成される。貯水空間62Aは、貯水部62の上面62Bに開口を有する。貯水空間62A内には、回転フィルタ42の下部が配置される。貯水空間62Aは、回転フィルタ42の下部に吸収される水51を貯める。
【0032】
加湿トレー41には、給水孔41Aが形成される。給水孔41Aは、給水部61及び貯水部62に跨って形成される。給水孔41Aの一端は、貯水空間61Aに接続される。給水孔41Aの他端は、貯水空間62Aに接続される。給水孔41Aは、貯水空間61Aから貯水空間62Aへ至り、貯水空間61Aから貯水空間62Aへ水51を導く。これにより、貯水空間61Aから貯水空間62Aへ水51を供給することができる。
【0033】
トレー仕切り63は、板状の形状を有する。トレー仕切り63は、給水部61と貯水部62との境界の上方に配置される。トレー仕切り63は、給水部61の上方の空間と貯水部62の上方の空間とを互いに隔てる。これにより、風路21Dを流れる空気が給水部61の上方に漏れることを抑制することができる。
【0034】
1.4 回転フィルタ
図4は、第1実施形態の空気清浄機に備えられる回転フィルタを模式的に図示する側面図である。
図5は、第1実施形態の空気清浄機に備えられる回転フィルタを模式的に図示する断面図である。
【0035】
図4及び
図5に図示されるように、回転フィルタ42は、フィルタ枠71、第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75を備える。第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、フィルタ枠71、第1の加湿フィルタ72及び第2の加湿フィルタ73を備える回転フィルタ本体に取り付けられる。
【0036】
図4及び
図5に図示されるように、フィルタ枠71は、外周部81を備える。外周部81は、円環状の形状を有する。
【0037】
第1の加湿フィルタ72は、シート状の形状を有し、円形状の平面形状を有する。
図5に図示されるように、第1の加湿フィルタ72は、外周部91及び中央部92を備える。フィルタ枠71の外周部81は、一方の側に突出し鉤状の断面形状を有する引っ掛け部81Rを備え、第1の加湿フィルタ72の外周部91は、鉤状の断面形状を有する引っ掛かり部となっている。このため、第1の加湿フィルタ72の外周部91は、一方の側からフィルタ枠71の外周部81に引っ掛けられる。これにより、第1の加湿フィルタ72は、一方の側からフィルタ枠71にかぶせられ、フィルタ枠71に装着される。第1の加湿フィルタ72は、フィルタ枠71の全体に装着される。フィルタ枠71の外周部81が引っ掛かり部を備えてもよく、第1の加湿フィルタ72の外周部91が引っ掛け部となっていてもよい。第1の加湿フィルタ72の中央部92は、フィルタ枠71の外周部81の径方向内側に張られ、平坦になっている。
【0038】
第2の加湿フィルタ73は、シート状の形状を有し、円形状の平面形状を有する。
図5に図示されるように、第2の加湿フィルタ73は、外周部101及び中央部102を備える。フィルタ枠71の外周部81は、他方の側に突出し鉤状の断面形状を有する引っ掛け部81Lを備え、第2の加湿フィルタ73の外周部101は、鉤状の断面形状を有する引っ掛かり部となっている。このため、第2の加湿フィルタ73の外周部101は、他方の側からフィルタ枠71の外周部81に引っ掛けられる。これにより、第2の加湿フィルタ73は、他方の側からフィルタ枠71にかぶせられ、フィルタ枠71に装着される。第2の加湿フィルタ73は、フィルタ枠71の全体に装着される。フィルタ枠71の外周部81が引っ掛かり部を備えてもよく、第2の加湿フィルタ73の外周部101が引っ掛け部となっていてもよい。第2の加湿フィルタ73の中央部102は、フィルタ枠71の外周部81の径方向内側に張られ、平坦になっている。
【0039】
第1の加湿フィルタ72の中央部92及び第2の加湿フィルタ73の中央部102は、互いに平行に配置され、フィルタ枠71を挟んで互いに対向する。
【0040】
第1の加湿フィルタ72及び第2の加湿フィルタ73は、多孔質材料で構成される。これにより、第1の加湿フィルタ72及び第2の加湿フィルタ73は、空気を通過させることができ、水を吸収することができる。多孔質材料は、繊維集合体等である。繊維集合体は、紙、不織布、織布等である。
【0041】
第1の洗浄部74は、円環状の形状を有する。第1の洗浄部74は、第1の加湿フィルタ72の外周部91に固定される。第1の洗浄部74は、外周部91の径方向外側に配置される。これにより、第1の洗浄部74は、回転フィルタ42の外周面42Aに備えられる。第1の洗浄部74は、外周面42Aの全周に備えられる。
図3に図示されるように、第1の洗浄部74は、貯水空間62Aの底となる、貯水部62の底面62Cに接触する。これにより、第1の洗浄部74は、回転フィルタ42が回転させられた際に、底面62Cを擦って底面62Cを洗浄する。これにより、底面62Cにぬめりが発生することを抑制することができる。第1の洗浄部74は、第1の加湿フィルタ72を介してフィルタ枠71に装着される。ただし、第1の洗浄部74が、第1の加湿フィルタ72を介さずにフィルタ枠71に直接的に装着されてもよい。
【0042】
第2の洗浄部75は、円環状の形状を有する。第2の洗浄部75は、第2の加湿フィルタ73の外周部101に固定される。第2の洗浄部75は、外周部101の径方向外側に配置される。これにより、第2の洗浄部75は、回転フィルタ42の外周面42Aに備えられる。第2の洗浄部75は、外周面42Aの全周に備えられる。
図3に図示されるように、第2の洗浄部75は、貯水部62の底面62Cに接触する。これにより、第2の洗浄部75は、回転フィルタ42が回転させられた際に、底面62Cを擦って底面62Cを洗浄する。これにより、底面62Cにぬめりが発生することを抑制することができる。第2の洗浄部75は、第2の加湿フィルタ73を介してフィルタ枠71に装着される。ただし、第2の洗浄部75が、第2の加湿フィルタ73を介さずにフィルタ枠71に直接的に装着されてもよい。
【0043】
第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75が、回転フィルタ42の周方向について、回転フィルタ42の外周面42Aの一部に備えられてもよい。この場合は、フィルタ枠71及び第1の洗浄部74は、フィルタ枠71及び第1の洗浄部74を互いに係合させる係合部を備える。また、フィルタ枠71及び第2の洗浄部75は、フィルタ枠71及び第2の洗浄部75を互いに係合させる係合部を備える。また、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75が回転フィルタ42の外周面42Aの一部に備えられる場合は、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75の各洗浄部が、回転フィルタ42の周方向について互いに離れた複数の洗浄部により構成されてもよい。また、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75が回転フィルタ42の外周面42Aの一部に備えられる場合は、空気清浄機1が加湿運転を行わず回転機構43が回転フィルタ42を回転させない間に、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75が、加湿トレー41に貯められた水51の水面より上の位置にあるように配置されてもよい。これにより、回転機構43が回転フィルタ42を回転させない間に、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75を乾燥させることができる。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75そのものに水垢、ぬめり等が生じることを抑制することができる。
【0044】
第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、望ましくは、弾性材料で構成される。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、押圧により弾性変形する。第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、貯水部62の底面62Cに押し付けられる。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、弾性変形した状態で底面62Cに接触する。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75が底面62Cを強く擦って底面62Cを効果的に洗浄することができる。
【0045】
第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、望ましくは、吸水性及び親水性を有する。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、貯水空間62Aに残存した水51を吸収することができる。吸収された水51は、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75が貯水空間62A外に配置された際に蒸発する。
【0046】
吸水性を有する弾性材料の望ましい例は、スポンジ構造を有する材料である。
【0047】
第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、望ましくは、金属イオンを含む。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、貯水空間62Aに残存した水51又は吸収した水51に金属イオンを溶出させることができる。金属イオンは、抗菌作用を有し水51に溶出する金属イオンであり、例えば、銀イオン、銅イオン、スズイオン、鉛イオン等である。これにより、当該水51中で菌が繁殖することができる。これにより、加湿トレー41並びに第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75の衛生を維持することができる。
【0048】
第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、フィルタ枠71に着脱することができる。これにより、第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75が汚れた場合は、汚れた第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75をフィルタ枠71から脱着し、新たな第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75をフィルタ枠71に装着することができる。又は、汚れた第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75をフィルタ枠71から脱着し、脱着した第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75を洗浄し、洗浄した第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75をフィルタ枠71に再装着することができる。
【0049】
第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75のフィルタ枠71への装着が、上述した方法と異なる方法により行われてもよい。例えば、フィルタ枠71にガイドレールが設けられ、第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75の各装着物にスライド部が設けられ、当該スライド部が当該ガイドレールに挿入されてもよい。
【0050】
1.5 貯水部の底面の形状
図3に図示されるように、貯水部62の底面62Cは、回転フィルタ42の外周面42Aに対向する湾曲面62Dを有する。
【0051】
本実施形態においては、底面62Cの全体が、湾曲面62Dとなっている。ただし、貯水部62の底面62Cの一部のみが、湾曲面62Dとなっていてもよい。すなわち、貯水部62の底面62Cが、平坦面を有してもよい。
【0052】
貯水部62の底面62Cの湾曲面62Dの最も鉛直方向下方にある部分は、回転フィルタ42の回転軸42Bの鉛直方向下方に配置される。これにより、貯水空間62Aに残存する水51が回転フィルタ42の回転軸42Bの鉛直方向下方に貯まる。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75が当該水51を吸収しやすくなる。
【0053】
本実施形態においては、湾曲面62Dは、回転フィルタ42の径と同じ径を有する円弧面である。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75を貯水部62の底面62Cに広範囲に渡って接触させることができる。これにより、底面62Cを効果的に洗浄することができる。湾曲面62Dが回転フィルタ42の径と異なる径を有する円弧面を有してもよい。
【0054】
1.6 回転フィルタの保持及び回転
図4及び
図5に図示されるように、第1の加湿フィルタ72及び第1の洗浄部74と第2の加湿フィルタ73及び第2の洗浄部75とは、回転フィルタ42の軸方向に互いに離れている。このため、第1の加湿フィルタ72及び第1の洗浄部74と第2の加湿フィルタ73及び第2の洗浄部75との間には、間隙111が形成される。フィルタ枠71は、間隙111の径方向内側に配置される外周面71Aを有する。
図4及び
図5に図示されるように、フィルタ枠71は、外周面71Aに歯121を備える。歯121は、外周面71Aの全周に備えられる。歯121は、回転フィルタ42の周方向に均一に配列される。これにより、回転フィルタ42は、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75の径方向内側に歯121を備える。
【0055】
図2及び
図3に図示されるように、回転機構43は、回転ギア131を備える。
【0056】
回転ギア131、第1のローラ44及び第2のローラ45は、歯121と噛み合って、回転フィルタ42が回転軸42Bを中心として回転することができるように回転フィルタ42を3点で保持する。これにより、回転フィルタ42が、風路21Dを流れる空気により倒れることを抑制することができる。また、回転ギア131は、駆動力を回転フィルタ42に伝えて、回転軸42Bを中心として回転フィルタ42を回転させる。
【0057】
回転ギア131、第1のローラ44及び第2のローラ45は、間隙111を通り、間隙111の奥において歯121と噛み合う。このため、第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、回転ギア131の通り道を避けて配置される。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75を貯水部62の底面62Cに接触させることを阻害することなく、回転フィルタ42を保持することができ、回転フィルタ42を回転させることができる。
【0058】
回転ギア131は、加湿トレー41外に配置される。第1のローラ44及び第2のローラ45は、貯水部62内に配置される。
図3に図示されるように、第1のローラ44及び第2のローラ45の各ローラは、貯水部62の底面62C下に隠れた部分141及び貯水部62の底面62Cから突出する部分142を備える。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75を貯水部62の底面62Cに接触させることを阻害することなく、回転フィルタ42を保持することができる。
【0059】
1.7 フィルタ枠
図6は、第1実施形態の空気清浄機に備えられるフィルタ枠を模式的に図示する平面図である。
【0060】
図6に図示されるように、フィルタ枠71は、骨組み151を備える。フィルタ枠71には、骨組み151に囲まれる開口71Bが形成される。開口71Bは、回転フィルタ42を通過する空気を通過させる。
【0061】
骨組み151は、第1の環状部161、第2の環状部162、第3の環状部163及び複数の棒状部164を備える。
【0062】
第1の環状部161は、第2の環状部162の径より大きな径を有する。第2の環状部162は、第3の環状部163の径より大きな径を有する。第1の環状部161、第2の環状部162及び第3の環状部163は、同心配置される。このため、第1の環状部161は、第2の環状部162の径方向外側に配置される。第2の環状部162は、第3の環状部163の径方向外側に配置される。
【0063】
各棒状部164の一端は、第1の環状部161に接続される。各棒状部164の中間部は、第2の環状部162に接続される。各棒状部164の他端は、第3の環状部163に接続される。複数の棒状部164は、回転フィルタ42の周方向に均等に配置される。
【0064】
これらにより、第1の環状部161、第2の環状部162、第3の環状部163及び複数の棒状部164は、一体物を構成する。
【0065】
第1の加湿フィルタ72の外周部91及び第2の加湿フィルタ73の外周部101が引っ掛けられるフィルタ枠71の外周部81は、第1の環状部161に設けられる。回転ギア131、第1のローラ44及び第2のローラ45が噛み合う歯121は、第1の環状部161に設けられる。
【0066】
1.8 変形例
本実施形態においては、加湿機構25が、加湿装置としても動作する空気清浄機1に組み込まれる。しかし、加湿機構25が、加湿運転を行うが空気清浄運転を行わない加湿装置に組み込まれてもよい。
【0067】
2 第2実施形態
以下では、第2実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第2実施形態においても採用される。
【0068】
図7は、第2実施形態の空気清浄機に備えられる加湿機構を模式的に図示する断面図である。
【0069】
第1実施形態においては、第1の加湿フィルタ72及び第2の加湿フィルタ73は、フィルタ枠71の全体に装着される。これに対して、第2実施形態においては、
図7に図示されるように、第1の加湿フィルタ72及び第2の加湿フィルタ73は、フィルタ枠71の一部である第1の部分171に装着され、フィルタ枠71の一部である第2の部分172に装着されない。
【0070】
また、第1実施形態においては、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、回転フィルタ42の外周面42Aの全周に備えられる。これに対して、第2実施形態においては、
図7に図示されるように、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、第1の部分171の外周面171Aに備えられ、第2の部分172の外周面172Aに備えられない。
【0071】
図8は、第2実施形態の空気清浄機の制御系のブロック図である。
【0072】
第2実施形態においては、
図8に図示されるように、空気清浄機1が、送風機26、回転機構43、操作部28及び制御部29を備える。
【0073】
操作部28は、操作を受け付ける。操作部28は、ボタン、ダイヤル、スライダ、タッチパネル、タッチパッド等である。
【0074】
制御部29は、受け付けられた操作を示す情報を取得し、取得した情報に基づいて送風機26及び回転機構43を制御する。制御部29は、プロセッサ及びメモリを備えるマイクロコントローラ等である。プロセッサは、メモリに記憶された制御プログラムを実行して、マイクロコントローラを制御部29として機能させる。制御部29の全部又は一部が専用回路により構成されてもよい。
【0075】
制御部29は、空気清浄機1が空気清浄運転を行う場合には、送風機26を動作させる。これにより、送風機26は、吸い込み口11に吸い込まれ風路21Dを流れ吹き出し口12から吹き出される空気の流れを生成する。また、脱臭フィルタ23は、当該空気に含まれるにおい成分を当該空気から除去する。また、集塵フィルタ24は、当該空気に含まれるほこりを当該空気から除去する。これにより、空気清浄機1は、清浄な空気を吹き出し口12から吹き出す。
【0076】
制御部29は、空気清浄機1が空気清浄運転に加えて加湿運転を行う場合には、回転機構43を連続的に動作させる。これにより、回転機構43は、回転フィルタ42を連続的に回転させ、第1の加湿フィルタ72、第2の加湿フィルタ73、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75に貯水空間62A内と貯水空間62A外とを往来させる。第1の加湿フィルタ72及び第2の加湿フィルタ73は、貯水空間62A内に配置された際に、貯水空間62Aに貯められた水51に浸漬される。これにより、第1の加湿フィルタ72及び第2の加湿フィルタ73は、水51を吸収する。また、第1の加湿フィルタ72及び第2の加湿フィルタ73は、貯水空間62A外に配置された際に、通過させる空気に吸収した水51を接触させる。これにより、第1の加湿フィルタ72及び第2の加湿フィルタ73は、通過させる空気を加湿する。これにより、空気清浄機1は、加湿された空気を吹き出し口12から吹き出す。
【0077】
図9は、第2実施形態の空気清浄機が加湿運転を行う場合に当該空気清浄機に備えられる制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【0078】
第2実施形態においては、制御部29は、空気清浄機1が加湿運転を行う場合に、
図9に示されるステップS201からS204までを実行する。
【0079】
ステップS201においては、制御部29が、操作部28により加湿運転の開始指示が受け付けられたか否かを判定する。加湿運転の開始指示が受け付けられたと判定された場合は、ステップS202が実行される。運転の開始指示が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS201が実行される。
【0080】
ステップS202においては、制御部29が、回転機構43に、回転フィルタ42を連続的に回転させることを開始させる。これにより、空気清浄機1は、加湿運転を開始する。また、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、間欠的に貯水部62の底面62Cを擦り底面62Cを洗浄することを開始する。
【0081】
ステップS201及びS202により、空気清浄機1は、加湿運転の開始指示を受け付けるまでは、加湿運転を開始せずに待機する。また、空気清浄機1は、加湿運転の開始指示を受け付けるのに応答して、加湿運転を開始する。
【0082】
続くステップS203においては、制御部29は、操作部28により加湿運転の終了指示が受け付けられたか否かを判定する。加湿運転の終了指示が受け付けられたと判定された場合は、ステップS204が実行される。加湿運転の終了指示が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS203が実行される。
【0083】
ステップS204においては、制御部29は、回転機構43に、回転フィルタ42を回転させて第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75を貯水空間62A外に配置させた後に、回転フィルタ42を回転停止させる。
【0084】
ステップS203及びS204により、空気清浄機1は、加湿運転の終了指示を受け付けるまでは、加湿運転を継続する。また、空気清浄機1は、加湿運転の終了指示を受け付けるのに応答して、加湿運転を終了する。
【0085】
また、ステップS203及びS204により、制御部29は、空気清浄機1が加湿運転を行っていない間に、
図7に図示されるように、回転機構43に、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75を貯水空間62Aに貯められた水51の水面上に配置させる。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75を乾燥させることができ、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75の衛生を維持することができる。
【0086】
3 第3実施形態
以下では、第3実施形態が第2実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第2実施形態において採用される構成と同様の構成が第3実施形態においても採用される。
【0087】
図10は、第3実施形態の空気清浄機の制御系のブロック図である。
【0088】
第3実施形態においては、
図10に図示されるように、空気清浄機1が、送風機26、回転機構43、操作部28、制御部29及び水位検知部30を備える。
【0089】
水位検知部30は、貯水空間62Aに貯められた水51の水位を検知する。水位検知部30は、水位センサ、水位に応じた位置に配置される磁石により発せられる磁場を検知するホール検出器等である。
【0090】
図11は、第3実施形態の空気清浄機が加湿運転を行う場合に当該空気清浄機に備えられる制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【0091】
第3実施形態においては、制御部29は、空気清浄機1が加湿運転を行う場合に、
図11に示されるステップS301からS306までを実行する。
【0092】
図11に示されるステップS301からS303までにおいては、それぞれ、
図9に示されるステップS201からS203までと同様の処理が行われる。
【0093】
ステップS303において加湿運転の終了指示が受け付けられたと判定された場合は、ステップS304が実行される。加湿運転の終了指示が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS303が実行される。
【0094】
ステップS304においては、制御部29が、水位検知部30により検知された水位が0であるか否かを判定する。水位が0であると判定された場合は、ステップS305が実行される。水位が0でないと判定された場合は、ステップS306が実行される。
【0095】
ステップS305においては、制御部29が、回転機構43に、回転フィルタ42を回転させて第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75を貯水空間62A外に配置させた後に、回転フィルタ42を回転停止させる。
【0096】
ステップS306においては、制御部29が、回転機構43に、回転フィルタ42を間欠的に回転させることを開始させる。これにより、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、間欠的に貯水部62の底面62Cを擦り底面62Cを洗浄することを開始する。また、第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、間欠的に貯水空間62Aに残存した水を吸収する。第1の洗浄部74及び第2の洗浄部75は、第1の部分171が貯水空間62A外に配置されている間に、吸収した水を蒸発させる。間欠的な回転は、定期的に行われる。
【0097】
ステップS304及びS306により、制御部29は、空気清浄機1が加湿運転を行っていない間に、回転機構43に、回転フィルタ42を間欠的に回転させる。これにより、空気清浄機1が空気清浄運転を行っている間に、貯水部62の底面62Cを洗浄することができ、貯水部62に残存した水51を除去することができる。
【0098】
4 第4実施形態
以下では、第4実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第4実施形態においても採用される。
【0099】
図12は、第4実施形態の空気清浄機に備えられる回転フィルタ及び貯水部を模式的に図示する断面図である。
【0100】
第1実施形態においては、
図3に図示されるように、湾曲面62Dは、回転フィルタ42の径と同じ径を有する円弧面である。これに対して、第4実施形態においては、
図12に図示されるように、湾曲面62Dは、回転フィルタ42の径より大きい径を有する円弧面である。
【0101】
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0102】
1 空気清浄機、11 吸い込み口、12 吹き出し口、21 ハウジング、22 後パネル、23 脱臭フィルタ、24 集塵フィルタ、25 加湿機構、26 送風機、27 風向板、28 操作部、29 制御部、30 水位検知部、41 加湿トレー、42 回転フィルタ、42A 外周面、42B 回転軸、43 回転機構、44 第1のローラ、45 第2のローラ、51 水、61 給水部、62 貯水部、62C 底面、62D 湾曲面、63 トレー仕切り、71 フィルタ枠、72 第1の加湿フィルタ、73 第2の加湿フィルタ、74 第1の洗浄部、75 第2の洗浄部、81 外周部、91 外周部、92 中央部、101 外周部、102 中央部、121 歯、131 回転ギア、141 部分、142 部分、151 骨組み、161 第1の環状部、162 第2の環状部、163 第3の環状部、164 棒状部、171 第1の部分、172 第2の部分