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▶ 坂槇 優子の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023131754
(43)【公開日】2023-09-22
(54)【発明の名称】湯切り装置
(51)【国際特許分類】
   A23L 7/109 20160101AFI20230914BHJP
【FI】
A23L7/109 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022036693
(22)【出願日】2022-03-09
(71)【出願人】
【識別番号】522094853
【氏名又は名称】坂槇 優子
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】坂槇 優子
【テーマコード(参考)】
4B046
【Fターム(参考)】
4B046LA01
4B046LB04
4B046LC20
4B046LP80
(57)【要約】
【課題】簡単な構造で低価格化を図ることができる湯切り装置を提供する。
【解決手段】ベーススタンド2と、ベーススタンド2に取付けられた回動軸8と、湯切り物Pを載置して保持するとともに回動軸8に湯切り物Pの湯切りが不可能な水平状態から湯切りが可能な傾倒状態まで回動可能に取付けられた保持部9と、回動軸8に回動可能に取付けられ、保持部9を回動操作する操作部14と、湯切り物Pの湯切り時間に応じて作動するタイマー20と、タイマー20に連動して操作部14に係合し、操作部14を保持部9の水平状態から傾倒状態に向けて押遣る係合部22とを備え、保持部9および操作部14は、保持部9および操作部14の合計の重心が回動軸8から偏心した位置になるように配置し、回転軸8を中心とする重心の公転位置に応じて保持部9に水平状態方向または傾倒状態方向への回動力を付与する構成とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベーススタンドと、
該ベーススタンドに取付けられた軸と、
湯切り物を載置して保持するとともに前記軸に前記湯切り物の湯切りが不可能な水平状態から湯切りが可能な傾倒状態まで回動可能に取付けられた保持部と、
該保持部と連動し、前記保持部を回動操作するための操作部と、
前記湯切り物の湯切り時間に応じて作動するタイマーと、
該タイマーに連動して前記操作部に係合し、前記操作部を前記保持部の水平状態から傾倒状態に向けて押遣る係合部と、
を備え、
前記保持部および前記操作部は、前記保持部および前記操作部の合計の重心が前記軸から偏心した位置になるように配置し、前記軸を中心とする前記重心の公転位置に応じて前記保持部に水平状態方向または傾倒状態方向への回動力を付与する構成としたことを特徴とする湯切り装置。
【請求項2】
前記保持部および前記操作部は、前記重心が公転に伴って前記軸を含む仮想鉛直面の一方側から他方側へ移動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の湯切り装置。
【請求項3】
前記保持部および前記操作部は、前記重心が公転に伴って前記軸を含む仮想鉛直面の一方側のみを移動するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の湯切り装置。
【請求項4】
前記操作部は、前記軸から偏心して配置された錘を有していることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の湯切り装置。
【請求項5】
前記操作部は、前記軸に回動可能に取付けられた操作レバーと、この操作レバーに取付けられ、前記保持部を押さえる押えアームと、前記操作レバーに取付けられ、前記係合部に係合するレバーアームとを有していることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の湯切り装置。
【請求項6】
前記操作部は、前記保持部に取付けられ、前記係合部に係合するレバーアームを有していることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の湯切り装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばカップ焼きそばなどの湯切りを行う湯切り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の湯切り装置としては、従来、種々のものが開示されている。
【0003】
たとえば特許文献1には、カップ焼きそばが置かれたテーブルが所定時間経つと傾き、湯を捨てる装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-152761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この装置は、テーブルに連結されたワイヤを巻き取りローラに巻き付け、この巻き取りローラをモータで駆動することにより、テーブルを傾けるように構成されているため、構造が複雑で高価格になるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構造で低価格化を図ることができる湯切り装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る湯切り装置は、ベーススタンドと、このベーススタンドに取付けられた軸と、湯切り物を載置して保持するとともに軸に湯切り物の湯切りが不可能な水平状態から湯切りが可能な傾倒状態まで回動可能に取付けられた保持部と、この保持部と連動し、保持部を回動操作するための操作部と、湯切り物の湯切り時間に応じて作動するタイマーと、このタイマーに連動して操作部に係合し、操作部を保持部の水平状態から傾倒状態に向けて押遣る係合部とを備え、保持部および操作部は、保持部および操作部の合計の重心が軸から偏心した位置になるように配置し、軸を中心とする重心の公転位置に応じて保持部に水平状態方向または傾倒状態方向への回動力を付与する構成としたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る湯切り装置によれば、簡単な構造で低価格化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
図1】本発明の第1実施形態に係る湯切り装置の作動前状態を示す斜視図。
図2】同湯切り装置の作動前状態を反対側から示す斜視図。
図3】同湯切り装置の作動前状態を示す側面図。
図4】同湯切り装置の作動状態を示す斜視図。
図5】同湯切り装置の作動状態を示す側面図。
図6】同湯切り装置の湯切り状態を示す斜視図。
図7】同湯切り装置の湯切り状態を示す側面図。
図8】本発明の第2実施形態に係る湯切り装置の作動前状態を示す斜視図。
図9】同湯切り装置の作動前状態を反対側から示す斜視図。
図10】同湯切り装置の作動前状態を示す側面図。
図11】同湯切り装置の作動状態を示す斜視図。
図12】同湯切り装置の作動状態を示す側面図。
図13】同湯切り装置の湯切り状態を示す斜視図。
図14】同湯切り装置の湯切り状態を示す側面図。
図15】同湯切り装置の自動復帰状態を示す斜視図。
図16】同湯切り装置の自動復帰状態を示す側面図。
図17】本発明の第3実施形態に係る湯切り装置の作動状態を示す斜視図。
図18】同湯切り装置の作動状態を示す側面図。
図19】本発明の第4実施形態に係る湯切り装置の作動状態を示す斜視図。
図20】同湯切り装置の作動状態を示す側面図。
図21】本発明の第5実施形態に係る湯切り装置の作動前状態を示す斜視図。
図22】同湯切り装置の作動前状態を反対側から示す斜視図。
図23】同湯切り装置の作動前状態を示す側面図。
図24】本発明の第6実施形態に係る湯切り装置の作動前状態を示す斜視図。
図25】同湯切り装置の作動前状態を反対側から示す斜視図。
図26】同湯切り装置の作動前状態を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1および図2中符号1は、たとえばカップ焼きそばなどの湯切り物Pの湯切りを行う湯切り装置を示している。
【0012】
この湯切り装置1は、ベーススタンド2を有している。
【0013】
このベーススタンド2は、長方形の底板3と、この底板3の両長辺から起立して平行に対向する一対の側板4,4を備えている。
【0014】
この一対の側板4,4はそれぞれ、底板3の一方の短辺側(以下、「前側」という。)が高丈部5、他方の短辺側(以下、「後側」という。)が低丈部6となっている。
【0015】
低丈部6,6はそれぞれ、上側が凹状に湾曲形成され、この湾曲部分がたとえばペットボトルQなどを重石として横向きに横架できるバランスウエイト載置部7となっている。
【0016】
また、高丈部5,5の上部には、回動軸8が架設されている。
【0017】
この回動軸8には、湯切り物Pを載置して保持する保持部9が取付けられている。
【0018】
この保持部9は、湯切り物Pを載置するベース10を備えている。
【0019】
このベース10は、略正方形に形成され、コーナー部が対角線に沿って切取られている。
【0020】
また、このベース10は、一方の対角線に沿って回動軸8に回動可能に取付けられている。
【0021】
さらに、ベース10は、前側すなわち低丈部6,6と反対側が湯切り側となっていて、この湯切り側の二辺に湯切り物Pの上部および側部を押える鉤状の押え部材11,11を備えている。
【0022】
したがって、押え部材11,11の間隔は、湯切り側(前側)程幅狭になっている。
【0023】
さらに、ベース10は、湯切り物Pの湯切りが不可能な水平状態(作動前状態)から湯切りが可能な傾倒状態(湯切り状態)まで回動可能となっている。
【0024】
すなわち、高丈部5,5の上部には、第1のストッパ12が架設され、この第1のストッパ12にベース10の後側すなわち湯切り側と反対側が当接することにより、ベース10が水平状態になるように構成されている。
【0025】
また、高丈部5,5の下部には、第2のストッパ13が架設され、この第2のストッパ13にベース10の湯切り側(前側)が当接することにより、ベース10が傾倒状態(湯切り状態)になるように構成されている。
【0026】
このベース10と一方の側板4との間には、保持部9を回動操作する操作部14が設けられている。
【0027】
この操作部14は、回動軸8に回動自在に取付けられた操作レバー15を備えている。
【0028】
この操作レバー15には、一方の押え部材11の上面を押す第1のベース押しアーム16と、ベース10の上面を押す第2のベース押しアーム17が、回動軸8と平行に取付けられている。
【0029】
また、第2のベース押しアーム17には、一方の側板4の外方へ延出するレバーアーム18が一体的に連接され、このレバーアーム18が側板4の上端縁に当接することにより操作レバー15の後側方向への回動が規制されるようになっている。
【0030】
さらに、操作レバー15には、錘19が回動軸8から偏心して取付けられている。
【0031】
この錘19は、ベース10が水平状態のとき回動軸8より後側に位置し、ベース10が傾倒状態のとき回動軸8より前側に位置するように、配置されている。
【0032】
そして、保持部9および操作部14は、保持部9および操作部14の合計の重心が回動軸8から偏心した位置になるように配置され、回動軸8を中心とする重心の公転位置に応じて保持部9に水平状態方向または傾倒状態方向への回動力が付与される構成となっている。
【0033】
すなわち、保持部9および操作部14は、保持部9および操作部14の合計の重心が回動軸10を中心とする公転に伴って回動軸8を含む仮想鉛直面Hの後側(一方側)から前側(他方側)へを移動するように配置されていて、重心が仮想鉛直面Hの後側に位置するときは、保持部9に水平状態方向への回動力が付与され、重心が仮想鉛直面Hの前側に位置するときは、保持部9に傾倒状態方向への回動力が付与されるようになっている。
【0034】
さらに、一方の側板4には、回動軸8に近接してタイマー20が取付けられている。
【0035】
このタイマー20は、たとえばゼンマイ式で、摘み21で任意の時間にセットすると、摘み21が回動するようになっている。
【0036】
すなわち、湯切り時間に応じて作動するようになっている。
【0037】
この摘み21には、タイマー20に連動して操作部14のレバーアーム18に係合する棒状の係合部22が取付けられ、操作部14を保持部9の水平状態から傾倒状態に向けて押遣るように構成されている。
【0038】
しかして、湯切り物Pを調理する場合、先ず、図1および図3に示すように、ベーススタンド2のバランスウエイト載置部7にペットボトルQを載置する。
【0039】
ついで、水平状態のベース10上に湯の入った湯切り物Pを置く。このとき、押え部材11,11により湯切り物Pが動かないように固定される。
【0040】
ついで、タイマー20を任意の時間にセットする。この作動前状態とき、ベース10が水平状態となっているため、操作レバー15は、レバーアーム18が側板4の上端に当接する状態にセットされている。また、係合部22は、レバーアーム18から離間している。
【0041】
ついで、このタイマー20にセットした任意の時間が経過すると、図4および図5に示すように、作動状態となり、レバーアーム18が係合部22によって押上げられる。
【0042】
レバーアーム18が押上げられ回動すると、操作レバー15が、第1および第2のベース押しアーム16,17、錘19とともに回動し、ベース10も回動する。
【0043】
ついで、保持部9および操作部14の合計の重心が回動軸8を含む仮想鉛直面Hの後側に位置しているとき、ベース10は水平状態に戻る方向に回動力が付与される。
【0044】
保持部9および操作部14の合計の重心が仮想垂直面Hを通過し前側に移動すると、図6および図7に示すように、ベース10は傾倒状態(湯切り状態)の方向に回動力が付与され、レバーアーム18と係合部22との係合が解除されるとともにベース10は傾倒状態(湯切り状態)まで回動される。これにより湯切り物Pの湯切りが行われ、湯切りされた湯は排水槽23に排水される。
【0045】
以上の構成によれば、保持部9および操作部14は、保持部9および操作部14の合計の重心が回動軸8から偏心した位置になるように配置され、重心の公転位置に応じてベース10に水平状態方向または傾倒状態方向への回動力を付与するようにしたので、すなわち、重心が公転に伴って回動軸8を含む仮想鉛直面Hの後側から前側へ移動するように構成したので、簡単な構造で水平状態から傾倒状態へ回動させることができ、低価格化を図ることができる。
【0046】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0047】
本第2実施形態では、図8および図9に示すように、保持部9のベース10と操作部14の操作レバー15が一体的に連結されている。
【0048】
また、側板4には、第3のストッパ31が突設され、この第3のストッパ31に操作レバー15が当接することによりベース10が水平状態から後側へ回動しないようになっている。
【0049】
また、錘19は、操作レバー15の回動軸8より下側に取付けられている。
【0050】
そして、保持部9および操作部14は、保持部9および操作部14の合計の重心が回動軸8から偏心した位置になるように配置され、重心が回動軸8を中心とする公転に伴って回動軸8を含む仮想鉛直面Hの片側(後側)のみを移動し、これによりベース10が傾倒状態(湯切り状態)になっても保持部9が水平状態に自動的に復帰する構成となっている。
【0051】
さらに、操作レバー15には、歯車32が回動自在に取付けられている。
【0052】
一方、タイマー20の摘み21には、略扇状の係合部33が一体的に取付けられている。
【0053】
この係合部33の周縁には、歯車32に歯合する歯34が形成されている。
【0054】
そして、この係合部33の歯34と側縁35が歯車32に係合するようになっている。
【0055】
しかして、水平状態(作動前状態)では、図8および図10に示すように、操作レバー15が第3のストッパ31に当接し、ベース10は水平状態に保持されている。
【0056】
このとき、歯車32と係合部33とは離れている。
【0057】
ついで、タイマー20が作動して係合部33が回動する作業状態になると、図11および図12に示すように、係合部33の側縁35が歯車32に当接し、ベース10が傾倒し始める。
【0058】
ついで、図13および図14に示すように、ベース10が傾倒状態(湯切り状態)になると、歯車32は係合部33の側縁35との当接から歯34との歯合へと移る。
【0059】
このとき、回動軸8と歯車32の回動中心と係合部33の回動中心とが三角形を形成するため、ベース10は歯車32と係合部33の歯34との歯合が継続している間は傾倒状態が維持される。
【0060】
ついで、係合部22がさらに回動し、図15および図16に示すように、歯車32と係合部22の歯34との歯合が解除されると、ベース10は水平状態に自動復帰される。
【0061】
以上の構成によれば、保持部9および操作部14は、保持部9および操作部14の合計の重心が回動軸8から偏心した位置になるように配置され、重心が回動軸8を中心とする公転に伴って回動軸8を含む仮想鉛直面Hの片側(後側)のみを移動するように構成したので、ベース10が傾倒状態(湯切り状態)になってもベース10を水平状態に自動復帰することができる。
【0062】
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0063】
本第3実施形態では、第2実施形態の歯車32の代わりに、図17および図18に示すように、係合凸部36が操作レバー15に突設されている。
【0064】
また、略扇状の係合部33には、第2実施形態の歯34が設けられておらず、滑らかな第1の湾曲縁37が設けられている。
【0065】
このように構成しても第2実施形態と同様の湯切り動作が可能になる。
【0066】
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0067】
本第4実施形態では、第2実施形態の第1の湾曲縁37の代わりに、図19および図20に示すように、曲率半径が変化する第2の湾曲縁38が設けられている。
【0068】
すなわち、本実施形態では、第2の湾曲縁38の曲率半径が、前半部39は大きく変化し、後半部40は小さく変化するように構成されている。
【0069】
このように構成することにより、ベース10の傾倒が徐々に行われ、しかも前半より後半の方がより遅く行われるようになる。
【0070】
<第5実施形態>
以下、本発明の第5実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0071】
本第5実施形態では、上述の第1実施形態の錘19が、図21図23に示すように、設けられていない。
【0072】
すなわち、保持部9および操作部14は、保持部9および操作部14の合計の重心が回動軸8から偏心した位置になるように配置され、回動軸8を中心とする重心の公転位置に応じて保持部9に水平状態方向または傾倒状態方向への回動力を付与する構成とされている。
【0073】
すなわち、保持部9および操作部14は、たとえば第1実施形態よりも後方にずらした状態に回動軸8に支持される構成となっている。
【0074】
このような構成によれば、第1実施形態の錘19を設けなくても、保持部9および操作部14の合計の重心が回動軸8から偏心した位置になるように配置することができる。
【0075】
<第6実施形態>
以下、本発明の第6実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0076】
本第5実施形態では、操作レバー15とベース10を別体にしたが、図24図26に示すように、一体的に連結してもよい。
【0077】
すなわち、レバーアーム18がベース10に直接固定されている。
【0078】
これにより、第5実施形態の第1および第2のベース押しアーム16,17を省略することができる。
【0079】
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0080】
すなわち、本発明に係る湯切り装置は、ベーススタンドと、このベーススタンドに取付けられた軸と、湯切り物を載置して保持するとともに軸に湯切り物の湯切りが不可能な水平状態から湯切りが可能な傾倒状態まで回動可能に取付けられた保持部と、この保持部と連動し、保持部を回動操作するための操作部と、湯切り物の湯切り時間に応じて作動するタイマーと、このタイマーに連動して操作部に係合し、操作部を保持部の水平状態から傾倒状態に向けて押遣る係合部とを備え、保持部および操作部は、保持部および操作部の合計の重心が軸から偏心した位置になるように配置し、軸を中心とする重心の公転位置に応じて保持部に水平状態方向または傾倒状態方向への回動力を付与する構成としたことを特徴とするものである。
【0081】
上記本発明は、少なくとも下記実施形態を含むことができる。該実施形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
【0082】
(1)保持部および操作部は、重心が公転に伴って軸を含む仮想鉛直面の一方側から他方側へ移動するように構成する。
【0083】
(2)保持部および操作部は、重心が公転に伴って軸を含む仮想鉛直面の一方側のみを移動するように構成する。
【0084】
(3)操作部は、軸から偏心して配置された錘を有している。
【0085】
(4)操作部は、軸に回動可能に取付けられた操作レバーと、この操作レバーに取付けられ、保持部を押さえる押えアームと、操作レバーに取付けられ、係合部に係合するレバーアームとを有している。
【0086】
(5)操作部は、保持部に取付けられ、係合部に係合するレバーアームを有している。
【符号の説明】
【0087】
P 湯切り物
1 湯切り装置
2 ベーススタンド
8 回動軸
9 保持部
14 操作部
19 錘
20 タイマー
22 係合部
33 係合部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26