(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135181
(43)【公開日】2023-09-28
(54)【発明の名称】ズームレンズおよびそれを有する撮像装置
(51)【国際特許分類】
G02B 15/20 20060101AFI20230921BHJP
【FI】
G02B15/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022040253
(22)【出願日】2022-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100124442
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 創吾
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 達朗
【テーマコード(参考)】
2H087
【Fターム(参考)】
2H087KA02
2H087KA03
2H087MA15
2H087PA13
2H087PA15
2H087PA16
2H087PB19
2H087PB20
2H087QA02
2H087QA06
2H087QA07
2H087QA14
2H087QA17
2H087QA21
2H087QA25
2H087QA26
2H087QA32
2H087QA34
2H087QA39
2H087QA41
2H087QA42
2H087QA45
2H087QA46
2H087RA36
2H087RA44
2H087SA43
2H087SA47
2H087SA49
2H087SA52
2H087SA56
2H087SA57
2H087SA61
2H087SA62
2H087SA63
2H087SA64
2H087SA65
2H087SA66
2H087SA71
2H087SA72
2H087SA73
2H087SA76
2H087SB04
2H087SB05
2H087SB14
2H087SB15
2H087SB21
2H087SB25
2H087SB33
2H087SB34
2H087SB41
2H087SB43
2H087SB44
(57)【要約】
【課題】 全系が小型軽量でありながら、高い光学性能を有したズームレンズを得ること。
【解決手段】 物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、第4レンズ群、少なくとも1つ以上のレンズ群を有する後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、前記第1レンズ群は、第1レンズと、該第1レンズより像側に配置された第1負レンズとを有し、前記第1負レンズは前記第1レンズ群を構成する負レンズの中で焦点距離の絶対値が最も小さいレンズであって、前記第1負レンズの物体側と像側のレンズ面の曲率半径、前記第1レンズ群の焦点距離、前記第2レンズ群の焦点距離を適切に設定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、第4レンズ群、少なくとも1つ以上のレンズ群を有する後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記第1レンズ群は、第1レンズと、該第1レンズより像側に配置された第1負レンズを有し、
前記第1負レンズは前記第1レンズ群を構成する負レンズの中で焦点距離の絶対値が最も小さいレンズであって、
前記第1負レンズの物体側の面の曲率半径をR1N1、前記第1負レンズの像側の面の曲率半径をR2N1、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
-1.45<(R1N1+R2N1)/(R2N1-R1N1)<2.50
-5.10<f1/f2<-1.50
なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
【請求項2】
前記第4レンズ群はフォーカシングに際して移動し、
前記第4レンズ群の望遠端における横倍率をβ4t、前記後群の望遠端における横倍率をβLRtとするとき、
3.0<|(1-β4t^2)×βLRt^2|<30.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項3】
前記第1負レンズの焦点距離をfN1とするとき、
-3.00<fN1/f1<-0.10
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
【請求項4】
前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から前記第1負レンズの物体側のレンズ面までの光軸上の距離をDN1、望遠端における前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をLtとするとき、
0.010<DN1/Lt<0.400
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項5】
前記第4レンズ群の焦点距離をf4、望遠端における全系の焦点距離をftとするとき、
0.010<|f4/ft|<0.500
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項6】
望遠端における全系の焦点距離をft、望遠端における前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をLtとするとき、
0.20<Lt/ft<1.20
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項7】
広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
0.40<f1/fw<4.00
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項8】
前記第2レンズ群の望遠端における横倍率をβ2tとするとき、
-8.00<β2t<-0.10
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項9】
前記第1負レンズのd線を基準としたアッベ数をνN1とするとき、
24.0<νN1<60.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項10】
前記第1レンズは正レンズであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のズームレンズ。
【請求項11】
ズーミングに際し、前記第3レンズ群と、前記後群に含まれる少なくとも1つ以上のレンズ群が同一の軌跡で移動することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項12】
前記第1レンズ群が3つのレンズからなることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項13】
前記ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、負の屈折力の前記第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群、負の屈折力の第6レンズ群からなることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項14】
前記ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、負の屈折力の前記第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群、負の屈折力の第6レンズ群、負の屈折力の第7レンズ群からなることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項15】
前記ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、正の屈折力の前記第4レンズ群、負の屈折力の第5レンズ群からなることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれか一項に記載のズームレンズと、
該ズームレンズによって形成される像を受光する撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズームレンズおよびそれを有する撮像装置に関し、例えばビデオカメラ、電子スチルカメラ、放送用カメラ、監視カメラ等のように撮像素子を用いた撮像装置に好適なものである
【背景技術】
【0002】
撮像光学系として、望遠端の焦点距離が長い望遠ズームレンズが知られている(特許文献1)。このようなズームレンズでは、小型軽量でありながら、高い光学性能を有することが求められる。特許文献1は、物体側から像側へ順に配置された、正、負、正、負および負の屈折力の第1乃至第5レンズ群から構成されたズームレンズを開示している。第1レンズ群を正の屈折力とし、第4レンズ群と第5レンズ群を負の屈折力とすることで、テレフォトタイプの構成とし、望遠ズームレンズの小型化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のズームレンズは、第1レンズ群が物体側から像側へ順に配置された負レンズ、正レンズ、正レンズで構成されている。最も物体側に負レンズが配置されることで、第1レンズ群を構成する正レンズに入射する軸上光束が十分収斂されないため、第1レンズ群の各レンズの径が大きくなり、結果としてズームレンズの十分な軽量化を実現することが困難となる。
【0005】
そこで本発明は、全系が小型軽量でありながら、高い光学性能を有したズームレンズ及びそれを有する撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、第4レンズ群、少なくとも1つ以上のレンズ群有する後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔変化し、前記第1レンズ群は、第1レンズと、該第1レンズより像側に配置された第1負レンズを有し、前記第1負レンズは前記第1レンズ群を構成する負レンズの中で焦点距離の絶対値が最も小さいレンズであって、前記第1負レンズの物体側面の曲率半径をR1N1、前記第1負レンズの像側面の曲率半径を各々R2N1、前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
-1.45<(R1N1+R2N1)/(R2N1-R1N1)<2.50
-5.10<f1/f2<-1.50
なる条件式を満足することを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、全系が小型軽量でありながら、高い光学性能を有したズームレンズが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施例1のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【
図2】実施例1のズームレンズの広角端、望遠端における収差図
【
図3】実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【
図4】実施例2のズームレンズの広角端、望遠端における収差図
【
図5】実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【
図6】実施例3のズームレンズの広角端、望遠端における収差図
【
図7】実施例4のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【
図8】実施例4のズームレンズの広角端、望遠端における収差図
【
図9】実施例5のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【
図10】実施例5のズームレンズの広角端、望遠端における収差図
【
図11】実施例6のズームレンズの広角端におけるレンズ断面図
【
図12】実施例6のズームレンズの広角端、望遠端における収差図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて説明する。本実施形態におけるズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、第4レンズ群、少なくとも1つ以上のレンズ群を有する後群からなる。さらに、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。
【0010】
図1は、実施例1の広角端(短焦点距離端)におけるレンズ断面図である。
図2は、実施例1のズームレンズの無限遠物体にフォーカスを合わせたときの広角端と望遠端(長焦点距離端)における縦収差図である。実施例1は、ズーム比3.69、Fナンバー5.15~6.50程度のズームレンズである。
【0011】
図3は、実施例2の広角端におけるレンズ断面図である。
図4は、実施例2のズームレンズの無限遠物体にフォーカスを合わせたときの広角端と望遠端における縦収差図である。実施例2は、ズーム比3.76、Fナンバー5.83~9.00程度のズームレンズである。
【0012】
図5は、実施例3の広角端におけるレンズ断面図である。
図6は、実施例3の無限遠物体にフォーカスを合わせたときのズームレンズの広角端と望遠端における縦収差図である。実施例3は、ズーム比3.14、Fナンバー6.30~9.00程度のズームレンズである。
【0013】
図7は、実施例4の広角端におけるレンズ断面図である。
図8は、実施例4の無限遠物体にフォーカスを合わせたときのズームレンズの広角端と望遠端における縦収差図である。実施例4は、ズーム比2.59、Fナンバー5.83~9.00程度のズームレンズである。
【0014】
図9は、実施例5の広角端におけるレンズ断面図である。
図10は、実施例5の無限遠物体にフォーカスを合わせたときのズームレンズの広角端と望遠端における縦収差図である。実施例5は、ズーム比2.37、Fナンバー5.77~6.50程度のズームレンズである。
【0015】
図11は、実施例6の広角端におけるレンズ断面図である。
図12は、実施例6の無限遠物体にフォーカスを合わせたときのズームレンズの広角端と望遠端における縦収差図である。実施例6は、ズーム比1.95、Fナンバー4.00程度のズームレンズである。
【0016】
各実施例のズームレンズはデジタルカメラやビデオカメラ、放送用カメラ、監視用カメラ、銀塩写真用カメラなどの撮像装置に用いられるズームレンズである。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。尚、各実施例のズームレンズは、投射装置(プロジェクタ)用の投射光学系として用いても良く、このときは左方がスクリーン側、右方が被投射側となる。レンズ断面図において、L0はズームレンズ全系である。iは物体側からのレンズ群の順番を示し、Liは第iレンズ群を示す。
【0017】
SPは開口絞り(開放Fナンバー絞り)である。IPは像面である。デジタルカメラやビデオカメラでは、ズームレンズの像面IPは、CCDセンサやCMOSセンサなどの固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当する。銀塩フィルムカメラでは、ズームレンズの像面IPはフィルム面に相当する。矢印は無限遠に合焦しているときの広角端から望遠端へのズーミングに際してのレンズ群の移動軌跡を示している。focusと記載した矢印は、無限遠物体から近距離物体へフォーカシングする際のレンズ群の移動方向を示している。
【0018】
球面収差図において、FnoはFナンバーである。また実線のdはd線(波長587.6nm)、二点鎖線のgはg線(波長435.8nm)である。非点収差図で点線のΔMはd線におけるメリディオナル像面、実線のΔSはd線におけるサジタル像面である。歪曲収差図はd線について示している。倍率色収差図はg線について示している。ωは半画角(度)である。
【0019】
各実施例のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、第4レンズ群、1つ以上のレンズ群を有する後群LRからなる。各実施例のズームレンズ全系L0では、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。最も物体側に正の屈折力を有するレンズ群を配置することで、いわゆるテレフォト型のパワー配置とすることが容易となり、ズームレンズ全系L0の小型化に有利な構成としている。
【0020】
各実施例のズームレンズにおいて、第1レンズ群L1は、第1レンズと、該第1レンズより像側に配置された第1負レンズL1N1とを有する。第1負レンズL1N1は第1レンズ群L1を構成する負レンズの中で焦点距離の絶対値が最も小さいレンズである。第1レンズが正レンズの場合、第1負レンズL1N1に入射する軸上光束が小さくなり、第1負レンズL1N1の径が小さくなる。その結果、第1負レンズL1N1を小型軽量化している。第1レンズが負レンズの場合、第1負レンズL1N1と第1レンズで負の屈折力を分担するため、第1負レンズL1N1と第1レンズを通過する光線の曲がりが緩やかになり、その結果諸収差の補正に有利となる。また、第1負レンズL1N1が第1レンズ群L1を構成する負レンズの中で焦点距離の絶対値が最も小さいレンズであることにより、第1負レンズL1N1を小径化しつつも諸収差の補正を容易としている。
【0021】
第1負レンズL1N1の物体側と像側のレンズ面の曲率半径を各々R1N1、R2N1、第1レンズ群L1の焦点距離をf1、第2レンズ群L2の焦点距離をf2とする。このとき、各実施例のズームレンズは、
-1.45<(R1N1+R2N1)/(R2N1-R1N1)<2.50・・・(1)
-5.10<f1/f2<-1.50・・・(2)
なる条件式を満足する。
【0022】
次に、前述の各条件式の技術的意味について説明する。
【0023】
条件式(1)は第1負レンズL1N1の形状を規定している。条件式(1)の上限を上回ると物体側レンズ面の凹形状の曲率が大きくなりすぎ、特に球面収差の補正が困難となる。条件式(1)の下限を下回ると像側レンズ面の凹形状の曲率が大きくなりすぎ、特にコマ収差の補正が困難となる。
【0024】
条件式(2)は第2レンズ群L2の焦点距離と第1レンズ群L1の焦点距離に関するものである。条件式(2)の上限を上回ると第1レンズ群L1の焦点距離が短くなり、特に第1レンズ群L1で発生する軸上色収差の補正が困難となる。条件式(2)の下限を下回ると第2レンズ群L2の焦点距離f2が短くなり、特に第2レンズ群L2で発生するコマ収差のズーム変動の補正が困難となる。
【0025】
好ましくは条件式(1)、(2)を次の如く設定するのが好ましい。
-1.40<(R1N1+R2N1)/(R2N1-R1N1)<1.50・・・(1a)
-5.05<f1/f2<-2.00・・・(2a)
【0026】
より好ましくは条件式(1a)、(2a)を次の如く設定するのが好ましい。
-1.30<(R1N1+R2N1)/(R2N1-R1N1)<1.00・・・(1b)
-5.00<f1/f2<-2.40・・・(2b)
【0027】
さらに、各実施例のズームレンズにおいて、次の条件式のうち1つ以上を満足するのが好ましい。
3.0<|(1-β4t^2)×βLRt^2|<30.0・・・(3)
-3.00<fN1/f1<-0.10・・・(4)
0.010<DN1/Lt<0.400・・・(5)
0.010<|f4/ft|<0.500・・・(6)
0.20<Lt/ft<1.20・・・(7)
0.40<f1/fw<4.00・・・(8)
-8.00<β2t<-0.10・・・(9)
24.0<νN1<60.0・・・(10)
【0028】
β4tは望遠端の無限遠物体に合焦したときにおける第4レンズ群L4の横倍率である。βLRtは望遠端の無限遠物体に合焦したときにおける後群LRの横倍率である。fN1は第1負レンズL1N1の焦点距離である。DN1は第1レンズ群L1の最も物体側のレンズ面から第1負レンズL1N1の物体側のレンズ面までの光軸上の距離である。Ltは望遠端における第1レンズ群L1の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離である。f4は第4レンズ群L4の焦点距離である。ftは望遠端における全系の焦点距離である。fwは広角端における全系の焦点距離である。β2tは望遠端の無限合焦時における第2レンズ群L2の横倍率である。νN1は第1負レンズL1N1のd線を基準としたアッベ数である。
【0029】
次に、前述の各条件式の技術的意味について説明する。
【0030】
条件式(3)は、第4レンズ群L4のフォーカス敏感度の絶対値を規定している。第4レンズ群L4は、フォーカシングに際して移動するレンズ群であり、フォーカス敏感度は、フォーカスレンズ群が光軸方向に単位量移動したときのピント移動量である。条件式(3)の上限を上回ると、第4レンズ群L4の光軸方向の微小な移動に対して像面が大きく移動するため、高い精度でフォーカス制御を行うことが困難となる。条件式(3)の下限を下回るとフォーカス敏感度が小さくなりすぎてフォーカシングに際して第4レンズ群L4の移動量が大きくなり、ズームレンズ全系L0が長くなる。
【0031】
条件式(4)は、第1負レンズL1N1の焦点距離に関するものである。条件式(4)の上限を上回ると第1負レンズL1N1の負の屈折力が強くなり、特に球面収差や軸上色収差の補正が困難となる。条件式(4)の下限を下回ると第1レンズ群L1の正の屈折力が小さくなり、前側主点が像面側の方向に配され、その結果ズームレンズ全系L0が長くなる。
【0032】
条件式(5)は、第1負レンズL1N1の配置に関するものである。条件式(5)の上限を上回ると、ズームレンズ全系L0のレンズ全長が短くなりすぎて、各レンズの屈折力が強くなり、諸収差の補正が困難となる。条件式(5)の下限を下回ると、第1負レンズL1N1の径が大型化する傾向にあり小型化と軽量化が困難となる。
【0033】
条件式(6)は、第4レンズ群L4の焦点距離に関するものである。条件式(6)の上限を上回ると、第4レンズ群L4の屈折力が弱くなり、所望のズーム比を得るために、ズーミングに際して第4レンズ群L4の移動量が大きくなる。その結果第4レンズ群L4の移動量を確保するためのスペースが必要となり、ズームレンズ全系L0が長くなる。条件式(6)の下限を下回ると、第4レンズ群L4の屈折力が強くなり特に像面湾曲の補正が困難となる。
【0034】
条件式(7)は、望遠端におけるズームレンズ全系L0のレンズ全長に関するものである。条件式(7)の上限を上回ると、ズームレンズ全系L0のレンズ全長が長くなる。条件式(7)の下限を下回ってレンズ全長が短くなると、各レンズの屈折力が強くなり、その結果諸収差の補正が困難となる。
【0035】
条件式(8)は、第1レンズ群L1の焦点距離に関するものである。条件式(8)の上限を上回ると第1レンズ群L1の屈折力が弱くなり、前側主点が像面側の方向に配され、ズームレンズ全系L0が長くなる。条件式(8)の下限を下回ると、第1レンズ群L1の屈折力が強くなり、特に球面収差や軸上色収差の補正が困難となる。
【0036】
条件式(9)は、望遠端における第2レンズ群L2の横倍率を規定している。条件式(9)の上限を上回ると、望遠端において第3レンズ群L3に入射する軸上のマージナル光線の角度が光軸に対して大きくなり、特に望遠端におけるコマ収差の補正が困難となる。条件式(9)の下限を下回ると、望遠端において第2レンズ群L2から像側に出射される軸上のマージナル光線の角度が光軸に略平行となる。その結果、ズームレンズ全系L0を小型化するために、第2レンズ群L2より像側のレンズ群の屈折力が強まり、諸収差の補正が困難となる。
【0037】
条件式(10)は、第1負レンズL1N1のd線に対するアッベ数を規定している。条件式(10)の上限を上回ると第1負レンズL1N1のd線に対するアッベ数νN1が大きくなりすぎて、軸上色収差の補正が不足し、結果として短波長側の色収差がアンダーとなりすぎるため好ましくない。条件式(10)の下限を下回ると第1負レンズL1N1のd線に対するアッベ数νN1が小さくなりすぎて、軸上色収差の補正が過剰となり、結果として短波長側の色収差がオーバーとなりすぎるため好ましくない。
【0038】
好ましくは条件式(3)乃至(10)を次の如く設定するのが良い。
3.1<|(1-β4t^2)×βLRt^2|<25.0・・・(3a)
-2.00<fN1/f1<-0.20・・・(4a)
0.020<DN1/Lt<0.300・・・(5a)
0.030<|f4/ft|<0.400・・・(6a)
0.25<Lt/ft<1.10・・・(7a)
0.70<f1/fw<2.50・・・(8a)
-6.00<β2t<-0.40・・・(9a)
31.0<νN1<50.0・・・(10a)
【0039】
さらに好ましくは条件式(3a)乃至(10a)を次の如く設定するのが良い。
3.3<|(1-β4t^2)×βLRt^2|<20.0・・・(3b)
-1.50<fN1/f1<-0.30・・・(4b)
0.040<DN1/Lt<0.250・・・(5b)
0.040<|f4/ft|<0.350・・・(6b)
0.32<Lt/ft<0.98・・・(7b)
0.90<f1/fw<2.00・・・(8b)
-5.00<β2t<-0.80・・・(9b)
34.0<νN1<47.0・・・(10b)
【0040】
また、フォーカシング群を小型軽量化するため、軸上光束の小さい位置に配される第4レンズ群L4をフォーカシングに際して移動させることが好ましい。
【0041】
また、第1負レンズL1N1を小型化するため、第1レンズは正レンズとし、第1負レンズL1N1への物体側からの入射する軸上光束を小さくすることが好ましい。
【0042】
また、ズーミングに際し、第3レンズ群L3と、後群LRの少なくとも1つ以上のレンズ群が同一の軌跡で移動することが好ましい。同一の軌跡とすることで、第3レンズ群L3と後群LRの少なくとも1つ以上のレンズ群の間の製造誤差起因の相対的な偏心を抑え、その結果ズーム全域で光学性能の劣化を抑制できる。
【0043】
また、ズームレンズ全系L0の軽量化のため、第1レンズ群L1は3つのレンズからなることが好ましい。
【0044】
各実施例では、以上のように各要素を特定することにより、全系が小型軽量でありながら、高い光学性能を有したズームレンズを得ている。
【0045】
次に各実施例のレンズ構成について詳細に説明する。実施例1乃至3のズームレンズ全系L0は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、負の屈折力の第4レンズ群L4、後群LRからなる。後群LRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力のレンズ群LR1、負の屈折力のレンズ群LR2からなる。後群LRを2つの群に分割して、ズーミングに際して、異なる軌道で移動させることにより、ズーミングに際して発生する諸収差の変動を抑制している。ズーミングに際して、第2レンズ群L2は像面に対して不動とすることで製造誤差起因の光学性能の劣化を抑制している。
【0046】
また、実施例1乃至6のズームレンズ全系L0において、フォーカシングに際して、第4レンズ群L4が移動する。軸上光束の小さい位置に配される第4レンズ群L4をフォーカシングに際して移動させることで、フォーカシング群の小型軽量化を実現することができる。
【0047】
また、実施例1乃至4のズームレンズ全系L0において、第3レンズ群L3は、開口絞りSPを含んでいる。第3レンズ群L3が開口絞りSPを含むことで、光学系の対称性が良くなり、開口絞りSPより物体側のレンズと、開口絞りSPより像側のレンズで倍率色収差等がキャンセルされ、高い光学性能を有している。
【0048】
実施例2のズームレンズ全系L0では、ズーミングに際して第3レンズ群L3と正の屈折力のレンズ群LR1が同一の軌跡で移動する。その結果第3レンズ群L3とレンズ群LR1の製造誤差起因の相対的な偏心を抑制し高い光学性能を有している。
【0049】
実施例4のズームレンズ全系L0は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、負の屈折力の第4レンズ群L4、後群からなる。後群LRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力のレンズ群LR1、負の屈折力のレンズ群LR2、負の屈折力のレンズ群LR3からなる。後群LRを3つのレンズ群に分割して、ズーミングに際して異なる軌跡で移動させることにより、ズーミングに際して発生する諸収差の変動を抑制している。第2レンズ群L2とレンズ群LR3を像面に対して不動とすることによって、製造誤差起因の光学性能の劣化を抑制している。
【0050】
実施例5および6のズームレンズ全系L0は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4、後群LRからなる。後群LRは、負の屈折力のレンズ群からなる。5群構成とすることで、ズーミングに際して各群の製造誤差起因の相対的な偏心を抑制し高い光学性能を有している。
【0051】
また、実施例1乃至6において、製造誤差による光学性能低下を抑制するため、構成されるレンズはすべて球面レンズであることが好ましい。
【0052】
次に、本実施形態における光学系(ズームレンズ)を撮像光学系として用いたデジタルスチルカメラ(撮像装置)の実施例について、
図13を用いて説明する。
図13において、10はカメラ本体、11は実施例1乃至6で説明したいずれかの光学系によって構成された撮影光学系である。12はカメラ本体に内蔵され、撮影光学系11によって形成された光学像を受光して光電変換するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。カメラ本体10はクイックターンミラーを有する所謂一眼レフカメラでも良いし、クイックターンミラーを有さない所謂ミラーレスカメラでも良い。
【0053】
このように本実施形態における光学系をデジタルスチルカメラ等の撮像装置に適用することにより、レンズが小型である撮像装置を得ることができる。
【0054】
以下、実施例1乃至6に対応する具体的な数値実施例1乃至6を示す。
【0055】
各数値実施例の面データにおいて、rは各光学面の曲率半径、d(mm)は第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)を表わしている。ただし、mは光入射側から数えた面の番号である。また、ndは各光学部材のd線に対する屈折率、νdは光学部材のアッベ数を表わしている。なお、ある材料のアッベ数νdは、フラウンホーファ線のd線(587.6nm)、F線(486.1nm)、C線(656.3nm)における屈折率をNd、NF、NCとするとき、
νd=(Nd-1)/(NF-NC)で表される。
【0056】
また、各数値実施例において、d、焦点距離(mm)、Fナンバー、半画角(°)は全て各実施例の光学系が無限遠物体に焦点を合わせた時の値である。「バックフォーカスBF」は、レンズ最終面(最も像側のレンズ面)から近軸像面までの光軸上の距離を空気換算長により表記したものである。「レンズ全長」は、ズームレンズの最前面(最も物体側のレンズ面)から最終面までの光軸上の距離にバックフォーカスを加えた長さである。「レンズ群」は、複数のレンズから構成される場合に限らず、1枚のレンズから構成される場合も含むものとする。
【0057】
また、前述の各条件式と各数値実施例との関係を表1に示す。
【0058】
[数値実施例1]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 217.722 8.98 1.49700 81.5
2 -539.870 49.14
3 128.109 10.26 1.49700 81.5
4 -255.680 3.43 1.61340 44.3
5 184.292 (可変)
6 -382.436 1.70 1.90043 37.4
7 105.637 3.80
8 -66.783 1.69 1.69680 55.5
9 85.508 4.19 1.80000 29.8
10 -122.182 (可変)
11 42.062 5.58 1.49700 81.5
12 701.208 2.11
13 64.274 3.21 1.48749 70.2
14 196.089 0.15
15 38.408 6.26 1.74077 27.8
16 -164.314 1.70 1.95375 32.3
17 30.538 6.03
18(絞り) ∞ 1.98
19 1253.439 1.39 2.00100 29.1
20 34.498 5.32 1.51742 52.4
21 -94.055 0.10
22 42.313 3.87 1.76200 40.1
23 -5715.575 (可変)
24 -1620.172 1.94 1.80000 29.8
25 -164.015 1.48 1.65160 58.5
26 58.406 (可変)
27 172.524 1.49 1.92286 20.9
28 62.317 3.80
29 153.683 3.51 1.72047 34.7
30 -56.463 (可変)
31 -62.685 1.49 1.49700 81.5
32 39.652 2.79 1.73800 32.3
33 82.887 (可変)
像面 ∞
各種データ
ズーム比 3.69
広角 中間 望遠
焦点距離 157.59 299.83 581.33
Fナンバー 5.15 6.00 6.50
画角 7.82 4.13 2.13
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 298.01 366.01 398.03
BF 38.46 65.38 110.60
d 5 11.02 79.02 111.05
d10 46.12 36.63 3.00
d23 19.57 12.37 2.96
d26 22.10 23.28 28.06
d30 23.36 11.95 5.00
d33 38.46 65.38 110.60
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 287.41
2 6 -75.69
3 11 63.04
4 24 -93.05
5 27 114.70
6 31 -92.57
【0059】
[数値実施例2]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 208.809 8.93 1.49700 81.5
2 -664.313 59.70
3 121.285 9.03 1.49700 81.5
4 -275.727 3.15 1.61340 44.3
5 180.051 (可変)
6 -448.212 1.85 1.90043 37.4
7 122.750 2.80
8 -99.147 1.75 1.65160 58.5
9 93.002 4.10 1.80000 29.8
10 -257.065 (可変)
11 324.542 2.59 1.49700 81.5
12 -474.853 0.17
13 43.097 5.44 1.49700 81.5
14 200.512 31.41
15 38.782 5.26 1.67270 32.1
16 -65.741 1.79 1.95375 32.3
17 31.230 4.74
18(絞り) ∞ 1.61
19 58.971 1.34 2.00100 29.1
20 35.384 3.82 1.48749 70.2
21 -553.969 0.32
22 31.885 3.31 1.62004 36.3
23 172.923 (可変)
24 91.585 2.41 1.63980 34.5
25 -102.721 1.12 1.87070 40.7
26 37.388 (可変)
27 297.821 1.62 1.76385 48.5
28 70.624 10.20
29 89.659 1.61 1.92286 20.9
30 42.064 6.26 1.72047 34.7
31 -46.820 (可変)
32 -61.462 1.53 1.49700 81.5
33 36.536 2.39 1.85478 24.8
34 54.437 (可変)
像面 ∞
各種データ
ズーム比 3.76
広角 中間 望遠
焦点距離 206.12 400.00 775.86
Fナンバー 5.83 7.10 9.00
画角 5.99 3.10 1.60
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 330.40 393.62 420.40
BF 37.97 60.16 109.57
d 5 7.82 71.03 97.82
d10 50.12 39.94 2.50
d23 20.02 10.99 2.85
d26 7.67 16.69 24.83
d31 26.56 14.54 2.57
d34 37.97 60.16 109.57
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 284.03
2 6 -90.15
3 11 75.47
4 24 -54.88
5 27 69.21
6 32 -71.39
【0060】
[数値実施例3]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 170.955 2.48 1.56883 56.4
2 121.535 2.32
3 122.798 17.40 1.49700 81.5
4 -521.123 38.15
5 264.986 5.70 1.49700 81.5
6 2053.049 3.52
7 -465.883 3.18 1.91082 35.3
8 1993.620 (可変)
9 417.339 1.95 1.87070 40.7
10 136.778 4.59
11 -155.184 1.78 1.73400 51.5
12 139.946 4.11 1.85478 24.8
13 20743.346 (可変)
14 194.355 3.42 1.58913 61.1
15 2056.531 0.36
16 49.029 7.59 1.49700 81.5
17 224.084 33.74
18 41.576 6.30 1.59270 35.3
19 -102.320 1.79 1.95375 32.3
20 37.972 5.69
21(絞り) ∞ 1.92
22 78.911 1.28 1.95375 32.3
23 27.677 5.53 1.48749 70.2
24 4518.430 0.83
25 33.910 4.36 1.68893 31.1
26 351.330 (可変)
27 70.122 3.57 1.84666 23.8
28 -65.992 1.07 2.00100 29.1
29 41.257 (可変)
30 301.511 1.68 1.76385 48.5
31 36.827 2.23
32 34.813 1.76 1.92286 20.9
33 26.145 5.59 1.59551 39.2
34 -39.106 (可変)
35 -83.052 1.62 1.43875 94.9
36 45.007 18.86
37 -71.024 1.72 1.49700 81.5
38 89.621 2.80 1.85478 24.8
39 6691.960 (可変)
像面 ∞
各種データ
ズーム比 3.14
広角 中間 望遠
焦点距離 309.00 550.00 969.91
Fナンバー 6.30 8.00 9.00
画角 4.01 2.25 1.28
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 350.21 418.99 440.21
BF 38.10 56.62 108.19
d 8 8.00 76.77 98.00
d13 54.99 44.64 2.77
d26 20.08 7.46 2.71
d29 9.68 22.30 27.05
d34 20.48 12.31 2.61
d39 38.10 56.62 108.19
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 324.18
2 9 -121.43
3 14 92.54
4 27 -72.58
5 30 81.05
6 35 -52.55
【0061】
[数値実施例4]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 144.803 10.58 1.49700 81.5
2 -601.382 39.98
3 104.437 7.35 1.49700 81.5
4 731.706 3.52
5 -651.782 4.00 1.61340 44.3
6 108.828 (可変)
7 -19632.712 1.99 1.87070 40.7
8 202.778 2.52
9 -217.537 1.97 1.77250 49.6
10 91.329 3.11 1.85478 24.8
11 361.358 (可変)
12 36.624 6.92 1.49700 81.5
13 458.848 0.50
14 68.891 3.05 1.59522 67.7
15 129.310 2.84
16 39.706 6.89 1.69895 30.1
17 -92.224 1.99 1.91082 35.3
18 31.091 6.26
19(絞り) ∞ 1.98
20 109.718 1.40 2.00100 29.1
21 22.510 6.31 1.54814 45.8
22 -291.693 1.89
23 29.906 4.69 1.59270 35.3
24 341.177 (可変)
25 5429.529 3.20 1.80000 29.8
26 -54.912 1.50 1.81600 46.6
27 43.639 (可変)
28 266.700 5.93 1.67300 38.3
29 -28.584 1.47 1.92286 20.9
30 -45.626 (可変)
31 -57.848 2.82 1.85478 24.8
32 -36.634 1.80 1.49700 81.5
33 53.020 (可変)
34 -42.736 1.79 1.76385 48.5
35 -519.321 0.49
36 77.123 6.83 1.60342 38.0
37 -104.445 (可変)
像面 ∞
各種データ
ズーム比 2.59
広角 中間 望遠
焦点距離 300.00 500.00 775.98
Fナンバー 5.83 6.30 9.00
画角 4.12 2.48 1.60
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 300.03 372.57 400.05
BF 20.03 20.03 20.03
d 6 23.59 96.13 123.60
d11 17.93 18.28 2.96
d24 14.65 7.46 4.31
d27 29.20 34.39 39.21
d30 37.98 19.45 2.98
d33 11.08 31.26 61.38
d37 20.03 20.03 20.03
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 359.27
2 7 -105.82
3 12 67.89
4 25 -53.08
5 28 71.42
6 31 -69.31
7 34 -451.68
【0062】
[数値実施例5]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 210.407 10.15 1.49700 81.5
2 -365.386 3.29
3 244.591 9.81 1.49700 81.5
4 -293.568 2.96 1.83400 37.2
5 1174.271 (可変)
6 852.922 4.46 1.84666 23.8
7 -127.842 1.99 1.59522 67.7
8 82.097 5.33
9 -84.765 1.85 1.75500 52.3
10 3586.628 (可変)
11 204.698 4.97 1.49700 81.5
12 -141.069 0.28
13 126.641 4.87 1.49700 81.5
14 -287.019 0.29
15 79.737 6.22 1.49700 81.5
16 -192.604 2.01 1.90043 37.4
17 163.418 (可変)
18 69.035 2.00 1.84666 23.8
19 31.798 4.87 1.72047 34.7
20 1659.047 (可変)
21(絞り) ∞ 1.92
22 18.167 3.06 1.58913 61.1
23 15.142 8.01
24 52.055 2.02 1.77250 49.6
25 31.848 2.11
26 -58.595 1.46 1.75500 52.3
27 25.270 2.23 1.84666 23.8
28 64.384 1.93
29 23.724 3.15 1.48749 70.2
30 1797.498 3.91
31 59.680 3.01 2.00100 29.1
32 17.488 5.47 1.61293 37.0
33 -39.917 1.99
34 -37.408 1.99 1.48749 70.2
35 60.162 26.52
36 42.416 4.17 1.48749 70.2
37 105.588 (可変)
像面 ∞
各種データ
ズーム比 2.37
広角 中間 望遠
焦点距離 205.00 315.68 485.99
Fナンバー 5.77 6.13 6.50
画角 6.02 3.92 2.55
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 352.32 352.32 352.32
BF 49.59 49.59 49.59
d 5 29.74 63.49 91.36
d10 70.63 34.68 1.47
d17 62.07 57.31 61.59
d20 1.98 8.94 10.00
d37 49.59 49.59 49.59
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 253.56
2 6 -73.95
3 11 92.59
4 18 126.10
5 21 -75.55
【0063】
[数値実施例6]
単位 mm
面データ
面番号 r d nd νd
1 1012.750 8.98 1.48749 70.2
2 -494.499 0.80
3 143.865 14.52 1.49700 81.5
4 970.762 27.80
5 127.860 11.39 1.43387 95.1
6 586.201 11.11
7 1488.451 3.04 1.83400 37.2
8 125.386 (可変)
9 85.976 6.60 1.85478 24.8
10 -619.480 1.98 1.67790 55.3
11 63.093 7.03
12 -219.900 1.99 1.95375 32.3
13 345.771 13.82
14 -154.255 1.96 1.77250 49.6
15 2168.606 (可変)
16 1982.719 5.01 1.49700 81.5
17 -87.544 0.50
18 145.338 3.83 1.49700 81.5
19 -1584.777 0.50
20 84.651 7.55 1.49700 81.5
21 -87.563 1.98 1.88300 40.8
22 861.171 (可変)
23 152.675 4.16 1.80518 25.4
24 -167.455 0.50
25 39.487 5.69 1.56732 42.8
26 -1038.960 1.90 1.85478 24.8
27 46.393 (可変)
28(絞り) ∞ 1.78
29 74.543 1.82 1.58913 61.1
30 30.785 6.95
31 -2396.299 1.40 1.77250 49.6
32 113.262 2.39
33 -18609.223 1.42 1.85026 32.3
34 92.807 1.85 1.84666 23.8
35 258.057 3.13
36 38.450 2.05 1.54814 45.8
37 53.525 3.59
38 -1139.136 1.45 2.00100 29.1
39 77.278 3.89 1.54072 47.2
40 -73.234 39.94
41 92.104 6.47 1.90043 37.4
42 -95.623 4.11
43 -63.158 1.47 1.48749 70.2
44 95.778 (可変)
像面 ∞
各種データ
ズーム比 1.95
広角 中間 望遠
焦点距離 217.43 280.55 424.43
Fナンバー 4.00 4.00 4.00
画角 5.68 4.41 2.92
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 403.20 403.20 403.20
BF 49.66 49.66 49.66
d 8 35.71 56.86 88.29
d15 56.62 34.96 1.49
d22 30.50 27.88 27.10
d27 4.37 7.49 10.32
d44 49.66 49.66 49.66
ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 399.85
2 9 -80.45
3 16 95.33
4 23 127.33
5 28 -439.12
【0064】
【0065】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0066】
L0 ズームレンズ
L1 第1レンズ群
L1N1 第1負レンズ
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
LR 後群