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  • 特開-歯科用ドリル 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023135923
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】歯科用ドリル
(51)【国際特許分類】
   A61C 8/00 20060101AFI20230922BHJP
   A61C 3/02 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
A61C8/00 Z
A61C3/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022041261
(22)【出願日】2022-03-16
(71)【出願人】
【識別番号】599152706
【氏名又は名称】医療法人久保田歯科医院
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 克志
(72)【発明者】
【氏名】久保田 守
(72)【発明者】
【氏名】杉田 武士
【テーマコード(参考)】
4C052
4C159
【Fターム(参考)】
4C052DD02
4C159AA54
(57)【要約】
【課題】施術上の不具合を発生させることなくインプラント窩の側面等を所要深さに形成する。
【解決手段】歯科用ドリルは、ボディ部1の上端にシャンク部2を同軸状に連結した構造を備える。ボディ部1は、おおよそ、上が閉じ下が開口した中空の円筒形状(円筒状の閉管形状)であり下端は鋸歯状のカッター11に形成されている。ボディ部1の前側面と後側面には、ボディ部1の中空内と外部を連通する切欠孔12が複数形成されている。ボディ部1の中空内には、ボディ部1の内周面間に掛け渡された十次状の部材であるストッパ部材13が設けられている。ボディ部1の下端からストッパ部材13までの上下方向の距離は、形成するインプラント窩の深さに適合させる。また、ストッパ部材13よりも上方の位置にも切欠孔12が配置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯槽骨の穿孔に用いられる歯科用ドリルであって、
当該歯科用ドリルを回転する回転駆動工具に装着されるシャンク部と、
シャンク部に一端が連結したボディ部と、
ストッパとを有し、
前記ボディ部は、前記一端と反対側の端である他端が開口した中空の円筒形状を有すると共に、前記他端側の端部にカッターが形成されており、
前記ストッパは、前記ボディ部の中空内の、当該歯科用ドリルの軸方向について前記一端と前記他端との間の位置である中途位置において、前記軸方向と直交する方向について前記中空を囲む面である前記ボディ部の内周面間に掛け渡された部材であり、
前記他端側から前記軸方向に見て、前記ボディ部の中空の一部のみが前記ストッパによって占められ、前記ボディ部の中空の、前記ストッパよりも前記一端側の空間と前記ストッパよりも前記他端側の空間は連通していることを特徴とする歯科用ドリル。
【請求項2】
請求項1記載の歯科用ドリルであって、
前記ストッパは、前記他端側から前記軸方向に見て十次状の形状、もしくは、網状の形状を有する部材であることを特徴とする歯科用ドリル。
【請求項3】
請求項1または2記載の歯科用ドリルであって、
前記ストッパは、前記ボディ部に対して、当該ボディ部の回転軸回りに自由回転可能であることを特徴とする歯科用ドリル。
【請求項4】
歯槽骨の穿孔に用いられる歯科用ドリルであって、
当該歯科用ドリルを回転する回転駆動工具に装着されるシャンク部と、
シャンク部に一端が連結したボディ部と、
ストッパとを有し、
前記ボディ部は、前記一端が閉口し前記一端と反対側の端である他端が開口した中空の円筒形状を有すると共に、前記他端側の端部にカッターが形成されており、
前記ストッパは、前記ボディ部の中空内を、前記一端から前記他端側に向かって、当該歯科用ドリルの軸方向について前記一端と前記他端との間の位置である中途位置まで延びる、前記他端側から前記軸方向に見て、前記ボディ部の中空の中央部に配置された部材であり、
前記ストッパの径は、前記ボディ部の中空の径より小さく、前記他端側から前記軸方向に見て、前記軸方向と直交する方向について前記中空を囲む面である前記ボディ部の内周面と前記ストッパの間には空間が存在していることを特徴とする歯科用ドリル。
【請求項5】
請求項4記載の歯科用ドリルであって、
少なくとも前記ストッパの前記他端側の端部は、前記ボディ部に対して、当該ボディ部の回転軸回りに自由回転可能であることを特徴とする歯科用ドリル。
【請求項6】
請求項1、2、3、4または5記載の歯科用ドリルであって、
前記ボディ部には、ボディ部の中空と外部を連通する孔が複数形成されており、
前記複数の孔は、前記ストッパよりも前記一端側に形成された孔を含むことを特徴とする歯科用ドリル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インプラント窩の形成等に用いられる歯科用ドリルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
インプラントの人口歯根(フィクスチャ)を植立するインプラント窩の形成等に用いられる歯科用ドリルとしては、先端部が開口した中空円筒形状のドリルが知られている(たとえば、特許文献1、2)。これらのドリルの先端部には、鋸歯状のカッターが形成されており、このドリルを用いて歯槽骨を穿孔することにより、インプラントの人口歯根(フィクスチャ)を植立するインプラント窩の側面が形成される。
【0003】
また、歯科用ドリルによってインプラント窩が必要以上に深く形成されることを抑制する技術として、歯科用のツイストドリルのドリル刃の外側にドリル刃よりも直径が大きいストッパを固定する技術が知られている(たとえば、特許文献3、4)。この技術では、ドリル刃により穿孔している孔が所定深さとなったときに、孔の入口の周囲の歯槽骨にストッパが当接し、ドリル刃による、それ以上深い穿孔を抑止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-285058号公報
【特許文献2】特表2014-513606号公報
【特許文献3】特開2011-206195号公報
【特許文献4】実用新案登録第3176616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した技術を組み合わせ、インプラント窩の側面を形成する中空円筒形状のドリルの外側、ドリルよりも直径が大きいストッパを固定し、インプラント窩が必要以上に深く形成されることを抑制することが考えられる。
しかし、このような中空円筒形状のドリルは、歯科用のツイストドリルに比べ直径が大きく、さらに直径が大きいストッパを中空円筒形状の外側に設けると、歯槽骨の露出面積の拡大やストッパによる穿孔箇所の目視に対する遮蔽などの施術上の不便が生じたり、冷却水の循環や切りくずの排出の妨げになったりするなどの不具合が生じる恐れがある。
【0006】
そこで、本発明は、不具合を生じることなく、インプラント窩の側面等を所要深さに形成できる、中空円筒形状の歯科用ドリルを提供することを課題とする
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、歯槽骨の穿孔に用いられる歯科用ドリルに、当該歯科用ドリルを回転する回転駆動工具に装着されるシャンク部と、シャンク部に一端が連結したボディ部と、ストッパとを設けたものである。前記ボディ部は、前記一端と反対側の端である他端が開口した中空の円筒形状を有すると共に、前記他端側の端部にカッターが形成されており、前記ストッパは、前記ボディ部の中空内の、当該歯科用ドリルの軸方向について前記一端と前記他端との間の位置である中途位置において、前記軸方向と直交する方向について前記中空を囲む面である前記ボディ部の内周面間に掛け渡された部材であり、前記他端側から前記軸方向に見て、前記ボディ部の中空の一部のみが前記ストッパによって占められ、前記ボディ部の中空の、前記ストッパよりも前記一端側の空間と前記ストッパよりも前記他端側の空間は連通している。
【0008】
ここで、この歯科用ドリルは、前記ストッパを、前記他端側から前記軸方向に見て十次状の形状、もしくは、網状の形状を有する部材としてもよい。
また、この歯科用ドリルにおいて、前記ストッパを、前記ボディ部に対して、当該ボディ部の回転軸回りに自由回転可能としてもよい。
また、前記課題達成のために、本発明は、歯槽骨の穿孔に用いられる歯科用ドリルに、当該歯科用ドリルを回転する回転駆動工具に装着されるシャンク部と、シャンク部に一端が連結したボディ部と、ストッパとを備えたものである。ここで、前記ボディ部は、前記一端が閉口し前記一端と反対側の端である他端が開口した中空の円筒形状を有すると共に、前記他端側の端部にカッターが形成されており、前記ストッパは、前記ボディ部の中空内を、前記一端から前記他端側に向かって、当該歯科用ドリルの軸方向について前記一端と前記他端との間の位置である中途位置まで延びる、前記他端側から前記軸方向に見て、前記ボディ部の中空の中央部に配置された部材であり、前記ストッパの径は、前記ボディ部の中空の径より小さく、前記他端側から前記軸方向に見て、前記軸方向と直交する方向について前記中空を囲む面である前記ボディ部の内周面と前記ストッパの間には空間が存在している。
【0009】
ここで、この歯科用ドリルにおいて、少なくとも前記ストッパの前記他端側の端部を、前記ボディ部に対して、当該ボディ部の回転軸回りに自由回転可能としてもよい。
また、以上の各歯科用ドリルの前記ボディ部には、ボディ部の中空と外部を連通する孔が複数形成されているものであってよく、この場合、前記複数の孔には、前記ストッパよりも前記一端側に形成された孔を含める。
以上のような歯科用ドリルによれば、インプラント窩等の穴が必要以上に深く形成されることを抑制するストッパを、穿孔を行う中空の円筒形状のボディ部の中空内に設けたので、ストッパをボディ部の外側に設けた場合に生じるような施術上の不便が発生することはない。また、ストッパをボディ部の中空の連通が維持されるように設けているので、当該中空を介した冷却水の循環や切りくずの排出の妨げとなることもない。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明によれば、不具合を生じることなく、インプラント窩の側面等を所要深さに形成できる、中空円筒形状の歯科用ドリルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態に係る歯科用ドリルの構成を示す図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る歯科用ドリルの作用を示す図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る歯科用ドリルの他の構成例を示す図である。
図4】本発明の第2実施形態に係る歯科用ドリルの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、第1の実施形態について説明する。
図1aに歯科用ドリルを斜視したようすを示す。
説明の便宜上、歯科用ドリルの上下前後左右を図1a中に示すように定めるものとして、図1bは歯科用ドリルの左側面を、図1cは歯科用ドリルの下面を示す。
歯科用ドリルは、トレフィンドリルとも呼ばれるドリルであり、上下方向を軸方向として、ボディ部1の上端にシャンク部2を同軸状に連結した構造を備えている。
シャンク部2の上端には、連結構造部21が形成されており、連結構造部21によって、ハンドピース等の歯科用ドリルを回転する回転駆動工具に、歯科用ドリルは連結固定される。
次に、ボディ部1は、おおよそ、上が閉じ下が開口した中空の円筒形状(円筒状の閉管形状)を備えており、ボディ部1の下端は、鋸歯状のカッター11が形成されている。
また、ボディ部1の前側面と後側面には、ボディ部1の中空内と外部とを連通する切欠孔12が複数形成されており、これらの切欠孔12を介して、ボディ部1の中空と外部との間の、ハンドピースから供給される冷却水の循環や、切りくずの排出が行われる。
次に、図1cに示すように、ボディ部1の中空内にはストッパ部材13が設けられている。
ボディ部1を透視して歯科用ドリルを示した図1dに示すように、ストッパ部材13は、ボディ部1の内周面間に掛け渡された十次状の部材であり、ボディ部1の中空を前後に横断する棒状の部分とボディ部1の中空を左右に横断する棒状の部分とを連結した構造を有する。
【0013】
したがって、図1cに示すように、ストッパ部材13を設けた上下方向の位置において、ボディ部1の中空は、より小さな4つの空間に分割される。ここで、ストッパ部材13の形状は、当該4つの空間の大きさが、当該空間を介した冷却水の循環や切りくずの排出を良好に行える大きさとなるように設定する。
【0014】
ここで、ボディ部1の下端からストッパ部材13までの上下方向の距離は、形成するインプラント窩の深さに適合させる。また、ストッパ部材13よりも上方の位置にも切欠孔12が配置されるように、切欠孔12は設ける。
次に、図2に、このような歯科用ドリルを用いたインプラント窩の形成の手順を示す。
図2aに示すように歯肉1001を切開して歯槽骨1002を露出させ、図2bに示すようにハンドピースに連結した歯科用ドリルのボディ部1で歯槽骨1002を円環状に穿孔していく。
そして、やがて、図2cに示すように、形成するインプラント窩の深さまで穿孔が進むと、ボディ部1の中空内に配置されているストッパ部材13が、中空内において歯槽骨1002に当接し、それ以上の穿孔を抑制し、当該抑制は施術者によって感知される。
穿孔の抑制を感知した施術者が、歯科用ドリルを後退させて歯槽骨1002から取り外すと、図2dに示すように、外周側面がインプラント窩の側面となる、円環状の孔が形成される。
次に、施術者は、小径のスピンドルドリルなどの他の歯科用ドリルを用いてインプラント窩の側面内の不要な骨を除去し、図2eに示すようにインプラント窩を形成し、形成したインプラント窩に図2fに示すように人口歯根(フィクスチャ)2000を植立する。
以上のように本第1実施形態によれば、ストッパ部材13の作用によりインプラント窩が必要以上に深く形成されることを抑制することができる。
また、ストッパ部材13は、穿孔を行うボディ部1の内部に配置されているので、歯槽骨1002の露出面の拡大や穿孔箇所の目視が妨げられるなどの施術の不便が生じることはない。また、ストッパ部材13は、当該ストッパ部材13が分割した4つの空間を介した冷却水の循環や切りくずの排出を妨げないので、ストッパ部材13よりも上方にある切欠孔12を介した冷却水の循環や切りくずの排出も支障なく行える。よって、本第1実施形態によれば、冷却水の循環や切りくずの排出を妨げることもない。
【0015】
以上、本発明の第1実施形態について説明した。
ところで、以上では、ストッパ部材13として十次状の部材を用いたが、ストッパ部材13としてはストッパ部材13を設けた上下方向の位置において、ボディ部1の中空を、より小さな複数の空間に分割するものであれば、当該複数の空間の大きさが、当該空間を介した冷却水の循環や切りくずの排出を良好に行える大きさとなることを条件として、任意の形状の部材を用いてよい。
【0016】
たとえば、図3aの歯科用ドリルの左側面、図3bの歯科用ドリルの下面、図3cの図3bのA-A線による歯科用ドリルの断面、ボディ部1を透視して歯科用ドリルを示した図3dに示すように、ストッパ部材13としては、ボディ部1の中空を上下に区切るように配置した網状の部材等も用いることができる。
【0017】
次に、以上の第1実施形態は、ストッパ部材13を、上下方向位置を変更可能に設けるようにしてもよい。このようにすることにより、インプラント窩の所要の深さに応じて、ストッパ部材13の上下方向位置を当該深さに適合する位置に変更して、複数の異なる所要の深さについて、当該所要の深さのインプラント窩を形成することができる。
【0018】
また、以上の第1実施形態は、ストッパ部材13を、ベアリング等の軸を介して、ボディ部1の中空内に軸支することにより、ボディ部1の回転軸と同じ軸を回転軸としてボディ部1に対して自由回転できるように設けてもよい。このようにすることにより、ストッパ部材13は、歯槽骨1002に当接すると、ボディ部1の回転に伴って回転することなく停止する。よって、ストッパ部材13の歯槽骨1002との当接による反動/振動や不要な摩擦の発生などを抑制することができる。
【0019】
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
図4に、本第2実施形態に係る歯科用ドリルの構造を示す。
図4aは歯科用ドリルの左側面を、図4bは歯科用ドリルは下面を、図4cは図4bのB-B線による歯科用ドリルの断面を示している。また、図4dは、ボディ部1を透視して示した歯科用ドリルの構造を示している。
なお、本第2実施形態に係る歯科用ドリルを斜視したようすは、図1aに示した第1実施形態に係る歯科用ドリルを斜視したようすと同様となる。
図示するように、本第2実施形態は第1実施形態に係るストッパ部材13に代えて、ストッパポール3をボディ部1の中空内に設けたものである。
ストッパポール3は、おおよそ棒状の形状を有し、ボディ部1の中空上部の閉じた底面の前後左右方向について中央の位置に下方に向かって起立するように固定されている。
ストッパポール3は、ボディ部1の中空上部の閉じた底面に固定された軸部31と、ストッパポール3の下端部分を成す当接部32とを有する。
そして、当接部32は、軸部31の下端に、ボディ部1の回転軸と同じ軸を回転軸として自由回転できるように、ベアリングなどの軸33によって軸支されている。
ここで、ボディ部1の下端から当接部32の下端までの上下方向の距離は、形成するインプラント窩の深さに適合させる。
また、上下方向に見たときにストッパポール3の占める面積は、中空の上下方向の全域について、中空を介した外部との間の冷却水の循環や切りくずの排出がストッパポール3によって妨げられない大きさとなるように設定する。
本第2実施形態に係る歯科用ドリルを用いる場合にも、形成するインプラント窩の深さまで穿孔が進むと、ボディ部1の中空内に配置されているストッパポール3の当接部32が、中空内において歯槽骨1002に当接し、それ以上の穿孔を抑制し、当該抑制は施術者に感知せしめることができる。
【0020】
よって、第1実施形態と同様に不具合を生じることなく、インプラント窩の側面等を所要深さに形成できる。
また、中空内において歯槽骨1002に当接するストッパポール3の当接部32は、ボディ部1に対して自由回転可能であるので、歯槽骨1002に当接するとボディ部1が回転に伴って回転することはなく停止する。よって、当接部32の歯槽骨1002との当接による反動/振動や不要な摩擦の発生などを抑制することができる。
【0021】
ここで、以上の第2実施形態は、ストッパポール3を交換可能に設けるようにしてもよい。このようにすることにより、インプラント窩の所要の深さに応じて、ストッパポール3を当該深さに適合する長さのストッパポール3に交換して、複数の異なる所要の深さについて、当該所要の深さのインプラント窩を形成することができる。
または、第2実施形態は、ストッパポール3のボディ部1内における上下方向の長さを可変に構成してもよい。このようにしても、複数の異なる所要の深さについて、当該所要の深さのインプラント窩を形成することができる。
【0022】
また、以上の第2実施形態は、当接部32を軸部31と一体に形成し、当接部32がボディ部1に対して自由回転しないものとして適用することもできる。
【符号の説明】
【0023】
1…ボディ部、2…シャンク部、3…ストッパポール、11…カッター、12…切欠孔、13…ストッパ部材、21…連結構造部、31…軸部、32…当接部、33…軸、1001…歯肉、1002…歯槽骨。
図1
図2
図3
図4