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  • 特開-屋内位置検知装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023136586
(43)【公開日】2023-09-29
(54)【発明の名称】屋内位置検知装置
(51)【国際特許分類】
   G01V 8/20 20060101AFI20230922BHJP
   G01S 17/88 20060101ALI20230922BHJP
   G01S 17/87 20200101ALI20230922BHJP
   G01S 15/87 20060101ALI20230922BHJP
【FI】
G01V8/20 P
G01S17/88
G01S17/87
G01S15/87
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022042338
(22)【出願日】2022-03-17
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100179833
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 将尚
(72)【発明者】
【氏名】宮内 隆
【テーマコード(参考)】
2G105
5J083
5J084
【Fターム(参考)】
2G105AA01
2G105BB02
2G105BB16
2G105DD02
2G105EE02
2G105HH01
2G105HH04
2G105KK01
2G105KK04
2G105KK06
5J083AA02
5J083AB20
5J083AC40
5J083AD01
5J083AE08
5J083AE10
5J083AF01
5J083AG20
5J083BE16
5J083CA13
5J083DC01
5J084AA05
5J084AB07
5J084AD01
5J084BA20
(57)【要約】
【課題】屋内における物体の位置を検知することが可能な屋内位置検知装置を提供する。
【解決手段】屋内に離間して配置される複数の測距センサと、測距センサの検出信号に基づいて物体の移動を検知する物体検知部とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋内に離間して配置される複数の測距センサと、
前記測距センサの検出信号に基づいて物体の移動を検知する物体検知部と
を備える屋内位置検知装置。
【請求項2】
複数の前記測距センサは、屋内の一面に仮想的に設定される直交格子の交点に各々配置される請求項1に記載の屋内位置検知装置。
【請求項3】
複数の前記測距センサは、屋内の一面に仮想的に設定されるハニカム構造の頂点に各々配置される請求項1に記載の屋内位置検知装置。
【請求項4】
複数の前記測距センサは、屋内の天井に離間して配置される請求項1~3のいずれか一項に記載の屋内位置検知装置。
【請求項5】
前記物体検知部は、複数の前記検出信号に所定の統計処理を施すことにより物体の移動を検知する請求項1~4のいずれか一項に記載の屋内位置検知装置。
【請求項6】
前記統計処理は、移動平均処理である請求項5に記載の屋内位置検知装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、屋内位置検知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、監視領域の天井に複数の距離変化測定センサを設けることにより通過人数を検知する通過人数検知装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-79012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の通過人数検知装置は、距離変化測定センサ(測距センサ)用いることにより監視領域の通過人数を検知する音ができるが、屋内における人の位置を検知することができない。
【0005】
本開示は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、屋内における物体の位置を検知することが可能な屋内位置検知装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、屋内に離間して配置される複数の測距センサと、前記測距センサの検出信号に基づいて物体の移動を検知する物体検知部とを備える屋内位置検知装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】屋内位置検知装置Aの機能構成を示すブロック図である。
図2】屋内位置検知装置Aにおける距離検知を示す模式図である。
図3】測距センサ1における検出距離の空間的な変化を示す模式図である。
図4】測距センサ1における検出距離の時間変化を示す表である。
図5】物体検知部2における統計処理(移動平均処理)を示す表である。
図6】測距センサ1の配置の変形例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施形態に係る屋内位置検知装置は、屋内における物体の移動を検知する装置である。屋内において移動し得る物体(移動物体)が人に限定される場合、本実施形態に係る屋内位置検知装置は、人の移動を検知する装置として機能する。屋内において移動物体がペットに限定される場合、本実施形態に係る屋内位置検知装置は、ペットの移動を検知する装置として機能する。屋内において移動物体が装置に限定される場合、本実施形態に係る屋内位置検知装置は、装置の移動を検知する装置として機能する。
【0009】
本実施形態に係る屋内位置検知装置Aは、図1に示すように複数の測距センサ1、物体検知部2及び出力部3を備えている。複数の測距センサ1は、建屋(屋内)における検知領域の天井(一面)に離間して配置されている。複数の測距センサ1は、図1に示すように、例えば建屋(屋内)の天井に仮想的に設定される直交格子の交点に各々配置される。
【0010】
複数の測距センサ1には、天井における二次元的な位置を示す座標(センサ座標)が予め割り当てられている。センサ座標は、例えば図1に示すようにX軸及びY軸からなる直交座標である。複数の測距センサ1のうち、図1の最上行はX=1に相当する位置であり、最下行はX=8に相当する位置である。複数の測距センサ1のうち、図1の最左列はY=1に相当する位置であり、最右列はY=8に相当する位置である。
【0011】
複数の測距センサ1は、検出線の方向が垂直方向となるように天井に設けられており、天井から下方に位置する物体(床または移動物体)迄の距離を検出値Rとして検出する。複数の測距センサ1は、赤外線センサまたは超音波センサ等であり、検出値Rを示す検出信号を物体検知部2に各々出力する。
【0012】
図2(上段図)に示すように、天井と床までの間に移動物体が存在しない場合、検出値Rは値h0(例えば2.5m)となる。天井と床までの間に直立状態の人が検知領域に侵入した場合、検出値Rは値h1(例えば0.8m)となる。検知領域において直立状態の人が転倒した場合、検出値Rは値h2(例えば2.2m)となる。値h0、値h1及び値h2の間には有意な差があり、h0>h2>h1の関係が成立する。
【0013】
図2(下段図)に示すように、天井と床までの間に移動物体が存在しない状態において、直立状態の人が検知領域に侵入してきた場合、検出値Rは実線に示すように2.5mから0.8mに変化する。検知領域に侵入してきた人が転倒した場合、検出値Rは実線に示すように0.8mから2.2mに変化する。天井と床までの間に移動物体が存在しない状態において、転倒した人が検知領域に侵入してきた場合、検出値Rは一点鎖線に示すように2.5mから2.2mに変化する。
【0014】
物体検知部2は、複数の測距センサ1の各検出信号に基づいて物体の移動を検知する。物体検知部2は、センサ座標を予め記憶しており、複数の検出信号が示す検出値Rをセンサ座標に対応付けて取り込む。例えば、物体検知部2は、センサ座標が(1,1)の測距センサ1の検出値Rを検出値R1,1として取り込み、センサ座標が(8,8)の測距センサ1の検出値Rを検出値R8,8として取り込む。
【0015】
物体検知部2は、複数の測距センサ1に関する検出値R1,1、検出値R1,2、……、検出値R8,8を所定のタイムインターバル(時間間隔)で取り込む。時間間隔は、例えば0.05時間に設定されている。物体検知部2は、検出値R1,1、検出値R1,2、……、検出値R8,8を0.05時間の間隔で順次取り込む。
【0016】
物体検知部2は、所定のタイムインターバル(時間間隔)で取り込んだ検出値R1,1、検出値R1,2、……、検出値R8,8に所定の統計処理を施すことにより外乱を排除した状態で物体の移動を検知する。統計処理は、時間軸上における移動平均処理であり、突発的な外乱を排除する機能を有する。物体検知部2は、統計処理によって得られる検出値R1,1、検出値R1,2、……、検出値R8,8の処理値に基づいて移動物体を検知したか否かを判定し、判定結果を出力部3に出力する。
【0017】
出力部3は、物体検知部2から入力される判定結果を移動物体の検知結果として外部に出力する。出力部3は、表示装置、記憶装置及び通信装置のうち、いずれか1つあるいは複数である。出力部3が表示装置の場合、出力部3は移動物体の検知結果を画面に表示する。出力部3が記憶装置の場合、出力部3は移動物体の検知結果を所定の記憶媒体に保存する。出力部3が通信装置の場合、出力部3は移動物体の検知結果を外部の通信装置に送信する。
【0018】
本実施形態に係る屋内位置検知装置Aの動作について、図3図5を参照して説明する。
【0019】
検知領域に人等の移動物体が侵入する場合、複数の測距センサ1の検出値Rは、図3に示すように変化する。図3において、「丸」は測距センサ1を示しており、「丸」における塗りつぶし態様は検出値Rを示している。塗りつぶしのない白丸は、検出値Rが定常状態である2.5m(移動物体が存在しない状態)であることを示している。
【0020】
「丸」におけるクロスハッチングの塗りつぶし態様は、検出値Rが0.8m(直立状態の人が存在する状態)であることを示している。「丸」における斜線の塗りつぶし態様は、検出値Rが2.2m(転倒状態の人が存在する状態)であることを示している。
【0021】
移動物体が検知領域に侵入する前の状態では、図3(上段図)に示すように全ての測距センサ1の検出値Rは、白丸(2.5m)を示している。左側(X軸の原点側)から直立状態の人が検知領域に侵入すると、検知領域の左端近傍に位置する4つの測距センサ1の検出値Rは、白丸(2.5m)からクロスハッチングの丸(0.8m)に変化する。
【0022】
左側から検知領域に侵入した人が右側に移動すると、4つの測距センサ1の検出値Rのうち、左側の2つの測距センサ1の検出値Rはクロスハッチングの丸(0.8m)から白丸(2.5m)に戻る。4つの測距センサ1の右に位置する2つの測距センサ1の検出値Rは、白丸(2.5m)からクロスハッチングの丸(0.8m)に変化する。図3(b)は、検知領域の左側から移動物体が侵入し、時間の経過とともに右側に移動したことを示している。
【0023】
図3(下段図)では、移動物体が検知領域に侵入する前の状態において全ての測距センサ1の検出値Rが白丸(2.5m)を示している。左側(X軸の原点側)から直立状態の人が検知領域に侵入すると、検知領域の左端近傍に位置する4つの測距センサ1の検出値Rは、白丸(2.5m)からクロスハッチングの丸(0.8m)に変化する。
【0024】
人が右側に移動するとともに転倒すると、4つの測距センサ1のうち、左側の2つの測距センサ1の検出値Rはクロスハッチングの丸(0.8m)から白丸(2.5m)に戻る。4つの測距センサ1のうち、残りの2つの測距センサ1の検出値Rは、クロスハッチングの丸(0.8m)から斜線の丸(2.2m)に変化し、右側に位置する4つの白丸(2.5m)が斜線の丸(2.2m)に変化する。
【0025】
図3では、検出値Rが同時に変化する測距センサ1の個数が4になっているが、検知領域に侵入する移動物体の大きさや測距センサ1の配置密度に応じて検出値Rが同時に変化する測距センサ1の個数は異なる。例えば、移動物体が比較的小型のものであれば、1あるいは2つの測距センサ1の検出値Rが同時に変化することになる。移動物体が比較的大型のものであれば、10個程度の測距センサ1の検出値Rが同時に変化し得る。
【0026】
図3に示すように、検知領域に離間配置された複数の測距センサ1の検出値Rは、検知領域に侵入した移動物体の移動や状態(起立や転倒)を空間的に示す物理量である。複数の測距センサ1の検出値Rによれば、検知領域の二次元平面(X-Y平面)における移動物体の挙動を的確に把握することが可能である。
【0027】
図3(上段図)に対応したセンサ座標(2,1)、(2,2)、(2,3)の測距センサ1の検出値R(R2,1、R2,2、R2,3)の時間変化は、図4のように示される。図4において、「時間」は、監視時間の経過を示し、「定常値」は、測距センサ1が移動物体を検出しない状態(床までの距離を検出している状態)における検出値R(=2.5m)を示している。
【0028】
図4における「差分」は、定常値と検出値Rとの差であり、定常値から検出値Rを減算した値である。図4における「状態」は、移動物体の検知の有無を示している。「状態」における二重丸は移動物体を検知した状態を示し、「状態」における空欄は、移動物体を検知していない状態を示している。
【0029】
センサ座標(2,1)の測距センサ1における検出値R2,1は、図4(左図)に示すように0~0.25の時間範囲では2.5m(床までの距離を検出している状態)である。センサ座標(2,1)の測距センサ1における検出値R2,1は、0.30~0.40の時間範囲では0.8m(直立状態の人を検出している状態)である。センサ座標(2,1)の測距センサ1における検出値R2,1は、0.45以降の時間範囲では2.5mに復帰している。
【0030】
センサ座標(2,2)の測距センサ1の検出値R2,2は、図4(中央図)に示すように0~0.40の時間範囲では2.5m(床までの距離を検出している状態)である。センサ座標(2,2)の検出値R2,2は、0.45~0.55の時間範囲では0.8m(直立状態の人を検出している状態)である。センサ座標(2,2)の検出値R2,2は、0.60以降の時間範囲では2.5mに復帰している。
【0031】
センサ座標(2,3)の測距センサ1の検出値R2,3は、図4(右図)に示すように0~0.55の時間範囲では2.5m(床までの距離を検出している状態)である。センサ座標(2,3)の検出値R2,3は、0.60~0.70の時間範囲では0.8m(直立状態の人を検出している状態)である。センサ座標(2,3)の検出値R2,3は、0.75以降の時間範囲では2.5mに復帰している。
【0032】
図5は、物体検知部2が検出値Rに対して行う移動平均処理の一例を示している。物体検知部2は、複数の測距センサ1の検出値Rに対して、図5に示すような移動平均処理を施し、移動平均処理によって得られた移動平均値に基づいて移動物体の検知/非検知を判定する。図5の状態1及び状態2における二重丸は、物体検知部2が移動物体を検知したことを示している。
【0033】
移動平均処理は、図5に示すように、時系列的に連続する6つの検出値Rを1単位とするものであり、1単位の時間を時間軸上で順次シフトさせつつ1単位における検出値Rの平均値(移動平均値)を求めるものである。移動平均処理は、一種のローパスフィルタ処理であり、時間軸上における突発的な外乱を排除することができる。
【0034】
図5において、差分1は定常値と検出値Rとの差分であり、定常値から検出値Rを減算した値である。状態1は、物体検知部2が差分1に基づいて移動物体の検知/非検知を判定した結果である。物体検知部2は、差分1を予め記憶している判定しきい値と比較することにより移動物体の検知/非検知を判定する。
【0035】
差分2は、定常値と移動平均値との差分であり、定常値から移動平均値を減算した値である。状態2は、物体検知部2が差分2に基づいて移動物体の検知/非検知を判定した結果である。物体検知部2は、差分2を予め記憶している第2判定しきい値と比較することにより移動物体の検知/非検知を判定する。
【0036】
第2判定しきい値は、差分2がプラスの値となることを前提条件としており、定常値に対して有意な差を持つ移動平均値を移動物体の検知したと判定する。図5に示すように、状態1と状態2とは一致した結果となっている。
【0037】
本実施形態に係る屋内位置検知装置Aによれば、屋内に離間して配置される複数の測距センサ1と、測距センサ1の検出信号に基づいて物体の移動を検知する物体検知部2とを備える。本実施形態によれば、屋内における二次元空間的な物体の有無及び位置を検知することが可能である。
【0038】
本実施形態に係る屋内位置検知装置Aによれば、屋内に離間して配置される複数の測距センサ1と、測距センサ1の検出信号に基づいて物体の移動を検知する物体検知部2とを備える。本実施形態によれば、複数の測距センサ1の検出値Rの時間的な変化に基づいて移動物体の移動方向及び移動速度を検知することが可能である。
【0039】
本実施形態に係る屋内位置検知装置Aによれば、屋内に離間して配置される複数の測距センサ1と、測距センサ1の検出信号に基づいて物体の移動を検知する物体検知部2とを備える。本実施形態によれば、人等の移動物体の高さを検知することが可能である。
【0040】
本実施形態に係る屋内位置検知装置Aによれば、屋内に離間して配置される複数の測距センサ1と、測距センサ1の検出信号に基づいて物体の移動を検知する物体検知部2とを備える。本実施形態によれば、移動物体が人に限定される場合、人の身長を検知することが可能である。
【0041】
本実施形態に係る屋内位置検知装置Aによれば、屋内に離間して配置される複数の測距センサ1と、測距センサ1の検出信号に基づいて物体の移動を検知する物体検知部2とを備える。本実施形態によれば、移動物体が人に限定される場合、複数の測距センサ1の検出値Rの時間的な変化に基づいて人の転倒を検知することが可能である。
【0042】
本実施形態に係る屋内位置検知装置Aによれば、屋内に離間して配置される複数の測距センサ1と、測距センサ1の検出信号に基づいて物体の移動を検知する物体検知部2とを備える。本実施形態によれば、検知領域が被介護者の居室である場合、被介護者の布団やベッドからの抜け出しを検知することが可能である。
【0043】
本実施形態に係る屋内位置検知装置Aによれば、屋内に離間して配置される複数の測距センサ1と、測距センサ1の検出信号に基づいて物体の移動を検知する物体検知部2とを備える。本実施形態によれば、移動物体が人に限定される場合、出力部3に記憶された複数の測距センサ1の検出値Rを分析することにより、認知症の早期発見を実現することが可能である。
【0044】
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が考えられる。
【0045】
(1)本実施形態では、複数の測距センサ1を直交格子の交点に配置したが、本開示はこれに限定されない。複数の測距センサ1は屋内の検知領域に少なくとも離間配置されていれば物体の移動を検出することが可能であるが、図6に示すように、例えば屋内の天井(一面)に仮想的に設定されるハニカム構造の頂点に複数の測距センサ1を配置してもよい。
【0046】
(2)本実施形態では屋内の一面として天井に複数の測距センサ1を設けたが、本開示はこれに限定されない。複数の測距センサ1を屋内における天井以外の一面、例えば側壁に設けてもよい。複数の測距センサ1を側壁に設けた場合、検知領域に定常的に存在し得る物体によって移動物体の検出における死角が発生する虞があるが、定常的に物体が存在しないような検知領域については、複数の測距センサ1を側壁に設けることが可能となる。
【0047】
(3)本実施形態では時系列的な検出値Rに移動平均処理を施す物体検知部2について説明したが、本開示における統計処理は移動平均処理に限定されない。
【符号の説明】
【0048】
A…屋内位置検知装置、1…測距センサ、2…物体検知部、3…出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6