(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023142269
(43)【公開日】2023-10-05
(54)【発明の名称】現像装置、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/08 20060101AFI20230928BHJP
【FI】
G03G15/08 390B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022049082
(22)【出願日】2022-03-24
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】速水 健二
(72)【発明者】
【氏名】下田 雅之
【テーマコード(参考)】
2H077
【Fターム(参考)】
2H077AB02
2H077AB14
2H077AC02
2H077AD02
2H077AD06
2H077AD13
2H077AE06
2H077CA11
2H077EA03
(57)【要約】
【課題】回転部材と供給部材との間が空間のみの場合と比して、発生するクラウドトナーの量を減らすことができる現像装置、画像形成装置を得る。
【解決手段】現像装置は、回転しながら像保持体の潜像に現像剤を受け渡す回転部材と、回転部材の軸方向に延びると共に軸方向から見て回転部材の斜め下方に配置され、回転しながら現像剤を搬送して回転部材に現像剤を供給する供給部材と、軸方向から見て回転部材において供給部材側の部分と接触する上下方向に延びる接線に対して回転部材の反対側で、かつ、供給部材の上方に配置される上方部材と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転しながら像保持体の潜像に現像剤を受け渡す回転部材と、
前記回転部材の軸方向に延びると共に前記軸方向から見て前記回転部材の斜め下方に配置され、回転しながら現像剤を搬送して前記回転部材に現像剤を供給する供給部材と、
前記軸方向から見て前記回転部材において前記供給部材側の部分と接触する上下方向に延びる接線に対して前記回転部材の反対側で、かつ、前記供給部材の上方に配置される上方部材と、
を備える現像装置。
【請求項2】
前記上方部材は、前記軸方向に延びると共に板面が上下方向を向く板状とされている、
請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記上方部材は、前記軸方向から見て、一端部が他端部に対して下方となるように傾斜している、
請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記上方部材は、前記軸方向から見て、前記回転部材とは反対側が下方となるように傾斜している、
請求項3に記載の現像装置。
【請求項5】
前記上方部材は、前記接線まで延びている、
請求項1~4の何れか1項に記載の現像装置。
【請求項6】
前記接線に対して前記回転部材側に配置されると共に前記上方部材に連結され、前記軸方向に延びる板状とされている板部を備える、
請求項5に記載の現像装置。
【請求項7】
前記板部は、前記軸方向から見て、前記回転部材とは反対側が下方となるように傾斜している、
請求項6に記載の現像装置。
【請求項8】
像保持体に形成された潜像をトナー画像として現像する請求項1~7の何れか1項に記載の現像装置と、
トナー画像を記録媒体に転写する転写装置と、
を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像装置、及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の現像装置は、供給回収分離方式の現像装置において、現像剤供給搬送路Aと現像剤回収搬送路Bとを仕切る分離板における現像ロールの表面との対向端部(分離板の先端)から、その分離板先端部分における上面(現像剤回収搬送路の内壁面となる内壁面部分)と現像ロール表面との間に介在するように延びる遮蔽部材を有し、その遮蔽部材の上面は現像剤回収搬送路に向けて下方へ傾斜している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現像装置は、回転しながら像保持体の潜像に現像剤を受け渡す回転部材と、回転部材に対して斜め下方に配置され、回転しながら現像剤を搬送して現像剤を回転部材に供給する供給部材とを備えている。
【0005】
像保持体に受け渡されず回転部材に残留した現像剤は、供給部材側に戻り、回転部材の遠心力によって回転部材から放たれて供給部材側へ飛散する。ここで、放たれた現像剤と、供給部材によって搬送されている現像剤とが衝突し、クラウドトナーが発生してしまう。
【0006】
本開示の課題は、回転部材と供給部材との間が空間のみの場合と比して、発生するクラウドトナーの量を減らすことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1態様に係る現像装置は、回転しながら像保持体の潜像に現像剤を受け渡す回転部材と、前記回転部材の軸方向に延びると共に前記軸方向から見て前記回転部材の斜め下方に配置され、回転しながら現像剤を搬送して前記回転部材に現像剤を供給する供給部材と、前記軸方向から見て前記回転部材において前記供給部材側の部分と接触する上下方向に延びる接線に対して前記回転部材の反対側で、かつ、前記供給部材の上方に配置される上方部材と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本開示の第2態様に係る現像装置は、第1態様に記載の現像装置において、前記上方部材は、前記軸方向に延びると共に板面が上下方向を向く板状とされていることを特徴とする。
【0009】
本開示の第3態様に係る現像装置は、第2態様に記載の現像装置において、前記上方部材は、前記軸方向から見て、一端部が他端部に対して下方となるように傾斜していることを特徴とする。
【0010】
本開示の第4態様に係る現像装置は、第3態様に記載の現像装置において、前記上方部材は、前記軸方向から見て、前記回転部材とは反対側が下方となるように傾斜していることを特徴とする。
【0011】
本開示の第5態様に係る現像装置は、第1~4態様の何れか1態様に記載の現像装置において、前記上方部材は、前記接線まで延びていることを特徴とする。
【0012】
本開示の第6態様に係る現像装置は、第5態様に記載の現像装置において、前記接線に対して前記回転部材側に配置されると共に前記上方部材に連結され、前記軸方向に延びる板状とされている板部を備えることを特徴とする。
【0013】
本開示の第7態様に係る現像装置は、第6態様に記載の現像装置において、前記板部は、前記軸方向から見て、前記回転部材とは反対側が下方となるように傾斜していることを特徴とする。
【0014】
本開示の第8態様に係る画像形成装置は、像保持体に形成された潜像をトナー画像として現像する請求項1~7の何れか1項に記載の現像装置と、トナー画像を記録媒体に転写する転写装置とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本開示の第1態様に係る現像装置は、回転部材と供給部材との間が空間のみの場合と比して、発生するクラウドトナーの量を減らすことができる。
【0016】
本開示の第2態様に係る現像装置は、上方部材が網目状である場合と比して、回転部材から放たれた現像剤と、供給部材によって搬送されている現像剤とが衝突するのを抑制することができる。
【0017】
本開示の第3態様に係る現像装置は、上方部材が軸方向から見て水平方向に延びている場合と比して、上方部材に現像剤が堆積するのを抑制することができる。
【0018】
本開示の第4態様に係る現像装置は、回転部材側が下方となるように傾斜している場合と比して、現像剤が回転部材に付着するのを抑制することができる。
【0019】
本開示の第5態様に係る現像装置は、上方部材が接線と離れている場合と比して、回転部材から放たれた現像剤と、供給部材によって搬送されている現像剤とが衝突するのを抑制することができる。
【0020】
本開示の第6態様に係る現像装置は、回転部材と供給部材の間で、かつ、接線に対して回転部材側が空間のみの場合と比して、回転部材から放たれた現像剤が回転部材に付着するのを抑制することができる。
【0021】
本開示の第7態様に係る現像装置は、板部が軸方向から見て水平方向に延びている場合と比して、板部に現像剤が堆積するのを抑制することができる。
【0022】
本開示の第8態様に係る画像形成装置は、回転部材と供給部材との間が空間のみの現像装置を備える場合と比して、画像形成装置の装置本体の内部が汚れるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示の実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る現像装置を示した断面図である。
【
図3】本開示の実施形態に係る現像装置の現像剤の流れ等を示した矢視図である。
【
図4】本開示の実施形態に係る現像装置を示した拡大断面図である。
【
図5】本開示の実施形態に係る現像装置の抑制部材を示した正面図である。
【
図6】本開示の実施形態に係る現像装置の供給オーガ等を示した斜視図である。
【
図7】(A)(B)本開示の実施形態に係る現像装置に対する変形形態を示した拡大断面図である。
【
図8】(A)(B)本開示の実施形態に係る現像装置に対する変形形態を示した拡大断面図である。
【
図9】本開示の実施形態に係る現像装置に対する変形形態を示した拡大断面図である。
【
図10】(A)(B)本開示の実施形態に係る現像装置に対する変形形態を示した図面である。
【
図11】本開示の実施形態に係る現像装置に対する比較形態を示した拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を
図1~
図11に従って説明する。なお、各図に示す矢印Hは、鉛直方向であって装置上下方向を示し、矢印Wは、水平方向であって装置幅方向を示し、矢印Dは、水平方向であって装置奥行方向を示す。
【0025】
(画像形成装置10の全体構成)
画像形成装置10は、
図1に示されるように、電子写真方式によりトナー画像を形成する画像形成部12と、搬送経路16に沿って記録媒体としてのシート部材Pを搬送する搬送部14とを備えている。また、画像形成装置10は、シート部材Pを収容する収容部材18と、装置全体を制御する制御部28とを備えている。
【0026】
上記構成による画像形成装置10では、搬送部14によって収容部材18に収容されたシート部材Pが搬送経路16に沿って搬送される。さらに、画像形成部12によって形成されたトナー画像が、搬送されるシート部材Pに形成され、トナー画像が形成されたシート部材Pは、装置本体10aの外部へ排出される。
【0027】
〔画像形成部12〕
画像形成部12は、
図1に示されるように、各色のトナー画像を夫々形成する複数のトナー画像形成部30と、トナー画像形成部30で形成されたトナー画像をシート部材Pに転写する転写部32とを備えている。さらに、画像形成部12は、転写部32によってシート部材Pに転写されたトナー画像をシート部材Pに定着する定着装置34を備えている。
【0028】
-トナー画像形成部30-
トナー画像形成部30は、色ごとにトナー画像を形成するように複数設けられている。本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計4色のトナー画像形成部30Y、30M、30C、30Kが設けられている。なお、以後の説明では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)を区別する必要が無い場合は、符号に付するY、M、C、及びKを省略する。
【0029】
各色のトナー画像形成部30は、用いるトナーを除き基本的に同様に構成されており、
図2に示されるように、回転する円筒状の像保持体40と、像保持体40を帯電する帯電器42とを備えている。さらに、トナー画像形成部30は、帯電した像保持体40に露光光を照射して静電潜像を形成する露光装置44と、トナーを含んだ現像剤Gで静電潜像をトナー画像として現像する現像装置46とを備えている。これにより、各色のトナー画像形成部30は、各色の画像を、各色のトナーを用いて形成するようになっている。なお、現像装置46については詳細を後述する。
【0030】
また、各色の像保持体40は、
図1に示されるように、周回移動する転写ベルト50(詳細は後述)に接触している。そして、転写ベルト50の周回方向(図中矢印参照)において、上流側からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナー画像形成部30が、この順番に並んで配置されている。
【0031】
-転写部32-
転写部32は、
図1に示されるように、転写ベルト50と、転写ベルト50を挟んで各色の像保持体40の反対側に夫々配置され、各色の像保持体40に形成されたトナー画像を転写ベルト50に転写する一次転写ロール52とを備えている。
【0032】
また、転写部32は、転写ベルト50が巻き掛けられた巻掛ロール56と、転写ベルト50が巻き掛けられ、転写ベルト50に回転力を伝達する駆動ロール58とを備えている。これにより、転写ベルト50は、図中矢印方向に周回するようになっている。
【0033】
さらに、転写部32は、転写ベルト50を挟んで巻掛ロール56の反対側に配置され、転写ベルト50に転写されたトナー画像をシート部材Pに転写する二次転写ロール54を備えている。そして、二次転写ロール54と転写ベルト50との間には、シート部材Pにトナー画像を転写する転写ニップNTが形成されている。
【0034】
この構成において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の順番で、転写ベルト50にトナー画像が一次転写ロール52によって一次転写される。また、転写ベルト50と二次転写ロール54との間に挟まれて搬送されるシート部材Pに、二次転写ロール54によって転写ベルト50からトナー画像が転写される。さらに、トナー画像が転写されたシート部材Pは、定着装置34に向けて搬送される。
【0035】
-定着装置34-
定着装置34は、
図1に示されるように、シート部材Pの搬送方向において転写ニップNTの下流側に配置されている。定着装置34は、シート部材Pに転写されたトナー画像を加熱、加圧してシート部材Pに定着させるようになっている。
【0036】
〔搬送部14〕
搬送部14は、
図1に示されるように、収容部材18に収容されたシート部材Pを搬送経路16へ送り出す送出ロール20と、送出ロール20によって送り出されたシート部材Pの重送を防止する防止ロール22とを備えている。さらに、搬送部14は、転写ニップNTへ送り出すシート部材Pのタイミングを調整する調整ロール24と、定着装置34によってトナー画像が定着されたシート部材Pを装置本体10aの外部へ排出する排出ロール26とを備えている。
【0037】
(要部構成)
次に、現像装置46について説明する。
【0038】
現像装置46は、
図2に示されるように、筐体72と、像保持体40と対向して配置されている現像ロール60と、現像ロール60に現像剤Gを供給する供給オーガ66と、現像剤Gを撹拌する撹拌オーガ68とを備えている。現像ロール60は、回転部材の一例で、供給オーガ66は、供給部材の一例である。
【0039】
さらに、現像装置46は、供給オーガ66の上方に配置される抑制部材80を備えている。なお、現像剤Gは、トナーTと磁性キャリア粒子(以下「キャリアC」)とを主要成分として構成されている二成分現像剤Gである。
【0040】
〔筐体72〕
筐体72は、
図2に示されるように、像保持体40の隣に配置されており、筐体72において、像保持体40を臨む部分には、筐体72の内部を開放する開口部72aが装置奥行方向に延びて形成されている。
【0041】
また、筐体72において、開口部72aを挟んで像保持体40の反対側には、現像ロール60が配置されている受渡路72bが装置奥行方向に延びて形成されている。さらに、筐体72において、受渡路72bの斜め下方には、供給オーガ66が配置されている供給路72cが装置奥行方向に延びて形成されている。また、筐体72において、供給路72cを挟んで受渡路72bの反対側には、撹拌オーガ68が配置されている撹拌路72dが装置奥行方向に延びて形成されている。さらに、筐体72において、供給路72cと撹拌路72dとの間には、供給路72cと撹拌路72dとを仕切る仕切壁72eが形成されている。
【0042】
供給路72c、及び撹拌路72dは、
図2に示されるように、断面U字状とされている。さらに、仕切壁72eは、装置奥行方向から見て、斜め上方に延び、
図3に示されるように、供給路72cの装置奥行方向の奥側の部分、及び装置奥行方向の手前側の部分を除いて、供給路72cと撹拌路72dとを仕切っている。なお、
図3は、
図2に示す現像装置46の仕切壁72eが延びている方向(図中矢印J01)から、現像装置46の筐体72の内部を見た図面である。
【0043】
また、
図2に示されるように、筐体72の内壁面において供給路72cの上方には、現像ロール60側を向いた段差面72fが形成されている。さらに、現像剤Gの層厚を規制するための層厚規制板74が、受渡路72bの下方部分に配置されている。
【0044】
〔現像ロール60〕
現像ロール60は、軸方向を装置奥行方向として、
図2に示されるように、受渡路72bに配置されている。また、現像ロール60と像保持体40との間には、現像ロール60から像保持体40に現像剤Gを受け渡すための間隙(現像ギャップ)が形成されている。
【0045】
そして、現像ロール60は、断面円状のマグネットロール60aと、マグネットロール60aに被せられ、マグネットロール60aの周りを回転する回転スリーブ60bとを備えている。この回転スリーブ60bは、図示せぬ駆動源から回転力が伝達されて、時計方向に回転するようになっている。
【0046】
また、マグネットロール60aは、N極性のN1、N2及びS極性のS1、S2、S3の合計5つの磁極を有し、周方向にS1、N1、S2,S3,N2の順に決められた間隔で配置されている。
【0047】
具体的には、像保持体40と対向する位置には現像極S1が配置されており、この現像極S1に対して現像ロール60の回転方向の上流側には、現像剤Gの層厚を規制する規制極N2が配置されている。
【0048】
また、現像極S1よりも下流側で規制極N2よりも上流側には、剥離極S2、及び汲み上げ極S3が配置されており、現像極S1と剥離極S2との間には搬送極N1が配置されている。
【0049】
この構成において、汲み上げ極S3の近傍において回転スリーブ60bの表面に吸着された現像剤Gは、規制極N2→現像極S1→搬送極N1へと搬送される。規制極N2を通過するときに層厚規制板74によって現像剤Gの層厚が揃えられ、現像極S1近傍において磁気ブラシ上の非磁性トナーTが像保持体40に移行し、回転スリーブ60bの表面には殆ど磁性キャリアだけになった磁気ブラシが残る。磁性キャリアだけになった磁気ブラシは、回転スリーブ60bの回転に伴い、剥離極S2で回転スリーブ60bの表面から放たれて供給オーガ66側へ飛散する。
【0050】
〔供給オーガ66〕
供給オーガ66は、軸方向を装置奥行方向として、
図2に示されるように、供給路72cに配置されている。供給オーガ66は、
図3に示されるように、装置奥行方向に延びている供給軸66aと、供給軸66aの外周面に形成されている、螺旋状の2条の供給羽根66b、66cと、を含んで構成されている。
【0051】
供給軸66aの両端部は、筐体72の壁部に回転可能に支持されており、供給軸66aの一方の端部には、駆動源から回転力が伝達されるギア(図示省略)が固定されている。
【0052】
この構成において、回転する供給オーガ66は、供給路72cの現像剤Gを撹拌しながら、装置奥行方向の手前側(図中左側)から装置奥行方向の奥側(図中右側)に搬送し、現像剤Gを現像ロール60に供給する。また、回転する供給オーガ66は、装置奥行方向の奥側の連通路72kを通して、現像剤Gを撹拌オーガ68に受け渡す。
【0053】
〔撹拌オーガ〕
撹拌オーガ68は、軸方向を装置奥行方向として、
図2に示されるように、撹拌路72dに配置されている。撹拌オーガ68は、
図3に示されるように、装置奥行方向に延びている撹拌軸68aと、撹拌軸68aの外周面に形成されている、螺旋状の2条の撹拌羽根68b、68cと、を含んで構成されている。
【0054】
撹拌軸68aの両端部は、筐体72の壁部に回転可能に支持されており、撹拌軸68aの一方の端部には、駆動源から回転力が伝達されるギア(図示省略)が固定されている。
【0055】
この構成において、回転する供給オーガ66及び回転する撹拌オーガ68が現像剤Gを搬送し、現像剤Gは、供給路72cと撹拌路72dとの間で循環する(
図3の矢印参照)。
【0056】
〔抑制部材80〕
抑制部材80は、装置奥行方向に延びており、
図4に示されるように、筐体72の内部で、かつ、供給オーガ66の上方(真上)に配置されている。そして、抑制部材80は、板厚方向が上下方向とされた抑制板82と、抑制板82を支持する支持部92とを備えている。
【0057】
-抑制板82-
抑制板82は、装置奥行方向から見て、
図4に示されるように、現像ロール60において供給オーガ66側の部分と接触して上下方向に延びる接線L01を跨いで配置されている。ここで、抑制板82において接線L01に対して現像ロール60から遠ざかる部分を一方部分82aとし、抑制板82において接線L01に対して現像ロール60に近づく部分を他方部分82bとする。そうすると、抑制板82は、一方部分82aと他方部分82bとから形成されている。一方部分82aは、上方部材の一例であって、他方部分82bは、板部の一例である。
【0058】
抑制板82は、装置奥行方向から見て、現像ロール60とは反対側が下方となるように傾斜している。換言すれば、抑制板82において上方を向いた上面82cは、装置奥行方向から見て、現像ロール60とは反対側が下方となるように傾斜している。
【0059】
また、抑制板82の装置幅方向の一端部(図中右端部)と筐体72の内壁面との間には、空間が形成されている。さらに、抑制板82の装置幅方向の他端部(図中左端部)と現像ロール60との間には隙間が形成されている。そして、現像ロール60において抑制板82の他端部と対向する部分は、剥離極S2に対して下流側とされている。
【0060】
-支持部92-
支持部92は、装置奥行方向から見て、
図4に示されるように、上端が下端に対して現像ロール60から遠ざかるように傾斜している。そして、支持部92が傾斜する方向に対して直交する方向(
図4に示す矢印J02方向)から見て、支持部92は、
図5に示されるように、装置奥行方向に延びる本体部94と、本体部94から抑制板82へ延びる複数の延出部96とを有している。延出部96は、装置奥行方向に決められた間隔で複数設けられており、延出部96の下端部は、抑制板82の上面82cに連結されている。
【0061】
さらに、延出部96は、
図6に示されるように、装置奥行方向を厚さ方向とする板状とされており、延出部96において現像ロール60(
図4参照)側を向く端面は、円弧面96aとされている。また、本体部94は、筐体72の段差面72f(
図4参照)に取り付けられている。
【0062】
(要部構成の作用)
次に、現像装置46の作用について説明する。現像装置46の作用については、比較形態に係る現像装置946と比較しつつ説明する。現像装置946は、現像装置46と異なり、
図11に示されるように、抑制部材を備えていない。現像装置946の他の構成についは、現像装置46と同様である。
【0063】
現像装置46、946の筐体72の内部では、回転する供給オーガ66、及び回転する撹拌オーガ68が、
図3に示されるように、現像剤Gを撹拌しながら供給路72cと撹拌路72dとの間で循環させる(図中矢印参照)。現像剤Gが撹拌されることで、現像剤G中のトナーTとキャリアCとが擦れ、トナーTが予め定められた極性に摩擦帯電する。また、現像装置46、946が稼働することで、筐体72の内部の気圧は、外部の気圧と比して高くなる。
【0064】
回転する供給オーガ66が、
図4、
図11に示されるように、現像ロール60に現像剤Gを供給する。現像ロール60に供給された現像剤Gは、マグネットロール60aの磁力によって、現像ロール60の表面に磁気ブラシ(図示省略)を形成した状態で保持される。そして、回転する回転スリーブ60bは、現像剤Gを搬送する。
【0065】
回転する回転スリーブ60bは、現像剤Gを像保持体40と対向する位置まで搬送する。そして、像保持体40と対向する位置まで搬送された現像剤Gに含まれるトナーTが像保持体40に形成された静電潜像に付着し、静電潜像がトナー画像として可視化される。また、像保持体40と対向する位置を通過し、トナーTの割合が減少した現像剤Gは、回転する回転スリーブ60bによって搬送されて剥離極S2と対向する部分で、回転スリーブ60bの遠心力によって現像ロール60から放たれて供給オーガ66側へ飛散する。
【0066】
ここで、比較形態に係る現像装置946は、抑制部材を備えていない。換言すれば、現像ロール60と供給オーガ66との間は、空間のみとなっている。このため、現像装置946では、
図11に示されるように、現像ロール60から放たれた現像剤Gの大部分は、供給オーガ66によって搬送されている現像剤Gと衝突し、クラウドトナーが発生する。そして、クラウドトナーは、気流に乗って筐体72の開口部72aから外部に排出されてしまう。なお、クラウドトナーとは、空気中を浮遊するトナーのことである。
【0067】
また、現像ロール60から放たれた現像剤Gの一部は、汲み上げ極S3の磁力によって現像ロール60に再度供給される。再度供給される現像剤Gは、トナーTの割合が減少している。このため、像保持体40の静電潜像が、このトナーTの割合が減少している現像剤Gで可視化されることで、可視化されたトナー画像には、濃度低下が発生してしまう。
【0068】
一方、実施形態に係る現像装置46は、抑制部材80を備えている。このため、現像装置46では、
図4に示されるように、現像ロール60から放たれた現像剤Gの大部分は、抑制板82の一方部分82aと衝突する。そして、現像剤Gの大部分は、抑制板82の上面82cを滑り、装置奥行方向に間隔をあけて並ぶ延出部96(
図6参照)の間を通って、抑制板82の一端部から供給路72cに落下して戻される。
【0069】
また、現像ロール60から放たれた現像剤Gの一部は、抑制板82の他方部分82bと衝突する。このため、現像剤Gの一部が、汲み上げ極S3の磁力によって現像ロール60に再度供給されるのが抑制され、現像剤Gの一部は、抑制板82の上面82cを滑り、装置奥行方向に間隔をあけて並ぶ延出部96(
図6参照)の間を通って、抑制板82の一端部から供給路72cに落下して戻される。
【0070】
(まとめ)
以上説明したように、現像装置46においては、抑制板82が供給オーガ66の上方に配置されている。そこで、現像ロール60から放たれた現像剤Gの大部分は、抑制板82の一方部分82aと衝突する。これにより、現像ロール60から放たれた現像剤Gと、供給オーガ66によって搬送されている現像剤Gとが衝突するのが抑制される。このため、比較形態に係る現像装置946と比して、発生するクラウドトナーの量が減る。
【0071】
また、現像装置46においては、抑制板82は、装置奥行方向に延びると共に板面が上下方向を向く板状とされている。つまり、抑制板82の一方部分82aも、装置奥行方向に延びると共に板面が上下方向を向く板状とされている。これにより、抑制板の一方部分が網目状である場合と比して、現像ロール60から放たれた現像剤Gと、供給オーガ66によって搬送されている現像剤Gとが衝突するのが抑制される。
【0072】
また、現像装置46においては、抑制板82は、装置奥行方向から見て、水平方向に対して傾斜している。つまり、抑制板82の一方部分82aも、装置奥行方向から見て、水平方向に対して傾斜している。これにより、抑制板の一方部分が装置奥行方向から見て水平方向に延びている場合と比して、抑制板82の一方部分82aに対する現像剤Gの堆積が抑制される。
【0073】
また、現像装置46においては、抑制板82は、装置奥行方向から見て、現像ロール60とは反対側が下方となるように傾斜している。つまり、抑制板82の一方部分82aも、装置奥行方向から見て、現像ロール60とは反対側が下方となるように傾斜している。これにより、現像ロール60側が下方となるように傾斜している場合と比して、抑制板82の一方部分82aと衝突した現像剤Gが現像ロール60側へ滑って現像ロール60に付着するのが抑制される。
【0074】
また、現像装置46においては、抑制板82の一方部分82aは、装置奥行方向から見て、接線L01に対して現像ロール60から遠ざかる部分の抑制板82である。換言すれば、一方部分82aは、接線L01まで延びている。これにより、装置奥行方向から見て、抑制板82の一方部分82aが、接線L01と離れている場合と比して、現像ロール60から放たれた現像剤Gと、供給オーガ66によって搬送されている現像剤Gとが衝突するのが抑制される。
【0075】
また、現像装置46においては、抑制板82の他方部分82bは、接線L01に対して現像ロール60に近づく部分の抑制板82である。換言すれば、装置奥行方向から見て、他方部分82bは、一方部分82aに連結されている。これにより、現像ロールと供給オーガの間で、かつ、接線L01に対して現像ロール側が空間のみの場合と比して、現像ロール60から放たれた現像剤Gが現像ロール60に付着するのが抑制される。
【0076】
また、現像装置46においては、現像ロール60から放たれた現像剤Gが現像ロール60に付着するのが抑制されることで、一方部分82aと現像ロール60との間が空間のみの場合と比して、可視化されたトナー画像に、白筋が発生するのが抑制される。
【0077】
また、現像装置46においては、抑制板82は、装置奥行方向から見て、現像ロール60とは反対側が下方となるように傾斜している。つまり、抑制板82の他方部分82bも、装置奥行方向から見て、現像ロール60とは反対側が下方となるように傾斜している。これにより、抑制板の他方部分が装置奥行方向から見て水平方向に延びている場合と比して、抑制板82の他方部分82bに対する現像剤Gの堆積が抑制される。
【0078】
また、画像形成装置10においては、比較形態に係る現像装置946を備える場合と比して、画像形成装置10の装置本体10a内にクラウドトナーが現像装置46から排出されるのが抑制されることで、画像形成装置10の装置本体10a内の汚れが抑制される。
【0079】
(変形形態)
次に、本実施形態に対する複数の変形形態について説明する。
【0080】
〔第1変形形態〕
第1変形形態に係る現像装置146について、現像装置46と異なる部分を主に説明する。現像装置146の抑制部材180は、
図7(A)に示されるように、抑制板182を備えている。この抑制板182は、装置奥行方向の両端部で筐体72の内壁に取り付けられている。
【0081】
また、抑制板182は、一方部分82aと他方部分182bとから形成されている。他方部分182bは、断面L字状とされている。具体的には、他方部分182bには、現像ロール60と供給オーガ66との間の空間を装置幅方向で仕切る仕切り板184が形成されている。この仕切り板184は、上下方向に延びており、下端が上端に対して現像ロール60側に位置するように鉛直方向に対して傾斜している。
【0082】
この仕切り板184によって、現像ロール60から放たれた現像剤Gが、現像ロール60に付着するのが抑制される。現像ロール60に付着するのが抑制されることで、現像装置146によって可視化されたトナー画像に、濃度低下が発生するのが抑制される。
【0083】
〔第2変形形態〕
第2変形形態に係る現像装置246について、現像装置46と異なる部分を主に説明する。現像装置246の抑制部材280は、
図7(B)に示されるように、抑制板282を備えている。この抑制板282は、装置奥行方向の両端部で筐体72の内壁に取り付けられている。
【0084】
また、抑制板282は、一方部分82aと他方部分282bとから形成されている。他方部分282bにおける水平方向に対して傾斜する傾斜角度は、一方部分82aにおける傾斜角度と比して大きくされている。換言すれば、一方部分82aの傾斜角度は、他方部分282bの傾斜角度と比して小さくされている。
【0085】
ここで、他方部分282bに衝突した現像剤Gは、傾斜角度が小さくされた一方部分82aを滑った後、抑制板282の一端部から供給路72cに落下して戻される。このように、傾斜角度が小さくされた一方部分82aを滑った後、抑制板282の一端部から供給路72cに落下するため、他方部分282bの傾斜角度が維持されている場合と比して、現像剤Gが供給路72cに落下する落下速度が遅くなる。落下速度が遅くなることで、供給オーガ66によって搬送されている現像剤Gと衝突することで生じるクラウドトナーの量が減少する。
【0086】
また、他方部分282bの現像ロール60側の端部は、実施形態に係る他方部分82bの現像ロール60側の端部と比して上方に位置している。これにより、他方部分282bと衝突した現像剤Gが現像ロール60に付着するのが抑制される。現像ロール60に付着するのが抑制されることで、現像装置246によって可視化されたトナー画像に、濃度低下が発生するのが抑制される。
【0087】
〔第3変形形態〕
第3変形形態に係る現像装置346について、第2変形形態に係る現像装置246と異なる部分を主に説明する。現像装置346の抑制部材380は、
図8(A)に示されるように、抑制板382を備えている。
【0088】
また、抑制板382の一端部は、抑制板382の他端部と比して低くされている。そして、傾斜角度が3段階で変化しており、現像ロール60に最も近い部分から段階的に傾斜角度が小さくなっている。これにより、抑制板382を滑る現像剤Gの滑り速度が段階的に遅くされる。他の作用効果は、第2変形形態と同様である。
【0089】
〔第4変形形態〕
第4変形形態に係る現像装置446について、第3変形形態に記載の現像装置346と異なる部分を主に説明する。現像装置446の抑制部材480は、
図8(B)に示されるように、抑制板482を備えている。
【0090】
また、抑制板482の一端部は、抑制板482の他端部と比して低くされている。そして、傾斜角度が徐々に変化している。具体的には、抑制板482は、装置奥行方向から見て湾曲状とされている。これにより、抑制板482を滑る現像剤Gの滑り速度が徐々に遅くされる。他の作用効果は、第3変形形態と同様である。
【0091】
〔第5変形形態〕
第5変形形態に係る現像装置546について、現像装置46と異なる部分を主に説明する。現像装置546は、
図9に示されるように、抑制板82と、衝突板584とを備えている。この抑制板82は、装置奥行方向の両端部で筐体72の内壁に取り付けられている。
【0092】
衝突板584は、装置奥行方向に延び、断面矩形状とされている。そして、衝突板584は、筐体72の段差面72fに片持ち状態で取り付けられている。
【0093】
この構成において、現像ロール60から放たれた現像剤Gの一部が、衝突板584に衝突する。衝突することで速度が遅くなった現像剤Gが、抑制板82を介して供給路72cに落下する。これにより、現像剤Gの速度が維持される場合と比して、供給オーガ66によって搬送されている現像剤Gと衝突することで生じるクラウドトナーの量が減少する。
【0094】
〔第6変形形態〕
第6変形形態に係る現像装置646について、現像装置46と異なる部分を主に説明する。現像装置646の支持部692は、
図10(A)に示されるように、本体部94と複数の延出部696とを備えている。
【0095】
延出部696は、上端部が下端部に対して装置奥行方向の奥側になるように傾斜している。このように傾斜することで、上端部と下端部とが装置奥行方向において同様の位置になる場合と比して、延出部696において現像ロール60(
図4参照)側を向く端面に対する現像剤Gの堆積が抑制される。
【0096】
〔第7変形形態〕
第7変形形態に係る現像装置746について、現像装置46と異なる部分を主に説明する。現像装置746の支持部792は、
図10(B)に示されるように、本体部94と複数の延出部796とを備えている。
【0097】
延出部796は、装置奥行方向において上端部と下端部とが千鳥状になっている。換言すれば、延出部796は、ジグザク状に配置されている。このようにジグザク状に配置されることで、上端部と下端部とが装置奥行方向において同様の位置になる場合と比して、延出部796において現像ロール60(
図4参照)側を向く端面に対する現像剤Gの堆積が抑制される。
【0098】
なお、本開示を特定の実施形態について詳細に説明したが、本開示は係る実施形態に限定されるものではなく、本開示は本開示の範囲にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、抑制板82は、板状とされたが、網目等であってもよい。この場合には、板状とされることで奏する作用は奏しない。
【0099】
また、上記実施形態では、抑制板82は、傾斜していたが水平であってもよい。この場合には、抑制板が傾斜することで奏する作用は奏しない。
【0100】
また、上記実施形態では、一方部分82aは、接線L01まで延びていたが、一方部分が接線L01と離間していてもよい。この場合には、一方部分82aが、接線L01まで延びていることで奏する作用は奏しない。
【0101】
また、上記実施形態では、抑制板82は、他方部分82bを有したが、抑制板が一方部分のみから構成されてもよい。この場合には、他方部分を有することで奏する作用は奏しない。
【0102】
また、上記実施形態では、特に記載しなかったが、本実施形態においてクラウドトナーの量の変化については、筐体72の開口部72aから排出されるクラウドトナーの量を測定することで導出される。
【0103】
また、上記実施形態では、特に記載しなかったが、抑制板82の上下方向の位置については、供給オーガ66と当たらない程度に下方に配置することが好ましい。これにより、抑制板82から落下して供給路72cの現像剤Gに衝突するときの現像剤Gの速度が遅くなるため、衝突によって生じるクラウドトナーの量が減少する。
【0104】
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、抑制板82の傾斜角度については、抑制板82に衝突した現像剤Gを滑らせる観点、及び抑制板82から落下する現像剤Gの速度を遅くする観点から、水平方向に対して20度程度傾いているのが好ましい。
【0105】
また、上記実施形態では、延出部96において現像ロール60側を向く端面は、円弧面96aとされたが、頂点が現像ロール60側を向くV字面であってもよい。
【符号の説明】
【0106】
10 画像形成装置
10a 装置本体
32 転写部(転写装置の一例)
40 像保持体
46 現像装置
60 現像ロール(回転部材の一例)
66 供給オーガ(供給部材の一例)
82 抑制板
82a 一方部分(上方部材の一例)
82b 他方部分(板部の一例)
146 現像装置
182 抑制板
182b 他方部分(板部の一例)
246 現像装置
282 抑制板
282b 他方部分(板部の一例)
346 現像装置
382 抑制板
446 現像装置
482 抑制板
546 現像装置
646 現像装置
746 現像装置