IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ラピステクノロジー株式会社の特許一覧

特開2023-14597半導体集積回路、半導体装置及び温度特性調整方法
<>
  • 特開-半導体集積回路、半導体装置及び温度特性調整方法 図1
  • 特開-半導体集積回路、半導体装置及び温度特性調整方法 図2
  • 特開-半導体集積回路、半導体装置及び温度特性調整方法 図3
  • 特開-半導体集積回路、半導体装置及び温度特性調整方法 図4
  • 特開-半導体集積回路、半導体装置及び温度特性調整方法 図5
  • 特開-半導体集積回路、半導体装置及び温度特性調整方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023014597
(43)【公開日】2023-01-31
(54)【発明の名称】半導体集積回路、半導体装置及び温度特性調整方法
(51)【国際特許分類】
   G05F 1/56 20060101AFI20230124BHJP
【FI】
G05F1/56 320C
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021118629
(22)【出願日】2021-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】320012037
【氏名又は名称】ラピステクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤野 隆良
【テーマコード(参考)】
5H430
【Fターム(参考)】
5H430BB01
5H430BB05
5H430BB09
5H430BB11
5H430EE04
5H430EE15
5H430FF02
5H430FF13
5H430HH03
5H430JJ07
5H430LA07
(57)【要約】
【課題】過電流保護を行うとともに温度特性の調整を行うことが可能な半導体集積回路及び半導体装置を提供する。
【解決手段】第1電圧の供給を受けて動作し、基準電圧に基づいて制御電圧を出力するオペアンプと、第1電極が第1電圧の供給ラインである第1電圧ラインに接続され、制御電圧に基づいて第1電流を送出する第1の出力トランジスタと、前記オペアンプに接続され、温度係数調整用の抵抗部を備えた過電流保護回路と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電圧の供給を受けて動作し、基準電圧に基づいて制御電圧を出力するオペアンプと、
第1電極が前記第1電圧の供給ラインである第1電圧ラインに接続され、前記制御電圧に基づいて第1電流を送出する第1の出力トランジスタと、
前記オペアンプに接続され、温度係数調整用の抵抗部を備えた過電流保護回路と、
を備えたことを特徴とする半導体集積回路。
【請求項2】
前記過電流保護回路は、
前記制御電圧に基づいて第2電流を送出する電流送出トランジスタと、
カレントミラーを構成するトランジスタ対であって、前記電流送出トランジスタの第2電極と前記第1電圧とは異なる第2電圧の供給ラインである第2電圧ラインとの間に接続され、前記第2電流の電流量に応じた電流量を有する第3電流を送出する第1トランジスタ対と、
カレントミラーを構成するトランジスタ対であって、前記第1トランジスタ対と前記第1電圧ラインとの間に接続され、前記第3電流の電流量に応じた電流量を有する第4電流を送出する第2トランジスタ対と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
【請求項3】
前記電流送出トランジスタの制御電極は前記制御電圧が供給される制御電圧ラインに接続され、
前記第1トランジスタ対は、第2電極及び制御電極が前記電流送出トランジスタの前記第2電極に接続され且つ第1電極が前記第2電圧ラインに接続された第1トランジスタと、制御電極が前記第1トランジスタの前記制御電極に接続された第2トランジスタと、を有し、
前記第2トランジスタ対は、第2電極が前記制御電圧ラインに接続された第3トランジスタと、第2電極及び制御電極が前記第2トランジスタの第1電極に接続され且つ第1電極が前記第1電圧ラインに接続された第4トランジスタと、を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路。
【請求項4】
前記抵抗部は、一端が前記第1電圧ラインに接続され、他端が前記電流送出トランジスタの第1電極に接続された第1抵抗を有することを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路。
【請求項5】
前記第1抵抗は、負の温度特性を有し、前記第2電流の温度係数を調整するために設けられた抵抗素子であることを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回路。
【請求項6】
前記抵抗部は、一端が前記第2電圧ラインに接続され、他端が前記第1トランジスタ対の前記第2トランジスタの第2電極に接続された第2抵抗を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体集積回路。
【請求項7】
前記第2抵抗は、負の温度特性を有し、前記第3電流の温度係数を調整するために設けられた抵抗素子であることを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
【請求項8】
前記抵抗部は、一端が前記第1電圧ラインに接続され、他端が前記第2トランジスタ対の前記第3トランジスタの第1電極に接続された第3抵抗を有することを特徴とする請求項6又7に記載の半導体集積回路。
【請求項9】
前記第3抵抗は、負の温度特性を有し、前記第4電流の温度係数を調整するために設けられた抵抗素子であることを特徴とする請求項8に記載の半導体集積回路。
【請求項10】
前記過電流保護回路は、
第1電極が前記第1電圧ラインに接続され、前記制御電圧に基づいて第2電流を第2電極から送出する電流送出トランジスタと、
カレントミラーを構成するトランジスタ対であって、前記電流送出トランジスタの前記第2電極と前記第1電圧とは異なる第2電圧の供給ラインである第2電圧ラインとの間に接続され、前記第2電流の電流量に応じた電流量を有する第3電流を送出する第1トランジスタ対と、
カレントミラーを構成するトランジスタ対であって、前記第1トランジスタ対と第3電圧の供給ラインである第3電圧ラインとの間に接続され、前記第3電流の電流量に応じた電流量を有する第4電流を送出する第2トランジスタ対と、
カレントミラーを構成するトランジスタ対であって、前記第2トランジスタ対と前記第2電圧ラインとの間に接続され、前記第4電流の電流量に応じた電流量を有する第5電流を送出する第3トランジスタ対と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
【請求項11】
前記電流送出トランジスタの制御電極は前記制御電圧が供給される制御電圧ラインに接続され、
前記第1トランジスタ対は、第2電極及び制御電極が前記電流送出トランジスタの前記第1電極に接続され且つ第1電極が前記第2電圧ラインに接続された第1トランジスタと、制御電極が前記第1トランジスタの前記制御電極に接続された第2トランジスタと、を有し、
前記第2トランジスタ対は、第2電極及び制御電極が前記第2トランジスタの第2電極に接続され且つ第1電極が前記第3電圧ラインに接続された第3トランジスタと、制御電極が前記第3トランジスタの前記制御電極に接続された第4トランジスタと、を有し、
前記第3トランジスタ対は、第2電極及び制御電極が前記第4トランジスタの第2電極に接続され且つ第1電極が前記第2電圧ラインに接続された第5トランジスタと、制御電極が前記第5トランジスタの前記制御電極に接続され且つ第2電極が前記オペアンプに接続された第6トランジスタと、を有することを特徴とする請求項10に記載の半導体集積回路。
【請求項12】
前記抵抗部は、一端が前記第2電圧ラインに接続され、他端が前記第1トランジスタ対の前記第2トランジスタの第1電極に接続された第1抵抗を有することを特徴とする請求項11に記載の半導体集積回路。
【請求項13】
前記第1抵抗は、負の温度特性を有し、前記第3電流の温度係数を調整するために設けられた抵抗素子であることを特徴とする請求項12に記載の半導体集積回路。
【請求項14】
前記抵抗部は、一端が前記第3電圧ラインに接続され、他端が前記第2トランジスタ対の前記第4トランジスタの第1電極に接続された第2抵抗を有することを特徴とする請求項12又は13に記載の半導体集積回路。
【請求項15】
前記第2抵抗は、負の温度特性を有し、前記第4電流の温度係数を調整するために設けられた抵抗素子であることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
【請求項16】
前記抵抗部は、一端が前記第2電圧ラインに接続され、他端が前記第3トランジスタ対の前記第6トランジスタの第1電極に接続された第3抵抗を有することを特徴とする請求項14又は15に記載の半導体集積回路。
【請求項17】
前記第3抵抗は、負の温度特性を有し、前記第5電流の温度係数を調整するために設けられた抵抗素子であることを特徴とする請求項16に記載の半導体集積回路。
【請求項18】
前記第1電圧は高電源電圧であり、
前記第2電圧は接地電圧であり、
前記第3電圧は前記第1電圧よりも低い低電源電圧であり、
前記第1の出力トランジスタ及び前記電流送出トランジスタは、前記第1電圧に応じた高耐圧のMOSトランジスタから構成され、
前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第3トランジスタ、前記第4トランジスタ、前記第5トランジスタ及び前記第6トランジスタは、前記第3の電圧に応じた低耐圧のMOSトランジスタから構成されていることを特徴とする請求項11乃至17のうちいずれか1項に記載の半導体集積回路。
【請求項19】
前記第3トランジスタ対の前記第6トランジスタは、前記オペアンプに設けられた過電流保護端に接続されていることを特徴とする請求項11乃至18のうちいずれか1項に記載の半導体集積回路。
【請求項20】
前記半導体集積回路と、
前記第1電流を受け、当該第1電流の電流量に応じた電流量を有する出力電流を送出する第2の出力トランジスタと、
を備えたことを特徴とする請求項3乃至9、11乃至19のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項21】
前記第2の出力トランジスタは、第1電極が前記第1電圧ラインに接続され、第2電極が前記第1の出力トランジスタの第2電極に接続され、第3電極が前記出力電流の出力ノードに接続された、バイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項20に記載の半導体装置。
【請求項22】
前記出力ノードと前記第2電圧ラインとの間に設けられ、前記出力ノードの出力電圧と前記第2電圧とを分圧して帰還電圧を生成する帰還電圧生成部と、 前記出力ノードを介して接続された負荷と、
を備え、
前記オペアンプは、前記基準電圧の印加を受ける第1入力端と、前記帰還電圧の印加を受ける第2入力端と、前記制御電圧ラインを介して前記第1の出力トランジスタの制御電極に接続された出力端と、を有し、前記基準電圧と前記帰還電圧との電圧差に応じた前記制御電圧を前記第1の出力トランジスタの前記制御電極に印加することを特徴とする請求項21に記載の半導体装置。
【請求項23】
請求項1に記載の半導体集積回路における温度係数調整方法であって、
前記抵抗部の抵抗値を変化させ、前記第1電流の温度係数を調整するステップを含むことを特徴とする温度特性調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体集積回路及び半導体装置に関し、特に過電流保護回路を有する半導体集積回路及び過電流保護回路を有する半導体装置の温度特性調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
リニアレギュレータ回路において、過電流からリニアレギュレータ回路に接続されている回路を保護するための過電流保護回路が設けられている(例えば、特許文献1)。過電流保護回路は、例えば、出力トランジスタに流れる電流をコピーするためのPチャネル型MOSトランジスタと、過電流保護の閾値電流を調整し出力トランジスタのゲートに帰還させるためのNチャネル型MOSトランジスタからなる第1のトランジスタ対及びPチャネル型MOSトランジスタからなる第2のトランジスタ対と、から構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-160083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、リニアレギュレータ回路の出力電流を大きくするため、リニアレギュレータ回路を構成するチップの外部に、オペアンプの出力を直接ゲートに受ける第1の出力トランジスタとは別に、第2の出力トランジスタとしてのバイポーラトランジスタを設けることが行われている。第2の出力トランジスタは、第1の出力トランジスタから出力された電流に応じて出力電流を出力する。
【0005】
過電流保護の閾値電流は、環境温度に伴って変化しないことが望ましい。チップ外部に設けられた第2の出力トランジスタの電流増幅率は、温度の上昇に伴いその値が上昇するという、正の温度特性を持っている。そのため、第2の出力トランジスタから出力される出力電流が一定であるときには、第1の出力トランジスタから出力される電流は、温度の上昇に伴いその値が低下するという、負の温度特性を持つことになる。そして、第1の出力トランジスタの電流をコピーする過電流保護回路のPチャネル型MOSトランジスタを流れる電流も負の温度特性となる。よって、過電流保護回路のPチャネル型MOSトランジスタを流れる電流が温度に伴って変化することになるため、出力電流の上限値である過電流保護の閾値電流も温度に伴って変化してしまう。したがって、過電流保護の閾値電流が温度に伴って変化しないよう、温度特性の調整を行う必要があるという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、温度特性の調整を行うことが可能な半導体集積回路及び半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る半導体集積回路は、第1電圧の供給を受けて動作し、基準電圧に基づいて制御電圧を出力するオペアンプと、第1電極が前記第1電圧の供給ラインである第1電圧ラインに接続され、前記制御電圧に基づいて第1電流を送出する第1の出力トランジスタと、前記オペアンプに接続され、温度係数調整用の抵抗部を備えた過電流保護回路と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る半導体集積回路及び半導体装置によれば、過電流保護を行うとともに温度特性の調整を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施例1に係る半導体装置の構成を示す回路図である。
図2】実施例1の半導体装置において抵抗部の抵抗値を変化させた際の電流の温度特性の一例を示す温度特性図である。
図3】本発明の実施例2に係る半導体装置の構成を示す回路図である。
図4】実施例2の半導体装置において抵抗部の抵抗値を変化させた際の電流の温度特性の一例を示す温度特性図である。
図5】本発明の実施例3に係る半導体装置の構成を示す回路図である。
図6】実施例3の半導体装置におけるオペアンプの構成を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下の各実施例における説明及び添付図面においては、実質的に同一または等価な部分には同一の参照符号を付している。
【実施例0011】
図1は、本発明の実施例1に係る半導体装置100の構成を示す回路図である。半導体装置100は、基準電圧生成部11と、オペアンプOP1と、第1の出力トランジスタMP1と、第2の出力トランジスタQ1と、抵抗R1及びR2と、過電流保護回路12と、から構成されている。基準電圧生成部11と、オペアンプOP1と、第1の出力トランジスタMP1と、第2の出力トランジスタQ1と、抵抗R1及びR2によって、レギュレータ回路が構成されている。半導体装置100の外部には負荷LDが接続され、半導体装置100の出力電流Ioutがノードn1を介して負荷LDに供給される。また、負荷LDは、半導体装置100内に設けられていてもよい。
【0012】
基準電圧生成部11、オペアンプOP1、第1の出力トランジスタMP1、抵抗R1、R2、及び過電流保護回路12は、同一のチップである半導体集積回路CP1に形成されている。一方、第2の出力トランジスタQ1は、半導体集積回路CP1の外部に設けられ、半導体集積回路CP1内の第1の出力トランジスタMP1及び抵抗R1に接続されている。
【0013】
基準電圧生成部11は、半導体装置100の基準電圧を生成する基準電圧源である。基準電圧生成部11は、基準電圧RVを生成し、オペアンプOP1の反転入力端に供給する。
【0014】
オペアンプOP1は、反転入力端、非反転入力端及び出力端を有し、反転入力端の入力電圧と非反転入力端の入力電圧との電圧差に応じた電圧を出力端から出力する演算増幅器である。本実施例では、オペアンプOP1の反転入力端には、基準電圧生成部11により生成された基準電圧RVが入力される。また、オペアンプOP1の非反転入力端には、抵抗R1及びR2により生成された帰還電圧FVが入力される。オペアンプOP1は、電源電圧VDDの供給を受けて動作し、基準電圧RVと帰還電圧FVとの電圧差に応じた制御電圧CVを制御電圧ラインLCに出力する。
【0015】
第1の出力トランジスタMP1は、制御電極及び2つの電極を有している。第1の出力トランジスタMP1は、例えば第1導電型であるPチャネル型MOSFETから構成されている。ここで制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインであって、以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。第1の出力トランジスタMP1は、オペアンプOP1から出力された制御電圧CVの印加を受けて電流I0を送出する。第1の出力トランジスタMP1のソース及びバックゲートは、第1電圧である電源電圧VDDの供給ラインLAに接続されている。第1の出力トランジスタMP1のゲートは、制御電圧ラインLCに接続されている。第1の出力トランジスタMP1は、ゲートに印加された制御電圧CVに応じた電流I0をドレインから送出する。
【0016】
トランジスタQ1は、半導体集積回路CP1の外部に設けられ、第1の出力トランジスタMP1から出力された電流I0に基づいて出力電流Ioutを送出する第2の出力トランジスタである。トランジスタQ1は、3つの電極を有している。トランジスタQ1は、例えばNPN型のバイポーラトランジスタから構成されている。ここで3つの電極はベース、コレクタ及びエミッタであって、以下、各電極はベース、コレクタまたはエミッタを用いて説明する。トランジスタQ1のコレクタは、電源電圧VDDの供給ラインLAに接続されている。トランジスタQ1のベースは、第1の出力トランジスタMP1のドレインに接続されている。トランジスタQ1のエミッタは、出力電圧Voutの出力ノードであるノードn1に接続されている。トランジスタQ1のエミッタからは、電流I0の電流量に応じた電流量を有する出力電流Ioutが送出される。
【0017】
抵抗R1及びR2は、帰還電圧FVを生成する帰還電圧生成部を構成する抵抗素子である。抵抗R1の一端は、ノードn1に接続されている。抵抗R1の他端は、ノードn2に接続されている。抵抗R2の一端は、ノードn2に接続されている。抵抗R2の他端は、第2電圧である接地電位GNDの供給ラインLBに接続されている。抵抗R1及びR2によって、ノードn1の電圧である出力電圧Voutと接地電圧GNDとが分圧され、帰還電圧FVとしてノードn2から出力される。帰還電圧FVは、オペアンプOP1の非反転入力端に供給される。
【0018】
過電流保護回路12は、電源電圧VDDの供給ラインLAと接地電圧GNDの供給ラインLBとに接続され、第1の出力トランジスタMP1から出力された電流I0の電流量を所定の電流量以下に制限し、負荷LDに過電流が流れるのを防ぐ回路である。本実施例の過電流保護回路12は、トランジスタMP2、MP3、MP4、MN1、MN2、及び抵抗R3から構成されている。
【0019】
トランジスタMP2は、第1の出力トランジスタMP1とカレントミラーを構成し、第1の出力トランジスタMP1の出力電流である電流I0をコピーした電流、すなわち電流I0の電流量に応じた電流量を有する電流I1を送出する電流送出トランジスタである。本実施例では、トランジスタMP2は第1の出力トランジスタMP1と同じサイズを有しており、抵抗R3の抵抗値が0の時に電流I0と同じ電流量を有する電流I1を送出する。
【0020】
トランジスタMP2は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMP2は、例えばPチャネル型MOSFETから構成されている。ここで制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインであって、以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMP2のゲートは、制御電圧CVの供給ラインである制御電圧ラインLCに接続されている。トランジスタMP2のバックゲートは、電源電圧VDDの供給ラインLAに接続されている。トランジスタMP2のドレインは、ラインL1に接続されている。かかる構成により、トランジスタMP2のドレインからラインL1に電流I1が送出される。
【0021】
トランジスタMN1及びMN2は、カレントミラーを構成する第1トランジスタ対である。トランジスタMN1及びMN2の各々は、例えばNチャネル型MOSFETから構成されている。本実施例では、トランジスタMN1及びMN2は、互いに同じサイズを有する。
【0022】
トランジスタMN1は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMN1がNチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMN1のソース及びバックゲートは、接地電圧GNDの供給ラインLBに接続されている。トランジスタMN1のゲート及びドレインは、互いに接続されるとともに、ラインL1を介してトランジスタMP2のドレインに接続されている。
【0023】
トランジスタMN2は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMN2がNチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMN2のソース及びバックゲートは、接地電圧GNDの供給ラインLBに接続されている。トランジスタMN2のドレインは、ラインL2に接続されている。トランジスタMN2のゲートは、トランジスタMN1のゲート及びドレインに接続されている。
【0024】
トランジスタMN1及びMN2によって構成されるカレントミラーにより、ラインL1の電流I1をコピーした電流、すなわち電流I1の電流量に応じた電流量を有する電流I2がラインL2に送出される。本実施例では、トランジスタMN1とMN2とが同じサイズを有するため、電流I1と同じ電流量を有する電流I2がラインL2に送出される。
【0025】
トランジスタMP3及びMP4は、カレントミラーを構成する第2トランジスタ対である。トランジスタMP3及びMP4の各々は、例えばPチャネル型MOSFETから構成されている。本実施例では、トランジスタMP3及びMP4は、互いに同じサイズを有する。
【0026】
トランジスタMP3は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMP3がPチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、一対の電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMP3のソース及びバックゲートは、電源電圧VDDの供給ラインLAに接続されている。トランジスタMP3のドレインは、制御電圧CVの供給ラインである制御電圧ラインLCに接続されている。トランジスタMP3のゲートは、ラインL2に接続されている。
【0027】
トランジスタMP4は、制御電極及び一対の電極を有している。トランジスタMP4がPチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、一対の電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMP4のソース及びバックゲートは、電源電圧VDDの供給ラインLAに接続されている。トランジスタMP4のゲート及びドレインは、トランジスタMP3のゲートに接続されるとともに、ラインL2に接続されている。
【0028】
トランジスタMP3及びMP4によって構成されるカレントミラーにより、ラインL2の電流I2をコピーした電流、すなわち電流I2の電流量に応じた電流量を有する電流I3がトランジスタMP3より送出される。本実施例では、トランジスタMP3とMP4とが同じサイズを有するため、電流I2と同じ電流量を有する電流I3が送出される。
【0029】
トランジスタMN1及びMN2により電流I1をコピーした電流I2が送出され、トランジスタMP3及びMP4により電流I2をコピーした電流I3が送出されることで、電流I3の電流量に応じて制御ラインLCの電圧が電源電圧VDD側に引き上げられる。よって、トランジスタMN1及びMN2、トランジスタMP3及びMP4により、制御電圧CVが調整され、第1の出力トランジスタから出力する電流I0の電流量が調整される。すなわち、過電流保護の閾値電流が調整される。ここで、過電流保護の閾値電流とは、出力電流Ioutの上限値のことをいう。この閾値電流を負荷LDの条件に合わせて設定することで、負荷LDに過電流が流れるのを防ぐことができる。
【0030】
抵抗R3は、一端が電源電圧VDDの供給ラインLAに接続され、他端がトランジスタMP2のソースに接続されている。抵抗R3は、負の温度特性を有し、ラインL1を流れる電流I1の温度係数を調整するために設けられた温度係数調整用の抵抗素子である。ここで温度特性とは、温度変化に伴う特性の変化をいい、温度係数とは、温度変化に対する変化量、つまり傾きのことをいう。すなわち、負の温度特性とは温度の上昇に伴いその値が低下することをいう。抵抗R3は、抵抗部の一例である。本実施例では、抵抗R3の抵抗値を変化させることにより、電流I1の温度係数を調整することができる。この温度係数の調整については後述する。
【0031】
また、抵抗R3は、過電流保護の閾値電流を調整するために設けられた電流制限用の抵抗素子でもある。本実施例では、抵抗R3の抵抗値を変化させることにより、電流I1の電流量を調整することができるため、これにより制御電圧CVを調整することができる。したがって、抵抗R3の抵抗値を変化させることにより、過電流保護の閾値電流を調整することができる。
【0032】
まず、図1に示す本実施例の半導体装置100において過電流保護回路12の動作について説明する。第1の出力トランジスタMP1が制御電圧CVの印加を受けて電流I0を送出し、トランジスタMP2によって、電流I0をコピーした電流I1がラインL1に送出される。そして、トランジスタMN1及びMN2によってラインL1の電流I1をコピーした電流I2がラインL2に送出され、トランジスタMP3及びMP4によってラインL2の電流I2をコピーした電流I3がトランジスタMP3より送出される。そして、電流I3の電流量に応じて制御ラインLCの電圧が電源電圧VDD側に引き上げられることにより、第1の出力トランジスタの電流I0の電流量が制限され、それに伴い出力電流Ioutの電流量が制限される。これにより、負荷LDに過電流が流れることが防止される。
【0033】
次に、温度係数の調整について説明する。まず、図1に示す本実施例の半導体装置100において、半導体集積回路CP1の外部に設けられた第2の出力トランジスタであるトランジスタQ1の電流増幅率hfeは、正の温度特性を有する。そのため、第2の出力トランジスタQ1から出力される出力電流Ioutが一定であるときは、第1の出力トランジスタMP1から出力される電流I0は負の温度特性を持つことになる。そして、トランジスタMP2のドレインから流れる電流I1は、第1の出力トランジスタMP1から出力される電流I0をコピーした電流であるので、電流I1も負の温度特性となる。
【0034】
図2は、抵抗R3の抵抗値を変化させた際にトランジスタMP2のドレインに流れる電流I1の温度特性の一例を示す温度特性図である。図2において、一例として抵抗R3の抵抗値が0の場合を直線、抵抗R3の抵抗値がr1の場合を点線、抵抗R3の抵抗値がr2の場合を一点鎖線でそれぞれ示す。ここで抵抗値は、0<r1<r2の関係の抵抗値である。
【0035】
図2より、抵抗R3の抵抗値を0、r1、r2に変化させたときの電流I1の温度係数が分かる。上記の通り、電流I1の温度係数とは、温度変化に対する電流I1の電流値の変化量、つまり傾きのことを指す。それぞれの抵抗値における電流I1の温度係数を比較すると、抵抗R3の抵抗値が0の場合の温度係数より抵抗値r1の場合の温度係数の方が大きい。さらに、抵抗R3の抵抗値がr1の場合の温度係数より抵抗値がr2の場合の温度係数の方が大きい。温度特性は、温度変化に伴う特性の変化であり、より小さいものであることが好ましいため、抵抗R3は電流I1の温度係数の絶対値が小さくなるような抵抗値とすることが好ましい。したがって、電流I1の温度特性が例えば図2のような温度特性を示すのであれば、電流I1の温度係数の絶対値が小さくなるように、抵抗値の最も大きいr2を抵抗R3の抵抗値として選択することが好ましい。
【0036】
このように、抵抗R3の抵抗値を大きくすることにより、電流I1の温度係数を、正の温度特性側に調整することができる。正の温度特性側とは、電流I1の温度特性が正の温度特性に変化した場合に限らず、図2に示すように電流I1の温度係数が大きくなり、温度係数が正の温度特性に近づいた場合も含む。なお、抵抗R3の抵抗値の調整は、例えば半導体装置100の製造時に行われる。
【0037】
以上のように、本実施例の半導体装置100は、温度特性調整用抵抗である抵抗R3を有する。トランジスタMP2の出力電流である電流I1は、負の温度係数を有するが、抵抗R3の抵抗値を調整することにより、トランジスタMP2の出力電流である電流I1の温度係数を正の温度特性側に調整することができる。
【0038】
したがって、本実施例の半導体集積回路CP1及び半導体装置100によれば、過電流保護回路によって過電流保護を行うとともに、温度特性の調整を行うことが可能となる。
【実施例0039】
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例2の半導体装置は、実施例1に抵抗R4を追加した構成であり、過電流保護回路の構成において実施例1の半導体装置と異なる。
【0040】
図3は、本実施例の半導体装置200の構成を示す回路図である。図3では、図1と同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明する。半導体装置200は、基準電圧生成部11と、オペアンプOP1と、第1の出力トランジスタMP1と、第2の出力トランジスタQ1と、抵抗R1及びR2と、過電流保護回路22と、から構成されている。基準電圧生成部11と、オペアンプOP1と、第1の出力トランジスタMP1と、第2の出力トランジスタQ1と、抵抗R1及びR2によって、レギュレータ回路が構成されている。半導体装置200の外部には負荷LDが接続され、半導体装置200の出力電流Ioutがノードn1を介して負荷LDに供給される。また、負荷LDは、半導体装置200内に設けられていてもよい。
【0041】
基準電圧生成部11、オペアンプOP1、第1の出力トランジスタMP1、抵抗R1、R2、及び過電流保護回路22は、同一のチップである半導体集積回路CP2に形成されている。一方。第2の出力トランジスタQ1は、半導体集積回路CP2の外部に設けられ、半導体集積回路CP2内の第1の出力トランジスタMP1及び抵抗R1に接続されている。
【0042】
過電流保護回路22は、トランジスタMP2、MP3、MP4、MN1、MN2、抵抗R3及び抵抗R4から構成されている。
【0043】
抵抗R4は、一端が接地電圧GNDの供給ラインLBに接続され、他端がトランジスタMN2のソースに接続されている。抵抗R4は、負の温度特性を有し、ラインL2を流れる電流I2の温度係数を調整するために設けられた温度係数調整用の抵抗素子である。抵抗R4は、抵抗部の一例である。本実施例では、抵抗R4の抵抗値を変化させることにより、電流I2の温度係数を調整することができる。この温度係数の調整については後述する。
【0044】
また、抵抗R4は、過電流保護12の閾値電流を調整するために設けられた電流制限用の抵抗素子でもある。本実施例では、抵抗R4の抵抗値を変化させることにより、電流I2の電流量を調整することができるため、これにより制御電圧CVを調整することができる。したがって、抵抗R4の抵抗値を変化させることにより、過電流保護の閾値電流を調整することができる。
【0045】
次に、抵抗R4を用いた温度係数の調整について説明する。まず、図3に示す本実施例の半導体装置200において、トランジスタMN2のドレインに流れる電流I2は、トランジスタMP2のドレインに流れる電流I1をコピーした電流であるので、電流I1同様、電流I2も負の温度特性となる。
【0046】
図4は、抵抗R4の抵抗値を変化させた際にトランジスタMN2のドレインに流れる電流I2の温度特性の一例を示す温度特性図である。図4において、抵抗R3の抵抗値がr1で且つ抵抗R4の抵抗値がr3の場合を直線、抵抗R3の抵抗値がr1で且つ抵抗R4の抵抗値が0の場合を点線、抵抗R3の抵抗値がr1で且つ抵抗R4の抵抗値がr4の場合を一点鎖線でそれぞれ示す。ここで抵抗値は、0<r3<r4の関係の抵抗値である。
【0047】
図4より、抵抗R3の抵抗値は一定で、抵抗R4の抵抗値を0、r3、r4に変化させたときの電流I2の温度係数が分かる。上記の通り、電流I2の温度係数とは、温度変化に対する電流I2の電流値の変化量、つまり傾きのことを指す。それぞれの抵抗値における電流I2の温度係数を比較すると、抵抗R4の抵抗値が0の場合の温度係数より抵抗R4の抵抗値がr3の場合の温度係数の方が大きい。さらに、抵抗R4の抵抗値がr3の場合の温度係数より抵抗R4の抵抗値がr4の場合の温度係数の方が大きい。温度特性は、温度変化に伴う特性の変化であり、より小さいものが好ましいため、抵抗R4は温度係数の絶対値が小さくなるような抵抗値とすることが好ましい。したがって、電流I2の温度特性が例えば図4のような温度特性を示すのであれば、電流I1の温度係数の絶対値が小さくなるように、抵抗値の最も大きいr4を抵抗R4の抵抗値として選択することが好ましい。
【0048】
このように、抵抗R4の抵抗値を大きくすることにより、電流I2の温度係数を、正の温度特性側に調整することができる。正の温度特性側とは、電流I2の温度特性が正の温度特性に変化した場合に限らず、図4に示すように電流I2の温度係数が大きくなり、温度係数が正の温度特性に近づいた場合も含む。なお、抵抗R4の抵抗値の調整は、例えば半導体装置200の製造時に行われる。
【0049】
また、半導体装置200では、実施例1の半導体装置100と同様、抵抗R3の抵抗値を調整することにより、トランジスタMP2に流れる電流I1の温度係数を正の温度特性側に調整することができる。すなわち、本実施例の半導体装置200によれば、抵抗R3を用いた調整及び抵抗R4を用いた調整という二段階の調整によって、トランジスタMP2に流れる電流I及びトランジスタMN2を流れる電流I2の温度係数を正の温度特性側に調整することができる。
【0050】
また、抵抗R3が設けられているときのトランジスタMP2の閾値電圧VthMP2は、次の数式(数1)で表される。
【0051】
【数1】
【0052】
th0は基板電位が0Vのときのトランジスタの閾値電圧、φFは不純物半導体のフェルミ準位と真性フェルミ準位との電位差を表している。
【0053】
例えば、仮に温度係数調整用抵抗として抵抗R3のみが設けられ、抵抗R3の抵抗値のみを変化させて調整を行う場合、トランジスタQ1の電流増幅率hfeの温度係数が大きいと、抵抗R3の抵抗値を大きくする必要がある。このため、数式1において、抵抗R3の抵抗値の増大に伴い、トランジスタMP2の閾値電圧VthMP2も大きくなる。特に基板電位が0Vのときのトランジスタの閾値電圧である閾値電圧Vth0が小さい時、トランジスタMP2の閾値電圧VthMP2は抵抗R3の抵抗値の影響を受けやすく、第1の出力トランジスタMP1の閾値電圧VthMP1との閾値電圧のずれが大きくなる可能性がある。このように閾値電圧のずれが大きくなると、電流コピーの誤差が大きくなる。このため、製造ばらつきによって電流コピーの誤差にばらつきが生じてしまい、過電流保護の閾値電流の調整が難しくなる場合があった。
【0054】
しかし、本実施例の半導体装置200によれば、二段階で過電流保護回路を流れる電流の温度係数の調整を行うことにより、抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値を大きくすることなく温度係数の調整ができるため、電流をコピーするためのトランジスタであるトランジスタMP2及びMN2の閾値電圧をコピー元である第1の出力トランジスタMP1の閾値電圧に近づけることができる。このため、製造ばらつきが生じた場合でも、過電流保護の閾値電流の調整が容易になる。
【0055】
本実施例では、過電流保護回路22の抵抗部として抵抗R3及びR4を設けた場合について説明したが、これに限定されない。例えば、図示しない新たな抵抗として、電源電圧VDDの供給ラインLAとトランジスタMP3のソースとの間に接続された抵抗R5をさらに追加し、三段階で過電流保護回路を流れる電流の温度係数の調整を行っても良い。三段階で過電流保護回路を流れる電流の温度係数を調整することにより、さらに抵抗値を大きくすることなく温度係数の調整ができ、過電流保護の閾値電流の調整が容易になる。
【実施例0056】
次に、本発明の実施例3について説明する。実施例3の半導体装置回路は、過電流保護回路の構成において実施例1及び実施例2の半導体装置と異なる。
【0057】
図5は、本実施例の半導体装置300の構成を示す回路図である。半導体装置300は、高電源電圧HV_VDDに基づいて動作する半導体装置である。図5では、図1と同一または相当する部分には同一の参照符号を付している。半導体装置300は、基準電圧生成部11と、オペアンプHV_OP1と、第1の出力トランジスタHV_MP1と、第2の出力トランジスタQ1と、抵抗R1及びR2と、過電流保護回路32と、から構成されている。基準電圧生成部11と、オペアンプHV_OP1と、第1の出力トランジスタHV_MP1と、第2の出力トランジスタQ1と、抵抗R1及びR2と、によってレギュレータ回路が構成されている。半導体装置300の外部には負荷LDが接続され、半導体装置300の出力電流Ioutがノードn1を介して負荷LDに供給される。また、負荷LDは、半導体装置300内に設けられていてもよい。
【0058】
基準電圧生成部11、オペアンプHV_OP1、第1の出力トランジスタHV_MP1、抵抗R1、R2、及び過電流保護回路32は、同一のチップである半導体集積回路CP3に形成されている。一方、第2の出力トランジスタQ1は、半導体集積回路CP3の外部に設けられ、半導体集積回路CP3内に設けられた第1の出力トランジスタHV_MP1及び抵抗R1に接続されている。
【0059】
オペアンプHV_OP1は、高電源電圧HV_VDDに基づいて動作する高耐圧の演算増幅器である。オペアンプHV_OP1は、反転入力端に入力された基準電圧RVと非反転入力端に入力された帰還電圧FVとの電圧差に応じた制御電圧CVを制御電圧ラインLCに出力する。
【0060】
図6は、オペアンプHV_OP1の構成を示す回路図である。オペアンプHV_OP1は、定電流源13及び14と、入力差動対を構成するトランジスタMP11及びMP12と、カレントミラー対を構成するトランジスタMN11及びMN12と、トランジスタMN13及びMN14と、トランジスタMN15及びMN16と、トランジスタMN17及びMN18と、トランジスタMP13及びMP14と、出力段を構成するトランジスタMP15と、から構成されている。入力差動対を構成するMP11及びMP12は、それぞれ反転入力端及び非反転入力端に接続されている。出力端OUTは制御電圧ラインLCに接続されている。
【0061】
トランジスタMN11~18は制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMN11~18は、例えばNチャネル型MOSFETから構成されており、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMN16のソースとトランジスタMN18のドレインとの間には、過電流保護端OCP_INが設けられている。かかる構成によれば、オペアンプHV_OP1を流れる電流によって接地電圧GND側に引き下げられることにより、オペアンプHV_OP1の出力端OUTの電圧が制限される。
【0062】
再び図5を参照すると、第1の出力トランジスタHV_MP1は、例えば高電源電圧HV_VDDに対応した高耐圧のNチャネル型MOSFETから構成されている。第1の出力トランジスタHV_MP1は、オペアンプHV_OP1から出力された制御電圧CVの印加を受けて電流I0を送出する第1の出力トランジスタである。第1の出力トランジスタHV_MP1は、制御電極及び2つの電極を有している。第1の出力トランジスタHV_MP1がPチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。第1の出力トランジスタHV_MP1のソース及びバックゲートは、第1電圧である高電源電圧HV_VDDの供給ラインLXに接続されている。第1の出力トランジスタHV_MP1のゲートは、制御電圧ラインLCに接続されている。第1の出力トランジスタHV_MP1は、ゲートに印加された制御電圧CVに応じた電流I0をドレインから送出する。
【0063】
トランジスタQ1は、半導体集積回路CP3の外部に設けられ、第1のトランジスタHV_MP1から出力された電流I0に基づいて出力電流Ioutを送出する第2の出力トランジスタである。トランジスタQ1は、3つの電極を有している。トランジスタQ1は、例えばNPN型のバイポーラトランジスタから構成されている。ここで3つの電極はコレクタ、ベース、エミッタであって、以下、各電極はコレクタ、ベースまたはエミッタを用いて説明する。トランジスタQ1は、コレクタが高電源電圧HV_VDDの供給ラインLX、ベースが第1の出力トランジスタHV_MP1のドレインにそれぞれ接続されている。トランジスタQ1のエミッタからは、電流I0の電流量に応じた電流量を有する出力電流Ioutが送出される。
【0064】
抵抗R1及びR2は、帰還電圧FVを生成する帰還電圧生成部を構成する抵抗素子である。帰還電圧FVは、オペアンプHV_OP1の非反転入力端に供給される。
【0065】
過電流保護回路32は、高電源電圧HV_VDDの供給ラインLXと接地電圧GNDの供給ラインLBとに接続され、第1の出力トランジスタHV_MP1から出力された電流I0の電流量を所定の電流量以下に制限し、負荷LDに過電流が流れるのを防ぐ回路である。過電流保護回路32は、トランジスタHV_MP2、MP1、MP2、MN1、MN2、MN3、MN4、抵抗R3及び抵抗R4から構成されている。
【0066】
トランジスタHV_MP2は、第1の出力トランジスタHV_MP1とカレントミラーを構成し、第1の出力トランジスタHV_MP1の出力電流である電流I0をコピーした電流、すなわち電流I0の電流量に応じた電流量を有する電流I1を送出する電流送出トランジスタである。トランジスタHV_MP2は、例えば高電源電圧HV_VDDに対応した高耐圧のPチャネル型MOSFETから構成されている。本実施例では、トランジスタHV_MP2は、第1の出力トランジスタHV_MP1と同じサイズを有する。
【0067】
トランジスタHV_MP2は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタHV_MP2がPチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタHV_MP2のゲートは、制御電圧CVの供給ラインである制御電圧ラインLCに接続されている。トランジスタHV_MP2のバックゲートは、高電源電圧HV_VDDの供給ラインLXに接続されている。トランジスタHV_MP2のドレインは、ラインL1に接続されている。かかる構成により、トランジスタHV_MP2のドレインからラインL1に電流I1が送出される。トランジスタHV_MP2と第1の出力トランジスタHV_MP1とでサイズが同じであるため、電流I1は電流I0と同じ電流量を有する電流となる。
【0068】
トランジスタMN1及びMN2は、カレントミラーを構成する第1トランジスタ対である。トランジスタMN1及びMN2の各々は、低電源電圧VDDに対応した低耐圧のNチャネル型MOSFETから構成されている。本実施例では、トランジスタMN1及びMN2は同じサイズを有する。
【0069】
トランジスタMN1は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMN1がNチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMN1のソース及びバックゲートは、接地電圧GNDの供給ラインLBに接続されている。トランジスタMN1のゲート及びドレインは、互いに接続されるとともに、ラインL1を介してトランジスタHV_MP2のドレインに接続されている。
【0070】
トランジスタMN2は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMN1がNチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMN2のゲートは、トランジスタMN1のゲート及びドレインに接続されている。トランジスタMN2のドレインは、ラインL2に接続されている。トランジスタMN2のソース及びバックゲートは、抵抗R3を介して接地電圧GNDの供給ラインLBに接続されている。
【0071】
トランジスタMN1及びMN2によって構成されるカレントミラーにより、ラインL1の電流I1をコピーした電流、すなわち電流I1の電流量に応じた電流量を有する電流I2がラインL2に送出される。本実施例では、トランジスタMN1とMN2とが同じサイズであるため、抵抗R3の抵抗値が0のとき、電流I2は電流I1と同じ電流量を有する。
【0072】
トランジスタMP1及びMP2は、カレントミラーを構成する第2トランジスタ対である。トランジスタMP1及びMP2の各々は、低電源電圧VDDに対応した低耐圧のPチャネル型MOSFETから構成されている。本実施例では、トランジスタMP1及びMP2は同じサイズを有する。
【0073】
トランジスタMP1は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMP1がPチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMP1のソース及びバックゲートは、電源電圧VDDの供給ラインLAに接続されている。トランジスタMP1のゲート及びドレインは、ラインL2を介してトランジスタMN2のドレインに接続されている。
【0074】
トランジスタMP2は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMP2がPチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMP2のゲートは、トランジスタMP1のゲート及びドレインに接続されるとともに、ラインL2に接続されている。トランジスタMP2のドレインは、ラインL3に接続されている。トランジスタMP2のソース及びバックゲートは、抵抗R4を介して電源電圧VDDの供給ラインLAに接続されている。
【0075】
トランジスタ対MP1及びMP2によって構成されるカレントミラーにより、ラインL2の電流I2をコピーした電流、すなわち電流I2の電流量に応じた電流量を有する電流I3がラインL3に送出される。本実施例では、トランジスタMP1とMP2とが同じサイズであるため、抵抗R4の抵抗値が0のとき電流I3は電流I2と同じ電流量を有する。
【0076】
トランジスタMN3及びMN4は、カレントミラーを構成する第3トランジスタ対である。トランジスタMN3及びMN4の各々は、低電源電圧VDDに対応した低耐圧のNチャネル型MOSFETから構成されている。本実施例では、トランジスタMN3及びMN4は同じサイズを有する。
【0077】
トランジスタMN3は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMN3がNチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMN3のソース及びバックゲートは、接地電圧GNDの供給ラインLBに接続されている。トランジスタMN3のゲート及びドレインは、互いに接続されるとともに、ラインL3を介してトランジスタMP2のドレインに接続されている。
【0078】
トランジスタMN4は、制御電極及び2つの電極を有している。トランジスタMN4がNチャネル型MOSFETである場合、制御電極はゲート、2つの電極はソースとドレインである。以下、制御電極はゲート、各電極はソースまたはドレインを用いて説明する。トランジスタMN4のゲートは、トランジスタMN3のゲート及びドレインに接続されている。トランジスタMN4のソース及びバックゲートは、接地電圧GNDの供給ラインLBに接続されている。トランジスタMN4のドレインは、ラインL4を介してオペアンプHV_OP1の過電流保護端OCP_INに接続されている。
【0079】
トランジスタ対MN3及びMN4によって構成されるカレントミラーにより、ラインL3の電流I3をコピーした電流、すなわち電流I3の電流量に応じた電流量を有する電流I4がラインL4に送出される。本実施例では、トランジスタMN3とMN24が同じサイズであるため、電流I4は電流I3と同じ電流量を有する。
【0080】
トランジスタMN1及びMN2により電流I1をコピーした電流I2が送出され、トランジスタMP1及びMP2により電流I2をコピーした電流I3が送出され、トランジスタMN3及びMN4により電流I3をコピーした電流I4が送出されることで、電流I4の電流量に応じてオペアンプHV_OP1の出力端OUTの電圧が接地電圧GND側に引き下げられる。よって、トランジスタMN1及びMN2、トランジスタMP1及びMP2、トランジスタMN3及びMN4により、制御電圧CVが調整され、第1の出力トランジスタから出力する電流I0の電流量が調整される。すなわち、過電流保護の閾値電流が調整される。
【0081】
抵抗R3は、一端が接地電圧GNDの供給ラインLBに接続され、他端がトランジスタMN2のソースに接続されている。抵抗R3は、負の温度特性を有し、ラインL2を流れる電流I2の温度係数を調整するために設けられた温度係数調整用の抵抗素子である。抵抗R3は、抵抗部の一例である。本実施例では、抵抗R3の抵抗値を変化させることにより、電流I2の温度係数を調整することができる。
【0082】
抵抗R4は、一端が低電源電圧VDDの供給ラインLAに接続され、他端がトランジスタMP2のソースに接続されている。抵抗R4は、負の温度特性を有し、ラインL3を流れる電流I3の温度係数を調整するために設けられた温度係数調整用の抵抗素子である。抵抗R4は、抵抗部の一例である。本実施例では、抵抗R4の抵抗値を変化させることにより、電流I3の温度係数を調整することができる。
【0083】
また、抵抗R3及び抵抗R4は、過電流保護の閾値電流を調整するために設けられた電流制限用の抵抗素子でもある。本実施例では、抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値を変化させることにより、電流I2及び電流I3の電流量を調整することができるため、これにより制御電圧CVを調整することができる。したがって、抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値を変化させることにより、過電流保護の閾値電流を調整することができる。
【0084】
次に、温度係数の調整について説明する。まず、図5に示す本実施例の半導体装置300において、半導体集積回路CP3の外部に設けられた第2の出力トランジスタであるトランジスタQ1の電流増幅率hfeは正の温度特性を持っており、第2の出力トランジスタQ1から出力される出力電流Ioutが一定であるときは、第1の出力トランジスタHV_MP1から出力される電流I0は負の温度特性を持つことになる。そして、トランジスタHV_MP2のドレインから流れる電流I1は、第1の出力トランジスタHV_MP1から出力される電流I0をコピーした電流であるので、電流I1も負の温度特性となる。さらに、トランジスタMN2のドレインから流れる電流I2は、電流I1をコピーした電流であり、トランジスタMP2のドレインから流れる電流I3は、電流I2をコピーした電流であるため、電流I2及び電流I3は負の温度特性となる。
【0085】
本実施例の半導体装置300は、実施例2の半導体装置200とは抵抗を設ける場所が異なるが、実施例2の半導体装置200と同様に抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値を調整することにより、電流の温度係数を正の温度特性側に調整することができる。本実施例の半導体装置300では、抵抗R3の抵抗値を大きくすることにより、電流I2の温度係数を正の温度特性側に調整することができる。そして、抵抗R4の抵抗値を大きくすることにより、電流I3の温度係数を正の温度特性側に調整することができる。さらに、抵抗R3を用いた調整及び抵抗R4を用いた調整という二段階の調整によって、トランジスタMP2を流れる電流I3の温度係数を正の温度特性側に調整することができる。正の温度特性側とは、電流I2及び電流I3の温度特性が正の温度特性に変化した場合に限らず、電流I2及び電流I3の温度係数が大きくなり、温度特性が正の温度特性に近づいた場合も含む。
【0086】
本実施例の半導体装置300では、オペアンプHV_OP1が高電源電圧HV_VDDに対応した高耐圧のオペアンプによって構成され、第1の出力トランジスタである第1の出力トランジスタHV_MP1、及び第1の出力トランジスタHV_MP1が送出する電流I0をコピーする電流送出トランジスタであるトランジスタHV_MP2が、高電源電圧HV_VDDに対応した高耐圧のトランジスタから構成されている。その一方、過電流保護回路32内のトランジスタMN1、MN2、MP1、MP2、MN3及びMN4は、低電源電圧VDDに対応した低耐圧のトランジスタから構成されている。そして、抵抗R3及びR4の抵抗値を変化させることにより、実施例2の場合と同様に、温度特性の調整を行うことができる。なお、抵抗R3及びR4の抵抗値の調整は、例えば半導体装置300の製造時に行われる。
【0087】
本実施例では、過電流保護回路32に抵抗R3及びR4を設けた場合について説明したが、これに限られない。例えば、図示しない新たな抵抗として、接地電圧GNDの供給ラインLBとトランジスタMN4のソースとの間に接続された抵抗R5をさらに追加し、三段階で過電流保護回路を流れる電流の温度係数の調整を行っても良い。
【0088】
このように、本実施例の半導体装置300の構成によれば、オペアンプが高電源電圧HV_VDDに基づいて動作している場合に、過電流保護回路を低耐圧のトランジスタによって構成することができる。したがって、本実施例の半導体装置300によれば、過電流保護の閾値電流を低耐圧のトランジスタによって調整することができるため、高耐圧トランジスタのみを使用して過電流保護回路を構成した場合と比べてチップ面積を小さくすることが可能となる。また、高耐圧のトランジスタのみを使用して過電流保護回路を構成した場合と比べて、過電流保護の閾値電流の調整も容易に行うことができる。
【0089】
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施例1及び実施例2では、コピー元のトランジスタとコピー先のトランジスタのサイズ、例えば第1の出力トランジスタMP1のサイズとトランジスタMP2のサイズとが同じである場合について説明した。しかし、これらのサイズは異なっていてもよい。トランジスタのサイズの比率を変えることにより、過電流保護回路の閾値電流を異なる値に調整することが可能である。
【0090】
また、上記実施例1では、過電流保護回路12の抵抗部として抵抗R3のみを設けた場合について説明したが、これに限定されない。抵抗R3、上記実施例2で説明した追加した抵抗R4、図示しない抵抗R5のうち少なくとも1つの抵抗を設ければ良い。
【0091】
また、上記実施例2では、過電流保護回路22の抵抗部として抵抗R3及びR4を設けた場合について説明したが、これに限定されない。抵抗R3、抵抗R4、図示しない抵抗R5のうち少なくとも2つの抵抗を設ければ良い。
【0092】
また、上記実施例3では、過電流保護回路32の抵抗部として抵抗R3及びR4を設けた場合について説明したが、これに限定されない。抵抗R3、抵抗R4、図示しない抵抗R5のうち少なくとも1つの抵抗を設ければ良い。
【0093】
また、上記実施例3では、トランジスタMN1及びMN2からなるカレントミラーに接続された抵抗R3、及びトランジスタMP1及びMP2からなるカレントミラーに接続された抵抗R4という二段で温度特性を調整する場合を例として説明した。しかし、同様の構造を有するカレントミラー対を折り返し接続することにより、温度特性を調整する段数をさらに増やすことも可能である。
【符号の説明】
【0094】
100,200,300 半導体装置
11 基準電圧生成部
12,22,32 過電流保護回路
OP1 オペアンプ
Q1 第2の出力トランジスタ
MP1,HV_MP1 第1の出力トランジスタ
MP2~MP4 トランジスタ
MN1~MN4 トランジスタ
HV_MP2 トランジスタ
R1~R4 抵抗
LD 負荷
図1
図2
図3
図4
図5
図6