IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 合同会社Medical EMW systemsの特許一覧

特開2023-155100歯科用装置、歯科用ハンドピース及び歯科用スケーラー
<>
  • 特開-歯科用装置、歯科用ハンドピース及び歯科用スケーラー 図1
  • 特開-歯科用装置、歯科用ハンドピース及び歯科用スケーラー 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023155100
(43)【公開日】2023-10-20
(54)【発明の名称】歯科用装置、歯科用ハンドピース及び歯科用スケーラー
(51)【国際特許分類】
   A61C 1/08 20060101AFI20231013BHJP
   A61C 1/07 20060101ALI20231013BHJP
   A61C 3/03 20060101ALI20231013BHJP
   A61C 1/00 20060101ALI20231013BHJP
【FI】
A61C1/08 F
A61C1/08 L
A61C1/07 A
A61C1/07 Z
A61C3/03
A61C1/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022072696
(22)【出願日】2022-04-10
(71)【出願人】
【識別番号】522167537
【氏名又は名称】合同会社Medical EMW systems
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 宣広
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052AA06
4C052AA07
4C052AA10
4C052BB01
4C052BB07
4C052CC06
4C052CC21
4C052EE01
4C052EE03
4C052EE08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】歯科治療中の患者の口腔内の歯科医の直接的な視野を確保することを可能にした歯科用装置を提供する。
【解決手段】歯科用ハンドピース100は、本体部10と、本体部の先端に取り付けられたヘッド部20と、ヘッド部にマイクロスコープの先端が設けられ、マイクロスコープを通して撮像する撮像部50と、他端がエアークーラーに接続され、口腔内の目的の視野に向かって冷却気体を噴出するエアー流路60と、を備えた、ものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、
前記本体部の先端に取り付けられたヘッド部と、
前記ヘッド部にマイクロスコープの先端が設けられ、前記マイクロスコープを通して撮像する撮像装置と、
他端がエアークーラーに接続され、口腔内の目的の視野に向かって冷却気体を噴出するエアー流路と、を備えた
歯科用装置。
【請求項2】
前記ヘッド部に設けられ、口腔内の目的の視野を照射する照射部を設けた
請求項1に記載の歯科用装置。
【請求項3】
前記照射部から照射する光の周波数を可変にした
請求項2に記載の歯科用装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の歯科用装置のヘッド部に回転切削装置を備えている
歯科用ハンドピース。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載の歯科用装置のヘッド部に振動部を備えている
歯科用スケーラー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用装置、歯科用ハンドピース及び歯科用スケーラーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、歯科治療では、直視またはデンタルミラーで治療対象歯を確認しながら、歯科用ハンドピースで当該治療対象歯を切削したり、治療対象歯を直視またはデンタルミラーで確認しながら治療する。それができない場合にはデンタルミラーで確認した後に歯科用ハンドピースで当該治療対象歯を切削したりしていた。一般的に、歯科用ハンドピースは、先端に取り付けられているヘッド部に内蔵されたエアータービンを加圧空気で回転させたり、又はモーターでバーを回転させたりするようになっている。また、バーの先端に向かって水を噴出することで、冷却と洗浄をし、歯科治療を行うようになっている。
【0003】
歯科用ハンドピースのヘッド部からの噴出水によってバーの先端および治療対象歯の確認がしづらいという課題が従来から継続してある。また、噴出水をバキュームで常に吸引する必要があり、バキュームで吸引しないと患者の苦痛となり、治療が継続できないことにもなる。また、歯科用ハンドピースのヘッド部からの噴出水がデンタルミラーに付着し、デンタルミラーを介しての確認もしづらい。しかも、給排水の設備が必要となる。そこで、歯科医の手の指の操作だけで、歯科治療中にデンタルミラーに付着の水滴等を容易に除去することが可能な歯科用ハンドピースが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3225830号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の歯科用ハンドピースは、歯科医の手の指の操作により、空気が供給される管と空気噴射管の基端との連通を制御することで、空気噴射管へ空気を導入したり、空気の導入を停止させたりすることを可能にしたものである。
【0006】
しかしながら、歯科医に余分な操作を要求することになり、確実にデンタルミラーに付着の水滴等を除去することができるかどうかはわからない。
【0007】
そこで、本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、患者の口腔内の歯科医の直接的な視野を確保することを可能にした歯科用装置、歯科用ハンドピース及び歯科用スケーラーを提供することを目的とする。
また、本発明は、切削治療中に水を必要としないため、切削治療中の患者の口腔内のモニタリングをクリアにすることを可能にしている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る歯科用装置は、
本体部と、
前記本体部の先端に取り付けられたヘッド部と、
前記ヘッド部にマイクロスコープの先端が設けられ、前記マイクロスコープを通して撮像する撮像装置と、
他端がエアークーラーに接続され、口腔内の目的の視野に向かって冷却気体を噴出するエアー流路と、を備えた、ものである。
【0009】
本発明に係る歯科用装置は、
前記ヘッド部に設けられ、口腔内の目的の視野を照射する照射部を設けた、構成にすることができる。
【0010】
本発明に係る歯科用装置は、
前記照射部から照射する光の周波数を可変にした、構成にすることができる。
【0011】
本発明に係る歯科用ハンドピースは、上記の歯科用装置のヘッド部に回転切削装置を備えている、ものである。
本発明に係る歯科用スケーラーは、上記の歯科用装置のヘッド部に振動部を備えている、ものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る歯科用装置によれば、口腔内の目的の視野に向かって冷却気体を噴出するようになっているので、歯科治療中における術者の視野が良好になり、安定した歯科治療を提供することが可能になる。つまり、術野を拡大してモニターできるため適切かつ精密な処置ができる。
【0013】
本発明に係る歯科用装置によれば、回転切削装置の先端を光照射する照射部を設けたので、さらに歯科治療中における術者の視界が良好になる。
【0014】
本発明に係る歯科用装置は、マイクロスコープを通して撮像する撮像装置を設けることを可能にしている。機械由来の水滴等が発生しないので、歯科治療中の口腔内の撮像が可能になり、術野を拡大してモニターできるため適切かつ精密な処置ができる。また、患者に映像を提供することなどもでき、歯科治療に対する安心感を提供することが可能になる。
【0015】
本発明に係る歯科用ハンドピースは、上記の歯科用装置のヘッド部に回転切削装置を備えているので、歯科治療中における術者の視野が良好になり、安定した歯科治療を提供することが可能になる。
本発明に係る歯科用スケーラーは、上記の歯科用装置のヘッド部に振動部を備えているので、歯科治療中における術者の視野が良好になり、安定した歯科治療を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態に係る歯科用ハンドピースの内部構成を横から見た状態を概略的に示す概略構成図である。
図2】本発明の実施の形態に係る歯科用ハンドピースを用いた歯科治療の様子を概略的示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、本発明の具体的な適用例の一つであって、説明する内容に、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本実施の形態は、歯科用装置の一例として歯科用ハンドピースを挙げて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係る歯科用ハンドピース(以下、ハンドピース100と称する)の内部構成を横から見た状態を概略的に示す概略構成図である。図2は、ハンドピース100を用いた歯科治療の様子を概略的示す説明図である。図1及び図2に基づいて、ハンドピース100の構成及び作用について説明する。
【0019】
まず、ハンドピース100の構成について説明する。
ハンドピース100は、本体部10と、ヘッド部20と、回転切削装置30と、照射部40と、撮像装置となる撮像部50と、有している。本体部10とヘッド部20の内部には、エアー流路60が設けられている。回転切削装置30は、軸状に構成されており、基端部31と先端部32を有している。
【0020】
本体部10は、一般的に円筒形状に構成されている。本体部10は、術者が握る部分となる。本体部10の断面形状(図1において縦断した断面形状)は、円形、楕円形、長円形、多角形などいずれの形状でもよい。また、本体部10の外周には滑り止め部を形成してもよい。本体部10の一部は患者の口腔内に挿入される部分となる。
ヘッド部20は、本体部10の長手方向の先端に設けられている。ヘッド部20は、患者の口腔内に挿入される部分となる。ヘッド部20は、本体部10と一体形成してもよく、別体として着脱自在にしてもよい。ヘッド部20の形状を特に限定するものではない。
【0021】
回転切削装置30は、基端部31がヘッド部20の内部に設けられており、先端部32がヘッド部20の外部に突出している。基端部31は、例えばエアータービンなどの回転体70によって回転させられる。基端部31が回転することで先端部32も回転する。基端部31と先端部32は一体として軸状に構成されている。そのため、先端部32に取り付けられるバーなども回転し、患者の歯を切削可能になる。先端部32のバーなどは他の器具(例えば、研磨用の器具、バリ取り用の器具など)に交換可能になっている。
【0022】
照射部40は、ヘッド部20の内部又は外部に設けられ、ヘッド部20の外部、詳しくは回転切削装置30の先端を照射する。つまり、照射部40は、ヘッド部20の外郭に形成された窓部から回転切削装置30の先端を照射可能に設けられている。照射部40は、電球やLEDなどで構成することができる。
撮像部50は、ヘッド部20の内部又は外部に設けられ、回転切削装置30の先端を撮像する。撮像部50は、患者の口腔内を撮像できるカメラなどで構成することができる。撮像部50は、マイクロスコープの先端がヘッド部に設けられ、マイクロスコープを通して回転切削装置30の先端を撮像可能になっている。図1で図示している50は、マイクロスコープの先端を示している。
なお、照射部40と撮像部50を一体型にしてもよい。また、照射部40及び撮像部50がヘッド部20に設置されていなくてもよく、外付けとして構成してもよい。
【0023】
エアー流路60は、体部10とヘッド部20の内部に連通して設けられている。エアー流路60は、他端がエアークーラー(図示省略)に接続され、本体部10及びヘッド部20を導通するように設けられている。エアー流路60の先端は、回転切削装置30に向かって配置されている。そして、エアー流路60の先端からエアークーラーから供給される冷却気体を口内の術野、回転切削装置30(切削バー)の先端に向かって噴出する。冷却気体は、例えばエアークーラーで圧縮された状態でエアー流路60に供給される。また、エアー流路60は、体部10とヘッド部20の内部に連通して設けられている場合に限定するものではなく、外部から接続しているような流路であってもよい。
【0024】
次に、ハンドピース100の作用について説明する。図2では、術者Jが右手でハンドピース100を持っている状態を例に示している。また、図2では、患者の口腔内Mの歯Tの治療にハンドピース100を用いている状態を例に示している。さらに、図2では、ハンドピース100のヘッド部20からは冷却気体Aが回転切削装置30の先端に向けて噴出されている状態を例に示している。
【0025】
術者がハンドピース100を使用する際に、図示省略の操作スイッチを押す。そうすると、ハンドピース100に電源が入り、ハンドピース100が動作を開始する。ハンドピース100の動作を統括コントロールする制御装置(図示省略)は、回転体70を動かすとともに、外部のエアークーラーを動かす。回転体70が動作を開始すると、回転切削装置30が回転する。併せて、エアー流路60から冷却気体Aがヘッド部20の外部に噴出される。このような状態になったことを確かめて、術者は患者の歯の治療を開始する。操作スイッチは、ハンドピース100が接続されている歯科用ユニットのコントロール装置部、術者の足元にあるフットスイッチ、及びハンドピース100の本体部10に設置されている手元スイッチのうち少なくとも1つで構成されていればよい。
【0026】
つまり、ハンドピース100によれば、切削時の冷却に水を必要とせず、冷却気体で冷却することを可能にしている。そのため、歯科治療中における患者の口腔内の視野を確保することができ、安定した歯科治療が実現できる。水での冷却の場合、水が激しく患者の口腔内で飛び散ることになり、術者の視覚を妨げ、視野を狭くしてしまうが、ハンドピース100では気体(空気など)で冷却するため、術者の視覚の妨げにならず、歯科治療中における患者の口腔内の視野を確保することができる。ハンドピース100によれば、水が患者の口腔内に入らないので、水が口腔内にあるようなことでの患者の呼吸を妨げることがない。また更に、コンポジットレジンなどは水によって接着力が弱まるため、切削時に水を使用しないことで、水による接着力の阻害を防ぐことができる。
【0027】
また、照射部40及び/または撮像部50を動作させることで、切削している部分を照射することができさらに視覚を良好なものとでき、機械的な水分が飛び散ることもないのできれいな状態で撮像することが可能になる。その結果、患者に切削部分を視認させることができるため、患者に安心感を与えることができる。また、ミラーなどを使用しても水分が付着しないので、術者の視野を確保でき、歯科治療の安定化につながることになる。さらに、照射部40から照射する光の周波数を変えることで、これに反応する病変歯質を限定することができ、病変歯室に限定した状態で切削などの手技が実現できる。また、撮像部50の設置場所によっては、本来ミラーを使用して反転して見ていたものが、ミラーを使用する必要もなく、撮像部50で撮像した内容を確認しながらの治療が可能になる。
【0028】
なお、冷却気体の供給スイッチを、ハンドピース100の動作スイッチと、分けて設けてもよく、術者の使用状態を考慮したスイッチ設計とすればよい。また、冷却気体の噴出スピード、噴出量をスイッチ操作で調整可能にしておくとよい。
【0029】
以上のように、ハンドピース100は、本体部10と、本体部10の先端に取り付けられたヘッド部20と、ヘッド部20に設けられた回転切削装置30と、他端がエアークーラーに接続され、本体部10及びヘッド部20を導通し、先端が回転切削装置30の先端に向かって配置され、回転切削装置30の先端、つまり口内の術野、回転切削装置30(切削バー)の先端に向かって冷却気体を噴出するエアー流路60と、を備えている。
そのため、ハンドピース100によれば、口内の術野、回転切削装置30(切削バー)の先端に向かって冷却気体を噴出するようになっているので、歯科治療中にデンタルミラーに機械由来の水滴等が付着することがなく、歯科治療中における術者の視界が良好になり、安定した歯科治療を提供することが可能になる。
【0030】
ハンドピース100は、回転切削装置30の先端を照射する照射部40を設けた、構成にすることができる。
そのため、ハンドピース100によれば、照射部40の作用によって、さらに歯科治療中における術者の視界が良好になる。
【0031】
ハンドピース100は、回転切削装置30の先端を撮像する撮像部50を設けた、構成にすることができる。
そのため、ハンドピース100によれば、機械由来の水滴等が発生しないので、歯科治療中の口腔内の撮像が可能になり、患者に映像を提供することなどもでき、歯科治療に対する安心感を提供することが可能になる。
また、ハンドピース100は、切削治療中に水を必要としないため、切削治療中の患者の口腔内のモニタリングをクリアにすることを可能にできる。そのため、ハンドピース100を使用することで、モニタリング、つまり口腔内の撮影、撮影した画像の記録、撮影した画像による診断、撮影した画像の解析などができるようになる。さらに、切削中にモニタリングすることができるので、切削機器の駆動(例えば、回転数、回転スピードなど)を調整することも可能になる。
【0002】
上記の説明では、本発明に係る歯科用装置の技術的思想の一例として歯科用ハンドピースを挙げたが、本発明に係る歯科用装置は、歯石除去などに使用される歯科用スケーラーにも適用することができる。歯科用スケーラーには、超音波振動又は加圧空気による振動を伝達する振動部がヘッド部20に備わっている。また、歯科用ハンドピースは、根管治療用のハンドピースとして使用することもできる。この場合には、回転切削装置30だけではなく、ピストン運動として伝達するピストン部がヘッド部20に備わっているものもある。
【符号の説明】
【0033】
10 本体部
20 ヘッド部
30 回転切削装置
31 基端部
32 先端部
40 照射部
50 撮像部
60 エアー流路
70 回転体
100 ハンドピース
A 冷却気体
J 術者
M 口腔内
T 歯
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2023-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、
前記本体部の先端に取り付けられたヘッド部と、
前記ヘッド部にマイクロスコープの先端が設けられ、前記マイクロスコープを通して撮像する撮像装置と、
他端がエアークーラーに接続され、先端が口腔内の目的の野に向かって配置され、冷却水ではなく冷却気体を先端から噴出するエアー流路と、を備えた
歯科用装置。
【請求項2】
前記ヘッド部に設けられ、口腔内の目的の術野を照射する照射部を設けた
請求項1に記載の歯科用装置。
【請求項3】
前記照射部から照射する光の周波数を可変にした
請求項2に記載の歯科用装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の歯科用装置のヘッド部に回転切削装置を備えている
歯科用ハンドピース。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載の歯科用装置のヘッド部に振動部を備えている
歯科用スケーラー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明に係る歯科用装置は、
本体部と、
前記本体部の先端に取り付けられたヘッド部と、
前記ヘッド部にマイクロスコープの先端が設けられ、前記マイクロスコープを通して撮像する撮像装置と、
他端がエアークーラーに接続され、先端が口腔内の目的の野に向かって配置され、冷却水ではなく冷却気体を先端から噴出するエアー流路と、を備えた、ものである。