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特開2023-161565回転するフェルールを持つグリップハンドルのための補助具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023161565
(43)【公開日】2023-11-07
(54)【発明の名称】回転するフェルールを持つグリップハンドルのための補助具
(51)【国際特許分類】
   B25F 1/02 20060101AFI20231030BHJP
【FI】
B25F1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023061814
(22)【出願日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】2203804
(32)【優先日】2022-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】523128759
【氏名又は名称】オピネル エス アー エス
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オピネル フランソワ
【テーマコード(参考)】
3C064
【Fターム(参考)】
3C064AA01
3C064AA05
3C064AA07
3C064AC14
3C064AD02
3C064AD03
3C064BA02
3C064BA12
3C064BA33
3C064BB32
3C064BB61
3C064BB71
3C064CB64
3C064CB71
3C064CB93
(57)【要約】      (修正有)
【課題】簡単な構造で、補助具の取り付けが容易な手動器具を提供する。
【解決手段】グリップハンドル(3)の端部(8)に形成された内側ハウジング(9)であって、前記内側ハウジング(9)は、前記グリップハンドル(3)の端面(11)に開口する第1部分と、前記グリップハンドル(3)の側部に開口する第2部分とを有する開口部を含み、前記端面(11)は、前記グリップハンドル(3)の長手方向の延伸の方向に対して横切るように延びる、内側ハウジング(9)と、回転フェルール(7)が前記開口部の前記第2部分を少なくとも部分的に覆う閉塞位置と、前記回転フェルール(7)が前記開口部の前記第2部分を開放する開放位置との間で、回転可能に取り付けられた前記回転フェルール(7)と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリップハンドル(3)の中に着脱可能に取り付けるために適した補助具(1)であって、前記グリップハンドル(3)は、
前記グリップハンドル(3)の端部(8)に形成された内側ハウジング(9)であって、
前記内側ハウジング(9)は、前記グリップハンドル(3)の端面(11)に開口する第1部分と、前記グリップハンドル(3)の側部に開口する第2部分とを有する開口部(10)を含み、
前記端面(11)は、前記グリップハンドル(3)の長手方向の延伸の方向に対して横切るように延びる、
内側ハウジング(9)と、
回転フェルール(7)が前記開口部(10)の前記第2部分を少なくとも部分的に覆う閉塞位置と、前記回転フェルール(7)が前記開口部(10)の前記第2部分を開放する開放位置との間で、回転可能に取り付けられた前記回転フェルール(7)と、
を備え、
前記補助具(1)は、前記グリップハンドル(3)に前記補助具(1)を着脱可能に取り付けるように構成されたアセンブリ部(2)を備え、
前記アセンブリ部(2)は、前記内側ハウジング(9)の中へ挿入されるように構成され、
前記補助具(1)は、前記内側ハウジング(9)の中で前記アセンブリ部(2)を保持するように、前記回転フェルール(7)が前記閉塞位置の時に、前記回転フェルール(7)と協働するように構成された保持部(6)を備える、
補助具(1)。
【請求項2】
前記保持部(6)は、前記回転フェルール(7)が閉塞位置の時に前記アセンブリ部(2)を保持するように、前記回転フェルール(7)の内側面に設けられた円周溝(13)に受け入れられるように構成された突起部(12)を備える、
請求項1に記載の補助具(1)。
【請求項3】
前記アセンブリ部(2)は、前記内側ハウジング(9)に受け入れられるように構成された挿入部(14)を備える、
請求項1-2のいずれか1項に記載の補助具(1)。
【請求項4】
前記挿入部(14)は、前記アセンブリ部(2)が前記内側ハウジング(9)の中に挿入される時にガイド突起を形成するように、前記補助具(1)の延びる主方向に沿って長手方向に延びている、
請求項3に記載の補助具(1)。
【請求項5】
前記アセンブリ部(2)は、内側ハウジング(9)の幅よりも小さい厚みを有しており、
前記アセンブリ部(2)は、上面(16)上において突起部(15)を規定する横断部分を備え、
前記突起部(15)は、前記内側ハウジング(9)の第1内側面に支持されるように構成され、2つの支持部(17’)の間に延びる凹部(18)をアセンブリ部(2)の反対側の下面(17)で制限し、
前記2つの支持部(17’)は、前記第1内側面とは反対側の前記内側ハウジング(9)の第2内側面で支持されるよう構成されている、
請求項1-4のいずれか1項に記載の補助具(1)。
【請求項6】
前記グリップハンドル(3)は、旋回ブレード(19)と前記端面(11)から形成された長手方向溝(20)とを含み、前記内側ハウジング(9)の開口部(10)と一部が共通する溝を備えており、
前記旋回ブレード(19)は、
前記旋回ブレード(19)が前記長手方向溝(20)に収納され、前記回転フェルール(7)が前記閉塞位置の時に前記回転フェルール(7)が前記旋回ブレード(19)を閉塞し、前記長手方向溝(20)の内壁と旋回部(21)とが前記内側ハウジング(9)の輪郭を規定する、収納位置と、
前記グリップハンドル(3)の長手方向において、前記長手方向溝(20)から前記旋回ブレード(19)が突出する使用位置と、
の間で前記旋回ブレード(19)が旋回できるように前記長手方向溝(20)の中に旋回可能に取り付けられた旋回部(21)を備え、
前記アセンブリ部(2)は、一方が挿入部(14)に他方が保持部(6)に制限された切欠部(22)を備え、
前記切欠部(22)は、前記アセンブリ部(2)が前記内側ハウジング(9)の中へ挿入された時に、前記内側ハウジング(9)内で前記旋回部(21)と嵌合するように前記旋回部(21)と相補的な形状を有するように構成されている、
請求項1-5のいずれか1項に記載の補助具(1)。
【請求項7】
追加補助具(1’)と係合されるように構成され、
前記補助具(1)は、前記補助具(1)と前記追加補助具(1’)とが係合できるように、前記追加補助具(1’)の追加係合手段(24)と協働するように構成された係合手段(23)を備える、
請求項1-6のいずれか1項に記載の補助具(1)。
【請求項8】
追加係合手段(24)を含む追加補助具(1’)と、
請求項1-7のいずれか1項に記載の補助具(1)と、
を備える、補助具キット(30)。
【請求項9】
前記係合手段(23)が相補的な係合手段(24)と係合している時に、前記補助具(1)及び前記追加補助具(1’)の前記アセンブリ部(2)及び機能部(4)の対応する部分が重ねられるように、前記係合手段(23)と前記相補的な係合手段(24)とが構成されている、
請求項8に記載の補助具キット(30)。
【請求項10】
グリップハンドル(3)を含む組立品(100)であって、前記グリップハンドル(3)は、
前記グリップハンドル(3)の端部(8)に形成された内側ハウジング(9)であって、
前記内側ハウジング(9)は、前記グリップハンドル(3)の前記端面(11)に開口する第1部分及び前記グリップハンドル(3)の側部に開口する第2部分を有する開口部(10)を含み、
前記端面(11)は、前記グリップハンドル(3)の長手方向の延伸の方向に対して横切る方向に延びる、
前記内側ハウジング(9)と、
回転フェルール(7)が前記開口部(10)の第2部分を少なくとも部分的に覆う閉塞位置と、前記回転フェルール(7)が前記開口部(10)の第2部分を開放する開放位置との間で回転可能に取り付けられた前記回転フェルール(7)と、
を備え、
前記組立品は、請求項1-7のいずれか1項に記載の少なくとも1つの補助具(1)、又は、請求項8-9のいずれか1項に記載の補助具キット(30)を備える、
組立品(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリップハンドル又はナイフに挿入されるよう意図された交換可能な補助具の分野に関する。具体的には、本発明は、グリップハンドルに着脱可能に取り付けられるように構成された、台所用具、キャンプ道具等のような補助具を提供する。本発明は、補助具キットを形成し得るハンドル及び1つ以上の補助具からなるアセンブリも提案する。
【背景技術】
【0002】
異なる補助具又はツールが設けられているグリップハンドル又は手動器具としては、いくつかの種類が知られており、特に、ハンドルと、ハンドルから着脱可能な、つまり取り外し可能なさまざまなツールとを含む道具が知られている。例えば、最もよく知られているのは、ハンドルを形成するブロックを含む、「スイスナイフ」という表現でふつう呼ばれる手動器具である。後者として、はさみ、やすり、刃、穿孔機、ねじ回し、コルク抜き、USBキー等のようないくつかのツールは、横断する軸に沿って関節を介する方法で組み付けられている。この種のナイフには、様々なそれぞれの機能を持ついくつかの道具を1つの器具にまとめられる利点がある。しかし、回転して装着されるいくつかの道具があることに係る丈夫さや耐久性の制約を考えると、これらの構造は比較的複雑であり、重量は重くなりかつ製造コストは高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、公知の手動器具又はグリップハンドルは、以下の欠点のうちの少なくとも1つ又は2つ以上をも有することが見出されている。
【0004】
・複雑な構造
・高い製造コスト
・かなりの重量
・補助具(例えば、ツール)の取り扱いや取り付けが困難
・ハンドル(ハンドルの横方向)の取り扱いが不便
・使用時以外の補助具(例えば、ねじ回し)の取付又は位置が、不便であるか又は複雑な構造になってしまうこと
【課題を解決するための手段】
【0005】
また、本発明の目的の1つは、これらの欠点を克服することである。この目的のため、本発明は、
グリップハンドルの中に着脱可能に取り付けるために適した補助具であって、前記グリップハンドルは、
前記グリップハンドルの端部に形成された内側ハウジングであって、
前記内側ハウジングは、前記グリップハンドルの前記端面に開口する第1部分と、前記グリップハンドルの側部に開口する第2部分とを有する開口部を含み、
前記端面は、前記グリップハンドルの長手方向の延伸の方向に対して横切るように延びる、
内側ハウジングと、
回転フェルールが前記開口部の前記第2部分を少なくとも部分的に覆う閉塞位置と、前記回転フェルールが前記開口部の前記第2部分を開放する開放位置との間で、回転可能に取り付けられた前記回転フェルールと、
を備え、
前記補助具は、前記グリップハンドルに前記補助具を着脱可能に取り付けるように構成されたアセンブリ部を備え、
前記アセンブリ部は、前記内側ハウジングの中へ挿入されるように構成され、
前記補助具は、前記内側ハウジングの中で前記アセンブリ部を保持するように、前記回転フェルールが前記閉塞位置の時に、前記回転フェルールと協働するように構成された保持部を備える、
補助具、を提案する。
【0006】
そして、単一のハンドルに取り付けられた複数の補助具をユーザーは携帯するよう計画することが可能になる。これにより、ユーザーによって運ばれる器具の重さが減りつつも、使用の可能性と快適性とが向上する。この補助具は、へらや、例えばフォークやスプーンのようなカトラリー等の台所用品、千枚通しや、ねじ回しや、コルク抜きのような工具、又は任意の他の機能であり得る。
【0007】
補助具の保持部と回転フェルールとの協働は、ハンドルへの補助具の取り付けを確実にするだけでなく、使用時の安全性の提供も可能にし、回転フェルールが閉塞位置の時に、補助具は安全に取り扱うことができる。
【0008】
一例によれば、前記保持部は、前記回転フェルールが閉塞位置の時に前記アセンブリ部を保持するように、前記回転フェルールの内側面に設けられた円周溝に受け入れられるように構成された突起部を備える。
【0009】
1つの構成によれば、前記アセンブリ部は、前記内側ハウジングに受け入れられるように構成された挿入部を備える。このように挿入部は、グリップハンドル内に補助具を着脱可能に取り付けるように保持部を完成させる。
【0010】
具体的に、前記挿入部は、前記アセンブリ部が前記内側ハウジングの中に挿入される時にガイド突起を形成するように、前記補助具の延びる主方向に沿って長手方向に延びている。この構成は、補助具を使用する時に、ハンドルの中に挿入された補助具に角度振動防止機構を提供する。
【0011】
一例によれば、前記アセンブリ部は、内側ハウジンの幅よりも小さい厚みを有しており、
前記アセンブリ部は、上面上において突起部を規定する横断部分を備え、
前記突起部は、前記内側ハウジングの第1内側面に支持されるように構成され、2つの支持部の間に延びる凹部をアセンブリ部の反対側の下面で制限し、
前記2つの支持部は、前記第1内側面とは反対側の前記内側ハウジングの第2内側面で支持されるよう構成されている。この構成は、グリップハンドル内に固定された補助具が過度に角度方向へ動くことを防止し、補助具の使用を容易にする。
【0012】
一実施形態によれば、前記グリップハンドルは、旋回ブレードと前記端面から形成された長手方向溝とを含み、前記内側ハウジングの開口部と一部が共通する溝を備えており、
前記旋回ブレードは、
前記旋回ブレードが前記長手方向溝に収納され、前記回転フェルールが前記閉塞位置の時に前記回転フェルールが前記旋回ブレードを閉塞し、前記長手方向溝の内壁と前記旋回部とが前記内側ハウジングの輪郭を規定する、収納位置と、
前記グリップハンドルの長手方向において、前記長手方向溝から前記旋回ブレードが突出する使用位置と、
の間で前記旋回ブレードが旋回できるように前記長手方向溝の中に旋回可能に取り付けられた旋回部を備え、
前記アセンブリ部は、一方が挿入部に他方が保持部に制限された切欠部を備え、
前記切欠部は、前記アセンブリ部が前記内側ハウジングの中へ挿入された時に、前記内側ハウジング内で前記旋回部と嵌合するように前記旋回部と相補的な形状を有するように構成されている。回転フェルールは、当然に閉塞位置にある。内側ハウジングの中へ挿入されたアセンブリ部の大きさは制限される。補助具は、機能部の最適な使用のために安定したまま、ハンドルから僅かに突出する。機能部は、ユーザーに使用されるための部分である。例えば、補助具がフォークのようなカトラリーの時、機能部は先端がフォークである。スプーンにとっての機能部は、ボウルを形成する凹んだ又は窪んだ端部である。
【0013】
この異なる実施形態における回転フェルールは、グリップハンドルに固定するための固定部と、開放位置でブレードがブロックされて閉塞位置でブレードがブロックされることを可能にする回転部と、を備える安全リングを意味し、補助具は、ハンドルに挿入されて固定される。
【0014】
1つの構成によれば、前記補助具は、追加補助具と係合されるように構成され、前記補助具は、前記補助具と前記追加補助具とが係合できるように、前記追加補助具の相補的な係合手段と協働するように構成された係合手段を備える。このことは、使用されていない補助具の保管を容易にする。
【0015】
第2局面によれば、本発明は、相補的な係合手段を含む追加補助具と、上述の補助具と、を備える補助具のキットを提案する。
【0016】
1つの構成によれば、前記係合手段が前記相補的な係合手段に係合されている時に、前記補助具及び前記追加補助具の前記アセンブリ部及び前記機能部の対応する部分が重ねられるように、前記係合手段と前記相補的な係合手段とが構成されている。よって、機能部が相補的な形状を有している場合は、重ねることによって、補助具キットの大きさは、最小限になる。
【0017】
一例によれば、係合手段は、特にアセンブリ部を補助具の機能部に接続している補助具の接続部に形成された突出部を備えるか、又は突出部からなる。
【0018】
逆に、追加係合手段は、特にアセンブリ部を追加補助具の機能部に接続部接続するように構成された接続部に形成された貫通腔を備える。
【0019】
さらに別の局面によれば、本発明は、グリップハンドルを含む組立品であって、前記グリップハンドルは、
前記グリップハンドルの端部に形成された内側ハウジングであって、
前記内側ハウジングは、前記グリップハンドルの端面に開口する第1部分及び前記グリップハンドルの側部に開口する第2部分を有する開口を含み、
前記端面は、前記グリップハンドルの長手方向の延伸の方向に対して横切る方向に延びる、
前記内側ハウジングと、
回転フェルールが前記開口部の第2部分を少なくとも部分的に覆う閉塞位置と、前記回転フェルールが前記開口部の第2部分を開放する開放位置との間で回転可能に取り付けられた前記回転フェルールと、
を備え、
少なくとも1つの上述の補助具、又は、上述の補助具キットを備える、
組立品を提案する。
【0020】
一例によれば、前記アセンブリの前記グリップハンドルは、旋回ブレードと前記端面から形成された長手方向溝とを含み、前記ハウジングの開口部と一部が共通する溝を備えており、
前記旋回ブレードは、
前記旋回ブレードが前記長手方向溝に収納され、前記回転フェルールが前記閉塞位置の時に前記回転フェルールが前記旋回ブレードを閉塞し、前記長手方向溝の内壁と前記旋回部とが前記内側ハウジングの輪郭を規定する、収納位置と、
前記グリップはドルの長手方向において、前記長手方向溝から前記旋回ブレードが突出する使用位置と、
の間で前記旋回ブレードが旋回できるように前記長手方向溝の中に旋回可能に取り付けられた旋回部を備える。
【0021】
その他の特徴によれば、補助具、補助具キット及び本発明の全てが、単独又は組合せにより考慮される以下の任意の特徴を1つ以上含む。
【0022】
・グリップハンドルの側部が、グリップハンドルの長手方向の延伸の方向に延びている
・アセンブリ部の大部分が平坦である
・保持部が、主に補助具の延びる主方向に沿って長手方向に延びている
・保持部の突起部が、補助具の延びる主方向を横断する方向に延びている
・挿入部の長さが、保持部の長さよりも長い
・挿入部、切り欠き及び保持部は、保持部は内側ハウジングの開口部の第2部分の側部から挿入され、挿入部は開口部の第2部分の反対側の側部から挿入されるように構成されている
・保持部が、内側ハウジングの開口部の第2部分の側部から内側ハウジングの中へ挿入される
・切欠部が、内側ハウジングと相補的な形状を有している
・横断部分の突起部は、アセンブリ部をエンボス加工することにより得られる
・突起部が放射状である
・横断部分が、衝撃により変形させられたアセンブリ部の一部である
・アセンブリ部の端の領域に設けられた支持部の1つが、保持部を形成する
・アセンブリ部が金属製である
・補助具が、主に、例えばステンレス鋼等の金属製である
別の側面では、本発明の目的と利点とが、限定的ではない例として与えられ添付された図面が参照された、本発明の実施形態の以下の記述を読むことによって、より良く明らかになるだろう。図面は、それらの可読性を向上させるために、表された全ての要素の縮尺を、必ずしも尊重しているわけではない。以下の記述において、簡素化するために、異なる実施形態の同一、類似又は同等の要素には、同じ参照符号が付いている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1図1は、本発明の実施形態による補助具の概略正面図を示す。
図2図2は、図1の補助具の概略側面図を示す。
図3図3は、本発明の実施形態による追加補助具の概略正面図を示す。
図4図4は、本発明の実施形態による補助具及び追加補助具のキットと係合手段との概略正面図を示す。
図5図5は、図4のキットの概略図を示す。
図6図6は、ハンドルの中に挿入された補助具の断面図を示す。
図7図7は、ハンドルに挿入されたの補助具の図6とは反対側の別の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1図3に示すように、本発明による補助具1は、グリップハンドル3(図6及び図7)の中に着脱可能に取り付けることを目的とされるアセンブリ部2と、ここではスプーン又はフォークである、機能部4と、別の2つの部材3,4を接続する接続部5とを備える。後述するように(図6及び図7)、そのアセンブリ部2は、ハンドル3の中にアセンブリ部2を保持するように、グリップハンドル3に設けられた回転フェルール7と協働するように構成された、保持部6(図4及び図5でも示される)を含む。
【0025】
グリップハンドル3は、端部8において、特に補助具1のアセンブリ部2の導入に用いられる開口部10を含む内側ハウジング9(図6及び図7)を備える。より具体的には、開口部10は、アセンブリ部2が挿入される時に接続部5と機能部4とが突出する、グリップハンドル3の端面11に開口する第1部分を備える。端面11は、グリップハンドル3の長手方向に延びる方向Xを横断して拡がっている。開口部10は、ハンドル3の側面上に開口し、保持部6に設けられた突起部12が回転フェルール7と協働することを可能にするための、第2部分も備える。
【0026】
ハンドルの回転フェルール7は、回転フェルール7が開口部10の第2部分を少なくとも部分的に覆う閉塞位置と、回転フェルール7が開口部10の第2部分を開放する開放位置との間で回転可能に取り付けられている。補助具1の保持部6の突起部12は、回転フェルール7が閉塞位置(図6及び図7)にある時に内側ハウジング9の中にアセンブリ部2を保持するように、回転フェルール7の内側面に設けられた円周溝13に受け入れられるよう構成されている。
【0027】
また図示されるように、アセンブリ部2は、内側ハウジング9に受けられるように構成された挿入部14を備える。それは、内側ハウジング9の中にアセンブリ部2を挿入する時にガイド突起を形成するように、補助具1の延びる主方向に沿って長手方向に延びている。これは、ハウジング9の中への挿入を容易にし、ハンドル3の中へ挿入された補助具1の角度振動防止効果も提供する。これにより挿入部14は、グリップハンドル3に収容された補助具1のアセンブリ100に良い剛性を与える。
【0028】
同時に、アセンブリ部2は、内側ハウジング9の幅よりも小さい厚みを有しており、このことは挿入を容易にしつつも、補助具1を使うことの妨げになり得る寸法の遊びを補う。アセンブリ部2は、内側ハウジング9の第1内側面による支持を可能にする、上面16上において突起部15を規定する横断部分を備える。反対に、突起部15は、反対側の第2内側面での支持を可能にする2つの支持部17’の間に延びる凹部18を、反対側の下面17において制限する。よって、ハウジングの中に挿入する間、内側ハウジング9の開口10よりも薄いアセンブリ部は、ガイド突起によって案内されて、それから、突起部15は、第1内側面で支持され、下面17の2つの領域17’によって形成された(図2)2つの支持部は、内側ハウジング9の中に挿入されたアセンブリ部2の角度の歪みを制限する、反対側の第2内側面で支持される。
【0029】
グリップハンドル3が旋回ブレード19を備える本発明の実施形態(図6及び図7に図示される)においては、長手方向溝20がスロットを備えるグリップハンドル3の端面11から形成され、グリップハンドルの一部は、内側ハウジング9の開口10と共通している。具体的に、旋回ブレード19は、長手方向溝20の中に旋回可能に取り付けられた旋回部21を備える。このことは、旋回ブレード19が長手方向溝20の中に収納された収納位置(図6及び図7に図示される)と、ハンドル3の長手方向Xにおいて旋回ブレード19が長手方向溝20から突出する使用位置(不図示)との間での旋回ブレード19の旋回を確実にする。
【0030】
旋回ブレード19の収納位置において、長手方向溝20の内壁と旋回部21とは、補助具1を受け入れることができる内側ハウジング9の輪郭を規定する。同時に、アセンブリ部2が内側ハウジング9の中に挿入された時に、旋回部21との嵌合を可能にするために旋回部21との相補的な形状を有する、挿入部14と保持部6との両側で制限される切欠部22を、アセンブリ部2は備える。
【0031】
グリップハンドル3が旋回ブレード19を有していない実施形態において、補助具1は、内側ハウジング9の形状と相補的な形状の切欠部22も備えている。
【0032】
図1図5に示されるように、ここでは突出部23として図示された(図2及び図4)補助具1の接続部5に形成された係合手段23によって、スプーン(図1及び図2)のような補助具1は、追加補助具1’(ここではフォーク、図3)と重ね合わせることによって、係合されるように構成されている。係合手段23は、ここでは追加補助具1’上に設けられた貫通腔として図示された(図3)相補的な係合手段24と重なり合うように構成されている。補助具1及び追加補助具1’のアセンブリ部2と機能部4と接続部5との形状が相補的である時に、補助具1及び追加補助具1’の2者が一体となり(図4及び図5)、キット30を形成する。
【0033】
使用時、回転フェルール7が開放位置の時に、旋回ブレード19は、長手方向溝20の中で収納位置において旋回可能であり、補助具1のアセンブリ部2を内側ハウジング9の中へ、例えば切欠部22が旋回部21に突き当たるまで接合部の中まで、挿入可能である。回転フェルール7と協働可能にするために、保持部6は、開口部10の第2部分の側部に配置される。よって回転フェルール7は、その開放位置から、グリップハンドル3の中に補助具1を固定するように、円周溝13が保持部6の突起部12と協働する閉塞位置まで回転し得る。同時に、回転フェルール7は、旋回ブレード19を閉塞する。例えば、補助具1の旋回ブレード19の使用又は補助具1の交換をユーザーが希望したら、ユーザーは閉塞位置から開放位置へ回転フェルール7を動かす。それから、内側ハウジング9から補助具1を取り外し可能にするように、保持部6は、長手方向溝20と並置された回転フェルール7の溝の前方に配置される。旋回ブレード19の旋回部21は、切欠部22から外れてかつ回転フェルール7の溝と対向するので、ブレード19は、使用位置へ旋回でき、ここでブレード19は、長手方向溝20の外部に、ハンドル3の長手方向Xに延びる。
【0034】
よって本発明は、容易にハンドル3の中へ挿入できるように巧みに設計された、グリップハンドル3に着脱可能に取り付ける補助具1を提案する。補助具1は、使用時の軸方向又は角度方向の位置ずれを防止するハンドル3の安定性を提供するためにも良く考えられている。回転フェルール7を使うという事実は、ハンドル3に受け入れられた補助具1を動かないようにすることもできる。さらに、補助具1及び追加補助具1’に設けられた係合手段23,24は、キット30の大きさを制限して最適な保管を可能にする。
【0035】
言うまでもなく、本発明は、例示として上述された実施形態には限定されず、記載された手段の技術的な均等物及び変形例の全てと、それらの組合せとを含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】