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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163161
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】ケース
(51)【国際特許分類】
   A61J 7/04 20060101AFI20231101BHJP
【FI】
A61J7/04 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023071864
(22)【出願日】2023-04-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-29
(31)【優先権主張番号】P 2022073806
(32)【優先日】2022-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】522171408
【氏名又は名称】酒井 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100223907
【弁理士】
【氏名又は名称】喜多 静夫
(72)【発明者】
【氏名】酒井 正憲
【テーマコード(参考)】
4C047
【Fターム(参考)】
4C047NN02
4C047NN09
4C047NN20
(57)【要約】
【課題】持ち運びが容易であり、目薬等の使用のし忘れを抑制することができるケースを提供する。
【解決手段】ケース100は、容器900を保持する本体部10と、本体部10に回動可能に取り付けられ、回動位置によって、本体部10の上方を覆う第1位置と本体部10の上方を覆わない第2位置に位置される回動部材20と、目薬を既に点眼した時期を表示し、本体部10に設けられた使用時期表示部30と、回動部材20の回動によって、使用時期表示部30に表示される時期を変更する表示部変更機構40を有する。ユーザーが回動部材20を点眼のために第1位置から第2位置に回動させた後に第1位置に回動させると、使用時期表示部30に表示される時期が変更される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬、健康食品、サプリメント、及び保健機能食品のいずれか1が収容される容器(900)を保持又は、前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を収容する本体部(10)と、
前記本体部に回動可能に取り付けられ、回動位置によって、前記本体部の上方を覆う第1位置と前記本体部の上方を覆わない第2位置に位置される回動部材(20)と、
前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を既に使用した時期を表示し、前記本体部に設けられた使用時期表示部(30)と、
前記回動部材の回動によって、前記使用時期表示部に表示される前記時期を変更する表示部変更機構(40)を有し、
ユーザーが、前記回動部材を前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1の使用のために前記第1位置から前記第2位置に回動させた後に前記第1位置に回動させると、前記使用時期表示部に表示される前記時期が変更されることを特徴とするケース。
【請求項2】
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く、前記第1ギヤと噛合した第2ギヤ(44)を有し、
前記第2ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す使用表示マーク(44a、44b)が記載され、
前記使用時期表示部には、窓穴(33)が形成され、
前記使用表示マークが、前記窓穴を介して表示されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項3】
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した第1係合ギヤ(42a)及び前記第1係合ギヤよりも歯数が少なく前記第1係合ギヤと同軸に形成された第2係合ギヤ(42b)を備え、前記本体部に回転可能に取り付けられた第2ギヤ(42)と、
前記第2係合ギヤと噛合し、前記第2係合ギヤの歯数よりも歯数が多く、前記本体部に回転可能に取り付けられた第3ギヤ(43)を有し、
前記第1係合ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(42c)が記載され、
前記第3ギヤには、ユーザーが前記薬、前記健康食品、サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第2使用表示マーク(43a)が記載され、
前記使用時期表示部には、第1窓穴(31)及び第2窓穴(32)が形成され、
前記第1使用表示マークが、前記第1窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第2使用表示マークが、前記第2窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項4】
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した第1係合ギヤ(42a)及び前記第1係合ギヤよりも歯数が少なく前記第1係合ギヤと同軸に形成された第2係合ギヤ(42b)を備え、前記本体部に回転可能に取り付けられた第2ギヤ(42)と、
前記第2係合ギヤと噛合し、前記第2係合ギヤの歯数よりも歯数が多く、前記本体部に回転可能に取り付けられた第3ギヤ(43)を有し、
前記第3ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(43b)及び第2使用表示マーク(43a)が記載され、
前記使用時期表示部には、窓穴(33)が形成され、
前記第1使用表示マーク及び前記第2使用表示マークが、前記窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項5】
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した係合ギヤ(45a)、外縁部に円弧状の滑動部(45e)が形成されたカム(45b)、及び前記係合ギヤに突出形成されたジェネバピン(45d)を備え、前記本体部に回転可能に取り付けられたドライブホイール(45)と、
前記滑動部に対応した形状であり、前記滑動部と滑動可能に係合する複数の従動カム凹部(46a)が周方向に一定角度をおいて形成されるとともに、隣接する前記従動カム凹部の間のそれぞれに、前記ジェネバピンが侵入可能なピン溝(46b)が形成され、前記本体部に回転可能に取り付けられたドリブンホイール(46)を有し、
前記係合ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(45c)が記載され、
前記ドリブンホイールには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第2使用表示マーク(46c)が記載され、
前記使用時期表示部には、第1窓穴(31)及び第2窓穴(32)が形成され、
前記第1使用表示マークが、前記第1窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第2使用表示マークが、前記第2窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項6】
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した係合ギヤ(47a)と、前記係合ギヤと同軸に設けられ周方向の一部のみにギヤが形成された間欠ギヤ(47b)とを備え、前記本体部に回転可能に取り付けられたギヤ式ドライブホイール(47)と、
前記ギヤ式ドライブホイールの回転角度によって、前記間欠ギヤと噛合し又は噛合しないギヤ部(48b)を備えたギヤ式ドリブンホイール(48)とを有し、
前記係合ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(47c)が記載され、
前記ギヤ式ドリブンホイールには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第2使用表示マーク(48c)が記載され、
前記使用時期表示部には、第1窓穴(31)及び第2窓穴(32)が形成され、
前記第1使用表示マークが、前記第1窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第2使用表示マークが、前記第2窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項7】
前記回動部材が前記本体部に対する回動すべき方向と逆の方向の回動を阻止する逆回動阻止機構(50)を更に有することを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項8】
前記回動部材は、第1板部(20a)と、前記第1板部と対向して配置された第2板部(20b)と、前記第1板部及び前記第2板部の先端部を接続する第3板部(20c)とから構成され、
前記第1板部が前記本体部の正面に軸支され、前記第2板部が前記本体部の裏面に軸支されて、前記回動部材が前記本体部に回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項9】
前記第1板部及び前記第2板部の前記回動部材の回動方向と反対側の外縁には、把持用切欠(20d)が凹陥形成され、
前記回動部材が、前記第2位置に位置されている場合に、ユーザーが前記把持用切欠を介して前記本体部を把持できるように構成されていることを特徴とする請求項8に記載のケース。
【請求項10】
前記本体部の側面には、前記本体部に連通する連通穴(11d)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項11】
前記回動部材は、第1板部(20a)と、前記第1板部と対向して配置された第2板部(20b)と、前記第1板部及び前記第2板部の先端部を接続する第3板部(20c)とから構成され、
前記第1板部が前記本体部の正面に軸支され、前記第2板部が前記本体部の裏面に軸支されて、前記回動部材が前記本体部に回動可能に取り付けられ、
前記第3板部の外縁には、干渉防止切欠(20e)が凹陥形成され、
前記回動部材が、前記第2位置に位置され、ユーザーが前記連通穴を介して、前記容器を押圧する際に、前記干渉防止切欠によって、前記ユーザーの指が前記第3板部に干渉しないように構成されていることを特徴とする請求項10に記載のケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
医師の処方により、目薬を一日に数回点眼する場合に、飲み薬のように包装パッケージが残らないため、本人の記憶が頼りになり、目薬の点眼し忘れや、目薬を複数回点眼してしまうおそれがある。
【0003】
そこで、特許文献1に示されるように、目薬の点眼のし忘れを防止するための点眼補助具が提案されている。この点眼補助具は、パレット状であり、仕切り板によって碁盤目状に並設された複数の目薬収納凹部と、目薬収納凹部の行方向に沿って目薬収納凹部に対応して設けられる点眼時刻表示部と、目薬収納凹部に着脱可能に閉塞する閉塞体を有している。点眼時刻表示部には、目薬収納凹部に収納される目薬の点眼時刻が記載されており、点眼時刻として、例えば、朝、昼、夕、夜と記載されている。そして、点眼が必要の無い点眼時刻の目薬収納凹部が閉塞体で閉塞されている。ユーザーは、点眼時刻表示部に記載されている点眼時刻になると、この点眼時刻に対応する目薬収納凹部に収容されている目薬を点眼し、点眼を終了した目薬をそれぞれ次の点眼時刻に対応する目薬収納凹部に移動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-24841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示される点眼補助具は、パレット状であるために、外出時に持ち運びが容易では無く、外出時に点眼補助具を持っていかなかった場合に、目薬の点眼をし忘れてしまうおそれがあった。また、ユーザーは、点眼を終了した目薬をそれぞれ次の点眼時期に対応する目薬収納凹部に移動させるが、目薬がもともと収納されていた目薬収納凹部に戻してしまい、適切な時期に点眼できないおそれがあった。また、容器に収容されている錠剤等の薬や、健康食品、サプリメント、保健機能食品を摂取する際にも、同様の問題があった。
【0006】
本発明は、持ち運びが容易であり、薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用のし忘れを抑制することができるケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた、請求項1に記載の発明であるケースは、
薬、健康食品、サプリメント、及び保健機能食品のいずれか1が収容される容器(900)を保持又は、前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を収容する本体部(10)と、
前記本体部に回動可能に取り付けられ、回動位置によって、前記本体部の上方を覆う第1位置と前記本体部の上方を覆わない第2位置に位置される回動部材(20)と、
前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を既に使用した時期を表示し、前記本体部に設けられた使用時期表示部(30)と、
前記回動部材の回動によって、前記使用時期表示部に表示される前記時期を変更する表示部変更機構(40)を有し、
ユーザーが、前記回動部材を前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用のために前記第1位置から前記第2位置に回動させた後に前記第1位置に回動させると、前記使用時期表示部に表示される前記時期が変更されることを特徴とする。
【0008】
これによれば、ケースは、単一の容器や、薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を収容するものであるので、持ち運びが容易である。このため、外出時にケースを持ち出していないことに起因する薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用し忘れを防止することができる。また、ユーザーが回動部材を薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用のために第1位置から第2位置に回動させた後に第1位置に回動させると、使用時期表示部に表示される時期が変更されるので、ユーザーが既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した時期を把握することができる。この結果、ユーザーは、今までの薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用時期を確認することができ、適切な時期に次の薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用することができる。よって、薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用のし忘れを抑制することができるケースを提供することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く、前記第1ギヤと噛合した第2ギヤ(44)を有し、
前記第2ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す使用表示マーク(44a、44b)が記載され、
前記使用時期表示部には、窓穴(33)が形成され、
前記使用表示マークが、前記窓穴を介して表示されるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
これによれば、ユーザー薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用のために回動部材を一回転させると、窓穴に表示される使用表示マークが確実に変更される。このため、今までの薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用時期を確認することができ、適切な時期に次の薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した第1係合ギヤ(42a)及び前記第1係合ギヤよりも歯数が少なく前記第1係合ギヤと同軸に形成された第2係合ギヤ(42b)を備え、前記本体部に回転可能に取り付けられた第2ギヤ(42)と、
前記第2係合ギヤと噛合し、前記第2係合ギヤの歯数よりも歯数が多く、前記本体部に回転可能に取り付けられた第3ギヤ(43)を有し、
前記第1係合ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(42c)が記載され、
前記第3ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第2使用表示マーク(43a)が記載され、
前記使用時期表示部には、第1窓穴(31)及び第2窓穴(32)が形成され、
前記第1使用表示マークが、前記第1窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第2使用表示マークが、前記第2窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする。
【0012】
これによれば、ユーザーが薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用のために回動部材を一回転させると、第1窓穴に表示される1日のうちの時期又は1日のうち既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した回数が変更されるとともに、第2窓穴に表示される曜日が変更又は保持される。このため、ユーザーは、既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した1日のうちの時期又は1日のうち既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した回数を把握することができるとともに、前記時期又は回数に対応する曜日を把握することができる。このため、ユーザーは、より確実に、既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した時期を把握することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した第1係合ギヤ(42a)及び前記第1係合ギヤよりも歯数が少なく前記第1係合ギヤと同軸に形成された第2係合ギヤ(42b)を備え、前記本体部に回転可能に取り付けられた第2ギヤ(42)と、
前記第2係合ギヤと噛合し、前記第2係合ギヤの歯数よりも歯数が多く、前記本体部に回転可能に取り付けられた第3ギヤ(43)を有し、
前記第3ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(43b)及び第2使用表示マーク(43a)が記載され、
前記使用時期表示部には、窓穴(33)が形成され、
前記第1使用表示マーク及び前記第2使用表示マークが、前記窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする。
【0014】
これによれば、ユーザーが薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用のために回動部材を一回転させると、窓穴に表示される1日のうちの時期又は1日のうち既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した回数が変更されるとともに、窓穴に表示される曜日が変更又は保持される。このため、ユーザーは、既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した1日のうちの時期又は1日のうち既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した回数を把握することができるとともに、前記時期又は回数に対応する曜日を把握することができる。このため、ユーザーは、より確実に、既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した時期を把握することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した係合ギヤ(45a)、外縁部に円弧状の滑動部(45e)が形成されたカム(45b)、及び前記係合ギヤに突出形成されたジェネバピン(45d)を備え、前記本体部に回転可能に取り付けられたドライブホイール(45)と、
前記滑動部に対応した形状であり、前記滑動部と滑動可能に係合する複数の従動カム凹部(46a)が周方向に一定角度をおいて形成されるとともに、隣接する前記従動カム凹部の間のそれぞれに、前記ジェネバピンが侵入可能なピン溝(46b)が形成され、前記本体部に回転可能に取り付けられたドリブンホイール(46)を有し、
前記係合ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(45c)が記載され、
前記ドリブンホイールには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第2使用表示マーク(46c)が記載され、
前記使用時期表示部には、第1窓穴(31)及び第2窓穴(32)が形成され、
前記第1使用表示マークが、前記第1窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第2使用表示マークが、前記第2窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする。
【0016】
これによれば、ユーザーが薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用のために回動部材を一回転させると、第1窓穴に表示される1日のうちの時期又は1日のうち既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した回数が変更されるとともに、第2窓穴に表示される曜日が変更又は保持される。このため、ユーザーは、既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した1日のうちの時期又は1日のうち既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した回数を把握することができるとともに、前記時期又は回数に対応する曜日を把握することができる。このため、ユーザーは、より確実に、既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した時期を把握することができる。また、ドリブンホイールは、日付が切り替わる際にのみ、間欠的に回転する。このため、ドリブンホイールに記載されている第2使用表示マークの数を少なくすることができ、第2使用表示マークを大きくドリブンホイールに記載することができる。この結果、第2窓穴に表示される第2使用表示マークが大きく表示され、ユーザーにとって第2使用表示マークを視認しやすくなる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した係合ギヤ(47a)と、前記係合ギヤと同軸に設けられ周方向の一部のみにギヤが形成された間欠ギヤ(47b)とを備え、前記本体部に回転可能に取り付けられたギヤ式ドライブホイール(47)と、
前記ギヤ式ドライブホイールの回転角度によって、前記間欠ギヤと噛合し又は噛合しないギヤ部(48b)を備えたギヤ式ドリブンホイール(48)とを有し、
前記係合ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(47c)が記載され、
前記ギヤ式ドリブンホイールには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第2使用表示マーク(48c)が記載され、
前記使用時期表示部には、第1窓穴(31)及び第2窓穴(32)が形成され、
前記第1使用表示マークが、前記第1窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第2使用表示マークが、前記第2窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする。
【0018】
これによれば、ユーザーが薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用のために回動部材を一回転させると、第1窓穴に表示される1日のうちの時期又は1日のうち既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した回数が変更されるとともに、第2窓穴に表示される曜日が変更又は保持される。このため、ユーザーは、既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した1日のうちの時期又は1日のうち既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用した回数を把握することができるとともに、前記時期又は回数に対応する曜日を把握することができる。このため、ユーザーは、より確実に、既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した時期を把握することができる。また、ギヤ式ドリブンホイールは、日付が切り替わる際にのみ、間欠的に回転する。このため、ギヤ式ドリブンホイールに記載されている第2使用表示マークの数を少なくすることができ、第2使用表示マークを大きくギヤ式ドリブンホイールに記載することができる。この結果、第2窓穴に表示される第2使用表示マークが大きく表示され、ユーザーにとって第2使用表示マークを視認しやすくなる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記回動部材が前記本体部に対する回動すべき方向と逆の方向の回動を阻止する逆回動阻止機構(50)を更に有することを特徴とする。
【0020】
これによれば、ユーザーが回動部材を逆回転させてしまうことを防止することができ、既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した時期が前の時期に戻ってしまうことを防止することができる。このため、ユーザーは、確実に既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した時期を把握することができ、確実に適切な時期に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記回動部材は、第1板部(20a)と、前記第1板部と対向して配置された第2板部(20b)と、前記第1板部及び前記第2板部の先端部を接続する第3板部(20c)とから構成され、
前記第1板部が前記本体部の正面に軸支され、前記第2板部が前記本体部の裏面に軸支されて、前記回動部材が前記本体部に回動可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0022】
これによれば、回動部材が第1位置に位置されている状態では、第3板部が容器の先端部分を覆っているために、ユーザーは薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用することができず、ユーザーが薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用するためには、回動部材を第2位置に回動させることが必要となる。このため、ユーザーが薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用する際に、回転部材を第2位置に位置させた後に第1位置に位置させることにより、回転部材が一回転し、使用時期表示部に表示される時期が確実に変更される。また、回動部材が第1位置に位置している状態では、第3板部は本体部の上方を覆っているので、本体部から容器が脱落することが防止される。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記第1板部及び前記第2板部の前記回動部材の回動方向と反対側の外縁には、把持用切欠(20d)が凹陥形成され、
前記回動部材が、前記第2位置に位置されている場合に、ユーザーが前記把持用切欠を介して前記本体部を把持できるように構成されていることを特徴とする。
【0024】
もし仮に、把持用切欠が形成されていない場合には、回動部材が第2位置に位置されている状態では、第1板部及び第2板部が本体部の表面及び裏面をそれぞれ覆っているので、ユーザーは本体部を把持することが困難となり、第2位置に位置されている回動部材を第1位置に回動させることが困難となる。そこで、第1板部及び第2板部の回動部材の回動方向と反対側の外縁に、把持用切欠を凹陥形成することによって、回動部材が第2位置に位置されている場合に、ユーザーが把持用切欠を介して本体部を把持することができるように構成した。このため、第2位置に位置されている回動部材を第1位置に容易に回動させることができる。
【0025】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記本体部の側面には、前記本体部に連通する連通穴(11d)が形成されていることを特徴とする。
【0026】
これによれば、ユーザーは、薬を使用する際に、連通穴を介して、薬が収容されている容器を押圧することができる。このため、容器に収容されている薬を押し出すことができ、確実に薬を使用することができる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、
前記回動部材は、第1板部(20a)と、前記第1板部と対向して配置された第2板部(20b)と、前記第1板部及び前記第2板部の先端部を接続する第3板部(20c)とから構成され、
前記第1板部が前記本体部の正面に軸支され、前記第2板部が前記本体部の裏面に軸支されて、前記回動部材が前記本体部に回動可能に取り付けられ、
前記第3板部の外縁には、干渉防止切欠(20e)が凹陥形成され、
前記回動部材が、前記第2位置に位置され、ユーザーが前記連通穴を介して、前記容器を押圧する際に、前記干渉防止切欠によって、前記ユーザーの指が前記第3板部に干渉しないように構成されていることを特徴とする。
【0028】
これによれば、回動部材が、第2位置に位置され、ユーザーが連通穴を介して、容器を押圧する際に、干渉防止切欠によって、ユーザーの指が第3板部に干渉しないので、より一層確実に容器に収容されている薬を押し出すことができ、また、ユーザーの指が第3板部に干渉してユーザーが不快に感じることが無く、ケースの使い心地がより向上する。
【0029】
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】第1実施形態のケースの斜視図である。
図2】回動部材が第1位置に位置している状態の第1実施形態のケースの正面図である。
図3図1のA矢視図であり、第1実施形態のケースの側面図である。
図4図3のB-B矢視図であり、第1実施形態のケースの分解正面図である。
図5】回動部材が第2位置に位置している状態の第1実施形態のケースの上面図である。
図6図3のC-C矢視図であり、第1実施形態のケースの分解裏面図である。
図7】回動部材が第2位置に位置している状態の第1実施形態のケースの正面図である。
図8】第1実施形態のケースにおいて、回動部材を順次1回転させた場合の使用時期表示部の説明図である。
図9】回動部材が第2位置に位置している状態の第1実施形態のケースの下面図である。
図10】第2実施形態のケースにおいて、回動部材を順次1回転させた場合の使用時期表示部の説明図である。
図11】回動部材が第1位置に位置している状態の第3実施形態のケースの正面図である。
図12】第3実施形態のケースの分解正面図である。
図13】第3実施形態のケースにおいて、回動部材を順次1回転させた場合の使用時期表示部の説明図である。
図14】回動部材が第1位置に位置している状態の第4実施形態のケースの正面図である。
図15】第4実施形態のケースの分解正面図である。
図16】第4実施形態のケースにおいて、回動部材を順次1回転させた場合の使用時期表示部の説明図である。
図17】第5実施形態のケースの分解正面図である。
図18】第5実施形態のケースにおいて、回動部材を順次1回転させた場合の使用時期表示部の説明図である。
図19】第5実施形態の別例のケースの分解正面図である。
図20】第4実施形態の別例のケースの分解正面図である。
図21】第3実施形態の別例のケースの分解正面図である。
図22】第1実施形態の別例のケースの分解正面図である。
図23】(A)はスペーサーを取り付けた第1実施形態のケースの側面図であり、(B)はスペーサーの上面図であり、(C)はスペーサーの側面図である。
図24】容器が錠剤タイプの薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品、粉末タイプの薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品、液体タイプの薬を収容する実施形態の第1実施形態のケースの側面図である。
図25】容器を一体としたケースの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
(第1実施形態のケース)
以下に、図1図9を用いて、本発明の一実施形態である第1実施形態のケース100について説明する。なお、本明細書において、「薬の使用」には、目薬の点眼、薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品の摂取、塗り薬の患部への塗布が含まれるものとする。図1図4に示すように、ケース100は、本体部10、回動部材20、表示部変更機構40とから構成されている。本体部10、回動部材20、表示部変更機構40は、合成樹脂で構成されている。
【0032】
本体部10は、後述する容器900を保持するものである。図3に示すように、本体部10は、本体部材11、第1カバー部材12、第2カバー部材13、柔軟部材14とから構成されている。
【0033】
ここで、容器900について説明する。本実施形態では、容器900は、目薬が収容される目容器である。図3に示すように、容器900は、液体の目薬が収容される容器本体901と、この容器本体901の先端部(上端部)に形成された点眼口900a(図7示)に着脱可能に設けられてキャップ902とから構成されている。本実施形態では、容器本体901は、点眼口900aから下側の部分は、略円筒形状である。また、キャップ902は、点眼口900aにねじ込まれている。
【0034】
本体部材11は、上方が開口した箱型である。本体部材11の内部には、直方体形状の空間である保持部11aが形成されている。本体部材11の保持部11aの下方には、底部11cが形成されている(図3示)。本体部材11の上方の開口部は挿入口11b(図5示)となっている。挿入口11bから容器900が挿入されて、容器本体901の下端が底部11cに当接し、保持部11aで容器900の容器本体901が保持される。図3に示すように、容器900の容器本体901が保持部11aで保持されている状態では、キャップ902は本体部材11から露出しており、この状態でキャップ902を容器本体901から取り外すと、容器本体901の点眼口900aが露出する。
【0035】
図3に示すように、本体部材11の両側面には、保持部11aに連通する連通穴11dが形成されている。ユーザーは、この連通穴11dを介して、容器本体901を指で押圧することにより、容器本体901に収容されている目薬を押し出して、点眼口900a(図7示)からユーザー自身の目に点眼することができる。
【0036】
図3図5に示すように、第1実施形態のケース100を上面視した場合の保持部11aの四隅には、柔軟部材14が取り付けられている。柔軟部材14は、柔軟性を有する部材であり、本実施形態では、発泡ウレタンで構成されているが、ゴム等で構成されていてもよい。柔軟部材14は、縦長の略直方体形状であり、長手方向を上下方向と一致させて、保持部11aの四隅に取り付けられている。容器900が保持部11aに挿入された場合に、図5に示すように、柔軟部材14の角部14aが容器本体901の周面に当接して変形し、4つの柔軟部材14によって容器本体901が挟持される。このため、点眼時にケース100を逆さまにしても、容器900が保持部11aから脱落しないようになっている。図3に示すように、ケース100を側面視した場合に、対向する柔軟部材14のそれぞれの対向面には、凹陥部14bが凹陥形成されている。本実施形態では、凹陥部14bは、扁平な円弧状に凹陥している。この凹陥部14bが柔軟部材14に形成されていることにより、指が対向する柔軟部材14の間に入りやすく、容器本体901を指で押圧しやすくなっている。
【0037】
本体部材11の正面側の面は、第1取付面11e(図4示)となっている。第1取付面11eには、後述する表示部変更機構40が取り付けられている。第1カバー部材12は、第1取付面11eに取り付けられた表示部変更機構40を構成する各部材を覆うように、第1取付面11eに取り付けられ、表示部変更機構40を構成する各部材を保護している。第1カバー部材12は、板状の正面板部12a(図2示)と、この正面板部12aの外縁から裏面側に突出する第1周面部12b(図3、4、5示)とから構成されている。正面板部12aは、略長方形状であり、その下部の角部が円弧状となっている。また、正面板部12aの右側上部には、右側に扁平な円弧状に膨出した膨出部12cが形成されている。この膨出部12cの裏面側に、後述する第2ギヤ42が配置されている。
【0038】
図2に示すように、第1カバー部材12の正面板部12aには、使用時期表示部30である第1窓穴31及び第2窓穴32が形成されている。第1窓穴31は長円形状であり、後述する第1使用表示マーク42cがこの第1窓穴31を介して視認できるようになっている。第2窓穴32は、円形状であり、後述する第2使用表示マーク43aがこの第2窓穴32を介して視認できるようになっている。
【0039】
正面板部12aには、ユーザーが既に点眼した時期を表す点眼時期マーク12dが記載されている。本実施形態では、点眼時期マーク12dは、シールであり、正面板部12aに貼られている。本実施形態では、点眼時期マーク12dは、第1窓穴31の下方部分において、「朝、昼、夜、寝」と記載され、第2窓穴32の右側に「曜日」と記載されている。なお、本実施形態では、「朝、昼、夜、寝」のそれぞれの上方には、「|」が記載されている。第1窓穴31の下方部分において、「1、2、3、4」と記載され、「1、2、3、4」の下に「回目」と記載されていてもよい。点眼時期マーク12dは、シールであるので、所望の記載がされている点眼時期マーク12dに適宜貼り直すことができる。
【0040】
本体部材11の裏面側の面は、第2取付面11f(図6示)となっている。第2取付面11fには、後述する逆回動阻止機構50(図6示)が取り付けられている。第2カバー部材13は、第2取付面11fに取り付けられた逆回動阻止機構50を構成する各部材を覆うように、第2取付面11fに取り付けられ、逆回動阻止機構50を構成する各部材を保護している。第2カバー部材13は、板状の裏面板部13a(図3示)と、この裏面板部13aの外縁から表面側に突出する第2周面部13b(図3、5、6示)とから構成されている。裏面板部13aは、略長方形状であり、その下部の角部が円弧状となっている。
【0041】
次に、回動部材20について説明する。回動部材20は、本体部10に回動可能に取り付けられている。回動部材20は、その回動位置によって、保持部11aの開口部である挿入口11bの上方を覆う第1位置(図2の状態)と、保持部11aの開口部である挿入口11bの上方を覆わない第2位置(図7の状態)に位置される。
【0042】
図3に示すように、回動部材20は、それぞれ板状である第1板部20a、第2板部20b、第3板部20cとから構成されている。第1板部20aと第2板部20bは互いに対向して配置されている。第3板部20cは、第1板部20a及び第2板部20bの先端部(上端部)を接続している。つまり、回動部材20の断面形状は、コ字形状となっている。回動部材20は、後述する逆回動阻止機構50によって一方向のみに回動するようになっている。本実施形態では、ケース100を正面視した場合には、回動部材20は、時計回り方向にのみ回動する。
【0043】
図2に示すように、第1板部20a及び第2板部20bの先端部及び基端部は円弧形状となっている。第1板部20aの先端部には、回動部材20の回動可能方向を示す回動方向マーク20fが記載されている。第2板部20bの先端部にも、同様に回動部材20の回動可能方向を示す回動方向マーク20fが記載されている。本実施形態では、回動方向マーク20fは、回動部材20の回動可能方向を示す矢印である。回動方向マーク20fは、シールであってもよい。第1板部20a及び第2板部20bの回動部材20の回動方向と反対側の外縁には、把持用切欠20dが凹陥形成されている。本実施形態では、把持用切欠20dは、円弧形状に凹陥している。
【0044】
第1板部20aが本体部10の正面である第1カバー部材12の正面板部12aに軸支されている。第2板部20bが本体部10の裏面である第2カバー部材13の裏面板部13aに軸支されている。このような構成によって、回動部材20が本体部10に回動可能に取り付けられている。
【0045】
以下に、第1板部20a及び第2板部20bが本体部10に軸支されている具体的な構造を説明する。第1板部20a及び第2板部20bの基端部には、係合穴20gが連通形成されている。本実施形態では、係合穴20gは正方形状である。第1軸部材11g(図2、4示)が、第1カバー部材12の正面板部12a及び第1取付面11eに軸支されている。同様に、第2軸部材11h(図6示)が、第2カバー部材13の裏面板部13a及び第2取付面11fに軸支されている。第1軸部材11g及び第2軸部材11hのそれぞれの先端には、係合穴20gに対応した形状の係合部材11iが取り付けられている。本実施形態では、係合部材11iは、直方体形状であり、断面形状が正方形である。そして、それぞれの係合部材11iが、第1板部20a及び第2板部20bそれぞれ係合穴20gに係合している。このような構成によって、回動部材20が本体部10に軸支されている。このような構成によって、第1板部20aと第2板部20bの基部を広げて、係合部材11iを係合穴20gに係合させることにより、回動部材20を本体部10に軸支することができ、ケース100の組立作業及びメンテナンスが容易となっている。
【0046】
第3板部20cは、断面形状が円弧形状の板状である。図1に示すように、第3板部20cの幅方向の両側(右側及び左側)の外縁には、干渉防止切欠20eが凹陥形成されている。本実施形態では、干渉防止切欠20eは、略長方形状に切り欠かれており、角部は丸められている。
【0047】
ユーザーは、目薬を点眼するために、第1位置に位置している回動部材20を、第2位置に位置させる(図7の状態)。すると、保持部11aで保持された容器900の先端側(上方側)が回動部材20の第3板部20cで覆われていないので、この状態でユーザーは、キャップ902を容器本体901の点眼口900aから取り外し、本体部10の連通穴11dを介して、容器本体901を指で押圧することにより、容器本体901に収容されている目薬を押し出して、点眼口900aからユーザー自身の目に点眼する。次に、ユーザーは、点眼口900aにキャップ902を取り付けた後に、第2位置に位置している回動部材20を第1位置まで回動させる。
【0048】
次に、図4を用いて、表示部変更機構40について説明する。表示部変更機構40は、回動部材20の回動によって、使用時期表示部30である第1窓穴31及び第2窓穴32に表示される第1使用表示マーク42cや第2使用表示マーク43aを変更するものである。表示部変更機構40は、第1ギヤ41、第2ギヤ42、第3ギヤ43を有している。
【0049】
第1ギヤ41は、第1軸部材11gに回転不能に取り付けれて、第1取付面11eの回転可能に取り付けられている。このような構成によって、第1ギヤ41は、回動部材20に回転連結され、回動部材20が回動されると、回動部材20の回動角と同じ回動角だけ回動される。本実施形態では、第1ギヤ41の歯数は、8である。
【0050】
第2ギヤ42は、第1ギヤ41の側下方において、第1取付面11e及び正面板部12aに回転可能に取り付けられている。第2ギヤ42は、第1係合ギヤ42aと第2係合ギヤ42bとが同軸に形成されている。第1係合ギヤ42aは、第1ギヤ41と噛合している。第1係合ギヤ42aの歯数は、第1ギヤ41の歯数よりも多くなっている。本実施形態では、第1係合ギヤ42aの歯数は、32となっている。第1係合ギヤ42aの歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は4となっている。このため、回動部材20が1回転し、第1ギヤ41が1回転すると、第2ギヤ42は1/4回転する(90°回転する)。第2係合ギヤ42bの歯数は、第1係合ギヤ42aの歯数よりも少なくなっており、本実施形態では、8となっている。
【0051】
第1係合ギヤ42aの表面には、ユーザーが既に点眼した時期を示す第1使用表示マーク42cが記載されている。第1使用表示マーク42cは、1日のうち既に点眼した時期や回数を表示するものである。本実施形態では、第1使用表示マーク42cは、レ点である。以下の説明において、空白を□と表現する。第1係合ギヤ42aの周方向に90°の間隔をおいて順次、第1使用表示マーク42cとして、「レ□□□」、「レレ□□」、「レレレ□」、「レレレレ」と記載されている。本実施形態では、「レ□□□」、「レレ□□」、「レレレ□」、「レレレレ」は、第1係合ギヤ42aの周方向に沿って記載されている。図2に示すように、第1使用表示マーク42cは、第1窓穴31を介して、ユーザーが視認することができる。
【0052】
第3ギヤ43は、第1ギヤ41の下方の第1取付面11e及び正面板部12aに回転可能に取り付けられている。第3ギヤ43は、第2係合ギヤ42bと噛合している。第3ギヤ43の歯数は、第2係合ギヤ42bの歯数よりも多くなっている。本実施形態では、第3ギヤ43の歯数は、56となっている。第3ギヤ43の歯数を第2係合ギヤ42bの歯数で除した値は7となっている。このため、第2ギヤ42が1回転すると、第3ギヤ43は1/7回転する。また、回動部材20が1回転し、第1ギヤ41が1回転すると、第3ギヤ43は1/28回転する。
【0053】
第3ギヤ43の表面には、ユーザーが既に点眼した時期である示す第2使用表示マーク43aが記載されている。第2使用表示マーク43aは、一週間のうち現在の曜日又は既に点眼した曜日である。第3ギヤ43の周方向に1/28回転分の間隔をおいて順次、第2使用表示マーク43aとして、日、日、日、日、月、月、月、月、火、火、火、火、水、水、水、水、木、木、木、木、金、金、金、金、土、土、土、土と記載されている。つまり、同じ曜日が4連続記載されて、次の曜日が4連続記載されている。図2図8に示すように、第2使用表示マーク43aは、第2窓穴32を介して表示される。ユーザーが、目薬を点眼するために、回動部材20を1回転させると、第3ギヤ43は、1/28回転する。
【0054】
ユーザーがケース100を適切に使用して、ユーザーが月曜日の朝のみ目薬を点眼した場合には、図8の(A)に示すように、第1窓穴31に表示されている第1使用表示マーク42cは「レ□□□」となっており、第2窓穴32に表示されている第2使用表示マーク43aは「月」である。ユーザーは、使用時期表示部30である第1窓穴31及び第2窓穴32を見ることによって、月曜日の朝のみに目薬を点眼したと認識することができる。そして、昼になった場合に、ユーザーは、自身の目に目薬を点眼するために、第1位置にある回動部材20を第2位置まで回動させて点眼した後に、第2位置にある回動部材20を第1位置まで回動させる。すると、回動部材20が1回転するので、回動部材20の回動に伴って、第1ギヤ41もまた1回転し、この回転が第1ギヤ41及び第1係合ギヤ42aによって減速されて、第2ギヤ42が1/4回転(90°回転)する。すると、図8の(B)に示すように、第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク42cが、「レレ□□」に変更される。このため、ユーザーは、使用時期表示部30の第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク42cが「レレ□□」であるのを見ることによって、朝及び昼は、既に目薬を点眼が済んでいることを認識することができる。なお、第3ギヤ43も1/28回転するが、第2窓穴32に表示される第2使用表示マーク43aは、「月」→「月」となるので、「月」が維持される。このように、ユーザーが目薬を自身の目に点眼するために、回動部材20を1回転させる度に、図8の(A)~(E)に示すように、第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク42cが順次、「レ□□□」→「レレ□□」→「レレレ□」→「レレレレ」と切り替わる。
【0055】
ユーザーが火曜日の朝に起き、ケース100を適切に使用していた場合には、使用時期表示部30は、図8の(D)の状態となっている。ユーザーは、使用時期表示部30を見ることによって、朝、昼、夜、寝の全てにレ点が表示され、月曜日の就寝時まで目薬を点眼したことを認識することができる。そして、火曜日の朝に、目薬を点眼するために、回動部材20を1回転させると、第3ギヤ43が1/28回転だけ回動し、図8の(E)に示すように、第2窓穴32に表示される第2使用表示マーク43aである曜日が、「月」から「火」に切り替わる。そして、第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク42cが、「レレレレ」から「レ□□□」に切り替わる。これにより、ユーザーは、火曜日の朝まで、目薬を点眼したことを認識することができる。
【0056】
次に、図6を用いて、逆回動阻止機構50について説明する。逆回動阻止機構50は、回動部材20が本体部10に対する回動すべき方向(本実施形態では時計回り)と逆の方向(反時計回り)の回動を阻止するものある。逆回動阻止機構50は、本実施形態では、ラチェット機構である。逆回動阻止機構50は、ラチェット歯車51、板バネ52、ブラケット53、ネジ54、ネジ55を有している。
【0057】
ラチェット歯車51は、第2軸部材11hに回転不能に取り付けられて、第2取付面11fに回転可能に取り付けられている。このような構成によって、ラチェット歯車51は回動部材20の第2板部20bと回転連結され、回動部材20の回転に伴ってラチェット歯車51も回転する。ラチェット歯車51の外周面には、複数のラチェット歯51aが形成されている。ラチェット歯51aは、ラチェット歯車51の径方向と略同一の方向の面である回動阻止面51bと、回動阻止面51bに対して傾斜した滑動面51cを有している。
【0058】
板バネ52は、バネ鋼のような弾性材料で構成された板状である。板バネ52の先端は、ラチェット歯車51のラチェット歯51aに当接している。ブラケット53は、板バネ52を第2取付面11fに取り付けるものであり、樹脂等で構成されている。ブラケット53は、複数(本実施形態では2本)のネジ54によって、第2取付面11fに取り付けられている。板バネ52の基端部は、複数(本実施形態では2本)のネジ55によって、ブラケット53に取り付けられている。
【0059】
回動部材20を時計回りに回動させようとすると、回動部材20と回転連結されているラチェット歯車51も回動しようとする。この際に、板バネ52の先端がラチェット歯51aの滑動面51cを滑動して、ラチェット歯車51が回動する。このため、回動部材20が時計回りに回動が許容される。一方で、回動部材20を反時計回りに回動させようとすると、回動部材20と回転連結されているラチェット歯車51も回動しようとする。しかし、板バネ52の先端が回動阻止面51bと噛合しているので、ラチェット歯車51の回動が阻止される。このため、回動部材20の反時計回りの回動が阻止される。
【0060】
この第1実施形態のケース100において、図22に示すように、第1係合ギヤ42aの表面に、第1使用表示マーク42cが記載されておらず、第3ギヤ43の表面に第1使用表示マーク43bが記載され、第1使用表示マーク43bは、回数を表す数字である実施形態であってもよい。この回数は、1日のうち既に点眼した回数と、点眼を開始し始めてからの回数の両方が含まれる。この実施形態では、第1カバー部材12の正面板部12aにおいて、第2窓穴32が形成されている位置に、第1使用表示マーク43bを表示する第1窓穴が形成されている。点眼時期マーク12dは、第1窓穴の右横側に「回数」と記載されている。第2係合ギヤ42b及び第3ギヤ43の歯数を変更することにより、1日のうち既に点眼した回数の数を任意の数に設定することができる。
【0061】
この第1実施形態のケース100において、図23の(A)に示すように、スペーサー70が底部11cに取り付けられている実施形態であってもよい。図23の(B)、(C)に示すように、スペーサー70は、円柱状の本体部70aと、この本体部70aの下面の軸心から下方に突出する円柱形状の係合突起70bとから構成されている。底部11cの中心には、係合穴11kが形成され、この係合穴11kに係合突起70bが嵌合して、スペーサー70が底部11cに取り付けられている。このような実施形態では、容器本体901の高さ方向の長さが短い場合であっても、本体部10の上端部からキャップ902が露出し、キャップ902を容器本体901から取り外すことができる。また、本体部10の上端部から点眼口900aが露出し、ユーザーが点眼することができる。
【0062】
また、本体部10の上端部に鏡を設けた実施形態であったとしてもよい。なお、鏡の中心部には、容器900を保持部11aに着脱する際に干渉しないように、干渉防止穴が形成されている。この実施形態では、ユーザーが点眼する際に、鏡によって自身の目の位置等を確認することができるので、点眼し易くなっている。
【0063】
(第2実施形態のケース)
図10を用いて、第1実施形態のケース100と異なる点について、第2実施形態のケース200について説明する。図10に示すように、第2実施形態のケース200では、点眼時期マーク12dは、第1窓穴31の下方部分において、「朝、昼、夜」と記載されている。第1窓穴31の下方部分において、「1、2、3」と記載され、「1、2、3」の下に「回目」と記載されていてもよい。
【0064】
第2実施形態のケース200では、第1係合ギヤ42aの歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は3となっている。このため、回動部材20が1回転し、第1ギヤ41が1回転すると、第2ギヤ42は1/3回転する(120°回転する)。
【0065】
第2実施形態のケース200では、第1係合ギヤ42aの周方向に120°の間隔をおいて順次、第1使用表示マーク42cとして、「レ□□」、「レレ□」、「レレレ」と記載されている。
【0066】
第2実施形態のケース200では、第3ギヤ43の周方向に1/21回転分の間隔をおいて順次、第2使用表示マーク43aとして、日、日、日、月、月、月、火、火、火、水、水、水、木、木、木、金、金、金、土、土、土と記載されている。つまり、同じ曜日が3連続記載されて、次の曜日が3連続記載されている。ユーザーが、目薬を点眼するために、回動部材20を1回転させると、第3ギヤ43は、1/21回転する。
【0067】
ユーザーがケース100を適切に使用して、ユーザーが月曜日の朝のみ目薬を点眼した場合には、図10の(A)に示すように、第1窓穴31に表示されている第1使用表示マーク42cが「レ□□」となっており、第2窓穴32に表示されている第2使用表示マーク43aが「月」となっている。このため、ユーザーは、使用時期表示部30である第1窓穴31及び第2窓穴32を見ることによって、月曜日の朝のみに目薬を点眼したと認識することができる。そして、昼になった場合に、ユーザーは、自身の目に目薬を点眼するために、第1位置にある回動部材20を第2位置まで回動させて点眼した後に、第2位置にある回動部材20を第1位置まで回動させる。すると、回動部材20が1回転するので、回動部材20の回動に伴って、第1ギヤ41もまた1回転し、この回転が第1ギヤ41及び第1係合ギヤ42aによって減速されて、第2ギヤ42が1/3回転(120°回転)する。すると、図10の(B)に示すように、第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク42cが、「レレ□」に変更される。このため、ユーザーは、使用時期表示部30の第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク42cが「レレ□」であるのを見ることによって、朝及び昼は、既に目薬を点眼が済んでいることを認識することができる。このように、ユーザーが目薬を自身の目に点眼するために、回動部材20を1回転させる度に、図10の(A)~(C)に示すように、第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク42cが順次、「レ□□」→「レレ□」→「レレレ」と切り替わる。
【0068】
ユーザーが火曜日の朝に起き、ケースを適切に使用していた場合には、使用時期表示部30は、図10の(C)の状態となっている。ユーザーは、使用時期表示部30を見ることによって、朝、昼、夜の全てにレ点が表示され、月曜日の夜まで目薬を点眼したことを認識することができる。そして、火曜日の朝に、目薬を点眼するために、回動部材20を1回転させると、第3ギヤ43が1/28回転だけ回動し、図10の(D)に示すように、第2窓穴32に表示される第2使用表示マーク43aである曜日が、「月」から「火」に切り替わる。そして、第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク42cが、「レレレ」から「レ□□」に切り替わる。これにより、ユーザーは、火曜日の朝まで、目薬を点眼したことを認識することができる。
【0069】
(第3実施形態のケース)
図11図13を用いて、第1実施形態のケース100と異なる点について、第3実施形態のケース300について説明する。第3実施形態のケース300では、第1取付面11eには、使用時期表示部30である窓穴33のみが形成されている。本実施形態では、窓穴33は、3つの文字や記号が表示される長円である。そして、後述するように、第1使用表示マーク43b及び第2使用表示マーク43aが、窓穴33を介して視認されるようになっている。本実施形態では、点眼時期マーク12dは、窓穴33の左下に「曜日」と記載され、窓穴33の上方において中央よりも右側に「朝、夜」と記載されている。なお、本実施形態では、「朝、夜」のそれぞれの下方には、「|」が記載されている。窓穴33の上方において中央よりも右側に「1、2」と記載され、「1、2」の上に「回目」と記載されていてもよい。
【0070】
図12に示すように、第2ギヤ42は、第1ギヤ41の左下方に配置されている。第1係合ギヤ42aの歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は2となっている。このため、回動部材20が1回転し、第1ギヤ41が1回転すると、第2ギヤ42は1/2回転する(180°回転する)。本実施形態では、第1ギヤ41の歯数は10であり、第1係合ギヤ42aの歯数は20となっている。
【0071】
第3ギヤ43の歯数を第2係合ギヤ42bの歯数で除した値は7となっている。このため、第2ギヤ42が1回転すると、第3ギヤ43は1/7回転する。また、回動部材20が1回転し、第1ギヤ41が1回転すると、第3ギヤ43は1/14回転する。本実施形態では、第2係合ギヤ42bの歯数は8であり、第3ギヤ43の歯数は56である。
【0072】
第3実施形態のケース300では、第1係合ギヤ42aには何も記載されておらず、第1使用表示マーク43b及び第2使用表示マーク43aは、第3ギヤ43の表面に記載されている。第3ギヤ43の表面において、第1使用表示マーク43bは、第2使用表示マーク43aの内側に記載されている。
【0073】
図12に示すように、第3ギヤ43の周方向に1/14回転の角度をおいて順次、第1使用表示マーク43bとして、「レ□」、「レレ」、「レ□」…と記載されている。なお、「レ□」や「レレ」は、第3ギヤ43の径方向に沿って記載されている。
【0074】
第3実施形態のケース300では、第3ギヤ43の周方向に1/14回転分の間隔をおいて順次、第2使用表示マーク43aとして、日、日、月、月、火、火、水、水、木、木、金、金、土、土と記載されている。つまり、同じ曜日が2連続記載されて、次の曜日が2連続記載されている。なお、第3ギヤ43の表面において、それぞれの第1使用表示マーク43bと、これらに対応するそれぞれの第2使用表示マーク43aの周方向の位置は一致している。図11に示すように、第1使用表示マーク43b及び第2使用表示マーク43aは、窓穴33を介して表示され、ユーザーが視認することができる。ユーザーが、目薬を点眼するために、回動部材20を1回転させると、第3ギヤ43は、1/14回転する。
【0075】
ユーザーがケース100を適切に使用して、ユーザーが月曜日の朝のみ目薬を点眼した場合には、図13の(A)に示すように、窓穴33に表示されている、第1使用表示マーク43bが「レ□」となっており、第2使用表示マーク43aが「月」となっている。このため、ユーザーは、使用時期表示部30である窓穴33を見ることによって、月曜日の朝のみに目薬を点眼したと認識することができる。そして、夜になった場合に、ユーザーは、自身の目に目薬を点眼するために、第1位置にある回動部材20を第2位置まで回動させて点眼した後に、第2位置にある回動部材20を第1位置まで回動させる。すると、回動部材20が1回転するので、回動部材20の回動に伴って、第1ギヤ41もまた1回転し、この回転が第1ギヤ41及び第1係合ギヤ42aによって減速されて、第2ギヤ42が1/2回転(180°回転)する。すると、図13の(B)に示すように、窓穴33に表示される第1使用表示マーク43bが、「レレ」に変更される。このため、ユーザーは、窓穴33に表示される第1使用表示マーク43bが「レレ」であるのを見ることによって、朝及び夜は、既に目薬を点眼が済んでいることを認識することができる。このように、ユーザーが目薬を自身の目に点眼するために、回動部材20を1回転させる度に、図13の(A)、(B)に示すように、窓穴33に表示される第1使用表示マーク443bが順次、「レ□」→「レレ」と切り替わる。
【0076】
ユーザーが火曜日の朝に起き、ケースを適切に使用していた場合には、使用時期表示部30は、図13の(B)の状態となっている。ユーザーは、使用時期表示部30である窓穴33を見ることによって、朝、夜にレ点が表示され、月曜日の朝と夜に目薬を点眼したことを認識することができる。そして、火曜日の朝に、目薬を点眼するために、回動部材20を1回転させると、第3ギヤ43が1/14回転だけ回動し、図13の(C)に示すように、窓穴33に表示される第2使用表示マーク43aである曜日が、「月」から「火」に切り替わる。そして、窓穴33に表示される第1使用表示マーク43bが、「レレ」から「レ□」に切り替わる。これにより、ユーザーは、火曜日の朝まで、目薬を点眼したことを認識することができる。
【0077】
この第3実施形態のケース300において、図21に示すように、第3ギヤ43に第1使用表示マーク43bのみが記載され、第1使用表示マーク43bは、回数を表す数字である実施形態であってもよい。この回数は、1日のうち既に点眼した回数と、点眼を開始し始めてからの回数の両方が含まれる。この実施形態では、点眼時期マーク12dは、窓穴33の下側に「回数」と記載されている。第2係合ギヤ42b及び第3ギヤ43の歯数を変更することにより、1日のうち既に点眼した回数の数を任意の数に設定することができる。
【0078】
(第4実施形態のケース)
図14図16を用いて、第3実施形態のケース300と異なる点について、第4実施形態のケース400について説明する。図14に示すように、第4実施形態のケース400では、点眼時期マーク12dは、窓穴33の上方右側において、「朝」とのみ記載されている。適切な目薬の点眼時期に応じて、「昼」、「夜」、「寝」と記載されていてもよい。
【0079】
第4実施形態のケース400では、図15に示すように、表示部変更機構40は、第1ギヤ41と第2ギヤ44とから構成されている。第2ギヤ44は、第1ギヤ41の下方に配置され、第1ギヤ41と噛合している。第2ギヤ44の歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は7となっている。このため、回動部材20が1回転し、第1ギヤ41が1回転すると、第2ギヤ42は1/7回転する。本実施形態では、第1ギヤ41の歯数は8、第2ギヤ44の歯数は56となっている。
【0080】
第4実施形態のケース400では、第2ギヤ44の表面に、第1使用表示マーク44a及び第2使用表示マーク44bが記載されている。第1使用表示マーク44a及び第2使用表示マーク44bは、第2ギヤ44の径方向に沿って並んで記載されている。なお、第1使用表示マーク44aは、第2使用表示マーク44bの内側に記載されている。第1使用表示マーク44a及び第2使用表示マーク44bは、第1係合ギヤ42aの周方向に1/7回転の間隔をおいて順次記載されている。第1使用表示マーク44aは、「レ」である。第2使用表示マーク44bは、1/7回転の間隔をおいて順次、「月」、「火」、「水」、「木」、「金」、「土」、「日」と記載されている。
【0081】
ユーザーがケース100を適切に使用して、ユーザーが月曜日の朝に目薬を点眼した場合には、図16の(A)に示すように、窓穴33に表示されている、第1使用表示マーク44aが「レ」となっており、第2使用表示マーク44bが「月」となっている。このため、ユーザーは、使用時期表示部30である窓穴33を見ることによって、月曜日の朝のみに目薬を点眼したと認識することができる。
【0082】
そして、ユーザーが火曜日の朝に起き、ケースを適切に使用していた場合には、使用時期表示部30は、図16の(A)の状態となっている。ユーザーは、使用時期表示部30である窓穴33を見ることによって、朝にレ点が表示され、月曜日の朝に目薬を点眼したことを認識することができる。そして、火曜日の朝に、目薬を点眼するために、回動部材20を1回転させると、第2ギヤ44が1/7回転だけ回動し、図16の(B)に示すように、窓穴33に表示される第2使用表示マーク44bである曜日が、「月」から「火」に切り替わる。また、窓穴33には、第1使用表示マーク44aである「レ」が表示される。これにより、ユーザーは、火曜日の朝まで、目薬を点眼したことを認識することができる。
【0083】
この第4実施形態のケース400において、図20に示すように、第2ギヤ44に第1使用表示マーク44aのみが記載され、第1使用表示マーク44aは、点眼した回数を表す数字である実施形態であってもよい。この回数は、1日のうち既に点眼した回数と、点眼を開始し始めてからの回数の両方が含まれる。この実施形態では、点眼時期マーク12dは、窓穴33の下側に「回数」と記載されている。第2ギヤ44の歯数を変更することにより、1日のうち既に点眼した回数の数を任意の数に設定することができる。
【0084】
(第5実施形態のケース)
図17図18を用いて、第1実施形態のケース100と異なる点について、第5実施形態のケース500について説明する。図17に示すように、第5実施形態のケース500では、表示部変更機構40は、ジェネバ機構(ゼネバ機構)であり、第1ギヤ41、ドライブホイール45、ドリブンホイール46とから構成されている。なお、図17において、後述するカム45b及び従動カム凹部46aを見易くするために、係合ギヤ45a及びこの係合ギヤ45aに記載された第1使用表示マーク45cを細線で表している。
【0085】
第5実施形態の第1ギヤ41は、第1実施形態の第1ギヤ41と同一である。ドライブホイール45は、第1ギヤ41の右下側に、第1取付面11e及び正面板部12aの回転可能に取り付けられている。ドライブホイール45は、係合ギヤ45aとカム45bとが同軸に設けられている。そして、係合ギヤ45aの裏面の外縁部には、円柱状のジェネバピン45dが突出形成されている。
【0086】
係合ギヤ45aの歯数は、第1ギヤ41の歯数よりも多くなっている。係合ギヤ45aの歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は4となっている。このため、回動部材20が1回転し、第1ギヤ41が1回転すると、ドライブホイール45は1/4回転する(90°回転する)。本実施形態では、第1ギヤ41の歯数は8であり、係合ギヤ45aの歯数は32である。
【0087】
カム45bは、係合ギヤ45aの裏面側に形成されている。カム45bは、略半円形状であり、その一方の外縁には円弧形状の滑動部45eが形成されている。なお、ジェネバピン45dは、係合ギヤ45aの裏面において、カム45bと周方向反対側に形成されている。
【0088】
ドライブホイール45(係合ギヤ45a)の表面には、第1使用表示マーク45cが記載されている。ドライブホイール45の周方向に90°の間隔をおいて順次、第1使用表示マーク45cとして、「レ□□□」、「レレ□□」、「レレレ□」、「レレレレ」と記載されている。本実施形態では、「レ□□□」、「レレ□□」、「レレレ□」、「レレレレ」は、第1係合ギヤ42aの周方向に沿って記載されている。
【0089】
ドリブンホイール46は、第1ギヤ41の下側であり、ドライブホイール45の左下側に、第1取付面11e及び正面板部12aの回転可能に取り付けられている。ドリブンホイール46は、その外縁部に周方向に一定角度をおいて複数の従動カム凹部46aが凹陥形成されている。本実施形態では、従動カム凹部46aは、ドリブンホイール46の外縁において、周方向に1/7回転だけ間隔をおいて7つ形成されている。従動カム凹部46aは、円弧形状に凹陥しており、その曲率半径は、カム45bの滑動部45eの曲率半径と同一となっている。つまり、従動カム凹部46aは、カム45bの滑動部45eに対応した形状となっている。それぞれの従動カム凹部46aは、カム45bの滑動部45eと順次滑動可能に係合する。
【0090】
隣接する従動カム凹部46aの間には、ドリブンホイール46の中心側に向かって(ドリブンホイール46の径方向に沿って)、ピン溝46bが形成されている。本実施形態では、ピン溝46bは、ドリブンホイール46の外縁に開口するように、ドリブンホイール46の周方向に1/7回転だけ間隔をおいて7つ形成されている。ピン溝46bには、ドライブホイール45の角度位置によって、ジェネバピン45dが侵入して係合するようになっている。
【0091】
ドリブンホイール46の表面には、第2使用表示マーク46cが記載されている。本実施形態では、ドリブンホイール46の周方向に1/7回転分の間隔をおいて順次、第2使用表示マーク46cとして、日、月、火、水、木、金、土と記載されている。ドリブンホイール46の表面において、第2使用表示マーク46cが記載されている周方向の位置は、従動カム凹部46aが形成されている位置と同じである。つまり、第2使用表示マーク46cは、ドリブンホイール46の表面において、従動カム凹部46aの中心側に形成されている。
【0092】
本実施形態では、第1窓穴31に、第1使用表示マーク45cである「レ□□□」~「レレレレ」が表示されている間は、ドライブホイール45のカム45bの滑動部45eとドリブンホイール46の従動カム凹部46aが係合し、ドライブホイール45が回転しても、滑動部45eと従動カム凹部46aとが滑動し、て、ドリブンホイール46が回転しない。このため、ドリブンホイール46に記載された第2使用表示マーク46cの曜日が固定される。一方で、第1窓穴31に表示されている第1使用表示マーク45cが、「レレレレ」が「レ□□□」に切り替わる際に、ドライブホイール45のジェネバピン45dがドリブンホイール46のピン溝46bに侵入し、ドライブホイール45の回転に伴って、ドリブンホイール46が1/7回転する。つまり、ドリブンホイール46は、日付が切り替わる際にのみ、間欠的に1/7回転し、ドリブンホイール46に記載された第2使用表示マーク46cの曜日が次の曜日に切り替わる。本実施形態では、ドリブンホイール46に記載されている第2使用表示マーク46cの数が7しかないので、第2使用表示マーク46cを大きくドリブンホイール46に記載することができる。このため、第2窓穴32に表示される第2使用表示マーク46cが大きく表示され、ユーザーにとって第2使用表示マーク46cを視認しやすくなっている。
【0093】
ユーザーが第5実施形態のケース500を適切に使用して、ユーザーが月曜日の朝のみ目薬を点眼した場合には、図18の(A)に示すように、第1窓穴31に表示されている第1使用表示マーク45cは「レ□□□」となっており、第2窓穴32に表示されている第2使用表示マーク46cは「月」である。ユーザーは、使用時期表示部30である第1窓穴31及び第2窓穴32を見ることによって、月曜日の朝のみに目薬を点眼したと認識することができる。そして、昼になった場合に、ユーザーは、自身の目に目薬を点眼するために、第1位置にある回動部材20を第2位置まで回動させて点眼した後に、第2位置にある回動部材20を第1位置まで回動させる。すると、回動部材20が1回転するので、回動部材20の回動に伴って、第1ギヤ41もまた1回転し、この回転が第1ギヤ41及び係合ギヤ45aによって減速されて、ドライブホイール45が1/4回転(90°回転)する。すると、図18の(B)に示すように、第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク45cが、「レレ□□」に変更される。このため、ユーザーは、使用時期表示部30の第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク45cが「レレ□□」であるのを見ることによって、朝及び昼は、既に目薬を点眼が済んでいることを認識することができる。このように、ユーザーが目薬を自身の目に点眼するために、回動部材20を1回転させる度に、図18の(A)~(D)に示すように、第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク45cが順次、「レ□□□」→「レレ□□」→「レレレ□」→「レレレレ」と切り替わる。この間において、上述したように、ドライブホイール45が回転しても、滑動部45eと従動カム凹部46aとが滑動して、ドリブンホイール46が回転しないので、第2使用表示マーク46cは「月」のままである。
【0094】
ユーザーが火曜日の朝に起き、ケース100を適切に使用していた場合には、使用時期表示部30は、図18の(D)の状態となっている。ユーザーは、使用時期表示部30を見ることによって、朝、昼、夜、寝の全てにレ点が表示され、月曜日の就寝時まで目薬を点眼したことを認識することができる。そして、火曜日の朝に、目薬を点眼するために、回動部材20を1回転させると、ドライブホイール45のジェネバピン45dがドリブンホイール46のピン溝46bに侵入し、ドライブホイール45の回転に伴って、ドリブンホイール46が1/7回転し、図18の(E)に示すように、第2窓穴32に表示される第2使用表示マーク46cである曜日が、「月」から「火」に切り替わる。そして、第1窓穴31に表示される第1使用表示マーク45cが、「レレレレ」から「レ□□□」に切り替わる。これにより、ユーザーは、火曜日の朝まで、目薬を点眼したことを認識することができる。
【0095】
以上説明した第5実施形態のケース500では、点眼時期マーク12dには、「朝、昼、夜、寝」と記載されている(1日4回仕様)。しかし、点眼時期マーク12dには、任意の回数の時期が記載されている実施形態であってもよく、「朝、昼、夜」のように3つの時期が記載されている実施形態(1日3回仕様)や、「朝、夜」のように2つの時期が記載されている実施形態(1日2回仕様)であってもよい。点眼時期マーク12dに、「朝、昼、夜」のように3つの時期が記載されている実施形態では、係合ギヤ45aの歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は3となっていて(例えば、第1ギヤの歯数が10、係合ギヤ45aの歯数が30)、ドライブホイール45の周方向に120°の間隔をおいて順次、第1使用表示マーク45cとして、「レ□□」、「レレ□」、「レレレ」と記載されている。また、点眼時期マーク12dに、「朝、夜」のように2つの時期が記載されている実施形態では、係合ギヤ45aの歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は2となっていて(例えば、第1ギヤの歯数が8、係合ギヤ45aの歯数は16)、ドライブホイール45の周方向に180°の間隔をおいて順次、第1使用表示マーク45cとして、「レ□」、「レレ」と記載されている。或いは、5つの時期が記載されている実施形態(1日5回仕様)であってもよい。この実施形態では、点眼時期マーク12dには5つの時期が記載され、係合ギヤ45aの歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は5となっていて(例えば、第1ギヤの歯数が8、係合ギヤ45aの歯数が40)、ドライブホイール45の周方向に72°の間隔をおいて順次、第1使用表示マーク45cとして、「レ□□□□」、「レレ□□□」、「レレレ□□」、「レレレレ□」「レレレレレ」と記載されている。
【0096】
(第5実施形態の別例のケース)
図19を用いて、第5実施形態のケース500と異なる点について、第5実施形態の別例のケース500’について説明する。なお、図19において、後述する間欠ギヤ47b及びギヤ部48bを見易くするために、係合ギヤ47a及びこの係合ギヤ47aに記載された第1使用表示マーク47cを細線で表している。図19に示すように、第5実施形態の別例のケース500’の表示部変更機構40は、ギヤ式のジェネバ機構(ゼネバ機構)である。第5実施形態の別例のケース500’では、ドライブホイール45の代わりにギヤ式ドライブホイール47、ドリブンホイール46の代わりにギヤ式ドリブンホイール48を用いている。
【0097】
ギヤ式ドライブホイール47は、係合ギヤ47aと間欠ギヤ47bが同軸に形成されている。係合ギヤ47aは、第1ギヤ41と噛合している。係合ギヤ47aの歯数を、第1ギヤ41の歯数で除した値は4である。本実施形態では、第1ギヤ41の歯数は8であり、係合ギヤ47aの歯数は32である。間欠ギヤ47bは、係合ギヤ47aの裏面側に形成され、ギヤ式ドライブホイール47の周方向の一部のみにギヤが形成されている。本実施形態では、係合ギヤ47aは、1/7周分だけ形成され、その歯数は4である。
【0098】
ギヤ式ドライブホイール47(係合ギヤ47a)の表面には、第1使用表示マーク47cが記載されている。ギヤ式ドライブホイール47の周方向に90°の間隔をおいて順次、第1使用表示マーク47cとして、「レ□□□」、「レレ□□」、「レレレ□」、「レレレレ」と記載されている。本実施形態では、「レ□□□」、「レレ□□」、「レレレ□」、「レレレレ」は、係合ギヤ47aの周方向に沿って記載されている。
【0099】
ギヤ式ドリブンホイール48は、表示部48aとギヤ部48bとが同軸に形成されている。表示部48aは円盤形状である。ギヤ部48bは、表示部48aの裏面側に形成されている。ギヤ部48bは、ギヤ式ドライブホイール47(間欠ギヤ47b)の回転角度によって、間欠ギヤ47bと噛合し又は噛合しない。本実施形態では、ギヤ部48bの歯数は、28である。
【0100】
表示部48aの表面には、第2使用表示マーク48cが記載されている。本実施形態では、ドリブンホイール46の周方向に1/7回転分の間隔をおいて順次、第2使用表示マーク48cとして、日、月、火、水、木、金、土と記載されている。なお、図19においては、便宜的に「金」は記載していない。
【0101】
本実施形態では、第1窓穴31に、第1使用表示マーク47cである「レ□□□」~「レレレレ」が表示されている間は、ギヤ式ドライブホイール47の間欠ギヤ47bとギヤ式ドリブンホイール48のギヤ部48bとは噛合しておらず、ギヤ式ドライブホイール47が回転しても、ギヤ式ドリブンホイール48が回転しない。一方で、第1窓穴31に表示されている第1使用表示マーク47cが、「レレレレ」が「レ□□□」に切り替わる際に、ギヤ式ドライブホイール47の間欠ギヤ47bとギヤ式ドリブンホイール48のギヤ部48bが噛合し、ギヤ式ドライブホイール47の回転に伴って、ギヤ式ドリブンホイール48が1/7回転する。つまり、ギヤ式ドリブンホイール48は、日付が切り替わる際にのみ、間欠的に1/7回転する。本実施形態では、ギヤ式ドリブンホイール48に記載されている第2使用表示マーク48cの数が7しかないので、第2使用表示マーク48cを大きくギヤ式ドリブンホイール48に記載することができる。このため、第2窓穴32に表示される第2使用表示マーク48cが大きく表示され、ユーザーにとって第2使用表示マーク48cを視認しやすくなっている。
【0102】
以上説明した第5実施形態の別例のケース500’では、点眼時期マーク12dには、「朝、昼、夜、寝」と記載されている(1日4回仕様)。しかし、点眼時期マーク12dには、任意の回数の時期が記載されている実施形態であってもよく、「朝、昼、夜」のように3つの時期が記載されている実施形態(1日3回仕様)や、「朝、夜」のように2つの時期が記載されている実施形態(1日2回仕様)であってもよい。点眼時期マーク12dに、「朝、昼、夜」のように3つの時期が記載されている実施形態では、係合ギヤ47aの歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は3となっていて(例えば、第1ギヤの歯数が10、係合ギヤ47aの歯数が30)、ギヤ式ドライブホイール47の周方向に120°の間隔をおいて順次、第1使用表示マーク47cとして、「レ□□」、「レレ□」、「レレレ」と記載されている。また、点眼時期マーク12dに、「朝、夜」のように2つの時期が記載されている実施形態では、係合ギヤ47aの歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は2となっていて(例えば、第1ギヤの歯数が8、係合ギヤ47aの歯数は16)、ギヤ式ドライブホイール47の周方向に180°の間隔をおいて順次、第1使用表示マーク47cとして、「レ□」、「レレ」と記載されている。或いは、5つの時期が記載されている実施形態(1日5回仕様)であってもよい。この実施形態では、点眼時期マーク12dには5つの時期が記載され、係合ギヤ47aの歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は5となっていて(例えば、第1ギヤの歯数が8、係合ギヤ47aの歯数が40)、ギヤ式ドライブホイール47の周方向に72°の間隔をおいて順次、第1使用表示マーク47cとして、「レ□□□□」、「レレ□□□」、「レレレ□□」、「レレレレ□」「レレレレレ」と記載されている。
【0103】
(本実施形態の効果)
以下に、本実施形態のケース100~500の効果について説明する。
ケース100~500は、目薬が収容される容器本体901と容器本体901の先端部分に着脱可能に設けられたキャップ902とからなる容器900の容器本体901を保持し上方が開口した保持部11aが形成された本体部10と、本体部10に回動可能に取り付けられ、回動位置によって、保持部11aの開口部の上方を覆う第1位置と保持部11aの開口部の上方を覆わない第2位置に位置される回動部材20と、目薬を既に点眼した時期を表示し、本体部10に設けられた使用時期表示部30と、回動部材20の回動によって、使用時期表示部30に表示される時期を変更する表示部変更機構40を有する。そして、ユーザーが、回動部材20を点眼のために第1位置から第2位置に回動させた後に第1位置に回動させると、使用時期表示部30に表示される時期が変更される。よって、点眼のし忘れを抑制することができるケース100を提供することができる。
【0104】
これによれば、ケース100~500は、単一の容器900を収容するものであるので、持ち運びが容易である。このため、外出時にケース100~500を持ち出していないことに起因する目薬の点眼のし忘れを防止することができる。また、ユーザーが回動部材20を点眼のために第1位置から第2位置に回動させた後に第1位置に回動させると、使用時期表示部30に表示される時期が変更されるので、ユーザーが既に目薬を点眼した時期を把握することができる。この結果、ユーザーは、今までの点眼時期を確認することができ、適切な時期に次の点眼をすることができる。
【0105】
また、第4実施形態のケース400の表示部変更機構40は、回動部材20に回転連結され、本体部10に回転可能に取り付けられた第1ギヤ41と、第1ギヤ41よりも歯数が多く、第1ギヤ41と噛合した第2ギヤ44を有し、第2ギヤ44には、ユーザーが既に点眼した時期を示す第1使用表示マーク44a(使用表示マーク)及び第2使用表示マーク44b(使用表示マーク)が記載され、使用時期表示部30には、窓穴33が形成され、第1使用表示マーク44a及び第2使用表示マーク44bが、窓穴33を介して表示されるように構成されている。
【0106】
これによれば、ユーザーが目薬の点眼のために回動部材20を一回転させると、窓穴33に表示される第1使用表示マーク44a及び第2使用表示マーク44bが確実に変更される。このため、ユーザーは、今までの点眼時期を確認することができ、適切な時期に次の点眼をすることができる。
【0107】
第1実施形態及び第2実施形態のケース100、200の表示部変更機構40は、回動部材20に回転連結され、本体部10に回転可能に取り付けられた第1ギヤ41と、第1ギヤ41よりも歯数が多く第1ギヤ41と噛合した第1係合ギヤ42a及び第1係合ギヤ42aよりも歯数が少なく第1係合ギヤ42aと同軸に形成された第2係合ギヤ42bを備え、本体部10に回転可能に取り付けられた第2ギヤ42と、第2係合ギヤ42bと噛合し、第2係合ギヤ42bの歯数よりも歯数が多く、本体部10に回転可能に取り付けられた第3ギヤ43を有している。第1係合ギヤ42aには、ユーザーが既に点眼した時期を示す第1使用表示マーク42cが記載されている。第3ギヤ43には、ユーザーが既に点眼した時期を示す第2使用表示マーク43aが記載されている。使用時期表示部30には第1窓穴31及び第2窓穴32が形成され、第1使用表示マーク42cが第1窓穴31を介して表示されるように構成され、第2使用表示マーク43aが、第2窓穴32を介して表示されるように構成されている。第1使用表示マーク42cは1日のうち既に点眼した時期又は1日のうち既に点眼した回数を表示するものであり、第2使用表示マーク43aは曜日である。
【0108】
これによれば、ユーザーが目薬の点眼のために回動部材20を一回転させると、第1窓穴31に表示される1日のうちの時期又は1日のうち既に点眼した回数が変更されるとともに、第2窓穴32に表示される曜日が変更又は保持される。このため、ユーザーは、既に目薬を点眼した1日のうちの時期又は1日のうち既に点眼した回数を把握することができるとともに、時期又は回数に対応する曜日を把握することができる。このため、ユーザーは、より確実に、既に目薬を点眼した時期を把握することができる。
【0109】
第3実施形態のケース300の表示部変更機構40は、回動部材20に回転連結され、本体部10に回転可能に取り付けられた第1ギヤ41と、第1ギヤ41よりも歯数が多く第1ギヤ41と噛合した第1係合ギヤ42a及び第1係合ギヤ42aよりも歯数が少なく第1係合ギヤ42aと同軸に形成された第2係合ギヤ42bを備え、本体部10に回転可能に取り付けられた第2ギヤ42と、第2係合ギヤ42bと噛合し、第2係合ギヤ42bの歯数よりも歯数が多く、本体部10に回転可能に取り付けられた第3ギヤ43を有している。第3ギヤ43には、ユーザーが既に点眼した時期を示す第1使用表示マーク43b及び第2使用表示マーク43aが記載されている。使用時期表示部30には、窓穴33が形成され、第1使用表示マーク43b及び第2使用表示マーク43aが、窓穴33を介して表示されるように構成されている。第1使用表示マーク43bは、1日のうち既に点眼した時期又は1日のうち既に点眼した回数を表示するものであり、第2使用表示マーク43aは、曜日である。
【0110】
これによれば、ユーザーが目薬の点眼のために回動部材20を一回転させると、窓穴33に表示される1日のうちの時期又は1日のうち既に点眼した回数が変更されるとともに、窓穴33に表示される曜日が変更又は保持される。このため、ユーザーは、既に目薬を点眼した1日のうちの時期又は1日のうち既に点眼した回数を把握することができるとともに、時期又は回数に対応する曜日を把握することができる。このため、ユーザーは、より確実に、既に目薬を点眼した時期を把握することができる。
【0111】
第5実施形態のケース500の表示部変更機構40は、回動部材20に回転連結され、本体部10に回転可能に取り付けられた第1ギヤ41と、第1ギヤ41よりも歯数が多く第1ギヤ41と噛合した係合ギヤ45a、外縁部に円弧状の滑動部45eが形成されたカム45b、及び係合ギヤ45aに突出形成されたジェネバピン45dを備え、本体部10に回転可能に取り付けられたドライブホイール45と、滑動部45eに対応した形状であり、滑動部45eと滑動可能に係合する複数の従動カム凹部46aが周方向に一定角度をおいて形成されるとともに、隣接する従動カム凹部46aの間のそれぞれに、ジェネバピン45dが侵入可能なピン溝46bが形成され、本体部10に回転可能に取り付けられたドリブンホイール46を有している。係合ギヤ45aには、ユーザーが既に点眼した時期を示す第1使用表示マーク45cが記載されている。ドライブホイール45には、ユーザーが既に点眼した時期を示す第2使用表示マーク46cが記載されている。使用時期表示部30には第1窓穴31及び第2窓穴32が形成されている。第1使用表示マーク45cが第1窓穴31を介して表示されるように構成され、第2使用表示マーク46cが第2窓穴32を介して表示されるように構成されている。第1使用表示マーク45cは1日のうち既に点眼した時期又は1日のうち既に点眼した回数を表示するものであり、第2使用表示マーク46cは曜日である。
【0112】
これによれば、ユーザーが目薬の点眼のために回動部材20を一回転させると、第1窓穴31に表示される1日のうちの時期又は1日のうち既に点眼した回数が変更されるとともに、第2窓穴32に表示される曜日が変更又は保持される。このため、ユーザーは、既に目薬を点眼した1日のうちの時期又は1日のうち既に点眼した回数を把握することができるとともに、時期又は回数に対応する曜日を把握することができる。このため、ユーザーは、より確実に、既に目薬を点眼した時期を把握することができる。また、ドリブンホイール46は、日付が切り替わる際にのみ、間欠的に回転する。このため、ドリブンホイール46に記載されている第2使用表示マーク46cの数を少なくすることができ、第2使用表示マーク46cを大きくドリブンホイール46に記載することができる。この結果、第2窓穴32に表示される第2使用表示マーク46cが大きく表示され、ユーザーにとって第2使用表示マーク46cを視認しやすくなる。
【0113】
第5実施形態の別例のケース500’の表示部変更機構40は、回動部材20に回転連結され、本体部10に回転可能に取り付けられた第1ギヤ41と、第1ギヤ41よりも歯数が多く第1ギヤ41と噛合した係合ギヤ47aと、係合ギヤ47aと同軸に設けられ周方向の一部のみにギヤが形成された間欠ギヤ47bとを備え、本体部10に回転可能に取り付けられたギヤ式ドライブホイール47と、ギヤ式ドライブホイール47の回転角度によって、間欠ギヤ47bと噛合し又は噛合しないギヤ部48bを備えたギヤ式ドリブンホイール48とを有している。そして、係合ギヤ47aには、ユーザーが既に点眼した時期を示す第1使用表示マーク47cが記載され、ギヤ式ドリブンホイール48には、ユーザーが既に点眼した時期を示す第2使用表示マーク48cが記載されている。そして、使用時期表示部30には、第1窓穴31及び第2窓穴32が形成されている。そして、第1使用表示マーク47cが、第1窓穴31を介して表示されるように構成され、第2使用表示マーク48cが、第2窓穴32を介して表示されるように構成され、第1使用表示マーク47cは、1日のうち既に点眼した時期又は1日のうち既に点眼した回数を表示するものであり、第2使用表示マーク48cは、曜日である。
【0114】
これによれば、ユーザーが目薬の点眼のために回動部材20を一回転させると、第1窓穴31に表示される1日のうちの時期又は1日のうち既に点眼した回数が変更されるとともに、第2窓穴32に表示される曜日が変更又は保持される。このため、ユーザーは、既に目薬を点眼した1日のうちの時期又は1日のうち既に点眼した回数を把握することができるとともに、時期又は回数に対応する曜日を把握することができる。このため、ユーザーは、より確実に、既に目薬を点眼した時期を把握することができる。また、ギヤ式ドリブンホイール48は、日付が切り替わる際にのみ、間欠的に回転する。このため、ギヤ式ドリブンホイール48に記載されている第2使用表示マーク48cの数を少なくすることができ、第2使用表示マーク48cを大きくドリブンホイール46に記載することができる。この結果、第2窓穴32に表示される第2使用表示マーク48cが大きく表示され、ユーザーにとって第2使用表示マーク48cを視認しやすくなる。
【0115】
また、逆回動阻止機構50は、回動部材20が本体部10に対する回動すべき方向と逆の方向の回動を阻止する。
【0116】
これによれば、ユーザーが回動部材20を逆回転させてしまうことを防止することができ、既に目薬を点眼した時期が前の時期に戻ってしまうことを防止することができる。このため、ユーザーは、確実に既に目薬を点眼した時期を把握することができ、確実に適切な時期に点眼することができる。
【0117】
また、回動部材20は、第1板部20aと、第1板部20aと対向して配置された第2板部20bと、第1板部20a及び第2板部20bの先端部を接続する第3板部20cとから構成されている。第1板部20aが本体部10の正面に軸支され、第2板部20bが本体部10の裏面に軸支されて、回動部材20が本体部10に回動可能に取り付けられている。
【0118】
これによれば、図1に示すように、回動部材20が第1位置に位置されている状態では、第3板部20cが容器本体901の先端部分を覆っているために、ユーザーは目薬を点眼することができず、ユーザーが目薬を点眼するためには、回動部材20を第2位置に回動させることが必要となる。このため、ユーザー目薬を点眼する際に、回動部材20を第2位置に位置させた後に第1位置に位置させることにより、回動部材20が一回転し、使用時期表示部30に表示される時期が確実に変更される。また、回動部材20が第1位置に位置している状態では、第3板部20cは保持部11aの開口部を覆っているので、保持部11aから容器900が脱落することが防止され、また、キャップ902の容器本体901からの脱落が抑制される。
【0119】
また、第3板部20cは、断面形状が円弧形状の板状である。これによれば、図7に示すように、ユーザーが点眼するために回動部材20が第2位置に位置されている状態で、ユーザーが、第3板部20cをテーブルに当接させて、ケース100~500をテーブル等に置こうとしても、ケース100~500が倒れてしまうので、ケース100~500をテーブル等に安定して置くことができない。このため、ユーザーは、ケース100~500をテーブル等に置くために、回動部材20を第1位置に回動させる。この結果、ユーザーの点眼後に、回動部材20が1回転することにより、使用時期表示部30に表示される時期が確実に変更される。
【0120】
また、第1板部20a及び第2板部20bの回動部材20の回動方向と反対側の外縁には、把持用切欠20dが凹陥形成されている。そして、図7に示すように、回動部材20が、第2位置に位置されている場合に、ユーザーが把持用切欠20dを介して本体部10を把持できるように構成されている。
【0121】
もし仮に、把持用切欠20dが形成されていない場合には、回動部材20が第2位置に位置されている状態では、第1板部20a及び第2板部20bが本体部10の表面及び裏面をそれぞれ覆っているので、ユーザーは本体部10を把持することが困難となり、第2位置に位置されている回動部材20を第1位置に回動させることが困難となる。そこで、第1板部20a及び第2板部20bの回動部材20の回動方向と反対側の外縁に、把持用切欠20dを凹陥形成することによって、回動部材20が第2位置に位置されている場合に、ユーザーが把持用切欠20dを介して本体部10を把持することができるように構成した。このため、第2位置に位置されている回動部材20を第1位置に容易に回動させることができる。
【0122】
また、本体部10の側面には、保持部11aに連通する連通穴11dが形成されている。
【0123】
これによれば、ユーザーは、目薬を点眼する際に、連通穴11dを介して、目薬が収容されている容器本体901を押圧することができる。このため、容器本体901に収容されている目薬を押し出すことができ、確実に目薬を点眼することができる。
【0124】
回動部材20は、第1板部20aと、第1板部20aと対向して配置された第2板部20bと、第1板部20a及び第2板部20bの先端部を接続する第3板部20cとから構成されている。第1板部20aが本体部10の正面に軸支され、第2板部20bが本体部10の裏面に軸支されて、回動部材20が本体部10に回動可能に取り付けられている。そして、図1に示すように、第3板部20cの外縁には、干渉防止切欠20eが凹陥形成されている。図9に示すように、回動部材20が、第2位置に位置され、ユーザーが連通穴11dを介して、容器本体901を押圧する際に、干渉防止切欠20eによって、ユーザーの指が第3板部20cに干渉しないように構成されている。
【0125】
これによれば、図9に示すように、回動部材20が、第2位置に位置され、ユーザーが連通穴11dを介して、容器本体901を押圧する際に、干渉防止切欠20eによって、ユーザーの指が第3板部20cに干渉しないので、より一層確実に容器本体901に収容されている目薬を押し出すことができ、また、ユーザーの指が第3板部20cに干渉してユーザーが不快に感じることが無く、ケース100~500の使い心地がより向上する。
【0126】
本実施形態のケース100~500‘は、時計(スマートフォンを含む)のタイマーと組む合わせることで、確実な薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の管理ができる。
【0127】
(他の実施形態)
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うケースもまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0128】
例えば、第1ギヤ41、第1係合ギヤ42a、第2係合ギヤ42b、第3ギヤ43、第2ギヤ44、係合ギヤ45aの歯数は、適宜変更することができる。
【0129】
逆回動阻止機構50は、上記した例だけで無く、ワンウエイクラッチやラッチ機構等を用いたものであってもよい。
【0130】
第1使用表示マーク42cは、上記した実施形態では「レ」であるが、これに限定されず、●や*、◆等であってもよい。或いは、第1使用表示マーク42cは、既に点眼した時期を表示するものであり、例えば、「朝」、「昼」、「夜」、「寝」等であってもよい。
【0131】
第4実施形態のケース400において、第2ギヤ44の表面に記載された第2使用表示マーク44bが、「0」、「1」、「2」、「3」…のように、一日のうちに点眼した回数である実施形態であってもよい。この実施形態では、第2ギヤ44の歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は、一日のうちに点眼すべき回数に1を加えた値である。なお、第2使用表示マーク44bの始まりの数字が0で無く、1である場合には、第2ギヤ44の歯数を第1ギヤ41の歯数で除した値は、一日のうちに点眼すべき回数である。第1使用表示マーク44aは、第2使用表示マーク44bの内側に記載されている。本実施形態では、第2使用表示マーク44bが「0」の内側には、第1使用表示マーク44aは記載されていない。
【0132】
上記説明したケース100~500’は、回動部材20は、本体部10に対して、同じ方向に回動する。しかし、回動部材20が、第1位置から第2位置に回動した後に、第1位置から第2位置への回動方向と反対方向に回動して、第2位置から第1位置に戻ることによって、表示部変更機構40が使用時期表示部30に表示される時期を変更する実施形態であってもよい。
【0133】
容器900を、紫外線を遮断する柔軟性を有する合成樹脂製の袋で包んでから、この容器900を保持部11aに挿入することにしても良い。このようにすれば、容器900に収容された目薬の紫外線による劣化が抑制される。
【0134】
上記説明した実施形態では、第2使用表示マーク43a、44b、46c、48cは、月、火、水、木、金、土、日と表示している。第2使用表示マーク43a、44b、46c、48cを、英語や英語の省略表記、つまり、MON、TUE、WED、THU、FRI、SAT、SUNと表示する実施形態であってもよい。第2使用表示マーク43a、44b、46c、48cは、その他各国言語表記やその省略表記であってもよい。
【0135】
本体部10、回動部材20、表示部変更機構40が、金属で構成されていてもよい。
【0136】
図24に示すように、容器900が、錠剤タイプの薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品、粉末タイプの薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品、液体タイプの薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品を収容する実施形態であってもよい。このような実施形態であっても、本実施形態のケース100~500’を用いれば、薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用(摂取や塗布)の際には、容器本体901からキャップ902を取り外すために、回動部材20を回転させる必要があり、使用時期表示部30に表示される時期が変更されるので、ユーザーが既に薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した時期を把握することができる。この結果、ユーザーは、今までの薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用時期を確認することができ、適切な時期に次の薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用することができる。
【0137】
図25に示すように、本体部10の本体部材11自体を錠剤タイプの薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品、粉末タイプの薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品、液体タイプの薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品を収容する容器にした実施形態のケース600であってもよい。つまり、このケース600は、容器900と本体部材11とが一体となった実施形態である。この実施形態では、本体部材11は上方が開口した箱型に形成されている。本体部材11の開口部の外縁部は、回動部材20の第3板部20cの内側の形状に対応した形状となっており、回動部材20が本体部材11の上端の開口部に干渉すること無く回転できるようになっている。図25の(A)に示すように、回動部材20が第1位置に位置している状態では、本体部材11の開口部が、回動部材20の第3板部20cの内面で閉塞されており、容器である本体部材11から薬又は、健康食品、サプリメント、保健機能食品が漏れ出すことが防止される。なお、本体部材11の開口部と第3板部20cとを密閉させるために、本体部材11の開口部及び第3板部20cの少なくとも一方に、シリコンやゴム等の柔軟な材料を取り付けてもよい。
【符号の説明】
【0138】
10:本体部
11d:連通穴
20:回動部材
30:時期表示部
31:第1窓穴(第1、2、5実施形態の時期表示部)
32:第2窓穴(第1、2、5実施形態の時期表示部)
33:窓穴(第3、4実施形態の時期表示部)
40:表示部変更機構
41:第1ギヤ
42:第2ギヤ(第1~3実施形態の第2ギヤ)
42a:第1係合ギヤ
42b:第2係合ギヤ
42c:第1使用表示マーク(第1、2実施形態の第1使用表示マーク)
43:第3ギヤ
43a:第2使用表示マーク(第1~第3実施形態の第2使用表示マーク)
43b:第1使用表示マーク(第3、4実施形態の第1使用表示マーク)
44:第2ギヤ(第4実施形態の第2ギヤ)
44a:第1使用表示マーク(第4実施形態の使用表示マーク)
44b:第2使用表示マーク(第4実施形態の使用表示マーク)
45:ドライブホイール
45a:係合ギヤ
45b:カム
45c:第1使用表示マーク(第5実施形態の使用表示マーク)
45d:ジェネバピン
45e:滑動部
46:ドリブンホイール
46a:従動カム凹部
46b:ピン溝
46c:第2使用表示マーク(第5実施形態の使用表示マーク)
47:ギヤ式ドライブホイール
47a:係合ギヤ
47b:間欠ギヤ
47c:第1使用表示マーク
48:ギヤ式ドリブンホイール
48b:ギヤ部
48c:第2使用表示マーク
50:逆回動阻止機構
100:第1実施形態のケース(ケース)
200:第2実施形態のケース(ケース)
300:第3実施形態のケース(ケース)
400:第4実施形態のケース(ケース)
500:第5実施形態のケース(ケース)
500’:第5実施形態の別例のケース(ケース)
900:容器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2023-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬、健康食品、サプリメント、及び保健機能食品のいずれか1が収容される容器(900)を保持又は、前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を収容する本体部(10)と、
前記本体部に回転可能に取り付けられ、回動位置によって、前記本体部の上方を覆う第1位置と前記本体部の上方を覆わない第2位置に位置される回動部材(20)と、
前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を既に使用した時期を表示し、前記本体部に設けられた使用時期表示部(30)と、
前記回動部材の回転によって、前記使用時期表示部に表示される前記時期を変更する表示部変更機構(40)を有し、
ユーザーが、前記回動部材を前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1の使用のために前記第1位置から前記第2位置を経て前記第1位置に同じ回転方向に一回転させると、前記使用時期表示部に表示される前記時期が変更されることを特徴とするケース。
【請求項2】
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く、前記第1ギヤと噛合した第2ギヤ(44)を有し、
前記第2ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す使用表示マーク(44a、44b)が記載され、
前記使用時期表示部には、窓穴(33)が形成され、
前記使用表示マークが、前記窓穴を介して表示されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項3】
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した第1係合ギヤ(42a)及び前記第1係合ギヤよりも歯数が少なく前記第1係合ギヤと同軸に形成された第2係合ギヤ(42b)を備え、前記本体部に回転可能に取り付けられた第2ギヤ(42)と、
前記第2係合ギヤと噛合し、前記第2係合ギヤの歯数よりも歯数が多く、前記本体部に回転可能に取り付けられた第3ギヤ(43)を有し、
前記第1係合ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(42c)が記載され、
前記第3ギヤには、ユーザーが前記薬、前記健康食品、サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第2使用表示マーク(43a)が記載され、
前記使用時期表示部には、第1窓穴(31)及び第2窓穴(32)が形成され、
前記第1使用表示マークが、前記第1窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第2使用表示マークが、前記第2窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項4】
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した第1係合ギヤ(42a)及び前記第1係合ギヤよりも歯数が少なく前記第1係合ギヤと同軸に形成された第2係合ギヤ(42b)を備え、前記本体部に回転可能に取り付けられた第2ギヤ(42)と、
前記第2係合ギヤと噛合し、前記第2係合ギヤの歯数よりも歯数が多く、前記本体部に回転可能に取り付けられた第3ギヤ(43)を有し、
前記第3ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(43b)及び第2使用表示マーク(43a)が記載され、
前記使用時期表示部には、窓穴(33)が形成され、
前記第1使用表示マーク及び前記第2使用表示マークが、前記窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項5】
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した係合ギヤ(45a)、外縁部に円弧状の滑動部(45e)が形成されたカム(45b)、及び前記係合ギヤに突出形成されたジェネバピン(45d)を備え、前記本体部に回転可能に取り付けられたドライブホイール(45)と、
前記滑動部に対応した形状であり、前記滑動部と滑動可能に係合する複数の従動カム凹部(46a)が周方向に一定角度をおいて形成されるとともに、隣接する前記従動カム凹部の間のそれぞれに、前記ジェネバピンが侵入可能なピン溝(46b)が形成され、前記本体部に回転可能に取り付けられたドリブンホイール(46)を有し、
前記係合ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(45c)が記載され、
前記ドリブンホイールには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第2使用表示マーク(46c)が記載され、
前記使用時期表示部には、第1窓穴(31)及び第2窓穴(32)が形成され、
前記第1使用表示マークが、前記第1窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第2使用表示マークが、前記第2窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項6】
前記表示部変更機構は、
前記回動部材に回転連結され、前記本体部に回転可能に取り付けられた第1ギヤ(41)と、
前記第1ギヤよりも歯数が多く前記第1ギヤと噛合した係合ギヤ(47a)と、前記係合ギヤと同軸に設けられ周方向の一部のみにギヤが形成された間欠ギヤ(47b)とを備え、前記本体部に回転可能に取り付けられたギヤ式ドライブホイール(47)と、
前記ギヤ式ドライブホイールの回転角度によって、前記間欠ギヤと噛合し又は噛合しないギヤ部(48b)を備えたギヤ式ドリブンホイール(48)とを有し、
前記係合ギヤには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第1使用表示マーク(47c)が記載され、
前記ギヤ式ドリブンホイールには、ユーザーが既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期を示す第2使用表示マーク(48c)が記載され、
前記使用時期表示部には、第1窓穴(31)及び第2窓穴(32)が形成され、
前記第1使用表示マークが、前記第1窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第2使用表示マークが、前記第2窓穴を介して表示されるように構成され、
前記第1使用表示マークは、1日のうち既に前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した時期又は1日のうち既に前記薬、前記健康食品、サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を使用した回数を表示するものであり、
前記第2使用表示マークは、曜日であることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項7】
前記回動部材は、第1板部(20a)と、前記第1板部と対向して配置された第2板部(20b)と、前記第1板部及び前記第2板部の先端部を接続する第3板部(20c)とから構成され、
前記第1板部が前記本体部の正面に軸支され、前記第2板部が前記本体部の裏面に軸支されて、前記回動部材が前記本体部に回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項8】
前記第1板部及び前記第2板部の前記回動部材の回動方向と反対側の外縁には、把持用切欠(20d)が凹陥形成され、
前記回動部材が、前記第2位置に位置されている場合に、ユーザーが前記把持用切欠を介して前記本体部を把持できるように構成されていることを特徴とする請求項に記載のケース。
【請求項9】
前記本体部の側面には、前記本体部に連通する連通穴(11d)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケース。
【請求項10】
前記回動部材は、第1板部(20a)と、前記第1板部と対向して配置された第2板部(20b)と、前記第1板部及び前記第2板部の先端部を接続する第3板部(20c)とから構成され、
前記第1板部が前記本体部の正面に軸支され、前記第2板部が前記本体部の裏面に軸支されて、前記回動部材が前記本体部に回動可能に取り付けられ、
前記第3板部の外縁には、干渉防止切欠(20e)が凹陥形成され、
前記回動部材が、前記第2位置に位置され、ユーザーが前記連通穴を介して、前記容器を押圧する際に、前記干渉防止切欠によって、前記ユーザーの指が前記第3板部に干渉しないように構成されていることを特徴とする請求項に記載のケース。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するためになされた、請求項1に記載の発明であるケースは、
薬、健康食品、サプリメント、及び保健機能食品のいずれか1が収容される容器(900)を保持又は、前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を収容する本体部(10)と、
前記本体部に回動可能に取り付けられ、回動位置によって、前記本体部の上方を覆う第1位置と前記本体部の上方を覆わない第2位置に位置される回動部材(20)と、
前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1を既に使用した時期を表示し、前記本体部に設けられた使用時期表示部(30)と、
前記回動部材の回転によって、前記使用時期表示部に表示される前記時期を変更する表示部変更機構(40)を有し、
ユーザーが、前記回動部材を前記薬、前記健康食品、前記サプリメント、及び前記保健機能食品のいずれか1の使用のために前記第1位置から前記第2位置を経て前記第1位置に同じ回転方向に一回転させると、前記使用時期表示部に表示される前記時期が変更されることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
これによれば、ケースは、単一の容器や、薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を収容するものであるので、持ち運びが容易である。このため、外出時にケースを持ち出していないことに起因する薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用し忘れを防止することができる。また、ユーザーが回動部材を薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用のために第1位置から第2位置を経て第1位置に同じ回転方向に一回転させると、使用時期表示部に表示される時期が変更されるので、ユーザーが既に薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用した時期を把握することができる。この結果、ユーザーは、今までの薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用時期を確認することができ、適切な時期に次の薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品を使用することができる。よって、薬、健康食品、サプリメント、保健機能食品の使用のし忘れを抑制することができるケースを提供することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
また、前記回動部材が前記本体部に対する回動すべき方向と逆の方向の回動を阻止する逆回動阻止機構(50)を更に有することが好ましい
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記回動部材は、第1板部(20a)と、前記第1板部と対向して配置された第2板部(20b)と、前記第1板部及び前記第2板部の先端部を接続する第3板部(20c)とから構成され、
前記第1板部が前記本体部の正面に軸支され、前記第2板部が前記本体部の裏面に軸支されて、前記回動部材が前記本体部に回動可能に取り付けられていることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記第1板部及び前記第2板部の前記回動部材の回動方向と反対側の外縁には、把持用切欠(20d)が凹陥形成され、
前記回動部材が、前記第2位置に位置されている場合に、ユーザーが前記把持用切欠を介して前記本体部を把持できるように構成されていることを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記本体部の側面には、前記本体部に連通する連通穴(11d)が形成されていることを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
請求項1に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記回動部材は、第1板部(20a)と、前記第1板部と対向して配置された第2板部(20b)と、前記第1板部及び前記第2板部の先端部を接続する第3板部(20c)とから構成され、
前記第1板部が前記本体部の正面に軸支され、前記第2板部が前記本体部の裏面に軸支されて、前記回動部材が前記本体部に回動可能に取り付けられ、
前記第3板部の外縁には、干渉防止切欠(20e)が凹陥形成され、
前記回動部材が、前記第2位置に位置され、ユーザーが前記連通穴を介して、前記容器を押圧する際に、前記干渉防止切欠によって、前記ユーザーの指が前記第3板部に干渉しないように構成されていることを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
第1ギヤ41は、第1軸部材11gに回転不能に取り付けれて、第1取付面11eの回転可能に取り付けられている。このような構成によって、第1ギヤ41は、回動部材20に回転連結され、回動部材20が回動されると、回動部材20の回動角と同じ回動角だけ回動される。本実施形態では、第1ギヤ41の歯数は、8である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0103】
(本実施形態の効果)
以下に、本実施形態のケース100~500の効果について説明する。
ケース100~500は、目薬が収容される容器本体901と容器本体901の先端部分に着脱可能に設けられたキャップ902とからなる容器900の容器本体901を保持し上方が開口した保持部11aが形成された本体部10と、本体部10に回転可能に取り付けられ、回動位置によって、保持部11aの開口部の上方を覆う第1位置と保持部11aの開口部の上方を覆わない第2位置に位置される回動部材20と、目薬を既に点眼した時期を表示し、本体部10に設けられた使用時期表示部30と、回動部材20の回転によって、使用時期表示部30に表示される時期を変更する表示部変更機構40を有する。そして、ユーザーが、回動部材20を点眼のために第1位置から第2位置を経て第1位置に同じ回転方向に一回転させると、使用時期表示部30に表示される時期が変更される。よって、点眼のし忘れを抑制することができるケース100を提供することができる。