(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023168176
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】子供用身体保持具
(51)【国際特許分類】
A63B 69/16 20060101AFI20231116BHJP
A63B 71/12 20060101ALI20231116BHJP
【FI】
A63B69/16
A63B71/12 A
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022093334
(22)【出願日】2022-05-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】522227509
【氏名又は名称】羽佐古 真由美
(72)【発明者】
【氏名】羽佐古 真由美
(57)【要約】
【課題】従来の方法は自転車を安定させるものであり、自転車と乗っている子供の重さも加わる為、かなりの重さを支える物であった。大掛かりなものをそろえて練習をする為、持ち運びや収納にも手間や場所を取ったりその道具が必要なくなり処分する際にも、大きいものなので、処分がしにくかった。
【解決手段】胸当て部の右肩左肩から帯状のものを出し、右脇と左脇からも帯状の物を出し、その4本を束ねる形で作られた持ち手が付いた子供用身体保持具である。補助輪をはずした自転車に子供が一人で乗ることができるように練習する、子供用身体保持具である。子供が着用し、自転車に乗り、大人が持ち手を持ちバランスを調整してあげるものである。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
胸当て部の右肩左肩から帯状のものを出し、右脇と左脇からも帯状の物を出し、その4本を束ねる形で作られた持ち手が付いた子供用身体保持具
【請求項2】
胸当て部がベストの一部であること特徴とする請求項1に記載の子供用身体保持具
【請求項3】
ベストの後ろ身頃は伸縮性のある素材を設けたことを特徴とする請求項2に記載の子供用身体保持具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は子供が着用し、補助輪をはずした自転車にの乗る事ができるように練習するときに用いる。
【背景技術】
【0002】
従来は子供が自転車の練習をする際、親などが中腰で自転車の後ろを持って走ってふらつきを調節をする。子供がバランスを保てた時に手を離してあげて子供が一人でペダルをこぐという方法である。
中腰で腕だけで自転車を支え走ってついていくことはとても力が必要であり、体勢的にも困難であった。
【0003】
自転車の後ろに取っ手を取り付けてそれを持ってフラつきを直すもの(アシストバー)もあるが、子供の重さとそれに加え自転車の重さも支えないといけないので、とても力のいる作業である。ペダルのない自転車のような(ストライダー)乗り物にまたがって練習することもあるがそちらも慣れていない子供を野放しの状態で乗り物に乗せておりとても危険である。
【0004】
非特許文献には自転車のように跨って乗るものでペダルがない。足で地面を蹴りながら自転車に乗っているように練習できるものである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】strider.jp株式会社Ampus2022.05参照
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
難しい姿勢で支える側もとても力のいる疲れる作業である。長時間練習するのは支える側にもとても大変な事である。
従来の方法は自転車を安定させるものであり、自転車と乗っている子供の重さも加わる為、かなりの重さを支える物であった。
大掛かりなものをそろえて練習をする為、持ち運びや収納にも手間や場所を取ったりその道具が必要なくなり処分する際にも、大きいものなので、処分がしにくい事がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、胸当て部の右肩左肩から帯状のものを出し、右脇と左脇からも帯状の物を出し、その4本を束ねる形で作られた持ち手が付いた子供用身体保持具である。
【0008】
又、本発明は胸当て部がベストの一部であることを特徴とする子供用身体保持具である。
【0009】
更に、本発明はベストの後ろ身頃は伸縮性のある素材を設けたことを特徴とする子供用身体保持具である。
【発明の効果】
【0010】
本発明は衣類として子供が装着し、かつ種々の目的に使用しうる成長に必要な練習を容易に行える。
【0011】
本発明は子供が補助輪なしの自転車に乗る練習をする時、ふらつきを本発明をの持ち手を軽く吊り上げることで調節し、支える側も横に並んで歩けるので中腰にならずにすみ、バランスを保つ力も自転車の分の重みが加わらないので、軽い力で済み、力のない女性でも容易に支える事ができる。
【0012】
練習をする上で、他の商品も出ているが、本発明は自転車そのもので練習できるので、短時間で、習得できるものである。
【0013】
また、本発明は、とてもコンパクトで軽くて持ち運びもしやすく、必要が無くなった時に処分をするのも容易である。見た目も普通の服を着ているように可愛らしい。自転車の練習など、使用中も大人が横についているため、安全である。
【図面の簡単な説明】
【
図1】本発明の第1の実施形態による子供用身体保持具の部材の図
【
図2】本発明の第1の実施形態による子供用身体保持具の展開図
【
図3】本発明の第1、第3、第4の実施形態による子供用身体保持具の展開図を折り曲げ後方から見た図
【
図4】本発明の第1、第3、第4の実施形態による子供用身体保持具の持ち手を縫い合わせた図
【
図5】本発明の第1、第3、第4の実施形態による子供用身体保持具の縫い合わせた持ち手部分を広げた図
【
図6】本発明の第1、第3、第4の実施形態による子供用身体保持具の出来上がりの側面図
【
図7】本発明の第1、第3、第4の実施形態による子供用身体保持具の出来上がりの後方図
【
図8】本発明の第1、第3、第4の実施形態による子供用身体保持具の出来上がりの前方図
【
図9】本発明の第2の実施形態による子供用身体保持具の後方から見た展開図
【
図10】本発明の第2の実施形態による子供用身体保持具具の
図9を折り曲げ後方から見た図
【
図11】本発明の第2の実施形態による子供用身体保持具具の出来上がりの後方図
【
図12】本発明の第2の実施形態による子供用身体保持具の出来上がりの前方図
【
図13】本発明の第3の実施形態による子供用身体保持具の部材の図
【
図14】本発明の第3の実施形態による子供用身体保持具の展開図
【
図15】本発明の第4の実施形態による子供用身体保持具具の部材の図
【
図16】本発明の第4の実施形態による子供用身体保持具の部材をそれぞれ縫い合わせた図
【
図17】本発明の第4の実施形態による子供用身体保持具の
図16に胸当て部をつける図
【
図18】本発明の第4の実施形態による子供用身体保持具の展開図
【
図19】本発明の実施形態による子供用身体保持具の持ち手を横から掴んだ図
【
図20】本発明の実施形態による子供用身体保持具の持ち手を上から掴んだ図
【
図21】本発明の実施形態による子供用身体保持具を子供が着用している様子と親が持ち手を掴んだ様子
【
図24】子供がバランスを保てたので、手を離した様子
【発明を実施する為の形態】
本発明の4つの実施形態を説明する。
本発明の実施例1を
図1から
図8を用いて説明する。
【0014】
図1の右肩帯1、左肩帯2、右腰帯3、左腰帯4は中表にして縫い、ひっくり返して、それぞれ、切り端が表に出ないように帯状の物を作っておく。
【0015】
図2は右肩帯1、左肩帯2、右腰帯3、左腰帯4、胸当て部5A、胸当て部5B、から出来上がっている。
図1の示すように胸当て部5は出来上がり時の見た目のこともあり胸当て部5Aと胸当て部5Bの二重になっている。胸当て部5は中表にして右肩6、左肩7、右脇腹8、左脇腹9、以外の部分を縫い合わせてひっくり返して作られている。右肩6に右肩帯1を差し込んで縫い付けて、同様に左肩7に左肩帯2、右脇腹8に右腰帯3、左脇9に左腰帯4を差し込んで縫い付ける。この時、縫い付ける部分は安全性向上のため、2本の並行した線で縫う。
【0016】
図3のように右肩帯1、左肩帯2、右腰帯3、左腰帯4の端部を背中側(後ろ側)へ折り曲げる。
図4のように右肩帯1、左肩帯2、右腰帯3、左腰帯4の端部を4枚を重ねて縫い合わせる。
【0017】
図4で縫い合わせた4枚の端部を見かけも可愛らしくする為、
図5の▲1▼の示すように広げ、リボンの形になるように整える。
図4で縫った縫い目と広げたリボンの中心を隠す為に、布11を巻き付けて縫う。
図5の▲2▼の示すように、持ち手12として持ちやすくするという効果もある。
【0018】
【0019】
図1から
図8の示す形の胸当て部5と持ち手12の間に背中部分13を設け子供が装着時にしっかりフィットする作り方にしても良い。背中部分13の後右肩14、後左肩15と後右脇腹16、後左脇腹17は胸当て部5の右肩6、左肩7と右脇腹8左脇腹9とそれぞれを縫い合わせベストのような形にしてある。着脱のしやすいように、背中部分13の右側、背中部分13Aと左側、背中部分13Bの間には伸縮性のある素材である。伸縮性の素材である背中部分13Cを設け、ることで子供がかぶって着られる。よって、一人でも着脱出来る。その後、
図4、
図5に示すように実施例1と同様に仕上げて行く。
【0020】
図13、
図14、
図3、
図4、
図5を用いて本発明の実施例3を説明する。
実施例1、実施例2は布の裁断上、各パーツに分けそれぞれのパーツを縫い合わせた。実施例3は
図13のように1枚で繋がった一体化18を裏表一体化18A、一体化18Bを縫いあわせ、
図14の形に作る。その後、実施例1の
図3から
図5と同様に仕上げて行くという作り方でも良い。縫い合わせ部分が少ないため、使用中にほつれたり、やぶれたりしにくくなり、さらに安全性に富んでいる。
【0021】
図15から
図18、
図3、
図4、
図5を用いて本発明の実施例4を説明する。
図15では
図1での右肩帯1、左肩帯2、右腰帯3、左腰帯4は中表にして縫い、ひっくり返して、それぞれ、切り端が表に出ないように帯状の物を作っておくと同様の作り方で長い帯1、長い帯2を作り、
図16のようにクロスしてクロス部分を外れないように縫いあわせる。又は縫い合わせいなくても良い。
クロスしたところが隠れるように胸当て部5を設ける。
【0022】
その場合、胸当て部5は実施例1で説明した通り、中表にして右肩6、左肩7、右脇腹8、左脇腹9、以外部分を縫い合わせてひっくり返して作られている。
図17のように胸当て部5の右肩6から左脇腹9に長い帯20Aが通るように差し込む。同様に左肩7から右脇腹8に長い帯20Bが通るように差し込む。胸当て部5Bの両肩と両脇腹から長い帯20A、長い帯20Bが出るようにセットする。セットした上から、胸当て部5と長い帯20A、長い帯20Bが固定されるように肩と脇腹部分も縫い付ける。
【0023】
その後、
図3から
図5に示すように実施例1と同様に仕上げて行くという作り方でも良い。補強されているので、さらに強い力にも耐えられるため、安全性に富んでいる。
【0024】
本発明の上記実施例の使用方法について説明する。
【0025】
補助輪をはずした自転車に子供が一人で乗ることができるように練習する、子供用身体保持具である。子供が着用し、自転車に乗り、大人が持ち手を持ちバランスを調整してあげるものである。
【0026】
図19又は
図20の示すように掴み、
図22の示すように子供が自転車の練習時に大人が横につき、持ち手を後方上方向に軽く引き上げる。
図23の示すように横を歩いたり、並走したりして、ふらつきを抑えバランスを保つように補助する。
【0027】
バランスが保てた時に
図24の示すように手を離してあげると、一人で自転車を漕いで乗れ、それを何度かくりかえし一人で補助輪なしの自転車に乗れるように訓練する。
【0028】
又は歩き始めた子供がにも背中の持ち手部分を大人などが引っ張り歩行を助けることにも使用できる。
【0029】
又は同様に和式トイレなどでも保持具の持ち手をひきあげ、しゃがむのを助けることにも使用できる。
【符号の説明】
【0030】
1.右肩帯
2.左肩帯
3.右腰帯
4.左腰帯
5.胸当て部(胸当て部5A、胸当て部5B)
6.右肩
7.左肩
8.右脇腹
9.左脇腹
10.展開図
11.布
12.持ち手(リボン型になっている物)
13.背中部分(背中部分13A、背中部分13B、背中部分13C)
14.後右肩
15.後左肩
16.後右脇腹
17.後左脇腹
18.一体化(一体化A、一体化B)
19.展開
図2
20.長い帯(長い帯A、長い帯B)
【手続補正書】
【提出日】2023-07-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
補助輪をはずした自転車に子供が一人で乗ることができるように練習する際に前記子供が着用している子供用身体保持具または和式トイレで子供が着用している子供用身体保持具であって、
前記子供用身体保持具は、
胸当て部、帯状のもの、背中部分、及び持ち手から成るとともに、前記持ち手が付いた見頃を備えたベストの形に作られており、
前記帯状のものは、
右肩帯、左肩帯、右腰帯、及び左腰帯から成り、
前記右肩帯及び前記左肩帯は、前記胸当て部の右肩と左肩にそれぞれ差し込んで縫いつけることで出ており、
前記右腰帯及び前記左腰帯は、前記胸当て部の右脇腹と左脇腹とにそれぞれ差し込んで縫いつけることで出ており、
前記持ち手は、
前記右肩帯、前記左肩帯、前記右腰帯、及び前記左腰帯の各端部を、前記子供の背中側へ折り曲げて重ねて縫い合わせて束ねた形で作られており、
前記背中部分は、
前記胸当て部と前記持ち手との間に設けられており、
前記ベストは、
前記胸当て部と、前記背中部分とから作られているとともに、
前記背中部分の後右肩、後左肩、後右脇腹、及び後左脇腹と、前記胸当て部の前記右肩、前記左肩、前記右脇腹、及び前記左脇腹とをそれぞれ縫い合わせた形であることを特徴とする子供用身体保持具。
【請求項2】
前記ベストの後ろ見頃は伸縮性のある素材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の子供用身体保持具。