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特開2023-168383半導体用接着フィルム、ダイシングダイボンディングフィルム、及び半導体装置を製造する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023168383
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】半導体用接着フィルム、ダイシングダイボンディングフィルム、及び半導体装置を製造する方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/52 20060101AFI20231116BHJP
   C09J 7/30 20180101ALI20231116BHJP
   C09J 163/00 20060101ALI20231116BHJP
   C09J 11/06 20060101ALI20231116BHJP
   C09J 11/04 20060101ALI20231116BHJP
【FI】
H01L21/52 E
C09J7/30
C09J163/00
C09J11/06
C09J11/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023152168
(22)【出願日】2023-09-20
(62)【分割の表示】P 2022056403の分割
【原出願日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000004455
【氏名又は名称】株式会社レゾナック
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100169454
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 裕之
(74)【代理人】
【識別番号】100140578
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 英樹
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 孝明
(72)【発明者】
【氏名】谷口 紘平
(72)【発明者】
【氏名】黒田 孝博
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 義信
(72)【発明者】
【氏名】大河原 奎佑
(57)【要約】
【課題】半導体チップを被着体に接着するために用いられる熱硬化性の半導体用接着フィルムに関して、熱硬化にともなう接着フィルムの厚み方向の局所的な変形を抑制すること。
【解決手段】基板と前記基板に搭載された第一の半導体チップと基板上で第一の半導体チップの周囲に配置された複数のスペーサとを有する構造体上に、第二の半導体チップ及び接着フィルムを配置することと、接着フィルムを熱硬化させ、それにより第二の半導体チップを前記構造体に接着することとを含む方法によって半導体装置を製造するために用いられる熱硬化性の半導体用接着フィルム。接着フィルムが、90~180℃の範囲において、2500Pa・s以上10000Pa・s以下の最低溶融粘度を示す。最低溶融粘度が、昇温速度5℃/分、及び周波数1Hzの条件で90~180℃の範囲を含む温度範囲の接着フィルムの動的粘弾性を測定することによって求められる値である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と前記基板に搭載された第一の半導体チップと前記基板上で前記第一の半導体チップの周囲に配置された複数のスペーサとを有する構造体を準備することと、
前記構造体上に、第二の半導体チップ及び接着フィルムを、前記接着フィルムが前記構造体と前記第二の半導体チップとの間に介在するように配置することと、
前記接着フィルムを熱硬化させ、それにより前記第二の半導体チップを前記構造体に接着することと、
を含む方法によって半導体装置を製造するために用いられる熱硬化性の半導体用接着フィルムであって、
当該接着フィルムが、90~180℃の範囲において、2500Pa・s以上10000Pa・s以下の最低溶融粘度を示し、
前記最低溶融粘度が、昇温速度5℃/分、及び周波数1Hzの条件で90~180℃の範囲を含む温度範囲の当該接着フィルムの動的粘弾性を測定することによって求められる値である、半導体用接着フィルム。
【請求項2】
当該接着フィルムが、エポキシ樹脂を含む熱硬化性樹脂と、硬化剤と、イミダゾール化合物と、を含む、請求項1に記載の半導体用接着フィルム。
【請求項3】
前記イミダゾール化合物の含有量が、前記エポキシ樹脂の含有量100質量部に対して0.30~5.0質量部である、請求項2に記載の半導体用接着フィルム。
【請求項4】
当該接着フィルムが無機フィラーを含み、前記無機フィラーの含有量が、当該接着フィルムの質量を基準として35~50質量%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の半導体用接着フィルム。
【請求項5】
当該接着フィルムがエラストマーを含み、前記エラストマーの含有量が、当該接着フィルムの質量を基準として15~30質量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体用接着フィルム。
【請求項6】
当該接着フィルムが25~80μmの厚さを有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の半導体用接着フィルム。
【請求項7】
前記基板からの前記スペーサの高さが、前記基板からの前記第一の半導体チップの高さより大きい、請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体用接着フィルム。
【請求項8】
前記接着フィルムが前記第一の半導体チップと接するように、前記接着フィルムが熱硬化される、請求項1~7のいずれか一項に記載の半導体用接着フィルム。
【請求項9】
ダイシングフィルムと、
前記ダイシングフィルム上に設けられた請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体用接着フィルムと、
を備えるダイシングダイボンディングフィルム。
【請求項10】
基板及び該基板に搭載された第一の半導体チップと前記基板上で前記第一の半導体チップの周囲に配置されたスペーサとを有する構造体上に、第二の半導体チップ及び接着フィルムを、前記接着フィルムが前記構造体と前記第二の半導体チップとの間に介在するように配置することと、
前記接着フィルムを熱硬化させ、それにより前記第二の半導体チップを前記構造体に接着することと、
を含み、
前記接着フィルムが請求項1~6のいずれか一項に記載の半導体用接着フィルムである、
半導体装置を製造する方法。
【請求項11】
前記基板からの前記スペーサの高さが、前記基板からの前記第一の半導体チップの高さより大きい、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記接着フィルムが前記第一の半導体チップと接するように、前記接着フィルムが熱硬化される、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
当該方法が、前記第一の半導体チップ及び前記第二の半導体チップを封止する封止層を形成することを更に含む、請求項10~12のいずれか一項に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体用接着フィルム、ダイシングダイボンディングフィルム、及び半導体装置を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体チップを被着体に接着するための半導体用接着フィルムにより、他の半導体チップに接続されたワイヤを埋め込むことが必要とされることがある(例えば特許文献1)。このようなワイヤ埋込型の接着フィルムは、ワイヤを適切に埋め込むために、その熱硬化の過程において、ある程度高い流動性を有することが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6135202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、ある程度高い流動性を有する従来の接着フィルムは、熱硬化の過程でその厚み方向の変形を生じ、その結果、接着フィルムが局所的に薄くなった部分が発生することがある。接着フィルムが局所的に薄くなった部分は、例えば半導体チップにおけるクラックの原因となり得る。
【0005】
本開示の一側面は、半導体チップを、他の半導体チップに接続されたワイヤを埋め込みながら被着体に接着するために用いられる熱硬化性の半導体用接着フィルムに関して、熱硬化にともなう接着フィルムの厚み方向の局所的な変形を抑制することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面は、半導体チップを、他の半導体チップに接続されたワイヤを埋め込みながら被着体に接着するために用いられる熱硬化性の半導体用接着フィルムに関する。当該接着フィルムが、90~180℃の範囲において、2500Pa・s以上10000Pa・s以下の最低溶融粘度を示す。前記tanδの最大値及び前記最低溶融粘度は、昇温速度5℃/分、及び周波数1Hzの条件で昇温速度5℃/分、及び周波数1Hzの条件で90~180℃の範囲を含む温度範囲の当該接着フィルムの動的粘弾性を測定することによって求められる値である。
【0007】
本開示の別の一側面は、ダイシングフィルムと、前記ダイシングフィルム上に設けられた上記半導体用接着フィルムと、を備えるダイシングダイボンディングフィルムに関する。
【0008】
本開示の更に別の一側面は、基板及び該基板に搭載された第一の半導体チップを有する構造体上に、第二の半導体チップ及び接着フィルムを、前記接着フィルムが前記構造体と前記第二の半導体チップとの間に介在するように配置することと、前記接着フィルムを熱硬化させ、それにより前記第二の半導体チップを前記構造体に接着することと、を含む、半導体装置を製造する方法に関する。前記接着フィルムが、上記半導体用接着フィルムであることができる。前記第一の半導体チップにワイヤが接続されており、前記ワイヤの一部又は全体が、前記接着フィルムによって埋め込まれる。
【発明の効果】
【0009】
半導体チップを、他の半導体チップに接続されたワイヤを埋め込みながら被着体に接着するために用いられる熱硬化性の半導体用接着フィルムに関して、熱硬化にともなう接着フィルムの厚み方向の局所的な変形を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】接着フィルムを有する積層フィルムの一例を示す断面図である。
図2】半導体装置を製造する方法の一例を示す断面図である。
図3】半導体装置を製造する方法の一例を示す断面図である。
図4】半導体装置を製造する方法の一例を示す断面図である。
図5】半導体装置を製造する方法の一例を示す断面図である。
図6】半導体装置を製造する方法の一例を示す断面図である。
図7】接着フィルムのずり粘度と温度との関係を示すグラフである。
図8】接着フィルムのtanδと温度との関係を示すグラフである。
図9】硬化にともなう接着フィルムの変形を評価するための評価用接着体を示す模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は以下の例に限定されない。以下の例において、その構成要素(ステップ等も含む)は、特に明示した場合を除き、必須ではない。各図における構成要素の大きさは概念的なものであり、構成要素間の大きさの相対的な関係は各図に示されたものに限定されない。以下に例示される数値及びその範囲も、本開示を制限するものではない。
【0012】
本明細書において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
【0013】
本明細書において、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はそれに対応するメタクリレートを意味する。(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリル共重合体等の他の類似表現についても同様である。
【0014】
図1は、接着フィルムを有する積層フィルムの一例を示す断面図である。図1に示される積層フィルム50は、基材20と、接着フィルム12と、保護フィルム30とをこの順に備える。接着フィルムは、接着フィルム12は、半導体チップを、他の半導体チップに接続されたワイヤを埋め込みながら被着体に接着するために用いられる熱硬化性の半導体用接着フィルムであることができる。基材20がダイシングフィルムであってもよく、その場合、積層フィルム50をダイシングダイボンディングフィルムとして用いることができる。
【0015】
接着フィルム12は、90~180℃の範囲において、2500Pa・s以上10000Pa・s以下の最低溶融粘度を示してもよい。接着フィルム12が、90~180℃の範囲において、1.0以下のtanδの最大値を示してもよい。最低溶融粘度及びtanδの最大値は、昇温速度5℃/分、及び周波数1Hzの条件で90~180℃の範囲を含む温度範囲の接着フィルム12の動的粘弾性を測定することによって求められる値である。
【0016】
接着フィルムの最低溶融粘度は、接着フィルム12の動的粘弾性測定によって測定されるずり粘度(又は複素粘性率η)の最小値を意味する。接着フィルム12のずり粘度は、通常、温度の上昇にともなって低下した後、硬化反応の進行にともなって上昇する。接着フィルム12の最低溶融粘度が10000Pa・s以下であると、接着フィルム12が適切にワイヤ等を埋め込むことができる。同様の観点から、接着フィルム12の最低溶融粘度が9000Pa・s以下、8500Pa・s以下、8000Pa・s以下、7500Pa・s以下、7000Pa・s以下、6500Pa・s以下、6000Pa・s以下、又は5500Pa・s以下であってもよい。
【0017】
90~180℃の範囲において接着フィルム12のずり粘度がある程度高く維持されることも、硬化の過程での接着フィルム12の変形の抑制に寄与し得る。係る観点から、90~180℃の範囲における接着フィルム12の最低溶融粘度が2500Pa・s以上、3000Pa・s以上、又は3500Pa・s以上であってもよい。
【0018】
接着フィルム12のtanδが90~180℃の範囲において1.0以下であると、熱硬化の過程での接着フィルム12の変形が更に抑制される傾向がある。同様の観点から、90~180℃の範囲における接着フィルム12のtanδの最大値は、0.95以下、0.90以下、0.85以下、0.80以下、0.75以下、又は0.70以下であってもよく、0.50以上であってもよい。
【0019】
接着フィルム12の厚さは、例えば、1μm以上、3μm以上、20μm以上、25μm以上、30μm以上、35μm以上、40μm以上、又は50μm以上であってもよく、200μm以下、150μm以下、120μm以下、80μm以下、又は60μm以下であってもよい。半導体チップを、他の半導体チップに接続されたワイヤを埋め込みながら被着体に接着するために用いる観点から、接着フィルム12の厚さが25~80μmであってもよい。
【0020】
接着フィルム12は、例えば、熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹脂と反応する硬化剤とを含む。熱硬化性樹脂は、硬化剤との反応及び/又は自己重合を含む硬化反応により架橋構造体を形成する化合物であり、その例としてはエポキシ基を有する化合物であるエポキシ樹脂が挙げられる。エポキシ樹脂の例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールFノボラック型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、トリアジン骨格含有エポキシ樹脂、フルオレン骨格含有エポキシ樹脂、トリフェノールフェノールメタン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、キシリレン型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、及び、多官能フェノール化合物若しくは多環芳香族化合物(アントラセン等)から誘導されるジグリシジルエーテル化合物が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。エポキシ樹脂が、o-クレゾールノボラック型エポキシ樹脂と、ビスフェノールF型エポキシ樹脂及び/又はビスフェノールA型エポキシ樹脂との組み合わせであってもよい。
【0021】
熱硬化性樹脂としてのエポキシ樹脂と組み合わせられる硬化剤は、例えばフェノール樹脂を含むことができる。硬化剤として用いられるフェノール樹脂の例としては、フェノール、クレゾール、レゾルシン、カテコール、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェニルフェノール、アミノフェノール等のフェノール及び/又はα-ナフトール、β-ナフトール、ジヒドロキシナフタレン等のナフトールとホルムアルデヒド等のアルデヒド基を有する化合物とを酸性触媒下で縮合又は共縮合させて得られるノボラック型フェノール樹脂、アリル化ビスフェノールA、アリル化ビスフェノールF、アリル化ナフタレンジオール、フェノールノボラック、フェノール等のフェノール類及び/又はナフトール類とジメトキシパラキシレン又はビス(メトキシメチル)ビフェニルから合成されるフェノールアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0022】
熱硬化性樹脂及び硬化剤の合計の含有量が、例えば10質量%以上又は15質量%以上であってもよく、80質量%以下、75質量%以下、70質量%以下、65質量%、60質量%以下、55質量%以下、50質量%以下、45質量%以下、35質量%以下、又は30質量%以下であってもよい。
【0023】
接着フィルム12が、イミダゾール化合物を含んでもよい。イミダゾール化合物は、イミダゾール環を有する化合物であり、例えば、エポキシ樹脂とその硬化剤(フェノール樹脂等)との間の硬化反応を促進する硬化促進剤として機能することができる。イミダゾール化合物の種類及びその含有量は、接着フィルム12のtanδの最大値、及び最低溶融粘度と関連し得る。低い軟化点又は融点を有するイミダゾール化合物は、tanδの最大値及び最低溶融粘度を大きくする傾向がある。例えば、1-シアノエチル-2-フェニルイミダゾール、2-フェニルイミダゾール、及び1-ベンジル-2-メチルイミダゾールからなる群より選ばれる少なくとも1種のイミダゾール化合物は、1.0以下のtanδの最大値、及び/又は2500Pa・s以上の最低溶融粘度を有する接着フィルムを与え易い傾向がある。
【0024】
イミダゾール化合物の含有量が大きいと、tanδの最大値及び最低溶融粘度が大きくなる傾向がある。例えば、イミダゾール化合物の含有量が、接着フィルム12の質量を基準として、0.06質量%以上、0.07質量%以上、0.08質量%以上、0.09質量%以上、0.10質量%以上、又は0.11質量%以上であってもよく、1.0質量%以下、0.90質量%以下、0.80質量%以下、0.70質量%以下、0.60質量%以下、0.5質量%以下、0.40質量%以下、0.30質量%以下、又は0.20質量%以下であってもよい。
【0025】
熱硬化性樹脂がエポキシ樹脂を含む場合、上記と同様の観点から、イミダゾールの含有量が、エポキシ樹脂の含有量100質量部に対して0.30質量部以上、0.35質量部以上、0.40質量部以上、0.45質量部以上、又は0.50質量部以上であってもよく、5.0質量部以下、4.5質量部以下、4.0質量部以下、3.5質量部以下、3.0質量部以下、2.5質量部以下、2.0質量部以下、1.5質量部以下、1.0質量部以下、0.95質量部以下、0.90質量部以下、0.85質量部以下、0.80質量部以下、0.75質量部以下、0.70質量部以下、0.65質量部以下、又は0.60質量部以下であってもよい。
【0026】
イミダゾール化合物以外の硬化促進剤を用いる場合も、その反応性及び含有量等を適切に調整することにより、1.0以下のtanδの最大値、及び/又は2500Pa・s以上の最低溶融粘度を示す接着フィルムを得ることができる。
【0027】
接着フィルム12が無機フィラーを更に含んでもよい。無機フィラーが導入されると、接着フィルム12のtanδの最大値及び最低溶融粘度が大きくなる傾向がある。無機フィラーの含有量は、接着フィルム12の質量を基準として、10質量%以上、15質量%以上、20質量%以上、25質量%以上、30質量%以上、又は35質量%以上であってもよく、60質量%以下、55質量%以下、50質量%以下、又は45質量%以下であってもよい。
【0028】
無機フィラーは、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、ホウ酸アルミウィスカ、窒化ホウ素、及びシリカから選ばれる少なくとも1種であってもよい。溶融粘度の調整の観点から、無機フィラーがシリカを含んでもよい。
【0029】
無機フィラーの平均粒径は、流動性の観点から、0.01μm以上、又は0.03μm以上であってもよく、1.5μm以下、1.0μm以下、0.8μm以下、0.08μm以下、又は0.06μm以下であってもよい。平均粒径の異なる2種以上の無機フィラーを組み合わせてもよい。平均粒径は、BET比表面積から換算することによって求められる値を意味する。
【0030】
接着フィルム12がエラストマーを含んでもよい。エラストマーが導入されると、接着フィルム12のtanδの最大値及び最低溶融粘度が大きくなる傾向がある。エラストマーの含有量は、接着フィルム12の質量を基準として5質量%以上、10質量%以上、又は15質量%以上であってもよく、50質量%以下、45質量%以下、40質量%以下、35質量%以下、又は30質量%以下であってもよい。
【0031】
エラストマーがアクリル樹脂を含んでいてもよい。ここで、アクリル樹脂とは、(メタ)アクリル酸エステルに由来する単量体単位を含むポリマーを意味する。アクリル樹脂における(メタ)アクリル酸エステルに由来する構成単位の含有量は、アクリル樹脂の全体量を基準として、例えば、70質量%以上、80質量%以上、又は90質量%以上であってよい。アクリル樹脂は、エポキシ基、アルコール性又はフェノール性の水酸基、及びカルボキシル基等の架橋性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステルに由来する単量体単位を含んでいてもよい。アクリル樹脂は、(メタ)アクリル酸エステルとアクリルニトリルとを単量体単位として含む共重合体であるアクリルゴムであってもよい。
【0032】
エラストマー(例えばアクリル樹脂)のガラス転移温度(Tg)は、-50℃以上、-30℃以上、0℃以上、又は3℃以上であってもよく、50℃以下、45℃以下、40℃以下、35℃以下、30℃以下、又は25℃以下であってもよい。ガラス転移温度(Tg)は、DSC(熱示差走査熱量計)(例えば、株式会社リガク製「Thermo Plus 2」)を用いて測定される値を意味する。エラストマーのTgは、エラストマーを構成する構成単位(アクリル樹脂の場合、(メタ)アクリル酸エステルに由来する構成単位)の種類及び含有量を調整することによって、所望の範囲に調整することができる。
【0033】
エラストマー(例えばアクリル樹脂)の重量平均分子量(Mw)は、10万以上、20万以上、又は30万以上であってよく、300万以下、200万以下、又は100万以下であってよい。エラストマーのMwがこのような範囲にあると、接着フィルム12の粘弾性が適切に制御され易い傾向がある。Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定される、標準ポリスチレンによる検量線を用いて換算された値を意味する。
【0034】
アクリル樹脂の市販品の例としては、SG-70L、SG-708-6、WS-023 EK30、SG-280 EK23、SG-P3(いずれもナガセケムテックス株式会社製)、及び、H-CT-865(昭和電工マテリアルズ株式会社製)が挙げられる。
【0035】
接着フィルム12は、カップリング剤を更に含んでもよい。カップリング剤は、シランカップリング剤であってよい。シランカップリング剤の例としては、γ-ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3-フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、及び3-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0036】
接着フィルム12は、顔料、イオン補捉剤、及び酸化防止剤等のその他の成分を更に含んでもよい。
【0037】
積層フィルム50を構成する基材20は、樹脂フィルムであってもよく、その例としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート、又はポリイミドのフィルムが挙げられる。基材20としての樹脂フィルムの厚さは、例えば、60~200μm又は70~170μmであってもよい。
【0038】
基材20がダイシングフィルムで、積層フィルム50がダイシングダイボンディングフィルムであってもよい。ダイシングダイボンディングフィルムはテープ状であってもよい。
【0039】
ダイシングフィルムの例としては、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、及びポリイミドフィルム等の樹脂フィルムが挙げられる。ダイシングフィルムは、必要に応じて、プライマー塗布、UV処理、コロナ放電処理、研磨処理、エッチング処理によって表面処理された樹脂フィルムであってもよい。ダイシングフィルムは、粘着性を有していてもよい。粘着性を有するダイシングフィルムは、例えば、粘着性が付与された樹脂フィルム、又は、樹脂フィルム及びその片面上に設けられた粘着層を有する積層体であってもよい。粘着層は、感圧型又は紫外線硬化型の粘着剤から形成することができる。感圧型粘着剤は、短時間の加圧で一定の粘着性を示す粘着剤である。放射線硬化型粘着剤は、放射線(例えば、紫外線)の照射によって、粘着性が低下する性質を有する粘着剤である。粘着層の厚さは、半導体装置の形状、寸法に応じて適宜設定できるが、例えば、1~100μm、5~70μm、又は10~40μmであってもよい。ダイシングフィルムである基材20の厚さが、経済性及びフィルムの取扱い性の観点から、60~150μm又は70~130μmであってよい。
【0040】
保護フィルム30は、基材20と同様の樹脂フィルムであってもよい。保護フィルム30の厚さは、例えば、15~200μm又は70~170μmであってもよい。
【0041】
図2図3図4図5及び図6は、上述の接着フィルム12を用いて半導体装置を製造する方法の一例を示す断面図である。
【0042】
半導体装置を製造する方法の一例は、図2に示されるように、基板1及び基板1に搭載された第一の半導体チップT1を有する構造体15を準備することと、第二の半導体チップT2及びこれに付着した接着フィルム12を有する接着剤付チップTAを準備することとを含む。構造体15は、基板1上で第一の半導体チップの周囲に配置された複数のスペーサ3を更に有する。
【0043】
第一の半導体チップT1は、第一の接着フィルム11によって基板1に接着されている。第一の半導体チップT1は、その基板1とは反対側の面においてワイヤwに接続されている。第一の半導体チップT1がコントローラチップであってもよい。基板1は、有機基板であってもよく、リードフレーム等の金属基板であってもよい。基板1の厚さは、例えば、90~300μmであってもよい。スペーサ3は、ドルメン構造を有する半導体装置において通常用いられているものであることができる。基板1からのスペーサ3の高さが、基板1からの第一の半導体チップT1の高さより大きくてもよい。
【0044】
第二の半導体チップT2及び接着フィルム12からなる接着剤付チップTAは、例えば、図1に例示される積層フィルム50と同様の構成を有するダイシングダイボンディングフィルムを用いて準備することができる。この場合、例えば、半導体ウエハの片面に、積層フィルム50(ダイシングダイボンディングフィルム)が、その接着フィルム12が半導体ウエハに接する向きで貼り付けられる。接着フィルム12が貼り付けられる面は、半導体ウエハの回路面であってもよく、その反対側の裏面であってもよい。積層フィルム50(ダイシングダイボンディングフィルム)が貼り付けられた半導体ウエハをダイシングにより分割することにより、個片化された第二の半導体チップT2が形成される。ダイシングの例としては、回転刃を用いるブレードダイシング、及び、レーザーによって半導体ウエハとともに接着フィルム12を切断する方法が挙げられる。ダイシングの後、紫外線照射により、ダイシングフィルムの粘着力を低下させてもよい。第二の半導体チップT2は、分割された接着フィルム12とともにピックアップされる。
【0045】
第二の半導体チップの厚さは、例えば1~100μmであってもよい。第二の半導体チップT2の幅は、例えば20mm以下であってもよい。第二の半導体チップT2の幅(又は一辺の長さ)が、3~15mm、又は5~10mmであってもよい。
【0046】
図3に示されるように、構造体15上に、第二の半導体チップT2及び接着フィルム12が、接着フィルム12が構造体15と第二の半導体チップT2との間に介在するように配置される。図3の例の場合、構造体15のスペーサ3上に接着フィルム12が配置され、接着フィルム12と第一の半導体チップT1とは離間している。この状態で接着フィルム12を熱硬化させることにより、図4に示されるように、第二の半導体チップT2が構造体15(被着体)に接着される。熱硬化後の接着フィルム12は、第一の半導体チップT1に接するとともに、第一の半導体チップT1に接続されたワイヤwの一部を埋め込んでいる。接着フィルム12の熱硬化のための加熱温度は、一定でも段階的に変化してもよい。加熱温度が最大で90~180℃であってもよい。接着フィルム12は、加圧下、大気圧下、又は減圧下で熱硬化される。tanδの最大値、及び/又は最低溶融粘度に基づいて設計された接着フィルム12は、熱硬化の過程の適度な流動によりワイヤwを適切に埋め込むとともに、その厚み方向における局所的な変形が抑制された硬化物を形成することができる。
【0047】
続いて、図5に示されるように、第二の半導体チップT2と基板1とを接続するワイヤwが設けられる。更に、第二の半導体チップT2の基板1とは反対側の面上に、第三の半導体チップT3、及び第四の半導体チップT4が、接着フィルム13を介しながら順に積層されてもよい。第三の半導体チップT3又は第四の半導体チップT4と基板1とを接続するワイヤwが設けられる。図5の例の場合、スペーサ3上に積層される半導体チップの数は3であるが、この数が4以上であってもよい。
【0048】
図6に示されるように、第一の半導体チップT1及び第二の半導体チップT2を含む複数の半導体チップを有する構造体を封止する封止層60を形成することで、ドルメン構造を有する半導体装置100が得られる。封止層60は第一の半導体チップの端部近傍も充填する。接着フィルム12に厚み方向の局所的な変形があると、そこに封止層60が入り込み、これが第二の半導体チップT2におけるクラックなどの欠陥を発生させる可能性がある。接着フィルム12の変形が抑制されることにより、このような欠陥が回避され得る。
【実施例0049】
本発明は以下の実施例に限定されない。
【0050】
1.接着フィルムの作製
以下の材料を表1に示される含有量(単位:質量部)で含む接着剤ワニスを調製した。表1に示されるSG-P3(エラストマー)及びSC2050-HLGの含有量は、溶剤を除いた固形分(アクリルゴム又はシリカフィラー)の量である。
(A)エポキシ樹脂
・N-500P-10(商品名、DIC株式会社製、o-クレゾールノボラック
型エポキシ樹脂、エポキシ当量:203g/eq)
・EXA-830CRP(商品名、DIC株式会社製、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ当量:158~168g/eq)
(B)硬化剤(フェノール樹脂)
・MEH-7800M(商品名、明和化学株式会社製、フェノールノボラック型フェノール樹脂、水酸基当量:175g/eq、軟化点:61~90℃)
(C)無機フィラー
・SC2050-HLG(商品名、アドマテックス株式会社製、シリカフィラー分散液、平均粒径:0.50μm)
(D)エラストマー
・SG-P3(商品名、アクリルゴム、重量平均分子量:80万、Tg:12℃、シクロヘキサノン溶液)
(E)カップリング剤
・Z-6119(商品名、ダウ・東レ株式会社製、3-ウレイドプロピルトリエトキシシラン)
・A-189(商品名、日本ユニカー株式会社製、γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン)
(F)硬化促進剤
・2PZ-CN(商品名、四国化成工業株式会社製、1-シアノエチル-2-フェニルイミダゾール)
【0051】
調製した各接着剤ワニスを500メッシュのフィルターでろ過し、真空脱泡した。真空脱泡後の接着剤ワニスを、離型処理を施したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(支持フィルム)上に塗布した。塗膜を、90℃で5分、続いて130℃で5分の2段階の加熱により乾燥し、Bステージ状態の接着フィルム(厚さ:50μm)を支持フィルム上に形成した。
【0052】
2.評価
(1)接着フィルムの粘弾性
接着フィルムから切り出された所定のサイズを有する8枚の接着フィルムを準備した。それらを70℃のホットプレート上でゴムロールを用いて積層して、厚さ400μmの積層体を用意した。この積層体をφ9mmのポンチで打ち抜いて、試料を作製した。試料を、回転式粘弾性測定装置(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社製、商品名:ARES-RDA)の測定治具に装着した。この時点で試料にかかる荷重が10~15gとなるように測定治具のギャップを調節した。続いて試料の粘弾性を以下の条件で測定した。図7は、実施例1~3及び比較例の接着フィルムのずり粘度(複素粘性率)と温度との関係を示すグラフである。図8は、実施例1~3及び比較例の接着フィルムのtanδと温度との関係を示すグラフである。測定結果から、90~180℃の範囲における、最低溶融粘度、及びtanδの最大値を読み取った。最低溶融粘度は、90~180℃の範囲におけるずり粘度(複素粘性率)の最小値である。
測定条件:
ディスクプレート:アルミ製、円形(8mmφ)
測定周波数:1Hz
昇温速度:5℃/分
ひずみ:5%
測定温度:35~180℃
初期荷重:100g
【0053】
(2)接着フィルムの変形
図9は、硬化にともなう接着フィルムの変形を評価するための評価用接着体を示す模式断面図である。基板1上に3mm×2mmのサイズを有する第一の半導体チップT1(厚さ:60μm)と、第一の半導体チップT1を囲む4個のスペーサ3(厚さ:100μm)とを配置した。第一の半導体チップT1及びスペーサ3は第一の接着フィルム11(厚さ:20μm)を介して基板1に接着された。基板1上でのスペーサ3と第一の半導体チップT1との高さの差は40μmであった。第一の半導体チップT1と各スペーサ3との間隔は、第一の半導体チップT1の短辺側において1.5mmで、第一の半導体チップT1の長辺側において1.0mmであった。
【0054】
12mm×6mmのサイズを有する第二の半導体チップT2と、これに付着した第二の接着フィルム12とを有する接着剤付チップを準備した。第二の接着フィルム12として、「1.接着フィルムの作製」において作製された各接着フィルムが用いられた。準備した接着剤付チップを、第一の半導体チップT1を覆うようにスペーサ3に圧着した。形成された構造体を、オーブン中で最大温度140℃の条件で加熱し、それにより第二の接着フィルム12を硬化させた。その後、構造体の第一の半導体チップT1と硬化した接着フィルム12との間を超音波デジタル画像診断システム(Insight社製、IS-350又はIS-450)を用いて超音波顕微鏡(SAM)により観察し、部分的な黒い影が観察されなかった場合を「OK」と評価し、部分的な黒い影が観察された場合を「NG」と評価した。部分的な黒い影は接着フィルム12の変形に起因するものであり、これが観察されない場合、接着フィルムが良好な埋込性を有すると考えられる。接着フィルムSAMの条件は以下のとおりであった。
・反射法
・周波数:75MHz
・焦点距離:9mm
また、構造体を半分に切断し、断面内の接着フィルム12を光学顕微鏡によって観察して、第二の接着フィルム12の厚さの最小値tを測定した。
【0055】
表1に評価結果が示される。実施例1~5の接着フィルムは、硬化にともなう局所的な厚み方向の収縮を抑制できることが確認された。比較例の接着フィルムは、硬化により第一の半導体チップT1の端部近傍において厚み方向に大きく変形し、その結果、厚みが0μmの部分、すなわち接着フィルム12が実質的に消失した部分が観測された。実施例1~5の接着フィルムは、埋込性の点でも優れていた。
【0056】
【表1】
【符号の説明】
【0057】
1…基板、3…スペーサ(厚さ:100μm)、11,12,13…接着フィルム、15…構造体、20…基材(ダイシングフィルム)、30…保護フィルム、50…積層フィルム(ダイシングダイボンディングフィルム)、60…封止層、100…半導体装置、T1…第一の半導体チップ、T2…第二の半導体チップ、w…ワイヤ。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9