(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023171175
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】ちりとり及びこれを使用した収集方法。
(51)【国際特許分類】
A47L 13/52 20060101AFI20231124BHJP
B65F 1/00 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
A47L13/52 101
B65F1/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022090509
(22)【出願日】2022-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】520486823
【氏名又は名称】藤原 豊造
(72)【発明者】
【氏名】藤原 豊造
【テーマコード(参考)】
3B074
3E023
【Fターム(参考)】
3B074HH03
3E023BA01
3E023LA03
(57)【要約】
【課題】ゴミ等を収集するとき、効率的、身体的負担の少ない方法で行うことができるちりとり、該ちりとりとゴミ袋を一体化して使用する方法を提供する。
【解決手段】平板部と、該平板部の一辺に形成され、ゴミ等を掃きこみやすくする鋭角の形状をもつ傾斜部と、該傾斜部直近の平板部裏面に僅かな間隔をあけ、ゴミ収集中にゴミ袋内への移動を防止する矩形板と、を一体とした構造を特徴とするちりとり。
ゴミ袋の開口部縁をちりとりの平板部と平板裏面の矩形板の僅かな間隔に差し込み、ゴミ袋の一端を手でつまみ上げ、鋭角傾斜部の掃き込み口から箒、熊手等でゴミ等をゴミ袋内に導入することを特徴とする収集方法。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形の平板部と、該平板部の一辺に形成され、ゴミ・枯葉等(以下、「ゴミ等」と呼称)を掃き込み易くする鋭角の形状をもつ傾斜部と、該傾斜部直近の平板部裏面に僅かな間隔をあけゴミ等収集中にちりとりがゴミ収集袋(以下、「ゴミ袋」と呼称)内への移動を防止する矩形板と、を一体とした構造を特徴とするちりとり。
【請求項2】
ゴミ袋の袋内に請求項1のちりとりを挿入し、ゴミ袋の開口部縁を請求項1ちりとりの平板部と平板部裏面の矩形板の僅かな間隔に挿入し、ゴミ袋の一端を手で持ち、ゴミ等を箒、熊手等でゴミ袋内に掃き込み収集する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴミ等を収集するとき効率的、身体的負担の少ない方法で行うことを目的としたシンプル形状のちりとりと、該ちりとりとゴミ袋を簡易な方法で一体化してゴミ等を直接ゴミ袋に収集する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般的にゴミ等収集時、市販のちりとりに一旦取込み、開口部の拡げ方に手間のかかるゴミ袋やゴミ箱に時には繰返し移しかえる方法で行われ、風吹き時の飛散や取り込みゴミ等のこぼれなど時間的、身体的に負担がかかることがある。
【0003】
このようなことから、ちりとりに工夫を施して、ちりとりとゴミ袋を一体化してゴミ等を直接ゴミ袋に履き込む方式のものが複数ある。
【特許文献】特許 第4138714号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のちりとりとゴミ袋を一体化して収集するちりとりは、構造複雑、構成部品が複数など準備や片付けに手間、煩雑さがある。
【0005】
本発明は、従来の方法よりもシンプル構造・軽量で準備作業簡易、ゴミ等収集作業において手間、時間的に効率的であり身体的負担を少なくするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一体シンプル構造で軽量、準備作業は簡易で短時間、ゴミ等収集作業においてゴミ袋の着脱、継続作業も効率的にできるものとした。
プラスチック、金属等の材料で矩形の平板部と、該平板部の一辺に形成され、ゴミ等を掃き込み易くする鋭角の形状をもつ傾斜部と、該傾斜部直近の平板部裏面に僅かな間隔をあけ、ゴミ等収集中にちりとりがゴミ袋内への移動を防止する矩形板と、を一体とした構造を特徴とするちりとり。
【0007】
本発明のちりとり使用で、ゴミ等収集の準備作業、繰返し作業に於ける手間、時間、身体的負担を軽減できる。
ゴミ袋内に本発明のちりとりを挿入し、ゴミ袋の開口部縁を平板部と平板部裏面の矩形板の間に差し込み準備作業完了、袋の一端を手で持ちゴミ等を箒、熊手等で直接ゴミ袋内に掃き込み収集する。
【発明の効果】
【0008】
従来の構造複雑、構成部品が複数のものに比し一体シンプル構造で、作業開始時のちりとりとゴミ袋の一体化作業が簡易、時間短縮、ゴミ等の収集作業も、大量、少量、微細ゴミ等が効率的に収集でき、ゴミ等大量時の繰返し作業も効率化、時間短縮ができ、軽量で身体的負担も軽減できる。
シンプル形状で材料少量、端材、廃材の利用も可能、一体成型、大量生産すれば安価にできる。
ゴミ袋は、市販品、レジ袋、梱包袋等、袋のサイズ、種類を特定することなく、ゴミ減量化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】 ちりとりとゴミ袋を一体化した使用形態を現した斜視図
【符号の説明】
【0010】
1 本発明のちりとり
2 平板部
3 傾斜部
4 平板部裏面の矩形板
5 ちりとりを挿入使用するゴミ袋
【発明を実施するための形態】
【0012】
プラスチック、金属等の材料で矩形の平板部と、該平板部の一辺に形成され、ゴミ等を掃き込み易くする鋭角の形状をもつ傾斜部と、該傾斜部直近の平板部裏面に僅かな間隔をあけ、ゴミ等収集中にちりとりがゴミ袋内への移動を防止する矩形板と、を一体とした構造を特徴とするちりとり。
また、傾斜部直近の平板部の両端にスリットを設ける方法、平板部裏面の矩形板をゴミ袋の開口部縁を挟み固定するバネ構造とする方法もある。
ちりとりは、プラスチック、金属等で単一素材、または各材料を加工、組み合わせで一体構造製作。
プラスチック素材成型加工で大量生産すれば、安価に提供できる。
ちりとりの寸法は、使用するゴミ袋の大きさに合わせる。
【0013】
本発明のちりとりを使用するときは、ゴミ袋の開口部縁をちりとりの平板部と平板部裏面の矩形板の僅かな間隔に差し込み、ゴミ袋の一端を手で持ち、ゴミ等を箒、熊手等でゴミ袋内に掃き込み収集する。
ゴミ袋の一端を手で持ちゴミ収集中は、ちりとりの重心はゴミ袋内にあり、ちりとりがゴミ袋の外に移動することはなく、また平板部裏面の矩形板によりゴミ袋内に移動することもない。
ゴミ袋内に相当量のゴミ等が堆積し、継続収集が困難になったときは、袋のまま廃棄するか、ゴミ袋内のゴミ等をゴミ箱や別の袋等に移し替える。
従来製品の複数物品構成、複雑構成のものに比し、ゴミ袋の着脱作業が簡易で、ゴミ等大量時の繰返し作業に対しては格段の効率化が図れる。