(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023178629
(43)【公開日】2023-12-18
(54)【発明の名称】衣服裾部分の持ち上げ支持具の連繋部材及び衣服裾部分の持ち上げ支持具
(51)【国際特許分類】
A47G 25/44 20060101AFI20231211BHJP
A47G 25/28 20060101ALI20231211BHJP
【FI】
A47G25/44 Z
A47G25/28 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022091424
(22)【出願日】2022-06-06
(71)【出願人】
【識別番号】522223730
【氏名又は名称】株式会社ジーマックス
(74)【代理人】
【識別番号】100074251
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
(72)【発明者】
【氏名】関根 功朗
【テーマコード(参考)】
3K099
【Fターム(参考)】
3K099AA02
3K099BA04
3K099BA16
3K099BA20
3K099CA49
3K099CA57
3K099CB20
3K099EA19
(57)【要約】
【課題】ロングコート・ドレスのようなロング状の衣服類を上下間隔が狭い場所においても、吊り下げたままで裾部分を乱すことなく、整然とコンパクトに収納保管できる。
【解決手段】フック部3を有するハンガー体1に連繋して、ハンガー体1に吊り下げ支持したロング状の衣服Cの裾部分C1を支持する裾支持体20を形成する。裾支持体20は、ハンガー体1の前方あるいは後方の下位に位置させて、フック部3に連繋する連繋部材10によって連繋支持する。裾支持体20は、挿通する裾部分C1を折り曲げ状にして支持する裾支持バー21と、連繋部材10を連結する連結部22とからループ状に形成する。また、衣服Cを吊り下げ支持するハンガー体1と、裾部分C1を挿通させて折り曲げ状に支持する裾支持体20と、裾支持体20をハンガー体1の前方あるいは後方の下位に位置させてハンガー体1に高さ調整自在に連繋する連繋部材10とから成る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロング状の衣服を吊り下げ支持するハンガー体の前方あるいは後方の下位に配置されることで、衣服の裾部分を挿通させて折り曲げ状に支持する裾支持体をハンガー体に連繋させる連繋体を形成し、この連繋体11に複数の係合部を配列して成ることを特徴とする衣服裾部分の持ち上げ支持具の連繋部材。
【請求項2】
連繋体は、上部はハンガー体に、下部は裾支持体に連繋される帯状に形成されている請求項1に記載の衣服裾部分の持ち上げ支持具の連繋部材。
【請求項3】
係合部はハンガー体に設けられているフック部に係合されるよう、適宜間隔で複数に配列されている請求項1または2に記載の衣服裾部分の持ち上げ支持具の連繋部材。
【請求項4】
係合部は、孔状としたり、側縁で外部と連通するL字状としたりして成る請求項1または2に記載の衣服裾部分の持ち上げ支持具の連繋部材。
【請求項5】
連繋体には、裾支持体を一体状に連結して成る請求項1または2に記載の衣服裾部分の持ち上げ支持具の連繋部材。
【請求項6】
フック部を有するハンガー体に連繋することで、ハンガー体に吊り下げ支持したロング状の衣服の裾部分を支持するもので、ハンガー体の前方あるいは後方の下位に位置される裾支持体をフック部に連繋する連繋部材によって連繋支持して成ることを特徴とする衣服裾部分の持ち上げ支持具。
【請求項7】
裾支持体は、挿通される裾部分を折り曲げ状にして支持する裾支持バーと、連繋部材を連結する連結部とからループ状に形成して成る請求項6記載の衣服裾部分の持ち上げ支持具。
【請求項8】
ロング状の衣服を吊り下げ支持するハンガー体と、衣服の裾部分を挿通させて折り曲げ状に支持する裾支持体と、裾支持体をハンガー体の前方あるいは後方の下位に位置させてハンガー体から高さ調整自在にしてハンガー体に連繋させる連繋部材とから成ることを特徴とする衣服裾部分の持ち上げ支持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばロングコート、ロングドレスのような長尺構成のロング状の衣服類を上下間隔が狭い場所においても、吊り下げたままで整然とコンパクトに収納保管できるようにした衣服裾部分の持ち上げ支持具の連繋部材及び衣服裾部分の持ち上げ支持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、長尺なロング状の衣服類、例えばロングコート、ロングドレス等は例えばウォーキングクローゼット、衣服箪笥内で吊り下げた状態で収納保管することが多い。収納保管するにあたり、これらのロング状の衣服類をそのまま吊り下げる場合、ウォーキングクローゼット内等で上下の間隔が十分に大きい場合には何等の支障もないが、例えば小タンス、衣装箱その他がウォーキングクローゼット内等に配置されていると、予め設置されている吊バーとの上下間隔が短くなる。そうするとロング状の衣服類等を吊り下げると、その裾部分が溜まり状となり、皺が生じることになる。
【0003】
こうした点を改善すべく、従来は例えば特許文献1に示される多機能ハンガー、特許文献2に示されるマルチハンガーが提案されている。特許文献1の多機能ハンガーはハンガー体に、ズボン用掛け具、チョッキ用ハンガーを着脱自在に懸架して成る。特許文献2のマルチハンガーはハンガーを複数段の構成とし、下段ハンガーに掛けたズボン等を上段ハンガーからの押さえバーによって固定するとして成る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-189306号公報
【特許文献2】実用新案登録第3216719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらの従来のハンガーは、上下揃いのスーツ等を複数のハンガーによって上着、ズボン、チョッキ等のそれぞれを掛けることで、纏めておくことができるようにしたのであり、例えばロングコート、ロングドレスのようなロング状の衣服類を上段に位置する主たるハンガーに掛ける場合、その裾部分はそのまま垂れ下がり、裾部分を下段のハンガーに折り込み状にしてでも支持させることができない。そのため、ハンガーを掛ける保管場所において十分な高さを確保できないときには裾部分が不自然にかたまって皺が生じ、次に着用するときには皺部分を伸ばしたり、アイロン掛けをしたり等の面倒な手間がかかる。
【0006】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、ロングコート、ロングドレスのような長尺なロング状の衣服類をその長さに対応した上下間隔が十分に確保できないような場所で吊り下げ保管するときでも、その裾部分を乱すことなく整然と吊り下げ支持でき、また、従来の一般的なハンガーに組み込み構成することで簡単に使用でき、しかも安価である衣服裾部分の持ち上げ支持具の連繋部材及び衣服裾部分の持ち上げ支持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するため、本発明にあっての衣服裾部分の持ち上げ支持具の連繋部材は、ロング状の衣服Cを吊り下げ支持するハンガー体1の前方あるいは後方の下位に配置されることで、衣服Cの裾部分C1を挿通させて折り曲げ状に支持する裾支持体20をハンガー体1に連繋させる連繋体11を形成し、この連繋体11に複数の係合部12を配列して成ることを特徴とする。
連繋体11は、上部はハンガー体1に、下部は裾支持体20に連繋される帯状に形成されて構成することができる。
係合部12はハンガー体1に設けられているフック部3に係合されるよう、適宜間隔で複数に配列されることで構成することができ、この係合部12は、孔状としたり、側縁で外部と連通するL字状としたりして成ることで構成することができる。
連繋体11には、裾支持体20を一体状に連結して構成することができる。
また、本発明にあっての衣服裾部分の持ち上げ支持具は、フック部3を有するハンガー体1に連繋することで、ハンガー体1に吊り下げ支持したロング状の衣服Cの裾部分C1を支持するもので、ハンガー体1の前方あるいは後方の下位に位置される裾支持体20をフック部3に連繋する連繋部材10によって連繋支持して成ることを特徴とする。
裾支持体20は、挿通される裾部分C1を折り曲げ状にして支持する裾支持バー21と、連繋部材10を連結する連結部22とからループ状に形成して構成することができる。
ロング状の衣服Cを吊り下げ支持するハンガー体1と、衣服Cの裾部分C1を挿通させて折り曲げ状に支持する裾支持体20と、裾支持体20をハンガー体1の前方あるいは後方の下位に位置させてハンガー体1から高さ調整自在にしてハンガー体1に連繋させる連繋部材10とから成ることを特徴とする。
【0008】
以上のように構成された本発明に係る衣服裾部分の持ち上げ支持具の連繋部材及び衣服裾部分の持ち上げ支持具にあって、ロング状の衣服Cがハンガー体1によって吊り下げ支持されるとき、このハンガー体1に上下間隔を調整して連繋させた連繋部材10によって連結された裾支持体20は、吊り下げられた衣服Cの裾部分を衣服Cの前方あるいは後方の下位で折り曲げ状にして支持させる。こうすることで、衣服Cの裾部分C1を乱すことなく、また皺にならない状態で整然と整理させる。
連繋部材10における複数に配列された孔状、L字状の係合部12は、ハンガー体1に対して裾支持体20の高さを所定位置に設定させ、衣服Cの長さ、裾部分C1の長さに対応した位置で折り曲げ調整させて裾部分C1を整然と支持させる。
裾支持体20は、裾支持バー21と連結部22とからループ状に形成されていることで、この裾支持体20がハンガー体1の前方あるいは後方の下位に配置されていることと相俟ち、裾部分C1をその後方あるいは前方の衣服C側から挿通させて、裾支持バー21に折り曲げ状に支持させる。
連繋部材10は、帯状に形成されていて、上部はハンガー体1に、下部は裾支持体20それぞれに連繋されるとすることで、ハンガー体1、裾支持体20それぞれとして一般的なハンガー構成のものをそのまま利用でき、そのまま利用しても衣服Cの裾部分C1を持ち上げ支持させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は以上説明したように構成されているため、ロングコート、ロングドレスのような長尺なロング状の衣服Cを上下間隔が狭い場所で吊り下げ保管するとき、その裾部分C1を乱すことなく整然と折り曲げ状態で支持でき、皺等を生じさせず、保管後における着用もスムーズに行える。
【0010】
すなわちこれは、本発明において、ロング状の衣服Cを掛けるハンガー体1の前方あるいは後方の下位に、その衣服Cの裾部分C1を折り曲げ支持する裾支持体20を連繋部材10によって高さ調整自在にして連繋したからであり、これによって、ロング状の衣服Cの裾部分C1を乱すことなく整然と支持できる。
【0011】
また、連繋部材10は、上部はハンガー体1に、下部は裾支持体20に連繋される帯状に形成されていることで、一般的に使用されているハンガーをそのまま利用することでも、ロング状の衣服Cの裾部分C1を支持させることができる。
【0012】
連繋部材10に、複数の係合部12が配列されていることで、裾支持体20をハンガー体1に衣服Cの長さに対応させて上下の位置を調整変更させて係合支持でき、衣服Cの長さに特に制限されない。また、孔状の係合部12は、ハンガー体1のフック部3に挿通させることで、L字状の係合部12は、そのフック部3に側方から挿通させるように直接に必要とする高さ位置で選択できる。
【0013】
裾支持体20と一体状に連結した連繋体11から成る連繋部材10とすることで、係合部12をハンガー体1のフック部3に係合するだけで、衣服Cの裾部分C1を持ち上げ状に支持する高さ位置を設定することができる。
【0014】
フック部3を設けたハンガー体1、裾部分C1を支持する裾支持体20、ハンガー体1に裾支持体20を連繋支持させる連繋部材10から成ることで、ハンガー体1に掛けたロング状の衣服Cの裾部分C1を衣服Cの前方あるいは後方の下位の位置で裾支持体20の後方あるいは前方から裾支持体20に挿通させ、裾支持バー21に折り曲げ状に支持させるのであり、連繋部材10によるハンガー体1への高さ調整と相俟って、ロング状の衣服Cの裾部分C1を無理な作業を要せずに簡単に支持させることができる。
【0015】
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明を実施するための一形態を示す一部省略斜視図である。
【
図4】同じく他の実施の形態における一部省略斜視図である。
【
図5】同じく他の実施の形態における一部省略の分解斜視図である。
【
図6】同じく連繋部材の他の実施の形態における一部省略の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1はハンガー体であり、ロングコート、ロングドレスのような長尺なロング状の衣服Cを掛けることができるように、身体の両肩部位に沿った肩形状の、例えば山形状を呈する掛け部2に、フック部3を挿通して成り、一般的なこの種のハンガーの形状と異なるところはない。
【0018】
このハンガー体1に、着脱自在に連結される連繋部材10を介して裾支持体20が、側面から見てハンガー体1の前方(前面)あるいは後方(後面)の下位に位置されて吊り下げ状に配置されている。
【0019】
裾支持体20は、裾部分を折り曲げ支持するよう下部に位置させた裾支持バー21と、連繋部材10に連結させるよう上部に位置させた連結部22とによって横長なループ状に一体的に構成されている。そして、そのループ内に、後方あるいは前方から衣服Cの裾部分C1が挿通され、その裾端部が前面あるいは後面において垂れさがり状となることで、折り曲げさせた状態で裾部分C1を裾支持バー21によって支持するようになっている。図示のように、裾支持バー21の横方向の幅員は、裾部分C1の横方向に沿う幅員に比し小さくはなく形成されている。
【0020】
また、連結部22は、好ましくはその中央位置で連繋部材10に連結される。この連結部22は、図示のように正面からみて山形状に形成されている場合に限らず、
図4に示すようにほぼ水平状に形成される場合もある。山形状(富士山形状)に形成される場合は、肩形状に対応させて一般的に提供、使用されているハンガーを利用して構成することができる。
【0021】
一方、前記連繋部材10は、裾支持体20をハンガー体1に連繋させるもので、ハンガー体1に対して下方に位置される裾支持体20を吊り下げ状に支持連結するよう帯状に形成されていて、適宜間隔で配列した複数の係合部12を備えている。この連繋部材10は、裾支持体20と一体構成されていたり、裾支持体20とは連結可能にして別部材として構成されていたりする。
【0022】
図1乃至
図4における連繋部材10は、裾支持体20と一体構成されている場合の一例である。例えば山形状を呈する連結部22を有し、この連結部22の左右下端相互間に水平状に横架した裾支持バー21を備えて成る裾支持体20とし、連結部22の上部に連繋部材10を一体状に設けると共に、連繋部材10には適宜間隔で開穿した孔状の係合部12を配列して成る。
【0023】
こうすることで、
図2に示すように、連繋部材10における適位置の係合部12をハンガー体1のフック部3に引っ掛けて、ハンガー体1に対して連繋部材10を介してその前面に垂れ下がり状に裾支持体20を配置すればよい。そこで、
図2、
図3に示すようにハンガー体1にロングコートなどのロング状の衣服Cを掛け、その裾部分C1を後方から裾支持体20に挿通させ、裾支持バー21に掛けることで、衣服C等の裾部分C1を上方位置に持ち上げた状態で支持するようにする。なお、図においてはハンガー体1に掛ける衣服Cの前方で裾部分C1を支持するものとしてあるが、図示を省略したが、ハンガー体1の後方に連繋部材10を配することで、裾支持体20は衣服Cの後方に配置されることになり、裾部分C1は衣服Cの後方で持ち上げ支持される。
【0024】
図1乃至
図3に示すように、裾支持体20は、その連結部22が山形状に形成されている場合には、一般的に提供されているハンガーを利用して構成することができる利便性がある。また、
図4に示す裾支持体20は、連結部22と裾支持バー21とがいずれも水平方向に沿っている直線状に形成されている場合である。いずれにしても、裾支持バー21と連結部22との間に裾部分C1を挿通させる空隙が形成されていて、裾支持バー21に裾部分C1が折り曲げた状態で掛けられるようになっていれば足りる。
【0025】
連繋部材10は、上記のように裾支持体20をハンガー体1に連繋させるもので、連繋させるとき、ハンガー体1から十分な上下間隔に設定させて裾支持体20を吊り下げ支持するものとなっている。ロング状の衣服Cがハンガー体1に掛けられたとき、掛けられた状態で例えばクローゼット内等に設置されている吊バーBに支持される場合、吊り下げ保管する場所の上下間隔が衣服Cの長さ(高さ)に比し小さく、裾部分C1が折り込まれなければならないとき、裾部分C1を持ち上げて支持する高さ位置となるよう、上下方向に沿う高さが適宜に調整できるように、ハンガー体1に連繋させる複数の係合部12を備えている。
【0026】
係合部12は、帯状を呈する連繋部材10自体に、例えばハンガー体1のフック部3に挿通させて引っ掛ける孔状に形成されていたり(
図1、
図2、
図4、
図5参照)、側縁で外部と連通していて、側方からスライドさせて引っかけるL字状に形成されていたり(
図6参照)する。
【0027】
この連繋部材10は、帯状の部材として形成された連繋体11に、複数の係合部12を適宜間隔毎に配列すると共に、下端には例えば一般的なハンガー構造であるフック部23を挿通させる連結孔13を開穿した構成としておくことが可能である。そうすると、
図5、
図6に示すように、例えば対で用意した一般的なハンガーを、その一方はハンガー体1とし、他方を裾支持体20としてハンガー体1の前方あるいは後方の下位に位置決めして連繋部材10によって上下に連繋配置することで、ロング状の衣服Cの裾部分C1を持ち上げ支持できる。
【0028】
次に、以上のように説明された本発明の使用の一例を説明すると、例えば一般的な、通常使用されるハンガーをハンガー体1とし、連繋部材10が連結されている裾支持体20を、連繋部材10の係合部12によってハンガー体1のフック部3に係合支持させて、裾支持体20をハンガー体1の前方あるいは後方の下位に位置させる。次いで、ハンガー体1に掛けたロング状の衣服Cの裾部分C1を裾支持体20内にその後方あるいは前方の衣服C側から挿通し、裾支持バー21に折り曲げ状にして掛けるのである。
【0029】
このようにして裾支持バー21によって持ち上げられた裾部分C1に長短がある場合は、連繋部材10における係合部12のハンガー体1のフック部3に対する係合連繋位置を上下方向で調整変更することで対応すればよい。こうすることで、ロング状の衣服Cを吊り下げ保管するとき、例えばクローゼット、箪笥内等で衣服Cに対応した上下間隔が十分にない場合でも、裾部分C1を乱すことなく整然と収納保管できる。
【符号の説明】
【0030】
B…吊バー
C…衣服(ロング状の衣服)
C1…裾部分
1…ハンガー体
2…掛け部
3…フック部
10…連繋部材
11…連繋体
12…係合部
13…連結孔
20…裾支持体
21…裾支持バー
22…連結部
23…フック部