(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023181492
(43)【公開日】2023-12-21
(54)【発明の名称】断熱コンテナのための蛇口及び蛇口ガード
(51)【国際特許分類】
B65D 81/38 20060101AFI20231214BHJP
【FI】
B65D81/38
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023188465
(22)【出願日】2023-11-02
(62)【分割の表示】P 2021529794の分割
【原出願日】2019-11-22
(31)【優先権主張番号】16/200,213
(32)【優先日】2018-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【弁理士】
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】ロイ ジョセフ セイダース
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ ウィリアム ソンタグ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー エム. ケラー
(72)【発明者】
【氏名】スティーブ チャールズ ニコルズ
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド ジェイ. ベル
(72)【発明者】
【氏名】マット ブライソン
(72)【発明者】
【氏名】トム ゴイク
(57)【要約】
【課題】破損可能性が少なく耐久性の高いベース及び蓋を有する断熱コンテナを提供する。
【解決手段】蓋が、ヒンジを中心として閉構成から開構成まで回転可能であってよく、閉構成又は開構成のいずれかにおいて1つ又は複数のラッチ・デバイスを介して固定され得る。いくつかの実例で、回転可能な蓋がベースから非破壊的に取り外し可能であってよい。いくつかの例示の構成が、取り外し時にラッチ・デバイスの追加の部分を介してベースに固定され得る取り外し可能な蓋を有する。断熱コンテナの追加の特徴が、ベースと一体に形成されるハンドル、ベースの中に形成されて蛇口を収容する凹部、及び/又は蛇口ガード、並びに/或いは断熱コンテナ・マウントを含む。
【選択図】
図38
【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱コンテナであって、
ベースであって、
複数の側部を有する側壁構造であって、該複数の側部のうちの第1の側部及び第2の側部がスロットの形態のフック・ポイント固定具レシーバをさらに含む、側壁構造、
前記側壁構造の前記複数の側部の各側部の第1の端部に接続された底部分であって、表面上に前記断熱コンテナを支持するように構成された底部分、及び
前記側壁構造の前記複数の側部の各側部の前記第1の端部の反対側の、前記側壁構造の前記複数の側部の各側部の第2の端部に形成された開口部であって、前記開口部は、前記側壁構造及び前記底部分によって形成される前記断熱コンテナの内部空隙へのアクセスを可能にするように構成され、また、蓋が閉位置にあるときにガスケットが前記開口部を密閉するように構成され、該ガスケットは、ステム、第1の側部、及び第2の側部をさらに有し、該ステムは複数の突起部をさらに有し、該突起部は前記蓋の下側の凹部内に挿入されるように構成され、前記第1の側部は前記ステムに接続され、該ステムに対して実質的に垂直であり、前記第2の側部は約30度~60度の角度で前記第1の側部から延在し、前記第1の側部及び前記第2の側部はV形延在部を形成し、該V形延在部は前記ステムから遠位側に延在するように構成されている、開口部
を有するベースと、
前記側壁構造の第1の側部を通って延在する蛇口であって、前記蛇口は前記内部空隙内に保管される流体を分配するように構成されており、また
前記流体を分配するための吐出口を有する蛇口ボディ、及び
前記蛇口ボディを通って延在するねじ付き弁ロッドであって、前記ねじ付き弁ロッドは、蛇口ボタンと対合するように構成されたねじ付き端部を有し、前記蛇口ボタンは、前記内部空隙からの流体の流れを制御するように構成され、また前記ボタンは、前記ねじ付き弁ロッドの前記ねじ付き端部に接続される、ねじ付き弁ロッド
をさらに有する蛇口と、
前記断熱コンテナを固定するように構成された断熱コンテナ・マウントであって、前記断熱コンテナ・マウントはプラットフォームに固定され、前記断熱コンテナ・マウントは、前記断熱コンテナが前記断熱コンテナ・マウントに固定されたときに前記内部空隙へのアクセスを可能にするように構成され、また前記断熱コンテナ・マウントは、複数の固着ポイント及びマウント・プレートをさらに有し、前記固着ポイント及び前記マウント・プレートは前記断熱コンテナを受け入れるように構成され、前記固着ポイントはボルト、ねじ、ピン、または溶接によって前記断熱コンテナ・マウントを前記プラットフォームに固定するように構成された受け部分をさらに含み、前記断熱コンテナ・マウントは前記蓋が閉位置から開位置まで回転できるようにしながら、フック・ポイント固定具レシーバに固定されるように構成されたフック・ポイント固定具を備えたストラップをさらに含む、断熱コンテナ・マウントと
を有する断熱コンテナ。
【請求項2】
前記ガスケットは実質的に正方形形状又は実質的に長方形形状である、請求項1に記載の断熱コンテナ。
【請求項3】
前記ガスケットは少なくとも1つの通気孔をさらに有する、請求項1に記載の断熱コンテナ。
【請求項4】
前記ガスケットは軟質PVCで構築される、請求項1に記載の断熱コンテナ。
【請求項5】
前記ガスケットは前記蓋の下側の凹部内に固着され、前記凹部は、前記蓋の前記下側の周囲に沿って延びている、請求項1に記載の断熱コンテナ。
【請求項6】
前記ガスケットが、
ステムであって、該ステムは複数の突起部をさらに有し、前記突起部は前記蓋の下側の凹部内に挿入されるように構成されている、ステムと、
第1の側部であって、該第1の側部は前記ステムに接続され、該第1の側部は前記ステムに対して実質的に垂直に構成されている、第1の側部と、
第2の側部であって、該第2の側部は約30度~60度の角度で前記第1の側部から延在するように構成され、また前記第1の側部及び前記第2の側部はV形延在部を形成する、第2の側部と
をさらに有している、請求項1に記載の断熱コンテナ。
【請求項7】
前記ステムが、
通気孔であって、該通気孔は前記断熱コンテナの内部空隙に連通し、該内部空隙から空気を逃がすか、または該内部空隙に空気を入れて圧力を均等にする導管を提供する、通気孔
をさらに有している、請求項6に記載の断熱コンテナ。
【請求項8】
前記固着ポイントは、ボルト、ねじ、ピン、又は他の固定手段によって、前記断熱コンテナ・マウントを前記プラットフォームに固定するように構成されている、請求項1に記載の断熱コンテナ。
【請求項9】
前記断熱コンテナ・マウントが複数のロック・ポイントをさらに有し、前記ロック・ポイントはロック装置を受け入れるように構成され、前記ロック装置は前記断熱コンテナ・マウントを前記プラットフォームに固定する、請求項1に記載の断熱コンテナ。
【請求項10】
前記ロック装置は前記断熱コンテナを前記断熱コンテナ・マウントに固定する、請求項9に記載の断熱コンテナ。
【請求項11】
前記断熱コンテナ・マウントがベースをさらに有し、前記ベースは頂部及び底部を有し、また前記ベースは、前記プラットフォーム上での前記断熱コンテナの移動を防止するように構成されている、請求項1に記載の断熱コンテナ。
【請求項12】
前記ベースの前記底部が、前記底部上の滑り止め材料、滑りにくい材料、ゴム又は複合材料をさらに有する、請求項11に記載の断熱コンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2016年4月20日に出願した「Insulating Container」と題される米国特許出願第15/133,393号の一部継続出願である、2016年10月18日に出願した「Spigot and Spigot Guard for an Insulating Container」と題される米国特許出願第15/296,557号の一部継続出願であってその優先権を主張するものである、2017年10月18日に出願した「Spigot and Spigot Guard for an Insulating Container」と題される米国特許出願第15/787,441号の一部継続出願であってその優先権を主張するものである、2018年11月26日に出願した「Spigot and Spigot Guard for an Insulating Container」と題される米国特許出願第16/200,213号の優先権を主張するものである。また、2019年11月22日に出願された特願2021-529794号の分割出願である。
【背景技術】
【0002】
多様な種類のコンテナが、しばしば、液体さらにはコンテナ又は食料などの他のアイテムを保管するのに使用される。一部の構成では、コンテナの中に保管される中身の温度を維持することが有利である可能性がある。したがって、断熱コンテナが使用され得る。しかし、従来の断熱コンテナはしばしばそれほど高い耐久性を有さない。例えば、従来の断熱コンテナは、紛失したり破損したりする可能性がある蓋、コンテナのベース部分から突出している可能性があるハンドル、及び/又はコンテナから外側に突出する蛇口を有する。これらの構成では、蓋、ハンドル、及び/又は蛇口が破損しやすい可能性があり、それにより、一部の事例では、コンテナが実質的に使い物にならない可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本概説は、以下の詳細な説明でさらに説明される簡略化された形態の概念の一選択肢を紹介するために提供されるものである。本概説は、特許請求される主題の重要な特徴又は本質的な特徴を明らかにすることを意図されず、また、特許請求される主題の範囲を限定するのに使用されることも意図されない。
【0004】
本明細書では多様な特徴を有する断熱コンテナを説明する。いくつかの実例で、断熱コンテナがベース及び蓋を有することができる。蓋がヒンジを中心として閉位置又は閉構成から開構成まで回転可能であってよい。いくつかの実例で、断熱コンテナが少なくとも1つのラッチ・デバイスを有することができる。ラッチ・デバイスが、蓋の上に配置される部分と、ベースの上に配置される部分とを有することができ、蓋を閉構成で固定するように構成され得る。いくつかの構成で、ラッチ・デバイスがベースの別の側部に配置される追加の部分を有することができ、蓋を開構成で固定するように構成され得る。
【0005】
いくつかの実例で、回転可能な蓋がベースから非破壊的に取り外し可能であってよい。したがって、蓋が所望される場合にベースから取り外され得、所望される場合に再び取り付けられ得る。いくつかの構成で、取り外し可能な蓋が、取り外されている場合、ラッチ・デバイスの追加の部分を介してベースに固定され得る。
【0006】
いくつかの構成で、断熱コンテナが、ベースと一体に形成されるハンドルを有することができる。ハンドルがベースの側壁内にアンダーカットとして形成され得、ベースの外部表面と面一であってよい。加えて又は別法として、ベースが凹部を有することができ、凹部内に蛇口が配置される。蛇口ガードが凹部の1つの縁部から蛇口を覆って凹部の反対側の縁部まで延在してよく、それにより蛇口の使用を可能にしている間において蛇口を保護する。
【0007】
いくつかの事例で、蛇口が、蛇口及び種々の構成要素を洗浄するのを可能にするために分解及び再組み付けされ得る。例えば、蛇口が、蛇口ボディと、断熱コンテナから流体を分配するように構成される、蛇口ボディを通って延在してボタンに接続されるねじ付き弁ロッドとを有することができる。蛇口が、蛇口の位置を維持するための、蛇口ボディのねじ切りされた部分に接続されて断熱コンテナの内部に配置される蛇口ナットをさらに有することができる。
【0008】
いくつかの構成で、蛇口ガードが2つの側方蛇口ガードを含むことができ、1つの側方蛇口が蛇口の各々の側に配置される。側方蛇口ガードが断熱コンテナのベースと一体に形成され得る。いくつかの実例で、蛇口ガードが、ベースとは別個に形成され、ベースに接続され得る蛇口クロスガードをさらに有することができる。
【0009】
いくつかの構成で、断熱コンテナが断熱コンテナ・マウントに設置又は固定され得る。断熱コンテナ・マウントが、例えば、自動車、ボート、三輪バギー、ゴルフ・カート、航空機、又は他のプラットフォームなどの、多様な種類の車両の中でコンテナを固定するためのベースを提供する。いくつかの実例で、断熱コンテナが断熱コンテナ・マウントに固定される間、断熱コンテナの内部がアクセスされ得る。
【0010】
いくつかの構成で、断熱コンテナが、蓋の閉位置時に開口部を密閉するように構成されるガスケットを有することができる。いくつかの実例で、ガスケットが蓋の下側の中の凹部の中に固着され、この凹部が蓋の下側の周囲に沿って延びている。他の実例で、ガスケットが、ベース領域又はステム領域、第1の側部、及び第2の側部をさらに有する。特定の実例で、ベース領域又はステム領域が、蓋の下側の中の凹部の中に挿入されるように構成される複数の突起部を有することができる。他の実例で、第1の側部がベース領域又はステム領域に接続され得、第1の側部がステム領域又はベース領域に対して実質的に垂直であってよい(つまり、第1の側部が水平である)。別の実例で、第2の側部が約30度~60度の角度で第1の側部の一方の端部から離れるように(つまり、遠位側に)延在する。他の実例で、第1の側部及び第2の側部がV形の開口部又は延在部を形成することができ、このV形の開口部又は延在部がステムから遠位側につまりステムから離れるように断熱コンテナの内部の方に向かうように延在するように構成される。
【0011】
いくつかの実例で、断熱コンテナのためのガスケットが少なくとも1つの通気孔を有することができる。他の実例で、ガスケットが少なくとも1つの通気孔を有し、ここでは、通気孔がガスケット壁の外側縁部から内部のガスケット壁まで延在するように構成され得る。他の実例で、通気孔が、断熱コンテナの内部空隙までの導管を提供することができる。他の実例で、ガスケットが実質的に正方形形状又は実質的に長方形形状であってよく、ガスケットが軟質PVC(フレキシブルPVC)で構築され得る。
【0012】
本明細書においてこれらの特徴及び種々の他の特徴をより完全に説明する。
【0013】
本発明は例として説明され、同様の参照符号により類似の要素を示している添付図のみに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1A】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による断熱コンテナをそれぞれ示す正面斜視図及び背面斜視図である。
【
図1B】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による断熱コンテナをそれぞれ示す正面斜視図及び背面斜視図である。
【
図2】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、蓋部分を取り外した状態の、
図1A及び1Bの断熱コンテナを示す斜視図である。
【
図3】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、係合部分の切欠図を有する、ラッチ・デバイス又はラッチ機構を示す平面図である。
【
図4】本明細書で説明される1つ又は複数の態様によるラッチ・デバイス又はラッチ機構を示す斜視図である。
【
図5A】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、閉構成から開構成まで蓋が回転させられ得る1つのヒンジ構成を示す図である。
【
図5B】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、閉構成から開構成まで蓋が回転させられ得る1つのヒンジ構成を示す図である。
【
図5C】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、閉構成から開構成まで蓋が回転させられ得る1つのヒンジ構成を示す図である。
【
図5D】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、閉構成から開構成まで蓋が回転させられ得る1つのヒンジ構成を示す図である。
【
図6】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、蓋を開構成で固定するための1つの例示の固定部分を有する断熱コンテナを示す背面斜視図である。
【
図7】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、蓋を開位置で固定するための別の例示の固定部分を有する断熱コンテナを示す背面斜視図である。
【
図8】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、回転可能な蓋を有する断熱コンテナの1つの例示の構成を示す図である。
【
図9A】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、閉構成から開構成までの蓋の回転を示す図である。
【
図9B】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、閉構成から開構成までの蓋の回転を示す図である。
【
図9C】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、閉構成から開構成までの蓋の回転を示す図である。
【
図10A】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、断熱コンテナのベースに対して蓋が取り外し可能に接続され得る1つの例示のヒンジ式の蓋構成を示す図である。
【
図10B】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、断熱コンテナのベースに対して蓋が取り外し可能に接続され得る1つの例示のヒンジ式の蓋構成を示す図である。
【
図11A】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による1つの例示のガスケット構成を示す図である。
【
図11B】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による1つの例示のガスケット構成を示す図である。
【
図12】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、多様な方向を向く「V形」を有するガスケットの多様なセクションを含む1つの例示のガスケット構成を示す図である。
【
図13】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、1つ又は複数の断熱コンテナ構成において使用され得る別のガスケット構成を示す図である。
【
図14】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、別のガスケット構成を示す図である。
【
図15A】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、1つ又は複数の断熱コンテナ構成において使用され得る別の例示のガスケット構成を示す図である。
【
図15B】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、ガスケットの結合端部を含む、
図15Aの例示のガスケットを示す等角底面図である。
【
図15C】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、
図15Aの例示のガスケット構成を示す斜視断面図である。
【
図15E】
図15Aの例示のガスケット構成を示す別の図であり、ここでは、ガスケットが断熱コンテナの蓋の底部の中に固着され、断熱コンテナのベースの方を向く「V形」の延在部を有する。
【
図16】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、蓋をベースから取り外すのを可能にするヒンジ構成を有する別の例示の断熱コンテナを示す図である。
【
図16A】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、蓋を断熱コンテナのベースから取り外す1つの例示の方法を示す図である。
【
図16B】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、蓋を断熱コンテナのベースから取り外す1つの例示の方法を示す図である。
【
図16C】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、蓋を断熱コンテナのベースから取り外す1つの例示の方法を示す図である。
【
図17】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による取り外し可能な蓋を有する断熱コンテナの別の実例を示す図である。
【
図18A】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、ベースから取り外されている蓋の1つの実例を示す図である。
【
図18B】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、ベースから取り外されている蓋の1つの実例を示す図である。
【
図18C】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、ベースから取り外されている蓋の1つの実例を示す図である。
【
図19】本明細書で考察される1つ又は複数の態様による、1つ又は複数のヒンジ構成と併せて使用され得る1つの例示のヒンジ・インサートを示す図である。
【
図20】本明細書で考察される1つ又は複数の態様による、1つ又は複数のヒンジ構成と併せて使用され得る1つの例示のヒンジ・インサートを示す図である。
【
図21】本明細書で考察される1つ又は複数の態様による、1つ又は複数のヒンジ構成と併せて使用され得る1つの例示のヒンジ・インサートを示す図である。
【
図22】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による別の例示の断熱コンテナを示す図である。
【
図23】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による種々の蛇口構成を示す図である。
【
図24】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による種々の蛇口構成を示す図である。
【
図25】本明細書で説明される断熱コンテナのうちの1つ又は複数の断熱コンテナと共に使用され得る種々のハンドル構成を示す図である。
【
図26】本明細書で説明される断熱コンテナのうちの1つ又は複数の断熱コンテナと共に使用され得る種々のハンドル構成を示す図である。
【
図27】本明細書で説明される断熱コンテナのうちの1つ又は複数の断熱コンテナと共に使用され得る種々のハンドル構成を示す図である。
【
図28】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、1つの例示の蛇口及び蛇口ガード構成を有する1つの例示の断熱コンテナを示す図である。
【
図29】本明細書で説明される1つ又は複数の態様と共に使用され得る1つの例示の蛇口を示す図である。
【
図31】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による蛇口ボディの一部分の中に形成されるアパーチャを示す正面図である。
【
図32】分離して示される
図29の例示の蛇口を示す側面図である。
【
図33】本明細書で説明される1つの例示の蛇口・蛇口ガード構成組立体を有する断熱コンテナを示す正面図である。
【
図35】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による例示の蛇口ガードの一部分を示す斜視図である。
【
図36】
図35に示される蛇口ガードの一部分を示す上面図である。
【
図37】本明細書で説明される、蛇口・蛇口ガード組立体、さらには例示の断熱コンテナ・マウントを有する断熱コンテナを示す正面図である。
【
図38】本明細書で考察される1つ又は複数の態様による断熱コンテナと併せて使用され得る1つの例示の断熱コンテナ・マウントを示す図である。
【
図39】
図38の断熱コンテナを示す左側面図及び右側面図である。
【
図40A】
図38に示される断熱コンテナ・マウントを示す上面図である。
【
図40B】収容位置にあるフック・ポイント又はフラット・フックを有する断熱コンテナ・マウントを示す正面図である。
【
図40C】ループ・ポイント又はスロットの中に収容されるフラット・フック又はフック・ポイントを有する断熱コンテナ・マウントを示す側面図である。
【
図41】断熱コンテナ・マウントを示す正面図である。
【
図42】本明細書で説明される1つ又は複数の態様による例示の断熱コンテナ・マウントを示す斜視図である。
【
図43】
図42の断熱コンテナ・マウントを示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
さらに、図面が1つの単一の実施例の多様な構成要素の縮尺を表していてよいが、開示される実施例がこの特定の縮尺のみに限定されないことを理解されたい。
【0016】
本開示の態様は、一定の体積の液体又は他の中身を保管するように構成される断熱コンテナに関連する。いくつかの実例で、断熱コンテナが、閉位置から閉位置の約270°のところである開位置まで蓋が回転するのを可能にするようにヒンジ式であってよく、及び/又は断熱コンテナのベース部分から非破壊的に取り外し可能であってよい(例えば、取り外され得る又は交換され得る)ロック可能な蓋を有することができる。加えて又は別法として、断熱コンテナが、断熱コンテナで通気を行うのを補助するV形部分を有するガスケットを有することができる。加えて又は別法として、断熱コンテナが、断熱コンテナのベース部分の中に一体に形成されるハンドルを有することができる。他の実例で、断熱コンテナが、蛇口を使用するのを可能にしながら断熱コンテナ上に配置される蛇口又は吐出口を保護するように構成されるガード又は他のデバイスを有することができる。断熱コンテナのこれらの及び種々の他の特徴及び態様を本明細書でより完全に説明する。
【0017】
種々の実施例の以下の説明では、本開示の態様を実施することができる種々の実施例を説明のために示している、本発明の一部を形成する添付図面を参照する。本開示の範囲及び精神から逸脱することなく、他の実施例も利用され得、また構造的及び機能的な修正形態が作られ得ることを理解されたい。
【0018】
図1A及び1Bが断熱コンテナ100の斜視図を描いている。一実例で、断熱コンテナ100が、ベース部分102と、いくつかの実例においてベース部分に非破壊的に取り外し可能に結合され得る蓋104とを有することができる。ベース部分102が、本明細書でより完全に考察されるように、液体を収容するための空隙を形成する断熱構造であってよい。いくつかの実例で、ベース部分102の形状が立方体又は実質的に立方体であってよい。他の実例で、ベース部分102の形状が角柱又は実質的に角柱であってよい(例えば、多角形角柱、六角形角柱、又は七角形角柱など)。他の実例で、ベース部分102の形状が実質的に円筒形であってよいか、又はベース部分102が実質的に台形の断面を有することができる。本発明から逸脱することなく、種々の他の形状が使用されてもよい。
【0019】
ベース部分102が、底部表面108を有する第1の端部106を有することができる。底部表面108が、テーブル、地面、又は車両荷台部分(vehicle bed)などの、表面上で断熱コンテナを支持するように構成され得る。いくつかの実例で、底部表面が、例えばトラックの荷台などに対して断熱コンテナ100を設置及び/又は固定するのを容易にするために、設置構造に対応するように構成された形状を有することができる。例えば、
図1A及び1Bに示される切欠部107が、車両荷台部分内に配置される設置構造に位置合わせされるように構成され得、断熱コンテナ100を車両荷台部分に固定するのを補助することができる。
【0020】
ベース部分102が、断熱コンテナを充填するのに使用され得る開口部112(
図2に示される)を画定する第2の端部110をさらに有する。断熱コンテナの使用時(例えば、断熱コンテナが閉構成であるとき)、開口部112が蓋104によって覆われ得る。ベース部分102が、断熱コンテナ102の中に液体を受け入れるための空隙を画定する、底部表面に接続された複数の側部部分114をさらに有することができる。側部部分114が、底部表面から概して垂直に延在するように構成され得る。
【0021】
いくつかの構成で、1つ又は複数のハンドル190が1つ又は複数の側部部分114(又は、ベース部分102の他の領域)の中に配置され得る。ハンドルがベース部分102と一体に成形され得、一般に、ベース102の側部部分114内に形成されるアンダーカットであってよい。いくつかの実例で、
図1A及び1Bに示されるように、ハンドルを形成するアンダーカットが、側部部分114の実質的に全体又は大部分に沿って延在する凹部を有することができる。これにより、一体に形成されるハンドル190と共にベース102を容易に製造するのを実現することができる。いくつかの実例で、ハンドル190が、破損のリスクを低減するために、ベース102の外部表面と面一であってよい。これらの及び種々の他のハンドル構造部及び構成は後でより完全に考察される。
【0022】
上で考察したように、断熱コンテナ100が、一定のボリュームの液体を収容、保管、運搬などするように構成され得る。いくつかの実例で、断熱コンテナ100が、18.93L(5ガロン)から37.85L(10ガロン)の間の液体を保管するように構成され得る。いくつかの実例で、断熱コンテナが、約18.93L(約5ガロン)の液体を保管するように構成され得る。他の実例で、断熱コンテナが、とりわけ、少なくとも約15.14L(4ガロン)の液体、少なくとも約11.36L(3ガロン)の液体、少なくとも約7.57L(2ガロン)の液体、又は少なくとも約3.79L(1ガロン)の液体を保管するように構成され得る。加えて又は別法として、断熱コンテナ100が、本明細書で説明される本開示の範囲から逸脱することなく、固体又は気体の或いはその組み合わせの物質を保管するように構成され得る。
【0023】
少なくともいくつかの実例で、断熱コンテナ100(及び、本明細書で説明される種々の他のコンテナ)が、上述した一定のボリュームの液体を受け入れるようにサイズ決定され得る。例えば、断熱コンテナ100が、25.4cm(10インチ)から61cm(24インチ)の間の高さ、25.4cm(10インチ)から61cm(24インチ)の間の幅、及び25.4cm(10インチ)から50.8cm(20インチ)の間の深さを有することができる。
【0024】
断熱コンテナ100が蓋104を有することができる。いくつかの構成で、蓋104が、閉位置において圧入を利用してベース102に接続され得る。加えて又は別法として、他の固定システム又はデバイスが、本明細書でより完全に考察されるように、蓋104をベースに固定するのに使用され得る。
【0025】
いくつかの実例で、蓋104が、ヒンジ116のところでベース102に接続されるように(取り外し可能に、又は永久的に)、及びヒンジ116を中心として回転させられ得るように、ヒンジ式であってよい。ヒンジは、連続するピアノ・ヒンジ、ダブル・ヒンジ、ボール・ジョイント・ヒンジ、及びリビング・ヒンジを含めた、種々の種類のヒンジのうちの1つであってよい。これらのヒンジ構成及び種々の他のヒンジ構成が本明細書においてより完全に考察され得る。ヒンジ116が、蓋104を開けてベース部分102から離すように回転させるのを可能にすることができ、それによりベース部分102によって画定される空隙にアクセスすることが可能となる(例えば、開口部112を介して)。つまり、ヒンジが、断熱コンテナの閉構成(例えば、蓋が、ベースによって形成される空隙を覆う位置にある)から開構成(例えば、蓋が、ベースよって形成される空隙を覆わないとき)までの、及びその逆の蓋104の回転を容易にすることができる。
【0026】
本明細書で説明される構成では、ベース102及び蓋104が、
図2に示されるように断熱部分118を囲んで包囲する外部表面又は外側シェル117を有することができる。シェル117が、通常、1つ又は複数の、金属、合金、ポリマー、セラミック、又は繊維強化材料などの、種々の材料から形成される。いくつかの実例で、シェル117が、ベース部分102及び蓋部分104の両方を形成するように成形される、ポリウレタンなどのプラスチック材料で形成され得る。いくつかの実例で、断熱部分118が、低い熱伝導性を呈する断熱材料で形成される。例えば、断熱部分118が、ポリウレタンフォームなどのポリマーフォームで形成され得る(又は、ポリマーフォームを充填され得る)。本発明から逸脱することなく追加の又は他の断熱材料が使用されてもよい。いくつかの構成で、ベース部分102及び蓋部分104が、当業者には理解されるような回転成形プロセスを利用して形成される(図示せず)。しかし、本発明から逸脱することなく、断熱コンテナを形成するのに、種々の他の種類の成形プロセス又は他の製造プロセス(例えば、スタンピング、鋳造、及び鍛造など)が利用されてもよい。
【0027】
いくつかの実例で、蓋104が、開構成及び閉構成の両方においてベース部分102に接続された状態を維持するように構成され得る。例えば、蓋104がラッチ・デバイス120を使用して閉位置において固定又はロックされ得る。ラッチ・デバイス120が、ラッチ部分及びキーパ部分を有するtラッチ、さらには種々の他の種類のラッチを含めた、多様な種類のラッチであってよい。
【0028】
例えば、断熱コンテナ100と共に使用され得る1つの例示のラッチ・デバイス120が
図3及び4を参照して説明される。示されて説明されるラッチ・デバイス120は使用され得る単に1つの例示のラッチであり、本発明から逸脱することなく多様な他の種類のラッチが使用されてもよい。
【0029】
図3が、係合部分の切欠図を含む、例示のラッチ・デバイス120の平面図である。ラッチ・デバイス120がラッチ部分122及びキーパ部分140を有する。示される構成では、キーパ140が、ラッチ122のステム126に両側に沿って延在する2つの部分を有する。
図3に示される実例では、ラッチ122が蓋104に接続され、対してキーパ140がベース102に接続される。しかし、いくつかの実例で、ラッチ122がベース102に接続されてよく、対してキーパ140が蓋104に接続される。したがって、ラッチ122及びキーパ140が断熱コンテナ100の両側の部分に交換可能に配置可能である。
【0030】
図3及び4を参照すると、ラッチ122がラッチ・キーパ140に解除可能に係合可能となるように構成され、その結果、ラッチ122がキーパ140と係合関係にある場合、対向する蓋部分104及びベース部分102が、閉じられた、固定された、及び/又は密閉された位置で、維持される。いくつかの構成で、ラッチ122が、ラッチ・ベース130、ラッチ・ベース130から延在するステム又はボディ部分126、ボディ部分126から延在する係合部分128、及び係合部分128から延在する把持部分124を有する。言い換えると、ラッチ122のラッチ・ベース130がラッチ122の一方の端部上に配置され、対して把持部分124がラッチ122の反対側の遠位端部上に配置される。係合部分128が、後でより詳細に考察されるように、ラッチ・キーパ140の凹形ポケット又はノッチ・エリア142とのロック状態の対合関係となるように構成される。
【0031】
ラッチ・デバイス120がラッチ・スロット145をさらに有する。ラッチ・スロット145が蓋104の表面の中に一体に形成され得る。ラッチ・スロット145がラッチ222を受けるように構成される。例えば、ラッチ122がラッチ・キーパ140に係合されるとき、ラッチ122のラッチ・ベース130の少なくとも一部分がラッチ・スロット145の中で受けられる。
【0032】
本発明の一態様によると、ラッチ122が、通常はコンテナ100の蓋部分104に枢動可能に取り付けられて凹形の細長いラッチ・スロット145の中で受けられる可撓性、延伸性、及び弾性を有する一体成形材料で作られ、この凹形の細長いラッチ145が通常はコンテナ100と一体に成形されるものである。ラッチ122が、当業者には理解されるようなゴム材料から単一部片の構成として成形され得る。ラッチ122が、プラスチック材料から、又は適切な形状となるように形成又は成形され得、したがってその形成された形状を維持することができる別の適切な材料から、形成されるか又は作られる材料で形成され得る。ラッチ122が、ラッチ・キーパ140に対してラッチが係合される/係合解除されるときに繰り返しのサイクルの応力に経時的に耐えるための適切なサイズ、厚さ、及び材料の構成で作られ得る。いずれの場合も、構成の材料は、延伸性及び/又は弾性を有する材料であり(例えば、EPDM又はネオプレンゴム)、その結果、ラッチ・キーパ140を係合させるか又は係合解除するために、ラッチ122が引き伸ばし位置まで伸ばされるか又は延伸させられる場合、閉位置を維持することを目的として十分な張力を維持するために、ラッチ122が、ほぼ変形することなく、その元の延伸させられていない状態又は部分的に延伸させられた状態にまでリバウンドするか又は他の形で戻るようになる。言い換えると、ラッチ120が、曲げられるか、延伸させられるか、又は圧縮された後で、また非延伸位置においても、再びその元の形状又はほぼ元の形状となるように反動又はスプリングバックすることができるか、或いは他の形でその元の形状又はほぼ元の形状に戻ることができる。
【0033】
いくつかの構成で、ラッチ122が、ラッチ122の平面から離れるある角度でボディ部分126から把持部分124を延在させるように、構成される。把持部分124とボディ部分126との間のこの角度が、使用者によるラッチ122の把持を補助することができるか又はそれを容易にすることができる。この角度では、キーパ140からラッチ122を係合解除する場合、使用者が断熱コンテナ100の把持部分124とベース部分102の側部との間で自分の指を容易に滑らせることができる。さらに、ラッチ122が弾性材料から作られることを理由として、ラッチがコンテナのボディから延在するものではあるにしても容易に外れたり又は破損したりしなくなる。
【0034】
把持部分124が、通常、使用者により容易に把持されるような形状となるように形成され、図に示されるように、把持部分124が使用者による把持を容易にするようなt形となるように形成される。限定することを意図しないが、把持部分124のために企図される他の形状には、y形及びタブ形状(図示せず)、又はラッチの操作のために把持され得る、係合部分から延在する小さいフラップ材料が含まれる。
【0035】
ラッチ機構120の別の特徴に目を向けると、ラッチ・キーパ140がベース部分102の中に一体に成形される。ラッチ・キーパ140が、細長いキーパ・スロット141、及び細長いキーパ・スロット141の中に形成される凹形ポケット142を有する。凹形ポケット142が、通常、ラッチ122の係合部分128を受けるように構成され、キーパ・スロット141が、通常、ラッチ122のボディ部分126を受けるように構成される。
【0036】
いくつかの実例で、ラッチ122のボディ部分126が、逆三角形の断面形状143となるように形成され、ラッチ・キーパ140の細長いキーパ・スロット141がさらに、ラッチ122のボディ部分126に適合する相補的な三角形形状の受け部分となるように形成/成形される。実施例で、ラッチ122が細長いキーパ・スロット141の中に着座する/細長いキーパ・スロット141の中で受けられるとき、ラッチ122が細長いキーパ・スロット141と摩擦嵌合を確立する。同様に、ボディ部分126及び細長いキーパ・スロット141が、相補的な三次元角錐、正方形形状、又は長方形形状(図示せず)となるように形成されてもよい。
【0037】
いくつかの実例で、ラッチ122の係合部分128がボール形状となるように形成され得、ラッチ・キーパ140の凹形ポケット142が、ボール形状の係合部分128を受けるための相補的な形状のソケット142として構成される。したがって、係合部分128が凹形ポケット142の中に着座するとき、部品が機械的に結合され、部品の表面間の接触面積が増大し、さらにそれにより閉じた及び/又は密閉された位置が維持されることが保証される。また、係合部分が、ラッチ・キーパ内に形成される相互的な(reciprocatingly)形状の凹形ポケットによって容易に受けられる任意の形状をとることができることが企図される。例えば、係合部分が、三角形及び正方形などの任意の幾何形状となるように形成され得る。したがって、ラッチ・キーパ140の凹形ポケットが、形作られた係合部分を受けることができる対応する構成を有することになる。言い換えると、ラッチの係合部分及びラッチ・キーパの凹形ポケットが対合的に一体に結合されるように形作られる。したがって、凹形ポケットが、閉じた状態を維持するのに十分な表面間の接触面積を提供しながら係合部分を受けるように構成される形状を有する。
【0038】
より具体的には、いくつかの構成で、ラッチが、断熱コンテナ100のための一体のボール・ソケット・ラッチ・システムである。ラッチ・キーパ140が断熱コンテナ100のモールドの一部となるように、及びt形の端部を有する延伸性を有するゴムラッチ122上に成形されるボール形状の係合部分128のための正確な嵌合部(exact fit)となるように設計される。この組み合わせにより、強固であり非常に堅固な蓋用ラッチ・システムが提供される。
【0039】
図3が閉位置にあるラッチ・デバイス120を示し、対して
図4が開位置にあるラッチ・デバイス120を示す。閉位置にある場合、ラッチ・デバイス120が、断熱コンテナ100のベース102に対して蓋104を当接させてそれによりコンテナを閉鎖、固定、及び/又は密閉するように、配置される。ラッチ・デバイス120を係合解除する場合、把持部分124がコンテナ100のベース102の方に概して下方向に引かれ/延伸させられる。言い換えると、ラッチ122のボディ部分126が、ラッチ・キーパ140から係合部分128を係合解除するように、延伸する。係合部分がラッチ・キーパ140から離されると、ラッチ122が弧を描くように上方に振れてコンテナから離れる。
【0040】
同様に、コンテナ100を閉じるために、ラッチ122がコンテナ100の方に向かうように弧を描くように下方に移動させられる。ラッチ122の移動がラッチ・キーパ140に到達すると、ラッチ122がベース102の方に向かって下方に再び伸び/延伸し、ラッチ122のボディ部分126がキーパ・スロット141の中に着座し/キーパ・スロット141の中に配置され、好適には上述したように摩擦嵌合される。さらに、着座位置にあるとき、ラッチ122のボディ部分126がラッチ・スロット145及びキーパ・スロット141の中で大部分が凹形であってよく、いくつかの実例で、その表面を越えて延在又は突出しない。ラッチ122から延伸力が取り除かれると、ラッチがその前の状態に自由に戻ろうとすることができるようになり、それによりラッチ122の係合部分128がラッチ・キーパ140の凹形ポケット142の中に着座して受けられることが可能となり、それによりラッチ機構が閉じられる。当業者には理解されるように、ラッチ122が、閉じられた/着座位置において、コンテナの閉位置を維持するための十分な力を保持することになるような材料で作られ、そのためにサイズ決定される。言い換えると、閉位置において、ラッチ122上で一定の大きさの張力が維持される。その理由は、ラッチ122がその延伸位置/状態には完全に戻らないからである。閉位置で、ラッチ122の係合部分128がキーパ・スロット140の凹形ポケット142の中で受けられる。いくつかの例示の構成で、係合部分128が、凹形ポケット142に最大限に接触してそれにより容易に維持され得る閉じた状態を保証するように、サイズ決定され、形作られる。
【0041】
図1A、1B、及び2をさらに参照すると、蓋104を開ける場合(例えば、ベース102によって形成される内部空隙にアクセスするのを可能にするために)、ヒンジ式の蓋104がベース部分102から離れるように回転させられ得、ベース部分102の後方側部114に沿って静止することができる(例えば、蓋が閉構成(
図1A及び1Bに示される位置)から開構成まで270°回転することができる)。いくつかの構成で、完全な開位置又は開構成が、断熱コンテナ100のベース部分102の後方側部部分114(又は他の側部部分)に対して蓋104の頂部側の外部表面の少なくとも一部分を接触させる状態を含むことができる。
【0042】
例えば、
図5A~5Dが、閉位置又は閉構成(
図5A)から完全な開位置又は開構成(
図5D)までの、ベース部分102を基準とした蓋104の1つの例示の回転を示す。例えば、
図5Aに示されるように、蓋104が実質的な閉位置にある。つまり、蓋104がベース102に対して実質的に垂直であり、開口部(
図5Aでは示されない)を覆っている。蓋104を開けてそれにより断熱コンテナ100のベース102によって画定される空隙にアクセスする場合、蓋104が
図5Aに示される矢印の方向に上方に持ち上げられ得る。
【0043】
次いで、蓋104が
図5Bに示されるようにヒンジ116を中心として回転することができる。つまり、蓋104がこの時点では前段階の垂直位置(
図5Aに示される)を基準としたある角度のところで示され、それにより蓋104が開けられているところを示している。蓋104が
図5Dに示される完全な開位置にくるまで、蓋104が
図5C及び5Dに示されるようにヒンジ116を中心として回転し続けることができる。完全な開位置にあるとき、蓋104の頂部側の外部表面118の少なくとも一部分が断熱コンテナ100の後方側部114に接触していてよい。いくつかの実例で、完全な開位置又は開構成が閉位置から270°であってよい。
【0044】
いくつかの実例で、完全な開位置にあるとき、蓋104が、完全な開位置において、1つ又は複数のロック機構又はデバイス或いはラッチ機構又はデバイスによって定位置で保持され得る。
図6及び7が、蓋104を完全な開位置で保持するのに使用され得るいくつかの例示のラッチ・システムを示す。
図6及び7に示される断熱コンテナ200及び300が、それぞれ、断熱コンテナ100(又は、本明細書で説明される種々の他の断熱コンテナ)に実質的に類似してよく、断熱コンテナ100又は本明細書で説明される任意の他の断熱コンテナに関連して説明した特徴のうちの一部の又はすべての特徴を有することができる。
【0045】
図6が一構成を示しており、ここでは、断熱コンテナ200が、
図3及び4に関連して考察したラッチ・デバイスと同様のラッチ・デバイスを有する。つまり、ラッチ・デバイスが、(例えば、蓋104を閉位置で固定するためのラッチ・デバイスを有する
図1に示されるコンテナ100に類似する)コンテナの前方部分にキーパを有する。加えて、第2のセットのキーパ240が、
図6に示されるように、ベース202の後方側部又は背面側部214(例えば、開いているときの蓋204を受ける側部)上に配置され得る。したがって、蓋204が完全な閉位置にあるとき、ラッチの係合部分(図示せず)が断熱コンテナの前方部分に形成されるキーパの中で受けられてこのキーパに係合されることになり(
図1A及び1Bに示されるように)、蓋204が完全な開位置にあるとき、ラッチの係合部分(図示せず)がベース202の後方側部214上に形成されるキーパ240の中で受けられ得、それにより蓋204の位置を維持する(例えば、ベース202の後方側部214に対して蓋204を固定する)。
【0046】
上で考察した構成と同様に、キーパ240がベース202に組み込まれるように成形され得る。ラッチをキーパ240に係合/係合解除させるのに上述のプロセスに類似のプロセスが使用され得る(例えば、キーパに係合されているとき、把持部分が下方に引かれて上方に回転させられてコンテナから離され、係合解除されているとき、把持部分がコンテナの方に向かうように下方に回転させられ、キーパに係合されるように下方に延伸させられる)。
【0047】
図7が別の例示の構成を示しており、ここでは、蓋304を有する断熱コンテナ300が開構成及び閉構成の両方において固定され得る。本明細書で考察される他の構成と同様に、断熱コンテナ300が蓋304及びベース302を有する。蓋304及びベース302が、蓋304の閉構成時に蓋304をベース302に固定するための多様な種類の固定構成のうちの1つの固定構成を有することができる。加えて又は別法として、断熱コンテナ300が、複数の磁石350a、350bを有する開構成のラッチ・システムを有することができる。第1の磁石350aが蓋304の頂部側の外部表面303上に配置され得る。蓋304が完全な開位置にあるとき、第2の磁石350bが、ベース302の後方側部314上の、第1の磁石350aの位置に対応する位置に配置され得る。したがって、蓋304が完全な開位置にあるとき(例えば、閉位置から約270°回転させられたとき)、第1の磁石350a及び第2の磁石350bが互いの近傍にくることができ、磁力を介して係合され得る(つまり、蓋304を開構成で固定するために互いに磁気的に取り付けられ得る)。磁力は、ベース302を基準として蓋304を完全な開位置で固定するのに十分な強さを有してよい。しかし、蓋304に加えられる力(例えば、ベース302から離れる外向き及び/又は上向きの力)が磁力に打ち勝つのに十分な大きさであってよく、所望される場合に蓋304が閉位置まで回転させられ得る。
図7の構成は蓋304上に配置される第1の磁石350aを有するが、いくつかの構成で、蓋304の外部表面304の実質的に全体が磁性を有してよい。したがって、このような構成では、磁石350bの配置又は位置が変化してよい。その理由は、表面のより大きい部分が磁石350bに係合されるのに利用可能となり得るからである。いくつかの実例で、磁石350a、350bが、断熱コンテナの会社又は製造業者のロゴ又は名称を表示するのにも使用され得る(例えば、ロゴ又は名称を表示することができる磁気プレートが使用され得る)。
【0048】
図6及び7の構成は単にいくつかの例示の固定構成である。本発明から逸脱することなく、蓋を開構成で固定するために多様な他の種類の構成も使用され得る。例えば、突出部(例えば、雄部分)が蓋の外部表面上に配置され得、ベースの後方側部上に形成される対応する凹部(例えば、雌部分)の中で受けられ得る。開構成では、突出部が凹部の中で受けられ得、蓋がスナップ嵌合を介して固定され得る。蓋を閉構成に戻す場合、蓋がスナップ嵌合に打ち勝つようにベースから離れる方向に引かれ得る。いくつかの実例で、突出部がベース上に形成されてもよく、対して対応する凹部が蓋の中に形成されてもよい。
【0049】
断熱コンテナの蓋を開構成及び閉構成の両方で固定することができる本明細書で説明される構成は、蓋の落下、紛失などの懸念なしで多様な形式で断熱コンテナを使用するのを可能にすることができる。例えば、断熱コンテナがピックアップトラックなどの車両の荷台の中で固定され得る。駆動時、蓋が開構成又は閉構成のいずれかで固定され得、それにより、風、駆動状態などを原因として蓋を紛失することがないことが保証される。
【0050】
図8が、回転可能な蓋を有する断熱コンテナ400の別の例示の構成を示す。
図8に示されるように、断熱コンテナ400がダブル・ヒンジ構成を有することができる。つまり、各ヒンジ406a、406bが、ベース402を基準として蓋404を開けたり閉じたりするのを可能にする2つの枢動ポイントを有することができる。例えば、蓋404がポイント408(ヒンジ406b上でさらにはヒンジ406a上で示される)さらにはポイント410(ヒンジ406b上でさらにはヒンジ406a上で示される)を基準として枢動することができる。
図9A~9Cが、閉構成から開構成までの蓋404の回転を示す。
【0051】
例えば、
図9Aが、ベース402を基準として閉構成である蓋404を示す。
図9Bがベース402を基準として部分的に開いた蓋904を示す。蓋404が閉構成から開構成まで矢印405の方向に回転させられている。
図9Cがベース402を基準とした完全な開位置にある蓋404を示す。蓋404が矢印407の方向にさらに回転させられており、蓋404が開いている。いくつかの実例で、蓋404が、閉構成(例えば、
図9Aに示される)から、90°から270°の間の円弧を通って、開位置まで、回転することができる。いくつかの構成で、ヒンジ406a、406bが、ベース402を基準として蓋404を開位置で維持するのを補助するように構成され得る。
【0052】
本明細書で考察される種々の構成が閉構成から開構成まで回転可能であってどちらの構成でも固定され得る蓋を有するが、いくつかの実例で、蓋が断熱コンテナから非破壊的に取り外し可能であってもよい。
図10A及び10Bが1つの例示のヒンジ式の蓋構成を示しており、ここでは、蓋が断熱コンテナのベースに取り外し可能に接続され得る。
【0053】
図10Aが断熱コンテナ500の一部分を示す。断熱コンテナ500は本明細書で説明される種々の他の断熱コンテナ(例えば、100、200、300、400など)に実質的に類似していてよく、1つ又は複数の他の断熱コンテナに関連して説明した1つ又は複数の特徴を有することができる。
図10Aの閉構成では、取り外し可能な蓋504がベース502に対して実質的に垂直で示される。したがって、蓋504を開ける場合(及び、その後でベース502から蓋504を取り外す場合)、蓋504が
図10Bの矢印505の方向に回転させられ得る。
【0054】
いくつかの構成で、第1の固定部分570(例えば、固定部分570の端部ポイント)が第2の固定部分572(例えば、第2の固定部分572の端部ポイント)から離れるまで、蓋504がヒンジ516を中心として回転させられ得る。このポイントで、蓋504が矢印507の方向に上方に持ち上げられ得、ベース502から蓋504を完全に脱着するか又は取り外すことができる。蓋504を交換する場合、第1の固定部分570が第2の固定部分572に位置合わせされるまで及び/又は接触するまで、蓋504がベース502の方に降下させられ得る。第1及び第2の固定部分が位置合わせされると及び/又は接触すると、蓋504が矢印505によって示されるようにベース502の方に下方に回転させられ得る。
【0055】
いくつかの構成で、断熱コンテナのベース502から非破壊的に取り外し可能である蓋504が上で考察した1つ又は複数のラッチ構成又は固定構成を有することができる。例えば、蓋504がベース502から取り外し可能であってよいが、使用者が開構成において蓋504をベース502に固定するのを望む可能性がある。したがって、蓋504が、蓋504をベース502のパネルに固定するためのラッチ又は磁石(
図6、7のそれぞれの蓋504、504に関連して上で考察した)を有することができる(
図6及び7に関連して上で考察した構成に類似する)。
【0056】
任選選択で、いくつかの実例で、第1の固定部分570及び第2の固定部分572の一方又は両方が突出部又は停止部575を有することができる。突出部が、蓋504が停止ポイントを越えて回転すること及び誤ってベース502から脱着することを防止するように構成され得る。したがって、停止部を有する構成では、蓋504が停止部575に係合するようなポイントまで回転させられ得、使用者が蓋504を取り外すのを望む場合、使用者が、停止部に打ち勝つための及びその後で蓋504をベース502から取り外すための追加の力を加えることができる。
【0057】
加えて、いくつかの構成で、断熱コンテナがガスケット又は他の密閉デバイスを有することができる。ガスケットが蓋又はベースの中に配置され得、蓋の閉構成時、蓋及びベースを密閉するのを補助することができる。いくつかの実例で、ガスケットがベース及び蓋の少なくとも一方の中に形成されてこのベース及び蓋の少なくとも一方の周囲の周りを延在する凹部の中に着座することができる。ガスケットが、断熱コンテナの中に収容される液体の温度を維持するのを補助することができる。1つの例示のガスケット構成が
図10A及び10Bに示される。しかし、この及び種々の他のガスケット構成が本明細書で説明される断熱コンテナのうちの任意の断熱コンテナと共に使用され得る。
【0058】
示されるように、ガスケット560がベース502の中の凹部又はチャネル564の中に配置される。別法として、ガスケット560が蓋504の中に形成される凹部又はチャネルの中に配置され得る。蓋504の閉構成時、凹部564に対応する形状を有する突出部562がガスケット560に接触することができ、ガスケット560を圧縮することができ、閉構成において蓋及びベースを密閉するのを補助することができる。いくつかの構成で、ガスケットが、後でより完全に考察されるように、通気口(例えば、蓋をロックさせるのを防止するための通気口)の必要性を低減又は排除することができる戦略的に配置される切欠部を有することができる。
【0059】
いくつかの実例で、ガスケットが実質的に円形の断面を有する従来のガスケットであってよい。他の実例で、ガスケットが、断熱コンテナで通気を行うのを補助するように構成される特定の断面を有することができる。1つの例示の構成が
図11A及び11Bに示される。示されるガスケット600a、600bが、断熱コンテナの蓋606又はベース608のいずれかの中にある凹部604の中で受けられ得るベース領域602を有する。ガスケット600が、ベース領域又はステム領域602に接続されて凹部604から(閉構成において蓋606及びベース608が断熱コンテナと相接するところである)空間の中まで外側に延在するV形の又は実質的にV形の部分又は延在部610を有することができる。
【0060】
いくつかの実例で、V形部分610がベース領域602から概して水平方向に延在することができる。つまり、V形部分610が、実質的に水平の構成においてベース領域又はステム領域602に接触することができる「V形」の第1の側部612を有することができる。「V形」の第2の側部614が第1の側部612に対してある角度で第1の側部612の一方の端部から延在することができ、それによりこれらの2つの側部612、614によりV形構成を形成する。
【0061】
このV形構成が、断熱コンテナの閉構成時に、断熱コンテナの内部で通気を行うのを可能にするのを補助することができる。いくつかの実例で、V形構成が、断熱コンテナの内部から少なくとも一部の空気が逃げるのを可能にしながら断熱コンテナからの漏洩(例えば、水又は他の液体)を防止するのを補助することができる。他の実例で、ガスケット600が少なくとも1つの通気孔又は複数の通気孔を有することができる。
【0062】
図11Aに示されるように、V形部分610aが、「V形」の開いているエリア(例えば、側部614に接続されない側部612の端部)を断熱コンテナの内部616から離す方に向けるように構成され得る。別の実例で、
図11Bに示されるように、「V形」の開いているエリア610bが断熱コンテナの内部616の方を向くことができる。他の実例で、ガスケットが2つ以上のセクションの中に形成され得る。これらの2つの以上のセクションが、異なる方向を向く「V形」を有する部分を有することができる。
【0063】
例えば、
図12が1つの例示のガスケット構成を示しており、ここでは、異なる方向を向く「V形」を有するガスケットの異なるセクションが使用され得る。
図12は3つのガスケット・セクション700a、700b、700cを示す。3つのセクションが示されるが、セクション700a及び700cが代わりに、ガスケットの一方の端部に相当するセクション700a及びガスケットの別の端部に相当するセクション700cを有する単一のガスケット部片であってもよいことに留意されたい。
【0064】
いくつかの実例で、セクション700a及び700cが、「V形」部分を断熱コンテナの内部の方に向けるようなガスケット構成を有することができ(
図11Bに示されるように)、対してセクション700bが、「V形」部分を断熱コンテナの内部から離れる方に向けるようなガスケット構成を有することができる(
図11Aに示されるように)。別法として、セクション700a及び700cが内部から離れる方を向くV形部分を有してもよく、対してセクション700bが内部の方に延在するV形部分を有する。
【0065】
図12では3つのセクションが示されるが、このような構成においてより多くのセクションが使用されてもよい。本発明から逸脱することなく、断熱コンテナの内部の通気を改善するために、多様なパターンのガスケット構成として追加のセクションを構成することができる。
【0066】
図13が、1つ又は複数の断熱コンテナ構成で使用され得る別のガスケット構成を示す。示されるガスケットが第1のセクション800a及び第2のセクション800bを有する。上で考察したように、セクション800a及び800bがガスケット材料の分離している別個のセクションであってよいか又はガスケット材料の単一部片の両端部であってよい。
図13に示される構成では、各セクション800a、800bの端部801a、801bが互いに当接され得る(例えば、ガスケットが断熱コンテナの蓋又はベースの中に装着されるとき)。ガスケットの端部801a、801bの位置を維持するのを補助するために、テープ又は他の接着材料802がガスケットに貼付され得る。いくつかの実例で、接着物802がセクション800aからセクション800bまで延在することができ、当接している端部801a、801bに跨ることができる。
【0067】
図14が別の例示のガスケット構成を示す。
図13の構成と同様に、ガスケットが第1のセクション900a及び第2のセクション900bを有することができ、第1のセクション900a及び第2のセクション900bが2つの別個のセクションであってよいか又は単一のセクションのガスケット材料の両端部であってよい。各セクションの端部が当接される
図13の構成とは異なり、セクション900aの端部901a及びセクション900bの端部901bが当接されない。代わりに、端部901a、901bが、各セクション900a、900bの各端部901a、901bの間に隙間904を画定するように互いから分離している。
図13と同様に、接着部分902がガスケットの位置及び/又は構成を維持するのを補助するのに使用され得る。接着部分902がセクション900aからセクション900bまで延在することができ、端部901a、901bさらには隙間904に跨ることができる。この構成は、断熱コンテナの内部のための通気手段を提供するのを補助することができる。
【0068】
図15A~15Eが、液体がこぼれるのを防止するために蓋1606を密閉するように構成される別の例示のガスケット構成を示しており、ここでは、断熱コンテナがさらに断熱コンテナ・マウント1810に対して対をなしてこの断熱コンテナ・マウント1810に設置されるように構成される。上の実例と同様に、断熱コンテナ1800が、本明細書の開示に従って断熱コンテナ1800に非破壊的に取り外し可能に結合され得る、蛇口1880、ガスケット1560、及び蓋1606を有することができる。
【0069】
図15Aが別の例示のガスケットを示す。ガスケット1560が結合端部1902及び少なくとも1つの通気孔1904を有する。いくつかの構成で、通気孔1904が、断熱コンテナの内部及び外側の圧力の変化を原因とする蓋のロックを防止するための通気口の必要性を低減又は排除する。通気孔1904が、空気又は流体が断熱コンテナ1800の内部空隙から出たり又はそこに入ったりするのを可能にするように構成され得、それにより断熱コンテナの内部圧力を大気又は外部圧力と等しくする。他の実例で、ガスケット1560が複数の通気孔1904を有することができる。他の構成で、ガスケット1560が3つの通気孔を有することができる。他の構成で、ガスケット1560が前方通気孔1906を有することができる。前方通気孔1906が、そこから蓋1804を開けることができる側である断熱コンテナの側部上に配置され得る。他の構成で、前方通気孔1906が、実際には、断熱コンテナ1800の背面側部上に構成され得、背面側部において蓋1804が断熱コンテナ1800に結合される。ガスケット1560が断熱コンテナに設置されるとき、通気孔1902が断熱コンテナ1800の側部上に構成され得る。ガスケット1560が実質的に正方形形状又は実質的に長方形形状であってよい。ガスケット1560が、例えば開口部112である断熱コンテナの開口部に従う対応する形状を有することができる。
【0070】
図15B~15Eに示されるように、ガスケット1560が、断熱コンテナで通気を行うのを補助するように構成される独自のプロフィール又は断面を有する。ガスケット1560が、断熱コンテナの蓋1606又はベース1608のいずれかの中の凹部1604の中で受けられ得るか又は固着され得るベース領域又はステム領域1602を有することができる。いくつかの構成で、凹部1604が蓋1606の下側の周囲全体又はベース1608の頂部側の周囲に沿って延びている。ガスケット1560が、ベース又はステム1602に接続されて凹部1604から空間(閉構成において蓋1606及びベース1608が断熱コンテナと相接するところである)の中まで外側に延在するV形の又は実質的にV形の部分又は延在部1610を有することができる。少なくとも1つの又は複数の通気孔1904を有するこのV形構成が、断熱コンテナの閉構成時に、断熱コンテナの内部で通気を行うのを可能にするのを補助することができる。他の実例で、このV形構成が、断熱コンテナの内部1616から少なくとも一部の空気が逃げるのを可能にしながら断熱コンテナからの漏洩(例えば、水又は他の液体)を防止するのを補助することができる。
図15Eに示されるように、通気孔1904が、圧力を等しくして蓋のロックを防止することを目的として、内部1616から空気が逃げるのを可能にするための又は断熱コンテナの内部1616に空気が入るのを可能にするための、ベース領域又はステム領域1602を通るチャネル1622を提供する。いくつかの構成で、通気孔1904が、ガスケット壁の外側縁部から、チャネル1622を形成する内部ガスケット壁まで延在する。他の構成で、通気孔1904及びチャネル1622が、蓋の閉位置時に、断熱コンテナの側壁構造と底部分とによって形成される断熱コンテナの内部1616又は内部空隙から又はそこまで流体(例えば、空気、水、又は他の流体)を通すように構成される。他の実例で、通気孔1904及びチャネル1622が、断熱コンテナの内部1616までの導管を提供するように構成される。
【0071】
いくつかの実例で、V形部分又は延在部1610が、実質的に水平の構成においてベース領域又はステム領域1602に接触することができる「V形」の第1の側部1612を有することができる。ベース領域又はステム領域1602が第1の側部1612に対して実質的に垂直である。「V形」の第2の側部1614が遠位側につまり第1の側部1612の一方の端部から離れるように角度1618に延在することができ、それにより2つの側部1612及び1614によりV形の構成を形成する。V形の部分又は延在部1610が、概して、ベース部分又はステム部分1602から離れるようにつまりその反対側を(つまり、遠位側に)延在することができる。いくつかの実例で、角度1618が、コンテナの開構成時、約30度~60度であってよい。他の実例で、角度1618が、コンテナの開構成時、約45度であってよい。他の構成で、ベース領域又はステム領域1602が複数の突起部1620を有することができる。いくつかの実例で、突起部1620が、ガスケット1560を断熱コンテナの中で固着するのを補助することを目的として、蓋1606の下側の周囲全体又はベース1608の頂部側の周囲に沿って延びている溝又は凹部1604の中に挿入されるように構成される。加えて、ガスケット1560が、少なくとも1つの結合端部1902又は複数の結合端部1902を有することができる。
【0072】
図15Eに示されるように、ガスケット1560がベース502内の凹部又はチャネル564の中に配置される。別法として、ガスケット560が蓋504の中に形成される凹部又はチャネルの中に配置され得る。蓋504が閉構成であるとき、凹部564に対応する形状を有する突出部562がガスケット560に接触することができ、ガスケット560を圧縮することができ、閉構成において蓋及びベースを密閉するのを補助することができる。いくつかの構成で、ガスケットが、後でより完全に考察されるように、通気口(例えば、蓋のロックを防止するための通気口)の必要性を低減又は排除することができる戦略的に配置される切欠部を有することができる。
【0073】
少なくとも1つの通気孔を組み込むこの代替のV形構成が、断熱コンテナの閉構成時に、断熱コンテナの内部で通気を行うのを可能にするのを補助することができる。いくつかの実例で、このV形の構成が、少なくとも1つのベント・ホール又は複数のベント・ホールを介して断熱コンテナの内部から少なくとも一部の空気が逃げるのを可能にしながら、断熱コンテナからの漏洩(例えば、水又は他の流体)を防止するのを補助することができる。他の実例で、ガスケットが、プラスチック、ゴム、シリコーン、軟質PVC、又は他の類似の材料から形成される。
【0074】
他の構成で、V形部分又は延在部1610が、「V形」の開いているエリアを断熱コンテナの内部1616から離す方に向けるように構成され得る。別の実例で、
図15Eに示されるように、「V形」の開いているエリアが断熱コンテナの内部1616の方を向くことができる。他の実例で、ガスケットが2つ以上のセクションの中に形成され得る。これらの2つ以上のセクションが、異なる方向を向く「V形」を有する部分を有することができる。
【0075】
図11~15に示されるガスケット構成が各々の図で示されるように使用され得るか、又は本発明から逸脱することなく互いに組み合わせて使用され得る。
【0076】
加えて又は別法として、本発明から逸脱することなく、種々の他の通気構成が使用され得る。例えば、ベースの一部分が、空気を通すことができるが水又は他の液体を浸透させない材料を含むことができる。このメッシュ材料が、断熱コンテナの中に収容される液体をこぼすことなく通気を可能にすることができる。
【0077】
図16が、蓋1004をベース1002から取り外すのを可能にするヒンジ構成を有する別の例示の断熱コンテナ1000を示す。
図16に示される構成は単に、本明細書で説明される断熱コンテナの1つ又は複数の態様と共に使用され得るクイックリリース構成の1つの実例である。
【0078】
図16に示されるように、断熱コンテナ1000が2つのヒンジ部分1006を有する。ヒンジ部分1006が
図16A~16Cにより明瞭に示される。しかし、ヒンジ部分が、棒又はアクスル(axel)1010に接続される取り付け部材1008を有することができる。棒又はアクスルが、断熱コンテナ100の頂部側後部の少なくとも一部分に跨って延在することができる。いくつかの実例で、棒又はアクスル1010が、断熱コンテナ100の頂部側後部の全体に跨って延在することができる。
【0079】
図16A~16Cが、断熱コンテナ1000のベース1002から蓋1004を取り外す1つの例示の方法を示す。例えば、
図16Aが、ベース1002を基準とした概略の閉構成にある蓋1004を示す。蓋1004が
図16Bに示されるようにベース1002から離れるように上方に押されると、取り付け部材1008が棒又はアクスル1010を中心として回転することができる。蓋1004が
図16Cに示されるように断熱コンテナの後部の方に引かれてベースから取り外されるまで、蓋1004が回転し続けることができる。
【0080】
図17が、取り外し可能な蓋を有する断熱コンテナ1100の別の実例を示す。
図17に示されるように、断熱コンテナが、棒又はアクスル1110を中心として回転するように構成される蓋1104を有する。回転中に特定のポイントに到達すると、
図18A~18Cに示されるように、蓋1104がベース1102から取り外され得る。
【0081】
例えば、
図18Aが、ベース1102を基準として閉構成にある1104を示す。
図18Bでは、蓋1104が矢印1105の方向に上方に移動させられており、それによりアクスル1110を中心として回転する。回転中に所定のポイントに到達すると、蓋1104が断熱コンテナの前方部分の方に引かれ得(矢印1107の方向)、それにより
図18Cに示されるようにベース1102から取り外され得る。
【0082】
図19~21が、本明細書で考察される1つ又は複数のヒンジ構成と併せて使用され得る1つの例示のヒンジ・インサート1250を示す。
【0083】
図22が、種々の有利な特徴を有する別の断熱コンテナ1300を示す。断熱コンテナ1300が本明細書で説明される他の断熱コンテナ(例えば、100、200、300、400など)に類似してよく、本明細書で説明される断熱コンテナに関連して説明される他の特徴のうちの1つ又は複数の特徴を有することができる。例えば、断熱コンテナ1300が蓋1304及びベース1302を有する。蓋1304が、上で考察した構成と同様に、ラッチ構成(ラッチ装置)1320を使用してベース1302に固定され得る。さらに、蓋1304が本明細書で考察されるようにベースを基準として回転可能及び/又は取り外し可能であってよい。
【0084】
断熱コンテナ1300が蛇口(spigot)1380を有することができる。蛇口1380がベース1302から突出することができ、断熱コンテナの中に保管される液体を分配するように構成され得る。蛇口1380が弁を有することができ、その結果、使用者が液体の一部を分配するのを望むときまで、液体が断熱コンテナの中に収容され得る(例えば、オフ位置を初期設定とする弁)。この後、蛇口1380を通って液体が流れるのを可能にするために、弁が開けられ得る。所望の量の液体が分配されると、弁が閉じられ得、さらに液体が分配されるのを防止する。いくつかの実例で、蛇口1380が、蛇口がオンになっていることを示すための、色インジケータ、音インジケータなどのインジケータを有することができる。本発明から逸脱することなく、多様な種類の蛇口構成が断熱コンテナと共に使用され得る。
【0085】
図22に示される構成では、蛇口1380が、ベース1302の中に形成される凹部1382の中に収容され得る。蛇口1380をダメージから保護するために、蛇口1380は大部分が凹部1382の中に収容され得る。例えば、蛇口1380に十分な程度で衝突してしまうと蛇口が割れたり又は剪断されたりする可能性がある。したがって、蛇口1380を凹部1382の中に配置することにより、蛇口1380の大部分が、蛇口1380を囲むベース1302の部分によって保護され得る。いくつかの実例で、蛇口1380の100%(蛇口全体)が凹部1382の中に収容され得る、その結果、蛇口1380のいずれの部分もベース1302の外部表面を越えて延在しない。他の実例で、蛇口1380の少なくとも90%が凹部の中に収容され得るか(蛇口の最大10%がベース1302の外部壁1314を越えて突出してよい)、蛇口1380の少なくとも75%が凹部の中に収容され得るか(25%が外部壁1314から外側に突出する)、少なくとも50%が凹部の中に収容され得るか(50%が外部壁1314から外側に突出する)、少なくとも30%が凹部の中に収容され得る(70%が外部壁1314から外側に突出する)、などである。
【0086】
加えて又は別法として、断熱コンテナ500が、蛇口1380を保護するのに使用され得る1つ又は複数のガード1384を有することができる。例えば、ガード1384が、凹部1382の縁部から、蛇口を越えて、凹部1382の反対側の縁部まで、外側に延在することができる。したがって、蛇口1380の方向のいかなる物体又は力もガード1382によって妨害されることになる。ガード1384がベース1302に組み込まれるように成形され得るか又はベース1302とは別個に形成されてベース1302に接続され得る。ガード1384が、固定具、スナップ嵌合、又は接着物などを利用してベース1302に接続され得る。いくつかの実例で、ガード1384が、種々の、プラスチック、アルミニウム、鋼などの金属、及び複合材料などで形成され得る。
【0087】
複数のガード1384を有する構成では(
図22など)、ガードが、各ガードの一部分を他のガード1384に対して平行に又は実質的に平行に延在させるように、構成され得る。いくつかの実例で、ガードが、平行なガード1384の間を垂直に延在する1つ又は複数の部分1385を有することができる。これにより、岩又は石などの小さい物体から蛇口1380をさらに保護するのを実現することができる。
【0088】
ガード1384が、蛇口1380の動作に干渉しないように蛇口1380の周りに配置され得る。例えば、使用者が液体を分配するために又は液体の分配を停止させるために、蛇口1380の弁部分に容易にアクセスすることが可能となり得る。さらに、使用者が蛇口1380からカップ又は水筒などのコンテナを満杯にすることができる構成では、ガード1384がコンテナの配置に干渉しないように蛇口1380の吐出口部分の上方に配置され得る。
【0089】
図23及び24が別の蛇口ガード構成1394を示す。示される蛇口1380が任意適切な種類の蛇口580であってよく、
図24に示されるように、断熱コンテナの側壁1330を通って突出することができる。いくつかの実例で、蛇口1380の1つ又は複数の部分が、ステンレス鋼、アルミニウム、複合材料、及びNYLONなどの合成材料などで形成され得る。
【0090】
図23及び24に示される蛇口構成は分離されて示される。しかし、示される蛇口1380が、本明細書で説明される断熱コンテナを含めた多様な種類の断熱コンテナの中で使用され得る。
【0091】
さらに
図23を参照すると、蛇口ガード1394が断熱コンテナの側壁1334から外側に突出する。蛇口ガード1394が、側壁1330から延在する2つの側部部分1396と、2つの側部部分1396の各々の一方の端部を接合する中央部分1398とを有する。いくつかの実例で、
図23に示されるように、蛇口ガード1394が湾曲部分を有することができ、これらの湾曲部分において側部部分1396が中央部分1398の端部と相接する。他の構成で、この接続が直角などの一定の角度で確立され得る。
【0092】
中央部分1398が、蛇口1380をダメージから保護するために蛇口1380の頂部の上を延在する。例えば、断熱コンテナの近くに落下するか又は断熱コンテナのところに投げられる物が従来の構成の蛇口を破損させる可能性がある。しかし、蛇口ガード1394が、蛇口にダメージを与える可能性があるような物体から蛇口を保護することができる。
【0093】
いくつかの実例で、蛇口ガード1394が断熱コンテナの側壁1330と一体に成形され得る(例えば、側壁又はベースを有する一部片)。別の実例で、蛇口ガード1394が別個の部片として形成され得、固定具及び接着物などを介して側壁1330に接合され得る。
【0094】
いくつかの実例で、上で考察したように、断熱コンテナが、ベース部分の中に形成される1つ又は複数のハンドルを有することができる。
図25~27が、本明細書で説明される断熱コンテナのうちの1つ又は複数の断熱コンテナと共に使用され得る種々の追加のハンドル構成を示す。例えば、
図25が、ベース1402の中に形成されるハンドル構成1492を有する断熱コンテナ1400を示す。ハンドル構成が、ベース部分1402に組み込まれるように成形されるアンダーカット1492を有する。アンダーカットのハンドル1492がベース1402と一体に成形されることを理由として、ハンドルが破損しにくくなり(つまり、破損する可能性が低い)(例えば、断熱コンテナが落とされたり又は叩かれたりなどする場合)。例えば、アンダーカットのハンドル1492がベース1402の外部表面と面一となるように形成される。したがって、ハンドル1492のいずれの部分もベース1402から外側に突出しない。ベースから外側に突出するハンドルは破損などが起こりやすくなる可能性がある。アンダーカットのハンドル1492がベース1402の1つの側部上に示されるが、断熱コンテナを運ぶことも可能にするために、第2のアンダーカットのハンドルがベース1402の反対側の側部上に形成されてもよい。
【0095】
いくつかの実例で、断熱コンテナ1400が、アンダーカットのハンドル1492に加えて第2のハンドル構成1495を有することができる。例えば、断熱コンテナが、ベース1402とは別個に形成されてベース1402に接続されて得る部片であってよい補助ハンドル1495を有することができる。いくつかの実例で、ハンドル1495が2つのステム1496の各々のところでベース1402に接続され得る(
図25では一方のステム部分のみを見ることができるが、第2のステム部分がクロスバー1497の反対側の端部から延在してよい)。2つのステム部分が、フィンガー係合部分を形成することができるクロスバー1497によって接続され得る。ハンドル1495がベース1402を基準として枢動することができ、その結果、非使用時、ハンドルがベース1402の側壁の中に形成される凹部1498の中で受けられ得る。使用時、ハンドル1495が凹部1498から外側へ回転させられ得、その結果、使用者が断熱コンテナを運ぶためにクロスバー1497を把持することができる。
【0096】
いくつかの構成で、ハンドル1495が1つ又は複数のプラスチックなどの種々の適切な材料で形成され得る。例えば、ハンドル1495がポリ塩化ビニルで形成されるコア、及びエチレン酢酸ビニルで形成される外側部分を有することができる。
図25ではハンドル1495が硬い構造を有するものとして示されるが、いくつかの構成で、ハンドル1495がより少ない構造部を有してもよく、代わりに耐久性を有することができるロープ(ポリエステルのロープなど)で形成されてもよい。
【0097】
図25の構成がハンドル1492及びハンドル1495の両方を有するが、いくつかの実例で、断熱コンテナ1400がハンドル1492のみ又はハンドル1495のみを有してもよい。
【0098】
図26が本明細書で説明される1つ又は複数の態様による別のハンドル構成を示す。断熱コンテナ1500が本明細書で説明される種々の他の断熱コンテナに実質的に類似していてよく、本明細書で説明される他の断熱コンテナに関連して考察した1つ又は複数の特徴を有することができる。
【0099】
断熱コンテナ1500が、ベース1502の中に形成されるアンダーカットのハンドル1590を有することができる。ハンドル1492と同様に、ハンドル1590がハンドルの破損を回避するためにベース1502の外部表面と面一であってよい。いくつかの構成で、断熱コンテナ1500が補助ハンドル構成1595を有することができる。補助ハンドル1595が
図25に関連して考察したハンドル1495に類似してよい。
【0100】
図27が別の断熱コンテナ1600の構成を示す。断熱コンテナ1600が本明細書で説明される種々の他の断熱コンテナに類似していてよく、これらの断熱コンテナに関連して説明した1つ又は複数の特徴を有することができる。
【0101】
図25及び26にそれぞれ示される断熱コンテナ1400及び1500と同様に、断熱コンテナ1600が、アンダーカットのハンドル1690、さらには補助ハンドル構成1695を有する。いくつかの実例で、断熱コンテナ1600がアンダーカットのハンドル1690のみを有することができる。
【0102】
図28が、本明細書で説明される1つ又は複数の態様による、1つの例示の蛇口1780及び蛇口ガード1784の構成を有する1つの例示の断熱コンテナ1700を示す。本明細書で説明される例示の蛇口1780及び/又は蛇口ガード1784の構成は、単独で、又は種々の異なる断熱コンテナとの組み合わせで、使用され得、図に示されるか又は本明細書で説明される断熱コンテナのみとの使用のみに限定されない。
【0103】
本明細書で説明される1つ又は複数の構成と同様に、断熱コンテナ1700が、側壁構造を形成する複数の側部1714及び底部分(
図28では示されない)を有するベース部分1702を有することができる。ベース1702を形成する側壁構造及び底部分が断熱コンテナの内部空隙を画定することができる(本明細書で考察される種々の他の内部空隙の構成と同様)。断熱コンテナ1700が、少なくともいくつかの実例で、蓋1704を有することができる。本明細書で説明される1つ又は複数の他の構成と同様に、断熱コンテナ1700が、断熱コンテナ1700の内部空隙と断熱コンテナ1700の外部との間においてベース部分1702の側部1714を通って延在する蛇口1780を有することができる。蛇口1780が、断熱コンテナの中の内部空隙の中で保管される流体の内部空隙から断熱コンテナ1700の外部までの流れを可能にするように及び/又は制御するように構成され得る(例えば、流体を分配する)。蛇口1780は
図29~32に関連してより完全に考察される。
【0104】
図32に示されるように、蛇口1780が概して3つの領域を有することができる。第1の領域1780aが断熱コンテナ1700の側部1714の外部から外側に延在することができる。第2の領域1780bが断熱コンテナ1700の側部1714を通って延在することができる(例えば、断熱コンテナの側部の中にあってよく、したがって蛇口1780の設置時には一般に見ることができない)。第3の領域1780cが断熱コンテナの側部1714の内部から断熱コンテナの内部空隙の方に内側に延在することができる。
【0105】
図29~32に示されるように、蛇口1780が、分解されるように及び断熱コンテナから取り外されるように(例えば、洗浄のため)、並びに断熱コンテナ1700の中に再組み付けされるように、構成され得る。例えば、蛇口1780が、流体を分配するための蛇口ボディ1785から延在する(例えば、ある角度で下方に)吐出口1782を有する蛇口ボディ1785を有することができる。蛇口ボディ1785が、断熱コンテナ1700の中での蛇口1780の組み付け時、ばね1786及び蛇口弁ロッド1787の一部分などの蛇口組立体の複数の部分を収容するように構成され得る。
【0106】
いくつかの実例で、蛇口弁ロッド1787(組み付け時)が、組み付け時の蛇口ボディ及びばね1786を通って延在することができ、分配ボタン(小出しボタン)1781の中にねじ込まれ得る(例えば、
図30に示される端部ねじ切り領域1788を介して)。ボタン1781はフィンガー係合部分1781aを有することができ、使用者がこのフィンガー係合部分1781aを押し下げて流体を分配することができる。ボタン1781が、蛇口ボディ1785の端部の中に形成されたアパーチャ1790内に受け入れられるように構成され得る内部部分1781bをさらに有することができる。
【0107】
いくつかの実例で、アパーチャ1790が、使用時にボタン1781が回転するのを防止することができる1つ又は複数の平坦部分(例えば、
図31に示される平坦部分1791)を有することができる。例えば、組み付け時、ボタン1781の内部部分1781bがアパーチャ1790の中で受けられ得、平坦部分1791を含むアパーチャの内部に接触することができる。したがって、使用時又は組み立て時にボタンが回転しようとすることが必ず、ボタン1781の内部部分1781bに接触する平坦部分1791によって低減又は防止され得る。1つの平坦部分1791が示されるが、本発明から逸脱することなく、追加の平坦部分が使用され得るか、又はボタン1781を回転させるのを防止することができる他の形状が使用され得る。
【0108】
図30を参照して蛇口1780の組み立てを考察する。上で言及したように、蛇口組立体1780が、蛇口組立体1780の1つ又は複数の部品を洗浄するのを可能にするために分解及び再組み付けされるように構成され得る。蛇口1780の組み立てが、断熱コンテナ1700の壁1714並びに蛇口ボディ1785及びばね1786を通してボタン1781の中まで蛇口弁ロッド1787を延在させることを伴ってよい。ねじ付き弁ロッドのねじ切りされた(ねじ付き)端部1788が、組み付け時、ボタン1781の中にねじ込まれ得るか又は他の形でボタン1781に接続され得る。例えば、蛇口弁ロッド1787のねじ切りされた部分1788が、ボタン1781の内部において対合するねじ切りされた部分によって受け入れられ得る。
【0109】
蛇口ナット1784が断熱コンテナ1700の内部から蛇口組立体1780に接続され得、それにより蛇口1780を接続する。例えば、蛇口ナット1784が蛇口ボディ1785のねじ切りされた部分1783の上にねじ込まれ得、それにより蛇口組立体1780を断熱コンテナ1700の中の定位置で固定する。組み付けられた蛇口組立体(断熱コンテナなしで分離されて示される)が
図29及び32に示される。
【0110】
蛇口組立体1780及びその一部分が多様な適切な材料で形成され得る。例えば、蛇口組立体の1つ又は複数の構成が、ステンレス鋼、プラスチック、複合材料、又は他の適切な材料で形成され得る。
【0111】
さらに
図28を参照すると、断熱コンテナ1700が蛇口カード1794を有することができる。示される蛇口ガード1794が、示される蛇口組立体1780又は別の蛇口組立体などとの組み合わせで使用され得る。蛇口ガード1791が、蛇口1780と同じ断熱コンテナの側部1714上に配置され得、断熱コンテナ1700において衝撃力を受ける場合(例えば、落とされたり又は叩かれたりなどする場合)に蛇口1780を保護するように構成され得る。本明細書において
図33~36に関連して蛇口ガード1794をより完全に考察する。
【0112】
例えば、蛇口ガード1794が断熱コンテナ1700の側部1714上の、蛇口1780の近くのロケーションに配置され得る。いくつかの構成で、蛇口ガード1794が、蛇口側方ガード1795a、1795b、及び蛇口クロスガード1796を有することができる。
【0113】
例えば
図33及び34に示されるように、例えば、蛇口ガード1794が蛇口領域(例えば、断熱コンテナ1700から蛇口1780が突出するところの領域)のいずれかの側部上に配置される2つの蛇口側方ガード1795a、1795bを有することができる。いくつかの実例で、蛇口側方ガード1795a、1795bが断熱コンテナ1700のベース部分(例えば、側壁構造、壁など)と一体に形成され得る。例えば、断熱コンテナが形成されるとき、蛇口側方ガード1795a、1795bが断熱コンテナ1700の側部1714に組み込まれるように成形され得る。したがって、いくつかの実例で、蛇口側方ガード1795a、1795bが、断熱コンテナ1700のベースを有する一体部片として形成され得る。これが断熱コンテナを効率的に製造するのを補助することができる。加えて、蛇口側方ガード1795a、1795が材料の中実部分として形成され得るか、又は中空の側方ガード1795a、1795bによって作られる空隙の中で実現されることになる追加の断熱を可能にするための中空ガードとして形成され得る。蛇口側方ガード1795a、1795bがベース1702及び/又は蓋1704で使用される二重壁構成と同様の二重壁方式であってよい。
【0114】
これらの図に示されるように、蛇口側方ガード1795a、1795bが断熱コンテナ1700の側部1714から外側に突出することができる。例えば、蛇口側方ガード1795a、1795bの少なくとも一部分が断熱コンテナ1700の側部1714の外部表面から外側に突出することができ、それにより例えば剪断力から蛇口1780を保護する。いくつかの構成で、蛇口側方ガード1795a、1795bが、側部1714の外部表面から外側に50ミリメートルから60ミリメートルの間で突出することができる。
【0115】
いくつかの実例で、蛇口側方ガード1795a、1795bが、側方蛇口ガード1795a、1795bの一方の端部から側方蛇口ガード1795a、1795bの反対側の端部までテーパ状になっていてよい。例えば、少なくとも
図34に示されるように、蛇口側方ガード1795bが、断熱コンテナ1700の底部から遠い方の端部よりも断熱コンテナ1700の底部に近い端部において、断熱コンテナ1700の側部1714から外側により長い距離にわたって延在していてよい。この流線形の構成により蛇口クロスガード1796を受け入れることが可能となる。
【0116】
例えば、上で言及したように、蛇口ガード1794が蛇口クロスガード1796を有することができる。これらの図に示されるように、蛇口クロスガード1796が第1の蛇口側方ガード1795aと第2の蛇口側方ガード1795bとの間において蛇口領域に跨って水平方向に延在することができる。蛇口クロスガード1796が、例えば、蛇口1780の上に下向きに落下する物体から蛇口を保護することができる。
【0117】
いくつかの実例で、蛇口クロスガード1796が、断熱コンテナ1700の残りの部分又は断熱コンテナ1700のベース1702から分離した構成要素として形成され得る。この場合、蛇口クロスガード1796が、ねじ又は接着物などの1つ又は複数の固定具を介してベース1702に接続され得る。例えば、ねじ又は他の固定具が、蛇口クロスガード1796を断熱コンテナ1700のベース1702に接続するために蛇口クロスガード1796の中のアパーチャ1797を通って延在することができる。
【0118】
蛇口クロスガード1796が、アルミニウム及びステンレス鋼などを含めた多様な金属などの、1つ又は複数の適切な材料で形成され得る。いくつかの実例で、蛇口クロスガード1796が1つ又は複数のプラスチック又は複合物質で形成され得る。
【0119】
いくつかの実例で、蛇口クロスガード1796の一部分が断熱コンテナ1700の側部1714の外部表面から外側に延在することができる。例えば、蛇口クロスガード1796がテーパ状の構成を有することができ、ここでは、第1の端部及び第2の端部が側部1714の外部表面と実質的に面一であり、及び/又は側部1714の外部表面に接触しており、対して第1の端部と第2の端部との間を延在する中央部分が側部1714の外部表面から離れるように外側に突出していてよく、それにより、蛇口クロスガード1796と断熱コンテナの側部1714の外部表面との間に隙間を形成する。いくつかの実例で、側部1714の外部表面が、蛇口1780を配置するところの凹形エリアに対応していてよい。したがって、これらの例示の構成では、この隙間が、蛇口クロスガード1796と断熱コンテナの側部1714の凹形の外部表面との間に形成され得る。
【0120】
いくつかの実例で、この隙間が断熱コンテナ1700を持ち上げるためのハンドルとして使用されるように十分な大きさとなるようにサイズ決定され得る。例えば、蛇口クロスガード1796の中央領域の外部表面と、蛇口クロスガード1796の第1の端部と第2の端部との内側を向く表面との間の距離Aが1.91cm(0.75インチ)から5.08cm(2.0インチ)の間であってよい。さらに、いくつかの例示の構成で、蛇口クロスガード1796の中央部分の長さBが5.08cm(2インチ)から15.2cm(6インチ)の間であってよい。
【0121】
蛇口及び蛇口ガード構成が、例えば本明細書で説明される断熱コンテナを含めた種々の断熱コンテナの1つ又は複数の他の態様との組み合わせで使用され得る。本明細書で考察されるように、この蛇口構成が蛇口の洗浄を容易にするために組み立て/分解を容易にするのを可能にする。さらに、蛇口ガード構成が、断熱コンテナが叩かれたり落とされたり又は落下したりなどする場合などにおける蛇口に対してのダメージを防止又は低減するのを補助することができる。例えば、蛇口側方ガードのこの形状及び位置が、断熱コンテナが例えば側方の力又は正面の力を受ける場合の蛇口に対してのダメージを低減又は防止するのを補助することができる。蛇口クロスガードが、断熱コンテナが前方面に沿う下向きの力及び正面の力を受ける場合の蛇口に対してのダメージを防止又は低減するのを補助することができる。本明細書で説明される蛇口ガード構成が、追加の力又は力方向による蛇口に対してのダメージを防止又は低減するのを補助することができる。
【0122】
図37~43に示されるように、本開示の他の態様が、断熱コンテナ・マウント1810と一対となるように及び断熱コンテナ・マウント1810に設置されるように構成される断熱コンテナに関連する。上記の実例と同様に、断熱コンテナ1800が、蛇口1880と、本明細書の本開示に従って断熱コンテナ1800に非破壊的に取り外し可能に結合され得る蓋1804とを有することができる。ベース部分1814が、高温又は低温であることを望まれる液体又は他の中身を収容するための空隙を形成する断熱構造であってよい。上記の実例とやはり同様に、断熱コンテナが、蛇口ガード1881と、蛇口1880を受け入れるための、マウント1810の前方部分にあるノッチ1811とを有するように構成される。別の実例で、断熱コンテナが、断熱コンテナ・マウント1810に固定されている間において流体を分配するように構成され得る。別の実例で、断熱コンテナ1800が断熱コンテナ・マウント1810に設置され、1つ又は複数のフック・ポイント又はフラット・フック1840により定位置で固定される。コンテナ・マウント1810が、地面の上に配置され得るか或いは例えば車両又はボートなどに設置され得る平坦な表面を提供する。断熱コンテナ1800がコンテナ・マウント1810の中に配置され得るか又はコンテナ・マウント1810と「対合」することができる。
【0123】
コンテナ・マウント1810が、断熱コンテナ1800の底部表面108のプロフィールに適合する形状となるように特に形成されるマウント1810の中に、断熱コンテナ1800の底部表面108を嵌め込むように、構成される。この構成は、断熱コンテナ1800を安定させること及び固定することを目的として、コンテナ1800及びマウント1810を固定的に一体に対合させるのを可能にする。マウント1810が安定したプラットフォームを提供し、断熱コンテナ1800がさらに、断熱コンテナ1800の移動を防止するストラップ1850によりマウントに固定され得る。加えて又は別法として、断熱コンテナ1800を用いず、断熱コンテナ・マウント1810自体が、ボートのデッキ又は車両の床などのベース又は表面に固定され得る。このような構成は、移送又は再充填の後で、例えば車両などから個人が断熱コンテナ1800を容易に取り外すのを可能にする。したがって、この構成は、個人が断熱コンテナ1800をマウント1810の中に迅速に配置して戻すのを可能にし、マウント1810において断熱コンテナ1800が移送のために再び固定され得る。他の実例で、ストラップ1850が、設置状態時に断熱コンテナの中身の再充填を行うこと又は断熱コンテナの中に保管される中身にアクセスすることを可能にすることを目的として、ヒンジ式のロック可能な蓋1804を閉位置から、閉位置から約270°である開位置まで回転させるのを可能にするような形で、並びに/或いはヒンジ式のロック可能な蓋1804を、断熱コンテナ1800のベース部分1814から非破壊的に取り外し可能とするような形で、断熱コンテナ1800をマウント1810に固定することができる。加えて又は別法として、マウント1810が、マウント1810に対して断熱コンテナ1800を対合させて固定する場合に個人が断熱コンテナ1800上に配置される蛇口又は吐出口1880を使用して液体又は他の流体を分配するのを可能にするような形で、構成される。断熱コンテナ・マウントのこれらの及び種々の他の特徴及び態様が本明細書でより完全に考察される。
【0124】
図40Aが、固着ポイント1890、ラチェット・バックル1830、フック・ポイント又はフラット・フック1840の頂部側を描いている。別の実例で、マウントが、断熱コンテナを受けるように構成される複数の固着ポイント1890を有する。この事例では、4つの固着ポイント1890が提供されるが、これより多い又は少ない固着ポイント1890が含まれてもよいことが企図される。いくつかの実例で、固着ポイントが、固着ポイント受け部分1891を有するように構成される。他の構成で、固着ポイント及び/又は固着ポイント受け部分が、ボルト、ねじ、ピン、溶接、又は他の固定手段を介してマウントをプラットフォームに固定するように構成され得る。他の実例で、固着ポイントの底部側が、プラットフォーム又は地面に横断するようにマウントが摺動又は移動するのを防止するための滑り止めタイプの材料を含むことができる。他の実例で、滑り止め材料には、滑り止め用の、塗料、テープ、若しくはパッド、滑りにくいテープ若しくはパッド、ゴム(例えば、EPDM又はネオプレンゴム)、或いは他の複合材料又は合成材料が含まれてよい。他の実例で、固着ポイントが、プラットフォーム又は地面の摩擦を低減してマウントの移動を容易にする材料を含むことができる。このような構成では、マウントが断熱コンテナに係合され得るか又は断熱コンテナに係合されなくてもよい。
【0125】
図37が正面図であり、
図39が断熱コンテナ・マウント1810の中に設置される断熱コンテナ1800の右側面図及び左側面図を示す。さらに、
図40Aがマウント1810の上面図を描いており、
図40Bが、マウントに対して断熱コンテナがtensionされていないときの、スロット又はループ・ポイント1861の中にフック・ポイント又はフラット・フック1840が収容されている状態の、マウントの正面図を描いている。
図40Cが、収容されるタイ・ダウン・ストラップ1850の側面図である。
図41が正面図を描いており、
図42が右側の上面斜視図を描いており、
図43が、断熱コンテナ1800を有さない、断熱コンテナ・マウント1810の右側面図を描いている。特定の実例で、断熱コンテナ・マウント1810がベース部分1814を受け入れ、マウント1810の形状が立方体又は実質的に立方体であってよい。他の実例で、マウント1810の形状が角柱又は実質的に角柱であってよい(例えば、五角形角柱、六角形角柱、又は七角形角柱など)。他の実例で、マウント1810の形状が実質的に円筒形であってよいか、又はマウント1810が実質的に台形の断面を有することができる。本発明から逸脱することなく、種々の他の形状が使用されてもよい。他の実例で、マウントが、断熱コンテナを受け入れるように構成される必要な形状である。マウント1810が、蛇口1880を受け入れるための、マウント1810の前方部分にあるノッチ1811を有することができる。
【0126】
特定の実例で、断熱コンテナの側部分が、スロット1820の形態の、1つ又は複数のフック・ポイント固定具レシーバを有することができる。タイ・ダウン・ストラップ1850上に位置するフック・ポイント固定具又はフラット・フック固定具1840がフック・ポイント固定具レシーバ又はスロット1820に固定されるように構成され、それにより断熱コンテナ1800を断熱コンテナ・マウント1810に固定する。フック・ポイント固定具又はフラット・フック固定具1840は、別法として、金属のS形フック、ゴム被覆S形フック、又はグラバー・フックなどであってもよい。フック・ポイント固定具又はフラット・フック固定具1840は、さらに、ストラップ又はタイ・ダウン1850をフック・ポイント・ループ1841に固定するために、フック・ポイント・ループ1841を含んでもよい。他の実例で、ストラップ又はタイ・ダウン1850が、ストラップ1850の長さを調整するための、及びコンテナ・マウント1810の中で断熱コンテナ1800を維持するためにストラップ1850に張力をかけるための、1つ又は複数のカム・バックル又はDリング1830を含んでもよい。いくつかの実例で、カム・バックル又はラチェット・バックル1830が、ラチェット・バックル、Oリング、フットマン・ループ、ばねピン、スライド、ループ、ストラップ・アジャスタ、金属クラスプ・バックル、スナップ・フック、フック、サイド・リリース・バックル、タン・バックル、ミリタリー・バックル、航空機タイプのシートベルト・バックル、又はカラビナであってよい。フック・ポイント・ループ1841、フック・ポイント固定具又はフラット・フック固定具1840、及びカム・バックル又はラチェット・バックル1830は、ステンレス鋼、アルミニウム、複合材料、及びプラスチックやNYLONなどの合成材料などで形成され得る。ストラップ又はタイ・ダウン1850が、NYLONなどの合成材料、ポリエステル、リボン、シートベルト・ウェビング、管状ウェビング、及びBioThaneで形成され得る。他の実例で、フラット・フック、タイ・ダウン・ストラップ、及びラチェット・バックルが、直角回し固定具、ボール・ソケット接続具、バンジー・コード、ケーブル、チェーンなどの他のデバイスに置き換えられてもよい。
【0127】
いくつかの実例で、断熱コンテナ・マウント1810が、マウントに対して断熱コンテナを固定しているときに断熱コンテナの内部空隙又は内部チャンバにアクセスするのを可能にするように構成される。例えば、マウント1810が車両内のプラットフォームに固定される場合、やはり個人が、コンテナから物体を取り出すために又はコンテナの中の物体を配置するために断熱コンテナの内部空隙にアクセスすることができる。別の実例で、断熱コンテナが、流体を分配するために蛇口1880にアクセスすることが可能となるような形で、マウント1810に固定される。別の実例で、
図39及び40に示されるように、断熱コンテナ・マウント1810が、任意適切なプラットフォーム又は他の物体に対してマウント1810を固定するのに使用され得る1つ又は複数のロック・ポイント1870を有する。ロック・ポイント1870が、窃盗又はその他の紛失を回避するためにマウントを固定するための、ロック、ケーブル、チェーン、取り外し可能な固定具、又は他の手段を受けるように構成される。ロック・ポイント1870が細長いスロットの形態であってよく、その結果、例えば、ロック、ケーブル、チェーン、取り外し可能な固定具、又は他の手段が、コンテナ・マウント1810を固定するためにロック・ポイント1870の中に挿入され得る。
【0128】
別の実例で、マウント1810が、フック・ポイント固定具レシーバ又はスロット1860を有する。
図40A~Cに示されるように、フック・ポイント固定具レシーバ又はスロット1860が、コンテナの非使用時に、ストラップ1850を断熱コンテナ1810の頂部の上に巻き付けるのを可能にするように構成される。ラチェット・バックル又はカム・バックル1830が側部ではなくマウントの底部のところに配置され、フック・ポイント固定具又はフラット・フック固定具1840が、フック・ポイント固定具レシーバ1860に固定されるフック・ポイント・ループ1841を有するように構成される。
図43が断熱コンテナ・マウントの右側面図である。いくつかの実例で、断熱コンテナ・マウントが、少なくとも1つのストラップ1850を受けるように構成される細長いスロットの形態のループ・ポイント又はスロット1861を有するように構成され、ストラップ1850が断熱コンテナをマウントに固定するように構成され得る。タイ・ダウン・ストラップ1850が、断熱コンテナをマウントに固定している場合、
図39、42、及び43に示されるように、設置プレートの下方に及び設置プレートの周りに、並びにループ・ポイント又はスロット1861の下方に、巻き付くように構成される。別の実例で、ベース1810が、1つ又は複数のフック・ポイント固定具レシーバ1860及び1つ又は複数のロック・ポイント1870を有する。
【0129】
やはり
図42に示されるように、コンテナ・マウント1810が、コンテナ・マウント1810の中央部分の中に一体に設置されるベース・プレート1892を有することができる。ベース・プレート1892がベースマウント1894の頂部の上に位置してよく、ベースマウントから上方に突出していてよい。ベース・プレート1892が凹形又は凸形であってよい。一実例で、ベース・プレート1892がコンテナ・マウント1810と一体に成形され得るか、又は他の機械的な固定具、接着物、及び永久的な又は取り外し可能な固定方法により、コンテナ・マウント1810に固定され得る。別の実例で、ベース・プレート1892が上方に突出しており、断熱コンテナの底部に位置する凹部(図示せず)と対合するように構成される。別の実例で、ベース・プレート1892が、ベース・プレート1892の中に及び/又はマウント・ベースの頂部の中にエンボス加工されるか、成形されるか、又は刻印されるロゴ又は商標を有することができる。別の実例で、断熱コンテナ・マウントが側壁1893を有することができる。別の実例で、マウントが、断熱コンテナを受けるように構成される複数の固着ポイント1890を有することができる。いくつかの実例で、固着ポイントが、
図42に示されるように、固着ポイント受け部分1891を有するように構成される。
図42に示されるように、固着ポイント受け部分1891が、断熱コンテナ1800の底部表面108の形状に適合するように構成される一連の同心円筒開口部を有することができ、その結果、コンテナ・マウント1810に対してコンテナが設置されているとき、固着ポイント受け部分1891並びに/或いは凹形又は凸形のベース・プレート1892の形状が断熱コンテナを設置及び/又は固定するのを容易にする。
【0130】
上で考察したように、
図15A~15Eが、液体がこぼれるのを防止するために断熱コンテナ1800を密閉するように構成される代替のガスケット構成を示しており、ここでは、断熱コンテナがさらに、断熱コンテナ・マウント1810に対して対をなしてこの断熱コンテナ・マウント1810に設置されるように構成される。上記の実例と同様に、断熱コンテナ1800が、蛇口1800と、ガスケット1560と、本明細書の開示に従って断熱コンテナ1800に非破壊的に取り外し可能に結合され得る蓋1804とを有することができる。
【0131】
本明細書で説明される断熱コンテナが、耐久性及び耐摩耗性を提供しながら、断熱コンテナの容易であり効率的な製造を保証する種々の特徴を有する。断熱コンテナ、並びに、ハンドル、蛇口凹部、蛇口ガードなどの、一体に成形される種々の特徴が、耐久性及び耐摩耗性を向上させることにおいて有利となり得る。さらに、本明細書で説明される種々の蓋構成が、開構成及び閉構成の両方においてベースに対して蓋を固定するのを補助することができ、蓋の破損及び/又は紛失を回避するのを補助することができる。
【0132】
本明細書で説明される断熱コンテナ・マウントが、安定しているベース又は他のプラットフォームに対して、本明細書で説明される断熱コンテナを固定するのに使用され得る。断熱コンテナ・マウントが、車両又はボートなどの特定のロケーションに永久的に又は一時的に配置されるように構成され得、個人により断熱コンテナをマウントの中に配置するのを可能にする。個人が断熱コンテナを取り外すことを必要とする可能性があるときまで、断熱コンテナがマウントに永久的に又は一時的に固定され得る。
【0133】
上記及び添付図面において多様な実例を参照して本開示を開示してきた。しかし、本開示によって達成される目的は、本開示に関連する種々の特徴及び概念の例を提供することであり、本発明の範囲を限定することではない。本開示の範囲から逸脱することなく上述の実例に対して多くの変形形態及び修正形態が作られ得ることを当業者であれば認識するであろう。以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
断熱コンテナであって、
前記断熱コンテナがベースを有し、
前記ベースが、
複数の側部を有する側壁構造と、
前記側壁構造の前記複数の側部の各側部の第1の端部に接続された底部分であって、表面上に前記断熱コンテナを支持するように構成された底部分と、
前記側壁構造の前記複数の側部の各側部の前記第1の端部の反対側の、前記側壁構造の前記複数の側部の各側部の第2の端部に形成された開口部であって、前記開口部は、前記側壁構造及び前記底部分によって形成される前記断熱コンテナの内部空隙へのアクセスを可能にするように構成され、また、蓋が閉位置にあるときにガスケットが前記開口部を密閉するように構成されている、開口部と、
前記側壁構造の第1の側部を通って延在する蛇口であって、前記内部空隙内に保管される流体を分配するように構成された蛇口と
を有し、
前記蛇口が、
前記流体を分配するための吐出口を有する蛇口ボディと、
前記蛇口ボディを通って延在するねじ付き弁ロッドであって、前記ねじ付き弁ロッドは、蛇口ボタンと対合するように構成されたねじ付き端部を有し、前記蛇口ボタンは、前記内部空隙からの流体の流れを制御するように構成され、また前記ボタンは、前記ねじ付き弁ロッドの前記ねじ付き端部に接続される、ねじ付き弁ロッドと
をさらに有する、断熱コンテナ。
実施形態2
前記ガスケットは実質的に正方形形状又は実質的に長方形形状である、実施形態1に記載の断熱コンテナ。
実施形態3
前記ガスケットは少なくとも1つの通気孔をさらに有する、実施形態1に記載の断熱コンテナ。
実施形態4
前記ガスケットは軟質PVCで構築される、実施形態1に記載の断熱コンテナ。
実施形態5
前記ガスケットは前記蓋の下側の凹部内に固着され、前記凹部は、前記蓋の前記下側の周囲に沿って延びている、実施形態1に記載の断熱コンテナ。
実施形態6
前記ガスケットは、ステム、第1の側部、及び第2の側部をさらに有し、
前記ステムは複数の突起部をさらに有し、前記突起部は前記蓋の下側の凹部内に挿入されるように構成され、
第1の側部は前記ステムに接続され、前記第1の側部は前記ステムに対して実質的に垂直であり、
前記第2の側部は約30度~60度の角度で前記第1の側部から延在し、
前記第1の側部及び前記第2の側部はV形延在部を形成し、
前記V形延在部は前記ステムから遠位側に延在するように構成されている、
実施形態1に記載の断熱コンテナ。
実施形態7
前記断熱コンテナは、前記断熱コンテナを固定するように構成された断熱コンテナ・マウントをさらに有し、前記断熱コンテナ・マウントはプラットフォームに固定され、前記断熱コンテナ・マウントは、前記断熱コンテナが前記断熱コンテナ・マウントに固定されたときに前記内部空隙へのアクセスを可能にするように構成され、前記断熱コンテナ・マウントは、複数の固着ポイント及びマウント・プレートをさらに有し、前記固着ポイント及び前記マウント・プレートは前記断熱コンテナを受け入れるように構成されている、実施形態1に記載の断熱コンテナ。
実施形態8
断熱コンテナのためのガスケットであって、
ステムであって、
前記ステムは複数の突起部をさらに有し、
前記突起部は、前記蓋の下側の凹部内に挿入されるように構成されている、
ステムと、
第1の側部であって、
前記第1の側部は前記ステムに接続され、前記第1の側部は前記ステムに対して実質的に垂直に構成されている、
第1の側部と、
第2の側部であって、
前記第2の側部は、約30度~60度の角度で前記第1の側部から延在するように構成され、また前記第1の側部及び前記第2の側部は、V形延在部を形成する、
第2の側部と、
複数の通気孔であって、
前記通気孔はガスケット壁の外側縁部から内部ガスケット壁まで延在し、前記通気孔は、前記断熱コンテナの内部空隙までの導管を提供する、
複数の通気孔と
を有するガスケット。
実施形態9
断熱コンテナをさらに有し、前記断熱コンテナは、側壁構造を形成する複数の側部と、開口部と、蓋とを有し、前記ガスケットは、前記蓋が閉位置にあるときに前記開口部を密閉するように構成され、前記ガスケットは、実質的に正方形形状又は実質的に長方形形状であり、前記通気孔は、前記断熱コンテナの前記内部空隙を通気するように構成され、前記内部空隙は、前記蓋が閉位置にあるときに前記断熱コンテナの側壁構造及び底部分によって形成される、実施形態8に記載のガスケット。
実施形態10
コンテナを固定するためのコンテナ・マウントであって、
前記コンテナを受けるための設置面と、
前記設置面から上方に延在する一対の壁であって、前記コンテナに対合し且つ係合するように構成された一対の壁と、
前記設置面から上方に延在するプレートであって、前記コンテナの開口部に係合するために構成されたプレートと、
一対のストラップであって、それぞれが、前記コンテナ内の対応するスロットに係合するためのフックを有し、前記設置面は、前記コンテナの底部表面上の対応する突出部を受け入れるための開口部をさらに有し、前記ストラップは、前記ストラップの張力を調整するように構成されたバックルをさらに有する、一対のストラップと、
前記コンテナ・マウントを表面に固定するための複数の固着ポイントと
を有するコンテナ・マウント。
実施形態11
前記一対の側壁は、U形プロフィールを有し、
前記ストラップは、前記U形プロフィールから延在している、
実施形態10に記載のコンテナ・マウント。
実施形態12
前記壁は、前記設置面の周囲に部分的にのみ延在し、前記壁は、前記コンテナ・マウントの前記第1及び第2の側部から前記コンテナ・マウントの後方部分まで延在し、前記壁は、前記コンテナ・マウントの前記後方部分の中に隙間を画定し、且つ前記コンテナ・マウントの前方部分の中に開口部を画定する、実施形態10に記載のコンテナ・マウント。
実施形態13
前記プレート及び前記壁は、前記コンテナを受け入れるための開放チャネルを画定する、実施形態10に記載のコンテナ・マウント。
実施形態14
前記固着ポイントは、ボルト、ねじ、ピン、又は他の固定手段によって、前記コンテナ・マウントをプラットフォームに固定するように構成されている、実施形態10に記載のコンテナ・マウント。
実施形態15
前記前方部分にノッチをさらに有する、実施形態10に記載のコンテナ・マウント。
実施形態16
前記壁は、前記設置面の周囲に部分的にのみ延在し、前記壁は、前記コンテナ・マウントの前記第1及び第2の側部から前記コンテナ・マウントの後方部分まで延在し、前記壁は、前記コンテナ・マウントの前記後方部分の中に隙間を画定し、且つ前記コンテナ・マウントの前方部分の中に開口部を画定する、実施形態10に記載のコンテナ・マウント。
実施形態17
前記プレート及び前記壁は、前記コンテナを受け入れるための開放チャネルを画定する、実施形態10に記載のコンテナ・マウント。
実施形態18
流体を分配するための蛇口であって、
前記流体を分配するための吐出口を有する蛇口ボディであって、前記蛇口ボディは、前記蛇口ボディの中に配置されるばねをさらに有し、前記ばねは、流体を分配するために蛇口ボタンによって係合されるように構成され、前記蛇口ボディは、前記蛇口ボディのねじ切りされた部分に接続される蛇口ナットをさらに有する、蛇口ボディと、
前記蛇口ボディを通って延在するねじ付き弁ロッドであって、蛇口ボタンと対合するように構成されたねじ付き端部を有するねじ付き弁ロッドと、
前記蛇口を通る流体の流れを制御するように構成された前記蛇口ボタンであって、前記ねじ付き弁ロッドの前記ねじ付き端部に接続される前記蛇口ボタンと
を有する蛇口。
実施形態19
前記蛇口ボディは、前記蛇口ボディの第1の端部に形成されたアパーチャであって、前記蛇口ボタンの一部分を受け入れるように構成されたアパーチャをさらに有し、前記蛇口ボディの前記第1の端部に形成された前記アパーチャは、実質的に円形の部分、及び平坦な部分を有する、実施形態18に記載の蛇口。
実施形態20
側壁構造を形成する複数の側部を有する断熱コンテナをさらに有し、前記蛇口は、前記側壁構造の側部を通って延在する、実施形態18に記載の蛇口。