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▶ 平林 周一の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183151
(43)【公開日】2023-12-27
(54)【発明の名称】音楽教材
(51)【国際特許分類】
   G09B 15/00 20060101AFI20231220BHJP
【FI】
G09B15/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022096628
(22)【出願日】2022-06-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】522041226
【氏名又は名称】平林 周一
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平林 周一
(72)【発明者】
【氏名】平林 ゆかり
(57)【要約】
【課題】使用者が扱い易い音楽教材を提供する。
【解決手段】音楽教材は、平板状の本体(1)と、本体(1)の上面(1a)に形成された第1の凹部(2)であって、長手方向と短手方向と深さ方向とを有する直方体状の内部空間を有し、長手方向の長さが拍子に応じた一小節を示す第1の凹部(2)と、短手方向に沿う縦方向と長手方向に沿う横方向と、第1の凹部(2)の深さ方向に沿う厚み方向を有し、第1の凹部(2)に嵌め込み可能な複数の第1の個片(8)とを含む。第1の個片(8)の上面には音符又は休符が示され、第1の個片(8)の横方向の長さは、上面に示された音符又は休符の音価に応じた長さを有し、第1の個片(8)の夫々の厚みが第1の凹部(2)の深さより大きいことを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状の本体と、
前記本体の上面に形成された第1の凹部であって、長手方向と短手方向と深さ方向とを有する直方体状の内部空間を有し、前記長手方向の長さが拍子に応じた一小節を示す第1の凹部と、
前記短手方向に沿わせる縦方向と、前記長手方向に沿わせる横方向と、前記第1の凹部の深さ方向に沿わせる厚み方向とを有する直方体状を有し、前記第1の凹部に嵌め込み可能な複数種類の第1の個片とを含み、
前記第1の個片の夫々の上面には、音符又は休符が示され、
前記第1の個片の夫々の横方向の長さは、前記第1の個片の上面に示された音符又は休符の音価に応じた長さを有し、
前記第1の個片の夫々の厚みが、前記第1の凹部の深さより大きい
ことを特徴とする音楽教材。
【請求項2】
前記本体は、前記第1の凹部の長手方向と平行に形成された上面形状が帯状の第2の凹部と、
前記第2の凹部に嵌め込み可能な少なくとも1つの第2の個片とをさらに含み、
前記第2の凹部に嵌め込まれた前記第2の個片の上面には、前記第1の凹部に嵌め込まれた前記第1の個片が示す一小節における表拍及び裏拍を示すシンボルが示される
請求項1に記載の音楽教材。
【請求項3】
前記第2の個片の上面には、表拍を示す第1の窪みと、裏拍を示し前記第1の窪みと大きさの異なる第2の窪みとが形成されている
請求項2に記載の音楽教材。
【請求項4】
前記第2の個片の厚みが、前記第2の凹部の深さより大きく、
前記第1の凹部に嵌め込まれた前記第1の個片の、前記第1の凹部から前記本体の上方に突出した厚み部分と、前記第2の凹部に嵌め込まれた前記第2の個片の、前記第2の凹部から前記本体の上方に突出した厚み部分との間において、前記長手方向に沿ってスライド自在に配置され、上面に演奏記号が示された第3の個片をさらに含む
請求項2又は3に記載の音楽教材。
【請求項5】
前記第1の凹部が、前記本体の上面に枠を設けることによって形成されている
請求項1に記載の音楽教材。
【請求項6】
前記第1の凹部と前記第2の凹部の少なくとも一方が、前記本体の上面に枠を設けることによって形成されている
請求項2に記載の音楽教材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音楽教材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表面に記載された音符又は休符の音価に応じた長さを有する方形状のリズムカードと、リズムカードが配置されるシート部材とを備えたリズム学習用教材において、シート部材が、シート部材毎に設定された拍子記号に対応したリズムカードが配置できるように構成されたものがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3199477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、使用者が扱い易い音楽教材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様の一つは、平板状の本体と、前記本体の上面に形成された第1の凹部であって、長手方向と短手方向と深さ方向とを有する直方体状の内部空間を有し、前記長手方向の長さが拍子に応じた一小節を示す第1の凹部と、前記短手方向に沿わせる縦方向と、前記長手方向に沿わせる横方向と、前記第1の凹部の深さ方向に沿わせる厚み方向とを有する直方体状を有し、前記第1の凹部に嵌め込み可能な第1の個片とを含み、前記第1の個片の夫々の上面には、音符又は休符が示され、前記第1の個片の夫々の横方向の長さは、第1の個片の上面に示された音符又は休符の音価に応じた長さを有し、前記複数の個片の夫々の厚みが、前記第1の凹部の深さより大きいことを特徴とする音楽教材である。
【0006】
本発明に係る音楽教材において、前記本体が、前記第1の凹部の長手方向と平行に形成された上面形状が帯状の第2の凹部と、前記第2の凹部に嵌め込み可能な少なくとも1つの第2の個片とをさらに含み、前記第2の凹部に嵌め込まれた前記第2の個片の上面には、前記第1の凹部に嵌め込まれた1又は2以上の前記第1の個片が示す一小節における表拍及び裏拍を示すシンボルが示される構成を採用してもよい。
【0007】
本発明に係る音楽教材において、前記第2の個片の上面には、表拍を示す第1の窪みと、裏拍を示し前記第1の窪みと大きさの異なる第2の窪みとが形成されている構成を採用してもよい。
【0008】
本発明に係る音楽教材において、前記第2の個片の厚みが、前記第2の凹部の深さより大きく、前記第1の凹部に嵌め込まれた前記第1の個片の、前記第1の凹部から前記本体の上方に突出した厚み部分と、前記第2の凹部に嵌め込まれた前記第2の個片の、前記第2の凹部から前記本体の上方に突出した厚み部分との間において、前記長手方向に沿ってスライド自在に配置され、上面に演奏記号が示された第3の個片をさらに含む構成を採用してもよい。また、本発明に係る音楽教材において、前記第1の凹部が、前記本体の上面に枠を設けることによって形成されていてもよく、前記第1の凹部と前記第2の凹部の少なくとも一方が、前記本体の上面に枠を設けることによって形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使用者が扱い易い音楽教材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1Aは、第1実施形態に係る音楽教材の本体(ボード)の平面図であり、図1Bは、本体の右側面図であり、図1Cは、本体の正面図である。
図2図2A~Lは、第1の個片の説明図である。
図3図3A~Cは、本体の第1及び第3の凹部に第1の個片を嵌め込んだ例を示す図である。
図4図4A~Cは、本体の第2の凹部に第2の個片を嵌め込んだ例を示す図であり、図4D~Eは、第3の個片の例を示す図である。
図5図5A~Cは、第3の個片の使用例を示す図である。
図6図6Aは、第2実施形態に係る音楽教材の本体(ボード)の平面図であり、図6Bは、本体の右側面図であり、図6Cは、本体の正面図であり、図6Dは、第2実施形態に係る第2の個片を示す図である。
図7図7Aは、第3実施形態に係る音楽教材の本体(ボード)の平面図であり、図7Bは、本体の右側面図であり、図7Cは、本体の正面図であり、図7Dは、第3実施形態に係る第2の個片を示す図である。
図8図8Aは、第4実施形態に係る音楽教材の本体(ボード)の平面図であり、図8Bは、本体の右側面図であり、図8Cは、本体の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して実施形態に係る音楽教材について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
【0012】
<第1実施形態>
図1Aは、第1実施形態に係る音楽教材の本体1の平面図であり、図1Bは、本体の右側面図であり、図1Cは、本体1の正面図である。音楽教材の本体1は、平面形状が矩形(長方形)で、その平面(上面1a)と底面(下面1b)とが平行なボード形状(平板形状)を有している。
【0013】
本体1の上面1aは、長手方向(左右方向)と短手方向(上下方向)とを有する矩形である。上面1aには、第1の凹部2と、第2の凹部3と、第3の凹部4と、拍子標識5とが設けられている。上面1aをなす矩形の夫々の角は丸まっていてもよい。
【0014】
拍子標識5は、本体1を用いたリズム学習の対象となる拍子を示す標識である。図1Aに示す例では、拍子標識5は、左上に描かれているが、左上以外に配置されてもよい。また、図1Aに示す例では、拍子標識5は、「〇分の●拍子」を示す記号(分数)と、その読み方を示す文字とで表現されているが、これ以外の表現形式であってもよい。
【0015】
図1Aにおいて、第3の凹部4は、上面1aの右上に形成された平面視形状が矩形の凹部である。第3の凹部4は、一定の深さを有する直方体状の内部空間を有している。第3の凹部4の右側には、その左側には、等号を挟んで、学習対象の拍子(図1Aの例では4分の4拍子)の基本となる音符(4分音符)が描かれている。第3の凹部4の底面には、4分音符の音価を示す図形(記号でもよい)として、リンゴの絵が表示されている。なお、第3の凹部4の位置は、右上以外であってもよい。リンゴの絵は例示であり、リンゴ以外の図形、画像、記号であってもよい。なお、第3の凹部4は、オプションである。
【0016】
第1の凹部2は、上面1aの中央下側において、上面1aの長手方向に延びる平面視形状が矩形の凹部である。第1の凹部2は、一定の深さを有する直方体状の内部空間を有している。第1の凹部2の長手方向の長さは、学習対象の拍子における一小節を表し、4分
の4拍子であれば、第1の凹部2は、長手方向において、4分音符4つ分の領域に分割される。図1Aに示す例では、第1の凹部2の底面は、長手方向に沿って4等分され(破線で区切られ)、各領域に4分音符の音価を示すリンゴの絵が表示されている。また、第1の凹部2の上側には、4等分した各領域に応じた数字が左から右に向かって大きくなるように表示され、音符は左から右へ読むことが表されている。
【0017】
第1の凹部2及び第3の凹部4の夫々は、音符又は休符を示す第1の個片(ピース)8を嵌め込むために使用される。図2A~Kは、第1の個片8の説明図である。第1の個片8は、所定の厚さを有する平面視形状矩形(直方体状)に形成されている。本実施形態では、第1の個片8は、上面(表面)と下面(裏面)とを有し、且つ厚さ(厚み)を有する平板状に形成されている。第1の個片8の横方向及び縦方向の長さ(寸法)は、第1の凹部2及び第3の凹部4の夫々の横方向及び縦方向(上面1aの長手方向及び短手方向に合致)の長さよりやや小さい寸法を有している。
【0018】
図2Aは、その上面に全音符が表示された第1の個片8aを示す。図2Bは、その上面に全休符が表示された第1の個片8bを示す。第1の個片8a及び8bの横方向の長さは、4拍分の長さを有する。図2Cは、その上面に2分音符が表示された第1の個片8cを示す。第1の個片8cの横方向の長さは、2拍分の長さを有する。図2Dは、その上面に付点4分音符が表示された第1の個片8dを示す。第1の個片8dの横方向の長さは、1と1/2拍分の長さを有する。
【0019】
図2Eは、その上面に4分音符が表示された第1の個片8eを示す。図2Fは、その上面に8分音符の2連符が表示された第1の個片8fを示す。図2Gは、その上面に付点4分音符と16分音符との2連符が表示された第1の個片8gを示す。図2Hは、その上面に16分音符の4連符が表示された第1の個片8hを示す。図2Iは、その上面に4分休符が表示された第1の個片2iを示す。第1の個片8e~8iの横方向の長さは1拍分の長さを有する。
【0020】
図2Jは、その上面に8分音符が表示された第1の個片8jを示す。図2Kは、その上面に8分休符が表示された第1の個片8kを示す。第1の個片8j及び8kの横方向の長さは、1/2拍分の長さを有する。図2Lは、その上面に16分音符が表示された第1の個片8lを示す。第1の個片8lの横方向の長さは、1/4拍分の長さを有する。第1の個片8a~8lは例示であり、これら以外の音符又は休符が表示された第1の個片8が用意されてもよい。但し、第1の個片8の横方向の長さは、表示された音符又は休符の音価(音の長さ)に応じた長さに設定されている。なお、第1の個片8の上面(平面、表面)と逆側の下面(底面、裏面)に、上面に表示された音符又は休符と異なる音符又は休符が表示されるようにしてもよい。
【0021】
図3A~Cは、音楽教材の使用例を示す図であり、本体1の第1の凹部2及び第3の凹部4に第1の個片8を嵌め込んだ例を示す図である。図3Cに示す破線は、第1の凹部2と、それに嵌め込まれた第1の個片8を示し、第2の凹部3は図示が省略された状態となっている。図3A~Cにおいて、第3の凹部4の横方向の長さは、1拍分の長さを有するため、1拍分の1又は2以上の第1の個片8を嵌め込み可能となっている。図3Aに示す例では、第1の個片8fが嵌め込まれており、4分音符と8分音符の2連符とが等価であることを、音楽教材の使用者は直感的に理解することができる。また、第3の凹部4に嵌め込むことのできない横方向の長さを有する第1の個片に描かれた音符又は休符は、1拍より長い音の長さを有することも理解することができる。
【0022】
第1の凹部2の横方向の長さは、4拍分の長さを有するため、4拍分の2以上の第1の個片8を嵌め込み可能となっている。図3Aに示す例では、第1の個片8e(4分音符)
と、第1の個片8f(8分音符の2連符)と、第1の個片8j(8分音符)と、2つの第1の個片8l(16分音符)と、第1の個片8h(16分音符の4連符)とが左から右に向かって並べて嵌め込まれており、これで4拍(一小節)であることを使用者は理解することができる。また、4分音符と、8分音符1個及び16分音符2個とが等価であること、4分音符と16分音符の4連符とが等価であることを使用者は理解することができる。このように、使用者は、第1の凹部2に第1の個片8を嵌め込むことで、一小節(4拍)の音符又は休符の組み合わせを理解することができる。
【0023】
第1の個片8は、第1の凹部2、或いは第3の凹部4に嵌め込まれるため、嵌め込まれた状態では、本体1の短手方向には殆ど動かず、第1の凹部2或いは第3の凹部4内で回転することがない。換言すれば、第1の個片8を、その高さ(縦方向)が揃った状態で第1の凹部2或いは第3の凹部4内に配置することができる。このため、枠線が描かれたシート上に、音符が描かれたシート(音符シート)を配置する場合に比べて、音符シートが不必要に動いてきれいに並べられない場合が発生するのを抑えることができる。換言すれば、第1の凹部2内で、第1の個片8がきれいに並んだ状態を維持することができる。
【0024】
また、第1の個片8の厚み方向の寸法は、第1の凹部2及び第3の凹部4の深さよりも深く、第1の凹部2或いは第3の凹部4に嵌め込まれた第1の個片8の上面は、本体1の上面1aから突出した状態となる(図1B及び1C参照)。これにより、第1の個片8を第1の凹部2や第3の凹部4から取り出す際には、指などが第1の個片8に引っかかるため、4拍分の第1の個片8が嵌め込まれた状態であっても、第1の個片8を容易に第1の凹部2から取り出すことができる。第1の凹部2や第3の凹部4にて1以上の第1の個片8が並んだ状態で、第1の個片8を別のものに交換する場合に、その並びを崩さない状態で、容易に交換することができる。このように、音楽教材は、使用者が幼児などの器用さの低い者であっても、きれいに第1の個片8を並べることができる。すなわち、使用者に扱い易い音楽教材を提供することができる。
【0025】
第2の凹部3は、オプションである。第2の凹部3は、第1の凹部2と間隔1cを空けて平行に配置された帯状(矩形状)の凹部であり、第2の凹部3の長手方向の長さは、第1の凹部2の長手方向の長さと同じであり、上面1aにおける長手方向の位置が第1の凹部2と同じ位置になるように配置されている。第2の凹部3も、一定の深さを有する直方体状の内部空間を有している。
【0026】
第2の凹部3は、第2の個片9を嵌め込むのに利用される。図4A~Cは、本体の第2の凹部に第2の個片(ピース)9を嵌め込んだリズム学習の例を示す図である。図4Aにおいて、第2の個片9は、第2の凹部3の長手方向及び短手方向の寸法よりやや短い横方向及び縦方向の寸法を有する細長い直方体状を有する。
【0027】
第2の個片9の上面には、所定の拍子(図4Aでは4分の4拍子)に応じた表拍を示す穴9aと、裏拍を示す穴9bとが形成されている。穴9aの径は、穴9bの径より大きく(異なっており)、穴9aが表拍を示すことが直感的に分かるようになっている。但し、穴9a及び穴9bの大きさが逆にされる場合もあり得る。また、穴9a及び0bの代わりに、表拍及び裏拍を示す大きさの異なる円或いは円以外の図形または記号が適用されてもよい。なお、第2の凹部3に対し、2以上の第2の個片9が嵌め込まれる構成を採用してもよい。穴9a及び9bは、一小節の表拍及び裏拍を示すシンボルの一例である。
【0028】
図4Aに示すように、第2の個片9の上面には、4分音符が4個連続する一小節に対し、1拍毎に、表拍1個と裏拍1個(たん、う)が発生するように穴9a及び9bが形成されている。第2の個片9の厚み方向の寸法は、第2の凹部3の深さ寸法よりも大きく、第2の凹部3に嵌め込まれた第2の個片9の上面は、本体1の上面1aよりも上方に突出す
る。このため、第2の凹部3から容易に第2の個片9を取り出すことができる。すなわち、第2の個片9の嵌め込み、取り出しといった扱いが容易になっている。
【0029】
音楽教材の使用者は、表拍のタイミングでは、例えば、穴9aを指で押さえ(塞ぎ)、裏拍のタイミングでは軽く指を振る(穴9bを指で押さえない)ようにして、リズムを覚える。このとき、メトロノームの音に応じて、表拍及び裏拍をとるようにして、正確にリズムをとるようにする。また、メトロノームが刻むテンポ(BPM)を変更して、テンポに応じた表拍及び裏拍のタイミングを感覚的に覚えていくこともできる。なお、第2の個片9の上面(表面)及び下面(裏面)の夫々には、異なる表拍及び裏拍のパターン(シンボル:穴9a及び9b)が設けられていてもよい。
【0030】
図4D~Eは、第3の個片(ピース)10の例を示す図である。図5A~Cは、第3の個片10の使用例を示す図である。図4Aにおいて、第1の個片8が嵌め込まれた状態の第1の凹部2と、第2の個片9が嵌め込まれた状態の第2の凹部3との間の間隔1cは、上面1aと第1の個片8の側面と、第2の個片9の側面とで囲まれたコの字状の溝を形成した状態となる。第3の個片10は、縦方向の寸法が間隔1cよりやや小さい直方体状を有しており、その上面には、演奏記号が表示されている。
【0031】
例えば、図4Dに示す第3の個片10(10a)の上面には、アーティキュレーション記号の一つであるタイが表示されている。また、図4Eに示す第3の個片10(10b)の上面には、アーティキュレーション記号の一つであるスタッカートが表示されている。また、図4Fに示す第3の個片10(10c)の上面には、アーティキュレーション記号の一つであるアクセントが表示されている。但し、第3の個片10a~10cに示した記号はアーティキュレーション記号の例であり、これら以外のアーティキュレーション記号が表示されてもよい。また、第3の個片10には、アーティキュレーション記号以外の演奏記号(強弱記号、速度記号、発想記号)などが表示されてもよい。
【0032】
図5Aに示す例では、上面1aの間隔1c、第1の個片8及び第2の個片9を用いて形成された溝に対し、第3の個片10a(タイ)と、第3の個片10b(スタッカート)とが配置された状態を示す。タイ記号は、一拍目の4分音符と、二拍目の4分音符との間を結ぶように配置される。この場合、使用者は、1つめの4分音符の表拍のタイミングで対応する穴9aを押さえ、2つめの4分音符の表拍の終了時点で押さえた指を穴9aから離すようにする(ノートオン状態を維持する)。第3の個片10bは、三拍目の4分音符と四泊目の4分音符に付随するように配置されている。この場合、対応する4分音符を刻むように、通常よりも早いタイミングで穴9aを押さえた指を穴9aから離す。
【0033】
このように、使用者は、第3の個片10aで示される演奏記号に応じた指の動き(穴9aの押さえ)を行うようにして、リズム及び演奏方法を学ぶことができる。溝に配置された第3の個片10は、溝内で上面1aの上を滑らせるようにして、上面1aの左右にスライド移動させることができる。これにより、第1の凹部2に嵌め込まれた音符のうち、アーティキュレーション記号の対象となる音符を容易に変更することができる。なお、図4D~Eに示した例では、第3の個片10は、隣り合う二つの音符に対応するアーティキュレーション記号が表示されている。但し、第3の個片10には、1つの、或いは3以上の音符に対応するアーティキュレーション記号などの演奏記号が表示されていてもよい。このように、第3の個片10の配置により、第2の個片9を用いたリズム学習のバリエーションを増やすことができる。また、第2の個片9を用いて演奏方法の学習を行うことができる。また、第3の個片10の上面(表面)及び下面(裏面)の夫々に対し、異なる演奏記号が表示されるようにしてもよい。
【0034】
なお、第1実施形態では、第2の凹部3は、第1の凹部2の下方に設けられているが、
第2の凹部3は、第1の凹部2の上方に間隔を空けて設けられてもよい。
【0035】
<第2実施形態>
以下、音楽教材の第2実施形態について説明する。第2実施形態は第1実施形態と共通の構成を有するので、共通の構成については共通の符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。
【0036】
図6Aは、第2実施形態に係る音楽教材の本体(ボード)1Aの平面図であり、図6Bは、本体1Aの右側面図であり、図6Cは、本体1Aの正面図であり、図6Dは、第2実施形態に係る第2の個片9Aの例を示す図である。
【0037】
第2実施形態では、学習の対象となる拍子が4分の3拍子である。このため、拍子標識5として、4分の3拍子を示す分数及び文字が表示されている。また、第2実施形態において、第3の凹部4は、第1実施形態と同様に、第1の個片8を嵌め込み可能となっているが、第1実施形態と異なり、その左側には、等号及び1拍を示すリンゴの絵が表示されている。
【0038】
また、第2実施形態では、第1の凹部2Aの横方向(長手方向)が、4分音符3個分の長さ(3拍、一小節分)を有し、第2の凹部3Aの横方向の長さも、第1の凹部2Aの長さと同じ4分音符3個分の長さになっている。
【0039】
図6Dに示すように、第2実施形態に係る第2の個片9Aは、3拍分の穴9a及び9bが形成されている。穴9a及び9bの夫々は上端が大径の円錐台状の穴と円柱状の穴とが同軸で結合されたような形状を有する窪みであるが、これ以外の形状であってもよい。
【0040】
第1の個片8は、第1実施形態と同じものを適用し得る。第2の個片9Aの横方向の長さは、第1実施形態における第2の個片9の横方向の長さと異なるが、縦方向及び厚み方向の寸法(サイズ)は、第2の個片9と同じである。第1の凹部2A及び第2の凹部3A及び第3の凹部4の深さは第1実施形態と同じであり、第1の凹部2Aに嵌め込まれた第1の個片8の上面、第2の凹部3Aに嵌め込まれた第2の個片9Aの上面、及び第3の凹部4に嵌め込まれた第1の個片の上面の夫々は、本体1の上面1aから突出した状態となる。
【0041】
また、第1の凹部2Aと第2の凹部3Aとの間の間隔1c(上面1a)と、第1の凹部2Aに嵌め込まれた第1の個片8の側面と、第2の凹部3Aに嵌め込まれた第2の個片9Aの側面とで囲まれたコの字状の溝が形成され、その溝をスライド移動が自在(スライド自在)な状態で第3の個片10が配置される点も、第1実施形態と同様である。
【0042】
第2実施形態においても第1実施形態で説明したのと同様の作用効果、すなわち、音楽教材を用いて拍子の学習、リズム学習や演奏の学習を行う際に、第1の個片8、第2の個片9及び第3の個片10の夫々の嵌め込み及び取り出しがし易い(扱いが容易)という効果を得ることができる。
【0043】
<第3実施形態>
以下、音楽教材の第3実施形態について説明する。第3実施形態は第1実施形態と共通の構成を有するので、共通の構成については共通の符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。
【0044】
図7Aは、第3実施形態に係る音楽教材の本体(ボード)1Bの平面図であり、図7Bは、本体1Bの右側面図であり、図7Cは、本体1Bの正面図であり、図7Dは、第2実
施形態に係る第2の個片9Bの例を示す図である。
【0045】
第3実施形態では、学習の対象となる拍子が8分の6拍子である。このため、拍子標識5として、8分の6拍子を示す分数及び文字が表示されている。また、第3実施形態では、基準となる音符が8分音符であるため、第3実施形態に係る第3の凹部4Bの横方向の長さが、第1実施形態における第3の凹部4Bの横方向の長さの半分となっている。また、第3の凹部4Bの左側には、8分音符を示すリンゴの絵及び等号が表示されている。
【0046】
また、第3実施形態では、第1の凹部2Bの横方向(長手方向)が、8分音符6個分の長さ(3拍、一小節分)を有し、横方向が1/2拍の長さで6等分され、各領域に8分音符を示すリンゴの絵が表示されている。また、第1の凹部2Bの上側には、各領域に対応する1~6の数字が左から右に向かって表示されている。第3実施形態では、第2の凹部3Bの横方向の長さも、第1の凹部2Bの長さと同じ8分音符6個分の長さに設定され、第1の凹部2Bと、間隔1cを空けて平行に配置されている。
【0047】
図7Dに示すように、第3実施形態に係る第2の個片9Bは、3拍分の穴9a及び9bが形成されている。但し、第2の個片9Bの上面は、表拍を示す穴9aに続いて裏拍を示す穴9bが2回続く状態が2回繰り返される状態となっている。
【0048】
第3実施形態において、第1の個片8は、第1実施形態と同じものを適用し得る。第2の個片9Bの横方向の長さは、第1実施形態における第2の個片9の横方向の長さと異なるが、縦方向及び厚み方向の寸法(サイズ)は、第2の個片9と同じである。第1の凹部2B及び第2の凹部3B及び第3の凹部4Bの深さは第1実施形態と同じであり、第1の凹部2Bに嵌め込まれた第1の個片8の上面、第2の凹部3Bに嵌め込まれた第2の個片9Bの上面、及び第3の凹部4Bに嵌め込まれた第1の個片の上面の夫々は、本体1の上面1aから突出した状態となる。
【0049】
また、第1の凹部2Bと第2の凹部3Bとの間の間隔1c(上面1a)と、第1の凹部2Bに嵌め込まれた第1の個片8の側面と、第2の凹部3Bに嵌め込まれた第2の個片9Bの側面とで囲まれたコの字状の溝が形成され、その溝をスライド移動自在な状態で第3の個片10が配置される点も、第1実施形態と同様である。
【0050】
第3実施形態においても第1実施形態で説明したのと同様の作用効果、すなわち、音楽教材を用いて拍子の学習、リズム学習や演奏の学習を行う際に、第1の個片8、第2の個片9及び第3の個片10の夫々の嵌め込み及び取り出しがし易い(扱いが容易)という効果を得ることができる。
【0051】
<第4実施形態>
以下、音楽教材の第4実施形態について説明する。第4実施形態は第1実施形態と共通の構成を有するので、共通の構成については共通の符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。
【0052】
図8Aは、第4実施形態に係る音楽教材の本体(ボード)1Cの平面図であり、図8Bは、本体1Cの右側面図であり、図8Cは、本体1Cの正面図である。
【0053】
第1~第3実施形態(図1図6及び図7)において、第1~第3の凹部は、本体の上面を凹ませる加工、上面を穿つ加工、平板と凹部に相当する孔の空いた平板とを重ね合わせる加工、或いは凹部が形成されるように樹脂を金型に充填して成形する加工、などによって形成することができる。
【0054】
これに対し、第4実施形態では、本体1Cの上面1aに枠20が設けられる(取り付けられる)ことで、第1の凹部2C及び第2の凹部3Cが形成されている。枠20は、第1の凹部2C及び第2の凹部3Cに対応する孔を有する「日」の字状の枠である。また、第3の凹部4Cは、上面1aの上にロの字状の枠21を設ける(取り付ける)ことによって形成されている。なお、第4実施形態では、第1の凹部2を形成する枠と、第2の凹部3を形成する枠とが一体となっているが、これらは別体となっていてもよい。また、第1~第3の凹部のうちの少なくとも一つが枠を用いて形成される場合もあり得る。
【0055】
第4実施形態は、第1~第3の凹部が枠20及び21を用いて形成されている点を除き、第1実施形態と同じ構成を有し、同じ作用効果を奏する。
【0056】
第1~3実施形態に係る音楽教材は、平板状の本体1(1A,1B,1C)と、本体1の上面1aに形成された第1の凹部2(2A,2B,2C)であって、長手方向と短手方向と深さ方向とを有する直方体状の内部空間を有し、長手方向の長さが拍子(例えば4分の4拍子)に応じた一小節を示す第1の凹部2(2A,2B,2C)とを有する。また、音楽教材は、第1の凹部2(2A,2B,2C)の短手方向に沿わせる縦方向と、長手方向に沿わせる横方向と、第1の凹部2(2A,2B,2C)の深さ方向に沿わせる厚み方向とを有する直方体状を有し、第1の凹部2(2A,2B,2C)に嵌め込み可能な複数種類の第1の個片8を含む(図2A~L)。第1の個片8の夫々の上面には、音符又は休符が表示され、第1の個片8の夫々の横方向の長さは、第1の個片8の上面に示された音符又は休符の音価に応じた長さを有し、第1の個片8の夫々の厚みが、第1の凹部2(2A,2B)の
深さより大きくなっている。これにより、第1の凹部2(2A,2B,2C)に嵌め込まれた第1の個片8の上面は、本体1(1A,1B,1C)の上面1a(第1の凹部2(2A,
2B,2C))から突出した状態となるため、第1の凹部2(2A,2B,2C)からの取
り出しが容易となっている。すなわち、使用者の扱いが容易となっている。
【0057】
第1実施形態において、本体1(1A,1B,1C)は、第1の凹部2(2A,2B,2C)の長手方向と平行に形成された上面形状が帯状の第2の凹部3(3A,3B,3C)と、第2の凹部3(3A,3B,3C)に嵌め込み可能な少なくとも1つの第2の個片9(9A,9B)とをさらに含む。そして、第2の凹部3(3A,3B,3C)に嵌め込まれた第2
の個片9(9A,9B)の上面には、第1の凹部2(2A,2B,2C)に嵌め込まれた1
又は2以上の第1の個片8が示す一小節(リズム(楽譜))における表拍及び裏拍を示す穴9a及び9b(シンボル、第1及び第2の窪みの一例)が示される。第1の凹部2(2A,2B,2C)に嵌め込まれた1又は2以上の第1の個片8と、第2の凹部3に嵌め込まれた第2の個片9(9A,9B)とを用いて、第1の個片8が示す一小節の表拍及び裏拍
の取り方を好適に学習することができる。第2の凹部3(3A,3B,3C)に対する第2の個片9(9A,9B)の嵌め込み(位置合わせ)、及び取り出しは容易に行うことがで
きる。すなわち、扱いが容易となっている。
【0058】
また、第1~第3実施形態では、第2の個片9(9A,9B)の厚みが、第2の凹部3
(3A,3B)の深さより大きく、第1の凹部2(2A,2B,2C)に嵌め込まれた第1
の個片8の、第1の凹部2(2A,2B,2C)から本体1(1A,1B,1C)の上方に突出した厚み部分(側面)と、第2の凹部3(3A,3B,3C)に嵌め込まれた第2の個片9(9A,9B)の、第2の凹部3(3A,3B,3C)から本体1(1A,1B,1C)の
上方に突出した厚み部分(側面)との間(間隔1c)において、長手方向に沿ってスライド自在に配置され、上面に演奏記号(アーティキュレーション記号など)が示された第3の個片10をさらに含む。間隔1c、第1の凹部2に嵌め込まれた第1の個片8及び第2の凹部3に嵌め込まれた第2の個片9によって形成されるコの字状の溝に第3の個片10を配置することで、第1の個片8の組み合わせで形成された一小節の楽譜のリズムや演奏方法にバリエーションを与え、拍の取り方や演奏方法を好適に学習することができる。
【0059】
また、本体1(1A,1B,1C)の上面1aに枠を設けることで、第1の凹部2(2A,2B,2C)及び第2の凹部3(3A,3B,3C)の少なくとも一方を形成するようにすれば、第1の凹部2、第2の凹部3、又は第1の凹部2及び第2の凹部3を容易に形成することが可能となる。上述した第1~第4実施形態の構成は、発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0060】
1,1A,1B,1C・・・本体
1a・・・上面(平面)
1b・・・下面(底面)
2,2A,2B,2C・・・第1の凹部
3,3A,3B,3C・・・第2の凹部
4,4B・・・第3の凹部
5・・・拍子標識
8・・・第1の個片
9,9A,9B・・・第2の個片
9a,9b・・・穴
10・・・第3の個片
20,21・・・枠
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-11-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板状の本体と、
前記本体の上面に形成された第1の凹部であって、長手方向と短手方向と深さ方向とを有する直方体状の内部空間を有し、前記長手方向の長さが拍子に応じた一小節を示す第1の凹部と、
前記短手方向に沿わせる縦方向と、前記長手方向に沿わせる横方向と、前記第1の凹部の深さ方向に沿わせる厚み方向とを有する直方体状を有し、前記第1の凹部に嵌め込み可能な複数種類の第1の個片とを含み、
前記第1の個片の夫々の上面には、音符又は休符が示され、
前記第1の個片の夫々の横方向の長さは、前記第1の個片の上面に示された音符又は休符の音価に応じた長さを有し
前記本体には、前記第1の凹部の長手方向と平行に形成された上面形状が帯状の第2の凹部が形成されており、
前記第2の凹部に嵌め込み可能な少なくとも1つの第2の個片をさらに含み、
前記第2の凹部に嵌め込まれた前記第2の個片の上面には、前記第1の凹部に嵌め込まれた前記第1の個片が示す一小節における表拍及び裏拍を示すシンボルが示される
ことを特徴とする音楽教材。
【請求項2】
前記第1の個片の夫々の厚みが、前記第1の凹部の深さより大きい、
請求項1に記載の音楽教材。
【請求項3】
前記第2の個片の上面には、表拍を示す第1の窪みと、裏拍を示し前記第1の窪みと大きさの異なる第2の窪みとが形成されている
請求項に記載の音楽教材。
【請求項4】
前記第2の個片の厚みが、前記第2の凹部の深さより大きく、
前記第1の凹部に嵌め込まれた前記第1の個片の、前記第1の凹部から前記本体の上方に突出した厚み部分と、前記第2の凹部に嵌め込まれた前記第2の個片の、前記第2の凹部から前記本体の上方に突出した厚み部分との間において、前記長手方向に沿ってスライド自在に配置され、上面に演奏記号が示された第3の個片をさらに含む
請求項2又は3に記載の音楽教材。
【請求項5】
前記第1の凹部が、前記本体の上面に枠を設けることによって形成されている
請求項1に記載の音楽教材。
【請求項6】
前記第1の凹部と前記第2の凹部の少なくとも一方が、前記本体の上面に枠を設けることによって形成されている
請求項に記載の音楽教材。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2