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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183613
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】手帳用紙および手帳
(51)【国際特許分類】
   B42D 15/00 20060101AFI20231221BHJP
【FI】
B42D15/00 301E
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097214
(22)【出願日】2022-06-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-16
(71)【出願人】
【識別番号】519234420
【氏名又は名称】KM有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114764
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100178124
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 英樹
(72)【発明者】
【氏名】塔筋 幸造
(57)【要約】
【課題】アイデアや情報などの絞り込みや整理を支援することができる手帳用紙および手帳を提供することを目的とする。
【解決手段】第1の区画部L1の上側の紙面に配置され、第1の事項が記入される第1の記入欄A1と、第1の区画部L1の下側かつ第2の区画部L2の左側の紙面に配置され、第2の事項が記入される第2の記入欄A2と、第1の区画部L1の下側、第2の区画部L2の右側かつ第3の区画部L3の上側の紙面に配置され、第3の事項が記入される第3の記入欄A3と、第2の区画部L2の右側、第3の区画部L3の下側かつ第4の区画部L4の左側の紙面に配置され、第4の事項が記入される第4の記入欄A4と、第3の区画部L3の下側かつ第4の区画部L4の右側の紙面に配置され、第5の事項が記入される第5の記入欄A5と、第4の区画部L4の右側かつ第5の区画部L5の下側の紙面に配置され、第6の事項が記入される第6の記入欄A6を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の区画部により区画された複数の記入欄を有する手帳用紙であって、
紙面が第1の区画部により上下に分割されることにより、第1の区画部の上側の紙面に配置され、第1の事項が記入される第1の記入欄と、
第2の区画部により第1の区画部の下側の紙面が左右に分割されることにより、第1の区画部の下側かつ第2の区画部の左側の紙面に配置され、第1の事項に関連する第2の事項が記入される第2の記入欄と、
第3の区画部により第2の区画部の右側の紙面が上下に分割されることにより、第1の区画部の下側、第2の区画部の右側かつ第3の区画部の上側の紙面に配置され、第2の事項に関連する第3の事項が記入される第3の記入欄と、
第4の区画部により第3の区画部の下側の紙面が左右に分割されることにより、第2の区画部の右側、第3の区画部の下側かつ第4の区画部の左側の紙面に配置され、第3の事項に関連する第4の事項が記入される第4の記入欄と、
第5の区画部により第4の区画部の右側の紙面が上下に分割されることにより、第3の区画部の下側、第4の区画部の右側かつ第5の区画部の上側の紙面に配置され、第4の事項に関連する第5の事項が記入される第5の記入欄と、
第4の区画部の右側かつ第5の区画部の下側の紙面に配置され、第5の事項に関連する第6の事項が記入される第6の記入欄とを備えることを特徴とする手帳用紙。
【請求項2】
最後の記入欄は、他の記入欄よりも太い線で囲まれるように縁取りされている請求項1に記載の手帳用紙。
【請求項3】
各区画部は、紙面を上下または左右に均等に分割するものとなされている請求項1または請求項2に記載の手帳用紙。
【請求項4】
各記入欄は、縦方向および/または横方向に複数の罫線が形成されている請求項1または請求項2に記載の手帳用紙。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の複数の手帳用紙が綴じられたことを特徴とする手帳。
【請求項6】
前記手帳用紙の前頁に第2の手帳用紙が綴じられ、
前記第2の手帳用紙は、紙面の全体または一部が別の区画部により左右に分割されている請求項5に記載の手帳。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の手帳用紙のレイアウトに関する情報を記憶する記憶部と、
該記憶部により記憶された手帳用紙のレイアウトに関する情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする情報端末装置。
【請求項8】
コンピュータを、
請求項1または請求項2に記載の手帳用紙のレイアウトに関する情報を記憶する記憶部と、
該記憶部により記憶された手帳用紙のレイアウトに関する情報を表示する表示部として機能させるコンピュータに読み取り可能なコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手帳用紙およびその手帳用紙が用いられた手帳に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ビジネス業界において、スケジュールやメモを記入するために携帯される手帳が知られている。この手帳に用いられる手帳用紙は、記入される内容に合わせて様々なレイアウトのものが考案されている。
【0003】
例えば、特許文献1は、左右方向に設けた上下区画線2により上下に連続して区画し、この上下区画線2の配置間隔を日毎の予定記入欄3とする手帳用紙であって、予定記入欄3の左端部を、日付と曜日を表示した日付曜日記入欄8とするとともに、予定記入欄3を上下方向に設けた左右区画線2により左右方向に少なくとも二つに区画し、この区画の一方を仕事の予定を書き入れるためのワーク欄4とし、区画の他方をプライベートな予定を書き入れるためのプライベート欄5とするものを開示している。これによれば、仕事の予定とプライベートな予定とを個別に書き入れることができ、仕事の予定とプライベートな予定を一冊の手帳で明確に区画しながら、一覧して個別に管理することが可能となる。
【0004】
また、特許文献2は、見開き2ページの上段において、左ページは質問、右ページは返答という一対の日本語会話文を設置し、中段には毎日のメモ欄を設け、下段には上段の会話文を外国語で表現したものを設けて構成する手帳用紙を開示している。これによれば、手帳に日本語会話とそれに対応した外国語を記入することにより、従来の学習書とは異なる学習効果を生み出すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3131888号公報
【特許文献2】実開平5-29778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記文献の他にも、記入される内容に見合った様々なレイアウトの手帳用紙が要望されている。例えば、手帳をメモとして使用する場合等において、手帳に記入したアイデアや情報などの絞り込みや整理を支援するものが要望されていた。
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、アイデアや情報などの絞り込みや整理を支援することができる手帳用紙および手帳を提供することを目的とする。
を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、複数の区画部により区画された複数の記入欄を有する手帳用紙であって、紙面が第1の区画部により上下に分割されることにより、第1の区画部の上側の紙面に配置され、第1の事項が記入される第1の記入欄と、第2の区画部により第1の区画部の下側の紙面が左右に分割されることにより、第1の区画部の下側かつ第2の区画部の左側の紙面に配置され、第1の事項に関連する第2の事項が記入される第2の記入欄と、第3の区画部により第2の区画部の右側の紙面が上下に分割されることにより、第1の区画部の下側、第2の区画部の右側かつ第3の区画部の上側の紙面に配置され、第2の事項に関連する第3の事項が記入される第3の記入欄と、第4の区画部により第3の区画部の下側の紙面が左右に分割されることにより、第2の区画部の右側、第3の区画部の下側かつ第4の区画部の左側の紙面に配置され、第3の事項に関連する第4の事項が記入される第4の記入欄と、第5の区画部により第4の区画部の右側の紙面が上下に分割されることにより、第3の区画部の下側、第4の区画部の右側かつ第5の区画部の上側の紙面に配置され、第4の事項に関連する第5の事項が記入される第5の記入欄と、第4の区画部の右側かつ第5の区画部の下側の紙面に配置され、第5の事項に関連する第6の事項が記入される第6の記入欄とを備えることを特徴とする。
【0009】
これによれば、ユーザはまず第1の記入欄にアイデアや情報等である第1の事項を記入し、次に、第1の記入欄の左下側に配置される第2の記入欄に第1の事項に関連する第2の事項(例えば、第1の事項の要約)を記入する。さらに、第2の記入欄の右側に配置される第3の記入欄に第2の事項に関連する第3の事項を記入し、さらに第3の記入欄の左下側に配置される第4の記入欄に第3の事項に関連する第4の事項を記入し、さらに第4の記入欄の右側に配置される第5の記入欄に第4の事項に関連する第5の事項を記入し、さらに第5の記入欄の下側に配置される第6の記入欄に第5の事項に関連する第6の事項を記入する。このように関連事項の記入を多段階で繰り返すことにより、第1の記入欄に記入した第1の事項を本質的なものに集約してゆくことができる。
【0010】
また、各記入欄は段階が進むに従い次第に狭くなるため、思考過程で起こる漠然としたものから明確なものに絞り込まれてゆく様子を紙面上で視覚的に再現することができる。
【0011】
また、各記入欄は見る者の視線がZ字を描くという法則(Zの法則)のZに沿って並ぶため、関連する事項を関連順に容易に読むことができる。
【0012】
また、各記入欄は直前および/または直後の記入欄と区画部を介して隣接するため、各記入欄に記入された事項を直前および/または直後のものと対比し得ることができ、各記入欄に記載された事項の互いの関連性を容易にチェックすることが可能となる。
【0013】
また、最後の事項が記入される最後の記入欄が紙面の右下部分に配置されるため、ユーザは手帳用紙をめくることにより各手帳用紙における最終的な結論としての最後の事項を容易に確認することができる。
【0014】
また、最後の記入欄は、他の記入欄よりも太い線で囲まれるように縁取りされてもよい。これによれば、最後の記入欄に記載される最終的な事項を目立たせることができる。
【0015】
また、各区画部は、紙面を上下または左右に均等に分割するものとなされてもよい。これによれば、各記入欄はその直前の記入欄の半分の大きさとなるため、ユーザは自ずと過度に長くあるいは短くならない適切な記入を行うことができる。
【0016】
また、各記入欄は、縦方向および/または横方向に複数の罫線が形成されてもよい。これによれば、各記入欄に文字・記号・図形・図表等からなるアイデアや情報などをバランス良く書き込みやすくなる。
【0017】
また、本発明は、上記の複数の手帳用紙が綴じられたことを特徴とする手帳である。
【0018】
また、前記手帳用紙の前頁に第2の手帳用紙が綴じられ、前記第2の手帳用紙は、紙面の全体または一部が別の区画部により左右に分割されてもよい。これによれば、第2の手帳用紙においても複数の記入欄を設けることができる。
【0019】
また、本発明は、上記の手帳用紙のレイアウトに関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部により記憶された手帳用紙のレイアウトに関する情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする情報端末装置である。これによれば、情報端末装置において第1の記入欄から少なくとも第5の記入欄を含む手帳用紙のレイアウトを表示することができる。
【0020】
また、本発明は、コンピュータを、上記の手帳用紙のレイアウトに関する情報を記憶する記憶部と、該記憶部により記憶された手帳用紙のレイアウトに関する情報を表示する表示部として機能させるコンピュータに読み取り可能なコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ユーザはまず第1の記入欄にアイデアや情報等である第1の事項を記入し、次に、第1の記入欄の左下側に配置される第2の記入欄に第1の事項に関連する第2の事項(例えば、第1の事項の要約)を記入する。さらに、第2の記入欄の右側に配置される第3の記入欄に第2の事項に関連する第3の事項を記入し、さらに第3の記入欄の左下側に配置される第4の記入欄に第3の事項に関連する第4の事項を記入し、さらに第4の記入欄の右側に配置される第5の記入欄に第4の事項に関連する第5の事項を記入し、さらに第5の記入欄の下側に配置される第6の記入欄に第5の事項に関連する第6の事項を記入する。このように関連事項の記入を多段階で繰り返すことにより、第1の記入欄に記入した第1の事項を本質的なものに集約してゆくことができる。
【0022】
また、各記入欄は段階が進むに従い次第に狭くなるため、思考過程で起こる漠然としたものから明確なものに絞り込まれてゆく様子を紙面上で視覚的に再現することができる。
【0023】
また、各記入欄は見る者の視線がZ字を描くという法則(Zの法則)のZに沿って並ぶため、関連する事項を関連順に容易に読むことができる。
【0024】
また、各記入欄は直前および/または直後の記入欄と区画部を介して隣接するため、各記入欄に記入された事項を直前および/または直後のものと対比し得ることができ、各記入欄に記載された事項の互いの関連性を容易にチェックすることが可能となる。
【0025】
また、最後の事項が記入される最後の記入欄が紙面の右下部分に配置されるため、ユーザは手帳用紙をめくることにより各手帳用紙における最終的な結論としての最後の事項を容易に確認することができる。
【0026】
而して、アイデアや情報の絞り込みや整理を効果的に支援することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明に係る手帳を開いた際の正面図である。
図2図1の手帳用紙の正面図である。
図3図1の手帳用紙の使用状態を示す正面図である。
図4】手帳用紙の変形例の正面図である。
図5】本発明に係る情報端末装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
<第1の実施形態>
次に、本発明の第1の実施形態に係る手帳について図1図2を参照しつつ説明する。 手帳は、図1に示すように、ユーザに見開き状態で使用される手帳であって、見開き状態において右側に配置される手帳用紙1と、左側に配置される第2の手帳用紙2を備えている。なお、本実施形態において、手帳用紙1と第2の手帳用紙2はともにA6版の大きさに形成されている。
【0029】
前記手帳用紙1は、図2に示すように、アイデアや情報などを文字・記号・図形・図表等として記入するためのものであって、複数の区画部としての区画線L1~L5により区画された複数の記入欄A1~A6を含むレイアウトを有する。
【0030】
前記第1の記入欄A1は、紙面が第1の区画線L1により上下に分割されることにより、第1の区画線L1の上側の紙面に配置され、アイデアや情報などである第1の事項が記入される。
【0031】
前記第2の記入欄A2は、第2の区画線L2により第1の区画線L1の下側の紙面が左右に分割されることにより、第1の区画線L1の下側かつ第2の区画線L2の左側の紙面に配置され、第1の事項に関連する第2の事項(例えば、第1の事項を整理したもの)が記入される。
【0032】
前記第3の記入欄A3は、第3の区画線Lにより第2の区画線L2の右側の紙面が上下に分割されることにより、第1の区画線L1の下側、第2の区画線L2の右側かつ第3の区画線L3の上側の紙面に配置され、第2の事項に関連する第3の事項(例えば、第2の事項を整理したもの)が記入される。
【0033】
前記第4の記入欄A4は、第4の区画線Lにより第3の区画線L3の下側の紙面が左右に分割されることにより、第2の区画線L2の右側、第3の区画線L3の下側かつ第4の区画線L4の左側の紙面に配置され、第3の事項に関連する第4の事項(例えば、第3の事項を整理したもの)が記入される。
【0034】
前記第5の記入欄A5は、第5の区画線L5により第4の区画線L4の右側の紙面が上下に分割されることにより、第3の区画線L3の下側、第4の区画線L4の右側かつ第5の区画線L5の上側の紙面に配置され、第4の事項に関連する第5の事項(例えば、第4の事項を整理したもの)が記入される。
【0035】
前記第6の記入欄A6は、第4の区画線L4の右側かつ第5の区画線L5の下側の紙面に配置され、第5の事項に関連する第6の事項(例えば、第5の事項を整理したもの)が記入される。
【0036】
また、前記第6の記入欄A6は、他の記入欄A1~A5よりも太い線で囲まれるように縁取りされている。これによれば、第6の記入欄A6に記載される最終的な事項を目立たせることができる。
【0037】
また、各区画線L1~L5は、紙面を上下または左右に均等に分割するものとなされ、区画線L1~L5により区画される各記入欄A1~A6が入れ子状に段階的に小さくなる。これによれば、各記入欄はその直前の記入欄の半分の大きさとなるため、ユーザは自ずと過度に長くあるいは短くならない適切な記入を行うことができる。
【0038】
また、各記入欄A1~A6は、縦方向および横方向に複数の罫線が形成されている。なお、本実施形態において、罫線は上下方向の間隔が3.5mm、左右方向の間隔が3.5mmの方眼に形成されている。これによれば、各記入欄に文字・図形・図表をバランス良く書き込みやすくなる。
【0039】
第2の手帳用紙2は、紙面の上部に配置されたスケジュール記入欄Sと、スケジュール記入欄Sの下部に配置され、別の区画線L0により左右に分割された別の記入欄B1、B2を備えている。この記入欄B1、B2は、別の区画線L0の左側に配置される記入欄B1と、右側に配置される記入欄B2からなり、例えば、第1の記入欄A1に記入される第1の事項の参照元となる素材等が記入される。なお、本実施形態において、記入欄B1、B2は、記入欄A1~A6と同様に縦方向および横方向に複数の罫線が形成されている。
【0040】
次に、本発明に係る手帳の使用方法について図3を参照しつつ説明する。
【0041】
まず、ユーザは、手帳用紙1における第1の記入欄A1に、アイデアや情報などである第1の事項を記入する。例えば、図3に示すように、第1の事項として下記の事項を記入する。
【0042】
A.問題点
・ITに不慣れなことが多い
・見積に時間がかかる
・発送業務が煩雑
・売上げ集計はできている
・請求書が複雑
・一部の業務の集中がある 30名
・それぞれの提出書類が違う
部門別の違い
・会計業務に時間がかかる
正確なデータは2ヶ月遅れ
・在庫がやや不明
・電子化が進んでいない
【0043】
次に、ユーザは、手帳用紙1における第2の記入欄A2に、第1の記入欄A1を参照しながら第1の事項に関連する第2の事項を記入する。例えば、図3に示すように、第2の事項として下記の事項を記入する。
【0044】
B.整理
・顧客対応
SFAの導入のWEBマーケティングの統合
・決算回収管理
自社主導部分から効率化に着手
・経営資料
正確な情報の確保
・人材育成
全体的なレベルアップ
・情報インフラ
OJTの活用
・管理
在庫管理の徹底
【0045】
次に、ユーザは、手帳用紙1における第3の記入欄A3に、第2の記入欄A2を参照しながら第2の事項に関連する第3の事項を記入する。例えば、図3に示すように、第3の事項として下記の事項を記入する。
【0046】
C.新事実
・発注書はすべてに記載されている 単価は別
・レベルアップに必要な人数は5名程度
・社内にITのポテンシャルのある社員がいる
【0047】
次に、ユーザは、手帳用紙1における第4の記入欄A4に、第3の記入欄A3を参照しながら第3の事項に関連する第4の事項を記入する。例えば、図3に示すように、第4の事項として下記の事項を記入する。
【0048】
D.方向性
・BtoBの強化
・SFAの導入
・社内研修
・管理のIT化
【0049】
次に、ユーザは、手帳用紙1における第5の記入欄A5に、第4の記入欄A4を参照しながら第4の事項に関連する第5の事項を記入する。例えば、図3に示すように、第5の事項として下記の事項を記入する。
【0050】
E.実施要綱
・SFA調査
・社内IT化調査
【0051】
次に、ユーザは、手帳用紙1における第6の記入欄A6に、第5の記入欄A5を参照しながら第5の事項に関連する第6の事項を記入する。例えば、図3に示すように、第6の事項として下記の事項を記入する。
【0052】
F.確認事項
・発注書の確認
・〇月〇日まで
【0053】
最後に、ユーザは、図3の矢符に示すように、視線を左下方向・右方向に交互に走らせながら各記入欄A1~A6の記載内容をチェックする。
【0054】
また、ユーザは、後日、手帳用紙1右下の縁取りされた第6の記入欄A6を手帳をめくりながら確認する。
【0055】
なお、ユーザは、第1の記入欄A1に第1の事項を記入する前に、第2の手帳用紙2における記入欄B1、B2に、第1の事項の参照元となる素材を記入してもよい。
【0056】
これによれば、ユーザはまず第1の記入欄A1にアイデアや情報等である第1の事項を記入し、次に、第1の記入欄A1の左下側に配置される第2の記入欄A2に第1の事項に関連する第2の事項を記入する。さらに、第2の記入欄A2の右側に配置される第3の記入欄A3に第2の事項に関連する第3の事項を記入し、さらに第3の記入欄A3の左下側に配置される第4の記入欄A4に第3の事項に関連する第4の事項を記入し、さらに第4の記入欄A4の右側に配置される第5の記入欄A5に第4の事項に関連する第5の事項を記入する。このように関連事項の記入を多段階で繰り返すことにより、第1の記入欄A1に記入した第1の事項を本質的なものに集約してゆくことができる。
【0057】
また、各記入欄A1~A6は段階が進むに従い次第に狭くなるため、思考過程で起こる漠然としたものから明確なものに絞り込まれてゆく様子を紙面上で視覚的に再現することができる。
【0058】
また、各記入欄A1~A6は視線がZ字を描くという法則(Zの法則)のZに沿って並ぶため、関連する事項を関連順に容易に読むことができる。
【0059】
また、各記入欄A1~A6は直前および/または直後の記入欄A1~A6と区画線L1~L5を介して隣接するため、各記入欄A1~A6に記入された事項を直前および/または直後のものと対比することができ、各記入欄A1~A6に記載された事項の互いの関連性を容易にチェックすることが可能となる。
【0060】
また、最後の第6の事項が記入される最後の第6の記入欄A6が紙面の右下部分に配置されるため、ユーザは手帳用紙1をめくることにより各手帳用紙1における最終的な結論としての最後の事項を容易に確認することができる。
【0061】
なお、各記入欄A1~A6は、縦方向および横方向に複数の罫線が形成されるものとして説明したが、これに限られず、図4に示すように罫線が形成されなくてもよい。
【0062】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係る情報端末装置について図5を参照しつつ説明する。なお、以下では上記の実施形態と異なる構成についてのみ説明することとし、同一の構成については説明を省略して同一の符号を付すこととする。
【0063】
情報端末装置3は、各記入欄A1~A6を含む手帳用紙のレイアウトに関する情報を記憶する記憶部31と、記憶部31により記憶された手帳用紙のレイアウトに関する情報を表示する表示部32とを備える。なお、本実施形態では、情報端末装置3は、コンピュータプログラムを読み取り可能なタブレット端末である。
【0064】
これによれば、情報端末装置3において第1の記入欄A1から少なくとも第6の記入欄A6を含む手帳用紙のレイアウトを表示することができる。
【0065】
また、本発明は、情報端末装置3を、各記入欄A1~A6を含む手帳用紙のレイアウトに関する情報を記憶する記憶部31と、記憶部31により記憶された手帳用紙のレイアウトに関する情報を表示する表示部32として機能させる情報端末装置3に読み取り可能なコンピュータプログラムであってもよい。
【0066】
なお、本実施形態において、手帳用紙1は、5つの区画線L1~L5を有するものとしたが、4つの区画線L1~L4のみを有し、最後の記入欄が第5の記入欄A5となるように構成してもよい。あるいはまた、手帳用紙1は、5つ以上の区画線を有し、第6の記入欄A6がさらに上下または左右に繰り返して分割されてもよい。
【0067】
また、各区画部L1~L5は、線からなるものとしたが、線以外の図形や空間からなるものであってもよい。
【0068】
また、各区画部L1~L5は、紙面を上下または左右に均等に分割するものとした、均等に分割しなくてもよい。
【0069】
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0070】
1…手帳用紙
L1…第1の区画線(第1の区画部)
L2…第2の区画線(第2の区画部)
L3…第3の区画線(第3の区画部)
L4…第4の区画線(第4の区画部)
L5…第5の区画線(第5の区画部)
A1…第1の記入欄
A2…第2の記入欄
A3…第3の記入欄
A4…第4の記入欄
A5…第5の記入欄
A6…第6の記入欄
2…第2の手帳用紙
L0…別の区画線(別の区画部)
S…スケジュール記入欄
B1、B2…別の記入欄
3…情報端末装置
31…記憶部
32…表示部
図1
図2
図3
図4
図5