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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184154
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】正座移動具
(51)【国際特許分類】
   A47C 9/00 20060101AFI20231221BHJP
   A47C 7/00 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
A47C9/00 Z
A47C7/00 A
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098135
(22)【出願日】2022-06-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】519141416
【氏名又は名称】藤原 慎二
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】藤原 慎二
【テーマコード(参考)】
3B084
3B095
【Fターム(参考)】
3B084AA00
3B095AB08
3B095AC01
3B095AC03
3B095CA01
3B095CA04
(57)【要約】
【課題】正座状態で比較的長い距離でも素早く移動することができ、以て、正座状態で移動しながら行う競技や作業に適した正座移動具を提供する。
【解決手段】脛部分に装着される本体2と、この本体2を正座状態で可動にするキャスター17とを備え、このキャスター17は、本体2の膝側と足首側に設ける。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脛部分に装着される本体と、
該本体の少なくとも膝側と足首側に設けられ、前記本体を正座状態で可動にする可動部材と、
を具備したことを特徴とする正座移動具。
【請求項2】
前記本体に支持され、正座状態で尻を支える腰掛をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の正座移動具。
【請求項3】
前記可動部材は、全方向移動可能なキャスターを備えたことを特徴とする請求項1に記載の正座移動具。
【請求項4】
前記本体は、脛側に配置される軟質部と、該軟質部に対し脛と反対側に配置される硬質部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の正座移動具。
【請求項5】
前記軟質部と前記硬質部とは一体的に形成したことを特徴とする請求項4に記載の正座移動具。
【請求項6】
前記本体は、少なくとも膝および足首を弾性的に受ける受部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の正座移動具。
【請求項7】
前記腰掛は、前記本体に立設された支持部と、この支持部に取付けられた尻当部とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の正座移動具。
【請求項8】
前記支持部は、足首が挿通可能な隙間を介して左右一対設けたことを特徴とする請求項7に記載の正座移動具。
【請求項9】
前記尻当部は、前記支持部に対して起倒可能に設けたことを特徴とする請求項7に記載の正座移動具。
【請求項10】
前記可動部材は、本体に向けて凸に湾曲したアームと、該アームの端部に取付けられたキャスターとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の正座移動具。
【請求項11】
前記本体は、爪先で蹴って移動する際に指先が入り込める凹部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の正座移動具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、正座状態で移動しながら行う競技や作業に適した正座移動具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、低姿勢での作業や移動を可能にしたものが知られている。
【0003】
たとえば特許文献1には、跪き状態での作業や移動を容易にする身体の支持器が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、座部・背凭れの高さの最小化を図り、屈んだ状態での作業に適した低脚構造の作業椅子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平5-86257号公報
【特許文献2】実用新案登録第3163641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前者では、尻当て部下部の接地部にロールやキャスターなどの減摩擦手段が設けられているが、膝当て部の下面には減摩擦手段が設けられていないかスパイク状の突起が突設されており、しかも、尻当て部の背面には脚部が尻尾状に突設されているため、すなわち、減摩擦手段の前後に摩擦手段が存在しているため、移動時には身体の重心を移動させて脚部および膝当て部下面が接地しないようにする必要があり、短い距離を移動することはできても、長い距離を素早く移動することはできない。
【0007】
また、後者では、座部に腰かけて作業を行う構造のため、屈んだ状態での作業には適しているが、さらに低い姿勢である正座状態での作業には使用できない。
【0008】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、正座状態で比較的長い距離でも素早く移動することができ、以て、正座状態で移動しながら行う競技や作業に適した正座移動具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る正座移動具は、脛部分に装着される本体と、この本体の少なくとも膝側と足首側に設けられ、本体を正座状態で可動にする可動部材とを具備したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、正座状態で比較的長い距離でも素早く移動することができ、以て、正座状態で移動しながら行う競技や作業に適した正座移動具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
図1】本発明の第1実施形態に係る正座移動具を示す斜視図。
図2】同正座移動具を示す平面図。
図3】同正座移動具を示す背面図。
図4】同正座移動具を示す側面図。
図5】同正座移動具を装着した起立状態を示す正面図。
図6】同正座移動具を装着した起立状態を示す背面図。
図7】同正座移動具を装着した正座状態を示す側面図。
図8】本発明の第2実施形態に係る正座移動具を示す側面図。
図9】同正座移動具を示す背面図。
図10】本発明の第3実施形態に係る正座移動具を示す側面図。
図11】本発明の第4実施形態に係る正座移動具を示す側面図。
図12】同正座移動具を示す背面図。
図13】本発明の第5実施形態に係る正座移動具を示す側面図。
図14】本発明の第6実施形態に係る正座移動具を示す背面図。
図15】本発明の第7実施形態に係る正座移動具を示す背面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1図4中、符号1は、本発明の第1実施形態に係る正座移動具を示し、この正座移動具1は、脛部分に装着される本体2を有している。
【0014】
この本体2は、脛部分に沿うように長い方形状に金属などで形成された板状のベース3と、このベース3の上面側に設けられ、足首から膝までの脚が内嵌可能な湾曲した受部4とを有している。
【0015】
受部4は、ベース3の後部側に足首および脛を受ける第1受部5と、ベース3の前部側に膝を受ける第2受部6とを有している。
【0016】
第1受部5は、ベース3側に配置されたたとえば硬質プラスチックなどで湾曲形成された第1硬質部7と、この第1硬質部7の内周側に配置されたたとえばクッション材やゴム材などで湾曲形成された第1軟質部8とを有している。
【0017】
第1硬質部7の前部側すなわち第2受部6側は、ベース3にたとえば螺子などの第1固定部材9によって固定されている。
【0018】
第1硬質部7の後部側すなわち第2受部6と反対側は、ベース3にたとえば接着や螺子などで固定された台座10上に載るように構成されている。
【0019】
これにより第1受部5は、前部側すなわち第2受部6側が傾斜下端となる傾斜状態でベース3上に取付けられている。
【0020】
なお、この台座10の高さを変更することにより、第1受部5の傾斜角度を変更できるようになっている。
【0021】
また、台座10の高さは、正座移動具1を装着したとき、つま先で接地面を蹴って移動できる高さに設定される。
【0022】
また、第1軟質部8は、たとえば螺子などの第2固定部材11によって第1硬質部7の内周側に固定されている。
【0023】
さらに、第1軟質部8は、周端縁8aが第1硬質部7の周端縁7aから食み出す大きさに形成されている。
【0024】
第2受部6は、ベース3側に配置されたたとえば硬質プラスチックなどで湾曲形成された第2硬質部12と、この第2硬質部12の内周側に配置されたたとえばクッション材やゴム材などで湾曲形成された第2軟質部13とを有している。
【0025】
第2軟質部13は、周端縁13aが第2硬質部12の周端縁12aから食み出す大きさに形成され、後部側すなわち第1受部5側が第1硬質部7の前部側にたとえば螺子などの第3固定部材14によって固定されている。
【0026】
また、第2軟質部13は、たとえば螺子などの第3固定部材14によって第2硬質部12に固定され、第2硬質部12は、ベース3に固定されておらず、ベース3の上面に載るように構成されている。
【0027】
したがって、第2受部6は、第2軟質部13によって第1受部5に連結され、ベース3には連結されていないため、第2軟質部13の柔軟性に応じて変位することができるようになっている。
【0028】
また、正座移動具1を脛部分に装着するために、第1受部5の第1軟質部8には脹脛の下部に着脱可能に巻付く第1装着ベルト15が固定され、第2受部5の第2軟質部13には脹脛の上部に着脱可能に巻付く第2装着ベルト16が固定されている。
【0029】
さらに、ベース3下面の四隅すなわち本体2の膝側と足首側には、全方向へ移動可能なキャスター(可動部材)17…が取付けられ、本体2を正座状態で可動にする構成となっている。
【0030】
また、本体2には、正座状態で尻を支える腰掛18が支持されている。
【0031】
この腰掛18は、本体2に立設された支持部19と、この支持部19に取付けられた尻当部20を備えている。
【0032】
支持部19は、ベース3の後端部両側から上方へ起立する一対の第1フレーム21,21と、この第1フレーム21,21の上部側に架け渡される門型の第2フレーム22を備え、ボルト23およびナット24によって第1フレーム21,21に第2フレーム22が固定されている。
【0033】
なお、第1フレーム21,21には、ボルト23の挿通孔25がたとえば上段、中段、下段に設けられていて、第2フレーム22の高さ調整ができるようになっている。
【0034】
尻当部20は、この第2フレーム22上に設けられている。
【0035】
しかして、第1受部5と第2フレーム22とで形成される空間に足を通した後、第1装着ベルト15を脹脛の下部に、第2装着ベルト16を脹脛の上部に、それぞれ取付ることにより、図5および図6に起立状態を示すように、正座移動具1が脛部分に装着される。
【0036】
この状態では、自由に歩きまわったり走りまわったりすることができる。
【0037】
ついで、正座すると、図7に正座状態を示すように、キャスター17…が接地し、爪先で蹴ることにより、正座状態で比較的長い距離であっても素早く且つ全方向へ素早く移動することができる。
【0038】
したがって、正座状態の競技や作業を効果的に行うことができる。
【0039】
しかも、容易に立位状態になって動きまわることができるので、正座状態および立位状態の両方の姿勢をとる競技や作業にも適している。
【0040】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0041】
図8および図9中、符号31は、本発明の第2実施形態に係る正座移動具を示し、この正座移動具31は、脛部分に装着される本体32を有している。
【0042】
この本体32は、脛側に配置される軟質部33と、この軟質部33に対し脛と反対側に重合して配置される硬質部34とを備えている。
【0043】
この軟質部33はたとえばクッション材やゴム材などで形成され、一方、硬質部34はたとえば硬質プラスチックなどで形成されていて、これら軟質部33と硬質部34はたとえば一体的に成形されている。
【0044】
また、軟質部33の上面側は、足首から膝までの脚が内嵌可能に湾曲した受部35となっている。
【0045】
すなわち、この受部35には、後部側に足首および脛を受ける第1受部36が、前部側に膝を受ける第2受部37が形成されている。
【0046】
また、硬質部34の下面の四隅には、全方向移動可能なキャスター(可動部材)38が取付けられている。
【0047】
さらに、本体32の後部側には、正座状態で尻を支える腰掛39が取付けられている。
【0048】
この腰掛39は、硬質部34の後部側に立設された門型の支持部40と、この支持部40の上面部に取付けられた尻当部41とを備えている。
【0049】
さらに、軟質部33の第1受部36には脹脛の下部に着脱可能に巻付く第1装着ベルト42が固定され、軟質部33の第2受部37には脹脛の上部に着脱可能に巻付く第2装着ベルト43が固定されている。
【0050】
さらに、本体32の後部下面部すなわち硬質部34の後部下面部には凹部44が形成されていて、爪先で蹴って移動する際に爪先が凹部44まで入り込めるようになっている。
【0051】
以上の構成によれば、上述の第1実施形態同様の効果が図れるだけでなく、本体32を軟質部33と硬質部34とで2層一体構成としたので、簡単構造で低価格化および軽量化が図れる。
【0052】
しかも、本体32の後部下面部に凹部44を形成したので、爪先で蹴って移動する際に爪先が凹部44まで入り込めるので、爪先が本体32に当たるのを防止できるとともに爪先の蹴る幅を大きく確保することができ、素早い移動が可能となる。
【0053】
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0054】
本実施形態では、図10に示すように、軟質部33は、本体32の後部側に設けられた第1軟質部51と、本体32の前部側に設けられた第2軟質部52とで構成されている。
【0055】
そして、第1軟質部51に第1受部36が形成され、第2軟質部52に第2受部37が形成されている。
【0056】
以上の構成によれば、上述の第2実施形態同様の効果が図れるだけでなく、軟質部33を分離した第1軟質部51と第2軟質部52とで構成したので、さらに簡単構造で低価格化および軽量化が図れる。
【0057】
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0058】
本実施形態では、図11および図12に示すように、キャスター38は、湾曲した後部アーム61および前部アーム62によって本体32の硬質部34に支持されている。
【0059】
また、後部アーム61は前部アーム62より高く構成され、これにより本体32は前部側より後部側が高くなるように傾斜した構成となっている。
【0060】
さらに、後部アーム61および前部アーム62は、弾性部材で構成し、衝撃を吸収するようになっている。
【0061】
さらに、後部アーム61の湾曲部分によって、つま先で蹴って移動する際につま先が入る凹部44が形成されている。
【0062】
以上の構成によれば、後部アーム61および前部アーム62で衝撃を吸収することができるので、軟質部33を薄くすることができる。
【0063】
<第5実施形態>
以下、本発明の第5実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0064】
本実施形態では、第3実施形態(図10に示す。)の硬質部34が、図13に示すように、前後に2分割した構成となっている。
【0065】
すなわち、後部側が第1硬質部71、前部側が第2硬質部72となっていて、第2硬質部72にはスライダ73が突設され、第2硬質部72にはスライダ73をスライド自在に受けるスライダ受74が設けられている。
【0066】
また、スライダ受74には、スライダ73のスライドを規制する規制螺子75が設けられている。
【0067】
以上のように構成することにより、脛の長さに応じて本体32の長さを調整することができる。
【0068】
<第6実施形態>
以下、本発明の第6実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0069】
本実施形態では、第3実施形態(図10に示す。)の腰掛39が、図14に示すように構成されている。
【0070】
すなわち、本体32の硬質部34の後部には、一対の第3フレーム81が立設されている。
【0071】
また、一方の第3フレーム81の上部にはヒンジ82を介して尻当部41が起倒可能に取付けられ、倒伏状態で他方の第3フレーム81の上部に係合し、止め螺子83により着脱可能に固定される構成となっている。
【0072】
このように構成することにより、腰掛39は、尻当部41の倒伏状態で腰掛可能となり、尻当部41の起立状態で足首を第3フレーム81,81間の隙間から軟質部33に向けて挿入することができる。
【0073】
したがって、正座移動具31の装着を容易に行うことができる。
【0074】
<第7実施形態>
以下、本発明の第7実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0075】
本実施形態では、第3実施形態(図10に示す。)の腰掛39が、図15に示すように構成されている。
【0076】
すなわち、本体32の硬質部34の後部には、一対の第4フレーム91,91が立設されている。
【0077】
この第4フレーム91,91の上部には外方へ水平に延出した延出部92,92が設けられ、この延出部92,92の上面に尻当部41が形成されている。
【0078】
このような構成によっても、足首を第4フレーム91,91間の隙間から軟質部33に向けて挿入することができる。
【0079】
したがって、正座移動具31の装着を容易に行うことができる。
【0080】
なお、上述の実施形態では、可動部材としてのキャスターは、本体の膝側と足首側に設けたが、膝側と足首側の中間にも設けてもよい。
【0081】
また、可動部材としてのキャスターは、全方向移動可能なキャスターを用いたが、本正座移動具1が使用される競技や作業によっては、必ずしもぜ全方向移動
可能でなくてもよく、たとえば一方向移動可能なものでもよい。
【0082】
さらに、キャスターは、本体にヒンジで回動可能に支持し、折畳めるようにしてもよい。
【0083】
さらに、本正座移動具は、簡易装着車いすとしても利用することができる。
【0084】
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0085】
すなわち、本発明に係る正座移動具は、脛部分に装着される本体と、この本体の少なくとも膝側と足首側に設けられ、本体を正座状態で可動にする可動部材とを具備したことを特徴とするものである。
【0086】
上記本発明は、少なくとも下記実施形態を含むことができる。該実施形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
【0087】
(1)正座移動具は、さらに、本体に支持され、正座状態で尻を支える腰掛を備える。
【0088】
(2)可動部材は、全方向移動可能なキャスターを備える。
【0089】
(3)本体は、脛側に配置される軟質部と、この軟質部に対し脛と反対側に配置される硬質部とを備える。
【0090】
(4)軟質部と硬質部とは一体的に形成する。
【0091】
(5)本体は、少なくとも膝および足首を弾性的に受ける受部を備える。
【0092】
(6)腰掛は、本体に立設された支持部と、この支持部に取付けられた尻当部とを備える。
【0093】
(7)支持部は、足首が挿通可能な隙間を介して左右一対設ける。
【0094】
(8)尻当部は、支持部に対して起倒可能に設ける。
【0095】
(9)可動部材は、本体に向けて凸に湾曲したアームと、このアームの端部に取付けられたキャスターとを備える。
【0096】
(10)本体は、爪先で蹴って移動する際に指先が入り込める凹部を備える。
【符号の説明】
【0097】
1 正座移動具
2 本体
5 第1受部
6 第2受部
7 第1硬質部
8 第1軟質部
12 第2硬質部
13 第2軟質部
17 可動部材(キャスター)
18 腰掛
19 支持部
20 尻当部
31 正座移動具
32 本体
33 軟質部
34 硬質部
35 受部
36 第1受部
37 第2受部
38 可動部材(キャスター)
39 腰掛
40 支持部
41 尻当部
44 凹部
51 第1軟質部
52 第2軟質部
61 後部アーム
62 前部アーム
71 第1硬質部
72 第2硬質部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2022-10-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脛部分に装着される本体と、
該本体の少なくとも膝側と足首側に設けられ、前記本体を正座状態で可動にする可動部材と、
を具備し、
前記可動部材は、前記本体に向けて凸に湾曲したアームと、該アームの端部に取付けられたキャスターとを備え、
前記アームは、湾曲した後部アームおよび前部アームを備え、
前記キャスターは、前記後部アームおよび前記前部アームによって前記本体に支持され、
前記後部アームは前記前部アームより高く構成され、これにより前記本体は前部側より後部側が高くなるように傾斜し、
前記後部アームおよび前記前部アームは、弾性部材で構成し、
前記後部アームの湾曲部分によって、つま先で蹴って移動する際につま先が入る凹部を形成した、
ことを特徴とする正座移動具。
【請求項2】
前記本体に支持され、正座状態で尻を支える腰掛をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の正座移動具。
【請求項3】
前記キャスターは、全方向移動可能な構成としたことを特徴とする請求項1に記載の正座移動具。
【請求項4】
前記本体は、脛側に配置される軟質部と、該軟質部に対し脛と反対側に配置される硬質部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の正座移動具。
【請求項5】
前記軟質部と前記硬質部とは一体的に形成したことを特徴とする請求項4に記載の正座移動具。
【請求項6】
前記本体は、少なくとも膝および足首を弾性的に受ける受部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の正座移動具。
【請求項7】
前記腰掛は、前記本体に立設された支持部と、この支持部に取付けられた尻当部とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の正座移動具。
【請求項8】
前記支持部は、足首が挿通可能な隙間を介して左右一対設けたことを特徴とする請求項7に記載の正座移動具。
【請求項9】
前記尻当部は、前記支持部に対して起倒可能に設けたことを特徴とする請求項7に記載の正座移動具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る正座移動具は、脛部分に装着される本体と、この本体の少なくとも膝側と足首側に設けられ、本体を正座状態で可動にする可動部材とを具備し、可動部材は、本体に向けて凸に湾曲したアームと、このアームの端部に取付けられたキャスターとを備え、アームは、湾曲した後部アームおよび前部アームを備え、キャスターは、後部アームおよび前部アームによって前体に支持され、後部アームは前部アームより高く構成され、これにより本体は前部側より後部側が高くなるように傾斜し、後部アームおよび前部アームは、弾性部材で構成し、後部アームの湾曲部分によって、つま先で蹴って移動する際につま先が入る凹部を形成したことを特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0085】
すなわち、本発明に係る正座移動具は、脛部分に装着される本体と、この本体の少なくとも膝側と足首側に設けられ、本体を正座状態で可動にする可動部材とを具備し、可動部材は、本体に向けて凸に湾曲したアームと、このアームの端部に取付けられたキャスターとを備え、アームは、湾曲した後部アームおよび前部アームを備え、キャスターは、後部アームおよび前部アームによって前体に支持され、後部アームは前部アームより高く構成され、これにより本体は前部側より後部側が高くなるように傾斜し、後部アームおよび前部アームは、弾性部材で構成し、後部アームの湾曲部分によって、つま先で蹴って移動する際につま先が入る凹部を形成したことを特徴とするものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
(2)キャスターは、全方向移動可能な構成とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】削除
【補正の内容】