特開 2023-31013 建具

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023031013

(43)【公開日】2023-03-08

(54)【発明の名称】建具

(51)【国際特許分類】

   E06B 1/60 20060101AFI20230301BHJP

   E06B 1/02 20060101ALI20230301BHJP

【ＦＩ】

E06B1/60

E06B1/02

【審査請求】未請求

【請求項の数】5

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2021136464

(22)【出願日】2021-08-24

(71)【出願人】

【識別番号】504163612

【氏名又は名称】株式会社ＬＩＸＩＬ

(74)【代理人】

【識別番号】100106002

【弁理士】

【氏名又は名称】正林 真之

(74)【代理人】

【識別番号】100165157

【弁理士】

【氏名又は名称】芝 哲央

(74)【代理人】

【識別番号】100126000

【弁理士】

【氏名又は名称】岩池 満

(74)【代理人】

【識別番号】100160794

【弁理士】

【氏名又は名称】星野 寛明

(72)【発明者】

【氏名】大東 正樹

【テーマコード（参考）】

2E011

【Ｆターム（参考）】

2E011JA02

2E011KB02

2E011KC02

2E011KC08

2E011KD26

2E011KD28

(57)【要約】

【課題】枠の強度を確保しつつ、製造コストを低減できる建具を提供すること。
【解決手段】建具１は、枠２１を有する枠体２と、枠体２内に配置される障子３，４と、枠２１に接続され枠２１を補強する板状の補強材５と、を備え、枠２１は、室内外方向に延びる第１枠側板部２５１と、第１枠側板部２５１に接続されて第１枠側板部２５１に交差して見付方向において障子３，４が配置される側とは反対側に延びると共に躯体１１に固定される第２枠側板部２５２と、を有し、補強材５は、板状に形成され、第１枠側板部２５１に固定される第１補強側板部５１と、第２枠側板部２５２に固定される第２補強側板部５２と、第１補強側板部５１と第２補強側板部５２とを接続すると共に第１補強側板部５１及び第２補強側板部５２に対して傾斜して延びる補強側傾斜板部５３と、を有する。
【選択図】図３

【特許請求の範囲】

【請求項1】

枠を有する枠体と、
前記枠体内に配置される障子と、
前記枠に接続され前記枠を補強する板状の補強材と、を備え、
前記枠は、室内外方向に延びる第１枠側板部と、前記第１枠側板部に接続されて前記第１枠側板部に交差して見付方向において前記障子が配置される側とは反対側に延びると共に躯体に固定される第２枠側板部と、を有し、
前記補強材は、板状に形成され、前記第１枠側板部に固定される第１補強側板部と、前記第２枠側板部に固定される第２補強側板部と、前記第１補強側板部と前記第２補強側板部とを接続すると共に前記第１補強側板部及び前記第２補強側板部に対して傾斜して延びる補強側傾斜板部と、を有する、建具。

【請求項2】

前記枠は、上枠であり、
前記障子は、外障子と、内障子と、を有し、
前記上枠は、下方に突出すると共に前記外障子の上端をガイドする室外側下方突出レールと、下方に突出すると共に前記内障子の下端をガイドする室内側下方突出レールと、を有し、
前記第１補強側板部と前記補強側傾斜板部との接続部分は、室内外方向の位置において、前記第２枠側板部が形成される位置と前記室外側下方突出レールが形成される位置との間に配置される、請求項１に記載の建具。

【請求項3】

前記補強材は、前記枠の長手方向の中央部に配置される、請求項１又は２に記載の建具。

【請求項4】

前記障子は、外障子と、内障子と、を有する引き違い障子で構成され、
前記補強材は、前記枠における前記外障子と前記内障子との召し合わせ部に対応する位置に配置される、請求項３に記載の建具。

【請求項5】

前記補強材は、前記枠の長手方向に沿って複数設けられる、請求項１～４のいずれかに記載の建具。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、建具に関する。

【背景技術】

【0002】

従来、枠を有する枠体と、枠体内に配置される外障子及び内障子と、を備える引き違い窓（建具）が知られている（例えば、特許文献１参照）。枠体の強度を向上させるために、枠体の枠に補強板を取り付けたり、枠の板厚を厚くするものがある。特許文献１に記載の引き違い窓においては、躯体に取り付ける枠を補強するために、枠には、Ｌ字状の補強材が取り付けられている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0003】

【特許文献1】特開２０００－２７４１４６号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0004】

枠に補強材を取り付ける場合には、製造コストが増加する。そのため、枠の強度を確保しつつ、製造コストを低減できることが求められている。

【0005】

本開示は、枠の強度を確保しつつ、製造コストを低減できる建具を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

本開示は、枠を有する枠体と、前記枠体内に配置される障子と、前記枠に接続され前記枠を補強する板状の補強材と、を備え、前記枠は、室内外方向に延びる第１枠側板部と、前記第１枠側板部に接続されて前記第１枠側板部に交差して見付方向において前記障子が配置される側とは反対側に延びると共に躯体に固定される第２枠側板部と、を有し、前記補強材は、板状に形成され、前記第１枠側板部に固定される第１補強側板部と、前記第２枠側板部に固定される第２補強側板部と、前記第１補強側板部と前記第２補強側板部とを接続すると共に前記第１補強側板部及び前記第２補強側板部に対して傾斜して延びる補強側傾斜板部と、を有する、建具に関する。

【図面の簡単な説明】

【0007】

【図1】一実施形態の引き違い窓を室内側から見た正面図である。

【図2】図１中のＡ－Ａ線に沿う縦断面図である。

【図3】図２の部分拡大図である。

【図4】補強材を示す斜視図である。

【図5】他の実施形態において補強材が配置される位置を示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0008】

以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。一実施形態の建具を構成する引き違い窓１について説明する。本明細書において、「見付方向」とは、建物の壁に形成された開口部に納められた引き違い窓１における面材３５，４５の面方向を意味し、「見込方向」とは、上記面材３５，４５の厚さ方向（即ち、奥行き方向）を意味する。「見込方向」は室内外方向でもある。「見付面」は、引き違い窓１における室外側及び室内側に面するそれぞれの面を意味し、「見込面」は、引き違い窓１において室内外方向に延びる面を意味する。図面において、引き違い窓１の室外側を室外側Ｘ１とし、引き違い窓１の室内側を室内側Ｘ２とする。

【0009】

引き違い窓１は、図１に示すように、建物躯体の開口部に取り付けられる枠体２と、枠体２の内側に、室外側Ｘ１に配置される外障子３と、室内側Ｘ２に配置される内障子４との２枚の障子をそれぞれ納めることによって構成される。外障子３及び内障子４は、枠体２内を見付方向の左右方向（横方向）にスライド移動可能である。

【0010】

外障子３は、上框３１、下框３２、戸先側に配置される縦框３３及び戸尻側に配置される縦框である外召し合わせ框３４を矩形に框組した框体３０の内側に、面材３５が納められることによって構成される。

【0011】

内障子４は、上框４１、下框４２、戸先側に配置される縦框４３及び戸尻側に配置される内召し合わせ框４４を矩形に框組した框体４０の内側に、面材４５が納められることによって構成される。

【0012】

枠体２は、上枠２１、下枠２２及び左右一対の縦枠２３，２４を矩形に枠組みすることによって構成される。

【0013】

上枠２１の構成についてさらに詳述する。図２に示すように、上枠２１は、建物躯体の開口部の上部側を構成する上部構造体１０に固定される。上枠２１は、上部構造体１０に固定された状態で、補強材５に補強される。

【0014】

上枠２１には、室外側レール２１１（室外側下方突出レール）及び室内側レール２１２（室内側下方突出レール）が設けられる。上枠２１は、室外側レール２１１の室外側Ｘ１に、網戸レール２１３を有する。

【0015】

室外側レール２１１は、上枠２１の室外側Ｘ１において上枠２１から下方に突出して形成され、外障子３の上端部をガイドする。室内側レール２１２は、上枠２１の室内側Ｘ２において上枠２１から下方に突出して形成され、内障子４の上端部をガイドする。

【0016】

上枠２１は、枠体本体である金属枠体２１４の内側表面に、樹脂カバー材２１５，２１６を取り付けた複合構造を有する。そのため、断熱性及び防露性に優れる。金属枠体２１４は、室外側レール２１１と室内側レール２１２との間で、室外側金属枠体２５と室内側金属枠体２６とに分割されている。室外側金属枠体２５と室内側金属枠体２６は、樹脂連結材２７によって連結されている。

【0017】

樹脂カバー材２１５は、上枠２１における室外側レール２１１と室内側レール２１２との間に配置される。樹脂カバー材２１６は、上枠２１における室内側レール２１２の室内側Ｘ２の部分を含んで構成され、室内側レール２１２の室内側Ｘ２の面から金属枠体２１４の内側表面にかけて設けられている。樹脂カバー材２１６は、金属枠体２１４の室内側端部２１４ａよりも室内側Ｘ２に突出するアングル部２１６１を有する。樹脂カバー材２１５，２１６は、上枠２１の延びる方向の全長に亘って設けられている。

【0018】

室外側金属枠体２５は、室内外方向に延びる室内外方向延在板部２５１（第１枠側板部）と、上方突出フィン２５２（第２枠側板部）と、室外側レール２１１と、網戸レール２１３と、を有する。

【0019】

室内外方向延在板部２５１の室内側Ｘ２の端部には、樹脂連結材２７の室外側Ｘ１の部分が嵌合して配置される。上方突出フィン２５２は、室内外方向延在板部２５１の室内側Ｘ２の端部に接続され、上方側（見付方向の外側）に突出する。上方突出フィン２５２は、室内外方向延在板部２５１に直交（交差）して見付方向において外障子３及び内障子４が配置される側とは反対側に延びると共に、躯体１１に固定される。室外側レール２１１及び網戸レール２１３は、室内外方向延在板部２５１の下面から下方に向けて突出する。

【0020】

室内側金属枠体２６は、室内外方向に延びる室内側金属枠体本体２６１と、室内側レール２１２と、を有する。室内外方向に延びる室内側金属枠体本体２６１の室外側Ｘ１の端部には、樹脂連結材２７の室内側Ｘ２の部分が嵌合して配置される。

【0021】

上枠２１は、上部構造体１０に固定される。上部構造体１０は、躯体１１と、躯体１１の室外側Ｘ１にスペーサ１２を介して配置される室外側外装材１３と、躯体１１の室内側Ｘ２にスペーサ１４を介して配置される室内側外装材１５と、躯体１１の下方側にスペーサ１６を介して配置される上部額縁材１７と、を備える。躯体１１は、構造壁１１１と、構造壁１１１の下部に配置される梁部材１１２と、を備える。本実施形態においては、例えば、室内外方向において、室外側外装材１３の室外側Ｘ１の面１３１の位置は、上枠２１の室外側レール２１１の室外側Ｘ１の面２１１ａの位置と同じ位置に位置する。

【0022】

上部構造体１０の躯体１１の室外側Ｘ１の面１１ａには、上枠２１の上方突出フィン２５２及び補強材５の第１補強側板部５１（後述）が、ネジ５２１により共締めされて固定されている。室外側外装材１３及びスペーサ１２の下方には、上枠２１の室内外方向延在板部２５１が配置され、室外側外装材１３の下端部と室内外方向延在板部２５１との間には、シーリング材１３ａが設けられている。

【0023】

上枠２１には、補強材５が取り付けられる。補強材５は、図１に示すように、上枠２１の長手方向の中央部において、上枠２１における外障子３と内障子４との召し合わせ部５０に対応する位置に配置される。補強材５は、図３及び図４に示すように、室外側金属枠体２５の室内外方向延在板部２５１と上方突出フィン２５２とに跨って配置される。

【0024】

補強材５は、図３及び図４に示すように、板状に形成され、断面形状が角部に傾斜部を有する形状に形成される。補強材５は、例えば、金属材料により形成される。補強材５は、第１補強側板部５１と、第２補強側板部５２と、補強側傾斜板部５３と、を有する。第１補強側板部５１、補強側傾斜板部５３及び第２補強側板部５２は、室外側Ｘ１から室内側Ｘ２に向かってこの順に連続して形成される。

【0025】

図３に示すように、第１補強側板部５１は、上下方向に厚みを有し、室内外方向に延びる板状に形成される。第１補強側板部５１は、上枠２１の室内外方向延在板部２５１の上面に沿って配置され、ネジなどの締結部材５１１により、室内外方向延在板部２５１に固定される。

【0026】

第２補強側板部５２は、室内外方向（見込方向）に厚みを有し、上下方向に延びる板状に形成される。第２補強側板部５２は、上枠２１の上方突出フィン２５２と共に、躯体１１の室外側Ｘ１の面１１ａに、ネジなどの締結部材５２１により、共締めされて固定される。

【0027】

補強側傾斜板部５３は、第１補強側板部５１と第２補強側板部５２とを接続する。補強側傾斜板部５３は、第１補強側板部５１と第２補強側板部５２に対して傾斜して延びる。本実施形態においては、補強側傾斜板部５３は、室外側Ｘ１から室内側Ｘ２に向かうに従って、下方側から上方側（見付方向の外側、外障子３及び内障子４から離れる側）に向かうように傾斜する。

【0028】

補強側傾斜板部５３の室外側Ｘ１の端部は、折り曲げ部５０１（接続部分）において曲げられた部分であり、第１補強側板部５１の室内側Ｘ２の端部に接続される。補強側傾斜板部５３と第１補強側板部５１との折り曲げ部５０１は、室内外方向の位置において、上枠２１の上方突出フィン２５２が形成される位置と、上枠２１の室外側レール２１１が形成される位置との間に配置される。

【0029】

本実施形態においては、折り曲げ部５０１の室内外方向の位置は、例えば、上枠２１の上方突出フィン２５２が形成される位置と上枠２１の室外側レール２１１が形成される位置との間であって、上枠２１の室外側レール２１１が形成される位置よりも僅かに室内側Ｘ２に配置される。これにより、折り曲げ部５１０よりも室外側Ｘ１に室外側外装材１３を形成して、補強材５の折り曲げ部５０１から補強側傾斜板部５３の部分を室外側外装材１３の内部側に配置できる。よって、折り曲げ部５１０よりも室外側Ｘ１に室外側外装材１３を形成することで、補強材５の補強側傾斜板部５３が室外側Ｘ１から視認されないため、意匠性の低下を抑制できる。

【0030】

補強側傾斜板部５３と第１補強側板部５１との成す角度は、第１角度θ１である。第１角度θ１は、鈍角である。第１角度θ１が鈍角（９０°＜θ１＜１８０°）で形成されることで、上枠２１に下方側から力が作用した場合において、第１角度θ１が９０°である場合よりも、補強材５は、折り曲げ部５０１において折り曲がる程度を小さくすることができる。

【0031】

補強側傾斜板部５３の室内側Ｘ２の端部は、折り曲げ部５０２において曲げられた部分であり、第２補強側板部５２の下端部に接続される。補強側傾斜板部５３と第２補強側板部５２との折り曲げ部５０２は、室内外方向の位置において、室外側レール２１１が配置される位置と、室内側レール２１２が配置される位置との間に配置される。

【0032】

補強側傾斜板部５３と第２補強側板部５２との成す角度は、第２角度θ２である。第２角度θ２は、鈍角である。第２角度θ２が鈍角（９０°＜θ１＜１８０°）で形成されることで、上枠２１に下方側から力が作用した場合において、第２角度θ２が９０°である場合よりも、補強材５が折り曲げ部５０２において折れ曲がる程度を小さくすることができる。

【0033】

以上のように構成される補強材５は、補強側傾斜板部５３を有することで、補強側傾斜板部５３と第１補強側板部５１との成す第１角度θ１及び補強側傾斜板部５３と第２補強側板部５２との成す第２角度θ２は、いずれも、鈍角である。そのため、本開示の補強材５は、上枠２１に下方側から力が作用した場合に、折り曲げ部の角部が９０°のＬ字状の補強材よりも、上方側に折れ曲がりにくい。

【0034】

これにより、補強材５に補強側傾斜板部５３を形成することで、本開示の補強材５は、折り曲げ部の角部が９０°のＬ字状の補強材よりも、上枠２１に下方側から力が作用した場合の強度を高くすることできる。よって、補強材５に補強側傾斜板部５３を形成することで、上枠２１の長手方向の長さを折り曲げ部の角部が９０°のＬ字状の補強材の長さより短くしても、折り曲げ部の角部が９０°のＬ字状の補強材と同等の強度を確保できる。従って、補強側傾斜板部５３を設けた補強材５は、折り曲げ部の角部が９０°のＬ字状の補強材よりも、上枠２１の長手方向の長さを短く形成できる。

【0035】

本実施形態によれば、以下の効果が奏される。本実施形態の引き違い窓１は、上枠２１を有する枠体２と、枠体２内に配置される外障子３及び内障子４と、上枠２１に接続され上枠２１を補強する板状の補強材５と、を備え、上枠２１は、室内外方向に延びる第１枠側板部２５１と、第１枠側板部２５１に接続されて第１枠側板部２５１に交差して見付方向において外障子３及び内障子４が配置される側とは反対側に延びると共に躯体１１に固定される第２枠側板部２５２と、を有し、補強材５は、板状に形成され、第１枠側板部２５１に固定される第１補強側板部５１と、第２枠側板部２５２に固定される第２補強側板部５２と、第１補強側板部５１と第２補強側板部５２とを接続すると共に第１補強側板部５１及び第２補強側板部５２に対して傾斜して延びる補強側傾斜板部５３と、を有する。

【0036】

これにより、上枠２１を補強する強度を確保しつつ、補強材５に補強側傾斜板部５３を形成することで、折り曲げ部の角部が９０°のＬ字状の補強材よりも、上枠２１の長手方向の長さを短くコンパクトに形成できる。よって、補強材５により上枠２１を補強する強度を確保しつつ、補強材５をコンパクトに形成して使用材料を少なくして製造設備をコンパクトにすることで、製造コストを低減できる。

【0037】

本実施形態においては、第１補強側板部５１と補強側傾斜板部５３との折り曲げ部５０１は、室内外方向の位置において、上枠２１の第２枠側板部２５２が形成される位置と室外側レール２１１が形成される位置との間に配置される。これにより、躯体１１の室外側Ｘ１に室外側外装材１３を設ける場合に、室内外方向において、補強材５の折り曲げ部５０１から補強側傾斜板部５３の部分を室外側外装材１３の内部側に配置できるため、補強材５の補強側傾斜板部５３が室外側Ｘ１から視認されず、意匠性の低下を抑制できる。

【0038】

本実施形態においては、補強材５は、上枠２１の長手方向の中央部に配置される。これにより、上枠２１に作用した力を、上枠２１の長手方向の中央部において補強材５により補強された状態で受けることができる。よって、上枠２１の補強材５による補強を、上枠２１の長手方向の中央部において安定して行うことができる。

【0039】

本実施形態においては、補強材５は、上枠２１における外障子３と内障子４との召し合わせ部５０に対応する位置に配置される。外障子３と内障子４との召し合わせ部５０においては、外障子３及び内障子４が閉まっている場合に、外障子３の外召し合わせ框３４及び内障子４の内召し合わせ框４４は、室内外方向に重なって配置される。そのため、外障子３と内障子４との召し合わせ部５０においては、上枠２１には力が作用しやすい。このような場合に、上枠２１における外障子３と内障子４との召し合わせ部５０に対応する位置に補強材５を配置することで、上枠２１における力が作用しやすい位置において、補強材５により上枠２１を効果的に補強できる。

【0040】

以上、本開示の好ましい一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。

【0041】

前記実施形態においては、補強材５を、上枠２１における外障子３と内障子４との召し合わせ部５０に対応する位置に設けたが、これに限定されない。例えば、図５に示す他の実施形態のように、補強材５Ａを、下枠２２の長手方向の中央の召し合わせ部５０に対応する位置に設けてもよいし、補強材５Ｂを、一対の縦枠２３，２４における一方の縦枠又は両方の縦枠の長手方向の中央に設けてもよい。

【0042】

また、前記実施形態においては、補強材５を、図１に示すように、上枠２１の長手方向の中央に１つ設け、又は、補強材５Ｂを、図５に示すように、下枠２２、縦枠２３，２４の長手方向の中央に１つ設けたが、これに限定されない。補強材を、枠（上枠、下枠、縦枠）の長手方向に沿って複数設けてもよい。

【符号の説明】

【0043】

１ 引き違い窓（建具）、２ 枠体、２１ 上枠、３ 外障子（障子）、４ 内障子（障子）、５，５Ａ，５Ｂ 補強材、１１ 躯体、５０ 召し合わせ部、５１ 第１補強側板部、５２ 第２補強側板部、５３ 補強側傾斜板部、２１１ 室外側レール（室外側下方突出レール）、２１２ 室内側レール（室内側下方突出レール）、２５１ 第１枠側板部、２５２ 第２枠側板部、５０１ 折り曲げ部（接続部分）

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】