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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023004143
(43)【公開日】2023-01-17
(54)【発明の名称】内燃機関のカバー構造
(51)【国際特許分類】
   F02F 7/00 20060101AFI20230110BHJP
【FI】
F02F7/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021105665
(22)【出願日】2021-06-25
(71)【出願人】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001520
【氏名又は名称】弁理士法人日誠国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 義裕
(72)【発明者】
【氏名】秋山 翔太
【テーマコード(参考)】
3G024
【Fターム(参考)】
3G024AA73
3G024BA04
3G024BA28
3G024DA18
3G024FA02
(57)【要約】
【課題】マウント取付部の上部に内燃機関本体からの距離が異なる第1の縦壁部と第2の縦壁部が並列に設置されたカバー部材において、マウント取付部の振動を抑制できる内燃機関のカバー構造を提供すること。
【解決手段】エンジン1のカバー構造において、マウント取付部44の上壁44Aの膨出方向の先端部に、エンジン本体2をサイドメンバ9に支持するマウント部材45を締結する取付座44aが設けられており、チェーンカバー40は、上壁44Aと吸気側縦壁部41Aの下端41mとを連結する吸気側連結壁44Dと、上壁44Aと排気側縦壁部41Bの下端41nとを連結する排気側連結壁44Eとを有する。排気側連結壁44Eは、排気カム軸12の軸方向で吸気側連結壁44Dよりも取付座44aに近い位置において上壁44Aから上方に膨出し、排気側縦壁部41Bに連結されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向が平行となるようにして内燃機関本体に回転自在に支持され、伝動部材を介してクランク軸から動力が伝達される第1のカム軸および第2のカム軸と、
前記第1のカム軸の端部に取付けられた第1のバルブタイミング調整装置および前記第2のカム軸の端部に取付けられた第2のバルブタイミング調整装置と、
前記第1のバルブタイミング調整装置と前記第2のバルブタイミング調整装置と前記伝動部材とを覆うように前記内燃機関本体の端部に取付けられたカバー部材とを備え、
前記カバー部材は、前記第1のバルブタイミング調整装置を覆う第1の縦壁部と、前記第2のバルブタイミング調整装置を覆うとともに前記第1の縦壁部よりも前記内燃機関本体側に設置される第2の縦壁部と、前記第1の縦壁部および前記第2の縦壁部の下側に位置し、前記カバー部材に対して前記内燃機関本体から離れる方向に膨出するマウント取付部とを備えており、
前記マウント取付部の上壁の膨出方向の先端部に、前記内燃機関本体を車体に支持するマウント部材を締結する締結部が設けられた内燃機関のカバー構造であって、
前記カバー部材は、前記上壁と前記第1の縦壁部の下端とを連結する第1の連結部と、前記上壁と前記第2の縦壁部の下端とを連結する第2の連結部とを有し、
前記第2の連結部は、前記第2のカム軸の軸方向で前記第1の連結部の前記締結部側の端部と隣接する位置において前記上壁から段差状に上方に膨出し、前記第2の縦壁部に連結されていることを特徴とする内燃機関のカバー構造。
【請求項2】
前記第1の縦壁部と前記第2の縦壁部は、並列に設置されているとともに段差部によって連結されており、
前記カバー部材は、前記上壁の近傍に中央ボスを有し、
前記中央ボスは、その内端部が前記内燃機関本体に接合されるとともに、その外端部が前記段差部から外方に突出し、締結具によって前記内燃機関本体に締結されており、
前記第2の連結部は、前記中央ボスに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のカバー構造。
【請求項3】
前記第1の縦壁部は、前記第1のバルブタイミング調整装置を作動する第1の作動部材が取付けられる第1の貫通孔を有し、
前記第2の縦壁部は、前記第2のバルブタイミング調整装置を作動する第2の作動部材が取付けられる第2の貫通孔を有し、
前記第2の連結部は、前記第2の貫通孔の下側に設置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関のカバー構造。
【請求項4】
前記第2の連結部は、前記マウント取付部の前記上壁から前記第2の縦壁部に向かって斜め上方に延びる傾斜壁と、前記傾斜壁の延びる方向の端部から水平方向に屈曲して前記第2の貫通孔の下側に延びる頂壁とを有することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のカバー構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のカバー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載された内燃機関には、吸気バルブや排気バルブのバルブタイミングを可変するための油圧式の可変装置が設けられており、この可変装置がチェーンケースに取付けられたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このチェーンケースは、吸気側可変装置が取付けられる第1取付孔と、排気側可変装置が取付けられる第2取付孔とを有する。
【0004】
チェーンケースの外側面から機関本体に対向する内側面に向かう方向を奥行方向とするとき、チェーンケースの外側面のうちの第1取付孔が設けられた第1取付面と第2取付孔が設けられた第2取付面との間には、第1取付面の奥行方向の位置と第2取付面の奥行方向の位置とを異ならせる段差が設けられており、この段差によって第1取付孔および第2取付孔を有するチェーンケースの剛性が高められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-217327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、チェーンケースには、エンジン本体を車体に支持するためのマウント取付部を有するものがある。マウント取付部は、チェーンケースの上部を外方に突出させたものであり、マウントブラケット等のマウント部材を取付けるためのボルト孔がマウント取付部の上壁に設けられている。
【0007】
特許文献1に記載される段差を有するチェーンケースにおいて、第1取付面と第2取付面の下部にマウント取付部を設置した場合には、以下の問題を生じるおそれがある。
【0008】
第1取付面および第2取付面は、エンジン本体からの距離が異なり、マウント取付部のボルト孔から第2取付面までの距離がマウント取付部のボルト孔から第1取付面までの距離より長くなる。
【0009】
このため、ボルト孔に上下方向の荷重が作用した場合に、第1取付面の下端部よりも第2取付面の下端部に作用するモーメントが大きくなり、マウント取付部における第2取付面側の部分がマウント取付部における第1取付面側の部分よりも車両の上下方向に振動するおそれがある。
【0010】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、マウント取付部の上部に内燃機関本体からの距離が異なる第1の縦壁部と第2の縦壁部が並列に設置されたカバー部材において、マウント取付部の振動を抑制できる内燃機関のカバー構造を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、軸方向が平行となるようにして内燃機関本体に回転自在に支持され、伝動部材を介してクランク軸から動力が伝達される第1のカム軸および第2のカム軸と、前記第1のカム軸の端部に取付けられた第1のバルブタイミング調整装置および前記第2のカム軸の端部に取付けられた第2のバルブタイミング調整装置と、前記第1のバルブタイミング調整装置と前記第2のバルブタイミング調整装置と前記伝動部材とを覆うように前記内燃機関本体の端部に取付けられたカバー部材とを備え、前記カバー部材は、前記第1のバルブタイミング調整装置を覆う第1の縦壁部と、前記第2のバルブタイミング調整装置を覆うとともに前記第1の縦壁部よりも前記内燃機関本体側に設置される第2の縦壁部と、前記第1の縦壁部および前記第2の縦壁部の下側に位置し、前記カバー部材に対して前記内燃機関本体から離れる方向に膨出するマウント取付部とを備えており、前記マウント取付部の上壁の膨出方向の先端部に、前記内燃機関本体を車体に支持するマウント部材を締結する締結部が設けられた内燃機関のカバー構造であって、前記カバー部材は、前記上壁と前記第1の縦壁部の下端とを連結する第1の連結部と、前記上壁と前記第2の縦壁部の下端とを連結する第2の連結部とを有し、前記第2の連結部は、前記第2のカム軸の軸方向で前記第1の連結部の前記締結部側の端部と隣接する位置において前記上壁から段差状に上方に膨出し、前記第2の縦壁部に連結されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
このように上記の本発明によれば、マウント取付部の上部に内燃機関本体からの距離が異なる第1の縦壁部と第2の縦壁部が並列に設置されたカバー部材において、マウント取付部の振動を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明の一実施例に係る内燃機関の正面図である。
図2図2は、本発明の一実施例に係る内燃機関の上面図であり、シリンダヘッドカバーを取り外した状態を示す。
図3図3は、本発明の一実施例に係る内燃機関のチェーンカバーの斜視図である。
図4図4は、本発明の一実施例に係る内燃機関のチェーンカバーの上部を拡大した正面図である。
図5図5は、図4の矢印V方向から見たチェーンカバーの上面図である。
図6図6は、図4のVI-VI方向矢視断面図である。
図7図7は、図4のVII-VII方向矢視断面図である。
図8図8は、図4のVIII-VIII方向矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施の形態に係る内燃機関のカバー構造は、軸方向が平行となるようにして内燃機関本体に回転自在に支持され、伝動部材を介してクランク軸から動力が伝達される第1のカム軸および第2のカム軸と、第1のカム軸の端部に取付けられた第1のバルブタイミング調整装置および第2のカム軸の端部に取付けられた第2のバルブタイミング調整装置と、第1のバルブタイミング調整装置と第2のバルブタイミング調整装置と伝動部材とを覆うように内燃機関本体の端部に取付けられたカバー部材とを備え、カバー部材は、第1のバルブタイミング調整装置を覆う第1の縦壁部と、第2のバルブタイミング調整装置を覆うとともに第1の縦壁部よりも内燃機関本体側に設置される第2の縦壁部と、第1の縦壁部および第2の縦壁部の下側に位置し、カバー部材に対して内燃機関本体から離れる方向に膨出するマウント取付部とを備えており、マウント取付部の上壁の膨出方向の先端部に、内燃機関本体を車体に支持するマウント部材を締結する締結部が設けられた内燃機関のカバー構造であって、カバー部材は、上壁と第1の縦壁部の下端とを連結する第1の連結部と、上壁と第2の縦壁部の下端とを連結する第2の連結部とを有し、第2の連結部は、第2のカム軸の軸方向で第1の連結部の前記締結部側の端部と隣接する位置において前記上壁から段差状に上方に膨出し、前記第2の縦壁部に連結されている。
【0015】
これにより、本発明の一実施の形態に係る内燃機関のカバー構造は、マウント取付部の上部に内燃機関本体からの距離が異なる第1の縦壁部と第2の縦壁部が並列に設置されたカバー部材において、マウント取付部の振動を抑制できる。
【実施例0016】
以下、本発明に係る内燃機関のカバー構造の実施例について、図面を用いて説明する。
図1から図8は、本発明に係る一実施例の内燃機関のカバー構造を示す図である。図1から図8において、上下前後左右方向は、以下のように規定する。
【0017】
クランク軸に沿う方向をエンジンの前後方向とし、タイミングチェーンが配置される側を前、その反対側を後ろとする。気筒の中心軸に沿う方向をエンジンの上下方向とし、シリンダヘッド側を上、その反対側を下とする。クランク軸および気筒の中心軸と交差する方向をエンジンの左右方向とし、クランク軸を後側から見て気筒の中心軸に対して左側が左、気筒の中心軸に対して右側が右とする。
【0018】
まず、構成を説明する。
図1において、エンジン1は、エンジン本体2と、チェーンカバー40とを備えている。エンジン本体2は、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、シリンダヘッドカバー5およびオイルパン6を有する。本実施例のエンジン1は、内燃機関を構成し、エンジン本体2は、内燃機関本体を構成する。
【0019】
シリンダブロック3には図示しない複数の気筒が設けられており、気筒は、エンジン1の前後方向に並んで設置されている。エンジン1は、気筒の中心軸1Cが上下方向に延びるように設置されている。
【0020】
気筒にはそれぞれ図示しないピストンが収容されており、ピストンは、図示しないコネクティングロッドを介してクランク軸7に連結されている。クランク軸7は、前後方向に延びる回転中心軸を有し、回転中心軸回りに回転する。
【0021】
ピストンは、気筒内で往復運動することにより、コネクティングロッドを介してクランク軸7を回転させる。シリンダヘッド4にはそれぞれ図示しない複数の吸気ポートと複数の排気ポートが形成されている。
【0022】
吸気ポートは、それぞれ気筒に連通しており、吸入空気を気筒に導入する。排気マニホールドは、排気ポートを通して複数の気筒に連通しており、複数の気筒から排出された排気ガスを集合して排気口から図示しない触媒コンバータに排出する。
【0023】
図2に示すように、シリンダヘッド4には吸気カム軸11と排気カム軸12が回転自在に支持されている。吸気カム軸11と排気カム軸12は、回転中心軸11a、12aがエンジン1の前後方向に平行に延びるようにしてエンジン1の左右方向に並んで設置されている。
【0024】
吸気カム軸11は、複数の吸気カム11Aを備えており(図示2つ)、吸気カム11Aは、吸気カム軸11の回転中心軸11aの方向に並んで設置されている。
【0025】
吸気カム11Aは、1つの気筒に対して、例えば2つ設けられている。吸気ポートには図示しない吸気バルブが設けられており、吸気カム11Aは、吸気バルブを操作して吸気ポートを開閉し、気筒と吸気ポートを連通または遮断する。
【0026】
排気カム軸12は、複数の排気カム12Aを備えており(図示2つ)、排気カム12Aは、排気カム軸12の回転中心軸12aの方向に並んで設置されている。以下、回転中心軸11a、12aの方向を軸方向という。
【0027】
排気カム12Aは、1つの気筒に対して、例えば2つ設けられている。排気ポートには図示しない排気バルブが設けられており、排気カム12Aは、排気バルブを操作して排気ポートを開閉し、気筒と排気ポートを連通または遮断する。
【0028】
吸気カム軸11の軸方向の前端部(端部)には吸気側バルブタイミング調整装置15が取付けられている。吸気側バルブタイミング調整装置15は、吸気側ハウジング部材23を有し、吸気側ハウジング部材23の外周部には吸気スプロケット23Sが設けられている。
【0029】
排気カム軸12の軸方向の前端部(端部)には排気側バルブタイミング調整装置16が取付けられている。排気側バルブタイミング調整装置16は、排気側ハウジング部材24を有し、排気側ハウジング部材24の外周部には排気スプロケット24Sが設けられている。
【0030】
吸気カム軸11と排気カム軸12の軸方向における吸気側ハウジング部材23の長さは、排気側ハウジング部材24の長さよりも長く形成されている。
【0031】
図1に示すように、クランク軸7の前端部にはクランクスプロケット7Sが設けられている。クランクスプロケット7Sと吸気スプロケット23Sと排気スプロケット24Sとにはタイミングチェーン8が巻き掛けられている。
【0032】
本実施例のタイミングチェーン8は、伝動部材を構成する。吸気側バルブタイミング調整装置15は、第1のバルブタイミング調整装置を構成し、排気側バルブタイミング調整装置16は、第2のバルブタイミング調整装置を構成する。
【0033】
なお、吸気側バルブタイミング調整装置15を第2のバルブタイミング調整装置から構成し、排気側バルブタイミング調整装置16を第1のバルブタイミング調整装置から構成してもよい。
【0034】
クランク軸7の動力は、タイミングチェーン8を介して吸気カム軸11と排気カム軸12に伝達される。これにより、吸気カム軸11が回転して吸気カム11Aによって吸気バルブの開閉が行われ、排気カム軸12が回転して排気カム12Aによって排気バルブの開閉が行われる。
【0035】
吸気側バルブタイミング調整装置15は、クランク軸7に対する吸気カム軸11の相対回転位相を調整し、吸気バルブの開閉時期(バルブタイミング)を調整する。
【0036】
排気側バルブタイミング調整装置16は、クランク軸7に対する排気カム軸12の相対回転位相を調整し、排気バルブの開閉時期(バルブタイミング)を調整する。本実施例の吸気カム軸11は、第1のカム軸を構成し、排気カム軸12は、第2のカム軸を構成する。なお、吸気カム軸11を第2のカム軸から構成し、排気カム軸12を第1のカム軸から構成してもよい。
【0037】
シリンダブロック3にはオイルポンプ35が設けられている。オイルポンプ35は、クランク軸7によって駆動されることにより、オイルパン6に貯留されるオイルをエンジン1の各部に供給する。
【0038】
チェーンカバー40は、シリンダブロック3の前端部(端部)とシリンダヘッド4の前端部(端部)に取付けられている。
【0039】
チェーンカバー40は、エンジン1の上下方向に沿う方向が長手方向となり、エンジン1の左右方向に沿う方向が短手方向となるようにチェーンカバー40の上下方向がチェーンカバー40の左右方向よりも長く形成されている。図2図5に示すように、チェーンカバー40は、縦壁41、左側壁部42および右側壁部43を有する。
【0040】
縦壁41は、シリンダブロック3とシリンダヘッド4のそれぞれの前端部と吸気カム軸11と排気カム軸12の軸方向で対向している。
【0041】
左側壁部42および右側壁部43は、チェーンカバー40の幅方向(短手方向)の右端部と左端部からエンジン本体2に向かって突出しており、突出方向の先端部が複数のボルト33A(図1参照)によってシリンダブロック3の前端部とシリンダヘッド4の前端部に締結されている。これにより、チェーンカバー40は、エンジン本体2に固定されている。
【0042】
図2に示すように、チェーンカバー40は、タイミングチェーン8と吸気側バルブタイミング調整装置15と排気側バルブタイミング調整装置16とを収容しており、タイミングチェーン8と吸気側バルブタイミング調整装置15と排気側バルブタイミング調整装置16とを前側から覆っている。
【0043】
図1図2において、タイミングチェーン8を仮想線で示す。本実施例のチェーンカバー40は、カバー部材を構成する。なお、図1図4の仮想線55は、シリンダブロック3とシリンダヘッド4の境界である。
【0044】
吸気側バルブタイミング調整装置15の吸気側ハウジング部材23にはタイミングチェーン8を介してクランク軸7の動力が伝達される。
【0045】
吸気側ハウジング部材23には図示しない吸気側ベーンロータが収容されており、吸気側ベーンロータは、吸気カム軸11と一体で回転する。吸気側ベーンロータは、吸気側ハウジング部材23の内部を図示しない複数の進角室と複数の遅角室とに区画している。
【0046】
吸気側バルブタイミング調整装置15には吸気側スプール弁25が設けられている(図2参照)。吸気側スプール弁25は、吸気カム軸11と一体で回転するとともに、吸気カム軸11の軸方向に移動自在となっている。
【0047】
排気側バルブタイミング調整装置16の排気側ハウジング部材24にはタイミングチェーン8を介してクランク軸7の動力が伝達される。
【0048】
排気側ハウジング部材24には図示しない排気側ベーンロータが収容されており、排気側ベーンロータは、排気カム軸12と一体で回転する。排気側ベーンロータは、排気側ハウジング部材24の内部を図示しない複数の進角室と複数の遅角室とに区画している。
【0049】
排気側バルブタイミング調整装置16には排気側スプール弁26が設けられている(図2参照)。排気側スプール弁26は、排気カム軸12と一体で回転するように排気カム軸12の回転中心軸12a上に設置されており、排気カム軸12の軸方向に移動自在となっている。
【0050】
図2図3に示すように、チェーンカバー40の縦壁41の上部には吸気側縦壁部41Aと排気側縦壁部41Bが設けられており、吸気側縦壁部41Aと排気側縦壁部41Bは、チェーンカバー40の幅方向(短手方向)に並列に設置されている。
【0051】
吸気側縦壁部41Aは、吸気カム軸11の軸方向で吸気側バルブタイミング調整装置15に対向しており、吸気側バルブタイミング調整装置15を覆っている。
【0052】
排気側縦壁部41Bは、排気カム軸12の軸方向で排気側バルブタイミング調整装置16に対向しており、排気側バルブタイミング調整装置16を覆っている。
【0053】
排気側縦壁部41Bは、吸気側縦壁部41Aに対してエンジン本体2側に窪んでいる。すなわち、排気側縦壁部41Bは、吸気側縦壁部41Aに対してエンジン本体2側に近づくように窪んでおり、吸気側縦壁部41Aは、排気側縦壁部41Bに対してエンジン本体2から離れるように膨出している。
【0054】
吸気側縦壁部41Aと排気側縦壁部41Bは、吸気カム軸11の軸方向に段差を有する段差部41Cによって連結されている。すなわち、吸気側縦壁部41Aと排気側縦壁部41Bは、段差部41Cによって吸気カム軸11と排気カム軸12の軸方向に離隔されている。
【0055】
図1図2に示すように、チェーンカバー40には吸気側ソレノイド31と排気側ソレノイド32が設けられている。
【0056】
図1図4に示すように、吸気側縦壁部41Aは、吸気側ソレノイド31が挿入される吸気側貫通孔41aを有する。吸気側貫通孔41aには吸気側ソレノイド31が取付けられており、吸気側ソレノイド31は、図示しないボルトによって吸気側縦壁部41Aに固定されている。
【0057】
排気側縦壁部41Bは、排気側ソレノイド32が挿入される排気側貫通孔41bを有する。排気側貫通孔41bには排気側ソレノイド32が取付けられており、排気側ソレノイド32は、図示しないボルトによって排気側縦壁部41Bに固定されている。
【0058】
本実施例の吸気側縦壁部41Aは、第1の縦壁部を構成し、排気側縦壁部41Bは、第2の縦壁部を構成する。なお、吸気側縦壁部41Aを第2の縦壁部から構成し、排気側縦壁部41Bを第1の縦壁部から構成してもよい。
【0059】
吸気側ソレノイド31は、吸気側スプール弁25が吸気カム軸11の軸方向に移動するように吸気側スプール弁25を作動する。
【0060】
吸気側ソレノイド31が吸気側バルブタイミング調整装置15の軸方向で進角室側位置に移動すると、オイルポンプ35から供給されるオイルが進角室に供給される。
【0061】
進角室にオイルが供給されると、吸気側ハウジング部材23に対して吸気側ベーンロータが相対回転することにより、クランク軸7に対する吸気カム軸11の相対回転位相が進角側に調整され、吸気バルブの開閉タイミングが進角側に調整される。
【0062】
吸気側ソレノイド31が吸気カム軸11の軸方向で遅角側に移動すると、オイルポンプ35から供給されるオイルが遅角室に供給される。
【0063】
遅角室にオイルが供給されると、吸気側ハウジング部材23に対して吸気側ベーンロータが相対回転することにより、クランク軸7に対する吸気カム軸11の相対回転位相が遅角に調整され、排気バルブの開閉タイミングが遅角側に調整される。
【0064】
排気側スプール弁26は、排気側ソレノイド32によって作動されることにより、吸気側バルブタイミング調整装置15と同様に進角室と遅角室のいずれか一方にオイルを供給することにより、クランク軸7に対する排気カム軸12の相対回転位相を進角側または遅角側に調整し、排気バルブの開閉タイミングを進角側または遅角側に調整する。本実施例の吸気側ソレノイド31は、本発明の第1の作動部材を構成し、排気側ソレノイド32は、第2の作動部材を構成する。
【0065】
図3図4に示すように、チェーンカバー40の縦壁41の上部にはマウント取付部44が設けられている。
【0066】
マウント取付部44は、吸気側縦壁部41Aと排気側縦壁部41Bの下側に位置し、チェーンカバー40に対してエンジン本体2から離れる方向、すなわち、前方に膨出している。
【0067】
図6に示すように、エンジン1の前方にはサイドメンバ9が設けられており、サイドメンバ9は車両前後方向に延びている。
【0068】
図3に示すように、マウント取付部44の先端部には取付座44aが設けられており、取付座44aにはマウントボス44b、44c、44dが設けられている。マウントボス44b、44c、44dの内周面にはボルトが挿通されるボルト孔44r、44s、44tが形成されている。
【0069】
図6に示すように、取付座44aにはマウント部材51が取付けられている。マウント部材51は、マウントブラケット51Aを備えており、マウントブラケット51Aの後端部にはボルトが挿通される。
【0070】
マウントブラケット51Aの後端部に挿通されたボルトは、ボルト孔44r、44s、44tに挿通された後、図示しないナットに締結される。これにより、マウントブラケット51Aの後端部が取付座44aに締結されている。
【0071】
マウント部材51は、振動吸収部材51Bを備えており、振動吸収部材51Bは、サイドメンバ9に取付けられている。マウントブラケット51Aの前端部は、振動吸収部材51Bに取付けられており、エンジン本体2は、マウント部材51を介してサイドメンバ9に弾性的に支持されている。
【0072】
これにより、エンジン1の振動をマウント部材51によって吸収でき、エンジン1からサイドメンバ9に伝達される振動を抑制できる。本実施例のサイドメンバ9は、車体を構成する。
【0073】
図3に示すように、マウント取付部44は、上壁44A、周壁44Bおよび下壁44Cを有する。上壁44Aは、縦壁41から前方に直線状に延びており、取付座44aは、上壁44Aの膨出方向の先端部に設けられている。
【0074】
周壁44Bは、上壁44Aの外周縁から下方に延びている。下壁44Cは、マウント取付部44より下側の縦壁41から上側に向かって縦壁41から漸次離れるように湾曲しており、上端部が周壁44Bの膨出方向の先端部に連結されている(図6図7図8参照)。
【0075】
マウントボス44b、44c、44dは、取付座44aから下壁44Cまで延びている。本実施例のマウントボス44b、44c、44dは、ボルト孔44r、44s、44tを含んでいる。
【0076】
図5に示すように、吸気側縦壁部41Aの下端からマウントボス44b、44dまでのマウント取付部44の長さAは、排気側縦壁部41Bの下端からマウントボス44b、44dまでのマウント取付部44の長さBよりも短い。
【0077】
すなわち、マウント取付部44は、吸気カム軸11と排気カム軸12の軸方向においてチェーンカバー40に対する長さA、Bが異なり、吸気カム軸11と排気カム軸12の軸方向の長さが異なる。本実施例の上壁44Aは、取付座44aを含んで構成されている。
【0078】
図3図7図8に示すように、上壁44Aには吸気側連結壁44Dと排気側連結壁44Eが設けられている。
【0079】
図7に示すように、吸気側連結壁44Dは、上壁44Aと吸気側縦壁部41Aの下端41mとを連結しており、上壁44Aから吸気側縦壁部41Aの下端41mまで延びている。
【0080】
図8に示すように、排気側連結壁44Eは、上壁44Aと排気側縦壁部41Bの下端41nとを連結している。
【0081】
図3図8に示すように、排気側連結壁44Eは、排気側貫通孔41bの下側に設置されている。図3図5に示すように、排気側連結壁44Eは、吸気カム軸11と排気カム軸12の軸方向で吸気側連結壁44Dのマウントボス44b、44c、44d側の端部である前端部44fと隣接する位置において上壁44Aから段差状に上方に膨出し、排気側縦壁部41Bに連結されている。
【0082】
具体的には、図5に示すように、排気カム軸12の軸方向において排気側連結壁44Eの前端部44eは、吸気側連結壁44Dの前端部44fと隣接する位置に配置され、排気側連結壁44Eは、マウントボス44b、44c、44dに近い位置にて上壁44Aから段差状に上方に膨出している。
【0083】
すなわち、マウント取付部44の上壁44Aは、吸気側連結壁44Dの前端部44fおよび排気側縦壁部41Bの前端部44eよりも前側に位置している。
【0084】
図8に示すように、排気側連結壁44Eは、上壁44Aから排気側縦壁部41Bに向かって斜め上方に延びる傾斜壁44gと、傾斜壁44gの延びる方向の後端部44i(端部)から水平方向に屈曲して排気側貫通孔41bの下側に延びる頂壁44hとを有する。
【0085】
本実施例のマウントボス44b、44c、44dは、締結部を構成する。本実施例の吸気側連結壁44Dは、第1の連結部を構成し、排気側連結壁44Eは、第2の連結部を構成する。なお、吸気側連結壁44Dを第2の連結部から構成して膨出構造とし、排気側連結壁44Eを第1の連結部から構成してもよい。
【0086】
図4に示すように、吸気側貫通孔41aと排気側貫通孔41bは、吸気側貫通孔41aの下端から上壁44Aまでの距離Cが排気側貫通孔41bの下端から上壁44Aまでの距離Dよりも長くなるように形成されている。
【0087】
図4に示すように、チェーンカバー40の縦壁41にはボス45A、45Bが設けられている。ボス45Aは、縦壁41の幅方向中央部に設置されており、上壁44Aの近傍に設置されている。具体的には、ボス45Aは、チェーンカバー40の上下方向で吸気側貫通孔41aおよび排気側貫通孔41bと上壁44Aとの間に設けられている。
【0088】
図6に示すように、ボス45Aの内端部45aは、エンジン本体2に接合されており、ボス45Aの外端部45bは、段差部41Cから前方(外方)に突出している。ボス45Aにはボルト33C(図1参照)が挿入されており、ボス45Aは、ボルト33Cによってエンジン本体2に締結されている。本実施例の形態のボルト33Cは、締結具を構成する。
【0089】
図4に示すように、ボス45Bは、縦壁41の幅方向中央部に設置されており、マウント取付部44の下方に設けられている。図6に示すように、ボス45Bの内端部45cは、エンジン本体2に接合されており、ボス45Bの外端部45dは、下壁44Cから前方(外方)に突出している。
【0090】
ボス45Bにはボルト33D(図1参照)が締結されており、ボス45Bは、ボルト33Dによってエンジン本体2に締結されている。すなわち、チェーンカバー40は、ボルト33A、33C、33Dによってエンジン本体2に締結されている。
【0091】
図3図4に示すように、ボス45Aは、排気側連結壁44Eの右端部に連結されており、その上端が排気側連結壁44Eの頂壁44hよりも上方に位置している。本実施例のボス45Aは、中央ボスを構成する。
【0092】
次に、本実施例のエンジン1のカバー構造の効果を説明する。
本実施例のエンジン1のカバー構造は、吸気側バルブタイミング調整装置15と排気側バルブタイミング調整装置16とタイミングチェーン8とを覆うようにエンジン本体2の前端部に取付けられたチェーンカバー40を備えている。
【0093】
チェーンカバー40は、吸気側バルブタイミング調整装置15を覆う吸気側縦壁部41Aと、排気側バルブタイミング調整装置16を覆うとともに吸気側縦壁部41Aよりもエンジン本体2側に設置される排気側縦壁部41Bと、吸気側縦壁部41Aおよび排気側縦壁部41Bの下側に位置し、チェーンカバー40に対してエンジン本体2から離れる方向に膨出するマウント取付部44とを備えている。
【0094】
マウント取付部44の上壁44Aの膨出方向の先端部に、エンジン本体2をサイドメンバ9に支持するマウント部材51を締結するマウントボス44b、44c、44dが設けられており、チェーンカバー40は、上壁44Aと吸気側縦壁部41Aの下端41mとを連結する吸気側連結壁44Dと、上壁44Aと排気側縦壁部41Bの下端41nとを連結する排気側連結壁44Eとを有する。
【0095】
これに加えて、排気側連結壁44Eは、排気カム軸12の軸方向で吸気側連結壁44Dのマウントボス44b、44c、44d側の端部である前端部44fと隣接する位置において上壁44Aから段差状に上方に膨出し、排気側縦壁部41Bに連結されている。
【0096】
排気側連結壁44Eは、吸気側連結壁44Dの如くマウント取付部44の上壁44Aと排気側縦壁部41Bの下端41nとを所定の半径を有する湾曲壁で連結する構造と比べ、その断面を上下方向に拡大でき、上下方向の荷重に対して変形し難い構造にできる。よって、排気側縦壁部41Bに対するマウント取付部44の上壁44Aの結合剛性を高くできる。
【0097】
また、排気側縦壁部41Bの下端41nからマウントボス44b、44dまでのマウント取付部44の長さBを、吸気側縦壁部41Aの下端41mからマウントボス44b、44dまでのマウント取付部44の長さAよりも大きくした場合であっても、排気側連結壁44Eを剛性の高い膨出構造とすることにより、排気側縦壁部41Bに対するマウント取付部44の上壁44Aの結合剛性を吸気側縦壁部41Aに対するマウント取付部44の上壁44Aの結合剛性に近づけることができる。
【0098】
これにより、エンジン1の振動時にマウント部材51からマウント取付部44に加わる上下方向の荷重F(図6参照)を吸気側連結壁44Dと排気側連結壁44Eに均等に分散できる。
【0099】
この結果、エンジン1の振動時にマウント部材51からマウント取付部44に上下方向の荷重Fが加わった場合に、排気側連結壁44Eが変形することを抑制でき、マウント取付部44の振動を抑制できる。
【0100】
また、本実施例のエンジン1のカバー構造によれば、吸気側縦壁部41Aと排気側縦壁部41Bは、並列に設置されているとともに段差部41Cによって連結されている。
【0101】
チェーンカバー40は、上壁44Aの近傍にボス45Aを有し、ボス45Aは、内端部45aがエンジン本体2に接合されるとともに、外端部45bが段差部41Cから外方に突出し、ボルト33Cによってエンジン本体2に締結されている。これに加えて、排気側連結壁44Eは、ボス45Aに連結されている。
【0102】
これにより、排気側連結壁44Eをエンジン本体2に締結された剛性の高いボス45Aに連結することにより、排気側縦壁部41Bに対するマウント取付部44の上壁44Aの結合剛性をより一層高くできる。
【0103】
この結果、エンジン1の振動時にマウント部材51からマウント取付部44に上下方向の荷重Fが加わった場合に、排気側連結壁44Eが変形することをより効果的に抑制でき、マウント取付部44の振動をより効果的に抑制できる。
【0104】
また、本実施例のエンジン1のカバー構造によれば、吸気側縦壁部41Aは、吸気側バルブタイミング調整装置15を作動する吸気側ソレノイド31が取付けられる吸気側貫通孔41aを有する。
【0105】
これに加えて、排気側縦壁部41Bは、排気側バルブタイミング調整装置16を作動する排気側ソレノイド32が取付けられる排気側貫通孔41bを有し、排気側連結壁44Eは、排気側貫通孔41bの下側に設置されている。
【0106】
これにより、排気側縦壁部41Bが排気側貫通孔41bを有し、マウント取付部44の上壁44Aと排気側貫通孔41bの下縁との間の距離が短い場合であっても、剛性の高い排気側連結壁44Eによって排気側縦壁部41Bに対するマウント取付部44の上壁44Aの結合剛性を高くできる。
【0107】
また、本実施例のエンジン1のカバー構造によれば、排気側連結壁44Eは、マウント取付部44の上壁44Aから排気側縦壁部41Bに向かって斜め上方に延びる傾斜壁44gと、傾斜壁44gの延びる方向の後端部44iから水平方向に屈曲して排気側貫通孔41bの下側に延びる頂壁44hとを有する。
【0108】
これにより、排気側連結壁44Eの高さを低くでき、マウント取付部44の上壁44Aから排気側貫通孔41bまでの距離が短い場合であっても、マウント取付部44の上壁44Aと排気側貫通孔41bとの間に剛性の高い排気側連結壁44Eを設置できる。
【0109】
このため、排気側縦壁部41Bに対するマウント取付部44の上壁44Aの結合剛性をより一層高くできる。
【0110】
この結果、エンジン1の振動時にマウント部材51からマウント取付部44に上下方向の荷重Fが加わった場合に、排気側連結壁44Eが変形することをより効果的に抑制でき、マウント取付部44の振動をより効果的に抑制できる。
【0111】
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく調整が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0112】
1...エンジン(内燃機関)、2...エンジン本体(内燃機関本体)、8...タイミングチェーン(伝動部材)、9...サイドメンバ(車体)、11...吸気カム軸(第1のカム軸)、12...排気カム軸(第2のカム軸)、15...吸気側バルブタイミング調整装置(第1のバルブタイミング調整装置)、16...排気側バルブタイミング調整装置(第2のバルブタイミング調整装置)、33C...ボルト(締結具)、31...吸気側ソレノイド(第1の作動部材)、32...排気側ソレノイド(第2の作動部材)、40...チェーンカバー(カバー部材)、41A...吸気側縦壁部(第1の縦壁部)、41a...吸気側貫通孔(第1の貫通孔)、41B...排気側縦壁部(第2の縦壁部)、41b...排気側貫通孔(第2の貫通孔)、41C...段差部、41m...下端(第1の縦壁部の下端)、41n...下端(第2の縦壁部の下端)、44...マウント取付部、44A...上壁、44b、44c、44d...マウントボス(締結部)、44D...吸気側連結壁(第1の連結部)、44E...排気側連結壁(第2の連結部)、44f...前端部(第1の連結部の締結部側の端部)、44g...傾斜壁、44h...頂壁、45A...ボス(中央ボス)、45a...内端部(中央ボスの内端部)、45b...外端部(中央ボスの外端部)、51...マウント部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8