(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023043850
(43)【公開日】2023-03-29
(54)【発明の名称】ランダムアクセスレポートのための通信デバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 74/00 20090101AFI20230322BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20230322BHJP
【FI】
H04W74/00
H04W8/22
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022142057
(22)【出願日】2022-09-07
(31)【優先権主張番号】202141042004
(32)【優先日】2021-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ユチン チェン
(72)【発明者】
【氏名】ダウェイ チャン
(72)【発明者】
【氏名】グルナダ ラオ コタ
(72)【発明者】
【氏名】ハイジン フ
(72)【発明者】
【氏名】シッダルト ヴァーマ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
【課題】本出願は、無線ネットワークにおいてランダムアクセス構成情報を報告するための装置、システム及び方法を含む、デバイス及び構成要素に関する。
【解決手段】ユーザ機器内に実装される装置であって、基地局から、ランダムアクセス(RA)情報の要求を受信する受信回路と、RAリソースの1.25キロヘルツ(kHz)又は5kHzのサブキャリア間隔を示す値を備えるサブキャリア間隔フィールドを含むように、RAレポートを生成する処理回路と、前記RAレポートを前記基地局に送信する送信回路と、を有する、装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器内に実装される装置であって、
基地局から、ランダムアクセス(RA)情報の要求を受信する受信回路と、
RAリソースの1.25キロヘルツ(kHz)又は5kHzのサブキャリア間隔を示す値を備えるサブキャリア間隔フィールドを含むように、RAレポートを生成する処理回路と、
前記RAレポートを前記基地局に送信する送信回路と、
を有する、装置。
【請求項2】
前記サブキャリア間隔は、839のシーケンス長を有するランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルのためのものである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記処理回路は、
前記サブキャリア間隔フィールドを含むRA情報共通情報要素(IE)を含むように、前記RAレポートを生成する、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記サブキャリア間隔フィールドは、第1のサブキャリア間隔フィールドであり、前記処理回路は、更に、
839のシーケンス長を有するRACHプリアンブルのサブキャリア間隔を示す値を備える第2のサブキャリア間隔フィールドを含むように、前記RA情報共通IEを生成する、
請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記RAレポートを生成するために、前記処理回路は、更に、
無線リンク障害(RLF)レポート又は成功したRAレポートリストを生成する、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
基地局を動作させる方法であって、
ユーザ機器(UE)に、ランダムアクセスチャネル(RACH)に関連する構成情報の要求を送信することと、
前記UEから、前記構成情報であって、前記構成情報は、共通リソースブロック0の最低サブキャリアとキャリアの最低使用可能サブキャリアとの間の周波数オフセットの値、又はランダムアクセスリソースの1.25キロヘルツ(kHz)若しくは5kHzのサブキャリア間隔を含む、前記構成情報のインジケーションを受信すること、
を含む、方法。
【請求項7】
前記インジケーションは、共通リソースブロック0の最低サブキャリアとキャリアの最低使用可能サブキャリアとの間の周波数オフセットの値を備えるオフセットツーキャリアフィールドを含むランダムアクセス情報共通情報要素(IE)中で受信される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記インジケーションは、ランダムアクセスリソースの1.25キロヘルツ(kHz)又は5kHzのサブキャリア間隔を示す値を備えるサブキャリア間隔フィールドを含むランダムアクセス情報共通情報要素(IE)中で受信される、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記インジケーションは、値を含む物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)構成インデックスフィールドを含むランダムアクセス情報共通情報要素(IE)中で受信され、前記方法は、
前記値に基づく定義済みの表にアクセスして、前記構成情報を取得すること、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記値は、0~262の整数値である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、更に、
前記UEとの無線リソース制御(RRC)接続を確立することと、
前記UEから、前記UEが前記RACHに関連する情報を有するというインジケーションを受信することと、
前記UEが前記RACHに関連する情報を有するという前記インジケーションに基づいて、UE情報要求メッセージ中で前記要求を送信することと、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記インジケーションを受信することは、
前記構成情報の前記インジケーションを備えるランダムアクセス(RA)レポートを含むUE情報応答メッセージを受信すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記構成情報に基づいて、サービングセル内でランダムアクセスリソースを構成すること、
を更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項14】
1つ以上のコンピュータ可読媒体であって、1つ以上のプロセッサによって実行されると、ユーザ機器(UE)に、
ランダムアクセス(RA)情報の要求を受信する受信させ、
共通リソースブロック0の最低サブキャリアとキャリアの最低使用可能サブキャリアとの間の周波数オフセットを示す値を備えるオフセットツーキャリアフィールドを含むように、RAレポートを生成させ、
前記RAレポートを前記基地局に送信させる、
命令を有する、1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記値は、0~2199の整数である、請求項14に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記値は、複数の物理リソースブロックにおける前記周波数オフセットを示すものである、請求項14に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記周波数オフセットは、前記キャリアについて定義されたサブキャリア間隔に対応する、請求項14に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、ユーザ機器(UE)に、
前記オフセットツーキャリアフィールドを含むRA情報共通情報要素(IE)を含むように、前記RAレポートを生成させる、
命令を更に含む、請求項14に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記共通リソースブロック0の前記最低サブキャリアはポイントAである、請求項14に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記RAレポートは、無線リンク障害(RLF)レポート又は成功したRAレポートリストである、請求項14に記載の1つ以上のコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP)技術仕様書(Technical Specification、TS)は、新無線(New Radio、NR)無線ネットワークの規格を定義する。これらのTSは、無線アクセスネットワーク(RAN)セントリックデータの収集、分析、及び利用に関連する態様について説明している。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【
図1】いくつかの実施形態に係るネットワーク環境を示す。
【
図2】いくつかの実施形態に係る物理ランダムアクセスチャネル周波数領域リソースを示す。
【
図3】いくつかの実施形態に係る、ランダムアクセス情報の報告を説明するフロー図を示す。
【
図4】いくつかの実施形態に係る動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
【
図5】いくつかの実施形態に係る別の動作フロー/アルゴリズム構造を示す。
【
図6】いくつかの実施形態に係るユーザ機器を示す。
【
図7】いくつかの実施形態に係るネットワークデバイスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0003】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同じ参照番号が、同じ又は類似の要素を識別するために、異なる図面において使用される場合がある。以下の記載において、限定するためでなく説明の目的上、様々な実施形態の様々な態様の完全な理解を提供するために、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、および技法の具体的な詳細を説明する。しかし、様々な実施形態の様々な態様が、これらの具体的な詳細から逸脱した他の例において実施され得ることは、本開示の利益を有する技術分野の当業者には明らかであろう。場合によっては、様々な実施形態の説明を不必要な詳細によって不明瞭にしないように、周知のデバイス、回路、及び方法の説明は省略される。本書面の目的については、「A/B」並びに「A又はB」という語句は、(A)、(B)、あるいは(A及びB)を意味し、「(A)B」という語句は、(B)又は(A及びB)を意味し、したがって、Aは任意選択である。
【0004】
以下は、本開示で使用され得る用語の用語集である。
【0005】
本明細書で使用される「回路」という用語は、説明される機能を提供するように構成されたハードウェア構成要素を指す、その一部である、又はそれを含む。ハードウェア構成要素は、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用又はグループ)又はメモリ(共有、専用又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、プログラム可能なシステムオンチップ(SoC))、あるいはデジタル信号プロセッサ(DSP)を含み得る。いくつかの実施形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、記載された機能の少なくとも一部を提供することができる。「回路」という用語はまた、1つ以上のハードウェア要素(又は、電気システム若しくは電子システムにおいて使用される回路の組み合わせ)と、使用されるプログラムコードを組み合わせて、そのプログラムコードの機能を実行することを指すことができる。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードとの組み合わせは、特定のタイプの回路と呼ばれ得る。
【0006】
本明細書で使用するとき、「プロセッサ回路」という用語は、一連の算術演算若しくは論理演算又はデジタルデータの記録、記憶又は転送を順次自動的に実行することができる回路を指すか、その一部であるか、又は含む。「プロセッサ回路」という用語は、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアドコアプロセッサ、あるいはプログラムコード、ソフトウェアモジュール又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行する、又は他の方法で動作させることができる任意の他のデバイスを指し得る。
【0007】
本明細書で使用するとき、「インタフェース回路」という用語は、2つ以上の構成要素又はデバイス間の情報の交換を可能にする回路を指すか、その一部であるか、又は含む。「インタフェース回路」という用語は、1つ以上のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺構成要素インタフェース、及びネットワークインタフェースカードを指し得る。
【0008】
本明細書で使用される「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、通信ネットワーク内のネットワークリソースにユーザがアクセスすることを可能にし得る無線通信機能を有するデバイスを指す。「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、モバイル局、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、遠隔局、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信器、無線機器、再構成可能な無線機器、又は再構成可能なモバイルデバイスと同義であると見なされ得、またそのように呼ばれ得る。更に、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、無線通信インタフェースを含む任意の種類の無線/有線デバイス又は任意のコンピューティングデバイスを含み得る。
【0009】
本明細書で使用するとき、用語「コンピュータシステム」は、任意のタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイス、又はそれらの構成要素を指す。加えて、「コンピュータシステム」又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合されたコンピュータの様々な構成要素を指すことができる。更に、「コンピュータシステム」又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合され、コンピューティングリソース又はネットワーキングリソースを共有するように構成された複数のコンピュータデバイス又は複数のコンピューティングシステムを指すことができる。
【0010】
本明細書で使用するとき、「リソース」という用語は、コンピュータデバイス、機械的デバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用量、プロセッサ及びアクセラレータ負荷、ハードウェア時間又は使用量、電力、入出力動作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用量、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、あるいはワークロードユニットなど、物理デバイス又は仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理的構成要素又は仮想コンポーネント、あるいは、特定のデバイス内の物理的構成要素又は仮想コンポーネントを指す。「ハードウェアリソース」は、物理的ハードウェア要素によって提供される計算リソース、記憶リソース又はネットワークリソースを指し得る。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス又はシステムに提供される計算リソース、記憶リソース又はネットワークリソースを指し得る。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能なリソースを指し得る。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するための任意の種類の共有エンティティを指し得、コンピューティングリソース又はネットワークリソースを含み得る。システムリソースは、そのようなシステムリソースが単一のホスト又は複数のホスト上に存在し、明確に識別可能であるサーバを介してアクセス可能である、コヒーレント機能、ネットワークデータオブジェクト又はサービスのセットと考えることができる。
【0011】
本明細書で使用するとき、用語「チャネル」は、データ又はデータストリームを通信するために使用される有形又は非有形のいずれかの伝送媒体を指す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「高周波キャリア」又はデータが通信される経路又は媒体を示す任意の他の同様の用語と同義又は同等であり得る。加えて、本明細書で使用するとき、用語「リンク」は、情報を送受信する目的での2つのデバイス間の接続を指す。
【0012】
本明細書で使用するとき、「インスタンス化する」、「インスタンス化」等の用語は、インスタンスの作成を指す。「インスタンス」はまた、例えばプログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を指す。
【0013】
「接続される」という用語は、共通の通信プロトコル層にある2つ以上の要素が、通信チャネル、リンク、インタフェース又は参照点を介して互いに確立されたシグナリング関係を有することを意味し得る。
【0014】
本明細書で使用するとき、「ネットワーク要素」という用語は、有線又は無線通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理的な又は仮想化された機器又はインフラストラクチャを指す。「ネットワーク要素」という用語は、ネットワーク化コンピュータ、ネットワーク用ハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード又は仮想化ネットワーク機能と同義であると見なされ得、又はそのように呼ばれ得る。
【0015】
「情報要素」という用語は、1つ以上のフィールドを含む構造要素を指す。「フィールド」という用語は、情報要素、又はコンテンツを含むデータ要素の個々のコンテンツを指す。情報要素は、1つ以上の更なる情報要素を含み得る。
【0016】
図1は、いくつかの実施形態に係るネットワーク環境100を示す。ネットワーク環境100は、無線アクセスネットワーク(RAN)108の1つ以上の基地局と通信可能に結合されたUE104を含み得る。UE104及び基地局(単数又は複数)は、第5世代(Fifth Generation、5G)NRシステム規格を定義するものなど、3GPP TSに準拠したエアインタフェースを介して通信することができる。基地局(単数又は複数)は、UE104に向かうNRユーザプレーン及び制御プレーンのプロトコル終端を提供するために、1つ以上の5G新無線(NR)セルを提供する次世代ノードB(gNB)であり得る。他の実施形態では、基地局は、以前の世代の1つ以上のセル(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)セル)、又は後の世代の1つ以上のセル(例えば、第6世代(6G)セル)を提供し得る。
【0017】
ネットワーク環境100は、コアネットワーク(CN)112を更に含み得る。例えば、CN112は、第5世代コアネットワーク(5GC)を備え得る。CN112は、光ファイバ又は無線バックホールを介して、RAN108の基地局(単数又は複数)に結合され得る。CN112は、RAN108を介してUE104のための機能を提供し得る。これらの機能は、加入者プロファイル情報、加入者位置、サービスの認証、あるいは、音声セッションとデータセッションとのスイッチング機能を管理することを含み得る。
【0018】
UE104は、ランダムアクセス(RA)手順を使用して、RAN108にアクセスすることができる。RA手順は、無線リソース制御(RRC)アイドルモードからの初期アクセス、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態への遷移、ハンドオーバ、UE104が同期していない間のダウンリンク/アップリンクデータ到着、物理アップリンク制御チャネルリソース(PUCCH)割り当てを伴わないUE104のアップリンクデータ到着、オンデマンドシステム情報、ビーム障害回復、スケジューリング要求障害、同期再構成、及び二次セルを追加する間の時間整合の確立を含む、様々なサービスに使用され得る。
【0019】
RA手順は、競合ベースのランダムアクセス(CBRA)手順又はコンテンションフリーランダムアクセス(CFRA)手順であり得る。CBRA手順の場合、UE104は、プリアンブルのプールからRAプリアンブルを選択し、選択されたRAプリアンブルをメッセージ1(MSG1)送信中で基地局に送信することができる。基地局は、メッセージ2(MSG2)送信と呼ばれ得るランダムアクセス応答で応答することができ、これにより、アップリンクリソース割り当てが提供される。次いで、UE104は、メッセージ3(MSG3)送信と呼ばれ得る共通制御チャネル(CCCH)送信を送信することができる。基地局は、MSG3を受信及び復号し、競合解決メッセージ(MSG4)を送信することができる。UE104は、MSG4を復号して、UE104により送信されたMSG3を基地局が正常に受信したことを判定することができる。
【0020】
CFRA手順の場合、UE104は、基地局によりUE104に特に割り当てられたRAプリアンブルを使用することができる。
【0021】
図2は、いくつかの実施形態に係る物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)周波数領域リソース200を示す。PRACH周波数領域リソース200は、参照リソースブロックの絶対周波数位置を定義する絶対周波数点A(又は単に「ポイントA」)に関して定義され得る。ポイントAは、共通リソースブロック(RB)0に属する最低サブキャリアであるサブキャリア0の中心に対応し得る。
【0022】
これにより、オフセットツーキャリア(offset-to-carrier)(offsetToCarrier)値、
【数1】
は、ポイントAとキャリアの最低使用可能サブキャリアとの間の周波数領域のオフセットを定義することができる。オフセットツーキャリア値は、複数の物理リソースブロック(PRB)中で提供され得る。
【0023】
キャリア帯域幅(carrierBandwidth)値、
【数2】
は、PRBにおけるキャリアのサイズを定義することができる。
【0024】
位置及び帯域幅(locationAndBandwidth)の開始値、
【数3】
は、UE104によって使用されるRAリソースを有する帯域幅部の周波数領域位置の開始を定義することができる。
【0025】
位置及び帯域幅(locationAndBandwidth)のサイズ値、
【数4】
は、UE104によって使用されるRAリソースを有する帯域幅部のサイズを定義することができる。
【0026】
MSG1周波数開始(msg1-FrequencyStart)値、
【数5】
は、帯域幅部(PRB 0)の最も低いPRBに対する、周波数領域における最も低いPRACH送信機会のオフセットを提供し得る。
【0027】
MSG1周波数分割多重化(FDM)(msg1-FDM)値、Mは、1つの時間インスタンスにおいてFDMされたPRACH送信機会の数を表し得る。
【0028】
UE104は、プリアンブル長、MSG1サブキャリア間隔、及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のサブキャリア間隔を定義するネットワーク構成に基づいて、各PRACH送信機会のPRB(単数又は複数)の数を判定することができる。
【0029】
3GPP TS 38.211 v16.6.0(2021-06)の表6.3.3.2-1に対応する以下の表1は、プリアンブルシーケンス長(L
RA)、PRACHのサブキャリア間隔PRACH(Δf
RA)、PUSCHのサブキャリア間隔(Δf
RA)、及び各PRACH送信機会が占めるリソースブロックの数
【数6】
のサポートされる組み合わせを記載している。複数の占められているRBの割り当てがPUSCHのRBの数で表現されると仮定すると、PUSCHのサブキャリア間隔が必要とされ得る。
【表1】
【0030】
上記から分かるように、RAプリアンブルのシーケンス長は、839、139、571、又は1151の値を含み得る。様々な実施形態を説明することを目的として、139のシーケンス長を有するプリアンブルは、ショートプリアンブルと呼ばれることがあり、571のシーケンス長さを有するプリアンブルは、ミディアムプリアンブルと呼ばれることがあり、839のシーケンス長を有するプリアンブルは、ロングプリアンブルと呼ばれることがあり、1151のプリアンブル長を有するプリアンブルは、超ロングプリアンブルと呼ばれることがある。
【0031】
表1の最初の6行として列挙され得るロングプリアンブルのみが、1.25kHz及び5kHzのSCSに関連付けられたプリアンブルであり得る。ロングプリアンブルの場合、RAN108は、RRCシグナリングではなく、PRACH構成インデックスを使用して、UE104にRA構成情報を提供し得る。3GPP TS 38.211の表6.3.3.2-3の部分に対応する表2は、PRACH構成インデックスに基づくランダムアクセス構成の例を提供する。ネットワークは、UE104にPRACH構成インデックスを提供することができ、UE104は、表2と同様の表にアクセスして、プリアンブル長及びMSG1サブキャリア間隔を判定することができる。
【表2】
【0032】
ロングプリアンブル以外のプリアンブルの場合、RAN108は、RRCシグナリングを使用して、MSG1サブキャリア間隔を明示的に示すことができ、以前のネットワークにおいて、RRCシグナリングは、周波数範囲1(FR1)では15kHZ及び30kHZに、周波数範囲2(FR2)では60kHZ及び120kHZに制限される。FR1は、410~7,125メガヘルツ(mHz)の周波数範囲に対応することができ、FR2は、24,250~52,600mHzの周波数範囲に対応することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、UE104は、RAN108の基地局にRA情報を提供し得る。この情報は、RA情報を用いてUE104を構成した基地局以外の基地局に提供され得る。これは、RLF又は成功したセル再選択の結果として、UE104が別の基地局とのRRC接続を確立した後に行われ得る。
【0034】
基地局は、いくつかの態様において、報告されたRA情報を使用してRACHの動作を改善し得る。例えば、RACH動作は、RACH衝突の確率を低減すること、したがって、アクセスセットアップ遅延を低減すること;アップリンク非同期状態からのデータ再開遅延を低減すること;ハンドオーバ遅延を低減すること;非アクティブ状態からの遷移遅延を低減すること;ビーム障害回復遅延を低減すること;最も好適なダウンリンクビームに対してRACHが実行されることを保証すること、したがって、不要な電力傾斜を回避すること;ネットワーク内の不要な干渉を回避すること;並びに、経験遅延及びUEエネルギー消費を低減すること、によって、改善され得る。
【0035】
RAレポートは、自己組織ネットワーク(SON)又は駆動試験の最小化(MDT)のシナリオにおいて使用され得る。RA情報は、無線リンク障害(RLF)レポート、接続確立障害(CEF)レポート、又は通常の成功したRAレポートリスト(RA-ReportList)中で搬送され得る。本開示の様々な実施形態は、RLFレポート又は通常のRAレポート中で搬送されるRAリソースレポートについて説明する。
【0036】
既存のRAリソースレポートは、RA情報の共通IE内に、BWP内の(CFRAとCBRAの両方についての)BWPリソース及びPRACHリソースに関する情報を含む。BWPリソースは、absoluteFrequencyPointAフィールド、locationAndBandwidthフィールド、及びsubcarrierSpacingフィールドによって定義され得る。これらの値は、
図2に関して図示及び説明したパラメータに対応し得る。
【0037】
ショートプリアンブルの場合、ネットワークは、RA-InformationCommon IE、msg1-FrequencyStartフィールド;msg1-SubcarrierSpacingフィールド、及びmsg1-FDM(CFRAの文脈の場合には、msg1-FrequencyStartCFRAフィールド;msg1-SubcarrierSpacingCFRAフィールド、及びmsg1-FDMCFRA)フィールドに基づいて、RAリソースを取得することができる。しかしながら、既存のmsg1-subcarrierspacingフィールドの抽象構文表記1(ASN.1)値の制限に起因して、UEはロングプリアンブルのRAリソースを報告することができず、ネットワークは、それを取得することができない。したがって、実施形態は、UE104が、RAリソースをRAN108の基地局に完全に報告することを可能にするシグナリングの態様について説明する。
【0038】
図3は、いくつかの実施形態に係る、RLFレポート又は通常のRAレポート中でのRA情報の報告を説明するフロー
図300を示す。
【0039】
フロー
図300は、UE304、基地局1(BS1)308、及び基地局2(BS2)312に関して説明され得る。UE304は、UE104に対応し、UE104と実質的に交換可能であってもよく、BS1 308及びBS2 312は、RAN108の基地局のうちの1つであり得る。
【0040】
316において、UE304は、BS1 308と接続状態にあり得る。BS1 308は、各PRACH送信機会において使用されるPRBの数をUE304が判定することを可能にする情報を含むRA構成を用いて、UE304を構成することができる。例えば、RA構成は、プリアンブル長、MSG1サブキャリア間隔、及びPUSCHのサブキャリア間隔のインジケーションを含み得る。
【0041】
320において、UE304は、RLFを宣言し、セル選択を実行し得る。セル選択プロセスの結果、UE304は、BS2 312を選択し得る。324において、UE304は、BS2 312とのRRC接続を確立し得る。RRC接続は、UE304がRRC接続セットアップ又はRRC再確立手順を実行することによって確立され得る。
【0042】
UE304は、RRC接続確立中に、BS2 312の対象となり得るRLF/RA情報をUEが有するというインジケーションを提供し得る。BS1 308は、UE304にRA構成を提供済みであり得るが、BS2 312は、RA構成の知識を有していないことがある。
【0043】
324において、RRC接続がRRC接続セットアップ手順によって確立された場合、UE304は、RRCセットアップ完了メッセージ中にRLF/RA情報を有するというインジケーションを提供し得る。RRC接続がRRC再確立手順によって確立された場合、UE304は、RRC再確立完了メッセージ中にRLF/RA情報を有するというインジケーションを提供し得る。他の実施形態では、他のRRCメッセージを使用して、UE304がRLF/RA情報を有するというインジケーションを送信することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、UE304は、RLF情報利用可能(rlf-InfoAvailable)フィールドを真(true)に設定することによってインジケーションを提供し得る。RLF情報利用可能フィールドは、UE測定値利用可能(UE-MeasurementsAvailable)情報要素(IE)内に含まれ得る。
【0045】
328において、BS2 312は、UE情報要求(UEInformationRequest)IEを用いてメッセージを送信することによって、RLF/RA情報を報告するようにUE304を要求し得る。UE情報要求IEは、必要に応じて、「真(true)」に設定されたRAレポート要求(ra-ReportReq)フィールド、又は「真(true)」に設定されたRLFレポート要求(rlf-ReportReq)フィールドを含み得る。
【0046】
332において、UE304は、RLFレポート、又はUE情報応答(UEInformationResponse)IEに含まれる通常のRAレポートを有するメッセージ中で、要求された情報を送信することができる。UE情報応答IEは、RAレポートリスト(ra-ReportList)中で搬送される通常のRAレポート、又はRLFレポート(rlf-Report)を含み得る。
【0047】
既存のRAは、レポートabsoluteFrequencyPointAのみを報告するが、これは、ネットワークがBWPの現実のリソース位置を取得するには十分ではないことがある。これらの欠点に対処するために、いくつかの実施形態に係るRAレポートは、UE104が、RA-InformationCommon IE中のネットワーク構成から、UL BWPのサブキャリア間隔についての対応するオフセットツーキャリア値を報告し返すことを可能にするOffsetToCarrier フィールドを含み得る。例えば、3GPP TS 38.331 v16.5.0(2021-06)に見出すことができる、RA-InformationCommon IEのASN.1テキストは、以下のように、下線付き部分を用いて更新され得る。
RA-InformationCommon:= SEQUENCE {
absoluteFrequencyPointA ARFCN-ValueNR,
locationAndBandwidth INTEGER (0..37949),
subcarrierSpacing SubcarrierSpacing,
msg1-FrequencyStart INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1) OPTIONAL,
msg1-FrequencyStartCFRA INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1) OPTIONAL,
msg1-SubcarrierSpacing SubcarrierSpacing OPTIONAL,
msg1-SubcarrierSpacingCFRA SubcarrierSpacing OPTIONAL,
msg1-FDM ENUMERATED {one,two,four,eight} OPTIONAL,
msg1-FDMCFRA ENUMERATED {one,two,four,eight} OPTIONAL,
perRAInfoList PerRAInfoList-r16,
offsetToCarrier INTEGER (0..2199)
...
}
【0048】
offsetToCarrierフィールドは、いくつかのPRBにおけるポイントA(共通RB0の最低サブキャリア)とこのキャリア上の最低使用可能サブキャリアとの間の周波数領域中のオフセットを(キャリアに対して定義されたサブキャリア間隔を使用して)示すことができ、これはsubcarrierSpacingに対応する。いくつかの実施形態では、オフセットツーキャリアの値は、上記のように0~2199の整数であり得る。
【0049】
OffsetToCarrierは、FrequencyInfoUL IEの内部で搬送されるscs-SpecificCarrierListによって、SCSごと構成され得る。
【0050】
様々な選択肢を使用して、UEがロングプリアンブルのサブキャリア間隔を報告することに対処することができる。第1の選択肢では、現在のmsg1-SubcarrierSpacingフィールドは、ロングプリアンブルに対応するSCSを搬送するように拡張され得る。例えば、msg1-SubcarrierSpacingフィールドは、1.25kHzのSCS及び5kHzの選択肢を含むように拡張され得る。RA-InformationCommon IEのmsg1-SubcarrierSpacingフィールドは、サブキャリア間隔を判定するために使用され得る、SubcarrierSpacing IEを含み得る。いくつかの実施形態では、ある特定の周波数、チャネル、又は信号に適用可能な制限は、そのようなSubcarrierSpacing IEを使用するフィールドにおいて明らかになり得る。ロングプリアンブルのSCSに適応するために、SubcarrierSpacing IEのASN.1テキストは、以下のように、下線付き部分を用いて更新され得る。
-- ASN1START
-- TAG-SUBCARRIERSPACING-START
SubcarrierSpacing:= ENUMERATED {kHz15,kHz30,kHz60,kHz120,kHz240,kHz1.25,kHz5,spare1}
-- TAG-SUBCARRIERSPACING-STOP
-- ASN1STOP
【0051】
SubcarrierSpacing IEに追加された1.25kHz及び5kHの値は、この時点で、3 GPP TS 38.331で定義されるSubcarrierSpacing IEにおけるスペア値と置き換えることができる。
【0052】
UEがロングプリアンブルのサブキャリア間隔を報告することに対処するための別の選択肢では、1つ以上のフィールドをmsg1-SubcarrierSpacingに追加して、ロングプリアンブルのSCSを報告してもよい。これにより、MSG1のサブキャリア間隔のRAレポートに対処する柔軟かつ拡張可能な態様が提供され得る。RA-InformationCommon IEのASN.1テキストは、以下のように、下線付き部分を含むように更新され得る。
RA-InformationCommon:= SEQUENCE {
absoluteFrequencyPointA ARFCN-ValueNR,
locationAndBandwidth INTEGER (0..37949),
subcarrierSpacing SubcarrierSpacing,
msg1-FrequencyStart INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1) OPTIONAL,
msg1-FrequencyStartCFRA INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1) OPTIONAL,
msg1-SubcarrierSpacing SubcarrierSpacing OPTIONAL,
msg1-SubcarrierSpacingCFRA SubcarrierSpacing OPTIONAL,
msg1-FDM ENUMERATED {one,two,four,eight} OPTIONAL,
msg1-FDMCFRA ENUMERATED {one,two,four,eight} OPTIONAL,
perRAInfoList PerRAInfoList-r16,
msg1-SubcarrierSpacingLP SubcarrierSpacingLP OPTIONAL,
...
}
【0053】
RA-InformationCommon IEのMSG1サブキャリア間隔フィールドは、ロングプリアンブルのサブキャリア間隔を判定するロングプリアンブルサブキャリア間隔(SubcarrierSpacingLP)IEを含み得る。いくつかの実施形態では、ある特定の周波数、チャネル、又は信号に適用可能な制限は、そのようなSubcarrierSpacingLP IEを使用するフィールドにおいて明らかになり得る。SubcarrierSpacingLP IEのASN.1テキストは、以下のとおりであり得る。
-- ASN1START
-- TAG-SUBCARRIERSPACING-START
SubcarrierSpacingLP:= ENUMERATED {kHz1.25,kHz5,spare6,spare5,spare4,spare3,spare2,spare1}
-- TAG-SUBCARRIERSPACING-STOP
-- ASN1STOP
【0054】
上記から分かるように、SubcarrierSpacingLP IEは、ロングプリアンブルに対応するSCS、例えばSCS1.25kHz及び5kHzのみを含み得る。他の実施形態では、SubcarrierSpacingLP IEは、追加/代替のSCSを含むように拡張され得る。
【0055】
ロングプリアンブルのサブキャリア間隔のUEの報告に対処する別の選択肢では、UE104が、prach-ConfigurationIndexをエコーバックしてもよく、ネットワークは、表1及び表2などの表に基づいて、ロングプリアンブルのMSG1サブキャリア間隔を取得し得る。
【0056】
RA-InformationCommon IEのASN.1テキストは、以下のように、下線付き部分を含むように更新され得る。
RA-InformationCommon:= SEQUENCE {
absoluteFrequencyPointA ARFCN-ValueNR,
locationAndBandwidth INTEGER (0..37949),
subcarrierSpacing SubcarrierSpacing,
msg1-FrequencyStart INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1) OPTIONAL,
msg1-FrequencyStartCFRA INTEGER (0..maxNrofPhysicalResourceBlocks-1) OPTIONAL,
msg1-SubcarrierSpacing SubcarrierSpacing OPTIONAL,
msg1-SubcarrierSpacingCFRA SubcarrierSpacing OPTIONAL,
msg1-FDM ENUMERATED {one,two,four,eight} OPTIONAL,
msg1-FDMCFRA ENUMERATED {one,two,four,eight} OPTIONAL,
perRAInfoList PerRAInfoList-r16,
prach-ConfigurationIndex INTEGER (0..262) OPTIONAL,
...
}
【0057】
prach-ConfigurationIndexは、例えば、3GPP TS 38.211の表6.3.3.2-3などの定義済み表のPRACH構成インデックスに対応する0~262の整数値を含み得る。このようにして、基地局は、MSG1サブキャリア間隔と、定義済みの表に関連し得る任意の他の情報とを導出することが可能であり得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、ロングプリアンブルのRA情報を報告するために、上述の選択肢を使用しない、又は使用することができない。これらの実施形態では、ネットワークは、RAレポート内のmsg1-SubcarrierSpacingフィールドがないことを、ロングプリアンブルを使用したというインジケーションとして解釈することができる。これにより、ネットワークは、1.25kHzのSCS又は5kHzのSCSのいずれかを使用したことが分かるが、追加の情報なしでは、使用されたSCSを正確には分からない。
【0059】
図4は、いくつかの実施形態に係る動作フロー/アルゴリズム構造400を示す。動作フロー/アルゴリズム構造400は、例えばUE104などのUE、又はその構成要素、例えばベースバンドプロセッサ回路604Aによって実行又は実装され得る。
【0060】
動作フロー/アルゴリズム構造400は、404において、RA情報の要求を受信することを含み得る。基地局は、UEがRA情報を含むというインジケーションを受信した後に、RA情報の要求を送信し得る。インジケーションは、RRC接続確立の一部として基地局に提供され得る。
【0061】
RA情報の要求は、RAレポート要求又はRLFレポート要求を含むUE情報要求メッセージであり得る。
【0062】
動作フロー/アルゴリズム構造400は、408において、要求された情報を含むように、RAレポートを生成することを更に含み得る。いくつかの実施形態では、RAレポートは、ポイントA(例えば、共通リソースブロック0の最低サブキャリア)とキャリアの最低使用可能サブキャリアとの間の周波数オフセットを示すオフセットツーキャリア値を含むように生成され得る。この値は、0~2199の整数であり得、いくつかのPRB中の周波数オフセットを示し得る。周波数オフセットは、キャリアについて定義されたサブキャリア間隔に対応し得る。
【0063】
RAレポートは、追加的/代替的に、ロングRACHプリアンブルを有するMSG1送信のサブキャリア間隔のインジケーションを含んでもよい。いくつかの実施形態では、サブキャリア間隔は、1.25kHZ又は5kHzであり得る。サブキャリア間隔のインジケーションは、ショートプリアンブル及びロングプリアンブル(並びに、潜在的には、ミディアムプリアンブル及び超ロングプリアンブル)の両方のサブキャリア間隔を提供するように定義されているサブキャリア間隔IE中にあってもよく、あるいは、ロングプリアンブルのみのサブキャリア間隔を提供するように定義されているサブキャリア間隔IE中にあってもよい。
【0064】
動作フロー/アルゴリズム構造400は、412において、RAレポートを基地局に送信することを更に含み得る。RAレポートは、UE情報要求メッセージに応答して送信されたUE情報応答メッセージ中に含まれ得る。
【0065】
図5は、いくつかの実施形態に係る動作フロー/アルゴリズム構造500を示す。動作フロー/アルゴリズム構造500は、例えばRAN108の基地局などの基地局、又はその構成要素、例えばベースバンドプロセッサ回路704Aによって実行又は実装され得る。
【0066】
動作フロー/アルゴリズム構造500は、504において、RACHに関する情報の要求を送信することを含み得る。情報の要求は、RAレポート要求又はRLFレポート要求を含むUE情報要求メッセージ中に含まれ得る。
【0067】
動作フロー/アルゴリズム構造500は、508において、構成情報のインジケーションを受信することを更に含み得る。インジケーションは、UE情報要求に応答して送信されるUE情報応答メッセージ中で受信され得る。いくつかの実施形態では、構成情報のインジケーションは、UE情報応答メッセージに直接的に含まれ得る。例えば、UE情報応答メッセージは、ロングプリアンブルのオフセットツーキャリア値又はMSG1サブキャリア間隔を示すRA情報共通IEを含み得る。他の実施形態では、インジケーションは、構成情報にアクセスするために基地局が使用するインデックスであり得る。例えば、基地局は、UEから、PRACHインデックスを受信することができ、PRACHインデックスを使用して定義済みの表にアクセスして、RACHに関連する構成情報を判定することができる。
【0068】
動作フロー/アルゴリズム構造500は、512において、構成情報に基づいてRAリソースを構成することを更に含み得る。RAリソースは、構成情報のインジケーションを送信したUE、又は基地局によって提供されるサービングセル内の他のUEについて構成され得る。RAリソースは、サービングセルにおけるRACHの動作を改善するように構成され得る。例えば、改善された動作は、RACH衝突の確率を低減することによって、したがって、アクセスセットアップ遅延を低減すること;アップリンク非同期状態からのデータ再開遅延を低減すること;ハンドオーバ遅延を低減すること、非アクティブ状態からの遷移遅延を低減すること;ビーム障害回復遅延を低減すること、最も好適なダウンリンクビームに対してRACHが実行されることを保証すること、したがって、不要な電力傾斜を回避すること、ネットワーク内の不要な干渉を回避すること;あるいは、経験遅延及びUEエネルギー消費を低減すること、によって得ることができる。
【0069】
図6は、いくつかの実施形態に係るUE600を示す。UE600は、
図1のUE104と同様であり、実質的に交換可能であり得る。
【0070】
UE600は、携帯電話、コンピュータ、タブレット、XRデバイス、眼鏡、工業用無線センサ(例えば、マイクロフォン、二酸化炭素センサ、圧力センサ、湿度センサ、温度計、動きセンサ、加速度計、レーザスキャナ、流体レベルセンサ、在庫センサ、電圧/電流計又はアクチュエータ)、ビデオ監視/モニタリングデバイス(例えば、カメラ又はビデオカメラ)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、又はモノのインターネットデバイスなどの任意のモバイルコンピューティングデバイス又は非モバイルコンピューティングデバイスであり得る。
【0071】
UE600は、プロセッサ604、RFインタフェース回路608、メモリ/ストレージ612、ユーザインタフェース616、センサ620、ドライバ回路622、電源管理用集積回路(PMIC)624、アンテナ構造626、及びバッテリ628を含み得る。UE600の構成要素は、集積回路(IC)、その一部分、個別の電子デバイス若しくは他のモジュール、ロジック、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせとして実装され得る。
図6のブロック図は、UE600の構成要素の一部のハイレベル図を示すことを意図している。しかしながら、示されている構成要素のいくつかは省略されてもよく、追加の構成要素が存在してもよく、示されている構成要素の異なる配置が他の実施態様で発生してもよい。
【0072】
UE600の構成要素は、1つ以上の相互接続部632を介して、様々な他の構成要素と結合され得、1つ以上の相互接続部は、(共通の又は異なるチップ又はチップセット上の)様々な回路構成要素が互いに相互作用することを可能にする、任意の種類のインタフェース、入力/出力部、(ローカル、システム又は拡張)バス、伝送線、トレース、又は光学接続部などを表し得る。
【0073】
プロセッサ604は、ベースバンドプロセッサ回路(BB)604A、中央処理装置回路(CPU)604B及びグラフィック処理装置回路(GPU)604Cなどのプロセッサ回路を含み得る。プロセッサ604は、メモリ/ストレージ612からのプログラムコード、ソフトウェアモジュール又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行する、又は他の方法で動作させて、本明細書に記載される動作をUE600に実行させる、任意の種類の回路又はプロセッサ回路を含み得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、ベースバンドプロセッサ回路604Aは、3GPP準拠ネットワークを介して通信するために、メモリ/ストレージ612内の通信プロトコルスタック636にアクセスし得る。一般に、ベースバンドプロセッサ回路604は、通信プロトコルスタック636にアクセスして、PHY層、MAC層、RLC層、PDCP層、SDAP層及びPDU層においてユーザプレーン機能を実行し、PHY層、MAC層、RLC層、PDCP層、RRC層及びNAS層において制御プレーン機能を実行し得る。いくつかの実施形態では、PHY層の動作は、追加的/代替的に、RFインタフェース回路608の構成要素によって実行され得る。
【0075】
ベースバンドプロセッサ回路604Aは、3GPP準拠ネットワーク内で情報を搬送するベースバンド信号又は波形を生成又は処理し得る。いくつかの実施形態では、NRのための波形は、アップリンク又はダウンリンクにおけるサイクリックプレフィックスOFDM(CP-OFDM)、及びアップリンクにおける離散フーリエ変換スプレッドOFDM(DFT-S-OFDM)に基づき得る。
【0076】
メモリ/ストレージ612は、本明細書に記載される様々な動作をUE600に実行させるためにプロセッサ604の1つ以上によって実行され得る命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、通信プロトコルスタック636)を含み得る。メモリ/ストレージ612は、UE600の全体に分散され得る任意の種類の揮発性又は不揮発性メモリを含む。いくつかの実施形態では、メモリ/ストレージ612のいくつかは、プロセッサ604自体(例えば、L1及びL2キャッシュ)に配置され得る一方で、他のメモリ/ストレージ612は、プロセッサ604の外部にあるが、メモリインタフェースを介してアクセス可能である。メモリ/ストレージ612は、非限定的に、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、又は任意の他の種類のメモリデバイス技術などの、任意の好適な揮発性又は不揮発性メモリを含み得る。
【0077】
RFインタフェース回路608は、無線アクセスネットワークを介してUE600が他のデバイスと通信することを可能にする送受信器回路及び無線周波数フロントモジュール(RFEM)を含み得る。RFインタフェース回路608は、送信経路又は受信経路に配置された様々な要素を含み得る。これらの要素は、例えば、スイッチ、混合器、増幅器、フィルタ、合成器回路及び制御回路を含み得る。
【0078】
受信経路では、RFEMは、アンテナ構造626を介してエアインタフェースから放射信号を受信し、(低ノイズ増幅器を用いて)信号をフィルタリング及び増幅し得る。信号は、プロセッサ604のベースバンドプロセッサに提供されるベースバンド信号にRF信号をダウンコンバートする送受信器の受信器に提供され得る。
【0079】
送信経路では、送受信器の送信器は、ベースバンドプロセッサから受信されたベースバンド信号をアップコンバートし、RF信号をRFEMに提供する。RFEMは、アンテナ626を介してエアインタフェースを横切って信号が放射される前に、電力増幅器によってRF信号を増幅し得る。
【0080】
様々な実施形態では、RFインタフェース回路608は、NRアクセス技術に準拠した方法で信号を送信/受信するように構成され得る。
【0081】
アンテナ626は、空気中を伝わるように電気信号を電波に変換し、受信された電波を電気信号に変換するアンテナ要素を備え得る。アンテナ要素は、1つ以上のアンテナパネルに配置され得る。アンテナ626は、ビームフォーミング及びマルチ入力マルチ出力通信を可能にするために、全方向性、指向性又はそれらの組み合わせであるアンテナパネルを有し得る。アンテナ626は、マイクロストリップアンテナ、1つ以上のプリント回路基板の表面に組み立てられたプリントアンテナ、パッチアンテナ又はフェーズドアレイアンテナを含み得る。アンテナ626は、FR1又はFR2の帯域を含む特定の周波数帯用に設計された1つ以上のパネルを有し得る。
【0082】
ユーザインタフェース回路616は、UE600とのユーザ対話を可能にするように設計された様々な入力/出力(I/O)デバイスを含む。ユーザインタフェース616は、入力デバイス回路及び出力デバイス回路を含む。入力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の物理的又は仮想的ボタン(例えば、リセットボタン)、物理キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、スキャナ、ヘッドセット、などを含む入力を受け付けるための任意の物理的手段又は仮想的手段を含む。出力デバイス回路は、センサ読み取り値、アクチュエータ位置、又は他の同様の情報等の情報を表示するか、又は他の方法で情報を伝達するための任意の物理的又は仮想的な手段を含む。出力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の単純な視覚出力/インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED)などのバイナリ状態インジケータ及び複数文字の視覚出力)、又はディスプレイデバイス若しくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、LEDディスプレイ、量子ドットディスプレイ又はプロジェクタ)などのより複雑な出力を含む、任意の数又は組み合わせのオーディオディスプレイ又は視覚ディスプレイを含んでもよく、文字、グラフィック、マルチメディアオブジェクトなどの出力は、UE600の動作から生成若しくは作成される。
【0083】
センサ620は、その目的がその環境内でのイベント又は変化を検出し、検出されたイベントに関する情報(センサデータ)をいくつかの他のデバイス、モジュール、又はサブシステムに送信することである、デバイス、モジュール、又はサブシステムを含み得る。そのようなセンサの例としては、加速度計、ジャイロスコープ若しくは磁力計を備える慣性測定ユニット;3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ若しくは磁力計を備えるマイクロ電気機械システム又はナノ電気機械システム;レベルセンサ;流れセンサ;温度センサ(例えば、サーミスタ);圧力センサ;気圧センサ;重力計;高度計;画像キャプチャデバイス(例えば、カメラ又はレンズ無し絞り);光検出及び測距センサ;近接センサ(例えば、赤外線検出器など);深度センサ;周囲光センサ;超音波送受信機;マイクロフォン又は他の同様の音声キャプチャデバイスが挙げられる。
【0084】
ドライバ回路622は、UE600に組み込まれた、UE600に取り付けられた、又は他の方法でUE600と通信可能に結合された特定のデバイスを制御するように動作するソフトウェア及びハードウェア要素を含むことができる。ドライバ回路622は、他の構成要素が、UE600内に存在し得るか、又はそれに接続され得る様々な入力/出力(I/O)装置と相互作用するか、又はそれらを制御することを可能にする個々のドライバを含み得る。例えば、ドライバ回路622は、ディスプレイデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのディスプレイドライバと、タッチスクリーンインタフェースへのアクセスを制御及び許可するためのタッチスクリーンドライバと、センサ回路620のセンサ読み取り値を取得してセンサ回路620へのアクセスを制御及び許可するためのセンサドライバと、電子機械構成要素のアクチュエータ位置を取得するための、又は電気機械構成要素へのアクセスを制御及び許可するためのドライバと、埋め込み型画像キャプチャデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのカメラドライバと、1つ以上のオーディオデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのオーディオドライバとを含み得る。
【0085】
PMIC624は、UE600の様々な構成要素に提供される電力を管理し得る。特に、プロセッサ604に関して、PMIC624は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御し得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、PMIC624は、本明細書で論じるDRXを含む、UE600の様々な省電力機構を制御してもよく、又は他の場合にはその一部であってもよい。
【0087】
バッテリ628は、UE600に電力を供給してもよいが、いくつかの例では、UE600は、固定位置に装着又は配備されてもよく、送電網に結合された電源を有してもよい。バッテリ628は、リチウムイオンバッテリ;空気亜鉛バッテリなどの金属空気バッテリ;アルミニウム空気バッテリ;リチウム空気バッテリ、などであってもよい。車両ベースの用途などのいくつかの実装形態では、バッテリ628は、典型的な自動車用鉛酸バッテリであってもよい。
【0088】
図7は、いくつかの実施形態に係るネットワークデバイス700を示す。ネットワークデバイス700は、
図1のRAN108の基地局と同様であり、実質的に交換可能であり得る。
【0089】
ネットワークデバイス700は、プロセッサ704、RFインタフェース回路708(基地局として実装される場合)、コアネットワーク(CN)インタフェース回路712、メモリ/ストレージ回路716、及びアンテナ構造726(基地局として実装される場合)を含み得る。
【0090】
ネットワークデバイス700の構成要素は、1つ以上の相互接続部728を介して様々な他の構成要素と結合され得る。
【0091】
プロセッサ704、RFインタフェース回路708、メモリ/ストレージ回路716(通信プロトコルスタック710を含む)、アンテナ構造726及び相互接続部728は、
図6に関して図示及び説明した同様の名称の要素と同様であり得る。
【0092】
CNインタフェース回路712は、キャリアイーサネットプロトコル又は何か他の適切なプロトコルなどの5GC準拠ネットワークインタフェースプロトコルを使用してコアネットワーク、例えば第5世代コアネットワーク(5GC)に対する接続性を提供し得る。ネットワーク接続性は、光ファイバ又は無線バックホールを介して基地局700に/から提供され得る。CNインタフェース回路712は、前述したプロトコルのうちの1つ以上を使用して通信するための1つ以上の専用プロセッサ又はFPGAを含むことができる。いくつかの実装形態では、CNインタフェース回路712は、同じ又は異なるプロトコルを使用して他のネットワークへの接続性を提供するための複数のコントローラを含むことができる。
【0093】
いくつかの実施形態では、基地局700は、アンテナ構造726、CNインタフェース回路、又は他のインタフェース回路を使用して、送受信ポイント(TRP)と結合され得る。
【0094】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシ及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【0095】
1つ以上の実施形態については、前述の図のうちの1つ以上に記載されている構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の例示的なセクションに記載されているような1つ以上の動作、技術、プロセス又は方法を実行するように構成され得る。例えば、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されてもよい。別の例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素に関連付けられた回路は、実施例セクションにおいて以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。
実施例
【0096】
以下のセクションには、更なる例示的な実施形態が提示される。
【0097】
実施例1は、基地局から、ランダムアクセス(RA)情報の要求を受信することと、共通リソースブロック0の最低サブキャリアとキャリアの最低使用可能サブキャリアとの間の周波数オフセットを示す値を備えるオフセットツーキャリアフィールドを含むように、RAレポートを生成することと、RAレポートを基地局に送信することと、を含む、方法を含む。
【0098】
実施例2は、上記値が0~2199の整数である、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0099】
実施例3は、上記値が、複数の物理リソースブロックにおける周波数オフセットを示すものである、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0100】
実施例4は、周波数オフセットが、キャリアについて定義されたサブキャリア間隔に対応する、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0101】
実施例5は、オフセットツーキャリアフィールドを含むRA情報共通情報要素(IE)を含むように、RAレポートを生成することと、を更に含む、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0102】
実施例6は、共通リソースブロック0の最低サブキャリアがポイントAである、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0103】
実施例7は、RAレポートを生成することが、無線リンク障害(RLF)レポート又は成功したRAレポートリストを生成することを含む、実施例1又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0104】
実施例8は、基地局から、ランダムアクセス(RA)情報の要求を受信することと、RAリソースの1.25キロヘルツ(kHz)又は5kHzのサブキャリア間隔を示す値を備えるサブキャリア間隔フィールドを含むように、RAレポートを生成することと、RAレポートを基地局に送信することと、を含む、方法を含む。
【0105】
実施例9は、サブキャリア間隔が、839のシーケンス長を有するランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルのためのものである、実施例8又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0106】
実施例10は、サブキャリア間隔フィールドを含むRA情報共通情報要素(IE)を含むように、RAレポートを生成することと、を更に含む、実施例9又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0107】
実施例11は、サブキャリア間隔フィールドが第1のサブキャリア間隔フィールドであり、本方法が、839のシーケンス長を有するRACHプリアンブルのサブキャリア間隔を示す値を備える第2のサブキャリア間隔フィールドを含むように、RA情報共通IEを生成することを更に含む、実施例10又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0108】
実施例12は、RAレポートを生成することが、無線リンク障害(RLF)レポート又は成功したRAレポートリストを生成することを含む、実施例8又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0109】
実施例13は、ユーザ機器(UE)に、ランダムアクセスチャネル(RACH)に関連する構成情報の要求を送信することと、UEから、構成情報のインジケーションを受信すること、を含む方法であって、構成情報が、共通リソースブロック0の最低サブキャリアとキャリアの最低使用可能サブキャリアとの間の周波数オフセットの値、又はランダムアクセスリソースの1.25キロヘルツ(kHz)若しくは5kHzのサブキャリア間隔を含む、方法を含む。
【0110】
実施例14は、インジケーションが、共通リソースブロック0の最低サブキャリアとキャリアの最低使用可能サブキャリアとの間の周波数オフセットの値を備えるオフセットツーキャリアフィールドを含むランダムアクセス情報共通情報要素(IE)中で受信される、実施例13及び本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0111】
実施例15は、インジケーションが、ランダムアクセスリソースの1.25キロヘルツ(kHz)又は5kHzのサブキャリア間隔を示す値を備えるサブキャリア間隔フィールドを含むランダムアクセス情報共通情報要素(IE)中で受信される、実施例13又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0112】
実施例16は、インジケーションが、値を含む物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)構成インデックスフィールドを含むランダムアクセス情報共通情報要素(IE)中で受信され、方法は、上記値に基づく定義済みの表にアクセスして、構成情報を取得することを更に含む、実施例13又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0113】
実施例17は、上記値が0~262の整数値である、実施例16又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0114】
実施例18は、UEとの無線リソース制御(RRC)接続を確立することと、UEから、UEがRACHに関連する情報を有するというインジケーションを受信することと、UEがRACHに関連する情報を有するというインジケーションに基づいて、UE情報要求メッセージ中で要求を送信することと、を更に含む、実施例13又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0115】
実施例19は、構成情報のインジケーションを受信することが、
【0116】
構成情報のインジケーションを備えるランダムアクセス(RA)レポートを含むUE情報応答メッセージを受信することを含む、実施例18又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0117】
実施例20は、構成情報に基づいて、サービングセル内でランダムアクセスリソースを構成することを更に含む、実施例13又は本明細書の何らかの他の実施例に記載の方法を含む。
【0118】
実施例21は、実施例1~20のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、又は本明細書に記載のいずれかの他の方法若しくはプロセス、の1つ以上の要素を実行する手段を含む装置を含むことができる。
【0119】
実施例22は、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、電子デバイスに、実施例1~20のいずれかに記載された方法若しくはそれらに関連する方法、又は本明細書に記載されたいずれかの他の方法若しくはプロセス、の1つ以上の要素を実行させる、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0120】
実施例23は、実施例1~20のいずれかに記載された方法若しくはそれらに関連する方法、又は本明細書に記載されたいずれかの他の方法若しくはプロセス、の1つ以上の要素を実行するためのロジック、モジュール又は回路を備える装置を含み得る。
【0121】
実施例24は、実施例1~20のいずれかに記載された、若しくはそれに関連する方法、技術、若しくはプロセス、又はそれらの一部分若しくは部分を含み得る。
【0122】
実施例25は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに実施例1~20のいずれかに記載された方法若しくはそれらに関連する方法、技術若しくはプロセス、又はそれらの部分を実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体とを備える装置を含み得る。
【0123】
実施例26は、実施例1~20のいずれかに記載された信号若しくはそれらに関連する信号、又はその一部分若しくは部分を含み得る。
【0124】
実施例27は、実施例1~20のいずれかに記載された若しくはそれらに関連する、又はその一部分若しくは部分である、又は本開示に記載された、データグラム、情報要素、パケット、フレーム、セグメント、PDU又はメッセージを含み得る。
【0125】
実施例28は、実施例1~20のいずれかに記載された若しくはそれらに関連する、又はその一部分若しくは部分である、又は本開示に記載されたデータによって符号化された信号を含み得る。
【0126】
実施例29は、実施例1~20のいずれかに記載された若しくはそれらに関連する、又はその一部分若しくは部分、又は本開示に記載された、データグラム、IE、パケット、フレーム、セグメント、PDU又はメッセージによって符号化された信号を含み得る。
【0127】
実施例30は、コンピュータ可読命令を運ぶ電磁信号であって、1つ以上のプロセッサによるコンピュータ可読命令の実行が、1つ以上のプロセッサに、実施例1~20のいずれかに記載された若しくはそれらに関連する又はその一部分の、方法、技術又はプロセスを実行させることになる、電磁信号を含み得る。
【0128】
実施例31は、命令を含むコンピュータプログラムであって、処理要素によるプログラムの実行が、処理要素に、実施例1~20のいずれかに記載された若しくはそれらに関連する又はその一部分の、方法、技術又はプロセスを実行させることになる、コンピュータプログラムを含み得る。
【0129】
実施例32は、本明細書に示され説明されたような、無線ネットワーク内の信号を含み得る。
【0130】
実施例33は、本明細書に示され説明されたような、無線ネットワーク内で通信する方法を含み得る。
【0131】
実施例34は、本明細書に示され説明されたような、無線通信を提供するためのシステムを含み得る。
【0132】
実施例35は、本明細書に示され説明されたような、無線通信を提供するためのデバイスを含み得る。
【0133】
上記の実施例のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施例(又は実施例の組み合わせ)と組み合わせることができる。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図するものではなく、又は、実施形態の範囲を開示される正確な形態に限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示を踏まえて可能であり、又は様々な実施形態の実践から習得することができる。
【0134】
上記の実施形態は、かなり詳細に記載されているが、上記の開示が完全に理解されれば、多数の変形形態及び修正形態が当業者には明らかになる。以下の特許請求の範囲は、すべてのそのような変形形態及び修正形態を包含すると解釈されることが意図されている。
【外国語明細書】